JP2002256155A - 電着鋼板板合せ部の腐蝕防止用プラスチゾル組成物 - Google Patents
電着鋼板板合せ部の腐蝕防止用プラスチゾル組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、特に電着鋼板板合せ部に発生しう
る腐蝕の防止を目的としたプラスチゾル組成物を提供す
る。 【解決手段】 本発明の腐蝕防止用プラスチゾル組成物
は、プラスチゾル組成物に、リン酸化合物を全量中０.
１〜１０重量％添加したことを特徴とする。
る腐蝕の防止を目的としたプラスチゾル組成物を提供す
る。 【解決手段】 本発明の腐蝕防止用プラスチゾル組成物
は、プラスチゾル組成物に、リン酸化合物を全量中０.
１〜１０重量％添加したことを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電着鋼板板合せ部
の腐蝕防止用プラスチゾル組成物、更に詳しくは、ポリ
塩化ビニル（ＰＶＣ）系もしくは非ＰＶＣ系のプラスチ
ゾル組成物にリン酸化合物を添加したものであって、特
に電着鋼板板合せ部に発生しうる腐蝕の防止を目的とし
たプラスチゾル組成物に関する。
の腐蝕防止用プラスチゾル組成物、更に詳しくは、ポリ
塩化ビニル（ＰＶＣ）系もしくは非ＰＶＣ系のプラスチ
ゾル組成物にリン酸化合物を添加したものであって、特
に電着鋼板板合せ部に発生しうる腐蝕の防止を目的とし
たプラスチゾル組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】プラスチ
ゾル組成物は一般に、各種の樹脂（樹脂粒子）を可塑剤
に分散したもので、通常、これに炭酸カルシウム（充填
剤）やその他添加剤等を配合した系で構成される。用途
としては、たとえば自動車製造ラインでの電着鋼板板合
せ部において、専ら防水や防塵のために適用され、通常
は、板合せ部の目地に塗布され、焼付硬化に付される。
ところで、当初目的の防水や防塵とは別に、電着鋼板板
合せ部には間隙が生じ易く、この間隙での電着塗膜のつ
きまわり性が不十分なため、素地面からの腐蝕が始ま
り、その進行によって間隙周囲の電着塗膜の剥離と、そ
れに伴なう鋼板腐蝕といった事態を招くことが少なくな
かった。なお、このような事態は、３〜１０年で起こる
ことがわかっている。
ゾル組成物は一般に、各種の樹脂（樹脂粒子）を可塑剤
に分散したもので、通常、これに炭酸カルシウム（充填
剤）やその他添加剤等を配合した系で構成される。用途
としては、たとえば自動車製造ラインでの電着鋼板板合
せ部において、専ら防水や防塵のために適用され、通常
は、板合せ部の目地に塗布され、焼付硬化に付される。
ところで、当初目的の防水や防塵とは別に、電着鋼板板
合せ部には間隙が生じ易く、この間隙での電着塗膜のつ
きまわり性が不十分なため、素地面からの腐蝕が始ま
り、その進行によって間隙周囲の電着塗膜の剥離と、そ
れに伴なう鋼板腐蝕といった事態を招くことが少なくな
かった。なお、このような事態は、３〜１０年で起こる
ことがわかっている。
【０００３】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
かかる電着鋼板板合せ部の腐蝕の問題を解決すべきため
鋭意検討を進めたところ、水存在下で金属表面に不動態
皮膜を形成しうるリン酸化合物を特定量添加すれば、所
期目的の防蝕効果が得られることを見出し、本発明を完
成させるに至った。
かかる電着鋼板板合せ部の腐蝕の問題を解決すべきため
鋭意検討を進めたところ、水存在下で金属表面に不動態
皮膜を形成しうるリン酸化合物を特定量添加すれば、所
期目的の防蝕効果が得られることを見出し、本発明を完
成させるに至った。
【０００４】すなわち、本発明は、プラスチゾル組成物
