JP2002267386A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2002267386A
JP2002267386A JP2001071663A JP2001071663A JP2002267386A JP 2002267386 A JP2002267386 A JP 2002267386A JP 2001071663 A JP2001071663 A JP 2001071663A JP 2001071663 A JP2001071663 A JP 2001071663A JP 2002267386 A JP2002267386 A JP 2002267386A
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heat exchanger
header
joining
side plate
tongue piece
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JP2001071663A
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English (en)
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Hideaki Manaka
秀明 間中
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Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates
    • F28F9/0243Header boxes having a circular cross-section
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/001Casings in the form of plate-like arrangements; Frames enclosing a heat exchange core
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F2220/00Closure means, e.g. end caps on header boxes or plugs on conduits

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドプレートの組付けの際に該サイドプレ
ートの位置決めを容易に行うことができ、更に作動流体
の漏出が発生することなくサイドプレートが組み付けら
れ、しかもサイドプレートの接合状態の良否判定を容易
に行うことができる熱交換器を提供すること。 【解決手段】 サイドプレート10の端部には、内面側に
突出した突出部15と該突出部の位置よりも先端側に二股
状の接合舌片部11とが形成されている。そして、突出部
15がヘッダーキャップ20の外周面に接合され、且つ接合
舌片部11がヘッダーキャップ20の閉塞板部21の外面に重
合状態で接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱交換器に関
し、特にカークーラー用の凝縮器として好適な熱交換器
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばカークーラー用の凝縮器として、
いわゆるマルチフロータイプと呼ばれるアルミニウム
(その合金を含む、以下同じ)製の熱交換器が好んで使
用される傾向がある。この熱交換器(51)は、図8
(イ)に示すように、垂直に配置される一対の筒状のヘ
ッダー(52)間に、端部が両ヘッダーに連通接続された
複数本の扁平状熱交換チューブ(53)が並列状に配置さ
れるとともに、前記複数本の熱交換チューブの各間及び
最外側の熱交換チューブ(53)の外側にフィン(54)が
配置されている。更に、最外側のフィン(54)の外側に
は、フィン(54)を保護するためのサイドプレート(6
0)が配置されている。また、ヘッダー(52)の端部に
は、該端部開口部を閉塞するためのヘッダーキャップ
(70)が外嵌状態に装着されている。
【0003】このような熱交換器(51)は、熱交換チュ
ーブ(53)、フィン(54)、ヘッダー(52)、サイドプ
レート(60)等の各熱交換器構成部材を相互に組み合わ
せ、更にサイドプレート(60)の外側回りで縛るように
バンディングし、その仮組状態で炉中にて一括ろう付し
て製造されている。また、一般に、サイドプレート(6
0)には、熱交換器(51)を車体等の取付け部に取り付
けるための取付け片(65)が固設されることから、該サ
イドプレート(60)は熱交換器(51)から容易に外れな
いよう強固に接合される必要がある。
【0004】ところで、上記のような熱交換器の仮組状
態において、バンディング時には、バンディング用バン
ドのテンションにより、サイドプレート(60)が内側に
押さえ込まれるような力が作用する。このため、この押
込み力により最外側のフィン(54)が内側に押し込まれ
て傾いたり、更にはろう付時において仮組状態の熱交換
器コア部がろう付熱を受けて伸縮したりして、フィン倒
れ等の有害な変形が生じる恐れがある。
【0005】そこで、このようなフィン倒れ等の変形を
防止するため、従来、サイドプレート(60)は、同図
(イ)、(ロ)、(ハ)に示すように組み付けられてい
る。
【0006】図8(イ)では、サイドプレート(60)と
して、端部を折り曲げるとともにこの折曲片(61)をヘ
ッダー(52)の外周面の曲率に合致するように屈曲した
ものを使用し、この折曲片(61)をヘッダー(52)の外
