JPH10115770A - 双眼鏡 - Google Patents

双眼鏡

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Publication number
JPH10115770A
JPH10115770A JP28752996A JP28752996A JPH10115770A JP H10115770 A JPH10115770 A JP H10115770A JP 28752996 A JP28752996 A JP 28752996A JP 28752996 A JP28752996 A JP 28752996A JP H10115770 A JPH10115770 A JP H10115770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binoculars
frame
outer case
movable frame
case
Prior art date
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Pending
Application number
JP28752996A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Funatsu
剛治 舩津
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP28752996A priority Critical patent/JPH10115770A/ja
Publication of JPH10115770A publication Critical patent/JPH10115770A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーシングの組立作業を簡単に行うことがで
きる双眼鏡を提供すること。 【解決手段】 スライドフレーム32を外装ケース52
に組み込み、さらに後端カバー100を取り付けること
によって、スライドフレーム32と外装ケース52と
を、前後方向、上下方向、及び左右方向に位置合わせす
ることができるよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は双眼鏡に関するもの
であり、より詳細には、眼幅調整機構を有する双眼鏡に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、左右の望遠光学系を左右一対
のケーシングに収納し、両ケーシングを双眼鏡幅方向に
相対移動させることにより眼幅調整を行うことができる
双眼鏡が知られている。このような双眼鏡は、一方(例
えば左側)のケーシングが他方(例えば右側)のケーシ
ングに収納されるよう構成されており、一方のケーシン
グを他方のケーシングから引き出すことにより眼幅が広
げることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】各ケーシングは、外装
とフレームとによって構成されており、外装とフレーム
はねじ等によって互いに固定されている。このような双
眼鏡では、ケーシングの組立作業において、外装とフレ
ームのねじ穴等の位置を合わせながらねじ止めを行う必
要がある。このように、外装とフレームとの位置合わせ
作業のため、ケーシングの組立作業が煩雑になるという
問題点があった。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑み、ケーシング
の組立作業を簡単にすることができる双眼鏡を提供する
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の双眼鏡は、光学系を支持する左右一対のケ
ーシングと、該ケーシングを双眼鏡の幅方向に移動可能
に保持する支持フレームとを備えて構成される。そし
て、支持フレームを、互いに平行な上部構造体と下部構
造体を備えて構成し、ケーシングを、上部及び下部構造
体の間で移動可能に支持される可動フレームと、コの字
状断面を持ち上部及び下部構造体を外側から囲む外装ケ
ースとにより構成すると共に、可動フレームに、外装ケ
ースの前端面と後端面に夫々当接する第1及び第2の当
接部を設けると共に、外装ケースと可動フレームとを、
双眼鏡の前後方向に直交する面内において位置決めする
