JP7483485B2 - レンズ装置および撮像システム - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置に着脱可能に装着されるレンズ装置に関する。
交換レンズとしてのレンズ装置には、特許文献1および特許文献2に開示されているように、左右の光学系が人間の眼間距離(例えば60~65mm)に相当する基線長だけそれらの光軸が離れるように並列配置され、1つ又は左右の2つの撮像素子上にそれぞれの光学系により被写体像(イメージサークル)が形成されるものがある。左右の光学系のそれぞれにより形成された被写体像を撮像して記録された左眼用の画像データと右眼用の画像データを3Dディスプレイやバーチャルリアリティ(VR)ゴーグル等の立体表示装置に表示することで、立体画像を鑑賞者に提示することができる。
特開2012-003022号公報 特開2012-113281号公報
上記のようなレンズ装置では、左右の光学系のそれぞれを構成する複数のレンズの光軸を合わせるための光学調整を行う必要がある。光学調整は、各レンズに対して、例えば各レンズの外周の複数箇所に配置された偏心コロ等の調整部材を回転させてレンズを光軸に直交する方向に移動させたり傾けたりして行う。
しかしながら、各光学系の複数のレンズのそれぞれに対して上記のような複数の調整部材を設けると、レンズ装置が大型化する。特に左右の光学系を有するレンズ装置が大型化すると、これを撮像装置に装着した場合に該レンズ装置と撮像装置のグリップ部とが近接し、ユーザがグリップ部やレンズ装置を握って撮像装置およびレンズ装置を保持することに支障が生じる。
本発明は、光学系を構成する複数のレンズのそれぞれに対して光学調整用の複数の調整部材を設けつつも小型化が可能なレンズ装置を提供する。
本発明の一側面としてのレンズ装置は、光学系を有する。該光学系は、物体側から像側に順に、第1レンズと、第2レンズとを含む。レンズ装置は、第1レンズの光学調整のために設けられた複数の第1調整部材と、第2レンズの光学調整のために設けられた複数の第2調整部材とを有する。光学系の光軸方向において、複数の第1調整部材が配置された領域と複数の第2調整部材が配置された領域は、少なくとも一部同士が重複しており、複数の第1調整部材および複数の第2調整部材はそれぞれ、光学調整としての偏心調整用の調整部材と倒れ調整用の調整部材とを含むことを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としてのレンズ装置は、右眼光学系および左眼光学系を有する。右眼光学系および左眼光学系はそれぞれ、物体側から像側に順に、第1光学系と、第1光学系の光軸に対して屈曲した光軸を有する第2光学系と、第2光学系の光軸に対して屈曲した光軸を有する第3光学系とを有し、右眼および左眼光学系のそれぞれの第3光学系の光軸間の間隔が第1光学系の光軸間の間隔より狭い。第1光学系は、物体側から像側に順に、第1レンズと、第2レンズとを含む。レンズ装置は、第1レンズの光学調整のために設けられた複数の第1調整部材と、第2レンズの光学調整のために設けられた複数の第2調整部材とを有する。第1光学系の光軸方向において、複数の第1調整部材が配置された領域と複数の第2調整部材が配置された領域は、第1レンズと第2光学系との間にあり、かつ少なくとも一部同士が重複していることを特徴とする。なお、上記各レンズ装置が着脱可能に装着される撮像装置を含む撮像システムも、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、光学系を構成する複数のレンズのそれぞれに対して光学調整用の複数の調整部材を設けつつも小型化されたレンズ装置を実現することができる。
実施例の立体撮像レンズの平面断面図。 実施例の立体撮像レンズにおける右光学系の分解斜視図。 実施例の立体撮像レンズの分解斜視図(前側斜視図)。 実施例の立体撮像レンズの分解斜視図(後側斜視図)。 実施例の立体撮像レンズの正面断面図および拡大図。 実施例の立体撮像レンズのマウントカバーを示す図。 実施例の立体撮像レンズの第3光軸と撮像素子上のイメージサークルの位置関係を示す図。 実施例の立体撮像レンズと撮像装置の構成を示すブロック図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施例であるレンズ装置(以下、立体撮像レンズという)200を上方から見た断面を示している。この立体撮像レンズ200は、撮像装置としてのカメラ本体に着脱可能に装着される交換レンズである。図1では、カメラ本体においてユーザが右手で握るグリップ部130を示している。
