JP2002268130A - カメラ固定具 - Google Patents

カメラ固定具

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JP2002268130A
JP2002268130A JP2002130529A JP2002130529A JP2002268130A JP 2002268130 A JP2002268130 A JP 2002268130A JP 2002130529 A JP2002130529 A JP 2002130529A JP 2002130529 A JP2002130529 A JP 2002130529A JP 2002268130 A JP2002268130 A JP 2002268130A
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Japan
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camera
telescope
arm
eyepiece
rotation
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JP2002130529A
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English (en)
Inventor
Akihisa Kitayama
晶久 北山
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NONOHITOSHA KK
Original Assignee
NONOHITOSHA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コリメート法により写真撮影をする際に、望
遠鏡の接眼レンズに正確且つ迅速にカメラを接近させる
ことができるカメラの固定具を提供する。 【解決手段】 望遠鏡10の接眼レンズ12にカメラ1
5のレンズ16を接近させ、望遠鏡10によって拡大し
て投影された被写体をカメラ15で撮影するコリメート
法により写真撮影をする際にカメラ15を望遠鏡10に
固定するカメラ固定具30であって、カメラ15を着脱
可能なカメラ取付部36を有し、望遠鏡10の接眼レン
ズ近傍位置と、接眼レンズ12を覗く際にカメラが邪魔
にならないように接眼レンズ近傍位置から離間した待機
位置との間でカメラを移動させるカメラ移動手段22を
具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、望遠鏡の接眼レン
ズにカメラのレンズを接近させ、望遠鏡によって拡大し
て投影された被写体をカメラで撮影するコリメート法に
より写真撮影をする際に用いるカメラ固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】野鳥観察や天体観測においては、望遠鏡
にカメラを取り付けて、望遠鏡によって拡大された被写
体を撮影しようとすることがある。望遠鏡から被写体を
観察しつつ、シャッターチャンスにおいては迅速に撮影
を行なおうとする場合には、望遠鏡の接眼レンズにカメ
ラのレンズを接近させ、望遠鏡によって拡大された被写
体を撮影するコリメート法という方法が知られている。
【0003】コリメート法は、望遠鏡とカメラさえ有れ
ば、望遠鏡とカメラとを連結させるアタッチメント等の
特別な機材も必要ではないので簡易にできる撮影方法と
されてはいた。しかしながら、実際にコリメート法によ
る撮影は、手ブレなどの問題や解像度が悪いなどの問題
もあり、あまり行なわれることがなかった。
【0004】しかし、近年の解像度の高いデジタルカメ
ラの普及に伴い、拡大された被写体を手軽に撮影できる
撮影方法として再び脚光を浴びつつある。特にデジタル
カメラは、一眼レフカメラと異なり、レンズ部分の脱着
が出来ないので、アタッチメント等を用いて直接望遠鏡
の接眼部分に装着する事ができず、撮影はコリメート法
に頼らざるを得ない状況である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】コリメート法は望遠鏡
の接眼レンズにカメラを押しつけるだけであるので、一
見迅速な撮影が可能であるかのようにみえる。しかし、
撮影しようと思った被写体を望遠鏡内に捉えてから、カ
メラを取り出して、接眼レンズにカメラのレンズを正確
に押し付けるまでは、かなりの時間がかかる。このた
め、被写体が動物などの動くものである場合には、シャ
