JP2002255763A - 染毛剤組成物 - Google Patents

染毛剤組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱色力に優れ、また毛髪を明るく良好な色合
いに染色でき、しかも毛髪の損傷や頭皮への刺激の低い
染毛剤組成物の提供。 【解決手段】 アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を
含有する第2剤を混合して用いる組成物において、(a)
トリアザシクロノナン化合物(1)又はその塩、(b) 酸化
剤:過酸化水素換算で0.1〜12重量%、及び(c) アルカ
リ剤:0.05〜10重量%を含有し、混合後のpHが7.5〜12
である染毛剤組成物。 【化1】 〔R1〜R4:H又はOHが置換してもよいC1〜C6アルキ
ル基。R5〜R7:H、(置換)C1〜C6アルキル基、
(置換)アラルキル基、(置換)ヘテロアリールアルキ
ル基、(置換)アリール基、(置換)ヘテロアリール
基、(置換)C1〜C6アシル基、又は基(2)(R8〜R12
はH、C1〜C6アルキル基、アラルキル基又はアリール
基、nは2〜30の数)。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施術時及び施術後
の毛髪の損傷、皮膚への刺激が少なく、かつ毛髪の脱色
力、染色力に優れる染毛剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】毛髪の
染色には、アルカリ剤を含有する第1剤と、酸化剤を含
有する第2剤よりなる二剤型の永久染毛剤が広く利用さ
れている。第2剤の酸化剤は、酸化染料中間体のカップ
リング反応による染毛効果を高め、同時に毛髪中のメラ
ニン顆粒の酸化分解を進行させて、明るい色調を得るた
めに配合されるものである。また、第1剤のアルカリ剤
は、染毛効果を高め、また酸化剤の働きを活性化して脱
色効果を高めるために配合されるものである。毛髪を本
来の色より明るい色調に脱色・染色するためには、十分
な脱色力が必要とされるが、毛髪脱色力は一般にアルカ
リ量及び酸化剤量に依存するため、このような目的で使
用する場合には、特に十分なアルカリ量・酸化剤量が要
求される。
【0003】一般に、アルカリ剤としてはアンモニアや
有機アミン、酸化剤としては過酸化水素が使用されてい
るが、十分な脱色力を得るためにこれらを多量に使用す
ると、その使用量に依存して毛髪が損傷したり、頭皮へ
刺激を与えやすいという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た脱色力を有し、また毛髪の色調を明るく良好な色合い
に染め上げることができ、しかも毛髪の損傷や頭皮への
刺激の低い染毛剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、染毛剤中
に、特定のトリアザシクロノナン化合物を含有させるこ
とにより、上記課題を解決できることを見出した。トリ
アザシクロノナン化合物と重金属、特にマンガンとの錯
体は、衣類用脱色触媒として知られており、またこのよ
うな錯体を染毛剤に使用することが米国特許第6,004,35
5号明細書に記載されている。しかしながら、本発明者
らの研究によれば、このような錯体を毛髪脱色剤や染毛
剤に加えると、かえって毛髪脱色効果が低下してしまう
ことがわかった。本発明は、下記トリアザシクロノナン
化合物を重金属との錯体とすることなく、単独で使用す
ることにより、優れた脱色力・染毛力を向上することを
特徴とするものである。
【0006】本発明は、アルカリ剤を含有する第1剤と
酸化剤を含有する第2剤を混合して用いる組成物におい
て、次の成分(a)〜(c)、 (a) 下記一般式(1)で表されるトリアザシクロノナン化
合物又はその塩。
【0007】
【化3】
【0008】〔式中、R1、R2、R3及びR4は、水素原
子又は水酸基が置換してもよい炭素数1〜6のアルキル
基を示し、R5、R6及びR7は、水素原子、置換基を有
してもよい炭素数1〜6のアルキル基、置換基を有して
もよいアラルキル基、置換基を有してもよいヘテロアリ
ールアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置
換基を有してもよいヘテロアリール基、置換基を有して
もよい炭素数1〜6のアシル基、又は一般式(2)で表さ
れる基を示す。〕
【0009】
【化4】
【0010】(R8、R9、R10、R11及びR12は、水素
原子、炭素数1〜6のアルキル基、アラルキル基又はア
リール基を示し、nは、2〜30の数を示す。) (b) 酸化剤:過酸化水素換算で0.1〜12重量% (c) アルカリ剤:0.05〜10重量%を含有し、混合後のpH
が7.5〜12である染毛剤組成物を提供するものである。
【0011】この条件を満たすことによって、アルカリ
剤と酸化剤を効率的に毛髪内で働かせることができ、脱
色力・染毛力の向上が導かれる。従って、脱色力・染毛
力を低下させることなくアルカリ剤・酸化剤の量をより
低減でき、毛髪の損傷や頭皮への刺激を軽減できる。ま
た、従来と同量のアルカリ剤・酸化剤を用いることで、
毛髪の損傷や頭皮への刺激を増加させることなく脱色力
・染毛力を向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】一般式(1)において、R1、R2
