JP2000223729A - 太陽光発電屋根及び太陽光発電装置 - Google Patents

太陽光発電屋根及び太陽光発電装置

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JP2000223729A
JP2000223729A JP11019243A JP1924399A JP2000223729A JP 2000223729 A JP2000223729 A JP 2000223729A JP 11019243 A JP11019243 A JP 11019243A JP 1924399 A JP1924399 A JP 1924399A JP 2000223729 A JP2000223729 A JP 2000223729A
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solar cell
cell module
electrode
roof
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Makoto Sasaoka
誠 笹岡
Tatsuo Fujisaki
達雄 藤崎
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般屋根材と同様の施工で、隣接する屋根材
一体型太陽電池モジュール同士が電気的および機械的に
接続でき、端子部の材料コスト・組み立てコストの低い
太陽電池屋根を提供することを目的とする。 【解決手段】 隣接する太陽電池モジュール102同士
が、連結部材107を介して電気的および機械的に接続
されている太陽光発電屋根。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池モジュー
ル、特に屋根材一体型太陽電池モジュールを用いた太陽
光発電屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題に対する人々の意識
が高まり、クリーンなエネルギーである太陽電池に対す
る期待が高まつてきている。
【0003】その一環として、一般家庭における太陽光
発電システムが種々提案され実用化されている。通常、
前記太陽光発電システムは、家屋の屋根上に設置された
複数の太陽電池モジュールを直列および並列に電気接続
し、接続箱・インバータに電気接続されている。
【0004】従来の太陽電池モジュールの相互間の接続
は、太陽電池モジュールから直接電線が取出され、互い
に外部で該電線同士をコネクタで接続する方法(例え
ば、特開平2−3393号公報)及び電線を端子箱内で
互いにネジ止めする方法等がおこなわれ、共に各太陽電
池モジュール間を電線を介して接続していた。
【0005】そこで、複数の太陽電池モジュールを直列
接続する手段として、太陽電池モジュールの端部に端子
を設け、施工する事により隣接する太陽電池モジュール
の端子同士が接続するようにして、施工性を向上させる
事が考えられた。
【0006】例えば、特開平8−186280号公報で
は、太陽電池モジュールの一側面にプラス側のコネクタ
を、相対する側面にマイナス側のコネクタを設け、施工
することにより、隣接する太陽電池モジュールが電気的
に接続をする構造としている。
【0007】また、特公平4−67349号公報におい
ては、はぜ組部において上モジュールと下モジュールが
接する部分に電極を設け、はぜ組をすることにより、上
下のモジュールが電気的に接続する構造としている。
【0008】また、特開平6−140656号公報にお
いては、モジュールの端部曲げ部の内側に設けられた囲
繞部と、その内部にある端子と、となりあうモジュール
の端子を接続することによリ、モジュール同士の電気的
接続をおこない、端子は囲繞部により外部と絶緑・防水
されている構造としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−186280号公報ような、太陽電池モジュールの
一側面にプラス側のコネクタを、相対する側面にマイナ
ス側のコネクタを設け、施工することにより隣接する太
陽電池モジュールが電気的に接続をする構造とした掲
合、コネクタの材料コスト・組み立てコストが高くな
る。
【0010】また、特公平4−67349号公報のよう
な、はぜ組部において上モジュールと下モジュールが接
する部分に電極を設け、はぜ組をすることにより上下の
モジュールが電気的に接続する構造や、特開平6−14
0656号公報のように、モジュールの端部曲げ部の内
側に設けられた囲繞部とその内部にある端子と、となり
あうモジュールの端子を接続することによリモジュール
同士の電気的接続をおこない、端子は囲繞部により外部
と絶縁・防水されている構造の場合、電気接続された太
陽電池モジュール間の表面に段差が生じ、モジュール表
面に段差のないフラット葺き屋根や、軒先から棟にわた
つて桁方向に葺いていく横葺き屋根などには使用できな
い。
【0011】また、一列一列が目違いに葺かれる目違い
葺き屋根などにも使用できない。
【0012】本発明は、上記の欠点を全て解決し、一般
屋根材と同様の施工で、屋根の左右方向に隣接する屋根
材一体型太陽電池モジュール同士が電気的および機械的
に接続でき、端子部の材料コスト・組み立てコストの低
い太陽電池モジュール即ち太陽電池屋根を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の太陽光発電屋根は、隣接する太陽電池モジ
ュール同士が、連結部材を介して電気的および機械的に
接続されていることを特徴とする。
【0014】本発明においては、前記太陽電池モジュー
ル同士は、前記連結部材を介して直列あるは並列に電気
的接続されることが好ましい。
【0015】また、前記太陽電池モジュールは導電性外
郭部を有し、この導電性外郭部同士が、前記連結部材を
介して電気的に接続されることが好ましい。
【0016】また、前記太陽電池モジュールが、端部を
裏面側に折り返して形成した折り返し係合部を有し、前
