JP2002260718A - 円筒形密閉電池 - Google Patents

円筒形密閉電池

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JP2002260718A
JP2002260718A JP2001051854A JP2001051854A JP2002260718A JP 2002260718 A JP2002260718 A JP 2002260718A JP 2001051854 A JP2001051854 A JP 2001051854A JP 2001051854 A JP2001051854 A JP 2001051854A JP 2002260718 A JP2002260718 A JP 2002260718A
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winding
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JP2001051854A
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Hideki Takahashi
秀樹 高橋
Hiroaki Yanagawa
浩章 柳川
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Toshiba Battery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造性および充放電特性を損なうことなく、
正極の集電体であるスポンジ状多孔質基板のような三次
元基板による内部短絡の発生を防止することが可能な円
筒形密閉電池を提供する。 【解決手段】 三次元基板を集電体として有する正極と
負極とを前記正極を包み込んだセパレータを介して渦巻
き状に捲回した電極群を備えた円筒形密閉電池におい
て、前記セパレータは、繊維からなる主セパレータとこ
の主セパレータの繊維に比べて短い繊維からなる補助セ
パレータとから構成され、かつ前記主セパレータは、前
記正極の捲き始め端部および捲き終わり端部が位置する
部位に前記補助セパレータが貼着されていることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状密閉電池に
関し、特に正極、負極およびセパレータを渦巻き状に捲
回した構造の電極群を改良した円筒状密閉電池に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】円筒形のニッケル水素二次電池やニッケ
ルカドミウム二次電池のようなアルカリ二次電池は、水
酸化ニッケルを含む正極および水素吸蔵合金を含む負極
を前記正極を包み込んだセパレータを介在して渦巻き状
に捲回した電極群を有底円筒状の容器内に密閉した構造
を有する。円筒形のニッケル水素二次電池は、具体的に
は水酸化ニッケル粉末を含むペーストをニッケル繊維多
孔体、スポンジ状ニッケル多孔体のような三次元基板か
らなる集電体に充填、乾燥、圧延して作製したペースト
式正極と水素吸蔵合金粉末を含むペーストをニッケル製
パンチドメタルのような集電体に充填、乾燥、圧延して
作製したペースト式負極との間にポリオレフィン不織布
からなるセパレータを介在させながら巻芯を用いて捲回
することにより電極群を作製し、この電極群を有底円筒
状容器内に収納し、アルカリ電解液を注入し、前記電極
群と外部端子との接続を行なった後、前記容器の開口部
を封口することにより製造される。
【0003】前述したニッケル水素二次電池において、
正極の集電体としてスポンジ状ニッケル多孔体のような
三次元基板を用いた場合、前記三次元基板の端部が針状
になる。また、前記セパレータとして長繊維の不織布か
らなるものを用いた場合、そのセパレータは空隙が多
く、多数の貫通孔が存在する。その結果、前記正極と負
極の間に正極を包み込んだセパレータを介在して渦巻き
状に捲回した電極群を作製すると、前記正極の三次元基
板の捲き始め端部および捲き終わり端部に存在する針状
金属が前記セパレータを貫通し、前記負極と接触してな
い部短絡を生じる。このような内部短絡は、充放電を繰
