JP2002253639A - 薬剤混合装置およびその製造方法 - Google Patents

薬剤混合装置およびその製造方法

Info

Publication number
JP2002253639A
JP2002253639A JP2001058246A JP2001058246A JP2002253639A JP 2002253639 A JP2002253639 A JP 2002253639A JP 2001058246 A JP2001058246 A JP 2001058246A JP 2001058246 A JP2001058246 A JP 2001058246A JP 2002253639 A JP2002253639 A JP 2002253639A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medicine
container
flexible container
drug
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001058246A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Matsuzawa
豊 松澤
Takashi Morimura
孝史 森村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukoku Co Ltd
Fukoku KK
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
Fukoku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukoku Co Ltd, Fukoku KK filed Critical Fukoku Co Ltd
Priority to JP2001058246A priority Critical patent/JP2002253639A/ja
Publication of JP2002253639A publication Critical patent/JP2002253639A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Package Specialized In Special Use (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬剤混合装置を簡単な構造としつつ、確実に
薬剤と液剤とを無菌的に混合し得るようにする。 【解決手段】 この薬剤混合装置は、内部に液剤が無菌
状態で収容される液体容器11と、内部に薬剤が無菌状
態で収容される薬剤容器12とを有しており、それぞれ
の容器11,12は可撓性材料により成形されており、
接続部材に接続される。液体容器11には隔膜18を有
する内側接続筒体16が設けられ、薬剤容器12には栓
体26を有し内側接続筒体16に嵌合される外側接続筒
体22が設けられている。内側接続筒体16内には、液
剤と薬剤とを混合させるときに隔膜18と栓体26とに
刺通される連通針31が設けられている。液体容器11
と薬剤容器12は、内側接続筒体16と外側接続筒体2
2とを嵌合させることにより接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬剤容器内に収容
された薬剤と液体容器内に収容された液剤とを使用直前
に無菌的に混合させるようにし、点滴注射に用いられる
薬剤混合装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】点滴注射に用いられる輸液容器として
は、薬剤を収容する薬剤容器と液剤を収容する液体容器
とを有し、液体容器内に設けられた連通針によって点滴
使用の直前に薬剤容器の栓体を破ることにより、連通針
を介して液剤と薬剤とを混合させるようにした液剤混合
装置が開発されている。連通針を有する従来の液剤混合
装置としては、薬剤が収容された薬剤容器と、溶解液な
どの液剤が収容された液体容器とが別体となっており、
点滴使用時に両方の容器を接続するようにしたタイプ
と、薬剤容器と液体容器とが接続部材により予め接続さ
れたタイプとがある。
【0003】前者のタイプとしては、特開平8-52196号
公報に示されるように、薬剤容器と液体容器とを接続し
て薬剤と液剤とを混合させる時には、液体容器に設けら
れた連通針のキャップを取り除いた後、薬剤容器と液体
容器とを相互に押し付けることによって薬剤容器の栓体
を連通針によって破り、連通針を介して液剤と薬剤とを
混合するようにしている。
【0004】一方、後者のタイプとしては、特開平6-25
4136号公報に示されるように、薬剤容器としてのバイア
ルと、液体容器としての可撓性容器とが接続部材により
予め接続されており、可撓性容器に設けられた連通針を
可撓性容器を介して移動させることによって点滴使用直
前にバイアルの栓体を破るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者のように、点滴使
用時に薬剤容器と液体容器とを接続するようにしたタイ
プにあっては、連通針に雑菌が付着するのを防止すため
に連通針をキャップによって予め覆うようにしておき、
両方の容器を接続する際にキャップを取り外す必要があ
るだけでなく、連通針の基端部に脆弱部を形成しておい
て両方の容器を接続した後に連通針の基端部を破壊して
連通針の基端部を開放する必要がある。また、接続操作
時に雑菌が混合液内に混入するのを防止するために、連
通針に除菌フィルタを設ける必要がある。
【0006】一方、樹脂製の接続部材を用いて薬剤容器
と液体容器とを予め接続しておくタイプにあっては、前
記公報に示されるように、バイアルをガラス製とし、液
