JP2002251960A - 偏平型陰極線管の封着装置及び封着治具、並びに封着方法 - Google Patents

偏平型陰極線管の封着装置及び封着治具、並びに封着方法

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JP2002251960A
JP2002251960A JP2001050880A JP2001050880A JP2002251960A JP 2002251960 A JP2002251960 A JP 2002251960A JP 2001050880 A JP2001050880 A JP 2001050880A JP 2001050880 A JP2001050880 A JP 2001050880A JP 2002251960 A JP2002251960 A JP 2002251960A
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frit
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sealing
panel
funnel
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Koichi Furui
浩一 古井
Atsushi Miura
淳 三浦
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏平型陰極線管のガラス管体のフリット封着
工程で用いる封着装置において、フロントパネルとスク
リーンパネルとファンネルの三体の一括封着を可能に
し、且つ フロントパネルの破損防止を図る。 【解決手段】 フリットを介してフロントパネルとスク
リーンパネルとファンネルを突き合わせた組合せ体を位
置決めする架台と、次に示す封着治具41とを備えて成
る。封着治具41は、フリットを介してフロントパネル
2とスクリーンパネル3の接合面を突き合わせた状態で
保持する保持手段42を有し、保持手段42に、フロン
トパネル2の外面に圧接する第1の弾性部材43とスク
リーンパネル3の外面に圧接する第2の弾性部材42が
設けられ、第1の弾性部材43のフロントパネル2の外
面に圧接する部分に硬度がパネルガラスの硬度以下であ
る部材45が設けられて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏平型陰極線管の
ガラス管体のフリット封着に適用される封着装置及び封
着治具、並びに封着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】反射型あるいは透過型の偏平型陰極線管
が知られている。例えば反射型の偏平型陰極線管は、製
造コストが低く、その上画質が良いことで知られてい
る。図15(斜視図)、図16(断面図)及び図17
(ガラス管体の分解斜視図)に示すように、この種の偏
平型陰極線管1では、第1のパネル、本例ではフロント
パネル2と、蛍光面5が形成された第2のパネル、本例
ではスクリーンパネル3とファンネル4との三体からな
る偏平型ガラス管体6が設けられ、ファンネル4のネッ
ク部7に電子銃8を封入して構成される。
【0003】フロントパネル2は、例えば平板状の板ガ
ラスで形成される。スクリーンパネル3は、湾曲面をな
してファンネル4との接合側を除く3辺に立上り部、い
わゆるスカート部3aを有して形成される。ファンネル
4は、両パネル2、3との接合端面側に大口径開口部を
有し漏斗状をなして後方にネック部7が接合された形状
に形成される。偏平型ガラス管体6は、例えば、フロン
トパネル2とスクリーンパネル3間にディスペンサにて
フリットを塗布し、両パネル2、3を治具で固定し、ま
た、ファンネル4の接合端面4Aにフリットを塗布し、
両パネル2、3及びファンネル4を封着装置に固定し、
炉内でフリット付けにて接合合体して構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、偏平
型陰極線管の偏平型ガラス管体6は、三体で構成されて
いるので、この偏平型ガラス管体6の組立ては、先ず、
フロントパネル2とスクリーンパネル3とをフリット付
けした後、ファンネル4と合体することになる。従っ
て、フリットを介して突き合わされたフロントパネル2
及びスクリーンパネル3、をさらにファンネル4に対し
て突き合わせるためには、フロントパネル2とスクリー
ンパネル3とを仮押えする必要がある。
【0005】しかし、従来のフロントパネル2とスクリ
ーンパネル3とを仮押えする治具、いわゆる封着治具
は、リング状の保持体に取付けられた板ばねを直接フロ
ントパネル2及びスクリーンパネル3に圧接して行われ
る。このとき、スクリーンパネル3では、そのアールの
大きい湾曲部に板ばねが当接するので、問題は生じない
が、平板状のフロントパネル2では、その両側エッジ部
の板ばねが当接するために、傷を付けられたり、クラッ
クが発生する等の不都合が生じる虞れがある。即ち、平
板状のフロントパネルでは、そのエッジ部を面取りして
いる。金属板ばねを直接面取り後のフロントパネルのエ
ッジ部に圧接してフロントパネル及びスクリーンパネル
を保持したときに、上記面取り部にマイクロクラック等
