JP2002254752A - 記録装置 - Google Patents
記録装置Info
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- JP2002254752A JP2002254752A JP2001054537A JP2001054537A JP2002254752A JP 2002254752 A JP2002254752 A JP 2002254752A JP 2001054537 A JP2001054537 A JP 2001054537A JP 2001054537 A JP2001054537 A JP 2001054537A JP 2002254752 A JP2002254752 A JP 2002254752A
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- head
- recording head
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- recording
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録ヘッドをヘッド保持部材に装着する際
に、それらに取り付けられた電気接続部同士の接続で信
頼性を向上させ、また、ヘッド保持部材に対する記録ヘ
ッドの位置決め精度を向上させる。 【解決手段】 記録装置内に往復移動可能に取り付けら
れたキャリッジ3に、カードエッジ14を有する記録ヘ
ッド1が着脱可能に装着される。キャリッジ3内には、
カードエッジ14と係合するカードエッジコネクタ13
が取り付けられている。カードエッジコネクタ13は、
キャリッジ3に対してY方向、及びY方向と直交するX
方向とに移動可能に支持されるとともに、記録ヘッド1
の装着動作の際にその位置決め面1bがキャリッジ3の
ヘッド位置決め面3bと互いに押し付け合う方向にヘッ
ド位置決めばね15によって付勢されている。
に、それらに取り付けられた電気接続部同士の接続で信
頼性を向上させ、また、ヘッド保持部材に対する記録ヘ
ッドの位置決め精度を向上させる。 【解決手段】 記録装置内に往復移動可能に取り付けら
れたキャリッジ3に、カードエッジ14を有する記録ヘ
ッド1が着脱可能に装着される。キャリッジ3内には、
カードエッジ14と係合するカードエッジコネクタ13
が取り付けられている。カードエッジコネクタ13は、
キャリッジ3に対してY方向、及びY方向と直交するX
方向とに移動可能に支持されるとともに、記録ヘッド1
の装着動作の際にその位置決め面1bがキャリッジ3の
ヘッド位置決め面3bと互いに押し付け合う方向にヘッ
ド位置決めばね15によって付勢されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置で記録ヘ
ッドの位置決めと、記録ヘッドへの記録信号伝達を行う
電気接点の接続に関する。
ッドの位置決めと、記録ヘッドへの記録信号伝達を行う
電気接点の接続に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙やOHP用シート等の記録媒体
に対して記録を行う記録装置は、種々の記録方式による
記録ヘッドを搭載した形態で提案されている。この記録
ヘッドとしては、ワイヤドット方式、感熱方式、熱転写
方式、インクジェット方式によるもの等がある。
に対して記録を行う記録装置は、種々の記録方式による
記録ヘッドを搭載した形態で提案されている。この記録
ヘッドとしては、ワイヤドット方式、感熱方式、熱転写
方式、インクジェット方式によるもの等がある。
【0003】この中でも、特にインクジェット方式は、
記録用紙に向けてインクを直接噴射するものであり、記
録動作が静かで、ランニングコストが安いことから、他
の方式に比べて広く利用されている。
記録用紙に向けてインクを直接噴射するものであり、記
録動作が静かで、ランニングコストが安いことから、他
の方式に比べて広く利用されている。
【0004】インクジェット記録装置は、記録される文
字や図形のカラー化、記録動作の高速化、記録画像の高
画質化など、各性能においてめざましい向上を遂げてお
り、オフィスで各個人の机上に置かれたり、一般家庭内
で日常的に使用されたりするなど、ユーザーにより身近
なものとなっている。このため、インクジェット記録装
置に対しては、今後は高性能を維持したままでの更なる
小型化及び軽量化という要望が大きくなっている。
字や図形のカラー化、記録動作の高速化、記録画像の高
画質化など、各性能においてめざましい向上を遂げてお
り、オフィスで各個人の机上に置かれたり、一般家庭内
で日常的に使用されたりするなど、ユーザーにより身近
なものとなっている。このため、インクジェット記録装
置に対しては、今後は高性能を維持したままでの更なる
小型化及び軽量化という要望が大きくなっている。
【0005】インクジェット方式を含め、各方式の記録
ヘッドを有する記録装置においては、記録ヘッドはその
装置内の所定の位置に取り付けられ、制御手段からの制
御信号によって駆動される。この制御信号を、記録媒体
を搬送する記録媒体搬送手段を制御する信号と同期させ
ることにより、記録媒体上への画像形成が行われる。よ
って、記録ヘッドは記録装置本体に対して機械的な位置
決めと電気的な接続とによって繋がっている必要があ
る。そして、高精細な画像を記録するには、記録ヘッド
は記録装置内で精度良く位置決めされて取り付けられて
いなければならない。
ヘッドを有する記録装置においては、記録ヘッドはその
装置内の所定の位置に取り付けられ、制御手段からの制
御信号によって駆動される。この制御信号を、記録媒体
を搬送する記録媒体搬送手段を制御する信号と同期させ
ることにより、記録媒体上への画像形成が行われる。よ
って、記録ヘッドは記録装置本体に対して機械的な位置
決めと電気的な接続とによって繋がっている必要があ
る。そして、高精細な画像を記録するには、記録ヘッド
は記録装置内で精度良く位置決めされて取り付けられて
いなければならない。
【0006】現在広く普及している記録装置では、記録
ヘッドをキャリッジ上に搭載し、キャリッジを記録媒体
の搬送方向と直行する方向に往復走査させることにより
記録を行う、いわゆるシリアル型の記録装置が主流とな
っている。シリアル型記録装置は、記録領域に比べて小
さな記録ヘッドで画像の形成が可能であり、記録装置の
小型化及び低価格化が容易なためである。シリアル型記
録装置では、キャリッジの移動中にもそのキャリッジ上
の記録ヘッドと記録装置本体の制御手段との電気的な接
続を維持する必要があるため、制御手段と記録ヘッドと
は、可撓性を有するフレキシブルケーブルなどで接続さ
れる。
ヘッドをキャリッジ上に搭載し、キャリッジを記録媒体
の搬送方向と直行する方向に往復走査させることにより
記録を行う、いわゆるシリアル型の記録装置が主流とな
っている。シリアル型記録装置は、記録領域に比べて小
さな記録ヘッドで画像の形成が可能であり、記録装置の
小型化及び低価格化が容易なためである。シリアル型記
録装置では、キャリッジの移動中にもそのキャリッジ上
の記録ヘッドと記録装置本体の制御手段との電気的な接
続を維持する必要があるため、制御手段と記録ヘッドと
は、可撓性を有するフレキシブルケーブルなどで接続さ
れる。
【0007】フレキシブルケーブルと記録ヘッドとの電
気的な接続には、はんだなどによる接着、フレキシブル
コネクタへの挿入、圧接コネクタ、ゴムパッドによる圧
接などの手段が用いられている。はんだ付けやフレキシ
ブルコネクタによって接続を行う場合には、電気的な接
続の他に別途記録装置への記録ヘッドの位置決め及び固
定を行わなければならず、記録ヘッドの取り付け操作が
煩雑になったり、一度取り付けた記録ヘッドの取り外し
が不可能になったりする。このため、ユーザーによって
記録ヘッドの取り付け及び取り外しが行われる記録装置
においては、接続部同士を押し付け合うことによって電
気的な接続を行う、圧接コネクタやゴムパッドによる圧
接方式が多く用いられている。
気的な接続には、はんだなどによる接着、フレキシブル
コネクタへの挿入、圧接コネクタ、ゴムパッドによる圧
接などの手段が用いられている。はんだ付けやフレキシ
ブルコネクタによって接続を行う場合には、電気的な接
続の他に別途記録装置への記録ヘッドの位置決め及び固
定を行わなければならず、記録ヘッドの取り付け操作が
煩雑になったり、一度取り付けた記録ヘッドの取り外し
が不可能になったりする。このため、ユーザーによって
記録ヘッドの取り付け及び取り外しが行われる記録装置
においては、接続部同士を押し付け合うことによって電
気的な接続を行う、圧接コネクタやゴムパッドによる圧
