JP2002262004A - マルチファンクションプリンタ - Google Patents

マルチファンクションプリンタ

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JP2002262004A
JP2002262004A JP2001059665A JP2001059665A JP2002262004A JP 2002262004 A JP2002262004 A JP 2002262004A JP 2001059665 A JP2001059665 A JP 2001059665A JP 2001059665 A JP2001059665 A JP 2001059665A JP 2002262004 A JP2002262004 A JP 2002262004A
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JP2001059665A
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English (en)
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Makoto Koyanagi
柳 誠 小
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャナ部とプリンタ部とを有するマルチフ
ァンクションプリンタにおいて、スタンドアロンコピー
をキャンセルした際のユーザの使い勝手を向上させる。 【解決手段】 スキャナとプリンタとが一体化されたマ
ルチファンクションプリンタ10において、スタンドア
ロンコピーのキャンセルを指令された場合に、リアルタ
イムOSのリブートを行わずに、コピーメインタスクT
40及びジョブコントロールタスクT50を、個別にリ
セットする。また、ジョブコントロールタスクT50を
リセットする際には、印刷されずに残存している印刷ジ
ョブも破棄する。これにより、スタンドアロンコピーの
キャンセル後のコンピュータとの接続を維持させつつ、
プリンタ部が無駄な印刷をしてしまうのを回避すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナ部とプリ
ンタ部とを有するマルチファンクションプリンタに関
し、特に、スタンドアロンコピーが可能なマルチファン
クションプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】スキャナ部とプリンタ部とが一体化され
て、1つの筐体に格納されたマルチファンクションプリ
ンタが普及してきている。このようなマルチファンクシ
ョンプリンタにおいては、1台で、スキャナとしての役
割とプリンタとしての役割とを果たすことができる。こ
の場合、カラー印刷やカラーコピーを可能にするため、
プリンタ部としては、いわゆるカラーインクジェットプ
リンタが用いられている場合が多い。
【0003】このようなマルチファンクションプリンタ
において、スキャナ部で読み取ったデータを、コンピュ
ータを介在させることなく、そのままプリンタ部へ転送
し、印刷を行うことを、スタンドアロンコピーと呼んで
いる。このスタンドアロンコピー実行中に、ユーザが何
らかの理由により、これをキャンセルしたい場合があ
る。この場合、ユーザは、例えば、マルチファンクショ
ンプリンタが備えるコントロールパネルを操作して、そ
のジョブのキャンセルを指示する。そして、マルチファ
ンクションプリンタでは、このキャンセル指示に基づい
て、スタンドアロンコピーのキャンセルを行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マルチファンクションプリンタにおいては、このキャン
セルにあたって、印刷を実行するために動作している各
種のタスクを初期状態に戻すために、リブートの処理を
実行していた。すなわち、マルチファンクションプリン
タ上の各種タスクは、リアルタイムOS(Operating Sy
stem)上で動作しているため、このリアルタイムOSそ
のものをリブートすることにより、マルチファンクショ
ンプリンタを初期化して、動作中のスタンドアロンコピ
ーをキャンセルしていた。
【0005】しかし、プリンタ部が動作している最中
に、リアルタイムOSそのものをリブートしてしまう
と、このマルチファンクションプリンタに接続されてい
るコンピュータとの間の通信設定が解除されてしまい、
通信エラーを起こしてしまう場合がある。この場合、ユ
ーザは、再度、コンピュータのドライバを立ち上げ直し
て、通信エラーを解消しなければならない。
【0006】一方、リアルタイムOSのリブートを行わ
ずに、スタンドアロンコピーを実現するためのコピーメ
インタスクのキャンセルだけを行った場合、プリンタ部
で紙無しエラー、インクエンドエラー、紙ジャムエラー
が発生して印刷動作が停止したような際には、印刷ジョ
ブそのものが削除されずに残ってしまう。このような状
態で、エラーを解除し、再び印刷可能な状態にすると、
残っている印刷ジョブに基づいて印刷が行われてしま
い、無駄なインクや紙を消費してしまうという問題が生
ずる。
【0007】そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされ
たものであり、プリンタ部とスキャナ部とを有するマル
チファンクションプリンタにおいて、スタンドアロンコ
ピー中にそれをキャンセルした場合でも、通信エラーを
起こすことなく、且つ、無駄な印刷をすることなく、そ
のキャンセル動作を行えるようにすることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るマルチファンクションプリンタは、ス
キャナ部とプリンタ部とを有するマルチファンクション
プリンタであって、前記スキャナ部でスキャンしたスキ
ャンデータを前記プリンタ部で印刷するスタンドアロン
コピーを実行する、スタンドアロンコピー実行手段と、
前記スタンドアロンコピー実行手段がスタンドアロンコ
ピーを実行している場合に、そのキャンセルを受け付け
る、キャンセル受付手段と、前記キャンセル受付手段
が、キャンセルを受け付けた場合に、前記スキャナ部の
スキャン動作をキャンセルするとともに、前記プリンタ
部の印刷動作を、前記プリンタ部に残存している印刷ジ
ョブも含めてキャンセルする、キャンセル実行手段と、
