JP2002260867A - 有機電界発光素子 - Google Patents

有機電界発光素子

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JP2002260867A
JP2002260867A JP2001053489A JP2001053489A JP2002260867A JP 2002260867 A JP2002260867 A JP 2002260867A JP 2001053489 A JP2001053489 A JP 2001053489A JP 2001053489 A JP2001053489 A JP 2001053489A JP 2002260867 A JP2002260867 A JP 2002260867A
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organic
back electrode
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JP2001053489A
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English (en)
Inventor
Seiichi Kikuchi
誠一 菊地
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Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機層に水分が浸入し発光輝度が低下する虞
を低減する電界発光素子を提供する。 【解決手段】 有機電界発光素子9は、少なくとも透明
電極13と有機層15と背面電極16とを有する積層体
11を基板10に形成したものである。背面電極16
は、少なくとも第一の金属層27と第二の金属層28と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機電界発光素子
に関するものであり、特に水分の吸収によって有機層が
劣化する虞を低減できる有機電界発光素子に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、基板1に積層体2を蒸着で積
層形成した有機電界発光素子3がある(図6参照)。積
層体2は、インジウムスズ酸化物(ITO;Indium Tin
Oxide)からなる透明電極4,有機層5,アルミリチウ
ム(Al:Li)等の金属層からなる背面電極6を有するも
のである。有機層5は、正孔注入層,正孔輸送層,発光
層及び電子輸送層からなるものである。透明電極4及び
背面電極6を直流電源に接続し、透明電極4と背面電極
6とに駆動電圧を印加すると、発光層が発光する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すように、有機層5に異物7が付着して、この異物7
の周囲から有機層5に水分が浸入する虞があった。つま
り、背面電極6を蒸着する工程の前に、有機層5に異物
7が付着することがあり、異物7の上から背面電極6を
形成すると、異物7の周囲に隙間が形成されてしまう虞
がある。そして、異物7の周囲から有機層5に水分が浸
入し有機層5が劣化して、有機電界発光素子3の発光輝
度が低下する問題があった。また、背面電極6が異物7
によって途切れてしまうため、異物7の周辺箇所に駆動
電圧が印加されなくなり、発光しない微小領域(いわゆ
るダークスポット)ができてしまう虞があった。本発明
は、有機層5に水分が浸入する虞を低減することを第一
の目的とするものである。また、本発明は、ダークスポ
ットが発生する虞を低減することを第二の目的とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、少なくとも透明電極13と有機層15と背
面電極16とを有する積層体11を基板10に形成した
有機電界発光素子9であって、前記背面電極16は、少
なくとも第一の金属層27と第二の金属層28とを有す
るものである。
【0005】また、本発明は、前記第一の金属層27
は、アルミリチウム(Li:Al),マグネシウム銀(Mg:A
g),アルミニウム(Al)の何れかからなるものであ
る。
【0006】また、本発明は、前記第二の金属層28
は、アンチモン(Sb),チタン(Ti),クロム(Cr)の
何れかからなるものである。
【0007】また、本発明は、前記背面電極16は、第
三の金属層29を有するものである。
【0008】また、本発明は、前記第三の金属層29
は、前記第一の金属層27と同一の金属からなるもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基いて、本発
明の一実施形態を説明する。
【0010】有機電界発光素子9は、ガラス基板10
(基板),積層体11及び封止部材12を有している。
積層体11は、ITOからなる透明電極13,ポリイミ
ド系のレジストからなる絶縁層14,有機層15,背面
電極16からなるものであり、ガラス基板10の後面に
形成されている。
【0011】有機層15は、正孔注入層17,正孔輸送
層18,発光層19及び電子輸送層20からなるもので
ある(図4参照)。正孔注入層17は透明電極13(陽
極)から正孔を取り込む働きを有するフェノール系有機
物である銅フタロシアニン(CuPc)、正孔輸送層18は
前記正孔を発光層19へ送る働きを有するアミン系有機
物である4,4'−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニル
−アミノ]ビフェニル(NPD)、発光層19はホストとな
る4,4'−ビス(2,2'−ジフェニルビニル)ビフェニル
(DPVBi)に青色ドーパントである出光興産(株)製「I
DE120」をドープしたもの、電子輸送層20は背面電極
16(陰極)からの電子を発光層19へ送る働きを有す
るアルキレート有機物であるトリキノリノレートアルミ
ニウム(Alq3)からなる。なお、有機層15は、少なく
とも発光層19を有していれば良く、正孔注入層17,
正孔輸送層18及び電子輸送層20は無くても良いが、
正孔注入層17,正孔輸送層18及び電子輸送層20を
