JP2002266856A - 往復アクチュエータの案内レール取付方法及び案内レール取付構造 - Google Patents
往復アクチュエータの案内レール取付方法及び案内レール取付構造Info
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Abstract
内レール取付方法を提供することである。 【解決手段】 ベース部材2に幅狭開口部10と幅広収
容部11とからなる案内レール収容溝9を長手全長に渡
って形成する。この案内レール収容溝9に案内レール1
4を挿入する際には、上下方向隙間15を埋める隙間調
整部材16と、幅方向隙間17を調整した後取り去る隙
間調整部材と共に挿入する。その後、案内レール収容溝
9の両端を塞ぐ塞ぎ部材をベース部材2に取り付けこと
で、組み付け作業を容易とし、安価に製作できるように
した。
Description
ータのスライダを案内する案内レールをベース部材に形
成した案内レール収容溝へ取付ける案内レール取付方法
に関する。
18号に開示のものが知られている。これは、図6に示
すように引き抜き材、押し出し材で製作される固定ベー
ス43に、開口部44から内側に向って広がる傾斜面4
5を備えた凹部46と、固定ベース43の上下方向へ凹
部46にトラックレール47を圧入した際のひずみを吸
収するための溝48とが固定ベース43長手全長(図6
において紙面と垂直方向)に渡って形成されており、そ
の凹部46には、図7のように、凹部46を幅方向に押
し広げながらトラックレール47が圧入され、トラック
レール47を凹部46により挟着固定するようになって
いる。
凹部にトラックレールを圧入、固定しているので、ボル
トによる多数の取付作業がなくなり、作業の簡素化及び
安価に製造できる。しかしながら、凹部を備えた固定ベ
ースを引き抜き材、押し出し材で製作しているために、
凹部の寸法精度を高精度とすることができず、その寸法
のばらつきによって、凹部の寸法が設計より小さ過ぎた
り、大きすぎたりする場合がある。また、凹部は傾斜面
を備えているので、その傾斜面の傾斜角度をどの程度に
するかにより、凹部間の寸法が大きい場合には、トラッ
クレールが凹部に挟着されず幅方向に固定されず、ま
た、長手両端が塞がれていないので、トラックレールを
十分に固定できず、固定ベースとトラックレールとの組
み付けが困難な問題があった。また、凹部間の寸法が小
さい場合には、トラックレールを凹部に圧入する際に非
常に大きな挿入力が必要となり、組み付け作業を行うの
が非常に困難であり現実的でない問題があった。この発
明の課題は、従来の利点はそのままで、ベース部材への
案内レールの取付が容易な往復アクチュエータの案内レ
ール取付方法及び取付構造を提供することである。
発明では、ベース部材に幅狭開口部とその幅狭開口部に
連続する幅広収容部とからなる断面の案内レール収容溝
を長手全長に渡って形成し、その案内レール収容溝にス
ライダを軸線方向移動自在に案内する案内レールを取付
ける往復アクチュエータの案内レール取付方法におい
て、少なくとも案内レール収容溝に案内レールを長手方
向から挿入する際には案内レール収容溝と案内レール間
に隙間を構成し、案内レール収容溝に案内レールを挿入
後、案内レール収容溝の両端を、塞ぎ部材をベース部材
に取付けて塞ぐことを特徴とする(請求項1)。これに
よれば、隙間により案内レール収容溝への案内レールの
挿入が容易に行える。また、塞ぎ部材により案内レール
の長手方向への移動が規制され組み付けが容易となる。
案内レールと案内レール収容溝との上下方向隙間を埋め
る隙間調整部材を介在させると共に、案内レールと案内
レール収容溝との幅方向においては、幅方向隙間を調整
した後、取り去る隙間調整部材を介在させて組み付ける
ようにしたことを特徴とする(請求項2)。上下方向隙
間を埋める隙間調整部材を介在させることで、高精度に
案内レール収容溝が形成されなくても、案内レール収容
溝と案内レール間のがたつきが防止されて好適である。
また、幅方向隙間を調整することで、スライダを案内レ
ールに対して移動し易く調整できて好ましい。
まりばめとなるように案内レールより小さく形成し、ベ
ース部材に長手全長に渡って加圧空間を形成し、加圧空
間の両端を塞いだ状態で加圧空間を圧流体により加圧し
て、案内レール収容溝を開き、案内レール挿入後加圧空
間の両端を開放することを特徴とする(請求項3)。こ
れによれば、圧流体により案内レール収容溝を容易に広
げられ、その広げられた案内レール収容溝に案内レール
を簡単に挿入できるので好適である。
