JP2002264003A - ワイヤソーの加工用ローラ及びワイヤソー - Google Patents

ワイヤソーの加工用ローラ及びワイヤソー

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JP2002264003A
JP2002264003A JP2001070756A JP2001070756A JP2002264003A JP 2002264003 A JP2002264003 A JP 2002264003A JP 2001070756 A JP2001070756 A JP 2001070756A JP 2001070756 A JP2001070756 A JP 2001070756A JP 2002264003 A JP2002264003 A JP 2002264003A
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roller
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wire saw
wire
cam
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Kunio Makino
国雄 牧野
Shuichi Komano
修一 駒野
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Nippei Toyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工用ローラの環状溝に対するワイヤの巻回
作業を容易かつ短時間に行うことができるとともに、切
断領域のワイヤの配列ピッチを自由に設定変更すること
ができるワイヤソーの加工用ローラ及びワイヤソーを提
供する。 【解決手段】 ローラ本体26の回転筒体28の外周に
複数のリング30を、スペーサ32を介して所定間隔お
きに嵌合配置する。各リング30にはワイヤ33を巻回
するための環状溝30aを形成する。各リング30を保
持機構31により回転筒体28の外周に着脱可能に締付
保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤソーの加
工用ローラ及びワイヤソーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワイヤソーにおいては、所定間
隔をおいて平行に配設された複数の加工用ローラの外周
に多数の環状溝が所定ピッチで形成され、これらの加工
用ローラの環状溝間に1本のワイヤが順に連続して巻回
されている。そして、例えば、複数の加工用ローラのう
ちで、1本の加工用ローラが駆動用モータにより直接回
転されるとともに、他の加工用ローラがワイヤを介して
従動回転されて、ワイヤの走行が行われる。この状態
で、切断領域のワイヤに対してシリコン,ガラス,セラ
ミック等よりなるワークが押し付けられることによっ
て、そのワークがワイヤの配列ピッチに相当する薄板状
の所定厚さに切断されるようになっている。
【0003】この種のワイヤソーにおいて、例えば、レ
ンズ等を製造する過程で石英ガラス等よりなるワークを
厚板状の所定厚さに切断する場合には、複数の加工用ロ
ーラ間にワイヤを大きなピッチで巻回して、切断領域に
おけるワイヤの配列ピッチを大きく確保する必要があ
る。このような要望に対処するため、従来のワイヤソー
においては、例えば特開平11−106228号公報に
開示されるような構成が採用されていた。
【0004】すなわち、この従来構成においては、図1
0及び図11に示すように、4本の第1〜第4加工用ロ
ーラ51,52,53,54が平行に配設され、これら
の加工用ローラ上には多数の環状溝51a,52a,5
3a,54aが所定ピッチP1で形成されている。そし
て、これらの加工用ローラ51〜54の環状溝51a〜
54a間に1本のワイヤ55が所定の順序で連続して巻
回され、第1及び第2加工用ローラ51,52間のワー
ク56の切断領域57において、ワイヤ55の配列ピッ
チP2が環状溝51a〜54aのピッチP1の4倍とな
るように設定されている。ワイヤ55を大きな配列ピッ
チで巻回するための方法は以下の通りである。
【0005】ここで、各加工用ローラ51〜54上の多
数の環状溝51a〜54aを、加工用ローラ51〜54
の一端部から第1環状溝51a−1〜54a−1,第2
環状溝51a−2〜54a−2,第3環状溝51a−3
〜54a−3,第4環状溝51a−4〜54a−4,…
…………として、ワイヤ55の巻回順序を説明する。
【0006】まず、ワイヤ55は、第1加工用ローラ5
1の第1環状溝51a−1から、第2加工用ローラ52
の第1環状溝52a−1、及び第3加工用ローラ53の
第1環状溝53a−1に案内される。そして、その第3
環状溝53a−1を180度周回してそれまでとは反対
