JP2002253170A - リン酸化オリゴ糖をカルシウム強化剤として含有する飲食物 - Google Patents

リン酸化オリゴ糖をカルシウム強化剤として含有する飲食物

Info

Publication number
JP2002253170A
JP2002253170A JP2001054892A JP2001054892A JP2002253170A JP 2002253170 A JP2002253170 A JP 2002253170A JP 2001054892 A JP2001054892 A JP 2001054892A JP 2001054892 A JP2001054892 A JP 2001054892A JP 2002253170 A JP2002253170 A JP 2002253170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calcium
potato
derived
parts
mineral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001054892A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kamasaka
寛 釜阪
Takahisa Nishimura
隆久 西村
Kenji Too
健二 戸尾
Takashi Kuriki
隆 栗木
Shigetaka Okada
茂孝 岡田
Reiichiro Sakamoto
禮一郎 阪本
Toshiyuki Kimura
敏幸 木村
Nobuo Uozu
伸夫 魚津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ezaki Glico Co Ltd
Oji Cornstarch Co Ltd
Original Assignee
Ezaki Glico Co Ltd
Oji Cornstarch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ezaki Glico Co Ltd, Oji Cornstarch Co Ltd filed Critical Ezaki Glico Co Ltd
Priority to JP2001054892A priority Critical patent/JP2002253170A/ja
Publication of JP2002253170A publication Critical patent/JP2002253170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Beans For Foods Or Fodder (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Confectionery (AREA)
  • Edible Seaweed (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Dairy Products (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
  • Noodles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カルシウムを強化した食品を得る。 【構成】 部分的にリン酸化されたオリゴ糖とカルシウ
ムが結合した物質を食品に配合し、目的を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、馬鈴薯由来のリン酸化
糖によりミネラルを溶解し、吸収性を上げると共に、食
品の風味を損なうこと無くミネラル強化を行なう方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品から摂取すべき栄養素の中でミネラ
ルは、骨、神経や筋肉の機能を維持するためにも欠くこ
とができないものである。しかし、現在の食生活におい
ては不足しがちで、健康上への影響が問題となってい
る。
【0003】例えば、カルシウムの平均摂取量は栄養所
要量に達していない。この一因として、カルシウムはア
ルカリ性領域において無機リン酸と結合して不溶性の沈
澱(リン酸カルシウム)を形成することが知られてお
り、且つ腸内の環境は微アルカリ性であり、また最近の
加工食品には無機リン酸が多く含まれているために、カ
ルシウムを摂取した際に、リン酸カルシウムとなり腸管
からのカルシウムの吸収が妨げられることが挙げられて
いる。
【0004】カルシウムを腸内環境下においても腸管か
ら効率よく吸収させることは、重要な課題である。特
に、成長期の子供や妊婦においてより多くのカルシウム
を摂取する必要がある。また、高齢になるに従って腸管
の機能が低下し、カルシウムの吸収力が低下する結果発
症する骨粗鬆症も深刻な問題である。さらに、カルシウ
ムを多く含む食品としては、牛乳、ヨーグルト、チーズ
などの乳製品やいわし、えびなどの魚介類の干物、佃煮
があるが、嗜好の問題や咀嚼力の低下から摂取されにく
い場合も多い。
【0005】また、鉄分の摂取については、2価鉄は酸
化されて3価鉄に変化しやすく、酸化型の鉄は中性から
アルカリ性域で凝集して沈澱を形成するため生体で吸収
され難くなる。また、鉄はこれの含まれる食品によって
その吸収性が大きく異なるために、偏食しがちな現代人
にとって摂取は十分とは言えない。特に、女性は鉄の需
要が高いので、摂取量が少ないことは問題である。
【0006】マグネシウムの摂取についても、マグネシ
ウム塩はカルシウム塩と同様、むしろ不溶性で、その生
体内への吸収率は比較的低く、特に成長期の子供や妊婦
においても不足することは問題である。また、鉄やマグ
ネシウムもカルシウムと同様に食事内容の影響を受けや
すく、鉄においては生体の消化管内で酸化されると沈澱
を形成しやすく吸収され難くなる。特に成長期の子供や
妊婦において不足することが多く、これらをより多く摂
取する必要がある。さらに今日、ダイエットや偏食の問
題も大きく、嗜好食品においてもカルシウムと同様に鉄
やマグネシウムの有効な生体への吸収を考慮した食品が
