JP2002265400A - 1,1,1−トリフルオル−2−クロルエタンの精製法 - Google Patents
1,1,1−トリフルオル−2−クロルエタンの精製法Info
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- JP2002265400A JP2002265400A JP2001235975A JP2001235975A JP2002265400A JP 2002265400 A JP2002265400 A JP 2002265400A JP 2001235975 A JP2001235975 A JP 2001235975A JP 2001235975 A JP2001235975 A JP 2001235975A JP 2002265400 A JP2002265400 A JP 2002265400A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/38—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C17/395—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 オレフィン性不純物を含有する133a
(1,1,1−トリフルオル−2−クロルエタン)生成
物混合物の精製法を提供する。 【解決手段】 オレフィン性不純物を含有する133a
生成物混合物にジエンを、例えばイソプレン及び1,3
−ペンタジエンよりなる群から選ばれるジエンを、オレ
フィン性不純物をシクロヘキセンに変換するのに十分な
条件下に接触させることを要件とする。
(1,1,1−トリフルオル−2−クロルエタン)生成
物混合物の精製法を提供する。 【解決手段】 オレフィン性不純物を含有する133a
生成物混合物にジエンを、例えばイソプレン及び1,3
−ペンタジエンよりなる群から選ばれるジエンを、オレ
フィン性不純物をシクロヘキセンに変換するのに十分な
条件下に接触させることを要件とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィン性不純
物を含有する化学物質混合物の精製法に関する。特に、
本発明は、式:CF3CX=CYCF3(式中、X及びY
は、H、Cl及びFから独立して選択される)のオレフ
ィン性不純物を含有する1,1,1−トリフルオル−2
−クロルエタン(“HCFC−133a”又は“133
a”)生成物混合物の精製法に関する。
物を含有する化学物質混合物の精製法に関する。特に、
本発明は、式:CF3CX=CYCF3(式中、X及びY
は、H、Cl及びFから独立して選択される)のオレフ
ィン性不純物を含有する1,1,1−トリフルオル−2
−クロルエタン(“HCFC−133a”又は“133
a”)生成物混合物の精製法に関する。
【0002】
【従来の技術】HCFC−133aは、1,1,1,2
−テトラフルオルエタン(“HFC−134a”又は
“134a”)、トリフルオルエタノール及び製薬化合
物の製造における中間体として使用されている。上記の
オレフィン性不純物は、133aを134aに変換する
のに使用される弗素化触媒の活性を低下させることが判
明している。また、これらのオレフィンの毒性によっ
て、これらは、製薬化合物中において望ましくない不純
物になっている。これらの不純物の沸点は、133aの
沸点に近く、しかしてこれらを蒸留によって分離するの
を困難にしている。
−テトラフルオルエタン(“HFC−134a”又は
“134a”)、トリフルオルエタノール及び製薬化合
物の製造における中間体として使用されている。上記の
オレフィン性不純物は、133aを134aに変換する
のに使用される弗素化触媒の活性を低下させることが判
明している。また、これらのオレフィンの毒性によっ
て、これらは、製薬化合物中において望ましくない不純
物になっている。これらの不純物の沸点は、133aの
沸点に近く、しかしてこれらを蒸留によって分離するの
を困難にしている。
【0003】英国特許出願2318350は、光塩素化
によって133aからオレフィン性不純物を除去して重
質(高沸点)化合物を製造する方法を開示している。し
かしながら、かかる方法に要求される石英又はガラス製
反応器は、フルオルケミカルにおいて弗素化剤として使
用されるHFによって攻撃を受けやすい。また、光塩素
化反応は、いくらかの1,1,1−トリフルオル−2,
2−ジクロルエタン(“123”)(これは、収率の損
失を引き起こす)及びいくらかのHClも生成する。軽
質(低沸点)不純物(光塩素化からのHCl及び未反応
塩素)を除去し、且つ重質化合物を除去するためには別
個の方法が使用されなければならない。かくして、13
3aからオレフィン性不純物を除去するためのより簡単
でしかもより効率的な方法を見い出すことが有益になる
であろう。
によって133aからオレフィン性不純物を除去して重
質(高沸点)化合物を製造する方法を開示している。し
かしながら、かかる方法に要求される石英又はガラス製
反応器は、フルオルケミカルにおいて弗素化剤として使
用されるHFによって攻撃を受けやすい。また、光塩素
化反応は、いくらかの1,1,1−トリフルオル−2,
2−ジクロルエタン(“123”)(これは、収率の損
失を引き起こす)及びいくらかのHClも生成する。軽
質(低沸点)不純物(光塩素化からのHCl及び未反応
塩素)を除去し、且つ重質化合物を除去するためには別
個の方法が使用されなければならない。かくして、13
3aからオレフィン性不純物を除去するためのより簡単
でしかもより効率的な方法を見い出すことが有益になる