周面に面接触状態に当接させて、組み付けられている。
【0007】図8(ロ)では、サイドプレート(60)と
して、端部に差込み舌片部(62)を形成したものを使用
し、この差込み舌片部(62)をヘッダー(52)の外周壁
に穿設されたスリット状の差込み孔(53)内に差し込ん
で、組み付けられている。
【0008】図8(ハ)では、サイドプレート(60)と
して、端部に半円形状の接合舌片部(63)を形成したも
のを使用し、この接合舌片部(63)をヘッダーキャップ
(70)の閉塞板部(71)外面に、該接合舌片部(63)の
外周縁部における円弧状部の外周面とヘッダーキャップ
(70)の外周面とが面一に連なる態様にして重合させ
て、組み付けられている(実用新案登録第260345
1号公報参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8
(イ)に示した組付け構造では、折曲片(61)をヘッダ
ー(52)の外周面の曲率に合致するように屈曲する必要
があるので、折曲片(61)の加工が困難であり、しか
も、組付け時において折曲片(61)が上下方向に動くこ
とがあり、このためサイドプレート(60)の上下方向の
位置決めが困難であるという難点があった。
【0010】図8(ロ)に示した組付け構造では、差込
み舌片部(62)がヘッダー(52)の差込み孔(53)内に
差し込まれた構造であるから、この差込み孔(53)から
ヘッダー(52)内部を流通する冷媒(作動流体)が漏出
する恐れがあるという難点があった。
【0011】図8(ハ)に示した組付け構造では、半円
形状の接合舌片部(63)はヘッダーキャップ(70)の閉
塞板部(71)外面に単に重合された構造であるから、組
付け時において接合舌片部(63)が前後方向や左右方向
に動くことがあり、このためサイドプレート(60)のこ
れらの方向における位置決めが困難であった。更に、接
合舌片部(63)の外周縁部における円弧状部の外周面と
ヘッダーキャップ(70)の外周面とは面一に連なってい
るため、これらの面にはフィレットが形成され難くなっ
ており、このため、ろう付後において、ろう材が接合舌
片部(63)内面と閉塞板部(71)外面との間に隅々まで
流れ込んでいるか否か、即ち接合舌片部(63)の内面が
全面に亘って接合されているか否かについての判定を行
い難いという難点があった。
【0012】この発明は、上述した難点を解消するため
になされたもので、その目的は、サイドプレートの組付
けの際に該サイドプレートの位置決めを容易に行うこと
ができ、更に作動流体の漏出が発生することなくサイド
プレートが組み付けられ、しかもサイドプレートの接合
状態の良否判定を容易に行うことができる熱交換器を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、互いに平行に配置されるとともに端部
開口部にヘッダーキャップが装着された筒状のヘッダー
間に、端部が両ヘッダーに連通接続された複数本の熱交
換チューブが並列状に配置され、前記複数本の熱交換チ
ューブの最外側の熱交換チューブの外側に配置されたフ
ィンの外側に、サイドプレートが配置された熱交換器で
あって、前記サイドプレートの端部に、内面側に突出し
た突出部と該突出部の位置よりも先端側に複数に分岐し
た接合舌片部とが形成されるとともに、前記突出部がヘ
ッダー又はヘッダーキャップの外周面に接合され、且つ
前記接合舌片部がヘッダーキャップの閉塞板部の外面に
重合状態で接合されていることを特徴としている。
【0014】この熱交換器においては、サイドプレート
の端部に、内面側に突出した突出部と該突出部よりも先
端側に複数に分岐した接合舌片部とが形成されているこ
とより、サイドプレートの組付け時において、接合舌片
部をヘッダーキャップの閉塞板部外面に重合させる際
に、突出部をヘッダー又はヘッダーキャップの外周面に
当接させ得るようになり、この結果、接合舌片部の左右
方向の位置決めが容易に行えるようになる。さらに、接
合時においては突出部はヘッダー又はヘッダーキャップ
の外周面に当接していることより、接合熱による熱交換
器のコア部の縮みが防止されるようになる。また、ヘッ
ダーの外周壁に貫通孔を穿設することなくサイドプレー
トが組み付けられるようになり、このため、サイドプレ
ートの組付けに伴うヘッダー内を流通する作動流体の漏
出問題は何ら発生しない。
【0015】また、接合舌片部が複数に分岐して形成さ
れていることにより、接合時において、該接合舌片部に
備えられた一対の端片部における各端片部の外周縁部の
股部側の外周面とヘッダーキャップの閉塞板部外面との
隅部に、フィレットが形成されるようになる。このた
め、接合後において、該フィレットが各端片部の外周縁
部に沿って形成されているか否かを観察することによ
り、接合舌片部の内面が全面に亘って接合されているか
否かについての判定、すなわち接合舌片部の接合状態の
良否判定を行えるようになる。さらに、突出部がヘッダ
ー又はヘッダーキャップの外周面に接合されることよ
り、単に接合舌片部がヘッダーキャップの閉塞板部外面
に接合されているものよりも、接合強度が高くなる。
【0016】また、この発明に係る熱交換器において、
前記突出部はヘッダ又はヘッダーキャップの外周面の周
方向に所定間隔おきに並んだ複数個の爪部からなること
が望ましい。
【0017】この場合には、サイドプレートを組み付け
ると、これら複数個の爪片部がヘッダ又はヘッダーキャ
ップの外周面にその周方向に所定間隔をおいて当接する
ようになり、このため、接合舌片部の前後方向の位置決
めを行えるようになる。更には、バンディング時や接合
時に生じることのある接合舌片部の前後方向の位置ずれ
についても防止されるようになる。なお、爪片部の個数
は3個以下であることが作業性の点で望ましい。