ッターチャンスを逃してしまうことが多いという課題が
あった。
【0006】そこで、本発明は上記課題を解決すべくな
され、その目的とするところは、コリメート法により写
真撮影をする際に、望遠鏡の接眼レンズに正確且つ迅速
にカメラを接近させることができるカメラの固定具を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明にかか
るカメラ固定具によれば、望遠鏡の接眼レンズにカメラ
のレンズを接近させ、望遠鏡によって拡大して投影され
た被写体をカメラで撮影するコリメート法により写真撮
影をする際に用いるカメラ固定具であって、カメラを着
脱可能なカメラ取付部を有し、撮影時にはカメラの光軸
が望遠鏡の光軸と一致するような接眼レンズ近傍位置へ
カメラを移動させ、撮影時以外の時には望遠鏡の接眼レ
ンズを覗く際にカメラが邪魔にならないようにカメラを
望遠鏡の光軸線上から離間した待機位置へ移動させるよ
うに設けられた、望遠鏡に対してカメラを移動させるカ
メラ移動手段を具備することを特徴としている。この構
成を採用することによって、望遠鏡で観察をしている最
中にシャッターチャンスがあった場合には、カメラ移動
手段によってカメラを望遠鏡の接眼レンズに接近させる
ことが迅速に行なえる。したがって、コリメート法によ
ってもシャッターチャンスを逃すことが無く、迅速な撮
影が可能となった。
【0008】また、前記カメラ移動手段は、一端側にカ
メラを着脱可能なカメラ取付部が設けられ、他端側が、
望遠鏡に取り付けられている固定アームに対して回動軸
を中心に回動自在に取り付けられている回動アームであ
ることを特徴とする。この構成によれば、回動アームを
回動させるだけで、カメラを接眼レンズ近傍位置と待機
位置との間で容易に移動可能とすることができる。この
ため、迅速且つ正確にカメラを接眼レンズへ接近させる
ことができる。
【0009】さらに、前記回動アームは、前記固定アー
ムとの間の距離を前記回動軸の軸線方向に沿って調整可
能に設けられていることによれば、カメラの大きさに関
わらず、望遠鏡の光軸方向とカメラの光軸方向が一致す
るような位置にカメラを取り付けられるように調整可能
である。
【0010】前記回動アームの前記固定アームに対する
回動および/または前記回動アームの、回動軸の軸線方
向に沿った前記固定アームとの間の距離調整のための移
動を規制する規制部材を設けたことによれば、回動アー
ムが容易に回動することがなくなるので、不用意に回動
させてカメラに衝撃を与えたりということを防止でき
る。またカメラと望遠鏡の位置決め等を正確に行なうこ
とができ、さらに回動アームと固定アームとの間の距離
等を一旦位置決めしたら容易にはこの位置が狂わないよ
うになる。
【0011】また、前記回動アームのカメラ取付部は、
カメラの下部に螺合する取付けネジが、該回動アームの
長手方向に沿って形成されたスリット内を移動可能とな
るように、スリット内に抜け止めされて挿入されて成る
ことを特徴としたことにより、カメラの取り付け位置を
回動アーム上で自由に調整でき、カメラの大きさに関わ
らず、望遠鏡の光軸方向とカメラの光軸方向が一致する
ような位置にカメラを取り付けられるように調整可能で
ある。
【0012】なお、前記接眼レンズ近傍位置および前記
待機位置で、前記回動アームの回動が停止するように設
けられた位置決め機構が設けられていることを特徴とす
ると、回動アームを回動させれば常に正確な位置で回動
アームが停止するので、シャッターチャンスを逃さない
ように、より迅速な撮影が可能となる。また、所定の位
置で一単回動が停止するので、勢いよく回動させた場合
でもカメラが望遠鏡にぶつかってしまうなどの事故を防
止できる。
【0013】さらに、カメラを前記接眼レンズ近傍位置
へ移動させたときに、カメラのファインダーを覗く目と
異なる側の目の位置に設けられ、前記望遠鏡の光軸と平
行な方向に向かう照準器を具備することを特徴とする。
これによれば、カメラの向きが正確であるかどうかを容
易に判断することができ、被写体を確実に撮影すること
ができる。
【0014】なお、前記照準器は、該照準器の光軸と前
記望遠鏡の光軸とを平行に合わせるために、照星または
照門の位置を上下左右に調整可能に設けられていること
を特徴とする。これによれば、照準器の光軸の微調整を
行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1にカメラを
望遠鏡の接眼レンズ近傍へ接近させた撮影時における斜
視図(カメラが接眼レンズ近傍位置にある場合)を、図
2にカメラを望遠鏡の接眼レンズ近傍から離した観察時
