JP2002266821A - 鋼材のつなぎ構造 - Google Patents

鋼材のつなぎ構造

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JP2002266821A
JP2002266821A JP2001070346A JP2001070346A JP2002266821A JP 2002266821 A JP2002266821 A JP 2002266821A JP 2001070346 A JP2001070346 A JP 2001070346A JP 2001070346 A JP2001070346 A JP 2001070346A JP 2002266821 A JP2002266821 A JP 2002266821A
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pair
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concave
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Masaru Honda
勝 本多
Soichi Suzuki
荘一 鈴木
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Fuji Kiki Kogyo KK
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Fuji Kiki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結後に、一体ものの鋼材とほぼ同等の強度
を維持することができ、かつ連結に際し、何ら別部材を
介在させることなく、確実に連結する。 【解決手段】 一対の端材10、12の連結面に凹凸部
16(凸部18、凹部20)を設け、これらを互い違い
に噛み合わせるように嵌合することで、端材10、12
の相対位置を適正状態で嵌合させることができる。突起
部28により挿入完了を感覚的に把握することができ
る。嵌合された時点では、突起部28が凹陥部26に噛
み合うため、抜き方向において強固に保持することがで
きる。一対の端材10、12を、連結方向と平行となる
方向に曲げ加工を施した後連結することで、連結部の断
面において、凹凸部16を三辺に配列することができ、
一対の端材10、12の上下左右方向のずれを、何れの
向きからも防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の鋼材、特に
端材を連結して製品化するための鋼材のつなぎ構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、筐体の枠組み等には、L字形鋼、
H字形鋼、溝形鋼等の開断面形状の鋼材や、パイプ(円
形、楕円形、多角形)等の閉断面形状の管状鋼材が適用
される。これらの鋼材は、所定の寸法の状態で鋼材業者
から購入し、設計値に合わせて切断して組み合わせる。
【0003】この場合、購入した鋼材は、所謂既製品で
あるため、設計値に対応しておらず、結果として端材が
発生する。
【0004】この端材は、利用価値が薄いため、回収業
者に引き取ってもらうのが現状であり、素材として無駄
となっていた。
【0005】これを解消するためには、端材を連結して
所望の長さとすることが考えら得る。
【0006】材料を連結する技術としては、化粧木板を
ジグザグ状に切り欠きを設けて接着剤等によりつなぎ合
わせることが提案されている(一例として特開平6−3
35905号公報参照「以下、先行技術1という」)。
この先行技術1によれば、例えば、鉛筆の木軸を製造す
るときにできる端材を有効利用し、かつ意匠的にも斬新
なものとすることができる。
【0007】ところが、上記端材は、木材を対象として
おり、強度的な問題をさほど考慮する必要がないため、
接着剤等による接合で十分であるが、連結後に所定の強
度を維持する必要がある鋼材には適用不可能である。
【0008】また、竹等のパイプ状の部材同士を連結す
ることが開示されている(一例として、特開平6−17
810号公報参照「以下、先行技術2という」)。この
先行技術2では、竹の節状の外周形状を有する鍔部と、
この鍔部の両側から延出する嵌合部とを備える接続部材
に、所望の長さのパイプ状物を両嵌合部に端面を鍔部に
当接するまで嵌合させて連結している。