であろう。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明の概要 ここに本発明によれば、式:CF3CX=CYCF
3(“式I”)(式中、X及びYは、H、Cl及びFか
ら独立して選択される)のオレフィン性不純物を含有す
る133a生成物混合物を精製する方法であって、該混
合物に1,3−ペンタジエンの如きジエンを、オレフィ
ン性不純物をシクロヘキセンに変換するのに十分な条件
下に接触させることを含む133a生成物混合物の精製
法が提供される。
3(“式I”)(式中、X及びYは、H、Cl及びFか
ら独立して選択される)のオレフィン性不純物を含有す
る133a生成物混合物を精製する方法であって、該混
合物に1,3−ペンタジエンの如きジエンを、オレフィ
ン性不純物をシクロヘキセンに変換するのに十分な条件
下に接触させることを含む133a生成物混合物の精製
法が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】発明の具体的な説明 本発明において、式Iのオレフィン性不純物はジエンと
の反応によってより高沸点の官能化シクロヘキサンに変
換させることができること、及び133a生成物は次い
で蒸留又は相分離の如き慣用方法によってその高沸点シ
クロヘキセン(及びジエン反応体)から容易に分離され
ることができることが分かった。
の反応によってより高沸点の官能化シクロヘキサンに変
換させることができること、及び133a生成物は次い
で蒸留又は相分離の如き慣用方法によってその高沸点シ
クロヘキセン(及びジエン反応体)から容易に分離され
ることができることが分かった。
【0006】不純133a生成物は、典型的には、CF
3CH=CC1CF3、CF3CC1=CC1CF3、CF
3CH=CHCF3及びCF3CH=CFCF3の如き1種
又はそれ以上の式Iの不純物を含有する。ジエン反応体
として、イソプレン、1,3−ペンタジエン又は1,3
−ブタジエンの如き任意のジエンを使用することができ
る。以下の実施例では1,3−ブタジエンが例示されて
いるけれども、イソプレン又は1,3−ペンタジエンの
如きより高沸点のジエンが蒸留による133aからの分
離の容易さのために好ましい。広範囲の反応条件を使用
することができるが、使用する反応温度において反応体
を液相に保つのに十分な圧力を使用するのが望ましい。
いくつかの典型的な条件としては、約20℃〜約150
℃(好ましくは約50℃〜約100℃)の温度、ほぼ大
気圧〜約600psig(好ましくは約60〜200p
sig)の圧力、約30秒〜6時間の接触時間、約1:
1〜100:1(好ましくは約1:1〜10:1)のジ
エン対オレフィンモル比、撹拌機付又は管状反応器、バ
ッチ式又は連続式反応、並びに、蒸留又は相蒸留による
高沸点ジエン及びシクロヘキセンからの133aの分離
が挙げられる。反応及び分離は蒸留塔の如き分離装置に
おいて同時に行うことができ、そして不純133aは蒸
留塔の底部で又はその近くで導入され、これに対してジ
エンは塔の頂部で又はその近くで導入されて、従って転
換された不純物は形成時に除去されることができる。高
沸点重合防止剤を随意に使用してジエンの二量体化を防
止することができる。
3CH=CC1CF3、CF3CC1=CC1CF3、CF
3CH=CHCF3及びCF3CH=CFCF3の如き1種
又はそれ以上の式Iの不純物を含有する。ジエン反応体
として、イソプレン、1,3−ペンタジエン又は1,3
−ブタジエンの如き任意のジエンを使用することができ
る。以下の実施例では1,3−ブタジエンが例示されて
いるけれども、イソプレン又は1,3−ペンタジエンの
如きより高沸点のジエンが蒸留による133aからの分
離の容易さのために好ましい。広範囲の反応条件を使用
することができるが、使用する反応温度において反応体
を液相に保つのに十分な圧力を使用するのが望ましい。
いくつかの典型的な条件としては、約20℃〜約150
℃(好ましくは約50℃〜約100℃)の温度、ほぼ大
気圧〜約600psig(好ましくは約60〜200p
sig)の圧力、約30秒〜6時間の接触時間、約1:
1〜100:1(好ましくは約1:1〜10:1)のジ
エン対オレフィンモル比、撹拌機付又は管状反応器、バ
ッチ式又は連続式反応、並びに、蒸留又は相蒸留による
高沸点ジエン及びシクロヘキセンからの133aの分離
が挙げられる。反応及び分離は蒸留塔の如き分離装置に
おいて同時に行うことができ、そして不純133aは蒸
留塔の底部で又はその近くで導入され、これに対してジ
エンは塔の頂部で又はその近くで導入されて、従って転
換された不純物は形成時に除去されることができる。高
沸点重合防止剤を随意に使用してジエンの二量体化を防
止することができる。
【0007】本発明の実施は、以下の実施例において、
約7.2重量%のCF3CH=CHCF3及び約6.2重
量%のCF3CH=CFCF3を含有する粗133a生成
物混合物を使用してより詳細に例示されている。しかし
ながら、これらの実施例はいかなる点においても本発明
を限定するものではない。
約7.2重量%のCF3CH=CHCF3及び約6.2重
量%のCF3CH=CFCF3を含有する粗133a生成
物混合物を使用してより詳細に例示されている。しかし
ながら、これらの実施例はいかなる点においても本発明
を限定するものではない。
【0008】
【実施例】オートクレーブに、10gの上記粗生成物及
び10gの1,3−ブタジエンを装填し、次いで約49
℃に徐々に加熱し、そして0.5時間保った。生成物を
ガスクロマトグラフィー−質量分光分析法によって分析
すると、約84%のCF3CH=CHCF3及び約47%
のCF3CH=CFCF3がより高沸点のシクロヘキセン
