JP2002256669A - 階段照明装置 - Google Patents

階段照明装置

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JP2002256669A
JP2002256669A JP2001052277A JP2001052277A JP2002256669A JP 2002256669 A JP2002256669 A JP 2002256669A JP 2001052277 A JP2001052277 A JP 2001052277A JP 2001052277 A JP2001052277 A JP 2001052277A JP 2002256669 A JP2002256669 A JP 2002256669A
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base frame
lighting device
staircase
lighting
stair
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Application number
JP2001052277A
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English (en)
Inventor
Katsumi Yokoyama
勝美 横山
Makoto Nakayama
誠 中山
Susumu Terauchi
進 寺内
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National House Industrial Co Ltd
Original Assignee
National House Industrial Co Ltd
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  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 足元を確実に照明しうる階段照明装置を提供
する。 【解決手段】 階段の壁面3に、該階段の勾配と略等し
い傾斜で取り付けられ、階段照明をなしうる階段照明装
置1である。壁面3に固着されかつ内部で照明具4を取
付けうる長尺のベース枠5と、このベース枠5に脱着自
在に取付けできかつ前記照明具の照光によって階段を照
光させる開口部Oが設けられるとともに前記取付により
ベース部5との間に照明具4の配線を納める長手方向の
空所Sを形成するカバー体6とからなる基枠Kを具え
る。しかも前記カバー体6は、反射により、照明具の上
向きの光を減じる反射部15を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、見映えを損ねるこ
となく施工性を向上しうる階段照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
階段の一側端の壁面などに、該階段を照らす照明具を設
け、階段の使い勝手及び安全性を向上することが行われ
ている。
【0003】しかしながら、前記照明具は、通常、前記
壁面に開口部を設けて該壁面に埋め込み状態で配され、
しかもその配線も壁面内を通して行うなど、施工が大が
かりとなり、また照明具の位置変更などにも容易に対応
できず汎用性に欠けるという不具合があった。また従来
では、階段の壁面に取り付けられた照明具の光は広範囲
に拡散されていたため、階段を歩行する人の目にも直接
作用しやや眩しく感じられることがあった。
【0004】本発明は、以上のような実状に鑑み案出な
されたもので、階段の壁面に固着されかつ内部で照明具
を取付けうる長尺のベース枠と、このベース枠に脱着自
在に取付けされベース部との間に前記照明具の配線を納
める長手方向の空所を形成するカバー体とからなる基枠
を用いるとともに、カバー体に、反射により照明具の上
向きの光を減じる反射部を設けることを基本として、施
工性を向上し、かつ照明具の位置変更なども容易に行い
うるとともに、足元を効率的に照明しうる階段照明装置
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、階段の壁面に、該階段の勾配と略等しい傾
斜で取り付けられ、階段照明をなしうる階段照明装置で
あって、前記壁面に固着されかつ内部で照明具を取付け
うる長尺のベース枠と、このベース枠に脱着自在に取付
けできかつ前記照明具の照光によって階段を照らす開口
部が設けられるとともに前記取付によりベース部との間
に前記照明具の配線を納める長手方向の空所を形成する
