JP2002265044A - 粉粒体高濃度気力輸送ベンド配管 - Google Patents

粉粒体高濃度気力輸送ベンド配管

Info

Publication number
JP2002265044A
JP2002265044A JP2001067898A JP2001067898A JP2002265044A JP 2002265044 A JP2002265044 A JP 2002265044A JP 2001067898 A JP2001067898 A JP 2001067898A JP 2001067898 A JP2001067898 A JP 2001067898A JP 2002265044 A JP2002265044 A JP 2002265044A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
plug
air
passage
bend
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001067898A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Kato
文雄 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsukasa Industry Co Ltd
Original Assignee
Tsukasa Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsukasa Industry Co Ltd filed Critical Tsukasa Industry Co Ltd
Priority to JP2001067898A priority Critical patent/JP2002265044A/ja
Publication of JP2002265044A publication Critical patent/JP2002265044A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Transport Of Granular Materials (AREA)
  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気輸送配管において、プラグの重複を防止
する。 【解決手段】ベンド部5は、内管51、外管52、内側
通路10、外側通路11を備えたもので、上端部にヘル
ール(又はフランジ等)53、下端部にヘルール54が
一体に形成され、空気連通路(孔)55が貫設されてい
る。ベンドの底面部分にたとえば金属製等(例えば燒結
金属)の通気性のフィルター57を設けてある。その位
置は底面部が好ましいが適宜の位置で差し支えない。外
側通路11の中が高圧補助空気で満たされるので、フィ
ルター57を介して、外側通路11から内側通路10に
高圧補助空気が供給され、プラグの流動化を計ったり、
内管51内部の圧力低下を防止するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低速高濃度でプラ
グ状に形成された粉粒体群(以下、単にプラグと略記す
る)を輸送する粉粒体高濃度気力輸送装置に用いられる
気力輸送配管に関するものである。詳しくは、輸送途中
におけるプラグの再形成に関する。
【0002】
【従来の技術】粉粒体高濃度気力輸送配管のプラグの形
成に関しては様々な発明がなされている。例えば、特開
平5−51131号に示す粉粒体の空気輸送装置の前段
補助空気供給機構15は、輸送管2と配列配置された後
段補助導管18を備えており、前段用補助導管18の上
流側はパイロット空気式減圧弁23及び開閉バルブ22
を介して空気供給源に接続している。同様に、後段補助
空気供給機構16は、輸送管2と配列配置された後段補
助導管28を備えており、開閉バルブ35及び図示しな
い調圧弁を介して空気供給源に接続している。後段用補
助導管28には輸送管の長さ方向に略等間隔S2を隔て
て複数の後段用噴射ノズル29が枝分かれしており、各
後段用噴出ノズル29は輸送管2の下流にそれぞれ接続
され、輸送管末端まで至っている。これにより、プラグ
形成による管内閉塞の防止及び粉粒体の損傷防止等を達
成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有