り返した後に発生するために、電池の信頼性を著しく低
下させる。
【0004】このようなことから、空隙の少ない短繊維
の不織布からなるセパレータを用いたり、厚いセパレー
タを用いたりすることが検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、短繊維
の不織布からなるセパレータは機械的強度が弱く、製造
工程で切断され易いという問題があった。また、厚いセ
パレータは正負極と共に渦巻き状に捲回して電極群を作
製する際、捲回が困難になるばかりか、有底円筒状の容
器への挿入が困難になったり、容器内に収納する正負極
の容量が実効的に低下して電池容量が低くなったりす
る。
【0006】本発明は、製造性および充放電特性を損な
うことなく、正極の集電体であるスポンジ状多孔質基板
のような三次元基板による内部短絡の発生を防止するこ
とが可能な円筒形密閉電池を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る円筒状密閉
電池は、三次元基板を集電体として有する正極と負極と
を前記正極を包み込んだセパレータを介して渦巻き状に
捲回した電極群を備えた円筒形密閉電池において、前記
セパレータは、繊維からなる主セパレータとこの主セパ
レータの繊維に比べて短い繊維からなる補助セパレータ
とから構成され、かつ前記主セパレータは、前記正極の
捲き始め端部および捲き終わり端部が位置する部位に前
記補助セパレータが貼着されていることを特徴とするも
のである。
【0008】本発明に係る円筒状密閉電池において、前
記正極は前記セパレータと当接される側の捲き始め端部
および捲き終わり端部がR形状をなすことが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る円筒形密閉電
池、例えば円筒形密閉ニッケル水素二次電池を図1〜図
3を参照して説明する。
【0010】図1は、本発明に係る円筒形密閉ニッケル
水素二次電池を示す部分切欠斜視図、図2は図1に組み
込まれる電極群を示す横断面図、図3は図2の電極群の
要部を詳細に示した拡大横断面図である。
【0011】負極端子を兼ねる有底円筒状の容器1内に
は、ペースト式正極2とペースト式負極3とを前記正極
2を包み込んだセパレータ4を介して渦巻き状に捲回す
ることにより作製された電極群5が収納されている。前
記セパレータ4が繊維からなる主セパレータ41とこの
主セパレータ41に部分的に貼着され、主セパレータ4
1に比べて短い繊維(短繊維)からなる補助セパレータ
421,422,431,432とから構成されている。
【0012】前記電極群5は、図2および図3に示すよ
うに半円柱体21a,21bを2つ組み合わせた形状の
巻芯22に前記主セパレータ41を挟み渦巻き状に捲回
しながら、正極2および負極3を主セパレータ41間に
それぞれ挟むことにより作製される。このような電極群
5は、図2および図3に示すように前記正極2の捲き始
め端部2aにRが付され、かつこの捲き始め端部2aが
位置する両側の主セパレータ41における前記正極2と
反対側の面に前記補助セパレータ421,422が前記捲
き始め端部2aを含む領域と対向するようにそれぞれ例
えば融着により貼着されている。また、図2および図3
に示すように前記正極2の捲き終わり端部2bにRが付
され、かつこの捲き終わり端部2bが位置する両側の主
セパレータ41における前記正極2と反対側の面に前記
補助セパレータ431,432が前記捲き終わり端部2b
を含む領域と対向するようにそれぞれ例えば融着により
貼着されている。なお、前記セパレータ41は主セパレ
ータにおける正極と反対側の面に補助セパレータを貼着
したが、同一面に補助セパレータを貼着してもよい。
【0013】アルカリ電解液は、前記容器1内に収容さ
れている。中央に穴6を有する円形の封口板7は、前記
容器1の上部開口部に配置されている。リング状の絶縁
性ガスケット8は、前記封口板7の周縁と前記容器1の
上部開口部内面の間に配置され、前記上部開口部を内側
に縮径するカシメ加工により前記容器1に前記封口板7
を前記ガスケット8を介して気密に固定している。正極
