JP2002256672A - 手摺等の支持構造 - Google Patents

手摺等の支持構造

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JP2002256672A
JP2002256672A JP2001054679A JP2001054679A JP2002256672A JP 2002256672 A JP2002256672 A JP 2002256672A JP 2001054679 A JP2001054679 A JP 2001054679A JP 2001054679 A JP2001054679 A JP 2001054679A JP 2002256672 A JP2002256672 A JP 2002256672A
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handrail
support
support bracket
angle
connection
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JP2001054679A
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Masayasu Ando
正泰 安藤
Akio Takahashi
昭雄 高橋
Yoshihiro Kameyama
義弘 亀山
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Shikoku Chemicals Corp
Original Assignee
Shikoku Chemicals Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手摺等を、その支持部に対して、所望の角度
で、確実に固定できる支持構造を提供する。 【解決手段】 手摺等を直接支持する支持ブラケット
と、該支持ブラケットと相対回動可能に連結され、支柱
等支持部側にあって当該支持ブラケットを介して上記手
摺等を間接的に支持する連結支持部材と、該連結支持部
材と上記支持ブラケットとの相対回動可能な連結部を最
終的に締結固定する締結手段とを備えてなる手摺等の支
持構造において、上記支持ブラケットと上記連結支持部
材との間に、相互に係合して上記支持ブラケットと上記
連結支持部材との相対回動を阻止する回転固定機構を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、手摺等の軸部材
を所望の位置、所望の角度に確実に支持固定することが
できる手摺等の支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から公園やホール等公共施設の階段
やスロープ等傾斜した通路には、例えば図15に示すよ
うに、安全を目的として歩行者の歩行を補助するための
手摺5が設けられている。このような手摺5は、もちろ
んマンションや家庭の階段部などにも必要に応じて設け
られる。
【0003】このような場合、当該手摺5は、上記階段
やスロープ等の傾斜角度に応じて、その長手方向が上下
方向に角度変化するので、その直管部と直管部とを当該
変化する上下又は水平方向の角度に応じた所望の角度で
接続するとともに、それぞれを所望の傾斜角で支持しな
ければならない。
【0004】そのために、当該接続部5A,5A・・・
には、できるだけ広い範囲で角度調整を行うことができ
る接続角可変型の継手部材が用いられるようになってい
る(例えば特開平10−169142号公報のものを参
照)。
【0005】一方、上記手摺5の直管部は、それぞれ両
端側2ケ所(接続部5Aの両側2ケ所)で各々パイプ構
造の支柱60,60により支持されるが、その場合、当
該直管部は手摺5の軸方向に長い受け皿形状の手摺支持
ブラケット61と該手摺支持ブラケット61を支柱60
に対して自由な角度で相対回動可能に連結する連結支持
部材62とを介して図示のように傾斜通路90Bの傾斜
角に応じた設置を可能としている。なお、90Aは水平
通路を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記手摺5
の直管部が、上記のように手摺支持ブラケット61と相
対回動可能な連結支持部材62を介して支柱60に支持
されるようになっていると、上記図15のような傾斜通
路90Bに沿った所望の傾斜角で設置するのに好都合で
ある。
【0007】しかし、一方このような構成の場合、組立
時において手摺支持ブラケット61と支柱60側連結支
