JP2002267026A - メカニカルシールのシール装置及びその組立方法 - Google Patents

メカニカルシールのシール装置及びその組立方法

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JP2002267026A
JP2002267026A JP2001061473A JP2001061473A JP2002267026A JP 2002267026 A JP2002267026 A JP 2002267026A JP 2001061473 A JP2001061473 A JP 2001061473A JP 2001061473 A JP2001061473 A JP 2001061473A JP 2002267026 A JP2002267026 A JP 2002267026A
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seal
seal ring
outer peripheral
support portion
case
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JP2001061473A
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Inventor
Nobuaki Takigahira
宣昭 瀧ヶ平
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Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立機械でも、手作業でも外周ケースにシー
ル環を簡単に組み立てることができるようにすると共
に、シール面の密封効果を発揮するメカニカルシールの
一体型シール装置を得ることにある。又、そのシール装
置の効果的な組立方法を得ることにある。そして、多品
種少量品目の生産にも適用できるようにすることにあ
る。 【解決手段】 外周ケース20の一対の連結支持部23
にシール環3の一対の連結係止部4を着脱自在に係合す
ると共に、シール環3の嵌合部5の外周面14を案内し
て支持した案内支持部30を弾発手段により支持する構
成にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メカニカルシール
の一体型シール装置及びその組立方法に関する。特に、
手作業でも簡単に組み立てられて、多品種少量生産を可
能にする組立構造にしてコストを低減するメカニカルシ
ールの一体型シール装置及びその組立方法に係わる技術
分野である。
【0002】
【従来の技術】本発明に係わる先行技術には、図9に示
すメカニカルシール100が存在する。図9は、メカニ
カルシール100を軸130に装着した状態で軸方向に
断面にした縦断面図である。又、図10は図9の回転用
シール装置の平面図であり、図11は図10の側面図で
ある。
【0003】更に、図12と図13はケース115に回
転用シール環104を組立する加工行程の縦断面図であ
る図9に於いて、100はメカニカルシールである。こ
のメカニカルシール100は、シールハウジング120
の貫通孔121と、この貫通孔121に延在する回転軸
130との間に設けられて機内110Aの被密封流体F
が機外110Bへ漏洩するのを防止するものでる。メカ
ニカルシール100は、シールハウジング120に嵌着
された固定用シール環122と、回転軸130に嵌着さ
れた回転用シール装置101とにより構成されている。
固定用シール環122は、シールハウジング120にO
リング123を介在させて固着されており、このOリン
グ123により両者の嵌合面間をシールしている。固定
用シール環122の端面には固定シール面124が設け
られている。
【0004】一方、回転用シール装置101は、回転用
シール環104と支持リング111とコイルスプリング
113とをケース115内に組み立てて配置されてい
る。回転用シール環104には、回転シール面105が
固定用シール環122の固定シール面124と対向する
位置に設けられている。そして、この両シール面10
5,124はコイルスプリング113により圧接される
ことにより被密封流体Fをシールする。回転用シール環
104には、回転シール面105と反対側の端部に棒状
に突出する係止凸部106が設けられている。更に、回
転用シール環104には、軸中心に嵌通孔108が設け
られており、図9に示すように、この嵌通孔108は軸
130と摺動自在に嵌合するように形成されている。
又、嵌通孔108と軸130との嵌合面間は、Oリング
109によりシールされる。
【0005】回転用シール環104はケース115内に
取り付けられる。この回転用シール環104は、ケース
115内に装着されたコイルスプリング113により支
持リング111を介して固定用シール環122方向に押
圧されている。
【0006】回転用シール環104の嵌通孔108と同
心のケース115には、有底円筒状をして軸130が嵌
通する嵌合孔116が設けられている。そして、嵌合孔
116に設けられた固着部が軸130に固着することに
より取り付けられる。更に、ケース115には、有底部
と反対側の位置に側面からみて矩形状に突出したストッ
パー117が回転用シール環104の係止凸部106と
対応する位置に設けられている。このストッパー117
には、係止凸部106が余裕自在に挿入する長孔に形成
された係合孔118が設けられている。そして、係止凸
部106が係合孔118に遊合して回転用シール環10
