JP3395242B2 - 眼鏡型映像表示装置 - Google Patents

眼鏡型映像表示装置

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JP3395242B2
JP3395242B2 JP10208993A JP10208993A JP3395242B2 JP 3395242 B2 JP3395242 B2 JP 3395242B2 JP 10208993 A JP10208993 A JP 10208993A JP 10208993 A JP10208993 A JP 10208993A JP 3395242 B2 JP3395242 B2 JP 3395242B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、顔面装着状態におい
て例えば一対のLCD(液晶パネル)に表示されたビデ
オ映像,テレビ映像等の映像を一対の接眼レンズを介し
てそれぞれ拡大して見ることができるようにした眼鏡型
映像表示装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、本出願人はLCDを用いてビデ
オ映像等を見ることができる眼鏡型の映像表示装置を、
特願平3−251667号により開示している。この類
似構造を、図14,15によって簡単に説明すると、1
00は眼鏡型の映像表示装置であり、その前フレームと
なる略筐型の装置本体101と、この装置本体101の
両側に折り畳み自在に取付けられた一対の柄102,1
02とで眼鏡型になっている。上記装置本体101内の
下部中央の逆V字状になった鼻当て部101a上には、
逆V字状の反射鏡103を取付けてある。この反射鏡1
03の上方には蛍光管104を配置してあると共に、こ
の反射鏡103の両側には鼻当て部101aを跨ぐよう
に一対のカラー液晶パネル(映像表示手段)105,1
05を立設してある。この各カラー液晶パネル105に
は、偏向板107を介して凸状の集光レンズ106をカ
ラー液晶パネル105と略一体に配置してある。 【0003】また、上記装置本体101内の左右の眼球
A,A側には凸状の一対の接眼レンズ108,108を
それぞれ配置してあると共に、該装置本体101内の一
対の集光レンズ106,106と一対の接眼レンズ10
8,108との間には矩形板状の一対の反射鏡109,
109をそれぞれ配置してある。尚、図15中102a
は各柄102に取付けられたイヤホンである。 【0004】そして、図15に示すように、上記眼鏡型
の映像表示装置100を顔面に装着し、例えば図示しな
い携帯用の小型VTRより一対のカラー液晶パネル10
5,105に映し出された映像は、蛍光管104により
照射され、一対の集光レンズ106,106から一対の
反射鏡109,109と一対の接眼レンズ108,10
8を経て左右の眼球A,Aの各網膜aに拡大されて投影
される。即ち、一対のカラー液晶パネル105,105
で作られた像は一対の反射鏡109,109で反射さ
れ、一対の接眼レンズ108,108で拡大された虚像
が明視距離の位置に来るようになっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の眼鏡型映像
表示装置100では、一対の接眼レンズ108,108
等の防塵,防傷のために装置本体101の背面に矩形に
開口した一対の接眼窓部101b,101bを各透明窓
板110でそれぞれ閉塞しているが、装置本体101の
背面周囲からの外光が上記各透明窓板110に反射して
左右の眼球A,Aに入り易く、装置本体101内の一対
のカラー液晶パネル105,105に映し出される各映
像が見ずらくなることがあった。 【0006】そこで、この発明は、外光の写り込みが気
にならずに映像を見ることができる眼鏡型映像表示装置
を提供するものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】装置本体内に備えられた
一対の映像表示手段の各映像を、一対の接眼レンズによ
って拡大して左右の眼球の網膜に投影させるようにした
眼鏡型映像表示装置において、上記装置本体を収納する
キャビネット後面の一対の接眼レンズに対向する位置に
接眼窓部を開口し、この接眼窓部に透明窓板を取付け、
