JP2002253340A - スチーム式美容器 - Google Patents

スチーム式美容器

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JP2002253340A JP2001055287A JP2001055287A JP2002253340A JP 2002253340 A JP2002253340 A JP 2002253340A JP 2001055287 A JP2001055287 A JP 2001055287A JP 2001055287 A JP2001055287 A JP 2001055287A JP 2002253340 A JP2002253340 A JP 2002253340A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルから湯滴の噴出することのないスチー
ム式美容器を提供する。 【解決手段】 給水タンク13と、給水タンク13内の
水20を加熱するヒータ14と、ヒータ14の加熱によ
り気化して成るスチームの移動するスチーム流路3を有
し、所定の長さを有する貫通した筒状であり且つ先端を
スチーム噴出口としたノズル1をスチーム流路3内に位
置させてスチーム流路3を通ったスチールをノズル1の
スチーム噴出口から噴出させるスチーム式美容器15に
おいて、結露水生成蓄積部18とノズル1の外周面との
間に、ノズルの中心軸Cに沿って棒状の復水部材4を設
ける。このとき、ノズル1の外周面と復水部材4との間
には隙間5を設けるとともに、復水部材4の上流側端部
は復水管路9に接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチーム式美容器
に関し、詳しくは、ノズル外周面及びその近傍に生じた
結露水をノズルから噴出することなく確実に給水タンク
に戻す為の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】スチーム式美容器とは、給水タンクやヒ
ータにより成るスチーム発生装置で発生させたスチーム
をスチーム流路の先端に設けたノズルのスチーム噴出口
から人体に向けて噴出させる為のものであり、肌の新陳
代謝促進や毛髪に潤いを与える等といった美容効果を得
ることのできるものであるが、ノズルの外周面やノズル
近傍のスチーム流路内壁にはどうしても結露水(湯滴)
が生じてしまい、これがスチーム圧によりノズルから噴
出してしまうと使用者に火傷を負せる恐れがある。そこ
で、結露水の噴出を防ぐ為に特開2000−07003
9公報記載のスチーム式美容器のようにノズル自体に結
露水を滴下して給水タンクに戻す為の機構を設けたもの
も提案されているのだが、上記したような滴下機構で
は、ノズル外周面の結露溜りが滴下機構を介して滴下す
るのに時間がかかり、滴下するまでの間に結露溜りが増
加してしまう。結露溜りはその量が多い程にスチーム圧
の変動等によって動きが不安定化するものであり、この
為に或るタイミングで結露溜りがスチームとともにノズ
ルを通って噴射されてしまうことがあった。
【0003】図7に示すように、従来はこれを解決する
為に複数のひも状の金属をより込んで形成した復水部材
30をノズル1の下部に設置し、ノズル1の外周面に生
じたノズル外周結露溜りW1を、復水部材30の毛細管
現象を利用してスチーム圧の変動等の影響を受けない復
水部材30の端部16にまで強制的に引き込んでから滴
下させる構成をとっていた。
【0004】しかし、この構成のものではスチーム量を
大きくした場合に問題が生じる。つまり、スチーム流路
内壁17のノズル1近傍下側に形成した結露水生成蓄積
部18に蓄積されるノズル近傍結露溜りW2の生成量が
スチーム量の増加に伴って増加し、加えて、ノズル近傍
結露溜りW2を結露水生成蓄積部18内に保持させる働
きをするスチーム圧がスチーム量の増加に伴って増加す
ることからノズル近傍結露溜りW2が給水タンク13側
に流れ出す為に必要となる溜り量も増加してしまい、こ
れによりスチーム量が増大する程にノズル近傍結露溜り
W2の溜り量が増加することとなる。
【0005】ノズル近傍結露溜りW2の溜り量が増加す
ると、復水部材30はその一部がノズル近傍結露溜りW
2に浸ってしまい、この為に毛細管現象が生じなくなっ
てノズル外周結露溜りW1を復水部材30の端部16に
まで引き込めなくなってしまうばかりか、復水部材4が
ノズル近傍結露溜りW2を水の表面張力によって保持し
てしまうといった現象が生じてしまう。このような現象
が生じるとノズル近傍結露溜りW2はノズル1側に接近
することとなるので、スチーム圧の変動等が生じるとノ
ズル1からノズル近傍水溜りW2の一部が熱い湯滴とな
って噴出されてしまう可能性が高くなる。従って、使用
スチームの量を規制する必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、ノズル外周結露溜りW2やノ