【0009】上記先行技術2と同様に接続部材を用いる
構造としては、特開平10−85956号公報(以下、
先行技術3という)に記載のように、金属管(又は棒)
を長さ方向に突き合わせ、インサートメタルによって相
対位置を保持した状態で、棒状支持体を掛け渡して接合
することが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術2及び先行技術3では、一対の突き合わせ部材の
間に何らかの接合部材を介在させる構造であり、接合作
業が煩雑となると共に、端材のみを有効利用することに
はならない。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、連結後に、一
体ものの鋼材とほぼ同等の強度を維持することができ、
かつ連結に際し、何ら別部材を介在させることなく、確
実に連結することができる鋼材のつなぎ構造を得ること
が目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、一対の鋼材の対向面に互い違いに形成され、かつ互
いに嵌合可能な凹凸部を設け、当該凹凸部の嵌合後の嵌
合部が少なくとも2辺に設けられることを特徴としてい
る。
【0013】請求項1に記載の発明によれば、凹凸部を
嵌合し、この嵌合後の嵌合部断面を少なくとも二辺に設
けられることで、嵌合方向以外の方向の抜け止めを施す
ことができる。
【0014】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の発明において、前記鋼材が、所定の寸法に切断したと
きに残る端材であることを特徴としている。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、端材の連
結に、請求項1の嵌合を利用することで、強度的に一体
もののと同等の強度を維持することができ、端材の有効
利用を図ることができる。
【0016】請求項3記載の発明は、前記請求項1又は
請求項2記載の発明において、前記一対の鋼材がそれぞ
れ板状であり、この板状の状態で凹凸部が設けられ、つ
なぎ方向と平行となる方向に屈曲させ後に嵌合させるこ
とで、前記嵌合部を少なくとも2辺に設けたことを特徴
としている。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、嵌合する
鋼材は、最初は板状であり、この板状の状態で凹凸部を
設け、これらを嵌合した後につなぎ方向と直交する方向
に屈曲させる。この屈曲により鋼材の断面形状は、L字
形、コ字形、ロ字形、溝形、円形、楕円形等、様々な形
状の鋼材とすることができ、このとき同時に凹凸部を二
次元配列することができる。
【0018】請求項4記載の発明は、前記請求項1又は
請求項2記載の発明において、前記一対の鋼材が、予め
つなぎ方向と平行となる方向に屈曲された鋼材であるこ
とを特徴としている。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、鋼材が予
め屈曲された、例えば、請求項3の最終形状の他、H形
鋼材等にも適用可能となる。
【0020】請求項5に記載の発明は、予めつなぎ方向
と平行となる方向に屈曲された中空部を備えた一対の鋼
材の対向面に互い違いに形成され、かつ互いに嵌合可能
な凹凸部を設け、嵌合後の当該凹凸部が2箇所以上であ
り、当該凹凸部の位置が、鋼材のつなぎ方向と直交する
方向へのずれを防止可能とした位置に配設されているこ
とを特徴としている。
【0021】請求項5に記載の発明によれば、凹凸部を
嵌合し、この嵌合後の凹凸部が2箇所以上とする。この
とき、凹凸部の位置が、鋼材のつなぎ方向と直交する方
向へのずれを防止可能とした位置に配設する。例えば、
少なくとも2箇所の凹凸部の相対位置が、鋼材の軸心か
らの方向がほぼ直角の関係となるようにすることで、嵌
合後のずれを防止することができる。また、凹凸部が2
箇所の場合、これらが互いに直径方向に揃わないことが
好ましい。
【0022】請求項6記載の発明は、前記請求項1乃至
請求項5の何れか1項記載の発明において、前記一対の
鋼材の凹凸部の嵌合時において、互いに摺動しあう面の
一方に嵌め合い後の隙間を緊密とする突起部が形成され
ると共に、前記互いに摺動しあう面の他方に前記突起部
を収容する凹陥部が形成されていることを特徴としてい
る。
【0023】請求項6に記載の発明によれば、凹凸部に
は、摺動面にそれぞれ突起部と凹陥部が設けられ、これ
らが所謂嵌合時のクリック感を持たせることになる。ク