【0018】また、この発明に係る熱交交換器におい
て、前記突出部がヘッダー又はヘッダーキャップの外周
面にその周方向に沿って当接した状態で接合されている
ことが望ましい。
【0019】この場合も同様に、サイドプレートの組付
けの際に、突出部がヘッダー又はヘッダーキャップの外
周面にその周方向に沿って当接するようになり、このた
め、接合舌片部の前後方向の位置決めを行えるようにな
る。更には、バンディング時や接合時に生じることのあ
る接合舌片部の前後方向の位置ずれについても防止され
るようになる。
【0020】また、この発明に係る熱交換器において、
前記突出部の突出高さ(h)が0.5〜2.5mmの範
囲内に設定されていることが望ましい。
【0021】その理由は次の通りである。すなわち、h
が0.5mm未満では、突出部の突出高さが低くなり過
ぎてしまい、接合舌片部の位置決めを行い難くなる。更
には、突出部がヘッダー又はヘッダーキャップの外周面
に接合されることに伴う接合強度の向上化についてもそ
の作用が小さくなる。一方、hが2.5mmを超える
と、突出部の突出高さが高くなり過ぎてしまい、接合舌
片部をヘッダーキャップの閉塞板部外面に重合させる際
に、該突出部が最外側のフィンや最外側の熱交換チュー
ブにぶつかる等して、突出部が邪魔になって接合舌片部
の重合操作が困難になる。更には、熱交換器の重量が増
加するという問題が生じる。
【0022】また、この発明に係る熱交換器において、
前記接合舌片部の肉厚(t)が0.6〜2.5mmの範
囲内に設定されていることが望ましい。
【0023】その理由は次の通りである。すなわち、t
が0.6mm未満では、接合舌片部の肉厚が小さくなり
過ぎてしまい、このため、接合舌片部の各端片部の外周
縁部の股部側の外周面とヘッダーキャップの閉塞板部外
面との隅部にフィレットが形成され難くなり、この結
果、接合舌片部の接合状態の良否判定を行うことが困難
になる。更には、サイドプレートの接合舌片部における
曲げ強さや引張強さ等の機械的強度が弱くなり過ぎてし
まい、サイドプレートが接合舌片部において不本意に曲
がったり破断したりする等の不具合が生じ易くなる。一
方、tが2.5mmを超えると、熱交換器の重量が増加
するという問題が生じる。
【0024】また、この発明に係る熱交換器において、
前記接合舌片部に備えられた一対の端片部における各端
片部の幅(W1)が、前記ヘッダーキャップの閉塞板部
の外径(φ)に対して10〜30%の範囲内に設定され
ていることが望ましい。
【0025】その理由は次の通りである。すなわち、W
1がφに対して10%未満では、各端片部の内面の面
積、即ち各端片部の接合面積が小さくなり過ぎてしま
い、接合強度が低くなる不具合が生じる。一方、W1が
φに対して30%を超えると、各端片部の幅が大きくな
り過ぎて接合舌片部の股部の幅が狭くなる結果、フィレ
ットの形成状態の観察を行い難くなり、接合状態の良否
判定を行うことが困難になる。更には、熱交換器の重量
が増加するという問題が生じる。
【0026】また、この発明に係る熱交換器において、
前記接合舌片部に備えられた一対の端片部における各端
片部の先端から、前記ヘッダーキャップの閉塞板部の外
面の外周縁部における接合舌片部の幅方向中間部に位置
する縁部までの、前記サイドプレートの長さ方向に沿う
長さ(L1)が、前記ヘッダーキャップの閉塞板部の外
径(φ)に対して30〜70%に設定されていることが
望ましい。
【0027】その理由が次の通りである。すなわち、L
1がφに対して30%未満では、各端片部の接合面積が
小さくなり過ぎてしまい、接合強度が低くなる不具合が
生じる。一方、L1がφに対して70%を超えると、熱
交換器の重量が増加するという問題が生じる。
【0028】また、この発明に係る熱交換器において、
前記接合舌片部の股底部から、前記ヘッダーキャップの
閉塞板部の外面の外周縁部における接合舌片部の幅方向
中間部に位置する縁部までの、前記サイドプレートの長
さ方向に沿う長さ(L2)が、前記ヘッダーキャップの
閉塞板部の外径(φ)に対して10〜30%の範囲内に
設定されていることが望ましい。
【0029】その理由が次の通りである。すなわち、L
2がφに対して10%未満では、接合舌片部の接合面積
が小さくなり過ぎてしまい、接合強度が弱くなる不具合
が生じる。一方、L2がφに対して30%を超えると、
熱交換器の重量が増加するという問題が生じる。
【0030】また、この発明に係る熱交換器において、
前記突出部の幅(W2)が0.5〜4mmの範囲内に設
定されていることが、望ましい。
【0031】その理由は次の通りである。すなわち、W
2が0.5mm未満では、突出部の曲げ強さ等の機械的
強度が低くなり過ぎてしまい、位置決めの際に該突出部
がヘッダー又はヘッダーキャップの外周面に当接するこ
とで屈曲する恐れがあり、位置決めが正確に行えなくな
る問題が生じる。更には、突出部がヘッダー又はヘッダ
ーキャップの外周面に接合されることに伴う接合強度の
向上化についてもその作用が少なくなる。一方、W2が
4mmを超えると、突出部の幅が広くなり過ぎてしま
い、接合舌片部をヘッダーキャップの閉塞板部外面に重
合させる際に、該突出部が最外側のフィンに不本意にぶ
つかる等して、該突出部が邪魔になって接合舌片部の重
合操作が困難になる。更には、熱交換器の重量が増加す
るという問題が生じる。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。
【0033】図1〜図4はこの発明に係る熱交換器の実
施形態について示している。この熱交換器(1)は、ア
ルミニウム製のカークーラー用凝縮器として用いられる
ものであって、いわゆるマルチフロータイプと呼ばれる
ものである。
【0034】この熱交換器(1)は、図1に示すよう
