JP2003087509A - カラー画像読取装置 - Google Patents

カラー画像読取装置

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JP2003087509A
JP2003087509A JP2001270060A JP2001270060A JP2003087509A JP 2003087509 A JP2003087509 A JP 2003087509A JP 2001270060 A JP2001270060 A JP 2001270060A JP 2001270060 A JP2001270060 A JP 2001270060A JP 2003087509 A JP2003087509 A JP 2003087509A
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image data
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color image
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JP2001270060A
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English (en)
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Mitsumasa Nomoto
光正 野本
Takeshi Tada
武 多田
Nami Yu
兪  波
Fumihiro Nakashige
文宏 中重
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、主走査方向の色収差と他方向の色
収差を完全に分離して、かつ読取装置の読取位置ズレ成
分の影響を排除して、色収差を迅速に高精度に計測し、
画像を補正することが可能なカラー画像読取装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 本発明のカラー画像読取装置は、光学系
の主走査する方向に均一で、かつ主走査方向と垂直な方
向に均一でない濃度を有するパターンを読み取ったカラ
ー画像読取装置によって得られたパターンの画像信号の
うち1色の画像信号における指定領域の第1の画像デー
タ行列と、他1色の画像信号における同一位置から前記
撮像素子ピッチ分ずれた位置における指定領域の第2の
画像データ行列とを対象に、両者の相対位置を算出する
相対位置算出手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー画像読取装置
に関し、詳細には読取画像の色収差を高精度に計測、補
正するフルカラー画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種類の装置としては、例えば
特開平11−8734号公報(以下従来例と称す)の
「画像読取装置」がある。これは読取画像データにウィ
ンドウを設定して、白地上に45°の斜線パターンが副
走査方向に等ピッチに形成されている斜線パターンの存
在を判別すると、ウィンドウを斜線の角度の方向に順次
シフトし、各ウィンドウ内における斜線の位置変化に基
づいて主走査方向の画素の位置を計測し、これをRGB
画像に順次実施してRGB画像間の色収差を測定する装
置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例には、斜線パターンであるため副走査方向の色収差
に影響されるという問題があり、さらに主走査方向の読
取位置ズレ、即ちスキャナ内部に搭載されている折り返
しミラーのたわみや撮像素子の振動、線順次画像読取速
度の変動などから、RGB間に生じる相対位置のズレと
色収差分を分離することが困難であるという問題があっ
た。また、3ラインCCDによる線順次画像読取動作の
カラー画像読取装置では、キャリッジの速度変動や、ミ
ラーなどの光学系の振動が発生するとRGBそれぞれの
読取位置が同一でなく、その時間差をバッファに取り込
みRGB位置を合わせて出力するという原理から、RG
B各画像の同一位置における相対位置関係がそのまま色
収差量になるわけではなく、読取位置ズレ成分を含んだ
計測になり、計測精度が劣化するという問題があった。
また、計測対象のフルカラースキャナによる画像読取は
光学系のMTF変動などにより必ずしも画像が一定とは
限らず、安定した計測や補正が困難であるという問題も
あった。
【0004】本発明はこれらの問題点を解決するための
ものであり、主走査方向の色収差と他方向の色収差を完
全に分離して、かつ読取装置の読取位置ズレ成分の影響
を排除して、色収差を迅速に高精度に計測し、画像を補
正することが可能なカラー画像読取装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、本発明のカラー画像読取装置は、任意の被写体を
撮像する光学系とRGB3色の撮像素子を有し、撮像装
置が既知の撮像素子ピッチで配置された分光感度の異な
る複数の撮像素子から構成され、光学系が前記撮像素子
に被写体の像が入射することで、被写体の2次元画像を
各撮像素子ごとに入力し、撮像素子ピッチ分の位置のズ
レを合わせることで前記被写体の2次元画像を読取るカ
ラー画像読取手段と、該カラー画像読取手段より読取ら
れる信号から画像信号を生成する画像信号生成手段と、
該画像信号生成手段からの画像データを記憶する画像デ
ータ記憶手段と、該画像データ記憶手段から画像データ
を取得し、演算を行う画像演算手段と、該画像演算手段
より生成される信号を格納する画像信号記憶手段と、該
画像信号記憶手段のデータを外部へ出力するデータ出力
手段とを含んで構成し、更に光学系の主走査する方向に
均一で、かつ主走査方向と垂直な方向に均一でない濃度
