JPH10333011A - 双眼装置 - Google Patents

双眼装置

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JPH10333011A
JPH10333011A JP14214397A JP14214397A JPH10333011A JP H10333011 A JPH10333011 A JP H10333011A JP 14214397 A JP14214397 A JP 14214397A JP 14214397 A JP14214397 A JP 14214397A JP H10333011 A JPH10333011 A JP H10333011A
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JP
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eyepiece
holding member
tube
barrel
lens barrel
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JP14214397A
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English (en)
Inventor
Kenji Miyauchi
健二 宮内
Haruhiko Yamauchi
晴比古 山内
Shuichi Kobayashi
秀一 小林
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 双眼装置の接眼鏡筒を鏡筒保持部材に接着剤
で固定すると、接着剤の塗布管理が必要になったり接眼
鏡筒の交換が困難になったりする。 【解決手段】 一対の結像光学系が形成する像を一対の
接眼部12L,12Rを通して観察する双眼装置におい
て、接眼部がそれぞれ、接眼光学系を保持する接眼鏡筒
42L,42Rと、この接眼鏡筒を光軸回りの回転に応
じて光軸方向に移動可能に保持する鏡筒保持部材45
L,45Rとを有する場合に、一対の接眼部のうち少な
くとも一方の接眼部では、接眼鏡筒42Lに設けたピン
部材47Lを鏡筒保持部材45Lに形成された凹部10
0Lに挿入して接眼鏡筒の鏡筒保持部材に対する回転を
規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる視度補正
機構を有した双眼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】双眼装置を使用する際、使用者の左右の
視力が異なると良好な観察を行えないので、この視力差
を補う目的で、左右一対の接眼部のうち少なくとも一方
の接眼光学系を光軸方向に移動させることができる視度
補正機構を双眼装置に設けることがある。
【0003】このような視度補正機構は、接眼光学系を
一体的に保持する接眼鏡筒と、この接眼鏡筒をヘリコイ
ドねじ係合して保持する鏡筒保持部材とを有し、接眼鏡
筒を鏡筒保持部材に対して回転させることにより光軸方
向に移動させることができるように構成される。そし
て、一方の接眼部の接眼鏡筒を所定の光軸方向位置に設
定した状態で他方の接眼部の接眼鏡筒を光軸方向に移動
させることにより、上記一方の接眼部を基準とした視度
調整を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
双眼装置では、視度調整の基準となる側の接眼部の接眼
鏡筒を所定光軸位置で鏡筒保持部材に接着剤によって固
定している。このため、製品間で接眼鏡筒の鏡筒保持部
材に対する固定強度を安定化させるためには、接着剤の
塗布量を定量的に管理するための設備や接着剤を硬化さ
せるためのタクトタイム等が必要になるという問題があ
る。また、接眼鏡筒を交換する際には、効果した接着剤
を取り除く等の面倒な作業が必要になる。
【0005】そこで、本発明は、接着剤によらずに一定
の強度で接眼鏡筒を鏡筒保持部材に固定することがで
き、しかも接眼鏡筒の交換等を容易に行えるようにした
