JP2002270849A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置

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JP2002270849A
JP2002270849A JP2001069643A JP2001069643A JP2002270849A JP 2002270849 A JP2002270849 A JP 2002270849A JP 2001069643 A JP2001069643 A JP 2001069643A JP 2001069643 A JP2001069643 A JP 2001069643A JP 2002270849 A JP2002270849 A JP 2002270849A
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gate electrode
forming
effect transistor
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Shinichiro Wada
真一郎 和田
Kazutaka Mori
和孝 森
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デュアルゲート電極構造を有するCMIS回
路のゲート電極の加工を容易にする。 【解決手段】 デュアルゲート電極構造を有するCMI
S回路をSOI基板1に形成した。そして、そのCMI
S回路を構成するnMISQnおよびpMISQpのゲ
ート電極4A,4Bの厚さを、SOI基板1の半導体層
1Cの厚さと同等または若干厚くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法および半導体装置技術に関し、特に、デュアルゲー
ト電極構造の相補型電界効果トランジスタ回路(以下、
CMIS(Complementary MIS)回路と言う)を有する
半導体装置の製造方法に適用して有効な技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】素子寸法の微細化に伴い深刻となる電界
効果トランジスタの短チャネル効果を抑えるため、表面
チャネル型の電界効果トランジスタ構造が採用されてい
る。表面チャネル型の電界効果トランジスタ構造とは、
nチャネル型の電界効果トランジスタにおいてはゲート
電極をn型とし、pチャネル型の電界効果トランジスタ
においてはゲート電極をp型とする(いわゆるデュアル
ゲート電極構造)ことで、半導体基板のフェルミ準位を
調整し、各々の電界効果トランジスタにおいてチャネル
領域がゲート絶縁膜と半導体基板との界面に形成される
ようにする構造を言う。
【0003】ところが、この構造では、ゲート電極を形
成するための多結晶シリコン膜にn型領域およびp型領
域を形成するための各々の不純物を導入した後に、その
多結晶シリコン膜をドライエッチング法によってパター
ニングしてゲート電極を形成しようとすると、n型領域
とp型領域とでエッチング特性が異なるために、ゲート
電極の平面寸法や断面形状がn型領域とp型領域とで異
なってしまう問題がある。
【0004】そのような問題を解決する1つの方法とし
て、例えば“Doping of N+ and P+Polysilicon in a Du
al-Gate CMOS Process、C.Y.Wong, J.Y.C.Sun, Y.Taur,
C.S.Oh, R.Angelucci, and B.Davari、IEEE Internati
onal Electron Devices Meeting 1988, pp238”には、
ゲート電極形成用の多結晶シリコン膜をパターニングし
た後に、各々のゲート電極に各々の不純物を導入する技
術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記デュア
ルゲート電極構造のCMIS回路を有する半導体装置技
術においては、以下の課題があることを本発明者は見出
した。
【0006】すなわち、ゲート電極形成用の多結晶シリ
コン膜に各々の不純物を導入した後にゲート電極をパタ
ーニングする場合でもゲート電極をパターニングした後
に各々の不純物を導入する場合でも、電界効果トランジ
スタのソースおよびドレインを形成するために半導体基
板に導入する不純物や接合容量を低減するために半導体
基板に導入する不純物が、ゲート電極中からゲート酸化
膜を透過して半導体基板側に漏れないようにするため
に、ゲート電極の膜厚をある程度確保しなければならな
いので、最も微細化が要求されるゲート電極の加工が困
難となる問題がある。
【0007】また、上記ゲート電極をパターニングした
後に各々の不純物を導入する技術では、ゲート電極に不
純物を導入する際に、ゲート電極が空乏化しないように
ゲート電極を形成するための半導体層の全域にわたって
不純物が分布するようにすることが好ましいが、そのよ
うにすると、半導体基板において、その不純物のピーク
の深さが、深くなり短チャネル特性が劣化すること、ま
た、ソースおよびドレインの接合容量を低減すべく半導
体基板に導入した不純物のピークの深さよりも深くなっ
てしまう結果、ソースおよびドレインの接合容量が増大
してしまう問題がある。