ズル近傍結露溜りW1をノズル1から湯滴として噴出さ
せることなく確実に給水タンク13に戻すことのでき
る、ノズル1からの湯滴の噴出に対して安全性の高いス
チーム式美容器を提供することを課題とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るスチーム式美容器を、給水タンクと、給
水タンク内の水を加熱するヒータと、ヒータの加熱によ
り気化して成るスチームの移動するスチーム流路を有
し、所定の長さを有する貫通した筒状であり且つ先端を
スチーム噴出口としたノズルをスチーム流路内に位置さ
せて、スチーム流路内を流れてきたスチームをノズルの
スチーム噴出口から噴出させるスチーム式美容器におい
て、結露水が蓄積される側のスチーム流路の内壁とノズ
ルの外周面との間に、ノズルの中心軸に沿って棒状の復
水部材を設けたことを特徴とするスチーム式美容器とす
る。
【0008】このようにすることで、復水部材と接触し
たノズル近傍結露溜りの不安定な動きを抑制するととも
に、該ノズル近傍結露溜りを復水部材に伝わせて給水タ
ンクに戻し、加えて、復水部材と接触したノズル外周結
露溜りを復水部材に伝わせてノズル近傍結露溜りと結合
させた後に給水タンクに戻すことができる。
【0009】また、ノズルの外周面と復水部材との間に
隙間を設けることも好ましく、このようにすることで、
ノズル外周結露溜りが復水部材を伝った後に再びノズル
側に戻ることを防止することができる。
【0010】また、スチーム流路に結露水を給水タンク
に戻す為の復水管路を設けるとともに、復水部材を復水
管路に接触させることも好ましく、このようにすること
で、復水部材を伝う結露水に毛細管現象を生じさせるこ
とができる。
【0011】また、復水部材を断面円形状に形成するこ
とも好ましく、このようにすることで、復水部材の表面
積を小さく抑えて復水部材の外周面に生じる結露量を抑
制することができ、加えて、表面張力によって復水部材
が結露水を保持する力を抑制することもできる。
【0012】また、復水部材を円筒形状に形成すること
も好ましく、このようにすることで、ノズルと復水部材
の下流側端部との間に生じた結露溜りを毛細管現象によ
って復水部材の円筒内部に伝わせることができる。
【0013】また、復水部材を高熱伝導性金属で形成す
ることも好ましく、このようにすることで、復水部材の
形状安定性や信頼性が経時的に確保されるとともに、復
水部材の昇温速度が上昇するので復水部材の外周面に生
じる結露量が抑制される。
【0014】また、復水部材を複数設けるとともに、そ
れらを並列に配設することも好ましく、このようにする
ことで、ノズル近傍結露溜りを複数の結露溜りに分割し
て給水タンクに戻すことができ、分割された結露溜りを
夫々強力に規制することができるとともに、夫々の結露
溜りの溜り量を少なく抑えることができる。
【0015】また、ノズルの外周面を高撥水性に設ける
ことも好ましく、このようにすることで、ノズルの外周
面に生じた結露水を無数の小さな結露玉にし、ノズルか
ら結露水への放熱量を減少させてノズルの昇温速度を上
昇させることができ、これによりノズルの外周面におけ
る結露量を少なく抑えることができる。また、結露玉が
結合して成るノズル外周結露溜りを溜り量の少ないうち
に重力によって滴下させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施の形態に基づいて説明する。図3は本発明の実施の形
態における一例の概略断面図であり、図示したように、
スチーム式美容器15は、給水タンク13と、給水タン
ク13内の水20を加熱するヒータ14と、ヒータ14
の加熱により気化して成るスチームの移動するスチーム
流路3を有したものであり、スチーム流路3内の下流側
には、所定の長さを有する貫通した筒状であり且つ先端
をスチーム噴出口としたノズル1を位置させている。使
用者はスチーム流路3を通ってノズル1のスチーム噴出
口から噴出されたスチームを浴びることで肌の新陳代謝
を促進させたり毛髪に潤いを与えたりといった美容効果
を得る。
【0017】図1、図2には一例のノズル1近傍の構造
が示してある。多孔質高熱伝導材12(例えばSUS焼
結体で形成)を内蔵したノズル1は、パッキン2により
固定保持されている。ノズル1の上流側端面8周辺のス
チーム流路内壁17には、スチームの上流側を小径、下
流側を大径として成る結露水生成蓄積部18が設けられ
ており、該結露水生成蓄積部18とノズル1との間には
棒状の復水部材4がノズル1の中心軸Cに沿って設けて
ある。
【0018】上記復水部材4は高熱伝導性金属で形成し
たものであり、固定部材6を介してその下流側端部をノ
ズル1に固定させてあるとともに、上流側端部7を結露
水生成蓄積部18から上流側に延設されて成る復水管路
