JP2002257538A - 形状判別装置及び形状判別方法 - Google Patents
形状判別装置及び形状判別方法Info
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- JP2002257538A JP2002257538A JP2001054017A JP2001054017A JP2002257538A JP 2002257538 A JP2002257538 A JP 2002257538A JP 2001054017 A JP2001054017 A JP 2001054017A JP 2001054017 A JP2001054017 A JP 2001054017A JP 2002257538 A JP2002257538 A JP 2002257538A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 距離センサの受光レベルや高さデータのばら
つき誤差が大きな場合であっても、精度良くかつ高速に
形状判別処理を行うことが可能な形状判別処理装置を得
る。 【解決手段】 複数の標準形状各々に関する所定の境界
点条件を含んだ複数の形状データを予め保存した形状辞
書と、被検査体の表面高さを順次計測する高さ計測手段
と、当該被検査体の形状プロファイルを作成する被検査
体検出手段と、該形状プロファイルから一の形状データ
の境界点条件に合致する実境界点を抽出し、該実境界点
により規定される近似直線と形状プロファイルとの直線
近似値を算出し、該直線近似値に基づき形状プロファイ
ルと形状データとの間の近似度合いを表す評価値を算出
する、一連の評価値算出処理を全ての形状データについ
て行い、各形状データの評価値に基づいて被検査体の形
状を判別する形状判別手段とを備える。
つき誤差が大きな場合であっても、精度良くかつ高速に
形状判別処理を行うことが可能な形状判別処理装置を得
る。 【解決手段】 複数の標準形状各々に関する所定の境界
点条件を含んだ複数の形状データを予め保存した形状辞
書と、被検査体の表面高さを順次計測する高さ計測手段
と、当該被検査体の形状プロファイルを作成する被検査
体検出手段と、該形状プロファイルから一の形状データ
の境界点条件に合致する実境界点を抽出し、該実境界点
により規定される近似直線と形状プロファイルとの直線
近似値を算出し、該直線近似値に基づき形状プロファイ
ルと形状データとの間の近似度合いを表す評価値を算出
する、一連の評価値算出処理を全ての形状データについ
て行い、各形状データの評価値に基づいて被検査体の形
状を判別する形状判別手段とを備える。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検査体の形状を
判定する形状判別装置に関するものである。
判定する形状判別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は、例えば特開平9−19059
4号公報に示された従来の車種判別装置の構成図であ
る。以下で従来の車種判別装置の動作について説明す
る。まず、道路上の所定の高さに設置された距離センサ
100は、該距離センサ100から被検査車両表面まで
の高さ方向の距離を計測する。当該距離センサ100
は、投光部と受光部より構成され、投光部から投射され
被検査車両の表面で反射した反射光を受光部で受け、三
角測量の原理により、該距離センサから被検査車両表面
までの高さ方向の距離を計測する。
4号公報に示された従来の車種判別装置の構成図であ
る。以下で従来の車種判別装置の動作について説明す
る。まず、道路上の所定の高さに設置された距離センサ
100は、該距離センサ100から被検査車両表面まで
の高さ方向の距離を計測する。当該距離センサ100
は、投光部と受光部より構成され、投光部から投射され
被検査車両の表面で反射した反射光を受光部で受け、三
角測量の原理により、該距離センサから被検査車両表面
までの高さ方向の距離を計測する。
【0003】当該車種判別装置では、被検査車両の移動
方向と直行する道路の幅方向に、複数の距離センサ10
0が直線状に配置されており(以下、計測ライン)、全
ての距離センサ100で同時に被検査車両表面までの距
離を計測を行う(以下、スキャン処理)。所定の時間間
隔でスキャン処理を繰り返すことにより、道路面上を走
行する被検査車両全体の表面高さ距離を離散的に計測す
る。この計測処理において、被検査車両のフロントガラ
ス部分やバンパー部分では、車両表面における反射光の
透過・乱反射等により、距離センサ100の受光レベル
が低下する。
方向と直行する道路の幅方向に、複数の距離センサ10
0が直線状に配置されており(以下、計測ライン)、全
ての距離センサ100で同時に被検査車両表面までの距
離を計測を行う(以下、スキャン処理)。所定の時間間
隔でスキャン処理を繰り返すことにより、道路面上を走
行する被検査車両全体の表面高さ距離を離散的に計測す
る。この計測処理において、被検査車両のフロントガラ
ス部分やバンパー部分では、車両表面における反射光の
透過・乱反射等により、距離センサ100の受光レベル
が低下する。
【0004】次に、前記各距離センサ100により計測
された車両表面の高さ方向の距離データは、それぞれに
2値化部102に入力される。当該2値化部102は、
前記計測された距離を所定の閾値と比較し、計測距離が
閾値未満である場合には被検査車両の検出を示す“1”
を、一方計測距離が閾値以上である場合には被検査車両
の非検出を示す“0”を出力する。
された車両表面の高さ方向の距離データは、それぞれに
2値化部102に入力される。当該2値化部102は、
前記計測された距離を所定の閾値と比較し、計測距離が
閾値未満である場合には被検査車両の検出を示す“1”
を、一方計測距離が閾値以上である場合には被検査車両
の非検出を示す“0”を出力する。
【0005】また連結処理部103は、一回のスキャン
処理により計測された複数の距離データを入力し、当該
距離データと距離センサ100が設置されている所定の
高さ距離とに基づいて、被検査車両表面の道路面からの
高さデータを順次算出する。ここで連結処理部103
は、前記の通りフロントガラス部分やバンパー部分など
距離センサ100の受光レベルが低下した検出位置につ
いては、高さデータとして「無限遠」を表す所定のデー
タを設定しておく。
処理により計測された複数の距離データを入力し、当該
距離データと距離センサ100が設置されている所定の
高さ距離とに基づいて、被検査車両表面の道路面からの
高さデータを順次算出する。ここで連結処理部103
は、前記の通りフロントガラス部分やバンパー部分など
距離センサ100の受光レベルが低下した検出位置につ
いては、高さデータとして「無限遠」を表す所定のデー
タを設定しておく。
【0006】次に連結処理部103は、一回のスキャン
処理により得られた複数の高さデータと、前記車両検出
の有無を示す0/1データとを、各々距離センサ100
の計測ラインに対応させて結合し、それぞれ高さ連結デ
ータ及び0/1連結データとして出力する。当該連結処
理部103は距離センサ100によるスキャン処理毎
に、上記連結データの生成処理を順次繰り返して行う。
処理により得られた複数の高さデータと、前記車両検出
の有無を示す0/1データとを、各々距離センサ100
の計測ラインに対応させて結合し、それぞれ高さ連結デ
ータ及び0/1連結データとして出力する。当該連結処
理部103は距離センサ100によるスキャン処理毎
に、上記連結データの生成処理を順次繰り返して行う。
【0007】次に車両検知処理部105は、連結処理部
103によって生成されたの0/1連結データを順次入
力し、被検査車両の車両の左右端位置及び全幅、並びに
当該被検査車両が計測ライン上を通過するのに要した時
間を求める。車両検知処理部105は、これらの情報を
車両検知情報として高さデータ計算部106に対して出
力する。
103によって生成されたの0/1連結データを順次入
力し、被検査車両の車両の左右端位置及び全幅、並びに
当該被検査車両が計測ライン上を通過するのに要した時
間を求める。車両検知処理部105は、これらの情報を
車両検知情報として高さデータ計算部106に対して出
力する。
【0008】次に高さデータ計算部106は、連結処理
部103から出力された高さ連結データと車両検知処理
部105から出力された車両検知情報とを入力し、当該
被検出車両を構成するボンネット部、ルーフ部、トラン
ク部等の構成部位各々を単位として、各車両部位の分割
及び抽出を行う。以下では、被検査車両を構成する車両
部位の単位を「高さブロック」と呼ぶ。
部103から出力された高さ連結データと車両検知処理
部105から出力された車両検知情報とを入力し、当該
被検出車両を構成するボンネット部、ルーフ部、トラン
ク部等の構成部位各々を単位として、各車両部位の分割
及び抽出を行う。以下では、被検査車両を構成する車両
部位の単位を「高さブロック」と呼ぶ。
【0009】以下で、高さデータ計算部106における
高さブロック抽出処理について説明する。まず、0/1
連結データに基づき被検査車両の検出有無を監視し、被
検査車両が新たに検出された時点で高さブロックのブロ
ック数を1に初期化する。
高さブロック抽出処理について説明する。まず、0/1
連結データに基づき被検査車両の検出有無を監視し、被
検査車両が新たに検出された時点で高さブロックのブロ
ック数を1に初期化する。
【0010】計測ラインがボンネット部上にある場合に
おいて、高さデータ計算部は、0/1連結データを基に
第1の高さブロックであるボンネット部の位置を特定す
るとともに、当該第1の高さブロックの高さデータの最
大値、最小値、平均値(以下、「高さ情報」と呼ぶ)を
順次特定する。
おいて、高さデータ計算部は、0/1連結データを基に
第1の高さブロックであるボンネット部の位置を特定す
るとともに、当該第1の高さブロックの高さデータの最
大値、最小値、平均値(以下、「高さ情報」と呼ぶ)を
順次特定する。
【0011】被検査車両が計測ライン上を走行しフロン
トガラス部が計測ライン上にさしかかると、距離センサ
100の受光レベルが低下して高さ連結データのうち無
限遠データの割合が増加する。ここで高さデータ計算部
106は、高さ連結データ中にしめる無限遠データの割
合が所定の閾値を越えた時点で、高さブロックがボンネ
ット部からルーフ部に遷移するものと推定して、高さブ
ロックのブロック数に1を加える。続けて被検査車両が
さらに走行しルーフ部が計測ライン上に差しかかると、
高さ連結データ中にしめる無限遠データの割合が低下す
るので、高さデータ計算部は第2の高さブロックである
ルーフ部について高さ情報を特定する。
トガラス部が計測ライン上にさしかかると、距離センサ
100の受光レベルが低下して高さ連結データのうち無
限遠データの割合が増加する。ここで高さデータ計算部
106は、高さ連結データ中にしめる無限遠データの割
合が所定の閾値を越えた時点で、高さブロックがボンネ
ット部からルーフ部に遷移するものと推定して、高さブ
ロックのブロック数に1を加える。続けて被検査車両が
さらに走行しルーフ部が計測ライン上に差しかかると、
高さ連結データ中にしめる無限遠データの割合が低下す
るので、高さデータ計算部は第2の高さブロックである
ルーフ部について高さ情報を特定する。
【0012】また高さデータ計算部106は、各スキャ
ン処理毎に得られる最新の高さ連結データを、その直前
のスキャン処理で得られた高さ連結データと順次比較
し、各高さデータが不連続に変化したか否かを監視す
る。その結果、高さデータの不連続な変化が検出された
場合には、高さブロックが遷移したものと判定して、高
さブロックのブロック数に1を加えるとともに、新たな
高さブロックについて高さ情報を特定する。
ン処理毎に得られる最新の高さ連結データを、その直前
のスキャン処理で得られた高さ連結データと順次比較
し、各高さデータが不連続に変化したか否かを監視す
る。その結果、高さデータの不連続な変化が検出された
場合には、高さブロックが遷移したものと判定して、高
さブロックのブロック数に1を加えるとともに、新たな
高さブロックについて高さ情報を特定する。
【0013】次に、0/1連結データに基づき該被検査
車両の通過完了を検出したら、高さデータ計算部106
は、上記の通り更新された高さブロックのブロック数
と、各高さブロックの高さ情報とを、車種判別処理部1
07に対して出力する。
車両の通過完了を検出したら、高さデータ計算部106
は、上記の通り更新された高さブロックのブロック数
と、各高さブロックの高さ情報とを、車種判別処理部1
07に対して出力する。
【0014】最後に車種判別部107は、前記車両検知
処理部105によって検出された被検査車両の平均全幅
に基づき、被検査車両が大幅車種か中幅車種か小幅車種
かを特定する。さらに、該車幅判別結果、前記高さブロ
ックのブロック数及び各高さブロックの高さ情報を、予
め記録された各車種情報と比較判別することにより被検
査車両の車種を推定する。
処理部105によって検出された被検査車両の平均全幅
に基づき、被検査車両が大幅車種か中幅車種か小幅車種
かを特定する。さらに、該車幅判別結果、前記高さブロ
ックのブロック数及び各高さブロックの高さ情報を、予
め記録された各車種情報と比較判別することにより被検
査車両の車種を推定する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前記、従来の車種判別
装置では、例えばフロントガラス等のように反射光の受
光レベルが低い部位や、高さデータの不連続な変化点を
拠所として高さブロックの分割及び抽出を行い、その結
果に基づき車種判別処理を行う。したがって、被検査車
両の表面全体が反射率の低い塗色である場合や、悪天候
等の周囲の環境条件によって反射光の受光レベルが変動
する場合には、各距離センサ100の受光レベルや高さ
データのばらつき誤差が大きくなるため、高さブロック
の分割及び抽出が正確に行われず、車種判別処理の精度
が低下するといった問題があった。
装置では、例えばフロントガラス等のように反射光の受
光レベルが低い部位や、高さデータの不連続な変化点を
拠所として高さブロックの分割及び抽出を行い、その結
果に基づき車種判別処理を行う。したがって、被検査車
両の表面全体が反射率の低い塗色である場合や、悪天候
等の周囲の環境条件によって反射光の受光レベルが変動
する場合には、各距離センサ100の受光レベルや高さ
データのばらつき誤差が大きくなるため、高さブロック
の分割及び抽出が正確に行われず、車種判別処理の精度
が低下するといった問題があった。
【0016】また、例えば被検査車両がトラック等の場
合には、荷台の積載物の形状や積載物表面での反射率の
影響によって高さブロック分割が正確に行われず、車種
判別処理の精度が低下するといった問題があった。
合には、荷台の積載物の形状や積載物表面での反射率の
影響によって高さブロック分割が正確に行われず、車種
判別処理の精度が低下するといった問題があった。
【0017】また、従来の車種判別装置で判別精度を高
めるために、距離センサの設置個数を増やして多数の高
さ距離データを取得し、各距離センサのばらつき誤差を
低減させる方法が採られるが、このような方法では、高
さブロック分割及び抽出に要する演算処理負荷が増大
し、車種判別の処理速度が低下するといった問題があっ
た。
めるために、距離センサの設置個数を増やして多数の高
さ距離データを取得し、各距離センサのばらつき誤差を
低減させる方法が採られるが、このような方法では、高
さブロック分割及び抽出に要する演算処理負荷が増大
し、車種判別の処理速度が低下するといった問題があっ
た。
【0018】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、距離センサの受光レベルや高さデータ
のばらつき誤差が大きな場合であっても、精度良くかつ
高速に形状判別処理を行うことが可能な形状判別処理装
置を提供することを目的とする。
れたものであり、距離センサの受光レベルや高さデータ
のばらつき誤差が大きな場合であっても、精度良くかつ
高速に形状判別処理を行うことが可能な形状判別処理装
置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明にかかる形状判別装置にあ
っては、被検査体の形状を測定し、予め保存された複数
の標準形状の何れに該当するかを判別する形状判別装置
において、前記標準形状を規定する複数の境界点に関す
る所定の境界点条件を含んだ形状データを予め保存した
形状辞書と、所定位置に固定され、移動する被検査体の
表面高さを一定の時間間隔で計測し、高さデータを順次
出力する高さ計測手段と、前記複数の高さデータに基づ
いて被検査体の前後端部を特定し、前記前後端の間で計
測された当該被検査体に関する一連の高さデータ群のみ
を抽出し、形状プロファイルとして保存する被検査体検
出手段と、前記形状辞書から形状データを読み出して、
前記形状プロファイルより、前記各境界点条件に合致す
る高さデータを実境界点として、各境界点毎に順次抽出
し、当該複数の実境界点により規定される被検査体の各
構成部分それぞれ対応した複数の近似直線と、該近似直
線各々に対応する形状プロファイルの高さデータのばら
つき度合いを表す直線近似値を、各近似直線毎に順次算
出し、該複数の直線近似値に基づいて前記形状プロファ
イルと当該形状データとの間の近似度合いを表す評価値
を算出する、一連の評価値演算処理を、前記形状辞書に
保存された全ての形状データについて順次行い、当該各
形状データの評価値に基づいて被検査体の形状を判別す
る形状判別手段とを備えたことを特徴とする。
的を達成するために、本発明にかかる形状判別装置にあ
っては、被検査体の形状を測定し、予め保存された複数
の標準形状の何れに該当するかを判別する形状判別装置
において、前記標準形状を規定する複数の境界点に関す
