JP2002253360A - 配膳車の温蔵構造 - Google Patents
配膳車の温蔵構造Info
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Abstract
に、中央の加熱路44と、前後の送風路46,46とが
画成される。加熱路44と各送風路46は、ダクト下部
で相互に連通する。ダクト32のヒータパネル34に、
加熱路44と対応する裏面にコードヒータ50が配設さ
れる。ヒータパネル34における各送風路46の下端近
傍に対応する一箇所に、送風路46と温蔵室20とを連
通する下部吹出口52が形成される。ヒータパネル34
における各送風路46と対応する上下方向の中間より上
部側には、上下方向に離間する複数箇所に、送風路46
と温蔵室20とを連通する上部吹出口54が形成され
る。そして、加熱路44を下降しつつコードヒータ50
で加熱された温風は、各送風路46を上昇する過程で各
吹出口52,54から温蔵室20に吹出される。
Description
した温蔵室に温風を循環させることで、該温蔵室を保温
する配膳車の温蔵構造に関するものである。
配設した仕切壁により、温蔵室と冷蔵室とを隣接して画
成した配膳車が利用されている。この配膳車の温蔵室で
は、その内側壁に、上部で開口するダクトが上下方向に
所定長さで延在するよう配設されると共に、該ダクト内
が2つの仕切板により3つの通路に仕切られている。ま
た、中央の加熱路の内部にヒータが配設されると共に、
その両側の送風路には温蔵室内に温風を吹出すための吹
出口が上下方向に離間して複数形成してある。なお、仕
切板はダクトの下端までは配設されておらず、加熱路と
両送風路とはその下部側で相互に連通して温風が流通す
るよう構成されている。
配設したファンの運転により前記加熱路に上方から吹込
まれた室内空気が、該加熱路を下降しつつ前記ヒータに
より加熱されて温風とされた後、この温風が仕切板下端
から各送風路に流入し、各送風路を上昇する過程で各吹
出口から温風が温蔵室に吹出されることで、該温蔵室を
保温するよう構成される。
化あるいは温蔵室の容積拡大等の要請により、前記ダク
トを薄型とする傾向にあり、この場合にはダクト内の前
記加熱路および送風路が狭くなっていた。このため、前
記加熱路から両送風路へ温風が円滑に流れず、両送風路
の下部側の内圧が高まる結果として、各送風路の下部側
の吹出口から多くの温風が温蔵室に吹出されてしまい、
該送風路の上部側に上昇する温風の量が少なくなってし
まう欠点がある。すなわち、送風路における上下位置で
の温風の吹出し量の違いによって、温蔵室内の上下位置
で室温のバラツキを生じていた。
している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、温蔵室の温度分布の均一化を図
り得る配膳車の温蔵構造を提供することを目的とする。
所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る配膳車
の温蔵構造は、本体内部に画成された温蔵室の内側壁に
ダクトが上下方向に延在するよう配設され、該ダクト内
に画成された中央の加熱路を下降する温風が、該加熱路
を挟む両側に画成された各送風路に流入して上昇するよ
う構成した配膳車において、前記ダクトにおける各送風
路の下端近傍に対応する一箇所に、前記温風を温蔵室内
に吹出す下部吹出口を形成すると共に、前記ダクトにお
ける各送風路と対応する上下方向の中間より上部側に
は、上下方向に離間する複数箇所に、前記温風を温蔵室
内に吹出す上部吹出口を形成したことを特徴とする。
構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照し
ながら説明する。
部を示し、図4は、該温蔵構造が採用される配膳車を示
す。実施例の配膳車10は、前後両面が開放された全体
として矩形箱状をなす断熱構造の本体12を備え、その
底面には複数のキャスター14が配設されて移動可能に
構成されている。この本体12内部の幅方向中央部に中
間壁16が前後方向に設けられ、内部が左右2室に画成
される。更に、各室では、その幅方向の中央部よりも少
し中間壁16側に寄った位置に、断熱性の仕切壁18が
夫々設けられており、これにより仕切壁18の外側(中
間壁16から離間する側)に温蔵室20が画成されると
共に、仕切壁18の内側(中間壁16に近接する側)に温
蔵室20よりも少し間口の狭い冷蔵室22が画成される
ようになっている。また本体12の前後の開口部には、
4つの室20,20,22,22の夫々に対応して4枚ず
つの扉24が開閉可能に配設してある。
す如く、左右の冷蔵室22,22に向けて水平に突出す
る複数のトレイ受け26が、上下方向に所定間隔離間し