【0008】本発明の目的は、ゲート電極の加工を容易
にすることのできる技術を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0011】すなわち、本発明は、絶縁層上に形成され
た半導体層上に、デュアルゲート電極構造を有するCM
IS回路のゲート電極を形成するためのゲート電極形成
膜を堆積する際に、前記ゲート電極形成膜の厚さが前記
半導体層と同等またはそれよりも厚くなるようにするも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】本願発明を詳細に説明する前に、
本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
【0013】1.表面チャネル型の電界効果トランジス
タ構造:nチャネル型の電界効果トランジスタにおいて
はゲート電極をn型とし、pチャネル型の電界効果トラ
ンジスタにおいてはゲート電極をp型とする(いわゆる
デュアルゲート電極構造)ことで、半導体基板のフェル
ミ準位を調整し、回路動作条件下において、トランジス
タにゲート電圧を印加した際に、各々の電界効果トラン
ジスタにおいてチャネル領域がゲート絶縁膜と半導体基
板との界面に形成されるようにする構造を言う。
【0014】2.エクステンション領域:電界効果トラ
ンジスタのドレイン構造に含まれる領域であって、ドレ
イン用の半導体領域の一部を構成する領域でもある。電
界効果トランジスタのチャネル領域に隣接するように配
置される。LDD(LightlyDoped Drain)領域とも呼ば
れている。
【0015】以下の実施の形態においては便宜上その必
要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に
分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それら
はお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部ま
たは全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
【0016】また、以下の実施の形態において、要素の
数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場
合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数
に限定される場合等を除き、その特定の数に限定される
ものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
【0017】さらに、以下の実施の形態において、その
構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場
合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合
等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまで
もない。
【0018】同様に、以下の実施の形態において、構成
要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示
した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられ
る場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似
するもの等を含むものとする。このことは、上記数値お
よび範囲についても同様である。
【0019】また、本実施の形態を説明するための全図
において同一機能を有するものは同一の符号を付し、そ
の繰り返しの説明は省略する。
【0020】また、本実施の形態においては、電界効果
トランジスタを代表するMIS・FET(Metal Insula
tor Semiconductor Field Effect Transistor)をMI
Sと略し、pチャネル型のMIS・FETをpMISと
略し、nチャネル型のMIS・FETをnMISと略
す。
【0021】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する。
【0022】(実施の形態1)本実施の形態において
は、SOI(Silicon On Insulator)技術を用いたデュ
アルゲート型のCMIS回路を有する半導体装置の製造
方法を図1〜図11によって説明する。なお、図1〜図
11は、その半導体装置の製造工程中における要部断面
図である。
【0023】まず、図1に示すように、SOI基板1を
構成する支持基板1A上に絶縁層1Bを介して形成され
た半導体層1Cに溝型の分離部(トレンチアイソレーシ
ョン)2を形成する。支持基板1Aは、例えばシリコン
単結晶からなり、SOI基板1の機械的な強度を確保す
る機能を有している。絶縁層1Bは、例えば酸化シリコ
ン膜(SiOx)からなる。半導体層1Cは、例えばシ
リコン単結晶からなり、その厚さは、例えば100nm
程度である。分離部2は、半導体層1Cの主面(素子形
成面)から絶縁層1Bに達する溝内に、例えば酸化シリ
コン膜が埋め込まれて形成されている。分離部2は、溝
型に限定されるものではなく、例えばLOCOS(Loca
