JP2002253979A - ガラス製品破砕装置、ガラス製品破砕処理ユニット、ガラス製品回収破砕処理車およびガラス製品回収破砕処理システム - Google Patents

ガラス製品破砕装置、ガラス製品破砕処理ユニット、ガラス製品回収破砕処理車およびガラス製品回収破砕処理システム

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JP2002253979A
JP2002253979A JP2001058326A JP2001058326A JP2002253979A JP 2002253979 A JP2002253979 A JP 2002253979A JP 2001058326 A JP2001058326 A JP 2001058326A JP 2001058326 A JP2001058326 A JP 2001058326A JP 2002253979 A JP2002253979 A JP 2002253979A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済みガラス製品を破砕する上下2段式の
ガラス製品破砕装置の高さを抑制してガラス製品破砕処
理ユニットを小型化し、また、小型化された破砕処理ユ
ニットを搭載したガラス製品回収破砕処理車、更には、
回収破砕処理車を用いたガラス製品の回収破砕処理シス
テムを提供する。 【解決手段】 ガラス製品処理ユニットは、回収ガラス
製品の投入部から搬送手段で搬送されて来たガラス製品
を破砕処理する破砕装置と、該装置で得られた破砕粒を
粒度に応じて選別する選別装置と、粒度別に破砕粒を貯
留する貯留手段とを備え、上記破砕装置は、各々回転ハ
ンマを有する1次,2次の破砕機を上下に配設してな
り、両破砕機のハンマ回転軸は互いに交差しており、ガ
ラス製品搬送手段と破砕粒搬送手段とは平面視で略U字
形をなすように配設されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば空きビン
などの使用済みのガラス製品を再製利用するために破砕
処理するガラス製品破砕装置、かかる破砕装置を備えた
ガラス製品破砕処理ユニット、コンパクトで設置し易い
破砕処理ユニットを搭載したガラス製品回収破砕処理
車、及び回収破砕処理車を用いたガラス製品の回収破砕
処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、廃棄物としての使用済みガラス製
品、特に多量に発生する空きビン類を回収してそのリサ
イクルを図るシステムとしては、回収した空きビン類を
破砕処理し、この破砕粒(ガラスカレット)を原材料の
少なくとも一部に用いて新しいビンとして再生する、所
謂、”ビン−to−ビン”のリサイクル・システムが一
般に良く知られており、ビールビン,酒ビン,清涼飲料
水の空きビンなど、日常的に多量に発生する空きビン類
を有効に再生利用するものとして、全国的に推進されつ
つある。
【0003】このような空きビン類を回収してリサイク
ルする場合、一般家庭等のビン使用者が各町内のゴミ集
積場に廃棄した空きビンを回収車で巡回集荷して回収
し、この回収した空きビン類を廃棄物処理工場に持ち込
み、この処理工場でガラス破砕機により破砕処理される
のが一般的である。そして、このようにして得られた破
砕粒(ガラスカレット)がビンの再生工場に納入され、
原材料の少なくとも一部として新しいビンの製造(再
生)に利用される。
【0004】このような固定的に設置された処理プラン
ト(廃棄物処理工場)で破砕処理を行なう代わりに、小
型の破砕処理機を車両に搭載し、この車両で空きビンの
回収と破砕処理とを行うようにすることが考えられてい
る。例えば、特許第2939712号では、廃棄物とし
ての空きビン等のガラス製品をリサイクル利用するため
に、被処理物(空きビン類)を細かく破砕処理するとと
もに口栓やレッテル等の付着物を破砕粒から分別するこ
とができる「空きびん等の分別破砕処理装置」が提案さ
れており、また、かかる装置を自動車などに搭載できる
ように小型化すれば移動しながら処理できる旨が開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来例に係る分別
破砕処理装置では、被処理物たる空きビンをより細かく
破砕し且つ付着物をより確実に分別するために、1次お
よび2次の二つの破砕機が設けられており、これら両破
砕機が、そのハンマ駆動軸が平行になるように、且つ、
両ハンマ駆動軸の軸線が同一の鉛直線上に略並ぶように
配設された構造になっている。
【0006】かかる構造の上下2段式破砕装置では、上
記1次破砕機の出口側と2次破砕機の入口側とが開口部
を介して連通するように1次,2次の両破砕機が接続さ
れるが、1次破砕機で破砕された破砕粒を2次破砕機内
に円滑に落し込むには、2次ハンマの回転運動が大きな
妨げとならないように、2次ハンマ先端部の回転軌跡と
上記開口部との間に一定以上の距離を保ち、該開口部の
直下方に一定以上の容積部を確保する必要がある。
【0007】ところが、上記従来例に係るものの場合に
は、1次ハンマ先端部の回転軌跡の最下点と2次ハンマ
先端部の回転軌跡の最高点とが同一鉛直線上に位置して
おり、1次破砕機の出口側と2次破砕機の入口側とを連
通させる上記開口部は、その上下方向中心線が1次,2
次の両ハンマ駆動軸の軸線を結ぶ略鉛直な直線と一致す
るように設けられている。このため、2次ハンマ先端部
の回転軌跡と上記開口部との間に一定以上の距離を保
ち、該開口部の下方に一定以上の容積部を確保するに
は、それだけ両破砕機の接続部分の長さを長くし、ま
た、1次,2次の両ハンマの駆動軸の軸線間の距離を長
く設定する必要がある。従って、破砕装置全体の高さ
が、その分だけ高くなることになる。
【0008】かかる構造の上下2段式破砕機を備えたガ
ラス製品処理ユニットを車両に搭載することを考えた場
合、回収された空きビンは、通常、車両の荷台後端部分
に設けた投入部に投入され、この投入部から傾斜状のコ
ンベヤで立ち上げて破砕機のホッパまで運ばれるが、破
砕機(1次破砕機)のホッパに円滑に投入するために
は、一般に、上記コンベヤの搬出側の端末部を1次破砕
機の上部に設けられたホッパ投入口に対して上方もしく
は側方から接続する必要がある。従って、上記従来例に
係る破砕装置のように、その全体高さが高くなると、上
記コンベヤの搬出側の端末部も含めた破砕処理ユニット
の最大高さ寸法が大きくなり、ひいては車両の最大高さ
が高くなり過ぎるという難点があった。
【0009】また、ガラス製品処理ユニットを車両に搭
載することを考えた場合、空きビンを破砕装置に搬入す
る空きビン搬送コンベヤ及び破砕粒を破砕装置から搬出
する破砕粒搬送コンベヤなどの長尺物は、通常、車両の
長手方向(前後方向)に沿って荷台部分に配設される
が、この車両の荷台部分の車幅方向寸法が限られる関係
上、ガラス製品処理ユニットを構成する装置や機器類
が、車両長手方向に沿った上記長尺物に対して垂直方向
へ(つまり、車幅方向へ)大きく張り出すことがないよ
うに、その張り出し量を制限する必要がある。
【0010】一方、上記のように空きビンの回収と破砕
処理とを行うようにした回収破砕処理車では、破砕機や
コンベヤ等の機器や装置類を駆動するための動力は、通
常、車両のエンジン出力の一部を動力取出(パワー・テ
イク・オフ:PTО)装置によって取り出して得られ
る。すなわち、通常、車両駆動系の変速機に連繋して動
力取出装置を設け、この変速機から動力の一部を取り出
して破砕処理装置の各機器や装置類が駆動されるように
なっている。
【0011】しかしながら、このように破砕処理装置の
動力を車両の変速機から取り出すようにした場合には、
車両走行中に破砕処理装置を駆動すると、変速機の動力
の一部が取り出される関係上、変速機のギヤ比(変速
比)に変動が生じ、運転者に違和感を及ぼすなど、安定
走行に悪影響を及ぼす惧れがある。従って、かかる心配
無しに破砕処理を行なえるのは、実際には車両駐停車中
に限られることになる。このため、例えば、空きビン回
収量によっては巡回運行中に破砕処理を終えることが難
しくなるなど、破砕処理装置の稼働率を高めて効率的な
運用を図る上で十分な成果を得難い場合が生じる。
【0012】尚、空きビンの回収は、通常、市町村単位
で行われるが、地域によっては、回収量が僅かしかな
く、上記のような回収破砕処理車をわざわざ用意して回
収破砕処理を行うことが、固定プラント(破砕処理工
場)を設ける場合と比較して、却って不経済になる場合
も考えられる。しかし、このような場合でも、固定的な
破砕処理工場に設ける破砕処理ユニットをできるだけ小
型で、設置し易い形態のものとすることは、その設置費
用およびランニング・コストを抑制し、また、処理量に
見合った効率的な運用を図る上で重要である。
【0013】ところで、空きビンを回収・破砕処理して
再生利用を図るシステムとしては、前述のように、”ビ
ン−to−ビン”のリサイクル・システムが、代表的な
ものとしてまず挙げられるのであるが、この場合には、
再生して得られるビンの色に応じて、その原材料に用い
る空きビンの破砕粒(ガラスカレット)の色も必然的に
