JP2002266432A - 鋼管コンクリート柱とフラットスラブとの接合構造 - Google Patents

鋼管コンクリート柱とフラットスラブとの接合構造

Info

Publication number
JP2002266432A
JP2002266432A JP2001068380A JP2001068380A JP2002266432A JP 2002266432 A JP2002266432 A JP 2002266432A JP 2001068380 A JP2001068380 A JP 2001068380A JP 2001068380 A JP2001068380 A JP 2001068380A JP 2002266432 A JP2002266432 A JP 2002266432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
flat slab
joint structure
concrete column
joining member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001068380A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuchika Konno
和近 今野
Shigeki Ito
茂樹 伊藤
Hiromi Shimokawa
弘海 下川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP2001068380A priority Critical patent/JP2002266432A/ja
Publication of JP2002266432A publication Critical patent/JP2002266432A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で上下階の鋼管コンクリート柱と
フラットスラブを確実に接合することができ、その上意
匠的にもすぐれた鋼管コンクリート柱とフラットスラブ
の接合構造を提供する。 【解決手段】 上階と下階で上部鋼管2aと下部鋼管2
bに分離された鋼管コンクリート柱1と、上部鋼管2a
と下部鋼管2bとの間に設けられた鉄筋コンクリート造
のフラットスラブ5と、上部鋼管2aと下部鋼管2bの
内部に挿入される軸部11及びこの軸部11の外周に取
付けられ、フラットスラブ5内に挿入される支圧板12
からなる接合部材10とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管の内部にコン
クリートを充填して構成される鋼管コンクリート柱と、
鉄筋コンクリート造のフラットスラブとの接合構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フラットスラブ構造は、主として
鉄筋コンクリート造で用いられる構法である。その場
合、柱も鉄筋コンクリート造であり、図7に示すよう
に、柱21と床スラブ22との接合部には、キャピタル
と呼ばれる支持部23が設けられている。このように、
柱21、床スラブ22がともに鉄筋コンクリート造の場
合には、床スラブ22の鉄筋を柱21の内部に定着する
ことにより、柱21と床スラブ22を容易に一体化する
ことができる。
【0003】一方、近年普及が進んでいる鋼管コンクリ
ート柱は、断面円形又は角形の鋼管の内部にコンクリー
トを充填した構造のものであり、その特長の一つに高軸
力を支持できることが挙げられる。鉄筋コンクリート造
のフラットスラブも床の積載荷重が大きい場合に用いら
れることが多い構造形式であり、鋼管コンクリート柱と
鉄筋コンクリート造のフラットスラブ(以下、単にフラ
ットスラブという)を組み合わせることは、合理的な構
法であるといえる。
【0004】この場合、鋼管コンクリート柱とフラット
スラブをいかにして接合するかが問題となるが、この点
に関する発明として、特開平8−109695号公報に
開示された鋼管コンクリート柱とフラットスラブの接合
構造がある。この接合構造は、図8、図9に示すよう
に、コンクリート26が充填された鋼管コンクリート柱
25に支持鋼板27とリブ28を溶接し、これらによっ
てフラットスラブ29の鉛直荷重を支持するようにした
ものである(従来技術1)。
【0005】また、他の例として、特開平6−8141
8号公報に開示された鋼管コンクリート柱とフラットス
ラブとの接合方法に関する発明がある。この発明は、図
10に示すように、鋼管コンクリート柱25の外周部の
フラットスラブ29の接合位置の下部及び上部の部分
に、それぞれ鋼製の受け体30a,30bを溶接等によ
り固着し、これらの受け体30a,30bによりフラッ
トスラブ29の荷重を支持するようにしたものである
