JP3135469B2 - 太陽電池付き屋根ユニット - Google Patents

太陽電池付き屋根ユニット

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JP3135469B2
JP3135469B2 JP06317335A JP31733594A JP3135469B2 JP 3135469 B2 JP3135469 B2 JP 3135469B2 JP 06317335 A JP06317335 A JP 06317335A JP 31733594 A JP31733594 A JP 31733594A JP 3135469 B2 JP3135469 B2 JP 3135469B2
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cell module
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昌宏 森
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/20Solar thermal

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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池付き屋根ユニ
ットに係る。より詳細には、耐火性能に優れた太陽電池
付き屋根ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、太陽電池は、クリーンで非枯
渇性のエネルギー供給源として汎用されつつある。ま
た、その研究開発も多種多様に行われているが、その中
でも地上及び屋根上等への設置条件にうまく適合する太
陽電池モジュールの開発が盛んに行われている。
【0003】特に、太陽電池モジュールを屋根上へ設置
した場合、屋根材としての機能も兼用することができ
る。従って、太陽電池モジュールの低コスト化を図り、
広く普及させるためには、屋根材一体型の太陽電池モジ
ュールの開発が有用である。
【0004】このような状況において、発明者は鋭意工
夫した結果、設置工程が非常に簡単で、雨仕様が良好で
あり、かつ信頼性の高い、屋根材一体型の太陽電池モジ
ュールを用いた太陽電池付き屋根ユニットを発明提案し
た(特願平6−114111号)。
【0005】以下では、その代表的な2つの例を取り上
げて説明する。但し、屋根材一体型の太陽電池モジュー
ルとしては、図9に示したものを2例とも使用してい
る。 (1)縦梁材(垂木と呼ぶ)にハット形鋼を用い、隣接
する垂木間に野地坂を載置するタイプ 図18は本例の屋根ユニットの断面図、図19はその斜
視図、図20は図18に示したB−B’線における断面
図である。
【0006】図18〜図20において、1は、棟と平行
に横方向に設けられる母屋であり、2は、その上に一定
間隔で載置固定される垂木で、本例においては、断面が
図8に示すようにハット形をした鋼材を用いる。野地坂
3は、この隣接載置固定された垂木のハット形断面の底
部2a上に載置したものである。
【0007】図18に示すように、4は、屋根材一体型
の太陽電池モジュール5の棟側端部と係合し固定するた
めのモジュール固定材である。該モジュール固定材4
は、ドリルビス7によって前記垂木に固定されているも
のである。 (2)横梁材(母屋と呼ぶ)上に全面にわたって野地坂
を載置するタイプ 図22は本例の屋根ユニットの断面図、図23はその斜
視図である。
【0008】本例は、図23に示すように母屋上に全面
にわたって野地坂11を載置固定し、さらに野地坂11
の上に垂木12を載置固定しているものである。他の構
成部分は、上述したタイプ(1)と同様である。
【0009】本例では、屋根材一体型の太陽電池モジュ
ール16が、垂木12の高さ分だけ野地坂より浮くこと
になり、その浮いた空間には空気層が形成される。これ
により、タイプ(1)に比べて、室外と室内の断熱効果
の向上をはかったものである。
【0010】ここで、本例の屋根材一体型の太陽電池モ
ジュール5は概略以下に示す構成である。
【0011】図21は、折り曲げ加工前の太陽電池モジ
ュールの断面図を示すものである。受光面表面側に透明
フィルム24を、受光面裏面側に金属性補強板25を用
い、可曲性の太陽電池素子26を透明性樹脂27により
樹脂封止したものである。
【0012】この太陽電池モジュールを、太陽電池素子
26が存在しない非発電領域において折り曲げ加工を行
い、通常の屋根施工における横葺き屋根材と同様の形状
としたものが、図18に示した本例の屋根材一体型の太
陽電池モジュール5である。
【0013】このような太陽電池付き屋根ユニットは、
屋根葺き工程が非常に簡単で、雨仕舞いも非常に良好で
ある。
【0014】しかしながら、以上のような従来例におい
ては、以下に述べるような耐火性能上の問題点があっ
た。
【0015】本従来例のような、屋根材一体型の太陽電
池モジュールを用いた屋根ユニットにおいては、既設の
ビルの屋上に架台を用いて太陽電池モジュールを設置す
る等に比べ、建築及び消防安全上の観点において、より
優れた耐火性能を要求される。
【0016】そこで、本従来例の屋根ユニットにおい
て、JIS規格の「建築構造部分の耐火試験方法」を参
考にして、独自の耐火試験を実施し、その耐火性能を確
認した。
【0017】具体的には、本従来例の屋根ユニットにお
いて、その野地坂材を断熱性及び難燃性を有したものを
用い、屋根ユニットを作製した。そして、図19で示す
ような母屋材を含めた、この屋根ユニット全体を加熱炉
上部に載置し、屋根ユニットの下方より加熱バーナーに
より、30分で約840℃の温度となるように加熱を行
った。
【0018】その結果、屋根材一体型の太陽電池モジュ
ールにおいて、太陽電池素子を被覆保護している透光性
樹脂が発火燃焼した。この試験結果より、本従来例の屋
根ユニットは、その野地坂材を断熱性及び難燃性を有し
たものを用いたとしても、充分な耐火性能を有している
とは言えないという問題があった。
【0019】ここで、上記加熱試験により、屋根材一体
型の太陽電池モジュールの透光性樹脂が発火燃焼した原
因としては、以下に述べるものが挙げられる。
【0020】初めに、垂木が非常に高温となり、その熱
が太陽電池モジュールへ、もしくは、モジュール固定部
材を経由して、太陽電池モジュールへと伝導され、透光
性樹脂が非常に高温となり発火したものである。
【0021】本従来例において、太陽電池モジュールの
透光性樹脂は、エチレン−ビニル共重合体(EVA)を
用いている。これは、安価である等の理由により、太陽
電池素子を被覆保護するための透光性樹脂として、種々
の太陽電池に広く使われ、長期信頼性についても実績を
残している材料である。
【0022】このエチレン−ビニル共重合体(EVA)