記連結部材が、前記太陽電池モジュールの折り返し係合
部と係合する被係合部を有することが好ましい。
【0017】また、前記太陽電池モジュールの前記折り
返し係合部は、前記連結部材の被係合部との接合面に電
極を有し、前記連結部材の被係合部は、前記太陽電池モ
ジュールの前記折り返し係合部との接合面に、連結時に
前記電極と接触する接点を有することが好ましい。
【0018】また、前記電気的接続は、水密状態に保た
れた空間部内で行われることをが好ましい。
【0019】また、前記太陽電池モジュールの前記折り
返し係合部及び前記連結部材の被係合部は、それぞれの
折返し基部に、前記折り返し係合部及び前記連結部材の
被係合部間を水密に封止する弾性シール部材を有し、前
記太陽電池モジュールと前記連結部材が接続する際、前
記弾性シール部材が前記太陽電池モジュールあるいは前
記連結部材を圧接し、これにより前記電極と前記接点と
が、前記弾性シール部材で囲まれた空間部内において電
気接続されることが好ましい。
【0020】また、前記太陽電池モジュールの前記折り
返し係合部は、折返し先端部から指が入らないように折
り曲げられると共に前記被係合部との接合面側に凹部を
有し、前記電極はこの凹部内に設けられ、前記電極が外
界と遮断する位置にあることが好ましい。
【0021】また、前記太陽電池モジュールは施工後、
個々に受光面側から出力測定ができることが好ましい。
【0022】また、前記連結部材は、その両側に位置す
る前記被係合部の接点と接点間を接続し且つ絶縁材で封
止され水密状態にある導体を有し、前記太陽電池モジュ
ール同士を接続した際にできる太陽電池モジュール間の
開口部下部において、前記導体上の前記絶縁材にチェッ
ク孔を設け、前記チェック孔を弾性材からなるチェック
弁で覆って水密状態にしたことが好ましい。
【0023】さらに、本発明の太陽光発電装置は、上記
太陽光発電屋根を構成する太陽電池モジュールが、その
出力を制御するインバータあるいは接統箱に接続されて
いることを特徴とする。
【0024】本発明に係る太陽光発電屋根は、屋根材一
体型太陽電池モジュールが接合側の端部を折曲させた折
り返し係合部を有し、連結部材がその一部を折曲させて
屋根材一体型太陽電池モジュールの係合部と係合する被
係合部を有し、隣接する太陽電池モジュールの対向する
端部同士を上記連結部材を介して電気的及び機械的に接
続すると同時に雨仕舞いする。屋根材一体型太陽電池モ
ジュールの折り返し係合部は被係合部との接合面に電極
を有し、被係合部は電極との接合面以外絶縁材に封止さ
れた導体を有する。隣接して設置される屋根材一体型太
陽電池モジュール同士は、連結部材を介して接続する事
で、係合部と被係合部とが係合して機械的に固定され、
同時に電極と導体が電気的に接続される。
【0025】このため、一般屋根材と同手順で屋根材一
体型太陽電池モジュールを葺くことができ、従来のよう
なコネクタ接続、ケーブルの取り回しが不要となり、施
工性が向上する。
【0026】また、屋根材一体型太陽電池モジュール間
を電気的に接続する端子箱・電線・コネクタが不要のた
め、材料コスト、組み立てコストが大幅に低減する。
【0027】連結部材には、一般屋根材施工に用いた副
資材を流用することにより、一般屋根材とまつたく同形
状で施工が行える。
【0028】また、屋根材一体型太陽電池モジュールの
端部を裏側に折り返えすことで形成された薄空間部のみ
で、隣接する屋根材一体型太陽電池モジュール同士の機
械的及び電気的接合を行うことが可能なため、太陽光発
電屋根の表面には凸部が生じず、屋根材一体型太陽電池
モジュールの裏面には最小限の凸部が生ずるのみで施工
を行うことができ、意匠性にも優れた太陽光発電屋根が
提供できる。
【0029】よって、モジュール表面に段差のないフラ
ット葺き屋根や、軒先から棟にわたって桁方向に葺いて
いく横葺き屋根や、一列一列が目違いに葺かれる目違い
葺き屋根にも使用することができる。
【0030】また、屋根材一体型太陽電池モジュールあ
るいは連結部材に弾性シール部材が設けられており、屋
根材一体型太陽電池モジュールと連結部材とを接続する
際、弾性シール部材が屋根材一体型太陽電池モジュール
あるいは連結部材と圧接し、電極と導体は弾性シール部
材囲内部において水密状態で接続されるので、屋根材一
体型太陽電池モジュールと連結部材の電気接続部の絶縁
性が向上し、長期信頼性に優れた太陽光発電屋根を提供
できる。
【0031】また、電極が、屋根材一体型太陽電池モジ
ュールと係合部との間、あるいは係合部のみからなる凹
部に設けられ、電極が外界と遮断する位置にあるため、
電流と電圧が負荷される電極は指触できないため、屋根
材一体型太陽電池モジュールの取り回し時、施工時等の
感電防止になる。
【0032】また、連結部材が、屋根材一体型太陽電池
モジュール同士を接合した際にできる屋根材一体型太陽
電池モジュール間の開口部下部において、導体上の絶縁
材はチェック孔を有し、チェック孔は弾性材からなるチ
ェック弁に覆われ、導体は水密状態にあるため、屋根材
一体型太陽電池モジュールを施工後、受光面側から屋根
材一体型太陽電池モジュール両端のチェック弁に測定装
置の針プローブを夫々挿入し導体に当接することで、個
々の屋根材一体型太陽電池モジュールの電気出力を測定
することができる。
【0033】また、チェック孔は弾性材からなるため、
針プローブを抜き取った後は、導体の絶縁性・防水性が
確保できる。
【0034】また、屋根材一体型太陽電池モジュール及
び連結部材は導電性外郭部を有し、隣接して設置される
屋根材一体型太陽電池モジュール同士を連結部材を介し
て接続するようにしているので、屋根材一体型太陽電池
モジュールの導電性外郭部と連結部材の導電性外郭部が
電気的に接続され、屋根材一体型太陽電池モジュールの
導電性外郭部同士が連結部材を介して電気的に接続され
る場合、一般屋根材と同手順で太陽電池モジュールを葺
くことで、接地作業も行える。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示実施態様例に