(従来技術2)。
【0006】さらに、特開平6−88392号公報に開
示された鋼管柱とフラットスラブの接合構造において
は、図11に示すように、鋼管柱25及びフラットスラ
ブ29の交差部31及びその周辺のフラットスラブ29
内に、長手方向の上下両側に鉄筋33が接合され、鋼管
25aを貫通した補強鉄板32を設けたものである(従
来技術3)。
【0007】また、特開2000−320057号公報
に開示された接合構造は、図12に示すように、上下階
の鋼管コンクリート柱25b,25cがキャピタル34
の上下で分離され、鋼管コンクリート柱25b,25c
とフラットスラブ29を、上下階の鋼管コンクリート柱
25b,25cの内部とキャピタル34の内部を貫通す
る鉄筋35,36,37とコンクリート26とによって
一体化したものである(従来技術4)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術1,2
の鋼管コンクリート柱とフラットスラブの接合構造(以
下、単に接合構造という)においては、いずれもフラッ
トスラブ29の曲げモーメントを鋼管コンクリート柱2
5に伝達するためには十分な構造とはいえず、鉛直荷重
のみを伝達するピン接合として設計されたものである。
また、これらの接合構造は、鉛直荷重を支持する鋼材部
分がフラットスラブ29の表面に露出しているため、火
災時にこの荷重伝達機能を保持するためには、露出した
鋼材部分に別途耐火被覆を施す必要がある。
【0009】また、従来技術3の接合構造は、曲げモー
メントの伝達を意図した構造であるが、鋼管25aを貫
通する部材を設ける構造となっているため、加工がきわ
めて複雑になり、コストがかかるという問題があった。
さらに、従来技術4の接合構造は、溶接不良の問題や施
工手間の問題は解決されているが、キャピタル34の部
分がフラットスラブ29から突出するため意匠上好まし
くなく、また、キャピタル34部分とフラットスラブ2
9部分の鉄筋が分離されているため、曲げモーメントの
伝達機能が不十分である。
【0010】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、構造が簡単で上下階の鋼管コンクリート
柱とフラットスラブを確実に接合することができ、その
上意匠的にも優れた鋼管コンクリート柱とフラットスラ
ブの接合構造を提供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)本発明に係る鋼管
コンクリート柱とフラットスラブとの接合構造は、上階
と下階で上部鋼管と下部鋼管に分離された鋼管コンクリ
ート柱と、前記上部鋼管と下部鋼管との間に設けられた
鉄筋コンクリート造のフラットスラブと、前記上部鋼管
と下部鋼管の内部に挿入される軸部及び該軸部の外周に
取付けられ、前記フラットスラブ内に挿入される支圧板
からなる接合部材とを備えたものである。
【0012】(2)上記(1)のフラットスラブの鉄筋
を上部鋼管及び下部鋼管の内部又はいずれか一方の鋼管
の内部に挿入定着した。 (3)上記(1)又は(2)の上部鋼管の下端部及び下
部鋼管の上端部に内側に突出する突出部材を設けると共
に、接合部材の軸部の上下端部に外側に突出する突出部
材を設けた。
【0013】(4)上記(1)又は(2)の上部鋼管の
下端部及び下部鋼管の上端部に内側に突出する突出部材
を設けると共に、接合部材の軸部の外周面にスタットボ
ルト等の突出物を設けた。 (5)上記(1)〜(4)のいずれかの接合部材の軸部
と支圧板との間に両者を連結する補剛部材を設けた。 (6)上記(1)〜(4)のいずれかの接合部材の支圧
板を、フラットスラブの下面より上方に設置した。
【0014】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は本発明の
実施の形態1に係る鋼管コンクリート柱とフラットスラ
ブとの接合構造の模式的断面図である。図において、1
は鋼管の内部にコンクリート3が充填された鋼管コンク
リート柱(以下、鋼管柱という)、5は鉄筋コンクリー
トからなるフラットスラブ(図には鉄筋は省略してあ
る)で、鋼管柱1を構成する鋼管は上階の上部鋼管2a
と下階の下部鋼管2bとに分離されてその間にフラット
スラブ5が設けられており、以下の説明では、コンクリ
ート3が充填された上部鋼管2aを上階鋼管柱1a、下
部鋼管2bを下階鋼管柱1bという。10は鋼管柱1と
フラットスラブ5との接合部Aに内挿された接合部材で
ある。
【0015】この接合部材10は、例えば図2に示すよ
うに、その外径が上部鋼管2a及び下部鋼管2bの内径
より小さく、上部鋼管2aと下部鋼管2b内に挿入しう
る丸形鋼管、角形鋼管あるいはH形鋼などからなる軸部
11と、その外周に、溶接等により固着されたフラット
スラブ5内に挿入しうる大きさの鋼板からなる支圧板1
