JPH11245155A - ワイヤソー - Google Patents

ワイヤソー

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JPH11245155A
JPH11245155A JP4769098A JP4769098A JPH11245155A JP H11245155 A JPH11245155 A JP H11245155A JP 4769098 A JP4769098 A JP 4769098A JP 4769098 A JP4769098 A JP 4769098A JP H11245155 A JPH11245155 A JP H11245155A
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JP
Japan
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drive
processing roller
wire
shaft
rotation
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Application number
JP4769098A
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English (en)
Inventor
Shigeo Kobayashi
茂雄 小林
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Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH11245155A publication Critical patent/JPH11245155A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D57/00Sawing machines or sawing devices not covered by one of the preceding groups B23D45/00 - B23D55/00
    • B23D57/003Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D57/0053Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts of drives for saw wires; of wheel mountings; of wheels

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動伝達側の回転力以外の力が加工用ローラ
の支持部に伝達されるのを防ぐことができ、加工精度に
悪影響を及ぼすおそれを防止することができるワイヤソ
ーを提供する。 【解決手段】 支持フレーム14A,14Bに複数対の
軸受ユニット29,30を対向配置する。各対の軸受ユ
ニット29,30の回転軸32,35間にはそれぞれテ
ーパ状結合部32a,35a,36,37を介して加工
用ローラを着脱可能に装着し、それらの加工用ローラ間
にはワイヤ18を所定ピッチで巻回する。1つの加工用
ローラ17には、プーリ40,43及びベルト44を介
してモータ39を作動連結する。モータ39にて回転さ
れる被動プーリ43と、1つの加工用ローラ17の駆動
側回転軸32との間には、ベルト44の緊張力により被
動プーリ43に付与される軸線と直交する方向への変位
を吸収するための弾性カップリング45を介装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤを用い
て、半導体材料、磁性材料、セラミック等の硬脆材料よ
りなるワークに対し、切断等の加工を施すようにしたワ
イヤソーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のワイヤソーにおいて
は、複数の加工用ローラが所定間隔おきに配設され、そ
れらのローラの外周には複数の環状溝が所定ピッチで形
成されている。また、各加工用ローラ間において、環状
溝には1本のワイヤが順に巻回されている。そして、加
工用ローラの回転に伴いワイヤが走行されながら、その
ワイヤ上に遊離砥粒を含むスラリが供給され、この状態
でワイヤに対しワークが押し付け接触されて、ワークに
切断等の加工が施されるようになっている。
【0003】この種のワイヤソーにおいては、ワークの
切断加工に伴い、加工用ローラ上の環状溝が摩耗したと
き、それらの加工用ローラを新しいものと脱着交換する
必要がある。このため、従来のワイヤソーでは、各加工
用ローラが、例えば図8に示すような軸受構成により支
持されていた。
【0004】すなわち、ワイヤソーの基台上には支持フ
レーム61,62が所定間隔をおいて対向配置され、そ
れらの支持フレーム61,62には軸受ユニット63,
