JP2002271225A - 中間周波結合回路 - Google Patents

中間周波結合回路

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JP2002271225A
JP2002271225A JP2001072464A JP2001072464A JP2002271225A JP 2002271225 A JP2002271225 A JP 2002271225A JP 2001072464 A JP2001072464 A JP 2001072464A JP 2001072464 A JP2001072464 A JP 2001072464A JP 2002271225 A JP2002271225 A JP 2002271225A
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Masaki Yamamoto
正喜 山本
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間周波同調回路のダンピングを小さくして
周波数選択度特性の劣化を低減させ、かつ、受信チャネ
ルによって変動する高周波回路の周波数選択度特性の変
動を補正して、受信チャネルに係わりなく、隣接チャネ
ルトラップ回路における隣接チャネル周波数のトラップ
機能を十分に発揮させることを可能にした中間周波結合
回路を提供する。 【解決手段】 テレビジョンチューナにおける高周波ミ
キサ段7と中間周波増幅段2との間に配置され、中間周
波同調回路11 〜13 と第1隣接チャネルトラップ回路
4 〜16 と第2隣接チャネルトラップ回路17 〜19
と信号結合量可変回路111とを備え、信号結合量可変回
路111は、選局電圧が印加されたバラクタダイオードか
らなり、受信周波数チャネルが高くなるに従って信号結
合量が疎状態に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中間周波結合回路
に係り、特に、テレビジョンチューナにおける高周波ミ
キサ段と中間周波増幅段との間に配置され、中間周波同
調回路と少なくとも1つの隣接チャネルトラップ回路を
有するとともに、隣接チャネルトラップ回路によるトラ
ップ機能を高めるようにした中間周波結合回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、テレビジョンチューナは、高周
波信号を中間周波信号に周波数変換する高周波ミキサ段
と、その中間周波信号を増幅する中間周波増幅段との間
に、中間周波結合回路を接続配置している。そして、こ
の中間周波結合回路は、中間周波同調回路と隣接チャネ
ルトラップ回路とを備え、中間周波同調回路において高
周波ミキサ段から出力された各種周波数信号成分の中か
ら中間周波線信号成分を抽出し、隣接チャネルトラップ
回路において選択チャネルに隣接する不所望な隣接チャ
ネルをトラップしている、ここで、図4は、かかる既知
の中間周波結合回路の構成の第1例を示す回路図であっ
て、この中間周波結合回路を含むテレビジョンチューナ
の要部構成を併せて著わしたブロック図である。
【0003】図4に示されるように、第1例の中間周波
結合回路を有するテレビジョンチューナは、受信アンテ
ナ40と、アンテナ同調段(ANT同調)41と、高周
波増幅段(RFAMP)42と、高周波同調段(RF同
調)43と、高周波ミキサ段(MIX)44と、中間周
波結合回路(IF結合)45と、中間周波増幅段(IF
AMP)46と、出力フィルタ部47と、整合回路部4
8と、中間周波信号出力端子49とからなっており、こ
れらの構成要素40乃至49は、図4に図示されるよう
に接続されている。
【0004】この場合、中間周波結合回路45は、平衡
型入力端子(図番なし)と、平衡型出力端子(図番な
し)と、第1コンデンサ451 、第1インダクタ4
2 、第2インダクタ453 からなる中間周波同調回路
と、第2コンデンサ454 、第3インダクタ455 、第