は、難燃性に優れた材料ではないので、非常な高温にな
ると発火燃焼してしまう。
【0023】屋根ユニットの耐火性能を向上させるため
に、上記エチレン−ビニル共重合体(EVA)以外の優
れた難燃性を有した透光性樹脂を用いる方法もあるが、
樹脂材料を変更するにあたっては、その材料が高価であ
ったり、耐候性等の長期信頼性について不明確な点があ
ったりなど、また多くの開発課題が存在するという問題
がある。
【0024】つぎに、垂木が非常に高温になった理由と
して、上述の2つのタイプの従来例について以下にそれ
ぞれ述べる。 (1)垂木にハット形鋼を用い、隣接する垂木間に野地
坂を載置するタイプについては、垂木は、その下方は他
の部材に覆われることがなく、直接に火炎に面している
ため、非常に高温になるものである。 (2)母屋上に全面のわたって野地坂を載置するタイプ
については、断熱性及び難燃性を有する野地坂を用いる
ことにより、垂木が直接に火炎に面していないので、タ
イプ(1)に比べて、垂木の高温化を少しは緩和できる
ものである。しかし、母屋は直接に火炎に面しており非
常に高温となり、その母屋からの、母屋と垂木を固定す
る固定具を経由しての熱伝導により、垂木も高温となる
ものである。
【0025】以上述べたように、従来の太陽電池付き屋
根ユニットにおいては、母屋もしくは垂木からの熱伝導
により屋根材一体型の太陽電池モジュールが高温とな
り、そのため、太陽電池モジュールの透光性樹脂が発火
燃焼するという問題がある。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、屋根材一体
型の太陽電池モジュールへの熱伝導が少なく、かつ、安
価に該熱伝導の低減対策が実現可能な太陽電池付き屋根
ユニットを提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の太陽電池付屋根
ユニットは、横梁材(1)、該横梁材(1)上に一定間
隔で載置固定された断面ハット形の縦梁材(2)、隣接
する該縦梁材(2)の間に載置された断熱性及び難燃性
を有する野地坂(3)、該縦梁材(2)に固定された太
陽電池モジュール用の固定材(4)、及び、太陽電池素
子を透光性を有する樹脂により被覆保護した屋根材一体
型の太陽電池モジュール(5)から構成され、該固定材
(4)により該太陽電池モジュール(5)の少なくとも
一部を係合し固定した太陽電池付き屋根ユニットにおい
て、前記縦梁材(2)と前記固定材(4)とを、別部材
からなる固定具(7)を用いて固定し、断熱性及び難燃
性を有する部材が、該縦梁材(2)と該固定材(4)の
接触部、かつ、該固定材(4)と該固定具(7)の接触
部の両方の接触部の間に介在することを特徴とする。本
発明の太陽電池付屋根ユニットは、横梁材(1)、該横
梁材(1)上に一定間隔で載置固定された断面ハット形
の縦梁材(2)、隣接する該縦梁材(2)の間に載置さ
れた断熱性及び難燃性を有する野地坂(3)、該縦梁材
(2)に固定された太陽電池モジュール用の固定材
(4)、及び、太陽電池素子を透光性を有する樹脂によ
り被覆保護した屋根材一体型の太陽電池モジュール
(5)から構成され、該固定材(4)により該太陽電池
モジュール(5)の少なくとも一部を係合し固定した太
陽電池付き屋根ユニットにおいて、前記縦梁材(2)と
前記固定材(4)とを、別部材からなる 固定具(7)
を用いて固定し、断熱性及び難燃性を有する部材が、該
縦梁材(2)と該固定材(4)の接触部の間に介在し、
かつ、該固定具(7)が断熱性及び難燃性を有する部材
により作製されたことを特徴とす。本発明の太陽電池
付屋根ユニットは、横梁材(1)、該横梁材(1)上に
一定間隔で載置固定された断面ハット形の縦梁材
(2)、隣接する該縦梁材(2)の間に載置された断熱
性及び難燃性を有する野地坂(3)、該縦梁材(2)に
固定された太陽電池モジュール用の固定材(4)、及
び、太陽電池素子を透光性を有する樹脂により被覆保護
した屋根材一体型の太陽電池モジュール(5)から構成
され、該固定材(4)により該太陽電池モジュール
(5)の少なくとも一部を係合し固定した太陽電池付き
屋根ユニットにおいて、少なくとも、断熱性及び難燃性
を有する部材が、該縦梁材(2)と該固定材(4)の接
触部、該縦梁材(2)と該太陽電池モジュール(5)の
接触部、該固定材(4)と該太陽電池モジュール(5)
の接触部のうちいずれか1つの接触部の間に介在する
か、又は、該固定材(4)が断熱性及び難燃性を有する
部材により作製され、前記断熱性及び難燃性を有する部
材が、防水機能を有した膜材であることを特徴とする。
本発明の太陽電池付屋根ユニットは、横梁材(10)、
該横梁材(10)上に載置固定された断熱性及び難燃性
を有する野地坂(11)、該横梁材(10)と係合する
縦梁材固定具(13)により、該野地坂(11)上に載
置固定された縦梁材(12)、該縦梁材(12)に固定
された太陽電池モジュール用の固定材(15)、及び、
太陽電池素子を透光性を有する樹脂により被覆保護した
屋根材一体型の太陽電池モジュール(16)から構成さ
れ、該固定材(15)により該太陽電池モジュール(1
6)の少なくとも一部を係合し固定した太陽電池付き屋
根ユニットにおいて、前記縦梁材(12)と前記固定材
(15)とを、別部材からなる固定具(17)を用いて
固定し、断熱性及び難燃性を有する部材が、該縦梁材
(12)と該固定材(15)の接触部、かつ、該縦梁材
(12)と該固定具(17)の接触部の両方の接触部の
間に介在することを特徴とする。本発明の太陽電池付屋
根ユニットは、横梁材(10)、該横梁材(10)上に
載置固定された断熱性及び難燃性を有する野地坂(1
1)、該横梁材(10)と係合する縦梁材固定具(1
3)により、該野地坂(11)上に載置固定された縦梁
材(12)、該縦梁材(12)に固定された太陽電池モ
ジュール用の固定材(15)、及び、太陽電池素子を透
光性を有する樹脂により被覆保護した屋根材一体型の太
陽電池モジュール(16)から構成され、該固定材(1
5)により該太陽電池モジュール(16)の少なくとも
一部を係合し固定した太陽電池付き屋根ユニットにおい
て、前記縦梁材(12)と前記固定材(15)とを、別
部材からなる固定具(17)を用いて固定し、断熱性及
び難燃性を有する部材が、該縦梁材(12)と該固定材
(15)の接触部の間に介在し、かつ、該固定具(1
7)が断熱性及び難燃性を有する部材により作製された
ことを特徴とする。本発明の太陽電池付屋根ユニット
は、横梁材(10)、該横梁材(10)上に載置固定さ
れた断熱性及び難燃性を有する野地坂(11)、該横梁
材(10)と係合する縦梁材固定具(13)により、該
野地坂(11)上に載置固定された縦梁材(12)、該
縦梁材(12)に固定された太陽電池モジュール用の固
定材(15)、及び、太陽電池素子を透光性を有する樹
脂により被覆保護した屋根材一体型の太陽電池モジュー
ル(16)から構成され、該固定材(15)により該太