に、リン酸化合物を全量中０.１〜１０％（重量％、以
下同様）添加したことを特徴とする電着鋼板板合せ部の
腐蝕防止用プラスチゾル組成物を提供するものである。
に、リン酸化合物を全量中０.１〜１０％（重量％、以
下同様）添加したことを特徴とする電着鋼板板合せ部の
腐蝕防止用プラスチゾル組成物を提供するものである。
【０００５】本発明の腐蝕防止用プラスチゾル組成物に
おいて上記リン酸化合物を除いた系は、樹脂分としてＰ
ＶＣまたはアクリル樹脂［アクリル酸アルキルエステル
（アルキルとしてメチル、エチル、ブチル、２−エチル
ヘキシルなど）もしくはメタクリル酸アルキルエステル
（アルキルとしてメチル、エチル、ブチル、ラウリル、
ステアリルなど）の重合体もしくは他のアクリル系モノ
マー乃至他の共重合性モノマーとの共重合体］［この中
で、たとえばエチルメタクリレート、ｎ−ブチルメタク
リレート、ｉ−ブチルメタクリレート、ｓｅｃ−ブチル
メタクリレート、ｔ−ブチルメタクリレート、エチルヘ
キシルメタクリレート、エチルアクリレート、ｎ−ブチ
ルアクリレート、ｓｅｃ−ブチルアクリレート、ｔ−ブ
チルアクリレートの少なくとも１種［Ａモノマーと称
す］と、メチルメタクリレート、ベンジルメタクリレー
トの少なくとも１種およびメタクリル酸、アクリル酸、
イタコン酸、クロトン酸の少なくとも１種の混合物［混
合Ｂモノマーと称す］を使用し、重合に際して、上記Ａ
モノマーと混合Ｂモノマーとを、その配合割合（比率）
を多段階乃至連続的に変化させながら重合を行うことに
よって製造することができる、グラジェント型（Ａモノ
マーの構成比率がコア部からシェル部にかけて徐々に減
少し、混合Ｂモノマーの構成比率がコア部からシェル部
にかけて徐々に増加する）アクリル樹脂も含まれる］；
ポリウレタン樹脂；ポリアミド樹脂；その他ＭＢＳ樹脂
（メタクリル酸メチル／ブタジエン／スチレン）；アイ
オノマー樹脂；ＡＡＳ樹脂（アクリロニトリル／スチレ
ン／特殊ゴム）；ＡＥＳ樹脂（アクリロニトリル／ＥＰ
ＤＭ／スチレン）；ＡＳ樹脂（アクリロニトリル／スチ
レン）；ＡＢＳ樹脂（アクリロニトリル／ブタジエン／
スチレン）；ポリエステル樹脂等から選ばれる少なくと
も１種を可塑剤に分散せしめ、これに充填剤やその他添
加剤等を配合した、いわゆるＰＶＣ系または非ＰＶＣ系
プラスチゾルと称せられるものである。特にＰＶＣ系ま
たはアクリル樹脂の非ＰＶＣ系プラスチゾル組成物が望
ましい。なお、上記ポリウレタン樹脂（もしくはブロッ
ク化ポリウレタン樹脂）、ポリアミド樹脂、ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂等を、プラスチゾル組成物の主成
分と併用し造膜成分として用いることもできる。
おいて上記リン酸化合物を除いた系は、樹脂分としてＰ
ＶＣまたはアクリル樹脂［アクリル酸アルキルエステル
（アルキルとしてメチル、エチル、ブチル、２−エチル
ヘキシルなど）もしくはメタクリル酸アルキルエステル
（アルキルとしてメチル、エチル、ブチル、ラウリル、
ステアリルなど）の重合体もしくは他のアクリル系モノ
マー乃至他の共重合性モノマーとの共重合体］［この中
で、たとえばエチルメタクリレート、ｎ−ブチルメタク
リレート、ｉ−ブチルメタクリレート、ｓｅｃ−ブチル
メタクリレート、ｔ−ブチルメタクリレート、エチルヘ
キシルメタクリレート、エチルアクリレート、ｎ−ブチ
ルアクリレート、ｓｅｃ−ブチルアクリレート、ｔ−ブ
チルアクリレートの少なくとも１種［Ａモノマーと称
す］と、メチルメタクリレート、ベンジルメタクリレー
トの少なくとも１種およびメタクリル酸、アクリル酸、
イタコン酸、クロトン酸の少なくとも１種の混合物［混
合Ｂモノマーと称す］を使用し、重合に際して、上記Ａ
モノマーと混合Ｂモノマーとを、その配合割合（比率）