位置決め手段をさらに設けたものである。
【0006】このように構成することによって、可動フ
レームと外装ケースとの位置合わせを行った上で、両者
をねじ止めにより固定する作業を行うことが可能にな
る。従って、特別な位置合わせ作業が不要となり、それ
だけ組立作業が簡単になる。
【0007】なお、上記の位置決め手段は、外装ケース
と可動フレームのいずれか一方に形成された凸部と、他
方に形成され凸部に嵌合する嵌合部と、により構成する
ことができる。このように凸部と嵌合部の嵌合を利用す
ることにより、僅かなスペースで、外装ケースと可動フ
レームの上記面内の位置決めを行うことができる。ま
た、嵌合部を凹部として形成すると、構成がより簡単に
なる。
【0008】また、第1及び第2当接部が、凸部あるい
は嵌合部を兼ねるよう構成しても良い。このように構成
すれば、少ない部品数で、外装ケースと可動フレームの
位置決めを行うことが可能になる。なお、凸部及び嵌合
部の少なくともいずれか一方を、外装ケースあるいは外
装ケースに取り付けられる別部材に形成すれば、部品数
はさらに少なくすることができる。
【0009】また、外装ケースの前端面又は後端面には
開口部が形成され、該開口部の外周縁の少なくとも一箇
所は開放しており、当該開放箇所が別部材によって連結
されるよう構成することもできる。この場合、別部材の
可動フレームへの固定により、外装ケースが可動フレー
ムに固定されるよう構成すれば、組立作業がより簡単に
なる。
【0010】さらに、外装ケースの開口部には、可動フ
レームに取り付けられる所定の部品(例えば接眼部を構
成する部材)が挿通されるよう構成することもできる。
また、上部及び下部構造体を板部材として構成すれば、
双眼鏡を薄型の小型双眼鏡として構成することが可能に
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本実施形態の双眼鏡は、左右の望遠光学系を双眼
鏡の幅方向中心部に対して対称に移動させて眼幅調整を
行うよう構成されたものであり、両接眼部の間隔の大小
に係わらず、焦点調整用の操作部材が双眼鏡の幅方向中
心部に位置するよう構成されたものである。以下、図面
を参照して詳説する。
【0012】図1は、本実施形態の双眼鏡1を示す斜視
図である。双眼鏡1は、双眼鏡の幅方向中心部に対して
対称に移動可能な左右一対の鏡体(ケーシング)21,
22と、両鏡体を支持する支持フレーム25が設けられ
ている。
【0013】図2は、双眼鏡1の光学系を示す図であ
る。双眼鏡1は、接眼レンズと対物レンズが同一直線上
に配置された、所謂ダハプリズムタイプの双眼鏡であ
る。図2に示すように、双眼鏡1の左右の鏡体21,2
2には、左右一対の望遠光学系10L,10Rが収容さ
れている。各望遠光学系10L,10Rは、図中一点鎖
線で示す入射光軸OAL,OARに沿って、第1レンズ1
1L,11R、補助プリズム12L,12R、ダハプリ
ズム13L,13R、及び第2レンズ14L,14R、
接眼レンズ15L,15Rからなっている。
【0014】第1レンズ11L,11R及び第2レンズ
14L,14Rは、夫々対物光学系を形成しており、当
該対物光学系により像が形成される位置に視野枠16
L,16Rが設けられている。対物光学系により形成さ
れた像は、接眼レンズ15L,15Rにより拡大され、
観察される。
【0015】次に、図1に示す左右一対の鏡体21,2
2を、双眼鏡の幅方向中心部に対して対称に移動可能と
するための構成について説明する。なお、以下の説明で
は、双眼鏡の対物側(被写体に近い側)を前方、接眼側
(観察者に近い側)を後方と呼ぶ。また、図2における
光軸OAL,OARに平行な方向は、単に「光軸方向」と
呼ぶ。
【0016】図3は、双眼鏡1のフレーム構造を示す分
解斜視図である。左右一対の鏡体21,22を移動可能
に支持するための支持フレーム25(図1)は、平行な
2枚の板部材である底板41と天板42、及び底板41
と天板42の間に設けられ双眼鏡の高さ方向の支柱とな
る中央支持体45によって、横H字型のフレームとして
構成されている。
【0017】左右の望遠光学系10L,10R(図2)
の各レンズ及びプリズム(図3では夫々光軸OAL,O
ARで示す)は、底板41と天板42の間で双眼鏡幅方
向に移動可能に設けられた左右一対のスライドフレーム
31,32に支持される。また、当該スライドフレーム
31,32には、観察者に把持される部分である左右一