を備えることを特徴とする。これにより、オペレーティ
ングシステムのリブートをすることなく、スタンドアロ
ンコピーをキャンセルすることができる。また、残存し
ている印刷ジョブもキャンセルされるので、紙無しエラ
ー等により印刷が停止した場合でも、このエラーを回復
した後に、残っている印刷ジョブを印刷してしまうとい
う事態を回避することができる。
【0009】この場合、前記マルチファンクションプリ
ンタは、中央処理装置を1つだけ備えるようにしてもよ
い。
【0010】また、前記スタンドアロンコピー実行手段
は、少なくとも、前記スキャナ部からスキャンデータを
取得して、このスキャンデータに基づいて印刷要求を生
成する、第1タスクと、前記第1タスクから前記印刷要
求を受信し、この印刷要求に基づいて、前記プリンタ部
で印刷する印刷ジョブを生成する、第2タスクとを、前
記中央処理装置で実行することにより実現されるように
してもよい。このように、スタンドアロンコピー実行手
段は、タスクにより実現することもできる。
【0011】この場合、前記キャンセル実行手段は、前
記第1タスクが、前記スキャンデータに基づく前記印刷
要求の生成を中止し、前記第2タスクが、前記印刷要求
に基づく前記印刷ジョブの生成を中止して、残存してい
る前記印刷ジョブを破棄する、ことにより実現されるよ
うにしてもよい。これにより、スキャン動作のキャンセ
ルと、印刷動作のキャンセルと、印刷ジョブの破棄と
を、円滑に行うことができる。
【0012】また、前記スタンドアロンコピー実行手段
がスタンドアロンコピーを実行している間は、前記スキ
ャナ部からのスキャンデータ以外のデータの受信をしな
いようにする、データ受信拒否手段を、さらに備えるよ
うにしてもよい。これにより、例えばこのマルチファン
クションプリンタに接続されたコンピュータから、スタ
ンドアロンコピー中に、プリンタ部への印刷データを受
信してしまい、このマルチファンクションプリンタの制
御が乱れる事態を回避することができる。
【0013】なお、本発明は上述したようなマルチファ
ンクションプリンタを実現するための制御方法としてと
らえることもでき、また、そのためのプログラム及びそ
のプログラムが記録された記録媒体としてとらえること
もできる。
【0014】
【発明の実施の形態】本実施形態に係るマルチファンク
ションプリンタは、スタンドアロンコピー中にコピーキ
ャンセルの指令を受け付けた場合には、ジョブコントロ
ールタスクに残っているジョブをクリアした後に、コピ
ーメインタスクを初期化することにより、エラー等で印
刷が停止ししていた場合でも、エラー復旧後に無駄な印
刷をしないようにしたものである。より詳しくを、以下
に説明する。
【0015】まず、図1に基づいて、本実施形態に係る
マルチファンクションプリンタ10の内部構成を説明す
る。この図1は、スキャナ部とプリンタ部とが一体化さ
れたマルチファンクションプリンタ10の内部構成を示
すブロック図である。
【0016】図1に示すように、マルチファンクション
プリンタ10は、RAM(Random Access Memory)12
と、ROM(Read Only Memory)14と、CPU(Cent
ralProcessing Unit:中央処理装置)16と、スキャナ
スキャナASIC(Application Specific IC)18
と、プリンタASIC20とを備えており、これらは内
部バス21を介して、相互に接続されている。このこと
から分かるように、本実施形態に係るマルチファンクシ
ョンプリンタ10においては、CPUは1つだけ設けら
れている。
【0017】スキャナASIC18には、実際のスキャ
ン動作を行うスキャナ機構部22が接続されている。ま
た、プリンタASIC20には、実際に印刷動作を行う
プリントエンジン24が接続されている。
【0018】さらに、マルチファンクションプリンタ1
0は、USBケーブルを介してコンピュータに接続され
るUSB(Universal Serial Bus)ポート26を備えて
いる。このUSBポート26はUSBハブ28に接続さ
れており、USBハブ28はスキャナASIC18とプ
リンタASIC20とに接続されている。したがって、
コンピュータから送信されたデータやコマンドは、US
Bハブ28を介して、スキャナASIC18とプリンタ
ASIC20の双方に入力される。
【0019】例えば、コンピュータからマルチファンク
ションプリンタ10に送信された印刷データは、プリン
タASIC20で受信され、RAM12に形成された入
力バッファに格納される。入力バッファに格納された印
刷データは、順次、イメージデータに展開されて、プリ
ンタASIC20を介して、プリントエンジン24で印
刷される。本実施形態に係るプリントエンジン24は、
カラーのインクジェットヘッドを有しており、このヘッ
ドをキャリッジに搭載して主走査方向に交互に移動する
ことにより、カラー印刷が可能になっている。
【0020】一方、スキャナ機構部10は、光学的に原
稿を読み取るラインイメージセンサを有している。この
ラインイメージセンサは、キャリッジに搭載されてお
り、キャリッジを原稿の一端側から他端側まで移動させ
ることにより、原稿全体を読み取ることが可能である。
この読み取り動作は、スキャナASIC18が制御して
おり、読み取ったスキャンデータは、RAM12に形成
されたスキャナバッファに格納される。
【0021】本実施形態に係るマルチファンクションプ
リンタ10においては、スキャナ部を構成するスキャナ
機構部22におけるスキャン動作と、プリンタ部を構成
するプリントエンジン24における印刷動作とが、並行
して行えるようになっている。例えば、スキャナ機構部
22で原稿のスキャン動作をしながら、プリントエンジ
ン24でそのスキャンしたデータを印刷するという、ス
タンドアロンコピーを行うことが可能である。また、本
実施形態に係るマルチファンクションプリンタ10にお
いては、このスタンドアロンコピー実行中に、例えば、
ユーザは、このマルチファンクションプリンタ10に設
けられたコントロールパネルを操作することにより、こ
れを中止することが可能である。
【0022】このスタンドアロンコピー実行中に、これ
をキャンセルする際の全体的な処理の流れを、図2に基
づいて説明する。この図2は、スタンドアロンコピー実
行中に、ユーザがコントロールパネルからコピーキャン
セルを命令した場合における、マルチファンクションプ
