JP2002263412A - フィルター洗浄方法 - Google Patents
フィルター洗浄方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】逆洗中にフィルターの二次側の表面に付着した
不純物を除去し、逆洗を行った直後の濾過液の清浄度が
高い、フィルター洗浄方法を提供する。 【解決手段】フィルターを逆洗用流体により逆洗した
後、濾過を再開する際に、再開直後の濾過液を、一定時
間系外へ除去するフィルターの洗浄方法。
不純物を除去し、逆洗を行った直後の濾過液の清浄度が
高い、フィルター洗浄方法を提供する。 【解決手段】フィルターを逆洗用流体により逆洗した
後、濾過を再開する際に、再開直後の濾過液を、一定時
間系外へ除去するフィルターの洗浄方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルターの洗浄
方法に関するものである。
方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】原液から不純物を除去するのに一般的に
用いられている濾過方法は、下側入部と上側出部に分離
する仕切り板を有するハウジング内に、底が閉じ上が開
いた管状のフィルターを該仕切り板に懸垂されてなる濾
過装置を用いて行われる。ハウジング内に供給された原
液は、フィルター外部（一次側）から内部（二次側）へ
通過する事により濾過される。かかる濾過装置を使用す
る場合、不純物はフィルター外表面に順次付着し一次圧
が高くなるため、フィルターの洗浄が必要になる。 一
般にフィルターの洗浄は、濾過液や圧縮空気等の洗浄用
の流体をフィルター二次側から一次側へ逆向きに流す逆
洗によって行われており、例えば特開平１０−１８００
５５号公報には、複数のフィルターモジュールを備えた
濾過装置を逆洗する方法において、逆洗すべきフィルタ
ーモジュールに他のフィルターモジュールで処理した濾
過液を直接送液する方法が記載されている。
用いられている濾過方法は、下側入部と上側出部に分離
する仕切り板を有するハウジング内に、底が閉じ上が開
いた管状のフィルターを該仕切り板に懸垂されてなる濾
過装置を用いて行われる。ハウジング内に供給された原
液は、フィルター外部（一次側）から内部（二次側）へ
通過する事により濾過される。かかる濾過装置を使用す
る場合、不純物はフィルター外表面に順次付着し一次圧
が高くなるため、フィルターの洗浄が必要になる。 一
般にフィルターの洗浄は、濾過液や圧縮空気等の洗浄用
の流体をフィルター二次側から一次側へ逆向きに流す逆
洗によって行われており、例えば特開平１０−１８００
５５号公報には、複数のフィルターモジュールを備えた
濾過装置を逆洗する方法において、逆洗すべきフィルタ
ーモジュールに他のフィルターモジュールで処理した濾
過液を直接送液する方法が記載されている。
【０００３】このような、従来の逆洗によるフィルター
の洗浄方法の一例を図２により説明する。原液供給部１
から原液を原液ポンプ２により自動弁９ａ１、９ａ２を
介しハウジング３ａ，３ｂ内フィルター４ａ、４ｂの一
次側に供給する。供給された原液はフィルターを通過す
ることにより濾過され、自動弁９ｂ１、９ｂ２を介しポ
ンプ８に送液される。このような濾過に際し、フィルタ
ー４ａへ不純物が付着し目詰まりにより濾過能力が低下
すると、自動弁９ａ１、９ｂ１を閉じ、９ｃ１を開き、
逆洗ポンプ１０を回転させ、ハウジング３ｂの濾過液を
逆洗ポンプによりフィルター二次側へ圧送しフィルター
を通過させることにより、不純物を除去し自動弁９ｃ１
を介して不純物を含んだ逆洗液を排出する。逆洗後は、