方向に案内され、第2加工用ローラ52の第2環状溝5
2a−2に1ピッチ分オフセットして戻される。
【0007】次に、ワイヤ55は、第2加工用ローラ5
2の第2環状溝52a−2から、第3加工用ローラ53
の第2環状溝53a−2、及び第4加工用ローラ54の
第2環状溝54a−2に案内される。そして、その第2
環状溝54a−2を180度周回して反対方向に案内さ
れ、第3加工用ローラ53の第3環状溝53a−3に1
ピッチ分オフセットして戻される。
【0008】続いて、ワイヤ55は、第3加工用ローラ
53の第3環状溝53a−3から、第4加工用ローラ5
4の第3環状溝54a−3、及び第1加工用ローラ51
の第3環状溝51a−3に案内される。そして、その第
3環状溝51a−3を180度周回して反対方向に案内
された後、第4加工用ローラ54の第4環状溝54a−
4にオフセットして戻される。さらに、ワイヤ55は、
第4加工用ローラ54の第4環状溝54a−4から、第
1加工用ローラ51の第4環状溝51a−4、第2加工
用ローラ52の第4環状溝52a−4、及び第3加工用
ローラ53の第4環状溝53a−4に順に案内される。
【0009】以下、ワイヤ55は前記と同様の順序で、
加工用ローラ51〜54上の第4環状溝51a−4〜5
4−4から、第5環状溝51a−5〜54a−5以降の
環状溝に順に巻回されていく。これによって、切断領域
57におけるワイヤ55の配列ピッチP2が環状溝51
a〜54aのピッチP1の4倍の広幅となるように設定
される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、この従
来のワイヤソーにおいては、第1加工用ローラ51と第
2加工用ローラ52との間の切断領域において広幅のピ
ッチを確保するために、ワイヤ55が第2加工用ローラ
52、第3加工用ローラ53及び第4加工用ローラ54
において戻されながら巻回される。このため、ワイヤ5
5の巻回が前述のようにきわめて複雑で、しかもワイヤ
55が4本の加工用ローラ51〜54の配列領域の外周
側だけではなく、加工用ローラ51〜54を挟んだ内周
側にも巻回する必要がある。従って、加工用ローラ51
〜54の環状溝51a〜54aに対するワイヤ55の巻
回作業をワイヤ巻付装置にて行うことが困難で、手作業
で行わざるを得ず、ワイヤ55の巻回作業に非常に時間
がかかり、巻回ミスが生じるおそれも多分にあるという
問題があった。
【0011】この問題点を解決するためには、環状溝5
1a〜54aの数を少なくして、それらの配列ピッチを
大きくすることも考えられる。しかしながら、この構成
においては、ワーク56の切断厚さを変更しようとする
場合、特にワーク56をスライスして多数のウェーハを
切り出すような場合に対応できない。
【0012】加えて、図11のように加工用ローラ51
〜54上に狭いピッチP1で多数の環状溝51a〜54
aを設けたとしても、ワイヤ55の配列ピッチP2が環
状溝51a〜54aのピッチP1の倍数に限定される。
このため、切断領域57のワイヤ55の配列ピッチP2
を自由に設定変更することができず、ワーク56を任意
の厚さに切断することができない問題が依然として解決
されない。しかも、一部の環状溝に摩耗や深溝が大きく
現れた場合でも、加工用ローラ全体を取り替える必要が
あり、経済的にも問題があった。
【0013】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、加工用ローラの環状溝に対するワイヤの巻回作業を
簡単かつ短時間で行うことができるとともに、切断領域
のワイヤの配列ピッチを自由に設定変更することがで
き、しかも溝摩耗にも柔軟に対応できるワイヤソーの加
工用ローラ及びワイヤソーを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、ワイヤソーの加工用ローラに関する請求項1に記
載の発明は、ローラ本体の外周に複数のリングを所定間
隔おきに着脱可能に嵌合配置し、各リングにはワイヤを
巻回するための環状溝を形成したことを特徴とするもの
である。
【0015】従って、この請求項1に記載の発明によれ
ば、ワイヤソーにおいて複数の加工用ローラ間にワイヤ
を広いピッチで巻回する場合でも、各加工用ローラの環
状溝にワイヤを順に巻回していけばよく、そのワイヤの
巻回作業をワイヤ巻付装置にて容易かつ短時間に行うこ
とができる。また、ワークの切断厚さを変更する場合に
は、ローラ本体上におけるリングの配置間隔を変更する
ことにより、切断領域のワイヤの配列ピッチを自由に、
かつ無段階に設定変更することができる。さらに、ワー
クをウェーハ状に薄くスライスする場合には、リングを
環状溝が狭いピッチで配列された円筒体と変更すること
により容易に対処できる。また、例えば、加工用ローラ
の一部の環状溝に摩耗や深溝が大きく現れた場合、該当
するリングのみを取り替えればよく、経済性のよいもの
