JP2002267751A - 障害物候補運動状態検出装置 - Google Patents

障害物候補運動状態検出装置

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JP2002267751A
JP2002267751A JP2001069696A JP2001069696A JP2002267751A JP 2002267751 A JP2002267751 A JP 2002267751A JP 2001069696 A JP2001069696 A JP 2001069696A JP 2001069696 A JP2001069696 A JP 2001069696A JP 2002267751 A JP2002267751 A JP 2002267751A
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obstacle
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JP2001069696A
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Migaku Takahama
琢 高浜
Yoshinori Nakano
良宣 中野
Masayuki Watanabe
正行 渡辺
Hideki Iwasaki
英城 岩崎
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】障害物候補の移動速度を高精度に検出し、例え
ばそれが停止しているか否かを正確に判定できる障害物
候補運動状態検出装置を提供する。 【解決手段】自車両の加速度に応じて自車速度の位相
を、相対速度の位相に合うように調整する。相対速度検
出のためにレーザレーダとミリ波レーダとを併設するよ
うな場合、レーダの切り替わりに際してお互いの位相、
即ち時定数及びむだ時間を次第に変更して切り替わり後
の位相に合わせる。ロストなどにより強制的にレーダが
切り替わるときには、ロスト前後の相対速度の比をゲイ
ンとして設定して、切り替わり後の相対速度の振幅を調
整する。ABS等の車両挙動制御装置作動時には車輪速
が変化して自車速度が変化しやすいため、障害物候補停
止判断の閾値を緩めに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自車両周辺の障
害物候補を検出し、その運動状態を検出する障害物候補
運動状態検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような障害物候補運動状態検出装置
としては、例えば特開平9−159759号公報に記載
されるものがある。この障害物候補運動状態検出装置
は、先行する先行車両に追従して自車両を走行するため
に、先行車両と停止物とを判別する、つまり検出した障
害物候補が停止しているか否かを判定するものであり、
障害物候補と自車両との相対速度を求め、その相対速度
が、自車両速度の関数である所定の閾値範囲内にあり、
且つ過去の履歴から、その状態が連続しているときに当
該障害物候補を先行車両と見なし、そうでないときに停
止物であると判定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
レーダ装置で検出した障害物候補の自車両に対する位置
の変化率から障害物候補と自車両との相対速度を求め、
一方、自車両の従動輪回転速度から自車両の走行速度を
求めるような場合、双方の速度の検出原理が異なるため
に速度検出における位相が異なり、自車両の走行速度か
ら求めた上記閾値は、相対速度に対し、誤差を完全に除
去することが困難であった。
【0004】本発明は、上述の課題を解決するため、検
出した自車両と障害物候補との相対速度及び自車両の走
行速度を補正して、当該障害物候補の運動状態を正確に
検出することができる障害物候補運動状態検出装置を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に係る障害物候補運動状態検
出装置は、自車両周辺の障害物候補を検出し、自車両に
対する当該障害物候補の相対速度を検出する障害物候補
検出手段と、自車両の走行状態を検出する自車両走行状
態検出手段と、前記障害物候補検出手段で検出された障
害物候補の相対速度及び前記自車両走行状態検出手段で
検出された自車両走行状態に基づいて前記障害物候補の
運動状態を検出する障害物候補運動状態検出手段とを備
えた障害物候補運動状態検出装置において、前記障害物
候補検出手段で検出された障害物候補の相対速度の位相
を調整する相対速度位相調整手段及び前記自車両走行状
態で検出された自車両の走行状態の位相を調整する自車
両走行状態位相調整手段の少なくとも何れか一方を備
え、前記障害物候補運動状態検出手段は、前記相対速度
位相調整手段及び自車両走行状態位相調整手段の少なく
とも何れか一方で位相調整された相対速度及び自車両の
走行状態の少なくとも何れか一方を用いて前記障害物候
補の運動状態を検出することを特徴とするものである。
【0006】また、本発明のうち請求項2に係る障害物
候補運動状態検出装置は、前記請求項1の発明におい
て、少なくとも前記自車両走行状態位相調整手段を備
え、前記自車両走行状態検出手段は、自車両の走行速度
を検出する自車速度検出手段と、自車両の加速度を検出
する自車加速度検出手段とを備え、前記自車両走行状態
位相調整手段は、前記自車加速度検出手段で検出された
自車両の加速度に応じて、前記自車速度検出手段で検出
された自車両の走行速度の位相を調整することを特徴と