逆洗ポンプを停止し自動弁９ｃ１を閉じ９ａ１、９ｂ１
を開けて濾過を再開し、濾過液をポンプ８へ送液する。
ここで、逆洗ポンプは回転方向を変えることにより吸入
口と吐出口が逆になる構成になっているため、他のハウ
ジングのフィルターを逆洗する場合は、逆洗ポンプの回
転方向、自動弁の開閉を調整することによりなされる。
の洗浄方法の一例を図２により説明する。原液供給部１
から原液を原液ポンプ２により自動弁９ａ１、９ａ２を
介しハウジング３ａ，３ｂ内フィルター４ａ、４ｂの一
次側に供給する。供給された原液はフィルターを通過す
ることにより濾過され、自動弁９ｂ１、９ｂ２を介しポ
ンプ８に送液される。このような濾過に際し、フィルタ
ー４ａへ不純物が付着し目詰まりにより濾過能力が低下
すると、自動弁９ａ１、９ｂ１を閉じ、９ｃ１を開き、
逆洗ポンプ１０を回転させ、ハウジング３ｂの濾過液を
逆洗ポンプによりフィルター二次側へ圧送しフィルター
を通過させることにより、不純物を除去し自動弁９ｃ１
を介して不純物を含んだ逆洗液を排出する。逆洗後は、
逆洗ポンプを停止し自動弁９ｃ１を閉じ９ａ１、９ｂ１
を開けて濾過を再開し、濾過液をポンプ８へ送液する。
ここで、逆洗ポンプは回転方向を変えることにより吸入
口と吐出口が逆になる構成になっているため、他のハウ
ジングのフィルターを逆洗する場合は、逆洗ポンプの回
転方向、自動弁の開閉を調整することによりなされる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のフィルター洗浄方法では、逆洗を行った直後の濾過
液の清浄度が著しく低下するという問題があった。
来のフィルター洗浄方法では、逆洗を行った直後の濾過
液の清浄度が著しく低下するという問題があった。
【０００５】これは、逆洗用流体として濾過液を使用し
た場合でも、逆洗中にフィルターの二次側の表面に、不
純物捕集効率特性から濾過液中に存在する微量の不純
物、及び濾過液中に残存するより微細な不純物の一部
が、ハウジング内、配管内、ポンプ内等に存在する滞留
部或いは熱遍歴等によって凝集又は劣化付着し、逆洗を
終了し濾過を再開する際に該不純物が、フィルターの二
次側の表面から濾過液中に放出されるためであることを
見出した。
た場合でも、逆洗中にフィルターの二次側の表面に、不
純物捕集効率特性から濾過液中に存在する微量の不純
物、及び濾過液中に残存するより微細な不純物の一部
が、ハウジング内、配管内、ポンプ内等に存在する滞留
部或いは熱遍歴等によって凝集又は劣化付着し、逆洗を
終了し濾過を再開する際に該不純物が、フィルターの二
次側の表面から濾過液中に放出されるためであることを
見出した。
【０００６】本発明は、このような従来の逆洗方法に関
する問題点を解決し、逆洗を行った直後の濾過液の清浄
度が高い、フィルター洗浄方法を提供することを目的と
している。
する問題点を解決し、逆洗を行った直後の濾過液の清浄
度が高い、フィルター洗浄方法を提供することを目的と
している。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、フィル
ターを逆洗用流体により逆洗した後、濾過を再開する際
に、再開直後の濾過液を、一定時間系外へ除去すること
を特徴とするフィルター洗浄方法にある。
ターを逆洗用流体により逆洗した後、濾過を再開する際
に、再開直後の濾過液を、一定時間系外へ除去すること
を特徴とするフィルター洗浄方法にある。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面に基づいて具体的に説明する。
ついて、図面に基づいて具体的に説明する。
【０００９】図１は、本発明のフィルター洗浄方法を行
