JP3782528B2 - 双眼鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は双眼鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
双眼鏡では、望遠光学系に属する所定のレンズを光軸方向に移動することによって、視度差調整あるいは焦点調整が行われる。レンズを光軸方向に移動させるため、従来より、レンズを保持するレンズ枠は、光軸方向に延びる案内部材により移動可能に保持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような双眼鏡では、レンズ枠と案内部材との間にクリアランスがあると、レンズの移動に伴ってレンズ光軸がずれる可能性があった。
【0004】
本発明は、上記の事情に鑑み、レンズの移動に伴うレンズ光軸のずれを防止することができる双眼鏡を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の双眼鏡は、所定のレンズを保持するレンズ枠と、レンズの光軸に平行に延びる案内軸及び案内面を有するフレームと、を備え、レンズ枠に案内軸に係合する係合部と案内面に当接する当接部とを設けると共に、当接部が案内面に当接するようレンズ枠を案内軸回りに回動付勢する付勢手段をさらに備えて構成したものである。
このように構成すれば、レンズ枠の当接部と案内面とが常時当接しているため、レンズ枠の案内軸回りの位置決めが行われ、従って、レンズ枠の移動に伴うレンズ光軸のずれが防止される。
【0006】
なお、上記の付勢手段を、レンズ枠に形成された係合部位と係合し且つ該レンズ枠を案内軸に沿って駆動するための駆動部材として構成することができる。このように、付勢手段を駆動部材と兼用することにより、部品点数が少なくて済む。また、駆動部材を板状部材とし、付勢の方向に撓んだ形状に形成すれば、付勢手段をより簡単に構成することができる。
【0007】
また、当接部を、レンズ枠に突設されたピンとする構成も可能である。この場合、ピンを偏心形状に形成しその略中央部においてレンズ枠にねじ止めすると共に、ピンのねじ止め位置回りの取付角度を調節することによりレンズ枠の案内軸に直交する面内の位置が微調整できるよう構成することができる。このように構成すれば、案内軸に直交する面内におけるレンズ枠の位置調整を、簡単に行うことが可能となる。
【0008】
なお、上記の所定のレンズを対物光学系に属するレンズとし、当該レンズの移動により視度差調整が行われるよう構成することもできる。
【0009】
また、当接部が案内面に取り付けられる位置が調節可能であり、当該調節によって、当接部が案内面に当接した時のレンズ枠の位置が調節されるよう構成することも可能である。この場合、当接部はワッシャーの端面であっても良いし、案内面に当接する方向に移動調節し得るようレンズ枠に設けられたねじ部材であっても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本実施形態の双眼鏡は、左右の望遠光学系を双眼鏡の幅方向中心部に対して対称に移動させて眼幅調整を行うよう構成されたものであり、両接眼部の間隔の大小に係わらず、焦点調整用の操作部材が双眼鏡の幅方向中心部に位置するよう構成されたものである。以下、図面を参照して詳説する。
【0011】
図1は、本実施形態の双眼鏡1を示す斜視図である。双眼鏡1は、双眼鏡の幅方向中心部に対して対称に移動可能な左右一対の鏡体(ケーシング)21,22と、両鏡体を支持する支持フレーム25が設けられている。
【0012】
図2は、双眼鏡1の光学系を示す図である。双眼鏡1は、接眼レンズと対物レンズが同一直線上に配置された、所謂ダハプリズムタイプの双眼鏡である。図2に示すように、双眼鏡1の左右の鏡体21,22には、左右一対の望遠光学系10L,10Rが収容されている。各望遠光学系10L,10Rは、図中一点鎖線で示す入射光軸OAL,OARに沿って、第1レンズ11L,11R、補助プリズム12L,12R、ダハプリズム13L,13R、及び第2レンズ14L,14R、接眼レンズ15L,15Rからなっている。
【0013】
第1レンズ11L,11R及び第2レンズ14L,14Rは、夫々対物光学系を形成しており、当該対物光学系により像が形成される位置に視野枠16L,16Rが設けられている。対物光学系により形成された像は、接眼レンズ15L,15Rにより拡大され、観察される。
【0014】
次に、図1に示す左右一対の鏡体21,22を、双眼鏡の幅方向中心部に対して対称に移動可能とするための構成について説明する。なお、以下の説明では、双眼鏡の対物側(被写体に近い側)を前方、接眼側(観察者に近い側)を後方と呼ぶ。また、図2における光軸OAL,OARに平行な方向は、単に「光軸方向」と呼ぶ。
【0015】
図3は、双眼鏡1のフレーム構造を示す分解斜視図である。左右一対の鏡体21,22を移動可能に支持するための支持フレーム25(図1)は、平行な2枚の板部材である底板41と天板42、及び底板41と天板42の間に設けられ双眼鏡の高さ方向の支柱となる中央支持体45によって、横H字型のフレームとして構成されている。
【0016】