リード9は、一端が前記正極2に接続、他端が前記封口
板7の下面に接続されている。
【0014】帽子形状をなす正極端子10は、前記封口
板7上に前記穴6を覆うように取り付けられている。ゴ
ム製の安全弁11は、前記封口板7と前記正極端子10
で囲まれた空間内に前記穴6を塞ぐように配置されてい
る。中央に穴を有する絶縁材料からなる円形の押え板1
2は、前記正極端子10上に前記正極端子10の突起部
がその押え板12の前記穴から突出されるように配置さ
れている。外装チューブ13は、前記押え板12の周
縁、前記容器1の側面及び前記容器1の底部周縁を被覆
している。
【0015】次に、前記ペースト式正極2、ペースト式
負極3、セパレータ4および電解液について説明する。
【0016】1)ペースト式正極2 このペースト式正極2は、活物質である水酸化ニッケル
粉末に導電材を添加し、結着剤および水と共に混練して
ペーストを調製し、このペーストを三次元基板に充填
し、乾燥した後、ローラプレス等により圧延することに
より作製される。
【0017】前記水酸化ニッケル粒子としては、例えば
単一の水酸化ニッケル粒子、または亜鉛、コバルト、ビ
スマス、銅のような金属を金属ニッケルと共に共沈され
た水酸化ニッケル粒子を用いることができる。特に、後
者の水酸化ニッケル粒子を含む正極は、高温状態におけ
る充電効率をより一層向上することが可能になる。
【0018】前記水酸化ニッケル粒子は、X線粉末回折
法による(101)面のピーク半価幅が0.8゜/2θ
(Cu−Kα)以上であることが好ましい。より好まし
い水酸化ニッケル粒子のピーク半価幅は0.9〜1.0
゜/2θ(Cu−Kα)である。
【0019】前記導電材粉末としては、例えば金属コバ
ルト粉末、コバルト酸化物粉末、コバルト水酸化物粉末
等を挙げることができる。
【0020】前記結着剤としては、例えばカルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリテトラフルオロエチレン等を挙げること
ができる。
【0021】前記三次元基板としては、例えばスポンジ
状、繊維状、もしくはフェルト状の金属多孔体等を挙げ
ることができる。
【0022】2)ペースト式負極3 このペースト式負極3は、水素吸蔵合金粉末を結着剤お
よび水と共に混練してペーストを調製し、このペースト
を導電性基板の両面に充填し、乾燥した後、ローラプレ
ス等により圧延することにより作製される。
【0023】前記水素吸蔵合金としては、格別制限され
るものではなく、電解液中で電気化学的に発生させた水
素を吸蔵でき、かつ放電時にその吸蔵水素を容易に放出
できるものであればよい。この水素吸蔵合金としては、
例えばLaNi5 、MmNi 5 (Mm;ミッシュメタ
ル)、LmNi5 (Lm;ランタン富化したミッシュメ
タル)、またはこれらのNiの一部をAl、Mn、C
o、Ti、Cu、Zn、Zr、Cr、Bのような元素で
置換した多元素系のもの、もしくはTiNi系、TiF
e系のものを挙げることができる。中でも、一般式Lm
Nix Mny z (ただし、AはAl,Coから選ばれ
る少なくとも一種の金属、原子比x,y,zはその合計
値が4.8≦x+y+z≦5.4を示す)で表されるも
のを用いることが好ましい。
【0024】前記結着剤としては、例えばカルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリテトラフルオロエチレン等を挙げること
ができる。
【0025】前記ペースト中には、例えばカーボンブラ
ック等の導電材粉末を更に含有することを許容する。
【0026】前記導電性基板としては、パンチドメタ
ル、エキスパンデッドメタル、穿孔剛板、ニッケルネッ
トなどの二次元基板や、フェルト状金属多孔体や、スポ
ンジ状金属基板などの三次元基板を挙げることができ
る。
【0027】3)セパレータ4 このセパレータ4は、前述した図2および図3に示すよ
うに主セパレータ4aに補助セパレータ421,422
431,432とが部分的に貼着された構造を有する。
【0028】前記主セパレータは、繊維長さが30mm
以上の例えばポリオレフィン繊維やナイロン繊維からな
る不織布、同繊維からなる織布もしくはこれら不織布お