となる。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記各リングをローラ本体に着脱可能
に保持するための保持手段を設けたことを特徴とするも
のである。
【0017】従って、この請求項2に記載の発明によれ
ば、保持手段により各リングをローラ本体上に所定間隔
をおいて確実に位置決め保持することができる。また、
保持手段によるリングの保持を解放した状態で、リング
の配置間隔を任意に調整することができて、切断領域の
ワイヤの配列ピッチを容易に設定変更することができ
る。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記保持手段は、ローラ本体の外周に
嵌挿され、外面にテーパ状の外周カム面を有する第1カ
ム筒体と、リングの内周に対応するように第1カム筒体
の外周に嵌挿され、内面に第1カム筒体の外周カム面に
係合可能なテーパ状の内周カム面を有する第2カム筒体
と、両カム筒体を軸線方向に相対移動させて、それらの
カム筒体をローラ本体の外周及びリングの内周に対し
て、圧接締付または解放させる締付部材とよりなること
を特徴とするものである。
【0019】従って、この請求項3に記載の発明によれ
ば、保持手段と単純な構成のものを用いればよく、その
構成が簡単であるとともに、リングをローラ本体に対し
て確実に締付保持することができ、環状溝を定位置に確
実に保持できる。このため、正確なワイヤピッチを得る
ことができ、高精度加工が可能になる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記第1カム筒体には割り溝を形成し
たことを特徴とするものである。従って、この請求項4
に記載の発明によれば、リングがその径を変更できるた
め、リングをローラ本体に対して一層堅固に締付保持す
ることができる。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項3または
請求項4に記載の発明において、前記リングと第1カム
筒体との間には、それらの相対位置を一定に保つための
位置決め手段を設けたことを特徴とするものである。
【0022】従って、この請求項5に記載の発明によれ
ば、締付部材の締付操作時に、リングに位置ずれが生じ
るのを抑制することができて、リングをローラ本体上の
所定位置に確実に位置決め固定することができ、高精度
加工に寄与できる。
【0023】請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求
項5のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記
各リング間にはスペーサを設けたことを特徴とするもの
である。
【0024】従って、この請求項6に記載の発明によれ
ば、簡単な構成によりリングの配置間隔を容易に規制す
ることができて、切断領域のワイヤを所定のピッチに正
確に配列することができる。また、スペーサを異なった
長さのものと変更することにより、リングの配置間隔を
変更して、切断領域のワイヤの配列ピッチを容易に設定
変更することができる。
【0025】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、前記スペーサは隣接する第1カム筒体
間に配置したことを特徴とするものである。従って、こ
の請求項7に記載の発明によれば、第1カム筒体間に配
置されたスペーサにより、リングの配置間隔を容易かつ
確実に規制することができる。
【0026】請求項8に記載の発明は、複数の加工用ロ
ーラを備えたワイヤソーにおいて、各加工用ローラを前
記請求項1〜請求項7のうちのいずれか一項に記載の加
工用ローラで構成したことを特徴とするものである。
【0027】従って、この請求項8に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項7のうちのいずれか一項に記
載の作用を得ることができる。請求項9に記載の発明
は、請求項8に記載の発明において、各加工用ローラを
駆動用モータにワイヤ以外の動力伝達部材を介して作動
連結したことを特徴とするものである。
【0028】従って、この請求項9に記載の発明によれ
ば、駆動用モータにより各加工用ローラを強力に回転駆
動させることができる。よって、複数の加工用ローラが
ワイヤを介して順に従動回転される従来のワイヤソーと
は異なり、配列ピッチの広いワイヤに大きな負荷が掛か
って、各加工用ローラの環状溝に深溝状の摩耗を生じる
ことはなく、ワークを高精度で切断することができる。
【0029】請求項10に記載の発明は、請求項8また
は請求項9に記載の発明において、前記各加工用ローラ
は基端部においてフレームに対して片持ち式で支持した
ことを特徴とするものである。
【0030】従って、この請求項10に記載の発明によ
