JP2002268110A - 像振れ防止機能付き双眼鏡 - Google Patents

像振れ防止機能付き双眼鏡

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JP2002268110A JP2001071741A JP2001071741A JP2002268110A JP 2002268110 A JP2002268110 A JP 2002268110A JP 2001071741 A JP2001071741 A JP 2001071741A JP 2001071741 A JP2001071741 A JP 2001071741A JP 2002268110 A JP2002268110 A JP 2002268110A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右の光軸調整の煩雑さを回避すると共に、
長期にわたり左右の光軸の平行関係を維持しつつ、観察
時の観察像の振れを補正でき、しかも安価で、コンパク
ト化に最適なものとする。 【解決手段】 対物光学系11R,11Lの光軸と直交
する第1の支軸14R,14Lを有する防振用本体14
と、第1の支軸まわりに所定角度回転自在に軸支される
とともに、第1の支軸と平行な第2の支軸15R,15
Lを有するヨー保持枠15と、第2の支軸に軸支され、
防振用本体とヨー保持枠とで平行リンク機構を形成する
とともに対物光学系の光軸と直交するの支軸を有するヨ
ーブリッジ16と、第3の支軸161まわりに所定角度
回転自在に軸支されるとともに、対物光学系の全部を保
持するピッチ保持枠17とを有する構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像振れ防止機能を
有する双眼鏡の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、観察時の手振れなどに起因して生
じる観察像の振れを補正した双眼鏡として、特開昭54
−23554号公報や特開平2−284113号公報が
提案されている。後者は、図7に示したように、プリズ
ム双眼鏡において、プリズムやミラー等の正立光学系1
01の全部、または一部を本体固定部に対して移動させ
ることにより、対物光学系102によって形成される焦
点像を移動させ、観察像の振れを補正するというもので
ある。なお、前者も基本的には同様の構成である。
【0003】また、特開平7−84223号公報では、
図8に示したように、対物光学系201の焦点面よりも
物体側に可変頂角機能を有するプリズム202を配置
し、このプリズムによる反射角や屈折角を変化させるこ
とにより、対物光学系によって形成される焦点像を移動
させ、観察像の振れを補正するというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た正立光学系の全部、または一部を移動させる双眼鏡の
うち、前者の特開昭54−23554号公報に提案され
ている双眼鏡は、正立光学系としての左右一対のプリズ
ムを双眼鏡本体の固定部に対し、一体的に揺動させてい
るので、プリズムの保持が大掛かりになり、コンパクト
化には不向きである。
【0005】また、後者の特開平2−284113号公
報に提案されている双眼鏡は、正立光学系としてのミラ
ーの一部を左右で共通に使って偏心駆動させているの
で、一対の対物光学系を通過した一対の光束を同時に偏
心制御できるという利点はあるが、眼幅調整用に専用の
プリズムを必要としていた。
【0006】これらの双眼鏡は、何れもプリズムなどの
正立光学系を構成要素とするものであり、正立光学系を
持たない、例えばガリレイ双眼鏡などには適用すること
ができないという問題があった。また、左右の光軸ずれ
を所定値内にするために、精度の高い部品を使用しなけ
ればならず、安価に構成することは難しいという問題が
あった。
【0007】一方、特開平7−84223号公報に提案