していた。即ち、依然としてベンド部で粉粒体で管が閉
塞しやすく、解決が望まれている。また、従来は、ベン
ド管を普通の配管で施工し、例えば、プラグ形成装置の
圧力タンクの中に粉粒体を溜めて圧力タンク内に高圧空
気を供給し、タンク内を密閉する。バルブを開けて粉粒
体を供給し、バルブを閉めて粉粒体を送り出すことの繰
り返しで、要はバッチ輸送となっている。粉粒体の高濃
度輸送は、空気圧力はあっても風量が少ないので、プラ
グが崩れると圧力が抜け、その風量では粉粒体を動かす
力がない。そうすると最後に大量の空気を送りこんで、
ある意味では低濃度輸送と同じような雰囲気で粉粒体を
送りきってしまわないといけなくなる。つまり、最終段
階になると、粉粒体が供給されなくなり、混合比が徐々
に低下し粉粒体が堆積して、プラグができにくくなる。
つまり、圧力タンクの中の粉粒体がなくなると圧力が堆
積したプラグの上の空間を抜けるのでプラグが残留して
しまう。せっかく最初から5割〜9割位までは高濃度輸
送となっているのであるが、最後の1割の粉粒体を猛ス
ピードで輸送配管内を輸送し管内をクリーニングしなけ
ればならない。そこで、最後に大量の空気を吹き込むこ
ととしている。これをブロウと呼んでいるが、低濃度高
速になってしまう。そうすると、粉粒体が粒体などの場
合には破損を招き商品価値が下がり、ブロウの設備とエ
ネルギーが余分に必要となる。本発明は、いずれにして
も実用性に欠ける従来の技術の有するこのような種々の
問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、上述の問題を解決できるものを提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段及び効果】即ち、この発明
は上述の点に鑑みなされたものであり、その請求項1記
載の装置は、プラグ状に形成された粉粒体群を、圧力気
体層と交互に連続して低速高濃度で輸送する粉粒体高濃
度気力輸送装置に適用されるベンド配管であって、該ベ
ンド配管を内管と外管からなる二重管構造とし、該内管
に通気性のフィルタ又は弁を設け、外側通路から内側通
路に補助気体を供給し、プラグの形成を補助するように
構成した粉粒体高濃度気力輸送ベンド配管である。これ
により、ベンド部において、補助気体が粉粒体を流動化
させ、プラグの重複を防止し、ベンド部での粉粒体の閉
塞を防止することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、粉粒体高濃度空気輸送配管
システム1について、図1〜図15を参照して説明す
る。図1の通り、粉粒体高濃度空気輸送配管システム1
は、直管部2、くびれ部3(又は膨出部4)、ベンド部
5、水平配管プラグ形成装置6、補助空気供給装置8を
備えた二重構造の配管システムであり、プラグ形成装置
9からのプラグP(図5、図6参照)を輸送するもので
ある。配管は二重管構造であり、内管と外管から構成さ
れ、内側通路10をプラグPが輸送され、外側通路11
は補助高圧空気で満たされている。外側通路11内の圧
力が内側通路10内の圧力よりの高く設定されている。
なお、実施形態では、各部の材質は、SUSとジュラル
ミンとするが、他の適宜の材質も採用可能である。形状
も断面角形、丸形等適宜の形状を採用可能である。以
下、各部を詳細に説明する。
【0006】(直管部2、くびれ部3、及び膨出部4の
構造)直管部2は、円筒形状の通常の管であり、図3の
通り、内管21、外管22、内側通路10、外側通路1
1から構成された二重構造である。垂直管25と水平管
26の2種類がある。また、くびれ部3は、直管部2同
士、直管部2とベンド部5、水平管26同士、ベンド部
5と水平配管プラグ形成装置6とを、それぞれ、気密的
に上下又は左右に接続するものである。このくびれ部3
は、内管31と外管32から構成された二重構造であ
り、内側通路10をプラグPが輸送され、外側通路11
に高圧空気が充満される。また、くびれ部3は、上部3
3と、中間部34と、下部35とを備え、それらが連続
的に形成されたものであり、下部35は上方に向かって
徐々に断面積が狭くなり、中間部34で最少断面積とな
り、さらに、上部33は上方に向かって徐々に断面積が
大きくなることを特徴とするものである。これにより断
面積の狭くなった箇所で風速があがり、プラグ形成のた
めの、インジョクションの機能を果たす。また、くびれ
部3は上端部にヘルール(又はフランジ等)36、下端