を多段階乃至連続的に変化させながら重合を行うことに
よって製造することができる、グラジェント型（Ａモノ
マーの構成比率がコア部からシェル部にかけて徐々に減
少し、混合Ｂモノマーの構成比率がコア部からシェル部
にかけて徐々に増加する）アクリル樹脂も含まれる］；
ポリウレタン樹脂；ポリアミド樹脂；その他ＭＢＳ樹脂
（メタクリル酸メチル／ブタジエン／スチレン）；アイ
オノマー樹脂；ＡＡＳ樹脂（アクリロニトリル／スチレ
ン／特殊ゴム）；ＡＥＳ樹脂（アクリロニトリル／ＥＰ
ＤＭ／スチレン）；ＡＳ樹脂（アクリロニトリル／スチ
レン）；ＡＢＳ樹脂（アクリロニトリル／ブタジエン／
スチレン）；ポリエステル樹脂等から選ばれる少なくと
も１種を可塑剤に分散せしめ、これに充填剤やその他添
加剤等を配合した、いわゆるＰＶＣ系または非ＰＶＣ系
プラスチゾルと称せられるものである。特にＰＶＣ系ま
たはアクリル樹脂の非ＰＶＣ系プラスチゾル組成物が望
ましい。なお、上記ポリウレタン樹脂（もしくはブロッ
ク化ポリウレタン樹脂）、ポリアミド樹脂、ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂等を、プラスチゾル組成物の主成
分と併用し造膜成分として用いることもできる。
【０００６】上記可塑剤としては、たとえばジ（２−エ
チルヘキシル）フタレート、ブチルベンジルフタレー
ト、ジノニルフタレート、ジイソノニルフタレート（Ｄ
ＩＮＰ）、ジイソデシルフタレート、ジウンデシルフタ
レート、ジヘプチルフタレート、ブチルフタリルブチル
グリコレートなどのフタル酸エステル；ジオクチルアジ
ペート、ジデシルアジペート、ジオクチルセバケートな
どの脂肪族二塩基酸エステル；ポリオキシエチレングリ
コールジベンゾエート、ポリオキシプロピレングリコー
ルジベンゾエートなどのポリグリコール安息香酸エステ
ル；トリブチルホスフェート、トリクレジルホスフェー
トなどのリン酸エステル；アルキル置換ジフェニル、ア
ルキル置換ターフェニル、部分水添アルキルターフェニ
ル、芳香族系プロセスオイル、パインオイルなどの炭化
水素類が挙げられる。
チルヘキシル）フタレート、ブチルベンジルフタレー
ト、ジノニルフタレート、ジイソノニルフタレート（Ｄ
ＩＮＰ）、ジイソデシルフタレート、ジウンデシルフタ
レート、ジヘプチルフタレート、ブチルフタリルブチル
グリコレートなどのフタル酸エステル；ジオクチルアジ
ペート、ジデシルアジペート、ジオクチルセバケートな
どの脂肪族二塩基酸エステル；ポリオキシエチレングリ
コールジベンゾエート、ポリオキシプロピレングリコー
ルジベンゾエートなどのポリグリコール安息香酸エステ
ル；トリブチルホスフェート、トリクレジルホスフェー
トなどのリン酸エステル；アルキル置換ジフェニル、ア
ルキル置換ターフェニル、部分水添アルキルターフェニ
ル、芳香族系プロセスオイル、パインオイルなどの炭化
水素類が挙げられる。
【０００７】上記充填剤としては、たとえばカオリン、
クレー、炭酸カルシウム（重質炭酸カルシウム、沈降性
炭酸カルシウム、表面処理炭酸カルシウム等）、炭酸マ
グネシウム、酸化チタン、焼石コウ、硫酸バリウム、亜
鉛華、ケイ酸、マイカ粉、アスベスト、タルク、ベント
ナイト、シリカ、ガラス粉、ベンガラ、カーボンブラッ
ク、グラファイト粉、アルミナ、シラスバルーン、セラ
ミックバルーン、ガラスバルーン、プラスチックバルー
ン、金属粉などが挙げられる。
クレー、炭酸カルシウム（重質炭酸カルシウム、沈降性
炭酸カルシウム、表面処理炭酸カルシウム等）、炭酸マ
グネシウム、酸化チタン、焼石コウ、硫酸バリウム、亜
鉛華、ケイ酸、マイカ粉、アスベスト、タルク、ベント
ナイト、シリカ、ガラス粉、ベンガラ、カーボンブラッ
ク、グラファイト粉、アルミナ、シラスバルーン、セラ