体容器を可撓性容器とした場合には、可撓性容器の上部
に予め設けられる連結口部と、バイアルを連結口部に取
り付けるための連結体とにより接続部材を形成する必要
がある。このため、バイアルの先端部は栓体が設けられ
た円筒状の部分と、バイアルを連結口部に取り付けるた
めの連結体とにより二重構造になり、連結部材の径が大
きくなるだけでなく、薬剤混合装置の製造工程が複雑と
なってしまい、製造コストを低減することができない。
【0007】本発明の目的は、液剤混合装置を簡単な構
造としつつ、確実に薬剤と液剤とを無菌的に混合し得る
ようにすることにある。
【0008】本発明の他の目的は、製造が容易で液剤混
合装置を安価に製造し得るようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の薬剤混合装置
は、薬液取出口部材が一端に設けられ、隔膜を有する内
側接続筒体が他端に設けられ、かつ内部に液剤が無菌状
態で収容される第1可撓性容器と、前記内側接続筒体に
嵌合される外側接続筒体が設けられ、内部に薬剤が無菌
状態で収容される第2可撓性容器と、前記外側接続筒体
内に前記隔膜に対向して設けられ、前記第2可撓性容器
を閉塞する栓体と、前記内側接続筒体内に移動自在に設
けられ、前記液剤と前記薬剤とを混合させるときに前記
隔膜と前記栓体とに刺通される連通針とを有することを
特徴とする。
【0010】本発明の薬剤混合装置は、前記第2可撓性
容器内に薬剤を充填し、薬剤充填後に閉塞される薬剤充
填ポートを前記第2可撓性容器に設けたことを特徴とす
る。また、前記第2可撓性容器内に充填された薬剤を凍
結乾燥する際に水蒸気を排出する乾燥ポートを前記第2
可撓性容器に設けるとともに、前記乾燥ポート内に除菌
フィルタを設けたことを特徴とする。また、本発明の薬
剤混合装置は、それぞれの前記可撓性容器をインフレー
ション成形またはブロー成形により樹脂成形したことを
特徴とし、前記栓体を前記外側接続筒体と一体に樹脂成
形したことを特徴とし、前記第2可撓性容器を水蒸気、
酸素バリア性を有するフィルムからなる密封袋体により
覆うことを特徴とする。さらに、本発明の薬剤混合装置
は、前記密封袋体の少なくとも一部が透明性を有するこ
とを特徴とする。
【0011】本発明の薬剤混合装置の製造方法は、薬液
取出口部材が一端に設けられ、隔膜を有するとともに連
通針を有する内側接続筒体が他端に設けられた第1可撓
性容器を準備する一方、第1筒体が設けられた第2可撓
性容器を準備し、前記薬液取出口部材から前記第1可撓
性容器内に溶解液または希釈液などの液剤を充填した後
に前記第1可撓性容器を高圧蒸気滅菌処理し、予め滅菌
処理された前記第2可撓性容器内に前記第1筒体から薬
剤を充填した後に前記第1筒体の端面に第2筒体の端面
を接合して前記第1筒体と前記第2筒体とにより形成さ
れる外側接続筒体の内部に栓体を組み込み、前記外側接
続筒体を前記内側接続筒体に無菌状態で嵌合固定するこ
とを特徴とする。
【0012】本発明の薬剤混合装置の製造方法は、薬剤
取出口部材が一端に設けられ、隔膜を有するとともに連
通針を有する内側接続筒体が他端に設けられた第1可撓
性容器を準備する一方、栓体を有する外側接続筒体が設
けられるとともに薬剤充填ポートが設けられた第2可撓
性容器を準備し、前記薬液取出口部材から前記第1可撓
性容器内に溶解液または希釈液などの薬液を充填した後
に前記第1可撓性容器を高圧蒸気滅菌処理し、予め滅菌
処理された前記第2可撓性容器内に前記薬剤充填ポート
から薬剤を無菌充填した後に前記薬剤充填ポートを閉塞
し、前記外側接続筒体を前記内側接続筒体に無菌状態で
嵌合固定することを特徴とする。
【0013】本発明の薬剤混合装置の製造方法は、薬剤
取出口部材が一端に設けられ、隔膜を有するとともに連
通針を有する内側接続筒体が他端に設けられた第1可撓
性容器を準備する一方、栓体を有する外側接続筒体が設
けられるとともに除菌フィルタが組み込まれた乾燥ポー
トが設けられた第2可撓性容器を準備し、前記薬液取出
口部材から前記第1可撓性容器内に溶解液または希釈液
などの薬液を充填した後に前記第1可撓性容器を高圧蒸
気滅菌処理し、予め滅菌処理された前記第2可撓性容器
内に液状の薬剤を無菌充填した後に前記薬剤を凍結乾燥
し、凍結乾燥時に前記乾燥ポートから水蒸気を排出し、
前記外側接続筒体を前記内側接続筒体に無菌状態で嵌合
固定することを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の薬剤混合装置の製造方法
は、前記第2可撓性容器を水蒸気、酸素バリア性を有す
るフィルムからなる密封袋体により覆うことを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は薬液混合装置の全体
を示す斜視図であり、図2は図1の一部を示す拡大断面
図である。
【0016】この薬液混合装置は、内部に液剤が無菌状
態で収容される第1可撓性容器としての液体容器11
と、内部に薬剤が無菌状態で収容され、液体容器11に
接続される第2の可撓性容器としての薬剤容器12とを
有している。液体容器11には溶解液や希釈液や輸液な
どの液剤が充填されることになり、液体容器11はこれ
らの液剤を収容する。一方、薬剤容器12には抗生物質
や抗癌剤などの粉末薬剤や凍結乾燥薬剤や液状の薬剤が
充填されることになり、薬剤容器12はこれらの薬剤を
収容する。
【0017】液体容器11は可撓性の樹脂フィルムによ
り成形された容器本体13を有し、この容器本体13の
図1における下端部には、内部に薬液吐出通路14が貫
通して形成された樹脂製の薬液取出口部材15が設けら
れている。容器本体13内に液剤を充填した後には薬液
吐出通路14に図示省略したゴム製のパッキンを挿入す
ることにより、薬液吐出通路14は閉塞される。