陽電池モジュール(16)の少なくとも一部を係合し固
定した太陽電池付き屋根ユニットにおいて、少なくと
も、断熱性及び難燃性を有する部材が、該縦梁材(1
2)と該縦梁材固定具(13)の接触部、該縦梁材(1
2)と該固定材(15)の接触部、該縦梁材(12)と
該太陽電池モジュール(16)の接触部、該固定材(1
5)と該太陽電池モジュール(16)の接触部のうちい
ずれか1つの接触部の間に介在するか、又は、該縦梁材
固定具(13)、該固定材(15)のうちいずれか1つ
が断熱性及び難燃性を有する部材により作製され、前記
断熱性及び難燃性を有する部材が、防水機能を有した膜
材であることを特徴とする。本発明の太陽電池付屋根ユ
ニットは、横梁材(10)、該横梁材(10)上に載置
固定された断熱性及び難燃性を有する野地坂(11)、
該横梁材(10)と係合する縦梁材固定具(13)によ
り、該野地坂(11)上に載置固定された縦梁材(1
2)、該縦梁材(12)に固定された太陽電池モジュー
ル用の固定材(15)、及び、太陽電池素子を透光性を
有する樹脂により被覆保護した屋根材一体型の太陽電池
モジュール(16)から構成され、該固定材(15)に
より該太陽電池モジュール(16)の少なくとも一部を
係合し固定した太陽電池付き屋根ユニットにおいて、少
なくとも、断熱性及び難燃性を有する部材が、該縦梁材
(12)と該縦梁材固定具(13)の接触部、該縦梁材
(12)と該固定材(15)の接触部、該縦梁材(1
2)と該太陽電池モジュール(16)の接触部、該固定
材(15)と該太陽電池モジュール(16)の接触部の
うちいずれか1つの接触部の間に介在するか、又は、該
縦梁材固定具(13)、該固定材(15)のうちいずれ
か1つが断熱性及び難燃性を有する部材により作製さ
れ、前記縦梁材(12)が、前記固定材(15)の機能
を兼用することを特徴とする。
【0028】また、本発明の太陽電池付き屋根ユニット
は、横梁材10、該横梁材10上に載置固定された断熱
性及び難燃性を有する野地坂11、該横梁材10と係合
する縦梁材固定具13により、該野地坂11上に載置固
定された縦梁材12、該縦梁材12に固定された太陽電
池モジュール用の固定材15、及び、太陽電池素子を透
光性を有する樹脂により被覆保護した屋根材一体型の太
陽電池モジュール16から構成され、該固定材15によ
り該太陽電池モジュール16の少なくとも一部を係合し
固定した太陽電池付き屋根ユニットにおいて、少なくと
も、断熱性及び難燃性を有する部材が、該縦梁材12と
該縦梁材固定具13の接触部、該縦梁材12と該固定材
15の接触部、該縦梁材12と該太陽電池モジュール1
6の接触部、該固定材15と該太陽電池モジュール16
の接触部のうちいずれか1つの接触部の間に介在する
か、又は、該縦梁材固定具13、該固定材15のうちい
ずれか1つが断熱性及び難燃性を有する部材により作製
されたことを特徴とする。
【0029】
【作用】本発明では、加熱試験時に、高温となった垂木
もしくは母屋から、屋根材一体型の太陽電池モジュール
への熱伝導を低減することができ、屋根材一体型の太陽
電池モジュールの透光性樹脂が発火燃焼することがない
ため、従来の太陽電池付き屋根ユニットに比べ、耐火性
能が向上する。
【0030】このとき、上述のように屋根材一体型の太
陽電池モジュールに対しては、透光性樹脂の変更等を行
わずに、太陽電池付き屋根ユニットの耐火性能を向上さ
せることができるので、建築及び消防安全上問題のない
地域及び建物への使用に関しては、従来よりの太陽電池
付き屋根ユニットをそのまま適用することができるの
で、設置等コストの低減ができる。
【0031】また、本発明に用いる断熱性及び難燃性を
有する部材を、防水機能を有した膜材とすることによ
り、屋根ユニットの防水性能が一層向上する。
【0032】
【実施態様例】以下に本発明の実施態様例を説明する。
【0033】(請求項1〜4に係る太陽電池付き屋根ユ
ニット)本発明の請求項1〜4に係る太陽電池付き屋根
ユニットとしては、例えば、図1〜3に示すものが挙げ
られる。図1はその断面図、図2はその斜視図、図3は
図1におけるA−A’部分の断面図である。
【0034】図1において、横梁材である母屋1は、棟
と平行に横方向に設けられる。縦梁材である垂木2は、
母屋1の上に一定間隔で載置固定され、本例においては
断面がハット形をした鋼材(図3)を用いる。この隣接
して載置固定された垂木のハット形断面の底部2a上に
は、断熱性及び難燃性を有した野地坂3が載置してあ
る。
【0035】モジュール固定材4は、図1に示すように
屋根材一体型の太陽電池モジュール5の棟側端部を係合
し固定するためのものである。このとき、屋根材一体型
の太陽電池モジュール5及びモジュール固定材4は、垂
木2との間に、断熱性及び難燃性を有した断熱部材6を
介在して固定されている。
【0036】さらに、モジュール固定材4と垂木2を固
定するための固定具であるドリルビス7とモジュール固
定材4との間にも断熱部材8を介在させているものであ
る。
【0037】なお、母屋1と垂木2の固定は、ドリルビ
ス9によって行われている。
【0038】このような構成とすることによって、上述
したような加熱試験を行った場合においても、非常に高
温化した垂木の熱が、太陽電池モジュールに伝えられる
のを非常に低減できる。このため、太陽電池モジュール
の透光性樹脂が発火燃焼するのを防止することができ
る。
【0039】本発明は、以上述べた例に限られるもので
はない。本実施態様例においては、屋根材一体型の太陽
電池モジュール及びモジュール固定材と、垂木との間に
断熱部材を介在させたが、太陽電池モジュールへの熱伝
導を低減させる構成であればよく、様々な構成例が適合
するものである。
【0040】(請求項5〜9に係る太陽電池付き屋根ユ
ニット)本発明の請求項5〜9に係る太陽電池付き屋根
ユニットとしては、例えば、図4、図5に示すものが挙
げられる。図4はその断面図、図5はその斜視図であ
る。
【0041】図4において、横梁材である母屋10は、
棟と平行に横方向に設けられる。断熱性及び難燃性を有
した野地坂11は、母屋10の上全面に載置固定され、
さらに野地坂11の上に縦梁材である垂木12が載置さ
れた。垂木12は、ドリルビスからなる垂木固定具13
が野地坂11を貫通することによって母屋に固定してあ
る。このとき、垂木固定具13と垂木12の間には、断
熱部材14を介在させている。
【0042】モジュール固定材15は、図4に示すよう
に屋根材一体型太太陽電池モジュール16の棟側端部と
係合し固定するためのものである。
【0043】このような構成とすることによって、上述
したような加熱試験を行った場合においても、非常に高
温化した母屋の熱が、垂木を通じて、さらに太陽電池モ
ジュールヘと伝えられるのを非常に低減できる。このた
め、太隔電池モジュールの透光性樹脂が発火燃焼するの
を防止することができる。
【0044】本発明は、以上述ベた例に限られるもので