設けることにより、有機電界発光素子9の発光輝度を高
くすることができる。
【0012】図3に示すように、透明電極13は、リー
ド部21と、リード部21の一端と連なる表示セグメン
ト部22と、リード部21の他端と連なる陽極端子部2
3及び陰極端子部24を有している。表示セグメント部
22は日字形に配設されており、この表示セグメント部
22に各々リード部21が連設されている。リード部2
1はガラス基板10の一辺側に引き回されており、陽極
端子部23が連設されている。陽極端子部23及び陰極
端子部24はガラス基板10の一辺側に列状に配置され
ている。
【0013】透明電極13のリード部21及び表示セグ
メント部22は、絶縁層14により背面電極16と絶縁
されている。絶縁層14は、透明電極13の表示セグメ
ント部22の周縁部と若干重なるように形成されてお
り、各端子部23,24の近傍を除いて、ガラス基板1
0の略全範囲に設けられている。絶縁層14には矩形の
切欠き部25が設けられており、この切欠き部25で陰
極端子部24が背面電極16と導通される。26は紫外
線硬化性の接着剤であり、この接着剤26によりガラス
基板10と封止部材12とが接着される。陽極端子部2
3と陰極端子部24とを直流電源に接続し、透明電極1
3と背面電極16とに駆動電圧を印加すると、発光層1
9が発光する。
【0014】背面電極16は、アルミリチウム(Li:A
l)からなる第一の金属層27,アンチモン(Sb)から
なる第二の金属層28及びアルミリチウム(Li:Al)か
らなる第三の金属層29を有している。各金属層27,
28,29は、蒸着,スパッタリング,イオンプレーテ
ィング等で形成される。複数の金属層27,28,29
で背面電極16を構成することにより、背面電極16を
形成する前に有機層15に異物30が付着し、異物30
の周囲に隙間ができてしまったとしても、その隙間に第
二の金属層28が入り込むため、有機層15に水分が浸
入する虞を低減できる。また、第一の金属層27は異物
30で途切れてしまうが、第二の金属層28及び第三の
金属層29にも駆動電圧が印加されているため、ダーク
スポットが発生しない。
【0015】なお、第三の金属層29はなくても良い
が、異物30の周囲は第一の金属層27及び第二の金属
層28の膜厚が薄く電気抵抗が大きいため、第三の金属
層29を設けることにより、信頼性を向上させることが
できる。また、本実施形態の第一の金属層27は、アル
ミリチウム(Li:Al)であったが、例えばマグネシウム
銀(Mg:Ag)またはアルミニウム(Al)であっても良
い。また、第二の金属層28は、アンチモン(Sb)であ
ったが、例えばチタン(Ti)またはクロム(Cr)であっ
ても良い。
【0016】また、本実施形態は、セグメント表示型の
有機電界発光素子9であったが、多数の画素を行列状に
配設したマトリクス型の有機電界発光素子にも本発明を
適用できる。また、液晶表示素子等の透過型表示素子の
バックライトとして用いられるような略全面が発光する
有機電界発光素子にも適用できることは言うまでもな
い。
【0017】
【発明の効果】本発明は、少なくとも透明電極と有機層
と背面電極とを有する積層体を基板に形成した有機電界
発光素子であって、前記背面電極は、少なくとも第一の
金属層と第二の金属層とを有するものであり、有機層に
水分が浸入し発光輝度が低下する虞を低減すると共に、
ダークスポットが発生する虞を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示す断面図。
【図2】 同上実施形態を示す正面図。
【図3】 同上実施形態を示す分解斜視図。
【図4】 同上実施形態を示す有機層の拡大断面図。
【図5】 同上実施形態を示す要部拡大断面図。
【図6】 従来例を示す断面図。
【図7】 同上従来例を示す断面図。
【符号の説明】
9 有機電界発光素子 10 ガラス基板(基板) 11 積層体 13 透明電極 15 有機層 16 背面電極 27 第一の金属層 28 第二の金属層 29 第三の金属層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも透明電極と有機層と背面電極
    とを有する積層体を基板に形成した有機電界発光素子で
    あって、前記背面電極は、少なくとも第一の金属層と第
    二の金属層とを有することを特徴とする有機電界発光素
    子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の有機電界発光素子にお
    いて、前記第一の金属層は、アルミリチウム(Li:A
    l),マグネシウム銀(Mg:Ag),アルミニウム(Al)の
    何れかからなることを特徴とする有機電界発光素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の有機電
    界発光素子において、前記第二の金属層は、アンチモン
    (Sb),チタン(Ti),クロム(Cr)の何れかからなる
    ことを特徴とする有機電界発光素子。
  4. 【請求項4】 請求項1,請求項2または請求項3に記
    載の有機電界発光素子において、前記背面電極は、第三
    の金属層を有することを特徴とする有機電界発光素子。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の有機電界発光素子にお
    いて、前記第三の金属層は、前記第一の金属層と同一の
    金属からなることを特徴とする有機電界発光素子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011054962A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Samsung Mobile Display Co Ltd 有機発光ディスプレイ装置
CN109133329A (zh) * 2018-08-31 2019-01-04 江苏新亿源环保科技有限公司 一种银离子改性光催化生物滤料的制备方法

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