期待され、これらの吸収を促進する摂取方法を開発する
ことは重要である。以上のような目的で、カルシウム、
マグネシウム、鉄等を飲料類に添加した場合に、保存中
に沈澱が発生して商品価値が著しく減少するばかりか有
効な成分が損失することが問題となっている。
【0007】製品中のカルシウムが不溶化して沈澱とな
ること、腸内環境下において不溶化することを抑制する
目的のためにカルシウムと複合体を形成する能力のある
物質が開発され利用されている。例えば、カゼインホス
ホペプチド(CPP)を飲料や食品に添加する技術(特開
平3-240470、特開平5-284939)、クエン酸カルシウム・
リンゴ酸カルシウム複合体のカルシウム可溶化効果(特
開昭56-97248)、ペクチン酸カルシウムの骨強度増強作
用(特開平6-7116)などが知られており、一部食品にも
既に利用されている。しかし、利用用途によっては使用
制限があり、必ずしも満足のいくものではない。
【0008】例えば、カゼインホスホペプチドはその効
果が大きく、比較的よく食品に利用されているが、これ
は乳蛋白質を構成するペプチドであり、原料中に占める
その含量が少なく、分画が容易でないために大変高価で
ある。さらに、精製が不十分な粗精製品では苦味のある
ペプチドの混入が多く味覚上好ましくない。
【0009】また、酸性多糖や酸性蛋白質にもカルシウ
ムと化合物を形成する能力が知られているが、これらは
高分子であり食品に添加した際に粘度上昇を引き起こす
ためその用途は制限される。さらに、リンゴ酸や酒石酸
などの有機酸は安価であるが、食品にこれらを添加した
際に官能的に好ましくない味質を示す上、酸であること
から、歯のエナメル質の脱灰を引き起こすことがあり、
歯を健康に保つ上で問題がある。
【0010】さらに近年、人々の健康への要望は高ま
り、食品においても天然物が強く望まれている。カルシ
ウムを強化する目的で食品に添加される天然物としては
牛骨粉、卵殻カルシウム、魚骨粉があった。しかしなが
らこれらは、苦味や臭みがあり、さらに溶解性にも大き
く問題があるため、食品に添加するには使用方法が制限
されていた。
【0011】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、消費者が
強く望んでいる天然物の素材を添加する事により、飲料
中に原料由来及び強化の目的で添加したカルシウム等の
ミネラルが保存中に析出し商品価値を低下させ、さらに
カルシウムの吸収を妨げられる事を解決するものであ
り、さらに肥料、飼料、食品、飲料または健康食品にお
いては、味質、匂いを損なう事なく、原料由来及び強化
等の目的で新たに添加されたカルシウム等のミネラルが
肥料、飼料、食品、飲料または健康食品を摂取した後ア
ルカリ性である腸内環境下においても不溶化せず、腸管
から効率よく吸収させることを目的としている。つま
り、いわゆるカルシウム強化剤およびカルシウム可溶化
剤として安価で大量に提供すること、および、それを飼
料、食品、飲料または健康食品として広く提供すること
に資するものである。これにより飼料、食品、飲料また
は健康食品の摂取におけるカルシウムの吸収を促進する
ことが可能となる。また特に飲料においては保存中に原
料由来、あるいは強化する目的で添加したカルシウム等
のミネラルが沈澱し商品価値を大きく減少させるという
問題が解決されたわけである。
【0012】後に説明する本発明にいう馬鈴薯由来のリ
ン酸化糖がカルシウムその他のアルカリ土類金属や鉄を
可溶化し、生体への吸収を促進することが可能となり、
骨粗鬆症等のカルシウム不足からくる疾患の予防も期待
できる。さらに今日、ダイエットや偏食の問題も大き
く、嗜好食品においてもカルシウムと同様に鉄やマグネ
シウムの有効な生体への吸収を考慮した食品が期待さ
れ、これらの吸収を促進する摂取方法を開発することは
重要である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、馬鈴薯由
来のリン酸化糖(本願において、リン酸化オリゴ糖と称す
る物質も、同じ物質である)に着目し、馬鈴薯由来のリ
ン酸化糖が食品中に含まれるカルシウム及びミネラルを
可溶化し体内への吸収性を改善する事を発見し、カルシ
ウムやミネラルの吸収促進剤として既に発明を完成させ
ている(特開平8−104696)。つまり、特開平8
−104696では、リン酸化糖を食品に添加し、共存
するカルシウムを腸内で溶解させ、吸収性を向上させる
ものであった。かかる状況下において鋭意研究を重ねた
結果、本発明は特開平8−104696を更に発展させ
たものである。つまり、リン酸化糖自身にカルシウム等
のミネラルを結合させ、その馬鈴薯由来のリン酸化糖ミ
ネラル結合体自身でカルシウムやミネラルを強化しよう
としたものである。さらには例えば、飲料製造時に不溶
性あるいは難溶解性のカルシウムあるいはミネラル源を
溶解する方法として馬鈴薯由来のリン酸化糖を添加する
事により溶解する事もあらたに発見された。馬鈴薯由来
のリン酸化糖ミネラル結合物、とくには馬鈴薯由来のリ
ン酸化糖カルシウム結合物を飲料に添加した場合、製造
時、保存中には粉末あるいは析出しているカルシウムを
溶解し、溶解した後は析出する事はなく、溶解状態を保
ち、高い吸収性を示した。また種々の飼料、食品、飲料
または健康食品に添加する際は、味質に悪影響を及ぼさ
ない。つまり馬鈴薯由来のリン酸化糖及び馬鈴薯由来の
リン酸化糖ミネラル結合物はカルシウム等のミネラルの
可溶化剤および強化剤として有効であり、上記課題を解
決するために非常に重要であると考えられる。以下に、
本発明について詳細に記述する。
【0014】本発明に言う馬鈴薯由来のリン酸化糖と
は、詳しくは特開平8−104696に記載の方法によ
り調整されるグルコースが2分子以上結合したグルカン
にリン酸基が1分子以上結合したものをいう。馬鈴薯由
来のリン酸化糖ミネラル結合物とは、馬鈴薯由来のリン
酸化糖分子中の少なくとも1つのリン酸基に、カルシウ
ム、カリウム、マグネシウム、ナトリウムおよび鉄が結
合したものをいう。
【0015】原料となる澱粉等の酵素的分解には、澱粉
分解酵素であるα-アミラーゼ(EC3.2.1.1)、β-アミ
ラーゼ(EC 3.2.1.2)、グルコアミラーゼ(EC 3.2.1.