9に接触させてある。ここでの復水管路9との接触は、
復水部材4を伝う結露水に上流側端部7にて毛細管現象
を生じさせる為のものであり、この毛細管現象によっ
て、結露水の溜り量が少ないうちに復水部材4を伝うよ
うに結露水を引き込んで給水タンク13に戻すことがで
きる。また、固定部6としては、ばね性を有した金属等
で形成するほうが保持力も得られて組立性も良くなるの
で好ましい。
【0019】結露水生成蓄積部18にて蓄積されたノズ
ル近傍結露溜りW2は、復水部材4との接触により、ス
チーム圧の変動等により生じる不安定な動きが水の表面
張力の作用で抑制されるとともに、上流側端部7で生じ
る毛細管現象によって復水部材4を伝って復水管路9へ
と引き込まれ、溜り量が少ないうちに給水タンク13に
戻されることになるので、ノズル近傍結露溜りW2がノ
ズル1に接近することが防止される。また、ノズル近傍
結露溜りW2が給水タンク13に戻るまでの復水経路は
復水部材4を伝わることで固定した経路となり、この為
に復水経路の固定されていないものが有することとなる
不安定性要素は排除されているので、復水信頼性が向上
する。
【0020】ノズル1の外周面の結露水が蓄積して生じ
たノズル外周結露溜りW1は、復水部材4を伝ってノズ
ル近傍結露溜りW2と結合し、その後は一体となって上
流側端部7で生じる毛細管現象によって復水部材4を伝
って復水管路9へと引き込まれ、給水タンク13に戻さ
れる。ここで、ノズル1と復水部材4との間には、ノズ
ル外周結露溜りW1が復水部材4を伝った後に再びノズ
ル1側に戻ってノズル1の下流側端面8と接触すること
のない程度の広さに隙間5を空けておくことで、復水信
頼性が更に向上する。
【0021】上記したように、復水部材4を一つ設ける
ことによってノズル近傍結露溜りW2とノズル外周結露
溜りW1の両方を効率よく給水タンク13に戻し、それ
らの結露溜りの一部が湯滴としてノズル1から噴き出さ
れることを防止している。
【0022】また、復水部材4の形状は棒状であるとと
もに、図4に示すように断面円形状に形成されており、
これにより復水部材4の表面積を小さくして復水部材4
の外周面に生じる結露量を抑制している。更に、断面円
形状にすることで、表面張力により復水部材4が結露水
を保持する力が抑制されているので、ノズル外周結露溜
りW1とノズル近傍結露溜りW2はスムーズに結合して
給水タンク13に戻されることとなる。従って、復水部
材4を断面円形状に形成することで、ノズル近傍結露溜
りW2の溜り量は更に少なく抑えられ、これによりノズ
ル1からの湯滴の噴出しに対する安全性を更に向上させ
ている。
【0023】また、復水部材4は高熱伝導性金属で形成
されており、これによって復水部材4の昇温速度が速く
なっているので、復水部材4の外周面に生じる結露量が
少なく抑えられている。更に、金属で形成されているこ
とで、形状安定性や信頼性が経時的に確保されるので復
水信頼性も高い。
【0024】本例では、ノズル1の上流側端面8周辺の
スチーム流路内壁17に結露水生成蓄積部18を形成し
ているが、このような結露水生成蓄積部18を設けず、
スチーム流路内壁17をノズル1近辺においても略同径
に形成したものであっても構わない。
【0025】図4には、本発明の実施の形態における他
の例のノズル1周辺を示している。他の例のスチーム式
美容器は、復水部材4の形状を貫通した円筒形状とした
ものであり、その他の構成は上記した一例のものと同様
である。このようにすることで、ノズル外周結露溜りW
1のなかでも特にノズル1と復水部材4の下流側端部と
の間に生じた結露溜りW3が毛細管現象によって復水部
材4の円筒内部を伝わって、復水部材4の上流側端部と
接触した復水管路9に導出されることとなる。従って、
ノズル外周結露溜りW1の溜り量を低減させることがで
きるので、ノズル1からの湯滴の噴出しに対する安全性
が更に向上するものである。
【0026】図5には、本発明の実施の形態における更
に他の例のノズル1周辺を示している。更に他の例のス
チーム式美容器は、復水部材4として、円筒形状の左復
水部材4a、中復水部材4b、右復水部材4cを適当な
隙間を空けて並列に配設したものであり、その他の構成
は上記した一例のものと同様である。このようにするこ
とで、ノズル近傍結露溜りW2は、図5(b)中にて左
復水部材4aより左側に溜まって成る結露溜りW4と、
左復水部材4aと中復水部材4bの間に溜まって成る結
露溜りW5と、中復水部材4bと右復水部材4cの間に
溜まって成る結露溜りW6と、右復水部材4cの右側に
溜まって成る結露溜りW7とに分割されたうえで夫々が
復水経路を通って給水タンク13に戻される。従って、
結露溜りW4〜W7の夫々は溜り量が少なく抑えられる
とともに動きを強力に規制されるので、ノズル1からの
湯滴の噴出しに対する安全性が更に向上するものであ
る。
【0027】図6には、本発明の実施の形態における別