双眼装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、一対の結像光学系が形成する像を一
対の接眼部を通して観察する双眼装置において、一対の
接眼部のうち少なくとも一方の接眼部では、接眼鏡筒に
設けたピン部材を鏡筒保持部材に形成された凹部に挿入
して接眼鏡筒の鏡筒保持部材に対する回転を規制するよ
うにしている。すなわち、接眼鏡筒に予め植え込み配置
されたピン部材を、接眼部の組立時に鏡筒保持部材の凹
部に押し込むことにより、接眼鏡筒の鏡筒保持部材に対
する回転(つまりは接眼鏡筒の鏡筒保持部材に対する光
軸方向への移動)を接着剤を用いることなく規制でき、
しかも上記凹部からピン部材を引き抜くだけで接眼鏡筒
を鏡筒保持部材に対して光軸方向に移動可能にしたり取
り外し可能にしたりすることができるようにしている。
【0007】なお、上記双眼装置においては、先端部が
上記凹部に挿入されたピン部材の後端部を接眼鏡筒から
突出させるようにして、ピン部材の引き抜きを簡単に行
えるようにするのが望ましい。
【0008】また、接眼鏡筒を鏡筒保持部材に対する任
意の回転位置に固定できるようにするため、鏡筒保持部
材に上記凹部を光軸回りに複数形成し、接眼鏡筒の鏡筒
保持部材に対する回転位置に応じてピン部材を挿入する
凹部を選択できるようにするのが望ましい。
【0009】また、一方の接眼部に上記回転規制構造を
設けた場合に、他方の接眼部に、接眼鏡筒に設けたピン
部材を鏡筒保持部材に光軸回り周方向に延びて形成され
た凹部に挿入して接眼鏡筒の鏡筒保持部材に対する回転
範囲を規制する構成を設けるのが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1〜図5には、本発明の第1実施形
態であるプリズム双眼鏡(双眼装置)を示している。図
1は、上記双眼鏡の平面断面図、図2は側方断面図、図
3は背面断面図、図4(A)、(B)はそれぞれ上記双
眼鏡の平面図およびA−A線に沿って切断したときの部
分断面図、図5(A)、(B)はそれぞれ図4の上図の
C−C線およびD−D線に沿って切断したときの部分断
面図である。
【0011】双眼鏡の光学系は、左右一対の対物レンズ
1L、1R、左右一対のポロII型正立プリズム2L、2
R、左右一対の接眼レンズ3L、3R、液体を封入した
バリアングルプリズム4L、4Rの光学部品により構成
されている。
【0012】図1から図3に示すように、対物レンズ1
L、1Rはそれぞれ、左右に一対の平行な光軸01L、
01Rを有し、これら光軸01L、01Rはそれぞれバ
リアングルプリズム4L、4Rの中心を通過し、左右一
対の正立プリズム2L、2Rの入射面に至る。そして、
この左右一対の正立プリズム2L、2Rの各射出面に
は、対物レンズの光軸01L、01Rに平行でかつ同軸
でない左右一対の接眼レンズ3L、3Rの光軸02L、
02Rが連なる。
【0013】双眼鏡の基体10は丈夫な金属板で造ら
れ、光軸01L、01Rが作る平面と平行な水平部11
と、これに対して直角に屈曲した接眼ユニット12L、
12Rを保持するための保持面13とから構成される。
水平部11には摺動を目的とした4個所のエンボス14
が突出され、保持面13にはそれぞれ光軸01L、01
Rを中心として断続的な或いは閉じていない摺動円を含
む摺動孔15L、15Rが設けられている。なお、基体
10の中央は、保持面13と同じ面が上方に延在して突
出部16が形成され、突出部16はフォーカスネジ17
と径嵌合する。さらに、定位置で回転自在に保持する回
転保持部材18が、前記突出部16の中央に3本のビス
18’によって固定されている。
【0014】また、対物台19も丈夫な金属板で造ら
れ、基体10の4個所のエンボス14に対応して摺動す
る4個所の摺動部20を含む水平部21と、光軸01
L、01Rに対して直角に屈曲しかつ光軸01L、01
Rを中心とする孔22L、22Rを有する保持面23
L、23Rとから構成されている。そして、水平部21
に対して直角に屈曲した中央部の後端面24には、基体
10の突出部16の回転保持孔部材18に対応して、フ