持部材62とが単に相対回動自在になっているだけで、
相互の角度設定ができるようになっていないから、手摺
支持ブラケット61の所望の角度での固定ができない。
そのため、組立、設置時の作業が面倒であるとともに、
締結部の緩み等が生じやすく、設置後の安定性が悪い問
題がある。
【0008】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、上記手摺支持ブラケットと連結支
持部材との間に回転固定機構を設けて、予じめ設定した
所望の角度での確実な固定ができるようにした手摺等の
支持構造を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記の目的
を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構
成されている。
【0010】(1) 請求項1の発明 この発明の手摺等の支持構造は、手摺等を直接支持する
支持ブラケットと、該支持ブラケットと相対回動可能に
連結され、支柱等支持部側にあって当該支持ブラケット
を介して上記手摺等を間接的に支持する連結支持部材
と、該連結支持部材と上記支持ブラケットとの相対回動
可能な連結部を最終的に締結固定する締結手段とを備え
てなる手摺等の支持構造において、上記支持ブラケット
と上記連結支持部材との間に、相互に係合して上記支持
ブラケットと上記連結支持部材との相対回動を阻止する
回転固定機構を設けて構成されている。
【0011】したがって、該構成では、上記手摺等側支
持ブラケットの上記支柱等支持部側の連結支持部材に対
する相対角度を所望の角度に調整設定した後、上記締結
手段により上記両者の連結部を締結すると、それに対応
して上記回転固定機構が作用し、同回転固定機構を介し
て確実に固定され、締結手段の緩み等による相対回動が
防止される。
【0012】(2) 請求項2の発明 この発明の手摺等の支持構造は、上記請求項1の発明の
構成において、回転固定機構は、支持ブラケット側と連
結支持部材側に各々係止され、相互に対向当接する面に
各々相対回動阻止用のローレット加工部を有して係合す
る2組のローレットプレートよりなっている。
【0013】したがって、該構成では、上記手摺等側支
持ブラケットの上記支柱等支持部側の連結支持部材に対
する相対角度を所望の角度に調整設定した後、上記締結
手段により上記両者の連結部を締結すると、それらロー
レットプレートのローレット加工部同士が係合される。
【0014】その結果、当該ローレットプレート相互の
係合によって相互に回転方向に摺動することなく、確実
な固定が可能となる。
【0015】また、この場合、上記ローレット加工部
は、例えば所定の角度ピッチで形成される。そして、そ
のようにすれば支柱等支持部に対する手摺等の設置角度
を水平状態から所望角度傾斜した状態まで、上記所定の
角度ピッチ間隔で正確に調整設定した上で、確実に連結
固定することができる。
【0016】(3) 請求項3の発明 この発明の手摺等の支持構造は、上記請求項1の発明の
構成において、回転固定機構は、支持ブラケット側に設
けられた多数の歯部と連結支持部材側に設けられ、上記
支持ブラケット側多数の歯部の一部に係合して相対回動
を阻止する歯部を備えたストッパ部材とからなってい
る。
【0017】したがって、該構成では、上記手摺等側支
持ブラケットの上記支柱等支持部側の連結支持部材に対
する相対角度を所望の角度に調整設定した後、上記締結
手段により上記両者の連結部を締結すると、上記支持ブ
ラケット側の多数の歯部の一部に対し、上記連結支持部
材側のストッパ部材の歯が係合して確実に相対回動を阻
止する。
【0018】そして、この場合にも、上記請求項2の発
明の場合と同様にして、上記支持ブラケット側多数の歯
部のピッチを所定の角度毎に設定すると、上記請求項2
の発明の場合と同様に当該ピッチでの正確な角度調整が
可能となる。
【0019】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の手摺等の支持構
造によると、支柱や壁部等の支持部に対して、所望の設
置角度での確実かつ安定した固定が可能になる。
【0020】また、組立、設置時の作業も楽になる。
【0021】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1〜図9は、
本願発明の実施の形態1に係る手摺等連結支持構造の全
体および要部の構成を示している。
【0022】これらの図中、符号5は上述の図15のも
