JP2002257185A - 防振装置 - Google Patents
防振装置Info
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- JP2002257185A JP2002257185A JP2001051952A JP2001051952A JP2002257185A JP 2002257185 A JP2002257185 A JP 2002257185A JP 2001051952 A JP2001051952 A JP 2001051952A JP 2001051952 A JP2001051952 A JP 2001051952A JP 2002257185 A JP2002257185 A JP 2002257185A
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- Japan
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- vibration
- elastic body
- input
- frequency
- linear actuator
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- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 効率的に防振可能となる振動の周波数域を広
げることができ、しかも防振装置の構造を簡単にする。 【解決手段】 エンジン又は車体12からの振動が防振
装置10に入力すると、この振動はゴム弾性体26へ伝
わりゴム弾性体26が弾性変形する。これにより、液室
46の内容積が変化して液室46内の流体には圧力変化
が生じ、隔壁部材38及び可動子56が軸方向に沿って
振動する。このとき、ローパスフィルタ72は、防振装
置10へ10Hz以下の低周波数の振動(低周波振動)
が入力する場合には、一対の入出力端子76,78間を
短絡状態とし、リニアアクチュエータ50により減衰力
を発生させる。また防振装置10へ10Hzよりも高周
波数の振動(高周波振動)が入力する場合には、一対の
入出力端子76,78間を絶縁状態とし、リニアアクチ
ュエータ50からの減衰力発生を停止させる。
げることができ、しかも防振装置の構造を簡単にする。 【解決手段】 エンジン又は車体12からの振動が防振
装置10に入力すると、この振動はゴム弾性体26へ伝
わりゴム弾性体26が弾性変形する。これにより、液室
46の内容積が変化して液室46内の流体には圧力変化
が生じ、隔壁部材38及び可動子56が軸方向に沿って
振動する。このとき、ローパスフィルタ72は、防振装
置10へ10Hz以下の低周波数の振動(低周波振動)
が入力する場合には、一対の入出力端子76,78間を
短絡状態とし、リニアアクチュエータ50により減衰力
を発生させる。また防振装置10へ10Hzよりも高周
波数の振動(高周波振動)が入力する場合には、一対の
入出力端子76,78間を絶縁状態とし、リニアアクチ
ュエータ50からの減衰力発生を停止させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車、
一般産業用機械等に適用され、エンジン等の振動発生部
からフレーム等の振動受部へ伝達される振動を減衰させ
る防振装置に関する。
一般産業用機械等に適用され、エンジン等の振動発生部
からフレーム等の振動受部へ伝達される振動を減衰させ
る防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には、エンジンと車体との間に防
振装置としての防振マウント(エンジンマウント)が配
置されている。このようなエンジンマウントは、エンジ
ンからの振動発生時に、ゴム弾性体によりエンジンから
車体側へ伝達される振動を遮断することで、自動車の乗
り心地を良好とし、また路面からの突上げ等によりエン
ジンに起振力が入力し、エンジンが固有周波数で自由振
動する際に、ゴム弾性体の内部抵抗等により振動エネル
ギを吸収し、エンジンの振動(一般的に、10Hz程度
の低周波振動)を早期に収束させることで、エンジンの
自由振動による操縦安定性の低下を防止している。
振装置としての防振マウント(エンジンマウント)が配
置されている。このようなエンジンマウントは、エンジ
ンからの振動発生時に、ゴム弾性体によりエンジンから
車体側へ伝達される振動を遮断することで、自動車の乗
り心地を良好とし、また路面からの突上げ等によりエン
ジンに起振力が入力し、エンジンが固有周波数で自由振
動する際に、ゴム弾性体の内部抵抗等により振動エネル
ギを吸収し、エンジンの振動(一般的に、10Hz程度
の低周波振動)を早期に収束させることで、エンジンの
自由振動による操縦安定性の低下を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなエンジン
マウントとしては、例えば、エンジン及び車体にそれぞ
れ第1取付部材及び第2取付部材と、これら第1取付部
材と第2取付部材との間に配置されたゴム弾性体とを備
えたソリッド型のものがある。このソリッド型のエンジ
ンマウントでは、振動の遮断性能を良好にするためには
可能な限り柔らかいゴム弾性体を用いることが要求され
るが、振動の減衰性能を大きくするとゴム弾性体が硬く