じ孔に形成されており、このねじ孔に取付ボルトを螺合
して塞ぎ部材をベース部材に取付けることを特徴とする
(請求項4)。加圧空間の一部がねじ孔を兼用している
ので別に孔を設ける手間が無くなると共にねじ孔が設け
易い。
入後、ベース部材の案内レール収容溝部分をかしめるこ
とを特徴とする(請求項5)。
に連続する幅広収容部とからなる断面の案内レール収容
溝を長手全長に渡って形成し、その案内レール収容溝に
スライダを軸線方向移動自在に案内する案内レールを配
設し、その案内レールにスライダを軸線方向に往復移動
自在に案内した往復アクチュエータにおいて、案内レー
ル収容溝を案内レールとの間で隙間を有するように形成
し、案内レールと案内レール収容溝との間に、案内レー
ルと案内レール収容溝との上下方向隙間を埋める隙間調
整部材を介在させると共に、案内レールと案内レール収
容溝との幅方向においては、幅方向隙間を調整した後、
取り去る隙間調整部材を介在させて案内レール収容溝に
案内レールを長手方向から挿入して組み付けた後、案内
レール収容溝の両端を塞ぐ塞ぎ部材をベース部材に取り
付けて成る(請求項6)。
に連続する幅広収容部とからなる断面の案内レール収容
溝を長手全長に渡って形成し、その案内レール収容溝に
スライダを軸線方向移動自在に案内する案内レールを配
設し、その案内レールにスライダを軸線方向に往復移動
自在に案内した往復アクチュエータにおいて、ベース部
材に塞ぎ部材を取付ける取付ボルトのねじ孔を兼用する
加圧空間を長手全長に渡って形成し、加圧空間に圧流体
を供給することで案内レール収容溝を上下方向に広がる
ように構成し、案内レール収容溝を広げた状態で案内レ
ールを挿入後、圧流体を排出し案内レール収容溝により
案内レールを挟持し、案内レール収容溝の両端を塞ぐ塞
ぎ部材をベース部材に取り付けて成る(請求項7)。
1から図4に基づいて説明する。往復アクチュエータ1
のベース部材2は、例えばアルミニウム合金の押し出し
材や引き出し材で構成されている。ベース部材2は底壁
3とその左右側端部から上方へ立ち上がる左右側壁4,
5とその左右側壁4,5の上端から内側へ向けて伸びる
左右上壁6,7とから形成されており、左右上壁6,7
間にスリット(開口部)8が形成されている。左右側壁
4,5の下側部分には夫々長手全長に渡る1対の案内レ
ール収容溝9,9が幅方向に対向して形成されている。
案内レール収容溝9は、ベース部材2の内側に向けて開
口する幅狭開口部10とその幅狭開口部10に連続して
ベース幅方向外側の幅広収容部11とからなる断面形状
に形成されている。
2と幅狭形状部13とからなる案内レール収容溝9の断
面形状と相補形状の1対の案内レール14が夫々挿入さ
れている。この案内レール14の幅広形状部12と案内
レール収容溝9の幅広収容部11間の上下方向隙間15
にはベース部材2全長に渡る隙間調整部材であるシム1
6が介在されている。また、案内レール14と案内レー
ル収容溝9との幅方向には幅方向隙間17が形成されて
いる。前記案内レール14の幅方向内側面18には長手
方向全長に渡って半円形に窪んだ案内溝19が形成され
ている。
設けられており、ベース部材2の両端には図示しない取
付ボルトをねじ孔20に螺合して塞ぎ部材21a,21
bが取付けられており、案内レール収容溝9の両端が塞
がれている。両端の塞ぎ部材21a,21bには軸受収
容孔22が形成されており、夫々軸受23が設けられて
いる。軸受23,23には、スライダ収容空間24を挿
通するボールネジ25の両端が軸支されている。このボ
ールネジ25の一端側には、一方の塞ぎ部材21bに取
付けられたモータ26の主軸27がカップリング28を
介して連結されている。また、ボールネジ25は、スラ
イダ29を貫通、螺合しており、スライダ29はスライ
ダ収容空間24内をボールネジ25の回動によって軸線
方向に往復移動可能となっている。
のスリット8から外部へ突出したヨーク30となってお
り、ヨーク30には幅方向に広がるマウント31が一体
に形成されている。マウント31には全周を取り囲むス
クレーパ32が設けられている。また、マウント31に
はスリット8を外側から塞ぐアウタシールバンド33が
ヨーク30の上側の案内面に案内されてマウント31を
貫通している。シールバンド33は、磁性金属材料から
成る薄い可撓性シールバンドであり、左右上壁6,7の
スリット側縁部に設けられたマグネットストリップ6
a,7aにより吸着される。また、シールバンド33は
その両端が各塞ぎ部材21,21に達しており、止めね
じ34と塞ぎ部材21との間で挟持されている。また、