の例のノズル1を示している。別の例のノズル1は外周
面を高撥水性としたものであり、その他の構成は上記し
た一例のものと同様である。本例では、高熱伝導性金属
で形成されたノズル1の外周面に四弗化エチレン樹脂コ
ート11を処理することで上記高撥水性を実現させてい
るが、ノズル1の外周面に酸化チタン処理を施したり、
ノズル1自体を高撥水性の素材で形成したものであって
も良い。
【0028】このような構成にすることで、ノズル1の
外周面に生じた結露水は図示したように無数の小さな結
露玉W8になるので、結露水とノズル1との接触面積が
減少する。これによりノズル1から結露水への放熱量が
減少してノズル1の昇温速度が速くなるので、ノズル1
の外周面におけるスチームの飽和温度が高くなり、ノズ
ル1の外周面での結露量が少なく抑えられる。また、上
記した無数の結露玉W8が結合してノズル外周結露溜り
W1を形成した場合にも、ノズル1の外周面における高
撥水性によって溜り量の少ないうちに重力によってノズ
ル外周結露溜りW1を滴下させることができる。従っ
て、ノズル1の外周面を高撥水性に設けることで、ノズ
ル1からの湯滴の噴出しに対する安全性が更に向上する
ものである。
【0029】
【発明の効果】上記のように本発明にあっては、請求項
1に係る発明を、給水タンクと、給水タンク内の水を加
熱するヒータと、ヒータの加熱により気化して成るスチ
ームの移動するスチーム流路を有し、所定の長さを有す
る貫通した筒状であり且つ先端をスチーム噴出口とした
ノズルをスチーム流路内に位置させて、スチーム流路内
を流れてきたスチームをノズルのスチーム噴出口から噴
出させるスチーム式美容器において、結露水が蓄積され
る側のスチーム流路の内壁とノズルの外周面との間に、
ノズルの中心軸に沿って棒状の復水部材を設けたことを
特徴とするスチーム式美容器とすることで、復水部材と
接触したノズル近傍結露溜りの不安定な動きを抑制する
とともに、該ノズル近傍結露溜りを復水部材に伝わせて
給水タンクに戻することができ、加えて、復水部材と接
触したノズル外周結露溜りを復水部材に伝わせてノズル
近傍結露溜りと結合させた後に給水タンクに戻すことが
できるので、復水部材を設けるだけでノズル近傍結露溜
りとノズル外周結露溜りの両方を効率よく給水タンクに
まで戻し、結露溜りの一部がノズルのスチーム噴出口か
ら湯滴となって噴出することを防止するという効果があ
る。
【0030】また、請求項2に記載の発明にあっては、
請求項1に記載の発明の効果に加えて、ノズルの外周面
と復水部材との間に隙間を設けることで、ノズル外周結
露溜りが復水部材を伝った後に再びノズル側に戻ること
を防止しているので、復水信頼性が更に向上するという
効果がある。
【0031】また、請求項3に記載の発明にあっては、
請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、スチー
ム流路に結露水を給水タンクに戻す為の復水管路を設け
るとともに復水部材を復水管路に接触させることで、復
水部材を伝う結露水に毛細管現象を生じさせているの
で、結露溜りの溜り量が少ないうちに結露溜りを復水経
路に引き込んで給水タンクに戻すことができ、これによ
りノズルからの湯滴の噴出に対する安全性を更に向上さ
せるという効果がある。
【0032】また、請求項4に記載の発明にあっては、
請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
復水部材を断面円形状に形成することで、復水部材の表
面積を小さく抑えて復水部材の外周面に生じる結露量を
抑制することができ、加えて、表面張力によって復水部
材が結露水を保持する力を抑制することもできるので、
結露溜りの溜り量が更に少ないうちに結露溜りを復水経
路に引き込んで給水タンクに戻し、これによりノズルか
らの湯滴の噴出に対する安全性を更に向上させるという
効果がある。
【0033】また、請求項5に記載の発明にあっては、
請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
復水部材を円筒形状に形成することで、ノズルと復水部
材の下流側端部との間に生じた結露溜りを毛細管現象に
よって復水部材の円筒内部に伝わせることができるの
で、ノズル外周結露溜りの溜り量を減少させてノズルか
らの湯滴の噴出に対する安全性を更に向上させるという
効果がある。
【0034】また、請求項6に記載の発明にあっては、
請求項1〜5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
復水部材を高熱伝導性金属で形成することで、復水部材
の形状安定性や信頼性が経時的に確保されるとともに、
復水部材の昇温速度が速くなることから復水部材の外周
面に生じる結露量が抑制されるので、ノズルからの湯滴
の噴出に対する安全性が更に向上するという効果があ