を有するパターンを読み取ったカラー画像読取装置によ
って得られたパターンの画像信号のうち1色の画像信号
における指定領域の第1の画像データ行列と、他1色の
画像信号における同一位置から前記撮像素子ピッチ分ず
れた位置における指定領域の第2の画像データ行列とを
対象に、両者の相対位置を算出する相対位置算出手段を
有することに特徴がある。よって、副走査方向の色収差
の影響を受けることなく、主走査方向の色収差を高精度
に計測、検査することができる。また、計測対象の画像
読取装置内RGB撮像素子ピッチ分ずらした画像間で計
測しているので、機械振動などによるRGB間の読取位
置ズレがあっても当該ピッチ分ずらせば振動の位相が合
うので、その影響を受けずに色収差を高精度に計測でき
る。
【0006】また、相対位置算出手段が、第1の画像デ
ータ行列と第2の画像データ行列とを対象に、任意の相
対位置にある第1の画像データ行列と第2の画像データ
行列とにおいて比較単位毎に差分を取り、比較する全領
域の絶対値の累積を算出し、光学系の主走査する方向と
垂直な方向に相対位置を順次ずらしていき、それぞれの
累積値を取得する累積値算出手段と、該累積値算出手段
で得られた、それぞれの累積値の最小値であるところの
相対的な位置を算出する最小位置算出手段とを有するこ
とにより、副走査方向の色収差の影響を受けることな
く、画像と画像の相対パターンマッチングを行うので、
重心法などより、主走査方向の色収差を高精度に計測・
補正することができる。
【0007】更に、相対位置算出手段によって求められ
た色収差に関するデータを記憶するデータ記憶手段と、
該データ記憶手段に記憶された色収差に関するデータに
基づいて画素を補正する位置補正手段とを有することに
より、G画像を基準としたR画像とB画像データに対
し、色収差分の画素ズレを高精度に補正することができ
る。
【0008】また、色収差の計測を行う旨の命令を受け
た時のみ相対位置算出手段などによる色収差の計測を行
う計測手段と、相対位置算出手段によって求められた色
収差データを記憶する色収差データ記憶手段とを有する
ことにより、読み取りの度毎の色収差計測を省ける。
【0009】更に、第1,第2の画像データ行列に対し
て各データをなめらかに結合する数値演算を施してデー
タ間を補間するデータ補間手段と、第1の画像データ行
列と第2の画像データ行列とにおいて、データ補間手段
で算出された補間ピッチ毎に差分をとり、比較する全領
域の絶対値の累積を算出し、光学系の主走査する方向と
垂直な方向に相対位置を順次ずらしていき、それぞれの
累積値を取得する累積値算出手段とを有することによ
り、色収差を高精度に計測、補正することができる。
【0010】また、光学系の主走査する方向のパターン
が撮像素子の解像度よりも大きいパターンであることに
より、モアレをなくし、色収差計測精度を上げることが
できる。
【0011】更に、パターンがRGB3色の撮像素子全
てに等しい感度を有するグレーで形成されていることに
より、同じ画像信号データを用いて高いSNを有するこ
とができる。
【0012】また、累積値算出手段を実行する前に、取
得した画像データに対して平滑化する平滑処理手段を有
することにより、RGB間のMTFの差により生じる信
号SN誤差の影響を受けることなく、高精度に計測、補
正することができる。
【0013】更に、第1,第2の画像データ行列に対し
て各データをなめらかに結合する数値演算を施してデー
タ間を補間するデータ補間手段と、第1の画像データ行
列と第2の画像データ行列とにおいて、第1の画像デー
タ行列または第2の画像データ行列のどちらか一方のみ
にデータ補間手段によるデータ補間を施し、第1,第2
の画像データ行列の画素データと、当該画素に対応する
左端あるいは右端の第1,第2の画像データ行列のデー
タ補間手段で生成された補間データとにおいて、それぞ
れ差分の絶対値の累積を算出し、光学系の走査する方向
と垂直な方向に相対位置を補間ピッチごとに順次ずらし
ていき、それぞれの累積値を取得する累積値算出手段と
を有する。よって、差分領域における差分の計算回数を
減らし、計算分解能を落とすことなく高速に色収差計測
ができる。
【0014】更に、パターンは光学系の主走査する方向
に水平かつ一定幅の濃度パターンが等ピッチでない濃度
パターンであることにより、またはパターンは光学系の
主走査する方向に水平かつ隣合う濃度パターンが等ピッ
チで幅が異なる万線パターンであることにより、色収差
の最小値を1つに保証することができ、計測精度を向上
することができる。
【0015】また、パターンがカラー画像読取装置の画
像読取領域内でかつ原稿読取領域外に内蔵されているこ
とにより、パターン原稿を用意する必要がなく、設置す
る際の誤差もなくなり、色収差計測の高速化が図れ、そ
してパターンの設置精度が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のカラー画像読取装置は、
光学系の主走査する方向に均一で、かつ主走査方向と垂
直な方向に均一でない濃度を有するパターンを読み取っ
たカラー画像読取装置によって得られたパターンの画像
信号のうち1色の画像信号における指定領域の第1の画
像データ行列と、他1色の画像信号における同一位置か
ら前記撮像素子ピッチ分ずれた位置における指定領域の
第2の画像データ行列とを対象に、両者の相対位置を算
出する相対位置算出手段を有する。
【0017】
【実施例】図1は本発明に係るカラー画像入力装置の構
成を示す透視図である。図2は図1のカラー画像入力装
置の構成を示す概略図である。図3は本発明におけるカ
ラー画像入力装置の構成を示すブロック図である。
【0018】はじめに、本発明に係るカラー画像入力装
置の構成について図1を用いて説明すると、本発明のカ
ラー画像入力装置10は、画像原稿を設置する原稿台で
ある原稿設置場所11と、当該原稿設置場所11を副走