立体撮像レンズ200は、右眼光学系201Rと左眼光学系201Lを有する。立体撮像レンズ200がカメラ本体に装着された状態では、右眼光学系201Rと左眼光学系201Lのそれぞれのイメージサークル(被写体像)がカメラ本体に設けられた撮像素子上における右側の撮像領域と左側の撮像領域に同時に形成される。撮像素子は、これら右側と左側の撮像領域に形成された被写体像を撮像する。
図2は、右眼光学系201Rを分解して示している。右眼光学系201Rと左眼光学系201Lは、それらの光軸が立体撮像レンズ200の中心軸に関して線対称となる以外は互いに同じ構成を有する。図3および図4はそれぞれ、前側および後側から見た立体撮像レンズ200を分解して示している。以下の説明において、右眼光学系201Rの構成要素の符号の末尾にはRを付け、左眼光学系201Lの構成要素の符号の末尾にはLを付ける。また、右眼光学系201Rと左眼光学系201Lの両方に共通する構成要素の符号の末尾にはRもLも付けない。
右眼光学系201Rと左眼光学系201Lはそれぞれ、物体(被写体)側から像側に順に、第1光軸OA1と、該第1光軸OA1から直角に折れ曲がって延びる第2光軸OA2と、該第2光軸OA2から直角に折れ曲がって第1光軸OA1と平行に延びる第3光軸OA3とを有する。各光学系は、第1光軸OA1に沿って配置された第1レンズ211、第2レンズ211-2および第3レンズ211-3と、第2光軸OA2に沿って配置された第4レンズ221と、第3光軸OA3に沿って配置された第5レンズ231および第6レンズ231-2とを有する。各光学系はさらに、第1光軸OA1に対して第2光軸OA2を折り曲げる第1プリズム220と、第2光軸OA2に対して第3光軸OA3を折り曲げる第2プリズム230とを有する。第4レンズ221は、第1プリズム220と第2プリズム230との間に配置されている。
なお、第1~第3レンズ211、211-2、211-3は第1光軸OA1を有する第1光学系(右眼および左眼光学系のそれぞれの物体側の部分)を構成し、第1プリズム220、第4レンズ221および第2プリズム230は第1光軸OA1に対して屈曲した第2光軸OA2を有する第2光学系を構成する。また、第5レンズ231および第6レンズ231-2は、第2光軸OA2に対して屈曲した第3光軸OA3を有する第3光学系(右眼および左眼光学系のそれぞれの像側の部分)を構成する。
以下、図2に示す右眼光学系201Rの構成について説明する。前述したように左眼光学系201Lの構成は右眼光学系201Rの構成と基本的に同じである。
第1レンズ211Rは第1レンズ保持部材212Rによって保持され、第1レンズ保持部材212Rに固定される押さえ環215によって第1レンズ保持部材212Rに対して押さえられる。押さえ環215の外周部には、後述する外装部材としてのケース206a,206bとの間の隙間を塞ぐ防塵部材216が取り付けられる。
第2レンズ211-2Rは、第2レンズ保持部材218Rにより保持される。第3レンズ211-3Rは、ベース部材としての第1レンズベース213Rによって保持される。
第1レンズベース213Rには、その外周に配置された第1レンズ保持部材212Rが(図5(b)参照)、第1レンズ211Rの偏心調整と倒れ調整を含む光学調整が可能となるように、2種類かつ3つずつの偏心コロ214aおよび偏心コロ214bを介して取り付けられる。偏心コロ214a、214bはそれぞれ第1調整部材としての偏心調整用および倒れ調整用の調整部材に相当する。本実施例にいうレンズの偏心調整は該レンズの光軸を第1光軸OA1に対して該第1光軸OA1に直交する方向でのずれの修正を意味し、倒れ調整は該レンズの光軸の第1光軸OA1に対する傾きの修正を意味する。また、第1レンズベース213Rには、その内周に配置された第2レンズ保持部材218Rが(図5(b)参照)、第2レンズ211-2Rの偏心調整と倒れ調整を含む光学調整が可能となるように、2種類かつ3つずつの偏心コロ219aおよび偏心コロ219bを介して取り付けられる。偏心コロ219a、219bは第2調整部材としての偏心調整用および倒れ調整用の調整部材に相当する。本実施例では、同じ種類の3つの偏心コロ(214a、214b、219a、219b)を第1光軸OA1回りの周方向に120度等間隔の3箇所(複数箇所)に配置している。