3及びR4で示される炭素数1〜6のアルキル基として
は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基、イソブ
チル基、イソペンチル基等が挙げられ、なかでも炭素数
1〜3のものが好ましい。またこれらに水酸基が置換し
た基としては、ヒドロキシメチル基、2-ヒドロキシエチ
ル基、2-ヒドロキシプロピル基、3-ヒドロキシプロピル
基等が挙げられる。R1、R2、R3及びR4は同一でも異
なってもよい。
【0013】一般式(1)において、R5、R6及びR7で示
される各基としては、以下のものが挙げられる。炭素数
1〜6のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基等が挙
げられ、なかでも炭素数1〜3のものが好ましい。アラ
ルキル基としては、ベンジル基、2-フェニルエチル基、
1-フェニルエチル基、3-フェニルプロピル基等が挙げら
れる。ヘテロアリールアルキル基としては、2'-ピリジ
ルメチル基、2-(2'-ピリジル)エチル基等が挙げられ
る。アリール基としては、フェニル基、1-ナフチル基、
2-ナフチル基等が挙げられる。ヘテロアリール基として
は、2-ピリジル基、3-ピリジル基、4-ピリジル基等が挙
げられる。アシル基としては、アセチル基、プロピオニ
ル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基
等が挙げられる。
【0014】これらの基に置換してもよい基としては、
水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6の
アシル基、カルボキシ基、スルホ基、ホスホノ基、スル
ホオキシ基、ホスホノオキシ基、炭素数1〜6のアルコ
キシカルボニル基、炭素数1〜6のアルキル基又は水酸
基が窒素原子上に1個又は2個置換してもよいアミノカ
ルボニル基、炭素数1〜6のアルキル基が1個又は2個
置換してもよいアミノ基、メルカプト基、ジアルキルホ
スフィノ基、ジアリールホスフィノ基、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。これら
は、前記の基の上に2個以上置換してもよい。
【0015】R5、R6及びR7で示される置換基(2)にお
いて、R8、R9、R10、R11及びR 12で示される炭素数
1〜6のアルキル基、アラルキル基又はアリール基とし
ては、上記と同様のものが挙げられる。
【0016】R5、R6及びR7は同一でも異なってもよ
い。
【0017】トリアザシクロノナン誘導体(1)の塩とし
ては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、プロピオン
酸、乳酸、クエン酸、コハク酸、臭化水素酸、ヨウ化水
素酸、メタンスルホン酸、過塩素酸等の無機酸又は有機
酸との塩が好ましい。また、R 5、R6及び/又はR7
して示される基にカルボキシ基、スルホキシ基、ホスホ
ノ基、スルホオキシ基、ホスホノオキシ基等のアニオン
となることのできる置換基を1個又は2個以上有するト
リアザシクロノナン化合物(1)については、ナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアンモ
ニウム塩等の塩として用いることもできる。
【0018】トリアザシクロノナン化合物(1)は公知で
あり、例えば特許第2788550号公報に記載の方法等によ
って、窒素原子上に置換基を有しないトリアザシクロノ
ナン化合物、すなわちR5、R6及びR7のいずれもが水
素原子であるトリアザシクロノナン化合物を製造するこ
とができる。このトリアザシクロノナン化合物を出発物
質として、例えば文献J. Chem. Soc. Dalton. Trans. 8
3-90(1993)、特許第3107550号公報、特許第3107547号公
報等に記載の方法等により、1個、2個又は3個すべて
の窒素原子上に置換基を有するトリアザシクロノナン化
合物を製造することができる。1個又は2個の窒素原子
上に置換基を有するトリアザシクロノナンを出発原料と
して用い、他の反応試薬を用いれば、窒素原子上の置換
基が異なる2置換又は3置換のトリアザシクロノナン化
合物を製造することができる。
【0019】以下に、本発明で用いられるトリアザシク
ロノナン化合物(1)の具体例を示す。
【0020】
【化5】
【0021】
【化6】
【0022】
【化7】
【0023】成分(a)のトリアザシクロノナン化合物(1)
又はその塩は、1種以上を用いることができ、その含有
量は、十分な脱色・染毛効果の点から、第1剤と第2剤
から成る全組成中の0.01〜20重量%が好ましく、より好
ましくは0.02〜10重量%、更には0.05〜8重量%、特に
0.1〜5重量%が好ましい。
【0024】成分(b)の酸化剤としては、過酸化水素、
及び過酸化水素発生剤である過酸化尿素、過酸化メラミ
ン、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過炭酸ナ
トリウム、過炭酸カリウム等が挙げられ、特に過酸化水
素が好ましい。酸化剤の含有量は、十分な脱色・染毛効
果、及び毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、過酸化水
素換算量として、第1剤と第2剤から成る全組成中の0.