されている双眼鏡は、双眼鏡として成り立っている光学
系の各々に、新たに光軸を曲げて焦点像をシフトさせる
ための光学部品(可変頂角機能を有するプリズム)を付
加する必要があり、コスト及び大きさの点で問題がある
上、左右のレンズ鏡筒が互いに回転自在に連結されてい
るために、左右の光軸調整にも注意を払わなくてはなら
ないという問題があった。
【0008】(発明の目的)本発明の目的は、左右の光
軸調整の煩雑さを回避すると共に、長期にわたり左右の
光軸の平行関係を維持しつつ、観察時の観察像の振れを
補正でき、しかも安価で、コンパクト化に最適な像振れ
防止機能付き双眼鏡を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、左右一対の対物光学系が形成する像を左
右一対の接眼光学系によって観察する像振れ防止機能付
き双眼鏡において、前記対物光学系の光軸と直交する第
1の支軸を有する防振用本体と、前記第1の支軸まわり
に所定角度回転自在に軸支されるとともに、前記第1の
支軸と平行な第2の支軸を有するヨー保持枠と、前記第
2の支軸に軸支され、前記防振用本体と前記ヨー保持枠
とで平行リンク機構を形成するとともに、前記対物光学
系の光軸と直交する第3の支軸を有するヨーブリッジ
と、前記第3の支軸まわりに所定角度回転自在に軸支さ
れるとともに、前記対物光学系の全部、または一部を保
持するピッチ保持枠と、観察時における前記双眼鏡の振
れを検出する振れ検出手段と、前記ヨー保持枠の回転角
度を検出するヨー方向検出手段と、前記ピッチ保持枠の
回転角度を検出するピッチ方向検出手段と、前記ヨー保
持枠を前記第1の支軸まわりに駆動するヨー方向駆動手
段と、前記ピッチ保持枠を前記第3の支軸まわりに駆動
するピッチ方向駆動手段と、前記振れ検出手段の検出信
号に基づいて前記双眼鏡の振れによる像振れを打ち消す
方向に前記ヨー方向駆動手段と前記ピッチ方向駆動手段
とを駆動制御する制御手段とを有する像振れ防止機能付
き双眼鏡とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の実施の一形態に係る像振れ
防止機能付き双眼鏡の上面から見た断面図であり、図2
は図1の双眼鏡の側面から見た断面図である。尚、双眼
鏡本体を収納する外装部材については図示していない。
【0012】まず、これらの図を用いて、本発明の実施
の一形態に係る双眼鏡の光学系の構成について簡単に説
明する。
【0013】図示する双眼鏡の光学系は、左右一対の対
物光学系11L,11Rと、左右一対の正立光学系(以
下、正立プリズムと記す)12L,12Rと、左右一対
の接眼光学系13L,13Rとから成り、左側(図1で
は下側に示している)の対物光学系11L及び左側の接
眼光学系13Lにより左側の望遠光学系が構成され、右
側(図1では上側に示している)の対物光学系11R及
び右側の接眼光学系13Rにより右側の望遠光学系が構
成されている。
【0014】前記対物光学系11L,11Rは、それぞ
れ平行な光軸110L,110Rを有し、これらの光軸
110L,110Rは前記正立プリズム12L,12R
の入射面121L,121Rに入射し、前記正立プリズ
ム12L,12R内で全反射を4回繰り返した後、前記
正立プリズム12L,12Rの各射出面122L,12
2Rから射出し、前記接眼光学系13L,13Rへと入
射する。
【0015】尚、観察時の像振れは、前記対物光学系1
1L,11Rを移動させることで補正している。
【0016】次に、上記の双眼鏡の概略構成について、
対物光学系に関係する部分、接眼光学系に関係する部分
の順に分けて説明する。
【0017】以下に、対物光学系に関係する部分につい
て説明する。
【0018】14は、前記光軸110L,110Rと直
交する第1の支軸14L,14Rを有する防振用本体
(以下、IS本体とも記す)である。このIS本体14
は、前記正立プリズム12L,12R側に後述する駆動