れば、複数の加工用ローラ間におけるワイヤの配列ピッ
チが広いため、ワイヤを介して各加工用ローラに内側へ
の大きな引っ張り力が作用することはなく、各加工用ロ
ーラをフレームに対して片持ち式で支持しても、十分に
耐えることができる。よって、加工用ローラの支持構成
を簡略化することができる。
【0031】請求項11に記載の発明は、請求項8〜請
求項10のうちのいずれか一項に記載の発明において、
前記各加工用ローラの先端部間にはローラ相互の間隔を
保持するための連結部材を設けたことを特徴とするもの
である。
【0032】従って、この請求項11に記載の発明によ
れば、連結部材により各加工用ローラの先端部の間隔を
常に一定に保持することができて、加工精度を維持する
ことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、図1〜図9に基づいて説明する。図1〜図5に示す
ように、この実施形態のワイヤソーにおいては、ワイヤ
ソーのフレーム20に4本の加工用ローラ21,22,
23,24が仮想四角形の4隅の位置で基端部にて片持
ち式で支持されている。すなわち、第1加工用ローラ2
1及び第2加工用ローラ22は上方位置において相互に
所定間隔をおいて配置され、第3加工用ローラ23及び
第4加工用ローラ24は下方位置において相互に所定間
隔をおいて配置されている。各加工用ローラ21〜24
の先端部には連結部材25が取り付けられ、この連結部
材25により各加工用ローラ21〜24の先端部が所定
の間隔に保持されるようになっている。
【0034】図6に示すように、前記各加工用ローラ2
1〜24のローラ本体26は、基端部にてフレーム20
に固定された支持軸27と、その支持軸27の外周に複
数のボールベアリング29を介して回転可能に嵌合支持
された回転筒体28とから構成されている。ローラ本体
26の回転筒体28の外周には、複数のリング30が保
持手段としての保持機構31により、円筒状のスペーサ
32により相互間隔を保持された状態で着脱可能に嵌合
配置され、各リング30の外周には1条の環状溝30a
が形成されている。
【0035】そして、図2〜図5に示すように、前記第
1加工用ローラ21及び第2加工用ローラ22において
は、リング30上の環状溝30aが同一の配列ピッチP
1で軸線方向の同一位置に配置されている。このため、
第1加工用ローラ21及び第2加工用ローラ22の環状
溝30aは、それらのローラ21,22の軸線方向と直
交する線上に位置している。また、第3加工用ローラ2
3においては、リング30上の環状溝30aが第2加工
用ローラ22の環状溝30aと同一の配列ピッチP1
で、その第2加工用ローラ22の環状溝30aに対して
配列ピッチP1の1/3ピッチ分ずつ軸線方向の先端部
側に変移した位置に配置されている。さらに、第4加工
用ローラ24においては、リング30上の環状溝30a
が第3加工用ローラ23の環状溝30aと同一の配列ピ
ッチP1で、その第3加工用ローラ23の環状溝30a
に対して配列ピッチP1の1/3ピッチ分ずつ軸線方向
の先端部側に変移した位置に配置されている。
【0036】図1〜図5に示すように、前記複数の加工
用ローラ21〜24間において、各リング30上の環状
溝30aには1本のワイヤ33が前記仮想四角形の外側
方から第1〜第4加工用ローラ21〜24の順に広い所
定の配列ピッチで巻回されている。このとき、ワイヤ3
3は、第1及び第加工用2ローラ21,22間の切断領
域においてローラ軸線方向と直交する方向に張設されて
いる。そして、第3加工用ローラ23に至るまでに前記
配列ピッチP1の1/3ピッチ分ずれ、次いで、第4加
工用ローラ24に至るまでにさらに1/3ピッチ分ず
れ、そして、第1加工用ローラ21に戻るまでに残りの
1/3ピッチ分ずれて、隣の環状溝30aに巻回され
る。
【0037】図1〜図6に示すように、前記各加工用ロ
ーラ21〜24の回転筒体28の基端外面には、1つの
Vベルト溝36及び一対のタイミングベルト溝37が形
成されている。加工用ローラ21〜24の下方におい
て、フレーム20には一対の駆動用モータ38が配設さ
れ、それらのモータ軸には駆動プーリ39が取り付けら
れている。各駆動用モータ38の駆動プーリ39と第3
及び第4加工用ローラ23,24上のVベルト溝36と
の間には、動力伝達部材としてのVベルト40が掛装さ
れている。第1加工用ローラ21及び第4加工用ローラ
24のタイミングベルト溝37間、及び第2加工用ロー
ラ22及び第3加工用ローラ23のタイミングベルト溝
37間には動力伝達部材としての各一対のタイミングベ
ルト41が掛装されている。従って、駆動用モータ38
の駆動力がVベルト40を介して第3及び第4加工用ロ
ーラ23,24に伝達されるとともに、第3及び第4加
工用ローラ23,24の回転がタイミングベルト41を
介して第1及び第2加工用ローラ21,22に伝達され
る。
【0038】このため、各加工用ローラ21〜24の回