リック感とは、嵌合動作時の動作力に変化をつけるもの
であり、感覚的に嵌合が完了したことを認識することが
できる。また、突起部は嵌合時の隙間を狭める役目を有
するため、嵌合は容易であるが、抜け難いといった状態
を得ることができる。
【0024】請求項7記載の発明は、前記請求項1乃至
請求項6の何れか1項記載の発明において、前記一対の
鋼材の凹凸部には、嵌合動作に応じて変形する変形部が
形成され、この変形部の変形により嵌合状態が保持され
ることを特徴としている。
【0025】請求項7に記載の発明によれば、嵌合動作
に応じて、凹凸部の一部に形成した変形部が変形する。
この変形によって、凹凸部同士が噛み合って抜け止めと
なる。
【0026】請求項8記載の発明は、前記請求項1乃至
請求項7の何れか1項記載の発明において、前記一対の
鋼材に設けられた凹凸部が、互いにテーパ形状とされて
いることを特徴としている。
【0027】請求項8に記載の発明によれば、凹凸部の
凸側を先細りとし、凹側をこれに対応して略V字形等、
底部にいくに従い狭幅となる形状とすることで、嵌合時
には凹凸部間に隙間があるため、嵌合動作が容易とな
る。また、嵌合終了時には緊密に接触するため、嵌合後
のがたつきがない。
【0028】請求項9記載の発明は、前記請求項1乃至
請求項8の何れか1項記載の発明において、前記一対の
鋼材に設けられた凹凸部の肉厚面に、当該凹凸部の嵌合
後に肉厚方向の相対移動を阻止するように、肉厚方向に
沿って互いに重なり合う傾斜が形成されていることを特
徴としている。
【0029】請求項9記載の発明によれば、凹凸部の嵌
合した後は、副凹凸部が一対の鋼材の肉厚方向の移動を
阻止するため、この肉厚方向のずれを防止することがで
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に係る、
一対の端材10、12の端面同士が連結されて構成され
た鋼材14が示されている。本実施の形態に適用される
鋼材14は、断面が略コ字形とされている。
【0031】この端材10、12は、鋼材業者から入手
した一定長さの鋼材を、所定の設計寸法に従って切断し
たときに、その余りとして発生する、鋼材の所謂寸足ら
ずの端部の部分である。
【0032】この一対の端材10、12の連結対向部に
は、それぞれ互い違いに嵌合し合う凹凸部16が形成さ
れている。すなわち、図2に示される如く、一方の凸部
18が他方の凹部20に嵌合することで一対の端材1
0、12が連結されている。 (凹凸部の形状(その1))図2に示される如く、凹凸
部16は、一方の端材10に形成され、槍状に尖った先
細り状の先端を有する凸部18(図3参照)と、他方の
端材12に形成され、前記凸部18が収容可能な凹部2
0と、で構成されている。すなわち、凹部20は、凸部
18と同様に底面部へ行くに従い幅狭となっている。
【0033】このような、凹凸部16は、対向する端材
10(または12)に対して、互い違いに設けられるこ
とで、凸部18と凹部20にそれぞれ挿入され、最終挿
入状態で緊密に収容され、嵌合される。
【0034】なお、凸部18及び凹部20が互いにテー
パー状であるため、挿入動作時には隙間が設けられ、こ
の挿入動作に抵抗力はない。厳密に言えば、互いに非接
触状態ということができるが、実際には、凸部18の肉
厚面(側面)同士が互いの案内面となって摺動しながら
挿入動作が行われることになる。
【0035】ここで、一方の端材12の凸部18の前記
肉厚面(側面)には、極めて小さい三角形状の凹陥部2
6が形成されている。凹陥部26は、凸部18の長さ方
向略中央部に設けられている。実寸で示すと、図3に示
されるように、先鋭部の角度が10°、凸部18の長さ
が6mm、幅寸法が1mmの場合、凸部18の基部から
2.1mmの位置から2.9mm(開口幅0.8mm)
に亘って、0.2mmの深さで凹陥されている。これら
の寸法は、互いに相関関係(相似)を持っており、例え
ば凸部18の全長が変われば凹陥部26の大きさも変わ
る。
【0036】この凹陥部26に対応するように、他方の
端材10の凹部20の肉厚面(側面)には、前記凹陥部
26に収容される三角形状の突起部28が形成されてい
る。
【0037】前記凸部18が凹部20に挿入されると
き、互いの隙間は徐々に小さくなっていくが、前記突起
部28が存在することで、嵌合収容直前において、当該
隙間が一時的になくなることになる。このため、嵌合作
業時に、若干の抵抗力が生じるようになっている。
【0038】その後、この抵抗力に抗して嵌合動作を継
