JP2002255499A - 車両用リフト装置 - Google Patents

車両用リフト装置

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JP2002255499A
JP2002255499A JP2001137138A JP2001137138A JP2002255499A JP 2002255499 A JP2002255499 A JP 2002255499A JP 2001137138 A JP2001137138 A JP 2001137138A JP 2001137138 A JP2001137138 A JP 2001137138A JP 2002255499 A JP2002255499 A JP 2002255499A
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hydraulic circuit
vehicle
cylinders
lift device
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JP2001137138A
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Takeshi Yanagisawa
武史 柳澤
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Banzai Industries Ltd
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Banzai Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧シリンダーの作動油圧系統の一部に破損
による油漏れ等が発生してもリフトが不用意に降下する
ことがなく、又、リフトの車両受板が妄りに回転するこ
とのないような車両用リフト装置を提供する。 【解決手段】 左右の車両受板2、3において、一方の
車両受板2を昇降させる2本の油圧シリンダー4a、4
bを共に複動形の親シリンダーとすると共に他方の車両
受板3を昇降させる2本の油圧シリンダー5a、5bを
共に単動形の子シリンダーとして、作動供給源からの作
動油を前記親シリンダー4a、4bの各1次側に接続し
て1次側油圧回路11aを形成すると共にこれら親シリ
ンダー4a、4bの各2次側を前記子シリンダー5a、
5bのそれぞれ1つに接続して2次側油圧回路11bを
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両整備工場等に
おいて車両、特に乗用車の点検整備等に使用される同期
して昇降する一対の車両受板よりなる車両用リフト装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のリフト装置として、図13
に示す如く、左右一対の油圧シリンダーaを所定の間隔
を存して作業場のピット内に立設し、これら油圧シリン
ダーaの作動によって同期して昇降する左右一対の車両
受板bの上に各々2組のスイングアームcを旋回可能に
枢着し、更にこれらスイングアームcの先端部に車両の
ボディの受け金具dを取付けたツインリフト装置が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来型ツインリ
フト装置は、左右の油圧シリンダーへの作動油の供給管
路が1系統のみからなるためこの油圧系統が破損する
と、上昇したリフトが不用意に下降して事故を起こす危
険性があった。
【0004】又、前記各車両受板は一本の油圧シリンダ
ーのラムにより支承されているため、車両受板が水平方
向に回転をして、上に乗った車両が車両受板上から落下
する危険性があった。
【0005】本発明はこれらの問題点を解消し、油圧系
統の一部が破損してもリフトが下降することがなく、
又、車両受板に回転の生ずることがないような車両用リ
フト装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するべく、左右一対の車両受板が同期して昇降する方
式の車両用リフト装置において、これら車両受板の昇降
を各車両受板の下方に並べて立設した少なくとも各2本
の油圧シリンダーによって行なう構造とし、これら車両
受板の内の一方の昇降を行なう前記少なくとも2本の油
圧シリンダーを共に複動形油圧シリンダーからなる親シ
リンダーに形成すると共に他方の車両受板の昇降を行な
う前記少なくとも2本の油圧シリンダーを共に単動形油