2とによって構成されている。なお、支圧板12の板厚
や大きさ(フラットスラブ5内への挿入量)は、支持す
べき鉛直荷重によって適宜決定される。また、支圧板1
2を軸部11の全周に亘って設けた場合を示したが、複
数に分割した鋼板を適宜間隔で軸部の外周に取付けても
よい。
【0016】次に、上記のように構成した本実施の形態
の施工手順の一例について説明する。先ず、上部の周囲
にフラットスラブ5の鉄筋が配筋された下階鋼管柱1b
を構成する下部鋼管2b内に、上方から接合部材10の
軸部11を挿入し、支圧板12がフラットスラブ5の下
面より上方に位置するように設置して、その位置に固定
金具等を用いて固定する。そして、下部鋼管2b及び接
合部材12を含むフラットスラブ5の上面までコンクリ
ート3を打設する。このとき、接合部材12の軸部11
の一部は、フラットスラブ5の上面から突出している。
【0017】コンクリート3が固化したのち、下階鋼管
柱1bと同軸上においてフラットスラブ5上に、内部に
フラットスラブ5の上面から突出した軸部11を挿入し
て、上階鋼管柱1aを構成する上部鋼管2aを配設し、
固定する。そして、この上部鋼管2aの上部に前述の要
領で接合部材10を設置して上部鋼管2a内及びフラッ
トスラブ5にコンクリート3を打設すれば、下階鋼管柱
1b、フラットスラブ5、上階鋼管柱1a及び内挿され
た接合部材10は、一体に接合される。なお、上述の施
工手順はその一例を示すもので、これに限定するもので
はない。
【0018】本実施の形態によれば、鋼管柱1とフラッ
トスラブ5との接合部Aにおいて、鋼管柱1を構成する
鋼管を上部鋼管2aと下部鋼管2bに分離し、上部鋼管
2aと下部鋼管2bとの間に、フラットスラブ5内に挿
入して鉛直荷重を支持する支圧板12を備えた接合部材
10を配置し、その軸部11を上部鋼管2aと下部鋼管
2b内に挿入して、上部鋼管2a、下部鋼管2b内及び
フラットスラブ5にコンクリート3を打設するようにし
たので、従来のようにフラットスラブを拡大させるキャ
ピタル部分を設ける必要がなく、その上接合部Aに配筋
する必要がないため、簡単な構造で上階鋼管柱1a、下
階鋼管柱1bとフラットスラブ5とを確実に接合するこ
とができる。これにより、フラットスラブ5に加わる鉛
直荷重を支持し、フラットスラブ5からの曲げモーメン
トを安定して鋼管柱1に伝達することができる。また、
上部鋼管2aと下部鋼管2bとを溶接により接合する必
要がないので、溶接のためのコストがかからず、現場作
業員の労力を低減することができる。
【0019】[実施の形態2]図3は本発明の実施の形
態2に係る接合構造の模式的断面図である。なお、実施
の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を
省略する。本実施の形態は、実施の形態1の接合構造に
おいて、フラットスラブ5内の鉄筋6を延設して、上部
鋼管2a内及び下部鋼管2b内に挿入し、配筋したもの
である。
【0020】本実施の形態の施工手順及び効果は、実施
の形態1の場合とほぼ同様であるが、上部鋼管2a及び
下部鋼管2bに複雑な加工を施すことなく、フラットス
ラブ5内の鉄筋6を上部鋼管2aと下部鋼管2b内に挿
入するようにしたので、実施の形態1の効果に加えて、
接合部Aの強度をより向上させることができる。なお、
上記の説明では、上部鋼管2aと下部鋼管2bの両者に
フラットスラブ5の鉄筋6を挿入した場合を示したが、
いずれか一方の鋼管(2a又は2b)のみに鉄筋6を挿
入するようにしてもよい。
【0021】[実施の形態3]図4は本発明の実施の形
態3に係る接合構造の模式的断面図である。なお、実施
の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を
省略する。本実施の形態は、接合部材10の軸部11の
上下の端部に、内径が軸部11の内径とほぼ等しく、外
径が軸部11の外径より大きいドーナツ状の突出部材1
3を、外方に突出させて溶接等により取付けると共に、
上部鋼管2aの下端部及び下部鋼管2bの上端部に、外
径がこれら鋼管2a,2bの外径とほぼ等しく、内径が
鋼管2a,2bの内径より小さく、かつ接合部材10の
軸部11に設けた突出部材13の外径より大きいドーナ
ツ状の突出部材4を、内方に突出させて溶接等により取
付けたものである。
【0022】本実施の形態の施工手順及び効果は、実施
の形態1の場合とほぼ同様であるが、上階鋼管柱1aの
下端部、下階鋼管柱1bの上端部及び接合部材10の軸
部11の両端部に突出部材4,13を設けたので、両突
出部材4,13間に生じる圧縮力(図に矢印で示す)に
より、上階鋼管柱1a、下階鋼管柱1bと接合部材10
との接合強度をさらに向上させることができる。なお、
ドーナツ状の突出部材4,13を上下階の鋼管柱1a,