う濾過装置の一例を示す概略図である。通常の濾過工程
では、原液供給部１から原液を原液ポンプ２により、フ
ィルター４ａを内部に設置したハウジング３ａへ供給す
る。ハウジング内へ供給された原液は、フィルター４ａ
の一次側から二次側へ通過する事により濾過され、得ら
れた濾過液は自動弁９ｂ１を介し濾過液配管７に集約
後、濾過液ポンプ８に至る。
う濾過装置の一例を示す概略図である。通常の濾過工程
では、原液供給部１から原液を原液ポンプ２により、フ
ィルター４ａを内部に設置したハウジング３ａへ供給す
る。ハウジング内へ供給された原液は、フィルター４ａ
の一次側から二次側へ通過する事により濾過され、得ら
れた濾過液は自動弁９ｂ１を介し濾過液配管７に集約
後、濾過液ポンプ８に至る。
【００１０】また本発明では、濾過効率の点から複数の
フィルターが並列に配列されていてもよく、１つのフィ
ルターを設置したハウジングが複数あってもよく、一つ
のハウジング内に複数のフィルターが設置されたものが
複数あってもよい。フィルターは、ポリプロピレン、ポ
リエステル等の樹脂濾材に比べ耐圧性に優れ、経時的な
目開きによる濾過精度の低下が少ない焼結金属フィルタ
ーが好ましく、フィルターの濾過精度は、繊維製品の製
造に適した濾過液の清浄度の点から１〜２００μｍが好
ましく、１〜５０μｍがより好ましい。
フィルターが並列に配列されていてもよく、１つのフィ
ルターを設置したハウジングが複数あってもよく、一つ
のハウジング内に複数のフィルターが設置されたものが
複数あってもよい。フィルターは、ポリプロピレン、ポ
リエステル等の樹脂濾材に比べ耐圧性に優れ、経時的な
目開きによる濾過精度の低下が少ない焼結金属フィルタ
ーが好ましく、フィルターの濾過精度は、繊維製品の製
造に適した濾過液の清浄度の点から１〜２００μｍが好
ましく、１〜５０μｍがより好ましい。
【００１１】逆洗工程は、一次圧の上昇したフィルター
に対し、フィルターの二次側から一次側へ逆洗用流体を
流すことによって行われる。逆洗用流体としては、複数
のフィルターが配列された濾過装置の、逆洗を行うフィ
ルター以外のフィルターで濾過した濾過液を用いること
が、新たに逆洗用流体の設備を設置する必要がなく、濾
過流体の清浄度の点からも好ましい。逆洗用の濾過液は
一つのハウジングから供給しても、複数のハウジングか
ら供給してもよい。
に対し、フィルターの二次側から一次側へ逆洗用流体を
流すことによって行われる。逆洗用流体としては、複数
のフィルターが配列された濾過装置の、逆洗を行うフィ
ルター以外のフィルターで濾過した濾過液を用いること
が、新たに逆洗用流体の設備を設置する必要がなく、濾
過流体の清浄度の点からも好ましい。逆洗用の濾過液は
一つのハウジングから供給しても、複数のハウジングか
ら供給してもよい。
【００１２】フィルター４ａを逆洗する場合は、自動弁
９ａ１を閉じ、自動弁９ｃ１を開け、他のハウジングか
ら供された濾過液を自動弁９ｂ１を介しフィルター二次
側から一次側へ流し、一次側のフィルター表面に付着し
た不純物を除去し、不純物を含む逆洗液を自動弁９ｃ１
を介し逆洗液排出管５ａから系外へ排出する。
９ａ１を閉じ、自動弁９ｃ１を開け、他のハウジングか
ら供された濾過液を自動弁９ｂ１を介しフィルター二次
側から一次側へ流し、一次側のフィルター表面に付着し
た不純物を除去し、不純物を含む逆洗液を自動弁９ｃ１
を介し逆洗液排出管５ａから系外へ排出する。
【００１３】また、逆洗を行うハウジング内の、フィル
ター二次側から一次側へ逆洗液を送液する際には、原液
ポンプ２と濾過液ポンプ８の送液量を調整し、二次側の
圧力をより高圧に設定することが、新たに逆洗用の送液
ポンプを設置することなく、逆洗液の流量を増加させ、