圧シリンダーからなる子シリンダーに形成し、作動油供
給源からの作動油配管を前記親シリンダーの各1次側接
続口に接続して1次側油圧回路を形成すると共に、前記
少なくとも2本の親シリンダーの各2次側接続口からの
管路を前記少なくとも2本の子シリンダーの各接続口の
それぞれに接続して2次側油圧回路を形成し、前記1次
側油圧回路は、前記少なくとも2本の親シリンダーが各
々独立して油圧を保持可能とするための互いに独立した
少なくとも2本の油圧分岐管路を有している構造とし、
これら油圧分岐管路は、これら各油圧分岐管路に設けた
弁により、互いに独立して圧力を保持可能に形成したこ
とを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
乃至図3により説明する。
【0008】図1は本発明の車両用リフト装置1の平面
図、図2はその側面図である。
【0009】リフト装置1は自動車整備工場等の床面に
形成されたピットP内に設置され、左右一対の車両受板
2、3が同期してピットPから昇降を行なう。
【0010】これら車両受板2、3の上面には、それぞ
れ2本のスイングアーム6、6又は7、7が旋回可能に
且つ伸縮可能に枢着されている。
【0011】これらスイングアーム6、6、7、7の各
先端部には車両のボディの受け金具Sが係着されてい
る。
【0012】又、これらスイングアーム6、6、7、7
は、それぞれピン6a又は7aを支点として、前記車両
受板2又は3の上面を摺動して旋回可能に形成されてい
る。
【0013】前記車両受板2は、その下面に前後に並ん
で立設された2台の複動形の油圧シリンダー4a、4b
によって昇降し、又、車両受板3は、その下面に前後に
並んで立設された2台の単動形の油圧シリンダー5a、
5bによって昇降する。
【0014】前記複動形の油圧シリンダー4a及び4b
は、後述の如く、各々ピストン4cと共に動くラム4d
を有しており、これらラム4dの各上端部は共通の連結
フランジ4eを介して前記車両受板2に締結されてい
る。
【0015】又、前記単動形の油圧シリンダー5a及び
5bも後述の如く、各々ラム5dを有しており、これら
ラム5dの各上端部は共通の連結フランジ5eを介して
前記車両受板3に締結されている。
【0016】更に前記油圧シリンダー4a及び4bの各
下端部は共通の連結フランジ4fで連結されており、
又、前記油圧シリンダー5a及び5bの各下端部も共通
の連結フランジ5fで連結されている。
【0017】尚、複動形の油圧シリンダー4a、4b
は、各1次側及び2次側の2つの油圧接続口を有して、
ピストン4cの背面からも油圧を作動させることができ
る。
【0018】図3は本実施の形態の車両リフト装置1の
油圧回路図を示し、該図中の複動形油圧シリンダー4a
及び4bは共にピストン4c及びラム4dを往復動可能
に具備している。
【0019】11aは1次側油圧回路で、前記油圧シリ
ンダー4a、4bの各1次側接続口8a、8bに接続し
ている。
【0020】即ち、前記1次側油圧回路11aには、油
タンク12hから油を吸い上げて作動油として供給する
油圧供給ポンプ12fと、該作動油の圧力を所定の値に
保つための調圧弁12gとが設置されており、こうして
調圧された作動油の配管13aは13b、13cの2つ
の油圧分岐管路に分岐される。
【0021】これら油圧分岐管路13b、13cには、
互いに独立して圧力を保持する弁としての逆止弁12
d、フィルター12b及び圧力検出器12aをそれぞれ
油圧供給ポンプ12f側から具備すると共に前記油圧シ
リンダー4a、4bの各1次側接続口8a又は8bにそ
れぞれ接続し各油圧分岐管路13b、13cの逆止弁1
2dとフィルター12b間からそれぞれ分岐して油タン
ク12hに至るリターン管路13d、13eに油圧切換
弁12cをそれぞれ介在して、前記1次側油圧回路11
aを形成している。
【0022】尚、前記油圧切換弁12cはソレノイド駆
動式で、電気信号により流路のオン、オフを行なうこと
ができる。
【0023】11bは2次側油圧回路で、前記油圧シリ
ンダー4a、4bの各2次側接続口9a、9bにそれぞ
れ一端部を接続した2本の管路10a、10bからな
る。
【0024】前記管路10a、10bの各他端は、それ
ぞれ前記単動式の油圧シリンダー5a、5bの各油圧接
続口9c又は9dに接続している。
【0025】又、前記油圧シリンダー5a、5bは各々
ラム5dを往復動可能に具備している。
【0026】即ち、複動形の油圧シリンダー4aは単動
形の油圧シリンダー5aを子とする親シリンダーに形成
され、同じく複動形の油圧シリンダー4bは単動形の油
圧シリンダー5bを子とする親シリンダーに形成されて