カバー体とからなる基枠を具え、しかも前記カバー体
は、反射により、照明具の上向きの光を減じる反射部を
有することを特徴としている。
【0006】また請求項2記載の発明は、前記カバー体
の前記反射部は、前記開口部の上方に形成された斜め下
を向く斜面からなることを特徴とする請求項1記載の階
段照明装置である。
【0007】また請求項3記載の発明は、前記ベース枠
は、前記壁体の足元位置かつ雑巾摺りに沿って配された
ことを特徴とする請求項1又は2記載の階段照明装置で
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づき説明する。図1は本実施形態の階段照明装置
を取り付けた階段室の要部斜視図、図2はその平面図を
示している。本実施形態の階段照明装置1は、階段2の
側部に形成された壁面3に、該階段2の勾配と略等しい
傾斜で取り付けられる長尺状をなし、階段2を照らすこ
とにより夜間の階段歩行性を向上する。
【0009】階段2は、本例では家屋内の屋内階段であ
って、例えば折れ曲がり部2aと、該折れ曲がり部2a
に連なり階下F1に通じる直線状の下部分2bと、前記
折れ曲がり部2aに連なり階上F2に通じる直線状の上
部分2cとを有する折れ階段が例示される。
【0010】階段2の前記各部分2aないし2cは、図
3に示す如く、前記壁体3a、3b(図3では壁体3a
のみを示す。)に固定された一対のささら桁20に、踏
み板21と蹴込み板22とを架け渡して構成される。ま
た階段2の各部分2aないし2cの踏み板21、蹴込み
板22は、下端縁が前記踏み板21、蹴込み板22に沿
って階段状に切り欠かれた側板23と、その上部に配さ
れかつ階段の勾配にそって傾斜してのびる部分を有する
雑巾摺り24とからなる縁切り部材25を介して壁体3
a、3bの壁面と縁切りされる。
【0011】前記階段照明装置1は、図2に示すよう
に、壁体3a、3bの階段側を向く壁面3、3にそれぞ
れ形成されている。すなわち、本例の階段照明装置1
は、階段2の上部分2cに取り付けられた上の階段照明
装置1Aと、階段2の下部分2bに取り付けられた下の
階段照明装置1Bとを含むものを示す。なお折れ曲がり
部2aについては、前記上、下の階段照明装置1A、1
Bによって間接的に照明が確保される。
【0012】また階段照明装置1は、図4、図5に示す
ように、壁面3に固着されかつ内部で前記照明具4を取
付けうる長尺のベース枠5と、このベース枠5に脱着自
在に取付けカバー体8とからなる基枠9を具え、かつ前
記ベース枠5に照明具4を取り付けて構成されている。
【0013】照明具4は、例えば図4に示す如く、板状
の取付片4aと、内部に複数個の発光ダイオードを並置
した基板(ともに図示せず)を収容したケース体4b
と、このケース体4bに固着され発光ダイオードの光を
放出する透光部4cとを具えた照明ユニットUとして形
成される。照明具4は、照明する階段の長さや発光ダイ
オードの光量等に応じ、この照明ユニットUを適宜間隔
を隔てて複数個配することができる。本例では、図3の
ように、上、下の階段照明装置1A、1Bは、それぞれ
2個の照明ユニットUを用いて構成されたものを示す。
【0014】また照明ユニットUは、他の照明ユニット
ないし電源等に接続するための配線部Lを具える。この
配線部Lの端部には図示しないカプラが固着され、現場
施工時における配線接続作業を容易化しうる。照明ユニ
ットUには、交流電源からトランスにより降圧された電
源が供給されて発光ダイオードを点灯させうる。発光ダ
イオードは、特に限定はされないが、例えば小型かつ低
価格しかも輝度が高い上に長寿命であるフラットタイプ
LEDやドームレンズ型LEDなどが好ましい。
【0015】光源に発光ダイオードを用いることによ
り、小さな消費電力で効果的に照明でき、しかも発熱を
抑制する。また照明ユニット4aには、例えば照度セン
サを取り付け、一定の照度以下になると自動的に発光ダ
イオードを点灯させるようにも構成しうる。また発光ダ
イオードの照度は、例えば照度調節ボリュームなどによ
り好みの明るさに調節し得るよう構成するのが望まし
い。
【0016】ベース枠5は、図5のA−A断面である図
6に示すように、本例では壁面3の足元位置に設けられ
た雑巾摺り24の上面に該雑巾摺り24と略同長さで沿
って配される。またベース枠5は、例えば接着剤等によ
り取り付けされる。雑巾摺り24は、踏み板21に近接
して配されるため、この雑巾摺りに取付枠4を配するこ
とによって、踏み板21付近を効果的に照明するのに役
立つ。
【0017】またベース枠5は、例えば図4ないし図6
に示すように、壁面3沿う垂直な取付板部5aと、該取
付板部5aの上下の端部から前方に突出した上、下の突
