JP2002255752A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2002255752A
JP2002255752A JP2001059704A JP2001059704A JP2002255752A JP 2002255752 A JP2002255752 A JP 2002255752A JP 2001059704 A JP2001059704 A JP 2001059704A JP 2001059704 A JP2001059704 A JP 2001059704A JP 2002255752 A JP2002255752 A JP 2002255752A
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hair cosmetic
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 頭髪に十分なまとまり感や落ちつき感を与
え、かつべとつきがなく使用感の良好な毛髪化粧料の提
供。 【解決手段】 分子中に1個以上のカルボキシ基及び/
又はその塩を有するオルガノポリシロキサンであって、
カルボキシ基及び/又はその塩とケイ素原子との間に、
エステル結合又はアミド結合を含むが、その間にアミノ
基及びアンモニウム基を有しないオルガノポリシロキサ
ンを含有する毛髪化粧料、並びに更に界面活性剤及び/
又は毛髪セット用ポリマーを含有する毛髪化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪化粧料に関
し、更に詳しくは、べとつきのない使用感で、頭髪に滑
り性、光沢及びまとまりを与えることができる毛髪化粧
料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
毛髪化粧料に用いられる油剤の多くは、製品への配合量
や頭髪への塗布量に比例してべとつき等の悪い使用感が
強まることが知られている。そもそも毛髪化粧料におけ
る油剤の使用目的の一つは、頭髪にまとまり感や落ちつ
きを与え、かつ、使用感においては、しっとり感やなめ
からさを与えることにある。しかしながら、これまでに
用いられてきた油剤の多くは、頭髪に十分なまとまり感
や落ちつき感を与えようとすると製品への配合量が増大
し、その結果、べとついた使用感になってしまい、一
方、最適な使用感に合わせて製品への配合量を決めると
頭髪に十分なまとまり感や落ちつきを与えられないとい
う問題があった。またカチオン性オルガノポリシロキサ
ンではべとつく問題もあった。
【0003】本発明の課題は、頭髪に十分なまとまり感
や落ちつき感を与え、かつべとつきがなく使用感の良好
な毛髪化粧料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、分子中に1個
以上のカルボキシ基及び/又はその塩を有するオルガノ
ポリシロキサンであって、カルボキシ基及び/又はその
塩とケイ素原子との間に、エステル結合又はアミド結合
を含むが、その間にアミノ基及びアンモニウム基を有し
ないオルガノポリシロキサンを含有する毛髪化粧料、並
びに更に界面活性剤及び/又は毛髪セット用ポリマーを
含有する毛髪化粧料を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】[オルガノポリシロキサン]本発
明に用いられるオルガノポリシロキサンにおいて、カル
ボキシ基及び/又はその塩(以下カルボキシル基等とい
う)は、好ましくは−COOM(ここでMは水素原子、
金属、アンモニウム、総炭素数1〜22のアルキルもし
くはアルケニルアンモニウム、炭素数1〜22のアルキ
ルもしくはアルケニル置換ピリジニウム、総炭素数1〜
22のアルカノールアンモニウム、又は塩基性アミノ酸
を示す。)で表される基である。
【0006】本発明に用いられるオルガノポリシロキサ
ンは、分子中に1個以上カルボキシ基等を有するもので
あり、その構造は特に限定さないが、これらカルボキシ
基等とケイ素原子との間に、エステル結合又はアミド結
合を含むが、その間にアミノ基及びアンモニウム基を有
さない。カルボキシ基等が、一般式(1)又は(2)の
少なくともいずれか一方で表わされる構造でケイ素原子
に連結されているものが特に好ましい。
【0007】
【化3】
【0008】[式中、R1及びR2は同一又は異なって、
窒素原子を除くヘテロ原子を含む置換基を有していても
よい、炭素数2〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレ
ン基、アルケニレン基又はアリーレン基を示す。Xは−
O−又は−NH−基を示す。Mは前記の意味を示す。]
【0009】
【化4】
【0010】[式中、R1、R2、X及びMは前記の意味
を示し、R3及びR4は同一又は異なって、窒素原子を除
くヘテロ原子を含む置換基を有していてもよい、炭素数
2〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基、アルケ
ニレン基又はアリーレン基を示す。] 一般式(1)及び(2)中、R1は、好ましくは炭素数
2〜12の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基又はアル
ケニレン基であり、R2及びR4は、好ましくは炭素数2
〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基又はアルケニ
レン基、あるいはフェニレン基であり、R3は、好まし
くは炭素数2〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基
又はアルケニレン基であり、より好ましくはエチレン基