リンタ10の処理を説明するタイミングチャートであ
る。
【0023】図2に示すように、本実施形態に係るマル
チファンクションプリンタ10は、オペレーションコン
トロールタスクT10と、スキャナ制御タスクT20
と、インターフェース制御タスクT30と、コピーメイ
ンタスクT40と、ジョブコントロールタスクT50と
を、備えている。なお、これ以外のタスクも、マルチフ
ァンクションプリンタ10は備えているが、ここでは、
本実施形態に関係のあるタスクのみを示している。ま
た、これらのタスクは、このマルチファンクションプリ
ンタ10の備えるリアルタイムOS上で管理されてお
り、CPU16で実行される。
【0024】まず、ユーザは、スキャナ部にコピーした
い原稿をセットし、マルチファンクションプリンタ10
の備えるコントロールパネルから、スタンドアロンコピ
ーの開始を指令する。これにより、オペレーションコン
トロールタスクT10は、コピー開始メッセージを生成
し、スキャナ制御タスクT20へ送信する。このコピー
開始メッセージを受信したスキャナ制御タスクT20
は、コピー開始メッセージをインターフェース制御タス
クT30へ送信する。
【0025】このインターフェース制御タスクT30で
は、他のインターフェースからのデータを受信している
最中でなく、スタンドアロンコピーを行うことが可能な
場合は、コピー可能である旨の応答を、スキャナ制御タ
スクT20に送信する。この応答を受信したスキャナ制
御タスクT20は、コピー開始メッセージをコピーメイ
ンタスクT40に送信し、これをコピーメインタスクT
40が受信することにより、スタンドアロンコピーが開
始される。
【0026】このスタンドアロンコピー実行中に、何ら
かの理由で、ユーザがこれを中止するために、コントロ
ールパネルを操作して、コピーキャンセルを指示したと
する。これに基づいて、オペレーションコントロールタ
スクT10は、コピーキャンセルメッセージを生成し、
スキャナ制御タスクT20へ送信する。スキャナ制御タ
スクT20は、コピーキャンセルメッセージを認識する
と、ジョブコントロールタスクT50へコピーキャンセ
ルメッセージを送信する。
【0027】このコピーキャンセルメッセージを受信し
たジョブコントロールタスクT50は、スタンドアロン
コピーのキャンセルであることを認識し、インターフェ
ース制御タスクT30に、コピー中止処理移行要求メッ
セージを送信する。この際に、ジョブコントロールタス
クT50は、リセット中フラグRSFを1にセットす
る。これにより、ジョブコントロールタスクT50で
は、これ以降の印刷要求や、紙送り要求などのジョブを
徹底的に読み捨てるようになる。
【0028】なお、この際、インターフェース制御タス
クT30では、入力バッファへの強制的なNULLデー
タの書き込み(意味のないデータの書き込み、例えば、
0x00)を行う必要はない。なぜなら、スキャナAS
ICが取得したスキャンデータは、入力バッファに格納
されることなく、直接、コピーメインタスクT40が取
得するからである。つまり、スタンドアロンコピーで
は、コンピュータから送信された印刷データを格納する
ための入力バッファは、使用しないのである。
【0029】コピー中止処理移行要求メッセージを受信
したインターフェース制御タスクT30は、このマルチ
ファンクションプリンタ10に接続されているコンピュ
ータからの印刷データの受信を拒絶するために、インタ
ーフェース制御タスクT30において、コピー中止処理
中であることを記憶する。
【0030】一方、スキャナ制御タスクT20は、コピ
ーキャンセルメッセージをジョブコントロールタスクT
50へ送信した後、同じくコピーキャンセルメッセージ
をコピーメインタスクT40に送信する。これを受信し
たコピーメインタスクT40に送信は、スタンドアロン
コピーのデータ展開処理で使用していたリソースを解放
し、コピー中止処理終了確認通知をジョブコントロール
タスクT50へ送信する。これは、コピーメインタスク
T40がコピー中止に必要な処理を完了したことをジョ
ブコントロールタスクT50に通知するためである。
【0031】このコピー中止処理終了確認通知を受信し
たジョブコントロールタスクT50は、リセット中フラ
グRSFをリセットし、印刷要求や紙送り要求などのジ
ョブの読み捨てを終了する。そして、通常のデータ受信
モードへ戻るために、インターフェース制御タスクT3
0に、コピー中止処理解除要求を送信する。これによ
り、インターフェース制御タスクT30は、記憶してい
たコピー中止処理中を解除する。
【0032】一方、コピー中止処理終了確認通知を送信
したコピーメインタスクT40は、ジョブコントロール
タスクT50からの返信待ちになっているので、ジョブ
コントロールタスクT50は、コピーメインタスクT4
0にコピー中止処理終了確認通知の返信を行う。これに
よりコピーメインタスクT40のリセット処理が終了
し、通常のメイン処理に戻る。
【0033】コピーメインタスクT40のリセット終了
後、マルチファンクションプリンタ10としてのプリン
タメインタスクに戻ると、プリンタメインタスクは、受
信データ管理タスクにデータの獲得を要求する。この要
求を受けた受信データ管理タスクは、インターフェース
制御タスクT30に、データ要求を送信する。このデー
タ要求をトリガーとして、インターフェース制御タスク
T30は、記憶していたコピー中を解除し、他のインタ
ーフェースからの受信を可能にする。
【0034】以上、マルチファンクションプリンタ10
がスタンドアロンコピー実行中にこれをキャンセルする
指示を受け付けた場合の処理を概略的に説明したが、次
に、上述した各タスク毎にその詳細な処理内容を説明す
る。
【0035】図3は、上述したオペレーションコントロ
ールタスクT10で行われるオペレーションコントロー
ル処理を説明するフローチャートである。本実施形態に
おいては、このオペレーションコントロール処理は、R
OM14に格納されているオペレーションコントロール
プログラムを、リアルタイムOS上でCPU16が実行
することにより実現される。
【0036】図3に示すように、オペレーションコント
ロールタスクT10は、まず、何からのイベントが発生
したかどうかを判断する(ステップS10)。何らイベ
ントが発生していない場合(ステップS10:No)に
は、このステップS10の処理を繰り返して待機する。
【0037】何らかのイベントが発生した場合(ステッ