る所定の境界点条件を含んだ形状データを予め保存した
形状辞書と、所定位置に固定され、移動する被検査体の
表面高さを一定の時間間隔で計測し、高さデータを順次
出力する高さ計測手段と、前記複数の高さデータに基づ
いて被検査体の前後端部を特定し、前記前後端の間で計
測された当該被検査体に関する一連の高さデータ群のみ
を抽出し、形状プロファイルとして保存する被検査体検
出手段と、前記形状辞書から形状データを読み出して、
前記形状プロファイルより、前記各境界点条件に合致す
る高さデータを実境界点として、各境界点毎に順次抽出
し、当該複数の実境界点により規定される被検査体の各
構成部分それぞれ対応した複数の近似直線と、該近似直
線各々に対応する形状プロファイルの高さデータのばら
つき度合いを表す直線近似値を、各近似直線毎に順次算
出し、該複数の直線近似値に基づいて前記形状プロファ
イルと当該形状データとの間の近似度合いを表す評価値
を算出する、一連の評価値演算処理を、前記形状辞書に
保存された全ての形状データについて順次行い、当該各
形状データの評価値に基づいて被検査体の形状を判別す
る形状判別手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】次の発明にかかる形状判別装置にあって
は、各形状データは、標準形状に予め設定された複数の
境界点によって規定される複数の標準直線それぞれに対
応する所定の重み値を予め保存し、形状判別手段は、各
近似直線の直線近似値各々に対し前記重み値により重み
付けを行って評価値を算出することを特徴とする。
は、各形状データは、標準形状に予め設定された複数の
境界点によって規定される複数の標準直線それぞれに対
応する所定の重み値を予め保存し、形状判別手段は、各
近似直線の直線近似値各々に対し前記重み値により重み
付けを行って評価値を算出することを特徴とする。
【0021】次の発明にかかる形状判別装置にあって
は、各形状データは、複数の標準直線各々に関する所定
の標準直線パラメータを予め保存し、形状判別手段は、
当該標準直線パラメータに基づいて各標準直線に対する
近似直線のズレ度合いを表すペナルティ値を、各近似直
線毎に順次算出し、近似直線各々ついて算出された直線
近似値と前記ペナルティ値とに基づいて、所定の方法に
より形状プロファイルと各形状状データとの間の近似度
合いを表す評価値を、各形状データ毎に順次算出するこ
とを特徴とする。
は、各形状データは、複数の標準直線各々に関する所定
の標準直線パラメータを予め保存し、形状判別手段は、
当該標準直線パラメータに基づいて各標準直線に対する
近似直線のズレ度合いを表すペナルティ値を、各近似直
線毎に順次算出し、近似直線各々ついて算出された直線
近似値と前記ペナルティ値とに基づいて、所定の方法に
より形状プロファイルと各形状状データとの間の近似度
合いを表す評価値を、各形状データ毎に順次算出するこ
とを特徴とする。
【0022】次の発明にかかる形状判別装置にあって
は、形状判別手段は、形状プロファイルの全ての高さデ
ータから、該高さデータの前後で表面高さの差分値の変
化量が予め保存された所定の閾値より大きくなる高さデ
ータを候補データとして選抜し、当該候データを対象と
して実境界点の抽出を行うことを特徴とする。
は、形状判別手段は、形状プロファイルの全ての高さデ
ータから、該高さデータの前後で表面高さの差分値の変
化量が予め保存された所定の閾値より大きくなる高さデ
ータを候補データとして選抜し、当該候データを対象と
して実境界点の抽出を行うことを特徴とする。
【0023】次の発明にかかる形状判別装置にあって
は、高さ計測手段は、所定位置に固定された被検査体の
近傍を所定の速度で移動して、当該被検査体の表面高さ
を一定の時間間隔で計測し、高さデータを順次出力する
ことを特徴とする。
は、高さ計測手段は、所定位置に固定された被検査体の
近傍を所定の速度で移動して、当該被検査体の表面高さ
を一定の時間間隔で計測し、高さデータを順次出力する
ことを特徴とする。
【0024】次の発明にかかる形状判別装置にあって
は、高さ計測手段は、被検査体の移動方向に沿った所定
の距離間隔の複数地点の高さを計測するように複数個設
置され、当該複数の高さ計測手段は、前記複数地点での
被検査体の表面高さを一定の時間間隔で計測して、被検
査体の高さデータを順次出力し、各形状データは、被検
査体の全長の許容条件を予め保存し、形状判別手段は、
前記複数の高さ計測手段各々から出力された前記複数地
点の高さデータ群を基に、所定の方法により被検査体の
移動速度を算出し、被検査体の形状プロファイルと前記
移動速度とに基づいて被検査体の全長を求め、当該被検
査体の全長が前記全長の許容条件にあてはまるか否か判
定し、被検査体の全長が前記許容条件にあてはまらない
場合には、当該形状データに関する評価値算出を行わ
ず、形状判別の対象から除外することを特徴とする。
は、高さ計測手段は、被検査体の移動方向に沿った所定
の距離間隔の複数地点の高さを計測するように複数個設
置され、当該複数の高さ計測手段は、前記複数地点での
被検査体の表面高さを一定の時間間隔で計測して、被検
査体の高さデータを順次出力し、各形状データは、被検
査体の全長の許容条件を予め保存し、形状判別手段は、
前記複数の高さ計測手段各々から出力された前記複数地
点の高さデータ群を基に、所定の方法により被検査体の
移動速度を算出し、被検査体の形状プロファイルと前記
移動速度とに基づいて被検査体の全長を求め、当該被検
査体の全長が前記全長の許容条件にあてはまるか否か判
定し、被検査体の全長が前記許容条件にあてはまらない
場合には、当該形状データに関する評価値算出を行わ
ず、形状判別の対象から除外することを特徴とする。
【0025】次の発明にかかる形状判別装置にあって
は、各形状データは、被検査体の全高の許容条件を予め
保存し、形状判別手段は、形状プロファイルから最大の
高さデータを抽出し、当該最大高さデータが前記全高の
許容条件にあてはまるか否か判定し、該最大高さデータ
が前記許容条件にあてはまらない場合には、当該形状デ
ータに関する評価値算出を行わず、形状判別の対象から
除外することを特徴とする。
は、各形状データは、被検査体の全高の許容条件を予め
保存し、形状判別手段は、形状プロファイルから最大の
高さデータを抽出し、当該最大高さデータが前記全高の
許容条件にあてはまるか否か判定し、該最大高さデータ
が前記許容条件にあてはまらない場合には、当該形状デ
ータに関する評価値算出を行わず、形状判別の対象から
除外することを特徴とする。
【0026】次の発明にかかる形状判別装置にあって
は、形状判別手段は、形状プロファイルの全ての高さデ
ータを基に表面高さの出現頻度ヒストグラムを作成し、
出現頻度の分布に基づいて被検査体の全高を特定し、当
該被検査体の全高が形状データに予め保存された全高の
許容条件にあてはまるか否か判定し、前記許容条件にあ
てはまらない場合には、当該形状データに関する評価値
算出を行わず、形状判別の対象から除外することを特徴
とする。
は、形状判別手段は、形状プロファイルの全ての高さデ
ータを基に表面高さの出現頻度ヒストグラムを作成し、
出現頻度の分布に基づいて被検査体の全高を特定し、当
該被検査体の全高が形状データに予め保存された全高の
許容条件にあてはまるか否か判定し、前記許容条件にあ
てはまらない場合には、当該形状データに関する評価値
算出を行わず、形状判別の対象から除外することを特徴
とする。
【0027】次の発明にかかる形状判別装置にあって
は、形状判別手段は、被検査体の移動速度に応じて所定
の方法により高さデータの間引き量を決定し、形状プロ
ファイルの高さデータを間引き処理し、当該間引き処理
後の形状プロファイルに基づいて形状判別処理を行うこ
とを特徴とする。
は、形状判別手段は、被検査体の移動速度に応じて所定
の方法により高さデータの間引き量を決定し、形状プロ
ファイルの高さデータを間引き処理し、当該間引き処理
後の形状プロファイルに基づいて形状判別処理を行うこ
とを特徴とする。
【0028】次の発明にかかる形状判別方法にあって
は、被検査体の形状を測定し、予め保存された複数の標
準形状の何れに該当するかを判別する形状判別方法にお
いて、所定位置に固定された高さ計測手段により、移動
する被検査体の表面高さを一定の時間間隔で計測し、高
さデータを順次出力する高さ計測工程と、前記複数の高
さデータに基づいて被検査体の前後端部を特定し、当該
被検査体表面について計測された一連の高さデータ群の
みを抽出し、形状プロファイルとして保存する被検査体
検出工程と、前記標準形状を規定する複数の境界点に関
する所定の境界点条件を含んだ形状データを予め保存し
た形状辞書を参照し、前記形状プロファイルと各形状デ
ータとの間の近似度合いを表す評価値を順次算出し、当
該各形状データの評価値に基づいて被検査体の形状を判
別する形状判別工程を備え、該形状判別工程は、 a)前記形状辞書から形状データを読み出して、前記形
状プロファイルより、当該形状データの各境界点条件に
合致する高さデータを実境界点として、各境界点毎に順
次抽出する実境界点抽出ステップと、 b)当該複数の実境界点により規定される被検査体の各
構成部分それぞれ対応した複数の近似直線と、該近似直
線各々に対応する形状プロファイルの高さデータのばら
つき度合いを表す直線近似値を、各近似直線毎に順次算
出する直線近似値演算ステップと、 c)該複数の直線近似値に基づいて前記形状プロファイ
ルと当該形状データに関する評価値を算出する評価値演
算ステップとを有することを特徴とする。
は、被検査体の形状を測定し、予め保存された複数の標
準形状の何れに該当するかを判別する形状判別方法にお
いて、所定位置に固定された高さ計測手段により、移動
する被検査体の表面高さを一定の時間間隔で計測し、高
さデータを順次出力する高さ計測工程と、前記複数の高
さデータに基づいて被検査体の前後端部を特定し、当該
被検査体表面について計測された一連の高さデータ群の
みを抽出し、形状プロファイルとして保存する被検査体
検出工程と、前記標準形状を規定する複数の境界点に関
する所定の境界点条件を含んだ形状データを予め保存し
た形状辞書を参照し、前記形状プロファイルと各形状デ
ータとの間の近似度合いを表す評価値を順次算出し、当
該各形状データの評価値に基づいて被検査体の形状を判
別する形状判別工程を備え、該形状判別工程は、 a)前記形状辞書から形状データを読み出して、前記形
状プロファイルより、当該形状データの各境界点条件に
合致する高さデータを実境界点として、各境界点毎に順
次抽出する実境界点抽出ステップと、 b)当該複数の実境界点により規定される被検査体の各
構成部分それぞれ対応した複数の近似直線と、該近似直
線各々に対応する形状プロファイルの高さデータのばら
つき度合いを表す直線近似値を、各近似直線毎に順次算
出する直線近似値演算ステップと、 c)該複数の直線近似値に基づいて前記形状プロファイ
ルと当該形状データに関する評価値を算出する評価値演
算ステップとを有することを特徴とする。
【0029】次の発明にかかる形状判別方法にあって
は、各形状データには、標準形状に予め設定された複数
の境界点によって規定される複数の標準直線それぞれに
対応する所定の重み値が予め保存され、評価値演算ステ
ップは、各近似直線の直線近似値各々に対し前記重み値
により重み付けを行って評価値を算出することを特徴と
する。
は、各形状データには、標準形状に予め設定された複数
の境界点によって規定される複数の標準直線それぞれに
対応する所定の重み値が予め保存され、評価値演算ステ
ップは、各近似直線の直線近似値各々に対し前記重み値
により重み付けを行って評価値を算出することを特徴と
する。
【0030】次の発明にかかる形状判別方法にあって
は、各形状データには、複数の標準直線各々に関する所
定の標準直線パラメータが予め保存され、直線近似値演
算ステップは、当該標準直線パラメータに基づいて各標
準直線に対する近似直線のズレ度合いを表すペナルティ
値を、各近似直線毎に順次算出し、評価値演算ステップ
は、近似直線各々ついて算出された直線近似値と前記ペ
ナルティ値とに基づいて、所定の方法により形状プロフ
ァイルと各形状状データとの間の近似度合いを表す評価
値を算出することを特徴とする。
は、各形状データには、複数の標準直線各々に関する所
定の標準直線パラメータが予め保存され、直線近似値演
算ステップは、当該標準直線パラメータに基づいて各標
準直線に対する近似直線のズレ度合いを表すペナルティ
値を、各近似直線毎に順次算出し、評価値演算ステップ
は、近似直線各々ついて算出された直線近似値と前記ペ
ナルティ値とに基づいて、所定の方法により形状プロフ
ァイルと各形状状データとの間の近似度合いを表す評価
値を算出することを特徴とする。
【0031】次の発明にかかる形状判別方法にあって
は、形状判別工程は、さらに、 d)形状プロファイルの全ての高さデータから、該高さ
データの前後で表面高さの差分値の変化量が予め保存さ
れた所定の閾値より大きくなる高さデータを候補データ
として選抜する候補データ選抜ステップを有し、実境界
点抽出ステップは、当該候データを対象として実境界点
の抽出を行うことを特徴とする。
は、形状判別工程は、さらに、 d)形状プロファイルの全ての高さデータから、該高さ
データの前後で表面高さの差分値の変化量が予め保存さ
れた所定の閾値より大きくなる高さデータを候補データ
として選抜する候補データ選抜ステップを有し、実境界
点抽出ステップは、当該候データを対象として実境界点
の抽出を行うことを特徴とする。
【0032】次の発明にかかる形状判別方法にあって
は、高さ計測工程は、所定位置に固定された被検査体の
近傍を所定の速度で移動する高さ計測手段により、当該
被検査体の表面高さを一定の時間間隔で計測し、高さデ
ータを順次出力することを特徴とする。
は、高さ計測工程は、所定位置に固定された被検査体の
近傍を所定の速度で移動する高さ計測手段により、当該
被検査体の表面高さを一定の時間間隔で計測し、高さデ
ータを順次出力することを特徴とする。
【0033】次の発明にかかる形状判別方法にあって
は、高さ計測工程は、被検査体の移動方向に沿った所定
の距離間隔の複数地点の高さを計測する複数の高さ計測
手段により、被検査体の表面高さを一定の時間間隔で計
測して、被検査体の高さデータを順次出力し、各形状デ
ータには、被検査体の全長の許容条件が予め保存され、
形状判別工程は、さらに、 e)前記複数の高さ計測工程各々から出力された前記複
数地点の高さデータ群を基に、所定の方法により被検査
体の移動速度を算出し、被検査体の形状プロファイルと
前記移動速度とに基づいて被検査体の全長を求める被検
査体サイズ検出ステップと、 f)当該被検査体の全長が前記全長の許容条件にあては
まるか否か判定する照合可否判定ステップとを有し、被
検査体の全長が前記許容条件にあてはまらない場合に
は、当該形状データについて実境界点抽出ステップ、直
線近似値演算ステップ及び評価値演算ステップの各処理
を行わず、形状判別の対象から除外することを特徴とす
る。
は、高さ計測工程は、被検査体の移動方向に沿った所定
の距離間隔の複数地点の高さを計測する複数の高さ計測
手段により、被検査体の表面高さを一定の時間間隔で計
測して、被検査体の高さデータを順次出力し、各形状デ
ータには、被検査体の全長の許容条件が予め保存され、
形状判別工程は、さらに、 e)前記複数の高さ計測工程各々から出力された前記複
数地点の高さデータ群を基に、所定の方法により被検査
体の移動速度を算出し、被検査体の形状プロファイルと
前記移動速度とに基づいて被検査体の全長を求める被検
査体サイズ検出ステップと、 f)当該被検査体の全長が前記全長の許容条件にあては
まるか否か判定する照合可否判定ステップとを有し、被
検査体の全長が前記許容条件にあてはまらない場合に
は、当該形状データについて実境界点抽出ステップ、直
線近似値演算ステップ及び評価値演算ステップの各処理
を行わず、形状判別の対象から除外することを特徴とす
る。
【0034】次の発明にかかる形状判別方法にあって
は、各形状データには、被検査体の全高の許容条件が予
め保存され、被検査体サイズ検出ステップは、形状プロ
ファイルから最大の高さデータを当該被検査体の全高と
して抽出し、照合可否判定ステップは、当該被検査体の
全高が前記全高の許容条件にあてはまるか否か判定し、
該最大高さデータが前記許容条件にあてはまらない場合
には、当該形状データについて実境界点抽出ステップ、
直線近似値演算ステップ及び評価値演算ステップの各処
理を行わず、形状判別の対象から除外することを特徴と
する。
は、各形状データには、被検査体の全高の許容条件が予
め保存され、被検査体サイズ検出ステップは、形状プロ
ファイルから最大の高さデータを当該被検査体の全高と
して抽出し、照合可否判定ステップは、当該被検査体の
全高が前記全高の許容条件にあてはまるか否か判定し、
該最大高さデータが前記許容条件にあてはまらない場合
には、当該形状データについて実境界点抽出ステップ、
直線近似値演算ステップ及び評価値演算ステップの各処
理を行わず、形状判別の対象から除外することを特徴と
する。
【0035】次の発明にかかる形状判別方法にあって
は、被検査体サイズ検出ステップは、形状プロファイル
の全ての高さデータを基に表面高さの出現頻度ヒストグ
ラムを作成し、出現頻度の分布に基づいて被検査体の全
高を特定することを特徴とする。
は、被検査体サイズ検出ステップは、形状プロファイル
の全ての高さデータを基に表面高さの出現頻度ヒストグ
ラムを作成し、出現頻度の分布に基づいて被検査体の全
高を特定することを特徴とする。
【0036】次の発明にかかる形状判別方法にあって
は、形状判別工程は、さらに、 g)被検査体の移動速度に応じて所定の方法により高さ
データの間引き量を決定し、形状プロファイルの高さデ
ータを間引き処理する高さデータ間引きステップを有
し、当該間引き処理後の形状プロファイルに基づいて形