のと同様の手摺(直管部)、61は手摺5の支持ブラケ
ット、62は同支持ブラケット61を支柱60の上端に
対して相対回動可能な状態から相対回動不可能な状態に
確実に連結固定する連結支持部材、60は図15のもの
と同様の階段又はスロープ等の傾斜通路90Bの左右両
側に所定の高さで鉛直に立設された中空パイプ構造の支
柱である。
【0023】手摺支持ブラケット61は、上端側に位置
して手摺5の外径に対応した円弧面状の手摺嵌合面部を
有する手摺取付部61aと、該支持ブラケット61の下
方に一体に設けられ、支柱60側連結支持部材62上端
の半割構造の連結部62aに対してボルト65を介して
相対回動可能に嵌合連結される連結基部61bとから構
成されている。
【0024】上記連結支持部材62の半割構造の連結部
62aは、上端部が球面形状の円柱体よりなり、その中
間に手摺5の軸方向に沿った所定の深さ、所定の幅のス
リット62cを有するとともに当該スリット62cを直
交方向に貫通するボルト挿通孔(又はビス挿通孔)6
3,64が形成されている。
【0025】他方、これに対応する手摺支持ブラケット
61の上記連結基部61bには、上記連結支持部材62
側連結部62aの上端側球状面に沿って回動するフラン
ジ面部61dから下部に位置して、上記スリット62c
内に左右方向に所定のクリアランスを保って同軸状に遊
嵌される下端側が半円形状の回動体部61cが設けられ
ており、その中心軸部分には上記ボルト挿通孔63,6
4に対応した軸穴68が形成されている。
【0026】したがって、当該回動体部61cを、図示
のように、上述の連結部62aのスリット62c内に遊
嵌し、上記軸穴68を介してボルト挿通孔63,64間
にボルト(又はビス)65を挿通し、他端側でナット6
6により締結すると、上記支持ブラケット61が上記連
結支持部材62に対して確実に連結されて相対回動可能
な状態で支持される。一方、上記連結支持部材62の下
部側には、フランジ部62dを介して支柱60内に嵌合
されるとともに連結ネジ67,67を介して支柱60と
連結固定される螺孔77,77を有した固定部材62e
が一体に設けられている。そして、それらによって図示
のように支柱60の上端に安定して固定される。
【0027】そして、上記回動連結構成により、上記支
柱60の設置位置との間に或る程度のズレがあっても、
それらを吸収させた形で自由に支柱60と連結すること
ができるようになる。
【0028】ところで、上記手摺支持ブラケット61側
下端の回動体部61cを、上記連結支持部材62側の連
結部62aに連結するにあたっては、上記スリット62
c内の一側部において後述する回転固定機構70を介し
て連結されるようになっている。
【0029】すなわち、該回転固定機構70は、例えば
図5〜図7に示すように、中央部に上記ボルト65の挿
通孔70cを有したドーナツ板形状のローレットプレー
ト70aの一側面の半径方向に例えば180条のローレ
ットを形成したローレット加工部70bを設けるととも
に他側面側直径線上の2ケ所に回転係止用の凸部70
d,70dを設けて構成されている。そして、該ローレ
ットプレート70aを2組用意し、それらの一方を上記
回動体部61cの側面に、他方を連結部62aの側面
に、各々上記回転係止用凸部70d,70dを利用して
回転方向に固定して設置する一方、それらのローレット
加工部70b,70b側同士を対向当接させて上述のボ
ルト65およびナット66で連結固定できるようにす
る。
【0030】その結果、該構成では、当該ボルト65お
よびナット66の連結時の上記ローレットプレート70
a,70a相互のローレット加工部70b,70bの係
合によって相互に回転方向に摺動することなく、確実な
固定が可能となる。
【0031】また、この場合、上記ローレット加工部7
0b,70bは、例えば2°ピッチで180条のローレ
ットが形成されている。したがって、それゆえに例えば
上記支柱60に対する手摺支持ブラケット61の連結角
度を図1のような水平状態から図9のような所定角度θ
1傾斜した状態まで、2°間隔で自由に調整設定した上
で、確実に連結固定することができる。
【0032】(実施の形態2)図10および図11は、
本願発明の実施の形態2に係る手摺等連結支持構造の全
体および要部の構成を示している。
【0033】この実施の形態の手摺等連結支持構造は、
特に上述した図15の手摺5,5の角度調整可能な接続
部5A,5A・・部分において、その支持を可能にする
とともに、当該支持部の構造を上記のような支柱60に
対してではなく例えば建物の壁80などの垂直面部分に
対して取付けて支持するのに適した構造のものとし、そ