偏心コロ214a、214b、219a、219bは、それらの中心軸に対して偏心した偏心部を有する。調整者が治具を用いて偏心コロ214a、219aをその中心軸回りで回転させる(操作する)ことにより、レンズ保持部材(212R、218R)がレンズの光軸に直交する方向に移動する。また偏心コロ214b、219bをその中心軸回りで回転させることにより、レンズ保持部材(212R、218R)がレンズの光軸の傾きが調整されるように移動する。このような光学調整機構により、第1および第2レンズ211R、211-2Rの光学調整(偏心調整および倒れ調整)が可能である。
第1プリズム220Rは、プリズムベース217Rに第2光軸OA2の方向から組み付けられて接着される。第1プリズム220Rの出射面にはプリズムマスク224が貼り付けられて、光路外の光線を遮光する。プリズムベース217Rは、第1レンズベース213Rに不図示のビスによって固定される。
第4レンズ保持部材222Rには、第2光軸OA2の方向からは第4レンズ221Rが組み付けられて接着され、第3光軸OA3の方向からは第2プリズム230Rが組み付けられて接着される。第2プリズム230Rの出射面にはプリズムマスク233が貼り付けられて、光路外の光線を遮光する。プリズムベース217Rと第4レンズ保持部材222Rは、それらの間に絞りユニット223Rを挟んで保持する。プリズムベース217Rは第4レンズ保持部材222Rにビスにより固定される。
第5レンズ231Rは第5レンズ保持部材232Rにより保持され、第6レンズ231-2Rは第6レンズ保持部材232-2Rにより保持される。第5および第6レンズ保持部材232R、232-2Rは、第4レンズ保持部材222にビスにより固定される。
以上のように構成された右眼光学系201Rと左眼光学系201Lはそれぞれ、図1、図3および図4に示す第2レンズベース203の右部と左部にビスにより固定される。このとき、各光学系と第2レンズベース203の間には2種類のスペーサ209a、209bとワッシャ210が挟み込まれる。これらスペーサー209a、209bとワッシャ210の第1および第3光軸OA1、OA3が延びる方向(以下、光軸方向という)での厚みを調整することにより、右眼光学系201Rと左眼光学系201Lのピント位置が互いに同じ位置となるように調整することができる。
第2レンズベース203は、フォーカスリング205とフォーカスフランジ204を挟んで、レンズマウント202にビスにより固定される。フォーカスリング205は、それが回転する角度によって第2レンズベース203と当接する部分の光軸方向での厚みが変化するカム状の部材であり、フォーカスリング205を回転させることによりフォーカスフランジ204と第2レンズベース203との光軸方向での距離を変化させることができる。この作用により、右眼光学系201Rと左眼光学系201Lのそれぞれの全体を光軸方向に移動させて焦点調節(フォーカシング)を同時に行うことができる。
ケース206a,206bは、第2レンズベース203と右眼光学系201Rおよび左眼光学系201Lのうち第2レンズベース203よりも物体側の部分を覆うように第2レンズベース203に上下からビスにより固定される。
ここで、レンズマウント202は、カメラマウント122(図8参照)に対して嵌合するとともに回転してバヨネット結合するように構成されている。レンズマント202には、バヨネット結合のためのバヨネット爪202aが形成されている。
レンズマウント202がカメラマウント122に嵌合するときの嵌合径は、図1に示すようにΦDである。図1において、一点鎖線202Fは、レンズマウント202のフランジ面である。
第1光軸OA1に沿った第1~第3レンズ211、211-2、211-3と第2光軸OA2に沿った第4レンズ221は、レンズマント202のフランジ面202Fよりも物体側にあり、立体撮像レンズ200をカメラ本体に装着した状態ではカメラマウント122よりも物体側に位置する。