制限されることになる。例えば、無色または極薄い青色
のビンを製造するのに、黒色や茶色の空きビンのガラス
カレットを用いることはできない。このため、このシス
テムでは、空きビンを回収する時点で色分けを行い、そ
れ以降、破砕処理およびカレットの保管および出荷な
ど、全ての工程で色分け管理する必要があり、回収およ
び破砕処理などの実作業のみならず各段階での管理が非
常に煩わしく、コスト的にも大きな負担になるという課
題がある。
【0014】また、空きビンを破砕して得られたカレッ
トを原材料に用いて新しいビンとして再生する再生ビン
の製造を行える事業所(工場)は、少なくとも現時点で
は、全国的にも数カ所に限られており、全国各地で集め
られた空きビン若しくはそのガラスカレットを、その限
られた事業所に運搬する必要がある。この運搬コストも
大きな負担となる。以上のような理由により、所謂、”
ビン−to−ビン”のリサイクル・システムで空きビン
の回収率を大幅に高めることは、なかなかに難しいのが
実情である。
【0015】ところで、空きビン等を破砕して得られる
ガラスカレットの利用法として、アスファルト舗装の路
盤材料やコンクリート材などにおける骨材として用いる
ことが注目されている。例えば、ガラスカレットをアス
ファルト舗装の表層材の骨材として使用した場合には、
ガラスカレットの反射性により路面が光を反射し、夜間
や照明が少ない道路などにおいても路面の視認性を高め
るなどの副次的な効果も得られる。
【0016】このように、ガラスカレットを、再生ビン
の原材料としてではなく、アスファルトやコンクリート
の骨材製品として用いることを考えた場合、再生ビンの
原材料に用いる場合のような色分け管理は原則的に不要
となる。また、アスファルト工場やコンクリート製品を
製造する事業所は、全国至るところに在るので、骨材製
品としてのガラスカレットの輸送コストも大幅に低減す
ることができる。
【0017】そこで、本願発明は、廃棄物としての例え
ば空きビンなどのガラス製品を再製利用するために破砕
処理するガラス製品破砕装置の高さを抑制し、また、ガ
ラス製品破砕処理ユニットをできるだけ小型で設置し易
いものとし、更に、コンパクトで設置し易い破砕処理ユ
ニットを搭載したガラス製品回収破砕処理車を提供する
こと、更にまた、回収破砕処理車を用いたガラス製品の
回収破砕処理システムを提供することを、基本的な目的
としてなされたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】このため、本願の第1の
発明に係るガラス製品破砕装置は、1次回転ハンマを有
する1次破砕機と2次回転ハンマを有する2次破砕機と
が上下に配設され、上記1次破砕機の出口側と2次破砕
機の入口側とが開口部を介して連通してなるガラス製品
破砕装置であって、上記2次回転ハンマの駆動軸の軸線
と上記開口部の上下方向中心線とが、所定間隔(Dc)
だけ離間するように設定されていることを特徴としたも
のである。
【0019】このガラス製品破砕装置においては、上記
2次回転ハンマの駆動軸の軸線と上記開口部の上下方向
中心線との間隔(Dc)が、上記2次回転ハンマの回転
半径(R2)の略1/2以上に設定されていることが好
ましい。ここに、上記間隔(Dc)を上記回転半径(R
2)の略1/2以上としたのは、間隔(Dc)がこの値
を下回る場合には、2次破砕機への破砕粒の落下流入を
円滑に行なわせる上で有効な大きさの容積部を上記開口
部の直下方に確保することが難しいからである。
【0020】また、上記ガラス製品破砕装置において、
上記1次回転ハンマの駆動軸の軸線と上記2次回転ハン
マの駆動軸の軸線とが、互いに交差しているように構成
しても良い。
【0021】更に、本願の第2の発明に係るガラス製品
破砕処理ユニットは、回収したガラス製品を投入する投
入部と、上記ガラス製品を破砕処理する破砕装置と、該
破砕装置でガラス製品を破砕して得られた破砕粒を貯留
する破砕粒貯留部と、上記ガラス製品を上記投入部から
上記破砕装置の入口側に向かって搬送するガラス製品搬
送手段と、上記破砕粒を上記破砕装置の出口側から上記
破砕粒貯留部に向かって搬送する破砕粒搬送手段とを備
えており、上記破砕装置として、上記第1の発明に係る
ガラス製品破砕装置のいずれか一を用いたことを特徴と
したものである。
【0022】このガラス製品破砕処理ユニットにおいて
は、上記破砕装置の2次破砕機に、破砕処理により上記
ガラス製品から剥離した異物類を収容する収容部が連通
路を介して連結されていることが好ましく、更に、該連
通路の入口側が上記2次回転ハンマの駆動軸の軸線と略
直交する方向に開口し、上記破砕粒搬送手段は上記連通
路の入口側開口と略逆方向に延設されても良い。
【0023】また、この場合、上記ガラス製品搬送手段
は、上記投入部から上記破砕装置の1次破砕機の入口側
に略対応する高さまで傾斜状に延びて上記破砕粒搬送手
段と略平行に配設された搬送本体部と、該搬送本体部の
端末側と上記1次破砕機の入口側とを連結する搬送連結
部とを備え、上記ガラス製品搬送手段と破砕粒搬送手段
とが平面視で略U字形を成すように配設されても良い。
【0024】更に、この場合、上記回収したガラス製品
が空きビンであれば、上記ガラス製品搬送手段の搬送本
体部と搬送連結部の結合部分には、搬送される空きビン
の軸線方向を略直角に変換する方向変換手段が配設さ
れ、上記破砕装置の1次回転ハンマの駆動軸の軸線と上
記2次回転ハンマの駆動軸の軸線とが互いに略直角に交
差しており、上記空きビンは、上記1次破砕機の入口側
から1次回転ハンマの駆動軸の軸線と略平行状態で、1
次破砕機内に投入されることが好ましい。
【0025】また、以上のガラス製品破砕処理ユニット
においては、上記破砕粒搬送手段と上記破砕粒貯留部と
の間に、破砕粒搬送手段で搬送されて来た破砕粒を所定
の粒度に応じて選別する選別装置が設けられ、上記破砕
粒貯留部は上記選別装置で選別された粒度別に破砕粒を
貯留するようにしても良い。
【0026】更に、本願の第3の発明に係るガラス製品
回収破砕処理車は、被処理対象のガラス製品を回収しな
がら所定地域を巡回し、回収したガラス製品を巡回中に
破砕処理し得るガラス製品回収破砕処理車であって、上
記第2の発明に係るガラス製品破砕処理ユニットのいず
れか一を搭載したことを特徴としたものである。
【0027】この回収破砕処理車において、上記ガラス
製品破砕処理ユニットは、車両走行中においてもガラス
製品の破砕処理から破砕粒の貯留までの処理プロセスを
実行することが好ましい。
【0028】また更に、本願の第4の発明に係るガラス
製品回収破砕処理システムは、回収したガラス製品を投
入する投入部と、上記ガラス製品を破砕処理する破砕装
置と、該破砕装置でガラス製品を破砕して得られた破砕
粒を貯留する破砕粒貯留部と、上記ガラス製品を上記投
入部から上記破砕装置の入口側に向かって搬送するガラ
ス製品搬送手段と、上記破砕粒を上記破砕装置の出口側
から上記破砕粒貯留部に向かって搬送する破砕粒搬送手
段とを備えるとともに、該破砕粒搬送手段と上記破砕粒
貯留部との間に、破砕粒搬送手段で搬送されて来た破砕
粒を所定の粒度に応じて選別する選別装置が設けられ、
上記破砕粒貯留部は上記選別装置で選別された粒度別に
破砕粒を貯留するように構成されたガラス製品破砕処理
ユニットを搭載したガラス製品回収破砕処理車を用いて
行なわれるものである。そして、かかるガラス製品回収
破砕処理車を用いて、被処理対象のガラス製品を回収し
ながら所定地域を巡回し、回収したガラス製品を巡回中
に破砕処理するとともに、得られた破砕粒を巡回中に所
定の粒度に応じ選別して粒度別に貯留し、上記所定地域
の巡回を終えた後、破砕粒の需要者の指定場所に破砕粒
を納入する、ことを特徴としたものである。
【0029】この第4の発明に係るガラス製品回収破砕
処理システムにおいては、上記ガラス製品回収破砕処理
車として、上記第2の発明に係るガラス製品破砕処理ユ
ニットで上記選別装置および上記破砕粒貯留部を備えた
ものを搭載した回収破砕処理車を用いることが好まし
い。
【0030】また、上記ガラス製品回収破砕処理システ
ムにおいては、上記ガラス製品の破砕処理から破砕粒の
貯留までの処理プロセスは、車両走行中においても実行
されることが好ましい。
【0031】更に、以上のガラス製品回収破砕処理シス
テムにおいては、上記破砕粒はアスファルト材又はコン
クリート材に混合される骨材として使用されることがよ
り好ましい。
【0032】
【発明の作用および効果】本願の第1の発明に係るガラ
ス製品破砕装置によれば、1次回転ハンマを有する1次
破砕機と2次回転ハンマを有する2次破砕機とが上下に
配設されていることにより、回収したガラス製品を2段
階にわたって破砕できる。従って、より粒度の細かい破
砕粒を得ることができ、また、口栓やレッテル等の付着
物を破砕粒から有効に分別し除去することも可能にな
り、より利用性の高い破砕粒を得ることができる。この
場合において、上記1次破砕機の出口側と2次破砕機の
入口側とを連通させる開口部の上下方向中心線と上記2
次回転ハンマの駆動軸の軸線とが所定間隔(Dc)だけ
離間するように設定されているので、2次回転ハンマ先
端部の回転軌跡の最高点が上記開口部の上下方向中心線