の傷が発生する。炉内でフリット焼成すると、フロント
パネルにストレスが生じ、上記マイクロクラックが成長
し大きなクラックとなり、破損に至る場合がある。そし
て、フリットの焼成が安全に行えないという問題があっ
た。
【0006】本発明は、上述の点に鑑み、ガラス管体部
品の損傷を防ぐと共に、偏平型ガラス管体の一括焼成を
可能にした偏平型陰極線管の封着装置及びこれに具備さ
れる封着治具、並びに封着方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る封着治具
は、フリットを介してフロントパネルとスクリーンパネ
ルの接合面を突き合わせた状態で保持する保持手段を有
し、保持手段に、フロントパネルの外面に圧接する第1
の弾性部材と、スクリーンパネルの外面に圧接する第2
の弾性部材が設けられ、第1の弾性部材の前記フロント
パネルに接触する部分が、硬度をパネルガラスの硬度以
下とした部材で形成された構成とする。
【0008】本発明の封着治具では、保持手段が、第1
の弾性部材と第2の弾性部材を夫々フロントパネルとス
クリーンパネルの外面に圧接するようにしてフロントパ
ネルとスクリーンパネルを突き合わせた組合せ体を保持
するので、フロントパネルとスクリーンパネルが位置ず
れすることなく確実に保持される。しかも、第1の弾性
部材のフロントパネルの外面に圧接する部分に硬度をパ
ネルガラスの硬度以下とした部材が設けられているの
で、フロントパネルを部材で傷つけることもなく、フリ
ット焼成時にクラック等の発生を防止できる。
【0009】本発明に係る封着装置は、フリットを介し
てフロントパネルとスクリーンパネルとファンネルを突
き合わせた組合せ体を位置決めする架台と、上記の封着
治具とを備えて成る。
【0010】本発明の封着装置では、フリットを介して
フロントパネルとスクリーンパネルとファンネルを突き
合わせた組合せ体を位置決めする架台と、上記の封着治
具とを備えるので、フロントパネルとスクリーンパネル
とファンネルの三体を一括して封着できる。しかも、上
記の封着治具を備えることにより、フロントパネルに傷
を与えることもなく、フリット焼成時にクラック等の発
生を防止できる。そして、安全なフリット焼成が可能に
なる。本発明に係る封着方法は、フロントパネル、スク
リーンパネル及びファンネルの接合面を突き合わせ、フ
ロントパネル面と水平面とのなす角が鋭角となる状態
で、フロントパネル、スクリーンパネル及びファンネル
を保持して封着する。
【0011】本発明の封着方法では、フロントパネル面
と水平面とのなす角が鋭角となる状態で、フロントパネ
ル、スクリーンパネル及びファンネルを保持して封着す
るので、溶けたフリットが重力で流れたときに、フロン
トパネルとスクリーンパネルとファンネルとが集まる3
点接合部に溜まり、しっかりとフリット付けされえる。
これにより、3点接合部でのエアーリークが確実に防止
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0013】本実施の形態では、前述した偏平型陰極線
管1における偏平型ガラス管体6のフリット封着に適用
した場合について説明する。偏平型ガラス管体6は、前
述と同様に、第1のパネル、本例では平板状のフロント
パネル2と、第2のパネル、本例では湾曲面を有し3辺
に立上り部、いわゆるスカート部3aが形成された形状
のスクリーンパネル3と、ネック部7を有するファンネ
ル4との三体で構成される。
【0014】図1は、この偏平型ガラス管体6のフリッ
ト封着工程のフローチャートを示す。フロントパネル
2、スクリーンパネル3及びファンネル4が用意され
る。ステップS2 で用意されたスクリーンパネル3は、
ステップS3 でその内面に蛍光面5を形成する。蛍光面
6の形成は例えば転写方法により形成することができ
る。例えば反射型の場合は、剥離処理されたベースフィ
ルム上に透明導電膜(例えばITO膜)、による電極
層、反射層、蛍光体層、接着層を順次積層した転写箔を
用いて蛍光面6を形成することができる。
【0015】次いで、ステップS4 でスクリーンパネル
3のフロントパネル2との接合端面、即ちスカート部3
aの接合端面3Bに、例えばディスペンサによりフリッ
ト(いわゆるフリットガラス)を塗布する。このフリッ
ト塗布されたスクリーンパネル3と、ステップS1 で用
意されたフロントパネル2を互いにその接合面同士を合
わせた状態で、ステップS5 において後述する封着治具
(いわゆるパネル押え治具)により保持する。
【0016】一方、ステップS6 で用意されたファンネ
ル4は、ステップS7 でその内面に内装導電膜となるカ
ーボン膜を塗布する。次いで、ステップS8 でファンネ
ル4の両パネル2、3との接合端面4Aにフリットを後
述するフリット塗布装置より塗布する。このフリットの
塗布はローラ式塗布手段で塗布する。
【0017】次いで、フリットが塗布されたファンネル
4と、封着治具で保持された両パネル2、3とをその接
合面同士を合わせた状態で、ステップS9 で後述する封
着装置により保持する。そして、この封着装置を所要の
加熱炉内に入れて、フリットを溶融、結晶化してフロン
トパネル2、スクリーンパネル3及びファンネル4の相