この透明窓板の両側を外側に反らせ、顔面と透明窓板及
びキャビネットとの隙間が狭くなるように該透明窓板を
湾曲形成して、キャビネット後面と一体化形状とし、顔
面の両側部からの外光が湾曲面に沿う角度でしか入射で
きず、外光が透明窓板に反射した光が眼球に入射しない
ようにしたものである。 【0008】 【作用】透明窓板の両側を外側に反らせ、顔面と透明窓
板及びキャビネットとの隙間が狭くなるように該透明窓
板を湾曲形成して、キャビネット後面と一体化形状とし
たので、装置本体の周囲からの外光が透明窓板に反射し
ても、その反射光が眼に入ることはない。これにより、
一対の映像表示手段の各映像が見易くなる。 【0009】 【実施例】以下、この発明の実施例を図面と共に詳述す
る。 【0010】図1,12において、1は眼鏡型映像表示
装置であり、頭部に装着した時に顔面の前方に位置して
眼鏡部となる略筐型(ゴーグル型)の装置本体10と、
この装置本体10内に収納され、バックライト20と一
対の光学視覚ユニット30,30から成る光学視覚装置
2と、上記装置本体10の背(後)面上部中央より後方
に2段ヒンジ3を介して取付けられ、装置本体10を顔
面に装着させる環状のヘッドキャップ70とで大略構成
されている。 【0011】図1に示すように、装置本体10は、不透
明な合成樹脂製で縦断面逆コ字形の前キャビネット11
と、この前キャビネット11の後周縁部に前周縁部が接
合されて中空筐型を作る不透明な合成樹脂製で縦断面コ
字形の後キャビネット12とで構成されている。この前
キャビネット11の上片部11aの中央の凹部13と後
キャビネット12の上片部12aの中央の凹部14に前
後のカバー4,5で覆われた2段ヒンジ3の前側のヒン
ジ部3aが位置している。この前側のヒンジ部3aは、
正面冂字形で金属製のベース板6の中央に回転自在に支
持されている。尚、2段ヒンジ3の後側のヒンジ部3b
は後述するヘッドキャップ70の前側に回転自在に支持
してあり、2段ヒンジ3の前,後のヒンジ部3a,3b
を支持したバネ板部3cを介してヘッドキャップ70に
対して装置本体10の位置を前後方向に移動調節自在と
なっている。 【0012】また、後キャビネット12の下片部12b
の中央には略三角状に凹んだ鼻逃げ部15を形成してあ
ると共に、その後片部12cには幅広の接眼窓部16を
開口形成してある。図7に示すように、後キャビネット
12の接眼窓部16には透明な合成樹脂から成る透明窓
板17を嵌着してある。この透明窓板17は所定の曲率
若しくは角度を持たせてその両側17a,17aが外側
に反るように湾曲形成してある。これにより、後キャビ
ネット12の後片部12c側からの外光Cが透明窓板1
7で反射してもその反射光C1が左右の眼球A,Aに入
り込まないようになっている。 【0013】図1,6に示すように、上記ベース板6の
両側片部6a,6a間に光学視覚装置2を取付けてあ
る。この光学視覚装置2のバックライト20は、内面の
湾曲面を鏡面仕上げしてフレームを兼ねている合成樹脂
製で略半円筒状のリフレクタ21と、このリフレクタ2
1の内面中央に配置された1本の長尺の蛍光灯22と、
上記リフレクタ21の一側部にコネクタ23を介して連
結された電源ユニット24とで構成されている。図6に
示すように、リフレクタ21の両側部21a,21aは
ベース板の両側片部6a,6aの前側の一対の垂直折
曲部6b,6bに図示しないネジ等により取付けられて
いる。 【0014】図1〜3に示すように、光学視覚装置2の
一対の光学視覚ユニット30,30は、上記ベース板6
の両側片部6a,6aの上部側の前後に掛け渡された金
属製で棒状の一対のシャフト31,31に沿って摺動自
在に支持されている。即ち、この一対の光学視覚ユニッ
ト30,30は、一対のシャフト31,31に摺動自在
に支持された左眼,右眼用の一対の鏡筒40,40と、
この一対の鏡筒40,40の後端部に密閉裡に接合され
た一対の筐型のホルダー50,50とで構成されてい
る。尚、上記一対の光学視覚ユニット30,30は、装
置本体10の後キャビネット12の下片部12bにスラ
イド自在に設けられた一対の眼幅調整つまみ7,7によ
り一対のシャフト31,31に沿って水平方向に近接,
離反自在になっている。 【0015】図7,8に示すように、各鏡筒40は、上
