JP2002256424A - 透明導電性薄膜作製用焼結体ターゲットおよびその製造方法 - Google Patents

透明導電性薄膜作製用焼結体ターゲットおよびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外波長領域で透過率の低下が非常に少な
く、しかも、In23−Sn系と同等の低抵抗を有する
透明導電性薄膜を、スパッタリング法で再現性良く安定
して製造できるターゲットを提供する。 【解決手段】 酸化インジウムを主成分として、タング
ステン/インジウム原子数比が0.003〜0.15の
範囲で、タングステンを含有する混合粉末を焼結して形
成することにより、焼結体ターゲットを製造する。タン
グステンが、酸化インジウムのインジウムサイトに置換
固溶していることが好ましい。相対密度が90%以上で
あることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池などに用
いられる低抵抗の透明導電性薄膜を、スパッタリング法
で作製する際に使用される焼結体スパッタリングターゲ
ットおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】透明導電性薄膜は、高い導電性と可視光
領域での高い透過率とを有し、太陽電池や液晶表示素
子、その他各種受光素子の電極などに利用されている
他、自動車や建築用の熱線反射膜、帯電防止膜、冷凍シ
ョーケースなどの各種の防曇用の透明発熱体としても利
用される。
【0003】透明導電性薄膜には、アンチモンやフッ素
をドーパントとして含む酸化錫(SnO2)や、アルミ
ニウムやガリウムをドーパントとして含む酸化亜鉛(Z
nO)や、錫をドーパントとして含む酸化インジウム
(In23)などが広範に利用される。特に、錫をドー
パントとして含む酸化インジウム膜、すなわちIn23
−Sn系膜は、ITO(Indium tin oxide)膜と称さ
れ、低抵抗の膜が容易に得られることから特に良く用い
られる。
【0004】これらの透明導電性薄膜の製造方法として
は、スパッタリング法が良く用いられる。スパッタリン
グ法は、蒸気圧の低い材料の成膜や、精密な膜厚制御を
必要とする成膜の際に有効な手法であり、操作が非常に
簡便であるため、工業的に広範に利用される。
【0005】スパッタリング法は、一般に、約10Pa
以下のガス圧のもとで、基板を陽極とし、薄膜の原料で
あるターゲットを陰極として、これらの間にグロー放電
を起こしてアルゴンプラズマを発生させ、プラズマ中の
アルゴン陽イオンを陰極のターゲットに衝突させ、衝突
によってはじきとばされるターゲット成分の粒子を基板
上に堆積させて、薄膜を形成するというものである。
【0006】スパッタリング法は、アルゴンプラズマの
発生方法で分類され、高周波プラズマを用いるものは高
周波スパッタリング法といい、直流プラズマを用いるも
のは直流スパッタリング法という。また、ターゲットの
裏側にマグネットを配置して、発生するプラズマをター
ゲット直上に集中させ、低ガス圧でもアルゴンイオンの
発生効率が上がるように成膜する方法をマグネトロンス
パッタ法という。
【0007】しかし、前記透明導電性薄膜は、低抵抗で
あるものの、キャリア濃度が非常に高いため、赤外波長
領域での透過率が低下している。これは、赤外光のキャ
リア電子によるプラズマ吸収による。従って、前記の透
明導電性薄膜を太陽電池に用いた場合、赤外光をセルに
入射させることができず、エネルギーとして有効に利用
できないという問題があった。
【0008】前記以外の透明導電性薄膜の作製も試みら
れているが、スパッタリング法で安定して良質の透明導
電性薄膜を作製できるターゲットが得られていないため
に、実施されずにいる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、赤外
波長領域で透過率の低下が非常に少なく、しかも、In
23−Sn系と同等の低抵抗を有する透明導電性薄膜
を、スパッタリング法で再現性良く安定して製造できる
ターゲットを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の透明導電性薄膜
作成用焼結体ターゲットは、酸化インジウムを主成分と
して、タングステン/インジウム原子数比が0.003
〜0.15の範囲で、タングステンを含有する。本発明
において、タングステンのインジウムに対する原子数比
の範囲を制限した理由は、上記範囲を逸脱すると、得ら
れる透明導電性薄膜が低抵抗でなくなるからである。
【0011】タングステンが、分散していること、特
に、酸化インジウムのインジウムサイトに置換固溶して
いることが好ましい。すなわち、前記タングステンがタ
ーゲット内に含まれる形態は、WO3、WO2などの酸化
タングステンの形で、酸化インジウム焼結体中に分散し