片5b、5cとを含む断面略コ字状で形成され、その内
部に照明具4を取り付けしうるスペースを長手方向に連
続して形成する。本例のベース枠5は、照明具4を取り
付けるに際して、照明具4を位置決めしうる位置合わせ
部10が形成されたものを例示している。
【0018】位置合わせ部10は、本例では取付板部5
aの階段側を向く前面に、長手方向のびかつ照明ユニッ
トUの前記取付片4aと略同幅かつ小深さの溝状の凹部
で形成されている。照明ユニットUの取付片4aを、こ
の位置合わせ部10に挿入することにより、照明ユニッ
トUの上下方向のがたつきを減じ、該上下方向の位置決
めを確実に行いうる。これにより、現場施工に際して、
ベース枠5への照明ユニットUの取り付けを位置ずれす
ることなく効率良く行え、作業時間の短縮化を図りう
る。
【0019】とりわけ、図3のように、一つのベース枠
5に複数個の照明ユニットUを配するときなど、全ての
照明ユニットUの高さを整一して位置合わせでき取付時
の見映えを向上するのに役立つ。なお前記位置合わせ部
10は、固定前の照明ユニットUを位置合わせ部10に
沿って長手方向にを自在に移動させることができ、これ
により照明位置の調整を可能としている。そして、前記
取付片4aは、接着剤ないしビス等によってベース枠5
の取付板部5aに取付される。なお位置合わせ部10
は、上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば
ベース枠5側に長手方向にのびる凸部を、照明ユニット
U側に、この凸部に嵌まり合う溝状部を形成しても良い
など、種々変形しうるのは言うまでもない。
【0020】またベース枠5の上の突片5bには、その
先端部分に上の係止部11が形成されている。上の係止
部11は、本例では上の突片5bの先端で下方に小長さ
で折り返された第1の上係止片11aと、この第1の上
係止片11aから小距離を内方に控えた位置で下方に突
出する第2の上係止片11bとを含んで構成される。ま
た、下の突片5cには、下の係止部12が形成される。
該下の係止部12は、本例では下の突片5cの先端から
小距離を内方に控えた位置で突出した突条からなるもの
を例示する。この上、下の係止部11、12により、後
述のカバー体8を脱着自在かつ容易に取り付けしうる。
【0021】また取付板部5aの壁面3側を向く背面に
は、壁面3側に突出して該壁面3に当接することにより
前記背面と前記壁面3との間に空所S2を形成するリブ
14を設けている。該リブ14は、本例では上下に間隔
を隔てた複数個が設けられたものを示している。該リブ
14は、ベース枠5の曲げ剛性などを高めるのに役立つ
他、前記空所S2を形成しこの部分を配線空間等として
も用いうる。
【0022】また本例の前記壁体3aは、図1、図3に
示したように、階下の壁パネルPDと、階上の壁パネル
PUと、これらの壁パネルPU、PDの間を継ぐ小高さ
の幕板部PMとで構成されている。幕板部PMは、階上
の床梁Bの外面に、この床梁Bを覆う小巾かつ例えば石
膏ボード等の耐火性材料からなる幕板30を含んでい
る。幕板の外表面は、通常、前記壁パネルPU、PDの
外面よりも階段側に小厚さで突出するため、この幕板3
0により壁体3aの壁面3は、外表面に凸部3t(図1
0に示す。)が形成される。
【0023】本例のベース枠5は、取付板部5aの背面
側に空所S2を形成しているため、このような凸部を有
する壁面3に取り付けるに際しては、ベース枠の上面に
沿った断面である図10に示す如く、前記背面側のリブ
14に、凸部3tの高さに合わせて切り欠いた切欠き部
5eを形成することができ、この空所S2を利用して凸
部3tを吸収しうる。従って、本実施形態のベース枠5
は、外表面に凸部3tを有する壁面3にも、該ベース枠
5に凹凸を生じさせることなく面一に取り付けしうる点
で好ましい。またベース枠5は、図6に一点鎖線で示す
ように前記壁面3との間かつ前記幕板30を横断する部
分に防火用の金属板35を介在させることもできる。こ
れにより、階段室を耐火構造とするのに役立つ。
【0024】なおベース枠5は、本例では同一の断面形
状で長尺状に押し出した樹脂成型品により形成され、そ
の外表面には、雑巾摺り24などの縁切り部材25と色
柄を合わせた化粧シートが貼り付けされ、階段室の美観
を損ねるのを防止している。
【0025】前記カバー体8は、図4〜図5に示すよう
に、本例では主に照明具4の配線部Lを覆うことにより
該配線部Lを目隠ししうる配線カバー部6と、主に照明
具4を覆う照明カバー部7とからなるものが例示され
る。
【0026】配線カバー部6は、照明具4の前記ケース
体4の両側に配され、本例では透光部4cの手前で途切