制御基板27を取り付ける為の取り付け座14a,14
bを有し、また、先端中央部には後述するヨー方向駆動
手段(25a〜25cより成る)の構成要素である永久
磁石25aとヨーク25bを保持する保持部を有してい
る。さらに、前記対物光学系11R側には後述するヨー
方向検出手段(23a,23bより成る)構成要素であ
るホール素子23bを保持する保持部14cが形成され
ている。15は、前記第1の支軸14L,14Rまわり
に所定角度回転自在に軸支されるとともに、前記第1の
支軸14L,14Rと平行な第2の支軸15L,15R
を有する左右一対のヨー保持枠である。前記ヨー保持枠
15には、後述するヨー方向検出手段23を構成する永
久磁石23aを保持する保持部15a(図2参照)が略
中央に形成されている。
【0019】16は、前記第2の支軸15L,15Rに
軸支され、前記IS本体14と前記左右一対のヨー保持
枠15とで前記光軸110L,110Rと略直交する方
向にのみ移動可能となる、所謂平行リンク機構を形成す
るヨーブリッジである。このヨーブリッジ16は、後端
部に前記光軸110L,110Rと直交し、かつ前記第
1の支軸14L,14Rとも直交する第3の支軸161
を有している。また、略中央部には後述するヨー方向駆
動手段の構成要素であるコイル25cを保持する保持部
16cが形成されている。さらに、前記ヨーブリッジ1
6には、後述するピッチ方向検出手段(24b等より成
る)の構成要素である不図示の永久磁石を保持する保持
部(不図示)が形成されている。17は、前記第3の支
軸161まわりに所定角度回転自在に軸支され、前記対
物光学系11L,11Rを一体的に保持するピッチ保持
枠である。このピッチ保持枠17の略中央には後述する
ピッチ方向駆動手段(26a〜26cより成る)の構成
要素であるコイル26cを保持する保持部17cが略中
央に形成されている。さらに、前記ピッチ保持枠17に
は、後述するピッチ方向検出手段の構成要素であるホー
ル素子24bを保持する保持部17bが略中央に形成さ
れている。
【0020】次に、接眼光学系に関係する部分について
説明する。
【0021】18L,18Rは、前記接眼光学系13
L,13Rをそれぞれ保持している接眼鏡筒である。前
記接眼鏡筒18L,18Rの外周部には雄ヘリコイド1
81L,181Rが形成されており、この雄ヘリコイド
181L,181Rと後述する接眼ホルダー19L,1
9Rの内周に形成された雌ヘリコイド191L,191
Rとが螺合し、前記接眼鏡筒18L,18R、すなわ
ち、前記接眼光学系13L,13Rはそれぞれ前記光軸
110L,110Rに沿って進退自在となっている。
【0022】尚、図2に示したが使用状態では、左側の
接眼光学系13Lは前記接眼鏡筒18Lと前記接眼ホル
ダー19Lとを固定する固定部材18aにより固定さ
れ、右側の接眼光学系13Rで視度調節を行うようにな
っている。
【0023】19L,19Rは、両側に開口部を有し、
後側では前述した接眼鏡筒18L,18Rを、前側では
前記正立プリズム12L,12Rを収納する接眼ホルダ
ーである。尚、前述したヘリコイド部、及び各鏡筒の嵌
合部には、十分な量のグリスが塗布され、視度調節時に
適度な回転負荷が得られるようになっている。20L,
20Rは、金属板から成る略扇状をしたプリズム台であ
る。これに前記正立プリズム12L,12Rを所定の位
置関係で精度良く位置決めした後、接着剤等により固定
している。21L,21Rは、略皿形状をしたプリズム
ホルダーであり、前後にそれぞれ開口部を有する。後側
開口部は、前記正立プリズム12L,12Rが取り付け
られたプリズム台20L,20Rを収納するために設け
られていて、その底部には前記プリズム台20L,20
Rを所定の位置に位置決めするための位置決め手段、及
びビス等の固定手段が設けられている。一方、前側開口
部は前記正立プリズム12L,12Rに入射する光束の
ために設けられている。
【0024】以上により、前記接眼ホルダー19L,1