における斜視図(カメラが待機位置にある場合)を示
す。また、図3には、カメラを接眼レンズ近傍位置と待
機位置とで回動させているところの平面図を示す。ま
た、図4は、望遠鏡やカメラを取り外している状態のカ
メラ固定具の側面図を示している。
【0016】なお、ここで説明する実施形態では、野鳥
を観察するための望遠鏡にデジタルカメラで野鳥の撮影
をしようとするものであるとする。また、望遠鏡10
は、通常は三脚の上に固定された状態で観察等が行なわ
れるのであるが、図面上では三脚は省略している。
【0017】まず、全体の構成および動作について説明
する。本実施形態のカメラ固定具30は、2本の棒状の
部材を組み合わせて構成されている。2本の棒状の部材
のうち、一方が望遠鏡10に取り付けられる固定アーム
20であり、他方がカメラ15が取り付けられる回動ア
ーム22である。固定アーム20と回動アーム22とは
回動軸24によって連結されており、回動軸24を中心
として互いに回動自在である。
【0018】固定アーム20は、望遠鏡10に対して動
かずに固定されており、回動アーム22が固定アーム2
0に対して水平面内で回動(すなわち望遠鏡10に対し
て水平面内で回動)するように設けられている。回動ア
ーム22が回動軸24を中心に回動することによって、
カメラ15のレンズ16が望遠鏡10の接眼レンズ12
に接近する位置と、望遠鏡10の接眼レンズ12から離
れた位置との間でカメラを自在に移動することができ
る。
【0019】固定アーム20について説明する。固定ア
ーム20は、望遠鏡10から所定の方向に突出するよう
に望遠鏡10に取り付けられる棒状の部材である。固定
アーム20の一端側20aには、回動アーム22を取り
付ける回動軸24が設けられ、他端側20bには望遠鏡
10に取り付けるための望遠鏡取付部26(図4参照)
が設けられている。ここで固定アーム20は、望遠鏡1
0の下部から水平方向に突出するように望遠鏡10に取
り付けられる。
【0020】本実施形態における固定アーム20の望遠
鏡取付部26は、ネジ棒28が上方に突出するように取
付ネジ32が抜け止めされて構成されている。取付ネジ
32は、望遠鏡10の下部に形成されたネジ穴(図示せ
ず)に螺合することによって固定アーム20を望遠鏡1
0に取り付ける。取付ネジ32が螺合する望遠鏡10下
部のネジ穴は、通常は三脚を固定するためのものであ
り、どの望遠鏡10にもほとんど形成されているもので
ある。なお、固定アーム20における、望遠鏡取付部2
6の下方には三脚を取り付けるための三脚取付部(図示
せず)が設けられている。三脚取付部の具体的な構造と
しては、三脚の上部に設けられた取付ネジと螺合するネ
ジ穴が形成されていればよい。
【0021】なお、固定アーム20は、軽量さと堅牢さ
を考慮してアルミニウム等の金属で構成されていると好
適である。
【0022】また、本実施形態の固定アーム20の突出
方向は、望遠鏡10の光軸aに対して直角ではなく、や
や接眼レンズ12方向に向いている方向である。しか
し、固定アーム20の突出方向はこのような方向に限定
されるものではない。
【0023】固定アーム20の一端側20aには、回動
軸24となるネジ25が上方に向けて突出して設けられ
ている。ネジ25は、固定アーム20の下面側から上方
に向けて貫通した貫通穴27(ネジ溝は切られていな
い)内に挿入され、この貫通穴27内で回動自在となっ
ている。また、ネジ25の上端部には回動アーム22が
取り付けられ、回動アーム22とネジ25とは一体に回
動可能である。
【0024】なお、回動アーム22は、回動軸24であ
るネジ25に螺合して取り付けられているので、回動ア
ーム22をネジ25に対して回動させることにより、回
動アーム22と固定アーム20の距離hを調整すること
ができる。このように、回動アーム22と固定アーム2
0との距離を調整することで、どのような大きさのカメ
ラを用いても望遠鏡10の接眼レンズ12近傍へカメラ
のレンズ16を接近させることができる。
【0025】次に、回動アーム22について説明する。
回動アーム22は、一端側22aにカメラ15が取り付
けられるカメラ取付部36が設けられ、他端側22bが
固定アーム20に回動自在に連結される棒状の部材であ
る。回動アーム22の他端側22bには、回動軸24で
あるネジ25が螺合可能なネジ穴29が形成されてい
る。ネジ穴29に固定アーム20から突出するネジ25
が螺合することで固定アーム20と回動アーム22とが
連結される。
【0026】カメラ取付部36は、カメラ15の下部に
形成されているネジ穴に螺合可能な取付ネジ38が上方
に向けて突出して設けられて成る。取付ネジ38は、回