はない。本実施態様例においては、垂木固定具と垂木の
間に断熱部材を介在させているものであるが、太陽電池
モジュールヘの熱伝導を低減させる構成であればよく、
上述の請求項1〜4に係わる太陽電池付き屋根ユニット
の実施態様例のように、垂木は高温化するが、垂木から
太陽電池モジュールヘの熱伝導を低減させる構成例等、
様々な構成例が適合する。
【0045】以下では、上述した請求項1〜4に係わる
太陽電池付き屋根ユニット及び請求項5〜9に係わる太
陽電池付き屋根ユニットに共通する各構成要素について
述ベる。
【0046】(屋根材一体型太陽電池モジュール)本発
明の太陽電池付き屋根ユニットに用いられる屋根材一体
型太陽電池モジュールとしては、例えば、太陽電池素子
を透光性を有した樹脂により被覆保護した太陽電池モジ
ュールが挙げられる。
【0047】その中でも、受光面表面側に透明フィルム
を、受光面裏面側に金属製補強板を用いた可曲性のある
太陽電池素子を、透光性樹脂により樹脂封止した太陽電
池モジュールが好ましい。その理由は、太陽電池の表面
保護材にガラスを用いないことにより、太陽電池モジュ
ールが割れる心配がない、さらに、可曲性の太陽電池素
子を用いることにより、折り曲げ加工が可能となり、種
々の形状に作製できるためである。
【0048】また、太陽電池モジュールの形状について
は、通常の屋根材に準ずるものが好ましい。この形状と
することにより、従来どおりの施工法にて、簡単に作業
が行えるためである。
【0049】さらに、各要素について以下に述ベる。
【0050】太陽電池素子については、可曲性を有する
太陽電池素子が好ましく、特に、ステンレス基板上に形
成されたアモルファスシリコン太陽電池素子が好まし
い。その理由は、屋根として機能する太陽電池モジュー
ルの上を、人が歩く等により力が加わってモジュールが
撓むような場合でも、太陽電池素子が破壊するようなこ
とがないためである。
【0051】透明フィルムについては、耐候性を有した
ものが好ましく、例えば、フッ素樹脂フィルムなどが適
している。
【0052】透光性樹脂については、例えば、エチレン
−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリビニルブチロー
ル、シリコーン樹脂等があげられるがこれに限られるも
のではない。
【0053】金属製補強板については、耐候性、折り曲
げ加工性に優れ、かつ、通常の金属製屋根材としても長
期信頼性において実績のある金属製屋根材が好ましい。
例えば、亜鉛メッキ鋼板やそれらの上にさらにフッ素樹
脂や塩化ビニルなどの耐候性物質を有した鋼板や、ステ
ンレス鋼板等が挙げられる。
【0054】(断熱部材)本発明の太陽電池付き屋根ユ
ニットに用いられる断熱部材としては、断熱性及び難燃
性を有する部材が挙げられる。本発明の断熱性部材と
は、「熱伝導率が0.3以下である材料」と定義する。
また、本発明の難燃性部材とは、「難燃合板、難燃繊維
板、難燃プラスチック板その他の建築材料で難燃性を有
するものとして建設大臣が指定するもの(建築規準法施
行令第一条第六号)からなる材料」と定義する。このよ
うな断熱部材の具体例としては、グラスウール、ロック
ウール、セラミックファイバーなどにより成形されるボ
ード状、もしくは、フェルト状のもの、さらには、せっ
こうボード、ALCボード、パーライト板、ケイ酸カル
シウム板、硬質木片セメント板などが好適に用いられ
る。
【0055】断熱部材の大きさ・形状については、断熱
材を介在させることによる熱伝導の低減という目的が達
成されれば良く、特に限定されるものではない。例え
ば、図2において断熱材6は、横方向に連続した1個の
部材ではなく、垂木2の上部分にのみ存在するような大
きさの部材を複数個設けても良い。
【0056】また、該断熱部材が防水機能を有した膜材
である場合、本太陽電池付き屋根ユニットの防水機能を
一層向上させることができるためより好ましい。この場
合、例えば、ガラス繊維基布に四ふっ化エチレン樹脂コ
ーティングをしたもの等が挙げられる。
【0057】さらに、この防水機能を有した膜材である
ところの断熱都材と、上記ボード状もしくはフェルト状
等の断熱部材とを、一体形状としたものを使用しても構
わない。
【0058】(野地板)本発明の太陽電池付き屋根ユニ
ットに用いられる野地板は、断熱性及び難燃性を有する
部材であれば、特に限定されるものではない。例えば、
ケイ酸カルシウム板、硬質木片セメント板、せっこうボ
ード、ALCボード、バーライト板などが挙げられる。
【0059】(モジュール固定材)本発明の太陽電池付
き屋根ユニットに用いられるモジュール固定材は、太陽
電池モジュールの固定という機能を充分に果たすため
に、機械的構造強度が充分なものであれば、特に限定さ
れるものではない。但し、垂木から多量の熱が伝導さ
れ、モジュール固定材が高温となるのを防ぐため、難燃
性を有していることが強く望まれる。この場合、例え
ば、鋼材などで作製することが考えられる。その理由
は、モジュール固定材が燃焼した場合、その機械的構造
強度が低減し、太陽電池モジュールを固定維持できなく
なるのを防止するためである。
【0060】さらに、難燃性に加えて断熱性を有してい
ることが好ましい。モジュール固定材が断熱性を有して
いることにより、上記断熱部材の太陽電池モジュールヘ
の熱伝導の低減という役割を、このモジュール固定材が
兼用することができる。この場合、例えば、セラミック
などで作製することが考えられる。
【0061】また、形状及びその機能に関しては、通常
の屋根施工法によく用いられる吊り子に準ずるものが好
ましい。この形状とすることにより、従来どおりの施工
法にて、簡単に作業が行えるためである。
【0062】このようなモジュール固定材を縦梁材によ
って兼用することもできる。例えば、通常の屋根施工法
での縦葺きタイプのもの、通常「瓦棒葺き」と呼ばれる
ものに適応できるものである (モジュール固定材と垂木を固定する固定具及び垂木と
母屋を固定する固定具)本発明の太陽電池付き屋根ユニ
ットに用いられる両固定具は、形状及びその機能をも含
めて、固定という機能を充分に果たすために、機械的構
造強度が充分なものであれば、特に限定されるものでは
ない。但し、両固定具とも、高温となった場合にも充分
な耐久性を維持するためには、難燃性を有していること
が強く望まれる。この場合、例えば、鋼材製のドリルビ
スなどを挙げることができる。その理由は、固定具が燃
焼した場合、その機械的構造強度が低減し、固定維持で
きなくなるのを防ぐためである。
【0063】さらに、難燃性に加えて断熱性を有してい
ることが好ましい。固定具が断熱性を有していることに
より、上記断熱部材の太陽電池モジュールヘの熱伝導の
低減という役割を、この固定具が兼用することができ
る。この場合、例えば、セラミックなどで作製すること
ができる。
【0064】(垂木及び母屋)本発明の太陽電池付き屋
根ユニットに用いられる垂木及び母屋は、特に限定され