から上記所定間隔(Dc)だけ外れ、該開口部と2次回
転ハンマ先端部の回転軌跡との間の距離を長くし、上記
開口部の直下方に位置する上記(2次回転ハンマ先端部
の)回転軌跡の外側領域がより大きくなるようにするこ
とができる。つまり、上記開口部の直下方に、この回転
軌跡の外側領域に相当するより大きな容積部を確保する
ことができる。従って、その分だけ1次,2次の両破砕
機の接続部分の長さを短くでき、また、1次,2次の両
ハンマの駆動軸の軸線間の距離を短く設定することも可
能になる。すなわち、破砕装置全体の高さをそれだけ低
くすることができる。
【0033】このガラス製品破砕装置において、好まし
くは、上記2次回転ハンマの駆動軸の軸線と上記開口部
の上下方向中心線との間隔(Dc)を、上記2次回転ハ
ンマの回転半径(R2)の略1/2以上に設定すること
により、2次回転ハンマ先端部が上記開口部の上下方向
中心線上に位置するときの同ハンマの回転角度位置を、
回転軌跡の最高点位置から30度以上とすることがで
き、上記開口部の直下方に位置する容積部の大きさ(つ
まり、回転軌跡の外側領域の大きさ)を、2次破砕機へ
の破砕粒の落下流入を円滑に行なわせる上で有効な大き
さとすることができる。
【0034】また、上記ガラス製品破砕装置において、
好ましくは、上記1次回転ハンマの駆動軸の軸線と上記
2次回転ハンマの駆動軸の軸線とが互いに交差するよう
に構成することにより、例えば1次破砕機へのガラス製
品の投入方向などにより該1次破砕機の上記1次回転ハ
ンマ駆動軸の軸線方向が限定され、且つ、例えば2次破
砕機からの異物等の除去方向などにより該2次破砕機の
上記2次回転ハンマ駆動軸の軸線方向が規制され、この
ように限定された両ハンマ駆動軸の軸線方向が異なる場
合などにおいても、支障無く対応することが可能にな
る。すなわち、上下2段式の破砕装置を設置する際の自
由度を高めることができる。
【0035】更に、本願の第2の発明に係るガラス製品
破砕処理ユニットによれば、破砕装置として上記第1の
発明に係るガラス製品破砕装置のいずれか一を用いたこ
とにより、上記破砕装置に関して第1の発明と同様の作
用効果を奏することができる。従って、基本的には、ガ
ラス製品破砕処理ユニット全体の高さ寸法が大きくなる
ことを抑制でき、その小型化を図ることができる。その
結果、当該破砕処理ユニットを車載用とした場合には車
両全体の高をできるだけ低く抑えることができ、また、
固定した破砕処理場に適用する場合でも破砕処理ユニッ
トをコンパクトで設置し易いものとすることができる。
【0036】このガラス製品破砕処理ユニットにおい
て、好ましくは、上記破砕装置の2次破砕機に、破砕処
理によって上記ガラス製品から剥離した異物類を収容す
る収容部が連通路を介して連結され、該連通路の入口側
が上記2次回転ハンマの駆動軸の軸線と略直交する方向
に開口していることにより、その軸線回りに回転する2
次回転ハンマの回転力あるいはその風圧で、上記異物類
を上記収容部への連通路の入口側に圧送することができ
る。そして、破砕粒搬送手段が上記連通路の入口側開口
と略逆方向に延設されていることにより、上記収容部が
破砕粒搬送手段の側方に大きく張り出すことを回避でき
る。その結果、当該破砕処理ユニットを車載用とした場
合には、一般に車両の長手方向に沿って配設される破砕
粒搬送手段に対して垂直方向への(つまり、車幅方向へ
の)上記収容部の張り出し量を抑制することができ、ま
た、固定した破砕処理場に適用する場合でも破砕処理ユ
ニットをコンパクトで設置し易いものとすることができ
る。
【0037】また、この場合において、好ましくは、ガ
ラス製品搬送手段は、投入部から破砕装置の1次破砕機
の入口側に略対応する高さまで傾斜状に延び、上記破砕
粒搬送手段と略平行に配設された搬送本体部と、該搬送
本体部の端末側と上記1次破砕機の入口側とを連結する
搬送連結部とを備え、上記ガラス製品搬送手段と破砕粒
搬送手段とが平面視で略U字形を成すように配設される
ことにより、当該破砕処理ユニットを車載用とした場合
には、一般に平面視で略矩形状に形成される車両の荷台
の広さを有効に利用し、該荷台上にバランス良く搭載す
ることができる。また、固定した破砕処理場に適用する
場合でも、破砕処理ユニットの設置スペースを略矩形状
とすることができ、コンパクトで設置し易いものとな
る。更に、このようにガラス製品搬送手段と破砕粒搬送
手段とが平面視で略U字形を成すように構成した場合に
おいて、破砕粒が飛散し易い破砕粒搬送手段をガラス製
品搬送手段よりも短くすることができ、破砕粒の飛散を
極力抑制することができる。
【0038】また更に、この場合において、好ましく
は、上記回収したガラス製品が空きビンであり、上記ガ
ラス製品搬送手段の搬送本体部と搬送連結部の結合部分
に方向変換手段を設けたことにより、搬送される空きビ
ンの軸線方向を搬送本体部から搬送連結部に移行する時
点で略直角に変換することができる。また、上記破砕装
置の1次回転ハンマの駆動軸の軸線と上記2次回転ハン
マの駆動軸の軸線とが互いに略直角に交差しており、上
記空きビンが、上記1次破砕機の入口側から1次回転ハ
ンマの駆動軸の軸線と略平行状態で(つまり、同ハンマ
の回転方向と略直交する状態で)、1次破砕機内に投入
されることにより、空きビンを極めて効果的に1次破砕
することができる。しかも、2次ハンマ駆動軸の軸線は
1次ハンマ駆動軸の軸線と略直角に交差しているので、
ガラス製品搬送手段と破砕粒搬送手段とが平面視で略U
字形を成すように構成した場合においても、異物類を収
容する上記収容部が破砕粒搬送手段の側方に大きく張り
出すことを確実に回避できる。
【0039】また更に、以上のガラス製品破砕処理ユニ
ットにおいて、好ましくは、上記破砕粒搬送手段と上記
破砕粒貯留部との間に破砕粒を粒度に応じて選別する選
別装置が設けられ、上記破砕粒貯留部は粒度別に破砕粒
を貯留することにより、破砕装置で得られた破砕粒を選
別装置に搬送し所定の粒度に応じて選別することがで
き、更に、選別された破砕粒を粒度別に貯留部で貯留す
ることができる。その結果、破砕粒を粒度別の用途に応
じて利用し易くなる。
【0040】また更に、本願の第3の発明に係るガラス
製品回収破砕処理車によれば、ガラス製品を破砕処理す
るに際して、基本的には上記第2の発明と同様の効果を
奏することができる。そして、かかるガラス製品破砕処
理ユニットを車両に搭載したことにより、ガラス製品の
回収巡回中にその破砕処理を行なうことができ、固定し
た破砕処理工場で大掛かりな破砕処理装置を設置して処
理を行う場合に比べて、小型の破砕処理装置で経済性に
優れた破砕処理を実現することが可能になる。
【0041】この第3の発明に係るガラス製品回収破砕
処理車において、好ましくは、上記ガラス製品破砕処理
ユニットが、(車両駐停車中だけでなく)車両走行中に
おいてもガラス製品の破砕処理から破砕粒の貯留までの
処理プロセスを実行するようにしたことにより、破砕処
理ユニットの稼働率を大幅に高めて一層効率の良い破砕
処理を行なうことができ、ガラス製品の回収巡回中に確
実に破砕処理を終えることも可能になる。
【0042】また、本願の第4の発明に係るガラス製品
回収破砕処理システムによれば、車両(ガラス製品回収
破砕処理車)に搭載したガラス製品破砕処理ユニットに
より、回収され投入部に投入されたガラス製品を破砕装
置に搬送して破砕処理し、得られた破砕粒を選別装置に
搬送し所定の粒度に応じて選別することができ、更に、
選別された破砕粒を粒度別に破砕粒貯留部に貯留するこ
とができる。そして、かかるガラス製品破砕処理ユニッ
トを搭載したガラス製品回収破砕処理車を用いて、被処
理対象のガラス製品を回収しながら所定地域を巡回し、
その巡回中に回収したガラス製品を破砕処理するように
したことにより、固定した破砕処理工場で大掛かりな破
砕処理装置を設置して処理を行う場合に比べて、小型の
破砕処理装置で経済性に優れた破砕処理を実現すること
が可能になる。また、破砕処理で得られた破砕粒を選別
して粒度別に貯留し、上記所定地域の巡回を終えた後、
当該ガラス製品回収破砕処理車を用いて破砕粒の需要者
の指定場所に破砕粒を納入するので、所定地域内のガラ
ス製品の回収巡回から、破砕処理および破砕粒の選別、
更には破砕粒の需要者への納入までのサイクルを、1台
のガラス製品回収破砕処理車で行うことができる。従っ
て、破砕粒の需要者の指定場所が上記所定地域内もしく
はその近辺に在る場合には、比較的狭い限られた地域内
でガラス製品のリサイクルシステムを構成することも可
能になる。
【0043】この第4の発明に係るガラス製品回収破砕
処理システムにおいて、好ましくは、上記ガラス製品回
収破砕処理車として、第2の発明に係るガラス製品破砕
処理ユニットで上記選別装置と上記破砕粒貯留部とを備
えたものを搭載した回収破砕処理車を用いることによ
り、被処理対象のガラス製品を回収しながら所定地域を
巡回し、回収したガラス製品を巡回中に破砕処理するに
際して、基本的には、上記第2の発明と同様の作用効果
を奏し、破砕装置で得られた破砕粒を選別装置に搬送し
所定の粒度に応じて選別し、更に、選別された破砕粒を
粒度別に貯留部で貯留することができ、破砕粒を粒度別