3コンデンサ456 からなる第1隣接チャネルトラップ
回路と、第4コンデンサ457 、第4インダクタ4
8 、第5コンデンサ459 からなる第2隣接チャネル
トラップ回路と、第6コンデンサ4510からなる平滑用
回路と、電源電圧(B+)が供給される電源端子4511
とを備えており、これらの構成要素451 乃至45
11は、図4に図示されるように相互接続されている。中
間周波増幅段46は、平衡型入力端子(図番なし)と、
平衡型出力端子(図番なし)と、第1増幅段461 と、
第2増幅段462 と、差動段(DEF)463 と、第1
入力抵抗464 と、第2入力抵抗465 と、第1帰還抵
抗466 と、第2帰還抵抗467 とを備えており、これ
らの構成要素451 乃至4511は、図4に図示されるよ
うに相互接続されている。出力フィルタ部47は、第1
コンデンサ471 と、第1インダクタ472 と、第2コ
ンデンサ473 とを備え、これらの構成要素471 乃至
473 は、図4に図示されるように相互接続されてい
る。整合回路部48は、コンデンサ481 と抵抗482
とを備えている。
【0005】なお、中間周波結合回路45における第1
隣接チャネルトラップ回路は選択チャネルの下側隣接チ
ャネル周波数(47.75MHz)をトラップする隣接
チャネルトラップ回路を構成し、第2隣接チャネルトラ
ップ回路は選択チャネルの上側隣接チャネル周波数(3
9.25MHz)をトラップする隣接チャネルトラップ
回路を構成している。
【0006】前記構成によるテレビジョンチューナは、
概略、次のように動作する。
【0007】アンテナ40にテレビジョン電波が到来す
ると、その到来電波は、アンテナ40から高周波信号と
してアンテナ同調段41に供給され、そこで所望の周波
数信号が同調選択される。選択された高周波信号は高周
波増幅段42で所定レベルに増幅され、増幅された高周
波信号は高周波同調段43で所定チャネルの信号が選択
される。選択された所定チャネルの信号は、高周波ミキ
サ段44で局部発振信号と周波数混合され、周波数混合
信号が形成される。形成された周波数混合信号は、中間
周波結合回路45に供給される。
【0008】中間周波結合回路45は、平衡型入力端に
周波数混合信号が供給されると、中間周波信号に同調し
ている中間周波同調回路において、周波数混合信号の中
から中間周波信号を選択出力し、選択チャネルの下側隣
接チャネルをトラップする第1隣接チャネルトラップ回
路において、選択した中間周波信号の中の下側隣接チャ
ネル周波数成分をトラップするとともに、選択チャネル
の上側隣接チャネルをトラップする第2隣接チャネルト
ラップ回路において、選択した中間周波信号の中の上側
隣接チャネル周波数成分をトラップして平衡型出力端に
所望の中間周波信号が得られ、この中間周波信号が次続
の中間周波増幅段46に供給される。
【0009】中間周波増幅段46は、平衡型入力端に中
間周波信号が供給されると、第1増幅段461 と第2増
幅段462 においてこの中間周波信号を増幅し、増幅し
た中間周波信号を差動段463 で差動結合し、一方の平
衡型出力端に増幅された中間周波信号が得られ、この中
間周波信号が出力フィルタ部47に供給される。この
後、中間周波信号は、出力フィルタ部47において不要
な周波数成分が除去され後、中間周波信号出力端子49
に供給される。
【0010】このように、この第1例の中間周波結合回
路45は、中間周波信号を選択抽出するとともに、選択
抽出した中間周波信号の中の選択チャネルの下側隣接チ
ャネル周波数及び上側隣接チャネル周波数成分をそれぞ
れトラップし、妨害周波数成分のない中間周波信号を得
ることができるという機能を果すものである。
【0011】次に、図5は、既知の中間周波結合回路の
構成の第2例を示す回路図であって、この中間周波結合
回路を含むテレビジョンチューナの要部構成を併せて著
わしたブロック図である。なお、図5においては図4に
示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を
付けている。