に、上下方向に延びるとともに互いに平行に配置された
左右一対の円筒状の中空ヘッダー(2)(2)間に、端
部が両ヘッダー(2)(2)に連通接続され左右方向に
延びた多数本の扁平状熱交換チューブ(3)…が所定間
隔おきに並列状に配置されており、前記多数本の熱交換
チューブ(3)の各間及び最外側の熱交換チューブ
(3)の外側にフィン(4)が配置されている。そし
て、両ヘッダー(2)(2)間に配置された多数本の熱
交換チューブ(3)及びフィン(4)をコア部とするも
のである。また、最外側のフィン(4)の更に外側に
は、フィン(4)を保護するための板棒状のアルミニウ
ム製サイドプレート(10)が配置されている。
【0035】この熱交換器(1)において、各熱交換チ
ューブ(3)は、アルミニウム製の扁平多孔中空押出形
材から製作されたものであり、各フィン(4)は、両面
又は片面にろう材層がクラッドされたアルミニウムブレ
ージングシートをコルゲート状に屈成して製作されたも
のである。また、各ヘッダー(2)は、片面又は両面に
ろう材層がクラッドされたアルミニウムブレージングシ
ートを側縁部突合せ状態に円形パイプ状に屈曲して形成
されたものである。
【0036】さらに、各ヘッダー(2)の端部には、図
4(ロ)に示すように、円形状の閉塞板部(21)と該閉
塞板部(21)の外周縁部に一体形成された外周壁部(2
2)とからなるアルミニウム製ヘッダーキャップ(20)
が外嵌状態に装着されており、これにより、該ヘッダー
(2)の端部開口部がヘッダーキャップ(20)によって
閉塞されている。さらに、このヘッダーキャップ(20)
の外周壁部(22)の内周面にはネジ山が設けられてお
り、このネジ山をヘッダー(2)の外周面に設けられた
ネジ溝に螺合させた状態でヘッダーキャップ(20)が装
着されており、これにより該ヘッダーキャップ(20)が
強固に装着されている。このヘッダーキャップ(20)
は、片面又は両面にろう材層がクラッドされたアルミニ
ウムブレージングシートから製作されたものである。
【0037】これら熱交換器構成部材は、互いに仮組状
態に組み合わされてバンドによってバンディングされた
状態で、炉中にて一括ろう付けされることにより、互い
にろう付接合されて一体化されるものである。
【0038】なお、図1において、(5)は冷媒を熱交
換チューブ(3)群に沿って蛇行状に流通させるための
板状仕切り部材、(6)(6)は冷媒入口及び出口用ユ
ニオンである。
【0039】この熱交換器(1)において、サイドプレ
ート(10)の端部には、図3に示すように、ヘッダーキ
ャップ(20)の外周面の周方向に所定間隔をおいて並ん
だ2個の断面円形状の爪片部(16)(16)からなる突出
部(15)が内面側に突出して形成されるとともに、該突
出部(15)の位置よりも先端側において複数に分岐した
二股状の接合舌片部(11)が形成されている。なお、こ
の実施形態のサイドプレート(10)では、突出部(15)
を構成する爪片部(16)の個数は2個であるから、これ
ら両爪片部(16)(16)はサイドプレート(10)の幅方
向に所定間隔をおいて並んで配置された態様になってい
る。そして、図4(イ)及び(ロ)に示すように、各爪
片部(16)がヘッダーキャップ(20)の外周面に当接し
た状態でろう付接合されており、更に接合舌片部(11)
がヘッダーキャップ(20)の閉塞板部(21)の外面に重
合された状態でろう付接合されている。
【0040】このサイドプレート(10)において、各爪
片部(16)は、成形凸部を有するポンチ(図示せず)に
よってサイドプレート(10)の所定部位を外面側からプ
レス加工することにより、当該所定部位を内面側に突出
させて形成されたものである。このように加工すること
により、該爪片部(16)を容易に形成することができ
る。一方、接合舌片部(11)は、サイドプレート(10)
の端部の所定部位をプレス打抜き加工によって打ち抜い
て切り欠くことにより、二股状に形成されたものであ
る。このように加工することにより、接合舌片部(11)
を容易に形成することができる。
【0041】この接合舌片部(11)は、サイドプレート
(10)の長さ方向に延びた互いに平行に並んだ前後一対
の端片部(12)(12)を備えている。また、この接合舌
片部(11)の幅は、ヘッダーキャップ(20)の閉塞板部
(21)の外径(φ)に対して小寸に設定されている。
(13)は接合舌片部(11)の股部である。
【0042】さらに、図2に示すように、このサイドプ
レート(10)の長さ方向中間部における前記爪片部(1
6)の近傍位置の一側縁部には、車体等の取付け部に熱
交換器(1)を取り付けて固定するための取付け片部
(17)が、外面側に立上り状に折り曲げられて形成され
ている。(17a)は取付け片部(17)に穿設されたボル
ト挿通孔である。
【0043】而して、このサイドプレート(10)は次の
ようにして熱交換器(1)に接合一体化されたものであ
る。
【0044】すなわち、サイドプレート(10)の組付け
時において、該サイドプレート(10)の両爪片部(16)
をヘッダーキャップ(20)の外周面におけるフィン
(4)側に向いた面に当接させ、この状態で接合舌片部
(11)をヘッダーキャップ(20)の閉塞板部(21)外面
に重合させる。このように接合舌片部(11)を重合させ
ることにより、該接合舌片部(11)の左右方向の位置決
め及び前後方向の位置決めを容易に行えるようになる。
【0045】このように接合舌片部(11)を重合させて
サイドプレート(10)を組み付けたのち、上述したよう
にバンドによってバンディングし、このバンディング状
態で、炉中にて一括ろう付けすることにより、サイドプ
レート(10)の各爪片部(16)及び接合舌片部(11)を
それぞれヘッダーキャップ(20)の外周面及び閉塞板部