効率よく逆洗が可能となる点で好ましい。
ター二次側から一次側へ逆洗液を送液する際には、原液
ポンプ２と濾過液ポンプ８の送液量を調整し、二次側の
圧力をより高圧に設定することが、新たに逆洗用の送液
ポンプを設置することなく、逆洗液の流量を増加させ、
効率よく逆洗が可能となる点で好ましい。
【００１４】尚、逆洗用に使用する濾過液の液量は、そ
の流量と洗浄時間との積により得られ、フィルター１ｍ
２当たりの該濾過液の液量は十分な洗浄を行うために１
００ｌ以上が好ましく、フィルター２次側表面への異物
の付着を抑えるために５００ｌ以下が好ましい。さら
に、２００ｌ〜４００ｌがより好ましい。
の流量と洗浄時間との積により得られ、フィルター１ｍ
２当たりの該濾過液の液量は十分な洗浄を行うために１
００ｌ以上が好ましく、フィルター２次側表面への異物
の付着を抑えるために５００ｌ以下が好ましい。さら
に、２００ｌ〜４００ｌがより好ましい。
【００１５】本発明では、逆洗終了後、フィルター４ａ
による濾過を再開する際に、自動弁９ｂ1、９ｃ1を閉じ
た後、自動弁９ａ１、９ｄ1を開け、原液ポンプ２で原
液を一次側から二次側へ送液し、逆洗中に付着したフィ
ルター４ａの二次側表面の不純物を、自動弁９ｄ1から
濾過前洗浄配管６ａを通り系外へ一定時間除去すること
が必要である。この濾過を再開する前の前洗浄を行うこ
とにより、逆洗によりフィルター二次側に付着した不純
物が濾過液に混入し、濾過再開直後の清浄度が著しく低
下することを防止できる。
による濾過を再開する際に、自動弁９ｂ1、９ｃ1を閉じ
た後、自動弁９ａ１、９ｄ1を開け、原液ポンプ２で原
液を一次側から二次側へ送液し、逆洗中に付着したフィ
ルター４ａの二次側表面の不純物を、自動弁９ｄ1から
濾過前洗浄配管６ａを通り系外へ一定時間除去すること
が必要である。この濾過を再開する前の前洗浄を行うこ
とにより、逆洗によりフィルター二次側に付着した不純
物が濾過液に混入し、濾過再開直後の清浄度が著しく低
下することを防止できる。
【００１６】なお、前洗浄の時間は、自動弁９ｄ1から
系外へ除去する濾過液の昇圧速度が、清浄なフィルター
で濾過した濾過液の昇圧速度に等しくなった時点とし
た。また昇圧速度は、系外へ除去する濾過液を５７０ｍ
ｌ／ｈｒで濾過面積１ｃｍ２の金属フィルター（綾畳
織、３６００ｍｅｓｈ）に定量供給した時のフィルター
入側昇圧速度とした。
系外へ除去する濾過液の昇圧速度が、清浄なフィルター
で濾過した濾過液の昇圧速度に等しくなった時点とし
た。また昇圧速度は、系外へ除去する濾過液を５７０ｍ
ｌ／ｈｒで濾過面積１ｃｍ２の金属フィルター（綾畳
織、３６００ｍｅｓｈ）に定量供給した時のフィルター
入側昇圧速度とした。
【００１７】また、前洗浄に使用する原液の液量はその
流量と洗浄時間との積により得られ、フィルター１ｍ２
当たりの該原液の液量は１００〜４００ｌが好ましく、
１５０〜３００ｌがより好ましい。１００ｌ未満では前
洗浄が不十分となりやすく、４００ｌを超えると過剰洗
浄となり濾過液の無駄となりやすい。
流量と洗浄時間との積により得られ、フィルター１ｍ２
当たりの該原液の液量は１００〜４００ｌが好ましく、
１５０〜３００ｌがより好ましい。１００ｌ未満では前
洗浄が不十分となりやすく、４００ｌを超えると過剰洗
浄となり濾過液の無駄となりやすい。
【００１８】さらに本発明では、原液或いは濾過液の圧
力変動はフィルターにおいて保持された不純物の流出に
繋がるため、運転を間欠的に行うポンプの濾過システム
内への介在は好ましくない。このため、本発明に関する
濾過システムにおいては、自動弁９ａ、９ｂ、９ｃ、９
ｄの開閉速度を調整したり、濾過液ポンプ直前の配管に