4が軸方向に移動可能に構成されている。メカニカルシ
ール100の平面図は10図に示すとおりであり、その
側面図は図11に示すとおりである。この図10及び図
11に示すメカニカルシール100の構成から明らかな
ように、1対を成す回転用シール環104の係止凸部1
06とケース115の係合孔118とが遊合し、コイル
スプリング113により回転用シール環104とケース
115とが互いに相反する方向に押圧されて係止凸部1
06が係合孔118の端面に係止して回転用シール環1
04がケース115に保持されている。その結果、回転
用シール環104とケース115とは、1対の係止凸部
106と係合孔118とが移動自在に遊合すると共に、
ストッパー117の円弧面117Aにより回転用シール
環104の外周面が軸方向に摺動自在に保持されてい
る。
【0007】このために、係止凸部106とストッパー
117とは、保持構成が互いに摺動する精巧な接合面に
すると共に、精密加工を施された精度のある接合面に構
成されている。又、ストッパー117のみで回転用シー
ル環104を保持できるようにストッパー117は強度
のある厚肉に構成されている。その結果、図12と図1
3に示すメカニカルシール100の組立は、ケース11
5のストッパー117が、図12に示すように、両側外
径方向へプレス機械により折り曲げられて折曲部Bに加
工を施された後に、更に、組立機械により回転用シール
環104をコイルスプリング113に抗してケース11
5の挿入方向へプレスしながら、図13に示すように、
1対のストッパー117の折曲部Bを元の平面状態に戻
す加工を施して、ストッパー117の係合孔118と係
止凸部106とを遊合させ、且つ、回転用シール環10
4の外周面にストッパー117の円弧面117Aを摺動
自在に接合させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この様に構成されたメ
カニカルシール100のシール装置101は、ケース1
15に回転用シール環104を組み立てるときに、回転
用シール環104を挿入しようとすると、ケース115
のストッパー117に当接して挿入組立が不可能にな
る。このために、個別の専用型を多数製作して、この専
用型を用いて何工程かの機械加工を施しながら、機械に
よる組立を必要とする。従って、少量生産では機械を使
用するためにコスト高になり、メカニカルシール100
の一体型シール装置101は、回転機器等に対して装着
が容易であるとのユーザの声があるにもかかわらず、採
用困難であるとの指摘が長らく成されていた。又、回転
用シール環104は、ケース115から離れてストッパ
ー117の先端部の嵌合孔118と円弧面117Aのみ
により保持される構成のために、コイルスプリング11
3により強くストッパー117の係合孔118の係止端
面へ押圧し、この両者の相対する係止力により保持され
ている。このために回転シール面105の面圧を弱くす
る仕様が要求されたときには、コイルスプリング113
のばね常数を小さくしなければならないから、保持力が
弱くなり、組立状態が不具合となる。その結果、設計仕
様の範囲が狭くなるから、折角の用途に応じられない問
題が惹起する。
【0009】更に、回転用シール環104の外周面は、
ケース115のストッパー117の内周円弧面117A
により保持するために、ストッパーの幅を大きくしなけ
ればならない。このために図12に示すような円弧面1
17Aを設けたストッパー115は、折り曲げ加工が困
難になる。これに応じてケース115全体の加工も困難
になる欠点を惹起する。
【0010】本発明は、上述のような問題点に鑑み成さ
れたものであって、その技術的課題は、大量生産の場合
には機械により、少量生産の場合には、手作業で組み立
てられるような構造に改良し、メカニカルシールのシー
ル装置を安価に生産でき、しかも、軸への組立も容易に
する一体型シール装置を得ることにある。又、そのメカ
ニカルシールのシール装置の組立方法を得ることにあ
る。
【0011】又、仕様に対応じて一体型メカニカルシー
ルを交換するときにも、シール環のみを容易に交換可能
にし、一体型メカニカルシールを交換することなく、メ
カニカルシールの多様な仕様変更を可能にする。
【0012】又、シール環が摩耗したときにも、シール
環のみを交換して長期にわたって使用できるようにする
ことにある。
【0013】更に、シール環を案内支持部により案内支
持して固定用ケースからの離脱を防止し、シール環を押
圧する弾発手段の弾発常数を広範囲の値に設計可能にす
ることにある。そして、回転用シール環の摩耗による耐
久性を向上させ、しかも、シール能力を向上させること
にある。
【0014】
【発明を解決するための手段】本発明は、上述のような
技術的課題を解決するために成されたものであって、そ
の解決するための手段は以下のように構成されている。
【0015】請求項1に係わる本発明のメカニカルシー
ルを構成する一方の一体型のシール装置は、軸が嵌通可
能な筒状体に形成されて一対の連結支持部(23A,2
3B)を有すると共に他端部に弾発支持部(25)を有
する取り付け用の外周ケース(20)、前記外周ケース
内(20)の内径より小径に形成された嵌合部(5)を
有すると共に前記嵌合部(5)と反対面にシール面
(6)を有し且つ前記連結支持部(23A,23B)と
着脱自在に係合し軸方向に移動可能に形成されて一端で
係止する連結係止部(4A,4B)を有して軸が嵌通可
能なシール環(3)及び前記弾発支持部(25)に着座
されて前記シール環(3)を前記外周ケース(20)か
ら押し出す方向に弾発する弾発手段(40)を具備し、
前記シール環(3)の前記嵌合部(5)は前記一方の連