状判別処理を行うことを特徴とする。
は、形状判別工程は、さらに、 g)被検査体の移動速度に応じて所定の方法により高さ
データの間引き量を決定し、形状プロファイルの高さデ
ータを間引き処理する高さデータ間引きステップを有
し、当該間引き処理後の形状プロファイルに基づいて形
状判別処理を行うことを特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態では、本発明に
かかる形状判別装置を車両の形状判別処理に適用した場
合について説明する。なお、本発明にかかる形状判別装
置の被検査対象は車両に限定されるものではない。
かかる形状判別装置を車両の形状判別処理に適用した場
合について説明する。なお、本発明にかかる形状判別装
置の被検査対象は車両に限定されるものではない。
【0038】実施の形態1.図1は、本実施の形態1に
かかる形状判別装置の構成図である。図1において、1
は一つの距離センサを備え、物体の高さを計測し該物体
表面の高さデータの出力する高さ計測手段である。該距
離センサは、一組の投光部と受光部より構成され、投光
部から投射され被検査車両の表面で反射した反射光を受
光部で受光し、距離センサから被検査車両表面までの高
さ方向の距離を計測する。
かかる形状判別装置の構成図である。図1において、1
は一つの距離センサを備え、物体の高さを計測し該物体
表面の高さデータの出力する高さ計測手段である。該距
離センサは、一組の投光部と受光部より構成され、投光
部から投射され被検査車両の表面で反射した反射光を受
光部で受光し、距離センサから被検査車両表面までの高
さ方向の距離を計測する。
【0039】また、2は高さデータに基づき車両検出判
定処理を行う車両検出手段、3は被検査車両の車体形状
データを予め格納した車体形状辞書、4は前記高さデー
タと車体形状データとに基づき車種判別を行う車種判別
手段である。本実施の形態1において、前記高さ計測手
段1の距離センサは被検査車両が進行する路面の鉛直上
方の所定高さに設置されており、当該距離センサの鉛直
下方を通過する被検査車両の外形状を計測して車種判別
処理を行う。
定処理を行う車両検出手段、3は被検査車両の車体形状
データを予め格納した車体形状辞書、4は前記高さデー
タと車体形状データとに基づき車種判別を行う車種判別
手段である。本実施の形態1において、前記高さ計測手
段1の距離センサは被検査車両が進行する路面の鉛直上
方の所定高さに設置されており、当該距離センサの鉛直
下方を通過する被検査車両の外形状を計測して車種判別
処理を行う。
【0040】以下、上記のように構成される形状判別装
置の動作を図面に従って説明する。図2は、本実施の形
態1の形状判別装置の処理フロー図である。まず高さ計
測手段1の距離センサは、該距離センサから被検査車両
表面までの高さ方向の距離を計測する(図2、ステップ
S1)。また該距離センサは、高さ距離計測の際に受光
された反射光の受光レベルを検出する。
置の動作を図面に従って説明する。図2は、本実施の形
態1の形状判別装置の処理フロー図である。まず高さ計
測手段1の距離センサは、該距離センサから被検査車両
表面までの高さ方向の距離を計測する(図2、ステップ
S1)。また該距離センサは、高さ距離計測の際に受光
された反射光の受光レベルを検出する。
【0041】次に高さ計測手段1は、距離センサの設置
高さ距離から、距離センサによって検出された被検査車
両表面の高さ距離を減算し、当該被検査車両の高さデー
タを算出する。当該高さ計測手段1は、被検査車両が距
離センサの下方を通過する間、一定の時間間隔Δt毎
に、被検査車両表面までの高さ距離を繰り返して計測
し、前記高さデータ及び前記反射光の受光レベルを車両
検出手段2に対して順次出力する。ここで、高さ計測手
段1による高さ距離計測の時間間隔Δtは、被検査車両
の全長と走行速度に応じて、車種判別処理を行うために
十分小さな値に予め設定される。
高さ距離から、距離センサによって検出された被検査車
両表面の高さ距離を減算し、当該被検査車両の高さデー
タを算出する。当該高さ計測手段1は、被検査車両が距
離センサの下方を通過する間、一定の時間間隔Δt毎
に、被検査車両表面までの高さ距離を繰り返して計測
し、前記高さデータ及び前記反射光の受光レベルを車両
検出手段2に対して順次出力する。ここで、高さ計測手
段1による高さ距離計測の時間間隔Δtは、被検査車両
の全長と走行速度に応じて、車種判別処理を行うために
十分小さな値に予め設定される。
【0042】次に車両検出手段2は、前記高さ計測手段
1より高さデータが出力される毎に、被検査車両の有無
を判定する車両検出判定処理を行う(ステップS2)。
以下で、車両検出判定処理について説明する。
1より高さデータが出力される毎に、被検査車両の有無
を判定する車両検出判定処理を行う(ステップS2)。
以下で、車両検出判定処理について説明する。
【0043】まず車両検出手段2には被検査車両検出の
ため所定の高さデータの閾値(以下、高さ閾値)が予め
記憶されている。車両検出手段2は、当該高さ閾値と前
記高さ計測手段1から出力された最新の高さデータとを
順次比較し、高さデータが高さ閾値未満であった場合に
は「被検査車両検出無し」と判定し、一方、高さデータ
が高さ閾値以上であった場合には「被検査車両検出有
り」と判定する。ここで高さデータ閾値は、被検査車両
検出有無の検出のために適切な値が予め設定される。
ため所定の高さデータの閾値(以下、高さ閾値)が予め
記憶されている。車両検出手段2は、当該高さ閾値と前
記高さ計測手段1から出力された最新の高さデータとを
順次比較し、高さデータが高さ閾値未満であった場合に
は「被検査車両検出無し」と判定し、一方、高さデータ
が高さ閾値以上であった場合には「被検査車両検出有
り」と判定する。ここで高さデータ閾値は、被検査車両
検出有無の検出のために適切な値が予め設定される。
【0044】また、高さ計測を行った時点で被検査車両
が距離センサ下方に存在せず路面の高さを測定した場合
には、前記距離センサは一定の受光レベル以上の反射光
を受光する。一方、被検査車両のバンパー部やフロント
ガラス部等では、反射光の透過若しくは乱反射等の影響
により、高さ距離算出に十分な反射光の受光レベルを得
ることができない。
が距離センサ下方に存在せず路面の高さを測定した場合
には、前記距離センサは一定の受光レベル以上の反射光
を受光する。一方、被検査車両のバンパー部やフロント
ガラス部等では、反射光の透過若しくは乱反射等の影響
により、高さ距離算出に十分な反射光の受光レベルを得
ることができない。
【0045】そこで車両検出手段2には、高さ距離算出
を正確に行うのに十分な反射光の受光レベルの閾値が予
め記憶されており、前記高さ計測手段1から出力された
受光レベルが当該閾値未満であって高さ距離の検出が正
しく行われなかったと判断される場合には、被検査車両
のフロントガラス部等について高さ距離計測を行ったも
のと推定し、「被検査車両検出有り」と判定する。前記
受光レベルの閾値は、距離センサの受光感度や設置高
さ、投光部から出力される投射光の光量等に依存し、予
め予備的な計測によって決定される。
を正確に行うのに十分な反射光の受光レベルの閾値が予
め記憶されており、前記高さ計測手段1から出力された
受光レベルが当該閾値未満であって高さ距離の検出が正
しく行われなかったと判断される場合には、被検査車両
のフロントガラス部等について高さ距離計測を行ったも
のと推定し、「被検査車両検出有り」と判定する。前記
受光レベルの閾値は、距離センサの受光感度や設置高
さ、投光部から出力される投射光の光量等に依存し、予
め予備的な計測によって決定される。
【0046】次に車両検出手段2は、最新の高さデータ
に関する車両検出判定結果(以下、第一検出判定結果)
と、その一つ前に入力された高さデータに関する車両検
出判定結果(以下、第二検出判定結果)とに基づき、被
検査車両の通過判定処理を行う(ステップS3)。ま
ず、第一検出判定結果が「被検査車両検出有り」で、第
二検出判定結果が「被検出車両検出無し」の場合には、
最新の高さデータ検出で初めて被検査車両が検出された
ものと推定し、それ以降、当該被検査車両の通過完了が
検出されるまで、高さ計測手段1から入力される高さデ
ータを順次保存する。次に、第一検出判定結果と第二検
出判定結果が共に「被検査車両検出有り」の場合には、
高さデータ保存中の被検査車両が距離センサ下を通過中
であると推定し、前記高さデータの保存を継続する。次
に、第一検出判定結果が「被検査車両検出無し」で、第
二検出判定結果が「被検出車両検出有り」の場合には、
高さデータ保存中の被検査車両が距離センサ下を通過完
了したものと推定して、当該被検査車両に関する高さデ
ータの保存を終了する。
に関する車両検出判定結果(以下、第一検出判定結果)
と、その一つ前に入力された高さデータに関する車両検
出判定結果(以下、第二検出判定結果)とに基づき、被
検査車両の通過判定処理を行う(ステップS3)。ま
ず、第一検出判定結果が「被検査車両検出有り」で、第
二検出判定結果が「被検出車両検出無し」の場合には、
最新の高さデータ検出で初めて被検査車両が検出された
ものと推定し、それ以降、当該被検査車両の通過完了が
検出されるまで、高さ計測手段1から入力される高さデ
ータを順次保存する。次に、第一検出判定結果と第二検
出判定結果が共に「被検査車両検出有り」の場合には、
高さデータ保存中の被検査車両が距離センサ下を通過中
であると推定し、前記高さデータの保存を継続する。次
に、第一検出判定結果が「被検査車両検出無し」で、第
二検出判定結果が「被検出車両検出有り」の場合には、
高さデータ保存中の被検査車両が距離センサ下を通過完
了したものと推定して、当該被検査車両に関する高さデ
ータの保存を終了する。
【0047】上記被検査車両の通過判定処理の結果、車
両検出手段2には、距離センサ下を通過した1台の被検
査車両に関する一連の高さデータ群が保存される。以下
では、車両検出手段2に保存される被検査車両1台に関
する一連の高さデータ群を「車体形状プロファイル」と
呼ぶ。図3は、車体形状プロファイルの例を示した模式
図であり、縦軸は高さデータ、横軸は被検査車両の進入
時点を時刻0とし高さ計測を行う毎に計測時間間隔Δt
ずつ加算された計測時刻を示す。
両検出手段2には、距離センサ下を通過した1台の被検
査車両に関する一連の高さデータ群が保存される。以下
では、車両検出手段2に保存される被検査車両1台に関
する一連の高さデータ群を「車体形状プロファイル」と
呼ぶ。図3は、車体形状プロファイルの例を示した模式
図であり、縦軸は高さデータ、横軸は被検査車両の進入
時点を時刻0とし高さ計測を行う毎に計測時間間隔Δt
ずつ加算された計測時刻を示す。
【0048】また車両検出手段2には、有意な被検査車
両検出のための最大高さデータの閾値(以下、車両検出
閾値)が保存されている。前記通過判定処理の結果、被
検査車両の通過完了が検出され車体形状プロファイルの
保存が完了すると、車両検出手段2は、当該車体形状プ
ロファイルの最大高さデータを抽出し、前記車両検出閾
値と比較する。その結果、最大高さデータが車両検出閾
値以上であった場合には、有意な被検査車両が検出され
たものと判定し、当該車体形状プロファイルを形状判別
部3に対して出力する(ステップS4、Yes)。一
方、前記最大高さデータが車両検出閾値未満であった場
合には、有意な被検査車両が検出されなかったものと見
なして当該車体形状プロファイルを破棄し(ステップS
4、No)、再度高さ計測処理を繰り返す(ステップS
1)。
両検出のための最大高さデータの閾値(以下、車両検出
閾値)が保存されている。前記通過判定処理の結果、被
検査車両の通過完了が検出され車体形状プロファイルの
保存が完了すると、車両検出手段2は、当該車体形状プ
ロファイルの最大高さデータを抽出し、前記車両検出閾
値と比較する。その結果、最大高さデータが車両検出閾
値以上であった場合には、有意な被検査車両が検出され
たものと判定し、当該車体形状プロファイルを形状判別
部3に対して出力する(ステップS4、Yes)。一
方、前記最大高さデータが車両検出閾値未満であった場
合には、有意な被検査車両が検出されなかったものと見
なして当該車体形状プロファイルを破棄し(ステップS
4、No)、再度高さ計測処理を繰り返す(ステップS
1)。
【0049】上記車両検出処理の結果、有意な被検査車
両が検出された場合には(ステップS4、Yes)、車
種判別手段4は前記車体形状プロファイル及び車体形状
辞書3に基づき車種判別処理を行う(ステップS5)。
両が検出された場合には(ステップS4、Yes)、車
種判別手段4は前記車体形状プロファイル及び車体形状
辞書3に基づき車種判別処理を行う(ステップS5)。
【0050】車体形状辞書3には、例えばトラックや1
ボックス車両等のように、被検査車両を判別する複数の
標準車種を定義する複数の「車体形状データ」が予め保
存されている。図4は車体形状データの例を示した模式
図である。図4(a)〜(d)はそれぞれ車種判別され
る複数の標準車種(トラック、1ボックス車両、2ボッ
クス車両、3ボックス車両)に対応している。各車体形
状データは、当該標準車種の被検査車両を一定速度で距
離センサ下を走行させた場合に計測されるであろう一連
の高さデータ群から構成され、縦軸は高さデータ、横軸
は車両前端を時刻0とし一定の走行速度で移動した場合
の高さ計測時刻からなる。この際、車体形状データ作成
の際に仮想的に設定される被検査車両の移動速度は、実
際に距離センサ下を通過する被検査車両の移動速度と一
致するように設定される。
ボックス車両等のように、被検査車両を判別する複数の
標準車種を定義する複数の「車体形状データ」が予め保
存されている。図4は車体形状データの例を示した模式
図である。図4(a)〜(d)はそれぞれ車種判別され
る複数の標準車種(トラック、1ボックス車両、2ボッ
クス車両、3ボックス車両)に対応している。各車体形
状データは、当該標準車種の被検査車両を一定速度で距
離センサ下を走行させた場合に計測されるであろう一連
の高さデータ群から構成され、縦軸は高さデータ、横軸
は車両前端を時刻0とし一定の走行速度で移動した場合
の高さ計測時刻からなる。この際、車体形状データ作成
の際に仮想的に設定される被検査車両の移動速度は、実
際に距離センサ下を通過する被検査車両の移動速度と一
致するように設定される。
【0051】また、図4中の黒丸5〜12は、例えばフ
ロントガラス部とルーフ部との間の接合部分のように、
標準車種の形状を特徴付ける車両表面上の点であり、以
下ではこのような点を「境界点」と呼ぶ。図4の例で
は、各標準車種の形状はそれぞれ複数の境界点5〜12
によって規定される。
ロントガラス部とルーフ部との間の接合部分のように、
標準車種の形状を特徴付ける車両表面上の点であり、以
下ではこのような点を「境界点」と呼ぶ。図4の例で
は、各標準車種の形状はそれぞれ複数の境界点5〜12
によって規定される。
【0052】前記各車体形状データには、各標準形状の
複数の境界点5〜12それぞれについて、高さデータ、
計測時刻、前後の境界点との相対的な表面高さの差、計
測時刻の差等、境界点として許容されるデータ範囲が、
境界点条件として予め保存されている。具体例として、
図4(a)に示すトラックの車体形状データのうち、境
界点8に関しては、以下の境界点条件1〜5が保存され
ている。 <境界点8:条件1> 高さデータ:20cm〜150
cm <境界点8:条件2> 境界点7との高さデータの差:
20cm以上低い <境界点8:条件3> 車体形状プロファイル中の最大
高さデータの比:25%〜75% <境界点8:条件4> 計測時刻:100〜300m秒 <境界点8:条件5> 境界点6との計測時刻の差:0
〜10m秒 上記と同様に、一つの車体形状データの複数の境界点5
〜12それぞれについて複数の境界点条件が記憶されて
おり、これら複数の境界点条件によって判別対象となる
車体形状が規定される。
複数の境界点5〜12それぞれについて、高さデータ、
計測時刻、前後の境界点との相対的な表面高さの差、計
測時刻の差等、境界点として許容されるデータ範囲が、
境界点条件として予め保存されている。具体例として、
図4(a)に示すトラックの車体形状データのうち、境
界点8に関しては、以下の境界点条件1〜5が保存され
ている。 <境界点8:条件1> 高さデータ:20cm〜150
cm <境界点8:条件2> 境界点7との高さデータの差:
20cm以上低い <境界点8:条件3> 車体形状プロファイル中の最大
高さデータの比:25%〜75% <境界点8:条件4> 計測時刻:100〜300m秒 <境界点8:条件5> 境界点6との計測時刻の差:0
〜10m秒 上記と同様に、一つの車体形状データの複数の境界点5
〜12それぞれについて複数の境界点条件が記憶されて
おり、これら複数の境界点条件によって判別対象となる
車体形状が規定される。
【0053】次に、上記車両検出手段2より被検査車両
の車体形状プロファイルを入力した車種判別手段4は、
該車体形状プロファイルと、上記車体形状辞書3に格納
された車体形状データとを対比して、両者の近似度合い
を算出する。以下で、車種判別手段4による車種判別処
理(ステップS4)を処理フロー図5に従って説明す
る。
の車体形状プロファイルを入力した車種判別手段4は、
該車体形状プロファイルと、上記車体形状辞書3に格納
された車体形状データとを対比して、両者の近似度合い
を算出する。以下で、車種判別手段4による車種判別処
理(ステップS4)を処理フロー図5に従って説明す
る。
【0054】図5に示す車種判別処理フローにおいて、
まず車種判別部4は、車体形状辞書3から一つの車体形
状データを選択して照合対象とする(ステップS1
0)。次に、被検査車両の車体形状プロファイルから車
体形状データに保存された複数の境界点5〜12それぞ
れについて、上記境界点条件を満足する高さデータを順
次抽出する(ステップS11)。この境界点抽出処理で