圧力コントロールバルブを介在させることによって、圧
力変動を抑えることが好ましい。
力変動はフィルターにおいて保持された不純物の流出に
繋がるため、運転を間欠的に行うポンプの濾過システム
内への介在は好ましくない。このため、本発明に関する
濾過システムにおいては、自動弁９ａ、９ｂ、９ｃ、９
ｄの開閉速度を調整したり、濾過液ポンプ直前の配管に
圧力コントロールバルブを介在させることによって、圧
力変動を抑えることが好ましい。
【００１９】また、本発明のフィルター洗浄方法は、繊
維、フィルム等のポリマー原液の、濾過装置のフィルタ
ー洗浄に適用できるが、特にアセテート繊維、アクリル
繊維、ポリエステル繊維等の紡糸原液の、濾過装置のフ
ィルター洗浄に適している。
維、フィルム等のポリマー原液の、濾過装置のフィルタ
ー洗浄に適用できるが、特にアセテート繊維、アクリル
繊維、ポリエステル繊維等の紡糸原液の、濾過装置のフ
ィルター洗浄に適している。
【００２０】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を説明する。
尚、濾過液の清浄度は、濾過液を５７０ｍｌ／ｈｒで濾
過面積１ｃｍ２の金属フィルター（綾畳織、３６００ｍ
ｅｓｈ）に定量供給した時のフィルター入側の昇圧速度
で評価した。また、原液ポンプ直後より採取した原液の
清浄度は１７ｋＰａ／ｈｒであった。
尚、濾過液の清浄度は、濾過液を５７０ｍｌ／ｈｒで濾
過面積１ｃｍ２の金属フィルター（綾畳織、３６００ｍ
ｅｓｈ）に定量供給した時のフィルター入側の昇圧速度
で評価した。また、原液ポンプ直後より採取した原液の
清浄度は１７ｋＰａ／ｈｒであった。
【００２１】（実施例１）図１の装置において、ハウジ
ングとしては０．０７ｍ３の容積を有するものを並列に
１０缶設置し、各々濾過面積０．３０ｍ２の濾過精度７
μｍである焼結金属フィルターを３本懸垂して構成して
いるものを用いた。この濾過装置にジアセテートセルロ
ースをアセトン中に３０％溶解させた紡糸原液を原液ポ
ンプ２により定量供給した。原液ポンプ後の原液圧力は
１．６ＭＰａ、濾過液ポンプ前の濾過液圧力は１．１Ｍ
Ｐａ、系外排出配管圧力０．２ＭＰａ、各ハウジングの
濾過流量は２５０ｌ／ｈｒであった。
ングとしては０．０７ｍ３の容積を有するものを並列に
１０缶設置し、各々濾過面積０．３０ｍ２の濾過精度７
μｍである焼結金属フィルターを３本懸垂して構成して
いるものを用いた。この濾過装置にジアセテートセルロ
ースをアセトン中に３０％溶解させた紡糸原液を原液ポ
ンプ２により定量供給した。原液ポンプ後の原液圧力は
１．６ＭＰａ、濾過液ポンプ前の濾過液圧力は１．１Ｍ
Ｐａ、系外排出配管圧力０．２ＭＰａ、各ハウジングの
濾過流量は２５０ｌ／ｈｒであった。
【００２２】１０缶のハウジングの内、常時１缶が逆
洗、前洗浄の状態にあり、逆洗、前洗浄を行うハウジン
グは順次切り替わるものとし、濾過時間、逆洗時間、前
洗浄時間、濾過液流量、逆洗液流量、前洗浄液流量は各
ハウジング一様とした。
洗、前洗浄の状態にあり、逆洗、前洗浄を行うハウジン
グは順次切り替わるものとし、濾過時間、逆洗時間、前
洗浄時間、濾過液流量、逆洗液流量、前洗浄液流量は各
ハウジング一様とした。
【００２３】各ハウジングにおいて濾過時間１０８０分
の濾過を行い、逆洗時間６０分、逆洗液流量２００ｌ／
ｈｒで逆洗した後、前洗浄時間６０分、前洗浄液流量２
００ｌ／ｈｒの条件で前洗浄を行い前洗浄液を系外へ排
出したのち、濾過を再開した。この濾過液の清浄度の評
価及び、該濾過液で８４ｄｔｅｘ／２１ｆのアセテート
糸を紡糸した時の糸切れ率（６．５ｋｇ巻きのチーズ製
品を、１トン製造したときの糸切れ回数）を測定した。