続することで、突起部28は、凹陥部26に対応し、こ
の状態で嵌合完了位置となる。作業者は、これをクリッ
ク感として認識し、嵌合完了位置を感覚で把握すること
ができる。
【0039】また、突起部28は、凹陥部26に収容さ
れることで、凹凸部16同士の嵌合状態を維持する役目
も有しており、嵌合動作感覚認識機能と、抜け止め機能
とを併せ持っている。
【0040】図4に示される如く、連結された端材1
0、12における連結部の断面を見ると、凹凸部16が
直線ではなく、コ字状に三辺に配列されている。このた
め、端材10、12に加わる嵌合方向以外の方向に対す
る荷重を強固に支持することができ、連結状態の相対位
置を保持することが可能となっている。
【0041】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0042】まず、端材10、12を連結する手順を説
明する。
【0043】図5に示される如く、一対の板状の端材1
0、12を準備し、これらの連結対向面に凹凸部16を
形成する。本実施の形態では、複数個鋸刃状に連続する
凹凸部16の群を均等ピッチで3箇所設ける。なお、こ
の加工はレーザー加工により容易に行うことができる。
【0044】次に、この一対の端材10、12をそれぞ
れ嵌合方向と直交する方向の2箇所(図5の鎖線)で略
90°折り曲げる。
【0045】この折曲げ加工により、端材10、12で
構成された鋼材14は、断面が略コ字形となる。この状
態において、連結部の断面を見ると、凹凸部16が各辺
に分散されている(図4参照)。
【0046】さらに、端材10、12を連結するときの
相対位置関係が決定された時点で対向させると、一方の
凸部18が他方の凹部20に対向する。
【0047】凸部18が凹部20に挿入され始めると、
一方の端材10の凸部18の肉厚面(側面)が他方の端
材12の凹部20の内周側面に案内され、摺動させる。
このとき、凸部18及び凹部20がテーパー形状である
ため、これらの隙間が徐々に小さくなっていく。この挿
入動作途中において、突起部28が形成された位置の隙
間が最先になくなり、緊密状態となる。
【0048】このため、非嵌合完了状態において、挿入
抵抗力が生まれ、これに抗して挿入動作を続けること
で、最終的に突起部28が凹陥部26に収容された時点
で挿入が完了し、嵌合される。
【0049】すなわち、挿入動作途中で、挿入抵抗力を
つけることで、クリック感を持たせることができ、これ
により作業者に対して感覚的な挿入完了を認識させるこ
とができる。
【0050】一方、突起部28が凹陥部26に収容され
ると、これらは強固に噛み合うため、嵌合状態を保持す
ることができる。
【0051】また、図4に示される如く、連結部の断面
を見ると、凹凸部16が各辺に分散されているため、そ
れぞれが端材10、12の上下左右方向の相対移動を妨
げることになるため、強固な連結となる。
【0052】以上説明したように、本実施の形態では、
一対の端材10、12の連結面に凹凸部16を設け、こ
れらを互い違いに噛み合わせるように嵌合することで、
端材10、12の相対位置を適正状態で嵌合させること
ができる。また、突起部28により挿入動作中の抵抗力
にアクセントをつけることができるため(クリック
感)、作業者は、挿入完了を感覚的に把握することがで
きる。さらに、挿入完了、すなわち嵌合された時点で
は、突起部28が凹陥部26に噛み合うため、抜き方向
において強固に保持することができる。
【0053】また、一対の端材10、12を連結方向と
平行となる方向に曲げ加工を施した後連結することで、
連結部の断面において、凹凸部16を三辺に配列するこ
とができ、一対の端材10、12の上下左右方向のずれ
を、何れの向きからも防止することができる。 (変形例1:凹凸部の形状(その2))図6乃至図8に
は、凹凸部30の変形例が示されている。
【0054】この変形例における凹凸部30では、一対
の端材32、34に対して一方に凸部36、他方に凹部
38が形成されている。
【0055】一方の端材32に形成された凸部36は、
突出長さが6mm、基部側の幅寸法が2.2mmとさ
れ、テーパ状に先細り傾向となっている。
【0056】また、図6に示される如く、凸部36に形
成された凹陥部40は、円弧状であり、その半径は0.
9mm、開口端からの深さは0.3mmである。この凹
陥部40の開口端(基部側)は凸部36の基部から1.
9mmの位置とされている。
【0057】また、この凸部36の先端は、半径が0.
