JPH10333201A - 像ぶれ防止装置およびこれを備えた双眼装置 - Google Patents

像ぶれ防止装置およびこれを備えた双眼装置

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JPH10333201A
JPH10333201A JP14214597A JP14214597A JPH10333201A JP H10333201 A JPH10333201 A JP H10333201A JP 14214597 A JP14214597 A JP 14214597A JP 14214597 A JP14214597 A JP 14214597A JP H10333201 A JPH10333201 A JP H10333201A
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健二 宮内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の双眼装置の像ぶれ防止装置では、性能
が低く、コンパクト化、低コスト化および省電力化を図
るのが困難である。 【解決手段】 一対の結像光学系から一対の接眼光学系
に至る一対の光軸にそれぞれ直交するピッチ方向回転軸
95L,95Rを中心に回転して像ぶれ補正を行う一対
のピッチ方向補正手段と、上記一対の光軸にそれぞれ直
交するヨー方向回転軸(96L,96R)を中心に回転
して像ぶれ補正を行う一対のヨー方向補正手段と、一対
のピッチ方向補正手段を連結して駆動するピッチ方向駆
動手段82,89,86Pと、一対のヨー方向補正手段
を連結して駆動するヨー方向駆動手段97L,97R,
107,86Yとを有する像ぶれ防止装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の結像光学系
が形成する像を一対の接眼光学系により観察する双眼装
置の像ぶれ防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような像ぶれ防止装置を備えた双
眼装置としては、例えば米国特許2,829,557号
に開示されているものがある。このものでは、像ぶれ防
止装置にミラーとバランスウェイトを用いて、アクチュ
エータを用いない構成を採用している。
【0003】また、特開平2−284113号公報に
は、像ぶれ防止装置にミラーを用い、このミラーのヨー
方向回転軸を左右の光軸の中央に設定した構成の双眼装
置が提案されている。
【0004】さらに、特開平6−308431号公報に
は、像ぶれ防止装置を双眼装置のアダプターとして実施
した例が提案されており、このものでは、像ぶれ防止装
置の可変頂角プリズムのヨー方向回転軸が左右の光軸の
中央に設定されている。
【0005】また、特開平7−043645号公報に
は、像ぶれ防止装置の左右の可変頂角プリズムが左右各
々のアクチュエータにより駆動されるようになっている
双眼装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら, 上記米
国特許2,829,557号にて開示された双眼装置で
は、アクチュエータを持たないために十分な像ぶれ防止
性能が得られないばかりか、双眼装置全体が大きくなっ
てしまうという問題がある、また、特開平2−2841
13号公報や特開平6−308431号公報にて提案さ
れた双眼装置においては、可変頂角プリズムの回転軸が
それぞれの光軸から大きくはずれているため、作動中に
光路長が変化し、大きなピント変化が生ずるという問題
がある。このため、特開平6−308431号公報にて
提案された双眼装置においては、可変頂角プリズムを対
物レンズの前に配設せざるを得ず、双眼装置の大型化を
招いたり、ヨー方向駆動に大きな電力を必要としたりす
るという問題がある。
【0007】さらに、特開平7−043645号公報に
て提案の双眼装置においては、可変頂角プリズムごとに
アクチュエータが設けられているため、双眼装置のコン
パクト化や低コスト化および省電力化が困難であるとい
う問題がある。
【0008】そこで、本発明は、アクチュエータを用い
た像ぶれ防止機構によって高い像ぶれ防止性能を発揮す
るとともに、コンパクト化、低コスト化および省電力化
を図れる像ぶれ防止装置およびこれを用いた双眼装置を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、一対の結像光学系から一対の接眼光
学系に至る一対の光軸にそれぞれ直交するピッチ方向回
転軸を中心に回転して像ぶれ補正を行う一対のピッチ方
向補正手段と、上記一対の光軸にそれぞれ直交するヨー
方向回転軸を中心に回転して像ぶれ補正を行う一対のヨ
ー方向補正手段と、一対のピッチ方向補正手段を連結し
て駆動するピッチ方向駆動手段と、一対のヨー方向補正
手段を連結して駆動するヨー方向駆動手段とを有する像
ぶれ防止装置を構成している。
【0010】すなわち、ピッチ方向補正手段とヨー方向
補正手段のそれぞれの回転軸を光軸から外れないように
設定して、像ぶれ補正作動中における観察像のピントの
ずれを防止するとともに、ピッチ方向補正手段同士とヨ
ー方向補正手段同士とを連結した上でそれぞれ1つのア
クチュエータによって駆動するようにして、高い像ぶれ
防止性能を確保しつつ、コンパクト化、低コスト化およ
び省電力化を図れるようにしている。
【0011】なお、ピッチ方向補正手段については一対
の光軸に対して1つだけ設けて、1つのアクチュエータ
により駆動するようにしてもよい。
【0012】また、ヨー方向駆動手段においては、平行
リンク機構を用いて一対のヨー方向補正手段を連結駆動
するようにしてもよい。
【0013】さらに、ピッチ方向補正手段、ヨー方向補
正手段、ピッチ方向駆動手段およびヨー方向駆動手段を
1ユニット化して、双眼装置への組み込みや交換等を容
易にするのが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1〜図3には、本発明の第1実施形
態である防振ユニット(像ぶれ防止装置)を備えたプリ
ズム双眼鏡(双眼装置)を示している。図1は、上記双
眼鏡の平面断面図、図2は側方断面図、図3は背面断面
図である。
【0015】双眼鏡の光学系は、左右一対の対物レンズ
1L、1R、左右一対のポロII型正立プリズム2L、2
R、左右一対の接眼レンズ3L、3R、液体を封入した
バリアングルプリズム4L、4Rの光学部品により構成
されている。
【0016】図1から図3に示すように、対物レンズ1
L、1Rはそれぞれ、左右に一対の平行な光軸01L、
01Rを有し、これら光軸01L、01Rはそれぞれバ