の用途に応じて利用し易くなる。
【0044】また、これらの場合において、上記ガラス
製品の破砕処理から破砕粒の貯留までの処理プロセスが
(車両駐停車中だけでなく)車両走行中においても実行
されるようにしたことにより、車両に搭載した破砕処理
ユニットの稼働率を大幅に高めて一層効率の良い破砕処
理を行なうことができ、ガラス製品の回収巡回中に確実
に破砕処理を終えることも可能になる。
【0045】更に、以上の場合において、より好ましく
は、上記破砕粒はアスファルト材又はコンクリート材に
混合される骨材として使用されるようにしたことによ
り、非常に広汎な事業所を需要者として対象にすること
ができ、比較的狭い限られた地域内でガラス製品のリサ
イクルシステムの構築がより容易となり、ひいてはガラ
ス製品のリサイクル性および回収率の向上に大きく寄与
することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は、本実
施の形態に係るガラス製品破砕処理ユニット(以下、適
宜、単に「破砕処理ユニット」と略称する。)を搭載し
たガラス製品回収破砕処理車(以下、適宜、単に「回収
破砕処理車」と略称する。)の構成を概略的に示す側面
説明図および平面説明図である。これらの図に示すよう
に、本実施の形態に係る回収破砕処理車Mは、運転室1
に後続する荷台シャーシ3上にパネル体で構成された箱
状の荷室5が設けられ、この箱状荷室5の内部に破砕処
理ユニットUが収納されている。上記箱状荷室5は、少
なくともその側面の片側が開閉自在なドア体で覆われ、
リヤ側端部には例えば上下に開閉するシャッタ式ドア6
が設けられている。
【0047】上記破砕処理ユニットUは、廃棄物として
回収したガラス製品B(例えば空きビン)を投入する投
入部10と、この投入された空きビンBを破砕する破砕
装置Cと、破砕して得られた破砕粒を粒度に応じて複数
種類(本実施の形態では、例えば3種類)に選別する分
級装置30と、分級された破砕粒を各種類毎に貯留する
破砕粒貯留部40とを備えている。上記破砕装置Cは、
後で詳しく説明するように、1次破砕機C1と2次破砕
機C2の二つの破砕機を上下に配設し、両者を直列に接
続して構成されている。
【0048】破砕処理ユニットUには、破砕装置Cでの
破砕によって発生する塵埃が処理ユニットUの外部に放
散されることを防止するために、集塵装置20が設けら
れている。この集塵装置20は、より好ましくは、湿式
フィルタを備えており、破砕装置Cの2次側に(つま
り、2次破砕機C2に)接続されている。この集塵装置
20としては、例えば、前述の特許第2939712号
で開示されたものと同様の構成を有し同様の作用をなす
集塵装置を用いることができる。また、この破砕装置C
の2次側には、主として空きビンBの口栓や貼り付けら
れていたラベル等の付着物など、ガラス以外の物質を異
物として収容する異物収容ボックス28が付設されてお
り、破砕装置Cでの破砕によって剥離分別された上記異
物類は、この異物収容ボックス28内に落下し収容され
る。
【0049】上記投入部10は、荷室5の後端近傍に設
けられ、上部が拡開したホッパ状に形成されており、回
収作業者の空きビン投入時の作業性確保などの観点か
ら、荷台シャーシ3近辺の高さに配設されている。そし
て、この投入部10と破砕装置Cとの間には、投入部1
0に投入された空きビンBを破砕装置Cに供給するため
に、空きビン搬送コンベヤ15と空きビン供給ダクト1
8が設けられ、空きビン搬送コンベヤ15の終端側(前
端側)と供給ダクト18の始端側とは連結ダクト17で
連結されている。
【0050】この空きビン搬送コンベヤ15は、車両M
の長手方向(前後方向)に沿って延設されるとともに、
破砕装置Cの上部側方から(つまり、1次破砕機C1の
上部側方から)被破砕物としての空きビンBを供給する
ために、上記投入部10から前方に向かって所定の角度
で立ち上がるように傾斜して設けられている。尚、この
空きビン搬送コンベヤ15と上記連結ダクト17及び空
きビン供給ダクト18とで、本願請求項に記載した「ガ
ラス製品搬送手段」が構成されている。ここに、上記空
きビン搬送コンベヤ15が、本願請求項に記載した
「(ガラス製品搬送手段の)搬送本体部」に相当し、上
記連結ダクト17及び空きビン供給ダクト18が「(ガ
ラス製品搬送手段の)搬送連結部」に相当している。
【0051】この空きビン搬送コンベヤ15は、例え
ば、所謂、桟付きベルト式のもので、投入部10に入れ
られた空きビンBを桟で係止した状態で1個ずつ順次破
砕装置Cに供給する。つまり、破砕装置Cへの空きビン
Bの供給速度は、上記空きビン搬送コンベヤ15のコン
ベヤ移動速度で定まることになる。本実施の形態では、
破砕装置Cへの空きビンBの過剰供給によるトラブルの
発生を確実に防止した上で、当該破砕装置Cによるでき
るだけ効率の高い破砕処理を実現するために、空きビン
搬送コンベヤ15のコンベヤ移動速度および破砕装置C
の作動を、破砕装置Cの破砕処理能力および処理状況等
に応じて自動制御するようにしている。この制御は、よ
り好ましくは、所謂プログラマブル・コントローラ(不
図示)によって行われる。これにより、処理トラブルが
無く、かつ、効率の高い連続した破砕処理が可能にな
る。
【0052】また、破砕装置Cと分級装置30との間に
は、破砕装置Cで破砕して得られた破砕粒を分級装置3
0に搬送するための破砕粒搬送コンベヤ25が設けられ
ている。この破砕粒搬送コンベヤ25は、車両Mの長手
方向に沿って(従って、上記空きビン搬送コンベヤ15
と略平行な垂直面内に)延設されるとともに、破砕装置
Cの下側に(つまり、2次破砕機C2の下側に)集まっ
た破砕粒を分級装置30に上部側方から供給するため
に、後方に向かって所定の角度で立ち上がるように傾斜
して設けられている。
【0053】尚、上記破砕粒搬送コンベヤ25が、本願
請求項に記載した「破砕粒搬送手段」に相当している。
そして、この破砕粒搬送コンベヤ25を空きビン搬送コ
ンベヤ15と略平行な垂直面内に延設したことにより、
空きビン搬送コンベヤ15と連結ダクト17及び空きビ
ン供給ダクト18と(つまり、これらで成る「ガラス製
品搬送手段」と)、上記破砕粒搬送コンベヤ25(「破
砕粒搬送手段」)とが、平面視で略U字形状を成してい
る。
【0054】これにより、平面視で略矩形状に形成され
た車両Mの荷台3の広さを有効に利用して、破砕処理ユ
ニットUを該荷台3上にバランス良く搭載することがで
きる。また、この破砕処理ユニットUを固定したガラス
製品破砕処理場に適用・設置する場合でも、その設置ス
ペースを略矩形状とすることができ、コンパクトで設置
し易いものとすることができる。
【0055】更に、ガラス製品搬送手段(空きビン搬送
コンベヤ15,連結ダクト17及び空きビン供給ダクト
18)と破砕粒搬送手段(「破砕粒搬送手段」)とを、
平面視で略U字形状を成すように配置した場合におい
て、「ガラス製品搬送手段」側において連結ダクト17
及び空きビン供給ダクト18を空きビン搬送コンベヤ1
5の端末部に対して略直角に結合し、「破砕粒搬送手段
(搬送コンベヤ25)」を真直して(分級装置30に向
かって)伸びるものとしたことにより、破砕粒が飛散し
易い破砕粒搬送コンベヤ25をできるだけ短いものとす
ることができ、破砕粒の飛散を極力抑制することができ
るのである。
【0056】上記破砕粒搬送コンベヤ25は、例えば桟
付きベルト式もしくは所謂バケットタイプとされ、より
好ましくは、搬送中の破砕粒が周囲に飛散することを防
止するために、その全体がカバー体25cで覆われる。
この破砕粒搬送コンベヤ25のコンベヤ移動速度も、好
ましくは、破砕装置Cの破砕処理能力および処理状況等
に応じて、上記プログラマブル・コントローラ(不図
示)で自動制御することができる。尚、この破砕粒搬送
コンベヤ25と破砕装置Cとの具体的な接続構造および
上記空きビン搬送コンベヤ15と破砕装置Cとの具体的
な接続構造については、破砕装置C自体の構成と併せて
後述する。
【0057】分級装置30は、上述のように、破砕装置
Cで破砕して得られた破砕粒を粒度に応じて複数種類に
選別するもので、本実施の形態では、例えば、粒度が5
mm未満の破砕粒,5〜8mmの破砕粒および8mm以
上の破砕粒の3種類に選別するように設定されており、
また、例えば、粒度が5mm未満の破砕粒および粒度5
〜8mmの破砕粒はカレット(ガラスカレット)として
再製に供され、粒度8mm以上の破砕粒は残滓として最
終的には廃却されるようになっている。そして、上記破
砕粒貯留部40は、分級装置30で分級された破砕粒の
種類に応じて、第1〜第3の3種類の貯留タンク41,
42及び43を備えている。
【0058】より詳しく説明すれば、分級装置30は、
上記搬送コンベヤ25が繋ぎ込まれた破砕粒受容部31
と、その下側に配置された分級部32とを主要部として
構成され、この分級部32は上中下の三段に区分されて
いる。この分級装置30の内部には、具体的には図示し
なかったが、上段部33と中段部34との間に、粒度8
mmに対応した粗いメッシュのフィルタが介装される一
方、中段部34と下段部35との間には、粒度5mmに
対応した細かいメッシュのフィルタが介装されている。