部にヘルール37が一体に形成され、空気連通路(孔)
38が貫設されている。形態としては図2(c)は内管
31を示すものであり、ブロック状に形成されている。
図2(d)の通り、内管31と外管32とが一体的にブ
ロック状に形成されたものでも差し支えない。例えば、
内側通路10と外側通路11とを、ブロックから、くり
貫いて、二重管構造としたものである。形状としては、
図2、3に示すロート状ないしラッパ状、テーパ状、図
4(a)に示す瓢箪状、図4(b)に示すウェブ状など
が挙げられる。直管部2、ベンド部5、及び水平配管プ
ラグ形成装置6に対し、くびれ部3(膨出部4)は、別
体として設けた。しかし、これを付属物として一体に形
成することも可能であり、例えば、他の形態として、図
3の通り、くびれ部3が存在するならば、様々な形態と
取り得ることは無論である。また、図5の通り、膨出部
4は、上部43と、中間部44と、下部45とを備え、
それらが連続的に形成されたものであり、下部45は上
方に向かって徐々に断面積が大きくなり、中間部44で
最大断面積となり、さらに、上部43は上方に向かって
徐々に断面積が狭くなることを特徴とするものである。
断面積が大きくなる部分を設けることで粉粒体が失速し
て堆積する。高濃度空気輸送は垂直配管部分で、プラ
グ、空気層が交互に輸送され、このプラグがうまく形成
維持できるかどうかで、この高濃度輸送が適切に行なえ
るか決まることもある。この混合比のバランスが崩れる
とプラグが崩れたり重複してしまう。即ち、水平管26
において、プラグが崩れて上部に隙間が生じやすいが、
くびれ部3又は膨出部4でプラグPを形成でき、また、
垂直管25においては、粉粒体の比重が重い場合は、重
力でプラグが落下するおそれがあるが、下方へのプラグ
Pの戻りを受け止めることで後続するプラグと重複しな
いようにすることができる。さらに、直管部2のうち、
水平管26ではプラグPは重力の影響を大きく受けて、
崩れやすいので、条件によっては、図6の通りに設計す
る場合もあり、内管21に、膨出部4(くびれ部3でも
よい)を適宜の間隔を空けて連続的に形成する。複数の
膨出部4(くびれ部3でもよい)を連続的に垂直管25
にも設けることができることは無論である。さらに図7
の通り、くびれ部3の上部33又は膨出部4の下部45
に金属製等の通気性のフィルタ37または47を形成
し、外側通路11から内側通路10へ空気の供給するこ
とにより、プラグPの上方への輸送を補助するととも
に、プラグPの形成に資することもできる。
【0007】(ベンド部5の構造)粉粒体がいちばん止
まりやすい場所は配管中の曲がり部分であり、この部分
でプラグが重複しやすい。特に配管の立ち上がり部分で
は、重力でプラグが落ちてきて後続のプラグと重複す
る。そこで、これを防止するため、本実施形態のベンド
部5は、図8の通り、内管51、外管52、内側通路1
0、外側通路11を備えたもので、上端部にヘルール
(又はフランジ等)53、下端部にヘルール54が一体
に形成され、空気連通路(孔)55が貫設されている。
ベンドの底面部分にたとえば金属製等(例えば燒結金
属)の通気性のフィルター57を設けてある。その位置
は底面部が好ましいが適宜の位置で差し支えない。外側
通路11の中が高圧補助空気で満たされるので、フィル
ター57を介して、外側通路11から内側通路10に高
圧補助空気が供給され、プラグの流動化を計ったり、内
管51内部の圧力低下を防止するようになっている。な
お、フィルター57はベンド部5に限らず、直管部2、
くびれ部3、膨出部4、次述の水平配管プラグ形成装置
6にも設けることができることは無論である。
【0008】(水平配管プラグ形成装置6の構造)一般
的には、水平管26の方が垂直管25よりもプラグ形状
を維持形成しにくい。図9の不完全堆積プラグNで示す
通り、上の部分に隙間ができて輸送空気が抜けてしまう
おそれがある。高濃度低速輸送の空気量では、不完全堆
積プラグNを浮かせて水平移送するだけのエネルギーが
不足する。ただ後続する粉粒体が不完全堆積プラグNの
山に積もってまた動くということはありえる。いずれに
しろ、こういった問題を解消するために、水平管26を
回転させる構造とし、下側領域に堆積した不完全堆積プ
ラグNを回動させ、プラグPを形成しやすくする。そこ
で、本実施形態の水平配管プラグ形成装置6は、図9の
通り、内管61は軸方向に回転する回転構造とし、外管
62は固定構造である。また、外管62の内部領域にシ