右眼光学系201Rと左眼光学系201Lの第3光軸OA3間の距離(間隔)をL2とし、フォーカスリング205の内径をφFとすると、φFは、フォーカスリング205の内周が右眼光学系201Rと左眼光学系201Lを保持する第2レンズベース203の外周に回転可能に嵌合するため、L2よりも大きくなる。
第3光軸OA3に沿ったレンズは、右眼光学系201Rでは第5および第6レンズ231R、231-2Rであり、左眼光学系201Lでは第5および第6レンズ231L、231-2Lである。立体撮像レンズ200の像側の端部には、レンズマウントカバー208が配置されている。
レンズマウントカバー208は、レンズマント202のバヨネット爪202aのうち最も像側の面とほぼ同一面であって最も像側のレンズである第6レンズ231-2L、231-2Rの像側のレンズ面(以下、左右の最終レンズ面という)より若干物体側に位置する第1のカバー部208aと、第1のカバー部208aの中央部に該第1のカバー部208aおよび左右の最終レンズ面より像側に突出するように形成された第2のカバー部208bとを有する。第2のカバー部208bのうち左右の最終レンズ面に対向する位置には、該最終レンズ面から出射した光が通る開口部が内側に形成された左右の円筒壁部208L、208Rが形成されている。
左右の円筒壁部208L、208Rは、左右の最終レンズ面の外周を囲むように形成されている。これら円筒壁部208L、208Rの間の部分(以下、境界壁部という)208eは、互いに近接した左右の最終レンズ面のそれぞれから出射した光が他方の最終レンズ面から出射した光によってカメラ本体の撮像素子上に形成されるイメージサークル内に入り込むクロストークが生じないように遮光する遮光壁としての役割を有する。すなわち、境界壁部208eは、左右の最終レンズ面のそれぞれからの光路の間に設けられた遮光壁である。カメラ本体側に交換レンズである立体撮像レンズ200の左右の光学系201L、201Rに対応した遮光形状を予め設けておくことはできないため、立体撮像レンズ200に境界壁部208e(円筒壁部208L、208R)を設けておくことで、クロストークの発生を回避することができる。
なお、本実施例では左右の円筒壁部208L、208Rの間の境界壁部208eを遮光壁として用いる場合について説明したが、円筒壁部を設けずに(すなわちレンズマウントカバー208を設けずに)境界壁部に相当する遮光壁のみを設けてもよい。
また、円筒壁部208R、208Lの像側の端部208cは、開口部の内側に向かって突出したエッジ形状に形成されている。このエッジ形状の端部208cによって、円筒壁208R、208Lで反射した不要光をカットすることでゴーストの発生を防ぐことができる。また、右眼光学系201Rと左眼光学系201Lが全周魚眼レンズである場合には、該全周魚眼レンズの全周における不要光をカットすることができる。なお、右眼光学系201Rと左眼光学系201Lは全周魚眼レンズであってもよいし、全周魚眼レンズではない魚眼レンズであってもよい。
図5(a)は立体撮像レンズ200を図1中の一点鎖線213Fで切断して物体側から見た断面を示し、図5(b)は該断面における第2レンズ211-2Lの周囲を拡大して示している。ここでは、左眼光学系201L側の偏心コロ214a、214bと偏心コロ219a、219bの配置について説明する。なお、これら偏心コロの配置は、右眼光学系201R側でも同じである。
第1レンズ保持部材212が保持する第1レンズ211の光学調整用の6つの偏心コロ214a、214bと第2レンズ保持部材218Lが保持する第2レンズ211-2Lの光学調整用の6つの偏心コロ219a、219bは、図1に示す光軸方向(第1光軸OA1が延びる方向)における第1レンズ211(の像側の面)と第2光学系(220L、221L、230L)との間の範囲L7内に配置されている。さらに、図1に示すように、光軸方向において、偏心コロ214a、214b(各偏心コロにおける偏心部)が配置された領域Aと偏心コロ219a、219bが配置された領域Bは、それらの少なくとも一部同士が重複している。言い換えれば、領域Aと領域Bは、光軸方向に直交する方向において少なくとも一部が重なり合っている。このような偏心コロの配置を可能とするため、図5(a)、(b)に示すように、偏心コロ214a、214bと偏心コロ219a、219bとが、第2レンズ211-2Lの周囲(第1光軸OA1を中心とする周方向)において交互に配置されている。