の場合において当該支持される手摺5の壁80面側との
距離および角度を、上記実施の形態1のものと同様の相
対回動角調整構造および相対回動固定構造で可変固定で
きるようにしたことを特徴とするものである。
【0034】先ず図10および図11は、後述する各構
成部品が相互に組み付けられ、連結すべき2本の手摺
5,5と一体に連結されて、クランク形状の壁面取付用
の支柱機能を備えた連結支持部材40により支持された
状態の継手部材を示している。この継手部材は、先ず軸
方向の左右両端側外方に手摺連結部材2,2を備えてお
り、これら両手摺連結部材2,2の間には、それらの中
間部に位置する手摺支持ブラケット4を挟んで左右に各
々2個の角度調整部材3A,3B,3A,3Bが配設さ
れている。そして、これら左右両側の手摺連結部材2,
2、中間部の手摺支持ブラケット4、それらの間の各々
2組の角度調整部材3A,3B,3A,3Bは、例えば
アルミニウム製のダイカスト部材によって形成されてい
る。
【0035】手摺連結部材2,2は、その断面が略正方
形状となった所定太さの角棒状の軸体部21と、後述す
る角度調整部材3A,3A側との連結部となる一端側ビ
ス穴部24とから構成されており、上記軸体部21を、
例えばアルミニウムの押出し成型により略円管状に形成
された手摺5の端部に嵌入し、その管内下部側に設けら
れているフラットな取付プレート5aの上面に対して重
合した状態で、管下方側の取付溝5bを介して当該取付
プレート5aの下面側からビス7,7によりビス止めす
ることにより、上記手摺連結部材2,2と手摺直管部5
a,5aの端部が相互に連続した状態で一体に連結され
るようになっている。
【0036】すなわち、上記軸体部21,21の一側に
は上記手摺5,5の取付プレート5a,5aに重合され
る取付面部22,22が形成され、その略中央部分には
軸方向に所定の間隔を置いて2組のビス孔23,23、
23,23が各々穿設されており、上記のように軸体部
21,21を手摺5,5の端部内に嵌入したのち、同手
摺5,5の端部の上記取付プレート5a,5a上に重合
し、当該取付プレート5a,5aに設けられている各々
2組のビス挿通孔6,6、6,6を介して当該ビス孔2
3,23、23,23に下方側からビス7,7、7,7
を挿入して螺合すると、上記手摺連結部材2,2と手摺
5,5が相互に一体的に連結される。
【0037】一方、上記手摺連結部材2,2の上記ビス
穴部24,24側各端部には、その中央部にビス孔およ
び半径方向位置外周部にビス挿通孔を各々有する摺動性
の高いスペーサ部材構造の連結プレート25が、中央部
のビス孔を介してビス穴部24に螺合されたビス35に
よって連結一体化されている。そして、同手摺連結部材
2,2は、該ビス35および連結プレート25を介して
上記角度調整部材3Aと相対回動可能に連結されるよう
になっている。
【0038】角度調整部材3Aとの連結手段である上記
連結プレート25は、当該角度調整部材3Aの手摺連結
部材2と連結される側の側面に形成されている上記連結
プレート25の外径に対応した凹溝面31内に嵌合さ
れ、その半径方向位置外周部を上記ビス挿通孔を介して
当該凹溝面に形成されているビス孔に挿入螺合される2
本のビス(図では紙面方向に位置するため見えない)に
より締結固定されるようになっている。
【0039】そして、それによって、上記手摺連結部材
2,2と角度調整部材3A,3Aが、軸心を中心として
相対回動可能に連結される。なお、この場合、上記角度
調整部材3A,3Aの側面の形状は、もちろん上記手摺
5の端面形状に一致させることによって外見上の一体的
な連続性を実現するようにしている。
【0040】そして、このようにして手摺連結部材2,
2と連結される外方側角度調整部材3A,3Aに対して
は、また次のようにして中央部側角度調整部材3B,3
Bが相対回動可能に連結される。
【0041】ところで、上記各角度調整部材3A,3
B、3A,3Bは、支柱連結部材4の両側に位置する中
央部側角度調整部材3B,3Bとそれらの両側に位置す
る外方側角度調整部材3A,3Aが全く同一のものより
なっていて、各角度調整部材3A,3A、3B,3Bそ
れぞれの側面は相互に非平行で、各々の相互になす角度
(挟角)は全てのものが同じ角度に構成されており、ま
た各角度調整部材3A,3A、3B,3Bはそれぞれ一
定の同じ曲率をもって湾曲した軸心を有する内部が空胴
の円筒体構造に形成されている。また、これら各角度調
整部材3A,3A、3B,3Bの上記側面は、それぞれ
上記軸心と直交する面となっており、全て真円形状面と
なっている。