動アーム22の長手方向に沿って形成されているスリッ
ト40内に抜け止めされて設けられており、取付ネジ3
8はスリット40内で回動アーム22の長手方向に移動
可能である。これにより、取付ネジ38によって取り付
けられるカメラ15の位置は、回動アーム22上のスリ
ット40の範囲内で適宜変更可能である。
【0027】次に、図5および図6に基づいて、位置決
め機構について説明する。固定アーム20には、回動ア
ーム22の回動により、回動アーム22が所定位置に到
達した際に回動を一旦停止させる位置決め機構42が設
けられている。位置決め機構42は、ネジ25の下端
に、ネジ25と一体に回転する円板部材34と、該円板
部材34の上面に常時当接して円板部材34が回転中は
円板部材34上面に摺接している位置決め球44と、該
位置決め球44を円板部材34方向へ常時付勢している
付勢手段46とから構成される。
【0028】円板部材34には、少なくとも2個所に位
置決め球44よりもやや小径の穴48が穿設されてい
る。この2つの穴48,48の位置は、それぞれ回動ア
ーム22が接眼レンズ近傍位置と待機位置に回動したと
きに位置決め球44がはまり込むような位置である。
【0029】なお、位置決め球44は固定アーム20の
内部から下方に向けて突出して設けられている。位置決
め球44の上端には付勢手段46が取り付けられてお
り、この付勢手段46によって、位置決め球44は固定
アーム20に取り付けられているのである。付勢手段4
6に上端は、固定アーム20の内部において固定アーム
20の上面の内壁面側に取付けられている。なお、付勢
手段46の一例としてはバネが挙げられる。
【0030】位置決め機構42の動作を説明する。まず
待機位置にカメラがある場合には、待機位置側の穴48
に位置決め球44がはまり込んでおり、この位置で回動
アーム22が停止している。撮影者が回動アーム22を
動かすと、付勢手段46が上方に圧縮されて位置決め球
44が穴48から上方に出される。回動アーム22が回
動中のときは、円板部材34に上面に位置決め球44が
当接している。回動アーム22が、接眼レンズ近傍位置
に到達すると、接眼レンズ近傍位置側の穴48に位置決
め球44がはまり込み、回動が停止させられる。このよ
うに、位置決め機構42を設けたことで、各位置で回動
アームが動かないように固定しておく必要がなくなり、
迅速な撮影が可能となる。また、所定の位置で一旦回動
が停止するので、勢いよく回動させた場合でもカメラが
望遠鏡にぶつかって破損してしまうなどの事故を防止で
きる。
【0031】続いて、図7に、上述してきた実施形態と
は異なる実施形態を示す。なお、図1から図6に示した
実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付
し、説明を省略する場合がある。回動アーム22の他端
側22bには、回動軸24であるネジ25を挿入可能な
径を有する回動穴61が穿設されている。ただし、回動
穴61の内壁には、ネジ25に対して螺合可能にネジ溝
が形成されていてもネジ溝が形成されていなくともどち
らでもよい。
【0032】回動アーム22を装着した回動軸24に
は、回動アーム22の他端側22bの上下に配置され、
回動アーム22を押える押えダイヤル62,64が螺合
して設けられている。押えダイヤル62と64がそれぞ
れ上下で回動アーム22を挟み込むため、回動アーム2
2の回動軸24に対するぶれ等をおさえて回動アーム2
2の位置を維持しておくことができる。
【0033】さらに、回動軸24には、回動アーム22
の回動を規制するため、押えダイヤル62と64の回動
を規制するゴム板60が設けられている。ゴム板60
は、ゴム等の弾性材料から成る板状体に、回動軸24の
直径とほぼ同じか、この直径よりもやや小さい径の穴
(図7では図示せず)が形成されて成る。このようなゴ
ム板60を押えダイヤル62および/または64に貼り
付けるなどしてから、この穴に回動軸24を挿入するこ
とで、押えダイヤル62,64は、ゴム板60がネジ2
5の外周面を締付けるのでネジ25に対して簡単に回動
することが無くなる。このような構成により、回動アー
ム22の高さの設定時における押えダイヤル62,64
の調整が容易且つ正確に行なわれる。また、輸送時等に
おいて回動アーム22を回動軸24から取り外した場合
であっても、押えダイヤル64はそのままの位置に固定
されたままでいることができるので、再度回動アーム2
2を取付ける場合でも固定アーム20に対する高さの設
定をし直さなくてもよいという著効がある。なお、この
上記押えダイヤル62,64およびゴム板60が、特許