するものである。
【0007】また、本発明のうち請求項3に係る障害物
候補運動状態検出装置は、前記請求項1又は2の発明に
おいて、少なくとも前記相対速度位相調整手段を備え、
前記障害物候補検出手段は、前記障害物候補と自車両と
の相対速度の検出原理が異なる複数のセンサで構成さ
れ、前記相対速度位相調整手段は、前記障害物候補と自
車両との相対速度を検出するセンサが切り替わるときの
切り替わり時間を算出する切り替わり時間算出手段を備
えると共に、この切り替わり時間算出手段で算出された
切り替わり時間及び切り替わり前後の障害物候補検出手
段のセンサの時定数及びむだ時間に応じて、前記障害物
候補と自車両との相対速度の位相を調整することを特徴
とするものである。
【0008】ここで、障害物候補と自車両との相対速度
検出原理の違いによる位相のずれについて説明する。例
えばモノパルス式ミリ波レーダのように、データの更新
周期が短く且つドップラー効果により相対速度を直接検
出できるものでは、相対速度出力までの位相遅れ、即ち
時定数、むだ時間は小さい。一方、スキャニング式レー
ザレーダのように、データ更新周期が長く且つ検出した
障害物候補の位置とその履歴から相対速度を微分演算し
なければならないものでは、相対速度出力までの位相遅
れ、即ち時定数、むだ時間共に大きい。このように相対
速度を直接検出できないセンサで時定数が大きくなるの
は、前述のような相対速度算出のための微分演算がノイ
ジーになるのを回避するため、データ更新周期を考慮し
た遅れ特性の疑似微分器を用いるためであり、時定数は
データ更新周期と相関がある。また、むだ時間について
は、前記相対速度算出のための微分演算に必要なデータ
数とデータ更新周期との積値となる。なお、相対速度を
直接検出できるセンサでは、時定数は問題にならないレ
ベルであり、むだ時間はデータ更新周期となる。
【0009】このようにセンサ間で位相遅れ(時定数、
むだ時間)は異なるものの、それらはセンサ固有のもの
であるから、併設されたセンサが切り替わるときには、
各センサの時定数及びむだ時間を考慮して相対速度の補
正を行う。また、本発明のうち請求項4に係る障害物候
補運動状態検出装置は、前記請求項1乃至3の発明にお
いて、少なくとも前記相対速度位相調整手段を備え、前
記障害物候補検出手段は、前記障害物候補と自車両との
相対速度の検出原理が異なる複数のセンサで構成され、
前記相対速度位相調整手段は、前記障害物候補と自車両
との相対速度を検出するセンサが切り替わるときに、そ
の切り替わり前後の障害物候補検出手段のセンサで検出
された前記障害物候補と自車両との相対速度の比に応じ
て、切り替わり後の障害物候補と自車両との相対速度の
振幅を調整することを特徴とするものである。
【0010】また、本発明のうち請求項5に係る障害物
候補運動状態検出装置は、前記請求項1乃至4の発明に
おいて、少なくとも前記相対速度位相調整手段を備え、
前記障害物候補検出手段は、前記障害物候補と自車両と
の相対速度の検出原理が異なる複数のセンサで構成さ
れ、前記相対速度位相調整手段は、前記障害物候補検出
手段の複数のセンサで検出された障害物候補と自車両と
の相対速度からノイズを除去するノイズ除去手段を備え
たことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明のうち請求項6に係る障害物
候補運動状態検出装置は、前記請求項1乃至5の発明に
おいて、前記障害物候補運動状態検出手段は、前記障害
物候補の運動状態として当該障害物候補の移動速度を算
出し、その移動速度が所定値以下であるときに当該障害
物候補が停止しているものと判断することを特徴とする
ものである。
【0012】また、本発明のうち請求項7に係る障害物
候補運動状態検出装置は、前記請求項6の発明におい
て、自車両の運動性能を向上する車両挙動制御装置を備
え、前記障害物候補運動状態検出手段は、前記車両挙動
制御装置の作動中に、前記所定値を大きな値に設定する
ことを特徴とするものである。また、本発明のうち請求
項8に係る障害物候補運動状態検出装置は、前記請求項
6又は7の発明において、自車両の運動性能を向上する
車両挙動制御装置を備え、前記障害物候補運動状態検出
手段は、前記車両挙動制御装置の作動中に新たな障害物
候補を検出したとき、前記所定値を大きな値に設定する
ことを特徴とするものである。
【0013】また、本発明のうち請求項9に係る障害物
候補運動状態検出装置は、前記請求項1乃至8の発明に
おいて、自車両の運動性能を向上する車両挙動制御装置
を備え、前記障害物候補運動状態検出手段は、前記車両
挙動制御装置が作動する直前であることが検出されたと
き、前記障害物候補の運動状態を、それ以前に検出した
障害物候補の運動状態に維持することを特徴とするもの
である。
【0014】
【発明の効果】而して、本発明のうち請求項1に係る障
害物候補運動状態検出装置によれば、障害物候補と自車
両との相対速度の位相か、自車両の走行状態の位相の双
方又は何れか一方を調整し、この位相調整された相対速
度又は自車両の走行状態を用いて障害物候補の運動状態
を検出する構成としたため、障害物候補と自車両との相
対速度と、自車両の走行状態との位相ずれを小さくし或
いはなくし、障害物候補の移動速度など、障害物候補の
運動状態を高精度に検出することが可能となる。
【0015】また、本発明のうち請求項2に係る障害物
候補運動状態検出装置によれば、自車両の加速度に応じ
て、自車両の走行速度の位相を調整する構成としたた
め、自車両の加減速によって変化し易い障害物候補と自
車両との相対速度の位相に、自車両の走行速度の位相を