マウント31にはマウントカバー35が嵌め込まれてい
る。また、スライダ29は、その下部の左右に案内子3
6,36がボルト37により取付けられている。この案
内子36は、そのボール溝38と前記案内レール14の
案内溝19との間に多数のボール39が転動自在に介在
され、案内レール14によって長手方向に直線転動案内
されている。
の取付について説明する。案内レール収容溝9に案内レ
ール14を長手方向から挿入する際には、ベース部材2
は引き抜き材や押し出し材により形成されるので案内レ
ール収容溝9の寸法には誤差があるため、上下方向隙間
15に介在されるシム16を案内レール14と一緒に挿
入し、上下方向隙間15を埋める。このシム16は案内
レール14と同じ全長を有しており、その厚さは上下方
向隙間15に応じて複数のものが用意されており、上下
方向隙間15を埋めるのに最適な厚さのものが使用され
る。このシム16が上下方向隙間15に挿入されること
で案内レール収容溝9と案内レール14間の寸法誤差が
吸収され、がたつきが防止され好ましい。
9に挿入されると、スライダ29がベース部材2の一端
側に移動された状態で、スライダ29が位置する側から
左右の幅方向隙間17に所定厚さの隙間調整部材である
シム40が、スライダ29の全長程度の長さ挿入され、
幅方向隙間17が調整される。シム40を挿入した状態
で各案内子36に与圧を与えて固定し、シム40が取り
去られる。そして、塞ぎ部材21をベース部材2の両端
に取付ける。このように案内レール14を案内レール収
容溝9に挿入し、長手両端を塞ぎ部材21で塞いで組み
付けられるので、多数のボルトによる案内レール14の
組み付け作業が無くなり、作業の簡素化が図れる。ま
た、シム40を抜き取り幅方向隙間17を設けること
で、案内レール14が幅方向に僅かに動くことができ、
スライダ29が案内レール14間にきつく挟まれること
無く滑らかに動くことができる。
明する。これは前記実施の形態と略同様に構成されてお
り、同一の部分には同一の符号を付けてある。ベース部
材2の案内レール収容溝9は第1の実施の形態と略同様
に幅狭開口部10と幅広収容部11とを備え、更に幅広
収容部11に連続する切り欠き部41から構成されてい
る。切り欠き部41は、後述のように案内レール収容溝
9を広げる際に、案内レール収容溝9の変形を容易とす
るものである。また、案内レール収容溝9は、案内レー
ル14を挿入した際に、しまりばめとなるように案内レ
ール14より上下方向寸法が小さく形成されていると共
に、幅方向隙間17が構成されるようになっている。ま
た、ベース部材2には、案内レール収容溝9より外側に
長手全長に伸びる加圧空間42が形成されている。加圧
空間42の長手方向両端の一部分は塞ぎ部材21を取付
ける取付ボルトを螺合するねじ孔20に形成されてい
る。
挿入の際には、加圧空間42の両端を塞ぎ、一方から圧
流体(例えば圧空)を供給して加圧空間42内を加圧し
てベース部材2を上下方向に広げることで案内レール収
容溝9を上下方向に広げ、その広がった案内レール収容
溝9に案内レール14を挿入する。その後、両端を塞い
だ状態から開放し、上下方向に広がった案内レール収容
溝9を元の状態に狭め、案内レール14を挟着させる。
その状態でスライダ29等が設けられた後、ベース部材
2に塞ぎ部材21をねじ孔20に取付ボルトを螺合して
取付ける。このように案内レール14挿入時には案内レ
ール収容溝9を広げた状態にするので、案内レール14
の挿入を簡単に行える。尚、両端を塞いだ加圧空間42
に圧流体を供給して案内レール収容溝9を広げたが、加
圧空間42に挿入した風船の膨張によって案内レール収
容溝9を広げても良い。
これは、第1の実施の形態と同様に、案内レールより大
きく案内レール収容溝を形成し、案内レール収容溝に案
内レールを挿入後、ベース部材の案内レール収容溝周辺
部をかしめて案内レールを取付け、上記実施の形態と同
様に案内レール収容溝の両端をベース部材に塞ぎ部材を
取付けて塞ぎ、組み付けたものである。この実施の形態
においても、案内レール収容溝が案内レールの外形寸法
より大きく形成されているので挿入が簡単にでき、組み
付けが容易である。尚、上記第1から第3の実施の形態
において、幅方向隙間は、押し出しや引き出しによって
ベース部材を高精度に形成できる場合には設けなくても
かまわない。
案内レール収容溝に案内レールを挿入する際には、案内
レール収容溝と案内レール間に隙間を構成しているの
で、案内レールを簡単に挿入でき、挿入後、案内レール