対の外装ケース51,52が固定される。この左右のス
ライドフレーム31,32及び外装ケース51,52
が、図1の鏡体21,22を構成する。
【0018】図4は、左右のスライドフレーム31,3
2、及び両スライドフレームを支持する底板41を示す
斜視図である。スライドフレーム31,32は、夫々中
央部に開口312,322が形成された左右一対の板状
部材である。スライドフレーム31,32の夫々双眼鏡
左端及び右端に相当する端部は、鉛直上向きに屈曲さ
れ、側壁部311,321を形成している。
【0019】スライドフレーム31の前端及び後端に
は、側壁部311から所定距離の位置に、鉛直方向上方
に起立する一対の起立部313,314が形成されてい
る。側壁部311と起立部313,314との間で、左
側の望遠光学系10L(図2)が保持される。同様に、
スライドフレーム32の保持部320の前端及び後端に
は起立部323,324が形成され、側壁部321と起
立部323,324との間で、右側の望遠光学系10R
(図2)が保持される。
【0020】スライドフレーム31の両起立部313,
314の間には、前後方向に延びる案内軸315が掛け
渡され、スライドフレーム32の両起立部323,32
4の間には、前後方向に延びる案内軸325が掛け渡さ
れている。両案内軸315,325は、接眼光学系及び
プリズムを前後方向に移動させる際の案内を行うもので
ある(詳細は後述する)。
【0021】スライドフレーム31の前端及び後端近傍
には、双眼鏡幅方向に延びる案内溝310a,310b
が夫々形成されている。同様に、スライドフレーム32
の前端及び後端近傍には、双眼鏡幅方向に延びる案内溝
320a,320bが夫々形成されている。
【0022】底板41の四隅には、4本のピン413,
414,415,416が植設され、夫々スライドフレ
ーム31の案内溝310a,310bとスライドフレー
ム32の案内溝320a,320bに係合する。案内溝
310a,310b,320a,320bとピン41
3,414,415,416との係合により、スライド
フレーム31,32は、底板41上で双眼鏡幅方向にの
み移動可能に位置規制される。
【0023】スライドフレーム31の右端からは、スラ
イドフレーム32に向けて平行な一対の延出部331,
332が延びており、スライドフレーム32の左端から
は、スライドフレーム31に向けて一対の延出部34
1,342が延びている。延出部331,332には双
眼鏡の幅方向に延びる係合溝333,334が夫々形成
され、同様に、延出部341,342には係合溝34
3,344が夫々形成されている。
【0024】図5に、スライドフレーム31,32を底
板41に取り付けた状態を示す。スライドフレーム3
1,32を底板41に取り付けると、スライドフレーム
31の延出部331,332とスライドフレーム32の
延出部341,342とは、スライドフレーム32側を
上にして夫々重なるように配置される。
【0025】スライドフレーム31の係合溝333とス
ライドフレーム32の係合溝343には、底板41の双
眼鏡幅方向中央に植設されたピン411が係合し、スラ
イドフレーム31の係合溝334とスライドフレーム3
2の係合溝344には、底板41の双眼鏡幅方向中央に
植設されたピン412が係合している。ピン411,4
12と各係合溝の係合により、スライドフレーム31,
32は双眼鏡幅方向に案内される。
【0026】中央支持体45は、底板41の幅方向中央
部において、スライドフレーム31,32の各延出部に
跨るように配置される。スライドフレーム31の延出部
331、及びスライドフレーム32の延出部342に
は、夫々ラック335,345が互いに向き合って形成
されており、両ラック335,345は中央支持体45
の下部に設けられたピニオン36に係合している。
【0027】また、図3に示すように、スライドフレー
ム31の起立部313,314の上端面313a,31
4a、及びスライドフレーム32の起立部323,32
4の上端面323a,324aは、天板42の下面に当
接する当接面となっている。このように、スライドフレ
ーム31,32は底板41及び天板42により鉛直方向
に位置規制される。かくして、スライドフレーム31,
32は、底板41と天板42及び中央支持体45よりな
る横H型の支持フレーム25によって双眼鏡の幅方向に
スライド可能に支持される。
【0028】図6は、底板41上でのスライドフレーム