いる。
【0027】次に本実施の形態の車両用リフト装置1の
作動及び効果について説明する。
【0028】リフトアップを行なおうとする車両をピッ
トP内に設置した一対の車両受板2、3の上に移動し
て、これら車両受板上の4本のスイングアーム6、6、
7、7を伸縮・旋回させて、各スイングアームの先端部
に設けた受け金具Sを前記車両ボディの各支承点に当接
させる。
【0029】次に、1次側油圧回路11aにある油圧供
給ポンプ12fを作動させ、配管13aに作動油を供給
すると共に、2つの油圧切換弁12c、12cを同時に
閉として、これら油圧切換弁12c、12cからの作動
油の排出を止めると、両油圧分岐管路13b、13c内
の作動油圧力が上昇し、該作動油の油圧が複動形の油圧
シリンダー(親シリンダー)4a、4b内の各ピストン
4cを押圧し、各ピストン4c及びラム4dが一体とな
って上昇する。
【0030】そしてピストン4cの上部に充満していた
油の一部がピストン4cによって油圧シリンダー4a、
4bの各2次側接続口9a、9bから押し出され、管路
10a、10bを通って単動形の油圧シリンダー(子シ
リンダー)5a、5bに至り、これら油圧シリンダー5
a、5bのラム5c、5dを上昇させる。
【0031】このようにして親子の油圧シリンダーが同
期して上昇し、左右の車両受板2、3を上昇させて、車
両をリフト・アップすることができる。
【0032】尚、車両を降下させる時には、前記油圧切
換弁12c、12cを同時に開にして、2組の油圧分岐
管路13b、13c内の作動油をこれら油圧切換弁12
c、12cから排出するようにすれば、リフト・アップ
した車両及び車両受板の重量によってリフトが降下す
る。
【0033】又、前記1次側油圧回路11aを構成する
2つの油圧分岐管路13b、13cは各々リターン管路
13d、13eを分岐して各油圧切換弁12cを有する
と共に逆止弁12dを有して、独立して油圧を維持可能
な構造に形成されているので、万一、これら油圧分岐管
路13b、13cの内の一方が破損をして油漏れを生ず
ることがあっても他方の油圧分岐管路内の油が前記逆止
弁12dと油圧切換弁12cにより流出を阻止され、該
油圧分岐管路に接続された油圧シリンダー(親シリンダ
ー)が車両受板2を支承し、該車両受板2が不用意に降
下することがなくて安全である。
【0034】これは前記2次側油圧回路11bについて
も同様で、2次側油圧回路11bを構成する2本の管路
10a、10bの内の一方が破損等により油漏れを生じ
ても他方の管路に接続された油圧シリンダー(子シリン
ダー)が車両受板3を支承し、該車両受板3が不用意に
降下することはない。
【0035】又、前記1次側油圧回路11aを構成する
2つの油圧分岐管路13b、13cは各々圧力検出器1
2aを具備していて、各油圧管路内の圧力を表示できる
ので、万一、一方の油圧管路が破損等により油漏れを生
じても、その結果生ずる管路内の油圧低下をオペレータ
が早期に把握をして修理を行なうことができる。
【0036】このように1次側油圧回路11a内の油漏
れの発生を速い時期に知ることにより、1次側油圧回路
の故障が大規模になる前にこれを予防することができ
る。
【0037】又、本発明の車両受板2、3は、各々2本
の油圧シリンダーを前後に並べて2ヵ所で支持する方式
としたので、これら車両受板2、3が水平方向に回転を
する心配がない利点を有している。
【0038】更に又、前記親シリンダー4a、4b及び
子シリンダー5a、5bは、前記連結フランジ4e、4
f又は5e、5fにより各2本のシリンダーが一体に連
結される構造としたので、これら親シリンダー又は子シ
リンダーを組立てる際に、相組合う2本の油圧シリンダ
ーの平行度、垂直度などの組立て精度が向上する利点を
有している。
【0039】尚、本実施の形態では、圧力検出器12a
を油圧分岐管路13bおよび13cの各フィルター12
bと、親シリンダーの1次側接続口8a又は8bとの間
に設置したが、これは油圧分岐管路13aおよび13b
の各逆止弁12dと、前記各1次側接続口8a又は8b
との間のどこに設置してもよい。
【0040】本発明の車両用リフト装置の第2の実施の
形態を図4により説明する。
【0041】図4は本実施の形態の車両用リフト装置の
油圧回路図を示し、前記第1の実施の形態では1次側油
圧回路11a内に設置した圧力検出器を、本実施の形態
では2次側油圧回路11b内に設置するようにした点が
前記第1の実施の形態とは異なる。
【0042】即ち、本実施の形態では、親シリンダー4
a、4bと子シリンダー5a、5bとをそれぞれ接続す