れるものを示す。前記配線カバー部6は、図4、図5の
D−D断面である図9に示す如く、本例では取付により
略垂直をなす基部6aと、該基部6aの上部に連なりか
つ斜め下を向く上の傾斜部6bと、前記基片6aの下部
に連なりかつ斜め上を向く下の傾斜部6cとからなり、
断面凹状に形成されたものを示す。なお斜め下を向く上
の傾斜部6bは、その表面に立てた法線が斜め下を向く
ことを意味する。同様に、斜め上を向く下の傾斜部6c
は、その表面に立てた法線が斜め上を向く。
【0027】上の傾斜部6bには、ベース枠5の上の係
止部11に係止して抜け止めされる上の抜け止め部16
が形成される。上の抜け止め部16は、第1の上係止片
11aと第2の上係止片11bとの間に挿入される挿入
端部16aと、第2の上係止片11bの背面に係止しう
る鉤状片16bとを具える。また下の傾斜部6cには、
ベース枠5の下の係止部12に係止されて抜け止めされ
る下の抜け止め部17を具える。この下の抜け止め部1
7は、下の傾斜部6cから取付板部5a側にのびかつそ
の下面に下の係止部12に嵌まり合う凹部19を有する
水平材17aと、下の突片5cに衝合する当片17bと
からなるものが示されている。
【0028】このような配線カバー部6は、ベース枠の
上、下の係止部11、12に向けて、上、下の抜け止め
部16、17を押圧することにより係止させて該ベース
枠5に容易に取り付けできる。取り外しに際しては、例
えばベース枠5の上の係止部11を上方に弾性変形させ
て押し広げることにより工具を用いることなく行いう
る。そして、配線カバー部6をベース枠5に係止するこ
とにより、基枠4の内部に長手方向にのびる空所S1が
形成され、この空所S1に配線部Lを納めうる。従っ
て、照明ユニットUの配線部Lが外部から視認されるこ
となく美観を向上しうる。また本例では、配線カバー部
6の上の抜け止め部16は、ベース枠5の上の係止部1
1の内方に挿入されて係止されるため、ベース枠の上の
突片5bの上部に化粧用の腰壁などが配された場合でも
円滑な脱着性を確保できる。
【0029】本実施形態では、配線カバー部6は、樹脂
材料からなる押出し成型品からなるが、その表面には例
えば前記雑巾摺り24、ベース枠5などと色柄、風合い
を揃えた例えば木質調の化粧仕上げが施され、前記空所
S1に配された配線Lを効果的に目隠ししうる。
【0030】前記照明カバー部7は前記ベース枠5に脱
着自在に取付でき、本例では図5に示すように照明具4
の両側に取り付けされた配線カバー部6、6の各向き合
う内縁6e、6eを被覆可能にベース枠5に取り付けし
うる。照明カバー部7は、図6、図5のB−B断面であ
る図7、同C−C断面である図8のように、ベース枠5
への取付により略垂直をなす基部7aと、該基部7aの
上部に連なりかつ斜め下を向く上の傾斜部7bと、前記
基片7aの下部に連なりかつ斜め上を向く下の傾斜部7
cとからなり、断面凹状に形成されたものを示す。配線
カバー部6と同様、斜め下を向く上の傾斜部7bは、そ
の表面に立てた法線が斜め下を向くことを意味する。同
様に、斜め上を向く下の傾斜部7cは、その表面に立て
た法線が斜め上を向く。
【0031】上の傾斜部7bには、ベース枠5の上の係
止部11に係止して抜け止めされる上の抜け止め部32
が形成される。上の抜け止め部32は、第2の上係止片
11bの背面に係止しうる鉤状片32aを具える。また
下の傾斜部7cには、ベース枠5の下の係止部12に係
止されて抜け止めされた下の抜け止め部33が形成され
る。この下の抜け止め部33は、下の傾斜部から取付板
部5a側にのびかつその下面に下の係止部12に嵌まり
合う凹部34を有するものが示されている。
【0032】前記上、下の抜け止め部32、33は、図
4に示す配線カバー部6の各内縁6e、6e間の距離W
よりも小長さW1で形成されている。これにより、照明
カバー部7は、配線カバー部6の内縁6e、6e間の空
間から、ベース枠5の上、下の係止部11、12に向け
て、上、下の抜け止め部32、33を押圧することによ
り係止させることができ、該ベース枠5に取り付けでき
る。また上、下の抜け止め部32、33が形成されてい
ない照明カバー部7の両端部は、図8に示す如く、前記
配線カバー部6に重ねて配することができる。
【0033】また照明カバー部7は、基部7aに開口部
Oを形成している。開口部Oは、本例では前記照明ユニ
ットUの透光部4cの外径に沿って切り欠かれた横長の
矩形状で形成される。この開口部Oは、照明カバー部7
をベース枠5に取り付けた状態において透光部4cをこ
の開口部Oから外部に露出させる。従って、照明ユニッ
トUの照光によって、階段を照明することができる。
