JP2002265381A - 消臭及び腸内細菌改善素材 - Google Patents

消臭及び腸内細菌改善素材

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JP2002265381A
JP2002265381A JP2001071959A JP2001071959A JP2002265381A JP 2002265381 A JP2002265381 A JP 2002265381A JP 2001071959 A JP2001071959 A JP 2001071959A JP 2001071959 A JP2001071959 A JP 2001071959A JP 2002265381 A JP2002265381 A JP 2002265381A
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extract
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Sachiko Kimura
祥子 木村
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Sohshin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、消臭作用及び腸内細菌改善作用を
有する機能性食素材を提供することを課題とする。 【解決手段】 Flammulina velutip
esの培養菌糸体または子実体の熱水抽出物を有効成分
とする消臭作用及び腸内細菌改善作用を有する素材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、Flammuli
na velutipesの培養菌糸体または子実体の
熱水抽出物を有効成分とする消臭作用及び腸内細菌改善
作用を有する素材、及びそれの機能性食品、健康食品、
特定保健用食品、又は栄養補助食品及び/又は飲食品へ
の使用、及び製造のための使用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在の生活環境において、清潔さへの関
心は非常に高く、その中でも匂いに関して、芳香剤、空
気清浄や種々の消臭剤の研究開発が盛んに行われてい
る。更に生活に密着した匂い、特に、口臭や体臭の消臭
に関心が高いのが現状である。
【0003】また、近年の高齢化社会では、介護高齢者
の比率が年々高まっており、排便等の消臭に対する課題
が医療現場では高まっており、体臭、特に便臭の軽減に
対する栄養管理が重要なテーマとなってきている。
【0004】このような社会的な要望を背景に食品用の
消臭剤の研究開発は、盛んに行われている。例えばアガ
リカス(特開平11−80015)、マッシュルーム
(特公第2930323)、緑茶エキス(特開平7−2
55826)、鉄クロロフィリン(特開平8−2666
04)、ウーロン茶抽出物、タンニン、大豆穀物抽出
物、香辛料抽出物等を有効成分とする消臭剤が提案さ
れ、これらは安全性を考慮された食用の消臭剤としてい
くつかが実用化されている。このような植物系の抽出物
は、分子量が比較的低い多価フェノール類に消臭作用が
あるとされている(日本食品科学工学学会、第45回大
会口演集、p184、1998)。
【0005】しかしながら、これらの消臭剤は、消臭機
能を中心に評価研究されたものにすぎず、ヒトへの実用
化には課題が残る。
【0006】人間にまつわる口臭、体臭は、一般的に食
べかすなどが口中に残り、それがもとで発生する匂いの
他に、食べ物が腸で消化吸収されるときに発生するメチ
ルメルカプタン等が、腸壁から吸収され血液中に入り、
全身にまわり、呼気から排出される匂いがあり、それら
を予防するためには、単なる消臭効果では改善できない
ことがわかっている。
【0007】従って、ヒトの体臭を軽減するためには、
消臭効果だけではなく、ヒトの腸管の有用微生物、例え
ばビフィズス菌増殖の活性も併せ持った素材でないと改
善は難しい。強い消臭及び強い腸内細菌の改善作用を併
せ持ち、その組み合わせを十分に考慮した素材研究の報
告例はこれまでない。
【0008】一方、坦子菌類を機能性食品として利用す
る研究も盛んに行われている。Flammulina
velutipesは、美味で日本では盛んに養殖栽培
されているが、この菌糸体および子実体には抗腫瘍活性
を有する有効成分の報告があり(Chem.Phar
m.Bull.,21,8,1973)、健康食品の素
材としても利用されている。また、Flammulin
velutipesの親水性溶媒抽出物が消臭効果
を有するという報告(特開平3−119974)もある