る管路10a、10bに各々圧力検出器12aを設置し
た。
【0043】本実施の形態によれば、2次側油圧回路1
1bを構成する2本の管路10a、10bのいずれか一
方が破損等により油漏れを起こしてもその結果生ずる配
管内の油圧低下をオペレータが早期に把握をして修理を
行なうことができるので、2次側油圧回路内の故障が大
規模になる前にこれを予防することができる。
【0044】本発明の車両用リフト装置の第3の実施の
形態を図5により説明する。
【0045】図5は本実施の形態の車両用リフト装置の
油圧回路図を示し、前記第1の実施の形態では1次側油
圧回路11a内のみに設置されていた圧力検出器を、本
実施の形態では1次側油圧回路11a内と2次側油圧回
路11b内の両方に設置するようにした点が前記第1の
実施の形態とは異なる。
【0046】即ち、本実施の形態では、1次側油圧回路
11a内の2本の油圧分岐管路13b、13c及び2次
側油圧回路11bを形成する2本の管路10a、10b
に各々圧力検出器12aを設置した。
【0047】これらの圧力検出器によって、オペレータ
は常に全油圧回路内の油圧の状態を知ることができる。
【0048】万一、これら油圧回路内の管路の破損等に
より、ある管路の油圧が低下した場合も、直ちにこれを
検出してその対策を行なうことができるので、1次側油
圧回路11a、及び2次側油圧回路11bのいずれもが
大きく破損する前にこれを予防できる利点がある。
【0049】本発明の車両用リフト装置の第4の実施の
形態を図6により説明する。
【0050】図6は本実施の形態の車両用リフト装置の
油圧回路図を示し、本実施の形態では、前記第1の実施
の形態における圧力検出器の代りに、差圧検出器を1次
側油圧回路11a内に設置した点が前記第1の実施の形
態とは異なる。
【0051】即ち、本実施の形態では、1次側油圧回路
11aの2本の油圧分岐管路13b、13c内の圧力差
を検出して知らせる差圧検出器12iを備えたので、こ
れら2本の油圧管路13b、13c間の圧力差が所定値
を超えた場合は自動的に警報を鳴らす等により1次側油
圧管路11a内に異常が発生したことを通報することが
できる。これにより不具合箇所のチェックを行えば、1
次側油圧回路11aが大きく破損することを防止するこ
とができると共に、オペレータの油圧監視の負担を軽減
することができる。
【0052】本発明の車両用リフト装置の第5の実施の
形態を図7により説明する。
【0053】図7は本実施の形態の車両用リフト装置の
油圧回路図を示し、本実施の形態では、前記第2の実施
の形態における圧力検出器の代りに、差圧検出器12i
を2次側油圧回路11b内に設置した点が前記第2の実
施の形態とは異なる。
【0054】即ち、本実施の形態では、2次側油圧回路
11bを形成する2本の管路10a、10b内の油圧の
圧力差を検出して知らせる差圧検出器12iを備えたの
で、これら2本の管路10a、10b間の圧力差が所定
値を超えた場合は自動的に警報を鳴らす等により2次側
油圧回路11b内に異常が発生したことを通報すること
ができる。これにより不具合箇所のチェックを行なえ
ば、2次側油圧回路11bが大きく破損することを防止
することができると共に、オペレータの油圧監視の負担
を軽減することができる。
【0055】本発明の車両用リフト装置の第6の実施の
形態を図8により説明する。
【0056】図8は本実施の形態の車両用リフト装置の
油圧回路図を示し、本実施の形態では、前記第3の実施
の形態における圧力検出器の代りに差圧検出器12iを
1次側油圧回路11a及び2次側油圧回路11b内にそ
れぞれ設置した点が前記第3の実施の形態とは異なる。
【0057】即ち、本実施の形態では、1次側油圧回路
11aの2本の油圧分岐管路13b、13c間の圧力
差、及び2次側油圧回路11bを形成する2本の管路1
0a、10b間の圧力差を各々検出して知らせる差圧検
出器12iを備えたので、これら1次側油圧回路11a
及び2次側油圧回路11b内の管路の一つに破損等によ
る油漏れを生じても、その結果生ずる油圧低下を前記差
圧検出器12iが検出して自動的に警報等によりオペレ
ータへ素早く通報するので、これら1次側及び2次側油
圧回路が大きく破損するのを防止することができて安全
性が増大すると共にオペレータの油圧監視の負担を軽減
することができる。
【0058】本発明の車両用リフト装置の第7の実施の
形態を図9により説明する。
【0059】図9は本実施の形態の車両用リフト装置の
油圧回路を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の
形態における常に圧力を検出する圧力検出器の代りに、