左右の望遠光学系10L,10R(図2)の各レンズ及びプリズム(図3では夫々光軸OAL,OARで示す)は、底板41と天板42の間で双眼鏡幅方向に移動可能に設けられた左右一対のスライドフレーム31,32に支持される。また、当該スライドフレーム31,32には、観察者に把持される部分である左右一対の外装ケース51,52が固定される。この左右のスライドフレーム31,32及び外装ケース51,52が、図1の鏡体21,22を構成する。
【0017】
図4は、左右のスライドフレーム31,32、及び両スライドフレームを支持する底板41を示す斜視図である。スライドフレーム31,32は、夫々中央部に開口312,322が形成された左右一対の板状部材である。スライドフレーム31,32の夫々双眼鏡左端及び右端に相当する端部は、鉛直上向きに屈曲され、側壁部311,321を形成している。
【0018】
スライドフレーム31の前端及び後端には、側壁部311から所定距離の位置に、鉛直方向上方に起立する一対の起立部313,314が形成されている。側壁部311と起立部313,314との間で、左側の望遠光学系10L(図2)が保持される。同様に、スライドフレーム32の保持部320の前端及び後端には起立部323,324が形成され、側壁部321と起立部323,324との間で、右側の望遠光学系10R(図2)が保持される。
【0019】
スライドフレーム31の両起立部313,314の間には、前後方向に延びる案内軸315が掛け渡され、スライドフレーム32の両起立部323,324の間には、前後方向に延びる案内軸325が掛け渡されている。両案内軸315,325は、接眼光学系及びプリズムを前後方向に移動させる際の案内を行うものである(詳細は後述する)。
【0020】
スライドフレーム31,32を双眼鏡幅方向に案内するため、スライドフレーム31の前端及び後端近傍には、双眼鏡幅方向に延びる案内溝310a,310bが夫々形成されている。同様に、スライドフレーム32の前端及び後端近傍には、双眼鏡幅方向に延びる案内溝320a,320bが夫々形成されている。
【0021】
底板41の四隅には、スライドフレーム31,32の案内溝310a,310b,320a,320bに夫々係合する4つの案内ピン413,414,415,416が設けられている。当該4つの案内ピンのうち、底板41の後端側の案内ピン414,416は底板41に植設されたピンである。一方、底板41の前端側の案内ピン413,415は底板41に形成されたねじ孔121,122に螺号するねじ部材である。
【0022】
図5は、案内ピン413(415)と案内溝310a(320a)の係合部を示す断面図である。案内ピン413(415)は、案内溝310a(320a)の幅よりも大きな径を持つ頭部413a(415a)とねじ部413b(415b)よりなっている。ねじ部413b(415b)の下端部を、ねじ孔121,122に螺合させ、接着剤により固着(ネジロック)することにより、ねじ部413b(415b)の上部がカラー125(126)を介して案内溝310a(320a)に係合し、頭部413a(415a)がワッシャ123(124)を介してスライドフレーム31(32)上面に当接する。
【0023】
このように構成することによって、スライドフレーム31(32)は底板41と案内ピン413(415)によって上下方向に挟まれ、従って底板41とスライドフレーム31(32)との上下方向のがたが除去される。即ち、案内ピン413,415により、スライドフレーム31,32が双眼鏡幅方向に案内されるだけでなく、底板41とスライドフレーム31,32との上下方向のがたが除去される。
【0024】
ここで、案内ピン413,415のねじ部413b,415bをねじ孔121,122に螺合させただけの状態(固着する前の状態)では、螺合部分に僅かな隙間がある。そのため、その隙間分だけ案内ピン413,415の位置が微調整可能になる。従って、後方の案内ピン414,416を案内溝310b,320bに係合させた状態で、前方の案内ピン413,415を、案内溝310a,320aに対する位置を微調整をしながら、ねじ孔121,122に固着することができる。
【0025】
そのため、4本の案内ピン全てを底板41に植設した場合には、ピンと案内溝との間のクリアランスを、ピンと案内溝の寸法公差を考慮して大きめに設ける必要があり、そのためスライドフレーム31,32の移動がたを生じ易いのに対し、本実施形態では、クリアランスを大きくする必要が無いため、移動がたを抑えることができる。
【0026】
図6は、図5の案内ピンの別の例を示す断面図である。案内ピン131(132)は頭部と軸部よりなるリベットである。軸部131b(132b)の下端部を、底板41に形成された孔133(134)を貫通させ、下側でかしめることにより、軸部131b(132b)の上部が案内溝310a(320a)に係合し、頭部131a(132a)がスライドフレーム31(32)上面に当接する。このように構成されているため、図5の案内ピン413(415)と同様、底板41とスライドフレーム31,32との上下方向のがたを除去することができる。
【0027】
次に、スライドフレーム31,32を左右対称にスライドさせるための構成について説明する。
スライドフレーム31の右端からは、スライドフレーム32に向けて平行な一対の延出部331,332が延びており、スライドフレーム32の左端からは、スライドフレーム31に向けて一対の延出部341,342が延びている。