9Rの前記正立プリズム12L,12Rを収納する側の
開口部に前記プリズムホルダー21L,21Rが取り付
くことで、左右一対の接眼ユニットを形成している。
【0025】次に、眼幅調整機構について説明する。
【0026】前記接眼ユニットは、図3に示したよう
に、略対称な左右一対の連動板33L,33Rによっ
て、前記光軸110L,110Rを回転中心として互い
に連動しながら図中矢印方向に所定角度回転する。この
時に、前記接眼光学系13L,13Rの光軸間が離れた
り、近づいたりすることで、眼幅調整が行えるようにな
っている。さらに詳述すると、前記連動板33L,33
Rは、後述する固定台35の後側に設けられた摺動孔の
前側に配設され、一方、前記プリズムホルダー21L,
21Rは前記摺動孔の後側に配設されている。
【0027】前記プリズムホルダー21L,21Rの前
側端部には連動板取り付け用フランジ部が形成されてい
て、これに前記連動板33L,33Rが位置決めされた
後、ビス等によって取り付けられている。前記連動板3
3L,33Rにはギア部331L,331Rが形成され
ており、これを所定の位相関係で互いに噛み合わせるこ
とで左の連動板33Lと右の連動板33Rとを連動させ
ることができ、この連動機構によって両接眼光学系の各
々の光軸間隔を変化させることが可能となる。さらに、
前記連動板33L,33Rの外周部には複数個の屈曲部
332L,332Rが形成されている。この屈曲部33
2L,332Rは、前記連動板33L,33Rを前記プ
リズムホルダー21L,21Rに取り付けたときに、前
記固定台35の保持面と当接し、適度な反発力を発生
し、眼幅調整時に適度な回動負荷を得ることができる。
【0028】次に、焦点調節機構について、図4を用い
て説明する。
【0029】35は金属板から成る固定台であり、前記
光軸110L,110Rが作る平面と平行な水平部と、
これに対して直角に屈曲した保持面とから構成される。
【0030】前記水平部には、上側に摺動を目的とした
4箇所のエンボスが設けられており、後述するフォーカ
ス連動板36の高さ方向の規制を行うと共に、焦点調節
を行う際に前記フォーカス連動板36が光軸方向に移動
する時の摺動面となる。また、前記フォーカス連動板3
6が光軸方向の移動を行う際のガイドとなるフォーカス
ガイド37を取り付ける取付け部を有している。前記保
持面には、それぞれ光軸を中心として断続的な、あるい
は閉じていない摺動円を含む摺動孔が設けられ、この摺
動孔に沿って前記プリズムホルダー21L,21Rが回
転自在となっている。さらに、後述するフォーカスダイ
アル40を定位置で回転自在に保持する回転保持部材3
4が中央に3本のビスによって固定されている。
【0031】フォーカス連動板36は、前記固定台35
と同様に、SUS,SPCC等の金属板からなり、前記
光軸110L,110Rが作る平面と平行な水平部と、
前記平面と直交する垂直部とから成る。
【0032】前記水平部には、前記固定台35に設けら
れた4箇所のエンボスに対応して摺動する4箇所の摺動
部と、複数個の略矩形状の穴部が設けられていて、この
穴部に沿って前記フォーカスガイド37と前記IS本体
14の前記フォーカス連動板36との取り付け座が摺動
可能となっている。前記垂直部には、回転保持孔36a
が設けられていて、フォーカスねじ38と螺合するナッ
ト39を取り付けた時に、前記フォーカスねじ38を所
定の位置で回転自在に保持する。
【0033】前記フォーカスねじ38の後端部には、フ
ォーカスダイアル40が取り付けられ、光軸方向の抜け
止めを兼ねている。このフォーカスねじ38は、前記固
定台35に対して固定位置で回転し、かつねじ部は前記
フォーカス連動板36に固定された前記ナット39と螺
合しているので、前記フォーカスダイアル40を回転す
ることによって、前記フォーカス連動板36を前記固定
台35に対して光軸方向に進退させることができる。
【0034】前記フォーカス連動板36には、前記IS