所定の上下限の設定圧を超えると作動する圧力スイッチ
を1次側油圧回路11a内の分岐管路に各々設置した点
が前記第1の実施の形態とは異なる。
【0060】即ち、本実施の形態では、1次側油圧回路
11aの2本の油圧分岐管路13b、13cの各々に所
定の上下限の設定圧を超えると作動する圧力スイッチ1
2j、12jを備えたので、これら2本の油圧分岐管路
13b、13cの油圧が、例えば、管路の1部で油漏れ
を生じて下限設定圧を超えた場合には、圧力スイッチ1
2j内のマイクロスイッチがオン又はオフして自動的に
警報を鳴らす等により1次側油圧管路11a内に異常が
発生したことを通報することができる。これにより不具
合箇所のチェックを行なえば、1次側油圧回路11aが
大きく破損することを防止することができると共に、オ
ペレータの油圧監視の負担を軽減することができる。
【0061】本発明の車両用リフト装置の第8の実施の
形態を図10により説明する。
【0062】図10は本実施の形態の車両用リフト装置
の油圧回路図を示し、本実施の形態では、前記第2の実
施の形態における常に圧力を検出する圧力検出器の代り
に、所定の上下限の設定圧を超えると作動する圧力スイ
ッチを2次側油圧回路11b内の2本の管路10a、1
0bに各々設置した点が前記第2の実施の形態とは異な
る。
【0063】即ち、本実施の形態では、2次側油圧回路
11bを形成する2本の管路10a、10bの各々に所
定の上下限の設定圧を超えると作動する圧力スイッチ1
2j、12jを備えたので、これら2本の管路10a、
10bの油圧が設定圧を超えた場合は自動的に警報を鳴
らす等により2次側油圧回路11b内に異常が発生した
ことを通報することができる。これにより不具合箇所の
チェックを行なえば、2次側油圧回路11bが大きく破
損することを防止することができると共に、オペレータ
の油圧監視の負担を軽減することができる。
【0064】本発明の車両用リフト装置の第9の実施の
形態を図11により説明する。
【0065】図11は本実施の形態の車両用リフト装置
の油圧回路図を示し、本実施の形態では、前記第3の実
施の形態における常に圧力を検出する圧力検出器の代り
に、所定の上下限の設定圧を超えると作動する圧力スイ
ッチを1次側油圧回路11a及び2次側油圧回路11b
内の管路にそれぞれ設置した点が前記第3の実施の形態
と異なる。
【0066】即ち、本実施の形態では、1次側油圧回路
11aの2本の油圧分岐管路13b13c及び2次側油
圧回路11bを形成する2本の管路10a、10bの各
々に所定の上下限の設定圧を超えると作動する圧力スイ
ッチ12jを備えたので、これら1次側油圧回路11a
及び2次側油圧回路11b内の管路の一つに例えば破損
等による油漏れを生ずると、その結果、一つの管路の油
圧が下限設定圧より下がり、圧力スイッチ12jの一つ
が作動して自動的に警報等によりオペレータへ素早く通
報するので、これら1次側及び2次側油圧回路が大きく
破損するのを防止することができて安全性が増大すると
共にオペレータの油圧監視の負担を軽減することができ
る。
【0067】本発明の車両用リフト装置の第10の実施
の形態を図12により説明する。
【0068】図12は本実施の形態の車両用リフト装置
の油圧回路図を示し、本実施の形態では、内外2重の油
圧シリンダー14、15が自動車整備工場の床面に形成
されたピット内の中央部に立設されており、外側油圧シ
リンダー15の外側ラム15aがその内面において内側
油圧シリンダー14の外周に液密に摺動可能に形成さ
れ、該外側ラム15aと前記内側油圧シリンダー14の
内側ラム14aの上端が共に車両受板16の下面に固定
され、更に前記外側油圧シリンダー15の接続口15b
に前記1次側油圧回路11aの前記油圧分岐回路13b
を、又前記内側油圧シリンダー14の接続口14bに前
記1次側油圧回路11aの前記油圧分岐回路13cをそ
れぞれ接続して構成されている。尚、14cは前記内側
油圧シリンダー14の円板状のピストン、15cは前記
外側油圧シリンダー15のドーナツ板状のピストンを示
す。
【0069】かくて油圧供給ポンプ12fを作動させる
と、2つの油圧切換弁12c、12cが同時に閉として
おくと、両油圧分岐管路13b、13c内の作動油圧力
が上昇し、内外油圧シリンダー14、15のピストン1
4c、15cが共に上昇して内外のラム14a、15a
を介して車両受板16を上昇する。
【0070】車両受板16の降下は両油圧切換弁12
c、12cを同時に開にすることにより行なう。
【0071】そして仮に油圧分岐管路13b、13cの
いずれか一方に油漏れが生じても他の分岐管路の油圧シ