3)、イソアミラーゼ(EC 3.2.1.68)、プルラナーゼ
(EC 3.2.1.41)、ネオプルラナーゼ(Kuriki et al.、
Journal of Bacteriology、 170巻、1554頁-1559 頁、19
88年、Journal of Bacteriology, 369頁-374頁、1989
年)や糖転移酵素であるシクロデキストリングルカノト
ランスフェラーゼ(EC 2.4.1.19 ; 以下CGTaseと略す
る)を1種以上作用させ、または、それら1種以上とα
-グルコシダーゼ(EC3.2.1.20)を併用する。
【0016】各酵素の反応終了後においては、特に酵素
を失活させる必要はないが、100℃で10分保持する
など常法により酵素を失活させてもよい。さらに、遠心
分離あるいは膜ろ過などの常法により不溶物を分離除去
してもよい。
【0017】上記反応終了後馬鈴薯由来のリン酸化糖を
含有する糖混合物の精製は、陰イオン交換樹脂を用いる
ことができる。樹脂の種類は特に限定するものではない
が、キトパールBCW2501タイプ(富士紡績製)、アンバ
ーライトIRAタイプ(オルガノ製)、DEAE-セルロース
(ワットマン製)、DEAE-セファデックス、QAE-セファ
デックス(ファルマシア製)、QAE-セルロース(バイオ
ラッド製)等が好適に用いることができ、その樹脂の陰
イオン交換能が生じる条件となるよう適当なpHに調整
した緩衝液を用いて、樹脂を平衡化し、試料を調製す
る。これに馬鈴薯由来のリン酸化糖を含有する糖混合物
の分画を供することにより、馬鈴薯由来のリン酸化糖が
樹脂に吸着される。カラムを洗浄して中性糖を洗浄除去
した後、吸着した馬鈴薯由来のリン酸化糖をアルカリ性
の溶液または塩溶液を用いて溶出する。
【0018】このようにして得られた馬鈴薯由来のリン
酸化糖の溶液、馬鈴薯由来のリン酸化糖またはリン酸化
糖とその金属化合物の沈澱から通常実施される乾燥方
法、例えば熱風乾燥、流動層乾燥、真空乾燥等の方法を
実施して濃縮あるいは、粉末にするなど飲食に供しうる
馬鈴薯由来のリン酸化糖もしくはリン酸化糖ミネラル結
合体を得ることができる。
【0019】馬鈴薯澱粉にα-アミラーゼにつづいてグ
ルコアミラーゼ、イソアミラーゼあるいはプルラナーゼ
を作用させることによりグルコースがα-1,4-結合した
糖(重合度2以上15以下)である馬鈴薯由来のリン酸
化糖を得る事ができる。さらに検討を重ねた結果、得ら
れた馬鈴薯由来のリン酸化糖は、前述の陰イオン交換樹
脂を用いる精製法によって、1分子あたり1個のリン酸
基が結合したものと、2個以上のリン酸基が結合したも
のの2種の馬鈴薯由来のリン酸化糖が得られることが明
らかとなった。
【0020】本発明で言うところの、馬鈴薯由来のリン
酸化糖は以下のような性質を有する。オリゴ糖に結合し
ているリン酸基が、カルシウム等のミネラルと親和性が
高く、それらミネラルを可溶化することができる。オリ
ゴ糖に結合しているリン酸基が、カルシウム等のミネラ
ルと親和性が高く、それらミネラル析出を抑制すること
ができる。オリゴ糖に結合しているリン酸基が、カルシ
ウム等のミネラルと親和性が高く、それらと結合する事
により馬鈴薯由来のリン酸化糖自身がミネラル強化剤と
なる。カルシウムの生体への吸収を促進する効果を有す
る。 (5)虫歯の原因であるミュータンス菌に資化されない
非う蝕性の糖であり、グルカンの生成を行わない。
【0021】本発明の馬鈴薯由来のリン酸化糖及び馬鈴
薯由来のリン酸化糖ミネラル結合体は、ほとんど全ての
飲食用組成物または食品添加物用組成物に使用すること
が可能である。この飲食用組成物とは、ヒトの食品、動
物あるいは養魚用の飼料、ペットフードを総称するもの
である。すなわち、コーヒー、紅茶、日本茶、ウーロン
茶、ジュース、加工乳、生乳、牛乳、豆乳、ニアウォー
ター、スポーツドリンク、野菜ジュース、青汁、栄養ド
リンク、薬酒などの液体および粉末の飲料類、パン、ク
ッキー、クラッカー、ビスケット、ケーキ、ピザ、パイ
等のベーカリー類、スパゲティー、マカロニ等のパスタ
類、うどん、そば、ラーメン等の麺類、キャラメル、ガ
ム、チョコレート等の菓子類、おかき、ポテトチップ
ス、スナック等のスナック菓子類、アイスクリーム、シ
ャーベット等の冷菓類、クリーム、チーズ、粉乳、練
乳、乳飲料等の乳製品、ゼリー、プリン、ムース、ヨー
グルト等の洋菓子類、饅頭、ういろ、もち、おはぎ等の
和菓子類、醤油、たれ、麺類のつゆ、ソース、だしの
素、シチューの素、スープの素、複合調味料、カレーの
素、マヨネーズ、ケチャップ等の調味料類、カレー、シ