8mmの略3/4円弧状とされている。この円弧状とさ
れた先端部36Aの周縁は、テーパ状の先細りとなった
両側面に対して、一方とは接線方向で略直線的に連続し
ており、他方とは0.2mmの段差が形成されている。
すなわちこの凸部36の先端部36Aが左右非対称であ
り、先端部36Aが首曲状態となっている。
【0058】前記凹陥部40に対応するように、他方の
端材34に形成された凹部38には、嵌合時に凹陥部4
0に収容される突起部42が形成されている。この突起
部42は、円弧状に突出している。
【0059】上記凸部36が凹部38に挿入されると、
突起部42と凹陥部40とは、前記実施の形態と同様に
挿入動作中の抵抗力となり、挿入完了を感覚的に把握す
ることができる。なお、この変形例における突起部42
と凹陥部40とは周縁が円弧状であるため、前記実施の
形態ほど強固な噛み合い力はないが、その分、挿入作業
性がよい。
【0060】一方、嵌合完了時には、前記凸部36の先
端部36Aが凹部38の底位置に到達する。凹部38の
底部は若干屈曲しているため、先端部36Aが噛み合う
ことになる。これにより、凸部36と凹部38とは、強
固に嵌合される。
【0061】なお、上記実施の形態及び変形例では、凸
部18(36)に凹陥部26(40)、凹部20(3
8)に突起部28(42)を設けたが、これらは相対的
に逆であってもよいし、一辺に対して複数個設けている
が、必要とする強度によっては、1個とすることも可能
である。また、凹陥部26(40)と突起部28(4
2)とは、1個に限らず、複数個あってもよい。
【0062】また、実施の形態及び変形例では、一対の
端材10、12(32、34)が当初は板状であるとし
たが、予め様々な形状の鋼材(L形鋼、溝形鋼、H形
鋼、T形鋼材、角パイプの管鋼材(鋼管))であって
も、少なくとも2辺につなぎ部16を設けられれば、本
発明は適用可能である。
【0063】また、丸パイプ等の管鋼材(鋼管)にあっ
ては、少なくとも2箇所につなぎ部16を設け、2箇所
の場合にあって、鋼管の軸心からの方向がほぼ直角の関
係となるつなぎ部16を設ければ適用可能である。 (変形例2:凸部の側面形状(その1))上記実施の形
態及び変形例1では、凸部18(40)と凹部20(4
2)との合わせ面である肉厚面(側面)を、主面に対し
て直角としたが、図9及び図10に示される如く、一方
を肉厚方向の中央部がへこんだV字溝形状部18Aと
し、他方を肉厚方向の中央部が尖った三角山形状部20
Aとすることで、互いの端材10、12(32、34)
挿入動作時に肉厚方向のずれを防止する案内面としての
役目を有することができる。 (変形例3:凸部の側面形状(その2))図11及び図
12に示される如く、所定の間隔で設けられた凸部18
に対して、交互に逆傾斜となる傾斜面18Bを形成す
る。一方、凹部20にも交互に逆傾斜となる傾斜面20
Bを形成する。この互い違いの傾斜面によって、互いの
端材10、12の挿入動作時に肉厚方向のずれを防止す
る案内面としての役目を有することができる。
【0064】
【実施例】図13には、本実施の形態並びに変形例1乃
至変形例3で説明した、つなぎ構造を、枠体50に適用
した場合の実施例が示されている。
【0065】この枠体50は、3個の部品(鋼材)によ
って構成されている。その内の2個の鋼材50A、50
Bは、所定の寸法の直線状の鋼材の2箇所において切欠
部52を形成し、略90°に折り曲げられることで、略
コ字形に形成されている。この2個の略コ字形に屈曲さ
れた鋼材50A、50Bは、互いに端面同士が付き合わ
されて連結されている。
【0066】また、残りの1個の鋼材50Cは、上記2
個の鋼材で形成された矩形枠の対向する一対の辺に掛け
渡されており、強度補強のための補助材50Cとして適
用されている。
【0067】上記枠体50において、2個の略コ字形の
鋼材50A、50Bの連結部、並びに補助材50Cの両
端部の連結部にそれぞれ凹凸部16が形成されており、
この凹凸部16によって強固に連結されている。このた
め、枠状部分を単一の鋼材で構成するときの連結部分の
強度、位置決め精度等が不要となり、組み付け作業が簡
便となる。また、当然、端材を利用することができるた
め、部品(鋼材)の歩留まりを向上することができる。
【0068】なお、本実施の形態及び実施例では、コ字
形の三辺に凹凸部16を設けているが、これに限定され
るものではなく、必要とする強度に応じて少なくとも2
辺を有し、2辺に凹凸部16を設けるつなぎも可能とな
る。
【0069】
【発明の効果】以上説明した如く本発明では、連結後