ている形態でもよいが、In2312などの酸化インジ
ウム−酸化タングステン間の複合酸化物の形で、酸化イ
ンジウム焼結体中に分散している形態でもよい。
【0012】好ましくは、タングステン原子が酸化イン
ジウムのインジウムサイトに置換固溶することにより、
タングステンが酸化インジウム焼結体中に原子レベルで
分散している方が、スパッタリングにおいて放電が安定
し、得られる透明導電性薄膜を低抵抗にするためには有
効である。
【0013】また、該焼結体ターゲットは、相対密度が
90%以上であることが好ましい。ターゲットの焼結体
の相対密度が90%未満であると、長時間スパッタリン
グした場合、エロージョン近傍に突起物(ノジュール)
が発生して、成膜中にアーキングが起きやすくなる。成
膜中にアーキングが発生すると、膜質が悪化して、得ら
れる透明導電性薄膜を低抵抗にできない。ノジュールお
よびアーキングの生じやすさは、発明者の実験による
と、焼結体ターゲットの相対密度と密接に関連があり、
焼結体の相対密度を90%以上にすることで、効果的に
ノジュールおよびアーキングの発生を抑制できる。
【0014】該焼結体ターゲットは、酸化インジウムを
主成分として、タングステン/インジウム原子数比が
0.003〜0.15の範囲で、酸化タングステンを混
合して得られる混合粉末を焼結して形成することによ
り、製造される。
【0015】図1に、本発明に使用する直流マグネトロ
ンスパッタリング装置の概略図を示す。
【0016】真空チャンバ1内に、ターゲット2を配置
する。このターゲット2は、直流電源3のマイナス側に
接続され、直流電源3のプラス側およびガラス基板4は
接地する。ターゲット2の対向部には、ガラス基板4が
設置され、ターゲット2とガラス基板4との間の空間部
には、供給管5によってアルゴンガスが供給される。
【0017】このアルゴンガスには、前記直流電源3が
作動することでプラズマが発生し、アルゴンガスはイオ
ン化される。この際、ガラス基板4に対して反対側のタ
ーゲット2の背後に、磁石6が設置され、このため、タ
ーゲット2の表面に集中的にプラズマが発生し、効率よ
くアルゴンガスのイオン化が行われる。イオン化された
アルゴンガスがターゲット2に衝突することで、前記タ
ーゲット2から飛び出した物質が、前記空間部を介して
ターゲット2に対向して配置されたガラス基板4に析出
する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係わる透明導電性薄膜作
製用焼結体ターゲットによれば、酸化インジウムに、タ
ングステン/インジウム原子数比が0.003〜0.1
5の割合で、タングステンが分散している。そのため、
前記焼結体ターゲットからスパッタリング法で得られる
透明導電性薄膜は、従来のIn2−Sn系膜よりも
キャリア濃度が低く、移動度の高い透明導電性薄膜、す
なわち赤外波長領域での透過率が低下せず、In2
−Sn系膜と同等の比抵抗を有する透明導電性薄膜が得
られる。
【0019】特に、タングステンが酸化インジウムのイ
ンジウムサイトに置換固溶し、相対密度が90%以上で
ある焼結体ターゲットを使用することによって、安定し
て良質の透明導電性薄膜を製造することができる。
【0020】なお、相対密度は、水を用いたアルキメデ
ス法によって測定した焼結体密度と、空孔を全く含まな
い場合の理論密度をもとに、(焼結体密度/理論密度)
×100(%)の式から算出した値である。ここで、相
対密度を算出する際に用いた各組成における理論密度
は、粉末X線回折で求めた格子定数と、酸素欠陥がな
く、タングステンが全て正規のインジウム位置に置換し
たときのビッグスバイト型構造の単位胞の質量から算出
する。
【0021】相対密度は、任意の箇所で測定して90%
以上が好ましく、相対密度は、平面方向にわたって、一
様であることが望ましい。
【0022】(実施例)以下、実施例によって、本発明
をより具体的に説明する。
【0023】(実施例1)先ず、平均粒径が1μm以下
のIn2粉末、および平均粒径が1μm以下のWO3
粉末を、タングステン/インジウム原子数比が0.00
3の割合となるように調合して、樹脂製ポットに入れ、
さらに純水を加えて、硬質ZrO2ボールミルを用いた
湿式ボールミル混合を行った。混合時間は20時間とし
た。得られる混合スラリーを取り出し、濾過、乾燥およ
び造粒を行った。得られる造粒物を、294MPa(3
t/cm2)の圧力を掛けて冷間静水圧プレスで成形し
た。
【0024】次に、成形体を以下のように焼結した。
【0025】焼結炉内に、炉内容積0.1m3当たり5
L/minの割合で、酸素を導入する雰囲気で、150
0℃で5時間焼結した。この際、1000℃までを1℃
/min、1000〜1500℃を3℃/minで昇温
した。その後、酸素導入を止め、1500℃〜1300
℃を10℃/minで降温した。そして、炉内容積0.