よりさらに詳しく説明する。尚、本発明はこの例に限ら
れるものではない。
【0036】図1は屋根材一体型太陽電池モジュール
(以下単に「太陽電池モジュール」と称する。)102
を用いて施工した太陽光発電屋根103の外観図を示
す。図2はその施工を示す展開斜視図、図3は連結部の
断面図である。
【0037】図1に示すように、太陽電池モジュール1
02は上下左右同士のものが機械的に接続されて屋根1
03を構成しており、個々の太陽電池モジュール102
は野地板104上に吊子やボルトにより固定されてい
る。
【0038】図2(a)(b)に示すように、太陽電池
モジュール102の左右方向に隣接する端部同士は、連
結部材107を用いて電気的および機械的に接続され
る。この目的で、図3から良く分かるように、太陽電池
モジュール102には、屋根を構成する際に左右方向に
隣接して設置される端部に、裏面側にコの字状に折り返
す形で、折り返し係合部105が設けられている。ま
た、連結部材107には、その左右方向両側に、太陽電
池モジュールの折り返し係合部105による空間部内に
屋根の上下方向より挿入されて前記折り返し係合部10
5と係合する、表側にコの字状に折り返えされた被係合
部が設けられている。
【0039】なお、図2(a)(b)に示すように、太
陽電池モジュール102は、屋根を構築すべく設置され
る際に軒側に位置する端部においてコの字状の軒側係合
部201を有する。また、棟側に位置する端部は、表側
の方向に立ち上げるように曲げ、さらにその端部を軒側
に折り返して形成された棟側係合部202を有してい
る。
【0040】屋根103の左右方向に隣接する太陽電池
モジュール102同士の接続は以下の通りである。
【0041】太陽電池モジュール102は、屋根の左右
方向に相当する長手方向の両端部を裏面側へコの字状に
折曲させた折り返し係合部105(図8参照)を有し、
対向する折り返し係合部105同士は、この折り返し係
合部105と係合する被係合部106を有した連結部材
107(図9参照)を介して機械的に接続されている。
【0042】折り返し係合部105は、図8の如く、被
係合部106との接合面に電極108を有し、また被係
合部106は、図9の如く、電極108との接合面以外
絶緑材109で封止された導体110を有する。
【0043】左右方向の太陽電池モジュール102同士
は、連結部材107を介して図3の如く接続する事で、
折り返し係合部105と被係合部106とが係合して、
機械的に固定されると同時に、電極108と導体110
が電気的に接続され、左右方向の太陽電池モジュール1
02は電気的に直列化される。
【0044】なお、本発明は、上下方向の太陽電池モジ
ュール102の接続方法については、特に限定されるこ
となく従来公知の接続方法を採用することができる。こ
の実施形態では、上太陽電池モジュール102の軒側端
部を形成した軒側係合部201と、下太陽電池モジュー
ルの棟側端部を形成した棟側係合部202が、はぜ組み
することで機械的に接続されている。
【0045】また、屋根材一体型太陽電池モジュールの
製造方法についても、特に限定されるものではなく、平
板の太陽電池モジュールをロールフォーマ機、プレス
機、ベンダー機等の従来から使用されている加工機を用
いて係合部の形成を行うことができる。
【0046】以下に各構成材料、製造構成についてまと
める。
【0047】屋根材一体型太陽電池モジュール102
と、連結部材107の概略断面を図3に示す。同図にお
いて、太陽電池モジュール102は、基材としての裏面
補強材61、太陽電池素子64、表面保護材としての表
面フィルム63、充填材62により構成されており、電
極108と太陽電池素子64とは、充填材62中を延在
する導体としての銅箔415により電気的に接続されて
いる。また、連結部材107は、基材としての裏面補強
材61とその上の絶縁材109の層、正確には表面フィ
ルム63及び充填材62から成る層とにより構成されて
おり、左側の接点203と右側の接点203とは、絶縁
材109中を延在する銅箔から成る導体110により電
気的に接続されている。
【0048】(太陽電池モジュール)本発明に使用され
る太陽電池素子64には特に限定はなく、シリコン半導
体としては単結晶シリコン太陽電池、多結晶シリコン太
陽電池、アモルフアスシリコン太陽電池などが使用で
き、化合物半導体としては、III−V族化合物太陽電
池、II−VI族化合物太陽電池、I−III−VI族
化合物太陽電池などが使用できる。
【0049】本発明に使用される太陽電池素子64は、
好ましくは、アモルフアスシリコン太陽電池である。ア
モルフアスシリコン太陽電池は、フィルム基板や導電性
基板上に薄膜で形成することができるため、太陽電池自
体を軽量にすることが可能である。特に、導電性基板を
基板に用いたアモルフアスシリコン太陽電池は、構造的
な強度は強く、しかも、可曲性を有するため、形状自由
度が高く、いろいろな屋根形状や壁形状に対応すること
ができる。
【0050】さらに、太陽電池モジュール102の表面
保護材に好ましくは耐候性の表面フィルム63を用い、
かつ、裏面補強材61に、溶融亜鉛メッキ鋼板やガルバ
リウム鋼板などの防錆処理鋼板、特殊鋼および非鉄金
属、ステンレス鋼板、耐候性鋼板、銅板、アルミニウム
合金板、亜鉛板、チタニウム板などの金属屋根に使用さ
れるような金属鋼板を用いた場合には、金属屋根などと
同様な形状に折り曲げることができ、例えば、折版形
状、瓦棒形状、横葺き形状に成形することができる。
【0051】また、上記太陽電池モジュールは金属屋根
としての機能を兼ねることができるため、トータルコス
トを安くすることができ、外観上も、従来の金属屋根と
同様な形状に加工することができるため、既存の建築物
との達和感がなくかつデザイン自由性を高くすることが
できる。
【0052】(連結部材)連結部材107も太陽電池素
子64のない点を除き太陽電池モジュール102と同じ
断面構成であるので、上記と同様に考えることができ