合わせることができ、障害物候補の移動速度など、障害
物候補の運動状態をより高精度に検出することができ
る。
【0016】また、本発明のうち請求項3に係る障害物
候補運動状態検出装置によれば、障害物候補と自車両と
の相対速度の検出原理が異なる複数のセンサを備え、セ
ンサ間の切り替わり時間及び切り替わり前後のセンサの
時定数及びむだ時間に応じて、障害物候補と自車両との
相対速度の位相を調整する構成としたため、センサが切
り替わるときに検出される相対速度の位相変化を小さく
し或いはなくし、障害物候補の移動速度など、障害物候
補の運動状態をより高精度に検出することができる。
【0017】また、本発明のうち請求項4に係る障害物
候補運動状態検出装置によれば、障害物候補と自車両と
の相対速度の検出原理が異なる複数のセンサを備え、障
害物候補と自車両との相対速度を検出するセンサが切り
替わるときに、その切り替わり前後に検出された障害物
候補と自車両との相対速度の比に応じて、切り替わり後
の障害物候補と自車両との相対速度の振幅を調整する構
成としたため、ロストなどによりセンサが切り替わると
きの相対速度の差を小さくし或いはなくし、障害物候補
の移動速度など、障害物候補の運動状態をより高精度に
検出することができる。
【0018】また、本発明のうち請求項5に係る障害物
候補運動状態検出装置によれば、障害物候補と自車両と
の相対速度の検出原理が異なる複数のセンサを備え、そ
れら複数のセンサで検出された障害物候補と自車両との
相対速度からノイズを除去する構成としたため、障害物
候補の移動速度など、障害物候補の運動状態をより高精
度に検出することができる。
【0019】また、本発明のうち請求項6に係る障害物
候補運動状態検出装置によれば、障害物候補の運動状態
として当該障害物候補の移動速度を算出し、その移動速
度が所定値以下であるときに当該障害物候補が停止して
いるものと判断する構成としたため、位相調整された相
対速度又は自車両の走行状態から障害物候補の移動速度
の精度が向上し、それに伴って障害物候補の停止判断が
正確になる。
【0020】また、本発明のうち請求項7に係る障害物
候補運動状態検出装置によれば、車両挙動制御装置の作
動中に、障害物候補停止判断の所定値を大きな値に設定
する構成としたため、車両挙動制御装置の作動によって
変化する自車両の走行状態を考慮しながら障害物候補の
停止判断を行うことが可能となる。また、本発明のうち
請求項8に係る障害物候補運動状態検出装置によれば、
車両挙動制御装置の作動中に新たな障害物候補を検出し
たとき、障害物候補停止判断の所定値を大きな値に設定
する構成としたため、車両挙動制御装置の作動によって
変化する自車両の走行状態を考慮しながら障害物候補の
停止判断を行うことが可能となる。
【0021】また、本発明のうち請求項9に係る障害物
候補運動状態検出装置によれば、車両挙動制御装置が作
動する直前であることが検出されたとき、障害物候補の
運動状態を、それ以前に検出した障害物候補の運動状態
に維持する構成としたため、車両挙動制御装置の作動に
よって自車両の走行状態が変化する前の正確な障害物候
補の運動状態を維持することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の障害物候補運動状
態検出装置を適用した先行車両追従走行装置付き車両の
第1実施形態を示すシステム構成図である。この実施形
態の障害物候補運動状態検出装置は、図中の外界認識装
置1内に組み込まれている。この外界認識装置1には、
スキャニング式レーザレーダ2で走査した結果から、自
車両前方の障害物候補を抽出するレーダ処理装置3が接
続されている。このレーダ処理装置3は、検出された一
つ或いは複数の障害物候補に対して自車両を原点とする
二次元座標値、即ち障害物候補の位置を算出する機能が
付加されている。
【0023】また、前記外界認識装置1には、CCDカ
メラ4で撮像された自車両前方の画像から自車両の走行
レーンを検出する画像処理装置5が接続されている。前
記CCDカメラ4は、自車両前方の状況を広角且つ高速
に把握できるプログレッシブスキャン式のものであり、
また前記画像処理装置5は、前記レーダ処理装置3で検
出された障害物候補の位置が、自車両走行レーンの内側
にあるのか外側にあるのかを判定する機能が付加されて
いる。
【0024】更に、前記外界認識装置1には、自車両の
走行状態を検出するための車速センサ6及び操舵角セン
サ7が接続されている。前記車速センサ6は、従動輪で
ある後輪の回転速度から自車両の走行速度uを検出する
ものである。また、前記操舵角センサ7は、ステアリン
グホイールの操舵角を検出するものである。そして、前
記外界認識装置1では、例えば後述する演算処理から、
前記障害物候補が停止しているのか否かを判定し、それ
が停止していると判断された場合には、障害物であると
して自動ブレーキ制御装置8に指令を出力する。自動ブ
レーキ制御装置8は、負圧ブレーキブースタ9を作動
し、各車輪に制動力を付与して障害物との衝突を回避す
る。また、外界認識装置1で、前記障害物候補が停止し
ておらず、自車両と同等の速度で走行する先行車両であ
ると判断された場合には、図示されない先行車両追従走
行制御装置に判断結果を出力し、当該先行車両追従走行
制御装置は、エンジンの出力と各車輪への制動力とを制
御して先行車両に追従走行する制御を行う。また、この
車両は、車両挙動制御装置としてアンチスキッド制御装
置(図ではABS制御装置)10を備え、その作動状態
が前記外界認識装置1に出力される。
【0025】前記外界認識装置1、レーダ処理装置3、
画像処理装置5、自動ブレーキ制御装置8、アンチスキ