延出部331,332には双眼鏡の幅方向に延びる係合溝333,334が夫々形成され、同様に、延出部341,342には係合溝343,344が夫々形成されている。
【0028】
図7に、スライドフレーム31,32を底板41に取り付けた状態を示す。スライドフレーム31,32を底板41に取り付けると、スライドフレーム31の延出部331,332とスライドフレーム32の延出部341,342とは、スライドフレーム32側を上にして夫々重なるように配置される。
【0029】
スライドフレーム31の係合溝333とスライドフレーム32の係合溝343には、底板41の双眼鏡幅方向中央に植設されたピン411が係合し、スライドフレーム31の係合溝334とスライドフレーム32の係合溝344には、底板41の双眼鏡幅方向中央に植設されたピン412が係合している。ピン411,412と各係合溝の係合により、スライドフレーム31,32は双眼鏡幅方向に案内される。
【0030】
中央支持体45は、底板41の幅方向中央部において、スライドフレーム31,32の各延出部に跨るように配置される。スライドフレーム31の延出部331、及びスライドフレーム32の延出部342には、夫々ラック335,345が互いに向き合って形成されており、両ラック335,345は中央支持体45の下部に設けられたピニオン36に係合している。
【0031】
また、図3に示すように、スライドフレーム31の起立部313,314の上端面313a,314a、及びスライドフレーム32の起立部323,324の上端面323a,324aは、天板42の下面に当接する当接面となっている。このように、スライドフレーム31,32は底板41及び天板42により鉛直方向に位置規制される。即ち、スライドフレーム31,32は、底板41と天板42及び中央支持体45よりなる横H型の支持フレーム25によって双眼鏡の幅方向にスライド可能に支持される。
【0032】
このように、スライドフレーム31,32が双眼鏡幅方向にスライド可能に支持され、且つスライドフレーム31,32のラック335,345がピニオン36に係合しているため、図8(a)、(b)に示すように、スライドフレーム31,32は、互いに逆方向に同量だけ(即ち左右対称に)移動可能となる。
【0033】
次に、スライドフレームと外装ケースの取付構造について説明する。
図9は、右側のスライドフレーム32と外装ケース52の取り付け構造を示す斜視図である。なお、図9では、スライドフレーム32の上下に位置する底板41,天板42(図3)は省略する。
【0034】
外装ケース52は双眼鏡幅方向内側に開口した箱型に形成されている。外装ケース52の前端には鉛直壁521が形成され、対物光学系の第1レンズ11R(図2)に入射光を導くための開口522が形成されている。一方、外装ケース52の後端は全体が開口となっており、当該開口の双眼鏡幅方向内側の周縁には、後端カバー529を取り付けるための外縁部523が形成されている。
【0035】
スライドフレーム32の一対の起立部323,324のうち、前方の起立部323には、前方に向けて水平に突出し、外装ケース52の壁521に当接する当接部346が形成されている。また、接眼側の起立部324は後方に向けて屈曲され、屈曲部の上下端が外装ケース52の外縁部523に当接する当接部347となっている。
【0036】
さらに、起立部323にはねじ孔348が形成され、ねじ孔348に対応する外装ケース52の所定箇所には貫通孔524が形成されている。また、起立部324にはねじ孔324aが形成され、外装ケース52の外縁部523にはめ込まれる後端カバー529には、ねじ孔324aに対応する箇所に貫通孔526が形成されている。そして、側壁部321の所定箇所にはねじ孔349が形成され、ねじ孔347に対応する外装ケース52の所定箇所には、貫通孔525が形成されている。
【0037】
このように、スライドフレーム32と外装ケース52とは、当接部346,347と壁521及び外縁部523との当接、及びねじ孔348,324a,349へのねじの締め付けによって固定される。つまり、スライドフレーム32の上下には底板41と天板42が位置するため、スライドフレーム32の上下以外の箇所、即ち、前後端と側端において、スライドフレーム32と外装ケース52とが固定される。なお、左側の鏡体21とスライドフレーム31も、同様に固定される。
【0038】
このように構成されているため、スライドフレーム31,32と外装ケース51,52により構成される左右の鏡体21,22は、横H型の支持フレーム25に支持され、図10(a)、(b)に概略断面図として示す如く、支持フレーム25に対して対称にスライドする。左右の鏡体(ケーシング)21,22が夫々箱体(殻)を構成し、底板41と天板42及び中央支持体45よりなる横H型の支持フレーム25に支持されるため、図10(b)に示すように、左右の鏡体21,22の間隔を広げた状態でも、双眼鏡1全体の剛性が保たれる。
【0039】
次に、左右の鏡体において光学系を保持するための構成について説明する。
本実施形態の双眼鏡は、図2に示す左右の望遠光学系10L,10Rのうち、補助プリズム12L,12Rから接眼レンズ15L,15Rまでの部分を左右夫々移動可能なユニットとし、当該ユニットを光軸OAL,OARに沿って移動させることによって接眼部の収納/突出及び焦点調整を行うよう構成されている。