接方式が多く用いられている。
【0008】圧接方式では、圧接パッドの領域を広く取
ったり、圧接ストロークを長く取ったりすることによ
り、記録装置側の電気接点端子と記録ヘッド側の電気接
点端子との相対的な位置に若干の自由度を持たせること
が可能である。このため、記録ヘッドを、それを保持す
る保持部材に対して高精度に位置決めして固定すると同
時に電気接点同士を接合させることができ、容易な操作
で記録ヘッドの取り付けを完了させることができる。
ったり、圧接ストロークを長く取ったりすることによ
り、記録装置側の電気接点端子と記録ヘッド側の電気接
点端子との相対的な位置に若干の自由度を持たせること
が可能である。このため、記録ヘッドを、それを保持す
る保持部材に対して高精度に位置決めして固定すると同
時に電気接点同士を接合させることができ、容易な操作
で記録ヘッドの取り付けを完了させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧接コ
ネクタやゴムパッドによる圧接方式では、電気接点同士
を強く押し付けて導通を確保するために、押し付け部材
やヘッド保持部材には押圧力の反力による高い応力が働
いてしまう。さらに、記録装置の稼働期間に亘って、そ
れらの部材に高い応力が生じている状態を保持し続ける
ため、押し付け部材などの周辺部材は、金属で形成した
り、あるいは樹脂で形成する場合は充分に補強したりし
て応力による変形を防ぐ必要がある。
ネクタやゴムパッドによる圧接方式では、電気接点同士
を強く押し付けて導通を確保するために、押し付け部材
やヘッド保持部材には押圧力の反力による高い応力が働
いてしまう。さらに、記録装置の稼働期間に亘って、そ
れらの部材に高い応力が生じている状態を保持し続ける
ため、押し付け部材などの周辺部材は、金属で形成した
り、あるいは樹脂で形成する場合は充分に補強したりし
て応力による変形を防ぐ必要がある。
【0010】また、このように電気接続部に強い押し付
け力を与えて記録ヘッドの位置決め及び固定を行うため
には、記録ヘッドの取り付け操作力を大きくしなければ
ならず、ユーザーの操作がしづらくなる場合がある。こ
れを防ぐため、取り付けレバーなどの部材を設け、ユー
ザーの操作位置を電気接点同士の圧接位置から遠くして
ユーザーの操作力を低減するなどの手段が取られてい
る。
け力を与えて記録ヘッドの位置決め及び固定を行うため
には、記録ヘッドの取り付け操作力を大きくしなければ
ならず、ユーザーの操作がしづらくなる場合がある。こ
れを防ぐため、取り付けレバーなどの部材を設け、ユー
ザーの操作位置を電気接点同士の圧接位置から遠くして
ユーザーの操作力を低減するなどの手段が取られてい
る。
【0011】このように電気接点同士を圧接させる方式
は、接点端子部及びその周辺部に広いスペースを必要と
するため、記録装置の小型化には適さないという問題点
がある。また、記録装置における記録動作の高速化、高
画質化に伴い、電気接点の端子数自体も増加する傾向に
あり、それほど小型化の必要がない大型の記録装置にお
いても電気的接続部の応力、操作力の低減が課題となっ
ている。
は、接点端子部及びその周辺部に広いスペースを必要と
するため、記録装置の小型化には適さないという問題点
がある。また、記録装置における記録動作の高速化、高
画質化に伴い、電気接点の端子数自体も増加する傾向に
あり、それほど小型化の必要がない大型の記録装置にお
いても電気的接続部の応力、操作力の低減が課題となっ
ている。
【0012】本発明の目的は、記録ヘッドの電気接続部
を、その記録ヘッドを着脱可能に保持するヘッド保持部
材の電気接続部に接続して記録ヘッドをヘッド保持部材
に装着する際に、それらの電気接続部同士の接続におけ
る信頼性が向上すると共に、ヘッド保持部材に対する記
録ヘッドの位置決め精度が向上した記録装置を提供する
ことにある。また、本発明の他の目的は、記録ヘッドと
ヘッド保持部材の互いの電気的接続部同士が接続される
ように記録ヘッドがヘッド保持部材に着脱可能に保持さ
れている構成の記録装置において、記録ヘッドとヘッド
保持部材との取り付け部が小型であり、ヘッド保持部材
に対して記録ヘッドを着脱する際に操作力の小さい記録
ヘッドを提供することにある。
を、その記録ヘッドを着脱可能に保持するヘッド保持部
材の電気接続部に接続して記録ヘッドをヘッド保持部材
に装着する際に、それらの電気接続部同士の接続におけ
る信頼性が向上すると共に、ヘッド保持部材に対する記
録ヘッドの位置決め精度が向上した記録装置を提供する
ことにある。また、本発明の他の目的は、記録ヘッドと
ヘッド保持部材の互いの電気的接続部同士が接続される
ように記録ヘッドがヘッド保持部材に着脱可能に保持さ
れている構成の記録装置において、記録ヘッドとヘッド
保持部材との取り付け部が小型であり、ヘッド保持部材
に対して記録ヘッドを着脱する際に操作力の小さい記録
ヘッドを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、駆動信号が伝達される第1の電気的接続
部が取り付けられて前記駆動信号に基づいて液体を吐出
することにより記録動作を行う記録ヘッドを着脱可能に
保持するヘッド保持部材と、前記記録ヘッドの記録動作
を制御する制御手段と、前記ヘッド保持部材に保持され
た前記記録ヘッドの第1の電気接続部と電気的に接続さ
れるように前記ヘッド保持部材に取り付けられた第2の
電気接続部を有し、前記記録ヘッドを駆動するための駆
動信号を前記制御手段から前記記録ヘッドへと伝達する
信号伝達手段とを有する記録装置において、前記第1及
び第2の電気接続部のうち少なくとも一方の電気接続部
は、これが取り付けられている前記記録ヘッドまたは前
記ヘッド保持部材に対して2つ以上の方向に移動可能に
支持されており、前記記録ヘッド及び前記ヘッド保持部
材の互いの基準面同士を当接させるように、かつ前記第
1と第2の電気接続部を接続させるように前記記録ヘッ
ドを前記ヘッド保持部材に装着する際に、前記記録ヘッ
ドを、前記基準面同士が押し付け合う方向に付勢する付
勢手段を有することを特徴とする。
に、本発明は、駆動信号が伝達される第1の電気的接続
部が取り付けられて前記駆動信号に基づいて液体を吐出
することにより記録動作を行う記録ヘッドを着脱可能に
保持するヘッド保持部材と、前記記録ヘッドの記録動作
を制御する制御手段と、前記ヘッド保持部材に保持され
た前記記録ヘッドの第1の電気接続部と電気的に接続さ
れるように前記ヘッド保持部材に取り付けられた第2の
電気接続部を有し、前記記録ヘッドを駆動するための駆
動信号を前記制御手段から前記記録ヘッドへと伝達する
信号伝達手段とを有する記録装置において、前記第1及
び第2の電気接続部のうち少なくとも一方の電気接続部
は、これが取り付けられている前記記録ヘッドまたは前
記ヘッド保持部材に対して2つ以上の方向に移動可能に
支持されており、前記記録ヘッド及び前記ヘッド保持部
材の互いの基準面同士を当接させるように、かつ前記第
1と第2の電気接続部を接続させるように前記記録ヘッ
ドを前記ヘッド保持部材に装着する際に、前記記録ヘッ
ドを、前記基準面同士が押し付け合う方向に付勢する付
勢手段を有することを特徴とする。
【0014】上記の発明では、記録ヘッドの第1の電気
接続部と、ヘッド保持部材に取り付けられた第2の電気
接続部のうち少なくとも一方の電気接続部が2つ以上の
方向に移動可能に支持されており、記録ヘッド及びヘッ
ド保持部材の互いの基準面同士を当接させるとともに第
1と第2の電気接続部を接続させて記録ヘッドをヘッド
保持部材に装着する際に、記録ヘッドは付勢手段によっ
て前記基準面同士が押し付け合う方向に付勢されるの
で、第1と第2の電気接続部同士の接続が確実に保持さ
れた状態で、前記基準面同士の当接によって記録ヘッド
がヘッド保持部材に対して所定の位置に確実に位置決め
される。これにより、記録ヘッドがヘッド保持部材に装
着された際に、それらの電気接続部同士の接続における
信頼性が向上すると共に、ヘッド保持部材に対する記録
ヘッドの位置決め精度が向上する。
接続部と、ヘッド保持部材に取り付けられた第2の電気
接続部のうち少なくとも一方の電気接続部が2つ以上の
方向に移動可能に支持されており、記録ヘッド及びヘッ
ド保持部材の互いの基準面同士を当接させるとともに第
1と第2の電気接続部を接続させて記録ヘッドをヘッド
保持部材に装着する際に、記録ヘッドは付勢手段によっ
て前記基準面同士が押し付け合う方向に付勢されるの
で、第1と第2の電気接続部同士の接続が確実に保持さ
れた状態で、前記基準面同士の当接によって記録ヘッド
がヘッド保持部材に対して所定の位置に確実に位置決め
される。これにより、記録ヘッドがヘッド保持部材に装
着された際に、それらの電気接続部同士の接続における
