JP2002252363A - 太陽電池モジュール、太陽電池アレイ、該太陽電池アレイを用いた太陽光発電装置、屋根および建材、並びに太陽光発電装置の直流地絡検出方法 - Google Patents

太陽電池モジュール、太陽電池アレイ、該太陽電池アレイを用いた太陽光発電装置、屋根および建材、並びに太陽光発電装置の直流地絡検出方法

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JP2002252363A
JP2002252363A JP2001047537A JP2001047537A JP2002252363A JP 2002252363 A JP2002252363 A JP 2002252363A JP 2001047537 A JP2001047537 A JP 2001047537A JP 2001047537 A JP2001047537 A JP 2001047537A JP 2002252363 A JP2002252363 A JP 2002252363A
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cell module
ground fault
photovoltaic power
solar battery
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Fumitaka Toyomura
文隆 豊村
Nobuyoshi Takehara
信善 竹原
Naoki Manabe
直規 真鍋
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置後の太陽光発電装置の直流地絡検出感度
を向上することができるとともに、さらに直流地絡箇所
をより簡単に特定することができる太陽電池モジュール
あるいはそれを用いた太陽光発電装置を提供する。 【解決手段】 太陽電池素子102と、太陽電池素子を
保護する充填材と、非受光面側の少なくとも一部に設け
られた導電性の裏面補強材104と、受光面側に設けら
れた表面保護部材103とを有する太陽電池モジュール
101において、非発電領域内において裏面補強材10
4の一部が受光面側に露出するように、表面保護部材1
03と充填材に欠切部105を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設置後の太陽光発
電システムの直流地絡検出感度を向上することができる
とともに、さらに問題の箇所をより簡単に特定すること
ができる太陽電池モジュール、太陽電池アレイ、該太陽
電池アレイを用いた太陽光発電装置、屋根および建材、
並びに太陽光発電装置の直流地絡検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、太陽電池モジュールを複数枚接続
し太陽電池アレイを構成し、さらにインバータを介して
系統連系を行っているような太陽光発電システムにおい
ては、そのシステムに直流地絡が生じた場合には「特開
平9−84254」のようにインバータ内部に設けられ
た直流地絡検出回路により、太陽光発電システムの直流
地絡電流を検出し、太陽電池モジュールと系統を解列し
た。
【0003】また、あるいは「特開平7−17764
6」のような直流地絡検出回路により、直流地絡の検出
と太陽光発電システム内部の地絡箇所の推定を行うこと
ができた。
【0004】また、「特開平11−131698」のよ
うに太陽電池つき屋根材の導電部材を同電位にして、そ
れに接続した線をインバータあるいは直流地絡検出回路
の基準電位とすることにより、より確実に太陽光発電シ
ステムの直流地絡検出を行うことができる。
【0005】上記のような従来技術を組み合わせると、
例えば、図2のような太陽電池モジュール201を複数
枚接続した太陽電池アレイにおいて、ある太陽電池モジ
ュールの太陽電池素子202と裏面補強材(導電部材)
203の間で何らかの原因により絶縁破壊が生じ、直流
地絡に至った場合、太陽電池素子がある程度発電する
と、直流地絡を検出あるいは地絡箇所の推定ができる。
【0006】また、このような直流地絡を検出した場
合、地絡発生箇所の特定を行う場合には、まず、絶縁抵
抗計によって、問題のある太陽電池ストリングを推定
し、さらにそのストリングの開放電圧と、正極と大地間
の電圧、負極と大地間の電圧を測定することにより、問
題箇所の特定を行うことが可能である。かかる測定で大
地としてはインバータあるいは接続箱の接地端子を用い
るのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
図3のように太陽電池モジュール201の受光面側に傷
301を生じ、その傷が直流地絡に至るほど大きいもの
であっても、それを発見できない場合がある。
【0008】例えば、太陽電池モジュールが「特開平7
−302924」のような屋根材一体型太陽電池モジュ
ールで屋根上に設置されている場合、該太陽電池モジュ
ールが屋根材としての充分な雨仕舞い構造を有している
ため、かなり強い雨が降ったとしてもその雨は該太陽電
池モジュールの表面側を充分に濡らすことができるが裏
面補強材を濡らすまでには至らない。そのため、受光面
側の傷部からの地絡経路が形成されず、早期の直流地絡
検出あるいは直流地絡箇所の推定を行うことができな
い。
【0009】また、上記のような太陽電池モジュールの
表面傷が原因と考えられる直流地絡箇所を特定する方法
としては、例えば太陽電池アレイ、あるいは直流地絡検
出時に原因と推定された太陽電池モジュール近辺に水を
かけるなどの方法が考えられるが、その場合にも太陽電
池モジュールの裏面補強材に水が到達しないために、問
題の太陽電池モジュールの特定が困難であった。
【0010】本発明はこのような問題を解決するために
成されたもので、その主たる目的は太陽電池モジュール
(特に建材一体型太陽電池モジュール)の受光面側に直
流地絡を生じさせるほどの傷があった場合に、直流地絡
検出感度を向上させること、または、その後に直流地絡
箇所を容易に特定できるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成した本
発明の構成は以下の通りである。
【0012】即ち、本発明の太陽電池モジュールは、太
陽電池素子と、該太陽電池素子を保護する充填材と、非
受光面側の少なくとも一部に設けられた導電性の裏面補
強材と、受光面側に設けられた表面保護部材と、を有す
る太陽電池モジュールであって、非発電領域内において
裏面補強材の一部が受光面側に露出するように、前記表
面保護部材と前記充填材に欠切部を設けたことを特徴と
しているものである。
【0013】上記本発明の太陽電池モジュールは、さら
なる好ましい特徴として、「前記欠切部より露出してい
る裏面補強材の表面に耐候性を有する発泡材を貼着して
なること」、「前記欠切部より露出している裏面補強材
の表面に防錆処理が施されていること」、「前記表面保
護部材が耐候性透明フィルムであること」、「前記太陽
電池素子がステンレス基板上に形成された非結晶シリコ
ン系であること」、「可撓性を有すること」、「折り曲
げ加工されていること」、「建材一体型あるいは建材状
であること」、を含む。
【0014】また、本発明の太陽電池アレイは、複数枚
の太陽電池モジュールを接続し敷設してなる太陽電池ア
レイにおいて、太陽電池モジュールが上記本発明の太陽
電池モジュールであることを特徴としているものであ
る。尚、本発明の太陽電池アレイは、少なくとも一枚の
太陽電池モジュールが上記本発明の太陽電池モジュール
であってもよい。
【0015】また、本発明の太陽光発電装置は、上記本
発明の太陽電池アレイを、該太陽電池アレイの出力を制
御する直流地絡検出機能を有するインバータあるいは/
かつ接続箱あるいは/かつ直流地絡検出回路に電気的に
接続してなることを特徴としているものであり、また、
前記裏面補強材が前記インバータあるいは/かつ直流地
絡検出回路あるいは/かつ接続箱に電気的に接続されて
いることを特徴とする。
【0016】また、本発明は、上記本発明の太陽光発電
装置の直流地絡検出方法であって、前記太陽電池アレイ
の開放電圧および対地電位を測定することにより直流地
絡箇所を特定することを特徴としているものであり、ま
た、前記太陽電池アレイの表面に水をかけた後、該太陽
電池アレイの開放電圧および対地電位を測定することを
特徴とする。
【0017】また、本発明は、上述した少なくとも一枚
の太陽電池モジュールが本発明の太陽電池モジュールで
ある太陽電池アレイを備える屋根であって、本発明の太
陽電池モジュールが最も軒側に設置されていることを特
徴とする。
【0018】さらに、本発明は、上述した少なくとも一
枚の太陽電池モジュールが本発明の太陽電池モジュール
である太陽電池アレイを備える建材であって、本発明の
太陽電池モジュールが最下部に設置されていることを特
徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を説明
するが、本発明はこれらの形態例に限定されるものでは