l Oxidization of Silicon)法によって形成されるフィ
ールド絶縁膜としても良い。
【0024】続いて、nMIS形成領域(図1〜図11
の左側)に、例えばホウ素をイオン注入することにより
p型のウェル領域PWLを形成し、pMIS形成領域
(図1〜図11の右側)に、例えばリンまたはヒ素をイ
オン注入することによりn型のウェル領域NWLを形成
する。また、チャネルイオン注入として、p型のウェル
領域PWLにおいて半導体層1Cの主面近傍に、例えば
ホウ素をイオン注入し、n型のウェル領域NWLにおい
て半導体層1Cの主面近傍に、例えばリンまたはヒ素を
イオン注入する。
【0025】その後、n型のウェル領域NWLおよびp
型のウェル領域PWLの表面上にゲート絶縁膜3を形成
する。ゲート絶縁膜3は、例えば熱酸化法等で形成され
た酸化シリコン膜からなり、その厚さは、例えば1〜2
nm程度である。ゲート絶縁膜3を酸窒化膜で形成して
も良い。すなわち、ゲート絶縁膜3と半導体層1Cとの
界面に窒素を偏析させるようにしても良い。これによ
り、ホットキャリア耐性を向上させることが可能とな
る。また、ゲート絶縁膜3を酸窒化膜とすることで、後
述のpMISのゲート電極に含有されたホウ素等の不純
物が半導体層1C側に拡散する、いわゆるボロン漏れを
抑制または防止することができる。また、ゲート絶縁膜
3を、例えば窒化シリコン膜等のような誘電率の高い絶
縁膜や酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層膜で形
成しても良い。この場合も上記ボロン漏れを抑制または
防止できる。
【0026】次いで、ゲート絶縁膜3および分離部2上
に、例えば多結晶シリコン膜からなるゲート電極形成膜
4をCVD法により堆積する。本実施の形態では、基板
としてSOI基板1を用いたことにより、MISの接合
容量を低減できる。このため、その接合容量低減のため
の不純物イオン注入工程およびそれにより形成される半
導体領域を無くすことができる。この接合容量を低減す
るための不純物はゲート電極にも打ち込まれるが、その
際にゲート絶縁膜を透過して基板まで達してしまうとM
ISのしきい値電圧が変動する等、電気的特性に悪影響
が生じる。ところで、この接合容量低減のための不純物
は、ソースおよびドレイン領域の下に形成するため比較
的深い位置まで打ち込まれるため、通常はその接合容量
低減のための不純物が基板に達しないようにゲート電極
を厚くする必要性がある。しかし、ゲート電極が厚くな
れば、その加工も難しくなる。特に、デュアルゲート電
極構造では、各々のゲート電極部に打ち込まれる不純物
の違いからエッチング特性が変わるため、平面寸法や断
面形状に差が生じるので、ゲート電極が厚いと特に加工
が難しい。これに対して、本実施の形態では、その接合
容量低減のための不純物導入工程を無くせるので、ゲー
ト電極形成膜4の厚さを、後述のMISのソースおよび
ドレイン領域を形成するための不純物がゲート電極から
半導体層に漏れない程度の厚さを確保する分だけの厚さ
にできる。すなわち、ゲート電極形成膜4の厚さを、半
導体層1Cの厚さと同等またはそれよりも若干厚い程度
までに薄くすることができる。ここでは、ゲート電極形
成膜4の厚さを、半導体層1Cと同じく、例えば100
nm程度としている。このため、デュアルゲート電極構
造であってもゲート電極の加工を容易にすることができ
る。また、接合容量低減のための不純物導入工程を無く
すことができ、そのためのフォトリソグラフィ工程等を
無くせるので、工程の簡略化が可能となる。このため、
半導体装置の製造時間を短縮できる。また、半導体装置
のコストを低減できる。
【0027】続いて、図2に示すように、nMIS形成
領域のゲート電極形成膜4上をレジスト膜5aにより覆
い、pMIS形成領域のゲート電極形成膜4中に、不純
物としてホウ素(B+)をイオン注入する。この際の不
純物のドーズ量は、例えば4×1015cm-2程度、注入
加速エネルギーは、例えば3keV程度である。
【0028】続いて、レジスト膜5aを除去した後、図
3に示すように、pMIS形成領域のゲート電極形成膜
4上をレジスト膜5bにより覆い、nMIS形成領域の
ゲート電極形成膜4中に、不純物としてリン(P+)を
イオン注入する。この際の不純物のドーズ量は、例えば
8×1015cm-2程度、注入加速エネルギーは、例えば
5keV程度である。
【0029】次いで、図4に示すように、ゲート電極形
成膜4上に膜厚が30nm程度の酸化シリコン膜からな
る絶縁膜6をCVD法により堆積した後、例えば窒素雰
囲気中において950℃、1分間程度の熱処理を行い、
ゲート電極形成膜4中の不純物を活性化させる。その
後、絶縁膜6上にレジスト膜5cを形成し、レジスト膜
5cをエッチングマスクとして絶縁膜6をドライエッチ
ング法によりエッチングしてパターニングする。
【0030】続いて、図5に示すように、レジスト膜5
cを除去後、パターニングした絶縁膜6をマスクとし
て、ゲート電極形成膜4およびゲート絶縁膜3をドライ
エッチング法によりエッチングして、p型のウェル領域
PWLおよびn型のウェル領域NWL上にゲート電極4
A,4Bを形成する。本実施の形態では、ゲート電極形
成膜4を比較的薄くすることができるので、ゲート電極
4A,4Bの加工を容易にすることが可能となってい
る。
【0031】次いで、図6に示すように、pMIS形成
領域をレジスト膜5dにより覆い、そのレジスト膜5d
