JP2003332608A - 太陽電池アレイの補修方法 - Google Patents

太陽電池アレイの補修方法

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JP2003332608A
JP2003332608A JP2002133437A JP2002133437A JP2003332608A JP 2003332608 A JP2003332608 A JP 2003332608A JP 2002133437 A JP2002133437 A JP 2002133437A JP 2002133437 A JP2002133437 A JP 2002133437A JP 2003332608 A JP2003332608 A JP 2003332608A
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bus bar
bar electrode
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Masaaki Matsushita
正明 松下
Meiji Takabayashi
明治 高林
Seiki Itoyama
誠紀 糸山
Hidehisa Makita
英久 牧田
Takaaki Mukai
隆昭 向井
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Canon Inc
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽電池交換時の電気接続作業を簡略化して
大幅なコスト削減を実現し得る太陽電池アレイの補修方
法を提供する。 【解決手段】 光起電力素子102とバスバー電極10
3を有する太陽電池を、バスバー電極の活電部が屋外に
露出するように電気接続して施工した太陽電池アレイの
補修方法において、バスバー電極の光起電力素子より延
在する領域の一部を耐候性被覆材104で覆っておき、
一部の太陽電池を交換する際に、バスバー電極を光起電
力素子と被覆領域の間の耐候性被覆材のない領域で切断
し、この切断箇所A及びBに隣接する耐候性被覆材10
4a,104bの少なくとも一部を剥離し、この剥離部
分において補修用太陽電池のバスバー電極を電気接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施工後も活電部が
露出した配線部材を有する太陽電池を直並列接続してな
る太陽電池アレイの補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エネルギー資源の保護や環境問題
に対する意識の高まりが、世界的に広がりを見せてい
る。中でも石油等の枯渇化や、CO2排出に伴う地球の
温暖化現象に対する危惧感は深刻である。そこで、太陽
エネルギーを直接電力に変換でき、しかもクリーンなエ
ネルギーである太陽電池エネルギーには、大きな期待が
寄せられている。
【0003】現在の太陽電池モジュールの市場は、住宅
やビルなどの建築構造物への設置、携帯用(レジャー
用)など様々な分野にわたっている。しかし、依然高価
格であり、そのことが普及の最大の壁となっている。
【0004】それに対する対策の一つとして異分野の製
品と太陽電池モジュールを一体形成し、トータルコスト
を低減する方法が挙げられる。
【0005】建築構造物に設置するタイプの代表的な例
は、屋根への設置であるが、これには屋根上置き型、屋
根材一体型などの太陽電池モジュールが脚光を浴びてい
る。この理由としては、別部材として屋根材が必要ない
ため材料コストを低減でき、また、設置する場合も通常
の屋根設置と同様に設置することができるため施工コス
トも低減でき、トータルコストとして低コストで太陽電
池モジュールを屋根に設置することが出来る。また外観
上も周囲の屋根と調和して美しい屋根となる。この例に
代表されるように近年の太陽電池モジュールは、様々な
異分野の製品と太陽電池モジュールを一体化することに
より、その付加価値を高めている。即ち、その両者の材
料コスト、製造コストを共有化し、その共有化されたコ
スト分がトータルコストとして観た場合、大幅に低減で
きる。
【0006】一方、将来的に大きな市場になるであろう
と注目されているものに発電所としての市場がある。従
来のエネルギーに代わる新エネルギー源として太陽光発