64が配設されている。各一対の軸受ユニット63,6
4の回転軸65,66間には、加工用ローラ67が結合
部68を介して着脱可能に装着されている。従動側回転
軸66と駆動側回転軸65との間には、加工用ローラ6
7を介して締付ネジ69が螺合されている。そして、こ
の締付ネジ69を取り外して、図8に鎖線で示すよう
に、従動側軸受ユニット64を駆動側軸受ユニット63
から離間する方向に移動させた状態で、加工用ローラ6
7を両回転軸65,66間に対して脱着するようになっ
ている。
【0005】また、従来のワイヤソーにおいては、加工
用ローラ67を回転させるためのモータ70が配設さ
れ、そのモータ軸には駆動プーリ71が取り付けられて
いる。駆動プーリ71に対応して1つの加工用ローラ6
7の駆動側回転軸65の先端には被動プーリ72が取り
付けられ、この被動プーリ72と駆動プーリ71との間
にはベルト73が掛装されている。そして、モータ70
の回転が駆動プーリ71、ベルト73及び被動プーリ7
2を介して駆動側回転軸65に伝達され、加工用ローラ
67が回転されてワイヤが走行されるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ワイヤソーにおいては、1つの加工用ローラ67の駆動
側回転軸65の先端に被動プーリ72が取り付けられ、
その被動プーリ72にベルト73が掛装されている。こ
のため、被動プーリ72にベルト73の大きな緊張力が
付与されると、駆動側回転軸65の先端が軸線L1と直
交する方向に強く引っ張られて、その軸線L1が傾動も
しくは湾曲変位する。これにより、駆動側回転軸65と
加工用ローラ67との間における結合部68の結合状態
が悪くなり、加工精度及び加工用ローラ67の寿命に悪
影響を及ぼすという問題があった。
【0007】この発明の目的は、被動プーリに付与され
るベルトの緊張力等、回転伝達側の回転力以外の力が加
工用ローラの駆動側回転軸に伝達されるのを防ぎ、駆動
側回転軸の軸線の変位により、加工精度及び加工用ロー
ラの寿命に悪影響を及ぼすおそれを防止することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、加工用ローラの回転
にてワイヤを走行させながら、そのワイヤに対しワーク
を接触させて、加工を施すようにしたワイヤソーにおい
て、前記加工用ローラの同心上には、駆動手段から加工
用ローラに回転を伝達する回転伝達手段を設け、この回
転伝達手段と加工用ローラの連結部との間には、加工用
ローラ及び回転伝達手段間の相対変位を吸収するための
変位吸収手段を介装したものである。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のワイヤソーにおいて、前記加工用ローラの両端は軸
受に回転自在に支持された両回転軸間に支持され、一方
の回転軸を介して加工用ローラと回転伝達手段とが連結
されているものである。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載のワイヤソーにおいて、前記一方の回転軸と回転伝達
手段との間に変位吸収手段を配設したものである。請求
項4に記載の発明では、請求項1〜3のうち何れか一項
に記載のワイヤソーにおいて、前記回転伝達手段はプー
リ及びベルトを介して駆動手段に連結されているもので
ある。
【0011】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のうち何れか一項に記載のワイヤソーにおいて、前記変
位吸収手段は弾性カップリングである。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下に、この
発明の第1の実施形態を、図1〜図3に基づいて説明す
る。
【0013】図1に示すように、この実施形態のワイヤ
ソーは基台11を備え、その上面にはコラム12が立設
されている。コラム12の前面側には切断機構13が一
対の支持フレーム14A,14Bを介して装設されてい
る。この切断機構13は平行に延びる3本の加工用ロー
ラ15,16,17を備え、それらの外周には多数の環
状溝15a,16a,17aが所定のピッチで形成され
ている。
【0014】前記加工用ローラ15,16,17の環状
溝15a,16a,17aには、1本の線材よりなるワ
イヤ18が連続的に巻回されている。支持フレーム14
A,14Bの前部には複数のガイドローラ20よりなる
ワイヤガイド機構19が装設され、加工用ローラ15,
16,17に対するワイヤ18の供給及び引き出しを案
内するようになっている。そして、後述するワイヤ走行
用モータ39及びワイヤを介して、加工用ローラ15,
16,17が回転されることにより、ワイヤ18がワイ
ヤガイド機構19を介して加工用ローラ15,16,1
7上に給送されて所定の走行速度で走行される。
【0015】前記切断機構13の上方に対向配置される
ように、支持フレーム14A,14B上にはスラリ供給