【0018】容器本体13の図1における上端部には樹
脂製の内側接続筒体16が設けられており、この内側接
続筒体16の内部には容器本体13内に連通する連通路
17が形成され、先端には液体容器11の外部と連通路
17とを遮蔽するための隔膜18が設けられている。容
器本体13は液剤を密封後、高圧蒸気滅菌されて無菌状
態とされる。
【0019】薬剤容器12は可撓性の樹脂フィルムによ
り成形された容器本体21を有し、この容器本体21の
図1における下端部には、内側接続筒体16に嵌合され
る樹脂製の外側接続筒体22が設けられ、上端部には吊
り下げ部23が設けられている。
【0020】液体容器11の容器本体13はインフレー
ション成形されたチューブを用いて扁平形状に製造され
ており、所定長さの樹脂フィルム製チューブの両端に薬
液取出口部材15と内側接続筒体16とがそれぞれ熱溶
着により取り付けられている。薬剤容器12の容器本体
21は円筒チューブつまりパリソンを用いてブロー成形
により扁平形状となっており、成形時に吊り下げ部23
が容器本体21に一体となって成形される。容器本体2
1の端部には、外側接続筒体22の一部を構成する第1
筒体22aが一体に形成されている。外側接続筒体22
を内側接続筒体16に嵌合することにより、液体容器1
1と薬剤容器12とを接続する接続部材が2つの接続筒
体16,22によって形成される。両方の接続筒体1
6,22は、内側接続筒体16の外周面に形成された係
合爪16aを外側接続筒体22に形成された係合溝に係
合させることにより容易には外れないように強固に嵌合
固定される。ただし、両方の接続筒体16,22を接着
剤や熱溶着により固定するようにしても良い。
【0021】それぞれの容器本体13、21としては、
低密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂、高密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、軟
質ポリエステル樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの可撓性
に富んだ材料により成形される。
【0022】図2に示すように、外側接続筒体22は内
側接続筒体16が入り込む連通路25を有しており、外
側接続筒体22には連通路25を遮断して薬剤容器12
内とその外部とを閉塞するためのゴム製の栓体26が組
み込まれている。外側接続筒体22は端部にフランジ部
27が設けられた第1筒体22aと、内側接続筒体16
に嵌合される嵌合部28およびこれと一体となった大径
部29を有する第2筒体22bとから構成されており、
それぞれは同種の樹脂材料により成形されている。外側
接続筒体16はこれらの筒体22a,22bをフランジ
部27の端面と大径部29の端面で熱溶着や超音波溶着
などの手段により接合することによって形成されてお
り、フランジ部27と大径部29との間に栓体26が組
み込まれている。
【0023】このように、容器本体21に設けられる外
側接続筒体22は、薬剤容器12の一部を構成するとと
もに、内側接続筒体16とにより液体容器11と薬剤容
器12とを接続する機能に加えて栓体26を保持する機
能を有しており、薬剤容器12の接続口部の構造が簡単
となり、さらに接続口部の外径を小さくすることができ
る。なお、それぞれの接続筒体16,22は断面が円形
の円筒形状となっているが、断面四角形や六角形などの
角形の筒体としても良い。
【0024】内側接続筒体16の連通路17内には連通
針31が軸方向に移動自在に設けられており、この連通
針31は尖った先端部と大径の後端部とを有する。連通
針31の中心部には連通孔32が形成されており、連通
孔32は連通針31の先端部の側面から後端部に貫通し
て形成されている。内側接続筒体16には連通針31を
支持する支持スリーブ33が固定されており、この支持
スリーブ33には連通針31の外周面に環状に形成され
た仮止め部34に係合する突部35が設けられている。
仮止め部34が突部35に係合している状態では、連通
針31の先端部は隔膜18から離れた位置に設定され
る。
【0025】図1に示すように、液剤が充填された液体
容器11と薬剤が充填された薬剤容器12とが接続部材
により接続された輸液容器つまり薬剤混合装置を用いて
点滴を行う場合には、液体容器11の外部から操作して
連通針31をその後端部から押し込んで連通針31を薬
剤容器12に向けてスライドさせる。これにより、連通
針31の先端部は隔膜18と栓体26とを突き破って刺
通し、液体容器11の内部と薬剤容器12の内部とが連
通針31の連通孔32を介して連通状態となる。連通後
は、可撓性の液体容器11を外部から圧迫することによ
り液剤が連通針31を通って薬剤容器12内に流入す
る。流入した液剤が薬剤を溶解した後、可撓性の薬剤容
器12を外部から圧迫することにより薬剤を溶解した液
剤を液体容器11内に戻す。液剤の移動や薬剤を溶解し
た液剤の移動は、重力のみでも可能であるが、可撓性の
容器を圧迫することにより、迅速な移動を行うことがで
きる。
【0026】薬剤容器12をガラス製等のように変形し
ない材質からなるバイアルとした場合には、薬剤を溶解
した液剤をバイアルから液体容器に戻すには、液体容器
内に薬剤とともに充填された気体をバイアルに流入させ
てその気体を圧縮し、気体の膨張力を利用して液体容器
11に流動移動させる必要がある。これに対して、薬剤
容器12も可撓性となっているので、薬剤とこれを溶解
した液剤とからなる薬液は、薬剤容器12を圧迫つまり
押し潰すだけで、薬剤容器12から容易に液体容器11
に戻すことができる。それぞれの容器11,12を押し
潰すことによって、液体容器11から薬剤容器12への
流入操作と、液剤により薬剤を溶解して得られる薬液の
液体容器11への戻し操作とを複数回繰り返すことによ