である。R1〜R4において、窒素原子を除くヘテロ原子
を含む置換基としては、エステル基、エーテル基等が挙
げられる。
【0011】M中、金属は、アルカリ金属、アルカリ土
類金属及び遷移金属を含むが、アルカリ金属、アルカリ
土類金属が好ましく、ナトリウム、カリウムがより好ま
しい。アルカノールアンモニウムは、総炭素数1〜9の
アルカノールアンモニウムが好ましく、更に好ましく
は、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモ
ニウム、トリエタノールアンモニウムである。これらの
アルカノールアンモニウムは、pHによりアルカノール
アミンにもなりうる。塩基性アミノ酸としては、アルギ
ニン、ヒスチジン、リジン等が挙げられる。
【0012】カルボキシル基等を有するオルガノポリシ
ロキサンは、水酸基及び/又はアミノ基を有するオルガ
ノポリシロキサン(以下、前駆体オルガノポリシロキサ
ンという)と、酸無水物又は酸塩化物とを反応させるこ
とで合成することができ、酸無水物を用いることがさら
に好ましい。酸無水物としては、無水フタル酸、無水マ
レイン酸、無水コハク酸、無水グルタル酸、無水アジピ
ン酸の中から選ばれる1種以上を用いることが好まし
い。
【0013】前駆体オルガノポリシロキサンの水酸基、
アミノ基の部分構造は特に限定されないが、一般式
(3)又は(4)で表されるものが好ましい。
【0014】
【化5】
【0015】また、前駆体オルガノポリシロキサンのポ
リシロキサン鎖としては、[R2SiO]単位(ここ
で、Rはメチル基等の低級アルキル基、フェニル基又は
ビニル基を示す。)が直鎖状又は分岐鎖状に結合してい
る構造を有するものが挙げられ、これらは架橋していて
も、架橋していなくてもよい。この前駆体オルガノポリ
シロキサンの中では、粘度30〜10万mPa・sのも
のが好ましい。
【0016】前駆体オルガノポリシロキサンと、酸無水
物との反応の際に、溶媒は、何も用いないか、あるいは
酸無水物と反応しないものであれば特に制限はなく、例
えば、2−ブタノン等のケトン類、ヘプタンやシクロヘ
キサン等の飽和炭化水素類、トルエン等の芳香族炭化水
素類、1,4−ジオキサンやジエチレングリコールジエ
チルエーテルやアニソール等のエーテル類、ジメチルホ
ルムアミド等のアミド類、酢酸エチルや安息香酸メチル
等のエステル類、1,2−ジクロロエタンやクロロベン
ゼン等のハロゲン化炭化水素類、スルホラン等のスルホ
ン類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類等が挙
げられる。
【0017】反応温度は、酸無水物の開環反応を早め、
前駆体オルガノポリシロキサンと酸無水物とを混合し易
くし、またポリシロキサン鎖の断裂等の副反応が起こり
にくく、また変色などを引き起こさない観点から、30
℃〜150℃が好ましく、50℃〜110℃がさらに好
ましい。
【0018】反応時間は、充分な反応を行い、またポリ
シロキサン鎖の断裂や変色等の好ましくない副反応を引
き起こさない観点から、2〜23時間が適当である。反
応雰囲気は、乾燥窒素などの不活性気体雰囲気が好まし
い。
【0019】前駆体オルガノポリシロキサンと酸無水物
との割合は、求められる性質に依存して決められるが、
生成物にカルボキシル基等を含有させる特徴を出し、反
応しないで残留する酸無水物量を抑え、その後の変質や
使用時の副反応を引き起こさない観点から、前駆体オル
ガノポリシロキサンの水酸基とアミノ基との合計当量モ
ル数に対して0.3倍〜1.2倍当量モルの酸無水物が
仕込まれることが好ましく、0.6倍〜1.1倍当量モ
ル用いることが特に好ましい。ここで、酸無水物1モル
は、反応性から1当量モルとする。特に式(4)におい
てXがNHである基を有する、前駆体オルガノポリシロ
キサンを用い、これに酸無水物を反応させる場合には、
全てのアミノ基の0.7倍当量モル以上用いることが好
ましい。
【0020】本発明においては、カルボキシル基等を有
するオルガノポリシロキサンは水性エマルジョンとして
用いるのが好ましい。水性エマルジョンの製造は特に限
定されず、必要に応じて高圧剪断や超音波照射を施して
粒子を微細にすることもできる。エマルジョンの平均粒
径は、好ましくは0.01〜100μm、更に好ましく
は0.01〜30μm、特に好ましくは0.01〜10
μmである。
【0021】本発明の毛髪化粧料中、分子中に1個以上
のカルボキシ基等を有するオルガノポリシロキサンの含
有量は、好ましくは0.01〜30重量%、さらに好ま
しくは0.1〜20重量%、特に好ましくは0.1〜5
重量%である。
【0022】[界面活性剤]本発明の毛髪化粧料は、上
記オルガノポリシロキサンと共に界面活性剤を含有する
ことが好ましい。例えば、本発明の毛髪化粧料の剤型が
シャンプー剤である場合は、アニオン界面活性剤及び/
又は両性界面活性剤を配合することが好ましい。
【0023】アニオン界面活性剤としては、例えば次の
ものが挙げられる。 (1)平均炭素数が10〜16のアルキル基を有する、
直鎖又は分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩。 (2)平均炭素数が10〜20の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基又はアルケニル基を有し、1分子内に平均で0.
5〜8モルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイドあるいはそれらの2種以上が付
加した(例えばエチレンオキサイドとプロピレンオキサ
イドが0.1/9.9〜9.9/0.1のモル比で、あ
るいはエチレンオキサイドとブチレンオキサイドが0.