ォーカスネジ17と螺合する雌ねじが設けられているナ
ット25が、前記中央部の後端面24に2本のビス2
5’によって固定されている。なお、保持面23L、2
3Rはまげ部23’により連結され、より強固なものと
なっている。
【0015】対物台19の水平部21には、光軸01
L、01R方向に設けたガイド孔26、27と、これよ
り幅のやや大きいガイド逃げ孔28、29が設けられて
いる。そして、ガイド孔26、27に対しては嵌合し、
ガイド逃げ孔28、29にはやや逃げるように寸法設定
された4個の同形状のガイド部材30が、基体10の水
平部11にビス止めされている。なお、このガイド部材
30の一部は、両側に延出してばね部31となってい
て、このばね部31がガイド孔26、27及びガイド逃
げ孔28、29の周囲において、対物台19の水平部2
1を基体10の水平部11に適度に圧接するように作用
している。
【0016】これにより、対物台19はガイド孔26、
27に嵌合する2個のガイド部材30により基体10を
基準として光軸方向に移動可能にガイドされ、エンボス
14と摺動部20同士は8個所のばね部31によって密
着状態で保持される。
【0017】また、フォーカスネジ17は基体10の突
出部16の回転保持部材18に回転自在に保持され、そ
の後端部にはフォーカス摘み32がビス32’により固
定されて光軸方向の抜け止めとされている。このフォー
カスネジ17は基体10に対して定位置で回転し、かつ
ねじ部は対物台19の水平部21に対して直角に屈曲し
た中央部の後端面24に固定されたナット25と螺合し
ている。このため、フォーカス摘み32を回転すること
によって、対物台19全体を基体10に対して光軸方向
に圧接した状態で移動することができる。なお、フォー
カスネジ17の後端部付近は2方取りされ、フォーカス
摘み32もこれに対応する形状に作られており、ビス3
2’の締込みだけで回転方向に関しても一体化が図られ
ている。左右一対の接眼ユニット12L、12Rは、互
いに対称形状に造られており、接眼レンズ3L、3R
と、これを一体的に保持する左右同形状の接眼鏡筒42
L、42Rと、光軸01L、01Rに対応する入射面及
び接眼レンズ3L、3Rの光軸02L、02Rに対応す
る射出面を有するポロII型の正立プリズム2L、2R
と、これを接着等により保持している保持台43L、4
3Rと、この保持台43L、43Rをプリズム2L、2
Rごと調整しつつ保持するための接眼ユニット本体44
L、44Rと、この接眼ユニット本体44L、44Rに
対して複数のビスにより係合しつつ固定する接眼ホルダ
ー(請求の範囲にいう鏡筒保持部材)45L、45Rと
から構成されている。なお、接眼ユニット本体44L、
44Rの内面には、内面反射を防止するための遮光線1
01L、101Rが形成されている。
【0018】また、この接眼ホルダー45L、45Rの
内面にはヘリコイドねじ46L、46Rが設けられてお
り、接眼鏡筒42L、42Rの外径部と螺合している。
また、接眼ホルダー45Lの後端面には円周方向に複数
並んだ小さな係合孔(請求の範囲にいうピン部材を挿入
させる凹部)100Lが形成されており、これら係合孔
100Lは接眼鏡筒42Lに植え込まれたストッパーピ
ン47Lを挿入させることによって接眼鏡筒42Lを光
軸方向に調整した後に固定することを可能としている。
【0019】さらに、接眼ホルダー45Rの後端面には
円周方向に延びる切り欠き(請求の範囲にいう周方向に
延びる凹部)100Rが形成されており、この切り欠き
100Rの端部は接眼鏡筒42Rに植え込まれたストッ
パーピン47Rの回転規制となる。接眼鏡筒42Rを切
り欠き100Rによって規制された回転範囲内で回転さ
せることで、双眼鏡使用時の左右の視度調整機能を可能
としている。
【0020】そして、本実施形態によれば、接眼鏡筒4
2Lに予め植え込み配置されたストッパーピン47L
を、接眼ユニット12Lの組立時に接眼ホルダー45L
の係合孔100Lに押し込むだけで接眼鏡筒42Lの接
眼ホルダー45Lに対する固定(位置決め)を行うこと
ができるので、接着剤を用いる場合に比べて簡単に組立
てを行うことができる。