結支持部(23A)を支点にして前記外周ケース(2
0)内へ挿入できる形状に形成されていると共に、前記
嵌合部(5)と前記外周ケース(20)との面間(S)
には前記嵌合部(5)の外周面(14)を支持する保持
部(31)を有すると共に弾発手段により保持された案
内支持部(30)を有するものである。
【0016】請求項1に係わる本発明のメカニカルシー
ルのシール装置では、シール環の嵌合部が案内支持部に
より保持されているので、シール環は連結係止部が外周
ケースの連結支持部に着脱自在に係合して簡単に組み立
てられるように構成されていても、外周ケースから離脱
することが防止される。
【0017】更に、シール環に於いて、シール面と反対
側の嵌合部がその外周面から支持されている構成は、全
体として連結係止部と連結支持部との係合を単純構造に
すると共に、連結精度を低減してもシール機能を発揮さ
せることができる。特に、連結支持部の支持構造の設計
を簡単にすることに寄与する。
【0018】シール環の嵌合部が案内支持部により保持
されてシール環が外周ケースから離脱するのを防止され
ているから、離脱防止するために弾発手段の弾発(バ
ネ)常数を大きくする必要がなく、弾発手段の弾発常数
を仕様に応じて広範囲に設計することが可能である。こ
のために、設計に応じたバネ状数の弾発手段を取り付け
ることができ、シール面の密封能力及び摩耗低減を向上
させることが期待できる。
【0019】請求項2に係わる本発明のメカニカルシー
ルのシール装置は、前記連結係止部(4)と前記連結支
持部(23)との径方向係合間には間隔(L)を有し、
前記シール環(3)の前記他方の連結係止部(4B)と
前記嵌合部(5)とが前記一方の連結支持部(23A)
を支点にして前記外周ケース(20)内へ挿入できる形
状に形成されていると共に、前記他方の連結係止部(4
B)を前記他方の連結支持部(23B)に内周側から係
合できる形状に形成されているものである。
【0020】請求項2に係わる本発明のメカニカルシー
ルのシール装置では、連結係止部と連結支持部との径方
向間に空間の間隔が設けられているから、外周ケースに
シール環を組み合わせるのが簡単になる。このためにシ
ール装置全体を単純な構造にすることが可能になる。
【0021】又、シール環の嵌合部が案内支持部により
保持されてシール環の連結部を外周ケースから離脱しな
いようにしているから、離脱防止するために弾発手段の
弾発(バネ)常数を大きくする必要がなく、シール面の
面圧を仕様に応じて小さい範囲でも設計することが可能
になる。このために、必要以上に圧接されないシール面
は、摩耗が防止されて耐久能力も向上させることができ
る。更に、相対シール面の微少な傾きに対しても、連結
支持部の連結構造により、シール面が対応することがで
きるので、シール面の密接能力を向上させることが可能
になる。
【0022】請求項3に係わる本発明のメカニカルシー
ルのシール装置は、前記案内支持部(30)が前記嵌合
部(5)の接合面(8)に接する押え板(32)と前記
外周ケース部(20)の内周面と摺動自在に遊嵌した保
持部(31)を有して前記弾発手段(40)により押圧
されているものである。
【0023】この請求項3の本発明のメカニカルシール
のシール装置では、連結係止部に支持されているシール
環は、連結係止部より離れた位置にある嵌合部が案内支
持部により軸心から大きく揺動しないように保持されて
いる。このために、一体型シール装置の保管取扱中、又
は、取り付け作動中、連結係止部は連結支持部から簡単
に離脱することがなく、両者の係合状態を保持すること
ができる。
【0024】更に、案内支持部はシール面及び連結係止
部より離れた位置から嵌合部を精度良く保持しているの
で、弾発手段により押圧されるとシール面を相対シール
環の相対シール面に馴染むようにして確実に対応しなが
ら接面することができる。
【0025】請求項4に係わる本発明のメカニカルシー
ルのシール装置は、前記案内支持部(30)の前記保持
部(31)が前記シール環(3)の1つの連結係止部
(4)側を押圧して前記シール環(3)を傾斜させたと
き前記嵌合部(5)の接合面(8)の最大離間した面が
前記保持部(31)の端面(35)に乗り上がる長さに
形成されているものである。
【0026】この請求項4に係わる本発明のメカニカル
シールのシール装置では、組み立てられた後に、シール
環の一方の連結係止部を径方向に移動するように押圧し
て一方の連結支持部から外しながら外れた連結係止部側
を外周ケース内へ最大に傾斜するように押し込むと、弾
発手段は圧縮されて更にシール環を傾斜できるので、嵌
合部及び連結係止部に対する外周ケースとの保持関係が
外れることになる。
【0027】このために、連結係止部と連結支持部との
係合関係も解除されることになり、シール環を外周ケー
スから簡単に離脱ことが可能になる。その結果、仕様、
性能に応じてシール環を変更するとき、又は修理のため
にシール環を交換するときに、一体型シール装置全体を
交換することなく、シール環のみを交換することができ
る。
【0028】従って、一体型シール装置であっても、シ
ール装置全体を交換することなく、シール環を材質によ
る性能変更、非接触型シール環の形状による性能変更等
の仕様に応じて交換しなければならないときには、その
シール環のみを簡単に交換することが可能になる。又、
シール環が摩耗したので、交換しなければならないとき
にも、新品と簡単に交換することができることになる。
請求項5に係わる本発明のメカニカルシールのシール装
置は、前記案内支持部(30)が前記嵌合部(5)と前
記外周ケース(20)との間に配置された弦巻ばねの弾