リアングルプリズム4L、4Rの中心を通過し、左右一
対の正立プリズム2L、2Rの入射面に至る。そして、
この左右一対の正立プリズム2L、2Rの各射出面に
は、対物レンズの光軸01L、01Rに平行でかつ同軸
でない左右一対の接眼レンズ3L、3Rの光軸02L、
02Rが連なる。
【0017】双眼鏡の基体10は丈夫な金属板で造ら
れ、光軸01L、01Rが作る平面と平行な水平部11
と、これに対して直角に屈曲した接眼ユニット12L、
12Rを保持するための保持面13とから構成される。
水平部11には摺動を目的とした4個所のエンボス14
が突出され、保持面13にはそれぞれ光軸01L、01
Rを中心として断続的な或いは閉じていない摺動円を含
む摺動孔15L、15Rが設けられている。なお、基体
10の中央は、保持面13と同じ面が上方に延在して突
出部16が形成され、突出部16はフォーカスネジ17
と径嵌合する。さらに、定位置で回転自在に保持する回
転保持部材18が、前記突出部16の中央に3本のビス
18’によって固定されている。
【0018】また、対物台19も丈夫な金属板で造ら
れ、基体10の4個所のエンボス14に対応して摺動す
る4個所の摺動部20を含む水平部21と、光軸01
L、01Rに対して直角に屈曲しかつ光軸01L、01
Rを中心とする孔22L、22Rを有する保持面23
L、23Rとから構成されている。そして、水平部21
に対して直角に屈曲した中央部の後端面24には、基体
10の突出部16の回転保持孔部材18に対応して、フ
ォーカスネジ17と螺合する雌ねじが設けられているナ
ット25が、前記中央部の後端面24に2本のビス2
5’によって固定されている。なお、保持面23L、2
3Rはまげ部23’により連結され、より強固なものと
なっている。
【0019】対物台19の水平部21には、光軸01
L、01R方向に設けたガイド孔26、27と、これよ
り幅のやや大きいガイド逃げ孔28、29が設けられて
いる。そして、ガイド孔26、27に対しては嵌合し、
ガイド逃げ孔28、29にはやや逃げるように寸法設定
された4個の同形状のガイド部材30が、基体10の水
平部11にビス止めされている。なお、このガイド部材
30の一部は、両側に延出してばね部31となってい
て、このばね部31がガイド孔26、27及びガイド逃
げ孔28、29の周囲において、対物台19の水平部2
1を基体10の水平部11に適度に圧接するように作用
している。
【0020】これにより、対物台19はガイド孔26、
27に嵌合する2個のガイド部材30により基体10を
基準として光軸方向に移動可能にガイドされ、エンボス
14と摺動部20同士は8個所のばね部31によって密
着状態で保持される。
【0021】また、フォーカスネジ17は基体10の突
出部16の回転保持部材18に回転自在に保持され、そ
の後端部にはフォーカス摘み32がビス32’により固
定されて光軸方向の抜け止めとされている。このフォー
カスネジ17は基体10に対して定位置で回転し、かつ
ねじ部は対物台19の水平部21に対して直角に屈曲し
た中央部の後端面24に固定されたナット25と螺合し
ている。このため、フォーカス摘み32を回転すること
によって、対物台19全体を基体10に対して光軸方向
に圧接した状態で移動することができる。なお、フォー
カスネジ17の後端部付近は2方取りされ、フォーカス
摘み32もこれに対応する形状に作られており、ビス3
2’の締込みだけで回転方向に関しても一体化が図られ
ている。左右一対の接眼ユニット12L、12Rは、互
いに対称形状に造られており、接眼レンズ3L、3R
と、これを一体的に保持する左右同形状の接眼鏡筒42
L、42Rと、光軸01L、01Rに対応する入射面及
び接眼レンズ3L、3Rの光軸02L、02Rに対応す
る射出面を有するポロII型の正立プリズム2L、2R
と、これを接着等により保持している保持台43L、4
3Rと、この保持台43L、43Rをプリズム2L、2
Rごと調整しつつ保持するための接眼ユニット本体44
L、44Rと、この接眼ユニット本体44L、44Rに
対して複数のビスにより係合しつつ固定する接眼ホルダ
ー45L、45Rとから構成されている。なお、接眼ユ
ニット本体44L、44Rの内面には、内面反射を防止
するための遮光線101L、101Rが形成されてい
る。
【0022】また、この接眼ホルダー45L、45Rの
内面にはヘリコイドねじ46L、46Rが設けられてお
り、接眼鏡筒42L、42Rの外径部と螺合している。
また、接眼ホルダー45Lの後端面には円周方向に複数
並んだ小さな係合孔(図示せず)が形成されており、こ
れら係合孔は接眼鏡筒42Lに植え込まれたストッパー
ピン47Lを挿入させることによって接眼鏡筒42Lを
光軸方向に調整した後に固定することを可能としてい
る。
【0023】さらに、接眼ホルダー45Rの後端面には
円周方向に延びる切り欠き100Rが形成されており、
この切り欠き100Rの端部は接眼鏡筒42Rに植え込
まれたストッパーピン47Rの回転規制となる。接眼鏡
筒42Rを切り欠き100Rによって規制された回転範
囲内で回転させることで、双眼鏡使用時の左右の視度調
整機能を可能としている。
【0024】そして、本実施形態によれば、接眼鏡筒4
2Lに予め植え込み配置されたストッパーピン47L
を、接眼ユニット12Lの組立時に接眼ホルダー45L
の係合孔に押し込むだけで接眼鏡筒42Lの接眼ホルダ
ー45Lに対する固定(位置決め)を行うことができる
ので、接着剤を用いる場合に比べて簡単に組立てを行う
ことができる。
【0025】しかも、ストッパーピン47Lは、組立状
態においてストッパーピン47Lの後端部が接眼鏡筒4
2Lにおける植え込み孔の後端から突出する長さに設定
されているので、組立後にこの突出部分を引っ張って係
合孔からストッパーピン47Lを引き抜くだけで接眼鏡
筒42Lの接眼ホルダー45Lに対する回転や取り外し
を自由に行うことができる。このため、接眼鏡筒42L
の交換も接着剤を用いる場合に比べて容易に行うことが
できる。
【0026】なお、接眼鏡筒42L、42Rの後端部に
は、一対の眼当接ゴム33L、33Rが取り付けられて
いる。
【0027】接眼ユニット本体44L、44Rの前端面
には、基体10の水平部11に対して直角に屈曲した保
持面13から若干突き出るようにフランジ部34L、3
4Rが設けられており、光軸01L、01Rのそれぞれ
を中心とする摺動孔15L、15Rに係合している。ま
た、接眼レンズユニット本体44L、44Rには、図3
に示すように略対称な形状の左右一対の連動板35L、
35Rが取り付けられており、連動板35L、35Rは
内側のギア部36L、36Rで互いに噛合している。