の濾過を行い、逆洗時間６０分、逆洗液流量２００ｌ／
ｈｒで逆洗した後、前洗浄時間６０分、前洗浄液流量２
００ｌ／ｈｒの条件で前洗浄を行い前洗浄液を系外へ排
出したのち、濾過を再開した。この濾過液の清浄度の評
価及び、該濾過液で８４ｄｔｅｘ／２１ｆのアセテート
糸を紡糸した時の糸切れ率（６．５ｋｇ巻きのチーズ製
品を、１トン製造したときの糸切れ回数）を測定した。
【００２４】逆洗を開始した直後の逆洗液の清浄度は２
２８ｋＰａ／ｈｒ、逆洗終了時の逆洗液の清浄度は６ｋ
Ｐａ／ｈｒであった。逆洗後、前洗浄を開始した直後の
洗浄液は７０ｋＰａ／ｈｒ、前洗浄を終了時の洗浄液は
２ｋＰａ／ｈｒであった。前洗浄を終了し濾過を再開し
た時の、濾過ポンプ通過後の濾過液の清浄度は２ｋＰａ
／ｈｒであり、原液（１７ｋＰａ／ｈｒ）に比較し充分
な濾過が行われており、糸切れ率は０．３回／ｔと紡糸
安定性にも優れていた。
２８ｋＰａ／ｈｒ、逆洗終了時の逆洗液の清浄度は６ｋ
Ｐａ／ｈｒであった。逆洗後、前洗浄を開始した直後の
洗浄液は７０ｋＰａ／ｈｒ、前洗浄を終了時の洗浄液は
２ｋＰａ／ｈｒであった。前洗浄を終了し濾過を再開し
た時の、濾過ポンプ通過後の濾過液の清浄度は２ｋＰａ
／ｈｒであり、原液（１７ｋＰａ／ｈｒ）に比較し充分
な濾過が行われており、糸切れ率は０．３回／ｔと紡糸
安定性にも優れていた。
【００２５】（実施例２）実施例１と同様の濾過装置を
用い、濾過時間１３５０分、逆洗時間９０分、とした以
外は実施例１と同様の条件で運転し、濾過液の清浄度の
評価及び糸切れ率の評価を行った。
用い、濾過時間１３５０分、逆洗時間９０分、とした以
外は実施例１と同様の条件で運転し、濾過液の清浄度の
評価及び糸切れ率の評価を行った。
【００２６】逆洗を開始した直後の逆洗液の清浄度は２
４０ｋＰａ／ｈｒ、逆洗終了時の逆洗液の清浄度は３ｋ
Ｐａ／ｈｒであった。逆洗後、前洗浄を開始した直後の
洗浄液は７３ｋＰａ／ｈｒ、前洗浄を終了時の洗浄液は
２ｋＰａ／ｈｒであった。前洗浄を終了し濾過を再開し
た時の、濾過ポンプ通過後の濾過液の清浄度は２ｋＰａ
／ｈｒであり、原液（１７ｋＰａ／ｈｒ）に比較し充分
な濾過が行われており、糸切れ率は０．２回／ｔと紡糸
安定性にも優れていた。
４０ｋＰａ／ｈｒ、逆洗終了時の逆洗液の清浄度は３ｋ
Ｐａ／ｈｒであった。逆洗後、前洗浄を開始した直後の
洗浄液は７３ｋＰａ／ｈｒ、前洗浄を終了時の洗浄液は
２ｋＰａ／ｈｒであった。前洗浄を終了し濾過を再開し
た時の、濾過ポンプ通過後の濾過液の清浄度は２ｋＰａ
／ｈｒであり、原液（１７ｋＰａ／ｈｒ）に比較し充分
な濾過が行われており、糸切れ率は０．２回／ｔと紡糸
安定性にも優れていた。
【００２７】（比較例１）実施例１と同様の濾過装置を
用い、逆洗後の前洗浄を行わない以外は実施例１と同じ
条件で濾過を行い、実施例１と同様に濾過液の清浄度及
び糸切れ率の測定を行った。
用い、逆洗後の前洗浄を行わない以外は実施例１と同じ
条件で濾過を行い、実施例１と同様に濾過液の清浄度及
び糸切れ率の測定を行った。
【００２８】逆洗を開始した直後の逆洗液の清浄度は２
３０ｋＰａ／ｈｒ、逆洗終了時の逆洗液の清浄度は５ｋ
Ｐａ／ｈｒであった。逆洗後、前洗浄を行わず濾過を再
開した時の、濾過ポンプ通過後の濾過液の清浄度は１０
ｋＰａ／ｈｒであり、逆洗中にフィルターの二次側の表
面に付着した不純物が濾過液中に放出されるため、前洗
浄を行った場合に比べ清浄度が低く、糸切れ率は１．１
回／ｔとなり、紡糸安定性に欠けるものとなった。
３０ｋＰａ／ｈｒ、逆洗終了時の逆洗液の清浄度は５ｋ
Ｐａ／ｈｒであった。逆洗後、前洗浄を行わず濾過を再
開した時の、濾過ポンプ通過後の濾過液の清浄度は１０