1b及び接合部材10の軸部11の全周に亘って設けた
場合を示したが、突出部材4,13を分割してそれぞれ
所定の間隔で取付けてもよく、あるいは一部のみに設け
てもほぼ同様の効果を奏することができる。
【0023】[実施の形態4]図5は本発明の実施の形
態4に係る接合構造の模式的断面図である。なお、実施
の形態3と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を
省略する。本実施の形態は、実施の形態3の接合部材1
0の軸部11の両端部に設けた突出部材13を省略し、
軸部11の外周面に複数のスタッドボルト14を、溶接
やボルト接合等の機械的手段により取付けたものであ
る。なお、スタッドボルト14に代えて、他の突出部を
設けてもよい。
【0024】本実施の形態の施工手順、効果も実施の形
態3の場合とほぼ同様であるが、接合部材10を構成す
る軸部11の外周に、スタッドボルト14等を設けたの
で、そのせん断抵抗により、上下階の鋼管柱1a,1b
と接合部材10との接合強度を向上させることができ
る。
【0025】[実施の形態5]図6は本発明の実施の形
態5に係る接合構造の模式的断面図である。なお、実施
の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を
省略する。本実施の形態は、接合部材10を構成する軸
部11と支圧板12との間に、溶接等により複数の補剛
部材15を接合したものである。
【0026】本実施の形態の施工手順及び効果は実施の
形態1の場合とほぼ同様であるが、接合部材10の軸部
10と支圧板12との間を補剛部材15で連結したの
で、鉛直荷重の支持能力を向上させることができる。
【0027】上記の各実施の形態においては、接合部材
10の支圧板12をフラットスラブ5の下面より上方に
配置した場合を示したが、鉛直荷重に対するフラットス
ラブ5のせん断耐力は支圧板12より上方の厚さで設計
することになるので、支圧板12をフラットスラブ5の
下面位置に配置すればフラットスラブ5をその分薄くす
ることができる。しかし、この場合は支圧板12の露出
面に耐火被覆を施す必要があるので、支圧板12をフラ
ットスラブ5の下面より若干上方でフラットスラブ5内
に位置させれば、支圧板12はコンクリートで被覆され
るので、耐火被覆を施す必要がない。
【0028】以上本発明の実施の形態について説明した
が、各実施の形態をそれぞれ単独で実施してもよく、こ
れら各実施の形態を適宜組合わせて実施してもよい。
【0029】
【実施例】次に、実施の形態1に係る接合構造の実施例
について説明する。上部鋼管2a及び下部鋼管2bはい
ずれも外径600mm、肉厚12mmの丸形鋼管を使用
した。また、接合部材10は外径300mm、肉厚9m
m、長さ1200mmの丸形鋼管を用い、下端部から5
00mm上方の外周に、外径900mm、肉厚16mm
のドーナツ状の鋼板を溶接により接合して構成した。
【0030】そして、周囲にフラットスラブ5の鉄筋が
配筋されている下部鋼管2bの中心部に接合部材10の
軸部11を挿入し、支圧板12を下部鋼管2bの上端部
から50mm上方に位置させて固定金物によりその位置
に固定した。このときの支圧板12の下部鋼管2bの外
周よりの突出長は150mmであった。
【0031】この状態で、接合部材10を含む下部鋼管
2b内及びフラットスラブ5の上面までコンクリート3
を打設した。なお、フラットスラブ5の厚みは約300
mmである。コンクリート3が硬化したのち、上部鋼管
2aを下部鋼管2bと同軸上に、フラットスラブ5の上
面から突出している接合部材10の軸部11を中心にし
てフラットスラブ5上に設置し、その上部に、前述のよ
うに接合部材10を設置して上階のフラットスラブ5と
共に上部鋼管2a内にコンクリート3を打設した。
【0032】これにより、上部鋼管2aは内部に打設し
たコンクリート3により、下階鋼管柱1b、フラットス
ラブ5及び接合部材10と一体化され、下階鋼管柱1
b、上階鋼管柱1a及びフラットスラブ5は強固に接合
された。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る発明は、上階と下階で上
部鋼管と下部鋼管に分離された鋼管コンクリート柱と、
上部鋼管と下部鋼管との間に設けられた鉄筋コンクリー
ト造のフラットスラブと、上部鋼管と下部鋼管の内部に
挿入される軸部及びこの軸部の外周に取付けられ、フラ
ットスラブ内に挿入される支圧板からなる接合部材とを
備えたので、溶接等を行う必要がなく、簡単な構造で上
部鋼管、下部鋼管とフラットスラブを接合することがで
きる。
【0034】請求項2に係る発明は、請求項1のフラッ
トスラブの鉄筋を上部鋼管及び下部鋼管の内部又はいず
れか一方の鋼管の内部に挿入定着するようにしたので、
請求項1の効果に加えて、接合部の強度をより向上させ