【0021】しかも、図4(B)に示すように、ストッ
パーピン47Lは、組立状態においてストッパーピン4
7Lの後端部が接眼鏡筒42Lにおける植え込み孔の後
端から突出する長さに設定されているので、組立後にこ
の突出部分を引っ張って係合孔100Lからストッパー
ピン47Lを引き抜くだけで接眼鏡筒42Lの接眼ホル
ダー45Lに対する回転や取り外しを自由に行うことが
できる。このため、接眼鏡筒42Lの交換も接着剤を用
いる場合に比べて容易に行うことができる。
【0022】なお、接眼鏡筒42L、42Rの後端部に
は、一対の眼当接ゴム33L、33Rが取り付けられて
いる。
【0023】接眼ユニット本体44L、44Rの前端面
には、基体10の水平部11に対して直角に屈曲した保
持面13から若干突き出るようにフランジ部34L、3
4Rが設けられており、光軸01L、01Rのそれぞれ
を中心とする摺動孔15L、15Rに係合している。ま
た、接眼レンズユニット本体44L、44Rには、図3
に示すように略対称な形状の左右一対の連動板35L、
35Rが取り付けられており、連動板35L、35Rは
内側のギア部36L、36Rで互いに噛合している。
【0024】そして、それぞれ4本のビス37L、37
Rにおいて、左右一対の接眼ユニット本体44L、44
Rの前端面のフランジ部34L、34Rにビス止めされ
ており、このビス止め部分の外周部38L、38Rは円
周方向に延出され、さらにビス止めしたときに基体10
の保持面13に適度にチャージする状態となるように光
軸01L、01R方向に屈曲している。
【0025】なお、光軸01L、01Rを中心として断
続的な或いは閉じていない摺動円を含む摺動孔15L、
15Rに対応して、フランジ部34L、34Rの係合部
(図示せず)は回転角規制可能な形状となっている。
【0026】このような接眼部の構成において、左右一
対の接眼ユニット12L、12Rは、それぞれ基体10
の水平部11に対して直角に屈曲した保持面13に密着
した状態で互いに反対回りに回転運動して、接眼レンズ
3L、3Rの光軸02L、02Rの間隔を適度な操作重
さで所定量変更することが可能である。
【0027】また、接眼ホルダー45L、45Rの後面
外観部であって光軸01L、01Rの延長部付近には、
ストラップ取付部48L、48Rが設けられている。こ
のため、ストラップ取付部48L、48Rに取り付けた
ストラップ(図示せず)を首や肩に掛けて双眼鏡を保持
するときも、常に双眼鏡のバランスを崩さないと同時
に、左右に目幅を変えるような力が発生しにくいストラ
ップを実現できる。
【0028】一方、対物鏡筒40L、40Rは、左対物
レンズ1L、1Rを先端部付近で保持し、鏡筒回りにそ
れぞれ等分に3個所設けられたフランジ部41L、41
Rにおいて、光軸01L、01Rを中心とする孔22
L、22Rを有する保持面23L、23Rにそれぞれ3
本のビスで固定されている。ここで、光軸01L、01
Rを中心とする孔22L、22Rは、対物鏡筒40L、
40Rの外径よりやや大きく設定されてるので、対物鏡
筒40L、40Rをビス止めする時には、対物レンズ1
L、1Rの光軸01L、01Rの位置をずらして調整固
定ができるようになっている。
【0029】図2に示す上カバー50と下カバー51
は、光軸01L、01Rを含む平面でほぼ全体が上下に
かみ合わさるように形成されており、かみ合い面には互
いに嵌合する段差が形成されている。上カバー50は、
基体10、フォーカスネジ17、対物台19、対物鏡筒
40L、40Rなどを覆い、内面の天井から図示しない
3個所の位置決め部に対して、取付孔52、53、54
を介して基体10をビス止めされている。このように、
上カバー50を3個所で保持することで、外観部材の保
持時或いは衝撃等が加わった時の基体10の歪みを最小
に抑え、ひいては光学系の視軸のずれの発生を抑える構
造が実現できるさらに、下カバー51は対物鏡筒40
L、40R回り、接眼ユニット12L、12R回り、フ
ォーカスネジ17回り以外で、上カバー50と全周に渡
って係合し、取付孔55L、55Rの2個所で上カバー
50にビス止めされている。また、下カバー51の筒状