が、腸内細菌の改善作用を併せ持った素材の報告ではな
く、消臭作用を確保するために抽出方法等を工夫しただ
けで、実用化に至っていないのが現状である。
【0009】担子菌の消臭作用の報告(日本食品科学工
学学会、第45回大会口演集、p184、1998)に
よれば、有効成分の1つとされる多価フェノール類の含
量と消臭作用が密接な関係をもっているとされるが、食
用担子菌の中で、マッシュルーム抽出物が最もその作用
が高いとされており、消臭剤として実用化されている。
【0010】現在までに、強い消臭作用と腸内細菌改善
作用を併せ持つ機能性素材として、Flammulin
velutipesの熱水抽出物を研究評価した報
告例はない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、消臭作用及び腸内細菌改善作用を併せ持ち、機能性
食品、健康食品、特定保健用食品、又は栄養補助食品及
び/又は飲食品に用いることができる機能性素材に関す
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため、鋭意検討した結果、Flammulin
velutipesの培養菌糸体または子実体の熱
水抽出物が、マッシュルームよりも強い消臭作用、及び
腸内細菌改善作用を併せ持つことを見出し、その活性は
非常に安定であることを見出し、本発明を完成した。
【0013】すなわち、本発明は、(1)Flammu
lina velutipesの培養菌糸体または子実
体の熱水抽出物を有効成分とする消臭作用及び腸内細菌
改善作用を有する素材、(2)Flammulina
velutipesの培養菌糸体または子実体の熱水抽
出物のエタノール沈殿処理後の上清物を有効成分とする
(1)記載の消臭作用及び腸内細菌改善作用をもつ素
材、(3)Flammulina velutipes
の培養菌糸体または子実体の熱水抽出物のエタノール沈
殿処理後の上清物の分子量1,000以上の分画を有効
成分とする(1)及び(2)記載の消臭作用及び腸内細
菌改善作用をも有する素材、(4)(1)〜(3)記載
の素材を用いることを特徴とする機能性食品、健康食
品、特定保健用食品、又は栄養補助食品及び/又は飲食
品、(5)消臭作用及び/又は腸内細菌改善作用を有す
る食品の製造のための(1)〜(3)記載の有効量の素
材の使用、(6)食品が機能性食品、健康食品、特定保
健用食品、又は栄養補助食品及び/又は飲食品である
(5)の有効量の素材の使用、に関する。
【0014】本発明に用いられるFlammulina
velutipesの培養菌糸体や子実体は、常法に
よって培養若しくは栽培されたものであれば使用でき
る。子実体は、新鮮であれば部位にこだわることなく使
用できる。
【0015】抽出については、常法通り、子実体に対し
て一般に2〜10倍量(重量比)の水を使用すればよい
が、その際に粉砕機等で粉砕し抽出効率をあげることが
できる。Flammulina velutipes
水抽出物は、他の使用目的で市販されているが、それら
を利用しても同じ効果を得ることができる。
【0016】抽出温度及び時間は、90℃以上で1時間
以上が適当であるが、好ましくは95℃〜100℃で4
時間程度が望ましい。
【0017】抽出後、残さを除去し、抽出液を回収す
る。残さの除去はろ過、遠心分離等の公知の固液分離手
段を適宜組み合わせて使用する。該抽出液は、そのまま
使用できるが、濃縮又は乾燥し、軟エキス又は乾燥粉末
としてもよい。これら一連の操作は公知であり、当業者
であれば、適宜修正して軟エキス又は乾燥粉末を得るこ
ともできる。
【0018】更に効果をあげるためには、抽出液に等量
のエタノールを加え、エタノール沈殿処理を行い、沈殿
物を除去した上清液を用いることができる。沈殿物の除
去はろ過、遠心分離等の公知の固液分離手段を適宜組み
合わせて使用する。該上清液もまた、そのまま使用でき
るが、濃縮又は乾燥し、軟エキス又は乾燥粉末としても
よい。
【0019】また、この上清液を分子ふるい等で分画
し、分子量1,000以上の分画を用いても効果があ
る。分画は、分子ふるい、カラムクロマトや膜分画等の
公知技術を適宜用いて使用する。
【0020】本発明の消臭作用及び腸内細菌改善作用を
もつ有効成分は、詳細は不明であるが、分子量1,00
0以上の分画に存在していると思われる。同様に、該分
画液も、そのまま使用できるが、濃縮又は乾燥し、軟エ
キス又は乾燥粉末としてもよい。これら一連の操作も公
知技術である
【0021】また、こうして得られた抽出液は、直ちに
冷蔵、冷凍、滅菌処理等により保存性をあげることが望
ましい。
【0022】該上清液は、そのまま使用できるが、濃縮