信頼性が向上すると共に、ヘッド保持部材に対する記録
ヘッドの位置決め精度が向上する。
【0015】また、上記の記録装置において、前記第1
の電気接続部が、前記記録ヘッドを構成する枠体に固定
され、前記第2の電気接続部が前記ヘッド保持部材に対
して2つ以上の方向に移動可能に支持されており、記録
装置が、前記第2の電気接続部を一方向に押すように前
記ヘッド保持部材に取り付けられた第1の押圧部材と、
前記ヘッド保持部材への前記記録ヘッドの装着動作にお
いて前記第1と第2の電気接続部が接続される前に前記
記録ヘッドを前記一方向に押すように前記ヘッド保持部
材に取り付けられた第2の押圧部材とを有していること
が好ましい。
の電気接続部が、前記記録ヘッドを構成する枠体に固定
され、前記第2の電気接続部が前記ヘッド保持部材に対
して2つ以上の方向に移動可能に支持されており、記録
装置が、前記第2の電気接続部を一方向に押すように前
記ヘッド保持部材に取り付けられた第1の押圧部材と、
前記ヘッド保持部材への前記記録ヘッドの装着動作にお
いて前記第1と第2の電気接続部が接続される前に前記
記録ヘッドを前記一方向に押すように前記ヘッド保持部
材に取り付けられた第2の押圧部材とを有していること
が好ましい。
【0016】上記のような構成では、記録ヘッドをヘッ
ド保持部材に装着する動作において、第1の押圧部材に
よって一方向に押されている状態の第2の電気接続部に
第1の電気接続部が接続される際に、それらの接続の前
に第2の押圧部材によって記録ヘッドが一方向に押され
ることにより、それら電気接続部同士の位置合わせが自
動的に行われる。このようにして第1及び第2の電気接
続部同士の位置合わせが自動的に行われるとともに、記
録ヘッドはヘッド保持部材に対して、互いの基準面同士
が押し付け合う方向に付勢されるので、第1と第2電気
接続部同士の接続による記録ヘッドと制御信号伝達手段
との電気的な接続が完了すると同時に、ヘッド保持部材
への記録ヘッドの位置決め及び固定が完了する。
ド保持部材に装着する動作において、第1の押圧部材に
よって一方向に押されている状態の第2の電気接続部に
第1の電気接続部が接続される際に、それらの接続の前
に第2の押圧部材によって記録ヘッドが一方向に押され
ることにより、それら電気接続部同士の位置合わせが自
動的に行われる。このようにして第1及び第2の電気接
続部同士の位置合わせが自動的に行われるとともに、記
録ヘッドはヘッド保持部材に対して、互いの基準面同士
が押し付け合う方向に付勢されるので、第1と第2電気
接続部同士の接続による記録ヘッドと制御信号伝達手段
との電気的な接続が完了すると同時に、ヘッド保持部材
への記録ヘッドの位置決め及び固定が完了する。
【0017】さらに、前記第1及び第2の電気接続部の
うち一方がカードエッジであり、他方が、前記カードエ
ッジと係合するカードエッジコネクタであることが好ま
しい。
うち一方がカードエッジであり、他方が、前記カードエ
ッジと係合するカードエッジコネクタであることが好ま
しい。
【0018】さらに、前記第1の電気接続部は、前記記
録ヘッドを構成する枠体に一体的に固定されたカードエ
ッジであり、前記第2の電気接続部は、前記ヘッド保持
部材に対して2つ以上の方向に移動可能に支持されると
共に、前記カードエッジが挿入される挿入口が形成さ
れ、前記カードエッジと係合するカードエッジコネクタ
であって、前記付勢手段は、前記記録ヘッドを前記ヘッ
ド保持部材に装着して前記カードエッジが前記カードエ
ッジコネクタに挿入された際に、前記記録ヘッド及び前
記ヘッド保持部材の互いの基準面同士が押し付け合う方
向に前記記録ヘッドを付勢するように前記カードエッジ
コネクタを押し付けるものであることが好ましい。
録ヘッドを構成する枠体に一体的に固定されたカードエ
ッジであり、前記第2の電気接続部は、前記ヘッド保持
部材に対して2つ以上の方向に移動可能に支持されると
共に、前記カードエッジが挿入される挿入口が形成さ
れ、前記カードエッジと係合するカードエッジコネクタ
であって、前記付勢手段は、前記記録ヘッドを前記ヘッ
ド保持部材に装着して前記カードエッジが前記カードエ
ッジコネクタに挿入された際に、前記記録ヘッド及び前
記ヘッド保持部材の互いの基準面同士が押し付け合う方
向に前記記録ヘッドを付勢するように前記カードエッジ
コネクタを押し付けるものであることが好ましい。
【0019】上記のように第1の電気接続部がカードエ
ッジ及びカードエッジコネクタのいずれか一方であり、
第2の電気接続部が他方である構成では、カードエッジ
とカードエッジコネクタの電気的な接続が完了した後
は、その接続状態を維持するために電気接続部間に圧接
力を作用させる必要がない。よって、このような構成
は、記録ヘッドとヘッド保持部材の互いの電気接続部同
士が圧接によって接続される構成と比較して、記録ヘッ
ドとヘッド保持部材との取り付け部を小型化することが
可能であり、また、ヘッド保持部材に対する記録ヘッド
の着脱動作でユーザーの操作力を小さくすることが可能
である。また、カードエッジは充分な剛性を有している
ので、カードエッジコネクタからの力に対抗して、カー
ドエッジコネクタの挿入口へのカードエッジの挿入、及
びヘッド保持部材内への記録ヘッドの挿入を行うことが
できる。
ッジ及びカードエッジコネクタのいずれか一方であり、
第2の電気接続部が他方である構成では、カードエッジ
とカードエッジコネクタの電気的な接続が完了した後
は、その接続状態を維持するために電気接続部間に圧接
力を作用させる必要がない。よって、このような構成
は、記録ヘッドとヘッド保持部材の互いの電気接続部同
士が圧接によって接続される構成と比較して、記録ヘッ
ドとヘッド保持部材との取り付け部を小型化することが
可能であり、また、ヘッド保持部材に対する記録ヘッド
の着脱動作でユーザーの操作力を小さくすることが可能
である。また、カードエッジは充分な剛性を有している
ので、カードエッジコネクタからの力に対抗して、カー
ドエッジコネクタの挿入口へのカードエッジの挿入、及
びヘッド保持部材内への記録ヘッドの挿入を行うことが
できる。
【0020】さらに、前記記録ヘッドを前記ヘッド保持
部材に装着する際に前記カードエッジと前記カードエッ
ジコネクタとが係合し始める直前には、前記記録ヘッド
が、前記基準面同士が対向する位置にあるように前記記
録ヘッド及び前記ヘッド保持部材が構成されていること
が好ましい。
部材に装着する際に前記カードエッジと前記カードエッ
ジコネクタとが係合し始める直前には、前記記録ヘッド
が、前記基準面同士が対向する位置にあるように前記記
録ヘッド及び前記ヘッド保持部材が構成されていること
が好ましい。
【0021】さらに、前記カードエッジは、ガラスエポ
キシ樹脂から成る厚さ0.5mm以上の電気配線基板、
あるいは、ポリエステルフィルムまたはポリイミドフィ
ルムと銅箔から成るフレキシブルケーブルに厚さ0.2
mm以上の金属板を貼り付けて形成されたものであるこ
とが好ましい。
キシ樹脂から成る厚さ0.5mm以上の電気配線基板、
あるいは、ポリエステルフィルムまたはポリイミドフィ
ルムと銅箔から成るフレキシブルケーブルに厚さ0.2
mm以上の金属板を貼り付けて形成されたものであるこ
とが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施形態に係る記録装
置の全体を示す斜視図である。図1に示される記録装置
は、記録ヘッド1の主走査方向の往復移動(主走査)
と、一般記録紙、特殊紙、OHPフィルム等の記録用シ
ート(記録媒体)の所定ピッチごとの副走査方向への搬
送(副走査)とを繰り返しつつ、これらの動きと同期さ
せながら記録ヘッド1から選択的にインクを吐出させて
記録用シートに付着させることで、文字や記号、画像等
を記録用シートに形成する一般的なシリアル型の記録装
置である。
置の全体を示す斜視図である。図1に示される記録装置
は、記録ヘッド1の主走査方向の往復移動(主走査)
と、一般記録紙、特殊紙、OHPフィルム等の記録用シ
ート(記録媒体)の所定ピッチごとの副走査方向への搬
送(副走査)とを繰り返しつつ、これらの動きと同期さ
せながら記録ヘッド1から選択的にインクを吐出させて
記録用シートに付着させることで、文字や記号、画像等
を記録用シートに形成する一般的なシリアル型の記録装
置である。
【0024】図1に示すように記録ヘッド1は、画像形
成に使用するインクを収容したインクタンク2と共に、
ヘッド保持部材であるキャリッジ3に着脱可能に搭載さ
れ保持されている。キャリッジ3は、記録装置内に固定
されたガイドシャフト4及びガイドレール5によって、
図1に示される矢印Xの方向(主走査)にのみ移動可能
に案内されている。このキャリッジ3は、駆動手段であ
