JP2007246458A - 染毛剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】毛髪の脱色力に優れ、かつ毛髪の損傷が少ない、染毛剤組成物の提供。
【解決手段】(a)一般式(1)で表される含窒素化合物又はその塩を含有する第1剤と、成分(b)酸化剤を含有する第2剤からなり、使用時のpHが7.5〜12である染毛剤組成物。
Figure 2007246458

〔n=1又は2を示す。R1、R3〜R5は、H、水酸基、置換基を有してもよいC12以下のアルキル基等を示す。R2は、水酸基、−R又は−ORを示す(RはR1〜R5と同様の意味)。またR1〜R5は、2つ以上が共同して置換基を有してもよい3〜8員環を形成してもよい。〕
【選択図】なし

Description

本発明は、特定の含窒素化合物を含有する二剤式染毛剤であって、施術時及び施術後の毛髪の損傷、頭皮への刺激が少なく、かつ毛髪の脱色力、染色力に優れる染毛剤組成物に関する。
アルカリ剤、プレカーサ及びカップラーを含有する第1剤と、過酸化水素を含有する第2剤で構成される酸化染毛剤は、その他の染毛剤にくらべて、白髪混じりの頭髪をより均一に染毛できる点や、髪色を大きく変えられる点が好まれ、広く一般に使用されている。これは、酸化染毛剤では、アルカリ性過酸化水素が毛髪内メラニンを分解し、髪色を明るく脱色できるという特徴に由来する。とりわけ、近年では、より明るい色調で黒髪と白髪をむらなく染めることや、明るく鮮やかな色合いが好まれるようになり、より高い脱色力が求められる傾向にある。
高い脱色力を得るためには、アルカリ剤や酸化剤を多量に配合することが考えられるが、その配合量に依存して、強い刺激臭を伴ったり、毛髪の損傷が進行したり、頭皮へ刺激を与えたりするといった問題が生じる可能性がある。
そこで、染毛剤中に特定のトリアザシクロノナン化合物を含有させる方法(特許文献1)や特定の環状アミン化合物を含有させる方法(特許文献2)が提案されている。しかしながら、刺激臭や毛髪損傷が少なく、高い脱色力を得るには未だ不十分であった。
特開2002-255763号公報 国際公開第2003/051322号パンフレット
本発明は、毛髪の脱色力に優れ、かつ毛髪の損傷が少ない、染毛剤組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、染毛剤組成物に、特定構造の含窒素化合物又はその塩を含有させることにより上記目的が達成できることを見出した。
本発明は、次の成分(a)を含有する第1剤と、成分(b)を含有する第2剤からなり、使用時のpHが7.5〜12である染毛剤組成物を提供するものである。
(a)下記一般式(1)で表される含窒素化合物又はその塩。
Figure 2007246458
〔式中、nは1又は2の数を示す。
1及びR3〜R5は、それぞれ独立に、水素原子、水酸基、若しくは炭素数12以下のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、環状炭化水素基、アラルキル基若しくはシアノ化アルキル基、又は5〜7員環の飽和若しくは不飽和の複素環基を示す。
2個のR2は同一でも異なっていてもよく、水酸基、−R又は−ORを示す。ここでRは炭素数12以下のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、環状炭化水素基、アラルキル基若しくはシアノ化アルキル基、又は5〜7員環の飽和若しくは不飽和の複素環基を示す。
これらR1〜R5は、水酸基、アミノ基、並びに炭素数8以下のアルキル基、環状炭化水素基、アラルキル基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、エステル基及びシアノ化アルキル基から選ばれる1以上の置換基を有してもよい。
1〜R5は、2つ以上が共同して飽和又は不飽和の3〜8員環を形成してもよい。この環は、水酸基、並びに置換基を有してもよい炭素数12以下のアルキル基及び環状炭化水素基から選ばれる置換基を有してもよい。〕
(b)酸化剤
本発明の染毛剤を使用すれば、アルカリ剤と酸化剤を効率的に毛髪内で働かせることができ、脱色力・染毛力を向上することができ、あるいは脱色力・染毛力を低下させることなくアルカリ剤・酸化剤の量をより低減でき、毛髪の損傷や頭皮への刺激を軽減できる。
本発明において、「染毛剤」には、染料を含む毛髪染色剤に加え、染料を含まない毛髪脱色剤をも包含する。また、「毛髪を染色する」とは、染料を含む染毛剤においては毛髪を脱色するとともに染めることをいい、染料を含まない脱色剤においては毛髪を脱色することをいう。本発明の染毛剤は、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤よりなる二剤型の形態をとり、本発明において「全組成物」とは、第1剤及び第2剤を混合した使用直前の組成物全体をいう。