ール部材を備えた軸受63,64が設置され、この軸受
63,64に内管61の両端部が回転可能に支持されて
いる。内管61は歯車を備えた機構部65を介して、モ
ータM等を備えた駆動部66と接続され、駆動部66に
より回転させられるように構成されている。ここの駆動
部66に独立性を持たせ、パイプがつきだして回転して
も良い。機構部65は、図10(a)の通り、プーリ6
5aとベルト65bでも良いし、図10(b)の通り歯
車65c,65dでも良い。水平配管プラグ形成装置6
は、粉粒体が緩速度で流れてくる以上、遅い回転速度
で、連続的に回転させることが好適である。ただし、駆
動部66と配管とが一体である必要はない。ここでは二
重管構造に駆動部66を設けたが、図11(a)の通
り、一重構造とし、モータMのベースをどこか他の場所
にとっても良い。たとえば、天井にブラケットが設けて
あり、そこにモータMが付いていても差し支えない。さ
らに、図12の通り、内管61の内部に突起部68を設
け、不完全堆積プラグNを掻き上げるようにすると、プ
ラグPの維持形成が好適になされる。点線は突起68の
変更態様であり、板状の他の形状を示すものである。半
径方向に全部連続するもの、途中で切れ止まるもの、先
端が丸形であるもの等が挙げられる。
【0009】(補助空気供給装置8の構成)図13の通
り、補助空気供給装置8はねじを回すことで適宜の流量
を調整できる手動弁81を備え、弁81の作動によって
外側通路11に充満する補助高圧空気が矢印の通り内側
通路10に流れるようになっている。外側通路11の空
気圧力は、内側通路10の空気圧力よりも高い圧力に設
定されているからである。補助空気(高圧空気)は、図
示は略すが主にコンプレッサー等より、レシーバータン
ク、電磁弁等を経由して外側通路11に供給されるよう
になっている。また、補助空気は、図示しない調温装
置、調湿装置によって、適宜、調整されている。調温装
置、調湿装置は内側通路を通過する輸送空気の調整も行
なうこともできる。なお、いずれの場合も、冷房の場合
は、空気をチラー経由で供給する。吸湿防止は、ドライ
ヤーを経由して乾燥空気を供給する。減湿の場合は、乾
燥となり、空気をヒータ経由で加温して供給する。
【0010】(配管の接続構造例)外管62の接続構造
は適宜な構造で良い。図11(b)の通り、フランジ1
00を止める接続器具101が左右90度違う角度で設
置しても良く、いずれにしても、気密になるように接続
すれば良い。また、図14の通り、配管の接続構造例と
しては、へルール102が溶接等で配管の端部に形成さ
れ、ヘルール102をクランプ103で締め付けて脱着
可能としている。これにより、クランプ103を外して
分解し、内部の点検が可能となる。上記接続構造は、直
管部2、くびれ部3、膨出部4、ベンド部5の両端部に
形成され、空気が逃げないようにしている。
【0011】(プラグ形成装置9の構成)プラグ形成装
置9の構造は、種々挙げられるが、例えば、図15
(a)〜(c)の通り、3種類のものが挙げられるが、
従来のプラグ形成装置の構造でも適用は可能である。な
お、(d)は(c)の右側面図である。図15(a)の
プラグ形成装置9は、インバーターモータ等で回転され
るロータリーバルブ90がホッパー91の上部に設置さ
れたものであり、ホッパー91の上部が二重管構造にな
っていて、ロータリーバルブ90から下方に排出される
粉粒体と、ブロアもしくはコンプレッサー(図示略)を
経て入口93から供給された輸送空気とが同一方向(重
力方向)にベンド管95から下流に輸送されるものであ
る。要するに重力に沿って、粉粒体と輸送空気が落ち、
スムースに輸送管に供給され、これにより、ホッパー9
1内部で乱流を起こす可能性を無くして、エネルギーロ
スを防止し、円滑な輸送を実現できる。また、例えば粒
体(例えば米粒、コーヒー豆等)など、壁面に衝突して
破損する可能性を無くすことができる。ロータリーバル
ブ90はエアロック構造のものが好ましい。プラグPが
形成できるのは、ロータリーバルブ90でポケット毎に
間欠的に落ちてくるからであり、ある程度はプラグPに
なるが、配管の中で輸送されている途中で均一化してし
まうことがあるが、上述の配管システム1によって完全
なプラグが維持形成できる。図15(b),(c),
(d)は、貫流式のロータリーバルブであり、ブロアか
らの空気がロータリーバルブ内部を貫流するように構成
されている。粉粒体は、浮遊速度に達していれば、運ば