に延びた先端部56L、56Rと上カバー50の筒状に
延びた先端部57L、57Rとは、互いに係合して左右
の円筒部を形成し、この円筒部は断面形状がコの字のリ
ング状の対物カバー58L、58Rに嵌め込まれて、左
右2本ずつのビスによって固定されている。このように
構成することで、上カバー50の変形を更に小さくでき
る強固な構造が実現できる。
【0030】さらに、対物鏡筒40L、40Rの先端外
周部の外周には、防塵ゴム59L、59Rが巻かれ、防
塵ゴム59L、59Rの外径は対物カバー58L、58
Rに対してチャージ気味に係合している。また、防塵ゴ
ム59L、59Rの外径は対物カバー58L、58Rを
覆うようになっており、その先端部には対物ゴム60
L、60Rが取り付けられている。このような対物部の
構成により、対物カバー58L、58Rの内面と対物鏡
筒40L、40Rの空隙を密閉することができ、加えて
対物カバー58L、58Rを覆う対物ゴム60L、60
Rを取り付けたことにより先端部に加わる衝撃を和らげ
るととともに上下のカバー50、51に覆われた双眼鏡
内部に埃や水滴が入り難い構造を実現できる。
【0031】また、対物レンズ1L、1Rの奥側には、
バリアングルプリズム4L、4Rを内蔵する後述する防
振ユニット61が配置され、防振ユニット61には付属
する電気回路基板62が取り付けられている。さらに、
対物鏡筒40L、40Rの間には2個のバッテリ63が
配置され、上カバー50の内面にはこれらのバッテリ6
3に対応した図示しない2個のばね性を備えた電極が配
置されている。なお、これら電極はリード線によって電
気回路基盤62に接続されている。
【0032】そして、バッテリ63は、収納状態で導通
するように、上記2個のばね性を備えた電極と、下カバ
ー51に開閉可能に取り付けられた蓋65に固定された
共通電極64とよって挟持されつつ、双眼鏡内に保持さ
れる。
【0033】防振スイッチ66は、バリアングルプリズ
ム4L、4Rを含む防振ユニット61の駆動アクチュエ
ータ(図示せず)の作動を許可するスイッチとして用い
られる。なお、防振ユニット61は、図示しない振動ジ
ャイロの信号に応じて上記アクチュエータを作動させる
ことにより、バリアングルプリズム4L、4Rの前枠や
後枠を光軸01L、01Rを横切る軸を中心に回動させ
て双眼鏡のピッチ方向やヨー方向の振動による像ぶれを
補正するものである。なお、ここでは防振ユニット61
の駆動機構についての詳しい説明は省略する。
【0034】防振スイッチ66は適度な硬さのゴムで作
られており、上カバー50の中央に開けられた孔にドー
ナツ状の押さえ板67とともに内側からカシメによりそ
のフランジ部66Bの周囲を固定されている。
【0035】このため、表面側から指で操作部66Aを
押すことにより、その内側にあって基体10の水平部1
1に2本のビス66’によって先端部を固定されたロッ
クバネ68を、先端のゆるい球状の作動部66Dで押す
ことができ、突き当て部66Cがドーナツ状の押さえ板
67に当接するまで押し下げることができる。なお、操
作部66Aから指を離せばロックバネ68の弾性力によ
ってスイッチ66を図2の状態に戻すことができる。
【0036】(第2実施形態)上記第1実施形態では、
接眼鏡筒42Lを接眼ホルダー45Lに対して回転規制
するための係合孔100Lを接眼ホルダー45Lの周方
向一部に複数個設けた場合について説明したが、図6
(A)に示すように、係合孔100Lを接眼ホルダー4
5Lの周方向全体にわたって複数個設けたり、図6
(B)に示すように、係合孔100Lを接眼ホルダー4
5Lの径方向にて対向した複数の領域に分散させて複数
個設けたりしてもよい。これにより、接眼鏡筒42Lの
接眼ホルダー45Lに対する固定位置の選択の幅、つま
りは視度調整の基準の選択幅を広げることができる。
【0037】なお、複数の係合孔100Lのピッチは、
第1実施形態や図6(A)に示すように一定に設定して
もよいし、例えば図6(B)に示すように、対向した複
数の領域のピッチを異ならせてもよい(図6(B)では
下側領域のピッチが上側側領域のピッチの1/2に設定
されている)。