チュー、スープ、どんぶり等のレトルトもしくはいわし
の煮付け、さばの煮付け、シーチキン、焼き肉等の缶詰
食品、ハム、ハンバーグ、ミートボール、コロッケ、餃
子、ピラフ、おにぎり等の冷凍食品および冷蔵食品、ち
くわ、蒲鉾などの水産加工食品、納豆、漬物、味噌等の
醗酵食品、弁当のご飯、寿司等の米飯類、生薬、漢方薬
にも効果的に利用できる。さらに、カルシウムの吸収の
高さを利用して、乳児用ミルク、離乳食、ベビーフー
ド、ペットフード、動物用飼料、スポーツ食品、栄養補
助食品、健康食品等に使用し得る。
【0022】馬鈴薯由来のリン酸化糖及び馬鈴薯由来の
リン酸化糖ミネラル結合体によるミネラル可溶化効果に
ついて以下に説明する。リン酸カルシウムは食品添加物
として、一般的に広く用いられるが、難水溶性であり、
不溶性の沈澱を生じやすいため、飲料等には用いるには
多くの制限が有った。例えば、食品添加物として、第
一、第二、第三リン酸カルシウムがあるが、これらを飲
料に使用する場合は、飲料製造時に溶解させ、保存中に
も溶解状態を維持することが非常に困難であるため、現
実には使用されていなかった。
【0023】1%の馬鈴薯由来のリン酸化糖ナトリウム
結合体を用いることで、0.06%の第一あるいは第二リン
酸カルシウムが、室温下で簡単に溶解させ得ることがで
きる。また、1%の馬鈴薯由来のリン酸化糖を用いるこ
とで、0.25%の第一リン酸カルシウムあるいは第二リン
酸カルシウム、0.0625%の第三リン酸カルシウムを簡単
に溶解させることができた。つまり馬鈴薯由来のリン酸
化糖及び馬鈴薯由来のリン酸化糖ミネラル結合体を添加
する事により、溶解していないカルシウムを可溶化する
ことができた。馬鈴薯由来のリン酸化糖とこれらのリン
酸カルシウムの併用によっても効果的にカルシウム強化
が行なえることが解った。
【0024】次にカルシウム溶液に馬鈴薯由来のリン酸
化糖及び馬鈴薯由来のリン酸化糖ミネラル結合体を添加
し溶解状態を維持できるかどうか検討した。10mMのリン
酸カリウムを含むpH7.4の溶液に4mMの塩化カルシウム
を添加した場合、通常では速やかにリン酸カルシウムの
沈澱が生じる。この際に、1%リン酸糖を添加すること
でリン酸カルシウムの沈澱化が防止する事ができ、カル
シウムの溶解状態を保つ事ができた。以上のようにカル
シウム溶液に馬鈴薯由来のリン酸化糖及び馬鈴薯由来の
リン酸化糖ミネラル結合体を添加する事によりカルシウ
ムが析出する事を防ぎ、溶解状態を維持した。
【0025】実施例1(ラットでの出納試験) 5週齢SD系雄ラットを日本クレア(株)より購入し、オリ
エンタル固形飼料MFで2週間飼育後、実験に供した。ラ
ットは一夜絶食させ、ネンブタール麻酔下で開腹し、腸
を取り出し小腸上部を結紮し、ループを形成した。腸管
内にシリンジを用いて40mMリン酸緩衝液(pH7.
4)を0.5ml、続いて57mMカルシウム含有10%リン
酸化オリゴ糖カルシウム結合物あるいは57mM塩化カ
ルシウム含有10%シュクロースをそれぞれ0.5ml注入
した。小腸を腹腔内に戻した状態で2時間放置後、ルー
プを摘出し、長さを測定し、ループ内液中のカルシウム
量を原子吸光光度法で測定した。カルシウム吸収率は結
紮長当たりで示した。また、ラットはそれぞれの群で5
匹使用した。結果、馬鈴薯由来のリン酸化糖を用いた群
の吸収率は4.5%であり、シュクロースを用いた群では
2.6%であった。つまり約1.7倍も吸収率が馬鈴薯由来の
リン酸化糖カルシウム結合体の方が優れていた。
【0026】実施例2(豆乳の調製) 市販品の調整豆乳(紀文フードケミファ製)に馬鈴薯由
来のリン酸化糖カルシウム結合体を1.2%添加し、カ
ルシウム濃度が100mg/dlとなるように調整した
のち加熱殺菌後、4℃で1ヶ月間保存した。1ヶ月間保存
後、豆乳中に溶解しているカルシウム量をオルトクレゾ
ールフタレインコンプレキソン法により測定した。その
結果添加したカルシウム全量が溶解状態である事が確認
された。
【0027】実施例3(牛乳の調製) 市販品の牛乳(梶原乳業社製)に馬鈴薯由来のリン酸化
糖カルシウム結合体を1.2%添加し、カルシウム濃度
が200mg/dlとなるように調整したのち130℃で2
秒間加熱殺菌を行い、4℃で1週間保存した。1週間保存
後、牛乳中に溶解しているカルシウム量をオルトクレゾ
ールフタレインコンプレキソン法により測定した。その
結果添加したカルシウム全量が溶解状態である事が確認
された。
【0028】実施例4(果汁の調製) 洋なし果汁と桃果汁(果汁濃度20%)となる飲料を作
成し、馬鈴薯由来のリン酸化糖カルシウム結合体を4.