ッド制御装置10等は、夫々マイクロコンピュータとそ
の周辺機器、並びに各アクチュエータを駆動するための
駆動回路等を備えており、互いに通信回路を介して情報
を送受信できるようになっている。次に、前記外界認識
装置1で行われる障害物候補停止判断の演算処理につい
て、図2のフローチャートを用いて説明する。この演算
処理は、所定の周期ΔT(例えば10msec. )毎にタイ
マ割込処理される。なお、このフローチャートでは、特
に通信のためのステップを設けていないが、例えばフロ
ーチャート中で得られた情報は随時記憶装置に記憶され
るし、必要な情報は随時記憶装置から読出される。
【0026】この演算処理のステップS1では、前記車
速センサ6で検出された自車速度uを読込み、それを微
分して自車加速度accを算出する。次にステップS3
に移行して、例えばこの演算処理が行われる10回に一
度、つまりレーザレーダ2のサンプリング周期である1
00msec. 毎に前記レーザレーダ2(実質的にはレーザ
レーダの処理装置3)から障害物候補の位置を読込み、
それを下記1式で示す疑似微分器で微分して相対速度V
rを算出する。
【0027】 G(Z)=(cZ2 −c)/(Z2 −aZ+b) ……… (1) 但し、式中、Zは時間進み演算子、a、b、cは夫々正
数である。また、障害物候補をロストしたときや新たに
捕捉したときのように、測距状況に変化が生じると、入
出力変数の全ての過去値を現在の測距値にセットし直す
ように構成されている。
【0028】次にステップS12に移行して、下記2式
に従って、前記ステップS1で読み込んだ自車速度uの
位相を、前記ステップS2で算出した相対速度Vrの位
相に合わせるように調整して、位相調整後の自車速度V
ownを算出する。
【0029】
【数1】
【0030】 δ=f1 (acc)、β=1−δ ……… (2) 但し、式中、Zは時間進み演算子である。また、δは位
相調整用の時定数を表す“1”未満の正数であり、ステ
ップS1で算出された自車加速度accが大きいほど大
きくなるように図3の制御マップに基づいて設定され
る。また、εは位相調整用のむだ時間であり、周期ΔT
を乗じると、前記相対速度算出におけるむだ時間となる
整数であり、前記ステップS3で用いるレーダのむだ時
間に基づいて決まるものである。なお、前記2式は離散
系の表記であり、自車速度uの位相を相対速度Vrの位
相に合わせる詳細は後段に詳述する。
【0031】次にステップS13に移行して、前記ステ
ップS12で算出した位相調整後の自車速度Vownと
前記ステップS3で算出した相対速度Vrとを加算して
障害物候補の移動速度Vobjを算出する。次にステッ
プS14に移行して、前記アンチスキッド制御装置(図
ではABS)が作動中であるか否かを判定し、アンチス
キッド制御装置が作動中である場合にはステップS15
に移行し、そうでない場合にはステップS16に移行す
る。
【0032】前記ステップS15では、現在検出してい
る障害物候補はアンチスキッド制御装置の作動中に検出
されたものであるか否かを判定し、当該障害物候補がア
ンチスキッド盛業中に検出されたものである場合にはス
テップS17に移行し、そうでない場合にはステップS
19に移行する。前記ステップS17では、障害物候補
停止判断閾値αを比較的大きな所定値“1”m/sec.に
設定してからステップS20に移行する。
【0033】一方、前記ステップS16では、障害物候
補停止判断閾値αを比較的小さな所定値“0.5”m/
sec.に設定してからステップS18に移行する。前記ス
テップS18では、前記アンチスキッド制御装置が作動
する直前であるか否かを判定し、当該アンチスキッド制
御装置が作動する直前である場合には前記ステップS1
9に移行し、そうでない場合には前記ステップS20に
移行する。
【0034】前記ステップS20では、前記ステップS
13で算出した障害物候補の移動速度Vobjが前記ス
テップS17又はステップS16で設定した障害物候補
停止判断閾値α以下であるか否かを判定し、当該障害物
候補の移動速度Vobjが障害物候補停止判断閾値α以
下である場合にはステップS21に移行し、そうでない
場合にはステップS22に移行する。
【0035】前記ステップS21では、障害物候補は停
止していると判断してからメインプログラムに復帰す
る。また、前記ステップS22では、障害物候補は停止
していないと判断してからメインプログラムに復帰す
る。また、前記ステップS19では、前回のサンプリン
グ周期に設定された障害物候補の停止判断結果を維持
し、それを後段に出力し、プログラムを終了してからメ
インプログラムに復帰する。
【0036】次に、前記自車速度uの位相を相対速度V
rの位相に合わせる原理について説明する。離散系で表
された前記2式を連続系表記にすると下記3式で表され
る。
【0037】
【数2】
【0038】但し、Lは相対速度算出におけるむだ時
間、Aは時定数、sはラプラス演算子、Vは位相調整前
の自車速度、Yは位相調整後の自車速度である。相対速
度算出における位相遅れは、自車速度算出における位相
遅れより大きいため、自車両が加速し、算出される自車
速度が変化しても、算出される相対速度は直ちには変化
しない。即ち、自車速度と相対速度の間に位相差が生
じ、該位相差は、自車両の加速度が大きいほど顕著にな
る。そこで、予め自車両の加速度に対する両者の位相差
を実験的に把握し、マップ化する。この特性から位相差
の時定数をマップ化(但し、離散系)したのが前記図3
である。従って、検出又は算出した自車両の加速度から
マップを用いて位相差、つまり前記3式では時定数A、