る。
【0035】また、請求項7に記載の発明にあっては、
請求項1〜6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
復水部材を複数設けるとともにそれらを並列に配設する
ことで、ノズル近傍結露溜りを複数の結露溜りに分割し
て給水タンクに戻すことができ、更に、分割された結露
溜りを夫々強力に規制することができるとともに夫々の
結露溜りの溜り量を少なく抑えることができるので、結
露溜りがノズルに近づくことを防止してノズルからの湯
滴の噴出に対する安全性を更に向上させるという効果が
ある。
【0036】また、請求項8に記載の発明にあっては、
請求項1〜7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
ノズルの外周面を高撥水性に設けることで、ノズルの外
周面に生じた結露水を無数の小さな結露玉にしてノズル
から結露水への放熱量を減少させ、ノズルの昇温速度の
上昇により、ノズルの外周面における結露量を少なく抑
えることができることに加えて、結露玉が結合して成る
ノズル外周結露溜りを溜り量の少ないうちに重力によっ
て滴下させることができるので、ノズルからの湯滴の噴
出に対する安全性を更に向上させるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における一例のノズル近傍
を示した一部断面図である。
【図2】図1におけるA矢視図である。
【図3】一例のスチーム式美容器の概略一部断面図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態における他の例のノズルと
復水部材を示しており、(a)は側面図、(b)は
(a)におけるA′矢視図である。
【図5】本発明の実施の形態における更に他の例のノズ
ル近傍を示しており、(a)は一部断面図、(b)は
(a)におけるA″矢視図である。
【図6】本発明の実施の形態における別の例のノズルを
示す側面図である。
【図7】従来例のノズル近傍を示した一部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ノズル 3 スチーム流路 4 復水部材 4a 左復水部材 4b 中復水部材 4c 右復水部材 5 隙間 9 復水管路 13 給水タンク 14 ヒータ 15 スチーム式美容器 17 スチーム流路内壁 W1 ノズル外周結露溜り W2 ノズル近傍結露溜り C 中心軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水タンクと、給水タンク内の水を加熱
    するヒータと、ヒータの加熱により気化して成るスチー
    ムの移動するスチーム流路を有し、所定の長さを有する
    貫通した筒状であり且つ先端をスチーム噴出口としたノ
    ズルをスチーム流路内に位置させて、スチーム流路内を
    流れてきたスチームをノズルのスチーム噴出口から噴出
    させるスチーム式美容器において、結露水が蓄積される
    側のスチーム流路の内壁とノズルの外周面との間に、ノ
    ズルの中心軸に沿って棒状の復水部材を設けたことを特
    徴とするスチーム式美容器。
  2. 【請求項2】 ノズルの外周面と復水部材との間に隙間
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載のスチーム式
    美容器。
  3. 【請求項3】 スチーム流路に結露水を給水タンクに戻
    す為の復水管路を設けるとともに、復水部材を復水管路
    に接触させたことを特徴とする請求項1または2に記載
    のスチーム式美容器。
  4. 【請求項4】 復水部材を断面円形状に形成することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスチーム式
    美容器。
  5. 【請求項5】 復水部材を円筒形状に形成することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスチーム式美
    容器。
  6. 【請求項6】 復水部材を高熱伝導性金属で形成するこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のスチー
    ム式美容器。
  7. 【請求項7】 復水部材を複数設けるとともに、それら
    を並列に配設することを特徴とする請求項1〜6のいず
    れかに記載のスチーム式美容器。
  8. 【請求項8】 ノズルの外周面を高撥水性に設けること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のスチーム
    式美容器。
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