互間を接合合体し、偏平型ガラス管体6を作製する。
【0018】なお、本例ではスクリーンパネル3へのフ
リットをディスペンサを用いて塗布したが、その他、ロ
ーラ式塗布手段を用いて塗布してもよい。又、フロント
パネル側へフリット塗布する場合にも、ローラ式塗布手
段を適用できる。
【0019】本実施の形態において、ファンネル4の接
合端面4Aへのフリットの塗布は、フリット供給面を凹
凸表面としたローラ式塗布手段を用い、このローラ式塗
布手段の凹凸表面にフリットを供給させ、このフリット
が供給された凹凸表面に近接しながらファンネル4を移
動してファンネル4の接合端面4Aにフリットを塗布す
るようにする。このとき、フリットの供給量を制御する
供給量制御手段により、ローラ式塗布手段の凹凸表面へ
のフリット供給量を制御して、フリット供給量を規定
し、ファンネル4の接合端面4Aに対して均一に且つ所
定量のフリットを塗布するようになす。
【0020】図9〜図11は、フリット塗布装置の一実
施の形態を示す。本実施の形態に係るフリット塗布装置
21は、フリットを供給するフリット供給手段、本例で
はフリット22を収容したフリット槽23と、被塗布
体、本例ではファンネル4の接合端面4Aにフリットを
直接塗布するためのローラ式塗布手段、本例では塗布用
ローラ24と、この塗布用ローラ24のフリット供給面
25に供給させるフリット22の量を制御する供給量制
御手段、本例ではしごき板26〔26A,26B〕と、
ファンネル4をその接合端面4Aを下に向けた状態で塗
布用ローラ24の凹凸表面25に近接して塗布用ローラ
24を通過するように移動させる移動手段(図示せず)
を備えて構成される。
【0021】塗布用ローラ24は、フリット供給面25
の一部がフリット槽23のフリット22内に存するよう
に回転可能に配置される。フリット供給面25は、縦横
格子状に溝が形成された凹凸表面に形成される。塗布用
ローラ24の回転軸27は、動力伝達手段である例えば
チェーン28等を介して駆動モータ29に連結される。
従って、駆動モータ29により塗布用ローラ24が回転
し、そのフリット供給面、即ち凹凸表面25にフリット
槽23内のフリット22が供給されるようになされる。
フリット供給面が凹凸表面25であるため、フリット2
2は安定して塗布用ローラ24の面25に巻き上げられ
る。
【0022】しごき板26〔26A,26B〕は、塗布
用ローラ24を挟んで対称位置に設けられる。一方のし
ごき板26Aは、フリット塗布時に所定量のフリット2
2を塗布用ローラ24の凹凸表面25に供給させるため
のもので、その先端が塗布用ローラ24の凹凸表面、即
ちにフリット槽23のフリット22から露出した部分の
凹凸表面25に対して、フリット供給量を規定する所定
間隔を置いて近接対向するように配置される。被塗布体
であるファンネル4を逆方向に移動させる場合には、塗
布用ローラ24が逆方向に回転し、そのとき他方のしご
き板26Bで凹凸表面25に対するフリット供給量が規
定される。
【0023】移動手段は、図示せざるもファンネル4
を、その接合端面4Aが塗布用ローラ24側に向くよう
にその管軸方向を垂直状態で移動、即ち例えば図9にお
いて右側から左側へ移動できるように構成される。
【0024】図12は、このフリット塗布装置21の動
作を示す。フリット塗布時には、塗布用ローラ24が駆
動モータ29を介して図において反時計方向mに回転す
る。これにより、フリット槽23内のフリット22が塗
布用ローラ24の凹凸表面25に供給されながら巻き上
げられ、上方のしごき板26Aで所定の供給厚dとなる
ようにフリット22がしごかれて、塗布用ローラ24に
は所定量のフリット22が表面均一な厚さで供給され
る。この回転する塗布用ローラ24に対して、ファンネ
ル4が接合端面4Aを下向きにして垂直状態で移動手段
によって塗布用ローラ24上を通過し、この通過時にフ
ァンネル4の接合端面4Aにフリット22が均一に塗布
される。
【0025】このフリット塗布装置21を用いたフリッ
ト塗布方法によれば、塗布用ローラ24のフリット供給
面25を凹凸表面としたことにより、フリット22がフ
リット供給面である凹凸表面25の凹部に溜められ、フ
リット供給面25へ安定してフリット22を供給するこ
とができる。しかも、しごき板26A又は26Bによ
り、フリット供給面25へのフリット供給量が所定量に
規定され、且つ供給面25全面に均一にフリット22を
供給させることができる。そして、ファンネル4の接合
端面4Aをぎりぎりまで塗布用ローラ24に接近させて
通過させて、フリット22を接合端面4Aに塗布するの
で、ファンネル4の接合端面4A内でも安定して且つ均
一に所定量のフリット22を塗布できると共に、各ファ
ンネル4に対してもフリットの塗布量を安定且つ均一に
して塗布することができる。従って、ファンネル4に対
してフリット22を良好に塗布できると共に、フリット
塗布工程の効率化を図り、最終的に偏平型陰極線管の製
品品質の安定化を図ることができる。
【0026】なお、ファンネル4へのフリット塗布につ
いて説明したが、スクリーンパネル3、フロントパネル
2へのフリット塗布に対しても、本実施の形態のフリッ
ト塗布方法を適用することが可能である。
【0027】次に、図2及び図3は、本発明のフリット