査方向に走査する走行体12と、走行体12と垂直方向
に列を成す、例えばRGBの各ラインCCDからなるR
GB3ラインCCD等の1次元撮像素子13と、原稿設
置場所11を1次元撮像素子13上に像を結合するレン
ズ14と、走行体12に追従して副走査方向に走査して
原稿からの反射像をレンズ14を介して1次元撮像素子
13上に適切に結像させるための走行体15と、走行体
12が原稿設置場所11を副走査方向に走査すること
で、原稿設置場所11に設置された画像を線順次に画像
を取込み、走査することで2次元画像として読取り、当
該画像信号を出力する画像信号出力ポート16と、走行
体12、15を駆動させる駆動手段17とを含んで構成
されている。なお、図1のカラー画像入力装置10は、
読取部走査型のフルカラーフラットタイプスキャナであ
るが、これに限定する必要はなく、原稿台走査型や相対
走査型のフルカラースキャナであってもよい。また、デ
ジタルカメラ等の画像形成装置でもよい。
【0019】また、本発明に係るカラー画像読取装置の
動作について図2を用いて説明すると、コンタクトガラ
ス18上に基準となるチャート原稿19を設置し、チャ
ート原稿19を照明する光源であるランプ20が撮像領
域21に光を照射する。そして、走行体15とそれを追
従する走行体12がチャート原稿19の先頭から終わり
まで走査することで折り返しミラー12−1,15−1
やレンズ14を反射光が通過して、1次元撮像素子13
で光電変換され、画像信号として取り込まれる。
【0020】次に、図3に示す本発明のカラー画像読取
装置の動作について動作フローを示す図4に従って説明
する。取り込まれた原稿反射光は、RGBそれぞれのC
CD等の光電変換部32により光電変換されて、電気信
号に変換される(ステップS101)。これをA/D変
換部33によりA/D変換することにより、アナログか
らデジタルデータとなる(ステップS102)。当該デ
ータにシェーディング補正部34によりシェーディング
補正をかけて、画像信号は画像記憶メモリ38、例えば
RAMに格納される(ステップS103,S104)。
画像データは制御部31により、線順次に全画像分格納
されてもよい。予め設定されたパターン領域指定データ
から制御部31により、RGB別領域別にコピーまたは
切出され、画像記憶メモリ38に格納される。制御部3
1により、副走査方向に指定された値分相対的にずれた
位置の2色の指定領域内の画素データが順次取出され、
色収差計測部35で相対位置算出が行われる。色収差計
測部35で算出された相対位置ズレ量、すなわち色収差
量が算出され、例えばR−G色収差として画像記憶メモ
リ38に格納される。色収差補正部36では、色収差計
測部35から出力された色収差データとしての信号が入
力され、読み取った画像データと入力される信号とから
色収差を補正した画像データを生成する(ステップS1
05,S106)。画像処理部37では、画像データの
平滑化やパターン認識などを行う。例えばフルカラーデ
ジタル複写機の場合には、画像処理部37によって処理
された画像データが図示していない画像記録部又は画像
形成部に入力されて画像形成が行われる。画像処理部3
7は、例えば、原稿認識部、変倍部、フィルタ部、γ補
正部、階調処理部とから構成されている。原稿認識部
は、画像データに応じて文字領域か絵柄領域かを判定す
る。変倍部は、主走査方向の拡大、縮小、あるいは等倍
処理を行い、フィルタ部では、画像記録部の周波数特性
や原稿認識部の判定結果に基づいてM×Nの空間フィル
タを用い、平滑化処理や鮮鋭化処理を行う。γ補正部
は、画像記録部の周波数特性や原稿認識部の判定結果に
基づいてγカーブを変更し、補正処理を実行する。階調
処理部は、画像記録部の階調特性や原稿認識部の判定結
果によりディザ処理などの量子化を行う。
【0021】また、カラー画像読取装置では、図5に示
すように、被写体領域51の領域外52パターン領域に
後述するパターンが配置されている。そのパターンは、
例えば、図6に示すような、副走査方向に水平な方向の
白黒万線チャートパターンである。これらの場合、カラ
ー画像読取装置でユーザーが画像を取り込みながらリア
ルタイムに補正する。または、図7に示すような、被写
体領域51内で白黒の万線チャート原稿をパターンとし
て扱ってもよい。この場合は、例えば、組立て検査工程
において、作業者が当該チャートをカラー画像読取装置
で読取らせて補正量を記憶させる。ユーザー先でサービ
スマンが同様の作業を行ってもよい。
【0022】次に、本発明における相対位置算出手段の
例として重心法を用いる場合を、動作フローを示す図8
及び図9を用いて説明する。計測手段としては、例えば
図7の白黒万線パターンのA3版チャートを用いて、R
GBパターンの重心を求めることにより、主走査方向の
色収差を測定する。重心を求めるためのウィンドウは、
白黒パターンのサイズによって決まる。例えば、主走査
方向に白パターン、黒パターンが10画素であれば、主
走査方向の色収差分を考慮して、ウィンドウサイズを2
0×128画素(主走査方向×副走査方向)、30×1
28画素などが適用できる。20×128画素のウィン
ドウで、理想的な配置であれば、主走査方向に白パター
ン10画素で、黒パターンが10画素、白パターン10
画素という配置になる。もちろん、主走査成分のみを考
慮した30×1のウィンドウを用いてもよい。このよう
な計測対象は主走査方向の色収差なので、主走査方向の
みの重心をウィンドウ内で計算を行う。その位置の差が
色収差量となる。例えば1番最初にG画像の重心計算結
果を画像記憶メモリに記憶しておく。画像記憶メモリか
ら最初の重心計算結果データを読出し、図9に示すよう
にG画像データに対して副走査方向に指定された値分ず
れた位置のウィンドウで重心計算したR画像の結果との
差分を主走査方向のR−G色収差として色収差量を求め
る(ステップS201〜S205)。このR−G色収差