プS10:Yes)には、そのイベントに該当する処理
を実行する(ステップS11)。特に本実施形態におい
ては、例えば、マルチファンクションプリンタ10のコ
ントロールパネルから、ユーザが、スタンドアロンコピ
ーの開始を指示した場合には、このマルチファンクショ
ンプリンタ10は、スタンドアロンコピーをするのに必
要な処理を開始する。具体的には、オペレーションコン
トロールタスクT10は、スキャナ制御タスクT20
に、コピー開始メッセージを送信する。また、コントロ
ールパネルからユーザが、スタンドアロンコピーのキャ
ンセルを指示した場合には、このマルチファンクション
プリンタ10は、スタンドアロンコピーを中止するため
に必要な処理を開始する。具体的には、オペレーション
コントロールタスクT10は、スキャナ制御タスクT2
0に、コピーキャンセルメッセージを送信する。そし
て、上述したステップS10の処理に戻る。
【0038】次に、図4に基づいて、スキャナ制御タス
クT20について説明する。図4は、上述したスキャナ
制御タスクT20で行われるスキャナ制御処理を説明す
るフローチャートである。本実施形態においては、この
スキャナ制御処理は、ROM14に格納されているスキ
ャナ制御プログラムを、リアルタイムOS上でCPU1
6が実行することにより実現される。
【0039】図4に示すように、制御コマンド解釈タス
クT20は、まず、何からのメッセージを受信したかど
うかを判断する(ステップS20)。何らメッセージを
受信していない場合(ステップS20:No)には、こ
のステップS20の処理を繰り返して待機する。
【0040】何らかのメッセージを受信した場合(ステ
ップS20:Yes)には、そのメッセージが、オペレ
ーションコントロールタスクT10から送信されたコピ
ー開始メッセージであるかどうかを判断する(ステップ
S21)。受信したメッセージがコピー開始メッセージ
である場合(ステップS21:Yes)には、インター
フェース制御タスクT30に、コピー開始メッセージを
送信する(ステップS22)。
【0041】次に、スキャナ制御タスクT20は、イン
ターフェース制御タスクT20からの応答を待ち、受信
した応答がコピー可能であるかどうかを判断する(ステ
ップS23)。受信した応答がコピー可能である場合
(ステップS23:Yes)には、コピーメインタスク
T40に、コピー開始メッセージを送信する(ステップ
S24)。そして、上述したステップS20の処理に戻
る。
【0042】一方、ステップS23で受信した返答が、
コピー不可である場合(ステップS23:No)には、
他のインターフェースからのデータの受信中であるた
め、コピーを開始することができないので、コピーメイ
ンタスクT40にコピー開始メッセージを送信すること
なく、上述したステップS20に戻る。
【0043】これに対して、上述したステップS21に
おいて、受信したメッセージがコピー開始メッセージで
ないと判断した場合(ステップS21:No)には、受
信したメッセージがコピーキャンセルメッセージである
かどうかを判断する(ステップS25)。受信したメッ
セージがコピーキャンセルメッセージである場合(ステ
ップS25:Yes)には、ジョブコントロールタスク
T50に、コピーキャンセルメッセージを送信する(ス
テップS26)。
【0044】次に、スキャナ制御タスクT20は、コピ
ーメインタスクT40に、コピーキャンセルメッセージ
を送信する(ステップS27)。なお、これらステップ
S26、ステップS27におけるコピーキャンセルメッ
セージの送信順は、本実施形態のように、ジョブコント
ロールタスクT50を先にした方が、望ましい。なぜな
ら、ジョブコントロールタスクT50について、ジョブ
を読み捨てて、プリントエンジン24の動作を停止させ
る状態にすることがまず先決であり、コピーメインタス
クT40はその後に、キャンセルさせても十分だからで
ある。
【0045】次に、スキャナ制御タスクT20は、スキ
ャナ部に対して、スキャンを終了するのに必要な処理を
行う(ステップS28)。具体的には、スキャン動作の
終了をスキャナASIC18に対して指示をする。そし
て、上述したステップS20の処理に戻る。
【0046】一方、上述したステップS25において、
受信したメッセージがコピーキャンセルメッセージでな
いと判断した場合(ステップS25:No)には、受信
したメッセージがコピー開始メッセージでもコピーキャ
ンセルメッセージでもないので、その他、該当するメッ
セージに対する必要な処理を行う(ステップS29)。
そして、上述したステップS20の処理に戻る。
【0047】次に、図5及び図6に基づいて、インター
フェース制御タスクT30について説明する。図5及び
図6は、このインターフェース制御タスクT30で行わ
れるインターフェース制御処理の内容を説明するフロー
チャートである。このインターフェース制御処理は、R
OM14に格納されているインターフェース制御プログ
ラムを、リアルタイムOS上でCPU16が実行するこ
とにより実現される。
【0048】図5に示すように、インターフェース制御
タスクT30は、まず、メッセージを受信したかどうか
を判断する(ステップS30)。メッセージを受信して
いない場合(ステップS30:No)には、このステッ
プS30の処理を繰り返して待機する。
【0049】何らかのメッセージを受信した場合(ステ
ップS30:Yes)には、インターフェース制御タス
クT30は、そのメッセージがコピー開始メッセージで
あるかどうかを判断する(ステップS31)。受信した
メッセージがコピー開始メッセージである場合(ステッ
プS31:Yes)には、他のインターフェースから、
何か別のデータを受信している最中であるかどうかを判
断する(ステップS32)。
【0050】他のインターフェースからデータを受信し
ている最中でない場合(ステップS32:No)には、
スタンドアロンコピーを実行できる状態であるので、コ
ピー動作中フラグCOFをセットする(ステップS3
3)。本実施形態においては、このコピー動作中フラグ
COFがセットされている場合は、スタンドアロンコピ
ー実行中であることを示している。そして、スキャナ制
御タスクT20にコピー可能を応答し(ステップS3
4)、上述したステップS30の処理に戻る。
【0051】一方、ステップS32で他のインターフェ
ースからデータを受信中であると判断した場合(ステッ