【0040】
図11は右側のスライドフレーム32により保持される光学部品を示す斜視図である。図11に示すように、右側のスライドフレーム32には、対物光学系の第1レンズ11Rを移動可能に保持する第1レンズ枠19と、図2に示す右側の望遠光学系10Rの補助プリズム12Rから接眼レンズ15Rまでの部分を移動可能に保持する移動ユニット6bが支持されている。
【0041】
まず、第1レンズ枠19について説明する。
図12は第1レンズ枠19とスライドフレーム32を示す斜視図である。第1レンズ枠19の左端近傍には、案内軸325を挿通させるための挿通孔191が形成されている。また、第1レンズ枠19の左端部には、案内軸325に沿って後方に延びる脚部19aが設けられており、脚部19aの先端には案内軸325を挿通させるための挿通孔190を有するブロック19bが設けられている。
【0042】
このように、第1レンズ枠19の移動方向に沿って所定量離れた位置に、案内軸325を挿通する挿通孔191,190を設けることによって、案内軸325と挿通孔191,190との間に挿通用のクリアランスを設けても第1レンズ枠19の移動がたつき及び光軸の傾きが防止される。従って、案内軸325及び挿通孔191,190の寸法公差をそれだけ大きくすることが可能になり、製造コストを低減することができる。なお、図11に示すように、第1レンズ枠19とブロック19bとの距離は、間に位置する移動体62の一部と干渉しないように設定されている。
【0043】
図11に示すように、第1レンズ枠19を前後方向に駆動するため、第1レンズ枠19の上方には羽根部材81(後述)が設けられ、当該羽根部材81に形成された係合溝81aが、第1レンズ枠19の上面に植設された2つのピン193,193に係合している。
【0044】
また、第1レンズ枠19の案内軸325回りの位置決めのため、第1レンズ枠19の右端にはスライドフレーム32の側壁部321に上方から接する当接ピン192が設けられている。
羽根部材81は僅かに右下がりに撓んだ形状に形成されており、羽根部材81の係合溝81aが第1レンズ枠19上面の係合ピン193,193に係合した状態で、羽根部材81aは第1レンズ枠19を下方に向けて付勢する。かくして、羽根部材81aによる付勢によって、案内軸325上面側に挿通孔191,190が摺接し、また当接ピン192のスライドフレーム32との当接とによって、第1レンズ枠19の案内軸325回りの位置決めが行われる。
【0045】
図13は、第1レンズ枠19を右方から見た図である。図13(a)に示すように、当接ピン192は偏心形状を持ち、その略中心部を貫通するねじ19cにより第1レンズ枠19に固定されている。そのため、ねじ19cを一旦緩め、当接ピン192の角度を調節することによって、図13(b)に実線と二転鎖線で示すように、第1レンズ枠19の右端の高さを微調整することが可能になる。即ち、第1レンズ枠19の案内軸325回りの位置の微調整が可能になる。
【0046】
なお、本実施形態では、当接ピン192を偏心形状としているが、ねじ19cをワッシャーを介して取り付け、このワッシャーの上下方向の位置を調節するよう構成しても良い。あるいは、上下方向に移動可能な調整ねじをさらに設けることもできる。
【0047】
次に、移動ユニット6bについて説明する。
図14は移動ユニット6bを示す分解斜視図である。図14に示すように、移動ユニット6bは、プリズム(後述)を保持するプリズムホルダ64と、レンズ群(後述)を保持するレンズホルダ66、及びこれらを支持する移動体62により構成されている。レンズホルダ66の先端には接眼部の外装部材である化粧環68が取り付けられ、化粧環68の先端には目当てゴム68aが設けられている。
【0048】
移動体62は、プリズムホルダ64を載置するベース板62aと、ベース板62aの後端及び左端に設けられた2つの鉛直壁62b,62cよりなっている。2つの鉛直壁62b,62cは平面視でL字状のフレームを形成し、鉛直壁62bにはレンズ鏡筒66が後方から取り付けられる。
【0049】
レンズ鏡筒66を移動体62に固定するため、レンズ鏡筒66には移動体62の鉛直壁62bに取り付けられるフランジ部110が形成されている。フランジ部110を移動体62にねじ止めするため、鉛直壁62bにはねじ孔102が形成され、フランジ部110には貫通孔111が形成されている。ねじ112を貫通孔111を介してねじ孔102に固定することにより、レンズ鏡筒66が移動体62に固定される。
【0050】
また、移動体62にプリズムホルダ64を固定するため、プリズムホルダ64の後端面645にはねじ孔104が形成され、移動体62の鉛直壁62bには貫通孔101が形成されている。ねじ103を貫通孔101を介してねじ孔104に固定することにより、プリズムホルダ64は移動体62に固定される。
【0051】
なお、プリズムホルダ64を移動体62に対して概略位置決めするため、プリズムホルダ64の後端面645には小突起646が突設されている。この小突起646は、移動体62の鉛直壁62bに形成される凹部629(図15)に嵌挿され、これにより、プリズムホルダ64の移動体62に対する概略位置決めがなされる。