発手段(40)により構成されているものである。
【0029】この請求項5に係わる本発明のメカニカル
シールのシール装置では、案内支持部が弦巻ばねの弾発
手段により構成されており、嵌合部の外周面は弦巻ばね
の中間部が保持部に相当する機能として支持することに
なる。
【0030】そして、弦巻ばねは曲げられた方のピッチ
が大きくなるから、嵌合部の接合面に於ける移動方向の
角部が開いたピッチ間には入り込み、一方の一対を成す
連結係止部と連結支持部の連結が解除可能となる。この
ために、両者の組立構成の一構成部が解除されるので、
順々に解除されてシール環を外周ケースから分解するこ
とができることになる。
【0031】請求項6に係わる本発明のメカニカルシー
ルのシール装置は、相対シール環の相対シール面に一方
のシール装置のシール面を対向密接して取り付けるメカ
ニカルシールのシール装置(2)の組立方法であって、
前記シール装置は、前記外周ケース(20)の前記弾発
支持部(25)に前記弾発手段(40)を取り付けると
共に前記外周ケース(20)と前記嵌合部(5)との間
に前記案内支持部(30)を配置し、前記外周ケース
(20)の前記一方の連結支持部(23)に前記シール
環(3)の前記一方の連結係止部(4)を係合し、次に
他方の前記連結係止部(4)側の上面を前記弾発手段
(40)に抗して押圧し前記他方の連結係止部(4)を
前記他方の連結支持部(23)に係合すると共に前記シ
ール環(3)の中心位置を前記外周ケース(20)の中
心位置とほぼ同一になるように組み立てるものである。
【0032】この請求項6に係わる本発明のメカニカル
シールのシール装置では、外周ケースに弾発手段と案内
支持部とを装着してから、シール環の一方の連結係止部
を傾斜させるように連結支持部に係合させると共に、他
方の連結係止部を押し込むようにしてシール面をほぼ水
平になるまで移動し、次に、他方の連結係止部を他方の
連結支持部に挿入係合させると簡単に連結することが可
能になる。
【0033】又、シール環を外周ケースから分解すると
きには、上述の組み込み方法と反対の行程を辿ることに
より簡単に分解することが可能になる。
【0034】従って、機械組立はもちろんのこと、組立
機械等を使用することなく、低コストで多品種少量品目
を組み立てることが可能になると共に、外側ケースの加
工のための専用型、プレス機械が不要となる。
【0035】又、シ−ル環を仕様に応じて、あるいはシ
ール面が摩耗したので、交換が必要になるときには、簡
単に交換することが可能になる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる実施の形態
のメカニカルシールのシール装置を図面に基づいて詳述
する。尚、以下に説明する各図面は、特許用の概念図で
はなく、実験データを基にした寸法関係が正確な設計図
である。
【0037】図1は、ハウジング60と回転軸80との
間の中空部65に本発明のメカニカルシール1を装着し
た状態の図2に示すA−C矢視の面の断面図である。
又、図2は、図1に示すメカニカルシール1のシール装
置2の平面図であり、更に、図3は図2に示すメカニカ
ルシール1のシール装置2の連結支持部側から見た側面
図である。
【0038】図1に於いて、1はメカニカルシールであ
る。メカニカルシール1は、実施例では、固定用の相対
シール環50と、回転用のシール装置2から構成されて
いる。尚、この両者は回転用と固定用とが逆に取り付け
られることも可能である。又、メカニカルシール1を構
成する一方のシール装置2は、カーボン材製のシール環
3と、シール環3を外周ケース20から離脱しないよう
に保持すると共に、シール面6が正常に接面するように
常に案内する案内支持部30と、シール環3を弾発に押
圧する弾発手段40と、これらを内装した金属材製の取
り付け用外周ケース20により一体型に構成されてい
る。
【0039】シール環3は、環状体を成して内周面が回
転軸80と摺動自在に嵌通する嵌合面10に形成されて
いる。この嵌合面10にはOリング溝7が設けられてお
り、このOリング溝7に第1Oリング11が装着されて
シール環3と回転軸80との嵌合面10間をシールして
いる。又、シール環3の図示左先端部にはシール面6を
設けており、対向する相対シール環50の相対シール面
51と摺動可能に密接して中空部65の流体領域65A
と大気領域65Bとの流体Fをシールする。
【0040】又、シール面6に対する反対側には、嵌合
部5が形成されている。そして、嵌合部5の図示右端面
は接合面8に形成されており、この接合面8は案内支持
部30の押え板32と接面している。
【0041】更に、図1に対応する図2と図3のメカニ
カルシール1のシール装置2の外形状態から明らかなよ
うに、シール環3のシール面6側外周には、フランジ9
が形成されている。このフランジ9には、ほぼ対称を成
す2カ所の位置に、側面から見て貫通する溝部12と溝
部12より幅のある段状凹部13との組み合わせによる
T型溝に形成された連結係止部4A,4Bが対称となる
位置に一対を成すように設けられている。
【0042】この連結係止部4A,4Bの溝の深さは、
連結支持部23A,23Bの厚さよりも1.5から4倍
の深溝に形成されて連結支持部23A、23Bと連結係
止部4A、4Bとの間の寸法として各間隔Lが設けられ
ており、この間隔Lは、シール環3を外周ケース20に
挿入するときにシール環3を傾斜させて挿入できるよう
に考慮されている。
【0043】溝部12の底面と連結支持部23との間隔
Lは、溝部12の長さ、すなわち、シール環3の長さに
よりほぼ決定される。例えば、シール環3の長さYに対