れていく。主にロータリーバルブ90が好適であるが、
フラップ弁、ゲート弁等でも良い。だたし、圧力がある
以上、エアロックは必要である。
【0012】(二重構造の説明)本実施形態の配管シス
テム1では、上述の通り配管を二重構造としたことに意
味が生じる。二重構造の外側通路11から内側通路10
へ前述の弁81、フィルタ57などを介して補助高圧空
気を通して、内管の内部圧力の低下を補助する。補助空
気の利点は、管内に圧力をかけ過ぎると、プラグ形成装
置9のロータリーバルブの精度がいくら高くなったとは
いえ、空気が漏れてしまうおそれがあるから、管内には
高い圧力はかけられないおそれがある。そうすると管内
の輸送圧力が途中で低下してくる。そこで、適宜の間隔
又は所定間隔で、配管に補助的に高圧空気を供給する必
要がある。また、内管を流れる高圧空気は、何もしなく
てもある程度、乾燥し過ぎる性質があり、粉粒体の水分
が吸い取られてしまうので、加湿する必要がある。例え
ば、米などは乾きすぎると割れやすくなる。そこで、あ
る程度加湿する必要があり、適宜の箇所に加湿機S(図
1参照)を設け、二重構造の空隙に加湿した補助空気を
供給することにより、搬送物、例えば粒(米など)の破
損防止を行なっている。また、内管内壁に結露すると粉
粒体が結露した水分を吸いカビが生じたりするおそれが
ある。そこで、二重構造により保温効果が生じることに
より不都合を防止できる。さらに、二重構造の外側通路
11に、図3の通り、センサー用の電気配線、弁81の
電源供給線、或いは、アース配線211等を連通させる
ことで、配線の収容スペースとしても利用も可能であ
る。特に、輸送されるべき粉粒体が複写機のトナーであ
る場合、内管31に静電気が発生するおそれがあり、内
管31と電気的に接続されたアース配線211が必要で
ある。また、二重構造により、粉粒体空気輸送の際に発
生する騒音も軽減できる。
【0013】次に、本実施形態の粉粒体高濃度空気輸送
配管1の動作及び作用について図1ないし図15を参照
して説明する。プラグ形成装置9で形成されたプラグP
は、くびれ部3、ベンド部5、直管部2を輸送され、水
平方向から垂直方向に輸送方向を転換される。そして、
ベンド部5で再び水平方向に転換されて空気輸送され
る。水平配管プラグ形成装置6では、内管61が回転す
ることで、プラグPが好適に維持形成される。垂直配管
及び/又は水平配管の途中に、くびれ部3及び/又は膨
出部4を設け、安定的なプラグPを形成させることとし
たのである。水平管26をプラグPが通過するうちに、
プラグの上部に隙間ができ、空気が抜けてしまう問題を
解決できる。また、垂直管25内をプラグPが上昇する
場合、粉粒体の比重が重いと落ち、空気が進行方向に抜
け、徐々に堆積して後続のプラグと重複してしまいチョ
ークするという問題を解決できる。くびれ部3又は膨出
部4によって、正常なプラグPが形成され、プラグPと
空気層の好適な繰り返しが可能となる。非常な簡素な構
造で、しかも極めて効果が大きい。ロータリーバルブの
性能も向上し、バッチではなくてロータリーバルブで連
続的に送ることも可能である。ロータリーバルブの利点
は、連続的に粉粒体を輸送できることである。さらに、
補助空気供給装置8の動作によって、外側通路11から
内側通路10へ補助高圧空気が供給される。ベンド部5
ではフィルター57を介して補助高圧空気が供給され
る。
【0014】(実施形態の効果)以上説明した本実施形
態の粉粒体高濃度空気輸送配管システム1によれば、次
の効果を生じる。 1.直管部2同士或いは直管部2とベンド部5の間に、
くびれ部3又は膨出部4を、また水平管部にプラグ形成
装置6を適宜配することにより、規則的なプラグPが適
切に形成されるため、安定した高濃度低速輸送が可能
で、最終的なブローも不要となる。 2.特に粒体(米、コーヒー豆、大豆等)の空気輸送時
の破砕防止に最適である。 3.空気輸送配管における輸送途中で、くびれ部3又は
膨出部4によって規則的にプラグPが形成されることに
より、管内圧力が適切に維持され、少ない空気量で輸送
が可能な省エネルギータイプの装置を提供できる。 4.比重の重い粉粒体でも、くびれ部3又は膨出部4が
プラグPの垂直管25内での落下防止の働きをし、管内
の詰まり(チョーク)を防止できる。 5.粉粒体がプラグ状に管内輸送されるため、管内面に
微粉の付着が無く、コンタミネーションも解消でき衛生
面が向上する。 6.二重構造の外側通路11に高圧空気を満たし、粉粒