本体14が取付けられている。
【0035】以上の構成により、前記フォーカスダイア
ル40を回転することによって、前記IS本体14、つ
まり前記対物光学系11L,11Rを保持した前記ピッ
チ保持枠17を光軸方向にのみ進退可能としている。
【0036】次に、像振れ防止装置について説明する。
【0037】本実施の形態における像振れ防止装置は、
観察時における双眼鏡の振れ量を検出する振れ検出手段
と、この振れ検出手段からの出力信号に基づいて、前記
対物光学系によって形成される焦点像を移動させ、観察
像の振れを補正するように前記対物光学系を駆動制御す
る制御手段とを有している。
【0038】図1や図4に示す22P,22Yは、後述
する駆動制御基板27に実装され、観察時における双眼
鏡の振れ量を検出する振れ検出手段である。22Pはピ
ッチ方向の振れを検出し、22Yはヨー方向の振れを検
出する。
【0039】前記永久磁石23aとホール素子23bか
ら成るヨー方向検出手段(以下、便宜上、この手段を2
3と記す)は、前記ヨー保持枠15の前記第1の支軸1
4L,14Rまわりの回転角度を検出するものであり、
前記ホール素子24bとこれに対向して不図示の永久磁
石なる成るヨー方向検出手段(以下、便宜上、この手段
を24と記す)は、前記ピッチ保持枠17の前記第3の
支軸161まわりの回転角度を検出するものである。
【0040】また、前記永久磁石25a、ヨーク25b
及びコイル25cから成るヨー方向駆動手段(以下、便
宜上、この手段を25と記す)は、前記ヨー保持枠15
を前記第1の支軸14L,14Rまわりに回転駆動する
ものであり、永久磁石26a、ヨーク26b及びコイル
26cから成るピッチ方向駆動手段(以下、便宜上、こ
の手段を26と記す)は、前記ピッチ保持枠17を前記
第3の支軸161まわりに回転駆動するものである。2
7は駆動制御基板(図4参照)であり、前記振れ検出手
段22P,22Yの検出信号に基づいて双眼鏡の振れに
よる像振れを打ち消す方向に前記ヨー方向駆動手段25
と、前記ピッチ方向駆動手段26とを駆動制御するマイ
コン等の制御手段が実装されている。
【0041】図5及び図6は、それぞれヨー方向及びピ
ッチ方向に駆動したときの状態を示している。尚、図1
及び図2と同じ部品については同じ符号を付している。
【0042】図5は、前記対物光学系11L,11Rが
前記光軸110L,110Rとほぼ直交する方向に移動
した状態を示している。すなわち、前記振れ検出手段2
2Yの検出信号に基づいて前記ヨー方向駆動手段25を
構成する前記コイル25cに前記駆動制御基板27から
制御電圧を印加することにより、前記コイル25cには
フレミングの法則に基づく力が発生する。これによっ
て、前記コイル25cを保持する前記ヨーブリッジ16
は前記光軸110L,110Rと略直交する方向に移動
する。
【0043】ところで、前記ヨーブリッジ16は、前記
ヨー保持枠15に設けられた前記第2の支軸15L,1
5Rにそれぞれ軸支されている。また、前記ヨー保持枠
15はそれぞれ前記IS本体14に設けられた前記第1
の支軸14L,14Rにそれぞれ軸支され、所定角度回
転自在になっている。すなわち、前記IS本体14、前
記ヨー保持枠15、前記ヨーブリッジ16とで、所謂平
行リンク機構を構成することになる。
【0044】以上の構成により、前記対物光学系11
L,11Rはヨー方向については図中矢印で示した前記
光軸110L,110Rとほぼ直交する方向に移動可能
となる。
【0045】一方、ピッチ方向の移動については、図6
を用いて説明する。
【0046】前記振れ検出手段22Pの検出信号に基づ
いて前記ピッチ方向駆動手段26を構成する前記コイル
26cに前記駆動制御基板27から制御電圧を印加する
ことにより、前記コイル26cにはフレミングの法則に
基づく力が発生する。これにより、前記コイル26cを
保持する前記ピッチ保持枠17は前記第3の支軸161
まわりに所定角度回転自在に移動可能となる。