ｋＰａ／ｈｒであり、逆洗中にフィルターの二次側の表
面に付着した不純物が濾過液中に放出されるため、前洗
浄を行った場合に比べ清浄度が低く、糸切れ率は１．１
回／ｔとなり、紡糸安定性に欠けるものとなった。
【００２９】（比較例２）逆洗後の前洗浄を行わない以
外は実施例２と同じ条件で濾過を行い、実施例１と同様
に濾過液の清浄度及び糸切れ率の測定を行った。
外は実施例２と同じ条件で濾過を行い、実施例１と同様
に濾過液の清浄度及び糸切れ率の測定を行った。
【００３０】逆洗を開始した直後の逆洗液の清浄度は２
３８ｋＰａ／ｈｒ、逆洗終了時の逆洗液の清浄度は３ｋ
Ｐａ／ｈｒであった。逆洗後、前洗浄を行わず濾過を再
開した時の、濾過ポンプ通過後の濾過液の清浄度は１２
ｋＰａ／ｈｒであり、逆洗中にフィルターの二次側の表
面に付着した不純物が濾過液中に放出されるため、前洗
浄を行った場合に比べ清浄度が低く、糸切れ率は１．２
回／ｔとなり、紡糸安定性に欠けるものとなった。
３８ｋＰａ／ｈｒ、逆洗終了時の逆洗液の清浄度は３ｋ
Ｐａ／ｈｒであった。逆洗後、前洗浄を行わず濾過を再
開した時の、濾過ポンプ通過後の濾過液の清浄度は１２
ｋＰａ／ｈｒであり、逆洗中にフィルターの二次側の表
面に付着した不純物が濾過液中に放出されるため、前洗
浄を行った場合に比べ清浄度が低く、糸切れ率は１．２
回／ｔとなり、紡糸安定性に欠けるものとなった。
【００３１】
【発明の効果】本発明のフィルター洗浄方法によれば、
逆洗中にフィルターの二次側の表面に付着した不純物を
除去し、逆洗を行った直後でも清浄度が高い濾過液が得
られる。
逆洗中にフィルターの二次側の表面に付着した不純物を
除去し、逆洗を行った直後でも清浄度が高い濾過液が得
られる。
【図１】本発明のフィルター洗浄方法を行う濾過装置の
一例図である。
一例図である。
【図２】従来のフィルター洗浄方法を行う濾過装置の一
例図である。
例図である。
１：原液供給部 ２：原液ポンプ ３ａ：ハウジング ４ａ：フィルター ５ａ：逆洗液排出管 ６ａ：濾過前洗浄配管 ７：濾過液配管 ８：濾過液ポンプ ９ａ、９ｂ、９ｃ、９ｄ：自動弁 １０：逆洗ポンプ
Claims (4)
- 【請求項１】 フィルターを逆洗用流体により逆洗した
後、濾過を再開する際に、再開直後の濾過液を、一定時
間系外へ除去することを特徴とするフィルター洗浄方
法。 - 【請求項２】 複数のフィルターが、並列に配列してい
る請求項１記載のフィルター洗浄方法。 - 【請求項３】 逆洗用流体が逆洗を行うフィルター以外
のフィルターで濾過した濾過液である請求項２記載のフ
ィルター洗浄方法。 - 【請求項４】 逆洗用流体を、フィルターの一次側と二
次側の圧力差により送液し逆洗する請求項３記載のフィ
ルター洗浄方法。
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|---|---|---|---|
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|---|---|---|---|
| JP2001071888A Pending JP2002263412A (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | フィルター洗浄方法 |
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- 2001-03-14 JP JP2001071888A patent/JP2002263412A/ja active Pending
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