部に各シャフト31に挿通される保持部41a,41b
を一体突出成形した合成樹脂製で円筒状の外鏡筒41
と、この外鏡筒41の内周面の前側に形成されたねじ部
41cに外周面側の前側に形成されたねじ部42cを螺
合させて外鏡筒41に対して前後方向に移動可能な合成
樹脂製の内鏡筒42と、この内鏡筒42の内周面に2つ
の合成樹脂製の間隔円筒44a,44b及び合成樹脂製
で円筒状のレンズホルダー蓋45を介して密閉裡に嵌合
された3つの非球面レンズ43a,43b,43cから
成る接眼レンズ43と、外鏡筒41の後側の周縁部41
dに密閉裡に嵌合されたアクリル樹脂製で円板状の透明
パネル46とで構成されている。この外鏡筒41に対す
る内鏡筒42の前後方向の位置決めは、止めネジ47に
より保持されるようになっている。これにより、接眼レ
ンズ43の後述するカラー液晶パネル53の映像表示面
53aに対する焦点位置調整が行われるようになってい
る。また、レンズホルダー蓋45は接眼レンズ43がガ
タつかないように内鏡筒42の内周面の後側に螺合され
ている。さらに、透明パネル46は接眼レンズ43の焦
点位置から外れた位置に位置するようになっている。 【0016】図5〜図8に示すように、各筐型のホルダ
ー50は、背(後)面側が略矩形に開口した合成樹脂製
で筐型のホルダー本体51と、このホルダー本体51の
背面開口部を覆う合成樹脂製のホルダー蓋52とで中空
の筐型になっている。このホルダー50内に、映像表示
手段としての透過型のカラー液晶パネル(以下LCDと
略称する)53を位置調整機構60を介してその映像表
示面(映像表示部)53aの位置を上下,左右方向等に
調整自在に収納してある。ホルダー本体51の正面のL
CD53の映像表示面53aに対向する位置には矩形の
孔部51aを形成してあり、この孔部51aにアクリル
樹脂製の透明パネル54を密閉裡に嵌着してある。この
透明パネル54は接眼レンズ43の焦点位置から外れた
位置に位置するようになっている。また、ホルダー本体
51の正面側に一体突出成形された円筒状のリブ51b
を上記鏡筒40の外鏡筒41の後側の周縁部41dに密
閉裡に嵌合接合してある。 【0017】さらに、図8に示すように、ホルダー蓋5
2のLCD53の映像表示面53aに対向する位置には
矩形の孔部52aを形成してある。この孔部52aには
拡散板55を嵌着してある。また、図3,8に示すよう
に、ホルダー蓋52の四隅のコーナ部には各支柱56を
介してLCDドライブ用基板57を取付けてある。これ
らホルダー蓋52とLCDドライブ用基板57の間に前
記バックライト20のリフレクタ21を挿通してある。
尚、図8中符号58はLCDドライブ用基板57から延
びるフレキシブル基板である。 【0018】図5,6に示すように、位置調整機構60
は、筐型のホルダー50のホルダー本体51の上片部
(一方の片部)51cとLCD53の上面との間に介在
されてLCD53をホルダー本体51の下片部(他方の
片部)51d側に押圧付勢する金属製の板バネ(弾性部
材)61と、このホルダー本体51の下片部51dの両
側に螺合されてLCD53を上記板バネ61側に押圧し
たり離反させる方向に移動させる一対の調整ネジ(操作
部材)62,62と、上記ホルダー本体51の内側片部
(一方の片部)51eとLCD53の一側面との間に介
在されてLCD53をホルダー本体51の外側片部(他
方の片部)51f側に押圧付勢する金属製の板バネ(弾
性部材)63と、このホルダー本体51の外側片部51
fの中央に螺合されてLCD53を上記板バネ63側に
押圧したり離反させる方向に移動させる調整ネジ(操作
部材)64とで構成してある。これにより、位置調整機
構60の各調整ネジ64,62,62を回転させ(調整
ネジ64の場合にはベース板6の側片部6aに形成され
た開口部6cより挿入されるドライバー等により回転さ
せ)て各ホルダー本体51に対するLCD53の映像表
示面53a位置を左右方向,上下方向及び傾き方向にそ
れぞれ調整自在になっている。 【0019】図1,図12に示すように、ヘッドキャッ
プ70は合成樹脂により環状に形成してあり、両耳に対
向する部分71,71が下方に略U字状に延びている。
この各部分71の内面側にヘッドホン72を内蔵してあ
る。また、ヘッドキャップ70の内周面(開口部)70