電を用いようという動きがある。
【0007】年々、増加し続ける消費電力を賄うため
に、毎年新たな発電所が建設されている。特に、日中の
人が活動する時間や夏場昼間に使用する冷房のためのエ
ネルギーなどによる消費が非常に大きい。これらのエネ
ルギーはピークエネルギーと呼ばれている。
【0008】従来、増設される発電所は、火力発電、水
力発電、原子力発電等であった。しかしながら、最近、
地球温暖化対策、環境保護対策等を考慮した新エネルギ
ーとして太陽光発電、風力発電、地熱発電などが注目さ
れている。夏場や昼間のピークエネルギー時間帯とは、
太陽光が照射する時間帯であるため、ピークエネルギー
の時間帯に多くのエネルギーを発電する特性を持つ太陽
光発電の注目度は高い。
【0009】しかしながら、このように発電所の電力源
として太陽電池モジュールを使用するには、現在の太陽
電池の発電コストは非常に高い。従来は、異分野の製品
と太陽電池モジュールを一体化することにより共有化で
きるコストを生み出し、それによりトータルコストの低
減を行ってきた。
【0010】しかし、発電所の電力源として太陽電池モ
ジュールを考えた場合、必要なのは電力のみであり、そ
の他の機能は必要ではない。即ち、火力発電など従来の
電力源と併用して使用するには、高付加価値な太陽電池
モジュールよりも太陽光発電での発電コストと従来の電
力源での発電コストが同じであることが非常に重要な要
素となっている。勿論、環境などを考慮した場合には、
太陽光発電などクリーンなエネルギーを使用することが
理想ではあるが、しかしながらコストがあまりにも高い
場合には、新エネルギー源が従来のエネルギー源に置き
換わることは不可能である。この点に於いて、現在の太
陽電池モジュールの発電コストでは、発電所の電力源と
して使用することは難しい。
【0011】上述した発電コストとは、以下のようなも
のである。 発電コスト=(年間装置費+年間修繕費・保守費+年間
燃料費)/年間発電量 で表される。前記年間装置費とは、建設費の総額(初期
投資額)を発電システムの耐用年数で割ったものであ
る。ただし、この場合金利も考慮しなければならない。
前記年間修繕費・保守費とは、発電システムのメンテナ
ンスのための年間の費用の総額である。前記燃料費と
は、発電システムの装置を稼動させるのに必要な燃料に
費やす年間の費用の総額である。
【0012】太陽電池モジュールを使用する太陽光発電
システムでは、無尽蔵な太陽エネルギーを使用するため
上記年間の燃料費は必要ない。修繕費および保守費も、
それほど多額ではない。太陽光発電システムで一番発電
コストを高くする要因は、年間の装置費である。即ち、
太陽電池モジュールのワットコストが高いのである。
【0013】このような状況に於いて、太陽光発電を普
及させ、発電所の電力源として使用するためには、太陽
光発電のコストを大幅に低減することが必要不可欠であ
る。即ち、太陽電池モジュールのワットコスト及びその
設置コストを低減し、従来の発電システムの発電コスト
と競争力のある発電コストにまで低減することが必要不
可欠である。
【0014】上述した太陽電池モジュールのコストにつ
いて述べる。従来の発電コストは、太陽電池あるいは電
気の専門家ではない一般消費者が使用し、それらの人々
の手に触れることを前提に設計されている。ところがこ
のような方法では、安全性を高めるために多くの材料を
必要とするため原材料コストが高く、製造工程において
は加熱圧着の工程が必要であるため生産性も落ちその工
数(man−hour)もかかるため生産コストが高く
なる。即ち、トータルの発電コストが高くなる。このよ
うに従来の方法で太陽電池モジュールを生産している限
りは太陽電池モジュールのワットコストを低減すること
には限界がある。
【0015】発電所で使用する太陽電池モジュールの場
合、管理環境下で利用される。ここで、管理環境とは、
電気あるいは太陽電池モジュールの専門家が管理する状
況であって、取り扱い者以外の一般の人々が立ち入る恐
れがない場所を意味する。この管理環境では、太陽電池
モジュール外囲体の周りに柵や塀を設けたり、出入り口
に施錠を設けたりといった対策を採る。また、取り扱い
者により、定期的なメンテナンスも可能な状況にされ
る。このような管理環境下での使用が前提となるため、
従来の太陽電池モジュールの安全性・絶縁性のスペック
を軽減することができる。
【0016】太陽電池モジュールの電気配線に関して