およびゲート電極4Aをマスクとして、p型のウェル領
域PWL中に、例えばヒ素(As+)を、ドーズ量とし
て2×1015cm-2、注入加速エネルギーとして3ke
Vの条件下でイオン注入して、ソース・ドレインを構成
するn型の低濃度の半導体領域(n-層)7aを形成す
る。続いて、レジスト膜5dおよびゲート電極4Aをマ
スクとして、p型のウェル領域PWL中に、例えばホウ
素(B+)を、ドーズ量として4×1013cm-2、注入
加速エネルギーとして5keVの条件下でイオン注入し
て、n-層7aの下層周囲に、短チャネル効果抑制(ま
たは防止)のためのパンチスルーストッパとしての機能
を有するp型の低濃度の半導体領域(p-層)8aを形
成する。
【0032】次いで、レジスト膜5dを除去した後、図
7に示すように、nMIS形成領域をレジスト膜5eに
より覆い、このレジスト膜5eおよびゲート電極4Bを
マスクとしてn型のウェル領域NWL中に、例えば二フ
ッ化ホウ素(BF2 +)を、ドーズ量として1×1015
-2、注入加速エネルギーとして1keVの条件下でイ
オン注入して、ソース・ドレインを構成するp型の低濃
度の半導体領域(p-層)9aを形成する。続いて、レ
ジスト膜5eおよびゲート電極4Bをマスクとしてn型
のウェル領域NWL中に、例えばリン(P+)を、ドー
ズ量として4×1013cm-2、注入加速エネルギーとし
て15keVの条件下でイオン注入して、p-層9aの
下層周囲に、短チャネル効果抑制(または防止)のため
のパンチスルーストッパとしての機能を有するn型の低
濃度の半導体領域(n-層)8bを形成する。この後、
レジスト膜5eを除去し、例えば窒素雰囲気中におい
て、950℃、1秒間程度の条件下で熱処理を行い、n
-層7a,8bおよびp-層9a,8a中の不純物をそれ
ぞれ活性化する。
【0033】次いで、図8に示すように、SOI基板1
の主面上に、例えば厚さ100nm程度の絶縁膜をCV
D法等によって堆積した後、その絶縁膜を異方性のドラ
イエッチングによってエッチバックすることにより、ゲ
ート電極4A,4Bの側壁にサイドウォールスペーサ1
0をそれぞれ形成する。続いて、pMIS形成領域をレ
ジスト膜5fにより覆い、そのレジスト膜5f、ゲート
電極4Aおよびサイドウォールスペーサ10をマスクと
して、p型のウェル領域PWL中に、例えばヒ素(As
+)を、ドーズ量として4×1015cm-2、注入加速エ
ネルギーとして10keVの条件下でイオン注入して、
ソース・ドレインを構成するn型の高濃度の拡散領域
(n+層)7bを形成する。この際、ヒ素のイオン注入
条件は、例えば次のような条件とする。
【0034】第1に、ヒ素がゲート絶縁膜3を透過して
半導体層1Cに到達してしまわないようにする。ゲート
電極4Aに導入しようとしたヒ素が半導体層1Cに達し
てしまうとnMISのしきい値電圧が変動する等、nM
ISの電気的特性が変動してしまうので、それを防止す
るためである。
【0035】第2に、0(零)バイアス時にn+層7b
で形成される空乏層が絶縁層1Bに達し、n+層7bと
絶縁層1Bとの間が完全に空乏化されるように設定す
る。これにより、ソースおよびドレインの接合容量を大
幅に低減できる。このため、デュアルゲート電極構造の
CMIS回路の動作速度を向上させることが可能とな
る。
【0036】次いで、同様にして、図9に示すように、
nMIS形成領域をレジスト膜5gにより覆い、ゲート
電極4Bおよびサイドウォールスペーサ10をマスクと
して、n型のウェル領域NWL中に、例えば二フッ化ホ
ウ素(BF2 +)を、ドーズ量として2×1015cm-2
注入加速エネルギーとして10keVの条件下でイオン
注入して、ソース・ドレインを構成するp型の高濃度の
拡散領域(p+層)9bを形成する。この際の二フッ化
ホウ素のイオン注入条件は、上記n+層7b形成時のヒ
素のイオン注入条件と同じなので説明を省略する。
【0037】続いて、レジスト膜5gを除去した後、例
えば窒素雰囲気中において、1000℃、1秒間の条件
下で熱処理を行い、n+層7bおよびp+層9b中の不純
物を活性化させることにより、図10に示すように、n
MIS形成領域にnMISQnを形成し、pMIS形成
領域にpMISQpを形成する。その後、図11に示す
ように、サリサイド法によりシリサイド層11を形成す
る。すなわち、SOI基板1の主面上に、例えばコバル
ト(Co)膜を10nm程度の厚さに堆積した後、例え
ば600℃、1分間の条件下で熱処理を行い、さらにウ
ェットエッチング法により、サイドウォールスペーサ1
0および分離部2上等のようなシリコン層と未反応のコ
バルト層を除去することにより、ゲート電極4A,4
B、ソース・ドレイン用のn+層7bおよびp+層9b上
にコバルトシリサイド等からなるシリサイド層11を形
成する。
【0038】このような本実施の形態によれば、例えば
以下の効果を得ることができる。 (1).デュアルゲート電極構造のCMIS回路をSOI基
板1に設けたことにより、nMISQnおよびpMIS
Qpの接合容量を低減することが可能となる。 (2).上記(1)により、デュアルゲート電極構造のCMI
S回路を有する半導体装置の動作速度を向上させること
が可能となる。 (3).上記(1)により、デュアルゲート電極構造のCMI
S回路の接合容量を低減するための不純物導入工程を無
くすことが可能となる。 (4).上記(3)により、デュアルゲート電極構造のCMI