ることができる。
【0035】請求項3に係る発明は、請求項1又は2の
上部鋼管の下端部及び下部鋼管の上端部に内側に突出す
る突出部材を設けると共に、接合部材の軸部の上下端部
に外側に突出する突出部材を設けたので、請求項1又は
2の効果に加えて、両突出部材間に生じる圧縮力によ
り、上階鋼管柱、下階鋼管柱と接合部材との接合強度を
さらに高めることができる。
【0036】請求項4に係る発明は、請求項1又は2の
上部鋼管の下端部及び下部鋼管の上端部に内側に突出す
る突出部材を設けると共に、接合部材の軸部の外周面に
スタットボルト等の突出物を設けたので、請求項3の効
果に加えて、突出物のせん断抵抗により、上下階の鋼管
柱と接合部材との接合強度を向上させることができる。
【0037】請求項5に係る発明は、請求項1〜4のい
ずれかの接合部材の軸部と支圧板との間に両者を連結す
る補剛部材を設けたので、請求項1の効果に加えて、鉛
直荷重の支持能力を向上させることができる。
【0038】請求項6に係る発明は、請求項1〜5のい
ずれかの接合部材の支圧板を、フラットスラブの下面よ
り上方に設置したので、支圧板への耐火被覆を省略する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る接合構造の模式的
断面図である。
【図2】図1の接合部材の一例の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る接合部の模式的断
面図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係る接合部の模式的断
面図である。
【図5】本発明の実施の形態4に係る接合部の模式的断
面図である。
【図6】本発明の実施の形態5に係る接合部の模式的断
面図である。
【図7】従来の鉄筋コンクリート造の柱と床スラブの接
合構造の説明図である。
【図8】従来技術1の説明図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】従来技術2の説明図である。
【図11】従来技術3の説明図である。
【図12】従来技術4の説明図である。
【符号の説明】
1 鋼管コンクリート柱(鋼管柱) 1a 上階鋼管柱 1b 下階鋼管柱 2a 上部鋼管 2b 下部鋼管 3 コンクリート 4 突出部材 5 フラットスラブ 6 フラットスラブの鉄筋 10 接合部材 11 軸部 12 支圧板 13 突出部材 14 スタッドボルト 15 補剛部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下川 弘海 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 2E164 AA02 CA01 EA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上階と下階で上部鋼管と下部鋼管に分離
    された鋼管コンクリート柱と、前記上部鋼管と下部鋼管
    との間に設けられた鉄筋コンクリート造のフラットスラ
    ブと、前記上部鋼管と下部鋼管の内部に挿入される軸部
    及び該軸部の外周に取付けられ、前記フラットスラブ内
    に挿入される支圧板からなる接合部材とを備えたことを
    特徴とする鋼管コンクリート柱とフラットスラブとの接
    合構造。
  2. 【請求項2】 フラットスラブの鉄筋を上部鋼管及び下
    部鋼管の内部又はいずれか一方の鋼管の内部に挿入定着
    したことを特徴とする請求項1記載の鋼管コンクリート
    柱とフラットスラブとの接合構造。
  3. 【請求項3】 上部鋼管の下端部及び下部鋼管の上端部
    に内側に突出する突出部材を設けると共に、接合部材の
    軸部の上下端部に外側に突出する突出部材を設けたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の鋼管コンクリート柱
    とフラットスラブとの接合構造。
  4. 【請求項4】 上部鋼管の下端部及び下部鋼管の上端部
    に内側に突出する突出部材を設けると共に、接合部材の
    軸部の外周面にスタットボルト等の突出物を設けたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の鋼管コンクリート柱
    とフラットスラブとの接合構造。
  5. 【請求項5】 接合部材の軸部と支圧板との間に両者を
    連結する補剛部材を設けたことを特徴とする請求項1,
    2,3又は4のいずれかに記載の鋼管コンクリート柱と
    フラットスラブとの接合構造。
  6. 【請求項6】 接合部材の支圧板を、フラットスラブの
    下面より上方に設置したことを特徴とする請求項1,