収容溝の両端を塞ぎ部材で塞いでいるので、組み付け作
業が簡素化され安価に製造できる。また、隙間に隙間調
整部材を介在させて組み付ける場合には、案内レールの
上下方向のがたつきが防止されると共に幅方向隙間が調
整されることでスライダの移動を滑らかにできる。ま
た、ベース部材に加圧空間を設ることにより、容易に案
内レール収容溝を広げることができて好適である。
図である。
ある。
を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 ベース部材に幅狭開口部とその幅狭開口
部に連続する幅広収容部とからなる断面の案内レール収
容溝を長手全長に渡って形成し、その案内レール収容溝
にスライダを軸線方向移動自在に案内する案内レールを
取付ける往復アクチュエータの案内レール取付方法にお
いて、少なくとも案内レール収容溝に案内レールを長手
方向から挿入する際には案内レール収容溝と案内レール
間に隙間を構成し、案内レール収容溝に案内レールを挿
入後、案内レール収容溝の両端を、塞ぎ部材をベース部
材に取付けて塞ぐことを特徴とする往復アクチュエータ
の案内レール取付方法。 - 【請求項2】 案内レールと案内レール収容溝との間
に、案内レールと案内レール収容溝との上下方向隙間を
埋める隙間調整部材を介在させると共に、案内レールと
案内レール収容溝との幅方向においては、幅方向隙間を
調整した後、取り去る隙間調整部材を介在させて組み付
けるようにしたことを特徴とする請求項1記載の往復ア
クチュエータの案内レール取付方法。 - 【請求項3】 案内レール収容溝を案内レールとしまり
ばめとなるように案内レールより小さく形成し、ベース
部材に長手全長に渡って加圧空間を形成し、加圧空間の
両端を塞いだ状態で加圧空間を圧流体により加圧して、
案内レール収容溝を開き、案内レール挿入後加圧空間の
両端を開放することを特徴とする請求項1記載の往復ア
クチュエータの案内レール取付方法。 - 【請求項4】 加圧空間の長手方向両端の一部分はねじ
孔に形成されており、このねじ孔に取付ボルトを螺合し
て塞ぎ部材をベース部材に取付けることを特徴とする請
求項3記載の往復アクチュエータの案内レール取付方
法。 - 【請求項5】 案内レール収容溝に案内レールを挿入
後、ベース部材の案内レール収容溝部分をかしめること
を特徴とする請求項1記載の往復アクチュエータの案内
レール取付方法。 - 【請求項6】 ベース部材に幅狭開口部とその幅狭開口
部に連続する幅広収容部とからなる断面の案内レール収
容溝を長手全長に渡って形成し、その案内レール収容溝
にスライダを軸線方向移動自在に案内する案内レールを
配設し、その案内レールにスライダを軸線方向に往復移
動自在に案内した往復アクチュエータにおいて、案内レ
ール収容溝を案内レールとの間で隙間を有するように形
成し、案内レールと案内レール収容溝との間に、案内レ
ールと案内レール収容溝との上下方向隙間を埋める隙間
調整部材を介在させると共に、案内レールと案内レール
収容溝との幅方向においては、幅方向隙間を調整した
後、取り去る隙間調整部材を介在させて案内レール収容
溝に案内レールを長手方向から挿入して組み付けた後、
案内レール収容溝の両端を塞ぐ塞ぎ部材をベース部材に
取り付けて成る往復アクチュエータの案内レール取付構
造。 - 【請求項7】 ベース部材に幅狭開口部とその幅狭開口
部に連続する幅広収容部とからなる断面の案内レール収
容溝を長手全長に渡って形成し、その案内レール収容溝
にスライダを軸線方向移動自在に案内する案内レールを
配設し、その案内レールにスライダを軸線方向に往復移
動自在に案内した往復アクチュエータにおいて、ベース
部材に塞ぎ部材を取付ける取付ボルトのねじ孔を兼用す
る加圧空間を長手全長に渡って形成し、加圧空間に圧流
体を供給することで案内レール収容溝を上下方向に広が
るように構成し、案内レール収容溝を広げた状態で案内
レールを挿入後、圧流体を排出し案内レール収容溝によ
り案内レールを挟持し、案内レール収容溝の両端を塞ぐ
塞ぎ部材をベース部材に取り付けて成る往復アクチュエ
ータの案内レール取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001059715A JP4561949B2 (ja) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | 往復アクチュエータの案内レール取付方法及び案内レール取付構造 |
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