プS32:Yes)には、スタンドアロンコピーを実行
できる状態ではないので、スキャナ制御タスクT20に
コピー不可を応答し(ステップS35)、上述したステ
ップS30の処理に戻る。
【0052】これに対して、上述したステップS31
で、受信したメッセージがコピー開始メッセージでない
と判断した場合(ステップS31:No)には、そのメ
ッセージが、ジョブコントロールタスクT50から送信
されたコピー中止処理移行要求メッセージであるかどう
かを判断する(ステップS36)。受信したメッセージ
がコピー中止処理移行要求メッセージである場合(ステ
ップS36:Yes)には、コピー中止処理中フラグC
SFをセットする(ステップS37)。本実施形態にお
いては、このコピー中止処理中フラグCSFがセットさ
れているということは、このマルチファンクションプリ
ンタ10がスタンドアロンコピーをキャンセルする処理
を実行している最中であることを示している。そして、
インターフェース制御タスクT30は、上述したステッ
プS30の処理に戻る。
【0053】一方、ステップS36において、受信した
メッセージがコピー中止処理移行要求メッセージでない
と判断した場合(ステップS36:No)には、そのメ
ッセージが、ジョブコントロールタスクT50から送信
されたコピー中止処理解除要求メッセージであるかどう
かを判断する(ステップS38)。受信したメッセージ
が、コピー中止処理解除要求メッセージである場合(ス
テップS38:Yes)には、コピー中止処理中フラグ
CSFをリセットする(ステップS39)。
【0054】次に、インターフェース制御タスクT30
は、コピー中解除要求フラグCCFがセットされている
かどうかを判断する(ステップS40)。本実施形態に
おいては、このコピー中解除要求フラグCCFがセット
されているということは、プリンタメインタスクからの
データ要求があったことを示している。つまり、コピー
メインタスクT40のコピーキャンセル処理が終了した
ことを示している。
【0055】このステップS40において、コピー中解
除要求フラグCCFがセットされていると判断した場合
(ステップS40:Yes)には、コピー動作中フラグ
COFをリセットし(ステップS41)、他のインター
フェースからの受信を許可する(ステップS42)。続
いて、コピー中解除要求フラグCCFをリセットして
(ステップS43)、上述したステップS30の処理に
戻る。
【0056】一方、ステップS40で、コピー中解除要
求フラグCCFがセットされていないと判断した場合
(ステップS40:No)には、そのまま上述したステ
ップS30の処理に戻る。
【0057】これに対して、上述したステップS38に
おいて、受信したメッセージがコピー中止処理解除要求
メッセージでないと判断した場合(ステップS38:N
o)には、図6に示すように、そのメッセージがプリン
タメインタスクからのデータ要求であるかどうかを判断
する(ステップS50)。
【0058】受信したメッセージがプリンタメインタス
クからのデータ要求である場合(ステップS50:Ye
s)には、コピー中止処理中フラグCSFがセットされ
ているかどうかを判断する(ステップS51)。このコ
ピー中止処理中フラグCSFがセットされていない場合
(ステップS51:No)には、上述した図5のステッ
プS41からを実行する。
【0059】一方、コピー中止処理中フラグCSFがセ
ットされている場合(ステップS51:Yes)には、
コピー中解除要求フラグCCFをセットする(ステップ
S52)。そして、上述した図5のステップS30の処
理に戻る。
【0060】これに対して、上述したステップS50に
おいて、受信したメッセージがプリンタメインタスクか
らのデータ要求でないと判断した場合(ステップS5
0:No)には、受信したメッセージが他のインターフ
ェースからのデータ受信要求であるかどうかを判断する
(ステップS53)。
【0061】受信したメッセージが他のインターフェー
スからのデータ受信要求である場合(ステップS53:
Yes)には、コピー動作中フラグCOFがセットされ
ているかどうかを判断する(ステップS54)。コピー
動作中フラグCOFがセットされていない場合(ステッ
プS54:No)には、他のインターフェースからのデ
ータを受信した上で(ステップS55)、上述した図5
のステップS30に戻る。
【0062】一方、コピー動作中フラグCOFがセット
されている場合(ステップS54)には、他のインター
フェースからのデータを受信することなく、上述した図
5のステップS30に戻る。これにより、スタンドアロ
ンコピー中は、他のインターフェースからのデータ受信
をしないようにすることができる。例えば、このマルチ
ファンクションプリンタ10に接続されたコンピュータ
からの印刷データを受信しないようにすることができ
る。
【0063】これに対して、上述したステップS53
で、受信したメッセージが他のインターフェースからの
データ受信要求でないと判断した場合(ステップS5
3:No)には、その他、それに該当するメッセージの
処理を行い(ステップS56)、上述した図5のステッ
プS30の処理に戻る。
【0064】次に、図7に基づいて、コピーメインタス
クT40の処理について説明する。図7は、このコピー
メインタスクT40で行われるコピーメイン処理の内容
を説明するフローチャートである。このコピーメイン処
理は、ROM14に格納されているコピーメインプログ
ラムを、リアルタイムOS上でCPU16が実行するこ
とにより実現される。
【0065】図7に示すように、コピーメインタスクT
40は、まず、何らかのメッセージを受信したかどうか
を判断する(ステップS60)。何らメッセージを受信
していない場合(ステップS60:No)には、このス
テップS60の処理を繰り返して待機する。
【0066】何らかのメッセージを受信した場合(ステ
ップS60:Yes)には、そのメッセージがコピー開
始メッセージであるかどうかを判断する(ステップS6
1)。受信したメッセージがコピー開始メッセージであ
る場合(ステップS61:Yes)には、スタンドアロ
ンコピーを実行するために必要なリソースを確保し、デ
ータ展開の準備を行う(ステップS62)。続いて、ス
キャナASIC18に、データ要求を送信する(ステッ
プS63)。これにより、スキャナASIC18は、ス
キャナ機構部22を制御して、スキャンデータを獲得す
る動作を開始し、獲得したスキャンデータをコピーメイ