【0012】図5に示されるように、第2例の中間周波
結合回路45を有するテレビジョンチューナは、中間周
波結合回路45の構成の一部が第1例の中間周波結合回
路45と異なっているだけで、その他の構成は第1例の
中間周波結合回路45を有するテレビジョンチューナと
同じである。
【0013】すなわち、第2例の中間周波結合回路45
は、第1例の中間周波結合回路45が第4コンデンサ4
7 、第4インダクタ458 、第5コンデンサ459
らなる第2隣接チャネルトラップ回路を設けているのに
対して、第7コンデンサ45 12からなる容量結合回路を
設けている点に構成上の違いがあるだけであって、その
他の点には違いがない。このため、第2例の中間周波結
合回路45の構成については、これ以上の説明を省略す
る。
【0014】また、第2例の中間周波結合回路45を有
するテレビジョンチューナの動作は、中間周波結合回路
45に第2隣接チャネルトラップ回路が設けられていな
いことから、中間周波結合回路45が、選択した中間周
波信号の中の下側隣接チャネル周波数成分をトラップし
ているだけで、選択した中間周波信号の中の側隣接チャ
ネル周波数成分をトラップしていない点において、第1
例の中間周波結合回路45を有するテレビジョンチュー
ナの動作と異なっており、その他の動作は第1例の中間
周波結合回路45を有するテレビジョンチューナの動作
と同じである。このため、第2例の中間周波結合回路4
5を有するテレビジョンチューナの動作についても、こ
れ以上の説明を省略する。
【0015】このように、この第2例の中間周波結合回
路45においては、中間周波信号を選択抽出するととも
に、選択抽出した中間周波信号の中の選択チャネルの下
側隣接チャネル周波数をトラップし、妨害周波数成分が
少ない中間周波信号を得るという機能を果すものであ
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前記第1例の中間周波
結合回路45は、中間周波同調回路に並列に、第1隣接
チャネルトラップ回路の容量性インピーダンス、中間周
波増幅段46の入力インピーダンス、第2隣接チャネル
トラップ回路の誘導性インピーダンスの直列回路が接続
され、その直列回路のインピーダンスによって中間周波
同調回路がダンピングされ、中間周波同調回路の周波数
選択度特性が劣化する。そして、前記第1例の中間周波
結合回路45は、周波数選択度特性が劣化したことによ
り、選択チャネルの下側隣接チャネル周波数のトラップ
回路がその機能を十分に発揮することができず、トラッ
プとしてわずかに10dB程度の減衰特性が得られるに
過ぎないものになり、その結果、中間周波結合回路45
において、下側隣接チャネル周波数(47.75MH
z)による妨害を十分に除去することができない。
【0017】また、前記第2例の中間周波結合回路45
は、第1例の中間周波結合回路45と同様に、中間周波
同調回路に並列に、隣接チャネルトラップ回路の容量性
インピーダンス、中間周波増幅段46の入力インピーダ
ンス、容量結合回路の容量性インピーダンスの直列回路
が接続され、その直列回路のインピーダンスによって中
間周波同調回路がダンピングされ、中間周波同調回路の
周波数選択度特性が劣化する。そして、前記第2例の中
間周波結合回路45も、周波数選択度特性が劣化したこ
とにより、選択チャネルの下側隣接チャネル周波数のト
ラップ回路がその機能を十分に発揮することができず、
トラップとしてわずかに10dB程度の減衰特性が得ら
れるに過ぎないものになり、その結果、中間周波結合回
路45において、下側隣接チャネル周波数(47.75
MHz)による妨害を十分に除去することができない。
【0018】この他に、テレビジョンチューナにおいて
は、通常、アンテナ同調段41、高周波増幅段42、高
周波同調段43、高周波ミキサ段44からなる高周波回
路の周波数選択度特性が、チャネル選局電圧が高くなる
ハイチャネル側で広くなり、チャネル選局電圧が低くな
るローチャネル側が狭くなるが、前記第1例の中間周波
結合回路45及び第2例の中間周波結合回路45におい