本発明に用いられる成分(a)一般式(1)で表される含窒素化合物(以下、含窒素化合物(1)という)において、複数の置換基が共同して形成する飽和又は不飽和の3〜8員環としては、ピロリジン環、ピペリジン環、シクロヘキサン環、シクロプロパン環、ピロール環等が挙げられる。このような環を共同して形成する置換基の組み合わせとしては、R3とR4の組み合わせ、2個のR2の組み合わせが好ましく、特にR3とR4の組み合わせが好ましい
1、R3〜R5、及びR2におけるRにおいて、炭素数12以下のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基等;炭素数12以下のアルケニル基としては、アリル基、2-プロペニル基、3-メチル-2-ブテニル基、3-ブテニル基等;炭素数12以下のアルキニル基としては、エチニル基、2-プロピニル基、2-ブチニル基、3-ブチニル基等;炭素数12以下の環状炭化水素基としては、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリル基、キシリル基等;炭素数12以下のアラルキル基としては、ベンジル基、α-メチルベンジル基、フェネチル基等;炭素数12以下のシアノ化アルキル基としては、シアノ化メチル基、2-シアノ化エチル基、3-シアノ化プロピル基等が挙げられる。また、5〜7員環の飽和又は不飽和の複素環基としては、ピロリジニル基、ピペリジル基、フリル基、ピリジル基、モルホリル基等が挙げられる。
2における−OR基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、シクロヘキシルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、ベンジルオキシ基、フェノキシ基等が挙げられる。
これらR1〜R5は、更に置換基を有していてもよく、そのような置換基としては、水酸基、アミノ基、並びに炭素数8以下のアルキル基、環状炭化水素基、アラルキル基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、エステル基、モノ又はジアルキルアミノ基及びシアノ化アルキル基が挙げられる。なかでも水酸基、ジメチルアミノ基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、フェニル基、トリル基、シクロヘキシル基等が好ましいものとして挙げられる。なお、R1〜R5における「炭素数12以下」とは、これら更に有してもよい置換基を含めた数字である。
1〜R5の2以上が共同して形成する環上の置換基としては、アルキル基及び環状炭化水素基が好ましい。具体的には、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、2-エチルヘキシル基、n-ヘキシル基等;環状炭化水素基としては、例えばシクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリル基、キシリル基等が挙げられる。
含窒素化合物(1)としては、特にヘアカラー剤の安定性の面から、一般式(1)において、R1が、水素原子、又は炭素数12以下のアルキル基若しくは環状炭化水素基であり、2個のR2が同一の又は異なる炭素数12以下のアルキル基又は環状炭化水素基であり、R3及びR4が、それぞれ独立に水素原子、若しくは炭素数12以下のアルキル基若しくは環状炭化水素基であるか、又は両者が共同して窒素原子を含む飽和の5若しくは6員環を形成し、R5が、水素原子、水酸基又は炭素数12以下のアルキル基若しくは環状炭化水素基である含窒素化合物が好ましい。
以下に本発明で用いられる特に好ましい含窒素化合物(1)の例を示す。
Figure 2007246458
Figure 2007246458
Figure 2007246458
含窒素化合物(1)が不斉炭素原子を有する場合は、(S)体でも(R)体でも、また両者のいかなる混合物でもよい。また、含窒素化合物(1)の塩としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、クエン酸、コハク酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、メタンスルホン酸、メチル硫酸、過塩素酸等の無機酸又は有機酸との塩が好ましい。
本発明で用いる含窒素化合物(1)は、公知の反応を組み合わせて製造することができるが、例えば、以下のようにして製造することができる。
アゼチジン-2-カルボン酸誘導体又はプロリン誘導体のカルボキシル基をエステル化したものを出発原料とし、グリニャール試薬等を用いてカルボニル基をアルキル化し、次いで新たに生じる水酸基をハロゲン化後、アミン誘導体を用いてアミノ化すると、ハロゲンが置換される際に環拡大反応も同時に起こり、目的とする含窒素化合物を得ることができる。
成分(a)の含窒素化合物(1)又はその塩は、1種以上を用いることができ、その含有量は、十分な脱色・染毛効果の点から、全組成物中の0.01〜20重量%が好ましく、より好ましくは0.02〜10重量%、更には0.05〜8重量%、特に0.1〜5重量%である。