【0034】また本実施形態の照明カバー部7は、図6
に示すように、前記上の傾斜部7bが照明ユニットUの
上に向く光M1を反射により減じる反射部15として作
用する。すなわち、上の傾斜部7cは、透光部4cから
の上向きの光M1を反射により反射光M2として下に向
け、踏み板21の付近を効率良く照明しうる。これによ
り、図11に示す如く、照明ユニットUの照光の多く
は、階段2の踏み板21に向けられ足元を効果的に照ら
すことができ、歩行時の安全性を確保しうるとともに、
歩行者の目に直接入りやすい上向きの光M1を減じ、眩
しさを軽減する。上の傾斜部7bの傾き角度θは垂直線
に対して例えば20〜45度程度が好ましい。そして、
下の傾斜部7cの傾き角度よりも、上の傾斜部7bの傾
き角度を大とすることが特に望ましい。また本例では反
射部15が、傾く平面からなる前記上の傾斜部7bから
なるが、例えば円弧状に湾曲する曲面などから構成する
こともできる。他方、下の傾斜部7cは、過度に下に向
く光N1を反射によってやや上向きの反射光N2とし、
階段2の踏み板21上面を照光することができ、効率の
良い照明をなしうる。
【0035】なお照明カバー部7は、本例では配線カバ
ー部6と同様に樹脂の成型品からなり、その外表面には
反射効率を向上しうる各種の化粧シートが貼り付けされ
構成される。また照明ユニットUの上部の上の傾斜部7
bだけに、反射率の高い加工を施したシートなどを貼り
付けすることでも良い。
【0036】階段照明装置1の施工手順については、先
ず雑巾摺り24に沿って壁面3にベース枠5を例えばビ
ス、接着剤等を用いて固着する。次に、照明ユニットU
をベース枠5に形成した位置合わせ部10に照明ユニッ
トUを位置合わせし、ビス、両面テープ、接着剤などに
より取り付けする。この際、照明ユニットUは、位置合
わせ部10に沿ってベース枠5に沿ってスライドでき、
階段2の勾配方向に沿って必要な位置合わせを容易に行
うこともできる。
【0037】次に、照明ユニットUからのびる配線Lを
ベース枠5に沿わせながら該ベース枠5内に配し、必要
な配線接続作業を行う。図2のように、異なる2つの壁
面3、3に上、下の階段照明装置1A、1Bを設けた場
合、電源PWを共用するために、上下の階段照明装置1
A、1Bを渡し配線L3により接続している。
【0038】該渡し配線L3は、例えば図13に示すよ
うに、階段2の内部スペース43を用いることが望まし
い。本実施形態では、各ベース枠5の取付板部5aに透
光40を形成し、この透光40から照明ユニットUの一
方の配線部Lを空所S2側へ引き出すとともに、この配
線部Lを雑巾摺り24に設けた通し孔41、さらには側
板23と壁面3との間の間隙42を通して階段2の下方
のスペース43へと渡すことができる。そして、各配線
部L、Lを、カプラjを介して渡し配線L2で接続して
いる。従って渡し配線L2による階段2の美観が損なわ
れるのを防止しうる。
【0039】また照明ユニットUの両側に配線カバー部
6をはめ込んで配線部Lを隠すとともに、配線カバー部
6の内縁6e、6eを隠すように照明カバー部7を装着
する。このように本実施形態の階段照明装置1は、きわ
めて簡単な施工作業で既存の階段に取り付けしうる他、
照明ユニットの位置決めが容易に行え、かつ配線部を目
隠しするための別途作業を不要とし、取付作業を能率化
しうる。
【0040】また本実施形態では、図2に示した如く、
例えば階上F2に交流電源PWに接続されたトランスV
を設け、該トランスVから配線部L3を用いて上の階段
照明装置1A、下の階段照明装置1Bをシリアルに接続
している。ただし、トランスは、図14に示すように、
照明ユニットUの背面側に一体に取り付けても良い。こ
の場合、壁面3にトランスが挿入可能な孔部45を形成
する。
【0041】また階段照明装置1の両端部には、図1、
図4に示すように、エンドキャップCが取り付けされ
る。該エンドキャップCは、前記ベース枠5とカバー体
6との間の端部に差し込により一体化できる。またエン
ドキャップCは、雑巾摺り24の端部24aと滑らかに
連なる接続面を有することにより、階段照明装置1の端
部を見映え良く納めることができる。
【0042】また本発明の階段照明装置1は、折れ階段
に限定されることなく、直進階段や図15、図16に示
す急折れ階段、さらには図17に示す全折れ階段など種
々の形態の階段に採用しうるのは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】上述したように、請求項1記載の発明で
は、階段の壁面に固着されかつ内部で照明具を取付けう
る凹所を有する長尺のベース枠と、このベース枠に脱着
自在に取付けできかつ前記照明具の照光によって階段を
