JP2002257176A - シリンダ装置 - Google Patents

シリンダ装置

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JP2002257176A
JP2002257176A JP2001054561A JP2001054561A JP2002257176A JP 2002257176 A JP2002257176 A JP 2002257176A JP 2001054561 A JP2001054561 A JP 2001054561A JP 2001054561 A JP2001054561 A JP 2001054561A JP 2002257176 A JP2002257176 A JP 2002257176A
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JP
Japan
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cylinder
seal
rod guide
rod
guide
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Application number
JP2001054561A
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English (en)
Inventor
Yosuke Inoue
洋介 井上
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガススプリングにおいて、ピストンロッドの
伸縮を円滑にするとともに、錆の発生を防止する。 【解決手段】 シール部12とロッドガイド本体13とを一
体に形成したシールガイド11をシリンダ2の端部の開口
部に圧入し、シール部12およびロッドガイド本体13にピ
ストンロッド4を摺動可能に挿通させる。シリンダ2の開
口部の先端を内側にかしめてシールガイド11を固定す
る。ロッドガイド本体13は、シール部12から延出された
被覆部15Aによって被覆され、この被覆部15Aによって弾
性的に支持されるので、ピストンロッド4との中心位置
の誤差を吸収することができ、ピストンロッド4の伸縮
を円滑にすることができる。シールガイド11を固定する
ためにかしめたシリンダ2の開口部の先端部分9は、被覆
部15Aから突出されたリップ部16に密着して外部に露出
しないので、錆の発生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガススプリング、油圧
緩衝器等の密封されたシリンダから伸縮可能にロッドを
突出させたシリンダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシリンダ装置の一例として、自動
車のバックドアの支持等に使用されるガススプリングに
ついて、図2および図3を参照して説明する。図3に示す
ように、ガススプリング1は、有底円筒状のシリンダ2内
にピストン3が摺動可能に嵌装され、このピストン3によ
ってシリンダ2内がシリンダ上室2aとシリンダ下室2bと
の2室に画成されている。ピストン3には、ピストンロッ
ド4の一端部が連結され、また、シリンダ2の開口部に
は、環状のシール5およびロッドガイド6が取付けられて
おり、ピストンロッド4の他端側がシール5およびロッド
ガイド6に摺動可能に挿通されて外部へ延出されてい
る。そして、シール5によってシリンダ2内を密封すると
ともに、ロッドガイド6によってピストンロッド4を摺
動、案内している。また、ピストン3には、シリンダ上
下室2a、2b間を連通させるオリフィス通路7が設けられ
ている。
【0003】このようにして密封されたシリンダ上下室
2a、2bには、加圧されたガスが封入されており、さら
に、シリンダ下室2bには、少量の油液8が注入されてい
る。
【0004】この構成により、ガスの圧力によってピス
トンロッド4に反発力を付与し、また、ピストン3の摺動
にともない、シリンダ上下室2a、2b間に生じるガスの流
れをオリフィス通路7によって絞ることにより、ピスト
ンロッド4の伸縮に適度な減衰力を作用させることがで
き、ピストンロッド4の伸縮速度を制御することができ
る。
【0005】また、シリンダ下室2bに注入された少量の
油液8によって、ピストンロッド4とシール5との間の気
密性を高めるとともに、ピストン3およびピストンロッ
ド4の摺動部の潤滑を行っている。
【0006】次に、ガススプリング1のシール5およびロ
ッドガイド6の取付構造について、図2を参照して説明す
る。図2に示すように、シリンダ2の開口部内に、鋼材よ
りなる環状の基部5aに接着されたゴム等の軟質の弾性体
からなるパッキンであるシール5が圧入され、さらに、
その上に、合成樹脂等の硬質材料からなるロッドガイド
6が圧入されており、シリンダ2の開口部の先端をロッド
ガイド6の端面に沿って内側にかしめることによって、