成分(b)の酸化剤としては、過酸化水素、及び過酸化水素発生剤である過酸化尿素、過酸化メラミン、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム等が挙げられ、特に過酸化水素が好ましい。酸化剤の含有量は、十分な脱色・染毛効果、及び毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、過酸化水素換算量として、全組成物中の0.1〜12重量%であり、より好ましくは0.5〜9重量%、特に1〜6重量%である。
本発明の染毛剤組成物は、更に成分(c)として、染毛剤組成物への使用が公知のキレート剤であるエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸又はこれらの塩の1種以上を含有すると、酸化剤とアルカリ剤が毛髪内でより効率的に作用し好ましい。これらキレート剤の含有量は、全組成物中の0.01〜5重量%の範囲が、十分な脱色・染毛効果の点で好ましい。これらキレート剤は、第1剤、第2剤のどちらか一方又はその両方に配合することができる。
本発明は、成分(a)をアルカリ剤と共に使用することによって、より効果的な脱色・染色が達成できる。使用できるアルカリ剤としては、アンモニア、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール等のアルカノールアミン、1,3-プロパンジアミン等のアルカンジアミン、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩等が挙げられ、中でもアンモニア、アルカノールアミンが好ましく、アルカノールアミンの中ではモノエタノールアミンが更に好ましい。これらのアルカリ剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて、第1剤中に含有させることができる。またその含有量は、pHの必要性を満たす範囲内で適宜選択できるが、十分な脱色・染毛効果の観点、及び毛髪損傷や頭皮刺激の低減の観点から、全組成物中の0.05〜10重量%が好ましく、更には0.1〜5重量%、特に0.2〜3重量%が好ましい。
本発明の組成物が、染料を含む毛髪染色剤である場合、染料として酸化染料中間体又は直接染料を第1剤に含有する。本発明の組成物が、毛髪脱色剤である場合は、これら染料は含有しない。
本発明の染毛剤組成物に好適な酸化染料中間体としては、通常染毛剤に使用されている公知のプレカーサ及びカップラーを用いることができる。
プレカーサとしては、例えばパラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、2-クロロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、オルトアミノフェノール、2,4-ジアミノフェノール、N-フェニルパラフェニレンジアミンとこれらの塩等が挙げられる。
また、カップラーとしては、例えばメタフェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、メタアミノフェノール、2-メチル-5-アミノフェノール、2-メチル−5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、レゾルシン、1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、ヒロドキノンとこれらの塩等が挙げられる。
プレカーサ及びカップラーは、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は、それぞれ全組成物の0.01〜5重量%、特に0.1〜4重量%が好ましい。
一方、直接染料としては、染毛剤に利用可能である公知の酸性染料、塩基性染料、分散染料、反応性染料等を用いることができる。酸性染料としては、例えば青色1号、紫色401号、黒色401号、だいだい色205号、赤色227号、赤色106号、黄色203号、酸性橙3等が挙げられる。塩基性染料としては、例えば塩基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤76、塩基性黄57等が挙げられる。酸性染料及び塩基性染料以外の直接染料としては、例えば2-ニトロパラフェニレンジアミン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、3-ニトロパラヒドロキシエチルアミノフェノール、4-ニトロオルトフェニレンジアミン、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロパラフェニレンジアミン、分散紫1、分散青1、分散黒9、HC青2、HC橙1、HC赤1、HC赤3、HC黄2、HC黄4、HC黄5等が挙げられる。