照らす開口部が設けられるとともに前記ベース部との間
に前記取付により照明具の配線を納める長手方向の空所
を形成するカバー体とからなる基枠を具える。このた
め、壁面への加工を最小限として階段近傍に照明具を取
り付け得るため、施工性を向上しうる。またベース枠が
長尺状をなすことにより、階段の形状等に応じて好まし
い位置に照明具を位置合わせして取り付けすることが可
能となり、取付位置の汎用性を向上しうる。また照明具
の配線を基枠内に納めることができ、配線が邪魔になら
ずかつ美観を損ねることも防止しうる。
【0044】またカバー体は、反射により照明具の上向
きの光を減じる反射部を有するため、歩行者の足元を確
実に照らすことができ、歩行性を向上しうる他、歩行者
の目に直接照明が入るのを防止できる。
【0045】また請求項2記載の発明では、カバー体の
前記反射部は、前記開口部の上方に形成された斜め下に
向く斜面からなることにより開口部から光を確実に下方
へと反射でき、さらに足元を確実に照明しうるととも
に、歩行者の目に達する直接光を軽減する。
【0046】また請求項3記載の発明では、前記ベース
枠は、壁体の足元位置に設けられた雑巾摺りに沿って配
されることにより、階段の段板付近を効果的に照光し得
るほか、雑巾摺りとの一体性を高め、外観を向上するの
に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の階段照明装置を用いた階段部分の
要部斜視図である
【図2】その平面図である。
【図3】階段の部分断面図である。
【図4】階段照明装置の分解斜視図である。
【図5】階段照明装置の分解正面図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】図5の階段照明装置のB−B断面図である。
【図8】図5の階段照明装置のC−C断面図である。
【図9】図5の階段照明装置のD−D断面図である。
【図10】ベース枠の上面に沿った部分断面図である。
【図11】本発明の作用を説明する略図である。
【図12】渡し配線を例示する階段の概略図である。
【図13】渡し配線を例示する階段の断面図である。
【図14】照明ユニットにトランスを一体に設けた例を
示す断面図である。
【図15】本発明の他の形態を示す平面図である。
【図16】本発明の他の形態を示す平面図である。
【図17】本発明の他の形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 階段照明装置 2 階段 3 壁面 4 照明具 5 ベース枠 6 配線カバー部 7 照明カバー部 8 カバー体 9 基枠 15 反射部 24 雑巾摺り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F21Y 101:02 F21Y 101:02 (72)発明者 寺内 進 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内 Fターム(参考) 2E101 CC00 3K014 AA01 BA01 BA04 PB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】階段の壁面に、該階段の勾配と略等しい傾
    斜で取り付けられ、階段照明をなしうる階段照明装置で
    あって、 前記壁面に固着されかつ内部で照明具を取付けうる長尺
    のベース枠と、このベース枠に脱着自在に取付けできか
    つ前記照明具の照光によって階段を照らす開口部が設け
    られるとともに前記取付によりベース部との間に前記照
    明具の配線を納める長手方向の空所を形成するカバー体
    とからなる基枠を具え、 しかも前記カバー体は、反射により、照明具の上向きの
    光を減じる反射部を有することを特徴とする階段照明装
    置。
  2. 【請求項2】前記カバー体の前記反射部は、前記開口部
    の上方に形成された斜め下を向く斜面からなることを特
    徴とする請求項1記載の階段照明装置。
  3. 【請求項3】前記ベース枠は、前記壁体の足元位置かつ
    雑巾摺りに沿って配されたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の階段照明装置。
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JP2017142933A (ja) * 2016-02-09 2017-08-17 不二サッシ株式会社 インテリア建材

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