JP2002254017A - 簡易塗布具 - Google Patents

簡易塗布具

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JP2002254017A
JP2002254017A JP2001056163A JP2001056163A JP2002254017A JP 2002254017 A JP2002254017 A JP 2002254017A JP 2001056163 A JP2001056163 A JP 2001056163A JP 2001056163 A JP2001056163 A JP 2001056163A JP 2002254017 A JP2002254017 A JP 2002254017A
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Japan
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container
gap
pen tip
coating liquid
cylindrical member
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JP2001056163A
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English (en)
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Shigeru Oike
茂 大池
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Pilot Ink Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度変化等により容器内の圧力が上昇した際
に、ペン先等から塗布液が漏出することを十分に抑止で
きる安価な簡易塗布具1を提供する。 【解決手段】簡易塗布具1は、内部に塗布液8を直接収
容可能な容器7と、該容器7の開口部71に取り付けら
れる毛筆ペン先2と、該毛筆ペン先2の外周面を保持す
る筒状部材3とからなる。筒状部材3を介して毛筆ペン
先2を容器7の開口部71内面に取り付ける。筒状部材
3の外側に、容器7外部から容器7内部に空気流入可能
な軸方向に延びる隙間9を設ける。隙間9が塗布液8を
保持可能な毛細管力を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛筆ペン先を備え
た簡易塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水像シート(即ち、塗布層の水で
濡れた箇所のみが透明化して下層の着色層の色相が現出
し、一定時間後に水分が蒸発または吸収されて発色が消
色して塗布前の状態に戻る性質を有する繰り返し塗布可
能なシート、いわゆる水筆紙)に適用される簡易塗布具
として、例えば、実開昭60−26895号公報には、
容器の前端にペン先を設けるとともに、容器の後端に水
(本発明の塗布液)が注入可能な開口部を設けた水筆
(本発明の簡易塗布具)が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の簡易塗布具
は、温度変化等により容器内の圧力が上昇した際、容器
内の圧力を調節する機能が不十分であるため、塗布液
が、容器内からペン先に過剰供給され、外部に漏出する
おそれがある。
【0004】本発明は、前記従来の問題点を解決するも
のであって、温度変化等により容器内の圧力が上昇した
際に、ペン先等から塗布液が漏出することを十分に抑止
できる安価な簡易塗布具を提供すること、さらには、塗
布液を容器内に補充注入可能な場合、塗布液を注入する
際にペン先等から塗布液が漏出するおそれがない簡易塗
布具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔1〕本発明の簡易塗布
具1は、内部に塗布液8を直接収容可能な容器7と、該
容器7の開口部71に取り付けられる毛筆ペン先2と、
該毛筆ペン先2の外周面を保持する筒状部材3とからな
り、前記筒状部材3を介して前記毛筆ペン先2を前記容
器7の開口部71内面に取り付け、前記筒状部材3の外
側に、容器7外部から容器7内部に空気流入可能な軸方