請求の範囲にいう規制部材に該当する。なお、このゴム
板60は、塩化ビニル等の材質であってもよい。
【0034】また、本実施形態では、固定アーム20に
三脚の雲台を取り付けるための取付穴66が複数箇所に
形成されている。雲台の取付穴66が、固定アーム20
の下面側の複数箇所に設けられていることによって、本
カメラ固定具30に望遠鏡10とカメラ15を装着した
際に最もバランスが取れている取付穴66に三脚を装着
することができる。
【0035】なお、本実施形態の望遠鏡取付部26にお
いては望遠鏡10と固定アーム20とが滑らないように
する滑り止めシート69が設けられ、カメラ取付部36
においてもカメラ15と回動アーム22とが滑らないよ
うにする滑り止めシート69が設けられている。なお、
符号70は、後述する照準器50の取付穴である。
【0036】次に、図8に基づいて、照準器を設けた実
施形態について説明する。照準器50は、撮影時にカメ
ラ15のファインダーを覗く目とは反対側の目の位置に
設けられている。このとき照準器50は、望遠鏡10の
光軸aと平行になるように設けられる。照準器50は、
被写体方向に位置して鉛直上向きに延びる照星52(フ
ロントサイト)と、接眼レンズ側に位置して、照星52
を視野に入れることで方向が正しいことを確認する照門
54(リアサイト)とが、接眼レンズ12側から被写体
方向に延びるアーム55の上面に設けられて構成されて
いる。
【0037】アーム55は、取付ネジ57によって固定
アーム20の上面に立設されている、アルミニウムなど
の金属製の棒状の部材である。このアーム55の取り付
けは、照門54の高さがカメラ15のファインダーの位
置と同じ高さになるように調整して取り付けることが必
要である。なお、図8ではアーム55の接眼レンズ側端
部55aが回動アーム22の上に載置されているが、ア
ーム55の接眼レンズ側端部55aと回動アーム22と
を固定してしまうと回動アーム22が回動しなくなって
しまうので、この点は注意が必要である。
【0038】このように照準器を設けることで、撮影時
には、一方の目でカメラのファインダーをのぞき、他方
の目で照準器で目標への角度調整をすることができるの
で、被写体を確実に撮影することができる。
【0039】図9に照準器の他の実施形態を示す。ここ
に示す照準器は、照星52が上下左右に調整可能に設け
られているものである。本実施形態の照星52は、通常
のネジ74の頭部に設けられた突起72が該当する。こ
の突起72を有するネジ74は、アーム55の前方側に
形成されたネジ穴75に回動自在に螺合されて設けられ
ている。このネジ74を回動することで、突起72(照
星52)が上下左右に微調整され、照準器50の光軸の
微調整を行なうことができる。
【0040】また、アーム55には、ネジ74の回動を
規制するためのゴム板60を設けると好適である。ゴム
板60は、上述してきたように、ネジ74の直径とほぼ
同じか、この直径よりもやや小さい径の穴が形成され、
ネジ74が簡単には回動しないようにネジ74の外周面
を締付けている。
【0041】なお、このような照準器50の光軸を微調
整するためには、図9で説明したように照星52を調整
可能に設けることには限定されず、照門54側を調整可
能とすることによってもよい。
【0042】なお、照準器については、上述したような
構造のものに限定されることはなく、いわゆる天体望遠
鏡のファインダーのようにレンズが設けられて被写体を
拡大可能な小型の望遠鏡を用いてもよい。
【0043】上述してきたカメラ固定具の設置方法につ
いて説明する。まず、固定アーム20の望遠鏡取付部2
6に望遠鏡10を取り付ける。次いで回動アーム22の
カメラ取付部26にカメラ15を取り付ける。そして回
動アーム22を回動させてカメラ15のレンズ16が望
遠鏡10の接眼レンズ12に当接し、且つカメラ15の
光軸が望遠鏡10の光軸aと同一直線上に位置するよう
にカメラ15の位置、および回動アーム22の固定アー
ム20からの高さを調整する。
【0044】カメラ15の位置調整は、カメラ15を取
り付ける取付ネジ38をスリット40内で移動させるこ
とでカメラ15の水平方向位置を合わせることができ
る。また、カメラ取付部36の取付ネジ38をスリット
40内で回動させることでカメラ15のレンズ16の方
向を望遠鏡10の光軸aに合わせることができる。さら
に、回動軸24であるネジ25に対する高さの調整をす
ることでカメラ15の上下方向位置を合わせることがで
きる。
【0045】カメラ固定具の使用時の動作について説明
する。まず使用者は、望遠鏡で野鳥の観察を行なってい