は、一つの境界点の境界点条件を満足する高さデータが
複数個抽出される場合がある。以下では、各境界点につ
いて抽出された高さデータの個数を、境界点抽出数nk
(k=1〜M、Mは車体形状データの境界点数)と呼
ぶ。
まず車種判別部4は、車体形状辞書3から一つの車体形
状データを選択して照合対象とする(ステップS1
0)。次に、被検査車両の車体形状プロファイルから車
体形状データに保存された複数の境界点5〜12それぞ
れについて、上記境界点条件を満足する高さデータを順
次抽出する(ステップS11)。この境界点抽出処理で
は、一つの境界点の境界点条件を満足する高さデータが
複数個抽出される場合がある。以下では、各境界点につ
いて抽出された高さデータの個数を、境界点抽出数nk
(k=1〜M、Mは車体形状データの境界点数)と呼
ぶ。
【0055】車体形状プロファイルから全M個の境界点
それぞれについて、各nk個の高さデータが抽出された
場合には(ステップS11、Yes)、各境界点につい
てそれぞれ1つずつの高さデータを選択する。ここで、
全M個の境界点各々について一つずつ選択された高さデ
ータを、以下では「実境界点」と呼ぶ。次に車種判別手
段4は、前記選択された全M個の実境界点のうち、隣り
合った二点一組の実境界点それぞれによって規定される
近似直線を設定する。
それぞれについて、各nk個の高さデータが抽出された
場合には(ステップS11、Yes)、各境界点につい
てそれぞれ1つずつの高さデータを選択する。ここで、
全M個の境界点各々について一つずつ選択された高さデ
ータを、以下では「実境界点」と呼ぶ。次に車種判別手
段4は、前記選択された全M個の実境界点のうち、隣り
合った二点一組の実境界点それぞれによって規定される
近似直線を設定する。
【0056】次に車種判別手段4は、例えば「パターン
認識−論理と応用」(58〜64頁、朝倉書店、大津
他、1996年7月発行)に記載された直線度算出方法
により、前記近似直線と該近似直線の実境界点間で計測
された複数の高さデータとの間の直線近似値Lを、車体
形状プロファイルを構成する全ての近似直線について順
次算出する(ステップS12)。この直線近似値Lは、
各高さデータが対応する近似直線上に並んでいる場合に
は大きな値となり、逆に近似直線からのばらつきが大き
い場合は小さな値となる。
認識−論理と応用」(58〜64頁、朝倉書店、大津
他、1996年7月発行)に記載された直線度算出方法
により、前記近似直線と該近似直線の実境界点間で計測
された複数の高さデータとの間の直線近似値Lを、車体
形状プロファイルを構成する全ての近似直線について順
次算出する(ステップS12)。この直線近似値Lは、
各高さデータが対応する近似直線上に並んでいる場合に
は大きな値となり、逆に近似直線からのばらつきが大き
い場合は小さな値となる。
【0057】次に車種判別手段4は、各近似直線につい
て算出された直線近似値Lから、当該車体形状データに
関する評価値Eを算出する(ステップS13)。当該評
価値Eは、被検査車両の車体形状プロファイルと比較対
照となっている車体形状データとの類似の程度を表す値
であり、下記式1によって算出される。
て算出された直線近似値Lから、当該車体形状データに
関する評価値Eを算出する(ステップS13)。当該評
価値Eは、被検査車両の車体形状プロファイルと比較対
照となっている車体形状データとの類似の程度を表す値
であり、下記式1によって算出される。
【0058】
【数1】 但し、 Ei:i番目の車体形状データに関する評価値 Lij:i番目の車体形状データのj番目の近似直線に
関する直線近似値 Kij:i番目の車体形状データのj番目の近似直線に
関する車体形状プロファイルの高さデータ数 Wij:i番目の車体形状データのj番目の近似直線に
関する重み値 Mi:i番目の車体形状データの境界点の総数 (Mi−1:i番目の車体形状データの近似直線の総
数) N:車体形状プロファイルの高さデータの総数
関する直線近似値 Kij:i番目の車体形状データのj番目の近似直線に
関する車体形状プロファイルの高さデータ数 Wij:i番目の車体形状データのj番目の近似直線に
関する重み値 Mi:i番目の車体形状データの境界点の総数 (Mi−1:i番目の車体形状データの近似直線の総
数) N:車体形状プロファイルの高さデータの総数
【0059】式2において、重み値Wは各車体形状デー
タにおいて各車両部位毎に予め設定されている値であ
り、例えば、トラックの荷台のように車体形状の不安定
な部分(図4(a)の例では境界点8と境界点9に挟ま
れた近似直線に対応)の重み値Wを低めに設定しておく
ことで、積載物の形状等による影響を低減させることが
できる。
タにおいて各車両部位毎に予め設定されている値であ
り、例えば、トラックの荷台のように車体形状の不安定
な部分(図4(a)の例では境界点8と境界点9に挟ま
れた近似直線に対応)の重み値Wを低めに設定しておく
ことで、積載物の形状等による影響を低減させることが
できる。
【0060】一つの実境界点の組み合わせについて評価
値Eの演算が完了したら、車種判別手段4は異なる高さ
データを実境界点として選択し、実境界点の組み合わせ
を変えて上記評価値Eの演算処理を繰り返す(ステップ
S14、No)。従って、上記評価値Eの演算処理は、
一つの車体形状データについて下記式2に示す全S回繰
り返される。
値Eの演算が完了したら、車種判別手段4は異なる高さ
データを実境界点として選択し、実境界点の組み合わせ
を変えて上記評価値Eの演算処理を繰り返す(ステップ
S14、No)。従って、上記評価値Eの演算処理は、
一つの車体形状データについて下記式2に示す全S回繰
り返される。
【数2】 但し、 Si:i番目の車体形状データに関する評価値の演算回
数 Mi:i番目の車体形状データの境界点の総数 nk:境界点抽出数
数 Mi:i番目の車体形状データの境界点の総数 nk:境界点抽出数
【0061】次に車種判別手段4は、一つの車体形状デ
ータについて上記全S個の評価値が算出されると(ステ
ップS14、Yes)、最大の評価値Eを選択し当該車
体形状データの評価値として特定する。
ータについて上記全S個の評価値が算出されると(ステ
ップS14、Yes)、最大の評価値Eを選択し当該車
体形状データの評価値として特定する。
【0062】一方、前記境界点抽出処理において、複数
の境界点のうち一つでも境界点条件に合致する高さデー
タが抽出されなかった場合には、当該形状データと車体
形状プロファイルとが照合失敗したと判定する。例え
ば、図4(a)のトラックの車体形状データが選択され
ている場合、上記図3の車体形状プロファイルでは境界
点6及び境界点7の境界点条件を満足する高さデータが
一つも抽出されない(n k=0)。このような場合に
は、被検査車両はトラックの車種形状に合致しないもの
として照合処理を中断し(ステップS11、No)、直
線近似値及び評価値の算出を行わずに次の車体形状デー
タの読み出しを行う(ステップS10)。
の境界点のうち一つでも境界点条件に合致する高さデー
タが抽出されなかった場合には、当該形状データと車体
形状プロファイルとが照合失敗したと判定する。例え
ば、図4(a)のトラックの車体形状データが選択され
ている場合、上記図3の車体形状プロファイルでは境界
点6及び境界点7の境界点条件を満足する高さデータが
一つも抽出されない(n k=0)。このような場合に
は、被検査車両はトラックの車種形状に合致しないもの
として照合処理を中断し(ステップS11、No)、直
線近似値及び評価値の算出を行わずに次の車体形状デー
タの読み出しを行う(ステップS10)。
【0063】次に車種判別手段4は、車体形状辞書3に
保存されている全ての車体形状データとの照合処理が完
了したか確認する(ステップS15)。その結果、車体
形状辞書3に照合処理を行っていない車体形状データが
残っている場合には(ステップS15、No)、該車体
形状データについて順次照合処理を行う(ステップS1
0〜S13)。一方、車体形状辞書3に保存されている
全ての車体形状データについて照合処理が完了した場合
には(ステップS15、Yes)、それぞれの車体形状
データについて算出された複数の評価値を比較して、最
大の評価値が得られた車体形状データの車種を被検査車
両の車種として推定する(ステップS16)。ここで、
上述したトラックの例のように、実境界点の抽出処理に
おいて照合失敗と判定され(ステップS11、No)、
評価値算出が行われなかった車体形状データは、評価値
の比較対照から除外されるので、推定車種として選択さ
れることはない。
保存されている全ての車体形状データとの照合処理が完
了したか確認する(ステップS15)。その結果、車体
形状辞書3に照合処理を行っていない車体形状データが
残っている場合には(ステップS15、No)、該車体
形状データについて順次照合処理を行う(ステップS1
0〜S13)。一方、車体形状辞書3に保存されている
全ての車体形状データについて照合処理が完了した場合
には(ステップS15、Yes)、それぞれの車体形状
データについて算出された複数の評価値を比較して、最
大の評価値が得られた車体形状データの車種を被検査車
両の車種として推定する(ステップS16)。ここで、
上述したトラックの例のように、実境界点の抽出処理に
おいて照合失敗と判定され(ステップS11、No)、
評価値算出が行われなかった車体形状データは、評価値
の比較対照から除外されるので、推定車種として選択さ
れることはない。
【0064】図6は、車体形状データの評価値比較の状
態を例示した説明図である。図6は、境界点抽出処理
(図3、ステップS11)においてトラック及び3ボッ
クス車両の車体形状データは照合失敗として評価値算出
処理が行われず、1ボックス車両(図4(b))及び2
ボックス車両(図4(c))の車体形状データについて
のみ評価値算出がおこなわれた場合について示してい
る。
態を例示した説明図である。図6は、境界点抽出処理
(図3、ステップS11)においてトラック及び3ボッ
クス車両の車体形状データは照合失敗として評価値算出
処理が行われず、1ボックス車両(図4(b))及び2
ボックス車両(図4(c))の車体形状データについて
のみ評価値算出がおこなわれた場合について示してい
る。
【0065】まず、図6(a)は車体形状プロファイル
と2ボックス車両の車体形状データとを照合した場合に
ついて示している。図中記号「×」で示された車体形状
プロファイルは実線で示した車体形状データと近接して
おり、評価値は大きな値となる。一方、図6(b)は車
体形状プロファイルと1ボックス車両の車体形状データ
とを照合した場合について示している。この場合には、
被検査車両のフロントグリル部、ボンネット部、フロン
トガラス部に相当する部位において、車体形状データに
対する車体形状プロファイルのばらつきが大きくなって
おり、1ボックス車両の車体形状データに関する評価値
は前述の2ボックス車両の場合よりも小さな値となる。
その結果、被検査車両の車種は評価値が最大となる2ボ
ックス車両であると推定される。
と2ボックス車両の車体形状データとを照合した場合に
ついて示している。図中記号「×」で示された車体形状
プロファイルは実線で示した車体形状データと近接して
おり、評価値は大きな値となる。一方、図6(b)は車
体形状プロファイルと1ボックス車両の車体形状データ
とを照合した場合について示している。この場合には、
被検査車両のフロントグリル部、ボンネット部、フロン
トガラス部に相当する部位において、車体形状データに
対する車体形状プロファイルのばらつきが大きくなって
おり、1ボックス車両の車体形状データに関する評価値
は前述の2ボックス車両の場合よりも小さな値となる。
その結果、被検査車両の車種は評価値が最大となる2ボ
ックス車両であると推定される。
【0066】このような構成とすることで、本実施の形
態1の形状判別装置は、予め作成された車体形状データ
に基づいて車体形状プロファイルから各境界点条件に合
致する実境界点を抽出し、該実境界点によって規定され
る近似直線を基に、被検査車両の構成部位毎に所定の重
み付けを行って前記車体形状データと車体形状プロファ
イルとの間の近似度合いを表す評価値Eを算出し、複数
の車体形状データのうち評価値Eが最大となる車体形状
データを、被検査車両の車種として推定する。従って、
車体形状プロファイルの高さデータの局所的な誤差変動
や積載物による影響を低減させつつ、標準車種それぞれ
の形状上の特徴をとらえて正確に被検査車両の車種判別
処理を行うことができる。
態1の形状判別装置は、予め作成された車体形状データ
に基づいて車体形状プロファイルから各境界点条件に合
致する実境界点を抽出し、該実境界点によって規定され
る近似直線を基に、被検査車両の構成部位毎に所定の重
み付けを行って前記車体形状データと車体形状プロファ
イルとの間の近似度合いを表す評価値Eを算出し、複数
の車体形状データのうち評価値Eが最大となる車体形状
データを、被検査車両の車種として推定する。従って、
車体形状プロファイルの高さデータの局所的な誤差変動
や積載物による影響を低減させつつ、標準車種それぞれ
の形状上の特徴をとらえて正確に被検査車両の車種判別
処理を行うことができる。
【0067】なお、本実施の形態1において、車両検出
部2は、高さ計測の結果得られた全ての高さデータを車
体形状プロファイルとして車種判別手段4に対して出力
し、車種判別手段4では、全ての高さデータを対象とし
て、実境界点の抽出処理と直線近似値Lの算出処理を行
ったが、これはこのような方法に限られるものではな
く、例えば、車両検出部2において反射光の受光レベル
が上記閾値未満である場合には、これに対応する高さデ
ータを予め除外して車体形状プロファイルを作成し、車
種判別手段4による境界点抽出処理及び直線近似値算出
処理をを行っても良い。この場合には、フロントガラス
部等の様に受光レベルが不十分となる部位の高さデータ
を車種判別処理から除外して、車種判別の精度を高める
ことが可能である。
部2は、高さ計測の結果得られた全ての高さデータを車
体形状プロファイルとして車種判別手段4に対して出力
し、車種判別手段4では、全ての高さデータを対象とし
て、実境界点の抽出処理と直線近似値Lの算出処理を行
ったが、これはこのような方法に限られるものではな
く、例えば、車両検出部2において反射光の受光レベル
が上記閾値未満である場合には、これに対応する高さデ
ータを予め除外して車体形状プロファイルを作成し、車
種判別手段4による境界点抽出処理及び直線近似値算出
処理をを行っても良い。この場合には、フロントガラス
部等の様に受光レベルが不十分となる部位の高さデータ
を車種判別処理から除外して、車種判別の精度を高める
ことが可能である。
【0068】また車両検出部2は、車体形状プロファイ
ルの最大高さデータと所定の車両検出閾値とを比較する
ことにより、有意な被検査車両の検出の有無を判定した
が(図2、ステップS4)、これはこのような構成に限
定されるものではなく、例えば、被検査車両の検出開始
から通過完了検出までの時間を基準として所定の閾値と
比較するような構成であってもよく、また、前記最大高
さデータと通過時間との両方を用いて有意な被検査車両
の検出を行うような構成であってもよい。
ルの最大高さデータと所定の車両検出閾値とを比較する
ことにより、有意な被検査車両の検出の有無を判定した
が(図2、ステップS4)、これはこのような構成に限
定されるものではなく、例えば、被検査車両の検出開始
から通過完了検出までの時間を基準として所定の閾値と
比較するような構成であってもよく、また、前記最大高
さデータと通過時間との両方を用いて有意な被検査車両
の検出を行うような構成であってもよい。
【0069】また車種判別手段4は、複数の直線近似値
Lを上記式1に示す方法により重み付け加算して評価値
Eを算出したが、このような方法に限定されるものでは
なく、各直線近似値Lの平均値を算出しこれを評価値と
して用いる方法であってもよい。
Lを上記式1に示す方法により重み付け加算して評価値
Eを算出したが、このような方法に限定されるものでは
なく、各直線近似値Lの平均値を算出しこれを評価値と
して用いる方法であってもよい。
【0070】また車種判別手段4は、上記文献「パター
ン認識−論理と応用」に記載の直線度算出方法により、
近似直線と高さデータとの間の直線近似値Lを算出した
が、直線近似値の算出法はこれに限定されるものではな
く、これ以外の方法によって近似直線に対する高さデー
タ間のばらつき度合いを表す直線近似値Lを算出するよ
うな構成であってもよい。
ン認識−論理と応用」に記載の直線度算出方法により、
近似直線と高さデータとの間の直線近似値Lを算出した
が、直線近似値の算出法はこれに限定されるものではな
く、これ以外の方法によって近似直線に対する高さデー
タ間のばらつき度合いを表す直線近似値Lを算出するよ
うな構成であってもよい。
【0071】また、高さ計測手段1の距離センサは、一
組の投光部と受光部より構成され、投光部から投射され
被検査車両の表面で反射した反射光を受光部で受け、距
離センサから被検査車両表面までの高さ方向の距離を計
測ものを使用する場合について説明したが、距離センサ
はこれに限定されるものではなく、例えば、音波を使用
し車体表面からの反射音の到達時間を基に車体表面の高
さ距離を計測する方法であってもよい。また、被検査車
両の進行方向側面にカメラを設置し、その撮像を画像処
理して車体表面の高さデータを得るような構成であって
もよい。さらに本実施の形態1では、所定速度で走行す
る被検査車両の表面高さを、所定位置に固定された距離
センサで一定の時間間隔Δt毎に計測し、当該被検査車
両の車体プロファイルを取得したが、これはこのような
構成に限定されるものではなく、所定位置に固定された
被検査車両の表面高さを、該被検査車両の近傍において
所定速度で移動する距離センサによって一定の時間間隔
Δt毎に計測し、車体プロファイルを取得するような構