向に延びる隙間9を設け、前記隙間9が塗布液8を保持
可能な毛細管力を有すること(請求項1)を要件とす
る。(図1〜図4に対応)
【0006】(作用)前記隙間9は、温度変化等により
容器7の内圧が増加した際、容器7内より溢出した塗布
液8をその毛細管力により一時的に保持する。さらに、
前記隙間9は、塗布液8を保持すること(液シール)に
より外部からの空気流入を抑制し、塗布液8の消費に伴
う容器7の内圧が減少した体積分だけ容器7内に空気流
入を許容する。
【0007】即ち、前記隙間9によって、温度変化等に
より容器7の内圧が増加しても、毛筆ペン先2や空気孔
から塗布液8が漏出することを十分に抑止でき、また、
塗布液8の消費によって容器7の内圧が減少しても、常
に過不足のない空気流入が維持されているため、塗布液
8の毛筆ペン先22への過剰供給または供給不足がな
く、安定した連続塗布が可能となる。従って、塗布液8
の流出及び空気の流入を制御するための弁機構等の複雑
な構造が不要となり、塗布具全体を簡易な構造にして、
製造コストを低く抑え、安価に提供することができる。
【0008】尚、前記隙間9は、筒状部材3の外側に配
設すればよく、直接の容器7の開口部71内面と直接の
筒状部材3外面との間に設ける構成の他にも、容器7の
開口部71内面または筒状部材3外面の間に筒状の別部
材(例えば、図1のホルダー4の内筒6)を介在させて
構成することもできる。
【0009】〔2〕前記請求項1の簡易塗布具1におい
て、前記隙間9の径方向の幅寸法Sを後方に向かうに従
い小さく設定すること(請求項2)が好ましい。
【0010】(作用)前記隙間9の径方向の幅寸法S
を、後方に向かうに従い小さく設定したことによって、
前記隙間9の毛細管力が、後方に向かうに従い次第に強
く設定される。それにより、容器7内の圧力が増加した
際には、前記隙間9の後端部分から順に前方へ、容器7
内からの溢出した塗布液8が一時的に保持されていく。
一方、容器7内の圧力が減少した際には、前記隙間9に
一時的に保持された塗布液8が、前記隙間9の前側の塗
布液8から順に、容器7内に途切れることなくスムーズ
に戻される。
【0011】さらに、前記隙間9の後部は、前記隙間9
の前部よりも毛細管力が強く設定されるため、そこに、
常に塗布液8が保持され、容器7内への空気流入を調節
する液シール部が形成される。
【0012】即ち、前記隙間9の径方向の幅寸法Sを、
後方に向かうに従い小さく設定したことにより、容器7
内の圧力調節機能(即ち、容器7内への空気流入を調節
する機能、及び塗布液8を一時的に保持する機能)が有
効に発揮されることにより、より一層、前記請求項1の
隙間9の作用が確実となる。
【0013】〔3〕前記請求項1または2の簡易塗布具
1において、前記筒状部材3に、前記隙間9の後端部と
前記毛筆ペン先2とを連通させる連通孔33を設けるこ
と(請求項3)が好ましい。
【0014】(作用)前記連通孔33が隙間9の後端部
(即ち隙間9における毛細管力の最も強い箇所)に位置
しているため、塗布使用時、容器7内の塗布液8が毛筆
ペン先2へ円滑に供給される。もし、前記連通孔33
が、隙間9の前部または中間部に位置している場合、隙
間9の後端部が塗布液8流通の抑止部となり、容器7内
から毛筆ペン先2への円滑な塗布液8の供給が成しえな
いおそれがある。
【0015】〔4〕また、本発明の簡易塗布具1は、内
部に塗布液8を直接収容可能な容器7と、該容器7の開
口部71に取り付けられる毛筆ペン先2と、該毛筆ペン
先2の外周面を保持する筒状部材3とからなり、前記筒
状部材3を介して前記毛筆ペン先2を前記容器7の開口
部71内面に取り付け、前記筒状部材3の内側に、容器
7外部から容器7内部に空気流入可能な軸方向に延びる
隙間9を設け、前記隙間9が塗布液8を保持可能な毛細
管力を有すること(請求項4)を要件とする。(図5〜
図7に対応)
【0016】(作用)前記隙間9は、温度変化等により
容器7の内圧が増加した際、容器7内より溢出した塗布
液8をその毛細管力により一時的に保持する。さらに、
前記隙間9は、塗布液8を保持すること(液シール)に
より外部からの空気流入を抑制し、塗布液8の消費に伴
う容器7の内圧が減少した体積分だけ容器7内に空気流
入を許容する。
【0017】即ち、前記隙間9によって、温度変化等に
より容器7の内圧が増加しても、毛筆ペン先2や空気孔