【0028】そして、それぞれ4本のビス37L、37
Rにおいて、左右一対の接眼ユニット本体44L、44
Rの前端面のフランジ部34L、34Rにビス止めされ
ており、このビス止め部分の外周部38L、38Rは円
周方向に延出され、さらにビス止めしたときに基体10
の保持面13に適度にチャージする状態となるように光
軸01L、01R方向に屈曲している。
【0029】なお、光軸01L、01Rを中心として断
続的な或いは閉じていない摺動円を含む摺動孔15L、
15Rに対応して、フランジ部34L、34Rの係合部
(図示せず)は回転角規制可能な形状となっている。
【0030】このような接眼部の構成において、左右一
対の接眼ユニット12L、12Rは、それぞれ基体10
の水平部11に対して直角に屈曲した保持面13に密着
した状態で互いに反対回りに回転運動して、接眼レンズ
3L、3Rの光軸02L、02Rの間隔を適度な操作重
さで所定量変更することが可能である。
【0031】また、接眼ホルダー45L、45Rの後面
外観部であって光軸01L、01Rの延長部付近には、
ストラップ取付部48L、48Rが設けられている。こ
のため、ストラップ取付部48L、48Rに取り付けた
ストラップ(図示せず)を首や肩に掛けて双眼鏡を保持
するときも、常に双眼鏡のバランスを崩さないと同時
に、左右に目幅を変えるような力が発生しにくいストラ
ップを実現できる。
【0032】一方、対物鏡筒40L、40Rは、対物レ
ンズ1L、1Rを先端部付近で保持し、鏡筒回りにそれ
ぞれ等分に3個所設けられたフランジ部41L、41R
において、光軸01L、01Rを中心とする孔22L、
22Rを有する保持面23L、23Rにそれぞれ3本の
ビスで固定されている。ここで、光軸01L、01Rを
中心とする孔22L、22Rは、対物鏡筒40L、40
Rの外径よりやや大きく設定されてるので、対物鏡筒4
0L、40Rをビス止めする時には、対物レンズ1L、
1Rの光軸01L、01Rの位置をずらして調整固定が
できるようになっている。
【0033】図2に示す上カバー50と下カバー51
は、光軸01L、01Rを含む平面でほぼ全体が上下に
かみ合わさるように形成されており、かみ合い面には互
いに嵌合する段差が形成されている。上カバー50は、
基体10、フォーカスネジ17、対物台19、対物鏡筒
40L、40Rなどを覆い、内面の天井から図示しない
3個所の位置決め部に対して、取付孔52、53、54
を介して基体10をビス止めされている。このように、
上カバー50を3個所で保持することで、外観部材の保
持時或いは衝撃等が加わった時の基体10の歪みを最小
に抑え、ひいては光学系の視軸のずれの発生を抑える構
造が実現できるさらに、下カバー51は対物鏡筒40
L、40R回り、接眼ユニット12L、12R回り、フ
ォーカスネジ17回り以外で、上カバー50と全周に渡
って係合し、取付孔55L、55Rの2個所で上カバー
50にビス止めされている。また、下カバー51の筒状
に延びた先端部56L、56Rと上カバー50の筒状に
延びた先端部57L、57Rとは、互いに係合して左右
の円筒部を形成し、この円筒部は断面形状がコの字のリ
ング状の対物カバー58L、58Rに嵌め込まれて、左
右2本ずつのビスによって固定されている。このように
構成することで、上カバー50の変形を更に小さくでき
る強固な構造が実現できる。
【0034】さらに、対物鏡筒40L、40Rの先端外
周部の外周には、防塵ゴム59L、59Rが巻かれ、防
塵ゴム59L、59Rの外径は対物カバー58L、58
Rに対してチャージ気味に係合している。また、防塵ゴ
ム59L、59Rの外径は対物カバー58L、58Rを
覆うようになっており、その先端部には対物ゴム60
L、60Rが取り付けられている。このような対物部の
構成により、対物カバー58L、58Rの内面と対物鏡
筒40L、40Rの空隙を密閉することができ、加えて
対物カバー58L、58Rを覆う対物ゴム60L、60
Rを取り付けたことにより先端部に加わる衝撃を和らげ
るとともに上下のカバー50、51に覆われた双眼鏡内
部に埃や水滴が入り難い構造を実現できる。
【0035】また、対物レンズ1L、1Rの奥側には、
バリアングルプリズム(可変頂角プリズム)4L、4R
を内蔵する後述する防振ユニット(請求の範囲にいう像
ぶれ防止装置)61が配置され、防振ユニット61には
付属する電気回路基板62が取り付けられている。さら
に、対物鏡筒40L、40Rの間には2個のバッテリ6
3が配置され、上カバー50の内面にはこれらのバッテ
リ63に対応した図示しない2個のばね性を備えた電極
が配置されている。なお、これら電極はリード線によっ
て電気回路基盤62に接続されている。
【0036】そして、バッテリ63は、収納状態で導通
するように、上記2個のばね性を備えた電極と、下カバ
ー51に開閉可能に取り付けられた蓋65に固定された
共通電極64とよって挟持されつつ、双眼鏡内に保持さ
れる。
【0037】防振スイッチ66は、バリアングルプリズ
ム4L、4Rを含む防振ユニット61の駆動アクチュエ
ータの作動を許可するスイッチとして用いられる。な
お、防振ユニット61の駆動機構についての詳しい説明
は後述する。
【0038】防振スイッチ66は適度な硬さのゴムで作
られており、上カバー50の中央に開けられた孔にドー
ナツ状の押さえ板67とともに内側からカシメによりそ
のフランジ部66Bの周囲を固定されている。
【0039】このため、表面側から指で操作部66Aを
押すことにより、その内側にあって基体10の水平部1
1に2本のビス66’によって先端部を固定されたロッ
クバネ68を、先端のゆるい球状の作動部66Dで押す
ことができ、突き当て部66Cがドーナツ状の押さえ板
67に当接するまで押し下げることができる。なお、操
作部66Aから指を離せばロックバネ68の弾性力によ
ってスイッチ66を図2の状態に戻すことができる。
【0040】以上のように本実施形態のプリズム双眼鏡
では、双眼鏡の外部から衝撃が加わった場合にも、まず
対物ゴム60L、60Rや上下のカバー50、51があ
る程度の衝撃を吸収するので、双眼鏡の本体部品や対物
レンズ1L、1Rの後方の空きスペースに収納した防振
ユニット61(電気回路基板62を含む)を安全に守る
ことができると共に、双眼鏡内部に埃や水滴が入り難い
構造となっている。
【0041】次に、図4〜図7を用いて防振ユニット6
1の構成を説明する。図4は防振ユニット61の平面視
部分断面図、図5は水平断面図、図6は防振ユニット6
1の背面図(図3の裏形状図)、図7は防振ユニット6
1と防振スイッチ66の連動を示す側面断面図である。
【0042】防振ユニット61の本体71はほぼ左右対