機構21が配設され、このスラリ供給機構21から加工
用ローラ15,16,17間のワイヤ18上に、遊離砥
粒を含む水性または油性のスラリが供給される。スラリ
供給機構21の上方において、コラム12の前面にはワ
ーク支持機構22が昇降可能に配設され、その下部には
硬脆材料よりなるワーク23が着脱自在にセットされ
る。コラム12上にはワーク昇降用モータ24が配設さ
れ、このモータ24により図示しないボールスクリュー
等を介して、ワーク支持機構22が昇降される。
【0016】そして、このワイヤソーの運転時には、ワ
イヤ18が切断機構13の加工用ローラ15,16,1
7間で走行されながら、ワーク支持機構22が切断機構
13に向かって下降される。このとき、スラリ供給機構
21からワイヤ18上へ遊離砥粒を含むスラリが供給さ
れるとともに、そのワイヤ18に対しワーク23が押し
付け接触され、ラッピング作用によってワーク23がウ
ェハ状に切断加工される。
【0017】次に、前記加工用ローラ15,16,17
の軸受構成について説明する。図2に示すように、前記
支持フレーム14A,14Bには、複数対の軸支筒2
7,28が形成されている。支持フレーム14A上の各
軸支筒27には駆動側軸受ユニット29が配設され、支
持フレーム14B上の各軸支筒28には従動側軸受ユニ
ット30が軸線方向へ移動可能に嵌挿されている。
【0018】前記駆動側軸受ユニット29は、軸支筒2
7内に複数のベアリング31を介して回転可能に支持さ
れた駆動側回転軸32を備えている。そして、この駆動
側回転軸32の端部にはテーパ状結合凸部32aが形成
されている。一方、従動側軸受ユニット30は、軸支筒
28内に移動可能に嵌挿された軸受スリーブ33と、そ
の軸受スリーブ33内に複数のベアリング34を介して
回転可能に支持された従動側回転軸35とを備えてい
る。そして、この従動側回転軸35の端部にはテーパ状
結合凸部35aが形成されている。
【0019】前記各回転軸32,35のテーパ状結合凸
部32a,35aと係脱可能に対応するように、各加工
用ローラ15,16,17の両端にはテーパ状結合凹部
36,37が形成されている。そして、これらのテーパ
状結合凹部36,37がテーパ状結合凸部32a,35
aに係合されることにより、各加工用ローラ15,1
6,17が対向する軸受ユニット29,30の回転軸3
2,35間に着脱可能に装着されている。
【0020】前記各従動側回転軸35と駆動側回転軸3
2との間には、加工用ローラ15,16,17を介して
締付ネジ38が螺合され、これらの締付ネジ38によっ
て、各加工用ローラ15,16,17が回転軸32,3
5間で装着状態に締め付け保持されている。そして、こ
れらの締付ネジ38を取り外して、図2に鎖線で示すよ
うに、従動側軸受ユニット35を駆動側軸受ユニット2
9から離間する方向に移動させた状態で、加工用ローラ
15,16,17を両回転軸32,35間に対して脱着
するようになっている。
【0021】前記基台11上には駆動手段としてのワイ
ヤ走行用モータ39が配設され、そのモータ軸には駆動
プーリ40が取り付けられている。1つの加工用ローラ
17の駆動側回転軸32の延長上、すなわち加工用ロー
ラ17の同心上に位置するように、支持フレーム14A
には回転伝達手段としての駆動軸41が複数のベアリン
グ42を介して回転可能に支持されている。駆動軸41
上にはそのネジ部41aにナット48が締め付けられる
ことにより被動プーリ43が取り付けられている。この
被動プーリ43と駆動プーリ40との間にはベルト44
が掛装されている。
【0022】図2及び図3に示すように、前記1つの加
工用ローラ17の駆動側回転軸32と駆動軸41との対
向端部間には変位吸収手段としての弾性カップリング4
5が介装されている。この弾性カップリング45は、駆
動軸41に固定された駆動カップリング部材46と、駆
動側回転軸32に固定された被動カップリング部材47
とを備え、それらのカップリング部材46,47には交
互に係合可能な複数の係合片46a,47aが形成さ
れ、両片46a,47aは回転方向に結合されている。
【0023】そして、ベルト44の大きな緊張力によ
り、被動プーリ43が駆動プーリ40側に強く引っ張ら
れて、駆動軸41及び被動プーリの軸線L2が傾動もし
くは湾曲変位した場合でも、その変位が弾性カップリン
グ45により吸収されるようになっている。これによ
り、駆動軸41の軸線L2の変位が加工用ローラ17の
駆動側回転軸32に伝達されるのが防止されて、その駆
動側回転軸32の軸線L1が常に従動側回転軸35と同
一軸線上に保持されるようになっている。
【0024】次に、前記のように構成されたワイヤソー
の動作を説明する。さて、このワイヤソーにおいて、ワ
イヤ走行用モータ39が回転されると、その回転が駆動
プーリ40、ベルト44、被動プーリ43、駆動軸41
及び弾性カップリング45を介して駆動側回転軸32に
伝達される。これにより、1つの加工用ローラ17が回