るCRモータ6によって駆動されて往復走査する。
成に使用するインクを収容したインクタンク2と共に、
ヘッド保持部材であるキャリッジ3に着脱可能に搭載さ
れ保持されている。キャリッジ3は、記録装置内に固定
されたガイドシャフト4及びガイドレール5によって、
図1に示される矢印Xの方向(主走査)にのみ移動可能
に案内されている。このキャリッジ3は、駆動手段であ
るCRモータ6によって駆動されて往復走査する。
【0025】記録ヘッド1によって記録が行われる不図
示の記録媒体は、記録装置内に回転可能に取り付けられ
たLFローラ7とピンチローラ8によって挟持され、L
Fローラ7がLFギア9を介してLFモータ10によっ
て回転駆動されることにより、図1に示されるように矢
印X方向と直交した矢印Y方向(副走査方向)に搬送さ
れる。
示の記録媒体は、記録装置内に回転可能に取り付けられ
たLFローラ7とピンチローラ8によって挟持され、L
Fローラ7がLFギア9を介してLFモータ10によっ
て回転駆動されることにより、図1に示されるように矢
印X方向と直交した矢印Y方向(副走査方向)に搬送さ
れる。
【0026】記録装置内には制御基板11が取り付けら
れている。制御基板11上に制御手段として設けられた
制御回路は、記録ヘッド1、CRモータ6及びLFモー
タ10への制御信号を生成してそれらの動作を制御す
る。記録ヘッド1と制御基板11とは、フレキシブルケ
ーブル12により電気的に接続されて導通されているた
め、記録ヘッド1が矢印X方向に走査している動作中で
も制御信号の伝達が記録ヘッド1と制御基板11の間で
フレキシブルケーブル12を介して行われる。記録ヘッ
ド1には、各色に対応したノズル列が複数形成されてお
り、各ノズルからインクを吐出させることによって記録
が行われる。また、記録ヘッド1には、ノズルからイン
ク滴を吐出させるためにノズル内のインクに与える吐出
用のエネルギーを発生するエネルギー発生手段として、
各ノズルに対応した発熱抵抗体が電気熱変換体素子とし
て複数形成されている。この記録ヘッド1を駆動するた
めの駆動信号が、フレキシブルケーブル12や、記録ヘ
ッド1及びフレキシブルケーブル12のそれぞれに取り
付けられた電気接続部を介して制御基板11から記録ヘ
ッド1へと伝達され、その駆動信号に基づいて記録ヘッ
ド1からインクが吐出される。
れている。制御基板11上に制御手段として設けられた
制御回路は、記録ヘッド1、CRモータ6及びLFモー
タ10への制御信号を生成してそれらの動作を制御す
る。記録ヘッド1と制御基板11とは、フレキシブルケ
ーブル12により電気的に接続されて導通されているた
め、記録ヘッド1が矢印X方向に走査している動作中で
も制御信号の伝達が記録ヘッド1と制御基板11の間で
フレキシブルケーブル12を介して行われる。記録ヘッ
ド1には、各色に対応したノズル列が複数形成されてお
り、各ノズルからインクを吐出させることによって記録
が行われる。また、記録ヘッド1には、ノズルからイン
ク滴を吐出させるためにノズル内のインクに与える吐出
用のエネルギーを発生するエネルギー発生手段として、
各ノズルに対応した発熱抵抗体が電気熱変換体素子とし
て複数形成されている。この記録ヘッド1を駆動するた
めの駆動信号が、フレキシブルケーブル12や、記録ヘ
ッド1及びフレキシブルケーブル12のそれぞれに取り
付けられた電気接続部を介して制御基板11から記録ヘ
ッド1へと伝達され、その駆動信号に基づいて記録ヘッ
ド1からインクが吐出される。
【0027】図2(a)は、図1に示される記録ヘッド
1の斜視図、図2(b)は、図1に示されるキャリッジ
3の斜視図である。図3は、記録ヘッド1をキャリッジ
3に装着する動作について説明するための図であり、図
3(a)〜図3(c)ではキャリッジ3が断面で示され
ている。
1の斜視図、図2(b)は、図1に示されるキャリッジ
3の斜視図である。図3は、記録ヘッド1をキャリッジ
3に装着する動作について説明するための図であり、図
3(a)〜図3(c)ではキャリッジ3が断面で示され
ている。
【0028】図3(a),図3(b),図3(c)に示
すように、キャリッジ3の上面には記録ヘッド1が挿入
される開口部が形成されており、記録ヘッド1はその開
口部へとキャリッジ3に対して上方から挿入される。そ
して、記録ヘッド1を、X方向およびY方向のそれぞれ
の方向と直交するZ方向へとキャリッジ3内に押し込む
ことにより、キャリッジ3に記録ヘッド1が搭載され
る。
すように、キャリッジ3の上面には記録ヘッド1が挿入
される開口部が形成されており、記録ヘッド1はその開
口部へとキャリッジ3に対して上方から挿入される。そ
して、記録ヘッド1を、X方向およびY方向のそれぞれ
の方向と直交するZ方向へとキャリッジ3内に押し込む
ことにより、キャリッジ3に記録ヘッド1が搭載され
る。
【0029】キャリッジ3内には、後述するように記録
ヘッド1に第1の電気接続部として備えられたカードエ
ッジ14が係合する第2の電気接続部としてのカードエ
ッジコネクタ13が、キャリッジ3に対してX方向及び
Y方向に揺動可能に取り付けられている。カードエッジ
コネクタ13の形状は、X方向に延びる帯板状になって
おり、カードエッジコネクタ13の上面には、記録ヘッ
ド1に電気接続部として備えられたカードエッジ14が
挿入されるカード挿入口13bが形成されている。カー
ドエッジコネクタ13は、その長さ方向両端部におい
て、キャリッジ3の内壁面から突出したコネクタ支持軸
3aによって揺動可能に支持されている。カードエッジ
コネクタ13の両端部の各々には、X方向に長く延びる
長穴13aが形成されている。各長穴13aには、それ
に対応するコネクタ支持軸3aが貫通している。コネク
タ支持軸3aにおいて長穴13aを貫通している部分の
直径は、長穴13aにおけるZ方向の幅とほぼ同じであ
り、これにより、カードエッジコネクタ13のZ方向の
移動が2つのコネクタ支持軸3aによって規制されてい
る。各コネクタ支持軸3aの先端部は長穴13aのZ方
向の幅よりも大きくなっており、各コネクタ支持軸3a
が長穴13aから抜け出ないように各コネクタ支持軸3
aが構成されている。
ヘッド1に第1の電気接続部として備えられたカードエ
ッジ14が係合する第2の電気接続部としてのカードエ
ッジコネクタ13が、キャリッジ3に対してX方向及び
Y方向に揺動可能に取り付けられている。カードエッジ
コネクタ13の形状は、X方向に延びる帯板状になって
おり、カードエッジコネクタ13の上面には、記録ヘッ
ド1に電気接続部として備えられたカードエッジ14が
挿入されるカード挿入口13bが形成されている。カー
ドエッジコネクタ13は、その長さ方向両端部におい
て、キャリッジ3の内壁面から突出したコネクタ支持軸
3aによって揺動可能に支持されている。カードエッジ
コネクタ13の両端部の各々には、X方向に長く延びる
長穴13aが形成されている。各長穴13aには、それ
に対応するコネクタ支持軸3aが貫通している。コネク
タ支持軸3aにおいて長穴13aを貫通している部分の
直径は、長穴13aにおけるZ方向の幅とほぼ同じであ
り、これにより、カードエッジコネクタ13のZ方向の
移動が2つのコネクタ支持軸3aによって規制されてい
る。各コネクタ支持軸3aの先端部は長穴13aのZ方
向の幅よりも大きくなっており、各コネクタ支持軸3a
が長穴13aから抜け出ないように各コネクタ支持軸3
aが構成されている。
【0030】各コネクタ支持軸3aにおいて長穴13a
を貫通している部分の長さは、カードエッジコネクタ1
3において長穴13aが形成された部分の厚さよりも大
きくなっている。これにより、カードエッジコネクタ1
3がキャリッジ3に対してY方向で揺動できるように、
すわなちカードエッジコネクタ13がキャリッジ3に対
してY方向でガタを有するように、キャリッジ3に対す
るカードエッジコネクタ13の取り付け部が構成されて
いる。カードエッジコネクタ13にはフレキシブルケー
ブル12の端部がはんだ付けされている。カードエッジ
コネクタ13及びフレキシブルケーブル12によって、
制御基板11からキャリッジ3上の記録ヘッド1へと駆
動信号を伝達する信号伝達手段が構成されている。
を貫通している部分の長さは、カードエッジコネクタ1
3において長穴13aが形成された部分の厚さよりも大
きくなっている。これにより、カードエッジコネクタ1
3がキャリッジ3に対してY方向で揺動できるように、
すわなちカードエッジコネクタ13がキャリッジ3に対
してY方向でガタを有するように、キャリッジ3に対す
るカードエッジコネクタ13の取り付け部が構成されて
いる。カードエッジコネクタ13にはフレキシブルケー
ブル12の端部がはんだ付けされている。カードエッジ
コネクタ13及びフレキシブルケーブル12によって、