よび織布で複合化された複合シートから作られる。特
に、前記セパレータはポリオレフィン系合成樹脂繊維を
含むシート状物から形成され、かつ前記シート状物がカ
ルボキシル基を有するビニルモノマーでグラフト共重合
された物から形成されることが好ましい。
【0029】前記ポリオレフィン系合成樹脂繊維として
は、ポリオレフィン単一繊維、ポリオレフィン繊維から
なる芯材表面に前記ポリオレフィン繊維とは異なるポリ
オレフィン繊維が被覆された芯鞘構造の複合繊維、互い
に異なるポリオレフィン繊維同士が円形に接合された分
割構造の複合繊維等を挙げることができる。前記ポリオ
レフィンとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどを挙げることができる。
【0030】前記ポリオレフィン系合成樹脂繊維を含む
シート状物としては、例えば前述したポリオレフィン系
合成樹脂繊維からなる不織布、同繊維からなる織布もし
くはこれら不織布および織布で複合化された複合シート
を挙げることができる。前記不織布は、例えば乾式法、
湿式法、スパンボンド法、メルトブロー法等によって作
製される。前記ポリオレフィン系合成樹脂繊維の平均繊
維径は、機械的強度、正極と負極の間のショート防止の
観点から1〜20μmにすることが好ましい。
【0031】前記カルボキシル基を有するビニルモノマ
ーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、前記ア
クリル酸や前記メタクリル酸のエステル類を挙げること
ができる。前記ビニルモノマーの中でも、アクリル酸が
好適である。
【0032】前記補助セパレータは、繊維長さが1mm
以上、30mm未満の例えばポリオレフィン繊維やナイ
ロン繊維からなる不織布、同繊維からなる織布もしくは
これら不織布および織布で複合化された複合シートから
作られる。特に、前記セパレータはポリオレフィン系合
成樹脂繊維を含むシート状物から形成され、かつ前記シ
ート状物がカルボキシル基を有するビニルモノマーでグ
ラフト共重合された物から形成されることが好ましい。
【0033】前記ポリオレフィン系合成樹脂繊維として
は、前記主セパレータと同様なものが用いられる。
【0034】4)アルカリ電解液 このアルカリ電解液としては、例えば水酸化ナトリウム
(NaOH)と水酸化リチウム(LiOH)の混合液、
水酸化カリウム(KOH)とLiOHの混合液、KOH
とLiOHとNaOHの混合液等を用いることができ
る。これらの電解液の中でKOHの濃度は、2〜6Mに
することが望ましい。NaOHの濃度は、1〜6M、よ
り好ましくは2〜5Mの範囲にすることが望ましい。L
iOHの濃度は、0.3〜2M、より好ましくは0.5
〜1.5Mの範囲にすることが望ましい。
【0035】以上説明した本発明に係る円筒形密閉電池
は、三次元基板を集電体として有する正極と負極とを前
記正極を包み込んだセパレータを介して渦巻き状に捲回
した電極群を備えた円筒形密閉電池において、前記セパ
レータが繊維からなる主セパレータとこの主セパレータ
の不織布の繊維に比べて短い繊維の不織布からなる補助
セパレータとから構成され、かつ前記主セパレータが前
記正極の捲き始め端部および捲き終わり端部が位置する
部位に前記補助セパレータを貼り付けた構造を有する。
【0036】このような構成によれば、セパレータを繊
維からなる主セパレータとこの主セパレータの不織布の
繊維に比べて短い繊維の不織布からなる補助セパレータ
とから形成し、電極群の正極の捲き始め端部および捲き
終わり端部に位置する前記主セパレータに空隙が少ない
前記補助セパレータを貼着することによって、正極の集
電体としてスポンジ状ニッケル多孔体のような三次元基
板の端部が針状に突出しても、その針状金属がセパレー
タを貫通して負極に達するのを前記補助セパレータによ
り阻止することができる。その結果、内部短絡の発生を
抑制することができる。
【0037】また、前記正極の捲き始め端部および捲き
終わり端部にRを付すことによって、その集電体として
スポンジ状ニッケル多孔体のような三次元基板の端部を
滑らかにすることができる。その結果、前記正極の捲き
始め端部および捲き終わり端部においてセパレータを貫