体輸送用の内管にセイフバルブ、金属等のフィルター等
を介して供給することにより、より安定的な輸送が可能
である。特にベンド部で有効である。 7.二重構造の外側通路11に加湿、加温された空気を
通し、粉粒体輸送用の内管へセイフバルブ等や金属フィ
ルターを介して供給することにより、加湿による搬送物
の破損防止、加温による搬送物の除湿が可能である。 8.二重構造による保温効果で、内管内の結露を防止で
きる。 9.二重構造の外側通路はセンサーやアースの配線用ダ
クトとしての利用も可能である。 10.二重構造により騒音も軽減する 11.組立式で施工が簡単であり、外観がスマートにな
り、装置をブラックBOX化できる。 12.配管の内外とも汚れにくく、汚れても掃除が簡単で
衛生面で優れている。 13.斬新的なデザインを実現できる。
【0015】なお、本発明は、上述の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない
範囲に於て、改変等を加えることが出来るものであり、
それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれ
ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施形態の粉粒体高濃度空気輸送配管
システム及びプラグ形成装置の内部構造図である。
【図2】 (a)は粉粒体高濃度空気輸送配管システム
のくびれ部の平面図、(b)は同くびれ部の縦断面図、
(c)は同くびれ部の斜視図、(d)は同くびれ部の変
更形態の正面図である。
【図3】 (a)は同くびれ部の変更形態の縦断面図、
(b)は横断面図である。
【図4】 (a)は同くびれ部の変更形態の縦断面図、
(b)は同くびれ部の他の変更形態である、くびれ部の
正面断面である。
【図5】 (a)は同膨出部の作用を示す縦断面図、
(b)は同膨出部の作用を示す縦断面図である。
【図6】 水平管部に複数の膨出部を設けた配管の縦断
面図である。
【図7】 (a)はくびれ部にフィルタを設けた垂直配
管の縦断面図、(b)は膨出部にフィルタを設けた垂直
配管の縦断面図である。
【図8】 ベンド部の縦断面図である。
【図9】 同粉粒体高濃度空気輸送配管システムの水平
配管プラグ形成装置を示す内部構造図である。
【図10】 (a)は水平配管プラグ形成装置のプーリ
・ベルトの機構部、(b)は歯車の機構部を示す側面図
である。
【図11】 (a)は他の水平配管プラグ形成装置の構
造図、(b)は配管の接続構造図である。
【図12】 水平配管プラグ形成装置の水平管の軸方向
と直交する方向の縦断面図である。
【図13】 配管の接続構造の詳細断面図である。
【図14】 補助空気供給装置の詳細断面図である。
【図15】 (a)〜(c)は、プラグ形成装置の一例
の説明図であり、(d)は(c)の右断面図である。
【符号の説明】 1・・・粉粒体高濃度空気輸送配管システム 2・・・直管部 3・・・くびれ部 5・・・ベンド部 5・・・水平配管プラグ形成装置 8・・・補助空気供給装置 9・・・プラグ形成装置 P・・・プラグ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラグ状に形成された粉粒体群を、圧力気
    体層と交互に連続して低速高濃度で輸送する粉粒体高濃
    度気力輸送装置に適用されるベンド配管であって、 該ベンド配管を内管と外管からなる二重管構造とし、該
    内管に通気性のフィルタ又は弁を設け、 外側通路から内側通路に補助気体を供給し、プラグの形
    成を補助するように構成した粉粒体高濃度気力輸送ベン
    ド配管。
JP2001067898A 2001-03-09 2001-03-09 粉粒体高濃度気力輸送ベンド配管 Pending JP2002265044A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001067898A JP2002265044A (ja) 2001-03-09 2001-03-09 粉粒体高濃度気力輸送ベンド配管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001067898A JP2002265044A (ja) 2001-03-09 2001-03-09 粉粒体高濃度気力輸送ベンド配管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002265044A true JP2002265044A (ja) 2002-09-18