aの対向する中央前後には略四角筒状の突出部73,7
4をそれぞれ一体突出形成してある。この前,後の突出
部73,74間に前記装置本体10及びヘッドキャップ
70の重量を支えるトップバンド80を上下方向に移動
自在に設けてある。即ち、このトップバンド80は、図
11に示すように、前後にヒンジ用のシャフト82,8
3を備えた金属製の板バネ81と、この板バネ81を包
むスポンジ部材等から成る緩衝部材84と、この緩衝部
材84を覆うカバー85とで構成されている。この板バ
ネ81の前側のシャフト82がヘッドキャップ70の前
側の突出部73に枢支されている共に、後側のシャフト
83がヘッドキャップの後側の突出部74に形成された
溝状の開口部74aに遊嵌されて前後方向に移動自在に
支持されている。 【0020】また、図9,12に示すように、ヘッドキ
ャップ70の内周面70aの後側には後頭部を締め付け
るサイドバンド90を配設してある。このサイドバンド
90はヘッドキャップ70の外周面70bの両側側にそ
れぞれ突設した一対の操作ノブ91,91によりヘッド
キャップ70の内周面70aの前側に貼付された前パッ
ド75側に移動自在に配設されている。即ち、各操作ノ
ブ91の中スライダ92がヘッドキャップ70の両側中
央上部に形成されたスリット状の各長溝孔76に沿って
スライド自在に配してあり、この各中スライダ92に結
合された内スライダ93にサイドバンド90の各端部を
連結してある。また、各中スライダ92の上部には板バ
ネ状のラチェット94を取付けてあり、このラチェット
94の上側の山部94aが上記各長溝孔76の天井に形
成された谷部77に係脱自在になっている。これによ
り、前パッド75とサイドバンド90間の距離を自由に
変えてその距離を保持できるようになっている。 【0021】以上実施例の眼鏡型映像表示装置1によれ
ば、一対の光学視覚ユニット30,30の組み立て前に
おいて、該各ユニット30の一部を構成する筐型のホル
ダー50内のLCD53を、図5に示すように、位置調
整機構60の調整ネジ64によってホルダー本体51に
対して横方向に移動させることができると共に、一対の
調整ネジ62,62によって上記LCD53をホルダー
本体51に対して上方及び傾き方向に移動させることが
できる。これらにより、ホルダー本体51に対してLC
D53の左右方向と上下方向及び傾き方向の各位置の調
整を簡単に行うことができる。 【0022】また、図6に示すように、各光学視覚ユニ
ット30の組み立て後においても、一対のLCD53,
53の位置が簡単に調整できる。即ち、左右一対の筐型
のホルダー50,50は各光学視覚ユニット30の中心
に対して左右対称の形状となっており、各筐型のホルダ
ー50の横側に設けられた調整ネジ64により各光学視
覚ユニット30の組み立て後においても外側より調整可
能となっている。この時ベース板6の両側片部6a,6
aの各開口部6cよりドライバーを通して調整ネジ64
を回すことにより各ホルダー本体51に対してLCD5
3の横方向の位置を調整することができる。さらに、各
光学視覚ユニット30の下側には調整するのに不具合と
なるものがないため、各筐型のホルダー50の下側に設
けられた一対の調整ネジ62,62を回すことにより各
ホルダー本体51に対してLCD53の上下方向及び傾
き方向の位置を調整することができる。その結果、光学
視覚ユニット30の組み立て後においても、左右一対の
の筐型のホルダー50,50内にある各LCD53は、
合計6本の調整ネジ62,64によって同時に左右方
向,上下方向及び傾き方向にそれぞれ調整される。これ
により、左右一対のLCD53,53の各映像表示面5
3a,53aの相対的な位置合わせを簡単に行うことが
できる。 【0023】このように、各LCD53の映像表示面
(画面)53aの表示位置を筐型のホルダー50の寸法
精度及び組立精度に頼らないで調整することができるた
め、筐型のホルダー50の寸法公差を大きくすることが
できると共に、組み立てにかかわるシャフト31等の寸
法公差も大きくすることができる。これにより、部品コ
スト,製造コストを低く押さえることができる。また、
左右一対のLCD53,53の画面位置を一対の光学視
覚ユニット30,30の組み立て後においても調整する