ない。
【0020】図1は、本発明の太陽電池モジュールの一
例を示す概略図である。この太陽電池モジュール101
は、太陽電池素子102を充填材(不図示)で被覆し、
その受光面側に表面保護部材として耐候性フィルム10
3を有し、裏面には裏面補強材104を有する構造をも
つ。さらに、太陽電池素子102上ではない部分、すな
わち非発電領域内において、裏面補強材104の一部が
受光面側に露出するように、耐候性フィルム103と充
填材に欠切部105を設けたものである。
【0021】以下、本発明で用いられる太陽電池素子、
裏面補強材、充填材、表面保護部材、発泡材、太陽電池
モジュールについて説明する。
【0022】(太陽電池素子)本発明の太陽電池モジュ
ールにおける太陽電池素子の種類に特に限定はないが、
シリコン半導体としては、単結晶シリコン太陽電池、多
結晶シリコン太陽電池、アモルファスシリコン太陽電池
などが使用でき、化合物半導体としては、III−V族
化合物太陽電池、II−VI族化合物太陽電池、I−I
II−VI族化合物太陽電池などが使用できる。
【0023】本発明に使用される太陽電池素子は、アモ
ルファスシリコン太陽電池が好適である。アモルファス
シリコン太陽電池は、フィルム基板や導電性基板上に薄
膜で形成することができるため、太陽電池自体を軽量に
することが可能であり、太陽電池モジュールを建材とし
て使用する際有効である。
【0024】特に、導電性基板を基板に用いたアモルフ
ァスシリコン太陽電池は、構造的な強度が強く、しか
も、可撓性を有するため、形状自由度が高く、いろいろ
な屋根形状や壁形状に対応することができる。
【0025】(裏面補強材)本発明の太陽電池モジュー
ルに用いられる裏面補強材に特に限定はないが、機械的
強度が強く、温度変化による歪、ソリを防止できるもの
が好ましい。
【0026】裏面補強材の材質として、例えばアルミニ
ウム、ステンレス鋼板等の他に亜鉛メッキ鋼板、ガルバ
リウム鋼板などのメッキ鋼板、チタン、カーボンファイ
バー、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)、セラミ
ックあるいはポリカーボネート等を使用できるが、本発
明の場合には導電性部材に限られる。
【0027】上記のものは必要に応じて、その表面が陽
極酸化処理あるいはポリエステル樹脂、アクリル樹脂等
で樹脂コーティングしてあることが好ましく、特に本発
明の太陽電池モジュールにおいては受光面に露出する部
分が耐候性処方された樹脂でコーティングされているこ
とが好ましい。
【0028】これらの塗装は数μm〜数百μmの厚さを
持つが、それらが水で濡れた場合には、完全な絶縁性は
無く、10Ωから15kΩ程度の電気抵抗を示し、これ
らは直流地絡検出経路を妨げるものではない。
【0029】金属屋根材(金属製板)一体型太陽電池モ
ジュールでは、接着された樹脂(充填材)や表面保護部
材といっしょに裏面補強材を折り曲げ加工することによ
り太陽電池モジュールを一般の金属屋根材と同様に扱う
ことができる。
【0030】(充填材)本発明の太陽電池モジュールに
用いられる充填材としては、例えば、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)、ポリビニルブチロール、シリ
コーン樹脂等が挙げられるが、これに限られるものでは
ない。
【0031】(表面保護部材)本発明の太陽電池モジュ
ールに用いられる表面保護部材としては、耐候性を有し
たものが好ましく、例えばフッ素樹脂フィルムなどが好
適に用いられる。さらに、折り曲げ加工によりフィルム
が延ばされるときにフィルムに破断および亀裂が発生し
ないように、フィルムの伸び率が250%以上あるもの
が好ましい。250%未満では太陽電池モジュールを折
り曲げる際に亀裂が入るおそれがある。
【0032】(発泡材)本発明で用いられる発泡材に要
求される特性としては水分を充分に含浸できることと、
耐熱性、耐光性などである。具体的な材料としてはEP
DMやシリコン、ウレタンなどが挙げられるが、これら
に限られるものではない。
【0033】また、発泡材の構造としては適度に弾性の
あるシート状のものが好ましく、欠切部に挿設あるいは
貼設されて使用されるものが好ましい。
【0034】(太陽電池モジュール)本発明の太陽電池
モジュールは、特に好ましくは、ステンレス基板上に成
膜されたアモルファスシリコン太陽電池を使用した太陽
電池モジュールであり、太陽電池モジュールの表面保護
材に耐候性透明フィルムを用い、かつ、充填材で充填保