(21)外面にろう付接合する。これにより、所望する熱
交換器(1)が得られる。
【0046】サイドプレート(10)の各爪片部(16)及
び接合舌片部(11)がろう付接合された状態において、
接合舌片部(11)の各端片部(12)の外周縁部の股部
(13)側の外周面とヘッダーキャップ(20)の閉塞板部
(21)外面との隅部には、図2(ロ)に示すように、断
面略三角形状のフィレット(F)が形成されている。こ
こで、もし仮にこのフィレット(F)が図2(ロ)に示
すように各端片部(12)の外周縁部に沿って該端片部
(12)の全周に亘って形成されている場合には、接合舌
片部(11)の内面が全面に亘って接合されている、即ち
接合舌片部(11)の接合状態が良好であるとして判断す
ることができる。一方、フィレット(F)が部分的に形
成されている場合には、接合舌片部(11)の接合状態が
不良であるとして判断される。
【0047】以上の構成の熱交換器(1)において、サ
イドプレート(10)は、接合舌片部(11)がヘッダーキ
ャップ(20)の閉塞板部(21)外面にろう付接合されて
いることはもとより、各爪片部(16)についてもヘッダ
ーキャップ(20)の外周面にろう付接合されているか
ら、単に接合舌片部(11)がヘッダーキャップ(20)の
閉塞板部(21)外面にろう付接合されているものより
も、各爪片部(16)がヘッダーキャップ(20)の外周面
にろう付接合されている分、サイドプレート(10)の接
合強度が高くなっている。このため、この熱交換器
(1)を、取付け片部(17)を介して車体等の取付け部
に取り付けて固定した場合であっても、サイドプレート
(10)が走行時の振動により熱交換器(1)から不本意
に外れる不具合が発生しなくなり、熱交換器(1)を強
固に固定することができる。
【0048】さらに、この熱交換器(1)によれば、サ
イドプレート(10)の各爪片部(16)がヘッダーキャッ
プ(20)の外周面に当接した状態で、ろう付接合が行わ
れるから、ろう付熱による熱交換器(1)コア部の縮み
を防止することができる。その上、サイドプレート(1
0)の両爪片部(16)(16)はヘッダーキャップ(20)
の外周面にその周方向に所定間隔をおいて当接した状態
で、バンディング時やろう付が行われるから、バンディ
ング時やろう付時に生じることのある接合舌片部(11)
の前後方向の位置ずれについてもその発生を防止するこ
とができる。
【0049】このサイドプレート(10)において、図4
(イ)及び(ロ)に示すように、各爪片部(16)の突出
高さhは0.5〜2.5mmの範囲内に設定されてい
る。したがって、hが0.5mm以上に設定されている
から、サイドプレート(10)の組付けの際に、接合舌片
部(11)の左右方向の位置決め及び前後方向の位置決め
を確実に行うことができるし、更にはろう付熱による熱
交換器(1)のコア部の縮みを確実に防止することがで
きる。その上、バンディング時やろう付時に生じること
のある接合舌片部(11)の前後方向の位置ずれについて
もその発生を確実に防止することができる。更に、この
ような突出高さhを有する各爪片部(16)がヘッダーキ
ャップ(20)の外周面に接合されることにより、接合強
度を確実に高くすることができる。一方、hが2.5m
m以下に設定されているから、接合舌片部(11)をヘッ
ダーキャップ(20)の閉塞板部(21)外面に重合させる
際に、爪片部(16)が最外側のフィン(4)や最外側の
熱交換チューブ(3)にぶつかる等の不具合を防止する
ことができ、接合舌片部(11)の重合操作を容易に行う
ことができる。しかも、熱交換器(1)の重量増加を防
止することができる。なお、同図では、説明の便宜上、
爪片部(16)の突出高さを誇張して示している。
【0050】また、接合舌片部(11)の肉厚tは0.6
〜2.5mmの範囲内に設定されている。したがって、
tが0.6mm以上に設定されているから、接合舌片部
(11)における各端片部(16)の外周縁部の股部(13)
側の外周面とヘッダーキャップ(20)の閉塞板部(21)
外面との隅部に、フィレット(F)が確実に形成される
ようになり、このため、接合舌片部(11)の接合状態の
良否判定を正確に行うことができる。更には、サイドプ
レート(10)の接合舌片部(11)における曲げ強さや引
張強さ等の機械的強度が高く、サイドプレート(10)が
接合舌片部(11)において不本意に曲がったり破断した
りする等の不具合についてもその発生を防止することが
できる。実際に、tが0.6mm未満であるサイドプレ
ートを準備し、これを熱交換器(1)に組み付けてろう
付接合したところ、接合舌片部(11)における各端片部
(12)の外周縁部の股部(13)側の外周面とヘッダーキ
ャップ(20)の閉塞板部(21)外面との隅部には、フィ
レット(F)が殆ど形成されておらず、接合舌片部(1
1)の内面が全面に亘って形成されているか否かについ
ての判定を行うことが困難であった。これに対して、t
が0.6mmに設定されたサイドプレート(10)を準備
し、これを熱交換器(1)に組み付けてろう付接合した
ところ、かかる隅部にフィレット(F)が各端片部(1
6)の外周縁部に沿って形成されており、このため、接
合舌片部(11)の接合状態についての合否判定を容易に
且つ正確に行うことができた。一方、tが2.5mm以
下に設定されているから、熱交換器(1)の重量増加を
防止することができる。
【0051】また、接合舌片部(11)の各端片部(12)
の幅W1は、ヘッダーキャップ(20)の閉塞板部(21)
の外径(φ)に対して10〜30%の範囲内に設定され
ている。したがって、W1がφに対して10%以上に設
定されているから、各端片部(12)の接合面積が大き
く、このため接合強度を高くすることができる。一方、