S回路を有する半導体装置の製造工程を簡略化すること
ができるので、その半導体装置の製造時間を短縮するこ
とが可能となる。 (5).上記(3)により、デュアルゲート電極構造のCMI
S回路を有する半導体装置の製造工程を簡略化すること
ができるので、その半導体装置のコストを低減すること
が可能となる。 (6).上記(3)により、ゲート電極4A,4Bを薄くでき
るので、デュアルゲート電極構造であってもゲート電極
4A,4Bを容易に加工することが可能となる。このた
め、微細なゲート電極4A,4Bの平面寸法や断面形状
の変動を抑制することができるので、nMISQnおよ
びpMISQpの電気的特性の変動を抑制または防止す
ることが可能となる。 (7).上記(3)により、ゲート電極4A,4Bから半導体
層1C側に不純物が透過するのを抑制または防止でき
る。このため、nMISQnおよびpMISQpのしき
い値電圧の変動を抑制または防止することが可能とな
る。 (8).上記(1)〜(7)により、デュアルゲート電極構造のC
MIS回路を有する半導体装置の信頼性を向上させるこ
とが可能となる。 (9).上記(1)〜(7)により、デュアルゲート電極構造のC
MIS回路を有する半導体装置の性能を向上させること
が可能となる。
【0039】(実施の形態2)本実施の形態において
は、ゲート電極をパターニングした後に、ゲート電極に
不純物を導入する場合について説明する。また、高不純
物濃度のソースおよびドレイン用の半導体領域を形成し
た後に、低不純物濃度のソースおよびドレイン用の半導
体領域を形成する場合について説明する。
【0040】まず、前記実施の形態1の図1で説明した
のと同様の工程を経た後、図12に示すように、ゲート
電極形成膜4上に、例えば厚さ30nm程度の酸化シリ
コン膜等からなる絶縁膜6をCVD法等によって堆積し
た後、その絶縁膜6上にレジスト膜5cをパターニング
し、さらに、そのレジスト膜5cをエッチングマスクと
して絶縁膜6をパターニングする。なお、この段階で
は、ゲート電極形成膜4に不純物は導入されていない。
【0041】続いて、レジスト膜5cを除去した後、図
13に示すように、パターニングした絶縁膜6をエッチ
ングマスクとして、ゲート電極形成膜4をドライエッチ
ング法によりエッチングして、p型のウェル領域PWL
およびn型のウェル領域NWL上にゲート電極4A,4
Bを形成する。ゲート電極形成膜4に異なる不純物が含
有された状態でエッチングを行うと、エッチング特性が
ゲート電極形成膜4中の不純物の影響を受けて変動する
結果、ゲート電極4A,4Bの平面寸法や断面形状にば
らつきが生じる。本実施の形態では、ゲート電極形成膜
4のエッチング加工に際して、ゲート電極形成膜4に不
純物がドープされていないので、エッチング特性の均一
性を向上させることができる。このため、ゲート電極形
成膜4に不純物をドープしてからゲート電極4A,4B
をエッチング加工する場合と比較して、ゲート電極4
A,4Bの平面寸法および断面形状を良好に(均一に)
することができる。
【0042】その後、図14に示すように、SOI基板
1の主面上に、例えば厚さ100nm程度の絶縁膜を堆
積した後、これを異方性のドライエッチングによってエ
ッチバックすることにより、ゲート電極4A,4Bの側
壁にサイドウォールスペーサ12をそれぞれ形成する。
続いて、pMIS形成領域をレジスト膜5fにより覆
い、nMIS形成領域のゲート電極4Aと、サイドウォ
ールスペーサ12の外側の半導体層1C中に、例えば不
純物としてヒ素(As+)を、ドーズ量として、例えば
4×1015cm-2、注入加速エネルギーとして、例えば
10keVの条件下でイオン注入して、ソース・ドレイ
ンを構成するn型の高濃度の半導体領域(n+層)7b
を形成する。この際のヒ素のイオン注入条件は、前記実
施の形態1の場合で説明した条件の他、次の条件があ
る。
【0043】すなわち、ヒ素がゲート電極4A中にほぼ
均一に分布するようにする。本実施の形態では、ゲート
電極4Aが比較的薄いので、この不純物の均一化を比較
的容易にできる。また、本実施の形態ではSOI基板1
を用いているので、ソースおよびドレインの接合容量を
低減するための半導体領域をソースおよびドレイン用の
半導体領域下に設ける必要がない。このため、ゲート電
極4Aに不純物をほぼ均一に含有させるのを比較的容易
にできる。すなわち、接合容量を低減するための半導体
領域が存在する場合は、ゲート電極4Aに不純物を導入
する際に、その不純物導入によってその接合容量を低減
するための半導体領域が無くなってしまわないように不
純物を導入しなければならず、ゲート電極4A中に不純
物を均一に導入することができない場合がある。しか
し、本実施の形態では、接合容量を低減するための半導
体領域が元々無いので、不純物をゲート電極4Aに均一
に導入できるのである。
【0044】その後、レジスト膜5fを除去した後、図
15に示すように、nMIS形成領域をレジスト膜5g
により覆い、pMIS形成領域のゲート電極4Bとサイ
ドウォールスペーサ12の外側のn型のウェル領域NW
L中に、例えば不純物としてホウ素(B+)を、ドーズ
量として、例えば2×1015cm-2、注入加速エネルギ
ーとして、例えば3keVの条件下でイオン注入して、
ソース・ドレインを構成するp型の高濃度の拡散領域
(p+層)9bを形成する。p+層9bの形成に伴うイオ