1m3当たり10L/minの割合でアルゴンガスを導
入する雰囲気で、1300℃を3時間保持した後、放冷
した。これにより、相対密度90%以上のタングステン
含有In2焼結体が得られた。
【0026】焼結体のスパッタ面をカップ砥石で磨き、
直径152mm、厚み5mmに加工し、インジウム系合
金を用いてバッキングプレートを貼り合わせて、焼結体
ターゲット2とした。
【0027】図1に示す直流マグネトロンスパッタ装置
の非磁性体ターゲット用カソードに、上記焼結体ターゲ
ット2を取り付け、厚み1.1mmのガラス基板4(#
7059)を焼結体ターゲット2の対向面に、焼結体タ
ーゲット2とガラス基板4との間の距離を70mmとし
て取り付けた。排気を行い、チャンバ1内の真空度が1
×10-4Pa以下に達した時点で、純度99.9999
質量%のアルゴンガスを供給管5から導入して、ガス圧
0.5Paとし、ガラス基板4はヒーターにより150
℃に加熱して、直流電源3により直流電力300Wをタ
ーゲット2とガラス基板4の間に投入し、直流プラズマ
を発生させることにより、スパッタリングを行った。該
スパッタリングにより、ガラス基板4の上に膜厚500
nmの透明導電性薄膜が形成された。
【0028】得られた透明導電性薄膜の比抵抗を、四探
針法で測定し、ガラス基板を含めた1000nmにおけ
る光透過率を、分光光度計((株)日立製作所製U−4
000)で測定した。使用した#7059ガラス基板自
体の1000nmにおける光透過率は、92%である。
さらに、焼結体ターゲットの結晶相の同定を、粉末X線
回折測定(理学電機(株)製RAD−rVB)で実施し
た。
【0029】得られた焼結体ターゲットの相対密度は9
0%以上であった。測定した比抵抗および1000nm
における光透過率を表1に示す。
【0030】(実施例2〜7、比較例1〜3)原料粉末
のタングステン/インジウム原子数比を、表1に示した
ように変えた以外は、実施例1と同様にして、焼結体タ
ーゲットを成形し、透明導電性薄膜を形成した。
【0031】得られた焼結体ターゲットの相対密度はい
ずれも90%以上であった。実施例1と同様にして測定
した比抵抗および1000nmにおける光透過率を表1
に示す。
【0032】(実施例15〜21、比較例8〜10)さ
らに、タングステン/インジウム原子比の上限、下限を
確認するために、原料粉末のタングステン/インジウム
原子数比を、表1に示したように変えた以外は、実施例
1と同様にして、焼結体ターゲットを成形し、透明導電
性薄膜を形成した。
【0033】得られた焼結体ターゲットの相対密度はい
ずれも90%以上であった。実施例1と同様にして測定
した比抵抗および1000nmにおける光透過率を表1
に示す。
【0034】表1から分かるように、比抵抗、光透過率
ともに、実施例1〜7に対して、同様な結果が得られ
た。
【0035】ただし、実施例20、21では、タングス
テン/インジウム原子比がやや高いため、比抵抗がやや
高く、光透過率がやや低かった。
【0036】
【表1】
【0037】表1から明らかなように、本発明の実施例
1〜7では比抵抗が2.2〜3.7×10-4Ω・cmと
低抵抗であるのに対し、比較例1〜3では比抵抗が6.