る。例えば、絶縁材109を構成する表面フィルムにフ
ッ素樹脂フィルムのような樹脂フィルムを用い、また、
裏面補強材61に、溶融亜鉛メッキ鋼板やガルバリウム
鋼板などの防錆処理鋼板、特殊鋼および非鉄金属、ステ
ンレス鋼板、耐候性鋼板、銅板、アルミニウム合金板、
亜鉛板、チタニウム板などの金属屋根に使用されるよう
な金属鋼板を用いることができる。
【0053】(電極、導体)本発明で用いられる電極1
08・導体410の材料及び接点203・導体110の
材料には、特に限定はないが、耐食性、接触抵抗、折曲
げ性、ばね特性、展延性、耐摩耗性に優れたものを使用
することが好ましい。このような材料としては、例えば
青銅、リン青銅、ベリリウム銅、チタン飼、無酸素飼の
ような銅合金等がある。
【0054】また、電極108や、導体110の電極と
の接触部分は、大気中において、硫化や酸化されて皮膜
が生成するので、これらの皮膜を破壊するような強電流
用途以外は、銅合金素材上に、直接、金、パラジウムな
どの貴金属あるいはスズのめっきを施し、更に、銅合金
素材上に、相互拡散防止、接点硬さの向上、耐摩耗特性
の向上などを目的としてニッケルめっきをこれらの中間
皮膜として形成させることが好ましい。
【0055】(絶縁材)本発明で用いられる充填材62
の材料に特に限定はないが、絶緑性、耐候性、防水性、
折曲げ性に優れたものが要求される。例えば材料として
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリビ
ニルブチロール、シリコーン樹脂等がある。
【0056】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を群細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0057】<実施例1>本実施例は、図4、図5の如
くステンレス基板上に作成したアモルフアスシリコン太
陽電池素子を、図6、図7の如く直列接続し、また裏面
に亜鉛メッキ鋼板を設けた太陽電池モジュール(図1
6)を、図8の如く横葺き屋根状に折曲げ加工し、こう
して得た屋根材一体型太陽電池モジュール102を断熱
性の野地板104(図1)上に多数設置し、図9に示す
連結部材107で、図10の如く連結した例であり、以
下に詳細を説明する。
【0058】(太陽電池素子の作製)まず、アモルフア
スシリコン太陽電池素子の作製手順を、図4および図5
により説明する。
【0059】洗浄した0.1mmのロール状の長尺ステ
ンレス基板(導電性基板301)上に、Siを1%含有
するAl(裏面反射層302)を、スパッタ法により膜
厚5000Åとなるよう形成した。次に、n/i/p型
非晶質シリコン半導体層(半導体層303)を、n型半
導体としてはPH3、SiH4、H2のガスを、i型半導
体としてはSiH4、H2のガスを、またP型半導体とし
てはB26、SiH4、H2のガスをそれぞれ用いて、プ
ラズマCVD法によってn型半導体層を300Å、i型
半導体層を4000Å、p型半導体層を100Å、それ
ぞれ順次形成した。
【0060】その後、膜厚800ÅのITO(透明導電
層304)を、抵抗加熱蒸着により形成して、アモルフ
ァスシリコン太陽電池素子を形成した。次に、上記のよ
うにして作製した長尺の太陽電池素子を、プレスマシン
を用いて、図5のような形状に打ち抜き、複数個の太陽
電池ストリップ400を作製した。ここで、プレスマシ
ンにより切断された太陽電池ストリップ400の切断面
では、太陽電池ストリップ400がつぶされてITO電
極とステンレス基板が短絡した状態になつている。
【0061】そこで次に、この短絡をリペアーするため
に、図4および図5で示したように、各太陽電池素子の
ITO電極の周辺に素子分離部411を設け、この素子
分離部411によりITO電極の周辺の除去を行つた。
この除去は、具体的には、次のように行つた。まず、I
TOを溶解するがアモルフアスシリコン半導体は溶解し
ない選択性を持つエッチング材(FeCl3溶液)を各
太陽電池ストリップ400の切断面よりやや内側のIT
Oの周囲にスクリーン印刷し、ITOを溶解した後、水
洗浄することにより行い、ITO電極の素子分離部41
1を形成した。
【0062】次に、ITO上に集電用グリッド電極41
2として、ポリエステル樹脂をバインダーとする銀ペー
スト(デュポン社Du・Pont・Company.
『5007』)を、スクリーン印刷により形成した。次
いで、グリッド電極412の集電電極である錫メッキ銅
線413を、グリッド電極412と直交させる形で配置
した。その後、グリッド電極412との交点に、接着性
の銀インク414としてエマーソンアンドカミング社
(EMARSON&CUMING,INC)製『C−2
20』を点下し、150℃/30分乾燥して、グリッド
電極412と錫メッキ銅線413とを接続した。その際
に、錫メッキ銅線413とステンレス基板の端面が接触
しないように、錫メッキ銅線413の下にポリイミドテ
ープ416を貼りつけた。
【0063】次に、アモルフアスシリコン太陽電池素子
からなる上記の太陽電池ストリップにおける非発電領域
の一部のITO層/a−Si層を、グラインダーで除去
してステンレス基板を露出させた後、その部分に銅箔4
17をスポット溶接器で溶接した。次に上記太陽電池ス
トリップを、図6のように、太陽電池ストリップ401
の錫メッキ銅線413と太陽電池ストリップ402の銅
箔417とを半田付けすることにより直列接続した。そ
して、同様にして、隣接する太陽電池ストリップの錫メ
ッキ銅線413と銅箔417とを半田付けすることによ
り、4枚の太陽電池ストリップ401、402、40
3、404を直列接続した。
【0064】次に、図7のように、プラス及びマイナス
の端子用配線を、太陽電池ストリップのステンレス基板
裏から太陽電池ストリップ外へ導体410としての銅箔
415で取出した。銅箔415の電極108相当部分に
はニッケルめっきを中間皮膜として金めっきを施した。
【0065】(太陽電池モジュール102の作成)次