0%添加し、カルシウム濃度が160mg/dlとなる
ように調整したのち加熱殺菌後、4℃で1ヶ月間保存し
た。1ヶ月間保存後、飲料中に溶解しているカルシウム
量をオルトクレゾールフタレインコンプレキソン法によ
り測定した。その結果添加したカルシウム全量が溶解状
態である事が確認された。また飲料には全く沈澱が形成
されていなかった。
【0029】実施例5(コーヒー飲料の調製) 焦げ臭と感じる程度の深入りコーヒー豆により、コーヒ
ー飲料を作成し、馬鈴薯由来のリン酸化糖カルシウム結
合体を4.0%添加し、カルシウム濃度が160mg/
dlとなるように調整したのち加熱殺菌後、4℃で1ヶ月
間保存した。1ヶ月間保存後、飲料中に溶解しているカ
ルシウム量をオルトクレゾールフタレインコンプレキソ
ン法により測定した。その結果添加したカルシウム全量
が溶解状態である事が確認された。またコーヒー飲料に
は全く沈澱が形成されていなかった。
【0030】実施例6(レモン果汁飲料の調製) レモン果汁濃縮液により、レモン果汁飲料を作成し、馬
鈴薯由来のリン酸化糖カルシウム結合体を5.0%添加
し、カルシウム濃度が200mg/dlとなるように調
整したのち加熱殺菌後、4℃で1ヶ月間保存した。1ヶ月
間保存後、飲料中に溶解しているカルシウム量をオルト
クレゾールフタレインコンプレキソン法により測定し
た。その結果添加したカルシウム全量が溶解状態である
事が確認された。またレモン果汁飲料には全く沈澱が形
成されていなかった。
【0031】実施例7(グレープフルーツ果汁飲料の調
製) グレープフルーツ濃縮液により、グレープフルーツ果汁
飲料を作成し、馬鈴薯由来のリン酸化糖カルシウム結合
体を5.0%添加し、カルシウム濃度が200mg/d
lとなるように調整したのち加熱殺菌後、4℃で1ヶ月間
保存した。1ヶ月間保存後、飲料中に溶解しているカル
シウム量をオルトクレゾールフタレインコンプレキソン
法により測定した。その結果添加したカルシウム全量が
溶解状態である事が確認された。またグレープフルーツ
果汁飲料には全く沈澱が形成されていなかった。
【0032】実施例8(ニンジンジュースの調製) 市販品ニンジンジュース(カゴメ社製)に馬鈴薯由来の
リン酸化糖カルシウム結合体を1.0%添加し、カルシ
ウム濃度が60mg/dlとなるように調整したのち加
熱殺菌後、4℃で1ヶ月間保存した。1ヶ月間保存後、飲
料中に溶解しているカルシウム量をオルトクレゾールフ
タレインコンプレキソン法により測定した。その結果添
加したカルシウム全量が溶解状態である事が確認され
た。
【0033】実施例9(スポーツドリンクの調製) 砂糖、ぶどう糖、クエン酸、ビタミンC、ナイアシン、
ビタミンE,ビタミンB1、ビタミンB6からなるビタミン類
及び馬鈴薯由来のリン酸化糖のマグネシウム、カルシウ
ム、ナトリウム、カリウム、鉄結合体を溶解しスポーツ
ドリンクタイプの清涼飲料水を作成した。上記ミネラル
濃度は100mg/dl(マグネシウムは10mg/d
l)となるように調整した。加熱殺菌後、4℃で1ヶ月間
保存した。1ヶ月間保存後、飲料を観察したところ沈澱
物は観察されなかった。
【0034】実施例10(スポーツ栄養飲料の調製) 砂糖、ぶどう糖、クエン酸、プロリン、リジン、グリシ
ン、チロシン、スレオニン、ロイシン、フェニルアラニ
ン、アルギニン、イソロイシン、アラニン、グルタミン
酸、トリプトファン、ヒスツチジン、セリンメチオニ
ン、アスパラギン酸からなるアミノ酸類及び馬鈴薯由来
のリン酸化糖のマグネシウム、カルシウム、ナトリウ
ム、カリウム、鉄結合体を溶解しスポーツ栄養飲料タイ
プの飲料を作成した。上記ミネラル濃度は100mg/
dl(マグネシウムは10mg/dl)となるように調
整した。加熱殺菌後、4℃で1ヶ月間保存した。1ヶ月間
保存後、飲料を観察したところミネラル分由来の沈澱物
は観察されなかった。
【0035】実施例11(ラーメンの調製) ラーメン専用粉(かんすい等を含む小麦粉)100部
に、馬鈴薯由来のリン酸化糖カルシウム結合物を3.0
部添加した。これに、160部の水を加え、混合した。
これを、家庭用製麺機(三洋電機製)で製麺し、カルシ
ウム強化ラーメンを得た。ラーメン100gあたり、カ
ルシウムを100mg程度強化されていた。
【0036】実施例12(うどんの調製) 強力粉250部、薄力粉250部に、食塩15部添加
し、馬鈴薯由来のリン酸化糖カルシウム結合物を3.0
部添加した。これに、270部の水を加え、家庭用餅つ
き機(東芝製PFC-20AM)で15分間混合した。この生
地を室温で1.5時間程度寝かせた。打ち粉をしたまな
板の上に、この生地を2mm厚程度に圧延した。これを
2mm幅くらいに切った後、たっぷりのお湯で約10分
くらい芯が無くなるまで茹でた。茹で上がったら、ざる
に受け、水で洗浄し、ぬめりを取り、カルシウム強化う
どんを得た。うどん100gあたり、カルシウムを10
0mg程度強化されていた。
【0037】実施例13(もちの調製) もち米3カップ(420g)を用いて、馬鈴薯由来のリ
ン酸化糖カルシウム結合物を3.3g添加した。家庭用
餅つき機(東芝製PFC-20AM)でカルシウム強化もちを
得た。もち100gあたり、カルシウムを100mg程
度強化されていた。
【0038】実施例14(プレッツェルの調製) 小麦粉100部、マーガリン10部、砂糖10部、異性
果糖10部、イースト3部、塩1部に水27部を加え
て、常法によりプレッツェルを作成した。馬鈴薯由来の
リン酸化糖カルシウム結合物を3部添加した。30℃で
4時間発酵後、成形・焼成を行ってカルシウム強化プレ
ッツェルを得た。プレッツェル100gあたり、カルシ
ウムを100mg程度強化されていた。
【0039】実施例15(かんてんの調製) 4部の寒天(伊那食品製かんてんクック使用)を水500部
に添加し、加熱しながら十分に溶解させ、砂糖60部、は
馬鈴薯由来のリン酸化糖カルシウム結合物を3部添加混