ロッドガイド6およびシール5が固定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ガススプリング1では、次のような問題がある。ロッド
ガイド6は、ピストンロッド4を円滑に摺動させるため、
シリンダ2に圧入される外周部と、ピストンロッド4を摺
動、案内する内周部とを正確に同心とする必要があり、
高い加工精度が要求されるので、製造コストがかかる。
【0008】また、シール5およびロッドガイド6を固定
するためにかしめられたシリンダ2の開口部の先端部分9
は、塗装工程において、塗料が塗着しにくいため、シリ
ンダ2の素地が露出して、錆が発生しやすくなる。この
ため、タッチアップを行い、素地露出部分の塗装を補修
する必要があり、塗装工程が煩雑なものとなっている。
【0009】また、ピストンロッド4に塗料が付着しな
いようにする必要があり、タッチアップが困難な場合に
は、かしめたシリンダ2の開口部の先端部分9にグリスを
塗布して、錆の発生を防止しているが、防錆効果、異物
の付着等の点で改善の余地がある。
【0010】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、作動ロッドの円滑な摺動を確保すると共に、防
錆効果を高めたシリンダ装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、シリンダ端部に、環状の
弾性シールおよびロッドガイドを圧入し、前記シリンダ
端部先端を内側にかしめて前記弾性シールおよび前記ロ
ッドガイドを固定し、前記弾性シールおよび前記ロッド
ガイドに作動ロッドを摺動可能に挿通させたシリンダ装
置であって、前記弾性シールの外周端部から円筒状の被
覆部を延出させ、該被覆部によって前記ロッドガイドの
外周を被覆して、前記弾性シールと前記ロッドガイドと
を結合し、前記ロッドガイドを前記シリンダ内に前記被
覆部を介して圧入するようにしたことを特徴とする。こ
のように構成したことにより、ロッドガイドは、弾性シ
ール部の被覆部を介してシリンダに弾性的に支持される
ので、被覆部によってロッドガイドと作動ロッドとの中
心位置の誤差が吸収される。また、請求項2に係るシリ
ンダ装置は、上記請求項1の構成において、前記弾性シ
ールの被覆部を前記ロッドガイドの端面まで延ばし、該
端面を覆う被覆部から円筒状のリップ部を軸方向に突出
させ、前記内側にかしめたシリンダの開口部の先端部分
を前記リップ部に密着させたことを特徴とする。このよ
うに構成したことにより、かしめたシリンダの開口部の
先端部分が弾性シールのリップ部に密着して、外部に露
出しないので、錆の発生が防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態は、上記
従来例に対して、シールおよびロッドガイドの構造が異
なること以外は、概して同様の構造であるから、図2お
よび図3に示すものと同様の部分には同一の符号を付し
て、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0013】図1に示すように、本実施形態に係るガス
スプリング10(シリンダ装置)では、シリンダ2の開口部
内に、シールガイド11が圧入されて、シリンダ2の開口
部の先端を内側にかしめて固定されている。シールガイ
ド11は、シリンダ2内を密封するシール部12(弾性シー
ル)とピストンロッド4を摺動、案内するロッドガイド本
体13(ロッドガイド)とを一体的に構成したものである。
【0014】シール部12は、内周側にピストンロッド4
(作動ロッド)と摺接するシールリップ14を有し、外周側
にシリンダ2内に圧入される円筒部15を有する断面形状
が略V字型または略U字型に形成されている。ロッドガイ
ド本体13は、内周側にピストンロッド4と摺接する摺動
面を有し、外径がシリンダ2の内径よりもやや小さい略
円筒状の部材であり、シール部12に軸方向に隣接して配
置されている。ロッドガイド本体13は、シール部12の円
筒部15の外周端部から延出された薄肉の円筒状の被覆部
15Aによって、外周部および端面外周側が覆われてお
り、さらに、ロッドガイド本体の端面外周側を覆う被覆
部15Aから円筒状のリップ部16が軸方向に突出されてい
る。
【0015】そして、シールガイド11を固定するために
かしめられたシリンダ2の開口部の先端部分9は、シール
ガイド11の被覆部15Aから突出されたリップ部16の基端
部外周に押付けられて密着している。
【0016】シール部12は、ゴム等の軟質の弾性部材か
らなり、また、ロッドガイド本体13は、合成樹脂等の硬
質の部材からなり、これらが一体的に接着、結合されて
シールガイド11が構成されている。シールガイド11は、
例えば、ロッドガイド本体13をインサートした金型に溶
融ゴムを注入して、加硫することによって成型すること
ができる。あるいは、ロッドガイド本体13をインサート
してシール部12を射出成形することによって製造するこ
とができる。
【0017】ロッドガイド本体13の両端部には、シール
部12との接着性を高めるために、段部17、18が形成され
ている。これにより、従来技術において必要であった基
部5aを省略して、部品点数の削減を図っている。