制御基板11からキャリッジ3上の記録ヘッド1へと駆
動信号を伝達する信号伝達手段が構成されている。
【0031】図3(a)に示すように、キャリッジ3に
おいてコネクタ支持軸3aが突出している側壁部の内側
面には、その内壁面から離れる方向へとカードエッジコ
ネクタ13をY方向に押し付ける付勢手段としてのヘッ
ド位置決めばね15が取り付けられている。また、図2
(b)に示すように、キャリッジ3を構成している複数
の壁部のうち、ヘッド位置決めばね15の取り付け面と
直交している側壁部の内側面には、第1の押圧部材であ
るコネクタ寄せばね16、および第2の押圧部材である
ヘッド寄せばね17が設けられている。コネクタ寄せば
ね16は、それが設けられた内側面から離れる方向へと
カードエッジコネクタ13を付勢して、カードエッジコ
ネクタ13をX方向の片方の側に寄せている。ヘッド寄
せばね17は、記録ヘッド1がキャリッジ3に搭載され
た際に記録ヘッド1を、そのばねが設けられた内側面か
ら離れる方向へと付勢して、記録ヘッド1をX方向の片
方の側に寄せるためのものである。ヘッド位置決めばね
15は、カードエッジコネクタ13をY方向に案内する
コネクタ支持軸3aの近傍に位置し、コネクタ寄せばね
16およびヘッド寄せばね17は、カードエッジコネク
タ13におけるカード挿入口13b近傍の部分をその真
横から押す位置にそれぞれ設けられている。
おいてコネクタ支持軸3aが突出している側壁部の内側
面には、その内壁面から離れる方向へとカードエッジコ
ネクタ13をY方向に押し付ける付勢手段としてのヘッ
ド位置決めばね15が取り付けられている。また、図2
(b)に示すように、キャリッジ3を構成している複数
の壁部のうち、ヘッド位置決めばね15の取り付け面と
直交している側壁部の内側面には、第1の押圧部材であ
るコネクタ寄せばね16、および第2の押圧部材である
ヘッド寄せばね17が設けられている。コネクタ寄せば
ね16は、それが設けられた内側面から離れる方向へと
カードエッジコネクタ13を付勢して、カードエッジコ
ネクタ13をX方向の片方の側に寄せている。ヘッド寄
せばね17は、記録ヘッド1がキャリッジ3に搭載され
た際に記録ヘッド1を、そのばねが設けられた内側面か
ら離れる方向へと付勢して、記録ヘッド1をX方向の片
方の側に寄せるためのものである。ヘッド位置決めばね
15は、カードエッジコネクタ13をY方向に案内する
コネクタ支持軸3aの近傍に位置し、コネクタ寄せばね
16およびヘッド寄せばね17は、カードエッジコネク
タ13におけるカード挿入口13b近傍の部分をその真
横から押す位置にそれぞれ設けられている。
【0032】また、キャリッジ3内には、2つのヘッド
位置決め面3bが、キャリッジ3に対する記録ヘッド1
の位置決めを行うための基準面として、X方向に離間し
て形成されている。各ヘッド位置決め面3bは、ヘッド
位置決めばね15によるカードエッジコネクタ13の付
勢方向であるY方向に対して垂直となっている。このヘ
ッド位置決め面3bは、記録ヘッド1と当接することで
キャリッジ3内で記録ヘッド1を正確に位置決めするた
めにキャリッジ3の内側空間においてX方向両側に配置
されている。さらに、記録ヘッド1においても、キャリ
ッジ3に記録ヘッド1を搭載した状態でヘッド位置決め
面3bに対向する部分に、ヘッド位置決め面3bに接す
る位置決め面1bが、キャリッジ3に対して位置決めを
行うための基準面として形成されている。したがって、
記録ヘッド1には位置決め面1bがヘッド位置決め面3
bの数に対応して2つ設けられている。記録ヘッド1に
は、記録媒体に向けてインクを吐出する複数のノズルが
一方向に配列されて設けられ、そのノズル列が各色のイ
ンクに対応して複数ある。これら複数のノズル列が延び
る方向が、図2および図3で示されるY方向に一致する
よう、すなわち平行となるように記録ヘッド1をキャリ
ッジ3に対して精度良く位置決めする必要がある。その
ために、キャリッジ3のヘッド位置決め面3bと記録ヘ
ッド1の位置決め面1bとを確実に当接させなければな
らない。
位置決め面3bが、キャリッジ3に対する記録ヘッド1
の位置決めを行うための基準面として、X方向に離間し
て形成されている。各ヘッド位置決め面3bは、ヘッド
位置決めばね15によるカードエッジコネクタ13の付
勢方向であるY方向に対して垂直となっている。このヘ
ッド位置決め面3bは、記録ヘッド1と当接することで
キャリッジ3内で記録ヘッド1を正確に位置決めするた
めにキャリッジ3の内側空間においてX方向両側に配置
されている。さらに、記録ヘッド1においても、キャリ
ッジ3に記録ヘッド1を搭載した状態でヘッド位置決め
面3bに対向する部分に、ヘッド位置決め面3bに接す
る位置決め面1bが、キャリッジ3に対して位置決めを
行うための基準面として形成されている。したがって、
記録ヘッド1には位置決め面1bがヘッド位置決め面3
bの数に対応して2つ設けられている。記録ヘッド1に
は、記録媒体に向けてインクを吐出する複数のノズルが
一方向に配列されて設けられ、そのノズル列が各色のイ
ンクに対応して複数ある。これら複数のノズル列が延び
る方向が、図2および図3で示されるY方向に一致する
よう、すなわち平行となるように記録ヘッド1をキャリ
ッジ3に対して精度良く位置決めする必要がある。その
ために、キャリッジ3のヘッド位置決め面3bと記録ヘ
ッド1の位置決め面1bとを確実に当接させなければな
らない。
【0033】一方、記録ヘッド1に備えられたカードエ
ッジ14は、記録ヘッド1を構成する配線基板の端で導
体パターンが形成されたプラグ部分であり、カードエッ
ジ14を構成する配線基板が記録ヘッド1の枠体に一体
的に固定されている。
ッジ14は、記録ヘッド1を構成する配線基板の端で導
体パターンが形成されたプラグ部分であり、カードエッ
ジ14を構成する配線基板が記録ヘッド1の枠体に一体
的に固定されている。
【0034】図3(a)に示すように記録ヘッド1がキ
ャリッジ3に対してその上方から挿入されると、まず、
ヘッド寄せばね17が記録ヘッド1の側面に当接し、ヘ
ッド寄せばね17によって記録ヘッド1がキャリッジ3
内でヘッド寄せばね17から離れる方向(図2ではX方
向と平行な矢印A方向)へと押し付ける。記録ヘッド1
をキャリッジ3内にさらに深く挿入していくと、カード
エッジコネクタ13はすでにコネクタ寄せばね16によ
りキャリッジ3内で矢印A方向に押し付けられているこ
とにより、カードエッジ14とカードエッジコネクタ1
3のX方向位置ずれは最小限に抑えられている。また、
ヘッド寄せばね17がカードエッジ14を矢印A方向に
押し付け、コネクタ寄せばね16がカードエッジコネク
タ13のカード挿入口13b近傍の部分を真横から矢印
A方向に押しているため、カードエッジ14とカード挿
入口13bの相対的な位置関係は平行に保たれている。
ャリッジ3に対してその上方から挿入されると、まず、
ヘッド寄せばね17が記録ヘッド1の側面に当接し、ヘ
ッド寄せばね17によって記録ヘッド1がキャリッジ3
内でヘッド寄せばね17から離れる方向(図2ではX方
向と平行な矢印A方向)へと押し付ける。記録ヘッド1
をキャリッジ3内にさらに深く挿入していくと、カード
エッジコネクタ13はすでにコネクタ寄せばね16によ
りキャリッジ3内で矢印A方向に押し付けられているこ
とにより、カードエッジ14とカードエッジコネクタ1
3のX方向位置ずれは最小限に抑えられている。また、
ヘッド寄せばね17がカードエッジ14を矢印A方向に
押し付け、コネクタ寄せばね16がカードエッジコネク
タ13のカード挿入口13b近傍の部分を真横から矢印
A方向に押しているため、カードエッジ14とカード挿
入口13bの相対的な位置関係は平行に保たれている。
【0035】さらに、記録ヘッド1がキャリッジ3内に
深く挿入されると、図3(b)に示すようにカードエッ
ジ14の先端がカード挿入口13bに到達する。このと
き、カードエッジ14とカードエッジコネクタ13が係
合し始める直前には、すでに位置決め面1bの下部が位
置決め面3bの上部と対向する高さ(位置)まで記録ヘ
ッド1はキャリッジ3内に挿入されている。
深く挿入されると、図3(b)に示すようにカードエッ
ジ14の先端がカード挿入口13bに到達する。このと
き、カードエッジ14とカードエッジコネクタ13が係
合し始める直前には、すでに位置決め面1bの下部が位
置決め面3bの上部と対向する高さ(位置)まで記録ヘ
ッド1はキャリッジ3内に挿入されている。
【0036】カードエッジ14の先端がカード挿入口1
3bに到達すると、カードエッジ14の先端部が、カー
ドエッジコネクタ13におけるカード挿入口13bの縁
部に設けられた斜面に案内されて、カードエッジ14と
カード挿入口13bの嵌合が開始される。カードエッジ