ては、中間周波信号の周波数選択度特性が受信チャネル
に係わりなく不変であるため、受信チャネルによって
は、中間周波結合回路45における隣接チャネル周波数
のトラップ回路の機能を十分に発揮することができない
場合があった。
【0019】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたもので、その第1の目的は、中間周波同調回路
のダンピングを小さくして周波数選択度特性の劣化を低
減させ、隣接チャネルトラップ回路における隣接チャネ
ル周波数のトラップ機能を十分に発揮させることを可能
にした中間周波結合回路を提供することにある。
【0020】また、本発明の第2の目的は、受信チャネ
ルによって変動する高周波回路の周波数選択度特性の変
動を補正し、受信チャネルに係わりなく隣接チャネルト
ラップ回路における隣接チャネル周波数のトラップ機能
を十分に発揮させることを可能にした中間周波結合回路
を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的及び第2
の目的を達成するために、本発明による中間周波結合回
路は、テレビジョンチューナにおける高周波ミキサ段と
中間周波増幅段との間に配置され、中間周波同調回路と
少なくとも1つの隣接チャネルトラップ回路と信号結合
量可変回路とを備え、信号結合量可変回路は、受信周波
数チャネルが高くなるに従って信号結合量が疎状態に設
定される手段を備える。
【0022】前記手段によれば、中間周波結合回路にお
ける中間周波同調回路には、それに並列に、隣接チャネ
ルトラップ回路の容量性インピーダンス、次続する中間
周波増幅段の入力インピーダンス、信号結合量可変回路
のインピーダンスの直列回路が接続されるものの、信号
結合量可変回路のインピーダンスは比較的大きいので、
この直列回路のインピーダンスも大きくなり、中間周波
同調回路がこの直列回路ダンピングされることが少なく
なって、中間周波同調回路の周波数選択度特性が劣化す
ることがなくなる。このため、隣接チャネルトラップ回
路は、その機能を十分発揮することができるようにな
り、この中間周波結合回路における隣接チャネル周波数
による妨害を十分に除去することができる。
【0023】また、前記手段によれば、信号結合量可変
回路における信号結合量が、受信周波数チャネルが高く
なるに従って疎状態、すなわち信号結合量が少なくなる
ように設定されるので、中間周波同調回路の周波数選択
度特性がシャープになり、受信周波数チャネルが高い
(ハイチャネル)ときの高周波回路の周波数選択度特性
の拡がりが補正され、この中間周波結合回路における隣
接チャネル周波数による妨害を十分に除去することがで
きる。
【0024】ここで、前記手段における信号結合量可変
回路は、信号路に直列接続され、受信チャネル選択電圧
でバイアスされるバラクタダイオードからなるものであ
ることが好ましい。
【0025】このような構成にすれば、信号結合量可変
回路の構成が簡素化されるだけでなく、受信チャネル選
択電圧に応じてバラクタダイオードのインピーダンス値
を変化させることにより、信号結合量を受信周波数チャ
ネルが高くなるに従って疎状態に設定することが可能な
信号結合量可変回路を簡単に得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0027】図1は、本発明による中間周波結合回路の
第1の実施の形態を示すものであって、この中間周波結
合回路を含むテレビジョンチューナの要部構成を併せて
著わしたブロック図であり、図4に図示された第1例の
中間周波結合回路に対応するものである。
【0028】図1に示されるように、第1の実施の形態
の中間周波結合回路を有するテレビジョンチューナは、
中間周波結合回路(IF結合)1と、中間周波増幅段
(IFAMP)2と、受信アンテナ3と、アンテナ同調
段(ANT同調)4と、高周波増幅段(RFAMP)5
と、高周波同調段(RF同調)6と、高周波ミキサ段
(MIX)7と、出力フィルタ部(FIL)8と、整合