W1がφに対して30%以下に設定されているから、接
合舌片部(11)の股部(13)の幅が広く、このためフィ
レット(F)の形成状態を観察し易く、接合状態の良否
判定を容易に且つ正確に行うことができる。更には、熱
交換器(1)の重量増加を防止することができる。
【0052】また、接合舌片部(11)の各端片部(12)
の先端から、ヘッダーキャップ(20)の閉塞板部(21)
外面の外周縁部における接合舌片部(11)の幅方向中間
部に位置する縁部までの、サイドプレート(10)の長さ
方向に沿う長さL1は、ヘッダーキャップ(20)の閉塞
板部(21)の外径(φ)に対して30〜70%に設定さ
れている。したがって、L1がφに対して30%以上に
設定されているから、各端片部(12)の接合面積が大き
く、このため接合強度を高くすることができる。一方、
L1がφに対して70%以下に設定されているから、熱
交換器(1)の重量増加を防止することができる。
【0053】また、接合舌片部(11)の股底部(13a)
からヘッダーキャップ(20)の閉塞板部(21)外面の外
周縁部における接合舌片部(11)の幅方向中間部に位置
する縁部までの、サイドプレート(10)の長さ方向に沿
う長さL2は、ヘッダーキャップ(20)の閉塞板部(2
1)の外径(φ)に対して10〜30%の範囲内に設定
されている。したがって、L2がφに対して10%以上
に設定されているから、接合舌片部(11)の接合面積が
大きく、接合強度を高くすることができる。一方、(L
2)が(φ)に対して30%以下に設定されているか
ら、熱交換器(1)の重量増加を防止することができ
る。
【0054】また、各爪片部(16)の幅W2は0.5〜
4mmの範囲内に設定されている。したがって、W2が
0.5mm以上に設定されているから、各爪片部(16)
の曲げ強さ等の機械的強度が高く、位置決めの際に各爪
片部(16)がヘッダーキャップ(20)の外周面に当接す
ることで屈曲する等の不具合が発生せず、位置決めを正
確に行うことができる。更には、このような幅W2を有
する各爪片部(16)がヘッダーキャップ(20)の外周面
に接合されることにより、接合強度を確実に高くするこ
とができる。一方、W2が4mm以下に設定されている
から、接合舌片部(11)をヘッダーキャップ(20)の閉
塞板部(21)外面に重合させる際に、該爪片部(16)が
最外側のフィン(4)にぶつかる等の不具合を防止する
ことができ、接合舌片部(11)の重合操作を容易に行う
ことができる。更には、熱交換器(1)の重量増加を防
止することができる。
【0055】図5(イ)及び(ロ)は第1変形例を示し
ている。この第1変形例では、サイドプレート(10)の
端部には、ヘッダーキャップ(20)の外周面の周方向に
所定間隔をおいて並んだ3個の断面円形状の爪片部(1
6)(16)(16)からなる突出部(15)が内面側に突出
して形成されている。そして、これら3個の爪片部(1
6)(16)(16)がヘッダーキャップ(20)の外周面に
その周方向に所定間隔をおいて当接し、この状態でろう
付接合されている。他の構成は上記実施形態と同じであ
る。
【0056】図6(イ)及び(ロ)は第2変形例を示し
ている。この第2変形例では、サイドプレート(10)の
端部には、ヘッダーキャップ(20)の外周面の周方向に
延びた1個の突出部(16)が内面側に突出して形成され
ている。そして、この突出部(16)がヘッダーキャップ
(20)の外周面にその周方向に沿って当接した状態でろ
う付接合されている。他の構成は上記実施形態と同じで
ある。
【0057】図7(イ)及び(ロ)は第3変形例を示し
ている。この第3変形例では、サイドプレート(10)の
端部には、ヘッダーキャップ(20)の外周面の周方向に
所定間隔をおいて並んだ2個の爪片部(16)(16)から
なる突出部(15)が内面側に突出して形成されている。
この突出部(15)において、各爪片部(16)は、サイド
プレート(10)の幅方向の両側縁部にL字状の切込みを
形成し、このL字状切込みの内側部位をプレス加工によ
り内面側に折り曲げることにより、形成されたものであ
る。そして、これら両爪片部(16)(16)がヘッダーキ
ャップ(20)の外周面にその周方向に所定間隔をおいて
当接し、この状態でろう付接合されている。他の構成は
上記実施形態と同じである。
【0058】以上、この発明の実施形態を説明したが、
この発明は上記実施形態に示すものに限定されるもので
はない。
【0059】例えば、サイドプレート(10)の突出部
(15)は、上記実施形態では、ヘッダーキャップ(20)
の外周面に接合されているが、この発明では、この他に
ヘッダー(2)の外周面に接合されていても良い。
【0060】
【発明の効果】上述の次第で、この発明によれば、サイ
ドプレートの端部に、内面側に突出した突出部と該突出
部の位置よりも先端側に複数に分岐した接合舌片部とが
形成されているから、サイドプレートの組付け時におい
て、接合舌片部をヘッダーキャップの閉塞板部外面に重
合させる際に、突出部をヘッダー又はヘッダーキャップ
の外周面に当接させることができ、このため、接合舌片
部の左右方向の位置決めを容易に行うことができる。さ
らに、突出部をヘッダー又はヘッダーキャップの外周面
に当接させた状態で、接合が行われるようになり、この
ため、接合熱による熱交換器のコア部の縮みを防止する
ことができる。その上、ヘッダーの外周壁に貫通孔を穿
設することなくサイドプレートが組み付けられるから、
サイドプレートの組付けに伴うヘッダー内を流通する作
動流体の漏出問題が発生することもない。
【0061】しかも、接合舌片部が複数に分岐したもの
であるから、接合時において、該接合舌片部に備えられ
た一対の端片部における各端片部の外周縁部の股部側の