ンタスクT40に順次送信する。そして、上述したステ
ップS60の処理に戻る。
【0067】一方、上述したステップS61において、
受信したメッセージがコピー開始メッセージでないと判
断した場合(ステップS61:No)には、受信したメ
ッセージがスキャナASIC18からのデータであるか
どうかを判断する(ステップS64)。受信したメッセ
ージがスキャナASIC18からのデータである場合
(ステップS64:Yes)には、その受信データを展
開し(ステップS65)、ジョブコントロールタスクT
50へ、印刷要求を発行する(ステップS66)。そし
て、上述したステップS60の処理に戻る。
【0068】一方、上述したステップS64において、
受信したメッセージがスキャナASIC18からのデー
タでないと判断した場合(ステップS64:No)に
は、そのメッセージが、スキャナ制御タスクT20から
のコピーキャンセルメッセージであるかどうかを判断す
る(ステップS67)。
【0069】受信したメッセージがコピーキャンセルメ
ッセージである場合(ステップS67:Yes)には、
スタンドアロンコピーのために行っていたデータ展開処
理を中止し(ステップS68)、またスタンドアロンコ
ピーのために確保していたリソースを解放する(ステッ
プS69)。
【0070】次に、コピーメインタスクT40は、ジョ
ブコントロールタスクT50に、コピー中止処理終了確
認通知を送信する(ステップS70)。続いて、コピー
メインタスクT40は、ジョブコントロールタスクT5
0から、コピー中止処理終了確認通知の返信を受領した
かどうかを判断する(ステップS71)。コピー中止処
理終了確認通知の返信を受領していない場合(ステップ
S71:No)には、このステップS71の処理を繰り
返して待機する。
【0071】コピー中止処理終了確認通知の返信を受領
した場合(ステップS71:Yes)には、通常のプリ
ンタメインタスクの処理に戻る(ステップS72)。そ
して、これにより、プリンタメインタスクがデータの獲
得要求を受信データ管理タスクに送信し、これがインタ
ーフェース制御タスクT30にも送信されるのである。
【0072】これに対して、上述したステップS67に
おいて、受信したメッセージがコピーキャンセルメッセ
ージでない場合(ステップS67:No)には、その
他、該当するメッセージの処理を行い(ステップS7
3)、上述したステップS60の処理に戻る。
【0073】次に、図8及び図9に基づいて、ジョブコ
ントロールタスクT50の処理内容について説明する。
図8は、上述したジョブコントロールタスクT50で行
われるジョブコントロール処理を説明するフローチャー
トであり、図9は、ジョブコントロール処理の下位のル
ープ処理であるネゴシエーション処理を説明するフロー
チャートである。
【0074】本実施形態においては、これらのジョブコ
ントロール処理及びネゴシエーション処理は、ROM1
4に格納されているジョブコントロール処理プログラム
及びネゴシエーションプログラムを、リアルタイムOS
上でCPU16が実行することにより実現される。
【0075】図8に示すように、ジョブコントロールタ
スクT50は、まず、何からのメッセージを受信したか
どうかを判断する(ステップS80)。何らメッセージ
を受信していない場合(ステップS80:No)には、
このステップS80の処理を繰り返して待機する。
【0076】何らかのメッセージを受信した場合(ステ
ップS80:Yes)には、リセット中フラグRSFが
セットされているかどうかを判断する(ステップS8
1)。リセット中フラグRSFがセットされていない場
合(ステップS81:No)には、受信したメッセージ
が、スキャナ制御タスクT20から送信されたコピーキ
ャンセルメッセージであるかどうかを判断する(ステッ
プS82)。
【0077】受信したメッセージがコピーキャンセルメ
ッセージでない場合(ステップS82:No)には、そ
のメッセージについて必要なジョブを実行し、そのコン
トロールを行う(ステップS83)。そして、上述した
ステップS80に戻る。
【0078】一方、上述したステップS82で、受信し
たメッセージがコピーキャンセルメッセージである場合
(ステップS82:Yes)には、ジョブコントロール
タスクT50は、リセット中フラグRSFをセットする
(ステップS84)。続いて、ジョブコントロールタス
クT50は、インターフェース制御タスクT30へ、コ
ピー中止処理移行要求を送信する(ステップS85)。
そして、上述したステップS80に戻る。
【0079】一方、上述したステップS81の処理で、
リセット中フラグRSFがセットされていると判断した
場合(ステップS81:Yes)には、受信したメッセ
ージが、何らかの応答を必要としているメッセージであ
るかどうかを判断する(ステップS86)。応答が必要
なメッセージでない場合(ステップS86:No)に
は、そのメッセージを読み捨てる(ステップS87)。
メッセージを読み捨てることにより、ジョブが読み捨て
られたことになる。そして、上述したステップS80の
処理に戻る。
【0080】一方、上述したステップS86で、受信し
たメッセージが応答の必要なメッセージである場合(ス
テップS86:Yes)には、ジョブコントロールタス
クT50は、そのメッセージが、コピーメインタスクT
40からのコピー中止処理終了確認通知であるかどうか
を判断する(ステップS88)。受信したメッセージ
が、コピー中止処理終了確認通知でない場合(ステップ
S88:No)には、とりあえず、受信したメッセージ
に対して必要な返事を送信しておく(ステップS8
9)。但し、ジョブコントロールタスクT50では、そ
のメッセージの内容は実行せずに、読み捨てる。そし
て、上述したステップS80の処理に戻る。
【0081】一方、上述したステップS88で、受信し
たメッセージが、コピーメインタスクT40からのコピ
ー中止処理終了確認通知である場合(ステップS88:
Yes)には、コピーメインタスクT40におけるスタ
ンドアロンコピー中止に必要な処理が終了したことにな
るので、リセット中フラグRSFをリセットする(ステ
ップS90)。続いて、ネゴシエーション処理を行う
(ステップS91)。なお、このネゴシエーション処理
の詳しい内容は後述する、次に、ジョブコントロールタ
スクT50は、インターフェース制御タスクT30に、
コピー中止処理解除要求を送信する(ステップS9