    2,3,4又は5のいずれかに記載の鋼管コンクリート
    柱とフラットスラブとの接合構造。
JP2001068380A 2001-03-12 2001-03-12 鋼管コンクリート柱とフラットスラブとの接合構造 Withdrawn JP2002266432A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001068380A JP2002266432A (ja) 2001-03-12 2001-03-12 鋼管コンクリート柱とフラットスラブとの接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001068380A JP2002266432A (ja) 2001-03-12 2001-03-12 鋼管コンクリート柱とフラットスラブとの接合構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002266432A true JP2002266432A (ja) 2002-09-18

Family

ID=18926579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001068380A Withdrawn JP2002266432A (ja) 2001-03-12 2001-03-12 鋼管コンクリート柱とフラットスラブとの接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002266432A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101072258B1 (ko) * 2009-01-13 2011-10-12 (주)네오크로스구조엔지니어링 기둥구조물 연결부위 시공방법
KR20220016696A (ko) * 2020-08-03 2022-02-10 주식회사 포스코 기둥구조체 및 기둥구조체와 수평부재의 접합구조

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101072258B1 (ko) * 2009-01-13 2011-10-12 (주)네오크로스구조엔지니어링 기둥구조물 연결부위 시공방법
KR20220016696A (ko) * 2020-08-03 2022-02-10 주식회사 포스코 기둥구조체 및 기둥구조체와 수평부재의 접합구조
KR102423413B1 (ko) * 2020-08-03 2022-07-21 주식회사 포스코 기둥구조체 및 기둥구조체와 수평부재의 접합구조

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101622522B1 (ko) H형강과 절곡 철판을 이용한 cft 합성기둥
JP2005248623A (ja) 柱とh形断面梁の高力ボルト接合構造
JP6535704B2 (ja) 柱梁架構
JP5532852B2 (ja) 鋼管コンクリート柱
JP2006188864A (ja) 柱と梁の接合構造
JP2002266432A (ja) 鋼管コンクリート柱とフラットスラブとの接合構造
JP2002266433A (ja) 鋼管コンクリート柱とフラットスラブとの接合構造
JPH09291598A (ja) 充填鋼管コンクリート構造体の継手構造
JP2003232077A (ja) 梁補強金具およびこれを用いた梁貫通孔補強構造
JPH08109695A (ja) 鋼管コンクリート柱とフラットスラブの接合構造
JP2001262706A (ja) 柱梁の接合構造
JP2005155058A (ja) Rc構造の梁部材
JP3906588B2 (ja) 鋼管柱とフラットスラブの接合構造
JPH10331263A (ja) 鋼管コンクリート部材の継手構造
JP2973985B2 (ja) Rc柱・鉄骨ばり接合部構造
JP2826445B2 (ja) 鉄骨柱脚部構造
JPH0960194A (ja) プレキャストコンクリート構造
JP2000034780A (ja) 柱構造
JP5196644B2 (ja) 鉄骨鉄筋コンクリート構造用貫通孔補強構造
JPH08239807A (ja) 複合柱脚構造物
JPH0967861A (ja) 閉鎖断面の角形鋼管柱と梁材の接合構造
JPH0710151U (ja) 角度調整自在型鉄筋カプラー
JP2001262707A (ja) 鉄筋コンクリート柱と鋼製梁との接合構造
JPH05280097A (ja) 無耐火被覆鉄骨柱梁接合部
JP2000054491A (ja) 充填鋼管コンクリート柱

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513