持され、裏面補強材に金属屋根に使用されるような金属
鋼板を用いたものである。かかる構成によれば、例え
ば、折版形状、瓦棒形状、横葺き形状に容易に成形する
ことができる。
【0035】成型された太陽電池モジュールは屋根状太
陽電池モジュール、屋根材・壁材一体型太陽電池モジュ
ール、太陽電池付き建材などと呼ばれるが、これらに限
られるものではない。
【0036】上記太陽電池モジュールは非受光面側に出
力取り出しのための端子箱、あるいは先端に防水コネク
タが設けられたケーブルが取り出される出力リード線取
り出し構造を有することが多く、出力リード線同士で端
子箱を接続するあるいは防水コネクタ同士を接続するこ
とにより、それらを複数枚接続し太陽電池アレイを構成
する。
【0037】また、本発明の太陽電池モジュールは、表
面保護材として平面ガラスを用い、太陽電池素子として
結晶系シリコンを用い、さらに平面ガラスと裏面補強材
間に結晶系シリコンを充填材で充填保持したものも用い
ることができる。この場合、平面ガラスが太陽電池モジ
ュールを折り曲げ加工される部分を覆わないように作成
する必要がある。あるいは、あらかじめ屋根あるいは壁
状に折り曲げ加工された金属鋼板に表面被覆材、太陽電
池素子を含む太陽電池モジュールが取り付けられること
によって作成され、これらは通常の金属建材と同様に設
置される。
【0038】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0039】(実施例1)図1に示したような太陽電池
モジュールを作製した。本実施例の太陽電池モジュール
101は、直列接続された太陽電池素子102の周りに
充填材を配置し、最表面に表面保護部材として耐候性フ
ィルム103、裏面に裏面補強材104をそれぞれ配置
し、さらに、太陽電池素子102上ではない部分におい
て裏面補強材104の一部が受光面側に露出するよう
に、耐候性フィルム103および充填材の欠切部105
を設けたものである。
【0040】本実施例では、耐候性フィルム103とし
てETFE(エチレンテトラフルオロエチレン)、裏面
補強材104としてポリエステル樹脂コートされた鋼板
(0.4mm厚)、充填材としてEVA(エチレン−酢酸
ビニル共重合ポリマー耐候性グレード)を用いた。
【0041】まず、裏面補強材104、充填材、太陽電
池素子102、充填材、耐候性フィルム103の順に積
層し、真空ラミネーターを用いて、150℃で充填材を
溶融させることにより、太陽電池素子102を裏面補強
材104及び耐候性フィルム103で樹脂封止した。
【0042】尚、裏面補強材104には端子取りだしの
為に予めφ15の穴を開けておいた。また、ラミネート
終了時に欠切部を確保するために、耐候性フィルム10
3と充填材(EVA)の欠切部にあたる部分に予めカッ
ターナイフでφ5の丸穴を開けておき、さらにEVAの
流れ込みを防ぐためにシリコーンの栓をつめておいた。
【0043】その後、まずシリコーン栓を取り外し、さ
らに上記の電極取り出し部の充填材部分を、カッターナ
イフ等でくりぬき、電極取り出し部をむき出しにし、そ
こに予め一端を約5mm絶縁被覆を剥しておいた出力リー
ド線を半田付けした。その上から、所定量接着剤を塗布
した端子箱を押しつけ24時間乾燥し、端子箱を取り付
けた。
【0044】また、本実施例の太陽電池モジュールは横
葺き屋根形状に折り曲げ加工した。このような太陽電池
モジュールは、通常の屋根材と同様の設置方法により屋
根下地材上に取り付けられるものである。
【0045】図4に上記のようにして作製した本実施例
の太陽電池モジュール101を屋根下地材上に設置した
状態図を示す。図4において、402は屋根下地材、4
03はアース用鋼板、404は吊子、405は吊子止め
ネジ、406は防水コネクタである。
【0046】このように太陽電池モジュール101を所
定の枚数分、母屋方向に接続する。そして、さらに棟方
向に太陽電池モジュールを設置していく。
【0047】そして、所望の枚数設置した後、延長ケー
ブルによりインバータ、接続箱に接続することにより所
望の電力を得ることができる太陽光発電装置が構築され
る。
【0048】尚、屋根下地材402上には予め太陽電池
モジュールをアースするための処理が施されており、太
陽電池モジュールの裏面補強材は太陽電池モジュールが
屋根面に設置されると同時に全て同電位となる。
【0049】以上のようにして構築された太陽光発電装
置において、例えば図5に示すように設置中の傷つきな
ど何らかの原因で太陽電池素子102まで達する傷部5