るものではないが、通常の屋根施工に用いられるものに
準ずることが好ましい。
【0065】これにより、従来どおりの施工法にて、簡
単に作業が行えるためである。さらに、建物の屋根の梁
材としての実績があり信頼性がある。そのうえ、市場に
多く出回っているので、入手が容易で、安価でもある。
【0066】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0067】(実施例1)本実施例の太陽電池付き屋根
ユニットでは、図6に示した屋根材一体型太陽電池モジ
ュールを用いた。この屋根材一体型太陽電池モジュール
は、ステンレス基板上に形成したアモルファスシリコン
太陽電池を直列接続したものを用いて作製したものであ
る。
【0068】以下では、図7〜図11を用いてその作製
方法について述べる。但し、括弧付きの番号は、その工
程手順を示す。
【0069】(1)洗浄した0.1mmのロール状の長
尺ステンレス基板54の表面上に、Siを1%含有する
Al薄膜(膜厚500nm)55をスパッタ法により形
成した。
【0070】(2)上記(1)にて得られた試料の表面
上に、n/i/p接合を有する非晶質シリコン半導体層
56をプラズマCVD法により順次形成した。各層を形
成するのに用いた原料ガスは、n型半導体層の場合PH
3、SiH4、H2、i型半導体層の場合SiH4、H2
p型半導体層の場合B26、SiH4、H2とした。ま
た、形成した各層の膜厚は、n型半導体層=30nm、
i型半導体層=400nm、p型半導体層=10nmと
した。
【0071】(3)上記(2)にて得られた試料の表面
上に、ITO薄膜(膜厚80nm)57を抵抗加熱蒸着
法により形成することによって、図7に示したアモルフ
ァスシリコン太陽電池素子を完成させた。
【0072】(4)上記(3)にて得られた試料、すな
わち長尺のアモルファスシリコン太陽電池素子を、縦3
0cm×15cmの大きさで図8のような形状にプレス
マシンを用いて打ち抜き複数個の太陽電池素子を作製し
た。
【0073】(5)上記(4)にて得られた太陽電池素
子の切断面では、太陽電池素子がつぶされてITO電極
とステンレス基板が短絡した状態になっている。この短
絡をリペアーするために、図8及び図9に示したように
各太陽電池素子のITO電極の周辺を除去した。この除
去された部分が、ITO電極の素子分離部28である。
使用したエッチング材料としては、アモルファスシリコ
ン半導体は溶解せず、ITOのみ除去する選択性エッチ
ング材(FeCl3溶液)を用いた。また、上記のエッ
チング処理は、エッチング材料を各太陽電池素子の切断
面よりやや内側のITOの周囲にスクリーン印刷し、I
TOを溶解した後、水洗浄することにより行った。
【0074】(6)集電用グリッド電極29は、ポリエ
ステル樹脂をバインダーとする銀ペースト(デユポン社
製『5007』)をスクリーン印刷することにより、I
TO電極の上に形成した。
【0075】(7)グリッド電極の集電電極である錫メ
ッキ銅線30をグリッド電極と直交させる形で配置した
のち、グリッド電極との交点に接着性銀インク31(エ
マーソンアンドカミング社製『C−220』)を点下し
150℃/30分乾燥して、グリッド電極と錫メッキ銅
線とを接続した(図8)。その際に、錫メッキ銅線とス
テンレス基板の端面が接触しないように、錫メッキ銅線
の下にポリイミドテープ32をはりつけた。
【0076】(8)アモルファスシリコン太陽電池素子
の、非発電領域の一部のITO層/a−Si層を、グラ
インダーで除去してステンレス基板を露出させた後、そ
の部分に銅箔33をスポット溶接器で溶接した。
【0077】(9)上記太陽電池素子を図10のよう
に、太陽電池素子の錫メッキ銅線30と太陽電池素子の
銅箔33とを半田することにより直列接続し、同様に隣
接する太陽電池素子の錫メッキ銅線と銅箔を半田付けす
ることにより13枚の太陽電池素子を直列接続した。
【0078】(10)プラス及びマイナスの端子用配線
はステンレス基板の裏側で行った。図11には、直列接
続された太陽電池素子の裏面配線図を示した。プラス側
の配線は、13番目の太陽電池素子の中央部に絶縁性ポ
リエステルテープ34を貼り付けた上に銅箔35を貼り
付け、次に、銅箔35と錫メッキ銅線30を半田付けす
ることにより行った。また、マイナス側の配線は、1番
目の太陽電池素子36に銅箔37を図11に示したよう
に配線した後、太陽電池素子36にスポット溶接された
銅箔38と半田付けすることにより行った。
【0079】(11)上記(10)のプラス及びマイナ
スの端子39、40に対応して、太陽電池モジュールの
受光面裏面側に設ける金属製補強板に穴をあけ、端子の
取り出しを行った。金属製補強板としては、建物の屋根
材として一般によく使用されている亜鉛メッキ鋼板の板
厚t=0.4mmのものを用いた。
【0080】(12)図21に示すとおり、上記(1
1)の亜鉛メッキ鋼板の表面上に、EVA27、上記
(9)の直列接続した太陽電池素子26、EVA27、
フッ素樹脂フィルム24の順に積み重ねて、真空ラミネ
ーターを用いて150℃でEVAを溶融させ、接着積層
することにより太陽電池モジュールを形成した。ここ
で、EVAとしては、厚さ900μmのシート状のもの
を、フッ素樹脂フィルムとしては、厚さ50μmの無延
伸エチレン−テトラエチレン共重合体フッ素樹脂フィル
ム(旭硝子社製『アフレックス』)を用いた。
【0081】(13)上記(12)の太陽電池モジュー
ルを、太陽電池素子の存在しない非発電領域において、
折り曲げ加工を行った。その形状としては、図6に示す
断面形状であるところの、通常の屋根施工における横葺
き屋根材と同様の形状とした。ここで、太陽電池モジュ
ールの折り曲げは、通常の薄板鋼板用の「折り曲げ加工
機」により行った。ただし、折り曲げの際に太陽電池モ
ジュール表面に傷がつかないように、折り曲げ加工機に
おいて太陽電池モジュール表面があたる箇所にウレタン
樹脂の型を用いて折り曲げを行った。
【0082】(14)上記(13)の屋根材一体型太陽
電池モジュール18の棟側端部を、厚さ1mmの亜鉛メ
ッキ鋼板により作製したモジュール固定材19と係合せ
しめ、このモジュール固定材19をステンレス製のドリ
ルビス20により、垂木21に固定した。このとき、図
6に示すようにモジュール固定材19と垂木21の間
と、モジュール固定材19とドリルビス20の間には、
それぞれ、断熱材22および断熱材23を介在させ、固
定を行った。ここで、断熱材22、断熱材23はとも
に、けい酸カルシウム板により作製した。断熱材22の
形状としては、厚さ20mmで、幅方向(屋根において
は縦方向)にはモジュール固定材19より両側それぞれ
に15mm大きく、長さ方向(屋根においては横方向)
には連続な部材としたものを用いた。断熱材23の形状
としては、厚さ15mmで、モジュール固定材19上に
載置できる面積のものを用いた。
【0083】(15)太陽電池モジュール間の電気的接