尚、分級装置30の内部構造あるいは駆動機構等は、従
来から良く知られたものと同じであるので、その詳細な
説明および図示は省略する。
【0059】そして、分級装置30を駆動することによ
り、破砕粒受容部31内の破砕粒が上記2種類のフィル
タで順次粒度選別され、上段部33に残った粒度8mm
以上の破砕粒(残滓)が、破砕粒ダクト36を介して第
1貯留タンク(残滓タンク)41に送給され貯留され、
また、中段部34に残った粒度5〜8mmの破砕粒(カ
レット)が、破砕粒ダクト37を介して第2貯留タンク
(カレットタンク)42に送給され貯留される。更に、
下段部35に落下した最も粒度の細かい5mm未満の破
砕粒(カレット)は、破砕粒ダクト38を介して第3貯
留タンク(カレットタンク)43に送給され貯留される
ようになっている。
【0060】上記各貯留タンク41〜43のうち、少な
くともガラスカレットを貯留する第2及び第3貯留タン
ク42及び43には、例えばスクリュー型とされたカレ
ット搬出コンベヤ45が付設されており、第3貯留タン
ク43を例に取って説明すれば、この搬出コンベヤ45
を駆動することにより、カレット排出管48を介して、
タンク43の内部に貯留された破砕粒(カレット)を車
外に排出することができる。
【0061】このように、ガラス製品破砕処理ユニット
Uにおいて、上記破砕粒搬送手段(破砕粒搬送コンベヤ
25)と破砕粒貯留部40との間に破砕粒を粒度に応じ
て選別する選別装置(分級装置30)が設けられ、上記
破砕粒貯留部40は粒度別に破砕粒を貯留するようにし
たことにより、破砕装置Cで得られた破砕粒を分級装置
30に搬送し所定の粒度に応じて選別することができ、
更に、選別された破砕粒を粒度別に破砕粒貯留部40で
貯留することができる。その結果、破砕粒を粒度別の用
途に応じて利用する際の利便性を大いに高めることがで
きるのである。
【0062】次に、ガラス製品破砕装置Cについて、図
3〜図8を参照しながら説明する。上記破砕装置Cは、
前述のように、1次破砕機C1と2次破砕機C2の二つ
の破砕機を上下に配設し、両者を直列に接続して構成さ
れている。上記1次破砕機C1は、図5及び図6にその
内部構造を詳しく示すように、基本的には、駆動軸(1
次ハンマ駆動軸)56と一体的に回転させられる複数の
回転ハンマ55(1次ハンマ)を鋼板製のケース体(1
次ケース)51内に収納して構成され、この1次ケース
51の上部側方には、被処理対象のガラス製品としての
例えば空きビンBを1次破砕機C1内に投入するための
開口(投入口)52が形成されている。
【0063】1次破砕機C1内には、上記投入口52若
しくはその近傍を始点として、噛み込み防止用の複数の
調整板53が配設されている。この調整板53は、被処
理物(空きビンB)が投入時などに、1次ハンマ55の
先端と1次ケース51との間に噛み込んで1次破砕機C
1の円滑な破砕処理に支障を来すことを防止するための
もので、1次ハンマ55の先端が描く回転軌跡よりも内
側まで突出するように設けられている。
【0064】各1次ハンマ55は、ガラス製品(空きビ
ンB)をその回転力で破砕する破砕ヘッド55aと、こ
れを一体的に保持するホルダ55bとで構成され、この
ホルダ55bが1次駆動軸56に一体的に固定されてい
る。1次駆動軸56は、その軸線L1回りに回転自在に
1次ケース51に支承され、その一端にはベルト58で
駆動されるプーリ56pが固定されている。上記ベルト
58は、例えば1次ケース51の上側に配設された駆動
モータ(1次モータ)57のモータ軸に固定されたベル
トプーリ57pと上記1次駆動軸56のベルトプーリ5
6pとの間に掛け回され、1次モータ57の回転力を1
次駆動軸56に伝達する。
【0065】また、上記1次破砕機C1の下部には、該
破砕機C1で空きビンBを破砕処理して得られた1次破
砕粒A1を、1次破砕機C1の出口側(つまり、2次破
砕機C2の入口側)に位置する開口60(接続開口部)
に向かって円滑に案内するために、傾斜状の案内板59
が配設されている。
【0066】前述の空きビン供給ダクト18の端末部
は、上記投入口52を介して1次破砕機C1に接続され
ている。空きビン供給ダクト18は、少なくともその底
面18bが、連結ダクト17から1次破砕機C1の投入
口52に向かって所定の角度をもって下方に傾斜するよ
うに設定されている。この傾斜角度を大きく取る方が、
ガラス製品(空きビンB)を1次破砕機C1の投入口5
2にスムースに供給し易いのであるが、この場合には、
空きビン供給ダクト18の始端側の高さを(つまり、連
結ダクト17の端末側の高さを)、1次破砕機C1の高
さに比してそれだけ高く設定する必要があり、破砕処理
ユニットUの最大高さ寸法が大きくなり過ぎるという難
点がある。
【0067】そこで、空きビン供給ダクト18の傾斜角
度を余り大きくすることなく、空きビンBを1次破砕機
C1の投入口52にできるだけスムースに供給できるよ
うに、上記空きビン供給ダクト18の底面18bに、振
動発生器75が取り付けられている。この振動発生器7
5は、図3から良く分かるように、供給ダクト18の底
面18bに取り付けられた振動板76と、この振動板7
6に振動力を付与するためのモータ77とを備えてい
る。
【0068】上記供給ダクト18の底面18bは、例え
ばゴム等の弾性体を介してダクト支持フレーム(不図
示)に取り付けられており、上記モータ77を駆動して
振動板76に振動力を付与することにより、上記供給ダ
クト18の底面18bを振動させ、この振動によって空
きビンBの転動を促し、1次破砕機C1の投入口52へ
の移動をよりスムースに行えるようになっている。尚、
上記振動発生器75は、従来、良く知られているものと
同様のものであるので、その具体的構造の図示および作
動原理の詳細説明等は省略する。
【0069】また、上記ガラス製品供給ダクト18と前
述のガラス製品搬送コンベヤ15の端末側(前端側)と
を連結する連結ダクト17の上記搬送コンベヤ15との
結合部分には、該搬送コンベヤ15で搬送されて来た空
きビンBの軸線Lbの方向を略直角に変換する方向変換
板74(図4〜図7参照)が設けられている。この方向
変換板74は、搬送コンベヤ15による空きビンBの搬
送方向に対して略45度傾斜するように配設されてい
る。
【0070】荷台3の後端部に位置する投入部10に投
入された空きビンBは、図7から良く分かるように、そ
の軸線Lb方向が搬送方向と略直交した状態で上記搬送
コンベヤ15で前上方に搬送され、このように搬送され
て来た空きビンBは、連結ダクト17との結合部分で上
記方向変換板74により、その軸線Lbの方向が略直角
に変換される。そして、空きビンBは、図5及び図7か
ら良く分かるように、この状態を維持したままで、連結
ダクト17及び空きビン供給ダクト18を通り、投入口
52から1次破砕機C1内へ順次供給されるようになっ
ている。
【0071】このとき、供給される空きビンBは、その
軸線Lbが、1次破砕機C1のハンマ駆動軸56(1次
駆動軸)の軸線L1と略平行状態になる(つまり、1次
ハンマ55の回転方向と略直交する状態になる)よう
に、1次破砕機C1のハンマ駆動軸56の配設方向が定
められている。このように、破砕処理すべき空きビンB
を、その軸線Lbが1次ハンマ55の回転方向と略直交
するように1次破砕機C1内へ投入することにより、軸
線Lbが1次ハンマ55の回転方向と平行状態で投入さ
れる場合に比して、投入された空きビンBを極めて効果
的に1次破砕することができるのである。
【0072】上記2次破砕機C2も、図5及び図6にそ
の内部構造を詳しく示すように、基本的には、駆動軸
(2次ハンマ駆動軸)66と一体的に回転させられる複
数の回転ハンマ65(2次ハンマ)を鋼板製のケース体
(2次ケース)61内に収納して構成され、この2次破
砕機C2の入口側と上記1次破砕機の出口側とは、上記
接続開口部60を介して連通している。つまり、1次破
砕機C1で得られた1次破砕粒A1は、上記接続開口部
60から2次破砕機C2内に落下流入する。
【0073】各2次ハンマ65は、落下流入して来た1
次破砕粒A1をその回転力でより細かく破砕するための
破砕ヘッド65aと、アーム65cを介してこれを一体
的に保持するホルダ65bとで構成され、このホルダ6
5bが2次駆動軸66に一体的に固定されている。2次
駆動軸66は、その軸線L2回りに回転自在に2次ケー
ス61に支承され、その一端にはベルト68で駆動され
るプーリ66pが固定されている。上記ベルト68は、
例えば2次ケース61の側方に配設された駆動モータ
(2次モータ)67のモータ軸に固定されたベルトプー
リ67pと上記2次駆動軸66のベルトプーリ66pと
の間に掛け回され、2次モータ67の回転力を2次駆動
軸66に伝達する。尚、上記2次ハンマ65の破砕ヘッ
ド65aとしては、前述の特許第2939712号で開
示されたものと同様に、回転方向に対しひねり角が設け
られて風圧流を起こす回転前面を柄に有するものを用い
ることができる。
【0074】上記2次ハンマ65のヘッド65a先端の
回転軌跡よりも下方には、所定メッシュ(例えば、粒度
12mmに対応したメッシュ数)のスクリーン62が配
設されており、2次ハンマ65による破砕処理で得られ