01を生じたとする。そして、太陽電池モジュール10
1表面を湿らせるのに十分な雨が降った場合、雨水は欠
切部105を通して容易に裏面補強材104まで達する
ことができ、傷部501から裏面補強材104までの電
流経路502が形成されるため、すばやく直流地絡を検
出することが可能である。
【0050】このように本発明の太陽電池モジュールに
よると、太陽電池モジュール表面に直流地絡を生じさせ
るほどの傷を生じた場合、屋根状太陽電池モジュールの
雨仕舞いに関係なく、直流地絡をすばやく検知できる。
そのため、太陽光発電システムの安全性を高めることが
できる。
【0051】(実施例2)図6に本実施例の太陽電池モ
ジュールの概略図を示す。本実施例の太陽電池モジュー
ル601は、直列接続された太陽電池素子602の周り
に充填材を配置し、最表面に表面保護部材として耐候性
フィルム603、裏面に裏面補強材604をそれぞれ配
置し、さらに、太陽電池素子602上ではない部分にお
いて裏面補強材604の一部が受光面側に露出するよう
に、耐候性フィルム603および充填材の欠切部605
を設けたものである。尚、太陽電池モジュールの具体的
な製法は実施例1と同じである。
【0052】また、本太陽電池モジュールは折版屋根形
状に折り曲げ加工されており、その端辺に曲げ部606
を有し、通常の屋根材と同様の設置方法により架台上に
取り付けられるものである。
【0053】図7に本実施例で作製した太陽電池モジュ
ール601を架台上に設置した状態図を示す。
【0054】架台702上に固定部材703を所定間隔
をおいて配置し、固定部材703に太陽電池モジュール
の曲げ部606を挿嵌していくことにより、太陽電池モ
ジュールが固定される。
【0055】また、太陽電池モジュール間の間隙706
にはキャップ705が嵌合され、雨水が固定部材703
に侵入することを防いでいる。
【0056】そして、順次、折版屋根形状太陽電池モジ
ュール601が複数枚敷設され、所定の枚数分、架台上
に設置される。
【0057】尚、太陽電池モジュールは設置時に固定部
材703と電気的に接続され、また固定部材703より
延出されたアース線707はインバータに接続されてい
る。
【0058】そして、所望の枚数設置した後、延長ケー
ブルによりインバータ、接続箱に接続することにより所
望の電力を得ることができる太陽光発電装置が構築され
る。
【0059】ここで、太陽電池モジュール表面に何らか
の原因で太陽電池素子まで達する傷を生じたとする。そ
して、太陽電池モジュール表面を湿らせるのに十分な雨
が降った場合、実施例1と同様に雨水は欠切部605を
通して容易に裏面補強材604まで達することができ、
すばやく直流地絡を検出することが可能になった。
【0060】このように本発明の太陽電池モジュールに
よると、太陽電池モジュール表面に直流地絡を生じさせ
るほどの傷を生じた場合、屋根状太陽電池モジュールの
雨仕舞いに関係なく、裏面補強材に水分が到達でき、直
流地絡をすばやく検知できるために太陽光発電システム
の安全性を高めることができる。
【0061】(実施例3)本実施例では、直流地絡検出
により停止した太陽光発電装置の直流地絡発生箇所の特
定方法について述べる。
【0062】実施例1と同様な太陽光発電装置を考える
と、直流地絡検出が起きた後に各ストリングの絶縁抵抗
を測定しても、表面の水が乾いてしまって正常に戻って
いる場合がある。また、直流地絡検出回路により、だい
たいの直流地絡発生箇所が推定できたとしても、同じ場
所での直流地絡の再現が難しい。
【0063】そのような場合、太陽電池モジュール表面
に故意に水をかけて、絶縁抵抗測定又は/及び開放電圧
・対地電圧を測定することにより直流地絡発生箇所を調
べる方法がとられている。
【0064】本発明の太陽電池モジュールによると、上
記作業を行う場合、太陽電池モジュール表面にかけられ
た水が地絡発生箇所から欠切部を介して裏面補強材まで
到達しているので、容易に太陽電池モジュール表面の地
絡箇所を容易に特定することができる。
【0065】(実施例4)図8に本実施例の太陽電池モ
ジュールの概略図を示す。本実施例の太陽電池モジュー
ル801は、直列接続された太陽電池素子802の周り
に充填材を配置し、最表面に表面保護部材として耐候性
フィルム803、裏面に裏面補強材804をそれぞれ配
置し、さらに、太陽電池素子802上ではない部分にお
いて裏面補強材804の一部が受光面側に露出するよう
に、耐候性フィルム803および充填材の欠切部805
を設けたものである。尚、太陽電池モジュールの具体的
な製法は実施例1と同じである。