データを画像記憶メモリに記憶しておく。画像記憶メモ
リから最初の重心計算結果データを読出し、G画像デー
タに対して副走査方向に指定された値分ずれた位置のウ
ィンドウで重心計算したB画像の結果との差分を主走査
方向のB−G色収差として求める。このB−G色収差デ
ータを画像記憶メモリに記憶しておく。ウィンドウでパ
ターン画像領域の左端から切出して、右端まで相対位置
の算出を行えば、主走査方向全域の色収差分布を算出す
ることができる。また、必要ならA3版全域でウィンド
ウを切出して、2次元での主走査方向の色収差分布を算
出してもよい。
【0023】次に、本発明における累積値算出手段及び
最小位置算出手段について動作フローを示す図10及び
図11に従って説明する。計測手段としては、例えば図
6及び図7に示す白黒万線パターンを用いて、画像記憶
メモリから万線パターンの指定領域のR画像データとR
画像に対し副走査方向に指定された値分ずれた位置のG
画像データを読出し、基準単位を画素とし、画素毎に2
色の画素データ、画素の階調、8bitで0〜255まで
の値、の差分を取り、符号が負であれば、符号反転させ
る。図11に示すように、G画像を基準にするためR画
像より大きい領域を読み出している。これを予め設定さ
れている領域の範囲、ここではR画像データ全領域と対
応するG画像領域、での差分の絶対値の累積値を算出す
る(累積値算出手段)。当該累積値の算出が終了した
ら、Rの画像データを、例えば右に1画素分シフトし、
同様にGとRの累積値を取得する(ステップS301〜
S307)。当該累積値算出を、最大シフト8とする
と、−4画素位置から+4画素位置まで累積値取得を繰
り返す。これら最大シフト8回分の累積値の中から最小
値であるところの相対的な位置シフト量である色収差を
算出する(最小位置算出手段)(ステップS308)。
これらは例えば、Rの画素データが配列に入っていれ
ば、Rと差分を取る配列を順次ずらすことと同じ操作で
ある。例えば、G画像データが主走査方向に264画素
あるとした時、8回累積値を計算するには、評価範囲で
あるR画像データは主走査方向に256画素とすれば、
Rを−4から+4まで8回シフトして、累積値算出を行
い、それらの色収差を求めることができる(ステップS
309)。以上の操作をパターン画像の右端から左端ま
で順次実施し、色収差分布を取得することができる。な
お、当該シフト位置により、色収差の正負が決まる。相
対位置算出手段により算出されたパターンの色収差を記
憶しておく。G画像を基準とすれば、GとR画像の色収
差算出が終われば、GとB画像の色収差算出を行い、記
録する。
【0024】次に、本発明における補正手段について図
12及び図13に従って説明する。補正手段としては、
万線パターンによる主走査方向の色収差補正がある。こ
こからは主走査方向の色収差補正手段について記述する
ものとする。求めるRとG画像の色収差量は、注目する
画像のそれぞれのデータ行列において、比較データ差分
の絶対値を累積加算した値が最小であるところの相対的
な位置をいう。例えば、画像領域の副走査方向の大きさ
を等しく、主走査方向のG画像領域をR画像領域より大
きくとり、G画像データ領域に対するR画像データ領域
を基準とした主走査方向の色収差量を算出する(ステッ
プS401〜S409)。従って、R画像データとG画
像データの対応する行列データとで+0.1ズレがあれ
ば、これが色収差となる。比較領域がシフトしたとき
は、R画像データとG画像データの対応する行列データ
で−0.1ズレがあれば、色収差は、−0.1となる。
補正量は、例えば、G画像基準では、R画像或いはB画
像が主走査方向に一律に並行移動していると考えれば、
図5の平面図において、両サイドに計測パターンが存在
する場合は、それぞれの色収差量を計測したものを加算
して2で割ったデータを用いればよい。従って、G画像
基準でRとB画像を補正するためには色収差量だけシフ
ト処理を行う(ステップS410〜S412)。例え
ば、色収差補正の手法としては、平滑化フィルタを用い
て、主走査方向の画像シフトを行う(ステップS50
1)。画像の平滑化に対する画像復元は、強調フィルタ
を用いて行う(ステップS502)。補正量が整数値の
場合は、シフト処理をする平滑フィルタリングのみを実
施する。例えば、位置誤差が+1画素の場合、−1画素
シフトさせて補正するので、(1,0,0)の平滑フィ
ルタを読み取り画像データ列に対し実施する。補正量が
少数値を含む場合、シフト処理後にシフト処理に伴う平
滑フィルタを補正するために強調処理フィルタリングを
実施する。例えば、色収差が−0.1画素の場合、+
0.1画素シフトさせて補正するので、(0,0.9,
0.1)の平滑フィルタを読み取り画像データ列に対し
て実施する。更に、平滑フィルタを補正するために(−
0.05,1.1,−0.05)の強調処理フィルタリ
ングを実施する。また、図7の万線チャートを用いて、
被写体領域自体がパターンの場合は、例えば、主副に切
出した画像領域により主走査が色収差を持つとみなせ
る。例えば用紙サイズA3版において、256×204
8画素を切出し、27×20分割で、主走査方向の補正
データを保持する。この補正データを予め格納、または
サービスマンが再度取り直して、実際の被写体領域の画
像を補正するようにすればよい。
【0025】ここで、3次関数コンボリューションを利
用した主方向の色収差の補正手段について説明する。こ
こでは、補正量は、G画像基準でR画像或いはB画像が
主走査方向に一律に並行移動していないと考える。図1
4は3次関数コンボリューションを利用した補正のモデ
ル図を示す図である。同図から分かるように、色収差が
ない場合の主走査方向の画素位置は、画素列Pで示すよ
うに等間隔となる。しかし、色収差がある場合には、画
素列Qで示すようにその間隔はバラツキ、正しい位置か
ら外れてくる。図中には本来Pの位置になければなら
ない画素が実際には画素Qの位置にあることを示して