称形状で、光軸01L、01Rを中心とする左右の円筒
部72L、72Rを有するとともに、これら2つの円筒
部72L、72Rをややくびれた平面部上72Uと平面
部下72Dで連結した外形形状に形成されており、平面
部上72Uにおいて基体10の水平部11に保持され
る。また、本体71はフランジ面71’を有する。
【0043】本体71の平面部上72Uには、基体10
の水平部11に対して取付け時に位置決めするための、
基体10の水平部11の厚みよりやや短い2本の位置決
めピン73L、73Rと、平面部上72Uからわずかに
突出した取付け面とタッピン孔とを有する同高の4個所
の取付け部74と、メカロック75を組み付けるための
切り欠き76と、ヨー方向の駆動及び検出信号を伝達す
るためのYフレキ76を貼り付けるための縦溝77と、
リーフスイッチ78からのリード線79を通すための縦
溝80等とが設けられている。
【0044】本体71のフランジ面71’には、光軸0
1L、01Rを中心とする孔81L、81Rと、ピッチ
保持枠82の4本の駆動支柱83が貫通する中央部の矩
形状の4個の角孔84が形成されている。また、フラン
ジ面71’には、ピッチ用駆動コイル85P及びヨー用
駆動コイル85Yに駆動力を与えるための磁界を形成す
るために、ピッチ用のマグネットヨーク86Pとヨーク
87Pやヨー用のマグネットヨーク86Yとヨーク87
Yを保持するための中央部の孔88と、それを囲むよう
に形成された支柱89等のマグネット保持部と、移動部
材に固着された位置検出素子であるピッチ用ホール素子
90Pに磁界を形成するマグネットヨーク91Pを固定
する固定部92Pと、ヨー用ホール素子90Yに磁界を
形成するマグネットヨーク91Yを固定するための固定
部92Y等が設けられている。さらに、フランジ面7
1’におけるリード線79を通すための縦溝80の近く
には、リーフスイッチ78がビス78’により固定され
ている。
【0045】なお、ピッチ用駆動コイル85Pとヨー用
駆動コイル85Yは、図6に示すように、駆動力を受け
る直線部を有する長円形状に形成されており、互いに共
通部品を使用している。また、ピッチ用マグネットヨー
ク86Pとヨー用マグネットヨーク86Yも前記コイル
形状及びコイルの配置されている方向に応じて概ね長方
形状に磁性体である鋼板で作られた共通部品であり、駆
動用のマグネットが接着又は自然付着により張り付いた
状態で使用される。
【0046】また、ヨーク87Pとヨーク87Yも同様
に前記コイル形状及びコイルの配置されている方向に応
じて概ね長方形状に磁性体である鋼板で作られた共通部
品である。さらに、ホール素子90P、90Yに磁界を
形成するマグネットヨーク91Pと91Yもマグネット
付きの磁性体である鋼板で作られた共通部品である。本
体71の平面部下72Dには、平面部上72Uに形成さ
れている縦溝77と同じような図示しないピッチ方向の
駆動及び検出信号を伝達するためのPフレキを貼り付け
るための縦溝93が形成されている。
【0047】本体71の平面で構成されている前端面7
2Fには、電気回路基盤62をビス止めするためのタッ
ピンビス孔付きエンボス93が、平面部上72Uと平面
部下72Dに2個所ずつと、円筒部72Lに1個所(合
計5個所)設けられている。また、前端面72Fには、
電気回路基盤62をビス止めする時の外形位置決めピン
94が3個所設けられている。
【0048】本体71の円筒部72L、72Rには、光
軸方向の中間部付近の同位置に回転軸の軸受け孔が6個
設けられていて、これらの軸受け孔の付近はやや外径方
向に突出している。2つの光軸01L、01Rに直交す
る軸上に位置設定された軸受け孔には圧入ピン95L、
95Rが回転可能に挿入され、上記光軸01L、01R
に直交する軸および各光軸01L、01Rに直交する軸
上に設けられた軸受け孔には圧入ピン96L、96Rが
回転可能に挿入されている。圧入ピン95L、95Rは
ピッチ保持枠82の回転中心となり、圧入ピン96L、
96Rはヨー保持枠97L、97Rの回転中心になる。
【0049】電気回路基板62は両面実装基板であっ
て、光軸01L、01Rの周り部分は光線をよける形状
に形成されている。この電気回路基板62は、5本の取
付けビス62’によって、3本の外形位置決めピン94
で位置決めされつつ本体71に取り付けられている。
【0050】電気回路基板62の裏面側(接眼レンズ3
L、3R側)には、手ぶれ補正量を検出するための振動
ジャイロ98P、98Yがほぼ中央に実装されている。
なお、振動ジャイロ98P、98Yは突出しているが、
ピッチ保持枠82の中央のくぼみ82’の中にちょうど
収まるように設定されている。
【0051】また、図8に示すように、電気回路基板6
2の表面側には、コネクタ類としてリーフスイッチ78
からのリード線79用のコネクタ79’と、Yフレキ7
6用のコネクタ76’と、図示しないPフレキ用のコネ
クタ62Aと、図示しない2個のばね性を備えた電極か
らのリード線用コネクタ62Bと、図示しない防振作動
中に点灯するLED用コネクタ62Cと、組立て途中で
使用するチェック用コネクタ62D等とが配設されてい
る。電気回路基板62は、外部からの電気接続をすべて
コネクタで行っている上に、コネクタを片面に集中して
配置し、しかもそれが表面側であるために、電気回路基
板62の防振ユニット61への着脱はもちろん、防振ユ
ニット61(電気回路基板62含む状態)自体の着脱を
容易に行うことができる。
【0052】さらに、電気回路基板62の表面側には、
調整ボリュウム類として防振ゲイン調整(ピッチ用及び
ヨー用)ボリュウム62E、防振中央調整(ピッチ用及
びヨー用)ボリュウム62Fの計4個が配設されてい
る。これら部品をコネクタ類と同様にすべて片面に配置
するとともに、表面側の下方部側(平面部下72D側)
に光軸に対して直角下側から調整できるように配置して
いるため、組立て調整時やメンテナンスでの作業性が優
れた構造を実現できる。
【0053】ピッチ保持枠82は、液体を封入したバリ
アングルプリズム4L、4Rの前枠(請求の範囲にいう
ピッチ方向用補正手段、頂角変更用部材)100L、1
00Rを一体に保持し、これらを駆動する。ピッチ保持
枠82は、図5に示すように、中央部にくぼみ82’を
有するとともに、裏側に4本の駆動支柱83を有し、左
右の両端部に圧入された圧入ピン95L、95Rによっ
て本体71にピッチ方向に回転可能に保持されている。
【0054】また、ピッチ保持枠82は、左右の光軸0
1L、01Rを中心とする円形の窓98L、98Rを有
し、この裏側の保持部99L、99Rにおいて接着剤又
はバヨネット等でバリアングルプリズム4L、4Rの前