から塗布液8が漏出することを十分に抑止でき、また、
塗布液8の消費によって容器7の内圧が減少しても、常
に過不足のない空気流入が維持されているため、塗布液
8の毛筆ペン先2への過剰供給または供給不足がなく、
安定した連続塗布が可能となる。従って、塗布液8の流
出及び空気の流入を制御するための弁機構等の複雑な構
造が不要となり、塗布具全体を簡易な構造にして、製造
コストを低く抑えることができる。
【0018】〔5〕前記請求項4の簡易塗布具1におい
て、前記隙間9の径方向の幅寸法を後方に向かうに従い
小さく設定すること(請求項5)が好ましい。
【0019】(作用)前記隙間9の径方向の幅寸法S
を、後方に向かうに従い小さく設定したことによって、
前記隙間9の毛細管力が、後方に向かうに従い次第に強
く設定される。それにより、容器7内の圧力が増加した
際には、前記隙間9の後端部分から順に前方へ、容器7
内からの溢出した塗布液8が一時的に保持されていく。
一方、容器7内の圧力が減少した際には、前記隙間9に
一時的に保持された塗布液8が、前記隙間9の前側の塗
布液8から順に、容器7内に途切れることなくスムーズ
に戻される。
【0020】さらに、前記隙間9の後部は、前記隙間9
の前部よりも毛細管力が強く設定されるため、そこに、
常に塗布液8が保持され、容器7内への空気流入を調節
する液シール部が形成される。
【0021】〔6〕前記請求項5の簡易塗布具1におい
て、前記筒状部材3に、前記隙間9の後端部と前記容器
7の内部とを連通させる連通孔33を設けるとともに、
前記筒状部材3に、前記隙間9の前端部と前記容器7の
外部とを連通させる空気孔34を設けること(請求項
5)が好ましい。
【0022】(作用)前記連通孔33が隙間9の後端部
(即ち隙間9における毛細管力の最も強い箇所)に位置
しているため、塗布使用時、容器7内の塗布液8が毛筆
ペン先2へ円滑に供給される。もし、前記連通孔33
が、隙間9の前部または中間部に位置している場合、隙
間9の後端部が塗布液8流通の抑止部となり、容器7内
から毛筆ペン先2への円滑な塗布液8の供給が成しえな
いおそれがある。
【0023】また、前記空気孔34が隙間9の前端部
(即ち隙間9における毛細管力の最も弱い箇所)に位置
しているため、隙間9において十分な塗布液保持空間を
確保できる。なぜなら、前記空気孔34が隙間9の中間
部に位置している場合、実質の塗布液8保持空間は、隙
間9の後端部から空気孔34の位置する中間部までの間
となって小さくなり、容器7内部の圧力上昇により外部
に塗布液8が漏出しやすくなる。
【0024】〔7〕前記請求項1の簡易塗布具1におい
て、前記塗布液8が水であること(請求項6)が好まし
く、それにより、水像シートに筆記することができると
ともに、毛筆ペン先2に触れたとしても、手や衣類を汚
すことはなく、幼児が扱うのに最適となる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
に従って説明する。
【0026】・第1実施例 図1〜図4に本発明の第1実施例を示す。
【0027】本実施例の簡易塗布具1は、毛筆ペン先2
と、該毛筆ペン先2の外周面を保持する筒状部材3と、
該筒状部材3が取り付けられるホルダー4と、該ホルダ
ー4が着脱自在の容器7とからなる。
【0028】前記毛筆ペン先2は、熱可塑性繊維の集束
体(例えば、ポリエステル繊維の集束体)からなり、そ
の後端部は、繊維の溶融固定により鍔部21が形成され
ている。
【0029】前記筒状部材3は、合成樹脂(例えばポリ
プロピレン)よりなる円筒体である。前記筒状部材3内
に前記毛筆ペン先2を挿入すると、前記筒状部材3によ
って、毛筆ペン先2外周面が保持され、毛筆ペン先2の
ばさけが防止される。その際、前記毛筆ペン先2の鍔部
21が前記筒状部材3の後端に当接するとともに、前記
毛筆ペン先2の前端が前記筒状部材3の前端より前方に
突出される。
【0030】さらに、前記筒状部材3の後端部には、複
数個(具体的には2個)の切り欠きが径方向に設けられ
る。それにより、毛筆ペン先2と隙間9とを連通する連
通孔33が形成される。(図1及び図4参照)
【0031】前記容器7は、前端部に開口部71が設け
られ且つ後端が閉塞された有底筒体であり、合成樹脂
(例えばポリエチレンテレフタレート樹脂)のブロー成
形により得られる。前記容器7の前端部には縮径部72
が形成されるとともに、該縮径部72とその後方の容器