回路部(MAT)9と、中間周波信号出力端子10とか
らなっている。
【0029】そして、アンテナ同調段4は、入力端が受
信アンテナ3に接続され、出力端が高周波増幅段5の入
力端に接続される。高周波同調段6は、入力端が高周波
増幅段5の出力端に接続され、出力端が高周波ミキサ段
7の入力端に接続される。中間周波結合回路1は、平衡
型入力端が高周波ミキサ段7の平衡型出力端に接続さ
れ、平衡型出力端が中間周波増幅段2の平衡型入力端に
接続される。中間周波増幅段2は、一方の平衡型出力端
が出力フィルタ部8の入力端に接続され、他方の平衡型
出力端が整合回路部9に接続される。出力フィルタ部8
は、出力端が中間周波信号出力端子10に接続される。
【0030】ここで、中間周波結合回路1は、第1コン
デンサ11 と、第1インダクタ12と、第2インダクタ
3 と、第2コンデンサ14 と、第3インダクタ1
5 と、第3コンデンサ16 と、第4コンデンサ17 と、
第4インダクタ18 と、第5コンデンサ19 と、第6コ
ンデンサ110と、バラクタダイオード111と、第1抵抗
12と、第2抵抗113と、第7コンデンサ114と、第8
コンデンサ115と、電源電圧(B+)が供給される電源
端子116と、受信チャネル選局電圧が供給される選局電
圧供給端子117とを備えている。
【0031】この場合、第1コンデンサ11 、第1イン
ダクタ12 、第2インダクタ13 からなる並列共振回路
は、中間周波同調回路を構成し、第2コンデンサ14
第3インダクタ15 、第3コンデンサ16 からなる並列
共振回路は、選択チャネルの下側隣接チャネル周波数
(47.75MHz)をトラップする第1隣接チャネル
トラップ回路を構成し、第4コンデンサ17 、第4イン
ダクタ18 からなる並列共振回路は、第5コンデンサ1
9 とともに選択チャネルの上側隣接チャネル周波数(3
9.25MHz)をトラップする第2隣接チャネルトラ
ップ回路を構成している。バラクタダイオード111は、
第6コンデンサ110及び第7コンデンサ1 14とともに信
号結合量可変回路を構成し、第1抵抗112及び第2抵抗
13は、選局電圧供給端子117とともにバラクタダイオ
ード111の選局電圧供給回路を構成している。そして、
これらの構成要素11 乃至117は、図1に図示されるよ
うに相互接続されている。
【0032】また、中間周波増幅段2は、図4に図示さ
れた既知のテレビジョンチューナに用いられる中間周波
増幅段46と同じ構成のもので、第1増幅段21 と、第
2増幅段22 と、差動段(DEF)23 と、第1入力抵
抗24 と、第2入力抵抗25と、第1帰還抵抗26 と、
第2帰還抵抗27 とを備え、これらの構成要素21 乃至
7 は、図1に図示されるように相互接続されている。
出力フィルタ部(FIL)8は、図4に図示された既知
のテレビジョンチューナに用いられる出力フィルタ部
(FIL)47と同じ構成のもので、その具体的回路構
成は記載を省略している。同様に、整合回路部(MA
T)9は、図4に図示された既知のテレビジョンチュー
ナに用いられる整合回路部(MAT)48と同じ構成の
もので、その具体的回路構成は記載を省略している。
【0033】前記構成を備えた、第1の実施の形態の中
間周波結合回路1を有するテレビジョンチューナは、概
略、次のように動作する。
【0034】アンテナ3にテレビジョン電波が到来した
とき、その到来電波は、アンテナ3から高周波信号とし
てアンテナ同調段4に供給され、そこで所望の周波数信
号が同調選択される。選択された高周波信号は高周波増
幅段5において所定レベルに増幅され、増幅された高周
波信号は高周波同調段6において選局電圧の供給(図示
なし)により所定チャネルの信号が選局される。選局さ
れた所定チャネルの信号は、高周波ミキサ段7において
局部発振信号と周波数混合され、周波数混合信号が形成
される。形成された周波数混合信号は、中間周波結合回
路1に供給される。
【0035】中間周波結合回路1は、平衡型入力端に周
波数混合信号が供給されると、中間周波信号に同調して