ン注入条件は、前記実施の形態1の場合と同じである。
その後、例えば窒素雰囲気中において、950℃、30
秒間の条件下で熱処理を行い、イオン注入したn+層7
bおよびp+層9b中の不純物を活性化する。
【0045】次いで、レジスト膜5gを除去した後、サ
イドウォールスペーサ12をウェットエッチング法によ
り除去する。続いて、図16に示すように、pMIS形
成領域をレジスト膜5dにより覆い、ゲート電極4Aを
マスクとしてp型のウェル領域PWL中に、例えば不純
物としてヒ素(As+)を、ドーズ量として、例えば2
×1015cm-2、注入加速エネルギーとして、例えば3
keVの条件下でイオン注入して、ソース・ドレインを
構成するn型の低濃度の拡散領域(n-層)7aを形成
する。続いて、レジスト膜5dをそのままとした状態
で、ゲート電極4Aをマスクとしてp型のウェル領域P
WL中に、例えば不純物としてホウ素(B +)を、ドー
ズ量として、例えば4×1013cm-2、注入加速エネル
ギーとして、例えば5keVの条件下でイオン注入し
て、n-層7aの下層周囲にn-層7aの不純物の濃度よ
りやや低濃度のp型の低濃度の半導体領域(p-層)8
aを形成する。p-層8aを形成することによって、n-
層7aの空乏層の広がりを抑制することができるので、
nMISQnの短チャネル効果を抑制または防止するこ
とができる。
【0046】次いで、レジスト膜5dを除去した後、図
17に示すように、nMIS形成領域を覆うレジスト膜
5eを形成した後、ゲート電極4Bをマスクとしてn型
のウェル領域NWL中に、例えば不純物として二フッ化
ホウ素(BF2+)を、ドーズ量として、例えば1×10
15cm-2、注入加速エネルギーとして、例えば1keV
の条件下でイオン注入して、ソース・ドレインを構成す
るp-層9aを形成する。続いて、レジスト膜5eをそ
のままにした状態で、ゲート電極4Bをマスクとしてn
型のウェル領域NWL中に、例えば不純物としてリン
(P+)を、ドーズ量として、例えば4×1013
-2、注入加速エネルギーとして、例えば15keVの
条件下でイオン注入して、p-層9aの周囲にやや低濃
度のn-層8bを形成する。この場合も同様に、n-層8
bを形成することによって、p-層9aの空乏層の広が
りを抑制することができるので、pMISQpの短チャ
ネル効果を抑制または防止できる。その後、レジスト膜
5eを除去した後、例えば窒素雰囲気中において、10
00℃、1秒間程度の条件下で熱処理を行い、n-層7
a,8b、p-層9a,8a中の不純物をそれぞれ活性
化する。
【0047】次いで、前記実施の形態1と同様に、例え
ば厚さ100nm程度の絶縁膜をSOI基板1の主面上
に堆積した後、その絶縁膜を異方性のドライエッチング
によってエッチバックすることにより、図11に示した
ように、ゲート電極4A,4Bの側壁にサイドウォール
スペーサ10をそれぞれ形成する。続いて、前記実施の
形態1と同様にサリサイド処理を施すことにより、ゲー
ト電極4A,4B、ソース・ドレイン用のn+層7bお
よびp+層9b上にコバルトシリサイド等からなるシリ
サイド層11を形成する。
【0048】本実施の形態では、前記実施の形態1で得
られた効果の他に、以下の効果を得ることが可能とな
る。 (1).ゲート電極形成膜4をパターニングした後、ゲート
電極4A,4Bに不純物を導入することにより、不純物
によるエッチング特性変動を防止することができるの
で、ゲート電極4A,4Bの平面寸法や断面形状の精度
を向上させることができる。 (2).n+層7bおよびp+層9bを形成した後にn-層7
aおよびp-層9aを形成することにより、n+層7bや
+層9bのための熱処理時にn-層7aやp-層9a中
の不純物が再び拡散されてしまう不具合を回避できるの
で、そのn-層7aやp-層9a中の不純物の再拡散に起
因するnMISQnおよびpMISQpの実効チャネル
長の変動を防止でき、nMISQnおよびpMISQp
の電気的特性の変動を防止することができる。
【0049】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0050】例えば前記実施の形態1,2では、ゲート
電極が多結晶シリコン膜とシリサイド膜との積層構造と
した場合について説明したが、これに限定されるもので
はなく、例えば多結晶シリコン膜の単体膜としても良
い。また、前記実施の形態1の場合は、多結晶シリコン
膜上に窒化タングステン(WN)等のようなバリア金属
膜を介してタングステン等のような金属膜を堆積してな
る、いわゆるポリメタルゲート電極構造としても良い。
この場合は、多結晶シリコン膜を堆積し、その各領域に
各種の不純物を導入した後、その上にバリア金属膜およ
び金属膜を下層から順に堆積し、さらにパターニングし
てゲート電極を形成する。
【0051】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるCMI
S回路を有する半導体装置に適用した場合について説明
したが、それに限定されるものではなく、例えばDRA
M(Dynamic Random AccessMemory)、SRAM(Stati
c Random Access Memory)またはフラッシュメモリ(E
EPROM;Electric Erasable Programmable Read On
ly Memory)等のようなメモリ回路とCMIS回路とを