7外面部との境目には肩部73が形成される。また、前
記容器7の縮径部72の外面には、雄ねじ部72aが設
けられている。
【0032】前記ホルダー4は、前方の小径部51と後
方の大径部52からなる外筒5と、該外筒5内面(即ち
小径部51内面)に、圧入または接着等により固着され
る内筒6とからなる二重筒体であり、前記外筒5及び内
筒6が共に合成樹脂(例えばABS樹脂等)の射出成形
により得られる。
【0033】前記外筒5の大径部52内面には、前記容
器7の前端外周面の雄ねじ部72aと螺合する雌ねじ部
52aが形成されるとともに、前記外筒5の大径部52
内面の、前記雌ねじ部52a前方且つ内筒6との固着部
後方には、環状段部52bが形成される。前記内筒6
は、その後端に底部を備えた有底筒体であり、後部が外
筒5後端より後方に突出されている。尚、前記ホルダー
4の外筒5と内筒6とを一体に形成することもできる。
【0034】前記ホルダー4を前記容器7の開口部71
に装着し回転すると、前記外筒5の内面(雌ねじ部52
a)が、前記容器7の縮径部72外面(雄ねじ部72
a)に螺着され、且つ、前記外筒5の後端が前記容器7
の肩部73と当接される。それと同時に、前記内筒6が
前記容器7の開口部71から容器7内部に遊挿されると
ともに、前記外筒5の内面の環状段部52bと開口部7
1の周状端部とが密接され、それにより、塗布液8の外
部への漏出が防止される。
【0035】また、塗布液8を容器7内に補給(注入)
する際、または塗布液8を容器7内から排出する際、前
記ホルダー4を容器7から取り外すことにより、前記内
筒6の環状段部52bと開口部71の周状端部との密接
状態が解除される。
【0036】図3及び図4に示すように、前記ホルダー
4の内筒6の内面(即ち筒状部材3との圧入保持部内
面)には、軸方向のリブ61が、複数本(ここでは6
本)、等間隔に配設されている。前記リブ61によって
筒状部材3の外面が圧接保持され、それにより、毛筆ペ
ン先2の径方向のぐらつきが抑えられ、安定した塗布が
可能となる。さらに、前記軸方向のリブ61によって、
隣接する前記リブ61相互間の筒状部材3外面と内筒6
内面との間に、毛細管力を有する軸方向の隙間9が形成
される。前記リブ61の径方向の突出量により、前記隙
間9の径方向の幅寸法Sが容易に設定できる。
【0037】前記内筒6内面より突出するリブ61の径
方向突出量は、後方に向かうに従い小さく設定されてい
る。それにより、前記隙間9の径方向の幅寸法Sは、後
方に向かうに従い次第に小さく設定され、その結果、前
記隙間9の毛細管力が、後方に向かうに従い次第に強く
設定される。尚、前記隙間9の径方向の幅寸法Sは、任
意の横断面において周方向に略均一であり、具体的に
は、隙間9の前端部(図3)において、0.3mmに設
定され、隙間9の後端部(図4)において、0.15m
mに設定されている。
【0038】また、前記内筒6の側壁には複数(ここで
は3個)の連通孔62が開口され、該連通孔62を介し
て容器7内と隙間9の後端部とが連通される(図1及び
図4参照)。前記連通孔62を有する側壁には、段部6
3が形成され、前記段部63に毛筆ペン先2の鍔部21
が当接している。即ち、前記毛筆ペン先2の鍔部21
は、前記段部63と、筒状部材3の後端とにより前後方
向に挟持されている。
【0039】前記ホルダー4の小径部51の前端から外
部には、毛筆ペン先2の前端部が突出される。さらに、
前記ホルダー4の小径部51の前端には空気孔51aが
設けられ、前記空気孔51aにより、容器7外部と軸方
向の隙間9の前端部とが連通される。(図1及び図2参
照)
【0040】前記毛筆ペン先2を保持するホルダー4
を、容器7の開口部71に着脱自在に設けたことによ
り、塗布液8を容器7内に注入する際には、ホルダー4
を容器7の開口部71から取り外し、前記開口部71を
上向き状態にさせ、前記開口部71から塗布液8を注入
する。その後、前記開口部71に、毛筆ペン先2を備え
たホルダー4を装着することにより、前記開口部71を
塞ぐ。それにより、塗布液8を容器7内に注入する前記
過程において、塗布液8が外部に漏出するおそれがな
い。また、前記ペン先を備えたホルダー4が容器7の蓋
としての機能を兼ねるため、塗布具全体の部品点数が減
少し、簡易な構造とすることができる。
【0041】尚、前記内筒6内面と前記筒状部材3外面
との間に形成する軸方向の隙間9は、内筒6内面に設け