これらの直接染料は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、またその含有量は、それぞれ全組成物中の0.001〜5重量%、特に0.01〜4重量%が好ましい。また、酸化染料中間体と直接染料を併用することもでき、この場合の酸化染料中間体と直接染料の合計量は、全組成物中の0.05〜10重量%、特に0.1〜8重量%が好ましい。
本発明の染毛剤組成物は、更にコンディショニング成分を含むことができる。コンディショニングとして成分は、化粧料用として使用されているものであればよく、染毛剤組成物に溶解又は分散可能なポリマー又はオイル類が含まれる。これらコンディショニング成分は、染毛処理後のヘアコンディショナー処理又はシャンプー洗髪の際、水で希釈されたときに毛髪へ付着することで、更にコンディショニング効果を向上させることができる。
本発明の染毛剤組成物に使用される好適なコンディショニング成分としては、シリコーン類、有機コンディショニングオイル類(例えば、炭化水素オイル、ポリオレフィン、脂肪族エステル類、脂肪族アミド類)、コンディショニングポリマー等が挙げられる。これらコンディショニング成分の含有量は、全組成物中の0.01〜20重量%が好ましく、更には0.05〜15重量%、特に0.5〜5重量%が好ましい。
シリコーン類としては、例えば以下に示すものが挙げられる。
(シリコーン類-1) ジメチコン、ジメチコノール、シクロメチコン
以下の一般式(2)で表されるものが挙げられる。
Figure 2007246458
〔式中、R10はメチル基若しくはヒドロキシ基を示し、又は2個のR10が1個の酸素原子となり環を構成してもよく、aは1〜20000の数を示す。〕
例えば、東レ・ダウコーニング(株)のBY11-026、BY22-19、FZ-3125等が挙げられる。また、高重合ジメチルポリシロキサンは、液状油(例えば、(i)低重合ジメチルポリシロキサン、(ii)シクロメチコン等の液状シリコーン油、またイソパラフィン等の液状炭化水素油)に溶解又は分散したものも使用することができる。
(シリコーン類-2) アミノ変性シリコーン
各種のアミノ変性シリコーンが使用できるが、特に、アモジメチコンのINCI名で知られている、一般式(3)で表される平均分子量が約3000〜100000のものが好ましい。
Figure 2007246458
〔式中、R11はメチル基又はヒドロキシ基を示し、Xは炭素数2〜6の2価炭化水素基を示し、b及びcは1〜20000の数を示す。〕
このアミノ変性シリコーンは水性乳濁液として用いるのが好ましく、市販品としては、SM8704C〔東レ・ダウコーニング(株)〕、DC 929〔ダウ・コーニング社〕等が挙げられる。
その他のアミノ変性シリコーンとしては、例えば次の式(4)で表されるようなビス(C13-15アルコキシ)PGアモジメチコンが挙げられ、市販品としては、8500 Conditioning Agent〔ダウ・コーニング社〕が挙げられる。
Figure 2007246458
〔式中、R12は炭素数13〜15の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Yのうち75%は基−CH2CH(OH)CH2OHを、25%は水素原子を示す。〕
更に、主鎖にポリオキシアルキレンブロックを含む共重合体となったものも使用可能であり、一般式(5)で表されるビスイソブチルPEG-15/アモジメチコンが挙げられる。
Figure 2007246458
〔式中、R13はイソブチレン基を示し、dは2以上、好ましくは2〜1000の数を示し、eは1以上、好ましくは1〜50の数を示し、fは2以上、好ましくは2〜100の数を示す。〕
市販品としては、東レ・ダウコーニング(株)のFZ-3789、シリコーンSS-3588を挙げることができる。
(シリコーン類-3) ポリエーテル変性シリコーン
各種のポリエーテル変性シリコーンが使用できるが、ジメチコンのメチル基の一部をポリエチレングリコールで置換した、平均分子量が約3000〜100000の、PEG-nジメチコン(例えば、PEG-3ジメチコン、PEG-7ジメチコン、PEG-8ジメチコン、PEG-9ジメチコン、PEG-10ジメチコン、PEG-12ジメチコン、PEG-14ジメチコン等)のINCI名で知られている一般式(6)で表されるものや、ポリシリコーン-13のINCI名で知られている一般式(7)で表されるものが好ましい。
Figure 2007246458
〔式中、g及びhは1〜1000の数を示し、iは1〜2000の数を示す。〕
Figure 2007246458
〔式中、j、k及びlは1〜1000の数を示し、mは1〜2000の数を示す。〕
(シリコーン類-4) その他のシリコーン類
上記以外に、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
また、このようなシリコーン類は、揮発性シリコーン、不揮発性シリコーン等により希釈や分散されたもの、水性界面活性剤中に分散液体粒子を形成しているものも使用できる。