【0052】
図14に示すように、レンズ鏡筒66に化粧管68を取り付けるため、レンズ鏡筒66の外周には突起114が突設され、化粧管68の前端には該突起114をクランプするクランプ部115が設けられている。クランプ部115は、前後方向に延び前端に開口したU字溝を持ち、当該U字溝が突起114に係合するよう構成されている。従って、化粧管68は、後方に引くことによりレンズ鏡筒66から外れ、前方に押し込むことによってレンズ鏡筒66に取り付けられる。
【0053】
また、レンズ鏡筒66の後端近傍の外周には、目当てゴム68aを取り付けるための係合溝116が形成されている。目当てゴム68aの開口部には、係号溝116に係合する係合部117が形成されている。目当てゴム68aは比較的柔らかいゴムで形成されているため、係合部117を係合溝116にはめ込んで、目当てゴム68aをレンズ鏡筒66に取り付けることができる。
【0054】
なお、鉛直壁62cには、スライドフレーム32の案内軸325(図11)を挿通させるための挿通孔621,622が形成され、鉛直壁62bの右端にはスライドフレーム32の側壁部321に上方から接する当接部623が設けられている。従って、図11に示すように、移動体62は、スライドフレーム32に対し、前後方向に移動可能に支持される。
【0055】
図15は、プリズムを保持するための構成を示す斜視図である。
図15に示すように、プリズムホルダ64は前端が開口した箱形形状に形成されており、その内部には、補助プリズム12Rとダハプリズム13Rが装着される。補助プリズム12Rとダハプリズム13Rは、プリズムホルダ64に数カ所形成された接着剤用開口642に接着剤を流し込むことによってプリズムホルダ64に固定される。
【0056】
なお、補助プリズム12Rとダハプリズム13Rの間、及びプリズムホルダ64の前端には、迷光防止のための第1及び第2遮光板641,643が取り付けられている。第1及び第2遮光板641,643は夫々観察すべき光束の通過する部分に開口を有し(第1の遮光板641の開口は不図示)、該開口の周辺部で迷光を遮るものである。
【0057】
プリズムホルダ64の、ダハプリズム13Rのダハ面側の側面には、ダハプリズム13Rのダハ面を拭くため切り欠き201が形成されている。切り欠き201は、ダハプリズム13Rのダハ面全体を拭くことができるよう、プリズムホルダ64の前端から後端に向けて延び、プリズムホルダ64の自体の強度を維持するため後方ほど幅が狭くなるよう形成されている。このように構成されているため、ダハプリズム13Rをプリズムホルダ64に組み込んだ後でも、ダハプリズム13Rのダハ面を拭くことが可能となる。
【0058】
さらに、プリズムホルダ64を移動体62に取り付けると、図14に示すように、切り欠き201は移動体62の鉛直壁62cによって塞がれる。そのため、プリズムホルダ64を移動体62に取り付けた後は、ダハプリズム13Rのダハ面に汚れが付着することがない。
【0059】
一般に、双眼鏡のような拡大光学系のダハプリズムの反射面は、金属蒸着が不要で、且つ反射率を最大とすることができるよう、ガラス/空気の界面で光束を全反射するよう構成されている。従って、ダハ面に指の脂などの汚れが付着すると、全反射の条件を満足しなくなりちらつきとなって観察される。実施形態の双眼鏡では、ダハプリズムをプリズムホルダに組み込んだ後でダハ面を清掃することができるため、ちらつきの発生を防止することが可能になる。
【0060】
図16は、レンズ群を保持するための構成を示す斜視図である。レンズ鏡筒66には、前方から後方へ、第2レンズ14R、視野枠16R、及び接眼レンズ15Rが装着されている。第2レンズ14Rは第2レンズ枠120に保持される。第2レンズ枠120をレンズ鏡筒66に取り付けることによって、接眼レンズ15Rと視野枠16Rは、レンズ鏡筒66と第2レンズ枠120との間で挟まれ位置規制される。
【0061】
次に、このように構成された左右の移動ユニットを駆動して焦点調節を行うための構成について説明する。
図17は、双眼鏡1の内部構成を示す断面図である。右のスライドフレーム31には、左の第1レンズ11Lを保持する第1レンズ枠18、及び前述の右の移動体62と左右対称に構成された左の移動体61が保持されている。なお、右の第1レンズ枠19と異なり、左の第1レンズ枠18は、スライドフレーム31に対して固定されている。
【0062】
左右の移動体61,62からは双眼鏡幅方向中央部に向けてアーム614,624が延びており、双眼鏡幅方向中央部には、アーム614,624を光軸方向に駆動するための焦点調整用駆動機構70が設けられている。焦点調整用駆動機構70には、焦点調整用の操作部材である転輪71が設けられ、転輪71の内部には駆動環71aが固定され、駆動環71aの内面には2つの突起76,77が設けられている。
【0063】
また、駆動環71aの内部には、突起76,77に係合するねじ溝を有するねじ73が設けられている。図18に焦点調整用駆動機構70の分解斜視図として示すように、ねじ73は、前後方向に延びる支軸72により貫通支持されている。ねじ73の先端に設けられたスライダ74には、中央支持体45の内部に設けられた案内レール45aに案内されるコーナー部74aが形成され、コーナー部74aと案内レール45aとの摺動によって、スライダ74(及びねじ73)は前後方向に直進移動可能になる。