1/9.9〜9.9/0.1のモル比で付加)アルキル
又はアルケニルエーテル硫酸塩。 (3)平均炭素数が10〜20のアルキル基又はアルケ
ニル基を有する、アルキル又はアルケニル硫酸塩。 (4)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有する、
オレフィンスルホン酸塩。 (5)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有する、
アルカンスルホン酸塩。 (6)平均10〜24の炭素原子を1分子中に有する、
飽和又は不飽和脂肪酸塩。 (7)平均炭素数が10〜20のアルキル基又はアルケ
ニル基を有し、1分子内に平均で0.5〜8モルのエチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイドあるいはそれらの2種以上が付加した(例えばエ
チレンオキサイドとプロピレンオキサイドが0.1/
9.9〜9.9/0.1のモル比で、あるいはエチレン
オキサイドとブチレンオキサイドが0.1/9.9〜
9.9/0.1のモル比で付加)アルキル又はアルケニ
ルエーテルカルボン酸塩。 (8)平均10〜20の炭素原子からなるアルキル基又
はアルケニル基を有する、α−スルホ脂肪酸塩又はエス
テル。 (9)炭素数が8〜24のアシル基、及び遊離カルボン
酸残基又はスルホン酸残基を有する、N−アシルアミノ
酸型界面活性剤。 (10)炭素数が8〜24のアルキル基、アルケニル基
又はそれらのエトキシレートを有する、リン酸モノ又は
ジエステル型界面活性剤。 (11)炭素数が8〜22の高級アルコールもしくはそ
のエトキシレート等のスルホコハク酸エステル又は高級
脂肪酸アミド由来のスルホコハク酸エステル。 (12)炭素数が8〜20の高級脂肪酸モノエタノール
アマイド、ジエタノールアマイド、又はそれらのエトキ
シレート等のスルホン酸塩。 (13)炭素数が8〜20のモノグリセライドのスルホ
ン酸塩。 (14)炭素数が8〜20の高級脂肪酸とイセチオン酸
との縮合物の塩。
【0024】また、両性界面活性剤としては、例えば次
のものが挙げられる。 (1)炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又は
アシル基を有する、α位付加型、2級アミド又は3級ア
ミド型のイミダゾリン系両性界面活性剤。 (2)炭素数6〜24のアルキル基、アルケニル基又は
アシル基を有する、カルボベタイン系、アミドベタイン
系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系又
はアミドスルホベタイン系の両性界面活性剤。
【0025】上記界面活性剤のなかでも、特に、下記
(a)〜(g)に示す化合物が好ましい。 (a)式(5)で表されるN−アシル−L−グルタミン
酸及びその塩。
【0026】
【化6】
【0027】[式中、R5は炭素数12〜18の直鎖も
しくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を示
し、Y1及びY2は水素原子、ナトリウム、カリウム又は
トリエタノールアミンを示し、Y1とY2は同一でも異な
っていてもよい。] (b)式(6)で表されるN−アシル−N−メチル−β
−アラニン及びその塩。
【0028】
【化7】
【0029】[式中、R5は前記と同じ意味を示し、Y
は水素原子、ナトリウム、カリウム又はトリエタノール
アミンを示す。] (c)式(7)で表されるアミノアルキルタウリン酸及
びその塩。
【0030】
【化8】
【0031】[式中、R5及びYは前記と同じ意味を示
す。] (d)式(8)で表されるアミドエーテルサルフェート
及びその塩。
【0032】
【化9】
【0033】[式中、R5及びYは前記と同じ意味を示
し、R6は炭素数1〜3の直鎖アルキル基を示し、AO
は炭素数2〜4のオキシアルキレン基を示し、nはアル
キレンオキサイドの平均付加モル数を示す1〜5の数で
ある。] (e)式(9)で表されるモノアルキル又はジアルキル
リン酸及びそれらの塩。
【0034】
【化10】
【0035】[式中、R5及びYは前記と同じ意味を示
し、R7は水素原子、あるいは炭素数12〜18の直鎖
もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す
(R7が水素原子の場合、式(9)はモノアルキルリン
酸及びその塩を示す)。] (f)式(10)、(11)又は(12)で表される2
級アミド型及び3級アミド型のイミダゾリン系両性界面
活性剤及びその塩。
【0036】
【化11】
【0037】[式中、R8は炭素数7〜18の直鎖もし
くは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、Yは
前記と同じ意味を示す。]
【0038】
【化12】
【0039】[式中、R8及びYは前記と同じ意味を示
す。]
【0040】
【化13】
【0041】[式中、R8及びYは前記と同じ意味を示
す。] (g)式(13)又は(14)で表されるカルボベタイ
ン系、スルホベタイン系及びヒドロキシスルホベタイン
系の両性界面活性剤。
【0042】
【化14】
【0043】[式中、R9は炭素数6〜24のアルキル
基、アルケニル基又はアシル基を示す。]
【0044】
【化15】
【0045】[式中、R9は前記と同じ意味を示し、Z
は水素原子又は水酸基を示す。] これらのアニオン界面活性剤及び両性界面活性剤は単独
でも2種以上を混合しても用いることができ、その配合
量は全組成中に0.01〜25重量%が好ましく、更に
0.1〜20重量%、特に0.1〜10重量%配合する
と、特に感触等の面にも優れ好ましい。
【0046】また、本発明の毛髪化粧料の剤型がリンス
剤である場合は、カチオン界面活性剤、非イオン界面活
性剤及び/又は両性界面活性剤を配合することが好まし
い。
【0047】カチオン界面活性剤としては、例えば次の
一般式(15)、(16)、(17)又は(18)で表
わされるものが挙げられる。
【0048】
【化16】
【0049】[式中、R10は、炭素数8〜22の直鎖も
しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R
11は水素原子、メチル基、エチル基又は炭素数8〜22
の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基あるいはアルケニル
基を示し、R12及びR13はそれぞれ水素原子、メチル基
又はエチル基を示し、R14は炭素数2〜3のアルキレン
基を示し、p及びqはそれぞれ1〜10の数を示し、A
はハロゲン原子又は有機アニオン基を示す。]
【0050】
【化17】
【0051】[式中、R15は直鎖もしくは分岐鎖の炭素
数7〜35のアルキル基又はアルケニル基を示し、
16、R17及びR18は同一又は異なって、炭素数1〜4
のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又は水素原
子を示し、Bは−CONJ−(Jは水素原子又は炭素数
1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を示
す)、−O−又は−COO−を示し、Dは水素原子、ヒ
ドロキシル基、炭素数1〜36の直鎖もしくは分岐鎖の
アルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基あ
るいは式
【0052】
【化18】
【0053】で表わされる基を示し、Eは水素原子又は
ヒドロキシル基を示し、rは2又は3の数を示し、sは
0又は1〜5の整数を示す。ただし、s=1の場合、E
は水素原子又はヒドロキシル基を示し、s=0、2、
3、4、5の場合、Eは水素原子を示す。Aは前記と同
じ意味を示す。]
【0054】
【化19】
【0055】[式中、R19は総炭素数8〜35の、−O
−,−CONH−,−OCO−もしくは−COO−で表
わされる官能基で分断又は−OHで置換されていてもよ
い、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基
を示し、R20及びR21は同一又は異なって、炭素数1〜
22のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキ
ル基を示す。] これらのカチオン界面活性剤のうち、特にステアリルト
リメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルア
ンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、ジステアリルメチルアミン、ジオレイル
メチルアミン、ジパルミトイルメチルアミン、ステアリ
ルジメチルアミン、ステアリルジエチルアミン、ベヘニ
ルジメチルアミン、ベヘニルジエチルアミン、オレイル
ジメチルアミン、パルミトイルジメチルアミン、ステア
ラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピル
ジエチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、
ステアラミドエチルジメチルアミンが好ましい。
【0056】カチオン界面活性剤は、全組成中に合計で
0.01〜25重量%配合するのが好ましく、さらに
0.1〜20重量%、特に0.1〜15重量%配合する
のが好ましい。
【0057】非イオン界面活性剤としては、例えば平均
炭素数10〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はア
ルケニル基を有し、エチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイド又はブチレンオキサイドを付加したポリオキシ
アルキレンアルキルエーテル又はポリオキシアルキレン
アルケニルエーテル;炭素数8〜20の脂肪酸のグリセ
リンエステル;炭素数8〜20の脂肪酸のグリコールエ
ステル;炭素数8〜20の脂肪酸のモノグリセライドの
エトキシレート;炭素数8〜20の高級脂肪酸のショ糖
エステル;炭素数8〜20の高級脂肪酸のソルビタンエ
ステル;炭素数8〜20のアシル基を有するポリグリセ
リン脂肪酸エステル;炭素数8〜20の高級脂肪酸のモ
ノエタノールアミド又はジエタノールアミド又はそれら
のエトキシレート;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;
炭素数8〜20のアシル基を有するポリオキシアルキレ
ンソルビタン脂肪酸エステル;炭素数8〜20のアシル
基を有するポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステ
ル;炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、ア
ルケニル基又はアルキルフェニル基を有するアルキルサ
ッカライド系界面活性剤;炭素数8〜20の直鎖又は分
岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキルア
ミンオキサイド又はアルキルアミドアミンオキサイド;
炭素数8〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアル
ケニル基を有する多価アルコールのエーテル化合物又は
エステル化合物;シロキサン誘導体(特開平4-108795号
に記載のもの)、ポリオキシ変性シリコーン等のシリコ
ーン系界面活性剤;ポリオキシアルキレンエーテル、ポ
リオキシアルキレンアルキルアリルエーテル、ポリオキ
シアルキレンラノリンアルコール、ポリオキシアルキレ
ングリセリルモノ脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレ
ン脂肪酸エステル、高級脂肪酸グリセリンエステル、プ
ルロニック型ブロックポリマーノニオン活性剤、テトロ
ニック型ブロックポリマーノニオン活性剤、ポリオキシ
アルキレン脂肪酸アミド、ポリオキシアルキレンアルキ
ルアミド、ポリエチレンイミン誘導体等が挙げられる。
【0058】非イオン界面活性剤は、1種又は2種以上