また、有機コンディショニングオイル類としては、好ましくは低粘度、水不溶性の液体であって、炭化水素オイル、ポリオレフィン、脂肪族エステル類、脂肪酸アミド類及びこれらの混合物が含まれる。このような有機コンディショニングオイルの粘度は、40℃における測定において、好ましくは1〜200mPa・s、より好ましくは1〜100mPa・s、更に好ましくは2〜50mPa・sである。
脂肪族エステル類としては、例えば、脂肪酸とアルコールから誘導される炭化水素鎖を有するエステル(例えば、モノエステル、多価アルコールエステル、ジ−及びトリカルボン酸エステル)が挙げられる。これら脂肪族エステルの炭化水素基は、更にアミドやアルコキシ基(例えばエトキシ又は他の結合等)等の他の相溶性官能部を有していてもよく、またそれらに共有結合していてもよい。好ましい脂肪族エステルの具体例としては、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルデシル等が挙げられる。
脂肪族アミド類としては、例えば、脂肪酸とアルキルアミンあるいはアルカノールアミンから誘導される炭化水素鎖を有するアミドが挙げられる。これら脂肪族アミドの炭化水素基は、更にアミドやアルコキシ基(例えばエトキシ又は他の結合等)等の他の相溶性官能部を有していてもよく、またそれらに共有結合していてもよい。好ましい脂肪族アミドの具体例としては、オレイン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ脂肪酸アミド、ヤシ脂肪酸ジエタノールアミド等が挙げられる。
コンディショニングポリマーとしては、カチオン性ポリマーが好ましいが、更に、アニオン性、ノニオン性及び/又は両性ポリマーを含むこともできる。カチオン性ポリマーのアニオン性対イオンは、カチオン性ポリマーが組成物中で溶解状態にあり、かつ該対イオンが染毛剤組成物の必須成分と物理的にも化学的にも相溶であるか、若しくは製品の性能、安定性又は美観を著しく損ねない限り、どのような対イオンを用いてもよい。このような対イオンの例としては、ハロゲン化物イオン(例えば、塩化物イオン、フッ化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン)、硫酸イオン、メチル硫酸イオン及びこれらの混合物が挙げられる。カチオン性ポリマーの例としては、カチオン性多糖類(例えば、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性グアー等)、プロトン化アミン置換基又は四級アンモニウム置換基を有するビニルモノマーの水溶性モノマーとのコポリマー、ビニルピロリドンコポリマー、カチオン性タンパク質等が挙げられる。
本発明の染毛剤組成物は、ポリアルキレングリコールを更に含むことができ、その量は、全組成物中の0.005〜1.5重量%、好ましくは0.025〜1.2重量%、より好ましくは0.05〜1重量%、より好ましくは0.1〜0.5重量%である。このようなポリアルキレングリコールは、本発明の成分(A)〜(C)に対し相溶であり、かつ製品の安定性、美観又は性能を著しく損ねないことが必要である。具体的には、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールを挙げることができ、両者の混合物であっても、酸化エチレンと酸化プロピレンとの共重合体であってもよい。
本発明の染毛剤組成物には、媒体として、水及び/又は有機溶剤が使用される。有機溶剤としては、エタノール、2-プロパノール等の低級アルカノール類、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等の芳香族アルコール類、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン等のポリオール類、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ベンジルセロソルブ等のセロソルブ類、エチルカルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトール類が挙げられる。
本発明の毛髪脱色組成物及び染毛剤組成物には、上記成分のほかに、通常化粧品原料として用いられる他の成分を加えることができる。
このような任意成分としては、炭化水素類、動植物油脂、高級脂肪酸類、浸透促進剤、カチオン界面活性剤、天然又は合成の高分子、高級アルコール類、エーテル類、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、蛋白誘導体、アミノ酸類、防腐剤、キレート剤、安定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、色素、香料、紫外線吸収剤が挙げられる。