転筒体28が同一方向へ直接に回転駆動される。これに
より、各回転筒体28上のリング30の環状溝30aに
巻回されているワイヤ33が図1及び図2の矢印方向へ
走行される。この状態で、石英ガラス等よりなるワーク
34がワイヤ33の切断領域35に押し付けられて、そ
のワーク34がワイヤ33の配列ピッチP2に相当する
厚板状の所定厚さに切断される。
【0039】次に、前記各加工用ローラ21〜24にお
けるローラ本体26の回転筒体28上に、複数のリング
30を位置決め保持するための保持機構31の構成につ
いて詳細に説明する。
【0040】図6〜図8に示すように、保持機構31
は、第1カム筒体42と、第2カム筒体43と、締付部
材としての複数の締付ネジ44とから構成されている。
前記第1カム筒体42は回転筒体28の外周に嵌挿さ
れ、その外面にはテーパ状の外周カム面42aが形成さ
れている。また、第1カム筒体42の外周カム面42a
を有する円筒壁42dには複数の割り溝42bが軸線方
向に延びるように形成され、第1カム筒体42がこの割
り溝42bを開くように自身の弾性に抗して開いた状態
で回転筒体28に嵌挿されている。第1カム筒体42の
基端外周にはフランジ部42cが突設されている。
【0041】第2カム筒体43はリング30の内周に対
応するように、第1カム筒体42の外周に嵌挿され、そ
の内面には第1カム筒体42の外周カム面42aに係合
可能なテーパ状の内周カム面43aが形成されている。
【0042】前記各締付ネジ44は第1カム筒体42の
フランジ部42cから第2カム筒体43の端面に進退可
能に螺合されている。そして、これらの締付ネジ44を
螺進させることにより、両カム筒体42,43が軸線方
向に接近移動されて、それらのカム面42a,43a作
用により、第1カム筒体42が回転筒体28の外周に圧
接締付されるとともに、第2カム筒体43がリング30
の内周に圧接締付される。また、締付ネジ44を螺退さ
せることにより、両カム筒体42,43が軸線方向に離
間移動されて、回転筒体28及びリング30に対する両
カム筒体42,43の圧接締付が解放されるようになっ
ている。
【0043】図6及び図7に示すように、前記第1カム
筒体42のフランジ部42cとリング30の端面との間
には、位置決め手段としてのリング状の位置決め部材4
5が介装されている。そして、前記締付ネジ44の螺進
操作時に、第1カム筒体42とリング30との相対位置
を一定に保って、リング30に位置ずれが生じるのを抑
制するようになっている。
【0044】図6に示すように、前記ローラ本体26の
回転筒体28の基端部には段差部28aが形成されてい
る。また、回転筒体28の先端には止め板46が複数の
ネジ47により着脱可能に取り付けられている。そし
て、前記リング30を所定間隔おきに位置決め配置する
ためのスペーサ32としては、基端側スペーサ32a
と、中間スペーサ32bと、先端側スペーサ32cとが
用意されている。
【0045】すなわち、基端側スペーサ32aは、回転
筒体28の基端部の段差部28aと基端側のリング30
に対応する第1カム筒体42との間に介装されている。
また、中間スペーサ32bは、複数のリング30に対応
する第1カム筒体42間にそれぞれ介装されている。さ
らに、先端側スペーサ32cは、止め板46と先端側の
リング30に対応する第1カム筒体42との間に介装さ
れている。
【0046】そして、前記第1加工用ローラ21及び第
2加工用ローラ22においては、基端側スペーサ32a
及び先端側スペーサ32cとして、それぞれ同一長さの
ものが使用されている。これに対して、第3加工用ロー
ラ23及び第4加工用ローラ24においては、基端側ス
ペーサ32a及び先端側スペーサ32cとして、それぞ
れ第1加工用ローラ21及び第2加工用ローラ22と異
なった長さのものが使用されている。これにより、前述
したように第3加工用ローラ23及び第4加工用ローラ
24においては、リング30上の環状溝30aの位置が
第1及び第2加工用ローラ22,23に対して、配列ピ
ッチP1の1/3ピッチ分ずつ軸線方向へ変移されるよ
うになっている。
【0047】また、前記各加工用ローラ21〜24にお
いては、中間スペーサ32bとして、同一長さのものが
使用されている。これにより、各加工用ローラ21〜2
4におけるリング30上の環状溝30aの配列ピッチP
1が同一となるように設定されている。そして、この中
間スペーサ32bを異なった長さのものに変更すること
により、リング30上の環状溝30aの配列ピッチP1
を容易に設定変更できるようになっている。
【0048】なお、回転筒体28の先端内周面と支持軸
27の先端外周面との間には、シール50が設けられて
いる。前記のように、このワイヤソーにおいては、各加
工用ローラ21〜24のローラ本体26が支持軸27と
回転筒体28とから構成され、回転筒体28上には環状
溝30aを有する複数のリング30が所定間隔おきに嵌