Family

ID=18926163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001067898A Pending JP2002265044A (ja) 2001-03-09 2001-03-09 粉粒体高濃度気力輸送ベンド配管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002265044A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106765161A (zh) * 2017-02-28 2017-05-31 中国华能集团清洁能源技术研究院有限公司 一种生物质及城市固废综合利用装置与工艺

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6136796U (ja) * 1984-08-08 1986-03-07 動力炉・核燃料開発事業団 閉塞防止機構付配管
JPS6192634U (ja) * 1984-11-20 1986-06-16

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6136796U (ja) * 1984-08-08 1986-03-07 動力炉・核燃料開発事業団 閉塞防止機構付配管
JPS6192634U (ja) * 1984-11-20 1986-06-16

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106765161A (zh) * 2017-02-28 2017-05-31 中国华能集团清洁能源技术研究院有限公司 一种生物质及城市固废综合利用装置与工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011226774A (ja) ばら材を冷却または加熱するための装置
JP5147023B2 (ja) 微粉状鉱物製品の製造方法
TW201331112A (zh) 具有產品洩放槽之迴轉閥
JP2002265044A (ja) 粉粒体高濃度気力輸送ベンド配管
US20160362262A1 (en) Apparatus for handling fine bulk material
JP2002265051A (ja) 粉粒体高濃度気力輸送配管システム
JPH09155173A (ja) 加湿混練機
JP4743734B2 (ja) 粉粒体気力輸送用サーバー
JP2002265050A (ja) 水平配管プラグ形成装置
JP2002265043A (ja) 粉粒体高濃度気力輸送配管
CN207918023U (zh) 一种粉末风力输送机
CN106511090A (zh) 实验式集中控制制药一体机
JP2004106987A (ja) 原料の吹き込み装置
JP2003021369A (ja) 加湿器
JP6198482B2 (ja) 気力輸送装置および気力輸送方法
JP4295993B2 (ja) 粉体の空気輸送装置
JP2011120972A (ja) 穀物吸引搬送装置
JP3308120B2 (ja) 粉粒体捕集搬送装置
CN203975945U (zh) 一种可控耐磨粉料空气斜槽输送装置
CN220795701U (zh) 一种活性炭湿度调节装置
FI103608B (fi) Menetelmä ja laite osasmaisen materiaalin polttoon
JP3956267B2 (ja) 粉粒体散布機
CN213295512U (zh) 一种可加热式螺旋传动载气送粉装置
US20220314247A1 (en) Loose fill insulation delivery system with additive injection and method of including additive in loose fill insulation
JP4352400B2 (ja) 空気輸送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110420

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110816