【0064】
中央支持体45の両側面には、左右の移動体61,62のアーム614,624を左右両側から挿入するためのスリット45b,45bが形成されている。また、スライダ74には、下方に向けて延びるレバー75が取り付けられる。このレバー75が、スリット45b,45bから中央支持体45の内部に挿入されたアーム614,624の溝615,625に上方から係合する。
このように、転輪71の回転に伴い、レバー75と溝615,625との係合によって、左右の移動体61,62が前後方向に移動する。
【0065】
図17に示す状態では、第1レンズ11L,11Rと移動ユニット6a,6bとは最も近接した状態にある。この状態では、移動ユニット6a,6bは後端部を残して双眼鏡1の外装ケース51,52内に収納されている。
図19に、移動ユニット6a,6bが第1レンズ11L,11Rから最も離間した状態を示す。図19に示す状態では、移動ユニット6a,6bの接眼レンズ15R,15L、化粧環67,68、及び目当てゴム67a,68aが双眼鏡1の外装ケース51,52から後方(観察者側)に突出する。
【0066】
実施形態の双眼鏡は、図17に示すように移動ユニット6a,6bが最も第1レンズ11L,11Rに近接した状態(収納状態)では観察不能である。このように、接眼光学系を含む移動ユニット6a,6bが、観察不能状態(収納状態)になるまで第1レンズ11L,11Rに近接し得るよう構成されているため、双眼鏡1は未使用時にそれだけ小型になる。
【0067】
なお、支軸72の前方には、視度差調整のために第1レンズ枠19を駆動するための羽根部材81が移動可能に設けられ、中央支持体45から右方に延出している。この羽根部材81を駆動するための構成については後述する。
【0068】
実施形態の双眼鏡は、双眼鏡の外部からプリズムの角度を微調整することによって、光軸のずれを調整できるよう構成したものである。即ち、図14において、プリズムホルダ64を移動体62に固定するために移動体62に設けられた貫通孔101の直径は、ねじ103のねじ部よりも所定量大きく構成され、貫通孔101におけるねじ103の位置が所定範囲内で調整できるよう構成されている。
【0069】
ねじ103の位置を貫通孔101内で調整することによって、鉛直面内(即ち、光軸に直行する面内)における、プリズムホルダ64の取り付け位置を微調整することができる。プリズムホルダ64の取り付け位置の微調整によって、補助プリズム12R及びダハプリズム13R(図15)の光軸回りの角度が変化し、これにより光軸のずれ等を調節することが可能になる。
【0070】
プリズムホルダ64は、後端面645の対角線上の2カ所でねじ止めされているため、当該2カ所においてねじ103の位置を調整すれば、より広範囲の調整が可能となる。また、ねじ103をドライバ等によって操作できるようにするため、ねじ103の後方に位置するフランジ部110には、工具を挿通する貫通孔113が形成されている。
【0071】
図20は、双眼鏡の内部構成を示す斜視図であり、図21は、双眼鏡の接眼部側を示す正面図である。図20及び図21に示すように、化粧管68と目当てゴム68aを取り外すと、双眼鏡1の外装52とレンズ鏡筒66の間の隙間を介して、外部からねじ103が操作可能となる。即ち、化粧管68と目当てゴム68aを外すことにより、プリズムホルダ64の鉛直面内における取り付け角度を微調整することが可能となる。
【0072】
実施形態の双眼鏡は、プリズムホルダ64の鉛直面内における位置の微調整をさらに簡単にするため、双眼鏡の下方から工具を挿入し、プリズムホルダ64を押すことができるよう構成されている。即ち、図22に示すように、移動体62のベース板62a及び底板41の所定位置には、貫通孔202,203が夫々形成されており、工具を底板41の貫通孔203、スライドフレーム32の開口322、移動体62の貫通孔202を通して、プリズムホルダ64を上方へ押し上げる、あるいは左右方向に押して移動させることができる。
【0073】
なお、移動体62の貫通孔202は、移動体62自体の強度が低下することがないよう、L字形状の鉛直壁62b,62cが交わるコーナー部分の近傍に形成されている。また、底板41の貫通孔203は、図23に双眼鏡の底面図として示すように、通常は外装ケース51,52に隠れており、外装ケース51,52を取り外すことにより、(貫通孔203からの)工具の挿入が可能になる。
【0074】
以上のように構成されているため、図20に示すように化粧管68と目当てゴム68aを取り外してドライバでねじ112を緩め、図22に示すように貫通孔203から工具を挿通してプリズムホルダ64を上方に押すことによって、プリズムホルダ64の位置の微調整を簡単に行うことができる。
【0075】
なお、底板41の貫通孔203に対する移動体61,62の貫通孔202の位置は、焦点調整及び眼幅調整によって前後方向及び左右方向に変化する。実施形態の双眼鏡は、眼幅を一杯に広げ、且つ0ディオプターの眼で無限遠物体に焦点が合う状態で、底板41の貫通孔203が移動体62の貫通孔202に対応するよう構成されている。一般に、光学系の検査は、0ディオプターの眼で無限遠物体に焦点が合う状態で行われるため、検査をしながらプリズムホルダ64の鉛直面内における位置の微調整を行うことができる。