いる。ここで、nライン目のある走査方向のデータP
の画像データ(濃度データ)を画素列Qの画像データと
位置データとから重み関数である3次関数コンボリュー
ションを使用して作成する例について説明する。3次関
数コンボリューションを利用する場合、理想的なnライ
ン目(P)の位置から2画素分以内(r0)のデータ
を色収差データから検出する(ステップS601)。こ
の場合は、Q、Qn+1、Qn+2、Qn+3、Q n+4
のデータが対象となる。ここで2画素分以内としている
のは、r0以上のデータは補正係数を0として取り扱う
のでそれ以上のデータは必要がないためである。そし
て、各データのPからの距離rによって各データQに
おける補間関数h(r)を求める(ステップS602)。
これが補正係数となる。ここで、補間関数h(r)はsi
nx/xの区分的3次多項式近似で中心からの距離rに
よって以下の式、すなわち、
【0026】 h(r)=1−2|r|2+|r|3 ・・・(1) ただし、0≦|r|<1 h(r)=4−8|r|+5|r|2−|r|3 ・・・(2) ただし、1≦|r|<2 h(r)=0 ・・・(3) ただし、2≦|r|
【0027】で表わされる。そして、この補間関数h
(r)のもとで、補正係数を対応するQのデータに掛け
て、Pを求める。また、濃度ムラを補正するために各
補正係数の合計が1になるように分母に補正係数の合計
をとる。すなわち、
【0028】 Pn={Q・h(r1)+Qn+1・h(r2)+Qn+2・h(r3) +Qn+3・h(r4)+Qn+4・h(r5)}/{h(r1) +h(r2)+h(r3)+h(r4)+h(r5)} ・・・(4) となる(ステップS603)。
【0029】この制御をnライン目の各主走査方向のデ
ータにおいて終了したら、n+1ラン目のラインへとシ
フトしていき、最終ラインまで繰り返し行う。このとき
上記式(4)において補間係数h(r)と分母の補間係数
の和の計算とその逆数の計算は、対応する主走査方向の
画像データの補正の前に1回実行すればよい。このよう
に制御することによって前述のようにして測定した色収
差データに基づいて、読み取った画像データから正しい
位置で読み取った場合の画像データを作成することがで
き、これによって色収差を補正することが可能になる。
【0030】なお、図4、図12では、色収差計測と色
収差補正は、2色づつ取り込んで色収差計測をした後、
すぐに補正を行っているが、メモリが十分であれば全画
像をそれぞれ処理してもよい。
【0031】次に、本発明における計測手段及び色収差
データ記憶手段について図3を用いて説明する。制御部
31において、例えば、色収差計測用ディップスイッチ
のON/OFFにより、色収差の計測を行う/行わない
の設定がされる。画像記憶メモリ38の一部分として不
揮発性のメモリ、例えば、ハードディスク、メモリステ
ィックなどである。
【0032】また、本発明における計測手段及び色収差
データ記憶手段について図3を用いて説明する。例え
ば、生産ライン内で製品の色収差データの設定を行うと
き、或いは出荷後、サービスマンが客先で再設定を行う
とき、制御部31において、例えば色収差計測デュプス
イッチをONにすることで、色収差の計測を行うことが
できる。設定後、ディップスイッチをOFFにする。色
収差データ記憶手段としての不揮発性のメモリ、例え
ば、ハードディスクでは一旦設定された色収差データ
は、カラー画像読取装置の電源が切れたとしても保存さ
れ、いつでも取出すことができる。よって、生産ライン
などで、1回だけ色収差データを計測してしまえば、後
は常にハードディスクから色収差データを取出せる。当
該データをRAMにロードすれば、何回でも色収差計測
することなく色収差補正を行うことができる。
【0033】更に、本発明におけるデータ補間手段につ
いて図16に示すスプライン補間方法を例として説明す
る。例としてRとG画像を用いた場合で説明する。Rと
G画像に対して各データをなめらかに結合する数値演算
を施してデータ間の補間を行う。例えば、600dpi
の解像度を持つカラー画像読取装置の場合、1画素は約
42.3μmとなる。画素ピッチも同じく42.3μm
となる。これを高精度にするために、1画素ピッチ間
(画素中心間)を例えば、図17に示すスプライン補間
の手法を用いて補間する(データ補間手段)。区間を8
分割するとすれば、補間式から5.2μmの精度で階調
を算出できる。実際にはだいたい40分割以上であれば
よい。累積値算出手段においてデータ補間手段で施され
た補間ピッチを前記最小値のシフト量とすることで、1
画素以下の分解能でのシフトを可能とする。
【0034】次に、本発明で用いるパターンは、光学系
の走査する方向で白とグレーの濃度のパターンが等間隔
のピッチで並ぶものをいう。このパターンの間隔が、カ
ラー画像読取装置のCCDの解像度よりも大きい万線パ
ターンからなるものである。また、RGB3色のCCD
それぞれに対して共通の感度を有する、白色とグレーで
構成されたパターンのことである。
【0035】次に、本発明における平滑処理手段につい
て図17を用いて説明する。例としてRとG画像を用い
た場合で説明する。画像記憶メモリからRとGの画像デ
ータを読出し(ステップS701,S702)、これら
のデータに対して平滑化処理を行う(ステップS70
3)。平滑化処理を行ったのちに累積値算出手段を実行
する(ステップS704)。平滑化処理手法としてはロ
ーパスフィルタなどを用いる。
【0036】また、本発明におけるデータ補間手段につ
いて図18及び図19を用いて説明する。例えば、画像
記憶メモリからRとGの特定画像データ領域256×1
024画素を読出し(ステップS901,S902)、
R画像データ領域の1画素間をスプライン補間で50分
割して、−20補間ピッチ分から+20補間ピッチ分シ
フトしてずらす(データ補間手段)(ステップS90
3)。補間ピッチ毎にRの全データと当該補間ピッチに