成であってもよい。
組の投光部と受光部より構成され、投光部から投射され
被検査車両の表面で反射した反射光を受光部で受け、距
離センサから被検査車両表面までの高さ方向の距離を計
測ものを使用する場合について説明したが、距離センサ
はこれに限定されるものではなく、例えば、音波を使用
し車体表面からの反射音の到達時間を基に車体表面の高
さ距離を計測する方法であってもよい。また、被検査車
両の進行方向側面にカメラを設置し、その撮像を画像処
理して車体表面の高さデータを得るような構成であって
もよい。さらに本実施の形態1では、所定速度で走行す
る被検査車両の表面高さを、所定位置に固定された距離
センサで一定の時間間隔Δt毎に計測し、当該被検査車
両の車体プロファイルを取得したが、これはこのような
構成に限定されるものではなく、所定位置に固定された
被検査車両の表面高さを、該被検査車両の近傍において
所定速度で移動する距離センサによって一定の時間間隔
Δt毎に計測し、車体プロファイルを取得するような構
成であってもよい。
【0072】また、本実施の形態1では、境界点として
抽出された複数の実境界点の全ての組み合わせ(組み合
わせ数S)について直線近似値及び評価値を算出した
が、これは、例えば「パターン認識と学習のアルゴリズ
ム」(91〜108頁、上坂他、文一総合出版、199
0年5月発行)に記載されたDPマッチング法等のよう
な、評価値演算のための効率的な方法を適用して行って
もよい。
抽出された複数の実境界点の全ての組み合わせ(組み合
わせ数S)について直線近似値及び評価値を算出した
が、これは、例えば「パターン認識と学習のアルゴリズ
ム」(91〜108頁、上坂他、文一総合出版、199
0年5月発行)に記載されたDPマッチング法等のよう
な、評価値演算のための効率的な方法を適用して行って
もよい。
【0073】また、本実施の形態1では、ひとつの標準
車種の形状に対してそれぞれひとつの車体形状データが
予め作成され車体形状辞書3に保存されていたが、この
ような構成に限定されるものではなく、例えば相互に関
連ある複数の標準車種形状を枝分かれ型に規定する車体
形状データを予め作成し、ひとつの車体形状データに基
づいて複数の標準車種に関する評価値を算出するような
構成であってもよい。
車種の形状に対してそれぞれひとつの車体形状データが
予め作成され車体形状辞書3に保存されていたが、この
ような構成に限定されるものではなく、例えば相互に関
連ある複数の標準車種形状を枝分かれ型に規定する車体
形状データを予め作成し、ひとつの車体形状データに基
づいて複数の標準車種に関する評価値を算出するような
構成であってもよい。
【0074】実施の形態2.上記実施の形態1において
車種判別手段4は車体形状プロファイルの全ての高さデ
ータを対象として実境界点の抽出を行ったが、本実施の
形態2では、全ての高さデータのうち、表面高さの変化
が大きい候補データを予め選抜し、該候補データの中か
ら実境界点の抽出を行う。なお本実施の形態2は、上記
実施の形態1と車種判別手段4による車種判別処理のみ
が異なるものであり、その他の処理は同一であるので、
以下ではこの車種判別処理のみについて説明し、その他
の処理方法については説明を省略する。
車種判別手段4は車体形状プロファイルの全ての高さデ
ータを対象として実境界点の抽出を行ったが、本実施の
形態2では、全ての高さデータのうち、表面高さの変化
が大きい候補データを予め選抜し、該候補データの中か
ら実境界点の抽出を行う。なお本実施の形態2は、上記
実施の形態1と車種判別手段4による車種判別処理のみ
が異なるものであり、その他の処理は同一であるので、
以下ではこの車種判別処理のみについて説明し、その他
の処理方法については説明を省略する。
【0075】図7は、本実施の形態2における車種判別
処理の処理フロー図である。当該車種判別処理におい
て、始めに車種判別手段4は、車体形状プロファイルか
ら表面高さの変化が大きな高さデータを候補データとし
て選抜する(ステップS20)。
処理の処理フロー図である。当該車種判別処理におい
て、始めに車種判別手段4は、車体形状プロファイルか
ら表面高さの変化が大きな高さデータを候補データとし
て選抜する(ステップS20)。
【0076】図8は、車種判別手段4による候補データ
選抜処理の例を示した模式図である。まず車種判別手段
4は車体形状プロファイルの一つの高さデータを注目デ
ータとして特定する。図8では、注目データとして高さ
データp0が特定されている。次に車種判別手段4は、
当該注目データp0から一定の時間Δw前の高さデータ
p1を特定し、高さデータp0及びp1の差d1(=|
p1−p0|)を算出する。また次に車種判別手段4
は、当該注目データp0から一定の時間Δw後の高さデ
ータp2を特定し、高さデータp0及びp2の差d
2(=|p2−p0|)を算出する。ここで高さデータ
の差d1及びd2を算出するための時間Δwは、表面高
さの大きな高さデータの選抜を行うために適切な値が予
備的な車種判別処理によって予め設定されるものとし、
図8の例ではΔw=3Δtと設定されている。
選抜処理の例を示した模式図である。まず車種判別手段
4は車体形状プロファイルの一つの高さデータを注目デ
ータとして特定する。図8では、注目データとして高さ
データp0が特定されている。次に車種判別手段4は、
当該注目データp0から一定の時間Δw前の高さデータ
p1を特定し、高さデータp0及びp1の差d1(=|
p1−p0|)を算出する。また次に車種判別手段4
は、当該注目データp0から一定の時間Δw後の高さデ
ータp2を特定し、高さデータp0及びp2の差d
2(=|p2−p0|)を算出する。ここで高さデータ
の差d1及びd2を算出するための時間Δwは、表面高
さの大きな高さデータの選抜を行うために適切な値が予
備的な車種判別処理によって予め設定されるものとし、
図8の例ではΔw=3Δtと設定されている。
【0077】次に車種判別手段4は、高さデータの差d
1及びd2の差の絶対値を算出し、当該注目データp0
の前後に関する表面高さの変化量Δd0(=|d1−d
2|)を算出する。車種判別手段4は、注目データp0
を換えながら上記表面高さの変化量Δd0の演算処理を
繰り返し、車体形状プロファイルの全ての高さデータに
ついて表面高さの変化量Δd0を順次算出する。
1及びd2の差の絶対値を算出し、当該注目データp0
の前後に関する表面高さの変化量Δd0(=|d1−d
2|)を算出する。車種判別手段4は、注目データp0
を換えながら上記表面高さの変化量Δd0の演算処理を
繰り返し、車体形状プロファイルの全ての高さデータに
ついて表面高さの変化量Δd0を順次算出する。
【0078】図8(a)は、たとえば被検査車両のフロ
ントガラス部からルーフ部にかかる部位等のように、注
目データp0の前後で表面高さの差の変化量Δd0が大
きい場合について示している。この場合には、注目デー
タp0の前方の高さデータの差d1と後方の高さデータ
の差d2とでは値が大きく異なり、表面高さの変化量Δ
d0の値が大きくなる。一方、図8(b)は、たとえば
被検査車両のルーフ部中央のように、注目データp0の
前後で表面高さの変化が小さい場合について示してい
る。この場合には、注目データp0の前後の高さデータ
の差d1及びd2とで値の差が小さく、表面高さの変化
量Δd0は前記図8(a)に示す場合より小さくなる。
また、図8(c)は、たとえば被検査車両のフロントガ
ラス部中央のように、注目データp0の前後で表面高さ
の変化が一定である場合について示している。この場合
にも、注目データp0の前後の高さデータの差d1及び
d2とで値の差が小さく、表面高さの変化量Δd0は前
記図8(a)に示す場合より小さくなる。
ントガラス部からルーフ部にかかる部位等のように、注
目データp0の前後で表面高さの差の変化量Δd0が大
きい場合について示している。この場合には、注目デー
タp0の前方の高さデータの差d1と後方の高さデータ
の差d2とでは値が大きく異なり、表面高さの変化量Δ
d0の値が大きくなる。一方、図8(b)は、たとえば
被検査車両のルーフ部中央のように、注目データp0の
前後で表面高さの変化が小さい場合について示してい
る。この場合には、注目データp0の前後の高さデータ
の差d1及びd2とで値の差が小さく、表面高さの変化
量Δd0は前記図8(a)に示す場合より小さくなる。
また、図8(c)は、たとえば被検査車両のフロントガ
ラス部中央のように、注目データp0の前後で表面高さ
の変化が一定である場合について示している。この場合
にも、注目データp0の前後の高さデータの差d1及び
d2とで値の差が小さく、表面高さの変化量Δd0は前
記図8(a)に示す場合より小さくなる。
【0079】車種判別手段4には、表面高さの変化量Δ
d0が所定の値より大きくなる高さデータを抽出するた
めに、表面高さ変化量の閾値が予め保存されている。車
種判別手段4は、車体形状プロファイルの高さデータそ
れぞれに関して算出された表面高さの変化量Δd0と前
記表面高さ変化量の閾値とを順次比較して、当該閾値よ
りも表面高さの変化量Δd0が大きくなる高さデータ
を、実境界点抽出のための「候補データ」として選抜す
る。ここで表面高さ変化量の閾値は、実境界点の抽出が
精度良く行われるために適切な値が、予備的な車種判別
処理を通じて予め設定される。
d0が所定の値より大きくなる高さデータを抽出するた
めに、表面高さ変化量の閾値が予め保存されている。車
種判別手段4は、車体形状プロファイルの高さデータそ
れぞれに関して算出された表面高さの変化量Δd0と前
記表面高さ変化量の閾値とを順次比較して、当該閾値よ
りも表面高さの変化量Δd0が大きくなる高さデータ
を、実境界点抽出のための「候補データ」として選抜す
る。ここで表面高さ変化量の閾値は、実境界点の抽出が
精度良く行われるために適切な値が、予備的な車種判別
処理を通じて予め設定される。
【0080】例えば上述した図8の場合には、表面高さ
変化量の閾値が適切な値に設定されることにより、図8
(a)のように表面高さの変化量Δd0が大きい注目デ
ータP0は候補データとして選抜されるが、図8
(b)、(c)のように表面高さの変化量Δd0の値が
小さい注目データP0は候補データとして選抜されな
い。
変化量の閾値が適切な値に設定されることにより、図8
(a)のように表面高さの変化量Δd0が大きい注目デ
ータP0は候補データとして選抜されるが、図8
(b)、(c)のように表面高さの変化量Δd0の値が
小さい注目データP0は候補データとして選抜されな
い。
【0081】次に車種判別手段4は、車体形状プロファ
イルについて選抜された複数の候補データのみを対象と
して、上記実施の形態1と同様の方法により実境界点の
抽出を行う(ステップS11)。したがって各境界点に
関する境界点抽出数nkは前述の実施の形態1より少な
くなる。
イルについて選抜された複数の候補データのみを対象と
して、上記実施の形態1と同様の方法により実境界点の
抽出を行う(ステップS11)。したがって各境界点に
関する境界点抽出数nkは前述の実施の形態1より少な
くなる。
【0082】次に車種判別手段4は、候補データから抽
出された実境界点に基づき、車体形状プロファイルの全
ての高さデータを対象として、上記実施の形態1と同様
の方法により直線近似値及び評価値の演算を行う(ステ
ップS12〜ステップS14)。ここで、直線近似値算
出処理及び評価値算出処理(ステップS12、S13)
は、前述の式2に従い各境界点抽出数nkに依存して決
定される演算処理回数Sだけ繰り返し行われるが、本実
施の形態2では各境界点抽出数nkが前述の実施の形態
1よりも少ないため、演算処理回数Sは大幅に削減され
る。当該演算処理の削減量は、各境界点抽出数nkの乗
数によって決定され、車体形状プロファイルの高さデー
タの総数に比例して増加する候補データの抽出の演算処
理負荷よりもはるかに大きい。
出された実境界点に基づき、車体形状プロファイルの全
ての高さデータを対象として、上記実施の形態1と同様
の方法により直線近似値及び評価値の演算を行う(ステ
ップS12〜ステップS14)。ここで、直線近似値算
出処理及び評価値算出処理(ステップS12、S13)
は、前述の式2に従い各境界点抽出数nkに依存して決
定される演算処理回数Sだけ繰り返し行われるが、本実
施の形態2では各境界点抽出数nkが前述の実施の形態
1よりも少ないため、演算処理回数Sは大幅に削減され
る。当該演算処理の削減量は、各境界点抽出数nkの乗
数によって決定され、車体形状プロファイルの高さデー
タの総数に比例して増加する候補データの抽出の演算処
理負荷よりもはるかに大きい。
【0083】最後に車種判別手段4は、全ての車体形状
データについて評価値算出処理を行い(ステップS1
5、Yes)、評価値が最大となる車体形状データを被
検査車両の車種として推定する(ステップS16)。
データについて評価値算出処理を行い(ステップS1
5、Yes)、評価値が最大となる車体形状データを被
検査車両の車種として推定する(ステップS16)。
【0084】以上のような方法を用いることにより、本
実施の形態2の形状判別装置では、車種判別に要する直
線近似値算出及び評価値算出処理の演算処理量を大幅に
削減し、被検査車両の車種判別処理を高速化することが
できる。
実施の形態2の形状判別装置では、車種判別に要する直
線近似値算出及び評価値算出処理の演算処理量を大幅に
削減し、被検査車両の車種判別処理を高速化することが
できる。
【0085】実施の形態3.上述の実施の形態1では、
複数の直線近似値Lに基づいて評価値Eを算出し車種判
別処理を行ったが、本実施の形態3では、各車体形状デ
ータで予め設定された境界点各々によって規定される標
準直線と、実境界点によって規定される近似直線との間
のズレ度合いを示すペナルティ値Dを算出し、当該ペナ
ルティ値Dと前記直線近似値Lとに基づいて評価値Eを
算出する。なお本実施の形態3は、上述の実施の形態1
とは、車体形状辞書3に保存される車体形状データの内
容及び車種判別手段4の評価値算出処理のみが異なるの
で、以下では評価値算出処理のみについて説明し、その
他の構成は全く同一であるので同一の符号を付して説明
を省略する。
複数の直線近似値Lに基づいて評価値Eを算出し車種判
別処理を行ったが、本実施の形態3では、各車体形状デ
ータで予め設定された境界点各々によって規定される標
準直線と、実境界点によって規定される近似直線との間
のズレ度合いを示すペナルティ値Dを算出し、当該ペナ
ルティ値Dと前記直線近似値Lとに基づいて評価値Eを
算出する。なお本実施の形態3は、上述の実施の形態1
とは、車体形状辞書3に保存される車体形状データの内
容及び車種判別手段4の評価値算出処理のみが異なるの
で、以下では評価値算出処理のみについて説明し、その
他の構成は全く同一であるので同一の符号を付して説明
を省略する。
【0086】本実施の形態3において、車体形状辞書3
の各車体形状データには、上述の図4に示された高さデ
ータ、高さ計測時間、各境界点5〜12に関する境界点
条件の他に、境界点5〜12によって規定される複数の
標準直線に関する情報として、各標準直線の道路面に対
する標準傾き角度φが保存されている。具体的には、図
4(a)に示されたトラックの車体形状データでは、フ
ロント部(境界点5−6)、ルーフ部(境界点6−
7)、リアウインド部(境界点7−8)、荷台部(境界
点8−9)、リアバンパー部(境界点9−10)の各標
準直線について、それぞれ対応する標準傾き角度φが保
存されている。なお以下では、前記標準傾き角度φのよ
うに、各標準直線を規定する情報を「標準直線パラメー
タ」と呼ぶ。
の各車体形状データには、上述の図4に示された高さデ
ータ、高さ計測時間、各境界点5〜12に関する境界点
条件の他に、境界点5〜12によって規定される複数の
標準直線に関する情報として、各標準直線の道路面に対
する標準傾き角度φが保存されている。具体的には、図
4(a)に示されたトラックの車体形状データでは、フ
ロント部(境界点5−6)、ルーフ部(境界点6−
7)、リアウインド部(境界点7−8)、荷台部(境界
点8−9)、リアバンパー部(境界点9−10)の各標
準直線について、それぞれ対応する標準傾き角度φが保
存されている。なお以下では、前記標準傾き角度φのよ
うに、各標準直線を規定する情報を「標準直線パラメー
タ」と呼ぶ。
【0087】以下で、本実施の形態3における評価値E
の算出処理について説明する。まず車種判別手段4は、
上記実施の形態1と同様に車体形状プロファイルと車体
形状データを基に複数の近似直線それぞれについて直線
近似値Lを算出する。次に車種判別手段4は、実境界点
によって規定される各近似直線の道路面に対する実傾き
角度θを順次算出する。次に、各近似直線の実傾き角度
θと、それぞれ対応する標準直線の標準傾き角度φとの
差の絶対値を順次算出して各近似直線に対応するペナル
ティ値D(=|θ−φ|)とする。
の算出処理について説明する。まず車種判別手段4は、
上記実施の形態1と同様に車体形状プロファイルと車体
形状データを基に複数の近似直線それぞれについて直線
近似値Lを算出する。次に車種判別手段4は、実境界点
によって規定される各近似直線の道路面に対する実傾き
角度θを順次算出する。次に、各近似直線の実傾き角度
θと、それぞれ対応する標準直線の標準傾き角度φとの
差の絶対値を順次算出して各近似直線に対応するペナル
ティ値D(=|θ−φ|)とする。
【0088】次に車種判別手段4は、下記式3に示す通
り、各近似直線毎に直線近似値Lからペナルティ値Dを
減算し、当該車体形状データに関する評価値Eを算出す
る。ここでペナルティ値Dは、実傾き角度θと標準傾き
角度φの差分値であるため、前記直線近似値Lに相当す
る値に変換するために正規化定数Cを乗じる。
り、各近似直線毎に直線近似値Lからペナルティ値Dを
減算し、当該車体形状データに関する評価値Eを算出す
る。ここでペナルティ値Dは、実傾き角度θと標準傾き