なって高周波振動に対する防振能力が低下する。
マウントとしては、例えば、エンジン及び車体にそれぞ
れ第1取付部材及び第2取付部材と、これら第1取付部
材と第2取付部材との間に配置されたゴム弾性体とを備
えたソリッド型のものがある。このソリッド型のエンジ
ンマウントでは、振動の遮断性能を良好にするためには
可能な限り柔らかいゴム弾性体を用いることが要求され
るが、振動の減衰性能を大きくするとゴム弾性体が硬く
なって高周波振動に対する防振能力が低下する。
【0004】またエンジンマウントには、第1取付部材
と第2取付部材との間に配置されたゴム弾性体の変形に
従って拡縮する主液室と、この主液室に制限通路(オリ
フィス)により接続された副液室とを備えた液体封入型
のエンジンマウントがある。この液体封入型のエンジン
マウントでは、特定の周波数(共振周波数)の振動入力
時にはオリフィスを通過する液体により液柱共振が生じ
て大きな減衰力を発生できるが、共振周波数以外の周波
数の振動入力時には、ゴム弾性体に作用する液圧により
動ばね定数が高くなり、防振能力が却って低下する。
と第2取付部材との間に配置されたゴム弾性体の変形に
従って拡縮する主液室と、この主液室に制限通路(オリ
フィス)により接続された副液室とを備えた液体封入型
のエンジンマウントがある。この液体封入型のエンジン
マウントでは、特定の周波数(共振周波数)の振動入力
時にはオリフィスを通過する液体により液柱共振が生じ
て大きな減衰力を発生できるが、共振周波数以外の周波
数の振動入力時には、ゴム弾性体に作用する液圧により
動ばね定数が高くなり、防振能力が却って低下する。
【0005】従って、ソリッド型のエンジンマウントで
も液体封入式のエンジンマウントでも、特定の狭い周波
数域の振動しか効率良く防振できず、この特定の周波数
域の乗り心地や操縦安定を良くするためには減衰を大き
くすると、その周波数より高い領域での防振性能を犠牲
にしなければならないという問題がある。
も液体封入式のエンジンマウントでも、特定の狭い周波
数域の振動しか効率良く防振できず、この特定の周波数
域の乗り心地や操縦安定を良くするためには減衰を大き
くすると、その周波数より高い領域での防振性能を犠牲
にしなければならないという問題がある。
【0006】本発明の目的は、上記事実を考慮して、効
率的に防振可能となる振動の周波数域を広げることがで
き、防振性能を犠牲にすることなく特定の周波数での減
衰力を大きくすることができ、しかも構造が簡単な防振
装置を提供することにある。
率的に防振可能となる振動の周波数域を広げることがで
き、防振性能を犠牲にすることなく特定の周波数での減
衰力を大きくすることができ、しかも構造が簡単な防振
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の防振装置によれ
ば、誘電電動型のリニアアクチュエータの本体部を振動
発生部及び振動受部の一方に連結すると共に、このリニ
アアクチュエータの可動子を振動発生部及び振動受部の
他方に連結し、さらに弾性体のばね特性に応じてリニア
アクチュエータのコイル部から出力される交流信号に対
する通過帯と非通過帯との境界値が設定されたローパス
フィルタをリニアアクチュエータのコイル部に接続した
ことにより、振動発生時には、リニアアクチュエータの
可動子が振動発生部における振動に追従するように本体
部に対して相対変位するので、リニアアクチュエータの
コイル部からは振動発生部における振動の周波数に対応
する周期で極性が変化する電流信号がローパスフィルタ
へ出力される。
ば、誘電電動型のリニアアクチュエータの本体部を振動
発生部及び振動受部の一方に連結すると共に、このリニ
アアクチュエータの可動子を振動発生部及び振動受部の
他方に連結し、さらに弾性体のばね特性に応じてリニア
アクチュエータのコイル部から出力される交流信号に対
する通過帯と非通過帯との境界値が設定されたローパス
フィルタをリニアアクチュエータのコイル部に接続した
ことにより、振動発生時には、リニアアクチュエータの
可動子が振動発生部における振動に追従するように本体
部に対して相対変位するので、リニアアクチュエータの
コイル部からは振動発生部における振動の周波数に対応
する周期で極性が変化する電流信号がローパスフィルタ
へ出力される。
【0008】このとき、リニアアクチュエータのコイル
部から出力される電流信号の周期がローパスフィルタに
予め設定されている境界値よりも小さい場合には、ロー
パスフィルタによりコイル部の端子間が実質的に短絡さ
れ、またリニアアクチュエータのコイル部から出力され
る電流信号の周期がローパスフィルタに予め設定されて
いる境界値以上の場合には、ローパスフィルタによりコ
イル部の端子間が実質的に絶縁される。
部から出力される電流信号の周期がローパスフィルタに
予め設定されている境界値よりも小さい場合には、ロー
パスフィルタによりコイル部の端子間が実質的に短絡さ
れ、またリニアアクチュエータのコイル部から出力され
る電流信号の周期がローパスフィルタに予め設定されて
いる境界値以上の場合には、ローパスフィルタによりコ
イル部の端子間が実質的に絶縁される。
【0009】この結果、振動発生部における振動の周波
数がローパスフィルタの境界値に対応する周波数よりも
低い場合、すなわち振動発生部における振動が低周波振
動である場合には、リニアアクチュエータのコイル部の