1〜12重量%であり、好ましくは0.5〜9重量%、特に1
〜6重量%である。
【0025】成分(c)のアルカリ剤としては、アンモニ
ア;モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、
2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール
等のアルカノールアミン;1,3-ジアミノプロパン等のア
ルカンジアミン;炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニ
ウム、炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩
等が挙げられ、なかでもアンモニア、アルカノールアミ
ンが好ましく、アルカノールアミンのなかではモノエタ
ノールアミンがさらに好ましい。これらのアルカリ剤
は、1種以上を用いることができ、その含有量は、十分
な脱色・染毛効果の点、及び毛髪損傷低減や頭皮刺激低
減の点から、第1剤と第2剤から成る全組成中の0.05〜
10重量%であり、好ましくは0.1〜5重量%、特に0.2〜
3重量%である。本発明の染毛剤組成物は、アルカリ剤
としてアンモニアを用いなくても、十分な脱色・染毛効
果が得られるので、この場合、アンモニアによる刺激臭
が全く無く、使用中に不快感を感じないので好ましい。
【0026】本発明の染毛剤組成物のアルカリ剤を含有
する第1剤と酸化剤を含有する第2剤の混合比は、第1
剤:第2剤(重量比)が1:0.5〜1:3の範囲が、実
用性の点で好ましい。
【0027】また第1剤は25℃でpHが8〜12、第2剤は
pHが2〜5が好ましく、第1剤と第2剤を混合した染毛
剤組成物のpHは7.5〜12であるが、脱色・染毛効果と皮
膚刺激性の点でpH8〜11が好ましい。
【0028】pH調整剤としては、成分(c)のアルカリ剤
のほか、塩酸、リン酸等の無機酸、クエン酸、グリコー
ル酸、乳酸等の有機酸、塩化アンモニウム、塩酸モノエ
タノールアミン等の塩酸塩、リン酸二水素一カリウム、
リン酸一水素二ナトリウム等のリン酸塩等が挙げられ
る。
【0029】本発明の染毛剤組成物は、さらに成分(d)
として、染毛剤組成物への使用が公知のキレート剤であ
るエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンヒドロキ
シエチル三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸又はこれ
らの塩の1種以上を含有すると、酸化剤とアルカリ剤が
毛髪内でより効率的に作用し好ましい。これらキレート
剤の含有量は、第1剤と第2剤から成る全組成中の0.01
〜5重量%の範囲が、十分な脱色・染毛効果の点で好ま
しい。これらキレート剤は、第1剤、第2剤のどちらか
一方又はその両方に配合することができる。
【0030】本発明の染毛剤組成物には、媒体として、
水及び/又は有機溶剤が使用される。有機溶剤として
は、エタノール、2-プロパノール等の低級アルカノール
類、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等
の芳香族アルコール類、プロピレングリコール、1,3-ブ
タンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン等の
ポリオール類、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、
ベンジルセロソルブ等のセロソルブ類、エチルカルビト
ール、ブチルカルビトール等のカルビトール類が挙げら
れる。
【0031】本発明の染毛剤組成物は、単に毛髪の脱色
を目的とする場合は、酸化染料中間体又は直接染料を含
有しないで毛髪脱色剤(ヘアブリーチ)として使用され
るが、毛髪の染色を目的とする場合は、酸化染料中間体
又は直接染料を、更に含有する。
【0032】かかる酸化染料中間体としては、通常染毛
剤に使用されている公知の顕色物質及びカップリング物
質を用いることができる。顕色物質としては、例えばパ
ラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、2-ク
ロロ-パラフェニレンジアミン、N-メトキシエチル-パラ
フェニレンジアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-
パラフェニレンジアミン、2-(2-ヒドロキシエチル)-パ
ラフェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラフェニレン
ジアミン、4,4′-ジアミノジフェニルアミン、1,3-ビス
(N-(2-ヒドロキシエチル)-N-(4-アミノフェニル)アミ
ノ)-2-プロパノール、PEG-3,3,2′-パラフェニレンジア
ミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノ
ール、3-メチル-4-アミノフェノール、2-アミノメチル-
4-アミノフェノール、2-(2-ヒドロキシエチルアミノメ
チル)-4-アミノフェノール、オルトアミノフェノール、
2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェ
ノール、2-アミノ-5-アセタミドフェノール、3,4-ジア
ミノ安息香酸、5-アミノサリチル酸、2,4,5,6-テトラア
ミノピリミジン、2,5,6-トリアミノ-4-ヒドロキシピリ
ミジン、4,5-ジアミノ-1-(4′-クロロベンジル)ピラゾ
ール、4,5-ジアミノ-1-ヒドロキシエチルピラゾールと