いる中間周波同調回路において周波数混合信号の中から
中間周波信号を選択出力する。選択出力された中間周波
信号は、選択チャネルの下側隣接チャネルをトラップす
る第1隣接チャネルトラップ回路において選択出力した
中間周波信号の中の下側隣接チャネル周波数成分がトラ
ップされるとともに、選択チャネルの上側隣接チャネル
をトラップする第2隣接チャネルトラップ回路において
選択した中間周波信号の中の上側隣接チャネル周波数成
分がトラップされる。このとき、選局電圧供給端子117
には高周波同調段6に供給された選局電圧と同じ選局電
圧が供給されていて、その選局電圧の供給により信号結
合量可変回路を構成するバラクタダイオード111のイン
ピーダンスが変化し、そのインピーダンスは選局電圧の
大きさによって変動する。すなわち、受信チャネルとし
てハイチャネルを選局した場合は、ハイチャネルに対応
して選局電圧が高くなるので、バラクタダイオード111
のインピーダンスは、容量分が低下し、抵抗分が増大し
て総体的に大きくなり、一方、受信チャネルとしてロウ
チャネルを選局した場合は、ロウチャネルに対応して選
局電圧が低くなるので、バラクタダイオード111のイン
ピーダンスは、容量分が増大し、抵抗分が減少して総体
的に小さくなる。
【0036】中間周波同調回路には、第1隣接チャネル
トラップ回路の容量性インピーダンス、第2隣接チャネ
ルトラップ回路の誘導性インピーダンス、中間周波増幅
段2の入力インピーダンス、バラクタダイオード111
インピーダンスの直列回路がダンピングインピーダンス
として並列接続される。このとき、この直列回路は、バ
ラクタダイオード111のインピーダンスを含んでいるの
で、ダンピングインピーダンスは図4に図示の既知の中
間周波同調回路のダンピングインピーダンスに比べて大
きくなり、その結果、中間周波同調回路における周波数
選択度特性の劣化を低減させることができ、第1及び第
2隣接チャネルトラップ回路における下側及び上側隣接
チャネル周波数に対するトラップ機能を十分に発揮させ
ることが可能になる。そして、バラクタダイオード111
は、ハイチャネル受信時に供給される選局電圧が高くな
ってそのインピーダンスが大きくなり、中間周波同調回
路のダンピングインピーダンスが増大するので、中間周
波同調回路における周波数選択度特性がシャープにな
り、一方、ロウチャネル受信時に供給される選局電圧が
低くなってそのインピーダンスが小さくなり、中間周波
同調回路のダンピングインピーダンスが減少するので、
中間周波同調回路における周波数選択度特性が若干ブロ
ードになる。中間周波結合回路1から下側及び上側隣接
チャネル周波数が十分にトラップされた中間周波信号が
出力され、この中間周波信号が次続の中間周波増幅段2
に供給される。
【0037】中間周波増幅段2は、平衡型入力端に中間
周波信号が供給されると、第1増幅段21 と第2増幅段
2 においてこの中間周波信号を増幅し、増幅した中間
周波信号を差動段33 で差動結合し、一方の平衡型出力
端に増幅された中間周波信号が得られ、この中間周波信
号が出力フィルタ部8に供給される。この後、中間周波
信号は、出力フィルタ部8において不要な周波数成分が
除去され、中間周波信号出力端子10に供給される。
【0038】図2は、この第1の実施の形態の中間周波
結合回路1で得られる中間周波信号の周波数選択特性を
示す特性図であって、比較のために既知の中間周波結合
回路45で得られる中間周波信号の周波数選択特性を併
せて示したものである。
【0039】図2において、横軸はMHzで表した周波
数、縦軸はdBで表した信号減衰レベルであり、実線は
中間周波結合回路1の周波数選択特性、点線は中間周波
結合回路45の周波数選択特性である。なお、図2にお
いて、Pは映像搬送波信号、Cは色搬送波信号、Sは音
声搬送波信号の位置を表すものである。
【0040】図2の実線で示される中間周波結合回路1
における周波数選択特性は、点線で示される中間周波結
合回路45における周波数選択特性に比べて下側及び上
側隣接チャネル周波数がそれぞれ十分にトラップされた