続は、空間24を利用し、太陽電池モジュール裏面側に
設けられた端子取り出し部より、ケーブル及びコネクタ
(図示せず)により行った。他の部分については、実施
態様例に述ベたと同様に、通常の屋根施工時の部材を用
い、通常の施工を行い、太陽電池付き屋根ユニットを完
成した。
【0084】以上のようにして、図6に示す太陽電池付
き屋根ユニットを作製した。
【0085】この太陽電池付き屋根ユニットに対して、
実施態様例で説明した独自の加熱試験を実施した。但
し、独自の加熱試験とは、屋根ユニット全体を加熱炉上
部に載置し、屋根ユニットの下方より加熱バーナーに
て、30分で約840℃の温度となるように加熱を行
い、屋根ユニットの変化を調べるものである。
【0086】その結果、本例の屋根ユニットにおいて
は、従来技術で述ベたような透光性樹脂の発火燃焼は起
こらなかった。従って、本例の屋根ユニットは、従来技
術の屋根ユニットに比べ、耐火性能が向上したと判断し
た。
【0087】(実施例2)本例の太陽電池付き屋根ユニ
ットは、図12に示すように、屋根材一体型太陽電池モ
ジュール18とモジュール固定材19の間に、断熱材4
1と断熱材42を介在させた点が実施例1と異なる。断
熱材41および断熱材42としては、グラスウールから
なるフェルト状のものを用いた。また、断熱材41およ
び断熱材42は、太陽電池モジュール18とモジュール
固定材19により、挾着して固定された。
【0088】他の点は、実施例1と同様とした。
【0089】本例の屋根ユニットは、実施例1と同様の
加熱試験にて、従来技術で述ベたような透光性樹脂の発
火燃焼は起こらなかった。従って、実施例1と同様に本
例の屋根ユニットも、従来技術の屋根ユニットに比べ、
耐火性能が向上したと判断した。
【0090】(実施例3)本例の太陽電池付き屋根ユニ
ットは、図13に示すように、屋根材一体型太陽電池モ
ジュール18を断熱性及び難燃性を有したモジュール固
定材43により固定した点が実施例1と異なる。断熱材
及び難燃性を有したモジュール固定材43としては、そ
の表面にグラスウールのフェルトを張り付けたものを用
いた。
【0091】他の点は、実施例1と同様とした。
【0092】本例の屋根ユニットは、実施例1と同様の
加熱試験にて、従来技術で述ベたような透光性樹脂の発
火燃焼は起こらなかった。従って、実施例1と同様に本
例の屋根ユニットも、従来技術の屋根ユニットに比べ、
耐火性能が向上したと判断した。
【0093】(実施例4)本例の太陽電池付き屋根ユニ
ットは、図14に示すように、モジュール固定材を用い
ずに、屋根材一体型太陽電池モジュール44を、垂木2
1との間に断熱材46を介在させて、ドリルビス45に
より固定した点が実施例1と異なる。
【0094】本例の屋根材一体型太陽電池モジュール4
4は、それ自体が固定されるための部材を、太陽電池モ
ジュール作製時に前もって設けた。これにより、実施例
1〜3で示したような、通常の屋根施工に用いる「吊
子」に準じた形状のモジュール固定材を用いることな
く、ドリルビス45のみで固定が可能とした。
【0095】以下では、屋根材一体型太陽電池モジュー
ル44に付設した、それ自体が固定されるための部材に
ついて、図14を用いて説明する。
【0096】屋根材一体型太陽電池モジュール44同士
の接続部において、垂木側にあたる一方の屋根材一体型
太陽電池モジュール44の端部に、1.6mm厚の亜鉛
メッキ鋼板を用いて作製した被固定片44aを溶接によ
り取付けた。そしてその上に、断熱性及び難燃性を有す
る、けい酸カルシウム板で作製した断熱材44bを接着
剤により張り付けた。
【0097】このように屋根材一体型太陽電池モジュー
ル44に付設した、それ自体が固定されるための部材
と、垂木21とは、その間に断熱材46を挟んでステン
レス製のドリルビス45により固定された。
【0098】他の点は、実施例1と同様とした。
【0099】本例の屋根ユニットは、実施例1と同様の
加熱試験にて、従来技術で述ベたような透光性樹脂の発
火燃焼は起こらなかった。従って、実施例1と同様に本
例の屋根ユニットも、従来技術の屋根ユニットに比べ、
耐火性能が向上したと判断した。
【0100】(実施例5)本例の太陽電池付き屋根ユニ
ットは、図15に示すように、断熱材22と垂木2及び
野地板3の間に、断熱性及び難燃性有し、かつ、防水性
をも有した膜材である47を設けた点が実施例1と異な
る。膜材47としては、四ふっ化エチレン樹脂をコーテ
ィングした厚さ1mmのガラス繊維布を用いた。
【0101】他の点は、実施例1と同様とした。
【0102】本例の屋根ユニットは、実施例1と同様の
加熱試験にて、従来技術で述ベたような透光性樹脂の発
火燃焼は起こらなかった。また、防水性も向上したこと
から、本例の屋根ユニットは、実施例1の屋根ユニット
よりさらに、耐火性能及び防水性能が優れると判断し
た。
【0103】(実施例6)本例の太陽電池付き屋根ユニ
ットは、実施例1〜5が屋根施工法の横葺きタイプに適
応できるのに代えて、縦葺きタイプ、すなわち通常「瓦
棒葺き」と呼ばれるものに適応できる点が異なる。
【0104】以下では、図16及び図17を用いて、本
例の太陽電池付き屋根ユニットに関して説明する。
【0105】棟と平行に横方向に設けられる横梁材であ
る母屋48は、その上の全面にわたって、断熱性及び難
燃性を有した野地板49が載置固定された。さらに、野
地板49の上には、縦梁材であり、かつ、モジュール固
定材をも兼用している、通し吊子50が載置された。そ
して、野地板49と通し吊子50は、ともに吊子固定具
51を用いて母屋48に固定された。このとき、吊子固
定具51と通し吊子50との間に断熱部材52を介在さ
せた。断熱材52としては、けい酸カルシウム板から作
製したものを用いた。
【0106】屋根材一体型太陽電池モジュール53は、
その両側部をモジュール固定材である通し吊子50に係
合させて固定した。そして、キャップ材54をはめこむ
ことによって、雨仕舞いを行った。
【0107】他の点は、実施例1と同様とした。
【0108】本例の屋根ユニットは、実施例1と同様の
加熱試験にて、従来技術で述ベたような透光性樹脂の発
火燃焼は起こらなかった。また、本例の屋根ユニット
は、防水性も向上したことから、実施例1の屋根ユニッ
トよりさらに、耐火性能及び防水性能が優れると同時
に、実施例1とは異なる「瓦棒葺き」タイプにも適合可
能であることが分かった。
【0109】
【発明の効果】
(請求項1)以上説明したように、請求項1に係る発明
によれば、垂木もしくは母屋が高温となった場合でも、
透光性樹脂が発火燃焼することのない太陽電池付き屋根
ユニットがえられる。また、上記の発火燃焼を透光性樹
脂の変更なしで改善できるため、設置等コストの低減が
図れる。
【0110】(請求項2)請求項2に係る発明によれ
ば、屋根材一体型太陽電池モジュールに接する断熱材の
追加のみで、請求項1と同様の改善が図れる。従って、