ミックバルーン、ガラスバルーン、プラスチックバルー
ン、金属粉などが挙げられる。
【０００８】上記他の添加剤等として、たとえば密着付
与剤（ブロック化ポリイソシアネート化合物；ポリオー
ルと過剰のポリイソシアネート化合物の反応で得られる
末端ＮＣＯ含有ウレタンプレポリマーの遊離ＮＣＯをブ
ロック化したブロック化ウレタンプレポリマー；モノア
ミド系化合物；ポリアミド系化合物など）；硬化剤（脂
肪族ポリアミン、芳香族もしくは脂環族ポリアミン、ポ
リアミン付加体、ポリヒドロキシ化合物、ジヒドラジド
化合物、イミダゾール化合物など）；吸湿剤（酸化カル
シウム、モレキュラーシーブスなど）、揺変性賦与剤
（有機ベントナイト、フュームドシリカ、ステアリン酸
アルミニウム、金属石ケン類、ヒマシ油誘導体など）、
安定剤［２,６−ジ−ｔ−ブチル−４−メチルフェノー
ル、２,２−メチレン−ビス（４−メチル−６−ｔ−ブ
チルフェノール）、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケ
ルなど］、硬化促進剤（ジブチル錫ジラウレート、オク
チル酸鉛、オクチル酸ビスマスなど）、溶剤（ナフサ、
パラフィンなどの高沸点炭化水素系溶剤）等を適宜選択
して添加してもよい。
与剤（ブロック化ポリイソシアネート化合物；ポリオー
ルと過剰のポリイソシアネート化合物の反応で得られる
末端ＮＣＯ含有ウレタンプレポリマーの遊離ＮＣＯをブ
ロック化したブロック化ウレタンプレポリマー；モノア
ミド系化合物；ポリアミド系化合物など）；硬化剤（脂
肪族ポリアミン、芳香族もしくは脂環族ポリアミン、ポ
リアミン付加体、ポリヒドロキシ化合物、ジヒドラジド
化合物、イミダゾール化合物など）；吸湿剤（酸化カル
シウム、モレキュラーシーブスなど）、揺変性賦与剤
（有機ベントナイト、フュームドシリカ、ステアリン酸
アルミニウム、金属石ケン類、ヒマシ油誘導体など）、
安定剤［２,６−ジ−ｔ−ブチル−４−メチルフェノー
ル、２,２−メチレン−ビス（４−メチル−６−ｔ−ブ
チルフェノール）、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケ
ルなど］、硬化促進剤（ジブチル錫ジラウレート、オク
チル酸鉛、オクチル酸ビスマスなど）、溶剤（ナフサ、
パラフィンなどの高沸点炭化水素系溶剤）等を適宜選択
して添加してもよい。
【０００９】本発明で用いるリン酸化合物としては、水
存在下で金属表面に不動態皮膜を形成しうるものであっ
て、特にアルミニウムトリリン酸が好ましいが、これ以
外にもリン酸亜鉛、リン酸カルシウム、リン酸アルミニ
ウム等が使用されてもよい。添加量は、組成物全量中
０.１〜１０％、好ましくは０.５〜５％の範囲で選定す
る。０.１％未満であると、所望の防蝕効果が得られ
ず、また１０％を越えると、電着鋼板に対する密着力が
著しく低下する。
存在下で金属表面に不動態皮膜を形成しうるものであっ
て、特にアルミニウムトリリン酸が好ましいが、これ以
外にもリン酸亜鉛、リン酸カルシウム、リン酸アルミニ
ウム等が使用されてもよい。添加量は、組成物全量中
０.１〜１０％、好ましくは０.５〜５％の範囲で選定す
る。０.１％未満であると、所望の防蝕効果が得られ
ず、また１０％を越えると、電着鋼板に対する密着力が
著しく低下する。
【００１０】
【発明の実施の形態】このようにして得られる本発明の
腐蝕防止用プラスチゾル組成物は、電着鋼板、たとえば
ＳＰＣ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、熔融亜鉛メッキ鋼
板、合金化亜鉛メッキ鋼板（ＧＡ）などの鋼板に電着塗
装したものを適用対象とし、すなわち、かかる電着鋼板
の板合せ部の目地に塗布され、通常、中塗り、上塗りの