を組合わせて用いることができ、全組成中に0.01〜
25重量%配合するのが好ましく、さらに0.1〜20
重量%、特に0.1〜15重量%配合することが好まし
い。
【0059】[毛髪セット用ポリマー]本発明の毛髪化
粧料の剤型が、ヘアセット剤、ヘアフォーム剤、ヘアス
プレー剤等である場合は、毛髪セット用ポリマーを配合
することが好ましい。毛髪セット用ポリマーとしては以
下に示すものが挙げられる。 (1)ポリビニルピロリドン系高分子化合物 ・ポリビニルピロリドン;市販品としてルビスコールK
12,K30(以上、BASF社製)、PVPK15,
K30(以上、GAF社製)等が挙げられる。 ・ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体;市販品
としてルビスコールVA28,VA73(以上、BAS
F社製)、PVP/VA E−735,S−630(以
上、GAF社製)等が挙げられる。 ・ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビ
ニル三元共重合体;市販品としてルビスコールVAP3
43(BASF社製)等が挙げられる。 ・ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート
共重合体;市販品としてルビフレックス(BASF社
製)、コポリマー845,937,958(以上、GA
F社製)等が挙げられる。 ・ポリビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アク
リル酸共重合体;市販品としてルビフレックスVBM3
5(BASF社製)等が挙げられる。 ・ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート
/ビニルカプロラクタム共重合体;市販品としてコポリ
マーVC−713(GAF社製)等が挙げられる。 (2)酸性ビニルエーテル系高分子化合物 メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフ
エステル共重合体;市販品としてガントレッツES−2
25,ES−425,SP−215(以上、GAF社
製)等が挙げられる。 (3)酸性ポリ酢酸ビニル系高分子化合物 ・酢酸ビニル/クロトン酸共重合体;市販品としてレジ
ン28−1310(ナショナル・スターチ社製)、ルビ
セットCA66(BASF社製)等が挙げられる。 ・酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合
体;市販品としてレジン28−2930(ナショナル・
スターチ社製)等が挙げられる。 ・酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合
体;市販品としてルビセットCAP(BASF社製)等
が挙げられる。 ・酢酸ビニル/tert−ブチル安息香酸ビニル/クロ
トン酸共重合体;例えば特表平6−507646号公報
に記載されているもの等が挙げられる。 (4)酸性アクリル系高分子化合物 ・(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共
重合体;市販品としてプラスサイズL53P(互応化学
社製)、ダイヤホールド(三菱化学社製)、アマホール
ド・DR−25(アマコール社製)等が挙げられる。 ・アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキル
アクリルアミド共重合体;市販品としてウルトラホール
ド8(BASF社製)、アンフォマーV−42(ナショ
ナル・スターチ社製)等が挙げられる。 (5)両性アクリル系高分子化合物 ・(メタ)アクリルエチルベタイン/(メタ)アクリル
酸アルキルエステル共重合体;例えばN−メタクリロイ
ルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムα−N
−メチルカルボキシベタインと(メタ)アクリル酸アル
キルエステルとの共重合体等が挙げられ、市販品として
はユカフォーマーM−75、SM(以上、三菱化学社
製)等が挙げられる。 ・アクリル酸アルキルエステル/メタクリル酸ブチルア
ミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体;例え
ばオクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミ
ノエチルメタクリレートコポリマー等が挙げられ、市販
品としてアンフォーマー28−4910(ナショナル・
スターチ社製)等が挙げられる。 (6)塩基性アクリル系高分子化合物 アクリルアミド・アクリルエステル系四元共重合体;特
開平2−180911号公報、特開平8−291206
号公報に記載されているもの等が挙げられる。 (7)セルロース骨格を有する高分子化合物 カチオン性のセルロース骨格を有する高分子化合物;市
販品としてセルコートH−100,L−200(ナショ
ナル・スターチ社製)等が挙げられる。 (8)キチン・キトサン骨格を有する高分子化合物 ・ヒドロキシプロピルキトサン;市販品としてキトフィ
ルマー(一丸ファルコス社製)等が挙げられる。 ・カルボキシメチルキチン、カルボキシメチルキトサ
ン、キトサンとピロリドンカルボン酸、乳酸、グリコー
ル酸等の一価酸又はアジピン酸、コハク酸等の二価酸と
の塩;市販品としては、カイトマーPC(ピロリドンカ
ルボン酸塩)、カイトマーL(乳酸塩)(以上、ユニオ
ンカーバイド社製)等が挙げられる。 (9)水分散性ポリエステル 市販品としてAQ38S、AQJIS(イーストマン・
コダック社製)等が挙げられる。 (10)ポリ(N−アシルエチレンイミン)が連結した
オルガノポリシロキサン 特公平9−2716831号公報、特開平7−1333
52号公報、特開平5−112423号公報、特開平3
−287509号公報に記載されているものが挙げられ
る。
【0060】これらの毛髪セット用ポリマーは、1種又
は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に