外周面とヘッダーキャップの閉塞板部外面との隅部に、
フィレットが形成されるようになり、このため、接合後
において、該フィレットが各端片部の外周縁部に沿って
形成されているか否かを観察することにより、接合舌片
部の接合状態の良否判定を行うことができる。
【0062】さらに、突出部がヘッダー又はヘッダーキ
ャップの外周面に接合されているから、単に接合舌片部
がヘッダーキャップの閉塞板部外面に接合されているも
のよりも、接合強度を高くすることができる。
【0063】また、突出部がヘッダ又はヘッダーキャッ
プの外周面の周方向に所定間隔おきに並んだ複数個の爪
片部からなる場合には、サイドプレートの組付けの際
に、これら複数個の爪片部がヘッダ又はヘッダーキャッ
プの外周面にその周方向に所定間隔をおいて当接するよ
うになり、このため、サイドプレートの前後方向の位置
決めについても容易に行えるようになる。しかも、バン
ディング時や接合時に生じることのあるサイドプレート
の前後方向の位置ずれについてもその発生を防止するこ
とができる。
【0064】また、突出部がヘッダー又はヘッダーキャ
ップの外周面にその周方向に沿って当接した状態で接合
されている場合には、同じく、サイドプレートの組付け
の際に、突出部がヘッダー又はヘッダーキャップの外周
面にその周方向に沿って当接するようになり、このた
め、サイドプレートの前後方向の位置決めについても容
易に行えるようになる。しかも、バンディング時や接合
時に生じることのあるサイドプレートの前後方向の位置
ずれについてもその発生を防止することができる。
【0065】また、突出部の突出高さhが0.5〜2.
5mmの範囲内に設定されている場合には、サイドプレ
ートの組付け時において、接合舌片部の位置決めを確実
に行うことができるし、更には接合熱による熱交換器の
コア部の縮みを確実に防止することができる。その上、
バンディング時や接合時に生じることのあるサイドプレ
ートの位置ずれについてもその発生を確実に防止するこ
とができる。しかも、このような突出高さを有する突出
部がヘッダーキャップの外周面に接合されることによ
り、接合強度を確実に高くすることができる。更に、接
合舌片部をヘッダーキャップの閉塞板部外面に重合させ
る際に、突出部が最外側のフィンや最外側の熱交換チュ
ーブにぶつかる等の不具合を防止することができ、この
ため接合舌片部の重合操作を容易に行うことができる。
更に、熱交換器の重量増加を防止することができる。
【0066】また、接合舌片部の肉厚tが0.6〜2.
5mmの範囲内に設定されている場合には、接合舌片部
における各端片部の外周面とヘッダーキャップの閉塞板
部外面との隅部にフィレットが確実に形成されるように
なり、このため、接合舌片部の接合状態の良否判定を容
易に且つ正確に行うことができる。更には、サイドプレ
ートの接合舌片部における曲げ強さや引張強さ等の機械
的強度が高く、サイドプレートが接合舌片部において不
本意に曲がったり破断したりする等の不具合を防止する
ことができる。更に、熱交換器の重量増加を防止するこ
とができる。
【0067】また、接合舌片部を構成する一対の端片部
における各端片部の幅W1が、ヘッダーキャップの閉塞
板部の外径φに対して10〜30%の範囲内に設定され
ている場合には、各端片部の接合面積が大きく、このた
め接合強度を高くすることができる。更には、接合舌片
部の股部の幅が広いので、フィレットの形成状態を観察
し易く、このため接合舌片部の接合状態の良否判定をよ
り容易に且つ正確に行うことができる。しかも、熱交換
器の重量増加を防止することができる。
【0068】また、接合舌片部を構成する一対の端片部
における各端片部の先端から、ヘッダーキャップの閉塞
板部外面の外周縁部における接合舌片部の幅方向中間部
に位置する縁部までの、サイドプレートの長さ方向に沿
う長さL1が、ヘッダーキャップの閉塞板部の外径φに
対して30〜70%に設定されている場合には、各端片
部の接合面積が大きくなり、このため接合強度を高くす
ることができる。しかも、熱交換器の重量増加を防止す
ることができる。
【0069】また、接合舌片部の股底部からヘッダーキ
ャップの閉塞板部外面の外周縁部における接合舌片部の
幅方向中間部に位置する縁部までの、サイドプレートの
長さ方向に沿う長さL2が、ヘッダーキャップの閉塞板
部の外径φに対して10〜30%の範囲内に設定されて
いる場合には、接合舌片部の接合面積が大きくなり、こ
のため接合強度を高くすることができる。しかも、熱交
換器の重量増加を防止することができる。
【0070】また、突出部の幅W2が0.5〜4mmの
範囲内に設定されている場合には、突出部の曲げ強さ等
の機械的強度が高くなり、このため、位置決めの際に突
出部がヘッダー又はヘッダーキャップの外周面に当接す
ることで屈曲してしまう等の不具合が発生せず、位置決
めを正確に行うことができる。更には、このような幅を
有する突出部がヘッダー又はヘッダーキャップの外周面
に接合されることにより、接合強度を確実に高くするこ
とができる。更に、接合舌片部をヘッダーキャップの閉
塞板部外面に重合させる際に、突出部が最外側のフィン
にぶつかる等の不具合を防止することができ、接合舌片
部の重合操作を容易に行うことができる。更には、熱交
換器の重量増加を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の熱交換器を示す正面図で
ある。
【図2】(イ)は同熱交換器の要部斜視図、(ロ)は
(イ)中のA部分の拡大斜視図である。
【図3】同熱交換器の要部分解斜視図である。
【図4】(イ)は同熱交換器の要部平面図、(ロ)は同
熱交換器の要部の一部切欠き正面図、(ハ)は(ロ)中
のB部分の拡大図である。
【図5】この発明の実施形態の熱交換器の第1変形例を