塗装炉にて１３０〜１５０℃の温度での焼付硬化に付さ
れる。
腐蝕防止用プラスチゾル組成物は、電着鋼板、たとえば
ＳＰＣ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、熔融亜鉛メッキ鋼
板、合金化亜鉛メッキ鋼板（ＧＡ）などの鋼板に電着塗
装したものを適用対象とし、すなわち、かかる電着鋼板
の板合せ部の目地に塗布され、通常、中塗り、上塗りの
塗装炉にて１３０〜１５０℃の温度での焼付硬化に付さ
れる。
【００１１】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて、本発明を
より具体的に説明する。 実施例１〜１２および比較例１〜３ （１）腐蝕防止用プラスチゾル組成物 下記表１に示す重量部数の各成分を配合して、腐蝕防止
用プラスチゾル組成物を得る。 （２）試験片の作成 電着鋼板板合せ部の目地に、上記（１）のプラスチゾル
組成物を直径５mmの半円ビード状に塗布し、１４０℃×
２０分の条件で焼付硬化に付し、防蝕膜を形成する。そ
の上にさらに上塗り塗料（ソリッド白）を膜厚２０〜３
０ミクロンとなるように塗布し、１４０℃×２０分の条
件で焼付け、室温で放冷して試験片とする。
より具体的に説明する。 実施例１〜１２および比較例１〜３ （１）腐蝕防止用プラスチゾル組成物 下記表１に示す重量部数の各成分を配合して、腐蝕防止
用プラスチゾル組成物を得る。 （２）試験片の作成 電着鋼板板合せ部の目地に、上記（１）のプラスチゾル
組成物を直径５mmの半円ビード状に塗布し、１４０℃×
２０分の条件で焼付硬化に付し、防蝕膜を形成する。そ
の上にさらに上塗り塗料（ソリッド白）を膜厚２０〜３
０ミクロンとなるように塗布し、１４０℃×２０分の条
件で焼付け、室温で放冷して試験片とする。
【００１２】（３）腐蝕促進試験 各試験片をＪＩＳ Ｚ ２３７１に規定の塩水噴霧試験
に１２００時間暴露せしめ、直ちに水道水にて洗浄した
後、電着面から防蝕膜（および上塗り塗膜）を剥がし、
電着鋼板板合せ部の所定の三位置（ａ，ｂ，ｃ）におけ
る、それぞれ目地から片側腐蝕幅（mm）を測定し、表１
に併記する。
に１２００時間暴露せしめ、直ちに水道水にて洗浄した
後、電着面から防蝕膜（および上塗り塗膜）を剥がし、
電着鋼板板合せ部の所定の三位置（ａ，ｂ，ｃ）におけ
る、それぞれ目地から片側腐蝕幅（mm）を測定し、表１
に併記する。
【００１３】
【表１】
【００１４】
【発明の効果】表１の結果から、実施例１〜１２のＰＶ
Ｃ系および非ＰＶＣ系プラスチゾルのいずれにおいて
も、リン酸化合物（アルミニウムトリリン酸）を省略し
た場合（比較例１〜３）と比較して、腐蝕の進行を有効
に防止することが明らかに認められる。
Ｃ系および非ＰＶＣ系プラスチゾルのいずれにおいて
も、リン酸化合物（アルミニウムトリリン酸）を省略し
た場合（比較例１〜３）と比較して、腐蝕の進行を有効
に防止することが明らかに認められる。
Claims (4)
- 【請求項１】 プラスチゾル組成物に、リン酸化合物を
全量中０.１〜１０重量％添加したことを特徴とする電
着鋼板板合せ部の腐蝕防止用プラスチゾル組成物。 - 【請求項２】 プラスチゾル組成物の樹脂が、ポリ塩化
ビニルである請求項１に記載の腐蝕防止用プラスチゾル
組成物。 - 【請求項３】 プラスチゾル組成物の樹脂が、アクリル
樹脂である請求項１に記載の腐蝕防止用プラスチゾル組
成物。 - 【請求項４】 リン酸化合物が、アルミニウムトリリン
酸、リン酸亜鉛、リン酸カルシウムおよびリン酸アルミ
ニウムから選ばれる少なくとも１種である請求項１乃至