誘導体(それぞれ、C8H8F6及びC8H7F7)に変換さ
れたことが示された。
び10gの1,3−ブタジエンを装填し、次いで約49
℃に徐々に加熱し、そして0.5時間保った。生成物を
ガスクロマトグラフィー−質量分光分析法によって分析
すると、約84%のCF3CH=CHCF3及び約47%
のCF3CH=CFCF3がより高沸点のシクロヘキセン
誘導体(それぞれ、C8H8F6及びC8H7F7)に変換さ
れたことが示された。
Claims (3)
- 【請求項1】 式:CF3CX=CYCF3(式中、X及
びYは、H、Cl及びFから独立して選択される)のオ
レフィン性不純物を含有する1,1,1−トリフルオル
−2−クロルエタン生成物混合物を精製するに当たり、
該混合物にジエンを、オレフィン性不純物をシクロヘキ
センに変換するのに十分な条件下に接触させることを含
む1,1,1−トリフルオル−2−クロルエタン生成物
混合物精製法。 - 【請求項2】 式:CF3CX=CYCF3(式中、X及
びYは、H、Cl及びFから独立して選択される)のオ
レフィン性不純物を含有する1,1,1−トリフルオル
−2−クロルエタン生成物混合物を精製するに当たり、
該混合物にイソプレン及び1,3−ペンタジエンよりな
る群から選択されるジエンを、オレフィン性不純物をシ
クロヘキセンに変換するのに十分な条件下に接触させる
ことを含む1,1,1−トリフルオル−2−クロルエタ
ン生成物混合物精製法。 - 【請求項3】 式:CF3CX=CYCF3(式中、X及
びYは、H、Cl及びFから独立して選択される)のオ
レフィン性不純物を含有する1,1,1−トリフルオル
−2−クロルエタン生成物混合物を精製するに当たり、
該混合物にジエンを、オレフィン性不純物をシクロヘキ
センに変換するのに十分な条件下に接触させることを含
み、しかも、その変換した不純物を形成時に分離するこ
とができるように分離装置で実施することからなる1,
1,1−トリフルオル−2−クロルエタン生成物混合物
精製法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US09/800,315 US6288294B1 (en) | 2001-03-06 | 2001-03-06 | Purification of HCFC-133A |
US09/800315 | 2001-03-06 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002265400A true JP2002265400A (ja) | 2002-09-18 |
Family
ID=25178075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001235975A Withdrawn JP2002265400A (ja) | 2001-03-06 | 2001-08-03 | 1,1,1−トリフルオル−2−クロルエタンの精製法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6288294B1 (ja) |
EP (1) | EP1238959B1 (ja) |
JP (1) | JP2002265400A (ja) |
CN (1) | CN1226253C (ja) |
DE (1) | DE60101546T2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3514494A (en) * | 1967-03-22 | 1970-05-26 | Phillips Petroleum Co | Purification of alcohols |
FR2754816B1 (fr) | 1996-10-18 | 1998-12-04 | Atochem Elf Sa | Procede de purification d'hydrogenochlorofluoroethanes |
-
2001
- 2001-03-06 US US09/800,315 patent/US6288294B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-08-03 JP JP2001235975A patent/JP2002265400A/ja not_active Withdrawn
- 2001-08-13 EP EP01306881A patent/EP1238959B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-08-13 DE DE60101546T patent/DE60101546T2/de not_active Expired - Fee Related
- 2001-08-14 CN CN01133942.XA patent/CN1226253C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE60101546T2 (de) | 2004-09-23 |
EP1238959B1 (en) | 2003-12-17 |
US6288294B1 (en) | 2001-09-11 |
CN1226253C (zh) | 2005-11-09 |
EP1238959A1 (en) | 2002-09-11 |
DE60101546D1 (de) | 2004-01-29 |
CN1373111A (zh) | 2002-10-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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