るものとする。このときカメラ15は、回動アーム22
を回動させて望遠鏡10の接眼レンズ12から離れた待
機位置に配置させておく。望遠鏡10での観察中にシャ
ッターチャンスがあれば、使用者は、回動アーム22を
回動させてカメラを接眼レンズ近傍位置に移動させる。
これでカメラ15のレンズ16は望遠鏡10の接眼レン
ズ12に接近し、望遠鏡で拡大された野鳥の写真をカメ
ラで撮影することができる。撮影終了後は、回動アーム
22を回動させて望遠鏡10の接眼レンズ12から離れ
た待機位置にカメラ15を配置させることで、望遠鏡に
よる野鳥の観察を迅速に再開させることができる。
【0046】なお、上述した実施形態では、カメラを移
動させる移動手段として固定アームに対して回動する回
動アームについて説明したが、本発明は回動させること
によってカメラを移動させるものに限定するものではな
い。例えば、接眼レンズ近傍位置と待機位置との間でカ
メラを直線的にスライド移動するような構造であっても
よい。
【0047】さらに、上述した実施形態では、回動アー
ム22は水平面内で回動するように設けられていたが、
回動アームの回動は水平面内での回動に限定されること
はない。
【0048】なお、上述した実施形態においては、野鳥
観察用の地上用の望遠鏡で説明したが、本発明はこれに
限定されることはなく、天体観測用の望遠鏡に適用させ
ても好適である。また、上述してきたカメラは、デジタ
ルカメラに限定されることはなく、フィルムを使う一眼
レフカメラ、フィルムを使うコンパクトカメラ等の通常
のカメラの他に、ビデオカメラ、デジタルビデオカメラ
等のビデオカメラも含めた概念である。
【0049】以上本発明につき好適な実施例を挙げて種
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
【0050】
【発明の効果】本発明に係るカメラ固定具によれば、望
遠鏡で観察をしている最中にシャッターチャンスがあっ
た場合には、カメラ移動手段によってカメラを望遠鏡の
接眼レンズに接近させることが迅速に行なえる。したが
って、コリメート法によってもシャッターチャンスを逃
すことが無く、迅速な撮影ができる。
【0051】また、請求項2記載の発明によれば、回動
アームを回動させるだけで、カメラを接眼レンズ近傍位
置と待機位置との間で容易に移動可能とすることができ
る。このため、迅速且つ正確にカメラを接眼レンズへ接
近させることができ、さらに迅速な撮影が可能である。
【0052】請求項3記載の発明によれば、カメラの大
きさに関わらず、望遠鏡の光軸方向とカメラの光軸方向
が一致するような位置にカメラを取り付けられるように
調整可能である。
【0053】請求項4記載の発明によれば、回動アーム
が容易に回動することがなくなるので、不用意に回動さ
せてカメラに衝撃を与えたりということを防止でき、ま
たカメラと望遠鏡の位置決め等を正確に行なうことがで
き、さらに回動アームと固定アームとの間の距離等を一
旦位置決めしたら容易にはこの位置が狂わないようにす
ることができる。
【0054】請求項5記載の発明によれば、カメラの取
り付け位置を回動アーム上で自由に調整でき、カメラの
大きさに関わらず、望遠鏡の光軸方向とカメラの光軸方
向が一致するような位置にカメラを取り付けられるよう
に調整可能である。
【0055】請求項6記載の発明によれば、回動アーム
を回動させれば常に正確な位置で回動アームが停止する
ので、シャッターチャンスを逃さないように、より迅速
な撮影が可能となる。また、所定の位置で一旦回動が停
止するので、勢いよく回動させた場合でもカメラが望遠
鏡にぶつかってしまうなどの事故を防止できる。
【0056】さらに、請求項7記載の発明によれば照準
器を具備するので、カメラの向きが正確であるかどうか
を容易に判断することができ、被写体を確実に撮影する
ことができる。
【0057】請求項8記載の発明によれば、照準器の光
軸の微調整を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラ固定具を用いてコリメート
法により撮影しているところを示す説明図である。
【図2】カメラを待機位置へ移動させて望遠鏡で観察可
能としたところを示す説明図である。
【図3】カメラを接眼レンズ近傍位置と待機位置との間
で移動させたところを示す平面図である。
【図4】カメラ固定具の側面図である。
【図5】位置決め機構を説明するための位置決め機構の
側面図である。
【図6】位置決め機構を説明するための位置決め機構の
底面図である。
【図7】カメラ固定具の他の実施形態を示す側面図であ
る。
