JP2002265068A - 用紙ガイド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿トレイや手差しトレイに設ける用紙ガイ
ドにおいて、多数枚の用紙をセットした状態でも、ガイ
ド部材による用紙の保持と規制を容易に行い得るように
する。 【解決手段】 トレイに配置して用紙の側面に対する規
制と、位置決めとを行うための用紙ガイド１４におい
て、ガイド部材２０、２０ａは、挿入側先端部の端部側
上板部２４、２４ａに、先端部側が上に向けて傾斜した
紙押えガイド２５、２５ａを設ける。そして、トレイに
セットした用紙に向けて、２つのガイド部材２０、２０
ａを接近させるように移動することで、最初に紙押えガ
イド２５、２５ａが堆積された用紙の端部を押圧するよ
うに挿入側上板部２４、２４ａに向けて案内するので、
給紙位置での用紙の位置決めを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機等
の画像形成装置の手差しトレイや、原稿トレイに設ける
用紙ガイドに関し、セットする用紙の巾方向の規制を良
好に行い得るガイド部材に関する。

【０００２】

【従来の技術】ファクシミリ装置や電子写真複写機等の
画像形成装置において、自動原稿搬送装置（ＡＤＦ）の
原稿トレイや、給紙部の側部に配置する手差しトレイ等
のように、シートものの原稿や用紙をセットするための
トレイが設けられている。前記シートものの用紙類をセ
ットするためのトレイにおいては、用紙類の側面を規制
するためのガイド部材を、用紙の巾方向の一方側または
両側部に移動可能に設けており、原稿等をセットした時
に、ガイド部材を用紙の側面に押し当てて、給紙される
用紙に斜め送り等が生じないように規制している。前記
原稿トレイ等に設けられるガイド部材は、所定の長さを
有する立て板部材をトレイに設けたガイド溝に沿わせて
案内することで、容易に用紙の側面の規制を行い得るよ
うに構成したものが用いられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記原稿トレイ等に設
けるガイド部材では、多くの例では、セットする用紙の
位置を表示する区画が形成されており、その区画にした
がって用紙をセットすれば良いものとされる。しかしな
がら、実際にはセットする用紙のサイズよりも若干広く
開いて、原稿等の用紙をセットしてから、ガイド部材を
用紙の側面に向けて移動させて、規制位置に停止させる
ようにしなければならない。また、ユーザーによって
は、原稿等をセットした後で、ガイド部材を移動させ
て、前記ガイド部材により用紙の側面を押圧するような
状態で、原稿の位置決めを行う本発明は、前述したよう
な従来の原稿や用紙をトレイにセットする際の問題を解
消するもので、セットする用紙の両側から紙押えガイド
により整列して位置決めできる機構を提供することを目
的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、画像形成装置
の原稿トレイや手差しトレイのような用紙をセットする
トレイ類に設けられ、セットする用紙の側面を規制する
ための用紙ガイドに関する。本発明の請求項１の発明
は、前記用紙の両側を規制するサイドガイドの上方の互
いに対向する面に、上に傾斜する紙押えガイドを設けた
ことを特徴とする。請求項２の発明は、前記紙押えガイ
ドは、給紙トレイの給紙方向の前方の一定の巾にのみ設
けたことを特徴とする。

【０００５】前述したように構成したことにより、トレ
イに用紙をセットする際に、紙押えガイドの傾斜面に沿
って、用紙の横から規制しながら整合させるので、ユー
ザーがどのようなやり方で用紙をセットした時でも、用
紙に対する規制を無理なく行うことができる。そして、
多数枚の用紙をセットした場合でも、重ねた用紙の側部
を傾斜ガイドにより押圧しながら、セット位置に向けて
押圧規制するので、ガイド部材による用紙の位置決めを
容易に行うことが可能となる。