本発明の染毛剤組成物は、現在広く利用されている酸化型毛髪脱色剤又は染色剤と同様に、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤よりなる二剤型として提供される。これらの第1剤及び第2剤の剤形は、例えば、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、ムース状等とすることができ、エアゾール形態とすることもできる。
本発明の染毛剤組成物の第1剤と第2剤の混合比(重量比)は、1:0.5〜1:3の範囲が、実用性の点で好ましい。
また本発明の染毛剤組成物のpH(25℃)は、第1剤は8〜12、第2剤は2〜5が好ましく、第1剤と第2剤の混合後のpHは7.5〜12であるが、脱色・染毛効果と皮膚刺激性の点でpH8〜11が好ましい。pH調整剤としては、塩酸、リン酸等の無機酸、クエン酸、グリコール酸、乳酸等の有機酸、塩化アンモニウム、塩酸モノエタノールアミン等の塩酸塩、リン酸二水素一カリウム、リン酸一水素二ナトリウム等のリン酸塩等が挙げられる。
本発明の染毛剤組成物は、第1剤と第2剤を混合して、毛髪に塗布する際に液だれしにくいような粘度とすることが好ましい。具体的には、25℃でB型回転粘度計を用いて測定した粘度(使用ローターNo.3,12rpm,1分間回転後の値)が、好ましくは2,000〜100,000mPa・sである。
本発明の染毛剤組成物を用いて毛髪を染色処理するには、例えば、本発明の染毛剤組成物の第1剤と第2剤を混合した後、15〜45℃の温度で毛髪に適用し、1〜60分間、好ましくは3〜45分間の作用時間をおいて毛髪を洗浄した後、乾燥すればよい。
製造例1: 3-アミノ-1,2,2-トリエチルピペリジン(化合物1-II-13)
ジアルキル化工程
3L4つ口ナスフラスコに3.0Mエチルマグネシウムブロマイド/ジエチルエーテル溶液380mL(1.14mol)を仕込み、窒素雰囲気、氷冷下で撹拌した。その後、1-エチルプロリンエチルエステル65.05g(0.38mol)/トルエン600mL溶液を反応溶液が15℃以下になるように約1時間かけて滴下した。滴下終了後、反応溶液を50℃に加熱し、3時間撹拌した。
10%塩化アンモニウム水溶液600gを加え、有機層を分取した後、更に水層をジイソプロピルエーテル(500mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去して黄色液体を得た。得られた液体より、減圧蒸留(133.33Pa,90℃)による精製を行って、無色液体として目的物であるプロリノール誘導体52.96g(収率75%)を得た。
ハロゲン化工程
20Lコルベンに前記のプロリノール誘導体1050g(5.66mol)、トリエチルアミン857g(8.49mol)、及びジクロロメタン12Lを仕込み、窒素雰囲気、氷冷下で撹拌した。その後、メタンスルホニルクロライド748g(6.50mol)を滴下して加えた。滴下終了後、40℃で1昼夜撹拌した。
氷冷下、水9.2kgを加え、ジクロロメタン(10L×2)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去してクロロ化物820gをピロリジン誘導体(一般式(4)):ピペリジン誘導体(一般式(5))=4:1の混合物として得た。
本品は、更に精製を行うことなく次のアジド化工程に用いた。
アジド化工程
20Lコルベンに前記のクロロ化物820g(4.02mol)、アジ化ナトリウム550g(8.46mol)、及びDMF 12Lを仕込み、40℃で4時間撹拌した。
反応溶液を氷水9kgに加えた後、ジクロロメタン(12L×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去して粗生成物1076gを得た。得られた粗生成物より、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により精製を行い、アジド化物610gを赤褐色液体として得た。
還元工程
20Lオートクレーブ反応容器に前記のアジド化物605g(2.87mol)、メタノール8L、及び10%Pd/C(wet)136gを仕込み、水素圧0.5MPaで30分毎に入れ替えながら4時間撹拌した。
ろ過によって触媒を除去した後、ろ液を濃縮し、粗生成物461gを淡黄褐色液体として得た。粗生成物より減圧蒸留(533Pa,70℃)により精製を行い、無色透明液体として目的物である3-アミノ-1,2,2-トリエチルピペリジン55.3g(化合物1-II-13,収率10%)を得た。
1H NMR(400MHz, CDCl3, ppm):
σ0.83-0.87(3H), 0.88-0.92(3H), 0.95-0.99(3H), 1.20(2H), 1.32-1.84(8H), 2.41-2.53(3H), 2.57-2.63(1H), 2.71-2.74(1H)
13C NMR(400MHz, CDCl3, ppm):
σ61.20, 51.50, 45.00, 43.54, 29.02, 23.20, 22.36, 22.10, 15.66, 9.49, 7.82