前記2式では時定数δを設定し、当該3式又は2式で位
相調整を行うことにより、自車速度の位相を相対速度算
出の位相に合わせることができる。
【0039】従って、このようにして位相合わせされた
前記図2の演算処理の位相合わせ後の自車速度Vown
と相対速度Vrとの加算値から障害物候補の移動速度V
objを高精度に算出することができ、それが障害物候
補停止判断閾値α以下であるときに障害物候補が停止し
ていると判断することができ、そうでないときに障害物
候補は停止していないと判断することができる。
【0040】また、前記図2の演算処理では、車両挙動
制御装置であるアンチスキッド制御装置の作動中、或い
はアンチスキッド制御装置の作動中に障害物候補を検出
したときには、障害物候補停止判断閾値αを比較的大き
な所定値“1”m/sec.とする。周知のように、アンチ
スキッド制御装置のような車両挙動制御装置では、車輪
への駆動力や制動力を制御するので、例えば本実施形態
のように従動輪回転速度で自車両の走行速度を検出する
場合、アンチスキッド制御装置の作動中は検出される自
車速度が不安定になる可能性がある。検出される自車速
度が不安定になると、自車速度と相対速度とから求める
障害物候補の移動速度の精度が低下するので、そのよう
な場合には障害物候補停止判断閾値αを大きめにするこ
とにより、障害物候補が停止していると誤判断するのを
抑制防止することができる。つまり、車両挙動制御装置
による自車両の走行状態の変化を考慮して障害物候補の
運動状態を検出することができる。
【0041】また、前記図2の演算処理では、車両挙動
制御装置であるアンチスキッド制御装置が作動する直前
であることを検出したら、そのときの障害物候補の停止
判断を中止し、前回の停止判断結果を維持する。このと
きも、車両挙動制御装置であるアンチスキッド制御装置
の作動で自車速度が不安定になる以前に検出した正確な
障害物候補の運動状態を維持することができる。
【0042】以上より、前記レーザレーダ2、レーダ処
理装置3、図2の演算処理のステップS3が障害物候補
検出手段を構成し、以下同様に、前記車速センサ6、図
2の演算処理のステップS1が自車両走行状態検出手段
を構成し、前記図2の演算処理のステップS13からス
テップS22が障害物候補運動状態検出手段を構成し、
前記図2の演算処理のステップS12が自車両走行状態
位相調整手段を構成し、前記車速センサ6、図2の演算
処理のステップ1が自車速度検出手段を構成し、前記図
2の演算処理のステップS1が自車加速度検出手段を構
成している。
【0043】次に、本発明の障害物候補運動状態検出装
置の第2実施形態について説明する。図4は、本実施形
態の障害物候補運動状態検出装置を備えた先行車両追従
走行装置付き車両のシステム構成図である。この実施形
態では、前記第1実施形態の車両構成に加えて、自車両
前方の障害物候補を検出するためのセンサとしてミリ波
レーダ11と、当該ミリ波レーダ11の出力信号から自
車両前方の障害物候補の位置及び自車両と障害物候補と
の相対速度を検出するミリ波レーダ処理装置12とを備
えている。前記ミリ波レーダ処理装置12は外界認識装
置1に接続されており、前述のようにミリ波のドップラ
ー効果によって自車両と障害物候補との相対速度を直接
検出することができる。つまり、この実施形態では、自
車両と障害物候補との相対速度を検出するために、検出
原理の異なる二つのセンサが障害物候補検出手段として
備えられていることになる。ちなみに、レーザレーダの
障害物候補検出範囲は自車両前方10〜100m程度で
あり、ミリ波レーダの障害物候補検出範囲は自車両前方
1〜60m程度であることから、この実施形態では自車
両前方30mで障害物候補検出のためのセンサを切り替
える、つまり障害物候補検出のためにレーザレーダから
ミリ波レーダに切り替わるものとする。
【0044】そして、この実施形態では、前記外界認識
装置1で行われる障害物候補停止判断のための演算処理
が前記第1実施形態の図2のものから図5のものに変更
されている。図5の演算処理には図2の演算処理と同等
のステップもあり、同等のステップには同等の符号を付
して説明を省略する。図5の演算処理では、前記図2の
演算処理のステップS1とステップS3との間にステッ
プS2が追加されているほか、同ステップS3とステッ
プS12との間にステップS4〜ステップS11が追加
されている。また、図5の演算処理では、前記図2の演
算処理のステップS12が削除されており、また図2の
演算処理のステップS13がステップS13’に変更さ
れている。ステップS14からステップS22までは全
く同等である。
【0045】前記ステップS2では、例えばこの演算処
理が行われる5回に一度、つまりミリ波レーダ11のサ
ンプリング周期である50msec. 毎に前記ミリ波レーダ
11(実質的にはミリ波レーダの処理装置12)から障
害物候補の位置及び自車両と障害物候補との相対速度V
rを読込む。前記ステップS4では、前記ステップS2
で読込んだミリ波レーダ11からの相対速度Vr及び前
記ステップS3で算出したレーザレーダ2からの相対速
度Vrに対し、適切な特性のローパスフィルタ処理を施
してノイズを除去する。
【0046】次にステップS5に移行して、同ステップ
内で行われる個別の演算処理に従って、何れか一方のレ
ーダが急に障害物候補をロストしたか否かを判定し、一
方のレーダが障害物候補をロストした場合にはステップ
S6に移行し、そうでない場合にはステップS7に移行
する。前記ステップS7では、相対速度Vrの振幅を調
整するためのゲインkを“1”に設定してからステップ
S8に移行する。
【0047】前記ステップS8では、障害物候補との距