【0042】すなわち、上記外方側角度調整部材3A,
3Aの手摺連結部材2側の側面には、上述のように、当
該角度調整部材3A,3Aの軸心を中心とする真円形状
の凹溝面部31がそれぞれ形成されており、この凹溝面
部31の半径方向位置にはビス孔が形成されている。
【0043】また、同外方側角度調整部材3A,3Aの
角度調整部材3B,3B側の側面は壁面構造に形成さ
れ、その中心軸部分には広めのビス挿通孔33が形成さ
れている。
【0044】他方、上記中央部側角度調整部材3B,3
Bの角度調整部材3A,3A側の側面には、当該角度調
整部材3A,3Aの軸心を中心とする凹溝面部31がそ
れぞれ形成されており、この凹溝面部31の半径方向位
置にはビス孔が形成されている。なお、このビス孔を有
する凹溝面部31も、また当該角度調整部材3B,3B
の軸心を中心とした真円形状となっている。
【0045】また、同中央部側角度調整部材3B,3B
の支柱連結部材4側の側面は壁面構造に形成され、その
中心軸部分には広めのビス挿通孔33が形成されてい
る。
【0046】一方、この実施の形態における手摺支持ブ
ラケット4は、上記各角度調整部材3A,3A、3B,
3Bと等径かつ同形状の断面を有するが、しかし両側面
が相互に平行な所定厚さの嵌合部4aと、該嵌合部4a
両側面の中心軸部分に設けられたビス孔41,41と、
上記嵌合部4aの下方に細径部を介して一体に設けら
れ、図示のような支柱機能を備えたクランク形状の壁8
0への連結支持部材40側上端の半割構造の手摺連結部
40aに相対回動可能に嵌合して連結される連結基部4
bとから構成されている。
【0047】上記半割構造の手摺連結部40aは、上端
部が球面形状の円柱体よりなり、その中間に手摺5の軸
方向に沿った所定の深さ、所定の幅のスリット40cを
有するとともに当該スリット40cを直交方向に貫通す
るボルト挿通孔43,44が形成されている。
【0048】他方、これに対応する手摺支持ブラケット
4の上記連結基部4bには、上記手摺連結部40aの上
端側球状面に沿って回動するフランジ面部4dから下部
に位置して、上記スリット40c内左右に所定のクリア
ランスを保って同軸状に遊嵌される下端側が半円形状の
回動体部4cが設けられており、その中心軸部分には上
記ボルト挿通孔43,44に対応した軸穴42が形成さ
れている。
【0049】したがって、当該回動体部4cを、例えば
図10のように、上述の手摺連結部40aのスリット4
0c内に遊嵌し、上記軸穴42を介してボルト挿通孔4
3,44間にボルト45を挿通し、図11に示すように
壁80側との角度θ2を所望に調整設定した上で、他端
側のナット46により締結すると、上記手摺支持ブラケ
ット4が所望の角度θ2で連結支持部材40の支柱本体
40b側に確実に連結されて支持される。そして、以上
のような連結構成により、最終的な連結固定を行うまで
の間に、上記連結支持部材40の設置位置との間に或る
程度のズレがあっても、それらを吸収させた形で自由に
連結支持部材40と連結することができるようにしてい
る。
【0050】そして、上記手摺支持ブラケット4側下端
の回動体部4cを、最終的に上記連結支持部材40側の
連結部40aに連結するにあたっては、上記実施の形態
1のものと全く同様に上記スリット62c内の一側部に
おいて上述した回転固定機構70を介して連結されるよ
うになっている。
【0051】したがって、上記実施の形態1の場合と同
様の作用効果を得ることができる。
【0052】なお、上記連結支持部材40の支柱本体4
0bの下端には、図示のように垂直な壁80面への取付
片47が設けられており、ボルト48により壁80の螺
合溝部80aに対して図11のように締結固定して取付
けられる。符号48aは、ボルト48の先端の螺条部で
ある。
【0053】ところで、上記継手部の手摺連結部材2,
2、外方側角度調整部材3A,3A、中央部側角度調整
部材3B,3Bを、上記手摺支持ブラケット4の両側に
同心状に配置して相互に連結するにあたっては、先ず上
記中央部側角度調整部材3B,3Bの側面側ビス挿通孔
33,33に当該ビス挿通孔33,33の径よりも大き
い抜け止めワッシャを介したビス37,37を挿通して
上記支柱連結部材4両側のビス孔41,41に各々螺合
し、それによって同中央部側角度調整部材3B,3Bを
上記手摺支持ブラケット4の嵌合部4aの両側面に相対
回動可能に連結する。
【0054】次に、このようにして上記手摺支持ブラケ
ット4に取り付けられた中央部側角度調整部材3B,3
Bの他方側の側面の各凹溝面部31,31に、連結プレ
ート25,25を各々図示しないビスで締結固定する。