合配置されている。このため、複数の加工用ローラ21
〜24間にワイヤ33を広いピッチで巻回する場合で
も、図10及び図11に示す従来構成とは異なり、複雑
な巻回方法を採る必要がなく、各加工用ローラ21〜2
4の環状溝30aに外側方からワイヤ33を順に巻回す
ることができる。よって、ワイヤ巻付装置を使用して、
ワイヤ33の巻回作業を容易かつ短時間に行うことがで
きる。もちろん、ワイヤ33を手動で巻回作業を行う場
合も、容易かつ短時間に行うことができる。
【0049】そして、このワイヤソーの運転時には、駆
動用モータ38によりベルト40,41を介して、各加
工用ローラ21〜24の回転筒体28が直接的に回転駆
動されて、ワイヤ33の走行が行われる。このため、石
英ガラス等よりなるワーク34を切断領域35のワイヤ
33に押し付けることにより、ワイヤ33の配列ピッチ
が広く、加工用ローラ21〜24間におけるワイヤ33
の掛け渡し本数が少なくても、ワイヤ33に大きな張力
などの過大な負荷が掛かかることがない。従って、ワイ
ヤ切れを生じることなく、ワーク34を厚板状の所定厚
さに容易かつ確実に、しかも高精度に切断することがで
きる。
【0050】また、ワーク34の切断厚さを変更する場
合には、各加工用ローラ21〜24において、保持機構
31の締付ネジ44を緩めて、ローラ本体26の回転筒
体28に対する各リング30の圧接締付を解放する。こ
の状態で、回転筒体28の先端部から止め板46を取り
外し、回転筒体28上から複数のスペーサ32と、複数
の保持機構31及びリング30とを順に抜き取って、ス
ペーサ32を長さ(加工用ローラの軸線方向寸法)の異
なったものと交換する。これにより、各加工用ローラ2
1〜24上のリング30の配置間隔が変わって、切断領
域35のワイヤ33の配列ピッチP2を容易に設定変更
することができる。
【0051】さらに、ワークを薄板状に切断する場合に
は、図9に示すように、各加工用ローラ21〜24の回
転筒体28上から、複数のスペーサ32と、複数の保持
機構31及びリング30とを抜き取る。その後、回転筒
体28上に溝付き筒体48を嵌挿して、回転筒体28の
段差部28aと止め板46との間で挟持するとともに、
複数のネジ49により止め板46に対して回り止め固定
する。この状態で、各加工用ローラ21〜24の溝付き
筒体48上に形成された小ピッチの環状溝48aにワイ
ヤ33を巻回すれば、例えば、硬脆材料よりなるシリコ
ンインゴット等のワークを薄板状の所定厚さにスライス
切断することができるようになる。
【0052】従って、この実施形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1) このワイヤソーの加工用ローラ21〜24にお
いては、ローラ本体26の回転筒体28の外周に複数の
リング30が所定間隔おきに嵌合配置されている。そし
て、各リング30にはワイヤ33を巻回するための環状
溝30aが形成されている。このため、ワイヤソーにお
いて複数の加工用ローラ21〜24間にワイヤ33を巻
回する場合、各加工用ローラ21〜24の環状溝30a
に外側からワイヤ33を順に巻回していけばよく、その
ワイヤ33の巻回作業をワイヤ巻付装置にて容易かつ短
時間に行うことができる。また、ワーク34の切断厚さ
を変更する場合には、スペーサ32を入れ替えることに
より、ローラ本体26の回転筒体28上におけるリング
30の配置間隔を変更することにより、切断領域35の
ワイヤ33の配列ピッチP2を自由に、かつ無段階に設
定変更することができる。よって、ワーク34を任意の
厚さに切断加工できる。また、ワーク34をウェーハ状
にスライスする場合には、図9に示すように、環状溝4
8aが狭いピッチで形成された溝付き筒体と変更するこ
とにより、容易に対応できる。
【0053】(2) このワイヤソーの加工用ローラ2
1〜24においては、前記各リング30をローラ本体2
6の回転筒体28に着脱可能に保持するための保持機構
31が設けられている。このため、保持機構31により
各リング30を回転筒体28上に所定間隔をおいて確実
に位置決め保持することができる。このため、ワイヤピ
ッチを正確に保つことができ、高精度加工が可能にな
る。また、保持機構31によるリング30の保持を解放
した状態で、リング30の配置間隔を任意に調整するこ
とができて、切断領域35のワイヤ33の配列ピッチP
2を容易に設定変更することができる。
【0054】(3) このワイヤソーの加工用ローラ2
1〜24においては、前記保持機構31が、外面にテー
パ状の外周カム面42aを有する第1カム筒体42と、
内面に第1カム筒体42の外周カム面42aに係合可能
なテーパ状の内周カム面43aを有する第2カム筒体4
3と、締付ネジ44とから構成されている。このため、
保持機構31の各部品の構成が単純なため、構成が簡単
であるとともに、リング30をローラ本体26の回転筒
体28に対して確実に締付保持することができる。