枠100L、100Rと一体化されている。さらに、図
7に示すように、中央部の上面にはメカロック75とロ
ック状態では係合し、非ロック状態では回転の制限部と
して機能するピッチ制限部101が設けられている。
【0055】ピッチ駆動枠102は、これを駆動するピ
ッチ用駆動コイル85Pと駆動量を検出するピッチ用ホ
ール素子90Pとを有する。ピッチ駆動枠102は、防
振機能を使わないときにはメカロック75により固定保
持される。また、ピッチ駆動枠102は、図6に示すよ
うに略矩形状に形成されており、ピッチ保持枠82の裏
側の4本の駆動支柱83に対して4本のビス102’に
よって固着される。また、ピッチ駆動枠102の後部の
水平方向の差し渡しには、ピッチ用駆動コイル85Pが
接着等により固定されている。さらに、ピッチ駆動枠1
02は、図6における水平部の左方向に突出したピッチ
用ホール素子90Pをマグネットヨーク91Pに対応す
る位置にて保持しており、ピッチ駆動枠102には、こ
れらピッチ用駆動コイル85Pとピッチ用ホール素子9
0Pの電気信号用の図示しないPフレキが接続されてい
る。
【0056】なお、ピッチ保持枠82、ピッチ駆動枠1
02およびピッチ用駆動コイル85Pは、請求の範囲に
おける「ピッチ方向用補正手段を連結して駆動するピッ
チ方向駆動手段」に相当する。
【0057】ヨー保持枠97L、97Rは、バリアング
ルプリズム4L、4Rの後枠(請求の範囲にいうヨー方
向用補正手段、頂角変更用部材)103L、103Rを
保持し、これらを駆動する。ヨー保持枠97L、97R
は上下端に圧入固定された圧入ピン96L、96Rによ
って本体71に対してヨー方向に回転可能に保持されて
いる。また、ヨー保持枠97L、97Rは、バリアング
ルプリズム4L、4Rの後枠103L、103Rに対応
して保持部104L、104Rを有し、接着等の方法で
一体化されている。さらに、ヨー保持枠97L、97R
の後半部は、光軸01L、01Rを中心として光路を十
分よけつつ後方に延び、後上部106L、106Rで連
結軸105L、105Rを圧入保持している。これら連
結軸105L、105Rは、ヨー駆動枠107の対応す
る位置に光軸01L、01Rと同間隔に設けられた連動
孔に嵌合する。また、後下部108L、108Rには、
ヨー駆動枠107に設けられた嵌合孔に係合する連動ダ
ボ109L、109Rが設けられている。つまり、ヨー
保持枠97L、97Rとヨー駆動枠107とによって平
行リンク機構が形成されている。
【0058】ヨー駆動枠107はヨー保持枠97L、9
7Rを駆動するためのヨー駆動コイル85Yを保持する
とともに、駆動量を検出するヨー用ホール素子90Yを
有する。また、ヨー駆動枠107は防振機能を使わない
ときにはメカロック75により固定保持される。
【0059】ヨー駆動枠107は、図6に示すように中
央部は略矩形状に形成され、上下部から左右にかけて、
ヨー保持枠97L、97Rを連動させる腕が4本延びて
いる。また、ヨー駆動枠107は、上下の中央部から図
7に示すように前方に延びた腕110U、110Dを有
し、これら腕110U、110Dによってヨー用駆動コ
イル85Yを保持している。また、図6に示すように、
ヨー駆動枠107の中央部の上部前面にはメカロック7
5とロック状態では係合し、非ロック状態では回転の制
限部として機能するヨー制限部111を有しており、そ
の右方においてヨー用ホール素子90Yを前述のマグネ
ットヨーク91Yの対応する位置において保持してい
る。さらに、ヨー駆動枠107には、ヨー用駆動コイル
85Yとヨー用ホール素子90Yの電気信号用のYフレ
キ76が接続されている。
【0060】なお、ヨー保持枠97L、97R、ヨー駆
動枠107およびヨー駆動コイル85Yは、請求の範囲
における「ヨー方向用補正手段を連結して駆動するヨー
方向駆動手段」に相当する。
【0061】このように構成された防振ユニット61の
本体71に組み込まれたピッチ保持枠82、ピッチ駆動
枠102、ヨー保持枠97L、97R、ヨー駆動枠10
7及びこれらと一体化された部品によって、バリアング
ルプリズム4L、4Rの前枠100L,100Rのピッ
チ方向への同時同量駆動と、後枠103L,103Rの
ヨー方向への同時同量駆動とが可能になっている。
【0062】そして、この防振ユニット61によれば、
バリアングルプリズム4L、4Rの前枠100L,10
0Rのピッチ方向回転軸と後枠103L,103Rのヨ
ー方向回転軸とがいずれも光軸01L、01Rから外れ
ていないので、防振作動中における観察像のピントのず
れを防止することができる。しかも、バリアングルプリ
ズム4L、4Rの前枠100L,100R同士と後枠1
03L,103R同士とを連結した状態でそれぞれを1
つのアクチュエータ(駆動コイル85P、85Y)によ
って駆動するようにしているので、アクチュエータを使
用した高い防振性能を確保しつつ、コンパクト化、低コ
スト化および省電力化を図ることができる。
【0063】次に、防振ユニット61の作動のロックお
よびロック解除を行うロック機構について詳しく説明す
る。メカロック75は、防振機能を使わないとき(ロッ
ク時)には、バリアングルプリズム4Lと4Rを平行平
板の状態に維持する必要があるために、ピッチ駆動枠1
02とヨー駆動枠107とを所定の位置に固定する。ま
た、防振機能作動中(アンロック時)はリーフスイッチ
78を通電状態にすると共にピッチ駆動枠102とヨー
駆動枠107とを所定の防振動作を可能とし、さらに
は、これら2つの駆動枠102、107の作動範囲の規
制となるように作用する。
【0064】図9はメカロック75のロック状態を示し
ており、図10はメカロック75のアンロック状態を示
している。メカロック75は、図4に示すように、左右
両側に回転軸75A、75Bを有する。これら回転軸7
5A、75Bは、本体71の対応する位置に形成された
図示しないU溝に係合し、前後方向と下方向への移動が
規制されるので、上方から適度に加圧することによって
上下方向に回動が可能である。なお、メカロック75の
回動規制は、ロック時は図9に示すように平面75Cが
本体71に当接することにより行われ、アンロック時は
図10に示すように突起75Dが本体71に当接するこ
とにより行われる。
【0065】メカロック75の先端部左側に突出して設
けられた円柱ダボ75Eは、ロック時には図9に示すよ
うにピッチ保持枠82に設けられたピッチ制限部101
の上部に対して嵌合し、ピッチ保持枠82をピッチ方向
センターの位置にロック保持する。一方、アンロック時
には、図10に示すように、円柱ダボ75Eがピッチ制
限部101の規制面101A、101Bの間に下がるの