【0066】また、本太陽電池モジュールは、上記欠切
部805上に発泡材806を有するものである。
【0067】そして、実施例1と同様に設置を行うこと
により、直流地絡を感度よく検知することができる。即
ち、本実施例の太陽電池モジュールによれば、欠切部上
に発泡材を有しているために、欠切部の汚れ、塩分の付
着などによる裏面補強材の錆びなどを防止することがで
きると共に、裏面補強材への水分の到達が妨げられない
ため、直流地絡を比較的精度良く検出することができ
る。
【0068】(実施例5)図9に実施例1と欠切部の形
状が異なる以外は同様の太陽電池モジュールを用いた太
陽電池付き横葺き屋根901の設置状態を示す。この屋
根においては、欠切部903を有する太陽電池モジュー
ル902が全太陽電池モジュール中、最も軒側にただ1
枚設置される。
【0069】また、本実施例の太陽電池モジュールの欠
切部903は母屋方向に長い形状を有し、さらに検出感
度を向上できるものである。
【0070】この場合においても、全屋根中における任
意の太陽電池モジュールの表面に直流地絡を生じさせる
ほどの傷が生じた場合、屋根状太陽電池モジュールの雨
仕舞いに関係なく、直流地絡をすばやく検知できる。そ
のため、太陽光発電装置の安全性を高めることができ
る。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の太陽電池
モジュールおよびそれらを複数枚接続した太陽電池アレ
イ、またはそれらを用いた直流地絡箇所特定方法によれ
ば、以下の効果を奏する。
【0072】太陽電池モジュール表面の直流地絡箇所を
すばやく検出することができるため、太陽光発電装置の
安全性が向上する。
【0073】太陽電池モジュール表面の直流地絡箇所を
簡単に特定することができるため、直流地絡の対策を早
く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の横葺き屋根状太陽電池モジ
ュールを模式的に示す全体斜視図である。
【図2】太陽電池モジュールの一例を示す断面図であ
る。
【図3】太陽電池モジュールの直流地絡の一例を説明す
るため断面図である。
【図4】本発明の実施例1の横葺き屋根状太陽電池モジ
ュールの設置状態を示す断面模式図である。
【図5】本発明の太陽電池モジュールの直流地絡経路を
説明するための断面模式図である。
【図6】本発明の実施例2の折版屋根状太陽電池モジュ
ールを模式的に示す全体斜視図である。
【図7】本発明の実施例2の折版屋根状太陽電池モジュ
ールの設置状態を模式的に示す斜視図である。
【図8】本発明の実施例4の横葺き屋根状太陽電池モジ
ュールを模式的に示す全体斜視図である。
【図9】本発明の実施例5の太陽電池付き横葺き屋根の
設置状態図である。
【符号の説明】
101 太陽電池モジュール 102 太陽電池素子 103 表面保護部材 104 裏面補強材 105 欠切部 201 太陽電池モジュール 202 太陽電池素子 203 裏面補強材 204 表面保護部材 205 充填材 301 表面傷 402 下地材 403 アース用鋼板 404 吊子 405 吊子止めネジ 406 防水コネクタ 501 傷部 502 電流経路 601 太陽電池モジュール 602 太陽電池素子 603 耐候性フィルム 604 裏面補強材 605 欠切部 606 曲げ部 702 架台 703 固定部材 705 キャップ 706 太陽電池モジュール間隙 707 アース線 801 太陽電池モジュール 802 太陽電池素子 803 耐候性フィルム 804 裏面補強材 805 欠切部 806 発泡材 901 横葺き屋根 902 太陽電池モジュール 903 欠切部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真鍋 直規 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2E108 AA02 BB04 GG16 KK04 LL01 MM00 NN07 5F051 AA01 AA05 BA03 BA18 EA02 GA02 JA04 JA05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池素子と、該太陽電池素子を保護
    する充填材と、非受光面側の少なくとも一部に設けられ
    た導電性の裏面補強材と、受光面側に設けられた表面保
    護部材と、を有する太陽電池モジュールであって、 非発電領域内において裏面補強材の一部が受光面側に露