端子間が短絡された状態に保たれるので、リニアアクチ
ュエータから振動発生部へは自己誘導起電力に対応する
抵抗が振動の振幅方向に沿って作用する。このリニアア
クチュエータからの抵抗は振動発生部における振動に対
する減衰力として作用することから、弾性体として十分
柔らかいものを用いて弾性体自体の減衰力が小さい場合
でも、振動発生部における高周波振動をリニアアクチュ
エータからの減衰力により効率的に減衰できる。一方、
振動発生部における振動の周波数がローパスフィルタの
境界値に対応する周波数以上の場合、すなわち振動発生
部における振動が高周波振動である場合には、リニアア
クチュエータのコイル部の端子間が絶縁した状態に保た
れ、リニアアクチュエータから振動発生部へは自己誘導
起電力による力が作用しなくなるので、弾性体を高周波
振動に対応させて十分柔らかいものを用いれば、この弾
性体により振動発生部から振動受部への高周波振動の伝
達を効率的に遮断できる。
数がローパスフィルタの境界値に対応する周波数よりも
低い場合、すなわち振動発生部における振動が低周波振
動である場合には、リニアアクチュエータのコイル部の
端子間が短絡された状態に保たれるので、リニアアクチ
ュエータから振動発生部へは自己誘導起電力に対応する
抵抗が振動の振幅方向に沿って作用する。このリニアア
クチュエータからの抵抗は振動発生部における振動に対
する減衰力として作用することから、弾性体として十分
柔らかいものを用いて弾性体自体の減衰力が小さい場合
でも、振動発生部における高周波振動をリニアアクチュ
エータからの減衰力により効率的に減衰できる。一方、
振動発生部における振動の周波数がローパスフィルタの
境界値に対応する周波数以上の場合、すなわち振動発生
部における振動が高周波振動である場合には、リニアア
クチュエータのコイル部の端子間が絶縁した状態に保た
れ、リニアアクチュエータから振動発生部へは自己誘導
起電力による力が作用しなくなるので、弾性体を高周波
振動に対応させて十分柔らかいものを用いれば、この弾
性体により振動発生部から振動受部への高周波振動の伝
達を効率的に遮断できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る防
振装置について図面を参照して説明する。
振装置について図面を参照して説明する。
【0011】(実施形態の構成)図1には本発明の実施
形態に係る防振装置10が示されている。この防振装置
10は自動車におけるエンジンを車体上へ支持するエン
ジンマウントとして適用されるものである。なお、図中
符号Sは装置の中心線である軸心を示し、この軸心に沿
った方向を装置の軸方向として以下の説明を行う。
形態に係る防振装置10が示されている。この防振装置
10は自動車におけるエンジンを車体上へ支持するエン
ジンマウントとして適用されるものである。なお、図中
符号Sは装置の中心線である軸心を示し、この軸心に沿
った方向を装置の軸方向として以下の説明を行う。
【0012】防振装置10は、自動車における車体12
の取付部材として有底円筒状の取付金具14を有してい
る。取付金具14の上端部には、径方向外側へ延出する
フランジ部16が形成されている。また取付金具14に
は、その底面から軸心Sに沿って下方へ突出するように
ボルト18が溶接等により固定されている。
の取付部材として有底円筒状の取付金具14を有してい
る。取付金具14の上端部には、径方向外側へ延出する
フランジ部16が形成されている。また取付金具14に
は、その底面から軸心Sに沿って下方へ突出するように
ボルト18が溶接等により固定されている。
【0013】取付金具14の上方には略円筒状の外筒金
具20が配置されている。外筒金具20の下端部には、
径方向外側へ延出するかしめ部22が形成されており、
このかしめ部22はフランジ部16上に載置されてい
る。外筒金具20は、かしめ部22がフランジ部16を
挟持するようにかしめられて、その下端部が取付金具1
4の上端部へ同軸的に連結固定される。
具20が配置されている。外筒金具20の下端部には、
径方向外側へ延出するかしめ部22が形成されており、
このかしめ部22はフランジ部16上に載置されてい
る。外筒金具20は、かしめ部22がフランジ部16を
挟持するようにかしめられて、その下端部が取付金具1
4の上端部へ同軸的に連結固定される。
【0014】外筒金具20の上部側には、外周側へテー
パ状に拡がる拡径部24が形成されている。この拡径部
24の内周面には、上方へ向かって外径が縮小する略円
錐台状のゴム弾性体26の下端部が加硫接着されてい
る。ゴム弾性体26は上端側が外筒金具20から上方へ
突出している。またゴム弾性体26の底面中央部には円
形の凹部28が形成され、ゴム弾性体26の軸方向に沿
った断面形状を下方へ向かって開いた略V字状としてい
る。またゴム弾性体26の頂面には、エンジン74(図
2参照)への取付部材として円板状の頂板金具30が加
硫接着されている。頂板金具30の上面にはボルト軸3
2が軸心Sに沿って上方へ突出するように溶接等により
固定されている。ここで、ゴム弾性体26としては、ア
イドル回転以上の高周波振動を効率的に遮断できるよう
に十分柔らかく、低減衰のものが用いられている。
パ状に拡がる拡径部24が形成されている。この拡径部
24の内周面には、上方へ向かって外径が縮小する略円
錐台状のゴム弾性体26の下端部が加硫接着されてい