【0055】次に、このようにして取り付けられた連結
プレート25,25に対し、その中央のビス孔26,2
6を利用して、ビス36,36により上記外方側角度調
整部材3A,3Aの側面側を上述の角度調整部材3B,
3Bの場合と同様に大径のワッシャを介して相対回動可
能に連結する。
【0056】このようにして、上記手摺支持ブラケット
4に対し、外方側角度調整部材3A,3Aと中央部側角
度調整部材3B,3Bとを、各々相互に相対回動可能な
状態で離脱不能に連結することができる。
【0057】一方、左右両端側に位置することになる上
記手摺連結部材2,2には、先ず連結プレート25,2
5が、ビス35,35のビス穴24,24に対する螺合
により相対回動可能に連結される。そして、その後、当
該連結プレート25,25が上記外方側角度調整部材3
A,3Aの側面側凹溝面部31,31に嵌合されて図示
しないビスにより締結固定される。
【0058】このようにして、最終的に上記手摺連結部
材2,2が、上記外方側角度調整部材3A,3Aを介し
て、上記継手部中央の手摺支持ブラケット4に連結され
た中央部側角度調整部材3B,3Bに対し、相互に回動
可能となって連結されることになる。
【0059】そして、その後、上述したように上記手摺
連結部材2,2を利用して手摺5,5の相互の突き合わ
せ端部同士が、その設置場所に応じた所望の交差角度で
連結され、当該連結部(継手部材)の各々が上記手摺支
持ブラケット4,4・・・を介して各々1本の連結支持
部材40,40・・・のみで支柱を介することなく支持
されることになる。
【0060】以上のように構成された継手部材による
と、例えば図10に示した状態においては、手摺支持ブ
ラケット4を介した角度調整部材3A,3A、3B,3
B部分においては軸心が若干湾曲しているものの、その
両端側に位置する手摺連結部材2,2部分では、その軸
心が各々同一直線上に延びることになる。したがって、
手摺5,5の端部同士を、先ず相互にストレートな関係
で連結することが可能となる。次に、当該突き合わされ
る手摺5,5の端部同士が、相互に所定の角度をもって
交差する場合、上記角度調整部材3A,3A、3B,3
Bの内の1個あるいは複数のものを、その軸心を中心と
して軸周り方向に回動させると、角度調整部材3A,3
A、3B,3Bの軸心の向きが変化して、その両端側に
位置する上記手摺連結部材2,2の軸心の交差角度を任
意の角度に調整することができる。なお、その場合、上
記角度調整部材3A,3A、3B,3Bの側面はそれぞ
れ真円形状となっているので、上記各角度調整部材3
A,3A、3B,3Bを回転させても、当該相当接する
側面間に位置ずれが生じるようなことはない。
【0061】また、同構成の継手部材では、手摺5,5
の各端部同士が相互に突き合わせ状態で連結される当該
継手部材の中央に位置する上記複数の角度調整部材3
A,3A、3B,3Bの中間に位置して壁80に連結す
ることができる連結支持部材40が設けられている。
【0062】したがって、当該連結支持部材40を介し
て継手部の中央に支柱を設けることができるようにな
り、1本の支柱で手摺5,5の連結部を支持剛性の高い
安定した状態で支持することが可能となる。これは、図
15のような支柱60,60・・・を使う場合にも同様
である。
【0063】その結果、同図15のような継手部材の構
造に比べて、手摺等連結対象部材の必要な支柱の本数を
半減させることができる。
【0064】また、同継手部材では、上記の構成におい
て、両端側連結プレート25,25と中間側角度調整部
材3A,3A、3B,3B各々の相互に突き合わせられ
る突き合わせ面は、それらの中心軸に対して所望の角度
傾斜しており、該傾斜角を利用して手摺5,5が所望の
角度で連結されるように構成されている。
【0065】したがって、相互に連結される2本の手摺
5,5の端部同士が所定の角度をもって軸方向に交差し
ていても、上記角度調整部材3A,3A、3B,3Bを
回転させることにより、両端側連結プレート25,25
の軸方向の交差角度を容易に任意の角度に調整すること
ができる。
【0066】(実施の形態3)図12〜図14は、本願
発明の実施の形態3に係る手摺等支持構造の全体および
要部の構成を示している。
【0067】以上の実施の形態1,2のものでは、上述
のように、その何れにあっても手摺支持ブラケット6
1,4下端の回動体部61c,4cと連結支持部材6
2,40の連結部62a,40aとの間を2枚のローレ
ットプレート70a,70aよりなる回転固定機構70
を介して連結するようにしたが、この回転固定機構70