製造例2: 3-ピロリジニル-1,2,2-トリエチルピペリジン(化合物1-II-12)
N-アルキル化工程
500mL4つ口ナスフラスコに実施例1で得られた3-アミノ-1,2,2-トリエチルピペリジン15.00g(0.08mol)、1,4-ジブロモブタン35.00g(0.16mol)、炭酸水素ナトリウム34.09g(0.41mol)、及びトルエン150mLを仕込み、100℃で24時間撹拌した。
ろ過によって塩を除去し、溶媒を減圧留去して粗生成物38.94gを黄色液体として得た。粗生成物より減圧蒸留(33Pa,97-101℃)により精製を行い、無色透明液体として目的物である3-ピロリジニル-1,2,2-トリエチルピペリジン13.31g(化合物1-II-12,収率70%)を得た。
1H NMR(400MHz, CDCl3, ppm):
σ0.82-0.89(6H), 0.95-0.99(3H), 1.33-1.68(10H), 1.76-1.95(2H), 2.06-2.14(1H), 2.28-2.34(1H), 2.51-2.57(2H), 2.62-2.70(4H), 2.74-2.82(1H)
13C NMR(400MHz, CDCl3, ppm):
σ63.63, 60.47, 50.76, 44.79, 43.74, 26.14, 23.76, 23.34, 20.90, 20.75, 15.05, 10.03, 7.31
製造例3: 3-ジメチルアミノ-1,2,2-トリエチルピペリジン(化合物1-II-16)
N-アルキル化工程
500mL4つ口ナスフラスコに実施例1で得られた3-アミノ-1,2,2-トリエチルピペリジン10.02g(0.054mol)、37%ホルムアルデヒド水溶液43.84g(0.540mol)及びギ酸24.89g(0.541mol)を仕込み、80℃で9時間撹拌した。
氷冷下、48%水酸化ナトリウム水溶液100gを加え、クロロホルム(100mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して粗生成物11.78gを黄色液体として得た。粗生成物より減圧蒸留(20Pa,58-59℃)により精製を行い、無色透明液体として目的物である3-ジメチルアミノ-1,2,2-トリエチルピペリジン6.98g(化合物1-II-16,収率61%)を得た。
1H NMR(400MHz, CDCl3, ppm):
σ0.81-0.86(3H), 0.88-0.91(3H), 0.95-0.98(3H), 1.33-1.70(6H), 1.77-1.95(2H), 2.06-2.18(1H), 2.22(6H), 2.28-2.35(1H), 2.41-2.45(1H), 2.62-2.65(1H), 2.71-2.80(1H)
13C NMR(400MHz, CDCl3, ppm):
σ64.18, 63.72, 44.84, 44.02, 43.77, 26.15, 23.28, 20.87, 19.49, 15.11, 10.00, 7.51
製造例4: 3-ジメチルアミノ-1,2,2-トリエチルピペリジン(化合物1-II-16)
アミノ化工程
500mL4つ口ナスフラスコに2-(1-クロロ-1-エチルプロピル)メチル-1-エチルピロリジン14.04g(0.07mol)、40%ジメチルアミン水溶液54.26g(0.48mol)、及びエタノール100mLを仕込み、40℃で44時間撹拌した。
クロロホルム(100ml×3)で抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して粗生成物9.35gを黄色液体として得た。得られた粗生成物より、シリカゲルクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=8:1)により精製を行い、無色透明液体として目的物である3-ジメチルアミノ-1,2,2-トリエチルピペリジン4.16g(化合物1-II-16,収率28%)を得た。
実施例1,比較例1〜3
表1に示す第1剤と表2に示す第2剤を調製し、これらを組み合わせて使用したときの脱色性及び感触について評価を行った。
Figure 2007246458
Figure 2007246458
Figure 2007246458
〔処理方法〕
第1剤と第2剤を表3に示す混合比(第1剤:第2剤)で混合し、浴比(剤:毛髪)=1:1で黒髪毛束に塗布した。30℃で30分放置した後、40℃の水ですすぎ、市販のシャンプーで洗浄、水洗し、市販のリンスを塗布した後、水ですすぎ、タオルで拭き、乾燥させた。
〔脱色性評価〕
本脱色工程に従って脱色した毛束の明るさを、色差計(コニカミノルタセンシング(株)色彩色差計CR-400)を用いてCIE表色系(L*,a*,b*)で計測し、下記の式によりΔb*を算出した。Δb*が大きいほど脱色性が優れている。結果を表3に示す。
Δb*=b* 2−b* 1