【図8】照準器を設けた実施形態を説明するための説明
図である。
【図9】照準器の他の実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 望遠鏡 12 接眼レンズ 15 カメラ 16 レンズ 20 固定アーム 22 回動アーム 22 固定アーム 24 回動軸 25 ネジ 26 カメラ取付部 26 望遠鏡取付部 27 貫通穴 28 ネジ棒 29 ネジ穴 30 カメラ固定具 32 取付ネジ 34 円板部材 36 カメラ取付部 38 取付ネジ 40 スリット 42 位置決め機構 44 位置決め球 46 付勢手段 48,48 穴 50 照準器 52 照星 54 照門 55 アーム 57 取付ネジ 60 ゴム板 61 回動穴 62、64 押えダイヤル 66、70 取付穴 69 滑り止めシート 72 突起 74 ネジ 75 ネジ穴 a 光軸 h 距離

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 望遠鏡の接眼レンズにカメラのレンズを
    接近させ、望遠鏡によって拡大して投影された被写体を
    カメラで撮影するコリメート法により写真撮影をする際
    にカメラを望遠鏡に固定するカメラ固定具であって、 カメラを着脱可能なカメラ取付部を有し、望遠鏡の接眼
    レンズ近傍位置と、接眼レンズを覗く際にカメラが邪魔
    にならないように前記接眼レンズ近傍位置から離間した
    待機位置との間でカメラを移動させるカメラ移動手段を
    具備することを特徴とするカメラ固定具。
  2. 【請求項2】 前記カメラ移動手段は、一端側にカメラ
    を着脱可能なカメラ取付部が設けられ、他端側が、望遠
    鏡に取り付けられている固定アームに対して回動軸を中
    心に回動自在に取り付けられている回動アームであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のカメラ固定具。
  3. 【請求項3】 前記回動アームは、前記固定アームとの
    間の距離を前記回動軸の軸線方向に沿って調整可能に設
    けられていることを特徴とする請求項2記載のカメラ固
    定具。
  4. 【請求項4】 前記回動アームの前記固定アームに対す
    る回動および/または前記回動アームの、回動軸の軸線
    方向に沿った前記固定アームとの間の距離調整のための
    移動を規制する規制部材を設けたことを特徴とする請求
    項2または3記載のカメラ固定具。
  5. 【請求項5】 前記回動アームのカメラ取付部は、 カメラの下部に螺合する取付けネジが、該回動アームの
    長手方向に沿って形成されたスリット内を移動可能とな
    るように、スリット内に抜け止めされて挿入されて成る
    ことを特徴とする請求項2,3または4記載のカメラ固
    定具。
  6. 【請求項6】 前記接眼レンズ近傍位置および前記待機
    位置で、前記回動アームの回動が停止するように設けら
    れた位置決め機構が設けられていることを特徴とする請
    求項2,3,4または5記載のカメラ固定具。
  7. 【請求項7】 カメラを前記接眼レンズ近傍位置へ移動
    させたときに、カメラのファインダーを覗く目と異なる
    側の目の位置に設けられ、前記望遠鏡の光軸と平行な方
    向に向かう照準器を具備することを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5または6記載のカメラ固定具。
  8. 【請求項8】 前記照準器は、該照準器の光軸と前記望
    遠鏡の光軸とを平行に合わせるために、照星または照門
    の位置を上下左右に調整可能に設けられていることを特
    徴とする請求項7記載のカメラ固定具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007193081A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Nikon Vision Co Ltd 撮影装置および接眼レンズ

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JP2007193081A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Nikon Vision Co Ltd 撮影装置および接眼レンズ

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