ものになり、中間周波結合回路45における周波数選択
特性に比べて、8dB以上もトラップ特性が良好になっ
ている。
【0041】このように、第1の実施の形態の中間周波
結合回路1によれば、中間周波同調回路から中間周波信
号が選択出力されるとき、選択出力された中間周波信号
の中の選択チャネルの下側隣接チャネル周波数及び上側
隣接チャネル周波数成分がそれぞれ十分にトラップさ
れ、妨害周波数成分のない中間周波信号を得ることがで
きるという機能が果せるだけでなく、ハイチャネル受信
時の周波数選択特性を、ロウチャネル受信時の周波数選
択特性に比べてシャープにすることができ、受信周波数
チャネルが高くなったときの高周波回路の周波数選択度
特性の拡がりを補正することが可能になる。
【0042】次に、図3は、本発明による中間周波結合
回路の第2の実施の形態を示すものであって、この中間
周波結合回路を含むテレビジョンチューナの要部構成を
併せて著わしたブロック図であり、図5に図示された第
2例の中間周波結合回路に対応するものである。
【0043】図3に示されるように、第2の実施の形態
の中間周波結合回路1を有するテレビジョンチューナ
は、中間周波結合回路1の構成の一部分が図1に図示さ
れた第1の実施の形態の中間周波結合回路1と異なって
いるだけで、その他の構成は、第1の実施の形態の中間
周波結合回路1を有するテレビジョンチューナと同じで
ある。
【0044】すなわち、第2の実施の形態の中間周波結
合回路1は、第1の実施の形態の中間周波結合回路1に
おける第4コンデンサ17 、第4インダクタ18 、第5
コンデンサ19 からなる第2隣接チャネルトラップ回路
が省略されている点に構成上の違いがあるだけで、その
他の点には違いがない。このため、第2の実施の形態の
中間周波結合回路1の構成については、これ以上の説明
を省略する。
【0045】また、第2の実施の形態の中間周波結合回
路1を有するテレビジョンチューナの動作は、中間周波
結合回路1に第2隣接チャネルトラップ回路が設けられ
ていないことから、中間周波結合回路1が、選択した中
間周波信号の中の下側隣接チャネル周波数成分をトラッ
プしているだけで、選択した中間周波信号の中の側隣接
チャネル周波数成分をトラップしていない点において、
第1の実施の形態の中間周波結合回路1を有するテレビ
ジョンチューナの動作と異なるだけで、その他の動作は
第1の実施の形態の中間周波結合回路1を有するテレビ
ジョンチューナの動作と同じである。このため、第2の
中間周波結合回路1を有するテレビジョンチューナの動
作についても、これ以上の説明を省略する。
【0046】そして、第2の中間周波結合回路1によれ
ば、中間周波同調回路から中間周波信号が選択出力され
るとき、選択出力された中間周波信号の中の選択チャネ
ルの下側隣接チャネル周波数成分が十分にトラップさ
れ、妨害周波数成分のない中間周波信号を得ることがで
きるという機能が果せるだけでなく、ハイチャネル受信
時の周波数選択特性を、ロウチャネル受信時の周波数選
択特性に比べてシャープにすることができ、受信周波数
チャネルが高くなったときの高周波回路の周波数選択度
特性の拡がりを補正することが可能になる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、信号結合量可変回路における信号結合量が、受
信周波数チャネルが高くなるに従って疎状態、すなわち
信号結合量が少なくなるように設定されるので、中間周
波同調回路の周波数選択度特性が上昇し、受信周波数チ
ャネルが高くなったときの高周波回路の周波数選択度特
性の拡がりが補正され、この中間周波結合回路における
隣接チャネル周波数による妨害を十分に除去することが
できるという効果がある。
【0048】また、請求項2に記載の発明によれば、信
号結合量可変回路の構成が簡素化されるだけでなく、受
信チャネル選択電圧に応じてバラクタダイオードのイン
ピーダンス値を変化させることにより、信号結合量を受
信周波数チャネルが高くなるに従って疎状態に設定する