る。ゴム弾性体26は上端側が外筒金具20から上方へ
突出している。またゴム弾性体26の底面中央部には円
形の凹部28が形成され、ゴム弾性体26の軸方向に沿
った断面形状を下方へ向かって開いた略V字状としてい
る。またゴム弾性体26の頂面には、エンジン74(図
2参照)への取付部材として円板状の頂板金具30が加
硫接着されている。頂板金具30の上面にはボルト軸3
2が軸心Sに沿って上方へ突出するように溶接等により
固定されている。ここで、ゴム弾性体26としては、ア
イドル回転以上の高周波振動を効率的に遮断できるよう
に十分柔らかく、低減衰のものが用いられている。
【0015】ゴム弾性体26の下端部には円筒状の薄肉
部34が下方へ延出するように一体成形されている。こ
の薄肉部34の上部側は外筒金具20の内周面を被覆す
るように加硫接着され、薄肉部34の下端側は外周側へ
広がってかしめ部22とフランジ部16とより挟持され
ている。
部34が下方へ延出するように一体成形されている。こ
の薄肉部34の上部側は外筒金具20の内周面を被覆す
るように加硫接着され、薄肉部34の下端側は外周側へ
広がってかしめ部22とフランジ部16とより挟持され
ている。
【0016】取付金具14と頂板金具30との間には、
取付金具14、外筒金具20及びゴム弾性体26をそれ
ぞれ隔壁として外部から隔離された隔室36が形成され
ている。この隔室36内には、軸方向中間部に円板状に
形成された隔壁部材38が配置されており、この隔壁部
材38の外周面には、リング状の弾性連結部材40の内
周面が全周に亘って加硫接着され、この弾性連結部材4
0の外周面は略円筒状の連結金具42の内周面に全周に
亘って加硫接着されている。
取付金具14、外筒金具20及びゴム弾性体26をそれ
ぞれ隔壁として外部から隔離された隔室36が形成され
ている。この隔室36内には、軸方向中間部に円板状に
形成された隔壁部材38が配置されており、この隔壁部
材38の外周面には、リング状の弾性連結部材40の内
周面が全周に亘って加硫接着され、この弾性連結部材4
0の外周面は略円筒状の連結金具42の内周面に全周に
亘って加硫接着されている。
【0017】連結金具42の下端部には外周側へ延出す
るフランジ部44が形成されており、連結金具42は、
フランジ部44が取付金具14のフランジ部16と外筒
金具20のかしめ部22との間に挟持されると共に、フ
ランジ部44の上部側で外周面を薄肉部34の内周面へ
密着させている。これにより、隔室36は隔壁部材38
及び弾性連結部材40により軸方向に沿って2分割さ
れ、隔壁部材38の上部側が液室46とされ、隔壁部材
38の下部側が空気室48とされる。
るフランジ部44が形成されており、連結金具42は、
フランジ部44が取付金具14のフランジ部16と外筒
金具20のかしめ部22との間に挟持されると共に、フ
ランジ部44の上部側で外周面を薄肉部34の内周面へ
密着させている。これにより、隔室36は隔壁部材38
及び弾性連結部材40により軸方向に沿って2分割さ
れ、隔壁部材38の上部側が液室46とされ、隔壁部材
38の下部側が空気室48とされる。
【0018】ここで、液室46内には、水、エチレング
ルコール、シリコーン油等の非圧縮性流体が充填されて
いる。空気室48は外筒金具20、薄肉部34及び連結
金具42を貫通する空気穴43により外部と連通してい
る。また隔壁部材38は、弾性連結部材40により外筒
金具20に対して弾性的に連結され、弾性連結部材40
が撓み変形することにより軸方向に沿って変位可能にな
っている。
ルコール、シリコーン油等の非圧縮性流体が充填されて
いる。空気室48は外筒金具20、薄肉部34及び連結
金具42を貫通する空気穴43により外部と連通してい
る。また隔壁部材38は、弾性連結部材40により外筒
金具20に対して弾性的に連結され、弾性連結部材40
が撓み変形することにより軸方向に沿って変位可能にな
っている。
【0019】取付金具14内には、誘電電動型のリニア
アクチュエータ50が配置されている。リニアアクチュ
エータ50には、外殻部として下面側が閉止された肉厚
円筒状のヨーク52が設けられている。このヨーク52
は磁性金属により形成されており、その下面及び外周面
を取付金具14の下面及び内周面へ密着させている。ま
たヨーク52の内周面には薄肉円筒状の永久磁石54が
固定されており、永久磁石54の内周側には略円柱状の
可動子56が同軸的に配置されている。この可動子56
には、その外周部に被覆銅線等の絶縁導線が巻き付けら
れて円筒状のコイル部58が設けられている。またヨー
ク52の上面には円板状の蓋部材60が密着しており、
この蓋部材60はヨーク52の上側の開口端を閉止する
と共に、永久磁石54の上端面へ当接して永久磁石54
の軸方向への拘束している。
アクチュエータ50が配置されている。リニアアクチュ
エータ50には、外殻部として下面側が閉止された肉厚
円筒状のヨーク52が設けられている。このヨーク52
は磁性金属により形成されており、その下面及び外周面
を取付金具14の下面及び内周面へ密着させている。ま
たヨーク52の内周面には薄肉円筒状の永久磁石54が
固定されており、永久磁石54の内周側には略円柱状の
可動子56が同軸的に配置されている。この可動子56
には、その外周部に被覆銅線等の絶縁導線が巻き付けら
れて円筒状のコイル部58が設けられている。またヨー