は、従来から電気配線を行いやすく安全性を考慮したコ
ネクタを用いたものや太陽電池モジュール本体に組み込
んだもの、また、太陽電池の劣化または損傷等により太
陽電池を取り外し交換しやすくした形態のもの等が考え
られている。
【0017】特開平7−282889号公報では、互い
に端壁を接して設置される各太陽電池モジュール内に配
置され、この太陽電池モジュールの端壁に形成した開口
部を水密状に蓋するように端壁に固定されるレセップ
と、このレセップの差し込み口に差し込まれるプラグと
からなり、レセップはリード線が接続されると共に、端
面方向に開放されたプラグ孔を有するレセップ端子と、
このレセップ端子および差し込み口を取り囲む絶縁封止
部材とを有し、プラグは互いに対向する2つの差し込み
口に対応する形状の絶縁体と絶縁体を貫通して、その両
端に突出しプラグ穴に差し込まれるプラグ端子とを有す
る構成とした太陽電池パネル用コネクタを提案してい
る。
【0018】また、特開平8−172210号公報で
は、太陽電池モジュールの裏板の貫通孔に半田を設けて
太陽電池のリード線および外部からの配線を差し込んで
電気的に接続する太陽電池モジュールの配線構造を提案
している。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−28288
9号公報では、互いに端壁を接して設置される2枚の太
陽電池パネルの一方のレセップにプラグを差し込み、こ
の太陽電池パネルの端壁にもう一方の太陽電池パネルを
端壁が接するように配置すると、プラグがもう一方の太
陽電池パネルに設けたレセップに差し込まれ、両太陽電
池モジュールが接続されるようになっており、太陽電池
パネルの接続作業を太陽電池パネルの設置と同時に行う
ことを可能にしたと述べている。しかしながら、電気接
続材料が多数必要となり、結果的に太陽電池モジュール
のコストが高くなる。
【0020】また、特開平8−172210号公報に関
しては、太陽電池モジュールの裏面部分に導電性接続材
あるいは接続コネクタを設け、その導電性接続材や接続
コネクタによって太陽電池のリード線と外部からの配線
とを電気的に接続しているので、端子ボックスによる突
出部が無くなり、モジュール設置時の納まりが良好とな
る。また、端子ボックスが無いため、太陽電池モジュー
ルから配線を簡単に取り外したり、取り付けることがで
き、太陽電池モジュールの設置、交換時の作業性が向上
すると述べている。しかしながら、予め太陽電池モジュ
ールの裏面材に穴を設けなければならない等の多くの工
程及び材料が必要となり、結果的に太陽電池モジュール
のコストが高くなる。また、太陽電池モジュールの裏面
に導電性接続材あるいは接続コネクタを設けるためスペ
ースが必要になり、太陽電池モジュールを裏面材に密着
固定する場合は、穴などを設ける工程が必要となり、そ
の分コストが高くなるといった問題が生じる。
【0021】このように、上記従来の太陽電池モジュー
ルでは電気接続のための材料を多数必要とし、それに伴
い施工時及び補修時における作業及び工程も多くなるた
めコストが高くなってしまう。
【0022】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
ので、具体的には、電気接続材料を大幅に削減すると共
に、特に太陽電池交換時の電気接続作業を簡略化して大
幅なコスト削減を実現し得る太陽電池アレイの補修方法
を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
成された本発明は、光起電力素子とバスバー電極を有す
る太陽電池を、該バスバー電極の活電部が屋外に露出す
るように電気接続して施工した太陽電池アレイの補修方
法において、施工前又は施工時に前記バスバー電極の前
記光起電力素子より延在する領域の一部に、耐候性被覆
材で覆った被覆領域を設けておき、太陽電池アレイの一
部の太陽電池を交換する際に、前記バスバー電極を光起
電力素子と前記被覆領域の間の前記耐候性被覆材のない
領域で切断し、該切断箇所に隣接する前記耐候性被覆材
の少なくとも一部を剥がし、該耐候性被覆材を剥がした
部分と、補修用太陽電池のバスバー電極を電気接続する
ことを特徴とする。
【0024】本発明の太陽電池アレイの補修方法によれ
ば、被覆材が酸化防止材または酸化膜除去材となり、被
覆領域の電極部は酸化し難く、被覆材を取り除く又は熱