又は乾燥し、軟エキス又は乾燥粉末としてもよい。これ
ら一連の操作も公知技術である。
【0023】本発明の抽出物、上清物、分画物は、後述
試験例で示すように、消臭作用及びビフィズス菌増殖活
性を指標とした腸内細菌改善作用を併せ持ち、結果とし
てヒトに対する消臭作用が期待できる。
【0024】本発明の素材は消臭及び腸内細菌改善作用
を期待し、経口投与する場合は、例えば抽出物の場合、
エキス固形分として1日あたり50〜5,000mg相
当が有効量である。
【0025】本発明の素材は、健康増進の為、特定保健
用食品、健康飲料、栄養食品、その他各タイプの飲食
品、或いはそれらに対する添加物として、用いることが
できる。
【0026】さらに、医薬品タイプの成型、すなわち、
適当な賦形剤(乳糖、コーンスターチ、結晶セルロース
等)を加えて混合し、様々な剤型(錠剤、カプセル剤、
散剤、細粒剤、顆粒剤等)にして、用いることもでき
る。
【0027】また、本発明の組成物を用いて栄養補助食
品や飲食品等を製造する場合は、当業者公知の一般加工
食品技術を用いて、その目的を達成することができる。
【0028】本発明の素材の原料であるFlammul
ina velutipesは、既に食用として長年に
わたって使用されてきている実績があり、原料としての
安全性には全く問題がない。その抽出物等においても安
全な食素材として使用できる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例により、具体的に説明
するが、本発明は、これらの実施例に限定されるもので
はない。 実施例1 Flammulina velutipes
熱水抽出物の調製Flammulina velutipes子実体2k
g(市販食料店で購入)に水5Lを加え、ミキサーを用
いて、磨砕液とした後、95〜100℃で4時間加熱し
た。冷却後、3000rpm、30分間遠心分離し、上
澄液を分離後10倍濃縮し、凍結乾燥処理をして試験サ
ンプルとした。
【0030】実施例2 Flammulina vel
utipes熱水抽出物のエタノール沈殿後の上清物の
調製Flammulina velutipes熱水抽出物
1,358gにエタノール2Lを加え、4℃で1晩沈殿
処理を行った。その後3,000rpm、30分間遠心
分離し、No.5ろ紙で濾過を行った。ろ液をロータリ
ーエバポレーターにて、エタノールを除去し、濃縮を行
い、上清物とした。ついで、凍結乾燥をし、試験サンプ
ルとした。乾固物量で198gが回収された。同様に市
販のFlammulina velutipes熱水抽
出物(市販品)も上記と同じ処理を行い、上清物を製造
した。
【0031】実施例3 Flammulina vel
utipes熱水抽出物のエタノール沈殿後の上清物か
ら分子量1,000以上の分画物の調製] 上清物の乾固物73gをミリQ水430mlに溶解し、
ミリポアフィルター0.22μmでろ過後、amico
n社製CENTRIPREP YM30Kでろ過し、ろ
液を300ml回収した。そのろ液の一部を試験に供し
た。ついで、ろ液をamicon社製CENTRIPR
EP YM10Kでろ過し、ろ液を250ml回収し
た。そのろ液の一部を試験に供した。更にろ液をami
con社製CENTRIPREP YM5Kでろ過し、
ろ液を70ml回収した。そのろ液の一部を試験に供し
た。最後にろ液をamicon社製CENTRIPRE
P YM1Kでろ過し、ろ液を30ml回収した。その
一部も試験に供した。
【0032】実施例4 消臭作用の評価−各種食用消臭
剤との比較評価Flammulina velutipes熱水抽出物
の乾固物2gを溶解した20ml水溶液をにおい袋に入
れ、空気3Lを封入した後、メチルメルカプタンをガス
濃度約50ppmとなるように添加し、経時的に袋内の
ガス濃度を測定した。同様にマッシュルームエキス粉末
(商品名:シャンピニオンエキス粉末)のマッシュルー
ムエキス分として2gを溶解し試験に用いた。加えて、
インドで食事後に口臭予防として用いられるIndia
n Sweet Fennel(インド産茴香)の抽出
物2gも同様に試験に供した。結果を図1に示す。この
結果、Flammulina velutipes熱水
抽出物が最も高い活性を維持していた。この熱水抽出を
更に酵素(糖分解、蛋白分解酵素)によって処理した
が、その活性には全く影響を及ぼさなかった。活性の本
体が、糖や蛋白以外のものである可能性が示唆された。
市販の Flammulina velutipes
水抽出物を用いた場合も同様な結果を得た。
【0033】実施例5 使用量毎の脱臭効果の検討Flammulina velutipes熱水抽出物
に大きな脱臭作用を示すことがわかり、脱臭効果に対す