これらの塩等が挙げられる。
【0033】また、カップリング物質としては、例えば
メタフェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタ
ノール、2-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)アニ
ソール、2,4-ジアミノ-5-メチルフェネトール、2,4-ジ
アミノ-5-(2-ヒドロキシエトキシ)トルエン、2,4-ジメ
トキシ-1,3-ジアミノベンゼン、2,6-ビス(2-ヒドロキシ
エチルアミノ)トルエン、2,4-ジアミノ-5-フルオロトル
エン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、メ
タアミノフェノール、2-メチル-5-アミノフェノール、2
-メチル-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2,
4-ジクロロ-3-アミノフェノール、2-クロロ-3-アミノ-6
-メチルフェノール、2-メチル-4-クロロ-5-アミノフェ
ノール、N-シクロペンチル-メタアミノフェノール、2-
メチル-4-メトキシ-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェ
ノール、2-メチル-4-フルオロ-5-アミノフェノール、レ
ゾルシン、2-メチルレゾルシン、4-クロロレゾルシン、
1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒ
ドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、2-
イソプロピル-5-メチルフェノール、4-ヒドロキシイン
ドール、5-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシインド
ール、7-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシベンゾモ
ルホリン、3,4-メチレンジオキシフェノール、2-ブロモ
-4,5-メチレンジオキシフェノール、3,4-メチレンジオ
キシアニリン、1-(2-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メ
チレンジオキシベンゼン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメ
チルピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ジアミノピリジ
ン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-メチルアミ
ノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、2-アミノ-3-ヒドロ
キシピリジン、2,6-ジアミノピリジンとこれらの塩等が
挙げられる。
【0034】顕色物質とカップリング物質は、それぞれ
1種以上を使用でき、その含有量はそれぞれ、第1剤と
第2剤からなる全組成中の0.01〜5重量%、特に0.1〜
4重量%が好ましい。
【0035】また、直接染料としては、染毛剤に利用可
能である公知の酸性染料、塩基性染料、分散染料、反応
性染料等を用いることができる。酸性染料としては、例
えば赤色2号(C.I.16185)、赤色3号(C.I.45430)、
赤色102号(C.I.16255)、赤色104号の(1)(C.I.4541
0)、赤色105号の(1)(C.I.45440)、赤色106号(C.I.4
5100)、黄色4号(C.I.19140)、黄色5号(C.I.1598
5)、緑色3号(C.I.42053)、青色1号(C.I.4209
0)、青色2号(C.I.73015)、赤色201号(C.I.1585
0)、赤色227号(C.I.17200)、赤色230号の(1)(C.I.4
5380)、赤色231号(C.I.45410)、赤色232号(C.I.454
40)、だいだい色205号(C.I.15510)、だいだい色207
号(C.I.45425)、黄色202号の(1)(C.I.45350)、黄色
203号(C.I.47005)、緑色201号(C.I.61570)、緑色20
4号(C.I.59040)、緑色205号(C.I.42095)、青色202
号(C.I.42052)、青色205号(C.I.42090)、かっ色201
号(C.I.20170)、赤色401号(C.I.45190)、赤色502号
(C.I.16155)、赤色503号(C.I.16150)、赤色504号
(C.I.14700)、赤色506号(C.I.15620)、だいだい色4
02号(C.I.14600)、黄色402号(C.I.18950)、黄色403
号の(1)(C.I.10316)、黄色406号(C.I.13065)、黄色
407号(C.I.18820)、緑色401号(C.I.10020)、緑色40
2号(C.I.42085)、紫色401号(C.I.60730)、黒色401
号(C.I.20470)、アシッドブラック52(C.I.15711)、
アシッドブルー1(C.I.42045)、アシッドブルー3
(C.I.42051)、アシッドブルー62(C.I.62045)、アシ
ッドブラウン13(C.I.10410)、アシッドグリーン50
(C.I.44090)、アシッドオレンジ3(C.I.10385)、ア
シッドオレンジ6(C.I.14270)、アシッドレッド14
(C.I.14720)、アシッドレッド35(C.I.18065)、アシ
ッドレッド73(C.I.27290)、アシッドレッド184(C.I.