3×10-4Ω・cm以上であった。また、本発明の実施
例1〜7では赤外光領域における1000nmの光透過
率が85%以上と高かった。
【0038】さらに比較のために、従来広範に用いられ
ているSnを添加したIn2ターゲット(SnO2
10質量%添加)を用いて、実施例1と同一の条件で作
製した。同様に測定した比抵抗は2.5×10-4Ω・c
mと低いものの、1000nmにおける光透過率は61
%であり、赤外波長領域の透過率が、本発明の実施例1
〜7と比べて大幅に低かった。
【0039】(実施例8)また、焼結体ターゲット中の
タングステン原子の含有形態による透明導電性薄膜の比
抵抗の違いについて調べた。
【0040】相対密度が約95%で、タングステン/イ
ンジウム原子数比が0.02であり、タングステンがI
2のインジウムサイトに完全に置換固溶して、原
子レベルで分散している焼結体ターゲットを作製した。
製造条件は、湿式ボールミル混合時間を40時間とした
以外は実施例1と同じであった。
【0041】得られた焼結体ターゲットを用いて、実施
例1と同様にして透明導電性薄膜を形成し、比抵抗を前
記のように測定した。測定結果を表2に示す。
【0042】(実施例9)相対密度が約95%で、タン
グステン/インジウム原子数比が0.02であり、タン
グステンがIn2焼結体中にWO粒子の形態で分
散している焼結体ターゲットを作製した。製造条件は、
湿式ボールミル混合時間を2時間とした以外は実施例1
と同じであった。
【0043】得られた焼結体ターゲットを用いて、実施
例1と同様にして透明導電性薄膜を形成し、比抵抗を前
記のように測定した。測定結果を表2に示す。
【0044】(実施例22、23)実施例8、9に対し
て、タングステン/インジウム原子比を0.06に変更
したこと以外は、実施例8、9と同様にして、焼結体タ
ーゲットを得た。また、実施例1と同様にして透明導電
膜を形成し、比抵抗を測定した。測定結果を表2に示
す。
【0045】
【表2】
【0046】同一の条件で作製したが、実施例8、22
の透明導電性薄膜の方が実施例9、23よりも低抵抗で
あった。
【0047】また、成膜時の投入パワーを上げていく
と、実施例9、23ではアーキングが発生し始めた。こ
のことから、焼結体ターゲット中でタングステンがWO
粒子の形態で分散していると、安定して成膜できる条
件の範囲が狭いことがわかる。従って、実施例8、22
の方が、膜特性、成膜安定性のそれぞれの面で有利であ
り、好ましい。しかし、実施例9、23の透明導電性薄
膜は、低抵抗であり、光透過率も高かった。
【0048】(実施例10〜14、比較例4〜7)次
に、焼結温度と焼結時間を変えた以外は、実施例1と同
様にして種々の相対密度を有する焼結体ターゲットを作
製した。焼結体ターゲットはいずれも、タングステン/
インジウム原子数比で0.02の組成を有し、タングス
テンはインジウムサイトに置換固溶していた。
【0049】さらに、実施例1と同様のスパッタリング
を、連続して実施し、アーキングが多発(10回/mi
n以上)し始める時のエロージョン最大深さの違いを調
べた。
【0050】(実施例24〜28、比較例11〜14)
原子比を0.10に変更した以外は、実施例24〜28
と同様にして焼結体ターゲットを得た。また、実施例1
と同様にしてエロージョン最大深さを調べた。結果を表
3に示す。
【0051】
【表3】
【0052】表3に示したように、焼結体ターゲットの
相対密度が高い実施例10〜14、および24〜28で
は、長時間のスパッタリングでもアーキングが発生しに
くい。従って、90%以上の相対密度を有することが好
ましい。
【0053】アーキングが多発し始めた時には、エロー
ジョン近傍にはノジュールが大量に発生しており、その
時作製した透明導電性薄膜の比抵抗は、ノジュールの発
生していないときに作製した透明導電性薄膜の比抵抗と
比べて大幅に高い値を示していた。
【0054】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の焼結体
ターゲットを使用すれば、従来のIn 23−Sn系と同
等の低抵抗値を有し、しかも、赤外波長領域の透過率が
高い透明導電薄膜を安定して提供することができ、太陽
電池の窓材などに有効に利用できるなどの効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例で使用する直流マグネトロン
スパッタリング装置の概略図である。
【符号の説明】
1 真空チャンバ 2 ターゲット 3 直流電源 4 ガラス基板 5 供給管 6 磁石

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化インジウムを主成分とし、タングス
    テンを含有していることを特徴とする透明導電性薄膜作
    製用焼結体ターゲット。
  2. 【請求項2】 酸化インジウムを主成分としてタングス
    テン/インジウム原子数比が0.003〜0.15の範
    囲で、タングステンが分散していることを特徴とする透
    明導電性薄膜作製用焼結体ターゲット。
  3. 【請求項3】 タングステンが、酸化インジウムのイン
    ジウムサイトに置換固溶していることを特徴とする請求
    項2に記載の透明導電性薄膜作製用焼結体ターゲット。
  4. 【請求項4】 相対密度が90%以上であることを特徴
    とする請求項2に記載の透明導電性薄膜作製用焼結体タ
    ーゲット。
  5. 【請求項5】 酸化インジウムを主成分として、タング
    ステン/インジウム原子数比が0.003〜0.15の
    範囲で、酸化タングステンを含有する混合粉末を焼結し
    て形成することを特徴とする透明導電性薄膜作製用焼結
    体ターゲットの製造方法。
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