ク52の上面には円板状の蓋部材60が密着しており、
この蓋部材60はヨーク52の上側の開口端を閉止する
と共に、永久磁石54の上端面へ当接して永久磁石54
の軸方向への拘束している。
【0020】ヨーク52内には、可動子56とヨーク5
2の底板部との間にコイルスプリング62が配置されて
おり、このコイルスプリング62は可動子56を軸方向
に沿って弾性的に支持している。また可動子56には、
その上面中心部から軸心Sに沿って突出する連結ロッド
64が設けられている。また蓋部材60の中央部には軸
方向へ貫通する円筒状の滑り軸受66が設けられてお
り、連結ロッド64は滑り軸受66内を通ってヨーク5
2内から空気室48内へ突出し、その先端部が隔壁部材
38の下面中央部に連結されている。
2の底板部との間にコイルスプリング62が配置されて
おり、このコイルスプリング62は可動子56を軸方向
に沿って弾性的に支持している。また可動子56には、
その上面中心部から軸心Sに沿って突出する連結ロッド
64が設けられている。また蓋部材60の中央部には軸
方向へ貫通する円筒状の滑り軸受66が設けられてお
り、連結ロッド64は滑り軸受66内を通ってヨーク5
2内から空気室48内へ突出し、その先端部が隔壁部材
38の下面中央部に連結されている。
【0021】リニアアクチュエータ50のコイル部58
の正極端子68及び負極端子70は、それぞれローパス
フィルタ72における一対の入出力端子76,78にそ
れぞれ接続されている。ここで、ローパスフィルタ72
は、電流信号に対する通過帯と非通過帯との境界値F
は、ゴム弾性体26のばね特性に応じて設定される。す
なわち、本実施形態では、ゴム弾性体26として自動車
におけるエンジン74(図2参照)のアイドル周波数
(25Hz程度)以上の振動を効果的に遮断できるよう
に十分柔らかいものが用いられている。このことから、
境界値Fは、エンジン74の固有振動周波数と略等しい
値に設定される。なお、エンジン74の固有振動周波数
は、通常、10〜20Hz程度である。ローパスフィル
タ72では、一方の入出力端子76に境界値F以下の周
波数の交流電流が入力する時には、この交流電流を他方
の入出力端子78へ通過させ、すなわち一対の入出力端
子76,78間を短絡状態とし、また一方の入出力端子
に境界値Fより高い周波数の交流電流が入力する時に
は、他方の入出力端子への交流電流の伝達を遮断、すな
わち一対の入出力端子76,78間を絶縁状態とする。
の正極端子68及び負極端子70は、それぞれローパス
フィルタ72における一対の入出力端子76,78にそ
れぞれ接続されている。ここで、ローパスフィルタ72
は、電流信号に対する通過帯と非通過帯との境界値F
は、ゴム弾性体26のばね特性に応じて設定される。す
なわち、本実施形態では、ゴム弾性体26として自動車
におけるエンジン74(図2参照)のアイドル周波数
(25Hz程度)以上の振動を効果的に遮断できるよう
に十分柔らかいものが用いられている。このことから、
境界値Fは、エンジン74の固有振動周波数と略等しい
値に設定される。なお、エンジン74の固有振動周波数
は、通常、10〜20Hz程度である。ローパスフィル
タ72では、一方の入出力端子76に境界値F以下の周
波数の交流電流が入力する時には、この交流電流を他方
の入出力端子78へ通過させ、すなわち一対の入出力端
子76,78間を短絡状態とし、また一方の入出力端子
に境界値Fより高い周波数の交流電流が入力する時に
は、他方の入出力端子への交流電流の伝達を遮断、すな
わち一対の入出力端子76,78間を絶縁状態とする。
【0022】本実施形態のリニアアクチュエータ50で
は、コイル部58に所定極性の駆動電圧が印加される
と、コイル部58と永久磁石54との間で電磁気力が発
生し、可動子56がコイルスプリング62の付勢力に抗
して下方又は上方へ移動するが、これとは逆に、可動子
56をコイルスプリング62の付勢力に抗して下方又は
上方へ移動させると、自己誘導起電力により可動子56
の移動方向に対応する極性を有する電流が生じ、この電
流がローパスフィルタ72の入出力端子76,78へ流
れる。
は、コイル部58に所定極性の駆動電圧が印加される
と、コイル部58と永久磁石54との間で電磁気力が発
生し、可動子56がコイルスプリング62の付勢力に抗
して下方又は上方へ移動するが、これとは逆に、可動子
56をコイルスプリング62の付勢力に抗して下方又は
上方へ移動させると、自己誘導起電力により可動子56
の移動方向に対応する極性を有する電流が生じ、この電
流がローパスフィルタ72の入出力端子76,78へ流
れる。
【0023】上記のように構成された防振装置10は、
取付金具14のボルト18が車体12に穿設された取付
穴80を挿通するように車体12上へ載置され、取付穴
80から突出したボルト18の先端部にナット82がね
じ込まれることにより、取付金具14を介して車体12
上に締結固定される。また防振装置10の頂板金具30
上にはエンジンブラケット(図示省略)が載置される。
このとき、頂板金具30のボルト軸32がブラケットに
穿設された取付穴を挿通し、この取付穴から突出したボ
ルト軸32の先端部にナット(図示省略)がねじ込まれ
ることにより、頂板金具30を介して防振装置10がエ
ンジン74に締結固定される。
取付金具14のボルト18が車体12に穿設された取付
穴80を挿通するように車体12上へ載置され、取付穴