コネクタ13はヘッド位置決めばね15によってY方向
に押圧力を受けているが、位置決め面1bと3bが対向
しているために、この押圧力はそれらの位置決め面同士
を当接させる力として働く。このようにヘッド位置決め
ばね15によって、位置決め面1bと3b同士が互いに
押し付け合う方向にカードエッジコネクタ13及び記録
ヘッド1が付勢されることにより、位置決め面1bと3
bが互いに平行な状態で当接し、キャリッジ3内での記
録ヘッド1のY方向での位置決めが行われる。このよう
にヘッド寄せばね17、ヘッド位置決めばね15、及び
位置決め面1b,3bの作用によって、記録ヘッド1の
キャリッジ3に対する記録ヘッド1のX方向及びY方向
の位置決めが行われる。
3bに到達すると、カードエッジ14の先端部が、カー
ドエッジコネクタ13におけるカード挿入口13bの縁
部に設けられた斜面に案内されて、カードエッジ14と
カード挿入口13bの嵌合が開始される。カードエッジ
コネクタ13はヘッド位置決めばね15によってY方向
に押圧力を受けているが、位置決め面1bと3bが対向
しているために、この押圧力はそれらの位置決め面同士
を当接させる力として働く。このようにヘッド位置決め
ばね15によって、位置決め面1bと3b同士が互いに
押し付け合う方向にカードエッジコネクタ13及び記録
ヘッド1が付勢されることにより、位置決め面1bと3
bが互いに平行な状態で当接し、キャリッジ3内での記
録ヘッド1のY方向での位置決めが行われる。このよう
にヘッド寄せばね17、ヘッド位置決めばね15、及び
位置決め面1b,3bの作用によって、記録ヘッド1の
キャリッジ3に対する記録ヘッド1のX方向及びY方向
の位置決めが行われる。
【0037】カードエッジ14は、充分な剛性を有する
材料で構成されて記録ヘッド1の枠体に固定されている
ので、記録ヘッド1内でカードエッジ14にひずみが生
ずることなく、ヘッド位置決めばね15の押圧力を記録
ヘッド1の位置決めのために効率的に利用することがで
きる。位置決め面1b,3b同士の当接力は、記録ヘッ
ド1とフレキシブルケーブル12との間で電気な接続を
行う端子の数によらず、記録ヘッド1がキャリッジ3内
で揺動しないように記録ヘッド1を保持するだけの力で
あれば充分であるので、その当接力の大きさは数Nであ
ればよく、端子同士を圧接させる圧接方式の場合の圧接
力数10Nに比べて約1/10に削減することができ
る。
材料で構成されて記録ヘッド1の枠体に固定されている
ので、記録ヘッド1内でカードエッジ14にひずみが生
ずることなく、ヘッド位置決めばね15の押圧力を記録
ヘッド1の位置決めのために効率的に利用することがで
きる。位置決め面1b,3b同士の当接力は、記録ヘッ
ド1とフレキシブルケーブル12との間で電気な接続を
行う端子の数によらず、記録ヘッド1がキャリッジ3内
で揺動しないように記録ヘッド1を保持するだけの力で
あれば充分であるので、その当接力の大きさは数Nであ
ればよく、端子同士を圧接させる圧接方式の場合の圧接
力数10Nに比べて約1/10に削減することができ
る。
【0038】図3(c)に示すように記録ヘッド1のキ
ャリッジ3への挿入は、それらにそれぞれ設けられてい
る高さ方向の位置決め面同士が当接することで完了す
る。このとき、部品の寸法公差や組立公差によりカード
エッジコネクタ13内へのカードエッジ14の挿入量に
ばらつきが生じるが、カードエッジ14上のパターン露
出部を長く設けることにより、それらの電気的な接続を
保つことができる。よって、カードエッジコネクタ13
は、キャリッジ3に対する高さ方向(Z方向)の位置を
固定してキャリッジ3に取り付けることができ、これに
より、カードエッジコネクタ13がカードエッジ14挿
入時の反力を確実に受けて、カードエッジ14の安定し
た挿入を行うことができる。なお、記録ヘッド1の装着
が完了した後は、記録ヘッド1とキャリッジ3の高さ方
向位置決め面同士が、不図示のばねからの付勢力を受け
ることで一定の圧接力を保った状態で当接している。こ
のときの圧接力の大きさは、位置決め面1b,3b同士
のY方向の当接力と場合と同様に数N程度である。
ャリッジ3への挿入は、それらにそれぞれ設けられてい
る高さ方向の位置決め面同士が当接することで完了す
る。このとき、部品の寸法公差や組立公差によりカード
エッジコネクタ13内へのカードエッジ14の挿入量に
ばらつきが生じるが、カードエッジ14上のパターン露
出部を長く設けることにより、それらの電気的な接続を
保つことができる。よって、カードエッジコネクタ13
は、キャリッジ3に対する高さ方向(Z方向)の位置を
固定してキャリッジ3に取り付けることができ、これに
より、カードエッジコネクタ13がカードエッジ14挿
入時の反力を確実に受けて、カードエッジ14の安定し
た挿入を行うことができる。なお、記録ヘッド1の装着
が完了した後は、記録ヘッド1とキャリッジ3の高さ方
向位置決め面同士が、不図示のばねからの付勢力を受け
ることで一定の圧接力を保った状態で当接している。こ
のときの圧接力の大きさは、位置決め面1b,3b同士
のY方向の当接力と場合と同様に数N程度である。
【0039】カードエッジ14は、上述したようになる
べく高い剛性を有する必要がある。一方、カードエッジ
14の厚みが増すとカードエッジコネクタ13の厚みも
増大し、電気接続部の小型化が妨げられてしまう。よっ
て、カードエッジ14の補強部材として金属板を用い、
その金属板上に、フレキシブルケーブルから成る薄い電
気接続端子露出部を貼り付けてカードエッジ14を構成
することが望ましい。その場合、カードエッジ14を構
成する金属板は、カードエッジコネクタ13内への挿入
時の反力によって撓むことがなく、かつ容易に加工でき
るようなものである必要があるため、厚さが0.2mm
以上のものであることが好ましい。また、その場合、カ
ードエッジ14を構成する金属板としては、厚さ0.3
mmのステンレス板が最も好適にその役割を果たすこと
がわかっている。金属板に貼り付けられるフレキシブル
ケーブルとしては、ポリエステルフィルムまたはポリイ
ミドフィルムと銅箔から成るものを用いることができ
る。
べく高い剛性を有する必要がある。一方、カードエッジ
14の厚みが増すとカードエッジコネクタ13の厚みも
増大し、電気接続部の小型化が妨げられてしまう。よっ
て、カードエッジ14の補強部材として金属板を用い、
その金属板上に、フレキシブルケーブルから成る薄い電
気接続端子露出部を貼り付けてカードエッジ14を構成
することが望ましい。その場合、カードエッジ14を構
成する金属板は、カードエッジコネクタ13内への挿入
時の反力によって撓むことがなく、かつ容易に加工でき
るようなものである必要があるため、厚さが0.2mm
以上のものであることが好ましい。また、その場合、カ
ードエッジ14を構成する金属板としては、厚さ0.3
mmのステンレス板が最も好適にその役割を果たすこと
がわかっている。金属板に貼り付けられるフレキシブル
ケーブルとしては、ポリエステルフィルムまたはポリイ
ミドフィルムと銅箔から成るものを用いることができ
る。
【0040】あるいは、カードエッジ14が、樹脂製の
電気配線基板に電気接続端子の露出部を作り込むことに
よって形成される場合には、その樹脂製基板の材料をガ
ラスエポキシ樹脂とし、その基板の厚さを0.5mm以
上とすることが望ましい。
電気配線基板に電気接続端子の露出部を作り込むことに
よって形成される場合には、その樹脂製基板の材料をガ
ラスエポキシ樹脂とし、その基板の厚さを0.5mm以
上とすることが望ましい。
【0041】本実施形態の記録装置では、カードエッジ
コネクタ13はX方向及びY方向のそれぞれで移動可能
に支持されているが、カードエッジコネクタ13は、カ
ードエッジ14との位置決め及び着脱ができるように、
交差する2つ以上の方向で移動可能に支持されていれば
よい。例えば、カードエッジコネクタ13は、カード挿
入口13b側と反対側の面がキャリッジ3と当接するこ
とによってカードエッジ14との接続が可能となってい
れば、Z方向においても若干の移動幅で移動可能に支持
されていてもよい。この場合、キャリッジ3に対する記
録ヘッド1のZ方向の位置決めをするために、記録ヘッ
ド1をZ方向下側すなわちキャリッジ3に向けて付勢す
る部材が必要になる。また、カードエッジ14が、交差
する2つ以上の方向、例えばX方向及びY方向で記録ヘ
ッド1に対して若干の移動幅で移動可能に支持されてい
てもよい。この場合、記録ヘッド1の装着動作において
記録ヘッド1の枠体を、位置決め面1bと3b同士が押
し付け合う方向に付勢する付勢手段をキャリッジ3の内
壁面などに設ける必要がある。
コネクタ13はX方向及びY方向のそれぞれで移動可能