〔b* 1は脱色前、b* 2は脱色後のb*値である。〕
〔感触評価〕
本脱色工程に従って脱色した毛束に指を通し、指のひっかかり感・きしみ感・ごわつき感を基に以下の基準でスコアをつけ、感触評価を行った。結果を表3に示す。
○: 指のひっかかり感は少しあるが、きしみやごわつきは感じない
△: 指のひっかかり感は少しあり、きしみやごわつきも感じる
×: 指のひっかかり感があり、きしんだり、ごわついたりする
Figure 2007246458
表3より、成分(a)の含窒素化合物を使用した実施例1は、脱色性と感触の双方が良好である点で優れている。第1剤に含窒素化合物を使用しない比較例1と、成分(a)とは異なる含窒素化合物を使用した比較例2は、いずれも脱色性に劣るものであった。実施例1と同等の脱色性になるよう第2剤の過酸化水素量を増やした比較例3は、感触スコアが悪いものであった。
実施例2,比較例4
表4に示す第1剤を調製し、染色性について評価を行った。
〔染色性評価〕
表4に示す第1剤と表2に示した第2剤Aをそれぞれ混合比1:1.5の重量比で混合し(混合時のpHは9.8)、浴比(剤:毛髪)=1:1で白髪毛束に塗布した。30℃で50分放置した後、40℃の水ですすぎ、市販のシャンプーで洗浄、水洗し、市販のリンスを塗布した後、水ですすぎ、タオルで拭き、乾燥させた。
本染毛工程に従って染色した毛束の色合いを、色差計(コニカミノルタセンシング(株)色彩色差計CR-400)を用いてCIE表色系(L*,a*,b*)で計測し、下記の式によりΔE*を算出した。ΔE*が大きいほど染色性が優れている。結果を表5に示す。
Figure 2007246458
〔L* 1、a* 1、b* 1は染色前、L* 2、a* 2、b* 2は染色後の測定値である。〕
Figure 2007246458
Figure 2007246458
表5に示されたΔE*値より、実施例2は、含窒素化合物以外の処方が共通する比較例(比較例4)に比べ、良好な染色性を示すという点で優れている。
処方例
第1剤の処方例を表6及び7に示す。これらは、通常用いられる第2剤と適宜組み合わせて使用される(前記第2剤Aと1:1の重量比で混合したときのpHは9.9)。
Figure 2007246458
Figure 2007246458

Claims (5)

  1. 次の成分(a)を含有する第1剤と、成分(b)を含有する第2剤からなり、使用時のpHが7.5〜12である染毛剤組成物。
    (a)下記一般式(1)で表される含窒素化合物又はその塩。
    Figure 2007246458
    〔式中、nは1又は2の数を示す。
    1及びR3〜R5は、それぞれ独立に、水素原子、水酸基、若しくは炭素数12以下のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、環状炭化水素基、アラルキル基若しくはシアノ化アルキル基、又は5〜7員環の飽和若しくは不飽和の複素環基を示す。
    2個のR2は同一でも異なっていてもよく、水酸基、−R又は−ORを示す。ここでRは炭素数12以下のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、環状炭化水素基、アラルキル基若しくはシアノ化アルキル基、又は5〜7員環の飽和若しくは不飽和の複素環基を示す。
    これらR1〜R5は、水酸基、アミノ基、並びに炭素数8以下のアルキル基、環状炭化水素基、アラルキル基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、エステル基及びシアノ化アルキル基から選ばれる1以上の置換基を有してもよい。
    1〜R5は、2つ以上が共同して飽和又は不飽和の3〜8員環を形成してもよい。この環は、水酸基、並びに置換基を有してもよい炭素数12以下のアルキル基及び環状炭化水素基から選ばれる置換基を有してもよい。〕
    (b)酸化剤
  2. 一般式(1)において、R1が水素原子又は炭素数12以下のアルキル基若しくは環状炭化水素基であり、2個のR2が同一の又は異なる炭素数12以下のアルキル基又は環状炭化水素基であり、R3及びR4がそれぞれ独立に水素原子、若しくは炭素数12以下のアルキル基若しくは環状炭化水素基であるか、又は両者が共同して窒素原子を含む飽和の5若しくは6員環を形成し、R5が水素原子、水酸基又は炭素数12以下のアルキル基若しくは環状炭化水素基である請求項1に記載の染毛剤組成物。
  3. 第1剤が酸化染料中間体を含有するものである請求項1又は2に記載の染毛剤組成物。
  4. 第1剤が直接染料を含有するものである請求項1〜3のいずれかに記載の染毛剤組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の染毛剤組成物の第1剤と第2剤とを使用直前に混合し、毛髪に適用し、1〜60分放置後、洗い流す毛髪の染色方法。

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