ことができるため、左右の鏡筒40毎に位置調整しなく
て済み、各光学視覚ユニット30の組み立て後に左右同
時に一度の行程で調整するだけで済む。 【0024】次に、眼鏡型映像表示装置1を顔面に装着
して使用する際には、ヘッドキャップ70を頭に被るこ
とにより装置本体10を顔面の前方にもって来る。そし
て、この装置本体10の接眼窓部16を透明窓板17を
通して覗くと、携帯型ビデオプレーヤ等により一対のL
CD53,53の各映像表示面53aに映し出された映
像が、蛍光灯22により照射されて一対の接眼レンズ4
3,43を経て拡大されて左右の眼球A,Aの各網膜a
に投影される。一対のLCD53,53の各映像表示面
53aの位置は左右相対的に位置合わせされているの
で、一対のLCD53,53の画面が同一位置に表示さ
れ、長時間使用しても不快感がなく気分が悪くなること
がない。 【0025】この際、装置本体10の重量はヘッドキャ
ップ70のトップバンド80を介して頭部に加わるため
に、トップバンド80は頭部から反力を受け、トップバ
ンド80の板バネ81は図11において点線で示すよう
に上方へ押し曲げられる。この時、板バネ81の後端側
に取付けられたシャフト83が開口部74a内を前方に
移動する。ここで押し曲げられた板バネ81の弾性力と
装置本体10の重量が釣り合う状態に設定されているこ
とにより、装置本体10はトップバンド80によって釣
り合った状態で吊り下げられる。これにより、装置本体
10を頭部に対して上下方向に移動させることができ、
上記装置本体10の一対の接眼レンズ43,43の位置
を左右の眼球A,Aに対して最適な上下位置に調節する
ことができる。また、装置本体10の最適な位置で、図
9,12に示す操作ノブ91を前側に移動させると、サ
イドバンド90が後頭部を締め付けて緩むことがなく、
上記装置本体10の一対の接眼レンズ43,43の位置
を左右の眼球A,Aに対して最適な位置に保持すること
ができる。 【0026】また、装置本体10の接眼窓部16に取付
けられた透明窓板17は、図7に示すように、左右の眼
球A,Aに対してその両側17a,17aが外側に湾曲
するように曲率若しくは角度を持たせてあるので、装置
本体10の後キャビネット12の周囲からの外光Cは透
明窓板17に反射するが、透明窓板17に角度があるた
めに、その反射光C1は左右の眼球A,Aの間(内側)
に到達することとなって左右の眼球A,Aに対して入射
しずらくなる。これにより、各LCD53の映像以外の
不必要な光が各眼球Aに入ることがなく、透明窓板17
を通して各LCD53の映像が見易くなる。この透明窓
板17の写り込みは、上記透明窓板17を湾曲形成する
だけで防ぐことができるので、コストアップもなく簡単
に実施できる。さらに、後キャビネット12の接眼窓部
16の周囲の壁を立ち上げたり、顔面を覆うような複雑
な構造を採る必要がないので、眼鏡型映像表示装置1全
体の低コスト化を図ることができる。 【0027】さらに、上記装置本体10内に設けられた
一対の光学視覚ユニット30.30を構成する各鏡筒4
0及び筐型のホルダー50はそれぞれ密閉構造になって
いるので、鏡筒40や筐型のホルダー50内に塵,埃等
が侵入しにくい。また、塵,埃等が鏡筒40の透明パネ
ル46や筐型のホルダー50の透明パネル54に付着し
ても、これら鏡筒40の透明パネル46と筐型のホルダ
ー50の透明パネル54の位置を接眼レンズ43の焦点
位置から外れた位置にそれぞれ配置したので、塵,埃等
の付着物はぼやけて殆ど見えず、左右の眼球A,Aの各
網膜aに投影される映像に影響しない。さらに、筐型の
ホルダー50のホルダー本体51に一体突出成形された
円筒状のリブ51bを、鏡筒40の外鏡筒41の後側の
周縁部41dに密閉裡に嵌合接合することにより、各光
学視覚ユニット30が構成されているので、接眼レンズ
43やLCD53等を保守点検,修理する際に、鏡筒4
0や筐型のホルダー50の各ブロックのみの分解や交換
でだけ済み、また、各ブロックを再度組み立てる際に各
ブロック内に塵,埃等が侵入しにくい。 【0028】さらにまた、図8に示すように、筐型のホ
ルダー50の透明パネル54と反対の面側にリフレクタ
21を介して蛍光灯22を配置し、これら蛍光灯22と
筐型のホルダー50内のLCD53及び鏡筒40内の接