【0047】以上の構成により、前記対物光学系11
L,11Rは前記振れ検出手段22P,22Yの検出信
号に基づいて双眼鏡の振れによる像振れを打ち消す方向
に前記ヨー方向駆動手段25と前記ピッチ方向駆動手段
26によってヨー方向とピッチ方向に移動可能となる。
【0048】尚、図4に示したように、前記ピッチ保持
枠17の中央には嵌合穴17dが設けられていて、この
穴にメカロック部材31を挿通することで前記ピッチ保
持枠17の移動を規制する。つまり、観察者が像振れ補
正を必要としない時には、メカロックスライドスイッチ
32をスライドさせ、不図示の検出スイッチと連動さ
せ、前記駆動制御基板27の電源を切断すると共に、前
記ピッチ保持枠17に設けられた前記嵌合穴17dに前
記メカロック部材31を挿通させれば、像振れ補正を行
わない事ができる。
【0049】以上の実施の形態によれば、対物光学系1
1R,11Lの光軸と直交する第1の支軸14R,14
Lを有するIS本体14と、前記第1の支軸14R,1
4Lまわりに所定角度回転自在に軸支されるとともに、
前記第1の支軸14R,14Lと平行な第2の支軸15
R,15Lを有するヨー保持枠15と、前記第2の支軸
15R,15Lに軸支され、前記IS本体14と前記ヨ
ー保持枠15とで平行リンク機構を形成するとともに、
前記対物光学系11R,11Lの光軸と直交する第3の
支軸161を有するヨーブリッジ16と、前記第3の支
軸161まわりに所定角度回転自在に軸支されるととも
に、前記対物光学系11R,11Lの全部(または一部
でも良い)を保持するピッチ保持枠17と、観察時にお
ける双眼鏡の振れを検出する振れ検出手段23と、前記
ヨー保持枠15の回転角度を検出するヨー方向検出手段
22と、前記ピッチ保持枠17の回転角度を検出するピ
ッチ方向検出手段24と、前記ヨー保持枠15を前記第
1の支軸14R,14Lまわりに駆動するヨー方向駆動
手段25と、前記ピッチ保持枠17を前記第3の支軸1
61まわりに駆動するピッチ方向駆動手段26と、前記
振れ検出手段23の検出信号に基づいて双眼鏡の振れに
よる像振れを打ち消す方向に前記ヨー方向駆動手段25
と前記ピッチ方向駆動手段25とを駆動制御する不図示
の制御手段とにより、双眼鏡を構成している。
【0050】従って、以下の効果を有する。
【0051】1)左右の光軸調整の煩雑さを回避し、長
期にわたり左右の光軸の平行関係を維持しつつ、観察時
の観察像の振れを補正することができる。詳しくは、図
7や図8の従来では、ミラーを複雑にしたり、左右独立
した可変頂角プリズムを用いているので左右の光軸を一
致させることが難しく、その為の調整機構も必要として
いたが、上記実施の形態では、左右の対物光学系を一つ
の部品で一体的に保持し、連動させているのでずれにく
くなっており、よって、左右の光軸調整の煩雑さを回避
でき、長期にわたり左右の光軸の平行関係を維持しつ
つ、観察時の観察像の振れを補正することが可能となっ
た。
【0052】2)比較的簡単な機械的部品により構成し
ており、又組み立てもピン形状の支軸14L,14R,
15L,15R,161を挿し込んで行う構造であるた
め、安価で、コンパクト化な双眼鏡とすることができ
る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
左右の光軸調整の煩雑さを回避すると共に、長期にわた
り左右の光軸の平行関係を維持しつつ、観察時の観察像
の振れを補正でき、しかも安価で、コンパクト化に最適
な像振れ防止機能付き双眼鏡を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る像振れ防止機能付
き双眼鏡の上面から見た断面図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る像振れ防止機能付
き双眼鏡の側面から見た断面図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係る像振れ防止機能付