封着方法及びこれに用いる封着装置の一実施の形態を示
す。本実施の形態に係わる封着装置30は、図2に示す
ように、夫々が耐熱性部材で構成されるように、共通の
脚台31上に共通のコ字状アーム32が取付けられ、こ
のアーム32の水平部に、前述したフリット塗布された
フロントパネル2、スクリーンパネル3及びファンネル
4を位置決めする複数の封止架台33が並列配置されて
成る。
【0028】封止架台33は、図3に示すように、背面
固定板34がアーム32に取付けられ、この背面固定板
34にファンネル4の外面と衝合してその位置を設定す
る例えば調整ネジからなる第1の衝合手段35と、平板
状のフロントパネル2の外面と衝合してその位置を設定
する例えば調整ネジからなる第2の衝合手段36と、ネ
ック部7を挟んで受ける受け部38と、ネック部7の周
面を当接させる当接部39と、ファンネル4を背面固定
板に係止させる係止部40が取付けられて成る。
【0029】一方、フロントパネル2及びスクリーンパ
ネル3を互いにフリット22を介して突き合わせた状態
で保持する封着治具が設けられる。本例ではフロントパ
ネル2及びスクリーンパネル3を互いにフリット22を
介して突き合わせた状態で両パネル2、3の外周に嵌合
して突き合わせ状態を保持する封着治具、いわゆるリン
グ状保持体41が設けられる。リング状保持体41は、
図4に示すように、金属帯状体で形成されたパネル2、
3を実質的に保持するリング状保持本体42を有し、こ
のリング状保持本体42のフロントパネル2側の側板部
とこれに対向するスクリーンパネル3側の側板部に夫々
両端が内側に屈曲させた弾性部材、本例では金属の板ば
ね43及び44が一体に取付けられ、フロントパネル2
側の板ばね43の両端に、後述するように硬度がパネル
ガラスの硬度以下、好ましくはパネルガラスより軟質の
45〔45a,45b〕が取付けられ、さらに荷重付与
手段、例えば重錘手段46が設けられて構成される。板
ばね43及び44のパネルへ圧接する圧接端部は、夫々
左右、上下の計4つ有する。即ち、一方の板ばね43の
部材45a,45bは、夫々上下2つずつ(計4つ)設
けられ、他方の板ばね44の端部44a,44bは、夫
々上下2つずつ(計4つ)設けられる。
【0030】図3の封着装置31は、フリット封着され
る偏平型ガラス管体(フロントパネル2とスクリーンパ
ネル3とファンネル4の組合せ体)が垂直状態より少し
斜めに傾斜した状態で保持するように、背面固定板34
を傾斜して配置した構成とする。
【0031】図7に示すように、一方の板ばね43は、
その両端の部材43a,43bがフロントパネル2の両
側エッジ部を弾性的に押圧し、他方の板ばね44は、そ
の両端44a,44bがスクリーンパネル3の外側両端
湾曲部を弾性的に押圧するようになされる。これによっ
て、両パネル2、3が互いに圧接されて相互に所定の位
置関係を保持して合致される。
【0032】重錘手段46は、重錘47を有し、この重
錘47の両端を対のアーム48a,48bによって支持
し、アーム48a,48bの上端に設けた鉤部49a,
49bをリング状保持本体42の左右両側に取付けたア
ーム51a,51bの突子52a,52bに引っ掛ける
ようになされれる。
【0033】板ばね43の両端に取付けられる部材45
〔45a,45b〕は、硬度がモース硬度で1〜5程度
の材料で形成されるのが好ましい。部材45は、例えば
カーボン、グラファイト、雲母、アルミナ等のブロック
部材で形成でき、本例ではカーボンブロックで形成され
る。パネルガラスの硬度はモース硬度で5〜9(強化ガ
ラスを含む)程度である。この部材45は、図5及び図
6に示すように、中央のくびれ部55を挟んで上下に広
面積部56〔56a,56b〕を有する形状に形成され
る。板ばね43のコ字状端部57が部材45は、そのく
びれ部55に係合するように挿入され、さらにコ字状の
押え片58が板バネ端部57の挿入方向と直角をなす方
向からくびれ部55に係合するように挿入されて、部材
45が板ばね端部57に固定される。抑え片58は、締
め付けネジ59を介して板ばね端部57に固定される。
この抑え片58により、部材45は板ばね端部57から
抜け落ちることがない。
【0034】本実施の形態の封着装置31を用いたフリ
ット封着方法によれば、フリットを介してフロントパネ
ル2、スクリーンパネル3及びファンネル4の接合端面
を突き合わせた組合せ体が、そのフロントパネル2を架
台33の衝合手段36に衝合するように傾斜させて、即
ちフロントパネル面と水平面とのなす角が鋭角となる状
態で架台33に保持して封着されるにより、良好なフリ
ット封着を行うことができる。通常、フロントパネル2
とスクリーンパネル3とファンネル4との3点が集まる
3点接合部A(図15参照)では外部からのエアーリー
クが生じ易いので、フリット封着は更にしっかり行わね
ばならない。本実施の形態では、フロントパネル2側が
斜め下向きに位置決めされた状態でフリット封着される
ので、溶けたフリットが重力で流れたときに、3点接合
部Aに溜まりしっかりとフリット付けされ、エアーリー
ク不良率が激減する。これにより、3点接合部Aでのエ
アーリークを確実に防止できる。本実施の形態の封着装
置31では、リング状保持体41の嵌合によって、突き
合わされた状態に保持されたフロントパネル2及びスク