隣接する、左端の補間ピッチ毎に対応するGの画素デー
タとの差分を取り、符号が負であれば、符号反転させ
る。これをR画像データ全範囲と対応するG画像データ
領域で累積値を算出する(ステップS904)。このこ
とはR画像の50分割画素に対し、G画素1つが差分対
象となることを意味する。Rの全データにおいて累積値
算出が終了したら、Rの画像データを、例えば右に1補
間ピッチ分シフトし(ステップS905)、RとG画像
データの差分絶対値の累積値を取得する。予め設定され
た最大シフト分、例えば40シフトまで累積値取得を繰
り返す(ステップS906)。これら最大シフト40回
分の累積値の中から最小値であるところの相対的な位置
を取出し、色収差量として取得する。全体画像の左から
特定領域を切出し、色収差算出したら、右にシフトして
次の計測領域を切出す。この動作を最終切出し領域まで
行う(ステップS907,S908)。
【0037】更に、本発明における濃度パターンは、図
20に示すように、光学系の走査する方向で、グレーパ
ターン幅が等間隔で相異なるピッチで、並ぶものであ
る。また、他の濃度パターンとしては、図21に示すよ
うに、光学系の主走査する方向で、グレーパターン幅の
相異なるパターンが等間隔ピッチで、並ぶものである。
【0038】また、本発明のパターンとしては図5の画
像読取領域内でかつ原稿読取領域外にあり、例えば基準
濃度板53及びパターン領域に内蔵されている万線パタ
ーン(図6参照)、またはパターン領域51に内蔵され
ている万線である。
【0039】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変
形や置換可能であることは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラー画
像読取装置は、任意の被写体を撮像する光学系とRGB
3色の撮像素子を有し、撮像装置が既知の撮像素子ピッ
チで配置された分光感度の異なる複数の撮像素子から構
成され、光学系が前記撮像素子に被写体の像が入射する
ことで、被写体の2次元画像を各撮像素子ごとに入力
し、撮像素子ピッチ分の位置のズレを合わせることで前
記被写体の2次元画像を読取るカラー画像読取手段と、
該カラー画像読取手段より読取られる信号から画像信号
を生成する画像信号生成手段と、該画像信号生成手段か
らの画像データを記憶する画像データ記憶手段と、該画
像データ記憶手段から画像データを取得し、演算を行う
画像演算手段と、該画像演算手段より生成される信号を
格納する画像信号記憶手段と、該画像信号記憶手段のデ
ータを外部へ出力するデータ出力手段とを含んで構成
し、更に光学系の主走査する方向に均一で、かつ主走査
方向と垂直な方向に均一でない濃度を有するパターンを
読み取ったカラー画像読取装置によって得られたパター
ンの画像信号のうち1色の画像信号における指定領域の
第1の画像データ行列と、他1色の画像信号における同
一位置から前記撮像素子ピッチ分ずれた位置における指
定領域の第2の画像データ行列とを対象に、両者の相対
位置を算出する相対位置算出手段を有することに特徴が
ある。よって、副走査方向の色収差の影響を受けること
なく、主走査方向の色収差を高精度に計測、検査するこ
とができる。また、計測対象の画像読取装置内RGB撮
像素子ピッチ分ずらした画像間で計測しているので、機
械振動などによるRGB間の読取位置ズレがあっても当
該ピッチ分ずらせば振動の位相が合うので、その影響を
受けずに色収差を高精度に計測できる。
【0041】また、相対位置算出手段が、第1の画像デ
ータ行列と第2の画像データ行列とを対象に、任意の相
対位置にある第1の画像データ行列と第2の画像データ
行列とにおいて比較単位毎に差分を取り、比較する全領
域の絶対値の累積を算出し、光学系の主走査する方向と
垂直な方向に相対位置を順次ずらしていき、それぞれの
累積値を取得する累積値算出手段と、該累積値算出手段
で得られた、それぞれの累積値の最小値であるところの
相対的な位置を算出する最小位置算出手段とを有するこ
とにより、副走査方向の色収差の影響を受けることな
く、画像と画像の相対パターンマッチングを行うので、
重心法などより、主走査方向の色収差を高精度に計測・
補正することができる。
【0042】更に、相対位置算出手段によって求められ
た色収差に関するデータを記憶するデータ記憶手段と、
該データ記憶手段に記憶された色収差に関するデータに
基づいて画素を補正する位置補正手段とを有することに
より、G画像を基準としたR画像とB画像データに対
し、色収差分の画素ズレを高精度に補正することができ
る。
【0043】また、色収差の計測を行う旨の命令を受け
た時のみ相対位置算出手段などによる色収差の計測を行
う計測手段と、相対位置算出手段によって求められた色
収差データを記憶する色収差データ記憶手段とを有する
ことにより、読み取りの度毎の色収差計測を省ける。
【0044】更に、第1,第2の画像データ行列に対し
て各データをなめらかに結合する数値演算を施してデー
タ間を補間するデータ補間手段と、第1の画像データ行
列と第2の画像データ行列とにおいて、データ補間手段
で算出された補間ピッチ毎に差分をとり、比較する全領
域の絶対値の累積を算出し、光学系の主走査する方向と
垂直な方向に相対位置を順次ずらしていき、それぞれの
累積値を取得する累積値算出手段とを有することによ
り、色収差を高精度に計測、補正することができる。
【0045】また、光学系の主走査する方向のパターン
が撮像素子の解像度よりも大きいパターンであることに
より、モアレをなくし、色収差計測精度を上げることが
できる。
【0046】更に、パターンがRGB3色の撮像素子全
てに等しい感度を有するグレーで形成されていることに
より、同じ画像信号データを用いて高いSNを有するこ
とができる。
【0047】また、累積値算出手段を実行する前に、取
得した画像データに対して平滑化する平滑処理手段を有