処理等で被覆領域の少なくとも一部を剥がしてやること
により、電気接続に悪影響を及ぼす酸化膜を容易に除去
することができ、太陽電池を交換する際の電気作業性を
大幅に向上することが可能となる。
【0025】本発明の太陽電池アレイの補修方法におい
ては、前記耐候性被覆材は、前記バスバー電極の受光面
側の表面に設けられていることが好ましい。これによ
り、太陽電池の補修交換時、電気接続を行うためのバス
バー電極を折り曲げる等の余分な作業がなくなり電気作
業性をより一層向上させることができる。
【0026】また、前記耐候性被覆材は、半田又はシリ
コーンであることが好ましい。これにより、屋外に対し
て露出するバスバー電極部の酸化を効果的に防ぐことで
きると共に、太陽電池の補修交換時は比較的簡単に剥が
すことができ、電気接続に悪影響を及ぼす酸化膜を容易
に除去することができる。
【0027】また、各太陽電池が共通母線に電気接続さ
れていることが好ましい。これにより、太陽電池の電気
配線作業を容易に行うことが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の太陽電池アレイの
補修方法を、図を用いて説明する。なお、本発明はこの
実施の形態に限られるものではない。
【0029】図1は、本発明の太陽電池アレイに用いら
れる太陽電池の一例を示す概略斜視図である。この太陽
電池101は、光起電力素子102とバスバー電極10
3とを有し、屋外に対して露出するバスバー電極の一部
に被覆材(耐候性被覆材)104が設けられている。
【0030】図2は、図1に示した太陽電池101を、
バスバー電極103の活電部が屋外に露出するように電
気接続して施工した太陽電池アレイの一例を示す側面図
である。この太陽電池アレイ201では、光起電力素子
を裏面部材202に接着部材203によって密着固定し
ている。
【0031】本発明で用いる太陽電池では、図1に例示
したように屋外に対して露出するバスバー電極103の
一部に耐候性被覆材104が設けられており、この被覆
材104がバスバー電極の酸化防止材となる。このた
め、光起電力素子の劣化または損傷による太陽電池の交
換作業の際、被覆材104の一部を剥がすことにより、
被覆材104で覆われていた酸化膜の形成されていない
電極部を簡単に露出させることができ、電気接続作業を
容易に行うことができる。
【0032】具体的には、例えば図2に示した太陽電池
アレイ201における中央の光起電力素子102’が劣
化した場合には、この劣化素子のバスバー電極を劣化素
子102’と耐候性被覆材104a,104bで被覆さ
れた被覆領域の間の耐候性被覆材のない領域(図中に一
点鎖線で示したA箇所及びB箇所)で切断し、この切断
箇所に隣接する耐候性被覆材(即ち耐候性被覆材104
aと104b)の少なくとも一部を剥がし、この剥離部
分において不図示の補修用太陽電池のバスバー電極を電
気接続する。
【0033】上記の補修方法において、耐候性被覆材1
04a,104bが剥がされた電極部は酸化が防止され
ているため、補修用太陽電池のバスバー電極との電気接
続を簡単且つ良好に行うことができる。
【0034】以下に、本発明に使用する各部材について
の説明を補足する。
【0035】〔光起電力素子〕太陽電池に用いる光起電
力素子については、特に限定はない。例えば、結晶シリ
コン光起電力素子、多結晶シリコン光起電力素子、アモ
ルファスシリコン光起電力素子、鋼インジウムセレナイ
ド光起電力素子、化合物半導体光起電力素子等が挙げら
れる。より好ましくは、可撓性を有する光起電力素子で
ある。例えば、可撓性基板を有する基板上に、アモルフ
ァスシリコン光起電力素子が形成されたものがある。こ
のように可撓性を有する光起電力素子とすることによ
り、該光起電力素子による太陽電池アレイの施工時に発
生する若干の撓みには問題なく対応できるため、太陽電
池アレイの信頼性をより一層確保できる。
【0036】〔バスバー電極〕光起電力素子の受光面及
び又は裏面には、発生した電力を効率よく集電するため
の集電電極が形成されており、更に集電電極で集められ
た電力を集めるためのバスバー電極が該集電電極と直結
されている。バスバー電極としては、集電電極と直接電
気コンタクトをとるために導体部材が使用され、導電性
箔体が好適に用いられる。中でも銅箔は安価でやわらか
く使いやすいため好適である。
【0037】〔耐候性被覆材〕バスバー電極の光起電力