に、図16に示すように、0.4mmの厚みのガルバリ
ウム鋼板601/EVA602/上記直列接続したアモ
ルフアスシリコン太陽電池素子604/EVA602/
50ミクロン厚の無延伸エチレン−テトラエチレン共重
合体フッ素樹脂フィルム「アフレックス(旭硝子)」か
らなるフッ素樹脂フィルム603を順次重ね合わせ、真
空ラミネーターを用いて150℃でEVA602を溶融
させることにより、耐候性の樹脂で封止した太陽電池モ
ジュール102を作製した。
【0066】なお、フッ素樹脂フィルム603はEVA
602との接着を高めるため、予め接着面にプラズマ処
理を施してある。また直列接続された太陽電池素子60
4は、後の工程で太陽電池モジュール102の端部を折
り曲げるため、裏面のガルバリウム鋼板601およびフ
ッ素樹脂フィルム603よりも一回り小さなサイズとし
てある。
【0067】ここで、ガルバリウム鋼板601には、電
極108を露出するために+極、−極の2個所の電極露
出穴605をあらかじめ開けておき、ラミネーションを
した。ラミネーション時には電極露出穴605より小さ
いシリコン栓を電極108に当接するように挿入してお
き、ラミネーション後に太陽電池モジュールの電極露出
穴605からシリコン栓を取り外すことにより電極10
8が露出するように、また、電極露出穴605近傍のガ
ルバリウム鋼板601は、ラミネーション時に溶融した
EVA602により電極108と絶縁されるようにし
た。
【0068】(連結部材107の作成)同様に、隣接す
る太陽電池モジュール102同士を電気的および機械的
に接合する連結部材107を作成した。その連結部材1
07の構成を図9に示す。
【0069】0.4mmの厚みのガルバリウム鋼板60
1/EVA602/導体110/EVA602/50ミ
クロン厚の無延伸エチレン−テトラエチレン共重合体フ
ッ素樹脂フィルム「アフレックス(旭硝子)」からなる
フッ素樹脂フィルム603を順次重ね合わせ、真空ラミ
ネーターを用いて150℃でEVA602を溶融させる
ことにより、耐候性の樹脂で封止した連結部材107を
作製した。
【0070】なお、フッ素樹脂フィルム603はEVA
602との接着を高めるため、予め接着面にプラズマ処
理を施してある。
【0071】ここで、導体110にはベリリウム銅を用
い、電極108と接触する接点203相当部分にはニッ
ケルめっきを中間皮膜として金めっきを施した。
【0072】また、フッ素樹脂フィルム603及び、フ
ッ素樹脂フィルム側のEVA602には、接点203を
露出するために2個所の接点露出穴207をあらかじめ
開けておき、ラミネーションをした。ラミネーション時
には接点露出穴にシリコン栓を接点203に当接するよ
うに挿入しておき、ラミネーション後にシリコン栓を取
り外すことにより接点203が露出するように施し、接
点203以外EVA602により絶縁されているものと
した。
【0073】(折り曲げ加工)次に上記のようにして作
成された太陽電池モジュール(図16)を、図8のよう
に折り曲げ加工して、屋根材一体型太陽電池モジュール
102を得た。
【0074】即ち、上下方向の軒側係合部201におい
ては、太陽電池モジュール102の外郭部204を裏面
側に屈曲して形成し、棟側係合部202においては、太
陽電池モジュール102の外郭都204を表面側に屈曲
して形成した。また、母屋方向の両端部の折り返し係合
部105においては、太陽電池モジュール102の外郭
部204(図8)を裏面側に屈曲して形成した。
【0075】(組立連結)ここで、軒側の太陽電池モジ
ュール102の棟側係合部202と棟側の太陽電池モジ
ュール102の軒側係合部201は、図10のような形
で係合した。
【0076】また、母屋方向に隣接する太陽電池モジュ
ール102同士の係合は、図2及び図3のような形で行
つた。即ち、対向する折り返し係合部105同士は、折
り返し係合部105と係合する被係合部106を有した
連結部材107を介して機械的に接合した。
【0077】母屋方向に隣接する太陽電池モジュール1
02同士は、連結部材107を介して接合する事で、折
り返し係合部105と被係合部106とが係合して機械
的に固定されると同時に、電極108と接点203が電
気的に接続され直列化される。
【0078】上記のように上下左右同士で接合された太
陽電池モジュール102は、個々に野地板上に吊子やボ
ルトにより固定し、太陽光発電屋根を構築した。
【0079】(太陽光発電装置)上記太陽光発電屋根に
おける母屋方向に直列化した太陽電池モジュール群は、
図10のようにケーブル205、コネクタ206付の連
結部材107を用いて直列接続あるいは並列接続し、太
陽電池アレイ、太陽電池付き屋根を構成し、出力を制御
するインバータあるいは接続箱を設置して太陽光発電装
置を構成した。
【0080】<実施例2>実施例1同様の太陽電池モジ
ュールを設置した。
【0081】実施例1との相違点として、図11のよう
に太陽電池モジュール102の電極108近傍部と連結
部材107の接点203近傍部には、ブチルゴムからな
る弾性シール部材208が設けられており、太陽電池モ
ジュール102と連結部材107を接合する際、弾性シ
ール部材208は太陽電池モジュール102及び連結部
材107と圧接し、電極108と接点203は弾性シー
ル部材208囲内部において水密状態で接続される構造
とした。
【0082】<実施例3>実施例1同様の太陽電池モジ
ュールを設置した。
【0083】実施例1との相違点として、図12のよう
に、電極108は、太陽電池モジュール102と折り返
し係合部105からなる凹部209に設け、また、折り
返し係合部105の先端側における裏面側の隙間が指よ
り小さくなるように構成し、もって、電極108がIP
試験指210(日本電気工業規格JEM1030)にて
接触できない位置に設けた。
【0084】<実施例4>実施例1同様の太陽電池モジ
ュールを設置した。
【0085】実施例1との相違点として、図13のよう
に、太陽電池モジュール102同士を連結部材107で
接合した際に、太陽電池モジュール間に開口部501が