31,32のスライド状態を示す平面図である。スライ
ドフレーム31,32は、底板41に植設された各ピン
413,414,415,416と、案内溝310a,
310b,320a,320bとの係合によって、双眼
鏡幅方向にのみスライド可能となっている。さらに、ピ
ニオン36がスライドフレーム31,32のラック33
5,345に係合しているため、図6(a)、(b)に
示すように、スライドフレーム31,32は、互いに逆
方向に同量だけ移動可能となる。
【0029】次に、スライドフレームと外装ケースの取
り付け構造について説明する。図7は、右側のスライド
フレーム32と外装ケース52の取り付け構造を示す斜
視図である。なお、図7では、スライドフレーム32の
上下に位置する底板41,天板42(図3)は省略す
る。
【0030】外装ケース52は双眼鏡幅方向内側に開口
した箱型に形成されている。外装ケース52の前端には
鉛直壁521が形成され、対物光学系の第1レンズ11
R(図2)に入射光を導くための開口522が形成され
ている。一方、外装ケース52の後端には接眼部(後
述)を挿通させるための開口52aが形成されている。
開口52aの外周縁は、双眼鏡幅方向内側に開放してお
り、開放端には、後端カバー100(後述)を取り付け
るための外縁部523が形成されている。
【0031】スライドフレーム32の一対の起立部32
3,324のうち、前方の起立部323には、前方に向
けて水平に突出し、外装ケース52の壁521に当接す
る当接部346が形成されている。また、後方の起立部
324は後方に向けて屈曲され、屈曲部の上下端が外装
ケース52の外縁部523に当接する当接部347とな
っている。
【0032】起立部323にはねじ孔348が形成さ
れ、ねじ孔348に対応する外装ケース52の所定箇所
には貫通孔524が形成されている。また、起立部32
4にはねじ孔324aが形成され、外装ケース52の外
縁部523にはめ込まれる後端カバー100には、ねじ
孔324aに対応する箇所に貫通孔526が形成されて
いる。そして、側壁部321の所定箇所にはねじ孔34
9が形成され、ねじ孔349に対応する外装ケース52
の所定箇所には、貫通孔525が形成されている。
【0033】このように、スライドフレーム32と外装
ケース52とは、当接部346,347と壁521及び
外縁部523との当接、及びねじ孔348,324a,
349へのねじの締め付けによって固定される。つま
り、スライドフレーム32の上下には底板41と天板4
2が位置するため、スライドフレーム32の上下以外の
箇所、即ち、前後端と側端において、スライドフレーム
32と外装ケース52とが固定される。なお、左側の鏡
体21とスライドフレーム31も、同様に固定される。
【0034】図8は、外装ケース52の後端カバー10
0の取付部分を拡大して示す斜視図である。後端カバー
100を外装ケース52に取り付けるため、外装ケース
52の開口52aの外縁部523には、該外縁部523
を前後方向に貫通する4つの嵌合溝102が形成されて
いる。この嵌合溝102は、末広がりの台形断面を持つ
所謂あり溝である。
【0035】後端カバー100は、カバー本体110
と、カバー本体110の前端面に形成された取付部位1
11からなっており、取付部位111の外周には、上記
の4つの嵌合溝102に夫々嵌合する4つの嵌合条11
2が形成されている。嵌合条112は、嵌合溝102と
同様、末広がりの台形断面を持つ所謂あり形状に形成さ
れている。外装ケース52の後端に後端カバー100を
図中矢印方向に組み込むことによって、後端カバー10
0の嵌合条112を、外縁部523の嵌合溝102に嵌
合させることができる。
【0036】後端カバー100には、前述の貫通孔52
6と、貫通孔526の上下に位置し前方に突出する当接
ブロック113,114が設けられている。外装ケース
52の後端に後端カバー100を組み込んだ後、当接ブ
ロック113,114をスライドフレーム32の起立部
324に当接させた状態で、ねじを貫通孔526を通し
て起立部324のねじ孔324aにねじ込むことによっ
て、後端カバー100を外装ケース52に固定すること
ができる。
【0037】なお、嵌合溝102及び嵌合条112はあ
り形状に形成されているため、外装ケース52に後端カ
バー100を取り付けると、嵌合溝102と嵌合条11
2の嵌合によって外装ケース52が上下に開くことが防
止される。
【0038】次に、スライドフレーム32と外装ケース