で、ピッチ保持枠82は円柱ダボ75Eが規制面101
A、101Bに当接するまでの範囲でピッチ方向運動が
可能となる。
【0066】また、メカロック75の後端部中央に突出
して設けられた円柱ダボ75Fは、ロック時は図9に示
すようにヨー保持枠107に設けられたヨー制限部11
1の凹部に対して嵌合し、ヨー駆動枠107をヨー方向
センターの位置にロック保持する。一方、アンロック時
には、円柱ダボ75Fが上記凹部の上側に凹部よりも幅
広に設けられた規制面107A、107Bの間に上がる
ので、ヨー駆動枠107は円柱ダボ75Fが規制面10
7A、107Bに当接するまでの範囲でヨー方向運動が
可能となる。
【0067】さらに、メカロック75の後部上面に設け
られた凹部75Gは、図10に示すように、アンロック
時にはリーフスイッチ78を押し上げてこれを導通(オ
ン)状態とする。一方、図9および図6に示すように、
ロック時にはリーフスイッチ78から離れてこれを非導
通(オフ)状態とする。
【0068】メカロック75の上面中央部に板状突起形
状に形成されたバネ力受け部75Hは、前側斜め上方に
面した導入面75Iと、前方に面したロック面75J
と、上方に面した摺動面75Kとを有する。
【0069】基体10の水平部11に2本のビス66’
によって先端部を固定されているロックバネ68は、幅
広ばね部68Aと、図1および図9に示すようにばね部
68Aの内側に形成された連結部68Bおよび連結部6
8Cと、後方に凸となる曲げ部であるロック部68D
と、ロック部68Dから延びる摺動部68Eとを有して
構成されている。
【0070】ここで、ロックばね68の組み込み前の状
態は、図9に2点鎖線で示す形状である。そして、ビス
68’を絞め込むときにロック面75J或いは摺動面7
5Kをメカロック75の導入面75Iに沿って滑らせて
ロックばね68の組み込みを行うことにより、ロック部
68Dがロック面75Jにより押されてロックばね68
がチャージされた状態となる。これにより、ロックばね
68にメカロック75を図9における時計回り方向に強
く押す付勢力を生じさせることができる。さらに、ロッ
クばね68の組み込み後は、摺動部68Eが摺動面75
Kに当接し、メカロック75は図9における反時計回り
方向に軽く押される。このため、この状態では、メカロ
ック75はしっかりとロック位置に保持されるととも
に、浮き上がりも防止される。
【0071】このように構成されたロック機構におい
て、図9に示すロック状態では、前述したように、ピッ
チ保持枠82はピッチ制限部101において、またヨー
駆動枠107はヨー制限部111において、それぞれメ
カロック75と係合し、作動がロックされる。
【0072】このようなロック状態から防振スイッチ6
6の操作部66Aが押されると、作動部66Dが、突き
当て部66Cが押さえ板67に当接するまでロックばね
68の幅広ばね部68Aを押し下げる。これに伴い、防
振スイッチ66の操作力がばね部68Aの内側の連結部
68B、68C、ロック部68Dおよび摺動部68Eを
介してメカロック75の摺動面75Kに作用する。この
結果、メカロック75全体は、図9のロック位置から反
時計回り方向(アンロック位置の方向)に回転力を受け
るが、ロック部68Dは初期のチャージ力によって強く
ロック面75Jを押しているので、メカロック75には
時計回り方向(ロック位置に保持する方向)の回転力
(トルク)が作用している状態にある。このため、この
初期の保持トルクに打ち勝つような押圧力(付勢力)が
メカロック75の摺動面75Kに作用したときに、メカ
ロック75がアンロック位置に移動する。
【0073】なお、本実施形態では、ロックバネ68を
構成する連結部68B、連結部68C、ロック部68D
および摺動部68Eなどを適度なばね性を有するように
構成しているために、防振スイッチ66を押し始めてか
ら一定ストロークの間は上記部分が上下方向に適度に圧
縮され、すぐにはメカロック75はロック位置から回動
しない。
【0074】そして、防振スイッチ66が上記一定スト
ロークを超えて押されて上記圧縮により生ずる弾性力
(付勢力)が大きくなると、メカロック75が反時計回
り方向に回動し、図10に示すアンロック位置に達す
る。メカロック75が回動する際、ロックばね68の摺
動部68Eがメカロック75の摺動面75K上を先端方
向に向かって摺動するため、連結部68Bから摺動部6
8Eまでの圧縮により生じた余剰な力を逃がすことがで
きる。さらに、摺動部68Eが摺動面75K上を摺動す
ることにより、ロック部68Dがロック面75Jから離
脱するため、メカロック75にはこれをアンロック位置
に保持する方向への付勢力しか作用しなくなる。このた
め、防振スイッチ66に必要な操作力は、メカロック7
5がロック位置から動き始めるまでは適度に重く、メカ
ロック75がアンロック位置に移動すると急に小さくな
る。このため、クリック感を伴う良好な操作感が得られ
る。しかも、メカロック75がアンロック位置に移動し
た後は防振スイッチ66の操作に必要な力は小さくてよ
いので、防振機能を使用している間の操作者の指の疲労
も少なくすることができる。
【0075】ところで、図10に示すようにメカロック
75がアンロック位置に移動すると、前述したようにリ
ーフスイッチ78が導通状態となるため、振動ジャイロ
98P、98Yを始めとする電気回路基板62への通電
が始まり、双眼鏡に手ぶれが生じたときにはこれを補正
する方向にピッチ用駆動コイル85P及びヨー用駆動コ
イル85Yに電流が流れる。
【0076】そして、メカロック75がアンロック位置
に移動したことにより、前述のようにピッチ保持枠82
のピッチ方向運動およびヨー駆動枠107(ヨー保持枠
97L、97R)のヨー方向運動が許容され、像ぶれを
補正することが可能となる。具体的には、ピッチ保持枠
82に一体化保持されたバリアングルプリズム4L、4
Rの前枠100L、100Rは、振動ジャイロ98Pの
ぶれ信号に対応した駆動電流がピッチ用駆動コイル85
Pに通電されることにより、ピッチ駆動枠102と共に
左右2本の圧入ピン95L、95Rを中心としてピッチ
方向に回転駆動される。なお、その回転量はピッチ用ホ
ール素子90Pによって検出される。一方、ヨー保持枠
97L、97Rは、振動ジャイロ98Yのぶれ信号に対
応した駆動電流がヨー用駆動コイル85Yに通電されて
ヨー駆動枠107が駆動されることにより、連結軸10
5L、105Rを介して上下端に圧入固定された圧入ピ
ン96L、96Rを中心に回転駆動される。このため、
ヨー保持枠97L、97Rに一体化保持されたバリアン
グルプリズム4L、4Rの後枠103L、103Rも圧
入ピン96L、96Rを中心にヨー方向に回転駆動さ