通して負極に達する内部短絡の発生を効果的に防止する
ことができる。
【0038】したがって、製造性および充放電特性を損
なうことなく、正極の集電体であるスポンジ状多孔質基
板のような三次元基板による内部短絡の発生を防止して
信頼性の高い円筒形密閉電池を実現できる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を前述した図
1〜図3を参照して詳細に説明する。
【0040】(実施例1) <ペースト式正極の作製>水酸化ニッケル粉末90質量
部および酸化コバルト粉末10質量部からなる混合粉体
に、カルボキシメチルセルロース0.3質量部、ポリア
クリル酸ナトリウム0.175質量部およびポリテトラ
フルオロエチレン0.2質量部添加し、これらに純水を
45質量部添加して混練することによりペーストを調製
した。つづいて、このペーストをスポンジ状ニッケル多
孔体(集電体)内に充填した後、乾燥し、ローラプレス
を行って圧延し、さらに裁断することにより厚さ0.7
2mm、長さ127mm、幅61.5mmのペースト式
正極を作製した。
【0041】<ペースト式負極の作製>市販のランタン
富化したミッシュメタルLmおよびNi、Co、Mn、
Alを用いて高周波炉によって、LmNi4.0 Co0.4
Mn0.3 Al0.3 の組成からなる水素吸蔵合金を作製し
た。前記水素吸蔵合金を機械粉砕し、これを200メッ
シュのふるいを通過させた。得られた合金粉末100質
量部に対してポリアクリル酸ナトリウム0.5質量部、
カルボキシメチルセルロース(CMC)0.125質量
部、ポリテトラフルオロエチレン1質量部および導電材
としてカーボン粉末1.0質量部を水50質量部と共に
混合することによって、ペーストを調製した。このペー
ストをパンチドメタルの両面に塗布、乾燥した後、ロー
ラプレスし、裁断することによって厚さ0.34mm、
長さ163mm、幅61mmのペースト式負極を作製し
た。
【0042】<セパレータの作製>ポリプロピレン樹脂
からスパンボンド法により繊維長さ30mm以上、繊維
径10μm、目付け量が50g/m2 で、厚さが0.2
0mmの不織布を作製した。つづいて、前記不織布をア
クリル酸モノマーをグラフト共重合させた後、裁断する
ことにより主セパレータを作製した。ポリプロピレン樹
脂から湿式法により繊維長さ15mm、繊維径10μ
m、目付け量が50g/m2 で、厚さが0.20mmの
不織布を作製した。つづいて、前記不織布をアクリル酸
モノマーをグラフト共重合させた後、裁断することによ
り補助セパレータを作製した。つづいて、この主セパレ
ータの所定の部位に前記補助セパレータを超音波融着し
てセパレータを作った。前記セパレータとしては、スパ
ンボンド法と湿式法の組み合わせにより作製したものを
用いたが、他の製法の組み合わせでもよい。
【0043】<電極群の作製>まず、2つの半円柱体を
有する2つ割の巻芯を用意し、これら巻芯間に前記セパ
レータを挟み、180°回転させ、前記巻芯にセパレー
タをS字状に捲回した。つづいて、前記正極および前記
負極をセパレータ内にそれぞれセパレータを介在して互
いに分離するように配置させて渦巻き状に捲回して電極
群を作製した。この電極群は、図2および図3に示すよ
うに前記正極2の捲き始め端部2aが位置する両側の主
セパレータ41における前記正極2と反対側の面に前記
補助セパレータ421,422が前記捲き始め端部2aを
含む領域と対向するようにそれぞれ配置され、かつこの
捲き終わり端部2bが位置する両側の主セパレータ41
における前記正極2と反対側の面に前記補助セパレータ
431,432が前記捲き終わり端部2bを含む領域と対
向するようにそれぞれ配置されていた。
【0044】得られた電極群を有底円筒状容器に収納し
た後、7規定のKOHおよび1規定のLiOHからなる
電解液を前記容器内に注入し、封口等を行うことにより
前述した図1に示す構造(ただし、正極の捲き始め端部
および捲き終わり端部は平坦な形状)を有する4/3A
サイズの2000個の円筒形ニッケル水素二次電池を組
み立てた。
【0045】なお、実施例1においてセパレータは主セ
パレータにおける正極と反対側の面に補助セパレータを