り、薬剤容器12内の薬剤を溶解させて液体容器11内
に戻すことができる。薬剤容器12は可撓性であり容易
につぶれるので、内部の液体をその中に残すことなく、
完全に液体容器11に移動させることができる。
【0027】このように、それぞれ可撓性の容器11,
12を手に持って交互に圧迫して押し潰す操作を行うこ
とにより液剤と薬剤との混合操作と移動操作とが行われ
るが、両方の容器11,12は接続部材によって強固に
接続されているので、作業者が不用意に両方の容器を外
してしまうのを防止できる。
【0028】次に、図1に示す薬剤混合装置を製造する
手順について説明する。液体容器11は樹脂成形された
容器本体13の一端部に薬液取出口部材15を熱溶着
し、連通針31が組み込まれた内側接続筒体16を他端
部に熱溶着することにより製造される。このようにして
準備された液体容器11内に、薬液取出口部材15に形
成された薬液吐出通路14から溶解液や希釈液などの液
剤が充填される。充填後、薬液吐出通路14をゴム製の
パッキンにより密封した後に、液体容器11はオートク
レーブつまり高圧蒸気滅菌処理装置により滅菌処理され
る。
【0029】一方、薬剤容器12は第1筒体11aを一
体に形成した容器本体21を中空成形することにより製
造される。このようにして第1筒体22aと容器本体2
1とを有する状態の薬剤容器12が準備され、内部に薬
剤が充填される前の空の状態で予め薬剤容器12が滅菌
処理される。滅菌処理された薬剤容器12は無菌充填室
に搬送され、第1筒体22a内の連通路25から薬剤容
器12の内部に薬剤が充填される。充填後、第1筒体2
2aと第2筒体22bとの間で栓体26を挟み込むよう
にして、第2筒体22bの端面と第1筒体22aの端面
とを熱融着あるいは超音波溶着などにより接合したり、
接着剤を用いて接合する。接合する前には、予め第1筒
体22aと栓体26は滅菌処理される。このように、第
2筒体22bを第1筒体22aに接合することによっ
て、外側接続筒体22が形成される。薬剤充填後の薬剤
容器12の重量を測定し、所定量の薬剤が正確に充填さ
れたかどうかの確認が行われる。
【0030】次いで、液体容器11と薬剤容器12は無
菌室に搬送されて、液体容器11の内側接続筒体16と
薬剤容器12の外側接続筒体22とが無菌状態で嵌合固
定される。これらの接続筒体16,22により形成され
る接続部材によって両方の容器11,12は接続される
ことになる。嵌合固定を行う前に、内側接続筒体16の
外周面と外側接続筒体22の内周面は予め滅菌処理され
る。
【0031】このように、薬剤容器12の口部としての
第1筒体22aを、薬剤容器12と液体容器11とを接
続する部材としても利用するようにしたので、外側接続
筒体22を内側接続筒体16に嵌合させる操作によっ
て、容易に薬剤混合装置を組み立てることができる。
【0032】図3は本発明の他の実施の形態である薬剤
混合装置の要部を示す一部切り欠き正面図であり、この
薬剤混合装置は薬剤容器12の構造が前述したものと相
違しており、前述した部材と共通する部材には同一の符
号が付されている。
【0033】この薬剤容器12は容器本体21をブロー
成形する際に薬剤充填ポート41が容器本体21と一体
に成形される。薬剤充填ポート41は薬剤容器12内に
薬剤を充填するためのものであり、薬剤容器12を製造
する際に予め先端部41aを閉塞しておく。図3に示す
ように、薬剤充填ポート41を有する薬剤容器12は、
この中に薬剤を充填する前に、第1筒体22aと第2筒
体22bとがそれぞれの端面で接合され、これらによっ
て形成される外側接続筒体22の内部には栓体26が組
み込まれている。このように図3に示された薬剤容器1
2を製造する準備工程により、この薬剤容器12は密封
された状態となる。密封された状態で、γ線滅菌、電子
線滅菌、ガス滅菌、UV滅菌あるいはオートクレーブ滅
菌により薬剤容器12の内部が滅菌処理される。
【0034】薬剤容器12内に薬剤を充填するには、無
菌充填室においてまず薬剤充填ポート41の先端部41
aが切断され、開口された薬剤充填ポート41から薬剤
が充填される。充填後、薬剤充填ポート41は熱シール
により密封処理される。充填後には前述した場合と同様
に、重量測定が行われて正確に所定量の薬剤が充填され
ているか否かが確認される。このように、薬剤容器12
を薬剤充填ポート41と一体に成形すると、第1筒体2
2aを使用することなく、容器内部に薬剤を充填するこ
とができるので、第1筒体22aと第2筒体22bとを
接合して栓体26が組み込まれた状態のもとで、容器内
部を滅菌処理することができる。液体容器11は図1お
よび図2に示した場合と同様に製造され、液剤が充填さ
れる。
【0035】なお、図3に示す場合には、薬剤充填ポー
ト41は第1筒体22aが取り付けられる端部側に設け
られているが、吊り下げ部23が形成された反対側の端
部側に薬剤充填ポート41を設けるようにしても良い。
【0036】図4は本発明のさらに他の実施の形態であ
る薬剤混合装置の要部を示す一部切り欠き正面図であ
り、この薬剤混合装置の薬剤容器12は図3に示したも
のと基本構造が共通であり、図3に示した部材と共通す
る部材には同一の符号が付されている。
【0037】この薬剤容器12は容器本体21をブロー
成形する際に薬剤充填ポート41に加えて乾燥ポート4
2が容器本体21と一体に成形される。図4に示す薬剤
容器12に充填される薬剤は凍結乾燥されるタイプのも
のであり、薬剤充填ポート41からは凍結乾燥される前
の液状の薬剤が薬剤容器12内に充填される。乾燥ポー
ト42には、容器本体21を製造する準備する工程にお
いて、除菌フィルタ43が先端部42aに設置されてい
る。
【0038】この薬剤容器12は、図3に示したものと
同様の手順により薬剤充填ポート41から液状の薬剤が
充填され、さらに薬剤の重量測定が行われた後に、凍結