して間隔Lは1/3から1/12の範囲にした実施例が
ある。尚、シール環3の長さYは、一方の連結係止部4
Aを一方の連結支持部23Aに係合させ、この連結係止
部4Aを支点にシール環3を外周ケース20内に挿入す
るときに嵌合部5の接触面8側が外周ケースに当接しな
い長さに形成されているので、自ずから、外周ケース2
0の内径とシール環3の長さとにより溝部12の深さは
決定される。
【0044】シール環3のフランジ9は、必ず形成しな
ければならない要件ではなく、連結支持部23の先端頭
部にある止め部24がシール環3より突き出ないように
溝形状を側面から見てT型溝に形成したものである。
又、連結係止部4は、溝形状に形成する必要はなく、先
行技術例の図11に示すように突起部に形成し、外周ケ
ースに設けた案内可能な長孔と係合関係に構成して軸方
向移動可能な連結係合にすることができる。但し、先行
技術例のメカニカルシールとは、連結させる構造がシー
ル環3を挿入自在又は着脱自在にした点で技術的には全
く相違する。その他に、一対の連結支持部23に相対す
る内方へ絞り加工等でT形状の突起部に形成し、上述の
連結係止部4に係合させるものもある。更に、連結支持
部23にプレス加工により突起部を形成し、この突起部
に対応させる長穴状凹部を連結係止部4に構成した実施
例も発明されており、これらの技術思想は本発明から容
易に案出できる範囲のものである。
【0045】次に、案内支持部30の筒状の保持部31
は、接合面8と接合する押え板32を内周に設けて嵌合
部5の端部の外周と着脱自在に嵌合している。この保持
部31は、外周ケース20の内周面28と間隙Cを設け
て遊合し、簡単にはシール環3が外周ケース20から離
脱しないように保持している。この保持部31は必ずし
も押え板32等で有底に形成しなくとも良い。
【0046】この保持部31の長さは、シール環3のシ
ール面6側の他方の連結係止部4B側を弾発手段30に
抗して最大に案内支持部30側へ押圧したとき、接合面
8が最大に傾斜するので、この傾斜した接合面8の最大
に離間した面が保持部31の端面35に乗り上がる寸法
以内に形成されている。
【0047】又、保持部31と外周ケース20との間隙
Cは、シール面6が相対シール環50の相対シール面5
1に対して微少な傾斜がある場合にも対応して密封接触
できるように遊嵌した余裕ある間隙Cに設けられている
ものである。
【0048】例えば、このCは0.1から0.8mm程
度で摺動可能に形成されている。
【0049】尚、シール環3は、潤滑性を重視したカー
ボン、又は、強度を重視した炭化珪素、更には、この両
者を重視した炭化珪素に潤滑材を付与した複合摺動材、
エンジニアリング・セラミックス等の材料により形成さ
れている。
【0050】更に、押え板32の内周端部には回転軸8
0に嵌合する摺動可能な摺動部33が設けられている。
この摺動部33は、回転軸80に遊合して案内支持部3
0自身を軸方向へ安定して摺動できるようにすると共
に、シール面6と距離のある嵌合部5の接合面8を接面
しながら保持してシール面6を相対シール面51に馴染
むように押圧させるものである。
【0051】更に又、案内支持部30の押え板32と摺
動部33との接合した角の受け部34には、弾発手段4
0であるコイルばね40Aが着座できるように形成され
ている。
【0052】この受け部34に着座したコイルばね40
Aは、円錐状の弦巻に形成されているが、円筒状に形成
することもできる。尚、この円筒状のものは、案内支持
部30により嵌合部5が保持されているので、シール面
6の相対シール面51に対する接面を安定させることが
可能である。これらのコイルばね30は、外周ケース2
0の弾発支持部25であるばね座25Aに着座してい
る。
【0053】案内支持部30は、ステンレス等の金属、
エンジニアリングプラスチックなどにより加工して製作
される。
【0054】外周ケース20は、有底円筒状に形成され
た筒状体22で回転軸80に嵌挿される取付孔27が形
成されており、この取付孔27に設けられた突出する嵌
着部21が回転軸80の切欠段部81に固着されて係止
する。又、有底外周角部には、コイルばね40Aが着座
する弾発支持部25であるばね座25Aが設けられてい
る。そして、コイルばね40Aがばね座25Aに着座す
ると共に、案内支持部30の受け部34に着座して弾発
手段40の作用を発揮する。弾発手段40は、上述の一
個のコイルばね40Aのほかに複数のばねの組み合わせ
たもの、更には、ダンパー装置など、その適用に応じて
種々の弾発手段40が取り付けられる。
【0055】更に、外側ケース20には、有底円筒状の
一端より同一厚さの1対のT形状の連結支持部23A,
23Bが突出した状態に延在しており、シール環3の1
対の連結係止部4A,4BであるT型溝に挿入されて係
合連結する。連結支持部23A、23Bは、先端頭部に
幅が広い止め部24と止め部24を支える柱部26とか
ら構成されている。
【0056】この止め部24が連結係止部4A,4Bの
段状凹部13に係止すると共に、柱部26が溝部12に
移動自在に挿入されて遊間係合する。この連結支持部2
3A,23Bは先行技術のように折り曲げ加工されて開
いた間隔に回転用シール環104を挿入する必要がない
から、加工する形状を簡単にすることが可能になる。こ
の連結支持部23はシール環3を先行技術例のように案
内保持する必要がないから、平板にしても良く、その加
工が簡単になる。
【0057】尚、外周ケース20はステンレス材など耐
腐食材により形成されている。
【0058】この連結支持部23A,23Bと連結係止
部4A,4Bとの1対の連結状態は図2及び図3に示す