リーンパネル3の組合せ体を、図2及び図3に示すよう
に、背面固定板34に装着されて、接合端面4Aが上向
きにされたファンネル4上に、両パネル2及び3の組合
せ体の接合端面を突き合わせるように載せる。この場
合、フロントパネル2の外面に衝合手段36を衝合さ
せ、ファンネル4の外面に衝合手段35を衝合させれ
ば、両パネル2及び3の組合せ体がファンネル4に対し
て所定の位置関係に設定される。リング状保持本体42
に重錘手段46を懸垂する。重錘47は、背面固定板3
4の衝合して垂下するので、重錘47が不必要に揺れ動
くことはなく、リング状保持本体42に下向きの力を与
え、両パネル2及び3の組立て体を強固に保持すること
ができる。
【0035】部材45は、硬度がパネルガラスと同等以
下、例えばカーボンブロックはパネルガラスより軟質で
あるので、フロントパネル2を傷つけることがない。ま
た、リング状保持本体42に取り付けた一方の板ばね4
3の両端にこのような部材45〔45a,45b〕を取
付け、この部材45をフロントパネル2のエッジ部を押
圧することにより、フリット焼成時(例えば400℃〜
500℃)において、面取り後のフロントパネル2にリ
ング状保持本体42を嵌めた際に発生するマイクロクラ
ックからの更なる成長が防止され、従って破損に至るこ
とがない。同時にフリット焼成の安全化を図ることがで
きる。
【0036】本実施の形態の封着装置31を用いること
により、フロントパネル2及びスクリーンパネル3のフ
リット接合、両パネル2、3とファンネル4とのフリッ
ト接合を一括して行うことが出来、個々にフリット接合
を行う場合に比べて、取り扱い、封着作業が格段に簡素
化することができる。
【0037】なお、上例では、フリット封着される偏平
型ガラス管体を傾斜した状態で保持したが、その他、例
えば偏平型ガラス管体を垂直状態、あるいは略垂直状態
に保持できるように、背面固定板34を垂直あるいは略
垂直に配置した構成とすることもできる。垂直状態でフ
リット封着する場合は、フリットの厚さが全体にわたっ
て均一になり、シール強度が高くなる。因みにフリット
が部分的に厚くなるとシール強度は一般的に弱くなる。
傾斜状態でフリット封着する場合は、各フロントパネル
2、ファンネル4が位置決めの衝合手段36、35に確
実に当たるので、組立精度が高くなる。実際はバランス
の良い傾斜状態で使用するのがよい。
【0038】なお、本発明は、フリット封着時の偏平型
ガラス管体の配置姿勢としては、垂直、斜め、以外に例
えば寝かせた(例えば水平)状態にしてもよい。
【0039】上例では、フロントパネル2とスクリーン
パネル3を突き合わせた状態で保持する保持手段とし
て、リング状保持本体42を用いたが、その他、保持手
段としては、前述の第1及び第2の弾性部材を有してフ
ロントパネル2とスクリーンパネル3を突き合わせた状
態で保持できるものであれば、どのような構成でもよ
い。
【0040】図8は、本発明の封着装置の他の実施の形
態を示す。本実施の形態に係る封着装置50は、フロン
トパネル2とスクリーンパネル3とを前述の図7と逆に
なるように、フロントパネル2、スクリーンパネル3及
びファンネル4の組合せ体を架台33の背面固定板34
に装着するように構成される。即ち、接合端面4Aが上
向きにされたファンネル4上に、両パネル2及び3の組
合せ体の接合端面を突き合わせるように載せ、このとき
スクリーンパネル3の外面を衝合手段36に衝合させ、
ファンネル4の外面を衝合手段45に衝合させる。その
他の構成は、前述の図7と同様であるので詳細説明を省
略する。
【0041】本実施の形態の封着装置50においても、
フロントパネル2、スクリーンパネル3及びファンネル
4の三体を一括封着することができる。また、フリット
焼成時にクラックの発生を防止することができると共
に、フロントパネル2に傷を与えることもなく、安全な
フリット焼成が可能になる。
【0042】本実施の形態の封着装置30、50、封着
治具41を用いることによって、各フロントパネル2、
スクリーンパネル3、ファンネル4を破損することなく
保持でき、取り扱い、封着作業を格段に簡略化すること
ができる。
【0043】フロントパネル2及びスクリーンパネル3
の組立て体とファンネル4とのフリット接合において、
フリット接合が良好に行えないときには、ガラス管体の
外部から管体内部へ空気が流入する空気の漏れ(いわゆ
るエアーリーク)が発生する。このフリット接合の不良
は、ファンネル4の接合端面の幅と、フリット2、スク
リーンパネル3のファンネル側の接合端面の幅とが同じ
に形成された場合に、接合端面同士の位置ズレなどによ
り、溶出フリットが接合部分よりだれ下がり、結果とし
てフリット接合が不十分になることから来る。
【0044】このため、本実施の形態では、図13及び
図14に示すように、フロントパネル2及びスクリーン
パネル3の組合せ体とファンネル4との間の接合面にお
いて、ファンネル4をスクリーンパネル2、スクリーン
パネル3より内方に突出して接合面の内周全体にわたり
溶出するフリットを溜める、フリット溜め棚61を形成
するように成す。具体的には、ファンネル4の接合端面
の幅W1 をフリット2、スクリーンパネル3の接合端面
の幅W2 より大に設定する。