合した。型に流し込み、お好みでフルーツを添加し、冷
蔵させて固めてカルシウム強化かんてんを仕上げた。寒
天製品100gあたり、カルシウムを100mg程度強
化されていた。
【0040】実施例16(ゼリーの調製) 60℃以上のお湯200部に5部のゼラチンパウダー(ハ
ウス食品製クッキングゼリー)を溶解させ、更に、馬鈴
薯由来のリン酸化糖カルシウム結合物を3部添加混合し
た。型に流し込み、お好みでフルーツを添加し、冷蔵さ
せて固めてカルシウム強化ゼリーを仕上げた。ゼリー製
品100gあたり、カルシウムを100mg程度強化さ
れていた。
【0041】実施例17(ヨーグルトの調製) 牛乳100部に乳酸菌(市販ヨーグルト)を植菌した。
更に、馬鈴薯由来のリン酸化糖カルシウム結合物を3部
添加混合した。24時間37℃で保温した。その後、冷
却し、カルシウム強化ヨーグルトを得た。ヨーグルト1
00gあたり、カルシウムを100mg程度強化されて
いた。
【0042】実施例18(クッキーの調製) 小麦粉440部、砂糖240部、マーガリン150部、
バター50部、全卵粉70部、更に、馬鈴薯由来のリン
酸化糖カルシウム結合物を10部添加混合しドウを作成
した。圧延成形後、180℃で焼成しカルシウム強化ク
ッキーを調製できた。
【0043】実施例19(錠菓の調製) ブドウ糖150部、ソルビトール100部、アビセル4
0部、アスコルビン酸20部、卵殻カルシウム100
部、更に、馬鈴薯由来のリン酸化糖カルシウム結合物を
10部添加混和した。打錠し、カルシウム強化錠菓を調
製した。
【0044】実施例20(豆腐の調製) 冷却した豆乳1000部、4部の天然にがり、更に、馬
鈴薯由来のリン酸化糖カルシウム結合物を30部添加混
和した。プラスチック製カップに添加密封した。これを
85℃40分間加熱し、凝固させ絹ごし豆腐を調製し
た。豆腐100gあたり、カルシウムを100mg程度
強化されていた。
【0045】実施例21(チョコレートの調製) カカオマス350部、ココアバター100部、植物性油
脂100部、砂糖45部、馬鈴薯由来のリン酸化糖カル
シウム結合物を18部添加混和した。60℃で完全に溶
解させ、40℃の恒温水中で保持し、ハンドテンパリン
グし、10℃で冷却していった。20℃で5日セッティ
ングし、チョコレートを得た。チョコレート100gあ
たり、カルシウムを100mg程度強化されていた。ま
た、このチョコレートを32℃12時間と20℃12時
間を10サイクルしてファットブルーム耐性試験を行な
った結果、僅かに馬鈴薯由来のリン酸化糖入りのチョコ
レートで耐性が認められた。
【0046】実施例22(パンの調製) 小麦粉250部、イースト5部、砂糖30部、スキムミ
ルク12部、塩2部、バター25部、水150部、馬鈴
薯由来のリン酸化糖カルシウム結合物を10部添加混和
した。定法に従い家庭用製パン機(東芝製PFC-20AM)
で混合・発酵を行なってパン生地を得た。本生地を冷凍
後解凍し、整形・焼成し、カルシウム強化パンを得た。
【0047】実施例23(米菓の調製) 精白米200部を水洗した後、浸漬水に浸漬し、水きり
後、製粉機で粉砕し、馬鈴薯由来のリン酸化糖カルシウ
ム結合物を10部添加混和した。米菓製造方法の定法に
より、蒸煮、圧延、成形型抜き、乾燥、焼成を行なって
カルシウム強化米菓を得た。
【0048】実施例24(ぎょうざの調製) 小麦粉100部、塩、1部、水35部、馬鈴薯由来のリン酸化
糖カルシウム結合物を5部添加混合して、ぎょうざ皮を
作成した。馬鈴薯由来のリン酸化糖カルシウム結合物を
5部添加混和した具を包餡、成形し、蒸し、焼成してカ
ルシウム強化ぎょうざを得た。
【0049】実施例25(米飯の調製) 米140部を水洗し、1.5倍量の水中に馬鈴薯由来のリ
ン酸化糖カルシウム結合物を5部添加混合して、で炊飯
し(象印圧釜炊飯器)カルシウム強化水飯米を得た。
【0050】実施例26(ハムの調製) 豚肉挽肉100部に馬鈴薯由来のリン酸化糖カルシウム結
合物を5部添加混合してハム作りの定法(参考;(社)農
文協発行の「自然流ハム・ソーセージ・薫製」(著者・
井草 正氏))に従い、1.塩漬け、2.塩抜き、3.乾
燥、4.包装、5.スモーク、6.殺菌、という6つの工
程を得てカルシウム強化ハムを調製した。
【0051】実施例27(アイスクリームの調製) ホイップクリーム200部を、固めに泡立てる。別の容器
で、卵50部、さとう50部、馬鈴薯由来のリン酸化糖カル
シウム結合物9部を混合し泡立てる。ホイップクリーム
をあわせ、タッパにいれて冷凍して、カルシウム強化ア
イスクリームを得た。アイスクリーム100gあたり、
カルシウムを100mg程度強化されていた
【効果】本発明では、水に易溶性の馬鈴薯由来のリン酸
化糖あるいはリン酸化糖ミネラル結合物を食品に微量添
加することによってミネラルを強化する効果を発見し
た。その結果、食品のもつ栄養面の向上により用途の拡
大や国民の栄養学的向上がはかられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23C 9/13 A23C 9/152 4B020 9/152 11/10 4B023 11/10 A23F 5/14 4B027 A23F 5/14 A23G 1/00 4B032 A23G 1/00 3/00 101 4B036 3/00 101 104 4B041 104 9/02 4B042 9/02 A23L 1/06 4B046 A23L 1/06 1/10 E 4C086 1/10 102 102 1/16 A 1/16 1/20 Z 1/20 104Z 104 1/314 1/314 1/337 101 1/337 101 1/48 1/48 2/02 A 2/02 E A61K 31/7024 A61K 31/7024 31/715 31/715 33/06 33/06 A61P 3/02 A61P 3/02 3/14 3/14 19/10 19/10 A23L 2/00 