は、例えば図12、図13に示すような手摺支持ブラケ
ット61(又は4)側下端の回動体61c(又は4c)
の半円弧状の外周面部に設けられた多数の歯部61eと
連結支持部材62(又は40)側スリット62c(又は
40c)の底部に、上下方向に昇降可能、かつ水平方向
に固定して設けられた上記多数の歯部61eに対して係
合する少数の歯部95aを有するストッパ部材95と、
該ストッパ部材95の下面部側に図13のように圧入さ
れて当該ストッパ部材95を所定寸法上昇させ、その少
数の歯部95aを上記回動体61c側の多数の歯部61
eの一部に噛合させて相互の回転を固定するL字形状の
ウェッジ部材96と、該L字形状のウェッジ部材96の
後端側立設片部分を上記ストッパ部材95の後部面側螺
条溝95bを通して螺合固定するウェッジ部材固定ネジ
97とから構成するようにしても良い。
【0068】該構成では、上述の手摺支持ブラケット6
1(又は4)を、例えば図12のような水平状態又は図
14のような所定角θ3傾斜した傾斜状態に角度調整し
て、上述した図13のようにストッパ部材95の下部に
L字形状のウェッジ部材96を圧入してウェッジ部材固
定ネジ97で固定すれば、それぞれ図12のような水平
状態又は図15のようなθ3傾斜状態に、それぞれ確実
に係止固定することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る手摺等支持構造
の構成を示す側面図である。
【図2】同手摺等支持構造の図1のA−A断面図であ
る。
【図3】同手摺等支持構造の一部切欠側面図である。
【図4】同手摺等支持構造の図3のB−B断面図であ
る。
【図5】同手摺等支持構造における回転固定機構を形成
するローレットプレートの一側面図である。
【図6】同ローレットプレートの他側面図である。
【図7】同ローレットプレートの正面図である。
【図8】同手摺等支持構造における連結部分の拡大断面
図である。
【図9】同手摺等支持構造の傾斜状態における側面図で
ある。
【図10】本願発明の実施の形態2に係る手摺等支持構
造の一部切欠側面図である。
【図11】同手摺等支持構造の構成と作用を示す側面図
である。
【図12】本願発明の実施の形態3に係る手摺等支持構
造の一部切欠側面図である。
【図13】同手摺等支持構造における回転固定機構の構
成と作用を示す側面図である。
【図14】同手摺等支持構造の他の状態における図12
と同様の一部切欠側面図である。
【図15】従来の手摺等支持構造を使用した手摺の設置
状態を示す図である。
【符号の説明】
2は手摺連結部材、3Aは外方側角度調整部材、3Bは
中央部側角度調整部材、4は手摺支持ブラケット、4a
は嵌合部、4bは連結部、4cは回動体部、5は手摺、
40は連結支持部材、40aは連結部、40bは支柱本
体、40cはスリット、60は支柱、61は手摺支持ブ
ラケット、61aは手摺取付部、61bは連結基部、6
1cは回動体部、65はボルト、70は回転固定機構、
70aローレットプレート、95はストッパ部材、96
はウェッジ部材である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手摺等を直接支持する支持ブラケット
    と、該支持ブラケットと相対回動可能に連結され、支柱
    等支持部側にあって当該支持ブラケットを介して上記手
    摺等を間接的に支持する連結支持部材と、該連結支持部
    材と上記支持ブラケットとの相対回動可能な連結部を最
    終的に締結固定する締結手段とを備えてなる手摺等の支
    持構造において、上記支持ブラケットと上記連結支持部
    材との間に、相互に係合して上記支持ブラケットと上記
    連結支持部材との相対回動を阻止する回転固定機構を設
    けたことを特徴とする手摺等の支持構造。
  2. 【請求項2】 回転固定機構は、支持ブラケット側と連
    結支持部材側に各々係止され、相互に対向当接する面に
    各々相対回動阻止用のローレット加工部を有して係合す
    る2組のローレットプレートよりなることを特徴とする
    請求項1記載の手摺等の支持構造。
  3. 【請求項3】 回転固定機構は、支持ブラケット側に設
    けられた多数の歯部と連結支持部材側に設けられ、上記
    支持ブラケット側多数の歯部の一部に係合して相対回動
    を阻止する歯部を備えたストッパ部材とからなることを
    特徴とする請求項1記載の手摺等の支持構造。
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