に支持されているが、カードエッジコネクタ13は、カ
ードエッジ14との位置決め及び着脱ができるように、
交差する2つ以上の方向で移動可能に支持されていれば
よい。例えば、カードエッジコネクタ13は、カード挿
入口13b側と反対側の面がキャリッジ3と当接するこ
とによってカードエッジ14との接続が可能となってい
れば、Z方向においても若干の移動幅で移動可能に支持
されていてもよい。この場合、キャリッジ3に対する記
録ヘッド1のZ方向の位置決めをするために、記録ヘッ
ド1をZ方向下側すなわちキャリッジ3に向けて付勢す
る部材が必要になる。また、カードエッジ14が、交差
する2つ以上の方向、例えばX方向及びY方向で記録ヘ
ッド1に対して若干の移動幅で移動可能に支持されてい
てもよい。この場合、記録ヘッド1の装着動作において
記録ヘッド1の枠体を、位置決め面1bと3b同士が押
し付け合う方向に付勢する付勢手段をキャリッジ3の内
壁面などに設ける必要がある。
【0042】以上で説明したように本実施形態の記録装
置では、記録ヘッド1のカードエッジ14と、キャリッ
ジ3に取り付けられたカードエッジコネクタ13のうち
少なくとも一方の電気接続部が2つ以上の方向に移動可
能に支持されている。そして、記録ヘッド1及びキャリ
ッジ3の互いの位置決め面1b及び3b同士を当接させ
るとともに、カードエッジ14とカードエッジコネクタ
13を接続させて記録ヘッド1をキャリッジ3に装着す
る際に、記録ヘッド1はヘッド位置決めばね15によっ
て位置決め面1b及び3bが押し付け合う方向に付勢さ
れる。これにより、カードエッジ14とカードエッジコ
ネクタ13同士の接続が確実に保持された状態で、位置
決め面1b及び3b同士の当接によって記録ヘッド1が
キャリッジ3に対して所定の位置に確実に位置決めされ
る。これにより、記録ヘッド1がキャリッジ3に装着さ
れた際に、それらのカードエッジ14及びカードエッジ
コネクタ13同士の接続における信頼性が向上すると共
に、キャリッジ3に対する記録ヘッド1の位置決め精度
が向上する。
置では、記録ヘッド1のカードエッジ14と、キャリッ
ジ3に取り付けられたカードエッジコネクタ13のうち
少なくとも一方の電気接続部が2つ以上の方向に移動可
能に支持されている。そして、記録ヘッド1及びキャリ
ッジ3の互いの位置決め面1b及び3b同士を当接させ
るとともに、カードエッジ14とカードエッジコネクタ
13を接続させて記録ヘッド1をキャリッジ3に装着す
る際に、記録ヘッド1はヘッド位置決めばね15によっ
て位置決め面1b及び3bが押し付け合う方向に付勢さ
れる。これにより、カードエッジ14とカードエッジコ
ネクタ13同士の接続が確実に保持された状態で、位置
決め面1b及び3b同士の当接によって記録ヘッド1が
キャリッジ3に対して所定の位置に確実に位置決めされ
る。これにより、記録ヘッド1がキャリッジ3に装着さ
れた際に、それらのカードエッジ14及びカードエッジ
コネクタ13同士の接続における信頼性が向上すると共
に、キャリッジ3に対する記録ヘッド1の位置決め精度
が向上する。
【0043】記録ヘッド1をキャリッジ3に装着する動
作においては、コネクタ寄せばね16によって一方向に
押されている状態のカードエッジコネクタ13にカード
エッジ14が接続される際に、それらの接続の前にヘッ
ド寄せばね17によって記録ヘッド1が一方向に押され
る。これにより、カードエッジ14とカードエッジコネ
クタ13が接続される前に、カードエッジコネクタ13
に対するカードエッジ14の位置合わせが自動的に行わ
れる。このようにしてカードエッジ14の位置合わせが
自動的に行われるとともに、記録ヘッド1は、位置決め
面1b及び3b同士が押し付け合う方向に付勢されるの
で、カードエッジコネクタ13とカードエッジ14の接
続による記録ヘッド1と制御信号伝達手段との電気的な
接続が完了すると同時に、キャリッジ3への記録ヘッド
1の位置決め及び固定が完了する。
作においては、コネクタ寄せばね16によって一方向に
押されている状態のカードエッジコネクタ13にカード
エッジ14が接続される際に、それらの接続の前にヘッ
ド寄せばね17によって記録ヘッド1が一方向に押され
る。これにより、カードエッジ14とカードエッジコネ
クタ13が接続される前に、カードエッジコネクタ13
に対するカードエッジ14の位置合わせが自動的に行わ
れる。このようにしてカードエッジ14の位置合わせが
自動的に行われるとともに、記録ヘッド1は、位置決め
面1b及び3b同士が押し付け合う方向に付勢されるの
で、カードエッジコネクタ13とカードエッジ14の接
続による記録ヘッド1と制御信号伝達手段との電気的な
接続が完了すると同時に、キャリッジ3への記録ヘッド
1の位置決め及び固定が完了する。
【0044】さらに、記録ヘッド1の電気接続部がカー
ドエッジ14であり、キャリッジ3の電気接続部がカー
ドエッジコネクタ13となっている構成では、カードエ
ッジ14とカードエッジコネクタ13の電気的な接続が
完了した後は、その接続状態を維持するために電気接続
部間に圧接力を作用させる必要がない。よって、このよ
うな構成は、記録ヘッドとキャリッジの互いの電気接続
部同士が圧接によって接続される構成と比較して、記録
ヘッド1とキャリッジ3との取り付け部を小型化するこ
とが可能であり、また、キャリッジ3に対する記録ヘッ
ド1の着脱動作でユーザーの操作力を小さくすることが
可能である。よって、記録ヘッド1の着脱動作で操作力
が小さく、かつ小型であり、ユーザーによる記録装置本
体と記録ヘッド1の電気的な接続、および記録装置への
記録ヘッド1の機械的な取り付けが容易な記録装置が実
現される。また、カードエッジ14は充分な剛性を有し
ているので、カードエッジコネクタ13からの力に対抗
して、カードエッジコネクタ13のカード挿入口13b
へのカードエッジ14の挿入、及びキャリッジ3への記
録ヘッド1の挿入を行うことができる。
ドエッジ14であり、キャリッジ3の電気接続部がカー
ドエッジコネクタ13となっている構成では、カードエ
ッジ14とカードエッジコネクタ13の電気的な接続が
完了した後は、その接続状態を維持するために電気接続
部間に圧接力を作用させる必要がない。よって、このよ
うな構成は、記録ヘッドとキャリッジの互いの電気接続
部同士が圧接によって接続される構成と比較して、記録
ヘッド1とキャリッジ3との取り付け部を小型化するこ
とが可能であり、また、キャリッジ3に対する記録ヘッ
ド1の着脱動作でユーザーの操作力を小さくすることが
可能である。よって、記録ヘッド1の着脱動作で操作力
が小さく、かつ小型であり、ユーザーによる記録装置本
体と記録ヘッド1の電気的な接続、および記録装置への
記録ヘッド1の機械的な取り付けが容易な記録装置が実
現される。また、カードエッジ14は充分な剛性を有し
ているので、カードエッジコネクタ13からの力に対抗
して、カードエッジコネクタ13のカード挿入口13b
へのカードエッジ14の挿入、及びキャリッジ3への記
録ヘッド1の挿入を行うことができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、記録ヘッ
ドの第1の電気接続部と、ヘッド保持部材に取り付けら
れた第2の電気接続部のうち少なくとも一方の電気接続
部が、それが取り付けられた記録ヘッドまたはヘッド保
持部材に対して2つ以上の方向に移動可能に支持されて
おり、記録ヘッドをヘッド保持部材に装着する際に、そ
れらの互いの基準面同士が押し付け合う方向に記録ヘッ
ドが付勢手段によって付勢されるので、それらの電気接
続部同士の接続における信頼性が向上すると共に、ヘッ
ド保持部材に対する記録ヘッドの位置決め精度が向上す
るという効果がある。
ドの第1の電気接続部と、ヘッド保持部材に取り付けら
れた第2の電気接続部のうち少なくとも一方の電気接続
部が、それが取り付けられた記録ヘッドまたはヘッド保
持部材に対して2つ以上の方向に移動可能に支持されて
おり、記録ヘッドをヘッド保持部材に装着する際に、そ
れらの互いの基準面同士が押し付け合う方向に記録ヘッ
ドが付勢手段によって付勢されるので、それらの電気接
続部同士の接続における信頼性が向上すると共に、ヘッ
ド保持部材に対する記録ヘッドの位置決め精度が向上す
るという効果がある。
【0046】また、第1の電気接続部がカードエッジ及
びカードエッジコネクタのいずれか一方であり、第2の
電気接続部が他方であることによって、記録ヘッドとヘ
ッド保持部材の互いの電気接続部同士が圧接によって接
続される構成と比較して、記録ヘッドとヘッド保持部材
との取り付け部の小型化、及びヘッド保持部材に対して
の記録ヘッドの着脱動作におけるユーザーの操作力を小
さくすることが可能となる。よって、記録ヘッドの着脱
動作で操作力が小さく、かつ小型であり、ユーザーによ