【0045】このように構成することにより、フリット
シール工程時に溶出フリット22は、接合部分のフリッ
ト溜め棚61に溜められ、下方への流れ落ちが阻止さ
れ、この状態で冷却、結晶化されて、接合面の内周全長
に沿って接合面を覆うことになる。この結果、偏平型ガ
ラス管体の外部から内部への空気の漏れを阻止すること
ができ、信頼の高いフリット封着が行える。
【0046】上述したフリット塗布方法及びフリット塗
布装置21は、偏平型陰極線管1のファンネル4へのフ
リットの塗布に適用したが、その他の被塗布体へのフリ
ットの塗布にも適用することができる。
【0047】上例では、本発明を、スクリーンパネル3
の内面に蛍光面5を形成した反射型あるいは透過型の偏
平型陰極線管のフリット封着に適用したが、その他、例
えばフロントパネル2の内面に蛍光面5を形成した透過
型の偏平型陰極線管のフリット封着に適用することもで
きる。この場合、フロントパネル2がスクリーンパネル
になる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る封着治具によれば、封着時
においてフロントパネルとスクリーンパネルを互いに位
置ずれすることなく確実に保持することができる。それ
と共に、第1の弾性部材のフロントパネルの外面に圧接
する部分が硬度をパネルガラスの硬度以下とした部材で
形成されるので、フロントパネルを傷つけることもな
く、フリット焼成時において面取り後のフロントパネル
に保持手段を装着した際に発生するマイクロクラックか
らの更なる成長を防止することができ、ガラス管体の破
損を防止することができる。同時にフリット焼成の安全
化を図ることができる。リング状保持本体に加重付与手
段が設けられるので、リング状保持本体を確実にフロン
トパネル及びスクリーンパネルの外面に嵌合させること
ができ、両パネルの保持を確実にすることができる。
【0049】本発明に係る封着装置によれば、フロント
パネルとスクリーンパネルとファンネルの三体を一括し
て封着することができる。また、上記の封着治具を備え
るので、フロントパネルに傷を与えることもなく、フロ
ントパネル焼成時のフロントパネルの、クラックの発生
を防止できると共に、安全なフリット焼成を可能にす
る。
【0050】本発明の封着装置、封着治具を用いること
によって、各フロントパネル、スクリーンパネル、ファ
ンネルを破損することなく保持でき、取り扱い、封着作
業を格段に簡略化することができる。本発明に係る封着
方法によれば、フリットを介してフロントパネル、スク
リーンパネル及びファンネルの接合端面を突き合わせた
組合せ体が、そのフロントパネル面と水平面とのなす角
が鋭角となる状態で保持して封着するにより、良好なフ
リット封着を行うことができる。即ち、フロントパネル
側が斜め下向きに位置決めされた状態でフリット封着さ
れるので、溶けたフリットが重力で流れたときに、フロ
ントパネル、スクリーンパネル及びファンネルが集まる
3点接合部に溜まりしっかりとフリット付けすることが
でき、3点接合部でのエアーリークを確実に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る偏平型陰極線管のガ
ラス管体のフリット封着工程を示すフローチャートであ
る。
【図2】本発明の封着装置の一実施の形態を示す斜視図
である。
【図3】本発明の封着装置の一実施の形態を示す側面図
ある。
【図4】本発明に係る封着治具の一実施の形態を示す斜
視図である。
【図5】図4の封着治具の要部の分解斜視図である。
【図6】図4の封着治具の要部の組立て状態を示す斜視
図である。
【図7】図4の封着治具で両パネルを保持した状態の上
面図である。
【図8】本発明の封着装置の他の実施の形態を示す側面
図である。
【図9】本発明のフリット塗布装置の一実施の形態を示
す概略構成図である。
【図10】図9のフリット塗布装置の断面図である。
【図11】図9のフリット塗布装置の上面図である。
【図12】図9のフリット塗布装置の動作説明図であ
る。
【図13】フロントパネル及びスクリーンパネルの組立
て体とファンネルとの接合部分の一例を示す要部の断面
図である。
【図14】フロントパネル及びスクリーンパネルの組立
て体とファンネルとの接合部分の一例を示す要部の透視
図である。
【図15】本発明に適用される偏平型陰極線管の斜視図
である。
【図16】図14の偏平型陰極線管の断面図である。
【図17】図15の偏平型陰極線管のガラス管体の分解
斜視図である。
【符号の説明】
1・・・偏平型陰極線管、2・・・フロントパネル、3
・・・スクリーンパネル、3a・・・スカート部、3B
・・・接合端面、4・・・ファンネル、4A・・・接合
端面、5・・・蛍光面、6・・・ガラス管体、7・・・
ネック部、8・・・電子銃、21・・・フロントパネル
塗布装置、22・・・フリット、23・・・フリット
槽、24・・・ローラ式塗布手段、25・・・凹凸表
面、27・・・回転軸、28・・・動力伝達手段、29
・・・駆動モータ、26〔26A,26B〕・・・付着
両制御手段、30、50・・・封着装置、31・・・脚
台、32・・・アーム、33・・・封止架台、34・・
・背面固定板、35、36・・・衝合手段、38・・・
受け部、39・・・当接部、40・・・係止部、41・