【０００６】

【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明の装置の構成を説明する。図１に示す画像形成装置１
の例は、電子写真複写機とファクシミリ機能を備えた複
合機として構成される装置を示しているもので、装置の
上部に配置する読取部３と、原稿のコピーを作成するた
めの記録部４、記録部４に向けて用紙を給紙する給紙部
５とを組み合わせて構成している。そして、前記画像形
成装置の制御を行うために、複写機機能とファクシミリ
機能を作動させるためのコントロールパネル２を設け
て、従来公知の画像形成装置と同様な動作を行わせると
ともに、ファクシミリ機能を用いた送受信と、原稿のコ
ピーの作成の動作を行うように構成している。

【０００７】前記給紙部５には、給紙トレイ６を１つま
たは複数個配置可能に構成し、記録部４に向けて、指定
されたサイズの用紙を供給できるように構成している。
また、給紙トレイ６に収容できないサイズの用紙や、厚
紙や特殊なシート類を給紙するために側部に手差しトレ
イ７を配置し、前記手差しトレイ７では、一対の用紙ガ
イド８を用いて用紙類の側面を規制した状態で、給紙の
動作に対処させている。なお、前記手差しトレイ７は、
従来公知の画像形成装置に設けられるものと同様に、記
録部４の装置本体に対して用紙保持板を開閉可能に設
け、それを使用しない時には、記録部４の装置本体の側
面に立て掛ける状態で支持させている。

【０００８】前記給紙部５の上に配置される記録部で
は、電子写真方式を用いて原稿のコピーを作成する機能
を備えたものとして構成できる。そして、読取部で原稿
を走査した画像情報や、ファクシミリ機能により受信し
た画像情報にもとづいて、原稿のコピーを作成して排出
トレイ９に向けて排出させるような機構を設けている。

【０００９】前記画像形成装置１の上部に配置される読
取部３には、従来のスキャナー装置と同様に、詳細な説
明は省略するが、走査装置のフレームの上部に配置する
フラットベッドスキャナ（ＦＢＳ）としてのプラテン
と、走査装置のフレーム内部で移動しながら原稿の読み
取りを行う手段を設ける。また、前記ＦＢＳ機能に対応
させて、プラテン上にセットした原稿を押圧する原稿押
圧部材１０を設けるが、前記原稿押圧部材１０の上面は
自動原稿搬送装置（ＡＤＦ）１１の排出トレイ１２とし
て用いる。前記読取部３の一方の端部には、ＡＤＦ１１
を設けており、原稿トレイ１３にセットした原稿を、Ａ
ＤＦの内部に設けた原稿搬送路を通して搬送しながら、
走査装置により読み取りを行うことは、従来公知のＡＤ
Ｆと同様に構成することができる。

【００１０】前記ＡＤＦ１１に原稿を供給するための原
稿トレイ１３には、前記手差しトレイ７の場合と同様
に、原稿の両側面の規制を行うための用紙ガイド１４が
配置される。前記用紙ガイド１４は、一対の立て板部材
を互いに離接する状態に組み合わせて設け、一方の部材
を手で持って移動させることにより、他方の部材を離間
または近接させる方向に移動可能に設けられる。前記用
紙ガイド１４または用紙ガイド７の例では、画像形成装
置の用紙搬送路での用紙搬送モードが、用紙の巾方向の
中央部を基準とするセンターレジストレーション方式の
装置を対象とする場合で説明している。（これに対し
て、用紙搬送路の一方の側部を基準として用紙搬送装置
を構成する装置では、トレイの一方に固定ガイド部材を
配置し、他方には移動可能なガイド部材を配置するの
で、以下に説明する実施例とは、異なる実施態様とされ
る。）前記手差しトレイ７または原稿トレイ１３に設け
られる用紙ガイド８、または用紙ガイド１４に関して、
用紙ガイドの構造と用紙に対する規制作用について、以
下に説明する。図２ないし図４に示す例は、前記用紙ガ
イド８または用紙ガイド１４として、手差しトレイ７ま
たは原稿トレイ１３に設けるガイド部材の構成を示して
いる。