F (72)発明者 戸尾 健二 大阪府高槻市北昭和台町3−10カルム桜ヶ 丘406 (72)発明者 栗木 隆 大阪府吹田市五月が丘東8番C−512号 (72)発明者 岡田 茂孝 奈良県生駒市東生駒3−207−269 (72)発明者 阪本 禮一郎 茨城県土浦市永国台3−71 (72)発明者 木村 敏幸 千葉県市原市辰巳台東4−7 辰巳寮312 (72)発明者 魚津 伸夫 千葉県印旛郡栄町安食台2−11−1 Fターム(参考) 4B001 AC08 AC46 EC05 4B014 GB01 GB08 GK06 GL01 4B017 LC03 LG04 LG07 LK01 4B018 MD01 MD04 4B019 LC05 LK01 4B020 LB18 LC05 LK02 LQ06 4B023 LC09 LE11 LE23 LK01 4B027 FB24 FC06 FK01 FQ19 4B032 DB01 DB21 DB23 DK11 DL20 4B036 LC06 LE04 LF11 LH03 4B041 LC10 LD02 LK01 LK02 LK17 4B042 AC04 AD01 AG03 AH01 AK01 4B046 LA02 LA05 LC06 LG01 LG03 4C086 AA02 AA03 AA04 EA03 EA24 HA04 MA02 MA05 MA52 NA11 ZA67 ZA97 ZC51 ZC75

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】馬鈴薯由来のリン酸化糖とミネラルを結合
    させる事を特徴とするミネラルの溶解方法
  2. 【請求項2】ミネラル化合物を馬鈴薯由来のリン酸化糖
    で溶解することを特徴とするミネラルの溶解方法。
  3. 【請求項3】請求項1及び2のミネラルがカルシウムで
    ある事を特徴とするカルシウムの溶解方法
  4. 【請求項4】難溶解性ミネラル化合物を馬鈴薯由来のリ
    ン酸化糖で溶解することを特徴とするミネラルの溶解方
    法。
  5. 【請求項5】馬鈴薯由来のリン酸化糖とミネラルを結合
    させる事を特徴とする易吸収性ミネラル組成物。
  6. 【請求項6】請求項3記載のミネラルがカルシウムであ
    る事を特徴とする易吸収性カルシウム組成物。
  7. 【請求項7】請求項1から4記載の方法によりミネラル
    を溶解した飲食品。
  8. 【請求項8】請求項5及び6記載の組成物を含有した飲
    食品。
JP2001054892A 2001-02-28 2001-02-28 リン酸化オリゴ糖をカルシウム強化剤として含有する飲食物 Pending JP2002253170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001054892A JP2002253170A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 リン酸化オリゴ糖をカルシウム強化剤として含有する飲食物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001054892A JP2002253170A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 リン酸化オリゴ糖をカルシウム強化剤として含有する飲食物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002253170A true JP2002253170A (ja) 2002-09-10

Family

ID=18915156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001054892A Pending JP2002253170A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 リン酸化オリゴ糖をカルシウム強化剤として含有する飲食物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002253170A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1477173A1 (en) * 2003-05-16 2004-11-17 Kao Corporation Sugar phosphates and their use for improving the intestinal function
EP1477171A1 (en) 2003-05-16 2004-11-17 Kao Corporation Intestinal mineral absorption capacity improver
JP2005330270A (ja) * 2004-04-21 2005-12-02 Oji Paper Co Ltd 脱灰抑制用組成物及びそれを含有する飲食物
JP2007006885A (ja) * 2005-06-03 2007-01-18 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 脱脂粉乳
JP2007068428A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Oji Cornstarch Co Ltd リン酸化糖及び/又はそれらの塩を用いたpH調整剤
JP2009007263A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Oji Paper Co Ltd 骨密度減少抑制組成物
JP2010150144A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Oji Cornstarch Co Ltd 骨密度減少抑制組成物