転されるとともに、ワイヤ18を介して他の加工用ロー
ラ15,16が同方向に回転される。
【0025】そして、これらの加工用ローラ15〜17
上にワイヤ18が、ワイヤガイド機構19を介して走行
される。また、スラリ供給機構21から加工用ローラ1
5〜17間のワイヤ18上に遊離砥粒を含むスラリが供
給されながら、ワーク支持機構22の下降により、ワイ
ヤ18に対してワーク23が押し付け接触される。これ
により、ワーク23が所定の厚さに切断加工される。
【0026】このワーク23の切断加工時には、図2に
示すように、ベルト44の大きな緊張力が被動プーリ4
3に付与されて、被動プーリ43が駆動プーリ40側に
強く引っ張られているので、駆動軸41の軸線L2が傾
動もしくは湾曲変位する。駆動軸41と駆動側回転軸3
2との間には弾性カップリング45が介装されているた
め、駆動軸41の軸線L2の変位が弾性カップリング4
5により吸収されて、加工用ローラ17の駆動側回転軸
32に伝達されることはない。従って、駆動側回転軸3
2の軸線L1が常に従動側回転軸35と同一軸線上に保
持された状態で、加工用ローラ17が回転されて、ワー
ク23が高精度に切断加工される。
【0027】ワーク23の切断加工に伴って、加工用ロ
ーラ15,16,17の環状溝15a,16a,17a
が摩耗した場合には、各加工用ローラ15,16,17
を新しい物と交換する必要がある。この場合には、締付
ネジ38を取り外した後、図2に鎖線で示すように、従
動側軸受ユニット30を駆動側軸受ユニット29から離
間する方向に移動させる。これにより、従動側回転軸3
5のテーパ状凸部35aが加工用ローラ15,16,1
7のテーパ状結合凹部37から離脱される。
【0028】その後、加工用ローラ15,16,17を
駆動用軸受ユニット29から離間する方向に移動させれ
ば、加工用ローラ15,16,17のテーパ状結合凹部
36が駆動側回転軸32のテーパ状凸部32aから離脱
される。これによって、加工用ローラ15,16,17
を両軸受ユニット29,30間から取り外すことができ
る。
【0029】加工用ローラ15,16,17の取り外し
後に、両軸受ユニット29,30間に新しい加工用ロー
ラ15,16,17を取り付ける場合には、前記の取り
外し時と逆順に操作すればよい。
【0030】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。・ 支持フレーム14A,1
4Bに複数対の軸受ユニット29,30が対向配置され
ている。各対の軸受ユニット29,30の回転軸32,
35間には加工用ローラ15,16,17が着脱可能に
装着され、それらの加工用ローラ15,16,17間に
はワイヤ18が所定ピッチで巻回されている。1つの加
工用ローラ17には、プーリ40,43及びベルト44
を介してワイヤ走行用モータ39が作動連結されてい
る。モータ39にて回転される被動プーリ43と、1つ
の加工用ローラ17の駆動側回転軸32との間には、両
者43,32を回転方向に連結するとともに、ベルト4
4の緊張力により被動プーリ43に付与される軸線と直
交する方向への変位を吸収する変位吸収手段である弾性
カップリング45が介装されている。
【0031】このため、ベルト44の緊張力による駆動
軸41及び被動プーリ43の軸線L2の変位が、加工用
ローラ17の支持部へ影響するのを防ぐことができ、加
工精度及び加工用ローラ17の寿命に悪影響を及ぼすお
それを防止することができる。
【0032】・加工用ローラ17の両端は軸受ユニット
29,30に回転自在に支持された両回転軸32,35
に支持されている。そして、加工用ローラ17と駆動軸
41は駆動側回転軸32を介して連結されている。この
ため、駆動軸41及び被動プーリ43の軸線L2の変位
が、加工用ローラ17に伝達されるのを確実に防止する
ことができる。
【0033】・弾性カップリング45が駆動側回転軸3
2と駆動軸41との間に配置されているため、駆動側回
転軸32への変位伝達が防止されるので、駆動軸41及
び被動プーリ43の軸線L2の変位が、加工用ローラ1
7の支持部へ影響するのをさらに確実に防止できる。
【0034】・駆動軸41及び被動プーリ43は、ベル
ト44及び駆動プーリ40を介してワイヤ走行用モータ
39に駆動連結されている。このため、ベルト44の緊
張力を適宜調整しても、その緊張力による駆動プーリ4
0の軸線と直交する方向の変位が駆動軸41及び被動プ
ーリ43から加工用ローラ17側へ伝達されることが防
止され、加工精度を向上させることができる。
【0035】・変位吸収手段を弾性カップリング45か
ら構成したため、簡単な構成にも拘わらず、変位吸収性
を高くすることができ、加工精度に悪影響を及ぼすおそ
れを確実に防止することができる。
【0036】・ 1つの加工用ローラ17の駆動側回転
軸32の延長上に駆動軸41が回転可能に配設され、そ
の駆動軸41上に被動プーリ43が嵌着されるととも
に、駆動軸41と駆動側回転軸32との対向端部間に弾