0.1〜10重量%配合するのが好ましく、特に0.5
〜6重量%、更に1.0〜5重量%配合すると、必要か
つ十分なセット力が得られるので好ましい。
【0061】[その他の成分]本発明の毛髪化粧料に
は、上記以外の成分として、油分、多価アルコール、溶
剤、コンディショニング成分等を適宜配合することがで
きる。油分としては、ステアリン酸等の高級脂肪酸、セ
タノール等の高級アルコール、コレステロール、ワセリ
ン、コレステリルイソステアレート、スフィンゴ脂質等
の固体脂、スクワレン、ホホバ油、その他のシリコーン
誘導体等の液体脂等が挙げられる。多価アルコールとし
ては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリグリセリン、ソルビトール等が挙
げられる。溶剤としては、水、炭素数1〜6のアルコー
ル、ベンジルアルコール、2−ペンジロキシエタノー
ル、N−アルキルピロリドン、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル等が挙げられる。コンディショニング
成分としては、カチオン化セルロース、カチオン化グア
ガム、マーコート550(メルク社製)等のカチオン化
ポリマー等が挙げられる。
【0062】また、その他通常に使用される成分、例え
ばメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カ
ルボキシビニルポリマー、キサンタンガム等の多糖類等
の水溶性高分子;ポリオキシアルキレンソルビタンエス
テル、ポリオキシエチレングリコールジステアレート、
エタノール等の粘度調整剤;エチレンジアミン四酢酸
(EDTA)、ホスホン酸塩類等のキレート剤;メチル
パラベン、ブチルパラベン等の防腐剤;ビタミン又はそ
の前駆体等の栄養成分、レシチン、ゼラチン等の動植物
抽出物又はその誘導体;ナイロン、ポリエチレン等のポ
リマー微粉体;グリチルリチン酸カリウム等の消炎剤、
酢酸トコフェロール等の抗炎症剤;トリクロサン、トリ
クロロカルバン、オクトピロックス、ジンクピリチオン
等の殺菌剤や抗フケ剤;ジブチルヒドロキシトルエン等
の酸化防止剤;その他パール化剤、紫外線吸収剤、乳
酸、クエン酸等のpH調整剤、色素、香料等を、本発明
の効果を損なわない範囲で必要に応じて配合することが
できる。
【0063】これらの成分のうち、水及び炭素数1〜6
のアルコールを配合し、これに他の成分を所望により配
合するのが望ましい。
【0064】[毛髪化粧料の剤型]本発明の毛髪化粧料
は、常法に従って製造することができ、その剤型は毛髪
に適用するものであれば特に制限はなく、種々の剤型と
することができる。その剤型として具体的には、ヘアフ
ォーム、ヘアスプレー、ヘアセットミスト、ヘアセット
ジェル、カラーローション、ヘアセットローション、ブ
ローローション、シャンプー、リンス、トリートメント
等が挙げられる。
【0065】
【実施例】例中の部及び%は、特記しない限り重量基準
である。また以下の合成例において、アミノ基、カルボ
キシル基及び水酸基は以下の方法で定量した。
【0066】<アミノ基の定量>クロロホルム・メタノ
ール混合溶媒(容量比1:1)の中で、過塩素酸の酢酸
溶液を用いて電位差滴定によって分析した。
【0067】<カルボキシル基の定量>クロロホルム・
メタノール混合溶媒(容量比1:1)の中で、フェノー
ルフタレインを指示薬とし、水酸化カリウムのエタノー
ル溶液を用いて滴定した。
【0068】<水酸基の定量>クロロホルム溶媒中、無
水酢酸のピリジン溶液で処理し、水を加えて過剰の無水
酢酸を酢酸に変え、フェノールフタレインを指示薬とし
て、生成した酢酸を水酸化カリウムで逆滴定した。得ら
れた値からカルボキシル基の滴定値を差し引いて、残存
している水酸基量に換算した。
【0069】合成例1(連結基にアミド結合を含むも
の) KF−8002(信越化学工業(株)製、アミノ基含有
ポリジメチルシロキサン)200部と無水コハク酸(和
光純薬工業製)12.0部とを混合して、窒素雰囲気
下、85〜88℃で4時間攪拌し、カルボキシル基を有
するポリジメチルシロキサンを薄黄色の糊状物として得
た。
【0070】このポリジメチルシロキサンは、元のアミ
ノ基の92%が消失していた。また、カルボキシル基の
定量の結果は、22.5mg水酸化カリウム当量/gサ
ンプルであった。液膜法で赤外線吸収スペクトルを測定
した結果、1708cm-1にカルボキシル基の吸収が、
1641cm-1にアミド基の吸収が観測された。
【0071】こうして得たカルボキシル基を有するポリ
ジメチルシロキサン100部に、未変性99.5%エタ
ノール400部を室温で加えて攪拌し、懸濁させた。こ
こに、水酸化ナトリウム1.0部のイオン交換水560
部溶液を1分かけて加え、攪拌しながら10,600〜
13,300Pa(80〜100torr)に減圧して加熱
し、全体量が470部になるまで濃縮した。これに、イ
オン交換水300部を加えて再び同様に濃縮し、全体量
を410部にして、アニオン性のポリシロキサンエマル
ジョンを乳濁液として得た。このエマルジョンの平均粒
径は1.9μmであった。
【0072】合成例2(連結基にエステル結合を含むも
の) KF−6003(信越化学工業(株)製、水酸基含有ポ
リジメチルシロキサン)200部と無水コハク酸(和光
純薬工業製)7.14部とを混合して、窒素雰囲気下、
90〜95℃で9時間攪拌し、カルボキシル基を有する
ポリジメチルシロキサンを無色の糊状物として得た。
【0073】このポリジメチルシロキサンは、元の水酸
基の93%が消失しており、カルボキシル基の定量の結
果は、18.8mg水酸化カリウム当量/gサンプルで
あった。液膜法で赤外線吸収スペクトルを測定した結
果、1716cm-1にカルボキシル基の吸収が、173
0cm-1にエステル基の吸収が観測された。
【0074】水酸化ナトリウム0.96部のイオン交換
水299部溶液を45℃以下に保って、分散機によって
7000rpmで攪拌した。ここに、上記で得たカルボ
キシル基を有するポリジメチルシロキサン100部を加