離が前記切り替わり時期に相当して、一方のレーダから
他方のレーダに切り替わるか否かを判定し、レーダが切
り替わるときにはステップS9に移行し、そうでないと
きにはステップS10に移行する。前記ステップS10
では、現在使用しているレーダの応答特性から相対速度
算出の時定数ζ及びむだ時間γを算出してから前記ステ
ップS11に移行する。
【0048】一方、前記ステップS9では、切り替わり
時間t1 、相対速度算出の時定数の増減値t2 、相対速
度算出のむだ時間の増減値t3 を算出してから前記ステ
ップS11に移行する。ここで、切り替わり時間t
1 は、障害物候補までの距離がD、レーダの切り替わり
距離、即ち前記30mをD0 として下記4式で求められ
る。
【0049】 t1 =|(D−D0 )/Vr| ……… (4) ちなみに、前記ステップS8でレーダの切り替わりを判
定する場合には、この切り替わり時間t1 が所定値、例
えば“1”秒以下であるか否かを用いてもよい。また、
相対速度算出の時定数の増減値t2 は、図6の制御マッ
プに従って算出設定する。この制御マップは、横軸を前
記切り替わり時間t1 とし、双方のレーダによる相対速
度算出の時定数の差ζd をパラメータとし、切り替わり
時間t1が小さいほど、また相対速度算出の時定数の差
ζd が大きいほど、大きく設定される(但し、1より小
さい)。
【0050】また、相対速度算出のむだ時間の増減値t
3 は、図7の制御マップに従って算出設定する。この制
御マップは、横軸を前記切り替わり時間t1 とし、双方
のレーダによる相対速度算出のむだ時間の差γd をパラ
メータとし、切り替わり時間t1 が小さいほど、また相
対速度算出のむだ時間の差γd が大きいほど、大きく設
定される(但し、正の整数)。
【0051】一方、前記ステップS6では、前記ステッ
プS4でノイズ除去されたロスト後の相対速度Vraf
tをロスト前の相対速度Vrbfrで除した値を振幅調
整用のゲインkに設定してから前記ステップS11に移
行する。勿論、ロスト後の相対速度Vraftは、ロス
トしていないレーダからの相対速度である。前記ステッ
プS11では、下記5式に従って、現在用いられている
レーダからの相対速度Vrの位相(振幅)を調整して位
相調整後の相対速度Vr−syncを算出する。
【0052】
【数3】
【0053】但し、式中のηは“1”未満の正数であ
る。また、式中のζ、γ、ηは、夫々前記ステップS1
0で算出された値を初期値とするが、このステップS1
0を通過しないフローの場合は、ζは前記相対速度算出
の時定数の増減値t2 ずつ、γは前記相対速度算出のむ
だ時間の増減値t3 ずつ大きくなり、相対速度Vrの位
相が徐々に調整される。また、ロストによる強制的なレ
ーダ切り替わり時には、前記ロスト前後、つまり切り替
わり前後の相対速度比からなるゲインで振幅が調整され
る。
【0054】そして、前記ステップS13’に移行し、
ここでは前記ステップS11で位相(振幅)調整された
位相調整後の相対速度Vr−syncとステップS1で
読込まれた自車速度uとの加算値から障害物候補の移動
速度Vobjが算出される。次に、前記相対速度の位相
調整の原理について説明する。前記離散系で表される5
式の相対速度の位相調整は、前記連続系で表される3式
と同じ意味である(位相調整される対象が自車速度か相
対速度かの違いはある)。各センサ、つまりレーザレー
ダ2、ミリ波レーダ11の相対速度算出における時定数
やむだ時間は予め分かっているので、それらを用いて各
レーダで検出される相対速度の位相調整が行われる。ま
た、レーダが切り替わるときには、時定数やむだ時間を
互いのレーダの値に変更しなければならない。そこで、
本実施形態では、切り替わりを事前に検出し、切り替わ
るときには、この切り替わり時間t1 に応じて、時定数
ζは前記増減値t2 ずつ、むだ時間γは前記増減値t3
ずつ次第に変化させて、切り替わり前後の相対速度の差
を小さくすることができる。
【0055】従って、このようにして位相合わせされた
前記図5の演算処理の位相合わせ後の相対速度Vr−s
yncと自車速度uとの加算値から障害物候補の移動速
度Vobjを高精度に算出することができ、それが障害
物候補停止判断閾値α以下であるときに障害物候補が停
止していると判断することができ、そうでないときに障
害物候補は停止していないと判断することができる。
【0056】また、本実施形態の障害物候補運動状態検
出装置によれば、前記第1実施形態の障害物候補運動状
態検出装置の効果に加えて、レーザレーダとミリ波レー
ダ、即ち自車両と障害物候補との相対速度の検出原理が
異なるセンサがロストなどにより強制的に切り替わると
きに、その切り替わり前後に検出された障害物候補と自
車両との相対速度の比をゲインkとして、切り替わり後
の障害物候補と自車両との相対速度の振幅を調整するこ
とにより、切り替わり前後の相対速度の差を小さくし或
いはなくし、障害物候補の移動速度など、障害物候補の
運動状態をより高精度に検出することができる。
【0057】また、レーザレーダ、ミリ波レーダによる
相対速度ノイズを除去することにより、障害物候補の運
動状態をより高精度に検出することができる。以上よ
り、前記レーザレーダ2、レーダ処理装置3、図5の演
算処理のステップS3が障害物候補検出手段を構成し、
以下同様に、前記車速センサ6、図5の演算処理のステ
ップS1が自車両走行状態検出手段を構成し、前記図5
の演算処理のステップS13からステップS22が障害
物候補運動状態検出手段を構成し、図5の演算処理のス
テップS4からステップS11が相対速度位相調整手段
を構成し、図5の演算処理のステップS9が切り替わり