る用量−反応性(dose response) を検討した。試験方
法は実施例4と同様に行った。結果を図2に示す。この
結果、Flammulina velutipes熱水
抽出物の乾固物1g以上ではその効果に変化は見られ
ず、それ以下においては用量−反応性を示したことか
ら、この活性が非特異的な活性ではなく、何らかの成分
による特異的な活性であることが確認された。
【0034】実施例6 消臭作用の評価−抽出物、上清
物、分画物による比較評価Flammulina velutipes熱水抽出物
の消臭作用を示す活性の本体について検討を行った。
lammulina velutipes熱水抽出物に
は多量の高分子量の多糖体が含まれている。まず、高含
量の多糖体が活性本体か否かを検討するため、エタノー
ル沈殿処理により、活性の有無を検討した。結果を図3
に示す。その結果、活性は、エタノール沈殿後の上清粗
分画に残存していた。更にこの上清分画を膜分離処理に
よって、分子量毎に粗分画した試験サンプルを用いて、
活性の有無の傾向をはかった。結果を図4に示す。分子
量1,000以上では、活性はほぼ変化がないことがわ
かり、結果を推定するに分子量1,000以上の画分に
何らかの活性成分が存在することがわかった。
【0035】実施例7 腸内細菌改善作用−ビフイズス
菌に対する栄養学的活性の評価 培養および菌液調製に関して以下の方法に準じた。Bifi
dobacterium longumBifidobacterium bifidiumBi
fidobacterium breve 、BL寒天培地に移植後、37℃
で48時間、嫌気培養(ガスパック嫌気培養システム、
BBL)した。また、Escherichia coli 0-601を、BL
寒天培地に移植後、37℃で24時間、好気培養した。
前培養終了後、各供試菌をそれぞれ滅菌生理食塩液に懸
濁した約108〜109個/mlの試験菌液を調製した。
試験培地は、ビフィズス菌用としてBL発酵試験培地、
その他はPYF液体培地を用いて、それぞれの培地を滅
菌後、小試験管に2mlづつ分注して測定用基礎培地と
した。各サンプル調製の方法は以下に準じた。各糖につ
いて100mg/ml溶液を調製後、ろ過滅菌し、添加
糖溶液とした。Flammulina velutip
es熱水抽出物は、そのまま使用した。測定用培地に
lammulina velutipes熱水抽出物2
00μl(糖含量6mg)又は各糖溶液100μl(糖
含量10mg)を加えた。各糖溶液を添加した測定培地
にはさらに蒸留水100μlを添加し、Flammul
ina velutipes熱水抽出物を添加した測定
培地と同容量の添加量とした。このようにした各調製済
み試験培地に供試菌株を50μlづつ接種した。ビフィ
ズス菌は嫌気条件で、大腸菌は好気条件で、それぞれ3
7℃、3日間培養し、菌の増殖を観察した。増殖程度は
培養後のpHを測定し、結果とした。結果を表1に示
す。表1ではFlammulina velutipe
熱水抽出物をFVと称す。結果は、pHの低下が、
0.51を越えるものを+、0.31以上0.50以下
のものを±、0.31未満のものを−としてあらわし
た。また、FVの糖含量と他の糖(ソルビトール、ラフ
ィノース、グルコース)とを同一量として調製していな
いため、栄養学的増殖活性は定性的な判断を重視するこ
ととし、その特異性をもって総合的な評価とした。即
ち、栄養学的増殖活性は、基本的に大腸菌(E. coli
を増殖させず、Bifidobacterium longumBifidobacte
rium bifidiumBifidobacterium breveのいずれかを
増殖させる活性の有無をもって判断とした。Flamm
ulina velutipes熱水抽出物は、現在栄
養学的活性が最も高いと言われているラフィノースには
劣るものの、大腸菌は増殖させず、ビフィズス菌の栄養
因子的な活性、特にbreveに対する特異的な増
殖性に特徴をもっていた。
【0036】
【表1】
【0037】実施例8 腸内細菌改善作用−ビフィズス
菌の特異的増殖活性 T.Kaneko et.al.,「Growth Stimiulator for Biffidoba
cteria Produced by Propionibacterium freudenreichi
i and Several Intestinal Bacteria」J Dairy Sci.,7
7,393-404(1994)の方法に従い、Flammulina
velutipes熱水抽出物のビフィズス菌増殖活
性の検討を行った。T.Kaneko et.al.,の報告したビィフ
ズス増殖活性評価法は従来のオリゴ糖のようなビフィズ
ス菌の栄養因子的な活性ではなく、ビフイズス菌の増殖