え、さらに20分間攪拌を続けて、ポリシロキサンのア
ニオン性エマルジョンを乳濁液として得た。このエマル
ジョンの平均粒径は0.9μmであった。
【0075】実施例1 表1に示した各組成を順次混合し、本発明品1〜2及び
比較品1〜3のシャンプー組成物を調製した。これらシ
ャンプー組成物の性能を10名の専門パネラーによって
以下の方法で評価した。結果を表1に示す。
【0076】<髪のまとまり感>専門パネラー自身が常
法に従って表1記載のシャンプー組成物を使用して洗髪
を行い、リンス、トリートメント等のヘアコンディショ
ニング剤は用いずにタオルで髪を拭き、その後、そのま
ま髪を自然乾燥した時の髪のまとまり状態を以下の基準
に従い自己評価した。 ◎:髪にまとまりを感じる。 ○:髪にややまとまりを感じる。 △:髪にあまりまとまりを感じない。 ×:髪にまとまりを感じない。
【0077】<髪の滑り感>専門パネラー自身が常法に
従って表1記載のシャンプー組成物を使用して洗髪を行
い、リンス、トリートメント等のヘアコンディショニン
グ剤を用いずにタオルで髪を拭き、その後、そのまま髪
を自然乾燥した時の髪のべとつきのなさを以下の基準に
従い自己評価した。 ◎:髪にサラサラした滑り感を非常に高く感じる。 ○:髪にサラサラした滑り感を感じる。 △:髪にやや滑り感を感じる。 ×:髪に滑り感を感じないで、べとつきを感じる。
【0078】<髪のつや>専門パネラー自身が常法に従
って表1記載のシャンプー組成物を使用して洗髪を行
い、リンス、トリートメント等のヘアコンディショニン
グ剤を用いずにタオルで髪を拭き、その後、そのまま髪
を自然乾燥した後で鏡を見て髪のつやの様子を以下の基
準に従い自己評価した。 ◎:髪に非常に美しいつやが増した感じがする。 ○:髪につやが増した感じがする。 △:髪につやが増した感じはしない。 ×:髪のつやが減った感じがする。
【0079】
【表1】
【0080】実施例2 表2に示した各成分を順次混合し、本発明品3、4及び
比較品4〜6のヘアセットフォーム組成物を調製した。
これらのヘアセットフォーム組成物の性能を10名の専
門パネラーによって以下の方法で評価した。結果を表2
に示す。
【0081】<髪のセット感>専門パネラーが実施例1
と同様の方法に従い表1の比較品1で示したシャンプー
剤を使用して洗髪し、タオルで髪を拭いて、そのまま髪
を自然乾燥した。続いて、表2記載のヘアセットフォー
ム組成物を適量手あるいはブラシ上に取って髪に付け、
手あるいはブラシで整髪した後自然乾燥した後の髪のま
とまり状態を以下の基準に従い評価した。 ◎:髪が良好にセットされていて、動いても崩れ難い。 ○:髪にまとまりを感じる。 △:髪にややまとまりを感じる。 ×:髪にまとまりを感じない。
【0082】<髪の感触>専門パネラーが実施例1と同
様の方法に従い表1の比較品1で示したシャンプー剤を
使用して洗髪し、タオルで髪を拭いて、そのまま髪を自
然乾燥した。続いて、表2記載のヘアセットフォーム組
成物を適量手あるいはブラシ上に取って髪に付け、手あ
るいはブラシで整髪した後自然乾燥した後の髪の感触を
以下の基準に従い評価した。 ◎:髪にサラサラとした非常に良い感触を感じる。 ○:髪に良い感触を感じる。 △:髪に特によい感触は感じない。 ×:髪にべとつきを感じる。
【0083】
【表2】
【0084】実施例3 下記に示した組成のヘアセットフォーム原液を、各成分
を混合することにより調製した。得られた原液と、噴射
剤として液化石油ガスとを、原液:ガス=70:30の
比率で混合し、ヘアセットフォームを得た。 <組成> ビニルピロリドン/4級化ジメチルアミノメチルメタクリレート コポリマー(50%水溶液) 6.0% 合成例1で調製したカルボキシ変性シリコーンのエマルジョン 6.5% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(28%水溶液) 1.0% ポリオキシエチレン(8)トリデシルエーテル 0.5% α−モノイソステアリルグリセリルエーテル 0.25% 95%変性エタノール 10.0% 香料 適量 精製水 バランス 100.0% このヘアセットフォームについて、実施例2と同様の評
価方法に従い髪のセット感および髪の感触を評価したと
ころ、結果は共に◎であった。
【0085】実施例4 下記に示した組成のブロー用ローション原液を、各成分
を混合することにより調製した。得られた原液をポンプ
スプレー用容器に充填しブロー用ローションとした。
【0086】 <組成> ビニルピロリドン/4級化ジメチルアミノメチルメタクリレート コポリマー(50%水溶液) 3.0% 合成例2で調製したカルボキシ変性シリコーンのエマルジョン 3.0% メチルポリシロキサン(10万cs) 0.2% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(28%水溶液) 0.1% 香料 適量 99%変性エタノール バランス 100.0% このブロー用ローションについて、実施例2と同様の評
価方法に従い髪のセット感および髪の感触を評価したと
ころ、結果は前者が◎で、後者は○であった。
【0087】実施例5 下記に示した組成のヘアスプレー原液を、各成分を混合
することにより調製した。得られた原液と、噴射剤とし
て液化石油ガスとを、原液:ガス=55:45の比率で
混合し、ヘアスプレーを得た。
【0088】 <組成> ガントレッツES−225(ISP社製)(50%エタノール溶液) 7.0% 合成例1で調製したカルボキシ変性シリコーンのエマルジョン 2.0% 香料 適量 99%変性エタノール バランス 100.0% このヘアスプレーについて、実施例2と同様の評価方法
に従い髪のセット感および髪の感触を評価したところ、
結果は共に◎であった。
【0089】実施例6 下記に示した組成のヘアセットジェル原液を、各成分を
混合することにより調製した。得られた原液を容器に充
填し、ヘアセットジェルを得た。