【0018】以上のように構成した本実施形態の作用に
ついて次に説明する。ロッドガイド本体13は、弾性部材
からなるシール部12の被覆部15Aを介してシリンダ2内に
圧入されており、被覆部15Aによって、弾性的に支持さ
れているので、ピストンロッド4との中心位置の誤差を
吸収することができ、高い寸法精度を必要としないでピ
ストンロッド4の円滑な摺動を確保することができる。
その結果、ロッドガイド本体13の加工精度を高める必要
がなくなり、製造コストを低減することができる。さら
に、シール部12のシール長を充分長くとることができる
ので、シリンダ2の密封性を高めることができる。
【0019】また、シールガイド11を固定するためにか
しめたシリンダ2の開口部の先端部分9がシール部12のリ
ップ部16に密着して外部に露出しないので、錆の発生を
防止することができ、先端部分9へのタッチアップを不
要にすることができる。これにより、タッチアップ時の
ピストンロッド4への塗料の付着を防止することができ
る。
【0020】また、シール部12とロッドガイド本体13と
を一体化したことにより、部品点数を削減することがで
き、組立作業性を向上させることができる。
【0021】なお、上記実施形態では、一例として、本
発明をガススプリングに適用した場合について説明して
いるが、本発明は、これに限らず、油圧緩衝器、油圧シ
リンダ等のシリンダに作動ロッドを摺動可能に挿入した
シリンダ装置に同様に適用することができる。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
係るシリンダ装置によれば、ロッドガイドは、弾性シー
ル部の被覆部を介してシリンダに弾性的に支持されるの
で、被覆部によって、ロッドガイドと作動ロッドとの中
心位置の誤差を吸収することができる。その結果、ロッ
ドガイドに高い寸法精度を要求することなく、ピストン
ロッドの円滑な摺動を確保することができる。また、請
求項2の発明に係るシリンダ装置によれば、さらに、か
しめたシリンダの開口部の先端部分が弾性シールのリッ
プ部に密着して、外部に露出しないので、錆の発生を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るガススプリングの要
部であるシールガイド装着部の拡大縦断面図である。
【図2】従来のガススプリングにおけるシールおよびロ
ッドガイド装着部の拡大縦断面図である。
【図3】従来のガススプリングの縦断面図である。
【符号の説明】
2 シリンダ 4 ピストンロッド 9 先端部分 10 ガススプリング(シリンダ装置) 12 シール部(弾性シール) 13 ロッドガイド本体(ロッドガイド) 15A 被覆部 16 リップ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ端部に、環状の弾性シールおよ
    びロッドガイドを圧入し、前記シリンダ端部先端を内側
    にかしめて前記弾性シールおよび前記ロッドガイドを固
    定し、前記弾性シールおよび前記ロッドガイドに作動ロ
    ッドを摺動可能に挿通させたシリンダ装置であって、 前記弾性シールの外周端部から円筒状の被覆部を延出さ
    せ、該被覆部によって前記ロッドガイドの外周を被覆し
    て、前記弾性シールと前記ロッドガイドとを結合し、前
    記ロッドガイドを前記シリンダ内に前記被覆部を介して
    圧入するようにしたことを特徴とするシリンダ装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性シールの被覆部を前記ロッドガ
    イドの端面まで延ばし、該端面を覆う被覆部から円筒状
    のリップ部を軸方向に突出させ、前記内側にかしめたシ
    リンダの開口部の先端部分を前記リップ部に密着させた
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置。
JP2001054561A 2001-02-28 2001-02-28 シリンダ装置 Pending JP2002257176A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278506A (ja) * 2006-04-04 2007-10-25 Stabilus Gmbh ピストン装置
JP2009092126A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Toyota Motor Corp ガススプリング
JP2012037019A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Koganei Corp 磁性流体装置
JP2016098895A (ja) * 2014-11-20 2016-05-30 株式会社ショーワ 圧力緩衝装置

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A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041129