リンダーにより車両受板16を支承して該車両受板16
が不用意に降下することはない。
【0072】尚、図12に示す如く油圧分岐管路13
b、13cの各々に圧力検出器12aを設けてもよく、
その場合には油漏れを生じても該油圧分岐管路13b、
13cの管内の油圧低下をオペレータが早期に把握をし
て修理を行うことができる。
【0073】尚又、前述の圧力検出器12aの代りに、
前記第7の実施の形態で示した所定の上下限の設定圧を
超えると作動する圧力スイッチ12jを設けてもよく、
その場合には、例えば管路の1部で油漏れを生じて下限
設定圧を超えると警報を鳴らす等により異常が発生した
ことを知ることができると共に、オペレータの油圧監視
の負担を軽減することができる。
【0074】
【発明の効果】このように本発明によれば、リフトの車
両受板に回転を生ずることなく、リフトの油圧系統の一
部に油漏れを生じてもリフトが不用意に下降することが
ないと共に該油漏れの発生を直ちに知ることができて安
全であり、しかも組立ての容易な車両用リフト装置を提
供できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用リフト装置の平面図である。
【図2】同上車両用リフト装置の側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の車両用リフト装置
の油圧回路図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の車両用リフト装置
の油圧回路図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の車両用リフト装置
の油圧回路図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態の車両用リフト装置
の油圧回路図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態の車両用リフト装置
の油圧回路図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態の車両用リフト装置
の油圧回路図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態の車両用リフト装置
の油圧回路図である。
【図10】本発明の第8の実施の形態の車両用リフト装
置の油圧回路図である。
【図11】本発明の第9の実施の形態の車両用リフト装
置の油圧回路図である。
【図12】本発明の第10の実施の形態の車両用リフト
装置の油圧回路図である。
【図13】従来の車両用リフト装置の一例の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 車両用リフト装置 2、3、16 車両受板 4a、4b 親シリンダー 4e、4f、5e、5f 連結フランジ 5a、5b 子シリンダー 8a、8b 1次側接続口 9a、9b 2次側接続口 10a、10b 管路 11a 1次側油圧回路 11b 2次側油圧回路 12a 圧力検出器 12d 逆止弁 12i 差圧検出器 12j 圧力スイッチ 13b、13c 油圧分岐管路 P ピット 14 内側油圧シリンダー 15 外側油圧シリンダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F15B 15/14 F15B 15/14 Z 20/00 20/00 D Fターム(参考) 3H081 AA02 AA03 BB02 CC18 GG03 GG13 HH10 3H082 AA02 BB23 CC02 DA07 DA18 DA46 EE20 3H089 AA00 AA73 BB28 CC01 CC13 DA02 DA14 FF07 FF13 GG02 JJ20

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の車両受板が同期して昇降する
    方式の車両用リフト装置において、これら車両受板の昇
    降を各車両受板の下方に並べて立設した少なくとも各2
    本の油圧シリンダーによって行なう構造とし、これら車
    両受板の内の一方の昇降を行なう前記少なくとも2本の
    油圧シリンダーを共に複動形油圧シリンダーからなる親
    シリンダーに形成すると共に他方の車両受板の昇降を行
    なう前記少なくとも2本の油圧シリンダーを共に単動形
    油圧シリンダーからなる子シリンダーに形成し、作動油
    供給源からの作動油配管を前記親シリンダーの各1次側