第1レンズ211Lの外径は、第2レンズ211-2Lの外径よりも大きいため。このため、偏心コロ214a、214bを第1レンズ211Lの周囲ではなく、第1レンズ211Lと第2光学系との間の範囲L7内、特に第2レンズ211-2Lの周囲に、偏心コロ219a、219bと周方向に交互になるように配置することで、立体撮像レンズ200(ケース206a、206b)の外形を小型化することができる。この結果、図1に示すように、立体撮像レンズ200とカメラ本体から物体側に突出したグリップ部130との間の距離L6として、ユーザがグリップ部130を握るのに十分な距離を確保することができる。
なお、ケース206a、206bのうち第1~第3レンズ(第1光学系)211R~211-3R、211L~211-3Lの側面を覆う部分は、グリップ部130との距離L6をできるだけ大きくするために、第1光学系側に凹んだ曲面形状を有する。
仮に第1の調整機構と第2の調整機構を光軸方向にて互いに異なる領域に配置すると、偏心コロ214a、214b、219a、219b、第1レンズ保持部材212L、第2レンズ保持部材218Lおよび第1レンズベース213回りが大きくなる。つまり、立体撮像レンズ200の外形が大きくなる。このため、立体撮像レンズ200とカメラ本体のグリップ部130との間の距離L6が小さくなり、ユーザがグリップ部130を握れなくなる。
図6は、像側から見たレンズマウントカバー208を示している。また図7は、右眼および左眼光学系201R、201L(211R、211L)と、第1~第3光軸OA1R~OA3R、OA1L~OA3Lと、マウント(カメラマウント122およびレンズマウント202)の内周と、カメラ本体に設けられた撮像素子111と、該撮像素子111上の右眼および左眼光学系201R、201LのイメージサークルICR、ICLとの位置関係を示している。図6では、撮像素子111を一点鎖線で示している。
図6において、第6レンズ231-2R、231-2L(最終レンズ面)から撮像素子に向かう光路の間に設けられた境界壁部208eの上下(左右方向に直交して像面に平行な方向)の長さLは、図7に示すイメージサークルICR、ICLの径ΦD2より長く設定されている。
図1に示すように、立体撮像レンズ200のうち第5レンズ231R、231Lの一部、第6レンズ231-2R、231-2Lおよびレンズマウントカバー208は、レンズマウント202のフランジ面202Fよりも像側に突出しているため、カメラマウント122のフランジ面を超えてカメラ本体の内部に入り込む。レンズマウントカバー208(境界壁部208e)の像側の端面と図1では不図示の撮像素子(撮像面)111との間の距離をL3、フランジ面202Fと撮像素子111の間の距離をL4、第6レンズ231-2R、231-2Lの像側の面と撮像素子111との間の距離をL5とすると、L3、L4およびL5は、
L3<L5
L3<L4
なる関係を有する。
一眼レフカメラ本体では、撮像素子111の物体側にシャッタとミラーが配置されているため、ミラーより物体側のシャッタの手前まで立体撮像レンズ200のうちフランジ面202Fよりも像側に突出した部分(以下、像側突出部分という)が入り込むことが可能である。一方、ミラーレスカメラ本体では、ミラーがなくてシャッタが撮像素子111の近くに配置されているため、立体撮像レンズ200の像側突出部分はカメラ本体のより奥まで入り込むことができる。さらにシャッタがないミラーレスカメラ本体では、撮像素子111に近接する位置まで立体撮像レンズ200の像側突出部分が入り込むことができる。境界壁部208eと撮像素子111との間の距離L3が短いほど、第6レンズ231-2R、231-2Lのそれぞれからの光が、他方の光学系のイメージサークルに漏れにくくなる。
図7に示すように、撮像素子111上には、右眼光学系201RのイメージサークルICRと、左眼光学系201LのイメージサークルICLが並んで形成される。イメージサークルICR、ICL同士が重ならないように各イメージサークルの径ΦD2とイメージサークルICR、ICLの離間距離を設定するとよい。例えば、撮像素子111の撮像面を中央で半分に分けたときの右側の撮像領域の中央に右眼光学系201RのイメージサークルICRの中心が位置し、左側の撮像領域の中央に左眼光学系201LのイメージサークルICLの中心が位置するように設定することが好ましい。