することにより、RGB間のMTFの差により生じる信
号SN誤差の影響を受けることなく、高精度に計測、補
正することができる。
【0048】更に、第1,第2の画像データ行列に対し
て各データをなめらかに結合する数値演算を施してデー
タ間を補間するデータ補間手段と、第1の画像データ行
列と第2の画像データ行列とにおいて、第1の画像デー
タ行列または第2の画像データ行列のどちらか一方のみ
にデータ補間手段によるデータ補間を施し、第1,第2
の画像データ行列の画素データと、当該画素に対応する
左端あるいは右端の第1,第2の画像データ行列のデー
タ補間手段で生成された補間データとにおいて、それぞ
れ差分の絶対値の累積を算出し、光学系の走査する方向
と垂直な方向に相対位置を補間ピッチごとに順次ずらし
ていき、それぞれの累積値を取得する累積値算出手段と
を有する。よって、差分領域における差分の計算回数を
減らし、計算分解能を落とすことなく高速に色収差計測
ができる。
【0049】更に、パターンは光学系の主走査する方向
に水平かつ一定幅の濃度パターンが等ピッチでない濃度
パターンであることにより、またはパターンは光学系の
主走査する方向に水平かつ隣合う濃度パターンが等ピッ
チで幅が異なる万線パターンであることにより、色収差
の最小値を1つに保証することができ、計測精度を向上
することができる。
【0050】また、パターンがカラー画像読取装置の画
像読取領域内でかつ原稿読取領域外に内蔵されているこ
とにより、パターン原稿を用意する必要がなく、設置す
る際の誤差もなくなり、色収差計測の高速化が図れ、そ
してパターンの設置精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー画像入力装置の構成を示す
透視図である。
【図2】図1のカラー画像入力装置の構成を示す概略図
である。
【図3】本発明におけるカラー画像入力装置の構成を示
すブロック図である。
【図4】本発明のカラー画像読取装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図5】図1の画像読取装置における走査面を示す平面
図である。
【図6】本発明で使用する万線パターン例を示す図であ
る。
【図7】本発明で使用する万線パターンの別の例を示す
図である。
【図8】本発明における相対位置算出手段の例として重
心法を用いる場合の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明における相対位置算出手段の例として重
心法を用いる場合の画像データを示す図である。
【図10】本発明における累積値算出手段及び最小位置
算出手段の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明における累積値算出手段及び最小位置
算出手段における画像データを示す図である。
【図12】本発明における補正手段の動作を示すフロー
チャートである。
【図13】平滑手段の動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】3次関数コンボリューションによる補正モデ
ルを示す図である。
【図15】3次関数コンボリューションによる補正動作
を示すフローチャートである。
【図16】スプライン補間方法を説明する図である。
【図17】スプライン補間の手法を用いた補間動作を示
すフローチャートである。
【図18】データ補間手段の動作を示すフローチャート
である。
【図19】データ補間手段の動作を示すフローチャート
である。
【図20】本発明における濃度パターンの例を示す図で
ある。
【図21】本発明における濃度パターンの別の例を示す
図である。
【符号の説明】
10;画像読取装置、11;原稿設置場所、12,1
5;走行体、12−1,15−1;ミラー、13;1次
元撮像素子、14;レンズ、16;画像信号出力ポー
ト、17;駆動手段、18;コンタクトガラス、19;
チャート原稿、20;ランプ、21;撮像領域、31;
制御部、32;光電変換部、33;A/D変換部、3
4;シェーディング補正部、35;色収差計測部、3
6;色収差補正部、37;画像処理部、38;画像記憶
メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 兪 波 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 中重 文宏 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B047 AB04 BB02 BB03 BC14 5C072 AA01 BA19 EA05 EA08 FB03 FB04 RA06 5C077 MM27 MP08 PP32 PP47 PP55 PP68 PQ22 RR19 5C079 HB01 JA03 LA10 LB01 MA01 MA10 NA11 NA29

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の被写体を撮像する光学系とRGB
    3色の撮像素子を有し、撮像装置が既知の撮像素子ピッ
    チで配置された分光感度の異なる複数の撮像素子から構
    成されていて、前記光学系が前記撮像素子に前記被写体
    の像が入射することで、前記被写体の2次元画像を各撮
    像素子ごとに入力し、前記撮像素子ピッチ分の位置のズ
    レを合わせることで前記被写体の2次元画像を読取るカ
    ラー画像読取手段と、該カラー画像読取手段より読取ら
    れる信号から画像信号を生成する画像信号生成手段と、
    該画像信号生成手段からの画像データを記憶する画像デ
    ータ記憶手段と、該画像データ記憶手段から画像データ
    を取得し、演算を行う画像演算手段と、該画像演算手段
    より生成される信号を格納する画像信号記憶手段と、該