    接続口に接続して1次側油圧回路を形成すると共に、前
    記少なくとも2本の親シリンダーの各2次側接続口から
    の管路を前記少なくとも2本の子シリンダーの各接続口
    のそれぞれに接続して2次側油圧回路を形成し、前記1
    次側油圧回路は、前記少なくとも2本の親シリンダーが
    各々独立して油圧を保持可能とするための互いに独立し
    た少なくとも2本の油圧分岐管路を有している構造と
    し、これら油圧分岐管路は、これら各油圧分岐管路に設
    けた弁により、互いに独立して圧力を保持可能に形成し
    たことを特徴とする車両用リフト装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧回路内の油漏れ発生を検出する
    検出手段として、これら油圧回路内に圧力検出器を設置
    したことを特徴とする請求項1に記載の車両用リフト装
    置。
  3. 【請求項3】 前記油漏れの検出手段は、前記1次側油
    圧回路内の前記油圧分岐管路に各々設置した圧力検出器
    からなることを特徴とする請求項2に記載の車両用リフ
    ト装置。
  4. 【請求項4】 前記油漏れの検出手段は、前記2次側油
    圧回路を形成する前記管路に各々設置した圧力検出器か
    らなることを特徴とする請求項2に記載の車両用リフト
    装置。
  5. 【請求項5】 前記油漏れの検出手段は、前記1次側油
    圧回路内の前記油圧分岐管路及び前記2次側油圧回路を
    形成する前記管路に各々設置した圧力検出器からなるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の車両用リフト装置。
  6. 【請求項6】 前記油漏れの検出手段は、前記1次側油
    圧回路内の前記油圧分岐管路間の圧力差を計測するよう
    に前記1次側油圧回路に設置した差圧検出器からなるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の車両用リフト装置。
  7. 【請求項7】 前記油漏れの検出手段は、前記2次側油
    圧回路を形成する前記管路間の圧力差を計測するように
    前記2次側油圧回路に設置した差圧検出器からなること
    を特徴とする請求項2に記載の車両用リフト装置。
  8. 【請求項8】 前記油漏れの検出手段は、前記1次側油
    圧回路内の前記油圧分岐管路間の圧力差を計測するよう
    に前記1次側油圧回路に設置した差圧検出器と前記2次
    側油圧回路を形成する前記管路間の圧力差を計測するよ
    うに前記2次側油圧回路に設置した差圧検出器とからな
    ることを特徴とする請求項2に記載の車両用リフト装
    置。
  9. 【請求項9】 前記少なくとも2本の親シリンダーの上
    部及び下端部を連結フランジにて互いに連結すると共
    に、前記少なくとも2本の子シリンダーの上部及び下端
    部も連結フランジにて互いに連結したことを特徴とする
    請求項1に記載の車両用リフト装置。
  10. 【請求項10】 前記油漏れの検出手段は、前記1次側
    油圧回路内の前記油圧分岐管路に各々設置した所定の設
    定圧を超えると作動する圧力スイッチからなることを特
    徴とする請求項2に記載の車両用リフト装置。
  11. 【請求項11】 前記油漏れの検出手段は、前記2次側
    油圧回路を形成する前記管路に各々設置した所定の設定
    圧を超えると作動する圧力スイッチからなることを特徴
    とする請求項2に記載の車両用リフト装置。
  12. 【請求項12】 前記油漏れの検出手段は、前記1次側
    油圧回路内の前記油圧分岐管路及び前記2次側油圧回路
    を形成する前記管路に各々設置した所定の設定圧を超え
    ると作動する圧力スイッチからなることを特徴とする請
    求項2に記載の車両用リフト装置。
  13. 【請求項13】 車両受板が昇降する方式の車両用リフ
    ト装置において、これら車両受板の昇降を車両受板の下
    方に設けた内外の少なくとも2本の油圧シリンダーによ
    って行なう構造とし、これら油圧シリンダーの1次側接
    続口に作動供給源からの油圧分岐管路をそれぞれ接続す
    ると共に、各油圧分岐管路に、互いに独立して圧力保持
    可能な弁を介在したことを特徴とする車両用リフト装
    置。
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