性カップリング45が配設されている。このため、弾性
カップリング45の簡単な配置構成にて、ベルト44の
緊張力による被動プーリ43の軸線と直交する方向への
変位が、加工用ローラ17の駆動側回転軸32に伝達さ
れるのを確実に防止することができる。
【0037】・軸受ユニット29,30の回転軸32,
35間にはテーパ状結合部32a,35a,36,37
を設けたため、各加工用ローラ15,16,17の着脱
を容易に行うことができる。
【0038】(第2の実施形態)次に、この発明の第2
の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
【0039】さて、この第2の実施形態においては、図
4に示すように、1つの加工用ローラ17と対応する駆
動側回転軸32の先端に延長軸部51が形成されてい
る。この延長軸部51の外周に位置するように、軸支筒
27の端部には支持筒52が取り付けられ、その支持筒
52の外周には回転伝達手段としての被動プーリ43が
複数のベアリング53を介して、駆動側回転軸32と同
心上で相対回転可能に支持されている。
【0040】前記被動プーリ43の端面には取付板54
が取り付けられ、この取付板54と延長軸部51の先端
との間には変位吸収手段としての弾性カップリング45
が介装されている。そして、この弾性カップリング45
は、前記第1の実施形態と同様に、駆動カップリング部
材46と被動カップリング部材47とから構成され、そ
れらのカップリング部材46,47には交互に係合可能
な複数の係合片46a,47aが形成され、両片46
a,47aは回転方向に結合されている。
【0041】従って、この第2の実施形態においても、
前述した第1の実施形態とほぼ同様の効果を発揮する。
また、1つの加工用ローラ17の駆動側回転軸32の先
端外周に被動プーリ43が同心上で相対回転可能に配設
され、その被動プーリ43の端面と駆動側回転軸32の
先端との間に弾性カップリング45が配設されている。
このため、駆動側回転軸32を軸線方向に大きく延長さ
せることなく、被動プーリ43及び弾性カップリング4
5をコンパクトにまとめて配置することができる。
【0042】(第3の実施形態)次に、この発明の第3
の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
【0043】さて、この第3の実施形態においては、図
5に示すように、変位吸収手段として機械的ジョイン
ト、例えばユニバーサルジョイント60が採用されてい
る。ユニバーサルジョイントは、駆動カップリング部材
57と、被動カップリング部材58と、ほぼ十字状の連
結部材59とを備えている。両カップリング部材57,
58にはそれぞれ一対の挿通孔57a,58aが形成さ
れ、連結部材59には両カップリング部材57,58の
挿通孔57a,58aに係合可能な各一対のピン59
a,59bが突設されている。
【0044】そして、ユニバーサルジョイント60によ
り、前記第1の実施形態における駆動軸41及び駆動側
回転軸32、または第2の実施形態における取付板54
及び駆動側回転軸32が、相対的に揺動変位可能に連結
されて、それらの間で回転が伝達されるようになってい
る。
【0045】従って、この第3の実施形態においても、
前述した第1の実施形態とほぼ同様の効果を発揮する。
また、変位吸収手段をユニバーサルジョイント60とし
たため、被動プーリ43の変位吸収性が高い。従って、
被動プーリ43が軸線L2と直交する方向に大きく変位
しても、その変位をいっそう確実に吸収することができ
る。
【0046】(第4の実施形態)次に、この発明の第4
の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
【0047】図6,図7に示すように、この第4の実施
形態における弾性カップリング45の駆動及び被動カッ
プリング部材46,47には各一対の取付部46b,4
7bが突設され、各取付部46b,47bは交互に等間
隔をおいて配置されている。各取付部46b,47bの
間には円形状をなす板バネ81が介装され、この板バネ
81はネジ81により締付け固定されている。そして、
第1実施形態と同様に、ベルト44の大きな緊張力によ
り、駆動軸41の軸線L2が傾動もしくは湾曲変位した
場合でも、その変位が弾性カップリング45により吸収
されるようになっている。これにより、駆動軸41の軸
線L2の変位が加工用ローラ17の駆動側回転軸32に
伝達されるのが防止されて、その駆動側回転軸32の軸
線L1が常に従動側回転軸35と同一軸線上に保持され
るようになっている。
【0048】従って、この第4の実施形態においても、
前述した第1の実施形態とほぼ同様の効果を発揮する。
また、等間隔をおいて配置した各取付部46b,47b
の間に板バネ81を介装したという簡素な構成であるた
め、弾性カップリング45の軽量化を図ることができ
る。従って、駆動軸41の駆動力を低減することができ
る。