素子より延在する領域の一部には、太陽電池の交換時の
電気接点を確保するために、被覆材が設けられる。この
被覆材は、屋外に露出する環境下で使用されるため耐候
性が求められる。より具体的には、屋外の太陽光線の直
射や屋外温度変化に対して20年以上剥がれない程度の
耐候性が必要である。好ましい材料としては、半田やシ
リコーンが挙げられる。特に半田は、熱を加えることで
表面の酸化層を容易に除去できるためより好ましい。
【0038】〔共通母線〕複数の太陽電池を並列接続す
る際に用いられる。この母線としては電気導電性が良い
銅条が好ましく、これにより効率良く配電を行うことが
可能であり、また、銅の抗張力は400Mpa以下であ
り、切断等を行いやすいため加工作業性を向上させるこ
とが可能となる。また、半田付けを行う場合、銅は半田
が付き易いため作業性が良い。また、この母線と太陽電
池のバスバー電極との電気接続は、例えばリングスリー
ブを用いることにより簡単に行うことができる。
【0039】〔裏面部材〕裏面部材とは太陽電池アレイ
を設置するための部材であり、その材質については特に
限定はない。しかしながら、耐候性、耐錆性に優れた折
り曲げ加工が可能な有機高分子樹脂で被覆された塗装亜
鉛鋼板、ステンレス鋼板等の金属鋼板などを用いれば、
施工現場で容易に加工が可能なため、より好適である。
【0040】
【実施例】以下に実施例により本発明を詳述するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0041】(実施例1)本実施例は、アモルファスシ
リコン型光起電力素子とバスバー電極からなる太陽電池
を用い、屋外に対して露出するバスバー電極の一部に耐
候性被覆材である半田を設け、バスバー電極同士をリン
グスリーブにより直列に電気接続を行い、裏面材である
コンクリートにゴム合成高分子系粘着シートにより密着
固定した太陽電池アレイの例である。
【0042】図3は、本実施例に記載してある太陽電池
アレイ301の概略斜視図を示す。図において、302
はアモルファスシリコン型光起電力素子、303は半
田、304はバスバー電極、305はゴム合成高分子系
粘着シート、306はリングスリーブ、307はコンク
リートである。
【0043】太陽電池アレイを施工する前に予めバスバ
ー電極304の一部に耐候性被覆材である半田303を
設けて被覆することで、この被覆領域の電極部が酸化す
ることを防いでいる。施工後、劣化もしくは破損した太
陽電池を交換する際、半田を設けた被覆領域よりも光起
電力素子側を切断し、更に半田を溶かすことにより半田
表面の酸化膜等を取り除き、その後、この半田被覆部を
用いて交換用太陽電池のバスバー電極と電気接続を行う
ことを可能にした。これにより、太陽電池の交換作業性
を大幅に向上することが可能となる。
【0044】尚、本実施例では光起電力素子はゴム合成
高分子系粘着シートによりコンクリートに固定されてい
るので、光起電力素子とコンクリート間に隙間が無いた
め裏面への風の回り込みが無くなり、コンクリートの強
度で光起電力素子の耐風圧強度向上することができ、光
起電力素子自体に耐風圧強度を持たせるための材料を設
ける必要が無いためコストを大幅に削減することが可能
となる。
【0045】(実施例2)本実施例は、アモルファスシ
リコン型光起電力素子とバスバー電極からなる太陽電池
を用い、屋外に対して露出するバスバー電極の一部に耐
候性被覆材であるシリコーン樹脂を設け、バスバー電極
同士をリングスリーブにより2直列に電気接続を行い、
さらに共通母線である銅条にリングスリーブにより並列
に電気接続を行い、裏面材であるコンクリートにゴムア
スファルト系粘着シートにより密着固定した太陽電池ア
レイの例である。尚、直列に電気接続している部分の構
造は実施例1の太陽電池アレイと同様である。
【0046】図4は、本実施例に記載してある太陽電池
アレイ401の概略斜視図を示す。図5は、図4中のA
部拡大図である。これらの図において、402はアモル
ファスシリコン型光起電力素子、403はシリコーン樹
脂、404はバスバー電極、405はゴムアスファルト
系粘着シート、406は銅条、407はリングスリー
ブ、408はコンクリートである。
【0047】太陽電池アレイを施工する前に予めバスバ
ー電極404の一部に耐候性被覆材であるシリコーン樹
脂403を設けて被覆することで、この被覆領域の電極