乾燥機に搬送されて薬剤が凍結される。凍結された薬剤
を真空乾燥器内で乾燥すると、容器内部の水蒸気を乾燥
ポート42を通して排出することにより凍結状態の薬剤
は乾燥される。この乾燥処理に際しては、乾燥ポート4
2には除菌フィルタ43が設けられているので、凍結乾
燥後の容器内部の無菌性は維持される。
【0039】このタイプの薬剤容器12にあっても、図
3に示す場合と同様に、薬剤を充填する前に、第1筒体
22aに第2筒体22bが接合され、これらによって形
成される外側接続筒体22の内部には栓体26が組み込
まれているので、薬剤容器12は密封された状態で内部
が滅菌処理される。また、薬剤充填ポート41と乾燥ポ
ート42とを容器本体21の反対側の端部に設けるよう
にしても良く、両方のポート41,42を相互に逆の端
部に設けるようにしても良い。
【0040】図5は本発明のさらに他の実施の形態であ
る薬剤混合装置の要部を示す一部切り欠き正面図であ
り、薬剤容器12内には凍結乾燥されるタイプの薬剤が
充填される。この薬剤容器12の容器本体21は前述し
た場合と相違してインフレーション成形により成形され
たチューブの一端に外側接続筒体22と薬剤充填ポート
41と乾燥ポート42が熱溶着され、他端は熱シールに
より吊り下げ部23が形成されており、前述した薬剤容
器12の扁平形状に対して液体容器11と同様に更に扁
平な形状となっている。薬剤容器12は図4に示す場合
と同様に薬剤充填ポート41と乾燥ポート42とを有し
ているが、図3に示すように薬剤充填ポート41のみを
設けるようにしても良く、その場合には凍結乾燥されな
いタイプの薬剤が薬剤容器12に収容される。
【0041】図5に示す外側接続筒体22は図1〜図4
に示したものと相違し、一体成形されたストレートな筒
体となっており、この内側端部には外側接続筒体22に
一体に栓体26aが成形されている。したがって、この
栓体26aは前述したゴム製の栓体26と相違して外側
接続筒体22と同一素材の樹脂により形成されており、
隔膜18と同様な厚みとすることができる。しかも、外
側接続筒体22に一体に栓体26aを設けたので、この
接続筒体22の外径を前述したものよりも小径とするこ
とができ、薬剤混合装置をより小型化することができ
る。また、外側接続筒体22はストレートとなって一度
の成形工程により製造することができるので、薬剤容器
12の製造工程が簡素化される。
【0042】図5に示す薬剤充填ポート41と乾燥ポー
ト42は連結部44を介して外側接続筒体22と一体に
成形してもよい。ただし、それぞれのポート41,42
が一体に成形された連結部44を外側接続筒体22に熱
溶着などの手段により接合するようにしても良い。一
方、図5に示す内側接続筒体16の先端部外周には、O
リング45が装着されており、内側接続筒体16に外側
接続筒体22を嵌合固定すると、Oリング45により両
方の筒体の間がシールされる。
【0043】この薬剤容器12を有する薬剤混合装置
は、製造工程においてそれぞれのポート41,42が取
り付けられた外側接続筒体22と容器本体21とを有す
る薬剤容器12が製造される。それぞれ準備された液体
容器11と薬剤容器12に対しては、図4に示す場合と
同様の手順で液体の充填と薬剤の充填とが行われた後
に、外側接続筒体22を内側接続筒体16に嵌合固定す
ることにより、この薬剤混合装置の組み立てが行われ
る。
【0044】図6は本発明のさらに他の実施の形態であ
る薬剤混合装置の要部を示す一部切り欠き正面図であ
り、この容器本体21は図5に示す場合と同様にインフ
レーション成形されたチューブにより形成されている。
この場合には、吊り下げ部23の部分に薬剤充填ポート
41と乾燥ポート42とが形成されており、乾燥ポート
42には除菌フィルタが取り付けられている。図6に示
す薬剤混合装置は、薬剤充填ポート41と乾燥ポート4
2の構造が相違することを除き、図5と同様となってお
り、凍結乾燥タイプの薬剤が薬剤容器12内に充填され
る。2つの容器を接続することによる薬剤混合装置の組
み立ては、図4および図5に示す場合と同様である。
【0045】図7は本発明のさらに他の実施の形態であ
る薬剤混合装置を示す一部切り欠き正面図であり、図7
における液体容器11は図1に示したものと同様であ
り、インフレーション成形されたチューブを用いて扁平
形状に製造されている。また、薬剤容器12は、図5お
よび図6に示したものと同様に、インフレーション成形
されたチューブを用いて扁平形状に製造されており、液
体容器11と薬剤容器12とは図1および図2に示され
たものと同様の内側接続筒体16と外側接続筒体22と
により接続されている。
【0046】図7に示す薬剤容器12は水蒸気、酸素バ
リア性に優れた材質の密封袋体50により覆われてお
り、薬剤容器12に収容される薬剤が水分や酸素によっ
て変質しやすい場合には有用となる。密封袋体50はそ
れぞれ薬剤容器12のよりも充分に大きな2枚のシート
状のフィルム51,52からなり、2枚のフィルム5
1,52を合わせた状態のもとで、上端部53aと左右
両側部53b,53cの3辺部を熱溶着することによっ
て下端部53dが開口された密封袋体50が形成され
る。この密封袋体50の中に薬剤容器12を開口部から
挿入し、下端部53dを溶着するとともに、外側筒体2
2を下端部53dの部分で溶着によって固定する。図7
にあっては、溶着された部分53a〜53dにはクロス
ハッチングが付されており、一方のフィルムのうち熱溶
着された部分よりも内側の部分が一部切り欠かれてい
る。なお、3辺部を熱溶着する際、あるいは熱溶着した
後に上端部53aに薬剤混合装置を吊り下げるための懸
垂孔54を形成する。
【0047】薬剤容器12に収容される薬剤が水分や酸
素のわずかな存在によっても変質し易い場合は、密封袋
体50の下端部53dを溶着及び外側筒体22に固定す