JP6491380B1 (ja) * 2018-03-19 2019-03-27 雅哉 齋藤 液肥成分含有穀物ペレットを混入した粒状混合固形肥料の製造方法
JP2019137645A (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 王子ホールディングス株式会社 カルシウム溶解促進剤

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1477171A1 (en) 2003-05-16 2004-11-17 Kao Corporation Intestinal mineral absorption capacity improver
EP1477173A1 (en) * 2003-05-16 2004-11-17 Kao Corporation Sugar phosphates and their use for improving the intestinal function
JP4729332B2 (ja) * 2004-04-21 2011-07-20 王子コーンスターチ株式会社 脱灰抑制用組成物及びそれを含有する飲食物
JP2005330270A (ja) * 2004-04-21 2005-12-02 Oji Paper Co Ltd 脱灰抑制用組成物及びそれを含有する飲食物
JP2007006885A (ja) * 2005-06-03 2007-01-18 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 脱脂粉乳
JP2007068428A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Oji Cornstarch Co Ltd リン酸化糖及び/又はそれらの塩を用いたpH調整剤
JP4566096B2 (ja) * 2005-09-05 2010-10-20 王子コーンスターチ株式会社 リン酸化糖及び/又はそれらの塩を用いたpH調整剤
JP2009007263A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Oji Paper Co Ltd 骨密度減少抑制組成物
JP2010150144A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Oji Cornstarch Co Ltd 骨密度減少抑制組成物
JP2019137645A (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 王子ホールディングス株式会社 カルシウム溶解促進剤
WO2019159914A1 (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 王子ホールディングス株式会社 カルシウム溶解促進剤
JP6491380B1 (ja) * 2018-03-19 2019-03-27 雅哉 齋藤 液肥成分含有穀物ペレットを混入した粒状混合固形肥料の製造方法
WO2019181715A1 (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 雅哉 齋藤 液肥成分含有穀物ペレットを混入した粒状混合固形肥料の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5447732A (en) High-absorption mineral-containing composition and foods
JP4540231B2 (ja) スクラロースを含有する組成物及びその応用
JP5270144B2 (ja) マルトビオン酸、その塩又はマルトビオノデルタラクトン含有組成物の用途
KR20130094816A (ko) 음식물의 염미 개선 방법 및 염미 개선제
EP3360426A1 (en) Food-improving agent
JP2006223189A (ja) 食品用改良剤
JP2007209268A (ja) 飲料、冷菓、デザート、菓子、惣菜及びその他加工品を含む食品全般に渡る呈味改良
JP4931352B2 (ja) 鉄補給剤及びその利用
EP0605757B1 (en) Compositions and goods containing minerals and poly-gamma-glutamic acid
JP3232718B2 (ja) 易吸収性ミネラル含有組成物及びそれを含有する飲食品
JP2002253170A (ja) リン酸化オリゴ糖をカルシウム強化剤として含有する飲食物
JP4679739B2 (ja) リン酸化糖を味質改善剤として含有する飲食物
JP2007110982A (ja) キトサン含有飲食品
JP5586713B2 (ja) ミネラル可溶化安定剤
JP3556009B2 (ja) 易吸収性ミネラル含有飲食物
JP3944402B2 (ja) 抹茶を用いた飲食物の製造方法
JP4275322B2 (ja) リン酸化オリゴ糖を味質改善剤として含有する飲食物
JP3551149B2 (ja) 易吸収性ミネラル含有組成物及びそれを含有する飲食品
JP4131770B2 (ja) 健康食品
JP2020127392A (ja) イヌリンを含む整腸剤
JP5628355B2 (ja) ミネラル吸収促進剤及び易吸収性カルシウム剤
JP5695098B2 (ja) 脂質代謝改善剤
JP2007236201A (ja) ミネラル強化用組成物
JPH11103824A (ja) 鉄強化食物繊維類含有飲食品及び飼料
WO2024090424A1 (ja) 口当たり改善用組成物、飲食品組成物及びその製造方法、並びに口当たりを改善する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090519