時間算出手段を構成し、図5の演算処理のステップS4
がノイズ除去手段を構成している。
【0058】次に、本発明の障害物候補運動状態検出装
置の第3実施形態について説明する。本実施形態におけ
る車両のシステム構成は、前記第2実施形態の図4に示
すものと同等である。そして、この実施形態では、前記
外界認識装置1で行われる障害物候補停止判断のための
演算処理が前記第2実施形態の図5のものから図8のも
のに変更されている。図8の演算処理には図5の演算処
理と同等のステップもあり、同等のステップには同等の
符号を付して説明を省略する。図8の演算処理では、前
記図5の演算処理のステップS11とステップS13’
との間に、前記第1実施形態の図2の演算処理のステッ
プS12が介入されている。また、図8の演算処理で
は、前記図5の演算処理のステップS13’がステップ
S13”に変更されている。ステップS1からステップ
S11まで、及びステップS14からステップS22ま
では全く同等である。
【0059】そして、前記ステップS13”では、前記
ステップS11で位相(振幅)調整された相対速度Vr
−syncとステップS12で位相調整された自車速度
Vownとの加算値から障害物候補の移動速度Vobj
が算出される。従って、本実施形態では、前記第1実施
形態及び第2実施形態の夫々の効果が相乗するようにし
てより一層正確に障害物候補の運動状態を検出すること
が可能となる。
【0060】以上より、前記レーザレーダ2、レーダ処
理装置3、図8の演算処理のステップS3が障害物候補
検出手段を構成し、以下同様に、前記車速センサ6、図
8の演算処理のステップS1が自車両走行状態検出手段
を構成し、前記図8の演算処理のステップS13からス
テップS22が障害物候補運動状態検出手段を構成し、
図8の演算処理のステップS4からステップS11が相
対速度位相調整手段を構成し、前記図8の演算処理のス
テップS12が自車両走行状態位相調整手段を構成し、
前記車速センサ6、図8の演算処理のステップ1が自車
速度検出手段を構成し、前記図8の演算処理のステップ
S1が自車加速度検出手段を構成し、図8の演算処理の
ステップS9が切り替わり時間算出手段を構成し、図8
の演算処理のステップS4がノイズ除去手段を構成して
いる。
【0061】なお、前記実施形態では、自車両の走行速
度として従動輪の回転速度を用いたが、例えば前記操舵
角センサ7で検出された操舵角θを入力とし、自車両の
走行速度をパラメータとする二輪モデルからスリップ角
を算出し、そのスリップ角と自車両の走行速度とを合わ
せて平身速度ベクトルとして扱ってもよい。また、同様
に障害物候補と自車両との相対速度を相対速度ベクトル
として扱ってもよい。
【0062】また、前記実施形態では、車両挙動制御装
置としてアンチスキッド制御装置が搭載されている場合
についてのみ詳述したが、車両挙動制御装置としては、
これ以外にも、駆動力制御装置や車両運動制御装置等が
挙げられ、それら単独、或いは複数の車両挙動制御装置
が設けられている場合にも同様に展開可能である。ま
た、前記実施形態では、夫々の演算処理装置にマイクロ
コンピュータを用いたが、これに代えて各種の論理回路
を用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の障害物候補運動状態検出装置を備えた
先行車両追従走行制御付き車両の一例を示す車両構成図
である。
【図2】図1の外界認識装置で行われる障害物候補運動
状態検出のための演算処理の第1実施形態を示すフロー
チャートである。
【図3】図2の演算処理で用いられる制御マップであ
る。
【図4】本発明の障害物候補運動状態検出装置を備えた
先行車両追従走行制御付き車両の他例を示す車両構成図
である。
【図5】図4の外界認識装置で行われる障害物候補運動
状態検出のための演算処理の第2実施形態を示すフロー
チャートである。
【図6】図5の演算処理で用いられる制御マップであ
る。
【図7】図5の演算処理で用いられる制御マップであ
る。
【図8】図4の外界認識装置で行われる障害物候補運動
状態検出のための演算処理の第3実施形態を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1は外界認識装置 2はレーザレーダ 3はレーザレーダ処理装置 4はCCDカメラ 5は画像処理装置 6は車速センサ 7は操舵角センサ 8は自動ブレーキ制御装置 9は負圧ブレーキブースタ 10はアンチスキッド制御装置 11はミリ波レーダ 12はミリ波レーダ処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 正行 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 岩崎 英城 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D044 AA01 AA03 AA04 AA25 AA31 AB01 AC26 AC56 AC59 AD21 AE04 AE05 AE06 AE14 AE18 AE21 5H180 AA01 CC03 CC04 CC12 CC14 LL01 LL02 LL04 LL08 LL09 5J070 AB24 AC01 AC06 AH14 AK04 BA01 BD06 BD08 BF03 5J084 AA05 AA07 AB01 AC02 AD01 BA03 CA22 CA43 DA07 EA15 EA22 FA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両周辺の障害物候補を検出し、自車