有する半導体装置にも適用できる。
【0052】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0053】すなわち、絶縁層上に形成された半導体層
上に、デュアルゲート電極構造を有するCMIS回路の
ゲート電極を形成するためのゲート電極形成膜を堆積す
る際に、前記ゲート電極形成膜の厚さが前記半導体層と
同等またはそれよりも厚くなるようにすることにより、
ソースおよびドレインの接合容量を低減するための不純
物導入を不要とすることができ、ゲート電極の厚さをソ
ースおよびドレイン形成用の不純物がゲート電極中から
ゲート絶縁膜を介して半導体層に漏れない程度までに薄
くすることができるので、デュアルゲート電極構造を有
するCMIS回路のゲート電極の加工を容易にすること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造
工程中における要部断面図である。
【図2】図1に続く半導体装置の製造工程中における要
部断面図である。
【図3】図2に続く半導体装置の製造工程中における要
部断面図である。
【図4】図3に続く半導体装置の製造工程中における要
部断面図である。
【図5】図4に続く半導体装置の製造工程中における要
部断面図である。
【図6】図5に続く半導体装置の製造工程中における要
部断面図である。
【図7】図6に続く半導体装置の製造工程中における要
部断面図である。
【図8】図7に続く半導体装置の製造工程中における要
部断面図である。
【図9】図8に続く半導体装置の製造工程中における要
部断面図である。
【図10】図9に続く半導体装置の製造工程中における
要部断面図である。
【図11】図10に続く半導体装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造工程中における要部断面図である。
【図13】図12に続く半導体装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図14】図13に続く半導体装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図15】図14に続く半導体装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図16】図15に続く半導体装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図17】図16に続く半導体装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【符号の説明】
1 SOI基板 1A 支持基板 1B 絶縁層 1C 半導体層 2 分離部 3 ゲート絶縁膜 4 ゲート電極形成膜 4A,4B ゲート電極 5a〜5g レジスト膜 6 絶縁膜 7a n-層 7b n+層 8a p-層 8b n-層 9a p-層 9b p+層 10 サイドウォールスペーサ 11 シリサイド層 12 サイドウォールスペーサ Qn nチャネル型のMIS・FET Qp pチャネル型のMIS・FET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 617M Fターム(参考) 5F048 AB04 AC03 BA16 BB01 BB06 BB07 BB08 BB09 BB11 BB12 BC06 BD04 BE03 BF06 BG05 DA23 5F110 AA02 AA16 BB04 BB06 BB07 CC02 DD05 DD13 EE01 EE04 EE05 EE09 EE14 EE32 EE45 FF02 FF03 FF04 FF09 FF23 GG02 GG12 GG25 GG32 GG52 HJ01 HJ04 HJ06 HJ13 HJ23 HK05 HK40 HM15 NN62 NN66 QQ11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層上に形成された半導体層上に、n
    チャネル型の電界効果トランジスタのn型のゲート電極
    およびpチャネル型の電界効果トランジスタのp型のゲ
    ート電極を形成するためのゲート電極形成膜を堆積する
    際に、前記ゲート電極形成膜の厚さが、前記半導体層と
    同等またはそれよりも厚くなるようにする工程を有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 以下の工程を有することを特徴とする半
    導体装置の製造方法; (a)絶縁膜上に半導体層を形成する工程、(b)前記
    半導体層中に分離領域を形成する工程、(c)前記半導
    体層上にゲート絶縁膜を形成する工程、(d)前記ゲー
    ト絶縁膜上に、前記半導体層の膜厚と同等またはそれよ
    りも厚くゲート電極形成膜を堆積する工程、(e)前記
    ゲート電極形成膜において、nチャネル型の電界効果ト
    ランジスタの形成領域に、n型の領域を形成するための
    第1の不純物を導入する工程、(f)前記ゲート電極形
    成膜において、pチャネル型の電界効果トランジスタの
    形成領域に、前記第1の不純物とは反対のp型の領域を
    形成するための第2の不純物を導入する工程、(g)前
    記(e),(f)工程後、前記ゲート電極形成膜をパタ