形状から容易にその技術が判断できる。この図2と図3
から明らかなように、連結支持部23の止め部24は連
結係止部4の段状凹部13内に嵌入されて、ストッパー
の役目をするだけで十分である。又、連結支持部23
は、前述したように連結係止部4の溝底面との間隔Lが
開いており、シール環3を接触案内する必要はなく、連
結支持部23の加工精度を必要としない。もちろん、摺
動案内させても良いが、その分精度が必要になるからコ
ストが高揚する。尚、この間隔Lの距離寸法によって外
周ケース20からシール環3を着脱自在にする機能を付
与するものである。
【0059】又、図1から明らかなように、この間隔L
が開いていても、シール環3は嵌合部5が案内支持部3
0により保持されていると共に、案内支持部30は外周
ケース20の内周面28と微少な間隙Cによって嵌合部
5が揺動するのを阻止されている。このために、外周ケ
ース20からシール環3が簡単には離脱しない。
【0060】上述のシール装置2に対向する位置には、
相対シール環50の外周面53が第2Oリング66を介
してハウジング60の嵌合孔61に嵌着されていると共
に、内周面52が回転軸80に間隙を設けて挿嵌されて
いる。そして、相対シール環50には、シール環3のシ
ール面6と対向する端面に、相対シール面51が設けら
れている。
【0061】このシール面6と相対シール面51とが弾
発手段40の弾発力、又は被密封流体圧力がシール環3
の背圧面に作用する押圧力で、押圧状態で密封接触し、
機内領域65Aと機外領域65Bとを密封遮断してい
る。
【0062】又、回転軸80とシール環3との摺動面間
は、第1Oリング11によりシールされると共に、ハウ
ジング60と相対シール環50との嵌着面間は第2Oリ
ング66によりシールされている。上述のように構成さ
れたメカニカルシール1では、シール面6と離れた距離
にある接合面8側が保持部31の1箇所で支持する構成
であるから、シール面6が相対シール面51に対して馴
染むように密封接合することが可能になり、シール能力
を発揮する。更に、シール環3の嵌合部5は保持部31
により保持されているから、連結係止部4のT型溝1
2,13の深さを深くすることが可能になり、シール環
3を係合させるとき、又は分解するときに、シール環3
の傾斜角度も大きくできるから、簡単にシール環3を組
み立て、又は、分解することが可能になる。
【0063】次に、図1に示すメカニカルシール1のシ
ール装置2の組立方法を詳細に説明する。
【0064】図4,図5,図6,図7は一体型のシール
装置2の組立状態の行程を図示したものである。これら
の各図は、図2のAーB矢視を断面にしたものである。
【0065】図4は一実施の形態を示すものであって、
シール環3を図のように傾斜させて一方の連結係止部4
Aの溝部12を外周ケース20の一方の連結支持部23
Aに挿入係合する。そして、他方の連結係止部4Bを他
方の連結支持部23Bに向けて図示する矢印S方向に押
圧する。すると、図5に示すように他方の連結係止部4
Bが他方の連結支持部23Bに対向した位置で(シール
環3がほぼ水平よりやや下がった位置にすると良い)、
他方の連結係止部4BのT型溝内に他方の連結支持部2
3Bが挿入されるようにシール環3を押し込む。
【0066】そして、図5の状態からシール環3が押し
込まれると、図6の状態になり、シール環3と外周ケー
ス20の軸線がほぼ同一になる。必要なら、このとき、
シール環3を弾発手段40に抗して弾発手段40方向へ
2回から3回に渡り押圧して往復作動させると、完全に
シール環3と案内支持部30とは同心の嵌合状態にな
る。つまり図7の組立状態に組み立てられる。
【0067】次に、シール環3を外周ケース20から分
解する場合には、次のような分解行程にする。すなわ
ち、図7に示す状態で、シール環3をコイルばね40A
に抗して他方の連結係止部4Bを押圧しなながら傾斜さ
せてシール環3を連結支持部23から外すようにして案
内支持部30の端面に乗り上げると、図5に示す状態に
移行する。
【0068】図5の状態から、シール環3の一方の連結
係止部4A側を押圧すると、図4の状態に傾斜移行す
る。この図4に示す状態でシール環3を外周ケース20
から取り出せば、両者の分解は完了する。そして、シー
ル環3を交換したい場合には新品のシール環3、又は仕
様に応じたシール環3と交換して、上述した組立方法に
習ってシール環3を組み立てればよい。
【0069】次に、本発明に係わる他の実施の形態につ
いてのメカニカルシールのシール装置2を図面に基づい
て詳述する。
【0070】図8は、実験に基づいて設計した発明であ
るメカニカルシール1の図1と同一面の軸方向縦断面図
である。図8に於いて、相対シール環50およびその相
対シール環50の取付構成は、図1とほぼ同一である。
又、シール装置2のシール環3及び外周ケース20の構
成及びその取り付けに関しては図1の構成と技術的にほ
ぼ同一である。図1と相違する点は、案内支持部30と
弾発手段40との構成が、同一思想に基づいて一体な形
に設計されている点である。
【0071】先ず、図1に示す案内支持部30は、部品
点数を少なくする思想から削除すると共に、弾発手段4
0は、円筒状のコイルばね40Bに形成したものであ
る。そして、コイルばね40Bにおける嵌合部5の外周
側を案内支持部30に相当するように構成するものであ
る。このコイルばね40Bは、好ましくは、ややピッチ
を荒く形成すると良い。又、コイルばね40Bのばね常
数が小さい場合には、曲がりやすいのでピッチが狭くす
ることもできる。これは、バネ状数により任意に設計す
ることができるので、設計思想が拡大される。