2)。続いて、ジョブコントロールタスクT50は、コ
ピーメインタスクT40に、コピー中止処理終了確認通
知の返事を送信する(ステップS93)。そして、上述
したステップS80に戻る。
【0082】次に、図9に基づいて、上述した図8のス
テップS91のネゴシエーション処理について詳しく説
明する。
【0083】図9に示すように、まず、ネゴシエーショ
ン処理では、プリントエンジン24が動作中であるかど
うかを判断する(ステップS100)。プリントエンジ
ン24が動作中である場合(ステップS100:Ye
s)には、このステップS100の処理を繰り返して、
待機する。
【0084】プリントエンジン24が動作中でない場合
(ステップS100:No)には、ジョブコントロール
タスクT50に残っているタスクが存在するかどうかを
判断する(ステップS101)。ジョブコントロールタ
スクT50に残っているタスクがない場合(ステップS
101:No)には、このネゴシエーション処理を終了
する。
【0085】一方、ジョブコントロールタスクT50に
残っているタスクが存在する場合(ステップS101:
Yes)には、そのジョブを捨てて(ステップS10
2)、メモリも解放する(ステップS103)。そし
て、このネゴシエーション処理を終了する。
【0086】以上のように、本実施形態に係るマルチフ
ァンクションプリンタ10によれば、スタンドアロンコ
ピーのキャンセルが指示された場合に、リアルタイムO
Sのリブートを行わずに、コピーメインタスクT40や
ジョブコントロールタスクT50のキャンセルをできる
ようにしたので、スタンドアロンコピーのキャンセル後
もコンピュータとの接続状態を維持することができる。
しかも、ジョブコントロールタスクT50に残存してい
る印刷ジョブもキャンセルすることとしたので、プリン
タ部における何らかのエラーで印刷が停止してしまい、
これを回復した場合でも、回復後に残存している印刷ジ
ョブに基づいてプリンタ部が無駄な印刷をしてしまうの
を回避することができる。
【0087】また、スタンドアロンコピー実行中及びそ
のキャンセル処理中は、他のインターフェースからのデ
ータ受信を拒否することとしたので、これらの処理中に
コンピュータからの印刷データを受信してしまいその制
御が複雑になってしまうという事態を回避することがで
きる。このため、スタンドアロンコピーをキャンセルし
た際のユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0088】なお、本発明は上記実施形態に限定されず
種々に変形可能である。例えば、上述した実施形態にお
いては、マルチファンクションプリンタ10の備えるコ
ントロールパネルから、スタンドアロンコピーの開始を
指令したり、スタンドアロンコピーのキャンセルを指令
したりするとして説明したが、これ以外の手段によりこ
れらを指令できるようにしてもよい。例えば、スタンド
アロンコピーの開始の指令や、スタンドアロンコピーの
キャンセルの指令を、マルチファンクションプリンタ1
0に接続されたコンピュータから入力できるようにして
もよい。
【0089】また、上述した各種のタスクの処理区分は
上述したものに限定されるものではなく、複数のタスク
の処理をまとめて1つのタスクとして構成してもよく、
また、1つのタスクの処理を複数のタスクに分割して構
成してもよい。
【0090】また、上述の実施形態で説明したオペレー
ションコントロールタスクT10、スキャナ制御タスク
T20、インターフェース制御タスクT30、コピーメ
インタスクT40、及び、ジョブコントロールタスクT
50等の各タスク処理については、これら各処理を実行
するためのプログラムをフロッピー(登録商標)ディス
ク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memor
y)、ROM、メモリカード等の記録媒体に記録して、
記録媒体の形で頒布することが可能である。この場合、
このプログラムが記録された記録媒体をマルチファンク
ションプリンタ10に読み込ませ、実行させることによ
り、上述した実施形態を実現することができる。
【0091】また、マルチファンクションプリンタ10
は、オペレーティングシステムや別のアプリケーション
プログラム等の他のプログラムを備える場合がある。こ
の場合、マルチファンクションプリンタ10の備える他
のプログラムを活用し、記録媒体にはそのマルチファン
クションプリンタ10が備えるプログラムの中から、上
述した実施形態と同等の処理を実現するプログラムを呼
び出すような命令を記録するようにしてもよい。
【0092】さらに、このようなプログラムは、記録媒
体の形ではなく、ネットワークを通じて搬送波として頒
布することも可能である。ネットワーク上を搬送波の形
で伝送されたプログラムは、マルチファンクションプリ
ンタ10に取り込まれて、このプログラムを実行するこ
とにより上述した実施形態を実現することができる。
【0093】また、記録媒体にプログラムを記録する際
や、ネットワーク上を搬送波として伝送される際に、プ
ログラムの暗号化や圧縮化がなされている場合がある。
この場合には、これら記録媒体や搬送波からプログラム
を読み込んだマルチファンクションプリンタ10は、そ
のプログラムの復号化や伸張化を行った上で、実行する
必要がある。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スキャナ部とプリンタ部とを有するマルチファンクショ
ンプリンタにおいて、スタンドアロンコピー実行中にこ
れをキャンセルした場合には、スキャン部のスキャン動
作をキャンセルするとともに、プリンタ部の印刷動作
を、残存してる印刷ジョブも含めてキャンセルすること
としたので、キャンセル後に不要な印刷をしないように
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るマルチファンクショ
ンプリンタの内部構成を示すブロック図である。
【図2】図1のマルチファンクションプリンタがスタン
ドアロンコピーのキャンセルを指令された場合の処理を
概略的に説明するタイミングチャートを示す図である。
【図3】本実施形態に係るオペレーションコントロール
処理(オペレーションコントロールタスク)の内容を説
明するフローチャートである。
【図4】本実施形態に係るスキャナ制御処理(スキャナ
制御タスク)の内容を説明するフローチャートである。