【００１１】前述したように、センターレジストレーシ
ョン方式の用紙搬送装置に対して、用紙ガイド１４で代
表する実施例では、２つのガイド部材２０、２０ａを組
み合わせて設けている。前記２つのガイド部材２０、２
０ａは、図示を省略する連動機構を設けて、一方のガイ
ド部材２０を手で持って移動させることにより、他方の
ガイド部材２０ａがトレイの中央部に対して互いに接近
または離間可能に配置される。なお、前記用紙ガイド１
４を構成する２つのガイド部材２０、２０ａは、用紙の
両側側部に対して規制する作用を行うので、トレイの中
央部に対して対称的な形状に構成される。

【００１２】前記ガイド部材の具体的な形状を、一方の
ガイド部材２０について説明すると、原稿トレイの原稿
載置板の上に摺動して、重ねられた用紙の下面に当接す
る下板部２１と、セットされた用紙の側面を押圧して規
制する側板部２２、用紙の端部の上面を規制するための
端部側上板部２３とからなる。そして、前記ガイド部材
２０は断面視で略コの字状に形成されるが、前記ガイド
部材２０は従来一般に用いられている用紙ガイドの場合
と同様に、プラスチック材料を用いて一体成形すること
ができる。本実施例においても、特にガイド部材を構成
する材料等は限定するものではなく、任意の材料を用い
てガイド部材を一体成形しても良い。

【００１３】前記ガイド部材２０の例において、側板部
２２の上部に設ける上板部材は高さを２段階に形成して
おり、給紙方向後端部側の上板部２３は、用紙を挿入し
やすくするために、下板部２１から高く間隔をおいて形
成している。また、給紙方向先端部側の端部側上板部２
４は、トレイにセットする用紙の積載高さを規制するた
め、および、ＡＤＦの用紙挿入口の高さ等に対応させて
低く形成されており、前記挿入側上板部２３と端部側上
板部２４の間には給紙側に向けて低くなるように傾斜し
た接続部が形成される。さらに、前記挿入側上板部２４
の端部には、トレイにセットする際の用紙類の案内と、
規制位置へのガイドを行うために、紙押えガイド２５を
取り付けており、前記紙押えガイド２５としては、例え
ば、マイラー（商品名）等のように、弾性を有するプラ
スチックのシート状の部材を用いることができ、前記紙
押えガイド２５の突出側先端部が上を向いて傾斜する状
態に設ける。

【００１４】そして、セットした用紙（原稿）の上面部
の高さを、前記ガイド部材２０に設けた挿入側上板部２
４により規制することで、給紙ローラによりトレイから
の給紙を行う際に、給紙ローラ等の揺動高さの範囲内に
用紙の高さを規制できるようにする。前述したように構
成したガイド部材２０、２０ａを組み合わせた用紙ガイ
ド１４において、原稿トレイに原稿をセットして、前記
ガイド部材２０、２０ａにより原稿の両側を規制して位
置決めする動作を説明する。まず、先に給紙していた用
紙と同じサイズの用紙（原稿）を続けて、少数枚の用紙
をセットする場合には、端部側上板部２３側の端部に形
成されている開口部２６から、セットする用紙を挿入で
きるので、ガイド部材２０、２０ａを移動させなくて
も、原稿や用紙の補給の動作を行うことができる。

【００１５】これに対して、先にセットしていた用紙と
異なるサイズの用紙、または大量の用紙をセットする場
合には、その用紙のサイズよりも広く離間させるよう
に、２つのガイド部材２０、２０ａを移動させて、用紙
をトレイに載置する。次いで、図３に示すように、前記
２つのガイド部材２０、２０ａを接近させるように移動
すると、トレイ上に堆積されている用紙の両側側面の部
分が、上に向けて湾曲しているようなものであっても、
紙押えガイド２５、２５ａが用紙の跳ね上がり部分を押
圧しながら、挿入側上板部２４、２４ａに下側に向けて
用紙の側面を規制する。したがって、トレイにセットす
る用紙が挿入側上板部２４と下板部２１の間隔よりも薄
いものであれば、前記２つのガイド部材２０、２０ａに
より給紙する用紙に対する規制を容易に行うことができ
る。