た破砕粒のうち、所定粒度(12mm)よりも細かいも
のだけが2次破砕粒A2として破砕装置Cから排出され
るようになっている。また、上記2次破砕機C2の下部
には、該破砕機C2で1次破砕粒A1をより細かく破砕
処理して得られた2次破砕粒A2を、2次破砕機C2の
出口側に位置する開口70(破砕粒排出口)に向かって
円滑に案内するために、傾斜状の案内部69が設けられ
ている。
【0075】この2次破砕機C2の内部には、2次ハン
マ65の回転に伴ってその回転力および風圧で回転運動
させられる破砕粒や異物類を衝突させて衝撃力を作用さ
せるための複数の衝撃板63a〜63cが配設されてい
る。接続開口部60から2次破砕機C2内に落下流入し
た1次破砕粒A1は、2次ハンマ65の回転に伴なって
回転運動しながら、2次ハンマ65自体の回転衝撃力お
よび上記各衝撃板63a〜63cへの衝突によって更に
細かく破砕され、上記スクリーン62を通過する粒度
(例えば12mm)以下になるまで破砕処理(2次破
砕)される。このようにして得られた2次破砕粒A2
は、鋭利な角部が殆ど無く、そのまま素手で掴んでも怪
我をすることが無い程度にまで滑らかに処理されてい
る。
【0076】また、1次破砕粒A1と共に2次破砕機C
2内に落下流入して来た異物類(空きビンBから剥離/
分離したラベル等の付着物や口栓など)は、分別連通路
64(図6参照)を通って異物収容ボックス28内に収
容される。上記分別連通路64は隔壁71によって集塵
路72と仕切られており、2次破砕機C2内での破砕処
理で生じた塵埃・粉塵は異物類と共に上記分別連通路6
4内に送られた後、更に集塵路72を通り、集塵管73
を介して集塵装置20内に送給されるようになってい
る。尚、上記異物類は、分別連通路64内に送られて上
記隔壁71に衝突して落下し、上記集塵路72内に向か
うことなく異物収容ボックス28内に収容される。
【0077】上記分別連通路64の入口開口64aは、
2次ハンマ65の駆動軸66の軸線L2と略直交する方
向に(図6における右方に)開口している。換言すれ
ば、上記2次駆動軸66の軸線L2は車幅方向に沿って
延びている。従って、空きビンBから剥離/分離したラ
ベル等の付着物や口栓などの異物類は、2次駆動軸66
の軸線L2回りに回転する2次ハンマ65の回転力およ
び/又はその風圧流により、スムースに上記分別連通路
64内へ圧送することができる。また、この場合、上記
隔壁71は分別連通路64の入口開口64aの前方(図
6における左方)において該開口64aと略平行に配置
され、上記異物収容ボックス28はその直下方に(従っ
て、2次破砕機C2の直前方に)位置しており、該異物
収容ボックス28が、2次破砕機C2よりも側方へ張り
出すことがないようにレイアウトされている。
【0078】前述の破砕粒搬送コンベヤ25は、2次破
砕機C2の破砕粒排出口70の下方から上記分別連通路
64の入口開口64aと略逆方向へ(つまり、車両後方
へ)向かって延設されている。従って、車両Mの長手方
向に沿って配設されたこの搬送コンベヤ25に対して垂
直方向への(つまり、車幅方向への)異物収容ボックス
28の張り出しを極力回避することができ、破砕処理ユ
ニットUを車両Mに搭載する際、設置スペースを有効利
用し易くなる。また、破砕処理ユニットを固定した破砕
処理場に適用する場合でも、当該ユニットをコンパクト
で設置し易いものとすることができる。
【0079】本実施の形態では、前述のように、ガラス
製品搬送手段(空きビン搬送コンベヤ15,連結ダクト
17及び空きビン供給ダクト18)と破砕粒搬送手段
(「破砕粒搬送手段」)とが、平面視で略U字形状を成
すように配置され、且つ、「ガラス製品搬送手段」側に
おいて連結ダクト17及び空きビン供給ダクト18を空
きビン搬送コンベヤ15の端末部に対して略直角に結合
され、「破砕粒搬送手段(搬送コンベヤ25)」を真直
して(分級装置30に向かって)伸びるものとされてい
る。
【0080】そして、この場合において、2次ハンマ6
5の駆動軸66の軸線L2は、2次破砕機C2の前方に
位置する異物収容ボックス28と2次破砕機C2との間
の分別連通路64の入口開口64aが開口する方向(車
両後方向き)と直交する関係上、車幅方向に延びてい
る。一方、1次ハンマ55の駆動軸56の軸線L1は、
1次破砕機C1内に供給されて来る空きビンBの軸線L
b(車両前後方向)と平行に延びる関係上、車両前後方
向に延びている。
【0081】このため、本実施の形態に係る上下2段式
の破砕装置Cは、1次破砕機C1の1次回転ハンマ55
の駆動軸56(1次駆動軸)の軸線L1と、2次破砕機
C2の2次回転ハンマ65の駆動軸(2次駆動軸)の軸
線L2とが、互いに略直角に交差している。これによ
り、ガラス製品搬送手段(空きビン搬送コンベヤ15,
連結ダクト17及び空きビン供給ダクト18)と破砕粒
搬送手段(「破砕粒搬送手段」)とが、平面視で略U字
形状を成すように配置した場合において、異物収容ボッ
クス28を2次破砕機C2の前方にレイアウトでき、該
ボックス28が破砕装置Cの側方へ(車幅方向へ)大き
く張り出すことを確実に回避できるのである。
【0082】ところで、本実施の形態に係る上下2段式
の破砕装置Cでは、1次回転ハンマ55を有し上側に配
置された上記1次破砕機C1の出口側と、2次回転ハン
マ65を有し下側に配置された2次破砕機C2の入口側
とが、前述のように接続開口部60を介して連通してい
るが、破砕装置Cの全体高さをできるだけ低く抑えるこ
とを主目的として、図8に模式的に示すように、上記2
次回転ハンマ65を駆動する2次駆動軸66の軸線L2
と上記接続開口部60の上下方向中心線Lkとが、所定
間隔Dcだけ(好ましくは、2次回転ハンマ65の回転
半径R2の略1/2以上)離間するように設定されてい
る。
【0083】このように設定することにより、2次回転
ハンマ65の先端部の回転軌跡T2の最高点が上記接続
開口部60の上下方向中心線Lkから上記所定間隔Dc
だけ外れ、該開口部60と2次回転ハンマ先端部の回転
軌跡T2との間の距離が長くなり、上記接続開口部60
の直下方に位置する上記(2次回転ハンマ65の先端部
の)回転軌跡T2の外側領域がより大きくなるようにす
ることができる。つまり、上記開口部60の直下方に、
この回転軌跡T2の外側領域に相当するより大きな容積
部V2を確保することができる。従って、その分だけ1
次,2次の両破砕機C1,C2の接続部分の長さを短く
でき、また、1次,2次の両ハンマの駆動軸56,66
の軸線L1,L2間の距離を短く設定することも可能に
なる。すなわち、破砕装置Cの全体の高さをそれだけ低
く抑えることができるのである。
【0084】この場合において、上記2次回転ハンマ6
5の駆動軸66の軸線L2と上記接続開口部60の上下
方向中心線Lkとの間隔Dcを、上述のように、好まし
くは2次回転ハンマ65の回転半径R2の略1/2以上
に設定(本実施の形態では、この値を略1/√2に設
定)したことにより、2次回転ハンマ65の先端部が上
記接続開口部60の上下方向中心線Lk上に位置すると
きの同ハンマ65の回転角度位置を、回転軌跡の最高点
位置から30度以上(本実施の形態では略45度)とす
ることができ、接続開口部60の直下方に位置する容積
部V2の大きさ(つまり、回転軌跡T2の外側領域の大
きさ)を、2次破砕機C2への1次破砕粒A1の落下流
入を円滑に行なわせる上で有効な大きさとすることがで
きる。
【0085】更に、1次破砕機C1と2次破砕機C2の
各ハンマ駆動軸56,66の配設方向に関して、上記1
次回転ハンマ55の駆動軸56(1次駆動軸)の軸線L
1と上記2次回転ハンマ65の駆動軸66(2次駆動
軸)の軸線L2とが互いに直角に交差するように構成し
たことにより、1次破砕機C1へのガラス製品(空きビ
ンB)の投入方向などにより該1次破砕機C1のハンマ
駆動軸56の軸線L1方向が限定され、且つ、2次破砕
機C2からの異物等の除去方向などにより該2次破砕機
C2のハンマ駆動軸66の軸線L2の方向が規制され、
このように限定された両ハンマ駆動軸56,66の軸線
方向が直交する場合でも、支障無く対応することができ
る。すなわち、上下2段式の破砕装置Cを設置する際の
自由度を高めることができる。
【0086】尚、上記実施の形態では、1次,2次の両
ハンマ駆動軸56,66の軸線L1,L2が直角に交差
していたが、かかる場合に限定されることは無く、上記
両軸線が必要に応じて他の種々の角度で交差するように
設定するようにしても良い。また、上述のように、2次
回転ハンマ65の駆動軸66の軸線L2と上記接続開口
部60の上下方向中心線Lkとの間隔Dcを所定値以上
となるように設定することによって得られる作用効果
(破砕装置の高さを抑制できる作用効果)は、1次,2
次の両ハンマ駆動軸56,66の軸線L1,L2が直角
に交差している場合に限定されるものではなく、両軸線
が平行な場合でも、同様に得られるものである。
【0087】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、ガラス製品破砕装置として上述の上下2段式の破
砕装置Cを採用したので、1次回転ハンマ55を有する
1次破砕機C1と2次回転ハンマ65を有する2次破砕