既存の設置されたものを改善する場合、太陽電池付き屋
根ユニットを一旦取り外す必要がないため、低コストで
改修工事が可能な太陽電池付き屋根ユニットがえられ
る。
【0111】(請求項3)請求項3に係る発明によれ
ば、モジュール固定材の材料を変更するだけで、請求項
1と同様の改善が図れる。従って、既存の設置されたも
のを改善する場合、部品点数の増加がないため、低コス
トで改修工事が可能な太陽電池付き屋根ユニットがえら
れる。
【0112】(請求項4)請求項4に係る発明によれ
ば、断熱材と垂木及び野地板の間に、断熱性及び難燃性
有し、かつ、防水性をも有した膜材を設けたことによ
り、請求項1と同様の改善に加えて、防水性能が向上し
た太陽電池付き屋根ユニットがえられる。
【0113】(請求項5)請求項5に係る発明によれ
ば、請求項1と同じ効果を有し、かつ、縦葺きタイプ、
すなわち通常「瓦棒葺き」と呼ばれるものに適応できる
太陽電池付き屋根ユニットがえられる。
【0114】(請求項6)請求項6に係る発明によれ
ば、請求項2と同じ効果を有し、かつ、縦葺きタイプ、
すなわち通常「瓦棒葺き」と呼ばれるものに適応できる
太陽電池付き屋根ユニットがえられる。
【0115】(請求項7)請求項7に係る発明によれ
ば、請求項3と同じ効果を有し、かつ、縦葺きタイプ、
すなわち通常「瓦棒葺き」と呼ばれるものに適応できる
太陽電池付き屋根ユニットがえられる。
【0116】(請求項8)請求項8に係る発明によれ
ば、請求項4と同じ効果を有し、かつ、縦葺きタイプ、
すなわち通常「瓦棒葺き」と呼ばれるものに適応できる
太陽電池付き屋根ユニットがえられる。
【0117】(請求項9)請求項9に係る発明によれ
ば、縦梁材が固定材の機能を兼用するため、低コストで
設置可能であり、かつ、縦葺きタイプ、すなわち通常
「瓦棒葺き」と呼ばれるものに適応できる太陽電池付き
屋根ユニットがえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1〜4に係る太陽電池付き屋根
ユニットの一例を示す断面図である。
【図2】本発明の請求項1〜4に係る太陽電池付き屋根
ユニットの一例を示す斜視図である。
【図3】本発明の請求項1〜4に係る太陽電池付き屋根
ユニットの一例を示す部分断面図である。
【図4】本発明の請求項5〜9に係る太陽電池付き屋根
ユニットの一例を示す断面図である。
【図5】本発明の請求項5〜9に係る太陽電池付き屋根
ユニットの一例を示す斜視図である。
【図6】実施例1に係る太陽電池付き屋根ユニットの断
面図である。
【図7】実施例1に係る太陽電池付き屋根ユニットにお
いて用いた太陽電池素子を示す断面図である。
【図8】実施例1に係る太陽電池付き屋根ユニットにお
いて用いた太陽電池素子を示す平面図である。
【図9】実施例1に係る太陽電池付き屋根ユニットにお
いて用いた太陽電池素子を示す断面図である。
【図10】実施例1に係る太陽電池付き屋根ユニットに
おいて、太陽電池素子を直列接続したものを示す平面図
である。
【図11】実施例1に係る太陽電池付き屋根ユニットに
おいて、太陽電池素子を直列接続したものの裏面側を示
す平面図である。
【図12】実施例2に係る太陽電池付き屋根ユニットの
断面図である。
【図13】実施例3に係る太陽電池付き屋根ユニットの
断面図である。
【図14】実施例4に係る太陽電池付き屋根ユニットの
断面図である。
【図15】実施例5に係る太陽電池付き屋根ユニットの
斜視図である。
【図16】実施例6に係る太陽電池付き屋根ユニットの
斜視図である。
【図17】実施例6に係る太陽電池付き屋根ユニットの
断面図である。
【図18】従来例に係る太陽電池付き屋根ユニットの一
例を示す断面図である。
【図19】従来例に係る太陽電池付き屋根ユニットの一
例を示す斜視図である。
【図20】従来例に係る太陽電池付き屋根ユニットの一
例を示す部分断面図である。
【図21】従来例に係る太陽電池付き屋根ユニットにお
いて用いた屋根材一体型太陽電池モジュールの一例を示
す断面図である。
【図22】従来例に係る太陽電池付き屋根ユニットの他
の一例を示す断面図である。
【図23】従来例に係る太陽電池付き屋根ユニットの他
の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、10、48 横梁材(母屋)、 2、12、21 縦梁材(垂木)、 3、11、49 野地板、 4、15、19、43 モジュール固定材、 5、16、18、44、53 屋根材一体型太陽電池モ
ジュール、 6、8、14、22、23、41、42、46、52
断熱材、 7、9、13、17、20、45、51 ドリルビス、 24 透明フィルム、 25 金属製補強板、 26、36 太陽電池素子、 27 EVA、 28 素子分離部、 29 集電用グリッド電極、 30 錫メッキ銅線、 31 接着性銀インク、 32 ポリイミドテープ、 33、35、37、38 銅箔、 34 絶縁性ポリエステルテープ47膜材、 50 通し吊子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−287278(JP,A) 特開 昭55−59268(JP,A) 特開 平5−25890(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/18 E04D 3/00 - 3/40

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横梁材(1)、 該横梁材(1)上に一定間隔で載置固定された断面ハッ
    ト形の縦梁材(2)、 隣接する該縦梁材(2)の間に載置された断熱性及び難
    燃性を有する野地坂(3)、 該縦梁材(2)に固定された太陽電池モジュール用の固
    定材(4)、及び、 太陽電池素子を透光性を有する樹脂により被覆保護した
    屋根材一体型の太陽電池モジュール(5)から構成さ
    れ、 該固定材(4)により該太陽電池モジュール(5)の少
    なくとも一部を係合し固定した太陽電池付き屋根ユニッ
    トにおいて、 前記縦梁材(2)と前記固定材(4)とを、別部材から
    なる固定具(7)を用いて固定し、 断熱性及び難燃性を有する部材が、該縦梁材(2)と該
    固定材(4)の接触部、かつ、該固定材(4)と該固定
    具(7)の接触部の両方の接触部の間に介在することを
    特徴とする太陽電池付き屋根ユニット。
  2. 【請求項2】 前記断熱性及び難燃性を有する部材
    が、防水機能を有した膜材であることを特徴とする請求
    項1記載の太陽電池付き屋根ユニット。
  3. 【請求項3】 横梁材(1)、 該横梁材(1)上に一定間隔で載置固定された断面ハッ
    ト形の縦梁材(2)、 隣接する該縦梁材(2)の間に載置された断熱性及び難
    燃性を有する野地坂(3)、 該縦梁材(2)に固定された太陽電池モジュール用の固