【００１６】また、原稿トレイ等に対して原稿を新たに
補給する際に、２つのガイド部材２０、２０ａを開いた
状態で、原稿の巾よりも紙押えガイド２５、２５ａの間
隔が狭かったとしても、原稿の装着に支障が生じること
はない。つまり、挿入する原稿が前記紙押えガイド２
５、２５ａを揺動させるようにしてトレイ上に落下され
るのであり、前記紙押えガイド２５、２５ａは容易に元
の位置に復元するので、その後にガイド部材２０、２０
ａを接近させるように移動させることで、原稿のトレイ
上での整列に問題が発生することはない。前記ガイド部
材の実施例では、側板部２２の上に用紙に被せられるよ
うに上板部を配置する例で説明したが、前記上板部がな
い場合でも、側板部２２の上に紙押えガイドを直接取付
けることができるもので、そのように構成した装置で
も、トレイへの用紙等の補給と、用紙の整合の作用を良
好に行わせることが可能となる。

【００１７】なお、画像形成装置の用紙搬送装置を、セ
ンターレジストレーション方式の装置として構成した場
合を示しているが、用紙搬送装置がサイドレジストレー
ション方式の装置である場合には、移動側のガイド部材
を、図示されるような構成のものとすれば、対応が可能
である。また、前記ガイド部材においては、ＡＤＦまた
は手差しトレイのいずれに対しても、用紙ガイドをガイ
ド部材により構成することができるものであり、前記２
つのガイド部材を組み合わせるに際して、そのトレイに
セット可能な用紙の高さ等の条件に対応させて、挿入側
上板部２４の高さを設定可能である。さらに、前記挿入
側上板部２４に取付ける紙押えガイド２５の構造等も、
用紙の規制を行い得る範囲で、任意の強度や弾性を有す
るものとして構成できる。

【００１８】

【発明の効果】本発明のガイド部材は前述したように構
成したものであるから、トレイに用紙をセットする際
に、紙押えガイドの傾斜面に沿って、用紙の横から規制
しながら整合させるので、ユーザーがどのようなやり方
で用紙をセットした時でも、用紙に対する規制を無理な
く行うことができる。そして、多数枚の用紙をセットし
た場合でも、重ねた用紙の側部を傾斜ガイドにより押圧
しながら、セット位置に向けて押圧規制するので、ガイ
ド部材による用紙の位置決めを容易に行うことが可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明を適用可能な画像形成装置の説明図で
ある。

【図２】 トレイに設ける用紙ガイドの構成を示す平面
図である。

【図３】 図２の用紙ガイドの正面図である。

【図４】 ガイド部材の側面図である。

【符号の説明】

１ 画像形成装置、 ２ コントロールパネル、
３ 読取部、４ 記録部、 ５ 給紙部、 ６
給紙トレイ、７ 手差しトレイ、 ８ 用紙ガイ
ド、 ９ 排出トレイ、１０ 原稿押圧部材、 １
１ ＡＤＦ、 １２ 排出トレイ、１３ 原稿ト
レイ、 １４ 用紙ガイド、 ２０ ガイド部材、
２１ 下板部、 ２２ 側板部、 ２３ 端部側
上板部、２４ 挿入側上板部、 ２５ 紙押えガイ
ド、 ２６ 開口部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像形成装置の原稿トレイや手差しトレ
   イのような用紙をセットするトレイ類に設けられ、セッ
   トする用紙の側面を規制するための用紙ガイドにおい
   て、 前記用紙の両側面を規制するサイドガイドの上方の互い
   に対向する面に、上に傾斜する紙押えガイドを設けたこ
   とを特徴とする用紙ガイド。
2. 【請求項２】 前記紙押えガイドは、給紙トレイの給紙
   方向の前方の一定の巾にのみ設けたことを特徴とする請
   求項１に記載の用紙ガイド。