れ、その回転量はヨー用ホール素子90Yによって検出
される。
【0077】以上のようにして、双眼鏡の手ぶれを補正
することが可能となり、しかも簡単な部品の構成によっ
て優れた操作感のある防振スイッチ66を有する双眼鏡
を実現することができる。
【0078】(第2実施形態)図11には、本発明の第
2実施形態である防振ユニット(像ぶれ防止装置)を備
えた双眼鏡(双眼装置)を示している。上記第1実施形
態では、正立光学系として左右一対のポロII型正立プリ
ズム2L、2Rを用い、これらは防振機構は兼ねていな
い構成としたが、本実施形態では正立光学系が防振機構
の一部を兼ねている構成としている。また、第1実施形
態では、バリアングルプリズム4L、4Rを補正手段と
して用いたが、本実施形態ではミラーを用いている。ま
た、第1実施形態では、ヨー方向駆動手段に平行リンク
機構を用いたが、本実施形態ではカムリンク機構を用い
ている。さらに、第1実施形態では、平行リンク機構に
よって2つのヨー方向補正手段を同等(同時)に駆動す
る構成としたが、本実施形態では、左右非対称のカムリ
ンク機構によって左側の補正手段を駆動し、この駆動力
が右側の補正手段に伝達される構成としている。
【0079】この双眼鏡の光学系は、左右一対の対物レ
ンズ201L、201Rと、左右一対の横反射ミラー2
02L、202Rと、左右一対のヨー補正ミラー(請求
項2にいう一対のヨー方向補正手段)203L、203
Rと、ピッチ補正ミラー(請求項2にいうピッチ方向補
正手段)204と、縦反射ミラー205と、左右一対の
シフトプリズム206L、206Rと、左右一対の接眼
レンズ207L、207Rとから構成されている。
【0080】図11において、対物レンズ201L、2
01Rは、それぞれ左右一対の平行な光軸001L、0
01Rを有する。光軸001L、002Rはそれぞれ、
左右一対の固定部に設けられた横反射ミラー202L、
202Rによって水平面内内側に直角に反射されて光軸
002L、002Rとなる。
【0081】左右一対のヨー補正ミラー203L、20
3Rはそれぞれ、光軸002L、002Rに直交する回
転軸210L、210Rを有し、この回転軸を中心に回
転可能に保持されている。ヨー補正ミラー203Lの回
転軸部には回転駆動用のアクチュエータ211が接続さ
れており、アクチュエータ211の駆動力によって回転
軸210Lを中心にヨー方向に防振駆動される。
【0082】ヨー補正ミラー203Lにはアーム212
が形成されており、このアーム212の先端に設けられ
た連動ピン213が、反対側のヨー補正ミラー203R
に形成されたアーム214の連動カム部215に係合し
ている。このため、ヨー補正ミラー203Lが回転する
と、同時に同量だけヨー補正ミラー203Rを回転軸2
10Rを中心としてヨー方向に防振駆動することができ
る。このような構成により、左右の手ぶれ等による観察
像のヨー方向の像ぶれを左右同時に補正することができ
る。
【0083】これらヨー補正ミラー203L、203R
によって光軸002L、002Rは水平面内で直角前側
に反射され、対物レンズ201L、201Rの光軸00
1L、001Rと平行逆向きの一対の光軸003L、0
03Rとなる。
【0084】ピッチ補正ミラー204は、両光軸003
L、003Rに直交する回転軸216を中心にピッチ方
向に回転可能に保持されている。ピッチ補正ミラー20
4の回転軸部には回転駆動用のアクチュエーター217
が接続されており、アクチュエータ217の駆動力によ
って回転軸216を中心にピッチ方向に防振駆動され
る。これによって、左右の手ぶれ等による観察像のピッ
チ方向の像ぶれを左右同時に補正することができる。
【0085】光軸003L、003Rはピッチ補正ミラ
ー204により同時に直角上方に反射して一対の光軸0
04L、004Rとなり、ピッチ補正ミラー204の上
方に固定された縦反射ミラー205により直角後方に反
射されて、対物レンズ201L、201Rの光軸001
L、001Rと平行同向きの一対の光軸005L、00
5Rとなる。
【0086】左右一対のシフトプリズム206L、20
6Rは、平面視にて平行4辺形状に形成されており、入
射光軸005L、005Rを左右方向外側にシフトして
接眼レンズ207L、207Rの一対の光軸006L、
006Rとする。なお、シフトプリズム206L、20
6Rは、入射光軸005L、005Rを中心に接眼レン
ズ207L、207Rと共に回転可能に保持されている
ので、観察時の目幅調整が可能となる。
【0087】そして、本実施形態の防振ユニットによれ
ば、ヨー補正ミラー203L、203Rのヨー方向回転
軸210L、210Rとピッチ補正ミラー204のピッ
チ方向回転軸216がいずれも光軸から外れていないの
で、防振作動中における観察像のピントのずれを防止す
ることができる。しかも、ヨー補正ミラー203L、2
03R同士を連結した状態で1つのアクチュエータ21
1によって駆動するようにしているので、アクチュエー
タを使用した高い防振性能を確保しつつ、コンパクト
化、低コスト化および省電力化を図ることができる。
【0088】(第3実施形態)図12には、本発明の第
3実施形態である防振ユニット(像ぶれ防止装置)を備
えた双眼鏡(双眼装置)を示している。本実施形態の基
本構成は第2実施形態と同様であるので、共通要素につ
いては第2実施形態と同符号を付して説明に代える。本
実施形態は、ヨー補正ミラー203L、203R同士の
連結機構が第2実施形態と異なる。
【0089】図12において、左右一対のヨー補正ミラ
ー203L、203Rはそれぞれ、アーム218L、2
18Rを有しており、これらアーム218L、218R
の先端に設けられた連動ピン220L、220Rに連動
部材219を掛け渡すことによって平行リンク機構を構
成している。このため、ヨー補正ミラー203Lがアク
チュエータ211によってヨー方向に防振駆動される
と、同時に同量だけヨー補正ミラー203Rも回転軸2
10Rを中心としてヨー方向に防振駆動される。このよ
うな構成により、左右の手ぶれ等による観察像のヨー方
向の像ぶれを左右同時に補正することができる。
【0090】そして、本実施形態の防振ユニットによっ
ても、ヨー補正ミラー203L、203Rのヨー方向回
転軸210L、210Rとピッチ補正ミラー204のピ
ッチ方向回転軸216がいずれも光軸から外れていない
ので、防振作動中における観察像のピントのずれを防止
することができる。しかも、ヨー補正ミラー203L、
203R同士を連結した状態で1つのアクチュエータ2
11によって駆動するようにしているので、アクチュエ
ータを使用した高い防振性能を確保しつつ、コンパクト