【0072】そして、コイルばね40Bは、シール環3
の嵌合部5の外周面14と、外周ケース20の内周面2
8との間の隙間Sに遊合状態に配置されている。このコ
イルばね40Bは、外周ケース20の底部の弾発支持部
25とシール環3のフランジ9の受け部34とにより圧
縮状態に配置されている。
【0073】シール環3の嵌合部5の外周面14と外周
ケース20との間の距離Sは、ばねの線径よりやや大き
く形成されている。その例として、距離Sは線径の太さ
より0.3mmから1.8mm大きく形成されている。
又、嵌合部5の外周面14の一端面角部側を円筒面から
テーパ状に形成しても良い。これは、シール環3を着脱
するときに有効な働きとなるからである。
【0074】この図8に示すメカニカルシール1では、
部品点数が少なくなると共に案内支持部30を設ける必
要がないために、シール装置2全体を小型にすることが
可能になる。更に、シール面6の直径より大径の弦巻ば
ね40Bにより、シール面6を相手の相対シール面51
に弾発押圧する構成であるから、シール面6の接触は安
定接蝕状態を維持することになり、優れたシール効果を
発揮させることもできる。
【0075】
【発明の効果】本発明に係わるメカニカルシールのシー
ル装置によれば、以下のような効果を奏する。
【0076】請求項1に係わる本発明のメカニカルシー
ルのシール装置は、手作業でも簡単にシール環が外周ケ
ースに組み立てられる構成であるために、性能の仕様に
応じてその都度適合したシール環を取り付けることが可
能になる。更に、多品種少量品目に応じても組み立てる
ことができると共に、シール能力に優れ、且つ生産コス
トを低減する効果が期待できる。
【0077】又、シール面を有するシール環は、連結支
持部で案内支持されることなく、シール面から離れた位
置である端部の接合面外周に設けられた案内支持部の一
箇所で案内支持される構成のために、相対シール面が微
少に傾斜していても、シール面が相対シール面に馴染み
やすく、シール面が優れた密封効果を奏する。
【0078】請求項2に係わる本発明のメカニカルシー
ルのシール装置によれば、連結係止部と連結支持部とが
間隔を有して係合しているから、連結係止部と連結支持
部との係合構造を簡単に設計することが可能になる効果
が期待できる。
【0079】更に、連結係止部と連結支持部とが間隔を
有して連結しているから、摺動摩擦接触する面がなく、
加工精度を低減しても十分な機能を発揮する。更に、連
結係止部と連結支持部との連結機構を簡単にしてコスト
を低減できると共に、組立が更に容易になる効果を奏す
る。
【0080】請求項3に係わる本発明のメカニカルシー
ルのシール装置によれば、シール環と接合した保持部を
有する案内支持部が、弾発手段に押圧されて外周ケース
の内周面に案内されているから、シール環は案内支持部
によって確実に案内支持されると共に、案内支持部と接
合面で接触するシール環は、弾発力を自由な保持状態で
確実に支持されるので、そのシール面を相対シール面に
対応して接面させることにより、シール効果を発揮させ
ることができる。そして、分解しようとしない限り、連
結支持部と連結係止部とはどんな作用力を受けても簡単
に離脱しない効果が期待できる。
【0081】請求項4に係わる本発明のメカニカルシー
ルのシール装置は、案内支持部の保持部の長さが短く設
定されているために、シール環の一方の連結係止部側を
弾発手段に抗して外周ケース内へ最大に押圧すると、シ
ール環は傾斜して嵌合部の接合面が保持部の上面に乗り
上がるから、シール環と案内支持部との係止機構が解除
されて、順々に次の部品が分解できることになる。この
ために、シール環を外周ケースから簡単に取り出すこと
が可能になる。 つまり、性能、材質の仕様に応じてシ
ール環を自由に交換することが可能になり、更には、摩
耗したシール環を補修のために交換することも可能にな
り、シール装置は、更なる優れたシール効果を奏する。
【0082】請求項5に係わる本発明のメカニカルシー
ルのシール装置は、弦巻ばねが弾発手段と嵌合部の外周
側の部分が案内支持部とを兼ねているから、構造を簡単
にして小型化を可能とする効果を奏する。更には、外周
ケースからシール環を容易に着脱してシール環を交換す
ることができる。又、連結係止部側を弾発手段で押圧す
ることができるために、大径の弦巻ばねに構成できるの
で、ばね常数の値を広範囲に適用できるから、設計が簡
単になり、シール面の面圧効果を発揮させることが期待
できる。
【0083】請求項6に係わる本発明についてのメカニ
カルシールのシール装置に関する組立方法は、機械組立
の他に、機械に頼らずに手作業でもシール環の性能仕様
に応じて、又は、シール面の摩耗不良等の交換のため
に、シール環を外周ケースに簡単に取り付けることが可
能になる。このために、多品種少量でも組立生産するこ
とが可能となり、生産コストを低減する効果を奏する。
【0084】更に、手作業でも組み立てられるから、従
来とは異なり、シール装置の組立に高度な機械加工及び
組立機械を必要とせず、コストを低減する効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わるメカニカルシー
ルを軸に装着した状態の図2に示すA−C矢視断面図で
ある。
【図2】図1のシール装置の平面図である。
【図3】図1のシール装置の側面図である。
【図4】図2のA−B矢視断面を示すもので、シール環
の一方の連結係止部を一方の連結支持部に傾斜させて挿
入係合し、他方の連結係止部を他方の連結支持部に移動
する状態の断面図である。
【図5】図2のA−B矢視断面を示すもので、シール環