15685)、ブリリアントブラック1(C.I.28440)等が挙
げられる。
【0036】塩基性染料としては、例えばベーシックブ
ルー7(C.I.42595)、ベーシックブルー16(C.I.1221
0)、ベーシックブルー22(C.I.61512)、ベーシックブ
ルー26(C.I.44045)、ベーシックブルー99(C.I.5605
9)、ベーシックブルー117、ベーシックバイオレット10
(C.I.45170)、ベーシックバイオレット14(C.I.4251
5)、ベーシックブラウン16(C.I.12250)、ベーシック
ブラウン17(C.I.12251)、ベーシックレッド2(C.I.5
0240)、ベーシックレッド12(C.I.48070)、ベーシッ
クレッド22(C.I.11055)、ベーシックレッド51、ベー
シックレッド76(C.I.12245)、ベーシックレッド118
(C.I.12251:1)、ベーシックオレンジ31、ベーシック
イエロー28(C.I.48054)、ベーシックイエロー57(C.
I.12719)、ベーシックイエロー87、ベーシックブラッ
ク2(C.I.11825);特公昭58-2204号公報、特開平9-11
8832号公報等に記載されている、芳香環の側鎖に4級化
窒素原子を含有する塩基性染料;特表平10-502946号公
報、特開平10-182379号公報、特開平11-349457号公報等
に記載されている塩基性染料などが挙げられる。
【0037】また酸性染料及び塩基性染料以外の直接染
料としては、例えば2-アミノ-3-ニトロフェノール、2-
アミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-5-ニトロフェノ
ール、4-アミノ-3-ニトロフェノール、2-アミノ-6-クロ
ロ-4-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-
3-ニトロフェノール、3-ニトロパラヒドロキシエチルア
ミノフェノール、2-ニトロパラフェニレンジアミン、4-
ニトロオルトフェニレンジアミン、4-ニトロメタフェニ
レンジアミン、6-ニトロオルトトルイジン、6-ニトロパ
ラトルイジン、ヒドロキシエチル-2-ニトロパラトルイ
ジン、N,N′-ビス(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロパラ
フェニレンジアミン、2-クロロ-5-ニトロ-N-ヒドロキシ
エチルパラフェニレンジアミン、2-ニトロ-5-グリセリ
ルメチルアニリン、3-メチルアミノ-4-ニトロフェノキ
シエタノール、N-エチル-3-ニトロPABA、ピクラミン
酸、2-ヒドロキシエチルピクラミン酸、4-ニトロフェニ
ルアミノエチルウレア、紫色201号(C.I.60725)、ソル
ベントイエロー44(C.I.56200)、ディスパーズレッド1
7(C.I.11210)、ディスパーズバイオレット1(C.I.61
100)、ディスパーズバイオレット4(C.I.61105)、デ
ィスパーズブルー3(C.I.61505)、ディスパーズブル
ー7(C.I.62500)、HCブルーNo.2、HCブルーNo.8、HC
オレンジNo.1、HCオレンジNo.2、HCレッドNo.1、HCレッ
ドNo.3、HCレッドNo.7、HCレッドNo.8、HCレッドNo.1
0、HCレッドNo.11、HCレッドNo.13、HCレッドNo.16、HC
バイオレットNo.2、HCイエローNo.2、HCイエローNo.5、
HCイエローNo.6、HCイエローNo.7、HCイエローNo.9、HC
イエローNo.12等が挙げられる。
【0038】直接染料は、1種以上を使用でき、その含
有量は、第1剤と第2剤からなる全組成中の0.001〜5
重量%、特に0.01〜4重量%が好ましい。また、酸化染
料と直接染料を併用することもできる。
【0039】本発明の染毛剤組成物には、上記成分のほ
かに通常化粧品原料として用いられる他の成分を加える
ことができる。このような任意成分としては、炭化水素
類、動植物油脂、高級脂肪酸類、浸透促進剤、カチオン
性界面活性剤、天然又は合成の高分子、高級アルコール
類、エーテル類、両性界面活性剤、非イオン性界面活性
剤、蛋白誘導体、アミノ酸類、防腐剤、キレート剤、安
定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出物、ビタ
ミン類、色素、香料、紫外線吸収剤が挙げられる。
【0040】本発明の染毛剤組成物は、現在広く利用さ