た軸方向に延びる圧入保持用のリブ61により形成した
が、これ以外にも筒状部材3外面に設けた軸方向に延び
るリブ61(または溝)により形成することもできる。
【0042】尚、前記容器7は、可撓性を有するもので
あってもよく、その場合、容器7外面を押圧することに
より、容器7内を加圧し、内部の塗布液8を毛筆ペン先
2に迅速に供給することができる。
【0043】・第2実施例 図5〜図7に本発明の第2実施例を示す。
【0044】本実施例の簡易塗布具1は、毛筆ペン先2
と、該毛筆ペン先2の外周面を保持固定する筒状部材3
と、該筒状部材3が取り付けられる容器7とからなる。
【0045】毛筆ペン先2は、熱可塑性繊維の集束体
(例えば、ポリエステル繊維の集束体)からなり、その
後端部には、繊維の溶融固定により鍔部21が形成され
ている。さらに、前記鍔部21の中心部には、導出孔2
2が貫設され、それにより、容器7内の塗布液8を毛筆
ペン先2内部に塗布液8を迅速に供給できる。尚、前記
導出孔22及び毛筆ペン先2内部にに塗布液導出部材
(例えばパイプ)を挿着することもできる。
【0046】筒状部材3は、小径部31と、その後方に
一体に連設される大径部32とからなる、合成樹脂(例
えば、ポリプロピレン)の射出成形体である。前記小径
部31により、毛筆ペン先2の前部外周面が保持され、
毛筆ペン先2のばさけが防止される。前記大径部32の
中間位置には、容器7の開口端に当接する鍔部32aが
形成される。前記大径部32の鍔部32aの後方の部分
は、容器7の開口部71内面に圧入固着される。
【0047】前記筒状部材3の後端部は複数個(具体的
には3個)の切り欠きが設けられ、それが隙間9の後端
部と容器7内部とを連通させる連通孔33となる。さら
に、前記筒状部材3の後端部内面には、環状凹部35が
形成され、そこに、毛筆ペン先2の鍔部21が取り付け
られる。
【0048】前記筒状部材3の内面と、前記毛筆ペン先
2の外面との間には、毛細管力を有する軸方向に延びる
隙間9が形成される。前記隙間9の径方向の幅寸法S
は、後方に向かうに従い次第に小さく設定され、その結
果、前記隙間9の毛細管力が、後方に向かうに従い次第
に強く設定される。尚、前記隙間9の径方向の幅寸法S
は、任意の横断面において周方向に略均一であり、具体
的には、隙間9の前端部(図6)において、0.4mm
に設定され、隙間9の後端部(図7)において、0.1
mmに設定されている。
【0049】尚、前記隙間9は連続した環状であるが、
筒状部材3の内面に第1実施例のようにリブを設け、隣
接する前記リブ相互間の筒状部材3内面と毛筆ペン先2
外面との間に、軸方向の隙間9を設けることもできる。
【0050】また、前記筒状部材3の小径部31と大径
部32の間の側壁には、空気孔34が開口される。前記
空気孔34は、前記隙間9の前端部と連通する。(図5
及び図6参照)
【0051】前記容器7は、前端部に開口部71が設け
られ且つ後端が閉塞された有底筒体であり、合成樹脂
(例えばポリエチレンテレフタレート樹脂)のブロー成
形により得られる。前記容器7は、可撓性を有し、側壁
を内方へ押圧することにより、容器7内を加圧し、内部
の塗布液8を毛筆ペン先2に供給する。また、前記容器
7を押圧して、ペン先側を塗布液8内に浸漬し、その押
圧を解除することにより、空気孔34または毛筆ペン先
2を通して、塗布液8を容器7内部に吸い上げ補給する
ことができる。
【0052】尚、前記第1実施例及び第2実施例におい
て、前記容器7内には、塗布液8として水が直接収容さ
れ、水像シートに筆記可能な簡易塗布具として適用され
る。この他にも、塗布液8として、インキ、化粧液、ま
たは薬液等を採用することもできる。
【0053】
【発明の効果】請求項1により、温度変化等により容器
内の圧力が上昇した際の毛筆ペン先等から塗布液が漏出
することを、簡易な構造により防止できる。また、簡易
な構造により、製造コストを低く抑え、安価に提供する
ことができる。
【0054】請求項2により、隙間の毛細管力による容
器内の圧力調節機能が有効に発揮されることによって、
一層、前記請求項1の隙間の作用が確実となる。
【0055】請求項3により、連通孔が隙間の後端部に
位置しているため、塗布使用時、容器内の塗布液が毛筆
ペン先へ円滑に供給される。
【0056】請求項4により、温度変化等により容器内
の圧力が上昇した際の毛筆ペン先等から塗布液が漏出す