き双眼鏡の接眼ユニットの連動機構の正面図である。
【図4】本発明の実施の一形態に係る像振れ防止機能付
き双眼鏡の焦点調節機構を説明する断面図である。
【図5】図1等に示す対物光学系11L,11Rのヨー
方向の移動を説明する図である。
【図6】図1等に示す対物光学系11L,11Rのピッ
チ方向の移動を説明する図である。
【図7】従来例の像振れ防止機能付き双眼鏡の一例を示
す斜視図である。
【図8】同じく従来例の像振れ防止機能付き双眼鏡の他
の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11L,11R 対物光学系 110L,110R 光軸 12L,12R 正立プリズム 13L,13R 接眼光学系 14 IS本体 14L,14R 第1の支軸 15 ヨー保持枠 15L,15R 第2の支軸 16 ヨーブリッジ 161 第3の支軸 17 ピッチ保持枠 22P,22Y 振れ検出手段 23a 永久磁石 23b ホール素子 24b ホール素子 25a 永久磁石 25b ヨーク 25c コイル 26a 永久磁石 26b ヨーク 26c コイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の対物光学系が形成する像を左
    右一対の接眼光学系によって観察する像振れ防止機能付
    き双眼鏡において、前記対物光学系の光軸と直交する第
    1の支軸を有する防振用本体と、前記第1の支軸まわり
    に所定角度回転自在に軸支されるとともに、前記第1の
    支軸と平行な第2の支軸を有するヨー保持枠と、前記第
    2の支軸に軸支され、前記防振用本体と前記ヨー保持枠
    とで平行リンク機構を形成するとともに、前記対物光学
    系の光軸と直交する第3の支軸を有するヨーブリッジ
    と、前記第3の支軸まわりに所定角度回転自在に軸支さ
    れるとともに、前記対物光学系の全部、または一部を保
    持するピッチ保持枠と、観察時における前記双眼鏡の振
    れを検出する振れ検出手段と、前記ヨー保持枠の回転角
    度を検出するヨー方向検出手段と、前記ピッチ保持枠の
    回転角度を検出するピッチ方向検出手段と、前記ヨー保
    持枠を前記第1の支軸まわりに駆動するヨー方向駆動手
    段と、前記ピッチ保持枠を前記第3の支軸まわりに駆動
    するピッチ方向駆動手段と、前記振れ検出手段の検出信
    号に基づいて前記双眼鏡の振れによる像振れを打ち消す
    方向に前記ヨー方向駆動手段と前記ピッチ方向駆動手段
    とを駆動制御する制御手段とを有することを特徴とする
    像振れ防止機能付き双眼鏡。
  2. 【請求項2】 前記第1の支軸と前記第3の支軸とは、
    互いに直交していることを特徴とする請求項1に記載の
    像振れ防止機能付き双眼鏡。
  3. 【請求項3】 前記ヨー方向検出手段は、前記防振用本
    体と前記ヨー保持枠との相対位置を検出し、前記ピッチ
    方向検出手段は、前記ヨーブリッジと前記ピッチ保持枠
    との相対位置を検出することを特徴とする請求項2に記
    載の像振れ防止機能付き双眼鏡。
  4. 【請求項4】 前記ヨー方向駆動手段は、固定部材およ
    び可動部材とから成り、前記防振用本体に前記固定部材
    が配設され、前記ヨーブリッジに前記可動部材が配設さ
    れることを特徴とする請求項3に記載の像振れ防止機能
    付き双眼鏡。
  5. 【請求項5】 前記ピッチ方向駆動手段は、固定部材お
    よび可動部材とから成り、前記防振用本体に前記固定部
    材が配設され、前記ピッチ保持枠に前記可動部材が配設
    されることを特徴とする請求項3に記載の像振れ防止機
    能付き双眼鏡。
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