80から突出したボルト18の先端部にナット82がね
じ込まれることにより、取付金具14を介して車体12
上に締結固定される。また防振装置10の頂板金具30
上にはエンジンブラケット(図示省略)が載置される。
このとき、頂板金具30のボルト軸32がブラケットに
穿設された取付穴を挿通し、この取付穴から突出したボ
ルト軸32の先端部にナット(図示省略)がねじ込まれ
ることにより、頂板金具30を介して防振装置10がエ
ンジン74に締結固定される。
【0024】図2には本実施形態の防振装置10を自動
車におけるエンジンマウントとして適用した構成例が模
式的に示されている。エンジン74は、図2に示される
ように本実施形態の防振装置10及びソリッド型の防振
装置90を介して車体12上に搭載(マウント)されて
いる。ここで、防振装置90は、本実施形態の防振装置
10からリニアアクチュエータ50及びローパスフィル
タ72を省略したのと考えることができ、具体的には、
エンジン74及び車体12にそれぞれ連結される一対の
取付部材間にゴム弾性体(図示省略)が配置されたもの
であり、車体12又はエンジン74からの振動が伝達さ
れると弾性変形する。これにより、エンジン74及び車
体12の一方から他方への振動伝達を遮断すると共に、
ゴム弾性体の内部摩擦等により入力振動自体を減衰す
る。
車におけるエンジンマウントとして適用した構成例が模
式的に示されている。エンジン74は、図2に示される
ように本実施形態の防振装置10及びソリッド型の防振
装置90を介して車体12上に搭載(マウント)されて
いる。ここで、防振装置90は、本実施形態の防振装置
10からリニアアクチュエータ50及びローパスフィル
タ72を省略したのと考えることができ、具体的には、
エンジン74及び車体12にそれぞれ連結される一対の
取付部材間にゴム弾性体(図示省略)が配置されたもの
であり、車体12又はエンジン74からの振動が伝達さ
れると弾性変形する。これにより、エンジン74及び車
体12の一方から他方への振動伝達を遮断すると共に、
ゴム弾性体の内部摩擦等により入力振動自体を減衰す
る。
【0025】また機能的には、防振装置90は弾性体9
0A及びダンパ90Bにより構成されていると見なせる
が、これら弾性体90A及びダンパ90Bは、共にエン
ジン74及び車体12からの入力振動により弾性変形す
るゴム弾性体により構成されている。すなわち、ソリッ
ド型の防振装置90では、ゴム弾性体が弾性体及びダン
パとしての機能を有している。これに対し、本実施形態
の防振装置10では、リニアアクチュエータ50が主と
してダンパ10Bとして機能を有すると共に、ゴム弾性
体26が弾性体10Aの機能とダンパ10Bの機能の一
部とを有している。また防振装置10は、リニアアクチ
ュエータ50における可動子56の移動方向(軸方向)
がエンジン74の振動の振幅方向(図2の矢印B方向)
と略一致するようにエンジン74と車体12との間に配
置されている。
0A及びダンパ90Bにより構成されていると見なせる
が、これら弾性体90A及びダンパ90Bは、共にエン
ジン74及び車体12からの入力振動により弾性変形す
るゴム弾性体により構成されている。すなわち、ソリッ
ド型の防振装置90では、ゴム弾性体が弾性体及びダン
パとしての機能を有している。これに対し、本実施形態
の防振装置10では、リニアアクチュエータ50が主と
してダンパ10Bとして機能を有すると共に、ゴム弾性
体26が弾性体10Aの機能とダンパ10Bの機能の一
部とを有している。また防振装置10は、リニアアクチ
ュエータ50における可動子56の移動方向(軸方向)
がエンジン74の振動の振幅方向(図2の矢印B方向)
と略一致するようにエンジン74と車体12との間に配
置されている。
【0026】なお、図2ではエンジン74と車体12と
の間に防振装置10及び防振装置90がそれぞれ1個ず
つ配置されているが、この防振装置10,90の個数及
び防振装置10と防振装置90との個数の比は、図2に
示される個数に限定されるものではない。
の間に防振装置10及び防振装置90がそれぞれ1個ず
つ配置されているが、この防振装置10,90の個数及
び防振装置10と防振装置90との個数の比は、図2に
示される個数に限定されるものではない。
【0027】(実施形態の作用)次に本発明の実施形態
に係る防振装置10の動作及び作用を説明する。
に係る防振装置10の動作及び作用を説明する。
【0028】エンジン74又は車体12からの振動が防
振装置10に入力すると、この振動はゴム弾性体26へ
伝わりゴム弾性体26が弾性変形する。これにより、液
室46の内容積が変化して液室46内の流体には圧力変
化が生じる。液室46内の流体圧力が変化すると、この
圧力変化を緩和するような方向へ隔壁部材38が移動す
る。すなわち、液室46内の流体圧力が上昇すると、隔
壁部材38は軸方向に沿って下方へ移動し、これとは逆
に、液室46内の流体圧力が低下すると、隔壁部材38
は軸方向に沿って上方へ移動する。このとき、連結ロッ
ド64により隔壁部材38と連結された可動子56は、
隔壁部材38と一体となって軸方向へ移動する。従っ
て、エンジン74又は車体12から防振装置10へ振動
が入力すると、入力振動の周波数と略等しい周波数で隔
壁部材38は振動し、この隔壁部材38と一体となって
可動子56も振動することになる。
振装置10に入力すると、この振動はゴム弾性体26へ