て配設されている。また各温蔵室20を画成する本体1
2の内側壁28にも、同一高さ位置にトレイ受け26が
温蔵室20に向けて水平に突出するよう配設され、対応
するトレイ受け26,26間に食品が盛り付けられたト
レイ30が載置されるよう構成される。
蔵室20から離間する凹部28aが上下方向に延在する
よう形成されると共に、該内側壁28に配設されて上下
方向に所定長さで延在するダクト32が凹部28a内に
収容されている。このダクト32は、矩形状のヒータパ
ネル34と、該パネル34の前後両端部において内側壁
28に向けて略直角に折曲形成した一対の側板36,3
6およびヒータパネル34、両側板36,36の下端間
に配設されてダクト下部を塞ぐ底板38とから基本的に
構成され、両側板36,36および底板38の開放端(ヒ
ータパネル34から離間する端)が、パッキン40を介
して内側壁28に当接するよう配設される。すなわち、
ダクト32は内側壁28に配設された状態で、上部での
み開口するよう構成されると共に、該ダクト32と内側
壁28とをパッキン40を介して当接することで、両者
の当接部間に隙間が生ずるのを防止するよう構成されて
いる。
れた複数のブラケット56にヒータパネル34を当接し
た状態でネジ58を介して配設されており、該ネジ58
を締付けることによって、前記パッキン40をつぶして
隙間を確実になくすようになっている。またパッキン4
0とダクト32とは、接着剤により接着してある。更
に、ダクト32を凹部28aに配設した状態で、前記ヒ
ータパネル34が凹部28aから温蔵室20側に突出し
ないよう設定されており、内容積を拡大し得るよう構成
されている。
おけるヒータパネル34と内側壁28との間には、前後
方向に離間する一対の仕切板42,42が上下方向に所
定長さで平行に延在するよう配設され、ダクト32内
に、中央の加熱路44および該加熱路44を挟む前後の
送風路46,46を画成している。また、各仕切板42
は前記底板38までは延在しておらず、各仕切板42の
下端と底板38との間に形成された連通部48を介して
加熱路44と各送風路46とが相互に連通するよう構成
される。
4の裏面(加熱路44側に臨む壁面)には、その上下方向
の所定領域に亘ってコードヒータ50が蛇行状に配設さ
れており、該ヒータ50により加熱されるヒータパネル
34の輻射熱、およびコードヒータ50により加熱され
た温風によって、前記温蔵室20を保温するよう構成さ
れる。なお、コードヒータ50は、ダクト32の上部開
口から引出された電源コード(図示せず)を介して電源に
接続してある。前記ヒータパネル34(ダクト32)にお
ける各送風路46の下端近傍に対応する一箇所、すなわ
ち前記仕切板42の下端より下方で加熱路44と送風路
46とが連通する領域の1箇所に、図3に示す如く、送
風路46と温蔵室20とを連通する下部吹出口52が形
成されている。また、ヒータパネル34(ダクト32)に
おける各送風路46と対応する上下方向の中間より上部
側には、上下方向に離間する複数箇所に、図2に示す如
く、送風路46と温蔵室20とを連通する上部吹出口5
4が形成されている。すなわち、前記加熱路44から各
送風路46に流入した温風が、各吹出口52,54から
温蔵室20に吹出されるよう構成してある。なお実施例
では、下部吹出口52および上部吹出口54は、同一箇
所(レベル)において夫々2つの吹出口が並列に形成して
ある。
の表面には、前記各吹出口52,54と干渉しない位置
に係止部(図示せず)が配設され、前記トレイ受け26
は、該係止部を介してダクト32に固定されるようにな
っている。
せず)が配設され、該ファンを運転することで、温蔵室
20の内部空気をダクト32の上部に開設した吹込口4
4aから加熱路44に吹込むよう構成される。従って、
加熱路44に吹込まれた空気は、前記コードヒータ50
によって加熱されつつ下降し、前記連通部48,48を
介して両送風路46,46に流入し、各送風路46を上
昇しつつ前記各吹出口52,54から温蔵室20に吹出
される。なお、加熱路44を空気が降下することで、コ
ードヒータ50により加熱されているヒータパネル34
の輻射熱を全面に亘って均一化するようになっている。
の作用につき、以下説明する。前記配膳車10の運転を
開始すると、前記コードヒータ50に通電され、該ヒー
タ50が接触するヒータパネル34が加熱され、該パネ
ル34の輻射熱によって前記温蔵室20内は保温され
る。また、前記ダクト32の上方に配設したファンが運
転され、前記温蔵室20内の空気は、吹込口44aを介
して加熱路44に吹込まれ、該加熱路44を下降しつつ
前記コードヒータ50で加熱されて温風とされた後に、
前記連通部48,48を介して前記両送風路46,46に