機C2とが上下に配設されていることにより、回収した
ガラス製品Bを2段階にわたって破砕できる。従って、
より粒度の細かい破砕粒A2を得ることができ、また、
口栓やレッテル等の付着物を破砕粒から有効に分別し除
去することも可能になり、より利用性の高い破砕粒A2
を得ることができる。そして、この場合において、1
次,2次の両破砕機C1,C2の接続部分の長さを短く
でき、また、1次,2次の両ハンマの駆動軸56,66
の軸線L1,L2間の距離を短く設定することも可能に
なり、破砕装置Cの全体の高さをそれだけ低く抑えるこ
とができるのである。
【0088】また、本実施の形態に係るガラス製品破砕
処理ユニットUでは、その主要構成要素たるガラス製品
破砕装置として上記の破砕装置Cを用いたので、該破砕
装置に関して上述の作用効果を奏することができる。そ
して、基本的には、ガラス製品破砕処理ユニットU全体
の高さ寸法が大きくなることを抑制でき、その小型化を
図ることができる。その結果、当該破砕処理ユニットU
を車載用とした場合には車両Mの全体高をできるだけ低
く抑えることができ、また、固定した破砕処理場に適用
する場合でも破砕処理ユニットをコンパクトで設置し易
いものとすることができるのである。
【0089】更に、本実施の形態に係るガラス製品回収
破砕処理車Mでは、その主要構成要素たるガラス製品破
砕処理ユニットとして上記の破砕処理ユニットUを用い
たので、ガラス製品を破砕処理するに際して、基本的に
は上述の作用効果を奏することができる。そして、かか
るガラス製品破砕処理ユニットを車両に搭載したことに
より、ガラス製品の回収巡回中にその破砕処理を行なう
ことができ、固定した破砕処理工場で大掛かりな破砕処
理装置を設置して処理を行う場合に比べて、小型の破砕
処理装置で経済性に優れた破砕処理を実現することが可
能になる。
【0090】尚、本実施の形態に係る回収破砕処理車M
では、破砕処理ユニットUの破砕機Cやコンベヤ15,
25,45等の機器や集塵装置20及び分級装置30等
の装置類を駆動するための動力は、車両Mのエンジン出
力の一部を動力取出(パワー・テイク・オフ:PTО)
装置によって取り出して得られる。すなわち、具体的に
は図示しなかったが、車両駆動系の変速機に連繋して動
力取出装置を設け、この変速機から動力の一部を取り出
して発電機(不図示)を駆動し、この発電機で得られた
電力により破砕処理ユニットUの上記各機器や装置類が
駆動されるようになっている。尚、上記動力取出装置自
体は、従来から良く知られたものと同様のものを用いる
ことができる。
【0091】このように破砕処理ユニットUの所要動力
を車両の変速機から取り出す代わりに、エンジンに直結
されたフライホイールから動力を取り出すようにするこ
とも可能である。或いは、車両のエンジンとは別に、破
砕処理ユニットUに専用の原動機を設けるようにしても
良い。これらの場合には、車両走行中に破砕処理ユニッ
トUを駆動してガラス製品の破砕処理から破砕粒の貯留
までの処理プロセスを実行するようにしても、変速機の
動力には(従って、変速機のギヤ比(変速比)には)何
等の影響も及ぼすことは無いので、運転者の走行フィー
リングや安定走行に悪影響を与える惧れもなく、(車両
駐停車中だけでなく)走行中に破砕処理を行うことがで
きる。これにより、破砕処理ユニットUの稼働率を大幅
に高めて効率的な運用を図ることができ、空きビン回収
のための巡回運行中に確実に破砕処理を終えることも可
能になる。
【0092】次に、上述のガラス製品回収破砕処理車M
を使用して行なわれるガラス製品の回収破砕処理システ
ムを、例えば空きビンBの回収破砕処理に適用した場合
を例に取って説明する。上記回収破砕処理車Mは、例え
ば市町村単位などの行政機構あるいはその委託を受けた
回収処理業者等によって運行されるもので、予め巡回範
囲および巡回経路などが定められた所定の地域につい
て、被処理対象のガラス製品(空きビンB)を回収しな
がら巡回する。
【0093】そして、回収した空きビンBを巡回中に上
記破砕装置Cで破砕処理するとともに、最終的に(2次
破砕処理で)得られた破砕粒A2(ガラスカレット)を
巡回中に順次上記分級装置30で所定の粒度に応じ選別
し、破砕粒貯留部40に粒度別に貯留する。このように
して上記所定地域の巡回を終えた後、破砕粒貯留部40
に粒度別に貯留された破砕粒A2は、当該回収破砕処理
車Mにより、予め契約等で定められた破砕粒A2(ガラ
スカレット)の需要者の指定場所に納入される。
【0094】この場合において、前述したように、(車
両駐停車中だけでなく)車両走行中においても破砕処理
ユニットUを駆動し、上記空きビンBの破砕処理から破
砕粒の貯留までの処理プロセスが実行されるようにする
ことができ、これにより、車両Mに搭載した破砕処理ユ
ニットUの稼働率を大幅に高めて一層効率の良い破砕処
理を行なうことができ、空きビンBの回収巡回中に、或
いは、この巡回期間に需要者の指定場所への納入のため
の走行期間を加えた期間中に、確実に破砕処理を終える
ことも可能になる。
【0095】以上のようにして得られた破砕粒A2(ガ
ラスカレット)は、例えば、アスファルト材又はコンク
リート材にそのまま混合される骨材として使用される。
また、求められる骨材の用途に応じて粒度の異なるガラ
スカレットA2が使い分けられる。この場合には、処理
対象たるガラス製品(空きビンB)及びその破砕粒A2
について、各処理段階で或いは貯留や納入工程で色別管
理する必要は特に無い。このように、そのまま建設・土
木材料の一種(アスファルト材又はコンクリート材の骨
材)として用いられることを考えれば、上記破砕処理ユ
ニットUで得られた破砕粒A2(ガラスカレット)は、
一種の「製品」と見ることもでき、従って、上記ガラス
製品破砕処理ユニットUは、「アスファルト材又はコン
クリート材の骨材製品」としてのガラスカレットを製造
する「ガラスカレット製造装置」と見なすこともでき
る。
【0096】上述のように、回収破砕処理車Mで得られ
た破砕粒A2(ガラスカレット)は、アスファルト材又
はコンクリート材にそのまま混合される骨材として使用
されるので、空きビンを破砕処理して得られた破砕粒を
原材料の少なくとも一部に用いて新しいビンとして再生
する、所謂、”ビン−to−ビン”のリサイクル・シス
テムのように、最終納入先が極めて少ない再生ビン製造
事業所に限られる場合に比して、アスファルト或いはコ
ンクリートの製造業者や施工業者さらにはこれら製品の
原材料関連業者など、非常に広汎な事業者を需要者とし
て対象にすることができる。
【0097】このような事業者は全国至る所に存在し、
比較的狭い限られた地域内で需要者を探し出すこともさ
ほど難しくはない。従って、比較的狭い限られた地域内
でも空きビンBのリサイクルシステムの構築が比較的容
易に行なえるようになり、ひいてはガラス製品のリサイ
クル性および回収率の向上に大きく寄与することがで
き、社会的な貢献も大である。
【0098】以上、説明したように、本実施の形態に係
るガラス製品回収破砕処理方法によれば、車両M(ガラ
ス製品回収破砕処理車)に搭載したガラス製品破砕処理
ユニットUにより、回収され投入部10に投入されたガ
ラス製品(空きビンB)を破砕装置Cに搬送して破砕処
理し、得られた破砕粒A2(ガラスカレット)を選別装
置30に搬送し所定の粒度に応じて選別することがで
き、更に、選別された破砕粒A2を粒度別に破砕粒貯留
部40に貯留することができる。そして、かかるガラス
製品破砕処理ユニットUを搭載したガラス製品回収破砕
処理車Mを用いて、被処理対象のガラス製品(空きビン
B)を回収しながら所定地域を巡回し、その巡回中に回
収したガラス製品Bを破砕処理するようにしたことによ
り、固定した破砕処理工場で大掛かりな破砕処理装置を
設置して処理を行う場合に比べて、小型の破砕処理装置
で経済性に優れた破砕処理を実現することが可能にな
る。
【0099】また、破砕処理で得られた破砕粒A2を選
別して粒度別に貯留し、上記所定地域の巡回を終えた
後、当該ガラス製品回収破砕処理車Mを用いて破砕粒の
需要者の指定場所に破砕粒を納入するので、所定地域内
のガラス製品Bの回収巡回から、破砕処理および破砕粒
A2の選別、更には破砕粒A2の需要者への納入までの
サイクルを、1台のガラス製品回収破砕処理車Mで行う
ことができる。従って、破砕粒A2の需要者の指定場所
が上記所定地域内もしくはその近辺に在る場合には、比
較的狭い限られた地域内でガラス製品のリサイクルシス
テムを構成することもできるのである。
【0100】尚、上記実施の形態に係るガラス製品回収
破砕処理システムは、図1〜図8で説明した上下2段式
の破砕装置Cを備えた破砕処理ユニットUを搭載した回
収破砕処理車Mを用いたものであったが、本願発明方法
で用いる回収破砕処理車は、かかるものに限定されるこ
とはなく、本願の第4の発明に記載した構成要素を備え
たものであれば、他の異なるタイプの破砕処理ユニット
を搭載した種々の回収破砕処理車を用いることができ
る。
【0101】また、上述の実施の形態では、ガラス製品
破砕処理ユニットUは、車両Mに搭載されていたが、か
かる破砕処理ユニットUを固定した破砕処理工場に設置
して使用することも勿論可能である。更に、上述の実施