る前に、シリカゲル、合成ゼオライトなどの乾燥剤ある
いは脱酸素剤などを封入することにより、薬剤がより化
学的に安定した状態を保つことができる。ただし、薬剤
の種類などにより、乾燥剤あるいは脱酸素剤を封入しな
くとも化学的に安定している場合には入れなくても良
い。
【0048】水蒸気、酸素バリア性に優れた密封袋体5
0を形成するための一方のフィルム51としては、外側
層からポリプロピレン層、シリカ蒸着ポリエチレンテレ
フタレート層、およびポリエチレン層が積層されたラミ
ネートフィルムであり、他方のフィルム51としては、
外側層からポリプロピレン層、アルミ箔層、およびポリ
エチレン層が積層されたラミネートフィルムである。こ
のような材質は酸素バリヤ性に優れており、密封袋体5
0により薬剤容器12を覆うようにすると、薬剤容器1
2自体の水蒸気、酸素バリヤ性を考慮しなくとも良くな
り、薬剤容器12の材質は薬剤容器として安定性の高い
材料を選択したり、安価な材料を選択することができ、
材質の選択の自由度が増す。さらに、薬剤容器12を単
独で包装することができるので、薬剤が充填された薬剤
容器12を薬剤が変質することなく、単独で長期間に渡
って保存することができる。
【0049】アルミ箔やアルミ蒸着フィルムはバリア性
が高いが、不透明である。そこで、一方のフィルム51
を透明性を有する材質とすることにより内部の薬剤容器
12を外部から目視して薬剤の変質、変色や異物の混入
の有無などを確認することができる。透明度は外部から
内部の薬剤容器12を目視することができれば良い。ま
た、外部から目視することができれば、一方のフィルム
の一部のみを透明としても良い。また、図7に示す薬剤
容器12に図3〜図6に示した薬剤充填ポート41、乾
燥ポート42を設けるようにしても良い。
【0050】密封袋体50を製造するためのフィルム5
1,52および薬剤容器12の材質は、水蒸気バリア性
に優れたものとしては、ポリ塩化ビニリデン樹脂などが
あり、フィルム材から成形する場合には、ポリ塩化ビニ
リデン樹脂製のフィルムの他に、前述した薬剤容器に適
する樹脂材などを用いたアルミ箔のラミネートフィル
ム、シリカ蒸着フィルム、アルミナ蒸着フィルム、また
はそれらのラミネートフィルムが使用可能である。ま
た、酸素バリア性に優れたものとしては、上記樹脂およ
びフィルムに加えて、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ
アクリロニトリル(PAN)樹脂およびそのアルミ箔の
ラミネートフィルム、シリカ蒸着フィルム、アルミナ蒸
着フィルム、またはそれらのラミネートフィルムが使用
可能である。
【0051】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまてもない。たとえば、図4に示す薬剤
混合装置にあっては、薬剤充填ポート41と乾燥ポート
42とを設けているが、乾燥ポート42のみを設けるよ
うにしても良い。また、図1〜図4に示すようにブロー
成形により薬剤容器12を製造する場合には、その外形
は扁平形状に限られず、円筒形状、四角柱形状、六角柱
形状などの角形状としても良い。また、図5、図6に示
す外側接続筒体22を図1〜図4に示す第1筒体22a
に接着した形状としても良い。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、薬剤が充填される薬剤
容器と、液剤が充填される液体容器とをそれぞれ可撓性
部材により成形したので、薬剤と液剤との混合操作を容
易に行うことができる。
【0053】薬剤と液剤とを混合する際に薬剤を液体容
器つまり第1可撓性容器に案内するための外側接続筒体
を薬剤容器の一部とし、その外側接続筒体を利用して液
体容器と薬剤容器つまり第2可撓性容器とを接続するよ
うにしたので、接続部の外径を小さくしつつ、簡単な構
造の薬剤混合装置とすることができる。
【0054】薬剤容器の一部を構成する外側接続筒体
と、液体容器の一部を構成する内側接続部材とにより液
体容器と薬剤容器とを接続するようにしたので、少ない
滅菌処理工程により薬剤混合装置を組み立て製造するこ
とができる。
【0055】薬剤容器には薬剤充填ポートが設けられて
いるので、薬剤容器内への薬剤の充填操作を外側接続筒
体を介して行うことが不要になり、栓体により薬剤容器
が閉塞され、かつ予め滅菌された状態の容器を用いるこ
とができ、薬剤の無菌充填が容易である。
【0056】薬剤容器には乾燥ポートが設けられている
ので、薬剤容器の中に凍結乾燥タイプの薬剤を充填する
場合には、凍結された薬剤を乾燥する際に乾燥ポートか
ら水蒸気を外部に排出することができる。その水蒸気排
出時には、乾燥ポートには除菌フィルタが組み込まれて
いるので、薬剤容器内の無菌性を維持することができ
る。
【0057】薬剤容器を水蒸気、酸素バリア性を有する
フィルムからなる密封袋体により覆うことにより、薬剤
容器としての第2可撓性容器の水蒸気、酸素バリア性を
気にしなくとも良くなり、第2可撓性容器の材質の選択
の自由度が増す。さらに、薬剤容器を単独で包装するこ
とができるので、薬剤を充填した薬剤容器を単独で、薬
剤を変質させることなく、長期間に渡り保存することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である薬液混合装置の全
体を示す斜視図である。
【図2】図1の一部を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態である薬剤混合装置の
要部を示す一部切り欠き正面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施の形態である薬剤混合
装置の要部を示す一部切り欠き正面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態である薬剤混合