３のいずれか１つに記載の腐蝕防止用プラスチゾル組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001058198A JP2002256155A (ja) | 2001-03-02 | 2001-03-02 | 電着鋼板板合せ部の腐蝕防止用プラスチゾル組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001058198A JP2002256155A (ja) | 2001-03-02 | 2001-03-02 | 電着鋼板板合せ部の腐蝕防止用プラスチゾル組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002256155A true JP2002256155A (ja) | 2002-09-11 |
Family
ID=18917958
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001058198A Pending JP2002256155A (ja) | 2001-03-02 | 2001-03-02 | 電着鋼板板合せ部の腐蝕防止用プラスチゾル組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002256155A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005026257A1 (ja) * | 2003-09-10 | 2005-03-24 | Asahi Denka Co., Ltd. | アクリルゾル組成物 |
| JP2010024373A (ja) * | 2008-07-22 | 2010-02-04 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | プラスチゾル組成物および物品 |
| WO2013140170A1 (en) | 2012-03-20 | 2013-09-26 | Sinclair Pharmaceuticals Limited | Treatment of microbial infections |
-
2001
- 2001-03-02 JP JP2001058198A patent/JP2002256155A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005026257A1 (ja) * | 2003-09-10 | 2005-03-24 | Asahi Denka Co., Ltd. | アクリルゾル組成物 |
| JP2005082740A (ja) * | 2003-09-10 | 2005-03-31 | Asahi Denka Kogyo Kk | アクリルゾル組成物 |
| JP4480374B2 (ja) * | 2003-09-10 | 2010-06-16 | 株式会社Ａｄｅｋａ | アクリルゾル組成物 |
| KR101091474B1 (ko) | 2003-09-10 | 2011-12-07 | 가부시키가이샤 아데카 | 아크릴 졸 조성물 |
| JP2010024373A (ja) * | 2008-07-22 | 2010-02-04 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | プラスチゾル組成物および物品 |
| WO2013140170A1 (en) | 2012-03-20 | 2013-09-26 | Sinclair Pharmaceuticals Limited | Treatment of microbial infections |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050706 |