因子的な活性を示しており、全く新しい評価方法といえ
る。ビフィズス菌として、Bifidobacterium longum
用いた。結果を表2、表3に示す。表2、3ではFla
mmulina velutipes熱水抽出物をFV
と称す。
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】この結果は、Flammulina ve
lutipes熱水抽出物には、オリゴ等のような栄養
因子的増殖活性ではない、ビフィズス菌増殖促進活性が
あり、粗抽出での測定の結果、エタノール沈殿画分、特
に高分子画分(糖、蛋白等)を除いた画分、特にその画
分の親水性画分に活性本体が存在することが推定され
る。
【発明の効果】本発明のFlammulina vel
utipesの培養菌糸体又は子実体の熱水抽出物は、
強い消臭作用及び腸内細菌改善作用を併せ持っている。
従って該抽出物、或いは該抽出物を含有する素材もしく
は食品を摂取することによって、消臭のみならず、有用
な腸内細菌に良い影響を与え、結果的に口臭、体臭、ま
た便臭等の改善に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Flammulina velutipes
熱水抽出物と各種食用消臭剤との消臭作用の比較評価図
である。
【図2】 Flammulina velutipes
熱水抽出物の脱臭作用の、用量−反応性(dose respon
se) を示した図である。
【図3】 Flammulina velutipes
熱水抽出物をエタノール沈殿処理により、脱臭作用を評
価した結果の図である。
【図4】 Flammulina velutipes
熱水抽出物をエタノール沈殿処理し、上清分画を膜分離
処理によって、分子量毎に粗分画し、脱臭作用を評価し
た図である。図中MWは分子量を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 2/38 A61P 1/00 A61P 1/00 43/00 43/00 A23L 2/00 F

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Flammulina velutip
    esの培養菌糸体または子実体の熱水抽出物を有効成分
    とする消臭作用及び腸内細菌改善作用を有する素材。
  2. 【請求項2】 Flammulina velutip
    esの培養菌糸体または子実体の熱水抽出物のエタノー
    ル沈殿処理後の上清物を有効成分とする請求項1記載の
    消臭作用及び腸内細菌改善作用を有する素材。
  3. 【請求項3】 Flammulina velutip
    esの培養菌糸体または子実体の熱水抽出物のエタノー
    ル沈殿処理後の上清物の分子量1,000以上の分画を
    有効成分とする請求項1〜2記載の消臭作用及び腸内細
    菌改善作用を有する素材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載の素材を用いることを
    特徴とする機能性食品、健康食品、特定保健用食品、又
    は栄養補助食品及び/又は飲食品。
  5. 【請求項5】 消臭作用及びは腸内細菌改善作用を有す
    る食品の製造のための請求項1〜3記載の有効量の素材
    の使用。
  6. 【請求項6】 食品が機能性食品、健康食品、特定保健
    用食品、又は栄養補助食品及び/又は飲食品である請求
    項5の有効量の素材の使用。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007009089A2 (en) * 2005-07-13 2007-01-18 Botanica Bioscience Corporation Compositions containing flammulina velutipes extracts and methods for their administration

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WO2007009089A2 (en) * 2005-07-13 2007-01-18 Botanica Bioscience Corporation Compositions containing flammulina velutipes extracts and methods for their administration
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