装置の要部を示す一部切り欠き正面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態である薬剤混合
装置の要部を示す一部切り欠き正面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態である薬剤混合
装置を示す一部切り欠き正面図である。
【符号の説明】
11 液体容器 12 薬剤容器 13 容器本体 15 薬液取出口部材 16 内側接続筒体 17 連通路 18 隔膜 21 容器本体 22 外側接続筒体 22a 第1筒体 22b 第2筒体 25 連通路 26 栓体 31 連通針 41 薬剤充填ポート 42 乾燥ポート 43 除菌フィルタ 44 連結部 45 Oリング 50 密封袋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 81/32 A61J 3/00 314B Fターム(参考) 3E062 AA20 AB08 AC02 GA01 GB01 GC04 KA04 KB03 KB16 KC02 KC05 3E064 AD30 BA27 BA28 BA29 BA30 BA35 BA54 BC18 EA01 EA30 FA04 GA06 HM01 HM02 HN65 HS04 3E067 AA03 AA05 AB81 AC04 AC06 BA11A BB14A BC04A CA06 FA01 FA04 FC01 GC01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液取出口部材が一端に設けられ、隔膜
    を有する内側接続筒体が他端に設けられ、かつ内部に液
    剤が無菌状態で収容される第1可撓性容器と、 前記内側接続筒体に嵌合される外側接続筒体が設けら
    れ、内部に薬剤が無菌状態で収容される第2可撓性容器
    と、 前記外側接続筒体内に前記隔膜に対向して設けられ、前
    記第2可撓性容器を閉塞する栓体と、 前記内側接続筒体内に移動自在に設けられ、前記液剤と
    前記薬剤とを混合させるときに前記隔膜と前記栓体とに
    刺通される連通針とを有することを特徴とする薬剤混合
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の薬剤混合装置において、
    前記第2可撓性容器内に薬剤を充填し、薬剤充填後に閉
    塞される薬剤充填ポートを前記第2可撓性容器に設けた
    ことを特徴とする薬剤混合装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の薬剤混合装置に
    おいて、前記第2可撓性容器内に充填された薬剤を凍結
    乾燥する際に水蒸気を排出する乾燥ポートを前記第2可
    撓性容器に設けるとともに、前記乾燥ポート内に除菌フ
    ィルタを設けたことを特徴とする薬剤混合装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬
    剤混合装置において、それぞれの前記可撓性容器をイン
    フレーション成形またはブロー成形により樹脂成形した
    ことを特徴とする薬剤混合装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の薬
    剤混合装置において、前記栓体を前記外側接続筒体と一
    体に樹脂成形したことを特徴とする薬剤混合装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の薬
    剤混合装置において、前記第2可撓性容器を水蒸気、酸
    素バリア性を有するフィルムからなる密封袋体により覆
    うことを特徴とする薬剤混合装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の薬剤混合装置において、
    前記密封袋体の少なくとも一部が透明性を有することを
    特徴とする薬剤混合装置。
  8. 【請求項8】 薬液取出口部材が一端に設けられ、隔膜
    を有するとともに連通針を有する内側接続筒体が他端に
    設けられた第1可撓性容器を準備する一方、第1筒体が
    設けられた第2可撓性容器を準備し、 前記薬液取出口部材から前記第1可撓性容器内に溶解液
    または希釈液などの液剤を充填した後に前記第1可撓性
    容器を高圧蒸気滅菌処理し、 予め滅菌処理された前記第2可撓性容器内に前記第1筒
    体から薬剤を充填した後に前記第1筒体の端面に第2筒
    体の端面を接合して前記第1筒体と前記第2筒体とによ
    り形成される外側接続筒体の内部に栓体を組み込み、 前記外側接続筒体を前記内側接続筒体に無菌状態で嵌合
    固定することを特徴とする薬剤混合装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 薬剤取出口部材が一端に設けられ、隔膜
    を有するとともに連通針を有する内側接続筒体が他端に
    設けられた第1可撓性容器を準備する一方、栓体を有す
    る外側接続筒体が設けられるとともに薬剤充填ポートが
    設けられた第2可撓性容器を準備し、 前記薬液取出口部材から前記第1可撓性容器内に溶解液
    または希釈液などの薬液を充填した後に前記第1可撓性
    容器を高圧蒸気滅菌処理し、 予め滅菌処理された前記第2可撓性容器内に前記薬剤充
    填ポートから薬剤を無菌充填した後に前記薬剤充填ポー
    トを閉塞し、 前記外側接続筒体を前記内側接続筒体に無菌状態で嵌合
    固定することを特徴とする薬剤混合装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 薬剤取出口部材が一端に設けられ、隔