に、一体ものの鋼材とほぼ同等の強度を維持することが
でき、かつ連結に際し、何ら別部材を介在させることな
く、確実に連結することができるという優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る鋼材の外観を示す斜視図で
ある。
【図2】本実施の形態に係る凹凸部の拡大斜視図であ
る。
【図3】本実施の形態に係る凹陥部が形成された側の凸
部の拡大図である。
【図4】本実施の形態に係る一対の端材の連結部の断面
図である。
【図5】本実施の形態に係る一対の端材の展開図(曲げ
加工前の平面図)である。
【図6】変形例1に係る凸部の拡大図である。
【図7】変形例1に係る一対の端材の展開図(曲げ加工
前の平面図)である。
【図8】変形例1に係る凸部と凹部の拡大図である。
【図9】変形例2に係る凸部及び凹部の拡大図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】変形例3に係る凸部及び凹部の拡大図であ
る。
【図12】図11のXII−XII線断面図である。
【図13】本発明の実施例を示す枠体の斜視図である。
【符号の説明】
10 端材 12 端材 14 鋼材 16 凹凸部 18 凸部 20 凹部 26 凹陥部 28 突起部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の鋼材の対向面に互い違いに形成さ
    れ、かつ互いに嵌合可能な凹凸部を設け、当該凹凸部の
    嵌合後の嵌合部が少なくとも2辺に設けられることを特
    徴とする鋼材のつなぎ構造。
  2. 【請求項2】 前記鋼材が、所定の寸法に切断したとき
    に残る端材であることを特徴とする請求項1記載の鋼材
    のつなぎ構造。
  3. 【請求項3】 前記一対の鋼材がそれぞれ板状であり、
    この板状の状態で凹凸部が設けられ、つなぎ方向と平行
    となる方向に屈曲させ後に嵌合させることで、前記嵌合
    部を少なくとも2辺に設けたことを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載の鋼材のつなぎ構造。
  4. 【請求項4】 前記一対の鋼材が、予めつなぎ方向と平
    行となる方向に屈曲された鋼材であることを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の鋼材のつなぎ構造。
  5. 【請求項5】 予めつなぎ方向と平行となる方向に屈曲
    された中空部を備えた一対の鋼材の対向面に互い違いに
    形成され、かつ互いに嵌合可能な凹凸部を設け、嵌合後
    の当該凹凸部が2箇所以上であり、当該凹凸部の位置
    が、鋼材のつなぎ方向と直交する方向へのずれを防止可
    能とした位置に配設されていることを特徴とする鋼材の
    つなぎ構造。
  6. 【請求項6】 前記一対の鋼材の凹凸部の嵌合時におい
    て、互いに摺動しあう面の一方に嵌め合い後の隙間を緊
    密とする突起部が形成されると共に、前記互いに摺動し
    あう面の他方に前記突起部を収容する凹陥部が形成され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか
    1項記載の鋼材のつなぎ構造。
  7. 【請求項7】 前記一対の鋼材の凹凸部には、嵌合動作
    に応じて変形する変形部が形成され、この変形部の変形
    により嵌合状態が保持されることを特徴とする請求項1
    乃至請求項6の何れか1項記載の鋼材のつなぎ構造。
  8. 【請求項8】 前記一対の鋼材に設けられた凹凸部が、
    互いにテーパ形状とされていることを特徴とする請求項
    1乃至請求項7の何れか1項記載の鋼材のつなぎ構造。
  9. 【請求項9】 前記一対の鋼材に設けられた凹凸部の肉
    厚面に、当該凹凸部の嵌合後に肉厚方向の相対移動を阻
    止するように、肉厚方向に沿って互いに重なり合う傾斜
    部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項8の何れか1項記載の鋼材のつなぎ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110429397A (zh) * 2019-07-18 2019-11-08 上海亚大复合金属有限公司 一种侧向连续复合型铜铝复合材料及其制造方法

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