    出するように、前記表面保護部材と前記充填材に欠切部
    を設けたことを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 【請求項2】 前記欠切部より露出している裏面補強材
    の表面に耐候性を有する発泡材を貼着してなることを特
    徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 【請求項3】 前記欠切部より露出している裏面補強材
    の表面に防錆処理が施されていることを特徴とする請求
    項1に記載の太陽電池モジュール。
  4. 【請求項4】 前記表面保護部材が耐候性透明フィルム
    であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の太陽電池モジュール。
  5. 【請求項5】 前記太陽電池素子がステンレス基板上に
    形成された非結晶シリコン系であることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  6. 【請求項6】 可撓性を有することを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  7. 【請求項7】 折り曲げ加工されていることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれかに記載の太陽電池モジュー
    ル。
  8. 【請求項8】 建材一体型あるいは建材状であることを
    特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の太陽電池
    モジュール。
  9. 【請求項9】 複数枚の太陽電池モジュールを接続し敷
    設してなる太陽電池アレイにおいて、前記太陽電池モジ
    ュールが請求項1乃至8のいずれかに記載の太陽電池モ
    ジュールであることを特徴とする太陽電池アレイ。
  10. 【請求項10】 複数枚の太陽電池モジュールを接続し
    敷設してなる太陽電池アレイにおいて、少なくとも一枚
    の太陽電池モジュールが請求項1乃至8のいずれかに記
    載の太陽電池モジュールであることを特徴とする太陽電
    池アレイ。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10に記載の太陽電池ア
    レイを、該太陽電池アレイの出力を制御する直流地絡検
    出機能を有するインバータあるいは/かつ接続箱あるい
    は/かつ直流地絡検出回路に電気的に接続してなること
    を特徴とする太陽光発電装置。
  12. 【請求項12】 前記裏面補強材が前記インバータある
    いは/かつ直流地絡検出回路あるいは/かつ接続箱に電
    気的に接続されていることを特徴とする請求項11に記
    載の太陽光発電装置。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12に記載の太陽光発
    電装置の直流地絡検出方法であって、前記太陽電池アレ
    イの開放電圧および対地電位を測定することにより直流
    地絡箇所を特定することを特徴とする太陽光発電装置の
    直流地絡検出方法。
  14. 【請求項14】 前記太陽電池アレイの表面に水をかけ
    た後、該太陽電池アレイの開放電圧および対地電位を測
    定することを特徴とする請求項13に記載の太陽光発電
    装置の直流地絡検出方法。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載の太陽電池アレイを
    備える屋根であって、請求項1乃至8のいずれかに記載
    の太陽電池モジュールが最も軒側に設置されていること
    を特徴とする屋根。
  16. 【請求項16】 請求項10に記載の太陽電池アレイを
    備える建材であって、請求項1乃至8のいずれかに記載
    の太陽電池モジュールが最下部に設置されていることを
    特徴とする建材。
JP2001047537A 2001-02-23 2001-02-23 太陽電池モジュール、太陽電池アレイ、該太陽電池アレイを用いた太陽光発電装置、屋根および建材、並びに太陽光発電装置の直流地絡検出方法 Withdrawn JP2002252363A (ja)

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