    定材(4)、及び、 太陽電池素子を透光性を有する樹脂により被覆保護した
    屋根材一体型の太陽電池モジュール(5)から構成さ
    れ、 該固定材(4)により該太陽電池モジュール(5)の少
    なくとも一部を係合し固定した太陽電池付き屋根ユニッ
    トにおいて、 前記縦梁材(2)と前記固定材(4)とを、別部材から
    なる 固定具(7)を用いて固定し、 断熱性及び難燃性を有する部材が、該縦梁材(2)と該
    固定材(4)の接触部の間に介在し、かつ、該固定具
    (7)が断熱性及び難燃性を有する部材により作製され
    たことを特徴とする太陽電池付き屋根ユニット。
  4. 【請求項4】 前記断熱性及び難燃性を有する部材が、
    防水機能を有した膜材であることを特徴とする請求項3
    記載の太陽電池付き屋根ユニット。
  5. 【請求項5】 横梁材(1)、 該横梁材(1)上に一定間隔で載置固定された断面ハッ
    ト形の縦梁材(2)、 隣接する該縦梁材(2)の間に載置された断熱性及び難
    燃性を有する野地坂(3)、 該縦梁材(2)に固定された太陽電池モジュール用の固
    定材(4)、及び、 太陽電池素子を透光性を有する樹脂により被覆保護した
    屋根材一体型の太陽電池モジュール(5)から構成さ
    れ、 該固定材(4)により該太陽電池モジュール(5)の少
    なくとも一部を係合し固定した太陽電池付き屋根ユニッ
    トにおいて、 少なくとも、断熱性及び難燃性を有する部材が、該縦梁
    材(2)と該固定材(4)の接触部、該縦梁材(2)と
    該太陽電池モジュール(5)の接触部、該固定材(4)
    と該太陽電池モジュール(5)の接触部のうちいずれか
    1つの接触部の間に介在するか、又は、該固定材(4)
    が断熱性及び難燃性を有する部材により作製され、 前記断熱性及び難燃性を有する部材が、防水機能を有し
    た膜材であることを特徴とする太陽電池付き屋根ユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 横梁材(10)、 該横梁材(10)上に載置固定された断熱性及び難燃性
    を有する野地坂(11)、 該横梁材(10)と係合する縦梁材固定具(13)によ
    り、該野地坂(11)上に載置固定された縦梁材(1
    2)、 該縦梁材(12)に固定された太陽電池モジュール用の
    固定材(15)、及び、 太陽電池素子を透光性を有する樹脂により被覆保護した
    屋根材一体型の太陽電池モジュール(16)から構成さ
    れ、 該固定材(15)により該太陽電池モジュール(16)
    の少なくとも一部を係合し固定した太陽電池付き屋根ユ
    ニットにおいて、 前記縦梁材(12)と前記固定材(15)とを、別部材
    からなる固定具(17)を用いて固定し、 断熱性及び難燃性を有する部材が、該縦梁材(12)と
    該固定材(15)の接触部、かつ、該縦梁材(12)と
    該固定具(17)の接触部の両方の接触部の間に介在す
    ることを特徴とする太陽電池付き屋根ユニット。
  7. 【請求項7】前記断熱性及び難燃性を有する部材が、防
    水機能を有した膜材であることを特徴とする請求項6記
    載の太陽電池付き屋根ユニット。
  8. 【請求項8】 横梁材(10)、 該横梁材(10)上に載置固定された断熱性及び難燃性
    を有する野地坂(11)、 該横梁材(10)と係合する縦梁材固定具(13)によ
    り、該野地坂(11)上に載置固定された縦梁材(1
    2)、 該縦梁材(12)に固定された太陽電池モジュール用の
    固定材(15)、及び、 太陽電池素子を透光性を有する樹脂により被覆保護した
    屋根材一体型の太陽電池モジュール(16)から構成さ
    れ、 該固定材(15)により該太陽電池モジュール(16)
    の少なくとも一部を係合し固定した太陽電池付き屋根ユ
    ニットにおいて、 前記縦梁材(12)と前記固定材(15)とを、別部材
    からなる固定具(17)を用いて固定し、 断熱性及び難燃性を有する部材が、該縦梁材(12)と
    該固定材(15)の接触部の間に介在し、かつ、該固定
    具(17)が断熱性及び難燃性を有する部材により作製
    されたことを特徴とする太陽電池付き屋根ユニット。
  9. 【請求項9】前記断熱性及び難燃性を有する部材が、防
    水機能を有した膜材であることを特徴とする請求項8記
    載の太陽電池付き屋根ユニット。
  10. 【請求項10】 横梁材(10)、 該横梁材(10)上に載置固定された断熱性及び難燃性
    を有する野地坂(11)、 該横梁材(10)と係合する縦梁材固定具(13)によ
    り、該野地坂(11)上に載置固定された縦梁材(1
    2)、 該縦梁材(12)に固定された太陽電池モジュール用の
    固定材(15)、及び、 太陽電池素子を透光性を有する樹脂により被覆保護した
    屋根材一体型の太陽電池モジュール(16)から構成さ
    れ、 該固定材(15)により該太陽電池モジュール(16)
    の少なくとも一部を係合し固定した太陽電池付き屋根ユ
    ニットにおいて、 少なくとも、断熱性及び難燃性を有する部材が、該縦梁
    材(12)と該縦梁材固定具(13)の接触部、該縦梁
    材(12)と該固定材(15)の接触部、該縦梁材(1
    2)と該太陽電池モジュール(16)の接触部、該固定
    材(15)と該太陽電池モジュール(16)の接触部の
    うちいずれか1つの接触部の間に介在するか、又は、該
    縦梁材固定具(13)、該固定材(15)のうちいずれ
    か1つが断熱性及び難燃性を有する部材により作製さ
    れ、 前記断熱性及び難燃性を有する部材が、防水機能を有し
    た膜材であることを特徴とする太陽電池付き屋根ユニッ
    ト。
  11. 【請求項11】 横梁材(10)、 該横梁材(10)上に載置固定された断熱性及び難燃性
    を有する野地坂(11)、 該横梁材(10)と係合する縦梁材固定具(13)によ
    り、該野地坂(11)上に載置固定された縦梁材(1
    2)、 該縦梁材(12)に固定された太陽電池モジュール用の
    固定材、及び、 太陽電池素子を透光性を有する樹脂により被覆保護した
    屋根材一体型の太陽電池モジュール(16)から構成さ
    れ、 該固定材により該太陽電池モジュール(16)の少なく
    とも一部を係合し固定した太陽電池付き屋根ユニットに
    おいて、 前記縦梁材(12)が、前記固定材の機能を兼用し、断
    熱性及び難燃性を有す る部材により作製されていること
    を特徴とする太陽電池付き屋根ユニット。
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