【0090】 <組成> カルボキシビニルポリマー 2.0% (BFグットリッチ社製カーボポール981) 合成例1で調製したカルボキシ変性シリコーンのエマルジョン 2.0% 精製グリセリン 1.0% ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 0.3% 変性エタノール 15.0% 水酸化ナトリウム 適量 香料 適量 精製水 バランス 100.0% このヘアセットジェルについて、実施例2と同様の評価
方法に従い髪のセット感および髪の感触を評価したとこ
ろ、前者については○、後者については◎であった。
【0091】実施例7 下記に示した組成のシャンプー原液を、各成分を混合す
ることにより調製した。得られた原液を容器に充填し、
シャンプーを得た。
【0092】 <組成> ラウリル硫酸トリエタノールアミン 8.0% 合成例1で調製したカルボキシ変性シリコーンのエマルジョン 1.5% プロピレングリコール 3.0% ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 0.5% 変性エタノール 2.0% メチルパラベン 0.5% 香料 適量 精製水 バランス 100.0% このシャンプーについて、実施例1と同様の評価方法に
従い髪のまとまり感、髪の滑り感、および髪のつやを評
価したところ、髪のまとまり感については○、髪の滑り
感については○、髪のつやについては○であった。
【0093】実施例8 下記に示した組成のトリートメント原液を、各成分を混
合することにより調製した。得られた原液を容器に充填
し、トリートメントを得た。
【0094】 <組成> ステアリルアルコール 6.5% 合成例1で調製したカルボキシ変性シリコーンのエマルジョン 2.0% α−モノイソステアリルグリセリルエーテル 1.0% プロピレングリコール 3.0% ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 1.5% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(28%水溶液) 3.5% メチルパラベン 0.5% 香料 適量 精製水 バランス 100.0% 実施例1と同様の方法に従い表1の比較品1で示したシ
ャンプー剤を使用して洗髪し、タオルで拭かないでこの
トリートメントを適量手にとって髪に付け、掌と指で充
分に髪全体に広げてなじませた後に、髪を水で充分にす
すぎ、タオルで拭いて、自然乾燥により乾燥させた。こ
の髪について実施例1と同様のパネラーおよび評価基準
に従って髪のまとまり感、髪の滑り感、および髪のつや
を評価したところ、髪のまとまり感については○、髪の
滑り感については◎、髪のつやについては◎であった。
【0095】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、毛髪に対し、べ
とつきがなく、まとまりを与え、良好な使用感を付与す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 Fターム(参考) 4C083 AB032 AC012 AC072 AC102 AC122 AC172 AC182 AC482 AC542 AC692 AC782 AD072 AD092 AD152 AD161 AD162 BB01 CC31 CC32 CC33 CC38 DD08 DD23 DD27 DD41 EE06 EE07 EE25 EE28 FF01 FF05 4J002 AB01X AB05X BE04X BF02X BG01X BG02X BG07X BG13X BJ00X CF00X CH053 CP05W CP09W CP17X CP183 EG006 EH046 EH156 EN116 EN136 EP016 EU116 EV186 EV216 EV256 EW046 FD023 FD026 GB00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中に1個以上のカルボキシ基及び/
    又はその塩を有するオルガノポリシロキサンであって、
    カルボキシ基及び/又はその塩とケイ素原子との間に、
    エステル結合又はアミド結合を含むが、その間にアミノ
    基及びアンモニウム基を有しないオルガノポリシロキサ
    ンを含有する毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 更に界面活性剤を含有する請求項1記載
    の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 更に毛髪セット用ポリマーを含有する請
    求項1又は2記載の毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 カルボキシ基及び/又はその塩が、一般
    式(1)又は(2)の少なくともいずれか一方で表わさ
    れる構造でケイ素原子に連結されている、請求項1〜3
    のいずれかの項記載の毛髪化粧料。 【化1】 [式中、R1及びR2は同一又は異なって、窒素原子を除
    くヘテロ原子を含む置換基を有していてもよい、炭素数
    2〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基、アルケ
    ニレン基又はアリーレン基を示す。Xは−O−又は−N
    H−基を示す。Mは水素原子、金属、アンモニウム、総
    炭素数1〜22のアルキルもしくはアルケニルアンモニ
    ウム、炭素数1〜22のアルキルもしくはアルケニル置
    換ピリジニウム、総炭素数1〜22のアルカノールアン
    モニウム、又は塩基性アミノ酸を示す。] 【化2】 [式中、R1、R2、X及びMは前記の意味を示し、R3
    及びR4は同一又は異なって、窒素原子を除くヘテロ原
    子を含む置換基を有していてもよい、炭素数2〜22の
    直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基、アルケニレン基又
    はアリーレン基を示す。]
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