形成されるように構成し、その開口部501において連
結部材107には導体110上の絶縁材109にチェッ
ク孔502を設け、チェック孔502上には弾性シリコ
ーンゴムからなるチェック弁503を設け、導体110
が水密状態にある構造とした。
【0086】この構成によれば、図14のように、太陽
電池モジュール102を施工後、受光面側から太陽電池
モジュール102両端のチェック弁503に測定装置5
04の針プローブ505を夫々挿入し導体110に当接
することで、個々の太陽電池モジュール102の電気出
力を測定することができる。
【0087】また、チェック弁503は弾性シリコーン
ゴムからなるため、針プローブ505を抜き取つた後
は、導体110の絶縁性、防水性が確保できる。
【0088】<実施例5>実施例1同様の太陽電池モジ
ュールを設置した。
【0089】実施例1との相違点として、図15のよう
に、太陽電池モジュール102及び連結部材107は導
電性外郭部506を有しており、隣接して設置される太
陽電池モジュール102同士を連結部材107を介して
接合する事で、太陽電池モジュール102の導電性外郭
部506と、連結部材107の導電性外郭部506とが
接触点で電気的に接続され、この結果、隣接する太陽電
池モジュール102の導電性外郭部506同士が連結部
材107を介して電気的に接続される構造としたもので
ある。なお、太陽電池素子604と太陽電池素子604
との電気的接続は、導体410、電極108、接点20
3、導体110、接点203、電極108、導体410
のルートを経て実現される。
【0090】<実施例6>実施例1同様の太陽電池モジ
ュールを設置した。
【0091】実施例1との相違点として、図17のよう
に、連結部材107の被係合部106には折り返し係合
部105との非接触面側(上面側)に凸部507を形成
し、凸部507は太陽電池モジュール102との係合時
に折り返し係合部105と接触しない構造とした。そし
て、凸部507の肉厚内に、折り返し係合部105との
接触面側(裏面側)から接点露出穴207を設け、接点
露出穴207から裏面側に取出した導体110をコの時
状に曲げることで、上下方向に伸縮可能な弾力性のある
接点203を形成した。導体110にはバネ性の高いベ
リリウム銅を用い、接点203は折り返し係合部105
との接触面より凸となる形状にした。
【0092】連結部材107を介して母屋方向に隣接す
る太陽電池モジュール102を図18に示す。
【0093】強風時に太陽電池モジュール102が振動
し、折り返し係合部105と被係合部106が万が一非
接触状態(浮いた状態)になった際も、電極108と接
点203は、接点203の高いバネ性により常に接触す
る構造となる。
【0094】<実施例7>実施例1と同様にラミネーシ
ョンした太陽電池モジュールを、図19のように折り曲
げ加工して、フラット型の屋根材一体型形太陽電池モジ
ュール101を形成した。
【0095】次に、図23および図24のように、隣接
する太陽電池モジュール101同士を電気的および機械
的に接合する連結部材としてガッター508を作製し
た。
【0096】2mmの厚みのガルバリウム鋼板601/
EVA602/導体110/EVA602/50ミクロ
ン厚の無延伸エチレン−テトラエチレン共重合体フッ素
樹脂フィルム「アフレックス(旭硝子)」からなるフッ
素樹脂フィルム603を順次重ね合わせ、真空ラミネー
ターを用いて150℃でEVA602を溶融させること
により、耐候性の樹脂で封止し、折り曲げ加工すること
によリガッター508を作製した。
【0097】なお、フッ素樹脂フィルム603はEVA
602との接着を高めるため、予め接着面にプラズマ処
理を施してある。
【0098】ここで、導体110にはベリリウム銅を用
い、電極108と接触する接点203相当部分には、ニ
ッケルめっきを中間皮膜として金めっきを施した。また
導体110は、予め隣接する太陽電池モジュールの直列
方向を決めておき図23あるいは図24のように配置し
た。
【0099】また、フッ素樹脂フィルム603及び、フ
ッ素樹脂フィルム側のEVA602には、接点203を
露出するために接点露出穴207をあらかじめ開けてお
き、ラミネーションをした。ラミネーション時には接点
露出穴にシリコン栓を接点203に当接するように挿入
しておき、ラミネーション後にシリコン栓を取り外すこ
とにより接点203が露出するように施し、接点203
以外EVA602により絶縁されているものとした。
【0100】次に、図19および図20のように施工し
た。
【0101】即ち、太陽電池モジュール101の短手方
向の両端部(屋根の上下方向端部)の折り返し係合部1
05においては、太陽電池モジュール101の外郭部2
04を裏面側に屈曲して形成している。
【0102】太陽電池モジュール101は、折り返し係
合部105と係合する被係合部106を有したガッター
508により機械的に接合されている。隣接する太陽電
池モジュール101同士は、図21および図22のよう
に、折り返し係合部105と被係合部106とが係合し
て機械的に固定されると同時に電極108と接点203
が電気的に接続され直列化される。
【0103】最後に、ガッター上508に設置された太
陽電池モジュール101の短手方向継ぎ目にはキャップ
509を取り付けた。
【0104】キャップ509の材料にはバネ鋼を用い、
施工後、接点203に電極108を押し付ける役目およ
び、接点203・電極108の防水の役目も果たす。
【0105】直列化した太陽電池モジュール101群
は、図19および図20のようにケーブル205、コネ
クタ206を介して直列接続(図21)あるいは並列接
続(図24)され、太陽電池アレイ、太陽電池付き屋根
を構成し、出力を制御するインバータあるいは接続箱を
設置して太陽光発電装置を構成した。
【0106】
【発明の効果】本発明に係る太陽光発電屋根は、屋根材
一体型太陽電池モジュールが接合側の端部を折曲させた
折り返し係合部を有し、連結部材がその一部を折曲させ
て屋根材一体型太陽電池モジュールの係合部と係合する