    膜を有するとともに連通針を有する内側接続筒体が他端
    に設けられた第1可撓性容器を準備する一方、栓体を有
    する外側接続筒体が設けられるとともに除菌フィルタが
    組み込まれた乾燥ポートが設けられた第2可撓性容器を
    準備し、 前記薬液取出口部材から前記第1可撓性容器内に溶解液
    または希釈液などの薬液を充填した後に前記第1可撓性
    容器を高圧蒸気滅菌処理し、 予め滅菌処理された前記第2可撓性容器内に液状の薬剤
    を無菌充填した後に前記薬剤を凍結乾燥し、 凍結乾燥時に前記乾燥ポートから水蒸気を排出し、 前記外側接続筒体を前記内側接続筒体に無菌状態で嵌合
    固定することを特徴とする薬剤混合装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のいずれか1項に記載
    の薬剤混合装置の製造方法において、前記第2可撓性容
    器を水蒸気、酸素バリア性を有するフィルムからなる密
    封袋体により覆うことを特徴とする薬剤混合装置の製造
    方法。
JP2001058246A 2001-03-02 2001-03-02 薬剤混合装置およびその製造方法 Pending JP2002253639A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001058246A JP2002253639A (ja) 2001-03-02 2001-03-02 薬剤混合装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001058246A JP2002253639A (ja) 2001-03-02 2001-03-02 薬剤混合装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002253639A true JP2002253639A (ja) 2002-09-10

Family

ID=18917996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001058246A Pending JP2002253639A (ja) 2001-03-02 2001-03-02 薬剤混合装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002253639A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020158160A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 株式会社ホリ・コン 接着剤カートリッジ、カートリッジシステム、接着剤カートリッジの使用方法およびカートリッジシステムの使用方法
WO2023222066A1 (zh) * 2022-05-20 2023-11-23 黄立维 一氧化氮气体的发生方法及装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020158160A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 株式会社ホリ・コン 接着剤カートリッジ、カートリッジシステム、接着剤カートリッジの使用方法およびカートリッジシステムの使用方法
WO2023222066A1 (zh) * 2022-05-20 2023-11-23 黄立维 一氧化氮气体的发生方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU639379B2 (en) Multi-chamber vessel
JP2020114437A (ja) 充填済み容器システム
JPH0464945B2 (ja)
KR100277396B1 (ko) 치료용도의 용기
JP2003052819A (ja) 薬剤充填注射器包装物およびその滅菌または殺菌方法
HU210255B (en) Container for separate sterile storage of at least two substances and for mixing them
CA2440444C (en) Albumin in a flexible polymeric container
AU2002254196A1 (en) Albumin in a flexible polymeric container
JP2002253639A (ja) 薬剤混合装置およびその製造方法
JP2004313708A (ja) 可撓性薬剤容器及び固形薬剤を内封した可撓性薬剤容器の製造方法
JP2000107255A (ja) 薬剤混合輸液容器
JP4239198B2 (ja) 少容量混注用容器およびこれを用いたマルチバッグ
JP2005067730A (ja) 易開封型内容物入り複室容器の製造方法
JPH0919480A (ja) 医療用容器
JPH1156970A (ja) 医療用容器
JPH1176367A (ja) 医療用容器
JP2002253638A (ja) 固形薬剤を内封する可撓性薬剤容器およびその製造方法
JP2008500240A (ja) 製品、特に薬剤を貯蔵するための気密容器、及び前記容器を充填するための無菌的方法
JP2000107256A (ja) 薬剤混合輸液バッグ
JPH1156968A (ja) 医療用容器の包装体
JPH1015033A (ja) 輸液容器
JPH10328269A (ja) 医療用容器
JPH10338275A (ja) 医療用容器の包装体
JPH11169434A (ja) 医療用容器
JPH11137636A (ja) 医療用容器の製造方法