化、低コスト化および省電力化を図ることができる。
【0091】なお、本実施形態では、ヨー補正ミラー2
03L、203Rを連動部材219で連結し、ヨー補正
ミラー203L側に取り付けた回転タイプのアクチュエ
ータ211によって駆動する場合について説明したが、
連動部材219をリニアタイプのアクチュエータに変更
して両ヨー補正ミラー203L、203Rを同等に防振
駆動するようにしてもよい。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ピッチ方向補正手段とヨー方向補正手段のそれぞれの回
転軸を光軸から外れないように設定しているので、像ぶ
れ補正作動中における光路長の変化を防止し、観察像の
ピントのずれを確実に防止することができる。また、ピ
ッチ方向補正手段同士とヨー方向補正手段同士とを連結
した上で(ピッチ方向補正手段が1つであるときはヨー
方向補正手段同士だけを連結した上で)それぞれ1つの
アクチュエータによって駆動するようにしているので、
高い像ぶれ防止性能を確保しつつ、コンパクト化、低コ
スト化および省電力化を図ることができる。
【0093】なお、ピッチ方向補正手段、ヨー方向補正
手段、ピッチ方向駆動手段およびヨー方向駆動手段を1
ユニット化すれば、双眼装置への組み込みや交換等を容
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である双眼装置の平面断
面図である。
【図2】上記双眼装置の側面断面図である。
【図3】上記双眼装置の正面断面図である。
【図4】上記双眼装置に備えられた防振ユニットの平面
図(部分断面図)である。
【図5】上記防振ユニットの平面断面図である。
【図6】上記防振ユニットの背面図である。
【図7】上記防振ユニットの側面断面図である。
【図8】上記防振ユニットの電気回路基板の正面図であ
る。
【図9】上記双眼装置に備えられたロック機構(ロック
状態)の側面拡大図である。
【図10】上記ロック機構(アンロック状態)の側面拡
大図である。
【図11】本発明の第2実施形態である双眼装置の斜視
概略図である。
【図12】本発明の第3実施形態である双眼装置の斜視
概略図である。
【符号の説明】
1L、1R:対物レンズ 2L、2R:ポロII型正立プリズム 3L、3R:接眼レンズ 4L、4R:バリアングルプリズム 10:基体 12L、12R:接眼ユニット 17:フォーカスネジ 19:対物台 35L、35R:連動板 40、42:対物鏡筒 50:上カバー 51:下カバー 61:防振ユニット 62:電気回路基板 63:バッテリ 64:共通電極 66:スイッチ 68:ロックばね 68A:幅広ばね部 68B、68C:連結部 68D:ロック部 68E:摺動部 71:(防振ユニットの)本体 75:メカロック 75A、B:回転軸 75C:平面 75D:突起 75E:円柱ダボ 75F:円柱ダボ 75G:凹部 75J:ロック面 75K:摺動面 78:リーフスイッチ 82:ピッチ保持枠 82’:中央のくぼみ 85P,95Y:ピッチ,ヨー用駆動コイル 86P、86Y:ピッチ,ヨー用マグネットヨーク 87P、87Y:ピッチ,ヨー用ヨーク 90P、90Y:ピッチ,ヨー用ホール素子 95L、95R:圧入ピン 96L、96R:圧入ピン 97L、97R:ヨー保持枠 98P、98Y:ピッチ,ヨー用振動ジャイロ 101:ピッチ制限部 102:ピッチ駆動枠 105L、105R:連結軸 107:ヨー駆動枠 109L、109R:連動ダボ 111:ヨー制限部 203L、203R:ヨー補正ミラー 204:ピッチ補正ミラー 211:アクチュエータ 215:連動カム 219:連動部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 昭広 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小林 秀一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の結像光学系から一対の接眼光学系
    に至る一対の光軸にそれぞれ直交するピッチ方向回転軸
    を中心に回転して像ぶれ補正を行う一対のピッチ方向補
    正手段と、 前記一対の光軸にそれぞれ直交するヨー方向回転軸を中
    心に回転して像ぶれ補正を行う一対のヨー方向補正手段
    と、 前記一対のピッチ方向補正手段を連結して駆動するピッ
    チ方向駆動手段と、 前記一対のヨー方向補正手段を連結して駆動するヨー方
    向駆動手段とを有して構成されることを特徴とする像ぶ
    れ防止装置。
  2. 【請求項2】 一対の結像光学系から一対の接眼光学系
    に至る一対の光軸に直交するピッチ方向回転軸を中心に
    回転して像ぶれ補正を行うピッチ方向補正手段と、 前記一対の光軸にそれぞれ直交するヨー方向回転軸を中
    心に回転して像ぶれ補正を行う一対のヨー方向補正手段
    と、 前記ピッチ方向補正手段を駆動するピッチ方向駆動手段
    と、 前記一対のヨー方向補正手段を連結して駆動するヨー方
    向駆動手段とを有して構成されることを特徴とする像ぶ
    れ防止装置。
  3. 【請求項3】 前記ヨー方向駆動手段は、前記一対のヨ
    ー方向補正手段を平行リンク機構により連結することを
    特徴とする請求項1又は2に記載の像ぶれ防止装置。
  4. 【請求項4】 前記ピッチ方向補正手段および前記ヨー
    方向補正手段が、可変頂角プリズムの頂角変更用部材で
    あることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    の像ぶれ防止装置。
  5. 【請求項5】 前記ピッチ方向補正手段および前記ヨー
    方向補正手段が、ミラー部材であることを特徴とする請
    求項1から3のいずれかに記載の像ぶれ防止装置。
  6. 【請求項6】 前記ピッチ方向補正手段、前記ヨー方向
    補正手段、前記ピッチ方向駆動手段および前記ヨー方向
    駆動手段が1ユニット化されていることを特徴とする請
    求項1から5のいずれかに記載の像ぶれ防止装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の像ぶ
    れ防止装置を備えたことを特徴とする双眼装置。
  8. 【請求項8】 前記像ぶれ防止装置を前記一対の結像光
    学系と前記一対の接眼光学系との間に配設したことを特
    徴とする請求項7に記載の双眼装置。
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