    画像信号記憶手段のデータを外部へ出力するデータ出力
    手段とを含んで構成しているカラー画像読取装置におい
    て、 前記光学系の主走査する方向に均一で、かつ主走査方向
    と垂直な方向に均一でない濃度を有するパターンを読み
    取った前記カラー画像読取装置によって得られた前記パ
    ターンの画像信号のうち1色の画像信号における指定領
    域の第1の画像データ行列と、他1色の画像信号におけ
    る同一位置から前記撮像素子ピッチ分ずれた位置におけ
    る指定領域の第2の画像データ行列とを対象に、両者の
    相対位置を算出する相対位置算出手段を有することを特
    徴とするカラー画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記相対位置算出手段が、前記第1の画
    像データ行列と前記第2の画像データ行列とを対象に、
    任意の相対位置にある前記第1の画像データ行列と前記
    第2の画像データ行列とにおいて比較単位毎に差分を取
    り、比較する全領域の絶対値の累積を算出し、前記光学
    系の主走査する方向と垂直な方向に前記相対位置を順次
    ずらしていき、それぞれの累積値を取得する累積値算出
    手段と、該累積値算出手段で得られた、それぞれの累積
    値の最小値であるところの相対的な位置を算出する最小
    位置算出手段とを有する請求項1記載のカラー画像読取
    装置。
  3. 【請求項3】 前記相対位置算出手段によって求められ
    た色収差に関するデータを記憶するデータ記憶手段と、
    該データ記憶手段に記憶された色収差に関するデータに
    基づいて画素を補正する位置補正手段とを有する請求項
    1又は2に記載のカラー画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記色収差の計測を行う旨の命令を受け
    た時のみ前記相対位置算出手段などによる色収差の計測
    を行う計測手段と、前記相対位置算出手段によって求め
    られた色収差データを記憶する色収差データ記憶手段と
    を有する請求項1〜3のいずれかに記載のカラー画像読
    取装置。
  5. 【請求項5】 前記第1,第2の画像データ行列に対し
    て各データをなめらかに結合する数値演算を施してデー
    タ間を補間するデータ補間手段と、前記第1の画像デー
    タ行列と前記第2の画像データ行列とにおいて、前記デ
    ータ補間手段で算出された補間ピッチ毎に差分をとり、
    比較する全領域の絶対値の累積を算出し、前記光学系の
    主走査する方向と垂直な方向に前記相対位置を順次ずら
    していき、それぞれの累積値を取得する累積値算出手段
    とを有する請求項1〜4のいずれかに記載のカラー画像
    読取装置。
  6. 【請求項6】 前記光学系の主走査する方向のパターン
    が、前記撮像素子の解像度よりも大きいパターンである
    請求項1〜5のいずれかに記載のカラー画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記パターンが、前記RGB3色の撮像
    素子全てに等しい感度を有するグレーで形成されている
    請求項1〜5のいずれかに記載のカラー画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記累積値算出手段を実行する前に、取
    得した画像データに対して平滑化する平滑処理手段を有
    する請求項1〜6のいずれかに記載のカラー画像読取装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第1,第2の画像データ行列に対し
    て各データをなめらかに結合する数値演算を施してデー
    タ間を補間するデータ補間手段と、前記第1の画像デー
    タ行列と前記第2の画像データ行列とにおいて、前記第
    1の画像データ行列または前記第2の画像データ行列の
    どちらか一方のみに前記データ補間手段によるデータ補
    間を施し、前記第1,第2の画像データ行列の画素デー
    タと、当該画素に対応する左端あるいは右端の前記第
    1,第2の画像データ行列の前記データ補間手段で生成
    された補間データとにおいて、それぞれ差分の絶対値の
    累積を算出し、前記光学系の主走査する方向と垂直な方
    向に前記相対位置を補間ピッチごとに順次ずらしてい
    き、それぞれの累積値を取得する累積値算出手段とを有
    する請求項5〜8のいずれかに記載のカラー画像読取装
    置。
  10. 【請求項10】 前記パターンは前記光学系の主走査す
    る方向に水平かつ一定幅の濃度パターンが等ピッチでな
    い濃度パターンである請求項1〜9のいずれかに記載の
    カラー画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記パターンは前記光学系の主走査す
    る方向に水平かつ隣合う濃度パターンが等ピッチで、幅
    が異なる万線パターンである請求項1〜9のいずれかに
    記載のカラー画像読取装置。
  12. 【請求項12】 前記パターンがカラー画像読取装置の
    画像読取領域内でかつ原稿読取領域外に内蔵されている
    請求項1〜11のいずれかに記載のカラー画像読取装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100843433B1 (ko) 2006-11-22 2008-07-03 삼성전기주식회사 소형 카메라 모듈의 블러링 양 측정 방법

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