の他方の連結係止部を他方の連結支持部に挿入係合する
状態の断面図である。
【図6】図2のA−B矢視断面を示すもので、シール環
の他方の連結係止部を他方の連結支持部に挿入係合した
状態の断面図である。
【図7】図2のA−B矢視断面を示すもので、シール環
を外周ケースの中心軸に合わせた状態の断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係わるメカニカルシ
ールを軸に装着した状態の断面図である。
【図9】従来のメカニカルシールの断面図である。
【図10】図9のシール装置の平面図である。
【図11】図9のシール装置の側面図である。
【図12】図11に示すシール装置に係わる外周ケース
の1対のストッパーを付け根近傍から外方へ図11に示
すシール装置曲げ、その両者間に回転用シール環を挿入
して組み立てる状態の断面図である。
【図13】図11に示すシール装置に係わる外周ケース
のストッパーの曲げ部を直線状に戻して回転用シール環
を1対のストッパーに取り付けた断面図である。
【符号の説明】
1 メカニカルシール 2 シール装置 3 シール環 4 連結係止部 4A 一方の連結係止部 4B 他方の連結係止部 5 嵌合部 6 シール面 7 Oリング溝 8 接合面 9 フランジ 10 嵌合面 11 第1Oリング 12 溝部 13 段状凹部 T型溝 14 外周面 20 外周ケース 21 嵌着部 22 筒状体 23 連結支持部 23A 一方の連結支持部 23B 他方の連結支持部 24 止め部 25 弾発支持部 25A ばね座 26 柱部 27 取付孔 28 内周面 30 案内支持部 31 保持部 32 押え板 33 摺動部 34 受け部 35 端面 40 弾発手段 40A コイルばね 80 軸 C 間隙 L 間隔 S 面間 F 流体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対シール環の相対シール面と対向接触
    させるシール面を備える一体型のシール装置を有するメ
    カニカルシールのシール装置であって、軸が嵌通可能な
    筒状体に形成されて一対の連結支持部を有すると共に他
    端部に弾発支持部を有する取り付け用の外周ケース、前
    記外周ケースの内径より小径に形成された嵌合部を有す
    ると共に前記嵌合部と反対側にシール面を有し且つ前記
    連結支持部と着脱自在に係合し軸方向に移動可能に形成
    されて一端で係止する一対の連結係止部を有して軸が嵌
    通可能なシール環及び前記弾発支持部に着座されて前記
    シール環を前記外周ケースから押し出す方向に弾発する
    弾発手段を具備し、前記シール環の前記嵌合部は前記一
    方の連結支持部を支点にして前記外周ケース内へ挿入で
    きる形状に形成されていていると共に、前記嵌合部と前
    記外周ケースとの面間には前記嵌合部の外周面を支持す
    る保持部を有すると共に弾発手段に保持された案内支持
    部を有することを特徴とするメカニカルシールのシール
    装置。
  2. 【請求項2】 前記連結係止部と前記連結支持部との径
    方向係合間には間隔を有し、前記シール環の前記他方の
    連結係止部と前記嵌合部とは、前記一方の連結支持部を
    支点にして前記外側ケース内へ挿入できる形状に形成さ
    れていると共に、前記他方の連結係止部は前記他方の連
    結支持部に内周側から係合できる形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシールの
    シール装置。
  3. 【請求項3】 前記案内支持部は、前記嵌合部の接合面
    に接する押え板と前記外周ケースの内周面と移動自在に
    遊嵌した保持部を有すると共に前記弾発手段により押圧
    されていることを特徴とする請求項1に記載のメカニカ
    ルシールのシール装置。
  4. 【請求項4】 前記案内支持部の前記保持部は、前記シ
    ール環の1つの連結係止部側を押圧して前記シール環を
    傾斜させたとき前記嵌合部の接合面の最大離間した面が
    前記保持部の端面に乗り上がる長さに形成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項3に記載のメカニカ
    ルシールのシール装置。
  5. 【請求項5】 前記案内支持部は前記嵌合部と前記外周
    ケースとの間に配置された弦巻ばねの弾発手段により構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のメカニ
    カルシールのシール装置。
  6. 【請求項6】 相対シール環の相対シール面に対してシ
    ール面を対向密接させて取り付ける一体型シール装置を
    備えたメカニカルシールのシール装置の組立方法であっ
    て、前記シール装置は、外周ケースの弾発支持部に弾発
    手段を取り付けると共に前記外周ケースとシール環の嵌
    合部との間に案内支持部を配置し、前記外周ケースの一
    方の連結支持部に前記シール環の一方の連結係止部を係
    合し、次に他方の連結係止部側の上面を前記弾発手段に
    抗して押圧し前記他方の連結係止部を他方の連結支持部
    に係合すると共に前記シール環の中心位置を前記外周ケ
    ースの中心位置とほぼ同一になるように組み立てること
    を特徴とするメカニカールシールのシール装置の組立方
    法。
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