伝わりゴム弾性体26が弾性変形する。これにより、液
室46の内容積が変化して液室46内の流体には圧力変
化が生じる。液室46内の流体圧力が変化すると、この
圧力変化を緩和するような方向へ隔壁部材38が移動す
る。すなわち、液室46内の流体圧力が上昇すると、隔
壁部材38は軸方向に沿って下方へ移動し、これとは逆
に、液室46内の流体圧力が低下すると、隔壁部材38
は軸方向に沿って上方へ移動する。このとき、連結ロッ
ド64により隔壁部材38と連結された可動子56は、
隔壁部材38と一体となって軸方向へ移動する。従っ
て、エンジン74又は車体12から防振装置10へ振動
が入力すると、入力振動の周波数と略等しい周波数で隔
壁部材38は振動し、この隔壁部材38と一体となって
可動子56も振動することになる。
【0029】リニアアクチュエータ50は、入力振動の
周波数と略等しい周波数で可動子56が振動すると、自
己誘導起電力により可動子56の振動周波数と等しい周
波数の交流電流をコイル部58から発生させ、この交流
電流がローパスフィルタ72の入出力端子76,78へ
流れる。このとき、ローパスフィルタ72は、防振装置
10へ10Hz以下の低周波数の振動(低周波振動)が
入力し、コイル部58から発生する交流電流の周波数が
ローパスフィルタ72の境界値Fよりも低い場合には、
一対の入出力端子76,78間を短絡状態とし、また防
振装置10へ10Hzよりも高周波数の振動(高周波振
動)が入力し、コイル部58から発生する交流電流が境
界値Fより高い場合には、一対の入出力端子76,78
間を絶縁状態とする。
周波数と略等しい周波数で可動子56が振動すると、自
己誘導起電力により可動子56の振動周波数と等しい周
波数の交流電流をコイル部58から発生させ、この交流
電流がローパスフィルタ72の入出力端子76,78へ
流れる。このとき、ローパスフィルタ72は、防振装置
10へ10Hz以下の低周波数の振動(低周波振動)が
入力し、コイル部58から発生する交流電流の周波数が
ローパスフィルタ72の境界値Fよりも低い場合には、
一対の入出力端子76,78間を短絡状態とし、また防
振装置10へ10Hzよりも高周波数の振動(高周波振
動)が入力し、コイル部58から発生する交流電流が境
界値Fより高い場合には、一対の入出力端子76,78
間を絶縁状態とする。
【0030】ローパスフィルタ72の入出力端子76,
78間が短絡状態となると、リニアアクチュエータ50
は、軸方向に沿って振動する可動子56及び隔壁部材3
8に対して自己誘導起電力に対応する移動抵抗を作用さ
せる。このローパスフィルタ72による移動抵抗は、そ
の大きさが可動子56及び隔壁部材38の速度に比例
し、かつ可動子56及び隔壁部材38の移動方向とは反
対方向の力となる。従って、ローパスフィルタ72の入
出力端子76,78間が短絡状態となっている時には、
隔壁部材38の軸方向に沿った移動量が小さくなる。こ
の結果、液室46内の流体圧力により支持されるゴム弾
性体26の入力振動に対する弾性変形も抑制されるの
で、ゴム弾性体26が25Hz以上の低周波振動を効率
的に遮断できる柔らかく、低周波振動に対する減衰力が
小さいものであっても、リニアアクチュエータ50によ
る移動抵抗が低周波振動に対する減衰力として作用し、
エンジン74又は車体12から入力する低周波振動を効
率的に減衰できる。
78間が短絡状態となると、リニアアクチュエータ50
は、軸方向に沿って振動する可動子56及び隔壁部材3
8に対して自己誘導起電力に対応する移動抵抗を作用さ
せる。このローパスフィルタ72による移動抵抗は、そ
の大きさが可動子56及び隔壁部材38の速度に比例
し、かつ可動子56及び隔壁部材38の移動方向とは反
対方向の力となる。従って、ローパスフィルタ72の入
出力端子76,78間が短絡状態となっている時には、
隔壁部材38の軸方向に沿った移動量が小さくなる。こ
の結果、液室46内の流体圧力により支持されるゴム弾
性体26の入力振動に対する弾性変形も抑制されるの
で、ゴム弾性体26が25Hz以上の低周波振動を効率
的に遮断できる柔らかく、低周波振動に対する減衰力が
小さいものであっても、リニアアクチュエータ50によ
る移動抵抗が低周波振動に対する減衰力として作用し、
エンジン74又は車体12から入力する低周波振動を効
率的に減衰できる。
【0031】一方、ローパスフィルタ72の入出力端子
76,78間が絶縁状態となると、リニアアクチュエー
タ50は、可動子56及び隔壁部材38に対して自己誘
導起電力による移動抵抗を作用させなくなる。このと
き、ゴム弾性体26は十分柔らかいので、ゴム弾性体2
6によりエンジン74から車体12への高周波振動の伝
達を効率的に遮断できる。
76,78間が絶縁状態となると、リニアアクチュエー
タ50は、可動子56及び隔壁部材38に対して自己誘
導起電力による移動抵抗を作用させなくなる。このと
き、ゴム弾性体26は十分柔らかいので、ゴム弾性体2
6によりエンジン74から車体12への高周波振動の伝
達を効率的に遮断できる。
【0032】なお、本実施形態の防振装置10では、弾
性体10Aとしてゴム弾性体26を用いたが、減衰力を
発生するダンパ10Bとしての機能をリニアアクチュエ
ータ50が有していることから、基本的に減衰力を有し
ていない金属性のコイルスプリングを弾性体10Aとし
て用いても良い。またリニアアクチュエータ50を弾性