本実施例の右眼および左眼光学系201R、201Lはそれぞれ全周魚眼レンズとして構成されており、これらにより形成される被写体像はほぼ180°の画角の範囲からの光が結像した円像になる。このため、図7に示すように、撮像素子111の撮像面上の左右に2つの円像が形成される。図1に示す右眼光学系201Rの第1光軸OA1Rと左眼光学系201Lの第1光軸OA1Lとの間の距離(間隔)である基線長L1が長いほど、撮像画像データを鑑賞する際にユーザに与える立体感が増加する。
例えば、撮像素子111の撮像面のサイズを縦24mm×横36mm、イメージサークルICR、ICLの径ΦD2を17mm、第3光軸OA3R、OA3L間の間隔L2を18mm、第2光軸OA2R、OA2Lの長さを21mmとする。第2光軸OA2R、OA2Lが水平方向に延びるように右眼および左眼光学系201R、201Lを配置すると、基線長L1は60mmとなり、成人の眼幅とほぼ等しくなる。
また、レンズマウント202の内径ΦDは基線長L1よりも短くてよい。さらに、第3光軸OA3R、OA3L間の間隔L2をレンズマウント202の内径ΦDよりも短くすることにより、第5レンズ231R、231Lと第6レンズ231-2R、231-2Lを各マウントの内側に配置することができる。すなわち、
L2<φD<L1
なる設定が好ましい。
フォーカスリング205の内径φFは、間隔L2に対して、
L2<φF
なる関係を有する。
図8は、立体撮像レンズ200とこれが着脱可能に装着されたカメラ本体110からなる立体撮像システム100の構成例を示している。立体撮像レンズ200は、上述した右眼光学系201Rおよび左眼光学系201Lと、レンズ制御部209とを有する。
カメラ本体110は、上述したカメラマウント122および撮像素子111と、A/D変換器112、画像処理部113、表示部114、操作部115、記憶部116およびカメラ制御部117とを有する。立体撮像レンズ200のレンズマウント202をカメラ本体110のカメラマウント122に装着すると、カメラ制御部117とレンズ制御部209とが電気的に接続される。
撮像素子111上には、右眼光学系201Rと左眼光学系201Lのそれぞれによって被写体像(右眼像および左眼像)が並んで形成される。撮像素子111は、被写体像を撮像してアナログ電気信号に変換する。A/D変換器112は、撮像素子111から出力されたアナログ電気信号をデジタル信号に変換する。画像処理部113は、A/D変換器112から出力されたデジタル信号に対して種々の画像処理を行って画像データを生成する。
表示部114は、画像データを表示して電子ビューファインダとして機能するとともに、撮像に関する各種情報を表示する。表示部114には、液晶パネルや有機ELパネル等の表示デバイスが用いられる。
操作部115は、ユーザが立体撮像システム100に対する各種指示を行うためのユーザインタフェースとして機能する。表示部114がタッチセンサを有する場合には、該タッチセンサも操作部115に含まれる。
カメラ制御部117は、立体撮像システム100の全体の制御を司る。カメラ制御部117は、CPUやMPU等のコンピュータにより構成される。記憶部116は、画像データ等、各種データを記憶する。また記憶部116は、コンピュータとしてのカメラ制御部117が処理を実行するためのプログラムも記憶する。記憶部116は、ROM、RAMおよびHDD等を用いて構成される。
なお、上記実施例では、右眼および左眼光学系を有する立体撮像レンズについて説明したが、複数の第1調整部材を配置する領域と複数の第2調整部材を配置する領域を光軸方向において互いに重複させる構成は、単眼の光学系を有するレンズ装置にも適用することができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
200 立体撮像レンズ
201R 右眼光学系
201L 左眼光学系
211R/L 第1レンズ
211-2R/L 第2レンズ
211-3R/L 第3レンズ
214a、214b、219a、219b 偏心コロ
220R/L 第1プリズム
221R/L 第4レンズ
230R/L 第2プリズム
231R/L 第5レンズ
231-2R/L 第6レンズ
OA1R/L 第1光軸
OA2R/L 第2光軸
OA3R/L 第3光軸

Claims (12)