眼レンズ43を直線状の光軸C0上にそれぞれ配置した
ので、各光学視覚ユニット30を小型,軽量化すること
ができ、眼鏡型映像表示装置1の小型,軽量化を図るこ
とができる。 【0029】尚、前記実施例によれば、トップバンド8
0を板バネ81と後側のシャフト83により上下方向に
移動自在にしたが、図13に示す他の実施例のトップバ
ンド80′のように、下地材81′の前後に一対のゴム
バンド86,86を設け、この各ゴムバンド86を伸縮
させることにより、トップバンド80′を上下方向に移
動するようにしてもよい。 【0030】また、前記実施例によれば、装置本体の後
キャビネットの後片部に幅広の接眼窓部を開口し、この
接眼窓部に、両側が外側に反るように湾曲形成した透明
窓板を取付けたが、後キャビネットの後片部を両側が外
側に反るように湾曲形成し、この湾曲形成された後片部
に一対の接眼窓部を設けて、この一対の接眼窓部に湾曲
形成した各透明窓板をそれぞれ取付けるようにしてもよ
い。 【0031】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、装置
本体内に備えられた一対の映像表示手段の各映像を、一
対の接眼レンズによって拡大して左右の眼球の網膜に投
影させるようにした眼鏡型映像表示装置において、上記
装置本体を収納するキャビネット後面の一対の接眼レン
ズに対向する位置に接眼窓部を開口し、この接眼窓部に
透明窓板を取付け、この透明窓板の両側が外側に反るよ
うに該透明窓板を湾曲形成し、キャビネット後面と一体
化形状としたことにより、顔面と透明窓板及びキャビッ
トとの隙間が小さくなり、両外側からの入射外光は透明
窓板の湾曲面に沿う角度でしか入射できず、その反射光
が眼に入ることはない。これにより、上記装置本体の構
造を顔面を覆うような複雑の構造にする必要がなく、低
コストで一対の映像表示手段の各映像を見易くすること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施例を示す眼鏡型映像表示装置の
分解斜視図。 【図2】上記眼鏡型映像表示装置に用いられる光学視覚
装置の斜視図。 【図3】上記光学視覚装置を裏側から見た斜視図。 【図4】上記光学視覚装置の一対の光学視覚ユニットに
用いられる各鏡筒の背面図。 【図5】上記一対の光学視覚ユニットに用いられる筐型
のホルダーの断面図。 【図6】上記一対の光学視覚ユニットの要部を断面で示
す説明図。 【図7】上記眼鏡型映像表示装置の装置本体内に配置さ
れた上記光学視覚装置の横断面図。 【図8】上記光学視覚ユニットの縦断面図。 【図9】上記眼鏡型映像表示装置に用いられるヘッドキ
ャップの斜視図。 【図10】上記ヘッドキャップの操作ノブ周辺の断面
図。 【図11】上記ヘッドキャップのトップバンドの断面
図。 【図12】上記眼鏡型映像表示装置の斜視図。 【図13】他の実施例のヘッドキャップのトップバンド
の断面図。 【図14】従来の眼鏡型映像表示装置の概略構成図。 【図15】従来の眼鏡型映像表示装置の使用状態を示す
斜視図。 【符号の説明】 1…眼鏡型映像表示装置 10…装置本体 16…接眼窓部 17…透明窓板 43,43…一対の接眼レンズ 53,53…一対のLCD(一対の映像表示手段) A…眼球 a…網膜

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 装置本体内に備えられた一対の映像表示
    手段の各映像を、一対の接眼レンズによって拡大して左
    右の眼球の網膜に投影させるようにした眼鏡型映像表示
    装置において、 上記装置本体を収納するキャビネット後面の一対の接眼
    レンズに対向する位置に接眼窓部を開口し、この接眼窓
    部に透明窓板を取付け、この透明窓板の両側を外側に反
    らせ、顔面と透明窓板及びキャビネットとの隙間が狭く
    なるように該透明窓板を湾曲形成して、キャビネット後
    面と一体化形状とし、顔面の両側部からの外光が湾曲面
    に沿う角度でしか入射できず、外光が透明窓板に反射し
    た光が眼球に入射しないようにしたことを特徴とする眼
    鏡型映像表示装置。
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