【0076】
次に、視度差調整のための構成について説明する。
実施形態の双眼鏡1は、図24に示すように、双眼鏡1下面の幅方向中央部に円板形状の視度差調整つまみ90を備えている。この視度差調整つまみ90は、光軸と直交する軸の回りで回転操作されるよう構成されている。視度差調整つまみ90の表面には、「・」「+」「−」などの記号及び放射状に設けられたローレットが突出形成されており、「・」「+」「−」等の記号及びローレットと指とのグリップにより、視度差調整つまみ90を回転操作することができる。
【0077】
また、実施形態の双眼鏡1は、左側の対物光学系の第1レンズ11L(図2)を固定し、右側の対物光学系の第1レンズ11R(図2)を前述の羽根部材81(図11)により光軸方向に移動することによって、視度差調整を行うよう構成されている。
【0078】
図25は、視度差調整つまみ90の回転により羽根部材81を移動させる視度差調整用駆動機構80を下方から見た斜視図である。視度差調整つまみ90の回転を羽根部材81の直進運動に変換するため、視度差調整つまみ90の上部には、視度差調整つまみ90の回転中心に対し所定量偏心して駆動ピン91が立設されている。そして、この駆動ピン91に係合する凹部を有する駆動部材83が、羽根部材81と一体的に軸72に沿って移動可能に設けられている。
【0079】
図26は、視度差調整つまみ90の回転操作による駆動部材83の動作を示す図である。なお、図26では、分かり易くするため、駆動部材83と視度差調整つまみ90を真下から見た状態で別々に示す。図26(a)に示すように、視度差調整つまみ90が基準位置にセットされている状態では、駆動ピン91は視度差調整つまみ90の回転中心に対し横方向(双眼鏡幅方向)に並んだ状態にある。
【0080】
図26(a)の状態から、図26(b)に示すように視度差調整つまみ90を時計回りに回転させると、駆動ピン91は視度差調整つまみ90の回転中心よりも前方に移動し、駆動部材83を前進させる。即ち、羽根部材81を前方に移動させる。また、図26(c)に示すように、視度差調整つまみ90を反時計回りに回転させると、駆動ピン91は視度差調整つまみ90の回転中心よりも後方に移動し、駆動部材83を後退させる。即ち、羽根部材81を後方に移動させる。このようにして、視度差調整つまみ90の回転操作による視度差調整が行われる。
【0081】
最後に、本発明の特徴部分と実施形態との関係について説明する。
図12に示すように、第1レンズ枠19の右端にはスライドフレーム32(フレーム)の側壁部321(案内面)に上方から接する当接ピン192が設けられている。羽根部材81は僅かに右下がりに撓んだ形状に形成されており、羽根部材81の係合溝81aが第1レンズ枠19上面の係合ピン193,193に係合した状態で、羽根部材81aは第1レンズ枠19を下方に向けて付勢する。かくして、羽根部材81による付勢と、当接ピン192の側壁部321との当接とによって、第1レンズ枠19の案内軸325回りの位置決めが行われる。
【0082】
また、図13(a)に示すように、当接ピン192は偏心形状を持ち、その略中心部を貫通するねじ19cにより第1レンズ枠19に固定されている。そのため、ねじ19cを一旦緩め、当接ピン192の角度を調節することによって、図13(b)に実線と二転鎖線で示すように、第1レンズ枠19の右端の高さを微調整することが可能になる。即ち、第1レンズ枠19の案内軸325回りの位置の微調整が可能になる。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の双眼鏡は、付勢手段による回動付勢によって、レンズ枠の当接部が案内面に常時当接するよう構成したため、レンズ枠の案内軸回りの位置決めが行われ、従って、レンズ枠の移動に伴うレンズ光軸のずれが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の双眼鏡の斜視図である。
【図2】図1の双眼鏡の光学系を示す図である。
【図3】図1の双眼鏡の分解斜視図である。
【図4】スライドフレームと底板を示す斜視図である。
【図5】ピンの取付部を示す断面図である。
【図6】ピンの別の例を示す断面図である。
【図7】スライドフレームを底板に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図8】スライドフレームのスライド動作を示す斜視図である。
【図9】スライドフレームへの外装ケースの取付構造を示す斜視図である。
【図10】左右の鏡体のスライド動作を示す断面図である。
【図11】移動ユニットの構造を示す斜視図である。
【図12】第1レンズ枠を示す斜視図である。
【図13】第1レンズ枠の当接ピンを示す図である。
【図14】移動ユニットの構造を示す斜視図である。
【図15】プリズムホルダと各プリズムを示す斜視図である。
【図16】レンズホルダと各レンズを示す斜視図である。
【図17】双眼鏡の内部構造を示す平面図である。
【図18】焦点調整機構を示す分解斜視図である。
【図19】双眼鏡の内部構造を示す平面図である。
【図20】双眼鏡の内部構造を示す斜視図である。
【図21】双眼鏡の接眼側を示す図である。