角度φの差分値であるため、前記直線近似値Lに相当す
る値に変換するために正規化定数Cを乗じる。
【数3】 但し、 C:正規化定数 Dij:i番目の車体形状データのj番目の近似直線の
ペナルティ値 Ei:i番目の車体形状データに関する評価値 Lij:i番目の車体形状データのj番目の近似直線に
関する直線近似値 Kij:i番目の車体形状データのj番目の近似直線に
関する車体形状プロファイルの高さデータ数 Mi:i番目の車体形状データの境界点の総数 (Mi−1:i番目の車体形状データの近似直線の総
数) N:車体形状プロファイルの高さデータの総数
ペナルティ値 Ei:i番目の車体形状データに関する評価値 Lij:i番目の車体形状データのj番目の近似直線に
関する直線近似値 Kij:i番目の車体形状データのj番目の近似直線に
関する車体形状プロファイルの高さデータ数 Mi:i番目の車体形状データの境界点の総数 (Mi−1:i番目の車体形状データの近似直線の総
数) N:車体形状プロファイルの高さデータの総数
【0089】以上のような構成とすることにより、本実
施の形態3では、直線近似値Lと、車体形状プロファイ
ルを構成する各近似直線の標準直線に対するズレ度合い
を示すペナルティ値Dとに基づいて評価値Eを算出し車
種判別処理を行うので、車種判別の精度を一層高めるこ
とができ、標準車種間の形状上の差異が小さい場合であ
っても正確に車種判別処理を行うことができる。
施の形態3では、直線近似値Lと、車体形状プロファイ
ルを構成する各近似直線の標準直線に対するズレ度合い
を示すペナルティ値Dとに基づいて評価値Eを算出し車
種判別処理を行うので、車種判別の精度を一層高めるこ
とができ、標準車種間の形状上の差異が小さい場合であ
っても正確に車種判別処理を行うことができる。
【0090】なお、本実施の形態3では、標準直線パラ
メータとして標準直線の傾き角度φを各車体形状データ
に予め保存しておき、近似直線と標準直線の傾き角度の
差をペナルティ値Dとして評価値算出処理を行ったが、
標準直線パラメータは標準直線の傾き角度φに限られる
ものではなく、例えば、標準直線パラメータとして標準
直線の長さを予め保存しておいて両直線間の長さの差を
ペナルティ値Dとしたり、始点位置及び終点位置の差
等、両直線のズレ度合いを示す他の値をペナルティ値D
として用いてもよい。また、前記標準直線パラメータは
一種類のデータに限定されるものではなく、各車体形状
データに複数種類の標準直線パラメータを設定しておい
て、これらの値により求められる複数のペナルティ値D
を重み付け加算して評価値算出処理に用いるような構成
であってもよい。
メータとして標準直線の傾き角度φを各車体形状データ
に予め保存しておき、近似直線と標準直線の傾き角度の
差をペナルティ値Dとして評価値算出処理を行ったが、
標準直線パラメータは標準直線の傾き角度φに限られる
ものではなく、例えば、標準直線パラメータとして標準
直線の長さを予め保存しておいて両直線間の長さの差を
ペナルティ値Dとしたり、始点位置及び終点位置の差
等、両直線のズレ度合いを示す他の値をペナルティ値D
として用いてもよい。また、前記標準直線パラメータは
一種類のデータに限定されるものではなく、各車体形状
データに複数種類の標準直線パラメータを設定しておい
て、これらの値により求められる複数のペナルティ値D
を重み付け加算して評価値算出処理に用いるような構成
であってもよい。
【0091】実施の形態4.上記実施の形態2では一つ
の高さ計測手段を備え表面高さの計測を行ったが、本実
施の形態4では、更に第二の高さ検出手段を備え、二つ
の高さ計測手段で被検査車両の表面高さを計測すると同
時に該被検査車両の移動速度を計測して、車種判別処理
を行う。なお、本実施の形態4の形状判別装置の構成
は、第二の高さ計測手段を備えた点のみが上記実施の形
態2と異なるものであり、その他の構成は同じであるた
め同一の符号を付して説明を省略する。
の高さ計測手段を備え表面高さの計測を行ったが、本実
施の形態4では、更に第二の高さ検出手段を備え、二つ
の高さ計測手段で被検査車両の表面高さを計測すると同
時に該被検査車両の移動速度を計測して、車種判別処理
を行う。なお、本実施の形態4の形状判別装置の構成
は、第二の高さ計測手段を備えた点のみが上記実施の形
態2と異なるものであり、その他の構成は同じであるた
め同一の符号を付して説明を省略する。
【0092】図9は、本実施の形態4に係る形状判別装
置の構成図である。図9において、14は第一の高さ計
測手段、15は第二の高さ計測手段であり、各高さ計測
手段14、15は、前述の実施の形態1の高さ計測手段
1と同様にそれぞれ投光部及び受光部からなる距離セン
サを備える。第一の高さ計測手段14は、道路面上の所
定の設置高さに設置され、また第二の高さ計測手段15
は、被検査車両の進行方向に前記第一の高さ計測手段1
4の設置位置から一定の距離間隔Δlを隔てて、第一の
高さ計測手段14と同一の設置高さに設置される。ここ
で、二つの高さ計測手段14及び15の間の設置距離間
隔Δlは、被検査車両の全長よりも短く、かつ該被検査
車両の移動速度を計測するのに必要十分な長さとされ
る。
置の構成図である。図9において、14は第一の高さ計
測手段、15は第二の高さ計測手段であり、各高さ計測
手段14、15は、前述の実施の形態1の高さ計測手段
1と同様にそれぞれ投光部及び受光部からなる距離セン
サを備える。第一の高さ計測手段14は、道路面上の所
定の設置高さに設置され、また第二の高さ計測手段15
は、被検査車両の進行方向に前記第一の高さ計測手段1
4の設置位置から一定の距離間隔Δlを隔てて、第一の
高さ計測手段14と同一の設置高さに設置される。ここ
で、二つの高さ計測手段14及び15の間の設置距離間
隔Δlは、被検査車両の全長よりも短く、かつ該被検査
車両の移動速度を計測するのに必要十分な長さとされ
る。
【0093】次に、本実施の形態4の形状判別装置の動
作について上述の処理フロー図2に従って説明する。ま
ず、第一の高さ計測手段14及び第二の高さ計測手段1
5は、道路面上を走行する被検査車両の表面高さを計測
する(図2、ステップS1)。本実施の形態4では、二
つの高さ計測手段14及び15が同期して前述の時間間
隔Δtで離散的に高さ距離計測を行い、その結果二つ一
組の高さデータが所定の計測時間間隔Δt間隔で順次出
力される。ここで第二の高さ計測手段15は第一の高さ
計測手段14から間隔Δlの位置に設置されているの
で、第二の高さ計測手段15から出力される高さデータ
は、第一の高さ計測手段14から距離Δlだけ離れた位
置の表面高さを常時計測する。
作について上述の処理フロー図2に従って説明する。ま
ず、第一の高さ計測手段14及び第二の高さ計測手段1
5は、道路面上を走行する被検査車両の表面高さを計測
する(図2、ステップS1)。本実施の形態4では、二
つの高さ計測手段14及び15が同期して前述の時間間
隔Δtで離散的に高さ距離計測を行い、その結果二つ一
組の高さデータが所定の計測時間間隔Δt間隔で順次出
力される。ここで第二の高さ計測手段15は第一の高さ
計測手段14から間隔Δlの位置に設置されているの
で、第二の高さ計測手段15から出力される高さデータ
は、第一の高さ計測手段14から距離Δlだけ離れた位
置の表面高さを常時計測する。
【0094】次に車両検出手段2は、二つの高さ計測手
段14及び15から出力された二つ一組の高さデータを
順次入力し、例えば「測距型光学式車両感知器」(35
〜40頁、今津他、日本信号技報、Vol.20、N
o.2、1996年4月)に示す方法により、被検査車
両を検出すると同時に、移動速度Vを求める(ステップ
S2)。その結果、有意な被検査車両の通過完了が検出
された場合には(ステップS3、S4)、車両検出手段
2は、前記第二の高さ計測手段15から出力された一連
の高さデータ群を当該被検査車両の車体形状プロファイ
ルとして車種判別手段4に対して出力する。
段14及び15から出力された二つ一組の高さデータを
順次入力し、例えば「測距型光学式車両感知器」(35
〜40頁、今津他、日本信号技報、Vol.20、N
o.2、1996年4月)に示す方法により、被検査車
両を検出すると同時に、移動速度Vを求める(ステップ
S2)。その結果、有意な被検査車両の通過完了が検出
された場合には(ステップS3、S4)、車両検出手段
2は、前記第二の高さ計測手段15から出力された一連
の高さデータ群を当該被検査車両の車体形状プロファイ
ルとして車種判別手段4に対して出力する。
【0095】次に車種判別手段4は、上記車体形状プロ
ファイルに基づき車種判別処理を行う(ステップS
5)。以下で、本実施の形態4における車種判別処理を
処理フロー図10に従って説明する。
ファイルに基づき車種判別処理を行う(ステップS
5)。以下で、本実施の形態4における車種判別処理を
処理フロー図10に従って説明する。
【0096】まず車種判別手段4は、車体形状プロファ
イルに含まれる高さデータの総数N、前記車両検出手段
によって求められた被検査車両の移動速度V、及び高さ
距離計測の時間間隔Δtより、下記式4に従って被検査
車両の全長lを算出する(ステップS30)。
イルに含まれる高さデータの総数N、前記車両検出手段
によって求められた被検査車両の移動速度V、及び高さ
距離計測の時間間隔Δtより、下記式4に従って被検査
車両の全長lを算出する(ステップS30)。
【数4】 次に車種判別手段4は、被検査車両の移動速度Vと被検
査車両の検出開始時刻とに基づいて、車体形状プロファ
イルの各高さデータの計測時刻を、車両前端からの水平
方向距離に順次変換する。次に、車体形状プロファイル
の全ての高さデータから表面高さの変化量が大きい候補
データを選抜する(ステップS20)。
査車両の検出開始時刻とに基づいて、車体形状プロファ
イルの各高さデータの計測時刻を、車両前端からの水平
方向距離に順次変換する。次に、車体形状プロファイル
の全ての高さデータから表面高さの変化量が大きい候補
データを選抜する(ステップS20)。
【0097】一方、車体形状辞書3には複数の標準車種
の車体形状データが保存されているが、本実施の形態4
では、境界点条件の水平方向の位置は、高さデータの計
測時間を単位とする条件に代えて、車両前端からの水平
距離で規定される条件が設定される。具体的な例とし
て、図4(a)に示すトラックの車体形状データの境界
点8に関して、以下の境界点条件1〜5が保存される。 <境界点8:条件1> 高さデータ:20cm〜150
cm <境界点8:条件2> 境界点7との高さデータの差:
20cm以上低い <境界点8:条件3> 車体形状プロファイル中の最大
高さデータの比:25%〜75% <境界点8:条件4> 車両前端からの水平方向距離:
120cm〜360cm <境界点8:条件5> 境界点6からの水平方向距離:
0cm〜12cm 上記境界点8の各条件のうち、条件4及び条件5が車両
前端からの水平距離で規定されている。また、車体形状
辞書3の各車体形状データには、それぞれ標準車種の全
長(以下、標準全長と呼ぶ)が予め保存されている。
の車体形状データが保存されているが、本実施の形態4
では、境界点条件の水平方向の位置は、高さデータの計
測時間を単位とする条件に代えて、車両前端からの水平
距離で規定される条件が設定される。具体的な例とし
て、図4(a)に示すトラックの車体形状データの境界
点8に関して、以下の境界点条件1〜5が保存される。 <境界点8:条件1> 高さデータ:20cm〜150
cm <境界点8:条件2> 境界点7との高さデータの差:
20cm以上低い <境界点8:条件3> 車体形状プロファイル中の最大
高さデータの比:25%〜75% <境界点8:条件4> 車両前端からの水平方向距離:
120cm〜360cm <境界点8:条件5> 境界点6からの水平方向距離:
0cm〜12cm 上記境界点8の各条件のうち、条件4及び条件5が車両
前端からの水平距離で規定されている。また、車体形状
辞書3の各車体形状データには、それぞれ標準車種の全
長(以下、標準全長と呼ぶ)が予め保存されている。
【0098】次に車種判別手段4は、車体形状辞書3か
ら一つの車体形状データを読み出して(ステップS3
2)、前記被検査車両の全長lと、当該車体形状データ
の標準全長とを比較する(ステップS33)。その結
果、被検査車両の全長lが標準全長よりも短かった場合
には(ステップS33、No)、当該車体形状データと
の照合失敗と判定し当該車体別の車体形状データに関す
る照合処理を中止する。
ら一つの車体形状データを読み出して(ステップS3
2)、前記被検査車両の全長lと、当該車体形状データ
の標準全長とを比較する(ステップS33)。その結
果、被検査車両の全長lが標準全長よりも短かった場合
には(ステップS33、No)、当該車体形状データと
の照合失敗と判定し当該車体別の車体形状データに関す
る照合処理を中止する。
【0099】一方、被検査車両の全長lが標準全長以上
だった場合には(ステップS33、Yes)、以降、各
境界点に対応する候補データの抽出(ステップS1
1)、直線近似値算出(ステップS12)、評価値算出
(ステップS13)を行い、全ての車体形状データの評
価値に基づき車種推定を行う(ステップS16)。
だった場合には(ステップS33、Yes)、以降、各
境界点に対応する候補データの抽出(ステップS1
1)、直線近似値算出(ステップS12)、評価値算出
(ステップS13)を行い、全ての車体形状データの評
価値に基づき車種推定を行う(ステップS16)。
【0100】以上のような構成とすることにより、本実
施の形態4の形状判別装置では、高さ計測時刻に代えて
車両前端からの水平方向距離を条件として実境界点抽出
を行うことにより、被検査車両の移動速度Vに依らず車
種判別処理を行うことができる。また、評価値算出の前
に被検査車両の全長lと標準全長とを比較し、照合不可
と判定された車体形状データは評価値算出処理の対象か
ら除外するような構成としたことにより、最終的に推定
車種として判別されないことが明らかであるような車体
形状データの評価値算出に要する演算処理を省略するこ
とが可能であり、車種判別処理の高速化を図ることがで
きる。
施の形態4の形状判別装置では、高さ計測時刻に代えて
車両前端からの水平方向距離を条件として実境界点抽出
を行うことにより、被検査車両の移動速度Vに依らず車
種判別処理を行うことができる。また、評価値算出の前
に被検査車両の全長lと標準全長とを比較し、照合不可
と判定された車体形状データは評価値算出処理の対象か
ら除外するような構成としたことにより、最終的に推定
車種として判別されないことが明らかであるような車体
形状データの評価値算出に要する演算処理を省略するこ
とが可能であり、車種判別処理の高速化を図ることがで
きる。
【0101】なお本実施の形態4において、車両検出手
段2は、第二の高さ計測手段15から出力された一連の
高さデータ群を被検査車両の車体形状プロファイルとし
て車種判別手段4に対して出力したが、これはこのよう
な構成に限定されるものではなく、第一の高さ計測手段
14から出力された高さデータ群を車体形状プロファイ
ルとして出力するような構成であっても同様の効果を得
ることは当然に可能である。
段2は、第二の高さ計測手段15から出力された一連の
高さデータ群を被検査車両の車体形状プロファイルとし
て車種判別手段4に対して出力したが、これはこのよう
な構成に限定されるものではなく、第一の高さ計測手段
14から出力された高さデータ群を車体形状プロファイ
ルとして出力するような構成であっても同様の効果を得
ることは当然に可能である。
【0102】また本実施の形態4において、車種判別手
段4は、被検査車両の全長lと標準全長とを比較して、
被検査車両の全長lが標準全長未満である場合(図1
0、ステップS33、No)に当該標準車種を照合失敗
と判定したが、これはこのような構成に限定されるもの
ではなく、例えば、各車体形状データに標準全長の許容
範囲を予め設定しておき、前記被検査車両の全長lが当
該許容範囲外である場合に照合失敗と判定するような構
成であってもよい。
段4は、被検査車両の全長lと標準全長とを比較して、
被検査車両の全長lが標準全長未満である場合(図1
0、ステップS33、No)に当該標準車種を照合失敗
と判定したが、これはこのような構成に限定されるもの
ではなく、例えば、各車体形状データに標準全長の許容
範囲を予め設定しておき、前記被検査車両の全長lが当
該許容範囲外である場合に照合失敗と判定するような構
成であってもよい。
【0103】また本実施の形態4では、二つの高さ計測
手段14及び15を被検査車両の進行方向に沿って配置
したが、高さ計測手段の個数は三つ以上であっても良
く、各高さ計測手段の設置位置も被検査車両車両の進行
方向沿いに限定されるものではなく、車両進行方向と一
定の角度を持つように配置するような構成であっても良
い。
手段14及び15を被検査車両の進行方向に沿って配置
したが、高さ計測手段の個数は三つ以上であっても良
く、各高さ計測手段の設置位置も被検査車両車両の進行
方向沿いに限定されるものではなく、車両進行方向と一
定の角度を持つように配置するような構成であっても良
い。
【0104】実施の形態5.上記実施の形態4では、被
検査車両の全長lが車体形状データの標準全長未満の場
合に照合不可と判定し、当該車体形状データに関する評
価値算出処理を省略したが、本実施の形態5では、全長
lに加えて車体形状プロファイルの高さデータも照合可
否判定に使用し、評価値算出に要する演算処理負荷を削
減する。なお本実施の形態5は、上記実施の形態4と車
種判別手段4における処理が異なるだけであるため、以
下では車種判別処理についてのみ説明し、その他の構成
及び動作は全く同一であるので、同一の符号を付して説
明を省略する。
検査車両の全長lが車体形状データの標準全長未満の場
合に照合不可と判定し、当該車体形状データに関する評
価値算出処理を省略したが、本実施の形態5では、全長