【図5】本実施形態に係るインターフェース制御処理
(インターフェース制御タスク)の内容を説明するフロ
ーチャートである(その1)。
【図6】本実施形態に係るインターフェース制御処理
(インターフェース制御タスク)の内容を説明するフロ
ーチャートである(その2)。
【図7】本実施形態に係るコピーメイン処理(コピーメ
インタスク)の内容を説明するフローチャートである。
【図8】本実施形態に係るジョブコントロール処理(ジ
ョブコントロールタスク)の内容を説明するフローチャ
ートである。
【図9】本実施形態に係るネゴシエーション処理(ジョ
ブコントロールタスク)の内容を説明するフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 マルチファンクションプリンタ 12 RAM 14 ROM 16 CPU 18 スキャナASIC 20 プリンタASIC 22 スキャナ機構部 24 プリントエンジン 26 USBポート 28 USBハブ T10 オペレーションコントロールタスク T20 スキャナ制御タスク T30 インターフェース制御タスク T40 コピーメインタスク T50 ジョブコントロールタスク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スキャナ部とプリンタ部とを有するマルチ
    ファンクションプリンタであって、 前記スキャナ部でスキャンしたスキャンデータを前記プ
    リンタ部で印刷するスタンドアロンコピーを実行する、
    スタンドアロンコピー実行手段と、 前記スタンドアロンコピー実行手段がスタンドアロンコ
    ピーを実行している場合に、そのキャンセルを受け付け
    る、キャンセル受付手段と、 前記キャンセル受付手段が、キャンセルを受け付けた場
    合に、前記スキャナ部のスキャン動作をキャンセルする
    とともに、前記プリンタ部の印刷動作を、前記プリンタ
    部に残存している印刷ジョブも含めてキャンセルする、
    キャンセル実行手段と、 を備えることを特徴とするマルチファンクションプリン
    タ。
  2. 【請求項2】前記マルチファンクションプリンタは、中
    央処理装置を1つだけ備えていることを特徴とする請求
    項1に記載のマルチファンクションプリンタ。
  3. 【請求項3】前記スタンドアロンコピー実行手段は、少
    なくとも、 前記スキャナ部からスキャンデータを取得して、このス
    キャンデータに基づいて印刷要求を生成する、第1タス
    クと、 前記第1タスクから前記印刷要求を受信し、この印刷要
    求に基づいて、前記プリンタ部で印刷する印刷ジョブを
    生成する、第2タスクとを、 前記中央処理装置で実行することにより実現される、こ
    とを特徴とする請求項2に記載のマルチファンクション
    プリンタ。
  4. 【請求項4】前記キャンセル実行手段は、 前記第1タスクが、前記スキャンデータに基づく前記印
    刷要求の生成を中止し、前記第2タスクが、前記印刷要
    求に基づく前記印刷ジョブの生成を中止して、残存して
    いる前記印刷ジョブを破棄する、 ことにより実現されることを特徴とする請求項3に記載
    のマルチファンクションプリンタ。
  5. 【請求項5】前記スタンドアロンコピー実行手段がスタ
    ンドアロンコピーを実行している間は、前記スキャナ部
    からのスキャンデータ以外のデータの受信をしないよう
    にする、データ受信拒否手段を、さらに備えることを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のマル
    チファンクションプリンタ。
  6. 【請求項6】スキャナ部とプリンタ部とを有するマルチ
    ファンクションプリンタの制御方法であって、 前記スキャナ部でスキャンしたスキャンデータを前記プ
    リンタ部で印刷するスタンドアロンコピーを実行する、
    スタンドアロンコピー実行工程と、 前記スタンドアロンコピー実行工程でスタンドアロンコ
    ピーを実行している場合に、そのキャンセルを受け付け
    る、キャンセル受付工程と、 前記キャンセル受付工程で、キャンセルを受け付けた場
    合に、前記スキャナ部のスキャン動作をキャンセルする
    とともに、前記プリンタ部の印刷動作を、前記プリンタ
    部に残存している印刷ジョブも含めてキャンセルする、
    キャンセル実行工程と、 を備えることを特徴とするマルチファンクションプリン
    タの制御方法。
  7. 【請求項7】スキャナ部とプリンタ部とを有するマルチ
    ファンクションプリンタに、 前記スキャナ部でスキャンしたスキャンデータを前記プ
    リンタ部で印刷するスタンドアロンコピーを実行する、
    スタンドアロンコピー実行ステップと、 前記スタンドアロンコピー実行ステップでスタンドアロ
    ンコピーを実行している場合に、そのキャンセルを受け
    付ける、キャンセル受付ステップと、 前記キャンセル受付ステップで、キャンセルを受け付け
    た場合に、前記スキャナ部のスキャン動作をキャンセル
    するとともに、前記プリンタ部の印刷動作を、前記プリ
    ンタ部に残存している印刷ジョブも含めてキャンセルす
    る、キャンセル実行ステップと、 を実行させるためのプログラム。
  8. 【請求項8】スキャナ部とプリンタ部とを有するマルチ
    ファンクションプリンタに、 前記スキャナ部でスキャンしたスキャンデータを前記プ
    リンタ部で印刷するスタンドアロンコピーを実行する、
    スタンドアロンコピー実行ステップと、 前記スタンドアロンコピー実行ステップでスタンドアロ
    ンコピーを実行している場合に、そのキャンセルを受け
    付ける、キャンセル受付ステップと、 前記キャンセル受付ステップで、キャンセルを受け付け
    た場合に、前記スキャナ部のスキャン動作をキャンセル
    するとともに、前記プリンタ部の印刷動作を、前記プリ
    ンタ部に残存している印刷ジョブも含めてキャンセルす
    る、キャンセル実行ステップと、 を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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