ることを、簡易な構造により防止できる。また、簡易な
構造により、製造コストを低く抑え、安価に提供するこ
とができる。
【0057】請求項5により、隙間の毛細管力による容
器内の圧力調節機能が有効に発揮されることによって、
一層、前記請求項1の隙間の作用が確実となる。
【0058】請求項6により、連通孔が隙間の後端部に
位置しているため、塗布使用時、容器内の塗布液が毛筆
ペン先へ円滑に供給される。さらに、空気孔が隙間の前
端部に位置しているため、隙間において十分な塗布液保
持空間を確保できる。
【0059】請求項7により、水像シートに筆記するこ
とができるとともに、毛筆ペン先に触れたとしても、手
や衣類を汚すことはなく、幼児が扱うのに最適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】図1のB−B線拡大断面図である。
【図4】図1のC−C線拡大断面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す縦断面図である。
【図6】図5のD−D線拡大断面図である。
【図7】図5のE−E線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 簡易塗布具 2 毛筆ペン先 21 鍔部 22 導出孔 3 筒状部材 31 小径部 32 大径部 32a 鍔部 33 連通孔 34 空気孔 35 環状凹部 4 ホルダー 5 外筒 51 小径部 51a 空気孔 52 大径部 52a 雌ねじ部 52b 環状段部 6 内筒 61 リブ 62 連通孔 63 段部 7 容器 71 開口部 72 縮径部 72a 雄ねじ部 73 肩部 8 塗布液 9 隙間 S 隙間の径方向の幅寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C350 GA05 HA14 HC03 HC04 HC05 KA07 KA09 KA10 KC02 KD09 KD10 NA08 NA10 NA11 NC02 NC32 NC39 3E084 AA04 AB01 BA02 CA01 CB02 DA01 DB12 EA02 EB10 FA09 FB01 GA01 GB01 JA20 KA01 LB02 LD01 LD30 LG10 4F042 FA24 FA43 FA60

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に塗布液を直接収容可能な容器と、該
    容器の開口部に取り付けられる毛筆ペン先と、該毛筆ペ
    ン先の外周面を保持する筒状部材とからなり、前記筒状
    部材を介して前記毛筆ペン先を前記容器の開口部内面に
    取り付け、前記筒状部材の外側に、容器外部から容器内
    部に空気流入可能な軸方向に延びる隙間を設け、前記隙
    間が塗布液を保持可能な毛細管力を有することを特徴と
    する簡易塗布具。
  2. 【請求項2】前記隙間の径方向の幅寸法を後方に向かう
    に従い小さく設定した請求項1記載の簡易塗布具。
  3. 【請求項3】前記筒状部材に、前記隙間の後端部と前記
    毛筆ペン先とを連通させる連通孔を設けた請求項1また
    は2記載の簡易塗布具。
  4. 【請求項4】内部に塗布液を直接収容可能な容器と、該
    容器の開口部に取り付けられる毛筆ペン先と、該毛筆ペ
    ン先の外周面を保持する筒状部材とからなり、前記筒状
    部材を介して前記毛筆ペン先を前記容器の開口部内面に
    取り付け、前記筒状部材の内側に、容器外部から容器内
    部に空気流入可能な軸方向に延びる隙間を設け、前記隙
    間が塗布液を保持可能な毛細管力を有することを特徴と
    する簡易塗布具。
  5. 【請求項5】前記隙間の径方向の幅寸法を後方に向かう
    に従い小さく設定した請求項4記載の簡易塗布具。
  6. 【請求項6】前記筒状部材に、前記隙間の後端部と前記
    容器の内部とを連通させる連通孔を設けるとともに、前
    記筒状部材に、前記隙間の前端部と前記容器の外部とを
    連通させる空気孔を設けた請求項4または5記載の簡易
    塗布具。
  7. 【請求項7】前記塗布液が水である請求項1または4記
    載の簡易塗布具。
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