ことが可能な信号結合量可変回路を簡単に得ることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による中間周波結合回路の第1の実施の
形態を示すもので、中間周波結合回路を含むテレビジョ
ンチューナの要部構成を併せて著わしたブロック図であ
る。
【図2】第1の実施の形態の中間周波結合回路で得られ
る中間周波信号の周波数選択特性を示す特性図である。
【図3】本発明による中間周波結合回路の第2の実施の
形態を示すもので、中間周波結合回路を含むテレビジョ
ンチューナの要部構成を併せて著わしたブロック図であ
る。
【図4】既知の中間周波結合回路の構成の第1例を示す
回路図であり、中間周波結合回路を含むテレビジョンチ
ューナの要部構成を併せて著わしたブロック図である。
【図5】既知の中間周波結合回路の構成の第2例を示す
回路図であり、中間周波結合回路を含むテレビジョンチ
ューナの要部構成を併せて著わしたブロック図である。
【符号の説明】
1 中間周波結合回路(IF結合) 11 第1コンデンサ 12 第1インダクタ 13 第2インダクタ 14 第2コンデンサ 15 第3インダクタ 16 第3コンデンサ 17 第4コンデンサ 18 第4インダクタ 19 第5コンデンサ 110 第6コンデンサ 111 バラクタダイオード 112 第1抵抗 113 第2抵抗 114 第7コンデンサ 115 第8コンデンサ 116 電源端子 2 中間周波増幅段(IFAMP) 21 第1増幅段 22 第2増幅段 23 差動段(DEF) 24 第1入力抵抗 25 第2入力抵抗 26 第1帰還抵抗 27 第2帰還抵抗 3 受信アンテナ 4 アンテナ同調段(ANT同調) 5 高周波増幅段(RFAMP) 6 高周波同調段(RF同調) 7 高周波ミキサ段(MIX) 8 出力フィルタ部(FIL) 9 整合回路部(MAT) 10 中間周波信号出力端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョンチューナにおける高周波ミ
    キサ段と中間周波増幅段との間に配置され、中間周波同
    調回路と少なくとも1つの隣接チャネルトラップ回路と
    信号結合量可変回路とを備え、前記信号結合量可変回路
    は、受信周波数チャネルが高くなるに従って信号結合量
    が疎状態に設定されることを特徴とする中間周波結合回
    路。
  2. 【請求項2】 前記信号結合量可変回路は、信号路に直
    列接続され、受信チャネル選択電圧でバイアスされるバ
    ラクタダイオードからなることを特徴とする請求項1に
    記載の中間周波結合回路。
  3. 【請求項3】 前記隣接チャネルトラップ回路は、選択
    チャネルの下側隣接チャネルのトラップ回路であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の中間周波結合回
    路。
  4. 【請求項4】 前記隣接チャネルトラップ回路は、選択
    チャネルの下側隣接チャネル及び上側隣接チャネルの各
    トラップ回路であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の中間周波結合回路。
  5. 【請求項5】 前記中間周波結合回路は、2つの平衡型
    入力端及び2つの平衡型出力端を有し、各一方の平衡型
    入力端及び平衡型出力端間に隣接チャネルトラップ回路
    が接続され、各他方の平衡型入力端及び平衡型出力端間
    に信号結合量可変回路が接続されていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の中間周波結合回路。
  6. 【請求項6】 前記一方の平衡型入力端及び前記他方の
    平衡入力端間に他の隣接チャネルトラップ回路が接続さ
    れていることを特徴とする請求項5に記載の中間周波結
    合回路。
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