lに加えて車体形状プロファイルの高さデータも照合可
否判定に使用し、評価値算出に要する演算処理負荷を削
減する。なお本実施の形態5は、上記実施の形態4と車
種判別手段4における処理が異なるだけであるため、以
下では車種判別処理についてのみ説明し、その他の構成
及び動作は全く同一であるので、同一の符号を付して説
明を省略する。
【0105】図11は、本実施の形態5の車種判別処理
の処理フロー図である。まず車種判別手段4は、車体形
状プロファイルに含まれる高さデータの総数N、前記車
両検出手段によって求められた被検査車両の移動速度
V、及び高さ距離計測の時間間隔Δtより、前述の式4
に従って被検査車両の全長lを算出する(ステップS4
0)。
の処理フロー図である。まず車種判別手段4は、車体形
状プロファイルに含まれる高さデータの総数N、前記車
両検出手段によって求められた被検査車両の移動速度
V、及び高さ距離計測の時間間隔Δtより、前述の式4
に従って被検査車両の全長lを算出する(ステップS4
0)。
【0106】次に車種判別手段4は、被検査車両の表面
高さを、例えば3cm単位といったように、車種判別を
行うために十分細かい高さの単位で区分し、車体形状プ
ロファイルの全ての高さデータをそれぞれ該当する高さ
区分に分類した上で、表面高さの出現頻度ヒストグラム
を作成する(ステップS41)。その結果得られた頻度
ヒストグラムに基づき、高さデータの出現頻度が予め定
められた閾値以上である高さ区分のみを抽出し、そのう
ち最大の表面高さを被検出車両の全高hとして特定す
る。ここで前記出現頻度の閾値は、距離センサ等で生じ
る高さデータのばらつき誤差等に依存して決定されるも
のであり、被検査車両の全高hの判定のための予備的な
被検査車両の計測によって決定された適切な値が、予め
車種判別手段4に保存されている。
高さを、例えば3cm単位といったように、車種判別を
行うために十分細かい高さの単位で区分し、車体形状プ
ロファイルの全ての高さデータをそれぞれ該当する高さ
区分に分類した上で、表面高さの出現頻度ヒストグラム
を作成する(ステップS41)。その結果得られた頻度
ヒストグラムに基づき、高さデータの出現頻度が予め定
められた閾値以上である高さ区分のみを抽出し、そのう
ち最大の表面高さを被検出車両の全高hとして特定す
る。ここで前記出現頻度の閾値は、距離センサ等で生じ
る高さデータのばらつき誤差等に依存して決定されるも
のであり、被検査車両の全高hの判定のための予備的な
被検査車両の計測によって決定された適切な値が、予め
車種判別手段4に保存されている。
【0107】次に車種判別手段4は、車体形状プロファ
イルから候補データの選抜処理(ステップS42)を行
った後に、車体形状辞書3から一つの車体形状データを
読み出す(ステップS43)。ここで、本実施の形態5
の車体形状データには、上記実施の形態1の車体形状デ
ータの他に、被検査車両に関する全長lの許容範囲と全
高hの許容範囲とが保存されている。
イルから候補データの選抜処理(ステップS42)を行
った後に、車体形状辞書3から一つの車体形状データを
読み出す(ステップS43)。ここで、本実施の形態5
の車体形状データには、上記実施の形態1の車体形状デ
ータの他に、被検査車両に関する全長lの許容範囲と全
高hの許容範囲とが保存されている。
【0108】次に車種判別手段4は、前記算出された被
検査車両の全長lが、当該車体形状データの全長の許容
範囲内に含まれるか判定した後(ステップS44)、さ
らに前記被検査車両の全項hが、当該車体形状データの
全高の許容範囲に含まれるか判定する(ステップS4
5)。その結果、被検査車両の全長l若しくは全高hの
いずれか一方でも許容範囲に含まれなかった場合には
(ステップS44、No、又はステップS45、N
o)、当該車体形状データは照合失敗と判定し、当該車
体形状データに関する以降の直線近似値及び評価値算出
処理を行わずに、別の車体形状データを読み出す(ステ
ップS43)。
検査車両の全長lが、当該車体形状データの全長の許容
範囲内に含まれるか判定した後(ステップS44)、さ
らに前記被検査車両の全項hが、当該車体形状データの
全高の許容範囲に含まれるか判定する(ステップS4
5)。その結果、被検査車両の全長l若しくは全高hの
いずれか一方でも許容範囲に含まれなかった場合には
(ステップS44、No、又はステップS45、N
o)、当該車体形状データは照合失敗と判定し、当該車
体形状データに関する以降の直線近似値及び評価値算出
処理を行わずに、別の車体形状データを読み出す(ステ
ップS43)。
【0109】一方、被検査車両の全長l及び全高hの両
方が車体形状データの許容範囲内にある場合には(ステ
ップS45、Yes)、当該車体形状データについて、
境界点抽出処理を行い、直線近似値及び評価値を算出し
て車種判別処理を行う(ステップS11〜S16)。
方が車体形状データの許容範囲内にある場合には(ステ
ップS45、Yes)、当該車体形状データについて、
境界点抽出処理を行い、直線近似値及び評価値を算出し
て車種判別処理を行う(ステップS11〜S16)。
【0110】このような構成とすることにより、本実施
の形態5の判別装置は、最終的に推定車種として判別さ
れないことが明らかであるような車体形状データの評価
値算出に要する演算処理を省略することができ、車種判
別処理の高速化を図ることができる。また、車体形状プ
ロファイルの高さデータを基に表面高さの出現頻度ヒス
トグラムを作成し、出現頻度の低い高さ区分を予め除外
した上で被検査車両の全高hを特定するような構成とし
たことにより、距離センサ等による高さデータのばらつ
き誤差を排除して正確に車種判別処理を行うことができ
る。
の形態5の判別装置は、最終的に推定車種として判別さ
れないことが明らかであるような車体形状データの評価
値算出に要する演算処理を省略することができ、車種判
別処理の高速化を図ることができる。また、車体形状プ
ロファイルの高さデータを基に表面高さの出現頻度ヒス
トグラムを作成し、出現頻度の低い高さ区分を予め除外
した上で被検査車両の全高hを特定するような構成とし
たことにより、距離センサ等による高さデータのばらつ
き誤差を排除して正確に車種判別処理を行うことができ
る。
【0111】なお、本実施の形態5では出現頻度ヒスト
グラムを作成し被検査車両の全高hを特定したが、車体
形状プロファイルのばらつき誤差が正確な車種判別をす
るために十分小さい範囲に収まっていることが予め明ら
かである場合には、高さデータの頻度ヒストグラム作成
処理を省略して、高さデータの最大値を全高hとしても
よい。
グラムを作成し被検査車両の全高hを特定したが、車体
形状プロファイルのばらつき誤差が正確な車種判別をす
るために十分小さい範囲に収まっていることが予め明ら
かである場合には、高さデータの頻度ヒストグラム作成
処理を省略して、高さデータの最大値を全高hとしても
よい。
【0112】実施の形態6.上記実施の形態5では、被
検査車両の移動速度Vによらず車体形状プロファイルの
高さデータを全て用いて車種判別処理を行うため、被検
査車両の移動速度Vが低速である場合には車体形状プロ
ファイルの高さデータ数が増大し、直線近似値算出や評
価値算出などに要する演算処理負荷が増大する。そこで
本実施の形態6では、被検査車両の移動速度が低速であ
る場合には、車体形状プロファイルから一定間隔毎に高
さデータを間引いて車種判別処理を行い、車種判別処理
における演算処理負荷の増大を抑制する。なお本実施の
形態6の形状判別装置は、上記実施の形態5とは車種判
別処理のみが異なるものであり、その他の構成及び動作
は全く同一であるため、以下では車種判別手段4の処理
についてのみ説明し、その他は同一の符号を付して説明
を省略する。
検査車両の移動速度Vによらず車体形状プロファイルの
高さデータを全て用いて車種判別処理を行うため、被検
査車両の移動速度Vが低速である場合には車体形状プロ
ファイルの高さデータ数が増大し、直線近似値算出や評
価値算出などに要する演算処理負荷が増大する。そこで
本実施の形態6では、被検査車両の移動速度が低速であ
る場合には、車体形状プロファイルから一定間隔毎に高
さデータを間引いて車種判別処理を行い、車種判別処理
における演算処理負荷の増大を抑制する。なお本実施の
形態6の形状判別装置は、上記実施の形態5とは車種判
別処理のみが異なるものであり、その他の構成及び動作
は全く同一であるため、以下では車種判別手段4の処理
についてのみ説明し、その他は同一の符号を付して説明
を省略する。
【0113】図12は、本実施の形態6の車種判別処理
の処理フロー図である。まず車種判別手段4には、被検
査車両の移動速度Vが低速であるか判定するための移動
速度の閾値VSが予め保存されており、本実施の形態6
では、第一の速度閾値VS1:時速20kmと速度閾値
VS2:時速10kmの二つの速度閾値が保存されてい
る。
の処理フロー図である。まず車種判別手段4には、被検
査車両の移動速度Vが低速であるか判定するための移動
速度の閾値VSが予め保存されており、本実施の形態6
では、第一の速度閾値VS1:時速20kmと速度閾値
VS2:時速10kmの二つの速度閾値が保存されてい
る。
【0114】被検査車両の高さ計測処理が完了し車体形
状プロファイルが入力されると、車種判別手段4は被検
査車両の移動速度Vを上記速度閾値VS1及びVS2と
比較して移動速度が低速であるか判定し、高さデータの
間引き量を決定する(ステップS50)。
状プロファイルが入力されると、車種判別手段4は被検
査車両の移動速度Vを上記速度閾値VS1及びVS2と
比較して移動速度が低速であるか判定し、高さデータの
間引き量を決定する(ステップS50)。
【0115】例えば、移動速度Vが第一の速度閾値V
S1以上である場合(V≧VS1)には、被検査車両の
移動速度が高速で車体形状プロファイルの高さデータ数
は増大しないので、当該車体形状プロファイルに対する
間引き処理は行わない。
S1以上である場合(V≧VS1)には、被検査車両の
移動速度が高速で車体形状プロファイルの高さデータ数
は増大しないので、当該車体形状プロファイルに対する
間引き処理は行わない。
【0116】次に、移動速度Vが第一の速度閾値VS1
未満でかつ第二の速度閾値VS2以上である場合(V
S1>V≧VS2)には、移動速度が中速と判定し、車
体形状プロファイルの高さデータに対して1個置きに1
個の間引き処理を行う(高さデータ数は1/2)。
未満でかつ第二の速度閾値VS2以上である場合(V
S1>V≧VS2)には、移動速度が中速と判定し、車
体形状プロファイルの高さデータに対して1個置きに1
個の間引き処理を行う(高さデータ数は1/2)。
【0117】最後に、移動速度Vが第二の速度閾値V
S2未満である場合には(V<VS2)、被検査車両の
移動速度が低速と判定し、車体形状プロファイルの高さ
データに対して3個中2個の間引き処理を行う(高さデ
ータ数は1/3)。
S2未満である場合には(V<VS2)、被検査車両の
移動速度が低速と判定し、車体形状プロファイルの高さ
データに対して3個中2個の間引き処理を行う(高さデ
ータ数は1/3)。
【0118】以降車種判別手段4は、該間引き処理後の
車体形状プロファイルデータに基づいて、上記実施の形
態5と同様に被検査車両と車体形状データとの照合可否
の判定処理(ステップS40〜S45)の後に、評価値
算出を行って被検査車両の車種を推定する(ステップS
11〜S16)。
車体形状プロファイルデータに基づいて、上記実施の形
態5と同様に被検査車両と車体形状データとの照合可否
の判定処理(ステップS40〜S45)の後に、評価値
算出を行って被検査車両の車種を推定する(ステップS
11〜S16)。
【0119】以上の様な構成とすることにより、本実施
の形態6の形状判別装置では、被検査車両が低速で高さ
計測手段14、15下を通過し、車体形状プロファイル
の高さデータ数が増大する場合であっても、車種判別処
理の前に予め高さデータを間引き処理するので、直線近
似値や評価値算出に要する演算処理負荷を低減させて高
速に車種判別処理を行うことができる。
の形態6の形状判別装置では、被検査車両が低速で高さ
計測手段14、15下を通過し、車体形状プロファイル
の高さデータ数が増大する場合であっても、車種判別処
理の前に予め高さデータを間引き処理するので、直線近
似値や評価値算出に要する演算処理負荷を低減させて高
速に車種判別処理を行うことができる。
【0120】なお、本実施の形態6では、車種判別手段
4が二つの速度閾値VS1及びVS 2を保持し、被検査
車両の移動速度Vを、高速、中速、低速に分類し、それ
ぞれ所定の間引き量で間引き処理する場合について説明
したが、速度閾値VS1及びVS2の値、各速度分類で
の間引き量及び移動速度Vの分類数(速度閾値の個数)
は、本実施の形態6ように限定されるものではなく、被
検査車両が低速移動する際に車体形状プロファイルの高
さデータ数を低減させ車種判別処理の処理速度を高速化
するのに必要十分な値が設定されていていればよい。
4が二つの速度閾値VS1及びVS 2を保持し、被検査
車両の移動速度Vを、高速、中速、低速に分類し、それ
ぞれ所定の間引き量で間引き処理する場合について説明
したが、速度閾値VS1及びVS2の値、各速度分類で
の間引き量及び移動速度Vの分類数(速度閾値の個数)
は、本実施の形態6ように限定されるものではなく、被
検査車両が低速移動する際に車体形状プロファイルの高
さデータ数を低減させ車種判別処理の処理速度を高速化
するのに必要十分な値が設定されていていればよい。
【0121】また、本実施の形態6では、移動速度Vを
速度閾値によって規定される複数の速度区分に分類し、
それぞれの分類について固定の間引き量で間引き処理を
行ったが、これはこのような方法に限定される物ではな
く、例えば、移動速度が所定の閾値より低速である場合
には移動速度Vに反比例する間引き量を決定する間引き
量算出式を予め設定してもよく、その他、移動速度Vか
ら間引き量を決定するための他の間引き量算出式を予め
設定し、当該算出式に従って間引き量を決定しても同様
の効果を得ることは当然に可能である。
速度閾値によって規定される複数の速度区分に分類し、
それぞれの分類について固定の間引き量で間引き処理を
行ったが、これはこのような方法に限定される物ではな
く、例えば、移動速度が所定の閾値より低速である場合
には移動速度Vに反比例する間引き量を決定する間引き
量算出式を予め設定してもよく、その他、移動速度Vか
ら間引き量を決定するための他の間引き量算出式を予め
設定し、当該算出式に従って間引き量を決定しても同様
の効果を得ることは当然に可能である。
【0122】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、予め作
成された形状データの境界点条件に基づいて、形状プロ
ファイルから実境界点を抽出し、当該実境界点によって
規定される近似直線と形状プロファイルとのばらつき度
合いを表す直線近似値を算出し、当該直線近似値に基づ
いて当該形状データに対する形状プロファイルの近似度
合いを示す評価値を算出し、複数の形状データのうち評
価値がもっとも良好な形状データの標準形状を、被検査
体の形状として推定する。従って、形状プロファイルの
高さデータの局所的な誤差変動による影響を低減させつ
つ、標準形状それぞれの特徴をとらえて正確に被検査体
の形状判別処理を行うことができる。
成された形状データの境界点条件に基づいて、形状プロ
ファイルから実境界点を抽出し、当該実境界点によって
規定される近似直線と形状プロファイルとのばらつき度
合いを表す直線近似値を算出し、当該直線近似値に基づ
いて当該形状データに対する形状プロファイルの近似度
合いを示す評価値を算出し、複数の形状データのうち評
価値がもっとも良好な形状データの標準形状を、被検査
体の形状として推定する。従って、形状プロファイルの
高さデータの局所的な誤差変動による影響を低減させつ
つ、標準形状それぞれの特徴をとらえて正確に被検査体
の形状判別処理を行うことができる。
【0123】また、次の発明によれば、被検査体の構成
部位毎に所定の重み付けを行って評価値を算出するの
で、例えば被検査車両の積載物等による影響を低減させ
て、被検査体の形状判別精度を高めることができる。
部位毎に所定の重み付けを行って評価値を算出するの
で、例えば被検査車両の積載物等による影響を低減させ
て、被検査体の形状判別精度を高めることができる。
【0124】また、次の発明によれば、形状データに予
め保存された標準直線パラメータに基づいて、標準形状
の標準直線と前記近似直線との間のズレ度合いを表すペ
ナルティ値を算出し、前記直線近似値と当該ペナルティ
値とに基づいて評価値算出を行う。従って、形状判別の
精度を一層高めることができ、標準形状間の差異が小さ
い場合であっても正確に形状判別処理を行うことができ
る。
め保存された標準直線パラメータに基づいて、標準形状
の標準直線と前記近似直線との間のズレ度合いを表すペ
ナルティ値を算出し、前記直線近似値と当該ペナルティ
値とに基づいて評価値算出を行う。従って、形状判別の
精度を一層高めることができ、標準形状間の差異が小さ
い場合であっても正確に形状判別処理を行うことができ
る。
【0125】また、次の発明によれば、表面高さの差分
値の変化量が所定の閾値より大きくなる高さデータを候
補データとして選抜し、該候補データを対象として実境
界点の抽出を行うので、形状判別処理に要する直線近似
値算出及び評価値算出の演算処理量を大幅に削減し、被
検査体の形状判別処理を高速化することができる。
値の変化量が所定の閾値より大きくなる高さデータを候
補データとして選抜し、該候補データを対象として実境
界点の抽出を行うので、形状判別処理に要する直線近似
値算出及び評価値算出の演算処理量を大幅に削減し、被
検査体の形状判別処理を高速化することができる。
【0126】また、次の発明によれば、複数の高さ計測