  1. 光学系を有し、撮像装置に着脱可能に装着されるレンズ装置であって、
    前記光学系は、物体側から像側に順に、第1レンズと、第2レンズとを含み、
    前記レンズ装置は、前記第1レンズの光学調整のために設けられた複数の第1調整部材と、前記第2レンズの光学調整のために設けられた複数の第2調整部材とを有し、
    前記光学系の光軸方向において、前記複数の第1調整部材が配置された領域と前記複数の第2調整部材が配置された領域は、少なくとも一部同士が重複しており、
    前記複数の第1調整部材および前記複数の第2調整部材はそれぞれ、前記光学調整としての偏心調整用の調整部材と倒れ調整用の調整部材とを含むことを特徴とするレンズ装置。
  2. 右眼光学系および左眼光学系を有し、撮像装置に着脱可能に装着されるレンズ装置であって、
    前記右眼光学系および前記左眼光学系はそれぞれ、物体側から像側に順に、第1光学系と、前記第1光学系の光軸に対して屈曲した光軸を有する第2光学系と、前記第2光学系の光軸に対して屈曲した光軸を有する第3光学系とを有し、前記右眼および左眼光学系のそれぞれの前記第3光学系の光軸間の間隔が前記第1光学系の光軸間の間隔より狭く、
    前記第1光学系は、物体側から像側に順に、第1レンズと、第2レンズとを含み、
    前記レンズ装置は、前記第1レンズの光学調整のために設けられた複数の第1調整部材と、前記第2レンズの光学調整のために設けられた複数の第2調整部材とを有し、
    前記第1光学系の光軸方向において、前記複数の第1調整部材が配置された領域と前記複数の第2調整部材が配置された領域は、前記第1レンズと前記第2光学系との間にあり、かつ少なくとも一部同士が重複していることを特徴とするレンズ装置。
  3. 前記複数の第1調整部材および前記複数の第2調整部材はそれぞれ、前記光学調整としての偏心調整用の調整部材と倒れ調整用の調整部材とを含むことを特徴とする請求項2に記載のレンズ装置。
  4. 前記複数の第1調整部材および前記複数の第2調整部材がそれぞれ、前記第1光学系の光軸を中心とする周方向の複数箇所に配置されていることを特徴とする請求項またはに記載のレンズ装置。
  5. 前記複数の第1調整部材および前記複数の第2調整部材が、前記第2レンズの周囲における周方向の複数箇所に配置されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のレンズ装置。
  6. 前記第1調整部材と前記第2調整部材が、前記周方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項またはに記載のレンズ装置。
  7. 前記第2レンズの外径は、前記第1レンズの外径より小さいことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  8. 前記第1レンズを保持する第1レンズ保持部材と、
    前記第2レンズを保持する第2レンズ保持部材と、
    前記第1および第2レンズ保持部材を保持するベース部材とを有し、
    前記第1レンズ保持部材は、前記ベース部材の外周に配置され、前記第1調整部材を介して前記ベース部材に取り付けられ、
    前記第2レンズ保持部材は、前記ベース部材の内周に配置され、前記第2調整部材を介して前記ベース部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  9. 前記第1および第2調整部材は、中心軸に対して偏心した偏心部を有し、前記中心軸回りで回転されることで前記光学調整を行うことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  10. 前記右眼および左眼光学系のそれぞれの側面を覆う外装部材が、前記第1光学系側に凹んだ形状を有することを特徴とする請求項2に記載のレンズ装置。
  11. 魚眼レンズ装置または全周魚眼レンズ装置であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載のレンズ装置と、
    該レンズ装置が着脱可能に装着される撮像装置とを有することを特徴とする撮像システム。
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