の形態は、主として空きビンの回収・破砕処理およびリ
サイクルを例に取ったものであったが、本発明は、かか
る場合に限らず、例えば建築物の窓ガラスなど、他の種
々のガラス製品の回収・破砕処理およびリサイクルにも
有効に適用できるものである。
【0102】このように、本発明は、以上の実施態様に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて、種々の変更および改良、あるいは設計上の変更
等が可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るガラス製品回収破
砕処理車の側面説明図である。
【図2】 上記ガラス製品回収破砕処理車の平面説明図
である。
【図3】 図2におけるY3−Y3線に沿った断面の矢
視図である。
【図4】 ガラス製品破砕処理ユニットの破砕装置とガ
ラス製品搬送コンベヤの終端側を示す側面説明図であ
る。
【図5】 上記破砕装置の内部構造を示す説明図で、図
3と同じ方向における部分断面説明図である。
【図6】 上記破砕装置の内部構造を示す説明図で、図
4と同じ方向における部分断面説明図である。
【図7】 上記ガラス製品搬送コンベヤの終端側から破
砕装置へのガラス製品供給経路を示す平面説明図であ
る。
【図8】 上記破砕装置の1次破砕機と2次破砕機の接
続部分および2次回転ハンマの位置関係を示す図で、図
4と同じ方向における概略説明図である。
【符号の説明】
10…投入部 15…空きビン搬送コンベヤ(ガラス製品搬送手段の搬
送本体部) 17…連結ダクト(ガラス製品搬送手段の搬送連結部の
一部) 18…空きビン供給ダクト(ガラス製品搬送手段の搬送
連結部の一部) 25…破砕粒搬送コンベヤ(破砕粒搬送手段) 28…異物収容ボックス 30…分級装置(選別装置) 40…破砕粒貯留部 41…第1貯留タンク 42…第2貯留タンク 43…第3貯留ダンク 55…1次ハンマ 56…1次駆動軸 60…接続開口部 64…分別連通路 64a…分別連通路の入口開口 65…2次ハンマ 66…2次駆動軸 74…方向変換板 A1…1次破砕粒 A2…2次破砕粒 B…空きビン(ガラス製品) C…破砕装置 C1…1次破砕機 C2…2次破砕機 Dc…接続開口部の上下方向中心線と2次駆動軸との間
隔 L1…1次駆動軸の軸線 L2…2次駆動軸の軸線 Lb…空きビンの軸線 Lk…接続開口部の上下方向中心線 M…ガラス製品回収破砕処理車 R2…2次ハンマ先端部の回転半径 U…ガラス製品破砕処理ユニット

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次回転ハンマを有する1次破砕機と2
    次回転ハンマを有する2次破砕機とが上下に配設され、
    上記1次破砕機の出口側と2次破砕機の入口側とが開口
    部を介して連通してなるガラス製品破砕装置であって、 上記2次回転ハンマの駆動軸の軸線と上記開口部の上下
    方向中心線とが、所定間隔だけ離間するように設定され
    ていることを特徴とするガラス製品破砕装置。
  2. 【請求項2】 上記2次回転ハンマの駆動軸の軸線と上
    記開口部の上下方向中心線との間隔が、上記2次回転ハ
    ンマの回転半径の略1/2以上に設定されていることを
    特徴とする請求項1記載のガラス製品破砕装置。
  3. 【請求項3】 上記1次回転ハンマの駆動軸の軸線と上
    記2次回転ハンマの駆動軸の軸線とが、互いに交差して
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガ
    ラス製品破砕装置。
  4. 【請求項4】 回収したガラス製品を投入する投入部
    と、上記ガラス製品を破砕処理する破砕装置と、該破砕
    装置でガラス製品を破砕して得られた破砕粒を貯留する
    破砕粒貯留部と、上記ガラス製品を上記投入部から上記
    破砕装置の入口側に向かって搬送するガラス製品搬送手
    段と、上記破砕粒を上記破砕装置の出口側から上記破砕
    粒貯留部に向かって搬送する破砕粒搬送手段とを備えた
    ガラス製品破砕処理ユニットであって、 上記破砕装置として、上記請求項1〜請求項3のいずれ
    か一に記載のガラス製品破砕装置を用いたことを特徴と
    するガラス製品破砕処理ユニット。
  5. 【請求項5】 上記破砕装置の2次破砕機には、破砕処
    理によって上記ガラス製品から剥離した異物類を収容す
    る収容部が連通路を介して連結され、該連通路の入口側
    は上記2次回転ハンマの駆動軸の軸線と略直交する方向
    に開口しており、上記破砕粒搬送手段は上記連通路の入
    口側開口と略逆方向に延設されていることを特徴とする
    請求項4記載のガラス製品破砕処理ユニット。
  6. 【請求項6】 上記ガラス製品搬送手段は、上記投入部
    から上記破砕装置の1次破砕機の入口側に略対応する高
    さまで傾斜状に延びて上記破砕粒搬送手段と略平行に配
    設された搬送本体部と、該搬送本体部の端末側と上記1
    次破砕機の入口側とを連結する搬送連結部とを備え、 上記ガラス製品搬送手段と破砕粒搬送手段とが平面視で
    略U字形を成すように配設されていることを特徴とする
    請求項5記載のガラス製品破砕処理ユニット。
  7. 【請求項7】 上記回収したガラス製品が空きビンであ
    り、上記ガラス製品搬送手段の搬送本体部と搬送連結部
    の結合部分には、搬送される空きビンの軸線方向を略直
    角に変換する方向変換手段が配設され、 上記破砕装置の1次回転ハンマの駆動軸の軸線と上記2
    次回転ハンマの駆動軸の軸線とが、互いに略直角に交差
    しており、 上記空きビンは、上記1次破砕機の入口側から1次回転
    ハンマの駆動軸の軸線と略平行状態で、1次破砕機内に
    投入されることを特徴とする請求項6記載のガラス製品
    破砕処理ユニット。
  8. 【請求項8】 上記破砕粒搬送手段と上記破砕粒貯留部
    との間に、破砕粒搬送手段で搬送されて来た破砕粒を所
    定の粒度に応じて選別する選別装置が設けられ、上記破
    砕粒貯留部は上記選別装置で選別された粒度別に破砕粒
    を貯留することを特徴とする請求項4〜請求項7のいず
    れか一に記載のガラス製品破砕処理ユニット。
  9. 【請求項9】 被処理対象のガラス製品を回収しながら
    所定地域を巡回し、回収したガラス製品を巡回中に破砕
    処理し得るガラス製品回収破砕処理車であって、 上記請求項4〜請求項8のいずれか一に記載されたガラ
    ス製品破砕処理ユニットを搭載したことを特徴とするガ
    ラス製品回収破砕処理車。
  10. 【請求項10】 上記ガラス製品破砕処理ユニットは、
    車両走行中においてもガラス製品の破砕処理から破砕粒
    の貯留までの処理プロセスを実行することを特徴とする
    請求項9記載のガラス製品回収破砕処理車。
  11. 【請求項11】 回収したガラス製品を投入する投入部
    と、上記ガラス製品を破砕処理する破砕装置と、該破砕
    装置でガラス製品を破砕して得られた破砕粒を貯留する
    破砕粒貯留部と、上記ガラス製品を上記投入部から上記
    破砕装置の入口側に向かって搬送するガラス製品搬送手
    段と、上記破砕粒を上記破砕装置の出口側から上記破砕
    粒貯留部に向かって搬送する破砕粒搬送手段とを備える
    とともに、該破砕粒搬送手段と上記破砕粒貯留部との間
    に、破砕粒搬送手段で搬送されて来た破砕粒を所定の粒
    度に応じて選別する選別装置が設けられ、上記破砕粒貯
    留部は上記選別装置で選別された粒度別に破砕粒を貯留
    するように構成されたガラス製品破砕処理ユニットを搭
    載したガラス製品回収破砕処理車を用い、 被処理対象のガラス製品を回収しながら所定地域を巡回
    し、 回収したガラス製品を巡回中に破砕処理するとともに、
    得られた破砕粒を巡回中に所定の粒度に応じ選別して粒
    度別に貯留し、 上記所定地域の巡回を終えた後、破砕粒の需要者の指定
    場所に破砕粒を納入する、ことを特徴とするガラス製品
    回収破砕処理システム。
  12. 【請求項12】 上記ガラス製品回収破砕処理車とし
    て、上記請求項8記載のガラス製品破砕処理ユニットを
    搭載した回収破砕処理車を用いることを特徴とする請求
    項11記載のガラス製品回収破砕処理システム。
  13. 【請求項13】 上記ガラス製品の破砕処理から破砕粒
    の貯留までの処理プロセスは、車両走行中においても実
    行されることを特徴とする請求項11または請求項12
    に記載のガラス製品回収破砕処理システム。
  14. 【請求項14】 上記破砕粒はアスファルト材又はコン
    クリート材に混合される骨材として使用されることを特
    徴とする請求項11〜請求項13のいずれか一に記載の
    ガラス製品回収破砕処理システム。
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