    両に対する当該障害物候補の相対速度を検出する障害物
    候補検出手段と、自車両の走行状態を検出する自車両走
    行状態検出手段と、前記障害物候補検出手段で検出され
    た障害物候補の相対速度及び前記自車両走行状態検出手
    段で検出された自車両走行状態に基づいて前記障害物候
    補の運動状態を検出する障害物候補運動状態検出手段と
    を備えた障害物候補運動状態検出装置において、前記障
    害物候補検出手段で検出された障害物候補の相対速度の
    位相を調整する相対速度位相調整手段及び前記自車両走
    行状態で検出された自車両の走行状態の位相を調整する
    自車両走行状態位相調整手段の少なくとも何れか一方を
    備え、前記障害物候補運動状態検出手段は、前記相対速
    度位相調整手段及び自車両走行状態位相調整手段の少な
    くとも何れか一方で位相調整された相対速度及び自車両
    の走行状態の少なくとも何れか一方を用いて前記障害物
    候補の運動状態を検出することを特徴とする障害物候補
    運動状態検出装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記自車両走行状態位相調整
    手段を備え、前記自車両走行状態検出手段は、自車両の
    走行速度を検出する自車速度検出手段と、自車両の加速
    度を検出する自車加速度検出手段とを備え、前記自車両
    走行状態位相調整手段は、前記自車加速度検出手段で検
    出された自車両の加速度に応じて、前記自車速度検出手
    段で検出された自車両の走行速度の位相を調整すること
    を特徴とする請求項1に記載の障害物候補運動状態検出
    装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記相対速度位相調整手段を
    備え、前記障害物候補検出手段は、前記障害物候補と自
    車両との相対速度の検出原理が異なる複数のセンサで構
    成され、前記相対速度位相調整手段は、前記障害物候補
    と自車両との相対速度を検出するセンサが切り替わると
    きの切り替わり時間を算出する切り替わり時間算出手段
    を備えると共に、この切り替わり時間算出手段で算出さ
    れた切り替わり時間及び切り替わり前後の障害物候補検
    出手段のセンサの時定数及びむだ時間に応じて、前記障
    害物候補と自車両との相対速度の位相を調整することを
    特徴とする請求項1又は2に記載の障害物候補運動状態
    検出装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記相対速度位相調整手段を
    備え、前記障害物候補検出手段は、前記障害物候補と自
    車両との相対速度の検出原理が異なる複数のセンサで構
    成され、前記相対速度位相調整手段は、前記障害物候補
    と自車両との相対速度を検出するセンサが切り替わると
    きに、その切り替わり前後の障害物候補検出手段のセン
    サで検出された前記障害物候補と自車両との相対速度の
    比に応じて、切り替わり後の障害物候補と自車両との相
    対速度の振幅を調整することを特徴とする請求項1乃至
    3の何れかに記載の障害物候補運動状態検出装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも前記相対速度位相調整手段を
    備え、前記障害物候補検出手段は、前記障害物候補と自
    車両との相対速度の検出原理が異なる複数のセンサで構
    成され、前記相対速度位相調整手段は、前記障害物候補
    検出手段の複数のセンサで検出された障害物候補と自車
    両との相対速度からノイズを除去するノイズ除去手段を
    備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載
    の障害物候補運動状態検出装置。
  6. 【請求項6】 前記障害物候補運動状態検出手段は、前
    記障害物候補の運動状態として当該障害物候補の移動速
    度を算出し、その移動速度が所定値以下であるときに当
    該障害物候補が停止しているものと判断することを特徴
    とする請求項1乃至5の何れかに記載の障害物候補運動
    状態検出装置。
  7. 【請求項7】 自車両の運動性能を向上する車両挙動制
    御装置を備え、前記障害物候補運動状態検出手段は、前
    記車両挙動制御装置の作動中に、前記所定値を大きな値
    に設定することを特徴とする請求項6に記載の障害物候
    補運動状態検出装置。
  8. 【請求項8】 自車両の運動性能を向上する車両挙動制
    御装置を備え、前記障害物候補運動状態検出手段は、前
    記車両挙動制御装置の作動中に新たな障害物候補を検出
    したとき、前記所定値を大きな値に設定することを特徴
    とする請求項6又は7に記載の障害物候補運動状態検出
    装置。
  9. 【請求項9】 自車両の運動性能を向上する車両挙動制
    御装置を備え、前記障害物候補運動状態検出手段は、前
    記車両挙動制御装置が作動する直前であることが検出さ
    れたとき、前記障害物候補の運動状態を、それ以前に検
    出した障害物候補の運動状態に維持することを特徴とす
    る請求項1乃至8の何れかに記載の障害物候補運動状態
    検出装置。
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