【0049】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 ・ 前記第1〜第4の実施形態において、軸受ユニット
29,30の構成を適宜に変更すること。
【0050】・ 前記第1〜第4の実施形態において、
駆動側回転軸32,35のテーパ状結合凸部32a,3
5aを省略すること。 ・ 前記第3の実施形態において、ユニバーサルジョイ
ント60に代えて、オルダムカップリング等を用いるこ
と。
【0051】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、変位吸収手段により、駆動手段を連結す
る、例えばベルトの緊張力等、回転力以外の力が加わっ
て生じる回転伝達手段の軸線の変位が、加工用ローラの
支持部へ影響するのを防ぐことができ、加工精度及び加
工用ローラの寿命に悪影響を及ぼすおそれを防止するこ
とができる。
【0052】請求項2に記載の発明によれば、加工用ロ
ーラはその両端を回転軸に支持され、この一方の回転軸
を介して回転が伝達される構成としたため、回転伝達手
段の軸線の変位が、加工用ローラに伝達されるのを確実
に防止することができる。
【0053】請求項3に記載の発明によれば、変位吸収
手段により、回転軸への変位伝達が防止されるので、回
転伝達手段の軸線の変位が、加工用ローラの支持部へ影
響するのをさらに確実に防止することができる。
【0054】請求項4に記載の発明によれば、プーリ間
に掛け渡されたベルトの緊張力を適宜調整しても、その
緊張力によるプーリの軸線と直交する方向の変位が回転
伝達手段から加工用ローラ側へ伝達されることが防止さ
れ、加工精度を向上させることができる。
【0055】請求項5に記載の発明によれば、前記変位
吸収手段を弾性カップリングとしたため、簡単な構成に
も拘わらず、変位吸収性を高くすることができ、加工精
度に悪影響を及ぼすおそれを確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のワイヤソーの第1の実施形態を示
す要部側断面図。
【図2】 加工用ローラの駆動構成を示す要部拡大断面
図。
【図3】 図2の3−3線における要部拡大断面図。
【図4】 加工用ローラの駆動構成の第2の実施形態を
示す要部断面図。
【図5】 駆動構成におけるカップリングの第3の実施
形態を示す要部分解斜視図。
【図6】 第4の実施形態を示す要部拡大正面図。
【図7】 図6の7−7線における要部拡大断面図
【図8】 従来の加工用ローラの駆動構成を示す要部断
面図。
【符号の説明】
13…切断機構、14A,14B…支持フレーム、1
5,16,17…加工用ローラ、15a,16a,17
a…環状溝、18…ワイヤ、21…スラリ供給機構、2
2…ワーク支持機構、23…ワーク、29…駆動側軸受
ユニット、30…従動側軸受ユニット、32…駆動側回
転軸、32a…テーパ状結合凸部、35…従動側回転
軸、35a…テーパ状結合凸部、36,37…テーパ状
結合凹部、39…ワイヤ走行用モータ(駆動手段)、4
0…駆動プーリ、41…駆動軸(回転伝達手段)、43
…被動プーリ(回転伝達手段)、44…ベルト、45…
弾性カップリング(変位吸収手段)、46…駆動カップ
リング部材、47…被動カップリング部材、51…延長
軸部、52…支持筒、54…取付板、57…駆動カップ
リング部材、58…被動カップリング部材、59…連結
部材、60…ユニバーサルジョイント(変位吸収手
段)、L1,L2…軸線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工用ローラの回転にてワイヤを走行さ
    せながら、そのワイヤに対しワークを接触させて、加工
    を施すようにしたワイヤソーにおいて、 前記加工用ローラの同心上には、駆動手段から加工用ロ
    ーラに回転を伝達する回転伝達手段を設け、この回転伝
    達手段と加工用ローラの連結部との間には、加工用ロー
    ラ及び回転伝達手段間の相対変位を吸収するための変位
    吸収手段を介装したワイヤソー。
  2. 【請求項2】 前記加工用ローラの両端は軸受に回転自
    在に支持された両回転軸間に支持され、一方の回転軸を
    介して加工用ローラと回転伝達手段とが連結されている
    請求項1に記載のワイヤソー。
  3. 【請求項3】 前記一方の回転軸と回転伝達手段との間
    に変位吸収手段を配設した請求項1に記載のワイヤソ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記回転伝達手段は、プーリ及びベルト
    を介して駆動手段に連結されている請求項1〜3のうち
    何れか一項に記載のワイヤソー。
  5. 【請求項5】 前記変位吸収手段は弾性カップリングで
    ある請求項1〜4のうち何れか一項に記載のワイヤソ
    ー。
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