・・封着治具、42・・・リング状保持本体、43、4
4・・・板ばね、45〔45a,45b〕・・・部材、
46・・・重錘手段、47・・・重錘、57・・・板ば
ね端部、58・・・抑え片
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月13日(2001.3.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る封着治具
は、フリットを介してフロントパネルとスクリーンパネ
ルの接合面を突き合わせた状態で保持する保持手段を有
し、保持手段に、フロントパネルの外面に圧接する第1
の弾性部材と、スクリーンパネルの外面に圧接する第2
の弾性部材が設けられ、第1の弾性部材の前記フロント
パネルに接触する部分が、硬度をフロントパネルの硬度
以下とした部材で形成された構成とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明の封着治具では、保持手段が、第1
の弾性部材と第2の弾性部材を夫々フロントパネルとス
クリーンパネルの外面に圧接するようにしてフロントパ
ネルとスクリーンパネルを突き合わせた組合せ体を保持
するので、フロントパネルとスクリーンパネルが位置ず
れすることなく確実に保持される。しかも、第1の弾性
部材のフロントパネルの外面に圧接する部分に硬度をフ
ロントパネルの硬度以下とした部材が設けられているの
で、フロントパネルを部材で傷つけることもなく、フリ
ット焼成時にクラック等の発生を防止できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】このフリット塗布装置21を用いたフリッ
ト塗布方法によれば、塗布用ローラ24のフリット供給
面25を凹凸表面としたことにより、フリット22がフ
リット供給面である凹凸表面25の凹部に溜められ、フ
リット供給面25へ安定してフリット22を供給するこ
とができる。しかも、しごき板26A又は26Bによ
り、フリット供給面25へのフリット供給量が所定量に
規定され、且つ供給面25全面に均一にフリット22を
供給させることができる。そして、ファンネル4の接合
端面4Aをぎりぎりまで塗布用ローラ24に接近させて
通過させて、フリット22を接合端面4Aに塗布するの
で、ファンネル4の接合端面4A内でも安定して且つ均
一に所定量のフリット22を塗布できる。即ち、ファン
ネル4の接合端面4Aのコーナ部を含めた全領域にわた
って(いわゆる塗り残しなく)安定且つ均一に塗布する
ことができる。これによって、ファンネル4と両パネル
2,3とのフリット接合が完全となり、ガラス管体の外
部から管体内部へ空気が流入する空気の漏れ(いわゆる
エアリーク)の発生が皆無になる。各ファンネル4に対
してもフリットの塗布量を安定且つ均一にして塗布する
ことができる。従って、ファンネル4に対してフリット
22を良好に塗布できると共に、フリット塗布工程の効
率化を図り、最終的に偏平型陰極線管の製品品質の安定
化を図ることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】一方、フロントパネル2及びスクリーンパ
ネル3を互いにフリット22を介して突き合わせた状態
で保持する封着治具が設けられる。本例ではフロントパ
ネル2及びスクリーンパネル3を互いにフリット22を
介して突き合わせた状態で両パネル2、3の外周に嵌合
して突き合わせ状態を保持する封着治具、いわゆるリン
グ状保持体41が設けられる。リング状保持体41は、
図4に示すように、金属帯状体で形成されたパネル2、
3を実質的に保持するリング状保持本体42を有し、こ
のリング状保持本体42のフロントパネル2側の側板部
とこれに対向するスクリーンパネル3側の側板部に夫々
両端が内側に屈曲させた弾性部材、本例では金属の板ば
ね43及び44が一体に取付けられ、フロントパネル2
側の板ばね43の両端に、後述するように硬度がフロン
トパネル、いわゆるパネルガラスの硬度以下、好ましく
はパネルガラスより軟質の45〔45a,45b〕が取
付けられ、さらに荷重付与手段、例えば重錘手段46が
設けられて構成される。板ばね43及び44のパネルへ
圧接する圧接端部は、夫々左右、上下の計4つ有する。
即ち、一方の板ばね43の部材45a,45bは、夫々
上下2つずつ(計4つ)設けられ、他方の板ばね44の
端部44a,44bは、夫々上下2つずつ(計4つ)設
けられる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】
【発明の効果】本発明に係る封着治具によれば、封着時
においてフロントパネルとスクリーンパネルを互いに位
置ずれすることなく確実に保持することができる。それ
と共に、第1の弾性部材のフロントパネルの外面に圧接
する部分が硬度をフロントパネルの硬度以下とした部材
で形成されるので、フロントパネルを傷つけることもな
く、フリット焼成時において面取り後のフロントパネル
に保持手段を装着した際に発生するマイクロクラックか
らの更なる成長を防止することができ、ガラス管体の破
損を防止することができる。同時にフリット焼成の安全
化を図ることができる。リング状保持本体に加重付与手
段が設けられるので、リング状保持本体を確実にフロン