部が酸化することを防いでいる。施工後、太陽電池を交
換する際、シリコーン樹脂を設けた被覆領域よりも光起
電力素子側を切断し、その後シリコーン樹脂を剥がすこ
とにより酸化していない電極面を露出させ、該バスバー
電極の露出面を用いて交換用太陽電池のバスバー電極と
電気接続を行う。これにより、酸化膜をやすり等で取り
除く作業もなく電気接続が可能なため太陽電池の交換作
業性を大幅に向上することが可能となる。
【0048】尚、本実施例では光起電力素子はゴムアス
ファルト系粘着シートによりコンクリートに固定されて
いるので、光起電力素子とコンクリート間に隙間が無い
ため裏面への風の回り込みが無くなり、コンクリートの
強度で光起電力素子の耐風圧強度向上することができ、
光起電力素子自体に耐風圧強度を持たせるための材料を
設ける必要が無いためコストを大幅に削減することが可
能となる。
【0049】
【発明の効果】本発明の太陽電池アレイの補修方法によ
れば、電気接続作業及び交換作業がし易く、交換にかか
る手間を大幅に削減することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池アレイに用いられる太陽電池
の一例を示す概略図である。
【図2】バスバー電極の活電部が屋外に露出するように
電気接続して施工した太陽電池アレイの一例を示す概略
図である。
【図3】本発明の実施例1に記載している太陽電池アレ
イの概略図である。
【図4】本発明の実施例2に記載している太陽電池アレ
イの概略図である。
【図5】本発明の実施例2に記載している太陽電池アレ
イの部分拡大図である。
【符号の説明】
101 太陽電池 102、102’ 光起電力素子 103、304、404 バスバー電極 104、104a、104b 耐候性被覆材 201、301、401 太陽電池アレイ 202 裏面部材 203 接着部材 302、402 アモルファスシリコン型光起電力素子 303 半田 305、405 ゴム合成高分子系粘着シート 306、407 リングスリーブ 307、408 コンクリート 403 シリコーン樹脂 406 銅条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 糸山 誠紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 牧田 英久 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 向井 隆昭 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA05 BA03 BA14 JA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光起電力素子とバスバー電極を有する太
    陽電池を、該バスバー電極の活電部が屋外に露出するよ
    うに電気接続して施工した太陽電池アレイの補修方法に
    おいて、 施工前又は施工時に前記バスバー電極の前記光起電力素
    子より延在する領域の一部に、耐候性被覆材で覆った被
    覆領域を設けておき、太陽電池アレイの一部の太陽電池
    を交換する際に、前記バスバー電極を光起電力素子と前
    記被覆領域の間の前記耐候性被覆材のない領域で切断
    し、該切断箇所に隣接する前記耐候性被覆材の少なくと
    も一部を剥がし、該耐候性被覆材を剥がした部分と、補
    修用太陽電池のバスバー電極を電気接続することを特徴
    とする太陽電池アレイの補修方法。
  2. 【請求項2】 前記耐候性被覆材は、前記バスバー電極
    の受光面側の表面に設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載の太陽電池アレイの補修方法。
  3. 【請求項3】 前記耐候性被覆材は、半田又はシリコー
    ンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽
    電池アレイの補修方法。
  4. 【請求項4】 各太陽電池が共通母線に電気接続されて
    いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に
    記載の太陽電池アレイの補修方法。
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