【0055】(4) このワイヤソーの加工用ローラ2
1〜24においては、前記第1カム筒体42に割り溝4
2bが形成されている。このため、第1カム筒体42が
その径を変更できて、ローラ本体26の回転筒体28の
外周に強く圧接締付することができ、リング30を回転
筒体28に対して一層堅固に締付保持することができ
る。従って、ワイヤピッチを確実に保持して高精度加工
を行うことができる。
【0056】(5) このワイヤソーの加工用ローラ2
1〜24においては、前記リング30と第1カム筒体4
2との間に、それらの相対位置を一定に保つための位置
決め部材45が設けられている。このため、締付ネジ4
4の締付操作時に、リング30に位置ずれが生じるのを
抑制することができて、リング30をローラ本体26の
回転筒体28上の所定位置に確実に位置決め固定するこ
とができ、高精度加工に寄与できる。
【0057】(6) このワイヤソーの加工用ローラ2
1〜24においては、前記各リング30間で第1カム筒
体42の間にスペーサ32が介装配置されている。この
ため、簡単な構成によりリング30の配置間隔を容易か
つ確実に規制することができて、切断領域35のワイヤ
33を所定のピッチP2に正確に配列することができ
る。また、このスペーサ32を異なった長さのものと変
更することにより、リング30の配置間隔を変更して、
切断領域35のワイヤ33の配列ピッチP2を容易に設
定変更することができる。
【0058】(7) このワイヤソーにおいては、複数
の加工用ローラ21〜24が駆動用モータ38に対しベ
ルト40,41を介して作動連結され、駆動用モータ3
8により直接に駆動されるようになっている。このた
め、ワーク34が切削抵抗の大きなものであっても、駆
動用モータ38により各加工用ローラ21〜24の回転
筒体28を強力に回転駆動させることができる。よっ
て、複数の加工用ローラがワイヤを介して順に従動回転
される従来のワイヤソーとは異なり、各加工用ローラの
環状溝に深溝状の摩耗を生じることはなく、ワーク34
を高精度に切断することができるとともに、加工用ロー
ラ21〜24の寿命を長くすることができる。
【0059】(8) このワイヤソーにおいては、前記
各加工用ローラ21〜24が基端部においてフレーム2
0に対して片持ち式で支持されている。この場合、複数
の加工用ローラ21〜24間におけるワイヤ33の配列
ピッチP2が広いため、ワイヤ33を介して各加工用ロ
ーラ21〜24に内側への大きな引っ張り力が作用する
ことはなく、各加工用ローラ21〜24をフレームに対
して片持ち式で支持しても、十分に耐えることができ
る。よって、加工用ローラ21〜24の支持構成を簡略
化することができる。
【0060】(9) このワイヤソーにおいては、前記
各加工用ローラ21〜24の先端部間に間隔を保持する
ための連結部材25が設けられている。このため、連結
部材25により各加工用ローラ21〜24の先端部の間
隔を常に一定に保持することができて、加工精度を維持
することができる。
【0061】(変更例)なお、この実施形態は、次のよ
うに変更して具体化することも可能である。 ・ 前記実施形態では、ローラ本体26がフレーム20
に固定された支持軸27と、その支持軸27上に回転可
能に嵌合支持された回転筒体28とから構成され、その
回転筒体28上に複数のリング30が所定間隔おきで配
置されている。これに対し、ローラ本体26をフレーム
20に回転可能に支持された単一構成の回転軸から構成
し、その回転軸上にリング30を所定間隔おきに配置す
ること。このように構成すれば、部品点数が少なくな
る。
【0062】・ 前記実施形態では、保持機構31の第
1カム筒体42とリング30との間に位置決め部材45
が介装されているが、この位置決め部材45を第1カム
筒体42またはリング30のいずれか一方に一体的に突
出形成すること。このようにしても、部品点数を少なく
することができる。
【0063】・前記実施形態では、駆動用モータ38の
駆動をVベルト40を介して第3及び第4加工用ローラ
23,24に伝達するとともに、その両ローラ23,2
4の回転をタイミングベルト41を介して第1,第2加
工用ローラ21,22に伝達するようにした。これに対
し、駆動用モータの回転を1つの加工用ローラに伝達
し、その加工用ローラの回転を残りの加工用ローラにタ
イミングベルトを介して伝達するように構成すること。
このためには、例えば、全加工用ローラ間に1本のタイ
ミングベルトを周回させる。
【0064】・ 加工用ローラが2本または3本にワイ
ヤソーにおいてこの発明を具体化すること。
【0065】
【発明の効果】以上、実施形態で例示したように、この
発明においては、ワイヤの巻回作業を容易かつ短時間に
行うことができるとともに、ワイヤの配列ピッチを自由
に、かつ無段階に設定変更できて、所要の切断厚さを得
ることができる。また、ローラの一部の環状溝に摩耗や