手段によって計測された複数の高さデータ群を基に被検
査体の移動速度をもとめ、当該移動速度に基づいて実境
界点の抽出を行うので、被検査体の移動速度に依らず車
種判別処理を行うことができる。さらに、前記移動速度
と形状プロファイルとに基づいて被検査体の全長を算出
し、当該全長が予め定められた許容条件にあてはまるか
否かを判定し、許容条件にあてはまらない場合には当該
形状データを形状判別の対象から除外することにより、
最終的に推定形状として判別されないことが明らかであ
るような形状データの評価値算出に要する演算処理を省
略して車種判別処理の高速化を図ることができる。
手段によって計測された複数の高さデータ群を基に被検
査体の移動速度をもとめ、当該移動速度に基づいて実境
界点の抽出を行うので、被検査体の移動速度に依らず車
種判別処理を行うことができる。さらに、前記移動速度
と形状プロファイルとに基づいて被検査体の全長を算出
し、当該全長が予め定められた許容条件にあてはまるか
否かを判定し、許容条件にあてはまらない場合には当該
形状データを形状判別の対象から除外することにより、
最終的に推定形状として判別されないことが明らかであ
るような形状データの評価値算出に要する演算処理を省
略して車種判別処理の高速化を図ることができる。
【0127】また、次の発明によれば、形状プロファイ
ルに基づいて被検査体の全高を算出し、当該全高が予め
定められた許容条件にあてはまるか否かを判定し、許容
条件にあてはまらない場合には当該形状データを形状判
別の対象から除外することにより、車種判別処理の高速
化を図ることができる。
ルに基づいて被検査体の全高を算出し、当該全高が予め
定められた許容条件にあてはまるか否かを判定し、許容
条件にあてはまらない場合には当該形状データを形状判
別の対象から除外することにより、車種判別処理の高速
化を図ることができる。
【0128】また、次の発明によれば、被検査体が移動
速度が低速であって車体形状プロファイルの高さデータ
数が増大する場合であっても、車種判別処理の前に予め
高さデータを間引き処理するので、直線近似値や評価値
算出に要する演算処理負荷を低減させて高速に車種判別
処理を行うことができる。
速度が低速であって車体形状プロファイルの高さデータ
数が増大する場合であっても、車種判別処理の前に予め
高さデータを間引き処理するので、直線近似値や評価値
算出に要する演算処理負荷を低減させて高速に車種判別
処理を行うことができる。
【図1】 本発明の実施の形態1の形状判別装置の構成
図である。
図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の形状判別装置の処理
フロー図である。
フロー図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の車体形状プロファイ
ルの模式図である。
ルの模式図である。
【図4】 本発明の実施の形態1の車体形状データの模
式図である。
式図である。
【図5】 本発明の実施の形態1の車種判別処理の処理
フロー図である。
フロー図である。
【図6】 本発明の実施の形態1の車体形状データの評
価値比較の状態を示した説明図である。
価値比較の状態を示した説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態2の車種判別処理の処理
フロー図である。
フロー図である。
【図8】 本発明の実施の形態2の候補データ選抜処理
の模式図である。
の模式図である。
【図9】 本発明の実施の形態4の形状判別装置の構成
図である。
図である。
【図10】 本発明の実施の形態4の車種判別処理の処
理フロー図である。
理フロー図である。
【図11】 本発明の実施の形態5の車種判別処理の処
理フロー図である。
理フロー図である。
【図12】 本発明の実施の形態6の車種判別処理の処
理フロー図である。
理フロー図である。
【図13】 従来の車種判別装置の構成図である。
1、14、15 高さ計測手段 2 車両検出手段 3 車体形状辞書 4 車種判別手段 5〜12 車体形状データの境界点 6、6a 文字認識部 100 距離センサ 102 2値化処理部 103 連結処理部 105 車両検知処理部 106 高さデータ計算部 107 車種判別処理部
Claims (18)
- 【請求項1】 被検査体の形状を測定し、予め保存され
た複数の標準形状の何れに該当するかを判別する形状判
別装置において、 前記標準形状を規定する複数の境界点に関する所定の境
界点条件を含んだ形状データを予め保存した形状辞書
と、 所定位置に固定され、移動する被検査体の表面高さを一
定の時間間隔で計測し、高さデータを順次出力する高さ
計測手段と、 前記複数の高さデータに基づいて被検査体の前後端部を
特定し、前記前後端の間で計測された当該被検査体に関
する一連の高さデータ群のみを抽出し、形状プロファイ
ルとして保存する被検査体検出手段と、 前記形状辞書から形状データを読み出して、前記形状プ
ロファイルより、前記各境界点条件に合致する高さデー
タを実境界点として、各境界点毎に順次抽出し、 当該複数の実境界点により規定される被検査体の各構成
部分それぞれ対応した複数の近似直線と、該近似直線各
々に対応する形状プロファイルの高さデータのばらつき
度合いを表す直線近似値を、各近似直線毎に順次算出
し、 該複数の直線近似値に基づいて前記形状プロファイルと
当該形状データとの間の近似度合いを表す評価値を算出
する、一連の評価値演算処理を、 前記形状辞書に保存された全ての形状データについて順
次行い、当該各形状データの評価値に基づいて被検査体
の形状を判別する形状判別手段とを備えたことを特徴と
する形状判別装置。 - 【請求項2】 各形状データは、標準形状に予め設定さ
れた複数の境界点によって規定される複数の標準直線そ
れぞれに対応する所定の重み値を予め保存し、 形状判別手段は、各近似直線の直線近似値各々に対し前
記重み値により重み付けを行って評価値を算出すること
を特徴とする、請求項1に記載の形状判別装置。 - 【請求項3】 各形状データは、複数の標準直線各々に
関する所定の標準直線パラメータを予め保存し、 形状判別手段は、当該標準直線パラメータに基づいて各
標準直線に対する近似直線のズレ度合いを表すペナルテ
ィ値を、各近似直線毎に順次算出し、 近似直線各々ついて算出された直線近似値と前記ペナル
ティ値とに基づいて、所定の方法により形状プロファイ
ルと各形状状データとの間の近似度合いを表す評価値
を、各形状データ毎に順次算出することを特徴とする、
請求項1ないし2に記載の形状判別装置。 - 【請求項4】 形状判別手段は、形状プロファイルの全
ての高さデータから、該高さデータの前後で表面高さの
差分値の変化量が予め保存された所定の閾値より大きく
なる高さデータを候補データとして選抜し、当該候デー
タを対象として実境界点の抽出を行うことを特徴とす
る、請求項1ないし3に記載の形状判別装置。 - 【請求項5】 高さ計測手段は、所定位置に固定された
被検査体の近傍を所定の速度で移動して、当該被検査体
の表面高さを一定の時間間隔で計測し、高さデータを順
次出力することを特徴とする、請求項1ないし4に記載
の形状判別装置。 - 【請求項6】 高さ計測手段は、被検査体の移動方向に
沿った所定の距離間隔の複数地点の高さを計測するよう
に複数個設置され、 当該複数の高さ計測手段は、前記複数地点の被検査体の
表面高さを一定の時間間隔で計測して、被検査体の高さ
データを順次出力し、 各形状データは、被検査体の全長の許容条件を予め保存
し、 形状判別手段は、前記複数の高さ計測手段各々から出力
された前記複数地点の高さデータ群を基に、所定の方法
により被検査体の移動速度を算出し、被検査体の形状プ
ロファイルと前記移動速度とに基づいて被検査体の全長
を求め、当該被検査体の全長が前記全長の許容条件にあ
てはまるか否か判定し、被検査体の全長が前記許容条件
にあてはまらない場合には、当該形状データに関する評
価値算出を行わず、形状判別の対象から除外することを
特徴とする、請求項1ないし4に記載の形状判別装置。 - 【請求項7】 各形状データは、被検査体の全高の許容
条件を予め保存し、 形状判別手段は、形状プロファイルから最大の高さデー
タを抽出し、当該最大高さデータが前記全高の許容条件
にあてはまるか否か判定し、該最大高さデータが前記許
容条件にあてはまらない場合には、当該形状データに関
する評価値算出を行わず、形状判別の対象から除外する
ことを特徴とする、請求項1ないし6に記載の形状判別
装置。 - 【請求項8】 形状判別手段は、形状プロファイルの全
ての高さデータを基に表面高さの出現頻度ヒストグラム
を作成し、出現頻度の分布に基づいて被検査体の全高を
特定し、当該被検査体の全高が形状データに予め保存さ
れた全高の許容条件にあてはまるか否か判定し、前記許
容条件にあてはまらない場合には、当該形状データに関
する評価値算出を行わず、形状判別の対象から除外する
ことを特徴とする、請求項7に記載の形状判別装置。 - 【請求項9】 形状判別手段は、被検査体の移動速度に
応じて所定の方法により高さデータの間引き量を決定
し、形状プロファイルの高さデータを間引き処理し、当
該間引き処理後の形状プロファイルに基づいて形状判別
処理を行うことを特徴とする、請求項6に記載の形状判
別装置。 - 【請求項10】 被検査体の形状を測定し、予め保存さ
れた複数の標準形状の何れに該当するかを判別する形状
判別方法において、 所定位置に固定された高さ計測手段により、移動する被
検査体の表面高さを一定の時間間隔で計測し、高さデー
タを順次出力する高さ計測工程と、 前記複数の高さデータに基づいて被検査体の前後端部を
特定し、当該被検査体表面について計測された一連の高
さデータ群のみを抽出し、形状プロファイルとして保存
する被検査体検出工程と、 前記標準形状を規定する複数の境界点に関する所定の境
界点条件を含んだ形状データを予め保存した形状辞書を
参照し、前記形状プロファイルと各形状データとの間の
近似度合いを表す評価値を順次算出し、当該各形状デー
タの評価値に基づいて被検査体の形状を判別する形状判
別工程を備え、 該形状判別工程は、 a)前記形状辞書から形状データを読み出して、前記形
状プロファイルより、当該形状データの各境界点条件に
合致する高さデータを実境界点として、各境界点毎に順
次抽出する実境界点抽出ステップと、 b)当該複数の実境界点により規定される被検査体の各
構成部分それぞれ対応した複数の近似直線と、該近似直
線各々に対応する形状プロファイルの高さデータのばら
つき度合いを表す直線近似値を、各近似直線毎に順次算
出する直線近似値演算ステップと、 c)該複数の直線近似値に基づいて前記形状プロファイ
ルと当該形状データに関する評価値を算出する評価値演
算ステップとを有することを特徴とする形状判別方法。 - 【請求項11】 各形状データには、標準形状に予め設
定された複数の境界点によって規定される複数の標準直
線それぞれに対応する所定の重み値が予め保存され、 評価値演算ステップは、各近似直線の直線近似値各々に
対し前記重み値により重み付けを行って評価値を算出す
ることを特徴とする、請求項10に記載の形状判別方
法。 - 【請求項12】 各形状データには、複数の標準直線各
々に関する所定の標準直線パラメータが予め保存され、 直線近似値演算ステップは、当該標準直線パラメータに
基づいて各標準直線に対する近似直線のズレ度合いを表
すペナルティ値を、各近似直線毎に順次算出し、 評価値演算ステップは、近似直線各々ついて算出された
直線近似値と前記ペナルティ値とに基づいて、所定の方
法により形状プロファイルと各形状状データとの間の近
似度合いを表す評価値を算出することを特徴とする、請
求項10ないし11に記載の形状判別方法。 - 【請求項13】 形状判別工程は、さらに、 d)形状プロファイルの全ての高さデータから、該高さ
データの前後で表面高さの差分値の変化量が予め保存さ
れた所定の閾値より大きくなる高さデータを候補データ
として選抜する候補データ選抜ステップを有し、 実境界点抽出ステップは、当該候データを対象として実
境界点の抽出を行うことを特徴とする、請求項10ない
し12に記載の形状判別方法。 - 【請求項14】 高さ計測工程は、所定位置に固定され
た被検査体の近傍を所定の速度で移動する高さ計測手段
により、当該被検査体の表面高さを一定の時間間隔で計
測し、高さデータを順次出力することを特徴とする、請
求項10ないし13に記載の形状判別装置。 - 【請求項15】 高さ計測工程は、被検査体の移動方向
に沿った所定の距離間隔の複数地点の高さを計測する複
数の高さ計測手段により、被検査体の表面高さを一定の
時間間隔で計測して、被検査体の高さデータを順次出力
し、 各形状データには、被検査体の全長の許容条件が予め保
存され、 形状判別工程は、さらに、 e)前記複数の高さ計測工程各々から出力された前記複
数地点の高さデータ群を基に、所定の方法により被検査
体の移動速度を算出し、被検査体の形状プロファイルと
前記移動速度とに基づいて被検査体の全長を求める被検
査体サイズ検出ステップと、 f)当該被検査体の全長が前記全長の許容条件にあては
まるか否か判定する照合可否判定ステップとを有し、 被検査体の全長が前記許容条件にあてはまらない場合に
は、当該形状データについて実境界点抽出ステップ、直
線近似値演算ステップ及び評価値演算ステップの各処理
を行わず、形状判別の対象から除外することを特徴とす
る、請求項10ないし13に記載の形状判別方法。 - 【請求項16】 各形状データには、被検査体の全高の
許容条件が予め保存され、 被検査体サイズ検出ステップは、形状プロファイルから
最大の高さデータを当該被検査体の全高として抽出し、 照合可否判定ステップは、当該被検査体の全高が前記全
高の許容条件にあてはまるか否か判定し、該最大高さデ
ータが前記許容条件にあてはまらない場合には、当該形
状データについて実境界点抽出ステップ、直線近似値演
算ステップ及び評価値演算ステップの各処理を行わず、
形状判別の対象から除外することを特徴とする、請求項
15に記載の形状判別方法。 - 【請求項17】 被検査体サイズ検出ステップは、形状
プロファイルの全ての高さデータを基に表面高さの出現
頻度ヒストグラムを作成し、出現頻度の分布に基づいて
被検査体の全高を特定することを特徴とする、請求項1
6に記載の形状判別方法。 - 【請求項18】 形状判別工程は、さらに、 g)被検査体の移動速度に応じて所定の方法により高さ
データの間引き量を決定し、形状プロファイルの高さデ
ータを間引き処理する高さデータ間引きステップを有
し、 当該間引き処理後の形状プロファイルに基づいて形状判
別処理を行うことを特徴とする、請求項15に記載の形
状判別方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001054017A JP2002257538A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 形状判別装置及び形状判別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001054017A JP2002257538A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 形状判別装置及び形状判別方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002257538A true JP2002257538A (ja) | 2002-09-11 |
Family
ID=18914415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001054017A Abandoned JP2002257538A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 形状判別装置及び形状判別方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002257538A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008533459A (ja) * | 2005-03-09 | 2008-08-21 | コミッサリア タ レネルジー アトミーク | 幾何学的形状の取得のための方法及び装置 |
JP2012108755A (ja) * | 2010-11-18 | 2012-06-07 | Mitsubishi Electric Corp | 車両検知システム |
JP2012203688A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Mitsubishi Electric Corp | 異物検知装置 |
-
2001
- 2001-02-28 JP JP2001054017A patent/JP2002257538A/ja not_active Abandoned
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008533459A (ja) * | 2005-03-09 | 2008-08-21 | コミッサリア タ レネルジー アトミーク | 幾何学的形状の取得のための方法及び装置 |
JP2012108755A (ja) * | 2010-11-18 | 2012-06-07 | Mitsubishi Electric Corp | 車両検知システム |
JP2012203688A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Mitsubishi Electric Corp | 異物検知装置 |
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