52との位置合わせのための構成について説明する。図
7に示すように、スライドフレーム32の起立部323
に形成された当接部346、及び起立部324に形成さ
れた当接部347が、外装ケース52の壁521及び外
縁部523に夫々当接することによって、スライドフレ
ーム32と外装ケース52との前後方向の位置合わせが
行われる。
【0039】さらに、図8に示すように、後端カバー1
00における貫通孔526の略側方には凹部115が形
成されており、後端カバー100を外装ケース52に取
り付けると、スライドカバー32の起立部324に形成
された突起105が当該凹部115に挿入されるよう構
成されている。これにより、スライドフレーム32と外
装ケース52との上下、左右方向の位置合わせが行われ
る。
【0040】さらに、図9(a)(b)に、外装ケース
の前方の壁521近傍の拡大図として示すように、壁5
21の貫通孔524を含む近傍領域は、壁521から後
方に突出する円錐台118を形成している。そして、ス
ライドフレーム32の起立部323に形成された一対の
当接部346は、円錐台118を上下から挟むように壁
521に当接している。これにより、スライドフレーム
32と外装ケース52との上下方向の位置合わせがなさ
れる。
【0041】このように、スライドフレーム32を外装
ケース52に組み込み、さらに後端カバー100を取り
付けることによって、スライドフレーム32と外装ケー
ス52とを、前後方向、上下方向、及び左右方向に位置
合わせすることができる。従って、スライドフレーム3
2と外装ケース52とを位置合わせした状態で、ねじ止
め作業を行うことが可能になるため、組立作業が簡単に
なる。
【0042】以上のように組み付けられた左右のスライ
ドフレーム31,32と外装ケース51,52は、左右
の鏡体21,22を構成する。図10(a)、(b)に
概略断面図として示すように、左右の鏡体21,22
は、横H型の支持フレーム25に支持され、支持フレー
ム25に対して対称にスライドする。
【0043】次に、左右の鏡体において光学系を保持す
るための構成について説明する。本実施形態の双眼鏡
は、図2に示す左右の望遠光学系10L,10Rのう
ち、補助プリズム12L,12Rから接眼レンズ15
L,15Rまでの部分を左右夫々移動可能なユニットと
し、当該ユニットを光軸OAL,OARに沿って移動させ
ることによって接眼部の収納/突出及び焦点調整を行う
よう構成されている。
【0044】そのため、図10に示すスライドフレーム
31,32には、各プリズム及びレンズを保持すると共
に、光軸に沿って移動可能な左右一対の移動ユニット6
a,6b(図10では省略)が設けられる。図11及び
図12は右側の移動ユニット6bを示す分解斜視図及び
斜視図である。なお、左側の移動ユニット6aは、右側
の移動ユニット6bと双眼鏡幅方向の中心に対し対称に
構成されている。
【0045】図11に示すように、右側の移動ユニット
6bは、プリズム(後述)を保持するプリズムホルダ6
4と、レンズ(後述)を保持するレンズホルダ66、及
びこれらを支持する移動体62により構成されている。
レンズホルダ66の先端には接眼部の外装部材である化
粧環68が取り付けられ、化粧環68の先端には目当て
ゴム68aが設けられている。
【0046】移動体62は、プリズムホルダ64を載置
するベース板62aと、ベース板62aの後端及び左端
に設けられた2つの鉛直壁62b,62cよりなってい
る。2つの鉛直壁62b,62cは平面視でL字状のフ
レームを形成し、鉛直壁62bにはレンズホルダ66が
後方から取り付けられる。
【0047】鉛直壁62cには、スライドフレーム32
の案内軸325を挿通させるための挿通孔621,62
2が形成され、鉛直壁62bの右端にはスライドフレー
ム32の側壁部321に上方から接する当接部623が
設けられている。かくして、図12に示すように、移動
体62は、スライドフレーム32に対し、前後方向に移
動可能に支持される。
【0048】なお、スライドフレーム32の前方には、
対物光学系の第1レンズ11Rを保持する第1レンズ枠
19が、視度差調整のため光軸方向に移動可能に支持さ
れているが、この視度差調整については説明を省略す
る。
【0049】図13は、双眼鏡1の内部構成を示す断面
図である。図13に示すように、左右のプリズムホルダ
63,64には、補助プリズム12L,12Rとダハプ