る記録装置本体と記録ヘッドの電気的な接続、および記
録装置への記録ヘッドの機械的な取り付けが容易な記録
装置を提供することができる。
びカードエッジコネクタのいずれか一方であり、第2の
電気接続部が他方であることによって、記録ヘッドとヘ
ッド保持部材の互いの電気接続部同士が圧接によって接
続される構成と比較して、記録ヘッドとヘッド保持部材
との取り付け部の小型化、及びヘッド保持部材に対して
の記録ヘッドの着脱動作におけるユーザーの操作力を小
さくすることが可能となる。よって、記録ヘッドの着脱
動作で操作力が小さく、かつ小型であり、ユーザーによ
る記録装置本体と記録ヘッドの電気的な接続、および記
録装置への記録ヘッドの機械的な取り付けが容易な記録
装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る記録装置の全体を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】(a)は、図1に示される記録ヘッドの斜視
図、(b)は、図1に示されるキャリッジの斜視図であ
る。
図、(b)は、図1に示されるキャリッジの斜視図であ
る。
【図3】記録ヘッドをキャリッジに装着する動作につい
て説明するための図である。
て説明するための図である。
1 記録ヘッド 1b 位置決め面 2 インクタンク 3 キャリッジ 3a コネクタ支持軸 3b ヘッド位置決め面 4 ガイドシャフト 5 ガイドレール 6 CRモータ 7 LFローラ 8 ピンチローラ 9 LFギア 10 LFモータ 11 制御基板 12 フレキシブルケーブル 13 カードエッジコネクタ 13a 長穴 13b カード挿入口 14 カードエッジ 15 ヘッド位置決めばね 16 コネクタ寄せばね 17 ヘッド寄せばね
Claims (7)
- 【請求項1】 駆動信号が伝達される第1の電気的接続
部が取り付けられて前記駆動信号に基づいて液体を吐出
することにより記録動作を行う記録ヘッドを着脱可能に
保持するヘッド保持部材と、 前記記録ヘッドの記録動作を制御する制御手段と、 前記ヘッド保持部材に保持された前記記録ヘッドの第1
の電気接続部と電気的に接続されるように前記ヘッド保
持部材に取り付けられた第2の電気接続部を有し、前記
記録ヘッドを駆動するための駆動信号を前記制御手段か
ら前記記録ヘッドへと伝達する信号伝達手段とを有する
記録装置において、 前記第1及び第2の電気接続部のうち少なくとも一方の
電気接続部は、これが取り付けられている前記記録ヘッ
ドまたは前記ヘッド保持部材に対して2つ以上の方向に
移動可能に支持されており、 前記記録ヘッド及び前記ヘッド保持部材の互いの基準面
同士を当接させるように、かつ前記第1と第2の電気接
続部を接続させるように前記記録ヘッドを前記ヘッド保
持部材に装着する際に、前記記録ヘッドを、前記基準面
同士が押し付け合う方向に付勢する付勢手段を有するこ
とを特徴とする記録装置。 - 【請求項2】 前記第1の電気接続部が、前記記録ヘッ
ドを構成する枠体に固定され、前記第2の電気接続部が
前記ヘッド保持部材に対して2つ以上の方向に移動可能
に支持されており、 前記第2の電気接続部を一方向に押すように前記ヘッド
保持部材に取り付けられた第1の押圧部材と、前記ヘッ
ド保持部材への前記記録ヘッドの装着動作において前記
第1と第2の電気接続部が接続される前に前記記録ヘッ
ドを前記一方向に押すように前記ヘッド保持部材に取り
付けられた第2の押圧部材とを有する請求項1に記載の
記録装置。 - 【請求項3】 前記第1及び第2の電気接続部のうち一
方がカードエッジであり、他方が、前記カードエッジと
係合するカードエッジコネクタである請求項1に記載の
記録装置。 - 【請求項4】 前記第1の電気接続部は、前記記録ヘッ
ドを構成する枠体に一体的に固定されたカードエッジで
あり、前記第2の電気接続部は、前記ヘッド保持部材に
対して2つ以上の方向に移動可能に支持されると共に、
前記カードエッジが挿入される挿入口が形成され、前記
カードエッジと係合するカードエッジコネクタであっ
て、前記付勢手段は、前記記録ヘッドを前記ヘッド保持
部材に装着して前記カードエッジが前記カードエッジコ
ネクタに挿入された際に、前記記録ヘッド及び前記ヘッ
ド保持部材の互いの基準面同士が押し付け合う方向に前
記記録ヘッドを付勢するように前記カードエッジコネク
タを押し付けるものである請求項1に記載の記録装置。 - 【請求項5】 前記記録ヘッドを前記ヘッド保持部材に
装着する際に前記カードエッジと前記カードエッジコネ
クタとが係合し始める直前には、前記記録ヘッドが、前
記基準面同士が対向する位置にあるように前記記録ヘッ
ド及び前記ヘッド保持部材が構成されている請求項3ま
たは4に記載の記録装置。 - 【請求項6】 前記カードエッジは、ガラスエポキシ樹
脂から成る厚さ0.5mm以上の電気配線基板である請
求項3または4に記載の記録装置。 - 【請求項7】 前記カードエッジは、ポリエステルフィ
ルムまたはポリイミドフィルムと銅箔から成るフレキシ
ブルケーブルに厚さ0.2mm以上の金属板を貼り付け
て形成されたものである請求項3または4に記載の記録
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001054537A JP2002254752A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001054537A JP2002254752A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002254752A true JP2002254752A (ja) | 2002-09-11 |
Family
ID=18914855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001054537A Pending JP2002254752A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002254752A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004249709A (ja) * | 2002-09-30 | 2004-09-09 | Canon Inc | 液体吐出記録ヘッド、該液体吐出記録ヘッドの製造方法、および該液体吐出記録ヘッドを搭載する記録装置 |
US7101019B2 (en) | 2003-01-31 | 2006-09-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording apparatus |
US7618123B2 (en) | 2002-09-30 | 2009-11-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid ejection head, recording apparatus having same and manufacturing method therefor |
-
2001
- 2001-02-28 JP JP2001054537A patent/JP2002254752A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004249709A (ja) * | 2002-09-30 | 2004-09-09 | Canon Inc | 液体吐出記録ヘッド、該液体吐出記録ヘッドの製造方法、および該液体吐出記録ヘッドを搭載する記録装置 |
US7618123B2 (en) | 2002-09-30 | 2009-11-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid ejection head, recording apparatus having same and manufacturing method therefor |
JP4574148B2 (ja) * | 2002-09-30 | 2010-11-04 | キヤノン株式会社 | 液体吐出記録ヘッド |
US7101019B2 (en) | 2003-01-31 | 2006-09-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording apparatus |
CN100343070C (zh) * | 2003-01-31 | 2007-10-17 | 佳能株式会社 | 记录装置 |
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