れている酸化型毛髪脱色剤又は染色剤と同様に、アルカ
リ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤よりな
る二剤型として提供される。これらの第1剤及び第2剤
の剤形は、例えば、液状、乳液状、クリーム状、ゲル
状、ペースト状、ムース状などとすることができ、エア
ゾール形態とすることもできる。第1剤と第2剤を混合
し、毛髪に塗布したときに液だれしにくいような粘度に
なることが望ましく、25℃、B型回転粘度計で測定した
粘度が2000〜100000mPa・sが好ましい。
【0041】本発明の染毛剤組成物を用いて毛髪を脱色
又は染色処理するには、例えば本発明の染毛剤組成物の
第1剤と第2剤を混合した後、15〜45℃の温度で毛髪に
適用し、1〜60分間、好ましくは3〜45分間の作用時間
をおいて毛髪を洗浄した後、乾燥すればよい。
【0042】
【実施例】以下の実施例において使用した化合物は以下
の通りである。
【0043】
【化8】
【0044】実施例1〜10 常法に従い、表1及び2に示す酸化型毛髪脱色剤を調製
した。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】第1剤1重量部に対し第2剤1重量部を混
合した後、30℃で黒髪に適用し、30分間の作用時間をお
いて毛髪を通常のシャンプーで洗浄し、乾燥した。得ら
れた脱色毛の色調を観察した結果、いずれの毛髪におい
ても脱色性は良好であった。
【0048】実施例11〜18 常法に従い、表3及び4に示す酸化型染毛剤を調製し
た。
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】第1剤1重量部に対し第2剤1.5重量部を
混合した後、30℃で黒髪に適用し、30分間の作用時間を
おいて毛髪を通常のシャンプーで洗浄し、乾燥した。得
られた染色毛の色調を観察した結果、いずれの毛髪にお
いても脱色性・染色性は良好であった。
【0051】
【発明の効果】本発明の染毛剤組成物は、優れた脱色力
を有し、また毛髪の色調を明るく良好な色合いに染め上
げることができ、しかも毛髪の損傷や頭皮への刺激も低
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清峰 章 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 4C083 AB012 AB052 AB082 AB352 AB411 AB412 AC022 AC072 AC082 AC102 AC122 AC182 AC472 AC482 AC521 AC522 AC542 AC642 AC692 AC851 AC852 AD152 AD642 BB43 CC36 EE26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を
    含有する第2剤を混合して用いる組成物において、次の
    成分(a)〜(c)、 (a) 下記一般式(1)で表されるトリアザシクロノナン化
    合物又はその塩。 【化1】 〔式中、R1、R2、R3及びR4は、水素原子又は水酸基
    が置換してもよい炭素数1〜6のアルキル基を示し、R
    5、R6及びR7は、水素原子、置換基を有してもよい炭
    素数1〜6のアルキル基、置換基を有してもよいアラル
    キル基、置換基を有してもよいヘテロアリールアルキル
    基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有して
    もよいヘテロアリール基、置換基を有してもよい炭素数
    1〜6のアシル基、又は一般式(2)で表される基を示
    す。〕 【化2】 (R8、R9、R10、R11及びR12は、水素原子、炭素数
    1〜6のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示
    し、nは、2〜30の数を示す。) (b) 酸化剤:過酸化水素換算で0.1〜12重量% (c) アルカリ剤:0.05〜10重量%を含有し、混合後のpH
    が7.5〜12である染毛剤組成物。
  2. 【請求項2】 エチレンジアミン四酢酸、エチレンジア
    ミンヒドロキシエチル三酢酸、ジエチレントリアミン五
    酢酸又はこれらの塩を含有する請求項1記載の染毛剤組
    成物。
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