リズム13L,13Rが保持されている。又、左右のレ
ンズホルダ65,66には、対物光学系の第2レンズ1
4L,14R、接眼レンズ15L,15R、及び視野環
16L,16Rが保持されている。
【0050】左右の移動体61,62からは双眼鏡幅方
向中央部に向けてアーム614、624が延びており、
双眼鏡幅方向中央部には、アーム614,624を光軸
方向に駆動するための焦点調整用駆動機構70が設けら
れている。焦点調整用駆動機構70には、焦点調整用の
操作部材である転輪71が設けられ、転輪71の内部に
は駆動環71aが固定され、駆動環71aの内面には2
つの突起76,77が設けられている。
【0051】また、駆動環71aの内部には、突起7
6,77に係合するねじ溝を有するねじ73が設けられ
ている。ねじ73の先端には、ねじ73が軸回りに回転
しないよう前後方向に案内するスライダ74が取り付け
られ、転輪71を回転すると、ねじ73及びスライダ7
4が直進移動する。そして、スライダ74に設けられた
後述のレバー75を介してアーム614,624が前後
に移動し、移動体61,62を移動させる。
【0052】図13に示す状態では、第1レンズ11
L,11Rと移動ユニット6a,6bとは最も近接した
状態にある。この状態では、移動ユニット6a,6bは
後端部を残して双眼鏡1の外装ケース51,52内に収
納されている。図14に、移動ユニット6a,6bが第
1レンズ11L,11Rから最も離間した状態を示す。
図14に示す状態では、移動ユニット6a,6bの接眼
部(接眼レンズ15L,15R、化粧環67,68、及
び目当てゴム67a,68a)が双眼鏡1の外装ケース
51,52から後方(観察者側)に突出する。
【0053】実施形態の双眼鏡は、図13に示すように
移動ユニット6a,6bが最も第1レンズ11L,11
Rに近接した状態(収納状態)では観察不能である。こ
のように、接眼光学系を含む移動ユニット6a,6b
が、観察不能状態(収納状態)になるまで第1レンズ1
1L,11Rに近接し得るよう構成されているため、双
眼鏡1は未使用時にそれだけ小型になる。
【0054】最後に、本発明の特徴部分と実施形態との
関係について説明する。図7に示すように、スライドフ
レーム32の起立部323に形成された当接部346、
及び起立部324に形成された当接部347が、外装ケ
ース52の壁521及び外縁部523に夫々当接するこ
とによって、スライドフレーム32と外装ケース52と
の前後方向の位置合わせが行われる。
【0055】さらに、図8に示すように、後端カバー1
00に形成された凹部115に、スライドカバー32の
起立部324に形成された突起105が嵌合することに
よって、スライドフレーム32と外装ケース52との上
下、左右方向の位置合わせが行われる。
【0056】さらに、図9に示すように、スライドフレ
ーム32の起立部323に形成された一対の当接部34
6が、壁521に形成された円錐台118を上下から挟
むように壁521に当接することによって、スライドフ
レーム32と外装ケース52との上下方向の位置合わせ
がなされる。
【0057】このように、スライドフレーム32を外装
ケース52に組み込み、さらに後端カバー100を取り
付けることによって、スライドフレーム32と外装ケー
ス52とを、前後方向、上下方向、及び左右方向に位置
合わせすることができる。従って、スライドフレーム3
2と外装ケース52とを位置合わせした状態で、ねじ止
め作業を行うことが可能になるため、組立作業が簡単に
なる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の双眼鏡に
よると、可動フレームと外装ケースとの位置合わせを行
った上で、両者をねじ止めにより固定する作業を行うこ
とが可能になる。従って、特別な位置合わせ作業が不要
となり、それだけ組立作業が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の双眼鏡の斜視図である。
【図2】図1の双眼鏡の光学系を示す図である。
【図3】図1の双眼鏡の分解斜視図である。
【図4】スライドフレームと底板を示す斜視図である。
【図5】スライドフレームを底板に取り付けた状態を示
す斜視図である。
【図6】スライドフレームのスライド動作を示す斜視図
である。
【図7】スライドフレームへの外装ケースの取付構造を
示す斜視図である。
【図8】外装ケースへの後端カバーの取付構造を示す斜
視図である。