被係合部を有し、隣接する太陽電池モジュールの対向す
る端部同士を上記連結部材を介して電気的及び機械的に
接続すると同時に雨仕舞いする。屋根材一体型太陽電池
モジュールの折り返し係合部は被係合部との接合面に電
極を有し、被係合部は電極との接合面以外絶縁材に封止
された導体を有する。隣接して設置される屋根材一体型
太陽電池モジュール同士は、連結部材を介して接続する
事で、係合部と被係合部とが係合して機械的に固定さ
れ、同時に電極と導体が電気的に接続される。
【0107】このため、一般屋根材と同手順で屋根材一
体型太陽電池モジュールを葺くことができ、従来のよう
なコネクタ接続、ケーブルの取り回しが不要となり、施
工性が向上する。
【0108】また、太陽電池モジュール間を電気的に接
続する端子箱・電線・コネクタが不要のため、材料コス
ト、組み立てコストが大幅に低滅する。
【0109】連結部材には、一般屋根材施工に用いた副
資材を流用することにより、一般屋根材とまったく同形
状で施工が行える。
【0110】また、太陽電池モジュール裏の薄空間部の
みで、隣接する太陽電池モジュール同士の機械的及び電
気的接合を行うことが可能なため、太陽電池モジュール
の表面には凸部が生じず、太陽電池モジュールの裏面に
は最小限の凸部のみで施工が行え意匠性にも優れた太陽
電池モジュールも提供できる。
【0111】よって、モジュール表面に段差のないフラ
ット葺き屋根や、軒先から棟にわたって桁方向に葺いて
いく横葺き屋根や、一列一列が目違いに葺かれる目違い
葺き屋根にも使用することができる。
【0112】ここで、太陽電池モジュールあるいは連結
部材に弾性シール部材が設けられており、太陽電池モジ
ュールと接合部材を接続する際、弾性シール部材は太陽
電池モジュールあるいは連結部材と圧接し、電極と導体
は弾性シール部材囲内部において水密状態で接続する場
合、太陽電池モジュールと連結部材の電気接続部の絶縁
性が向上し、長期信頼性に優れた太陽電池モジュールを
提供できる。
【0113】また、電極が、屋根材一体型太陽電池モジ
ュールと係合部との間、あるいは係合部のみからなる凹
部に設けられ、電極が外界と遮断する位置にある場合、
電流と電圧が負荷される電極は指触できないため、屋根
材一体型太陽電池モジュールの取り回し時、施工時等の
感電防止になる。
【0114】また、連結部材が、屋根材一体型太陽電池
モジュール同士を接合した際にできる屋根材一体型太陽
電池モジュール間の開口部下部において、導体上の絶縁
材はチェック孔を有し、チェック孔は弾性材からなるチ
ェック弁に覆われ、導体は水密状態にあることによち、
屋根材一体型太陽電池モジュールを施工後、受光面側か
ら屋根材一体型太陽電池モジュール両端のチェック弁に
測定装置の針プローブを夫々挿入し導体に当接すること
で、個々の屋根材一体型太陽電池モジュールの電気出力
を測定することができる。
【0115】また、チェック孔は弾性材からなるため、
針プローブを抜き取つた後は、導体の絶縁性・防水性が
確保できる。
【0116】また、太陽電池モジュール及び連結部材は
導電性外郭部を有し、隣接して設置される太陽電池モジ
ュール同士は、連結部材を介して接続する事で、太陽電
池モジュールの導電性外郭部と連結部材の導電性外郭部
が電気的に接続され、太陽電池モジュールの導電性外郭
部同士が連結部材を介して電気的に接続される場合、一
般屋根材と同手順で太陽電池を葺くことで、接地作業も
行える。
【0117】このように、本発明により、一般屋根材と
同様の施工で、隣接する太陽電池モジュール同士が電気
的および機械的に接続でき、端子部の材料コスト・組み
立てコストの低い太陽電池モジュールを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様例に係る太陽光発電屋根の概
略構成を示す部分斜視図である。
【図2】本発明の実施態様例に係る太陽光発電屋根の構
成の仕方を示したもので、(a)は太陽電池モジュール
の連結前の状態を示す斜視図、(b)は太陽電池モジュ
ールの連結後の状態を示す斜視図である。
【図3】図2(b)の太陽電池モジュールにおけるX−
X断面図である。
【図4】本発明の実施例1に用いた太陽電池モジュール
を構成する太陽電池素子の概略断面図である。
【図5】図4の太陽電池素子の平面図である。
【図6】図5の太陽電池素子の接続体の説明図である。
【図7】図6の太陽電池素子の接続体に電気導体を接続
した状態を示した背面図である。
【図8】本発明の実施例1に係る太陽光発電屋根の構成
要素である太陽電池モジュールを示したもので、(a)
はその斜視図、(b)はその太陽電池モジュールのX−
X断面図である。
【図9】本発明の実施例1に係る太陽光発電屋根の構成
要素である連結部材を示したもので、(a)はその斜視
図、(b)はその連結部材のX−X断面図である。
【図10】本発明の実施例1に係る太陽光発電屋根の構
成の仕方を示したもので、(a)は太陽電池モジュール
の連結前の状態を示す斜視図、(b)は太陽電池モジュ
ールの連結後の状態を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施例2に係る太陽光発電屋根の構
成を示したもので、(a)はその斜視図、(b)はその
X−X断面図である。
【図12】本発明の実施例3に係る太陽光発電屋根の構
成要素である太陽電池モジュールを示したもので、
(a)はその斜視図、(b)はそのX−X断面図であ
る。
【図13】本発明の実施例4に係る太陽光発電屋根を示
したもので、(a)はその斜視図、(b)はそのX−X
断面図である。
【図14】本発明の実施例4に係る太陽光発電屋根の電
気的試験方法を示したもので、(a)はその斜視図、
(b)はそのX−X断面図である。
【図15】本発明の実施例5に係る太陽光発電屋根を示
したもので、(a)はその斜視図、(b)はそのX−X
断面図、(c)はそのA部拡大図である。
【図16】本発明の実施例1に係る太陽光発電屋根の構
成要素である太陽電池モジュールを折り曲げ前の状態で