トパネル及びスクリーンパネルの外面に嵌合させること
ができ、両パネルの保持を確実にすることができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る偏平型陰極線管のガ
ラス管体のフリット封着工程を示すフローチャートであ
る。
【図2】本発明の封着装置の一実施の形態を示す斜視図
である。
【図3】本発明の封着装置の一実施の形態を示す側面図
ある。
【図4】本発明に係る封着治具の一実施の形態を示す斜
視図である。
【図5】図4の封着治具の要部の分解斜視図である。
【図6】図4の封着治具の要部の組立て状態を示す斜視
図である。
【図7】図4の封着治具で両パネルを保持した状態の上
面図である。
【図8】本発明の封着装置の他の実施の形態を示す側面
図である。
【図9】本発明のフリット塗布装置の一実施の形態を示
す概略構成図である。
【図10】図9のフリット塗布装置の断面図である。
【図11】図9のフリット塗布装置の上面図である。
【図12】図9のフリット塗布装置の動作説明図であ
る。
【図13】フロントパネル及びスクリーンパネルの組立
て体とファンネルとの接合部分の一例を示す要部の断面
図である。
【図14】フロントパネル及びスクリーンパネルの組立
て体とファンネルとの接合部分の一例を示す要部の透視
図である。
【図15】本発明に適用される偏平型陰極線管の斜視図
である。
【図16】図14の偏平型陰極線管の断面図である。
【図17】図15の偏平型陰極線管のガラス管体の分解
斜視図である。
【符号の説明】 1・・・偏平型陰極線管、2・・・フロントパネル、3
・・・スクリーンパネル、3a・・・スカート部、3B
・・・接合端面、4・・・ファンネル、4A・・・接合
端面、5・・・蛍光面、6・・・ガラス管体、7・・・
ネック部、8・・・電子銃、21・・・フロントパネル
塗布装置、22・・・フリット、23・・・フリット
槽、24・・・ローラ式塗布手段、25・・・凹凸表
面、27・・・回転軸、28・・・動力伝達手段、29
・・・駆動モータ、26〔26A,26B〕・・・供給
量制御手段、30、50・・・封着装置、31・・・脚
台、32・・・アーム、33・・・封止架台、34・・
・背面固定板、35、36・・・衝合手段、38・・・
受け部、39・・・当接部、40・・・係止部、41・
・・封着治具、42・・・リング状保持本体、43、4
4・・・板ばね、45〔45a,45b〕・・・部材、
46・・・重錘手段、47・・・重錘、57・・・板ば
ね端部、58・・・抑え片
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フリットを介してフロントパネルとスク
    リーンパネルの接合面を突き合わせた状態で保持する保
    持手段を有し、 前記保持手段に、前記フロントパネルの外面に圧接する
    第1の弾性部材と、前記スクリーンパネルの外面に圧接
    する第2の弾性部材が設けられ、 前記第1の弾性部材の前記フロントパネルに接触する部
    分が、硬度をパネルガラスの硬度以下とした部材で形成
    されて成ることを特徴とする偏平型陰極線管の封着治
    具。
  2. 【請求項2】 前記保持手段は、リング状保持部材から
    成ることを特徴とする請求項1記載の偏平型陰極線管の
    封着治具。
  3. 【請求項3】 前記保持手段に荷重付与手段が設けられ
    て成ることを特徴とする請求項1又は2記載の偏平型陰
    極線管の封着治具。
  4. 【請求項4】 フリットを介してフロントパネルとスク
    リーンパネルとファンネルの接合面を突き合わせた組合
    せ体を位置決めする架台と、 フリットを介してフロントパネルとスクリーンパネルの
    接合面を突き合わせた状態で保持する保持手段を有し、
    前記保持手段に、前記フロントパネルの外面に圧接する
    第1の弾性部材と、前記スクリーンパネルの外面に圧接
    する第2の弾性部材が設けられ、前記第1の弾性部材の
    前記フロントパネルに接触する部分が、硬度をパネルガ
    ラスの硬度以下とした部材で形成されてなる封着治具と
    を備えて成ることを特徴とする偏平型陰極線管の封着装
    置。
  5. 【請求項5】 前記封着治具の保持手段がリング状保持
    部材から成ることを特徴とする請求項4記載の偏平型陰
    極線管の封着装置。
  6. 【請求項6】 前記保持手段に荷重付与手段が設けられ
    て成ることを特徴とする請求項4又は5記載の偏平型陰
    極線管の封着装置。
  7. 【請求項7】 フロントパネル、スクリーンパネル及び
    ファンネルの接合面を突き合わせ、前記フロントパネル
    面と水平面とのなす角が鋭角となる状態で、前記フロン
    トパネル、スクリーンパネル及びファンネルを保持して
    封着することを特徴とする偏平型陰極線管の封着方法。
JP2001050880A 2001-02-26 2001-02-26 偏平型陰極線管の封着装置及び封着治具、並びに封着方法 Abandoned JP2002251960A (ja)

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