    ーニングすることにより、nチャネル型の電界効果トラ
    ンジスタにおけるn型のゲート電極を形成し、かつ、p
    チャネル型の電界効果トランジスタにおけるp型のゲー
    ト電極を形成する工程、(h)前記半導体層において、
    前記nチャネル型の電界効果トランジスタの形成領域
    に、ソースおよびドレイン用のn型の半導体領域を形成
    する工程、(i)前記半導体層において、前記pチャネ
    ル型の電界効果トランジスタの形成領域に、ソースおよ
    びドレイン用のp型の半導体領域を形成する工程。
  3. 【請求項3】 以下の工程を有することを特徴とする半
    導体装置の製造方法; (a)絶縁膜上に半導体層を形成する工程、(b)前記
    半導体層中に分離領域を形成する工程、(c)前記半導
    体層上にゲート絶縁膜を形成する工程、(d)前記ゲー
    ト絶縁膜上に、前記半導体層の膜厚と同等またはそれよ
    りも厚くゲート電極形成膜を堆積する工程、(e)前記
    ゲート電極形成膜をパターニングすることにより、nチ
    ャネル型の電界効果トランジスタおよびpチャネル型の
    電界効果トランジスタのゲート電極を形成する工程、
    (f)前記(e)工程後、前記nチャネル型の電界効果
    トランジスタの形成領域に第1の不純物を導入すること
    により、前記nチャネル型の電界効果トランジスタにお
    けるn型のゲート電極を形成し、かつ、前記nチャネル
    型の電界効果トランジスタの形成領域における前記半導
    体層にソースおよびドレイン用のn型の半導体領域を形
    成する工程、(g)前記(e)工程後、前記pチャネル
    型の電界効果トランジスタの形成領域に、第2の不純物
    を導入することにより、前記pチャネル型の電界効果ト
    ランジスタにおけるp型のゲート電極を形成し、かつ、
    前記pチャネル型の電界効果トランジスタの形成領域に
    おける前記半導体層にソースおよびドレイン用のp型の
    半導体領域を形成する工程。
  4. 【請求項4】 以下の工程を有することを特徴とする半
    導体装置の製造方法; (a)絶縁膜上に半導体層を形成する工程、(b)前記
    半導体層中に分離領域を形成する工程、(c)前記半導
    体層上にゲート絶縁膜を形成する工程、(d)前記ゲー
    ト絶縁膜上に、前記半導体層の膜厚と同等またはそれよ
    りも厚くゲート電極形成膜を堆積する工程、(e)前記
    ゲート電極形成膜をパターニングすることにより、nチ
    ャネル型の電界効果トランジスタおよびpチャネル型の
    電界効果トランジスタのゲート電極を形成する工程、
    (f)前記(e)工程後、前記ゲート電極の側面に絶縁
    膜を形成する工程、(g)前記(f)工程後、前記nチ
    ャネル型の電界効果トランジスタの形成領域に第1の不
    純物を導入することにより、前記nチャネル型の電界効
    果トランジスタにおけるゲート電極に第1の不純物を導
    入し、かつ、前記nチャネル型の電界効果トランジスタ
    の形成領域における前記半導体層にソースおよびドレイ
    ン用の第1のn型半導体領域を形成する工程、(h)前
    記(f)工程後、前記pチャネル型の電界効果トランジ
    スタの形成領域に、第2の不純物を導入することによ
    り、前記pチャネル型の電界効果トランジスタにおける
    ゲート電極に第2の不純物を導入し、かつ、前記pチャ
    ネル型の電界効果トランジスタの形成領域における前記
    半導体層にソースおよびドレイン用の第1のp型半導体
    領域を形成する工程、(i)前記(g),(h)工程
    後、前記ゲート電極側面の絶縁膜を除去する工程、
    (j)前記(i)工程後、前記nチャネル型の電界効果
    トランジスタの形成領域に第1の不純物を導入すること
    により、前記nチャネル型の電界効果トランジスタにお
    けるゲート電極に第1の不純物を導入し、かつ、前記n
    チャネル型の電界効果トランジスタの形成領域における
    前記半導体層にソースおよびドレイン用の第2のn型半
    導体領域を形成する工程、(k)前記(i)工程後、前
    記pチャネル型の電界効果トランジスタの形成領域に第
    2の不純物を導入することにより、前記pチャネル型の
    電界効果トランジスタにおけるゲート電極に第2の不純
    物を導入し、かつ、前記pチャネル型の電界効果トラン
    ジスタの形成領域における前記半導体層にソースおよび
    ドレイン用の第2のp型半導体領域を形成する工程。
  5. 【請求項5】 絶縁層上の半導体層上に形成されたnチ
    ャネル型の電界効果トランジスタのn型のゲート電極お
    よびpチャネル型の電界効果トランジスタのp型のゲー
    ト電極の厚さを、前記半導体層の厚さと同等またはそれ
    よりも厚くしたことを特徴とする半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006339670A (ja) * 2006-08-21 2006-12-14 Fujitsu Ltd 半導体装置及びその製造方法

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