体10Aと分離して設け、リニアアクチュエータ50の
ヨーク52等から構成される本体部及び連結ロッド64
をそれぞれエンジン74及び車体12へ直接的に連結す
るようにして良い。
性体10Aとしてゴム弾性体26を用いたが、減衰力を
発生するダンパ10Bとしての機能をリニアアクチュエ
ータ50が有していることから、基本的に減衰力を有し
ていない金属性のコイルスプリングを弾性体10Aとし
て用いても良い。またリニアアクチュエータ50を弾性
体10Aと分離して設け、リニアアクチュエータ50の
ヨーク52等から構成される本体部及び連結ロッド64
をそれぞれエンジン74及び車体12へ直接的に連結す
るようにして良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の防振装置に
よれば、効率的に防振可能となる振動の周波数域を広げ
ることができ、しかも構造を簡単にできる。
よれば、効率的に防振可能となる振動の周波数域を広げ
ることができ、しかも構造を簡単にできる。
【図1】 本発明による実施形態に係る防振装置の軸方
向に沿った断面図である。
向に沿った断面図である。
【図2】 本発明による実施形態に係る防振装置及びソ
リッド型の防振装置を自動車におけるエンジンマウント
として適用した構成を示す模式図である。
リッド型の防振装置を自動車におけるエンジンマウント
として適用した構成を示す模式図である。
10 防振装置 12 車体(振動受部) 14 取付金具(第1の取付部材) 26 ゴム弾性体(弾性体) 30 頂板金具(第2の取付部材) 50 リニアアクチュエータ 52 ヨーク 54 永久磁石 56 可動子 58 コイル部 72 ローパスフィルタ 74 エンジン(振動発生部)
Claims (2)
- 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方に連結さ
れる第1の取付部材と、 振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付
部材と、 前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配置
され、振動発生部から振動が入力すると変形する弾性体
と、 振動発生部及び振動受部の一方に本体部が連結されると
共に、振動発生部及び振動受部の他方に可動子が連結さ
れ、振動発生部からの振動により前記可動子が本体部に
対して相対変位する誘電電動型のリニアアクチュエータ
と、 前記リニアアクチュエータにそのコイル部の正極端子及
び負極端子にそれぞれ接続され、前記弾性体のばね特性
に応じて前記コイル部から出力される交流信号に対する
通過帯と非通過帯との境界値が設定されたローパスフィ
ルタと、 を有することを特徴とする防振装置。 - 【請求項2】 前記リニアアクチュエータは、振動発生
部からの振動が前記弾性体を介して前記可動子に伝達さ
れ、かつ前記可動子の移動抵抗が前記弾性体の振動入力
時の変形抵抗として作用するように、前記弾性体を介し
て前記可動子が振動発生部に連結されることを特徴とす
る請求項1記載の防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001051952A JP2002257185A (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001051952A JP2002257185A (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 防振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002257185A true JP2002257185A (ja) | 2002-09-11 |
Family
ID=18912654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001051952A Pending JP2002257185A (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002257185A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013036592A (ja) * | 2011-08-11 | 2013-02-21 | Kyb Co Ltd | 緩衝器 |
CN113135188A (zh) * | 2020-01-17 | 2021-07-20 | 北京福田康明斯发动机有限公司 | 动力总成悬置系统、减振方法及车辆 |
-
2001
- 2001-02-27 JP JP2001051952A patent/JP2002257185A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013036592A (ja) * | 2011-08-11 | 2013-02-21 | Kyb Co Ltd | 緩衝器 |
CN113135188A (zh) * | 2020-01-17 | 2021-07-20 | 北京福田康明斯发动机有限公司 | 动力总成悬置系统、减振方法及车辆 |
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