貼着したが、同一面に補助セパレータを貼着してもよ
い。
【0046】(実施例2)正極として捲き始め端部およ
び捲き終わり端部にRを付したものを用いた以外、実施
例1と同様な図1に示す構造を有する4/3Aサイズの
2000個の円筒形ニッケル水素二次電池を組み立て
た。
【0047】(比較例1)セパレータとして実施例1の
主セパレータのみからなる構造のものを用いた以外、実
施例1と同様な4/3Aサイズの2000個の円筒形ニ
ッケル水素二次電池を組み立てた。
【0048】(比較例2)セパレータとして実施例1の
主セパレータとこの主セパレータと同じ繊維長の不織布
からなる補助セパレータとからなるものを用いた以外、
実施例1と同様な4/3Aサイズの2000個の円筒形
ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0049】得られた実施例1,2および比較例1,2
の二次電池について、内部短絡の発生個数を調べたその
結果を下記表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】前記表1から明らかなように実施例1,2
の二次電池は、比較例1の二次電池に比べて内部短絡の
発生個数が極めて少ないことがわかる。特に、捲き始め
端部および捲き終わり端部にRを付した正極が組み込ま
れた電極群を備えた実施例2の二次電池は2000小当
たりの内部短絡発生個数がゼロで高い信頼性を有するこ
とがわかる。
【0052】また、実施例1,2および比較例1,2の
二次電池について、240mAの充電を行ない、30分
間放置後、1200mAで1.0Vの終止電圧まで放電
する操作(サイクル)を繰り返し、サイクル数と電池の
容量の関係を調べた。その結果を図4に示す。
【0053】図4から明らかなように実施例1,2の二
次電池は比較例1,2の二次電池に比べてサイクル寿命
が長いことがわかる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、製
造性および充放電特性を損なうことなく、正極の集電体
であるスポンジ状多孔質基板のような三次元基板による
内部短絡の発生を防止することが可能な高信頼性の円筒
形密閉電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円筒形密閉ニッケル水素二次電池
を示す部分切欠斜視図。
【図2】図1に組み込まれる電極群を示す横断面図。
【図3】図2の電極群の要部を詳細に示した拡大横断面
図。
【図4】実施例1,2および比較例1,2の円筒形密閉
ニッケル水素二次電池におけるサイクル数と容量との関
係を示す特性図。
【符号の説明】
1…容器、 2…正極、 3…負極、 4…セパレータ、 41…主セパレータ、 421,422,431,432…補助セパータ、 5…電極群、 7…封口板、 8…絶縁ガスケット、 22…巻芯。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H021 BB11 CC01 CC04 HH03 5H028 AA05 BB05 BB07 CC13 HH05 5H050 BA11 CA03 CB16 DA19 FA01 FA05 GA09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元基板を集電体として有する正極と
    負極とを前記正極を包み込んだセパレータを介して渦巻
    き状に捲回した電極群を備えた円筒形密閉電池におい
    て、 前記セパレータは、繊維からなる主セパレータとこの主
    セパレータの繊維に比べて短い繊維からなる補助セパレ
    ータとから構成され、かつ前記主セパレータは、前記正
    極の捲き始め端部および捲き終わり端部が位置する部位
    に前記補助セパレータが貼着されていることを特徴とす
    る円筒形密閉電池。
  2. 【請求項2】 前記正極は、前記セパレータと当接され
    る側の捲き始め端部および捲き終わり端部がR形状をな
    すことを特徴とする請求項1記載の円筒形密閉電池。
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