【図22】プリズムホルダの微調整のための構成を示す分解斜視図である。
【図23】双眼鏡の底面図である。
【図24】視度調整つまみを示す斜視図である。
【図25】視度調整機構を示す斜視図である。
【図26】視度差調整による羽根部材の動作を示す概略図である。
【符号の説明】
1 双眼鏡
11L,11R 第1レンズ
12L,12R 補助プリズム
13L,13R ダハプリズム
14L,14R 第2レンズ
15L,15R 接眼レンズ
19 第1レンズ枠
19a 脚部
21,22 鏡体
31,32 スライドフレーム
36 ピニオン
41 底板
413,414,415,416 案内ピン
51,52 外装ケース
61,62 移動体
121,122 ねじ孔
123,124 ワッシャ
125,126 カラー
131,132 案内ピン
190,191 挿通孔
192 当接ピン
202,203 貫通孔

Claims (14)

  1. 所定のレンズを保持するレンズ枠と、
    前記レンズの光軸に平行に延びる案内軸及び案内面を有するフレームと、を備え、
    前記レンズ枠に、前記案内軸に係合する係合部と前記案内面に当接する当接部とを設け、
    前記レンズ枠を、前記当接部が前記案内面に当接するよう、前記案内軸回りに回動付勢する付勢手段をさらに備え
    前記付勢手段が、前記レンズ枠に形成された係合部位と係合し、且つ該レンズ枠を前記案内軸に沿って駆動するための駆動部材であること、を特徴とする双眼鏡。
  2. 所定のレンズを保持するレンズ枠と、
    前記レンズの光軸に平行に延びる案内軸及び案内面を有するフレームと、を備え、
    前記レンズ枠に、前記案内軸に係合する係合部と前記案内面に当接する当接部とを設け、
    前記レンズ枠を、前記当接部が前記案内面に当接するよう、前記案内軸回りに回動付勢する付勢手段をさらに備え
    前記当接部が、前記レンズ枠に突設されたピンであり、
    前記ピンは偏心形状を有すると共に、その略中央部において前記レンズ枠にねじ止めされており、前記ピンのねじ止め位置回りの取付角度を調節することにより、前記レンズ枠の前記案内軸に直交する面内の位置が微調整できること、を特徴とする双眼鏡。
  3. 所定のレンズを保持するレンズ枠と、
    前記レンズの光軸に平行に延びる案内軸及び案内面を有するフレームと、を備え、
    前記レンズ枠に、前記案内軸に係合する係合部と前記案内面に当接する当接部とを設け、
    前記レンズ枠を、前記当接部が前記案内面に当接するよう、前記案内軸回りに回動付勢する付勢手段をさらに備え
    前記所定のレンズの移動により視度差調整が行われること、を特徴とする双眼鏡。
  4. 所定のレンズを保持するレンズ枠と、
    前記レンズの光軸に平行に延びる案内軸及び案内面を有するフレームと、を備え、
    前記レンズ枠に、前記案内軸に係合する係合部と前記案内面に当接する当接部とを設け、
    前記レンズ枠を、前記当接部が前記案内面に当接するよう、前記案内軸回りに回動付勢する付勢手段をさらに備え
    前記当接部が前記案内面に取り付けられる位置は調節可能であり、当該調節によって、前記当接部が前記案内面に当接した時の前記レンズ枠の位置が調節されること、を特徴とする双眼鏡。
  5. 前記付勢手段は、前記レンズ枠に形成された係合部位と係合し、且つ該レンズ枠を前記案内軸に沿って駆動するための駆動部材であること、を特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の双眼鏡。
  6. 前記駆動部材は板状部材であること、を特徴とする請求項1又は5に記載の双眼鏡。
  7. 前記駆動部材は、前記付勢の方向に撓んだ形状に形成されていること、を特徴とする請求項6に記載の双眼鏡。
  8. 前記当接部は、前記レンズ枠に突設されたピンであること、を特徴とする請求項1または3または4に記載の双眼鏡。
  9. 前記ピンは偏心形状を有すると共に、その略中央部において前記レンズ枠にねじ止めされており、前記ピンのねじ止め位置回りの取付角度を調節することにより、前記レンズ枠の前記案内軸に直交する面内の位置が微調整できること、を特徴とする請求項8に記載の双眼鏡。
  10. 前記所定のレンズは対物光学系に属すること、を特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の双眼鏡。
  11. 前記所定のレンズの移動により視度差調整が行われること、を特徴とする請求項1または2または4に記載の双眼鏡。
  12. 前記当接部が前記案内面に取り付けられる位置は調節可能であり、当該調節によって、前記当接部が前記案内面に当接した時の前記レンズ枠の位置が調節されること、を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の双眼鏡。
  13. 前記当接部はワッシャーの端面であること、を特徴とする請求項4または12に記載の双眼鏡。
  14. 前記当接部は、前記案内面に当接する方向に移動調節し得るよう前記レンズ枠に設けられたねじ部材であること、を特徴とする請求項4または12に記載の双眼鏡。
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