流入する。なお、加熱路44を空気が流れることで、ヒ
ータパネル34の輻射熱は全体に亘って均一化される。
は、図1に示す如く、その下端近傍に形成された前記下
部吹出口52から温蔵室20内に吹出される。また、下
部吹出口52から吹出されることなく送風路46を上昇
する温風は、その上下方向の中間より上部側の複数箇所
に形成されている各上部吹出口54の夫々から温蔵室2
0内に吹出される。
にのみ下部吹出口52が形成されているから、前記ダク
ト32を薄型とすることで前記加熱路44および送風路
46が狭くなった場合(内側壁28とヒータパネル34
との離間空間が狭くなった場合)においても、温蔵室2
0の下部側に多量の温風が吹出されてしまうのを防止し
得る。従って、送風路46の上部側に上昇する温風の量
が少なくなることはなく、上部吹出口54から温蔵室2
0の上部側に充分な温風を吹出すことができ、温蔵室2
0内の上下位置での室温のバラツキ発生を防ぐことがで
きる。
熱材の発泡等に起因して前記内側壁28におけるダクト
配設面に凹凸が生ずる場合がある。しかるに、実施例の
配膳車10では、前記ダクト32と内側壁28とはパッ
キン40を介して当接させているから、内側壁28に凹
凸があっても両者間に隙間が生ずるのは該パッキン40
により防止される。従って、ダクト32における前記吹
出口52,54以外の部分から温風が温蔵室20内に洩
れるのは防止され、温蔵室20内の室温のバラツキ発生
を更に抑制することができる。
部吹出口は、同一箇所(レベル)において2つの吹出口を
並列して形成した場合で説明したが、各箇所において吹
出口は1つあるいは3つ以上としてもよい。また実施例
では、ヒータをダクトにおけるヒータパネルの裏側に配
設したが、加熱路に臨む内側壁側に配設することができ
る。更に、実施例では、加熱路の内部にヒータを配設し
たが、該加熱路に吹込まれる前の空気を別箇所に設けた
ヒータで加熱する構成を採用することが可能である。
の温蔵構造によれば、送風路の下部側には1箇所にのみ
下部吹出口を形成したから、ダクトを薄型とすることで
加熱路および送風路が狭くなった場合においても、温蔵
室の下部側にのみ多量の温風が吹出されてしまうのを防
止し得る。すなわち、送風路の上部側に上昇する温風の
量が少なくなるのは抑制され、上部吹出口から温蔵室の
上部側に充分な温風を吹出すことができ、温蔵室内の上
下位置で室温のバラツキを生ずるのを防ぐことができ
る。
略斜視図である。
断した状態で示す要部平面図である。
断した状態で示す要部平面図である。
示す一部切欠き正面図である。
44 加熱路 46 送風路,52 下部吹出口,54 上部吹出口
Claims (2)
- 【請求項1】 本体(12)内部に画成された温蔵室(20)の
内側壁(28)にダクト(32)が上下方向に延在するよう配設
され、該ダクト(32)内に画成された中央の加熱路(44)を
下降する温風が、該加熱路(44)を挟む両側に画成された
各送風路(46)に流入して上昇するよう構成した配膳車に
おいて、 前記ダクト(32)における各送風路(46)の下端近傍に対応
する一箇所に、前記温風を温蔵室(20)内に吹出す下部吹
出口(52)を形成すると共に、 前記ダクト(32)における各送風路(46)と対応する上下方
向の中間より上部側には、上下方向に離間する複数箇所
に、前記温風を温蔵室(20)内に吹出す上部吹出口(54)を
形成したことを特徴とする配膳車の温蔵構造。 - 【請求項2】 前記下部吹出口(52)は、前記加熱路(44)
と送風路(46)とが連通する領域に位置している請求項1
記載の配膳車の温蔵構造。
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JP2001060879A JP4570264B2 (ja) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | 配膳車の温蔵構造 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0833524A (ja) * | 1994-07-26 | 1996-02-06 | Matsushita Electric Works Ltd | 配膳車 |
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2001
- 2001-03-05 JP JP2001060879A patent/JP4570264B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4570264B2 (ja) | 2010-10-27 |
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