【0038】しかも、接眼鏡筒42Lにおけるストッパ
ーピン47Lの植え込み孔を複数設けておけば、例えば
接眼鏡筒42Lの交換が繰り返されてストッパーピン4
7Lと使用済み係合孔100Lとに変形による挿入ガタ
が生じたような場合に、接眼鏡筒42Lにおける新たな
植え込み孔に植え込まれたストッパーピン47Lを未使
用の係合孔100Lに挿入ガタなく挿入させることがで
き、接眼鏡筒42Lの接眼ホルダー45Lに対する位置
決めを確実に行うことができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
接眼鏡筒に予め植え込み配置されたピン部材を接眼部の
組立時に鏡筒保持部材の凹部に押し込むだけで、接眼鏡
筒の鏡筒保持部材に対する回転(つまりは接眼鏡筒の鏡
筒保持部材に対する光軸方向への移動)を規制すること
ができるので、接着剤を用い場合に比べて接眼部を簡単
に組み立てることができる。しかも上記凹部からピン部
材を引き抜くだけで接眼鏡筒を鏡筒保持部材に対して光
軸方向に移動可能にしたり取り外し可能にしたりするこ
とができるので、接眼鏡筒の交換も容易に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である双眼装置の平面断
面図である。
【図2】上記双眼装置の側面断面図である。
【図3】上記双眼装置の正面断面図である。
【図4】上記双眼装置の平面図およびこの平面図におけ
るA−A線断面図である。
【図5】図4の上図におけるC−C線およびD−D線断
面図である。
【図6】本発明の第2実施形態である双眼装置の背面断
面図である。
【符号の説明】
1L、1R:対物レンズ 2L、2R:ポロII型正立プリズム 3L、3R:接眼レンズ 4L、4R:バリアングルプリズム 10:基体 12L、12R:接眼ユニット 17:フォーカスネジ 19:対物台 35L、35R:連動板 40、42:対物鏡筒 50:上カバー 51:下カバー 61:防振ユニット 62:電気回路基板 63:バッテリ 64:共通電極 66:スイッチ 68:ロックバネ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の結像光学系が形成する像を一対の
    接眼部を通して観察する双眼装置において、 前記接眼部はそれぞれ、接眼光学系を保持する接眼鏡筒
    と、この接眼鏡筒を光軸回りの回転に応じて光軸方向に
    移動可能に保持する鏡筒保持部材とを有しており、 前記一対の接眼部のうち少なくとも一方の接眼部では、
    前記接眼鏡筒に設けたピン部材を前記鏡筒保持部材に形
    成された凹部に挿入して前記接眼鏡筒の前記鏡筒保持部
    材に対する回転を規制したことを特徴とする双眼装置。
  2. 【請求項2】 先端部が前記凹部に挿入されたピン部材
    の後端部を、前記接眼鏡筒から突出させたことを特徴と
    する請求項1に記載の双眼装置。
  3. 【請求項3】 前記鏡筒保持部材に前記凹部を光軸回り
    に複数形成し、前記接眼鏡筒の前記鏡筒保持部材に対す
    る回転位置に応じて前記ピン部材を挿入する凹部を選択
    可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の双
    眼装置。
  4. 【請求項4】 前記一対の接眼部のうち一方の接眼部で
    は、前記接眼鏡筒に設けたピン部材を前記鏡筒保持部材
    に形成された凹部に挿入して前記接眼鏡筒の前記鏡筒保
    持部材に対する回転を規制し、 他方の接眼部では、前記接眼鏡筒に設けたピン部材を前
    記鏡筒保持部材に光軸回り周方向に延びて形成された凹
    部に挿入して前記接眼鏡筒の前記鏡筒保持部材に対する
    回転範囲を規制したことを特徴とする請求項1から3の
    いずれかに記載の双眼装置。
JP14214397A 1997-05-30 1997-05-30 双眼装置 Pending JPH10333011A (ja)

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