示す図で、(イ)は同熱交換器の要部平面図、(ロ)は
同熱交換器の要部の一部切欠き正面図である。
【図6】この発明の実施形態の熱交換器の第2変形例を
示す図で、(イ)は同熱交換器の要部平面図、(ロ)は
同熱交換器の要部の一部切欠き正面図である。
【図7】この発明の実施形態の熱交換器の第3変形例を
示す図で、(イ)は同熱交換器の要部平面図、(ロ)は
同熱交換器の要部の一部切欠き正面図である。
【図8】(イ)〜(ハ)はそれぞれ従来の熱交換器を示
す要部斜視図である。
【符号の説明】
1…熱交換器 2…ヘッダー 3…熱交換チューブ 4…フィン 10…サイドプレート 11…接合舌片部 12…端片部 15…突出部 16…爪片部 20…ヘッダーキャップ 21…閉塞板部 F…フィレット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行に配置されるとともに端部開
    口部にヘッダーキャップ(20)が装着された筒状のヘッ
    ダー(2)(2)間に、端部が両ヘッダーに連通接続さ
    れた複数本の熱交換チューブ(3)が並列状に配置され
    るとともに、前記複数本の熱交換チューブの最外側の熱
    交換チューブの外側に配置されたフィン(4)の外側
    に、サイドプレート(10)が配置された熱交換器(1)
    であって、 前記サイドプレート(10)の端部に、内面側に突出した
    突出部(15)と該突出部の位置よりも先端側に複数に分
    岐した接合舌片部(11)とが形成されるとともに、 前記突出部(15)がヘッダー(2)又はヘッダーキャッ
    プ(20)の外周面に接合され、且つ前記接合舌片部(1
    1)がヘッダーキャップ(20)の閉塞板部(21)の外面
    に重合状態で接合されていることを特徴とする熱交換
    器。
  2. 【請求項2】 前記突出部(15)はヘッダー(2)又は
    ヘッダーキャップ(20)の外周面の周方向に所定間隔お
    きに並んだ複数個の爪片部(16)からなる請求項1記載
    の熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記突出部(15)がヘッダー(2)又は
    ヘッダーキャップ(20)の外周面にその周方向に沿って
    当接した状態で接合されている請求項1記載の熱交換
    器。
  4. 【請求項4】 前記突出部(15)の突出高さ(h)が
    0.5〜2.5mmの範囲内に設定されている請求項1
    〜3のいずれか1項記載の熱交換器。
  5. 【請求項5】 前記接合舌片部(11)の肉厚(t)が
    0.6〜2.5mmの範囲内に設定されている請求項1
    〜4のいずれか1項記載の熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記接合舌片部(11)に備えられた一対
    の端片部(12)(12)における各端片部の幅(W1)
    が、前記ヘッダーキャップ(20)の閉塞板部(21)の外
    径(φ)に対して10〜30%の範囲内に設定されてい
    る請求項1〜5のいずれか1項記載の熱交換器。
  7. 【請求項7】 前記接合舌片部(11)に備えられた一対
    の端片部(12)(12)における各端片部の先端から、前
    記ヘッダーキャップ(20)の閉塞板部(21)の外面の外
    周縁部における接合舌片部(11)の幅方向中間部に位置
    する縁部までの、前記サイドプレートの長さ方向に沿う
    長さ(L1)が、前記ヘッダーキャップ(20)の閉塞板
    部(21)の外径(φ)に対して30〜70%に設定され
    ている請求項1〜6のいずれか1項記載の熱交換器。
  8. 【請求項8】 前記接合舌片部(11)の股底部(13a)
    から、前記ヘッダーキャップ(20)の閉塞板部(21)の
    外面の外周縁部における接合舌片部(11)の幅方向中間
    部に位置する縁部までの、前記サイドプレートの長さ方
    向に沿う長さ(L2)が、前記ヘッダーキャップ(20)
    の閉塞板部(21)の外径(φ)に対して10〜30%の
    範囲内に設定されている請求項1〜7のいずれか1項記
    載の熱交換器。
  9. 【請求項9】 前記突出部(15)の幅(W2)が0.5
    〜4mmの範囲内に設定されている請求項1〜8のいず
    れか1項記載の熱交換器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2085734A1 (en) * 2008-01-30 2009-08-05 Huixin Xu A coordinative structure between the retaining tabs on the side plates and the cooling fins of an automotive heater core
EP2085730A1 (en) * 2008-01-30 2009-08-05 Xu, Huixin Radiator core, in particular for vehicle, comprising end-plates crimped to the tanks
EP2085736A1 (en) * 2008-01-30 2009-08-05 Huixin Xu A coordinative structure between the button depressions on the side plates and the cooling fins of an automative heater core

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