【図9】外装ケースの前端壁とスライドフレームの当接
部とを示す斜視図である。
【図10】左右の鏡体のスライド動作を示す断面図であ
る。
【図11】移動ユニットの構造を示す斜視図である。
【図12】移動ユニットの構造を示す斜視図である。
【図13】双眼鏡の内部構造を示す平面図である。
【図14】双眼鏡の内部構造を示す平面図である。
【符号の説明】
1 双眼鏡 21,22 鏡体 25 支持フレーム 31,32 スライドフレーム(可動フレーム) 36 ピニオン 41 底板(下部構造体) 42 天板(上部構造体) 51,52 外装ケース 61,62 移動体 100 後端カバー 105 突起(凸部) 115 凹部(嵌合部) 110 カバー本体 118 円錐台(凸部) 323,324 起立部 346 当接部(嵌合部) 347 当接部 521 壁 523 外縁部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の望遠光学系を支持する左右一対の
    ケーシングと、該ケーシングを双眼鏡の幅方向に移動可
    能に保持する支持フレームと、を備え、 前記支持フレームを、互いに平行な上部構造体と下部構
    造体を備えて構成し、 前記ケーシングを、前記上部及び下部構造体の間で移動
    可能に支持される可動フレームと、コの字状断面を持ち
    前記上部及び下部構造体を外側から囲む外装ケースと、
    により構成すると共に、 前記可動フレームに、前記外装ケースの前端面と後端面
    に夫々当接する第1及び第2の当接部を設けると共に、 前記外装ケースと前記可動フレームとを、双眼鏡の前後
    方向に直交する面内において位置決めする位置決め手段
    をさらに設けたこと、を特徴とする双眼鏡。
  2. 【請求項2】 前記位置決め手段は、前記外装ケース及
    び前記可動フレームのいずれか一方に形成された凸部
    と、他方に形成され前記凸部に嵌合する嵌合部と、によ
    り構成されること、を特徴とする請求項1に記載の双眼
    鏡。
  3. 【請求項3】 前記嵌合部は、前記凸部が嵌合される凹
    部であること、を特徴とする請求項2に記載の双眼鏡。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2当接部は、前記凸部あ
    るいは前記嵌合部を兼ねること、を特徴とする請求項2
    又は3に記載の双眼鏡。
  5. 【請求項5】 前記凸部及び前記嵌合部の少なくともい
    ずれか一方は、前記外装ケースに形成されること、を特
    徴とする請求項2から4のいずれかに記載の双眼鏡。
  6. 【請求項6】 前記凸部及び前記嵌合部の少なくともい
    ずれか一方は、前記外装ケースに取り付けられる別部材
    に形成されること、を特徴とする請求項2から4のいず
    れかに記載の双眼鏡。
  7. 【請求項7】 前記位置決め手段は、双眼鏡の上下方向
    における前記外装ケースの位置決めを行うこと、を特徴
    とする請求項1から6のいずれかに記載の双眼鏡。
  8. 【請求項8】 前記位置決め手段は、双眼鏡の幅方向に
    おける前記外装ケースの位置合わせを行うこと、を特徴
    とする請求項1から7のいずれかに記載の双眼鏡。
  9. 【請求項9】 前記外装ケースの前端面又は後端面には
    開口部が形成され、該開口部の外周縁の少なくとも一箇
    所は開放しており、当該開放箇所は前記別部材によって
    連結されること、を特徴とする請求項6に記載の双眼
    鏡。
  10. 【請求項10】 前記別部材の前記可動フレームへの固
    定により、前記外装ケースが前記可動フレームに固定さ
    れること、を特徴とする請求項9に記載の双眼鏡。
  11. 【請求項11】 前記外装ケースの前記開口部には、前
    記可動フレームに取り付けられる所定の部品が挿通され
    ること、を特徴とする請求項9又は10に記載の双眼
    鏡。
  12. 【請求項12】 前記所定の部品は接眼部を構成する部
    材であること、を特徴とする請求項11に記載の双眼
    鏡。
  13. 【請求項13】 前記上部及び下部構造体は板部材であ
    ること、を特徴とする請求項1から12に記載の双眼
    鏡。
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