示したもので、(a)はその斜視図、(b)はそのX−
X断面図である。
【図17】本発明の実施例6に係る太陽光発電屋根の構
成要素である連結部材を示したもので、(a)はその斜
視図、(b)はそのX−X断面図である。
【図18】本発明の実施例6に係る太陽光発電屋根を示
したもので、(a)はその斜視図、(b)はそのX−X
断面図である。
【図19】本発明の実施例7に係る太陽光発電屋根を示
した展開斜視図である。
【図20】本発明の実施例7に係る太陽光発電屋根を示
した斜視図である。
【図21】図20のA部の拡大斜視図である。
【図22】図20のX−X断面図である。
【図23】本発明の実施例7に係る太陽光発電屋根の構
成要素である連結部材を示したもので、(a)はその斜
視図、(b)はそのX−X断面図である。
【図24】本発明の実施例7に係る太陽光発電屋根の構
成要素である連結部材を示したもので、(a)はその斜
視図、(b)はそのX−X断面図である。
【符号の説明】
61 裏面補強材 62 充填材 63 表面フィルム 64 太陽電池素子 101 屋根材一体型太陽電池モジュール 102 屋根材一体型太陽電池モジュール 103 太陽光発電屋根 104 野地板 105 折り返し係合部 106 被係合部 107 連結部材 108 電極 109 絶縁材 110 導体 111 導体片 201 軒側係合部 202 棟側係合部 203 接点 204 外郭部 205 ケープル 206 コネクタ 207 接点露出穴 208 弾性シール部材 209 凹部 210 IP試験指 301 導電性基板(ステンレス基板) 302 裏面反射層(Siを1%含有するAl) 303 半導体層 304 透明導電層(ITO) 400、401、402、403、404 太陽電池ス
トリップ 410 導体 411 素子分離部 412 グリッド電極 413 錫メッキ銅線 414 銀インク 415 銅箔(導体) 416 ポリイミドテープ 417 銅箔 501 開口部 502 チェック孔 503 チェック弁 504 測定装置 505 針プローブ 506 導電性外郭部 507 凸部 508 ガッター(連結部材) 509 キャップ 601 ガルバリウム鋼板(導電性外郭部) 602 EVA 603 フッ素樹脂フィルム 604 アモルフアスシリコン太陽電池素子 605 電極露出穴

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する太陽電池モジュール同士が、連
    結部材を介して電気的および機械的に接続されているこ
    とを特徴とする太陽光発電屋根。
  2. 【請求項2】 前記太陽電池モジュール同士は、前記連
    結部材を介して直列あるは並列に電気的接続されること
    を特徴とする請求項1記載の太陽光発電屋根。
  3. 【請求項3】 前記太陽電池モジュールは導電性外郭部
    を有し、この導電性外郭部同士が、前記連結部材を介し
    て電気的に接続されることを特徴とする請求項1または
    2記載の太陽光発電屋根。
  4. 【請求項4】 前記太陽電池モジュールが、端部を裏面
    側に折り返して形成した折り返し係合部を有し、前記連
    結部材が、前記太陽電池モジュールの折り返し係合部と
    係合する被係合部を有することを特徴とする請求項1〜
    3記載の太陽光発電屋根。
  5. 【請求項5】 前記太陽電池モジュールの前記折り返し
    係合部は、前記連結部材の被係合部との接合面に電極を
    有し、前記連結部材の被係合部は、前記太陽電池モジュ
    ールの前記折り返し係合部との接合面に、連結時に前記
    電極と接触する接点を有することを特徴とする請求項1
    〜4記載の太陽光発電屋根。
  6. 【請求項6】 前記電気的接続は、水密状態に保たれた
    空間部内で行われることを特徴とする1〜5記載の太陽
    光発電屋根。
  7. 【請求項7】 前記太陽電池モジュールの前記折り返し
    係合部及び前記連結部材の被係合部は、それぞれの折返
    し基部に、前記折り返し係合部及び前記連結部材の被係
    合部間を水密に封止する弾性シール部材を有し、前記太
    陽電池モジュールと前記連結部材が接続する際、前記弾
    性シール部材が前記太陽電池モジュールあるいは前記連
    結部材を圧接し、これにより前記電極と前記接点とが、
    前記弾性シール部材で囲まれた空間部内において電気接
    続されることを特徴とする請求項6記載の太陽光発電屋
    根。
  8. 【請求項8】 前記太陽電池モジュールの前記折り返し
    係合部は、折返し先端部から指が入らないように折り曲
    げられると共に前記被係合部との接合面側に凹部を有
    し、前記電極はこの凹部内に設けられ、前記電極が外界
    と遮断する位置にあることを特徴とする請求項5〜7記
    載の太陽光発電屋根。
  9. 【請求項9】 前記太陽電池モジュールは施工後、個々
    に受光面側から出力測定ができることを特徴とする請求
    項請求項1〜8記載の太陽光発電屋根。
  10. 【請求項10】 前記連結部材は、その両側に位置する
    前記被係合部の接点と接点間を接続し且つ絶縁材で封止
    され水密状態にある導体を有し、前記太陽電池モジュー
    ル同士を接続した際にできる太陽電池モジュール間の開
    口部下部において、前記導体上の前記絶縁材にチェック
    孔を設け、前記チェック孔を弾性材からなるチェック弁
    で覆って水密状態にしたことを特徴とする請求項9記載
    の太陽光発電屋根。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10に記載の太陽光発電屋
    根を構成する太陽電池モジュールが、その出力を制御す
    るインバータあるいは接統箱に接続されていることを特
    徴とする太陽光発電装置。
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