深溝が大きく現れた場合、該当するリングのみを取り替
えればよく、経済性のよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態のワイヤソーを示す要部正面図。
【図2】 図1のワイヤソーの要部平面図。
【図3】 同じくワイヤソーの要部右側面図。
【図4】 同じくワイヤソーの要部底面図。
【図5】 同じくワイヤソーの要部左側面図。
【図6】 図1のワイヤソーの加工用ローラを拡大して
示す断面図。
【図7】 図6の一部をさらに拡大して示す部分断面
図。
【図8】 図6の加工用ローラ構成の内側カムリングを
示す斜視図。
【図9】 図6の加工用ローラに溝付き筒体を取り付け
た状態を示す断面図。
【図10】 従来のワイヤソーの概略正面図。
【図11】 図10のワイヤソーの概略平面図。
【符号の説明】
20…フレーム、21…第1加工用ローラ、22…第2
加工用ローラ、23…第3加工用ローラ、24…第4加
工用ローラ、25…連結部材、26…ローラ本体、27
…支持軸、28…回転筒体、30…リング、30a…環
状溝、31…保持手段としての保持機構、32…スペー
サ、33…ワイヤ、34…ワーク、35…切断領域、3
8…駆動用モータ、42…第1カム筒体、42a…外周
カム面、42b…割り溝、43…第2カム筒体、43a
…内周カム面、44…締付部材としての締付ネジ、45
…位置決め手段としての位置決め部材、P1…環状溝の
ピッチ、P2…切断領域のワイヤの配列ピッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C058 AA05 AA09 AA14 CA01 CA04 CA05 CA06 CB04 CB05 CB06 CB07 DA03 3C069 AA01 BA06 BB01 BB03 CA03 CA11 DA04 EA01 EA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラ本体の外周に複数のリングを所定
    間隔おきに着脱可能に嵌合配置し、各リングにはワイヤ
    を巻回するための環状溝を形成したことを特徴とするワ
    イヤソーの加工用ローラ。
  2. 【請求項2】 前記各リングをローラ本体に着脱可能に
    保持するための保持手段を設けたことを特徴とする請求
    項1に記載のワイヤソーの加工用ローラ。
  3. 【請求項3】 前記保持手段は、ローラ本体の外周に嵌
    挿され、外面にテーパ状の外周カム面を有する第1カム
    筒体と、リングの内周に対応するように第1カム筒体の
    外周に嵌挿され、内面に第1カム筒体の外周カム面に係
    合可能なテーパ状の内周カム面を有する第2カム筒体
    と、両カム筒体を軸線方向に相対移動させて、それらの
    カム筒体をローラ本体の外周及びリングの内周に対し
    て、圧接締付または解放させる締付部材とよりなること
    を特徴とする請求項2に記載のワイヤソーの加工用ロー
    ラ。
  4. 【請求項4】 前記第1カム筒体には割り溝を形成した
    ことを特徴とする請求項3に記載のワイヤソーの加工用
    ローラ。
  5. 【請求項5】 前記リングと第1カム筒体との間には、
    それらの相対位置を一定に保つための位置決め手段を設
    けたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の
    ワイヤソーの加工用ローラ。
  6. 【請求項6】 前記各リング間にはスペーサを設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項5のうちのいずれか一
    項に記載のワイヤソーの加工用ローラ。
  7. 【請求項7】 前記スペーサは隣接する第1カム筒体間
    に配置したことを特徴とする請求項6に記載のワイヤソ
    ーの加工用ローラ。
  8. 【請求項8】 複数の加工用ローラを備えたワイヤソー
    において、各加工用ローラを前記請求項1〜請求項7の
    うちのいずれか一項に記載の加工用ローラで構成したこ
    とを特徴とするワイヤソー。
  9. 【請求項9】 前記各加工用ローラを駆動用モータにワ
    イヤ以外の動力伝達部材を介して作動連結したことを特
    徴とする請求項8に記載のワイヤソー。
  10. 【請求項10】 前記各加工用ローラは基端部において
    フレームに対して片持ち式で支持したことを特徴とする
    請求項8または請求項9記載のワイヤソー。
  11. 【請求項11】 前記各加工用ローラの先端部間にはロ
    ーラ相互の間隔を保持するための連結部材を設けたこと
    を特徴とする請求項8〜請求項10のうちのいずれか一
    項に記載のワイヤソー。
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